JPH08144967A - スクロール型圧縮機 - Google Patents
スクロール型圧縮機Info
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- JPH08144967A JPH08144967A JP28553594A JP28553594A JPH08144967A JP H08144967 A JPH08144967 A JP H08144967A JP 28553594 A JP28553594 A JP 28553594A JP 28553594 A JP28553594 A JP 28553594A JP H08144967 A JPH08144967 A JP H08144967A
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- Japan
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- scroll
- bearing
- crankshaft
- orbiting
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 スクロール型圧縮機の運転開始直後、圧力の
アンバランスによる旋回スクロールのうねり回転による
ガス漏れ、摺動部の焼付きや異常摩耗を防止し、圧縮効
率の良い、安定な旋回運動機構を提供することを目的と
する。 【構成】 密封容器１内に上下に圧縮部２と電動機３を
配置し、前記圧縮部を、渦捲き状の固定スクロール４
と、同固定スクロールと複数の圧縮室９を形成する旋回
スクロール５と、旋回駆動軸５ｃを支承し上端にクラン
ク軸を形成して旋回駆動するシャフト１０と、クランク
軸１１を軸支する軸受７とで構成してなるスクロール型
圧縮機において、前記旋回スクロールの背面に中間圧室
６と、前記軸受に中間圧室と連通する連通孔Ａ７ｂと、
前記固定スクロールに中間圧室と連通する連通孔Ｂ４ｄ
とを形成し、クランク軸と軸受の接触面にシール部材を
配設し、フィルタを連通孔に設けてなることを特徴とす
る。
アンバランスによる旋回スクロールのうねり回転による
ガス漏れ、摺動部の焼付きや異常摩耗を防止し、圧縮効
率の良い、安定な旋回運動機構を提供することを目的と
する。 【構成】 密封容器１内に上下に圧縮部２と電動機３を
配置し、前記圧縮部を、渦捲き状の固定スクロール４
と、同固定スクロールと複数の圧縮室９を形成する旋回
スクロール５と、旋回駆動軸５ｃを支承し上端にクラン
ク軸を形成して旋回駆動するシャフト１０と、クランク
軸１１を軸支する軸受７とで構成してなるスクロール型
圧縮機において、前記旋回スクロールの背面に中間圧室
６と、前記軸受に中間圧室と連通する連通孔Ａ７ｂと、
前記固定スクロールに中間圧室と連通する連通孔Ｂ４ｄ
とを形成し、クランク軸と軸受の接触面にシール部材を
配設し、フィルタを連通孔に設けてなることを特徴とす
る。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、スクロール型圧縮機に
係り、詳しくは旋回スクロールの不安定運動防止構造に
関する。
係り、詳しくは旋回スクロールの不安定運動防止構造に
関する。
【０００２】
【従来の技術】従来のスクロール型圧縮機について、そ
の縦断面図である図５、及びその要部拡大断面図である
図６を用いて説明する。スクロール型圧縮機は、密封容
器１内に圧縮部２と電動機３が内蔵されている。圧縮部
２は固定スクロール４、旋回スクロール５、オルダムリ
ング１２、クランク軸１１、偏心軸受１３、軸受７、シ
ャフト１０により主に構成されている。この構成におい
て、固定鏡板４ａに渦捲き状の固定スクロールラップ４
ｂを一体に形成し、軸受に固着した固定スクロールと、
旋回鏡板５ａに渦捲き状の固定スクロールラップ５ｂと
背面に旋回駆動軸５ｃを一体に形成した旋回スクロール
とをスクロールラップを内側にして噛み合わせ複数の圧
縮室９を形成している。電動機が回転すると、軸受に装
着したシャフトの上部に形成したクランク軸に嵌着した
偏心軸受を介して、旋回駆動軸によって旋回スクロール
に、オルダムリングで自転を防止しながら旋回運動をさ
せる。旋回スクロールの旋回運動によって吸入管１５か
ら圧縮部に吸入された低圧冷媒は圧縮室の外周部部から
中心部へ順次移動しながら圧縮され高圧冷媒となり、吐
出口１４から吐出室１６、連通路１８、及び圧縮部と電
動機の間１７を通して吐出管１９から機外に送出され
る。また、圧縮室の中心部で上昇した冷媒圧によって旋
回スクロール５を押し下げる離脱力が作用し、固定鏡板
４ａと旋回スクロールラップ５ｂ及び旋回鏡板５ａと固
定スクロールラップ４ｂの間に隙間ができガス漏れを生
じて圧縮効率が低下するのを防ぐために、旋回鏡板５ａ
の背面中央部とクランク軸の上面の間に高圧冷媒を導い
て高圧部２０を設け、高圧冷媒による押上力によって離
脱力に対抗して圧縮室の気密性を保持している。しかし
ながら、吸込側と吐出側の冷媒圧力がほぼ等しい状態の
運転開始時には、先ず圧縮室の圧力が上がり、次いで吐
出室から密封容器内の圧力が上がっていくので機体内の
圧力バランスがとれていない。このとき、図６に示すよ
うに、旋回駆動軸に作用するクランク軸から伝達される
旋回力は、旋回半径方向に旋回スクロールラップを押し
つける力と直交して回転する力に分力され、この押しつ
ける力の反作用点が圧縮室を構成する旋回スクロールラ
ップとなり、作用点（右向き矢印）と反作用点（左向き
矢印）が旋回駆動軸の軸方向に離れるため、旋回鏡板に
ねじれモーメントが作用し傾きを生じることになる。こ
のため、旋回鏡板にうねり回転を生じて圧縮室にガス漏
れを生じて圧縮効率が低下すると同時に、それぞれの摺
動部に異常な摺動がおこり、焼付きや異常摩耗を発生す
る問題があった。
の縦断面図である図５、及びその要部拡大断面図である
図６を用いて説明する。スクロール型圧縮機は、密封容
器１内に圧縮部２と電動機３が内蔵されている。圧縮部
２は固定スクロール４、旋回スクロール５、オルダムリ
ング１２、クランク軸１１、偏心軸受１３、軸受７、シ
ャフト１０により主に構成されている。この構成におい
て、固定鏡板４ａに渦捲き状の固定スクロールラップ４
ｂを一体に形成し、軸受に固着した固定スクロールと、
旋回鏡板５ａに渦捲き状の固定スクロールラップ５ｂと
背面に旋回駆動軸５ｃを一体に形成した旋回スクロール
とをスクロールラップを内側にして噛み合わせ複数の圧
縮室９を形成している。電動機が回転すると、軸受に装
着したシャフトの上部に形成したクランク軸に嵌着した
偏心軸受を介して、旋回駆動軸によって旋回スクロール
に、オルダムリングで自転を防止しながら旋回運動をさ
せる。旋回スクロールの旋回運動によって吸入管１５か
ら圧縮部に吸入された低圧冷媒は圧縮室の外周部部から
中心部へ順次移動しながら圧縮され高圧冷媒となり、吐
出口１４から吐出室１６、連通路１８、及び圧縮部と電
動機の間１７を通して吐出管１９から機外に送出され
る。また、圧縮室の中心部で上昇した冷媒圧によって旋
回スクロール５を押し下げる離脱力が作用し、固定鏡板
４ａと旋回スクロールラップ５ｂ及び旋回鏡板５ａと固
定スクロールラップ４ｂの間に隙間ができガス漏れを生
じて圧縮効率が低下するのを防ぐために、旋回鏡板５ａ
の背面中央部とクランク軸の上面の間に高圧冷媒を導い
て高圧部２０を設け、高圧冷媒による押上力によって離
脱力に対抗して圧縮室の気密性を保持している。しかし
ながら、吸込側と吐出側の冷媒圧力がほぼ等しい状態の
運転開始時には、先ず圧縮室の圧力が上がり、次いで吐
出室から密封容器内の圧力が上がっていくので機体内の
圧力バランスがとれていない。このとき、図６に示すよ
うに、旋回駆動軸に作用するクランク軸から伝達される
旋回力は、旋回半径方向に旋回スクロールラップを押し
つける力と直交して回転する力に分力され、この押しつ
ける力の反作用点が圧縮室を構成する旋回スクロールラ
ップとなり、作用点（右向き矢印）と反作用点（左向き
矢印）が旋回駆動軸の軸方向に離れるため、旋回鏡板に
ねじれモーメントが作用し傾きを生じることになる。こ
のため、旋回鏡板にうねり回転を生じて圧縮室にガス漏
れを生じて圧縮効率が低下すると同時に、それぞれの摺
動部に異常な摺動がおこり、焼付きや異常摩耗を発生す
る問題があった。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
従来の問題点に鑑みなされたもので、旋回スクロールの
旋回運動を安定にする機構により、安定な動作性能と信
頼性を向上したスクロール型圧縮機を提供することにあ
る。
従来の問題点に鑑みなされたもので、旋回スクロールの
旋回運動を安定にする機構により、安定な動作性能と信
頼性を向上したスクロール型圧縮機を提供することにあ
る。
【０００４】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、密封容器内に上下に圧縮部と電動機を配置し、前記
圧縮部を、渦捲き状の固定スクロールと、同固定スクロ
ールと互いに噛み合わせて複数の圧縮室を形成する旋回
スクロールと、同旋回スクロールの旋回駆動軸を支承し
上端にクランク軸を形成して旋回駆動するシャフトと、
前記クランク軸を軸支する軸受とで構成してなるスクロ
ール型圧縮機において、前記旋回スクロール背面に中間
圧室を形成すると共に、前記軸受の外周部に高圧側と前
記中間圧室とを連通する連通孔を、前記固定スクロール
に低圧側と前記中間圧室とを連通する連通溝を各々形成
し、前記軸受と前記クランク軸との接触面に溝を形成
し、同溝にシール部材を設けてなることを特徴とする。
また、前記連通孔を、前記軸受の中心に関して対称に一
対配置してなることを特徴とする。そして、前記連通溝
を、前記軸受の中心に関して対称に一対配置してなるこ
とを特徴とする。更に、前記連通孔の高圧側に、フィル
タを設置してなることを特徴とする。また、前記シール
部材を、前記クランク軸の外周面に配設してなることを
特徴とする。あるいは、前記シール部材を、前記クラン
ク軸の下部スラスト面に配設してなることを特徴とす
る。そして、前記シール部材が略環状で、その断面を略
四角形状に形成してなることを特徴とする。あるいは、
前記シール部材が略環状で、その断面を略台形状に形成
してなることを特徴とする。
に、密封容器内に上下に圧縮部と電動機を配置し、前記
圧縮部を、渦捲き状の固定スクロールと、同固定スクロ
ールと互いに噛み合わせて複数の圧縮室を形成する旋回
スクロールと、同旋回スクロールの旋回駆動軸を支承し
上端にクランク軸を形成して旋回駆動するシャフトと、
前記クランク軸を軸支する軸受とで構成してなるスクロ
ール型圧縮機において、前記旋回スクロール背面に中間
圧室を形成すると共に、前記軸受の外周部に高圧側と前
記中間圧室とを連通する連通孔を、前記固定スクロール
に低圧側と前記中間圧室とを連通する連通溝を各々形成
し、前記軸受と前記クランク軸との接触面に溝を形成
し、同溝にシール部材を設けてなることを特徴とする。
また、前記連通孔を、前記軸受の中心に関して対称に一
対配置してなることを特徴とする。そして、前記連通溝
を、前記軸受の中心に関して対称に一対配置してなるこ
とを特徴とする。更に、前記連通孔の高圧側に、フィル
タを設置してなることを特徴とする。また、前記シール
部材を、前記クランク軸の外周面に配設してなることを
特徴とする。あるいは、前記シール部材を、前記クラン
ク軸の下部スラスト面に配設してなることを特徴とす
る。そして、前記シール部材が略環状で、その断面を略
四角形状に形成してなることを特徴とする。あるいは、
前記シール部材が略環状で、その断面を略台形状に形成
してなることを特徴とする。
【０００５】
【作用】上記の構成によれば、密封容器内に上下に圧縮
部と電動機を配置し、前記圧縮部を、渦捲き状の固定ス
クロールと、同固定スクロールと互いに噛み合わせて複
数の圧縮室を形成する旋回スクロールと、同旋回スクロ
ールの旋回駆動軸を支承し上端にクランク軸を形成して
旋回駆動するシャフトと、前記クランク軸を軸支する軸
受とで構成してなるスクロール型圧縮機において、前記
旋回スクロール背面に中間圧室を形成すると共に、前記
軸受の外周部に高圧側と前記中間圧室とを連通する連通
孔を、前記固定スクロールに低圧側と前記中間圧室とを
連通する連通溝を各々形成し、前記軸受と前記クランク
軸との接触面に溝を形成し、同溝にシール部材を設けて
なるようにし、また、前記連通孔を、前記軸受の中心に
関して対称に一対配置し、そして、前記連通溝を、前記
軸受の中心に関して対称に一対配置し、更に、前記連通
孔の低圧側に、フィルタを設置し、また、前記シール部
材を、前記クランク軸の外周面に配設し、あるいは、前
記シール部材を、前記クランク軸の下部スラスト面に配
設し、そして、前記シール部材が略環状で、その断面を
略四角形状に形成し、あるいは、前記シール部材が略環
状で、その断面を略台形状に形成してなるように構成し
たので、前記中間圧室により、旋回スクロールを軸受に
圧接する押上力が働き、旋回スクロールの旋回運動を安
定にすることが出来、且つ切り屑などの異物が前記連通
孔に詰まることを防止することが出来る。
部と電動機を配置し、前記圧縮部を、渦捲き状の固定ス
クロールと、同固定スクロールと互いに噛み合わせて複
数の圧縮室を形成する旋回スクロールと、同旋回スクロ
ールの旋回駆動軸を支承し上端にクランク軸を形成して
旋回駆動するシャフトと、前記クランク軸を軸支する軸
受とで構成してなるスクロール型圧縮機において、前記
旋回スクロール背面に中間圧室を形成すると共に、前記
軸受の外周部に高圧側と前記中間圧室とを連通する連通
孔を、前記固定スクロールに低圧側と前記中間圧室とを
連通する連通溝を各々形成し、前記軸受と前記クランク
軸との接触面に溝を形成し、同溝にシール部材を設けて
なるようにし、また、前記連通孔を、前記軸受の中心に
関して対称に一対配置し、そして、前記連通溝を、前記
軸受の中心に関して対称に一対配置し、更に、前記連通
孔の低圧側に、フィルタを設置し、また、前記シール部
材を、前記クランク軸の外周面に配設し、あるいは、前
記シール部材を、前記クランク軸の下部スラスト面に配
設し、そして、前記シール部材が略環状で、その断面を
略四角形状に形成し、あるいは、前記シール部材が略環
状で、その断面を略台形状に形成してなるように構成し
たので、前記中間圧室により、旋回スクロールを軸受に
圧接する押上力が働き、旋回スクロールの旋回運動を安
定にすることが出来、且つ切り屑などの異物が前記連通
孔に詰まることを防止することが出来る。
【０００６】
【実施例】本発明の実施例について添付図面を参照して
詳細に説明する。なお、従来例と同じ部分の符号は、同
一とする。図１は、本発明の一実施例を示すスクロール
型圧縮機の縦断面図、図２は、その要部拡大断面図であ
る。密封容器１内に上下に圧縮部２と電動機３を配置
し、前記圧縮部を、渦捲き状の固定スクロール４と、同
固定スクロールと互いに噛み合わせて複数の圧縮室９を
形成する旋回スクロール５と、同旋回スクロールの旋回
駆動軸５ｃを上端にクランク軸１１を形成して旋回駆動
するシャフト１０と、前記クランク軸を軸支する軸受７
とでスクロール型圧縮機を構成している。この構成にお
いて、固定鏡板４ａに渦捲き状の固定スクロールラップ
４ｂを一体に形成し、軸受に圧接した固定スクロール
と、旋回鏡板５ａに渦捲き状の固定スクロールラップ５
ｂと背面に旋回駆動軸５ｃを一体に形成した旋回スクロ
ールとをスクロールラップを内側にして噛み合わせ複数
の圧縮室９を形成している。
詳細に説明する。なお、従来例と同じ部分の符号は、同
一とする。図１は、本発明の一実施例を示すスクロール
型圧縮機の縦断面図、図２は、その要部拡大断面図であ
る。密封容器１内に上下に圧縮部２と電動機３を配置
し、前記圧縮部を、渦捲き状の固定スクロール４と、同
固定スクロールと互いに噛み合わせて複数の圧縮室９を
形成する旋回スクロール５と、同旋回スクロールの旋回
駆動軸５ｃを上端にクランク軸１１を形成して旋回駆動
するシャフト１０と、前記クランク軸を軸支する軸受７
とでスクロール型圧縮機を構成している。この構成にお
いて、固定鏡板４ａに渦捲き状の固定スクロールラップ
４ｂを一体に形成し、軸受に圧接した固定スクロール
と、旋回鏡板５ａに渦捲き状の固定スクロールラップ５
ｂと背面に旋回駆動軸５ｃを一体に形成した旋回スクロ
ールとをスクロールラップを内側にして噛み合わせ複数
の圧縮室９を形成している。
【０００７】ここで、図２を参照して説明する。前記旋
回スクロール背面に中間圧室６を形成する。また、前記
軸受の外周部に、高圧側と前記中間圧室とを連通する連
通孔７ｂを形成する。そして、前記固定スクロールに、
低圧側と前記中間圧室とを連通する連通溝４ｄを形成す
る。更に、前記軸受と前記クランク軸の接触面にシール
部材８を配設する。ここで、図３に示すように、前記シ
ール部材が環状で、その断面形状が略台形に形成し、前
記軸受と前記クランク軸の円筒面に形成した溝１１ａ，
７ｄに、設けている。また、図４に示すように、前記軸
受と前記クランク軸の下部スラスト面に形成した溝に、
その断面形状を略四角形に形成したシール部材を設けて
もよい。この結果、前記連通孔と連通溝により、前記中
間圧室の圧力が、前記旋回スクロールを前記固定スクロ
ールに押圧するように構成する。また、前記連通孔を、
前記軸受の中心に関して対称に一対配置する。そして、
前記連通溝を、前記軸受の中心に関して対称に一対配置
する。一方、前記連通孔の低圧側に、フィルタ４ｅを設
置する。このフィルタにより、切り屑などの異物が前記
連通孔に詰まることを防止することが出来る。
回スクロール背面に中間圧室６を形成する。また、前記
軸受の外周部に、高圧側と前記中間圧室とを連通する連
通孔７ｂを形成する。そして、前記固定スクロールに、
低圧側と前記中間圧室とを連通する連通溝４ｄを形成す
る。更に、前記軸受と前記クランク軸の接触面にシール
部材８を配設する。ここで、図３に示すように、前記シ
ール部材が環状で、その断面形状が略台形に形成し、前
記軸受と前記クランク軸の円筒面に形成した溝１１ａ，
７ｄに、設けている。また、図４に示すように、前記軸
受と前記クランク軸の下部スラスト面に形成した溝に、
その断面形状を略四角形に形成したシール部材を設けて
もよい。この結果、前記連通孔と連通溝により、前記中
間圧室の圧力が、前記旋回スクロールを前記固定スクロ
ールに押圧するように構成する。また、前記連通孔を、
前記軸受の中心に関して対称に一対配置する。そして、
前記連通溝を、前記軸受の中心に関して対称に一対配置
する。一方、前記連通孔の低圧側に、フィルタ４ｅを設
置する。このフィルタにより、切り屑などの異物が前記
連通孔に詰まることを防止することが出来る。
【０００８】上記のように、前記中間圧室により、固定
スクロールの圧接面４ｃに軸受の圧接面７ａを圧接する
押上力が働き、このため固定スクロールに旋回スクロー
ルを押し付ける力となり、旋回スクロールを転覆させよ
うとするモーメントに対抗し且つその力が過大になるの
を防止できる。
スクロールの圧接面４ｃに軸受の圧接面７ａを圧接する
押上力が働き、このため固定スクロールに旋回スクロー
ルを押し付ける力となり、旋回スクロールを転覆させよ
うとするモーメントに対抗し且つその力が過大になるの
を防止できる。
【０００９】
【発明の効果】以上のように本発明においては、密封容
器内に上下に圧縮部と電動機を配置し、前記圧縮部を、
渦捲き状の固定スクロールと、同固定スクロールと互い
に噛み合わせて複数の圧縮室を形成する旋回スクロール
と、同旋回スクロールの旋回駆動軸を支承し上端にクラ
ンク軸を形成して旋回駆動するシャフトと、前記クラン
ク軸を軸支する軸受とで構成してなるスクロール型圧縮
機において、前記旋回スクロール背面に中間圧室を形成
すると共に、前記軸受の外周部に高圧側と前記中間圧室
とを連通する連通孔を、前記固定スクロールに低圧側と
前記中間圧室とを連通する連通溝を各々形成し、前記軸
受と前記クランク軸との接触面に溝を形成し、同溝にシ
ール部材を設けてなるようにし、また、前記連通孔を、
前記軸受の中心に関して対称に一対配置し、そして、前
記連通溝を、前記軸受の中心に関して対称に一対配置
し、更に、前記連通孔の低圧側に、フィルタを設置し、
また、前記シール部材を、前記クランク軸の外周面に配
設し、あるいは、前記シール部材を、前記クランク軸の
下部スラスト面に配設し、そして、前記シール部材が略
環状で、その断面を略四角形状に形成し、あるいは、前
記シール部材が略環状で、その断面を略台形状に形成し
てなるように構成したので、旋回スクロールの旋回運動
を安定にし、且つ切り屑などの異物が前記連通孔に詰ま
ることを防止することが出来、その結果スクロール型圧
縮機の性能と効率を向上させることが出来る。
器内に上下に圧縮部と電動機を配置し、前記圧縮部を、
渦捲き状の固定スクロールと、同固定スクロールと互い
に噛み合わせて複数の圧縮室を形成する旋回スクロール
と、同旋回スクロールの旋回駆動軸を支承し上端にクラ
ンク軸を形成して旋回駆動するシャフトと、前記クラン
ク軸を軸支する軸受とで構成してなるスクロール型圧縮
機において、前記旋回スクロール背面に中間圧室を形成
すると共に、前記軸受の外周部に高圧側と前記中間圧室
とを連通する連通孔を、前記固定スクロールに低圧側と
前記中間圧室とを連通する連通溝を各々形成し、前記軸
受と前記クランク軸との接触面に溝を形成し、同溝にシ
ール部材を設けてなるようにし、また、前記連通孔を、
前記軸受の中心に関して対称に一対配置し、そして、前
記連通溝を、前記軸受の中心に関して対称に一対配置
し、更に、前記連通孔の低圧側に、フィルタを設置し、
また、前記シール部材を、前記クランク軸の外周面に配
設し、あるいは、前記シール部材を、前記クランク軸の
下部スラスト面に配設し、そして、前記シール部材が略
環状で、その断面を略四角形状に形成し、あるいは、前
記シール部材が略環状で、その断面を略台形状に形成し
てなるように構成したので、旋回スクロールの旋回運動
を安定にし、且つ切り屑などの異物が前記連通孔に詰ま
ることを防止することが出来、その結果スクロール型圧
縮機の性能と効率を向上させることが出来る。
【図１】本発明の一実施例を示すスクロール型圧縮機の
縦断面図である。
縦断面図である。
【図２】本発明の一実施例を示す要部拡大断面図であ
る。
る。
【図３】図２の一実施例のシール部材を示す要部拡大断
面図である。
面図である。
【図４】本発明の他の実施例のシール部材を示す要部拡
大断面図である。
大断面図である。
【図５】従来例の概要を示すスクロール型圧縮機の縦断
面図である。
面図である。
【図６】従来例の旋回スクロールにかかる運転開始時の
応力の状態を示す要部拡大断面図である。
応力の状態を示す要部拡大断面図である。
１ 密封容器 ２ 圧縮部 ３ 電動機 ４ 固定スクロール ４ａ 固定鏡板 ４ｂ 固定スクロールラップ ４ｃ 圧接面 ４ｄ 連通溝 ５ 旋回スクロール ５ａ 旋回鏡板 ５ｂ 旋回スクロールラップ ５ｃ 旋回駆動軸 ６ 中間圧室 ７ 軸受 ７ａ 圧接面 ７ｂ 連通孔 ７ｃ フィルタ ７ｄ 溝 ８ シール部材 ９ 圧縮室 １０ シャフト １１ クランク軸 １１ａ 溝
Claims (8)
- 【請求項１】 密封容器内に上下に圧縮部と電動機を配
置し、前記圧縮部を、渦捲き状の固定スクロールと、同
固定スクロールと互いに噛み合わせて複数の圧縮室を形
成する旋回スクロールと、同旋回スクロールの旋回駆動
軸を支承し上端にクランク軸を形成して旋回駆動するシ
ャフトと、前記クランク軸を軸支する軸受とで構成して
なるスクロール型圧縮機において、 前記旋回スクロール背面に中間圧室を形成すると共に、 前記軸受の外周部に高圧側と前記中間圧室とを連通する
連通孔を、 前記固定スクロールに低圧側と前記中間圧室とを連通す
る連通溝を各々形成し、 前記軸受と前記クランク軸との接触面に溝を形成し、同
溝にシール部材を設けてなることを特徴とするスクロー
ル型圧縮機。 - 【請求項２】 前記連通孔を、前記軸受の中心に関して
対称に一対配置してなることを特徴とする請求項１記載
のスクロール型圧縮機。 - 【請求項３】 前記連通溝を、前記軸受の中心に関して
対称に一対配置してなることを特徴とする請求項１記載
のスクロール型圧縮機。 - 【請求項４】 前記連通孔の高圧側に、フィルタを設置
してなることを特徴とする請求項１記載のスクロール型
圧縮機。 - 【請求項５】 前記シール部材を、前記クランク軸の外
周面に配設してなることを特徴とする請求項１記載のス
クロール型圧縮機。 - 【請求項６】 前記シール部材を、前記クランク軸の下
部スラスト面に配設してなることを特徴とする請求項１
記載のスクロール型圧縮機。 - 【請求項７】 前記シール部材が略環状で、その断面を
略四角形状に形成してなることを特徴とする請求項６記
載のスクロール型圧縮機。 - 【請求項８】 前記シール部材が略環状で、その断面を
略台形状に形成してなることを特徴とする請求項５記載
のスクロール型圧縮機。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP28553594A JPH08144967A (ja) | 1994-11-18 | 1994-11-18 | スクロール型圧縮機 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP28553594A JPH08144967A (ja) | 1994-11-18 | 1994-11-18 | スクロール型圧縮機 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08144967A true JPH08144967A (ja) | 1996-06-04 |
Family
ID=17692796
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP28553594A Pending JPH08144967A (ja) | 1994-11-18 | 1994-11-18 | スクロール型圧縮機 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08144967A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2020051347A (ja) * | 2018-09-27 | 2020-04-02 | 三菱重工サーマルシステムズ株式会社 | スクロール圧縮機 |
-
1994
- 1994-11-18 JP JP28553594A patent/JPH08144967A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2020051347A (ja) * | 2018-09-27 | 2020-04-02 | 三菱重工サーマルシステムズ株式会社 | スクロール圧縮機 |
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