JPH08144862A - ディーゼルエンジンの水エマルジョン燃料の混和希釈方法および燃料噴射装置 - Google Patents
ディーゼルエンジンの水エマルジョン燃料の混和希釈方法および燃料噴射装置Info
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- JPH08144862A JPH08144862A JP6304186A JP30418694A JPH08144862A JP H08144862 A JPH08144862 A JP H08144862A JP 6304186 A JP6304186 A JP 6304186A JP 30418694 A JP30418694 A JP 30418694A JP H08144862 A JPH08144862 A JP H08144862A
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- F02B3/06—Engines characterised by air compression and subsequent fuel addition with compression ignition
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Abstract
(57)【要約】 （修正有）
【目的】ディーゼルエンジンの水エマルジョン燃料噴射
装置の噴射ノズルホルダ内に水エマルジョン燃料を残す
ことがないようにし、水エマルジョン燃料の水分による
錆の発生を抑止させ、錆によるノズル作動不良を防止す
るとともに効率的な燃料噴射を行させる。 【構成】ディーゼルエンジンの水エマルジョン燃料噴射
装置の噴射ノズルホルダ内のプレッシャスプリング室に
該ディーゼルエンジンに使用される燃料油の導入油路２
７〜３０を設け、リークオフスクリュウ部４９より還流
させる構成とする。別実施例として、ノズルホルダ内の
プレッシャスプリング室にディーゼルエンジンに使用さ
れる燃料油を導入排出する両油路をリークオフスクリュ
ー部に設ける構成とする。
装置の噴射ノズルホルダ内に水エマルジョン燃料を残す
ことがないようにし、水エマルジョン燃料の水分による
錆の発生を抑止させ、錆によるノズル作動不良を防止す
るとともに効率的な燃料噴射を行させる。 【構成】ディーゼルエンジンの水エマルジョン燃料噴射
装置の噴射ノズルホルダ内のプレッシャスプリング室に
該ディーゼルエンジンに使用される燃料油の導入油路２
７〜３０を設け、リークオフスクリュウ部４９より還流
させる構成とする。別実施例として、ノズルホルダ内の
プレッシャスプリング室にディーゼルエンジンに使用さ
れる燃料油を導入排出する両油路をリークオフスクリュ
ー部に設ける構成とする。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、ディーゼルエンジンの
水エマルジョン燃料の燃料噴射装置の改造に関するもの
である。
水エマルジョン燃料の燃料噴射装置の改造に関するもの
である。
【０００２】
【従来の技術】ディーゼルエンジンは、高熱利用のため
広く原動機として使用されているが、その排気成分に有
害なＣＯ，ＣＯ2 ，ＨＣ，ＮＯX 等が多量に含まれてい
る。ＮＯX 低減を図るためには、ＥＧＲシステム、後処
理システムとしてＮＯX 触媒による排気ガス浄化の他に
水エマルジョン燃料を使用して、燃焼温度を低減するこ
とによって排気ガス公害を防止している。
広く原動機として使用されているが、その排気成分に有
害なＣＯ，ＣＯ2 ，ＨＣ，ＮＯX 等が多量に含まれてい
る。ＮＯX 低減を図るためには、ＥＧＲシステム、後処
理システムとしてＮＯX 触媒による排気ガス浄化の他に
水エマルジョン燃料を使用して、燃焼温度を低減するこ
とによって排気ガス公害を防止している。
【０００３】従来のディーゼルエンジンの水エマルジョ
ン燃料の全体構成と燃料噴射装置の内部構造を図５と図
６を参照にして説明する。図５において、タンク５の燃
料油は、フィードポンプ６により、管路１４，１５，１
６を経て水燃料ミキサ４へ圧送される。一方、水タンク
１から水が、水ポンプ２により管路１１，１２，フィル
タ３，管路１３を経て水燃料ミキサ４に供給され、そこ
で水と燃料油とが混和されて水エマルジョン燃料を形成
される。水エマルジョン燃料は、燃料噴射ポンプ７によ
り高圧化され、高圧パイプ１８，１９，２０，２１を経
て噴射ノズルＩＰ1,ＩＰ2,ＩＰ3,ＩＰ4 に圧送され燃焼
室内に噴射される。この際、噴射ノズルからリークした
水エマルジョン燃料はリークオフ管２２〜２５を経て、
また燃料噴射ポンプからは、水エマルジョン燃料の一部
は、オーバフロー管３１を経て水燃料ミキサ４に還流さ
れる。
ン燃料の全体構成と燃料噴射装置の内部構造を図５と図
６を参照にして説明する。図５において、タンク５の燃
料油は、フィードポンプ６により、管路１４，１５，１
６を経て水燃料ミキサ４へ圧送される。一方、水タンク
１から水が、水ポンプ２により管路１１，１２，フィル
タ３，管路１３を経て水燃料ミキサ４に供給され、そこ
で水と燃料油とが混和されて水エマルジョン燃料を形成
される。水エマルジョン燃料は、燃料噴射ポンプ７によ
り高圧化され、高圧パイプ１８，１９，２０，２１を経
て噴射ノズルＩＰ1,ＩＰ2,ＩＰ3,ＩＰ4 に圧送され燃焼
室内に噴射される。この際、噴射ノズルからリークした
水エマルジョン燃料はリークオフ管２２〜２５を経て、
また燃料噴射ポンプからは、水エマルジョン燃料の一部
は、オーバフロー管３１を経て水燃料ミキサ４に還流さ
れる。
【０００４】従来技術である図６は、各噴射ノズルのノ
ズルホルダ４０の断面を示す。ノズルボディ４２とノズ
ルホルダボディ４４とを一体に結合するリテーニングナ
ット４５は、シリンダスクリュウ６０によりシリンダー
ヘッドＳＨの開口部にノズルの先端部が燃焼室に達する
よう押しつけられる。この締めつけ力が、リテーニンナ
ット４５の先端部とシリンダーヘッドＳＨの開口部とを
密着させてシリンダーの燃焼ガスの漏出を阻止する。
ズルホルダ４０の断面を示す。ノズルボディ４２とノズ
ルホルダボディ４４とを一体に結合するリテーニングナ
ット４５は、シリンダスクリュウ６０によりシリンダー
ヘッドＳＨの開口部にノズルの先端部が燃焼室に達する
よう押しつけられる。この締めつけ力が、リテーニンナ
ット４５の先端部とシリンダーヘッドＳＨの開口部とを
密着させてシリンダーの燃焼ガスの漏出を阻止する。
【０００５】ノズルニードル４３は、大径部４３ａと小
径部４３ｂとからなり、その径違部はテーパ状を形成
し、ノズルボディ４２内を上下に運動する。径違部の周
囲には油溜部４２ｂが形成されていて導入される水エマ
ルジョン燃料が溜まる。
径部４３ｂとからなり、その径違部はテーパ状を形成
し、ノズルボディ４２内を上下に運動する。径違部の周
囲には油溜部４２ｂが形成されていて導入される水エマ
ルジョン燃料が溜まる。
【０００６】ノズルホルダボディ４４の中心部には大径
孔４４ａと小径孔４４ｂが開孔されていて、大径孔はプ
レッシャスプリング室４４ａとし、小径部部にはプレッ
シャピン４６が設けられている。該ピンの一端はノズル
ニードル４３と接し、他端はスプリング室４４ｂ内に設
けられたプレッシャスプリング５５を受ける受座部４６
ａを有する。前記大径孔４４ａにはネジ部４４ｄが設け
られ、それと螺合するアジャスティングスクリュウ４７
のねじ込み位置により、プレッシャスプリング５５のバ
ネ力が調整される。アジャスティングスクリュウ４７が
プレッシャスプリング５５を受ける反対側は、キャップ
ナット４８にて螺合されている。アジャスティングスク
リュウ４７の中心部には、プレッシャスプリング室４４
ａ内に滞留する水エマルジョン燃料の一部をノズルホル
ダ４０から排出すべく細孔４７ａが設けられている。
孔４４ａと小径孔４４ｂが開孔されていて、大径孔はプ
レッシャスプリング室４４ａとし、小径部部にはプレッ
シャピン４６が設けられている。該ピンの一端はノズル
ニードル４３と接し、他端はスプリング室４４ｂ内に設
けられたプレッシャスプリング５５を受ける受座部４６
ａを有する。前記大径孔４４ａにはネジ部４４ｄが設け
られ、それと螺合するアジャスティングスクリュウ４７
のねじ込み位置により、プレッシャスプリング５５のバ
ネ力が調整される。アジャスティングスクリュウ４７が
プレッシャスプリング５５を受ける反対側は、キャップ
ナット４８にて螺合されている。アジャスティングスク
リュウ４７の中心部には、プレッシャスプリング室４４
ａ内に滞留する水エマルジョン燃料の一部をノズルホル
ダ４０から排出すべく細孔４７ａが設けられている。
【０００７】リークオフホロースクリュウ４９は、キャ
ップナット４０に螺合され燃料の一部を水燃料ミキサ４
に還流するリークオフ管２２，２３，２４，２５をノズ
ルホルダ４０に取り付けられる。
ップナット４０に螺合され燃料の一部を水燃料ミキサ４
に還流するリークオフ管２２，２３，２４，２５をノズ
ルホルダ４０に取り付けられる。
【０００８】バーフィルタ６０を経て導入される水エマ
ルジョン燃料用の細孔４４ｃがノズルホルダボディ４４
内に、細孔４２ａと環状油溜部４２ｂは、ノズルボディ
４２内に設けられている。
ルジョン燃料用の細孔４４ｃがノズルホルダボディ４４
内に、細孔４２ａと環状油溜部４２ｂは、ノズルボディ
４２内に設けられている。
【０００９】以上説明した構造により、水エマルジョン
燃料は、バーフィルタを経てノズルホルダボディ及びノ
ズルボディに設けられた細孔に侵入し、燃料の噴射圧に
よりノズルニードルがプレッシャスプリングに抗して押
し上げるよう作動する。ノズルニードルがノズルボディ
先端の内側接触面から離れて隙間が生じ、燃料が燃焼室
内に噴射される。
燃料は、バーフィルタを経てノズルホルダボディ及びノ
ズルボディに設けられた細孔に侵入し、燃料の噴射圧に
よりノズルニードルがプレッシャスプリングに抗して押
し上げるよう作動する。ノズルニードルがノズルボディ
先端の内側接触面から離れて隙間が生じ、燃料が燃焼室
内に噴射される。
【００１０】ノズルニードルとプレッシャピンの上下作
動は、高圧噴射された水エマルジョン燃料一部が、ノズ
ルボディとノズルニードルとの隙間、プレッシャピンと
ノズルホルダボディとの隙間を通ってプレッシャスプリ
ング室に侵入する。
動は、高圧噴射された水エマルジョン燃料一部が、ノズ
ルボディとノズルニードルとの隙間、プレッシャピンと
ノズルホルダボディとの隙間を通ってプレッシャスプリ
ング室に侵入する。
【００１１】プレッシャスプリング室内の水エマルジョ
ン燃料は、エンジン稼働時は、常にラインを循環するの
でプレッシャスプリング室に溜まらないが、車両保管時
のエンジン停止時には、プレッシャスプリング室内で分
離された水がプレッシャスプリング室、ノズルボディと
ノズルニードル間の隙間およびノズルホルダボディとプ
レッシャピンとの隙間に燃料が残留する。そのため、ノ
ズルホルダ内の作動部分の錆の原因となる。車両保管前
に燃料油だけのフラッシング運転を行ってもプレッシャ
スプリング室内やノズルボディとノズルニードル間の極
めて狭い隙間などでは若干でも水が残り、完全に水エマ
ルジョ燃料を除くことはむずかしい。
ン燃料は、エンジン稼働時は、常にラインを循環するの
でプレッシャスプリング室に溜まらないが、車両保管時
のエンジン停止時には、プレッシャスプリング室内で分
離された水がプレッシャスプリング室、ノズルボディと
ノズルニードル間の隙間およびノズルホルダボディとプ
レッシャピンとの隙間に燃料が残留する。そのため、ノ
ズルホルダ内の作動部分の錆の原因となる。車両保管前
に燃料油だけのフラッシング運転を行ってもプレッシャ
スプリング室内やノズルボディとノズルニードル間の極
めて狭い隙間などでは若干でも水が残り、完全に水エマ
ルジョ燃料を除くことはむずかしい。
【００１２】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、この問題を
解決するために発明されたもので、ディーゼルエンジン
の水エマルジョン燃料噴射装置において、ノズルニード
ルがノズルホルダボディ内を上下に作動することによっ
て、高圧噴射された水エマルジョン燃料一部がノズルホ
ルダボディとノズルニードルとの隙間、プレッシャピン
とノズルホルダボディとの隙間を通って、プレッシャス
プリング室に侵入し、該室内で分離された水が、車両保
管時のエンジン停止状態でプレッシャスプリング室、ノ
ズルホルダボディとプレッシャーピンとの隙間ならびに
ノズルボディとノズルニードルとの隙間に付着すること
が原因で錆の発生することを抑止し、その結果、ノズル
の作動が不完全となり効率的な燃料噴射作用を期するも
のである。
解決するために発明されたもので、ディーゼルエンジン
の水エマルジョン燃料噴射装置において、ノズルニード
ルがノズルホルダボディ内を上下に作動することによっ
て、高圧噴射された水エマルジョン燃料一部がノズルホ
ルダボディとノズルニードルとの隙間、プレッシャピン
とノズルホルダボディとの隙間を通って、プレッシャス
プリング室に侵入し、該室内で分離された水が、車両保
管時のエンジン停止状態でプレッシャスプリング室、ノ
ズルホルダボディとプレッシャーピンとの隙間ならびに
ノズルボディとノズルニードルとの隙間に付着すること
が原因で錆の発生することを抑止し、その結果、ノズル
の作動が不完全となり効率的な燃料噴射作用を期するも
のである。
【００１３】本第一発明は、図１，図２の全体構成図と
図３，図４のディーゼルエンジンの水エマルジョン燃料
噴射装置の断面図に示されるように、ディーゼルエンジ
ンの水エマルジョン燃料を噴射するに際して、ノズルホ
ルダボディ内のプレッシャスプリング室に該ディーゼル
エンジンに使用される燃料油を供給し、同室に滞留する
水エマルジョン燃料を燃料油と共に水燃料ミキサに還流
することにより、ノズルホルダ内の水エマルジョン燃料
を混和希釈することを特徴とする。
図３，図４のディーゼルエンジンの水エマルジョン燃料
噴射装置の断面図に示されるように、ディーゼルエンジ
ンの水エマルジョン燃料を噴射するに際して、ノズルホ
ルダボディ内のプレッシャスプリング室に該ディーゼル
エンジンに使用される燃料油を供給し、同室に滞留する
水エマルジョン燃料を燃料油と共に水燃料ミキサに還流
することにより、ノズルホルダ内の水エマルジョン燃料
を混和希釈することを特徴とする。
【００１４】本第二発明は、ディーゼルエンジンの水エ
マルジョン燃料噴射装置において、ノズルホルダ−ボデ
ィ内のプレッシャスプリング室に該ディーゼルエンジン
に使用される燃料油導入口を設けることにより、該室に
滞留する水エマルジョン燃料を該燃料油と共に、既設の
リークオフスクリュー部より水燃料ミキサに還流させ
て、ノズルホルダ内の水エマルジョン燃料を混和希釈す
ることを特徴とする。
マルジョン燃料噴射装置において、ノズルホルダ−ボデ
ィ内のプレッシャスプリング室に該ディーゼルエンジン
に使用される燃料油導入口を設けることにより、該室に
滞留する水エマルジョン燃料を該燃料油と共に、既設の
リークオフスクリュー部より水燃料ミキサに還流させ
て、ノズルホルダ内の水エマルジョン燃料を混和希釈す
ることを特徴とする。
【００１５】本第三発明は、ディーゼルエンジンの水エ
マルジョン燃料噴射装置において、ノズルホルダ内のプ
レッシャスプリング室に該ディーゼルエンジンに使用さ
れる燃料油の導入油路と排出油路の両油路をリークオフ
ホロースクリュウに設けることにより、該室に滞留する
水エマルジョン燃料を該燃料油と共に水燃料ミキサに還
流させて、ノズルホルダ内の水エマルジョン燃料を混和
希釈することを特徴とする。
マルジョン燃料噴射装置において、ノズルホルダ内のプ
レッシャスプリング室に該ディーゼルエンジンに使用さ
れる燃料油の導入油路と排出油路の両油路をリークオフ
ホロースクリュウに設けることにより、該室に滞留する
水エマルジョン燃料を該燃料油と共に水燃料ミキサに還
流させて、ノズルホルダ内の水エマルジョン燃料を混和
希釈することを特徴とする。
【００１６】
【作用】上記のように構成された水エマルジョン燃料噴
射装置は、エンジンが稼働中は、ディーゼルエンジンに
使用される燃料油をノズルホルダボディ内のプレッシャ
スプリング室に常時導入して同室内に滞留する水エマル
ジョン燃料を燃料油と共に水燃料ミキサに還流する。そ
れによって、高圧噴射された水エマルジョン燃料一部が
ノズルボディとノズルニードル間の隙間、プレッシャピ
ンとノズルホルダボディ間の隙間およびプレッシャスプ
リング室内に溜まる水エマルジョン燃料は、常に燃料油
によって混和希釈される。
射装置は、エンジンが稼働中は、ディーゼルエンジンに
使用される燃料油をノズルホルダボディ内のプレッシャ
スプリング室に常時導入して同室内に滞留する水エマル
ジョン燃料を燃料油と共に水燃料ミキサに還流する。そ
れによって、高圧噴射された水エマルジョン燃料一部が
ノズルボディとノズルニードル間の隙間、プレッシャピ
ンとノズルホルダボディ間の隙間およびプレッシャスプ
リング室内に溜まる水エマルジョン燃料は、常に燃料油
によって混和希釈される。
【００１７】
【実施例】次に、本発明による水エマルジョン燃料噴射
装置の具体的実施例について図面を基に説明する。従来
技術の図５，図６と同じ符号については説明を省略す
る。
装置の具体的実施例について図面を基に説明する。従来
技術の図５，図６と同じ符号については説明を省略す
る。
【００１８】図１、図２並びに図３は本発明の第１実施
例であり、従来の全体の構成図との違いは、管路２７，
２８，２９，３０の追加と、ノズルホルダボディ５４の
内部構造にある。即ち、ノズルホルダボディ５４内のプ
レッシャスプリング室５４ａの底部近傍に燃料油を導入
する細孔５４ａが設けられ、燃料油タンク５から、管路
１６から分岐した管路２６Ａ、フィードポンプ７を経た
管路２７，２８，２９，３０がホロースクリュウ５８に
てのノズルホルダボディ５４に接続されている。
例であり、従来の全体の構成図との違いは、管路２７，
２８，２９，３０の追加と、ノズルホルダボディ５４の
内部構造にある。即ち、ノズルホルダボディ５４内のプ
レッシャスプリング室５４ａの底部近傍に燃料油を導入
する細孔５４ａが設けられ、燃料油タンク５から、管路
１６から分岐した管路２６Ａ、フィードポンプ７を経た
管路２７，２８，２９，３０がホロースクリュウ５８に
てのノズルホルダボディ５４に接続されている。
【００１９】高圧パイプ１８，１９，２０，２１、バー
フィルタ６０，細孔５４ｃ及び４２ａ、ノズルボディ４
２内に設けられた油溜部４２ｂを経て、ノズルボディ４
２とノズルニードル４３との隙間を通りノズル先端部に
至っている。油溜部４２ｂには高圧燃料がノズルニード
ル４３のテーパ部に作用し、ノズルニードル４３をプレ
ッシャスプリング５５に抗してプレッシャピン４６を押
し上げる。その結果、ノズルニードル４３とノズルボデ
ィ４２との接触部が離れ隙間から高圧燃料が噴射され
る。ノズルニードル４３の繰り返し上下運動により、水
エマルジョン燃料の一部がノズルボディ４２とプレッシ
ャーピン４６との隙間を潤滑しながらプレツシャスプリ
ング室５４ａに侵入する。
フィルタ６０，細孔５４ｃ及び４２ａ、ノズルボディ４
２内に設けられた油溜部４２ｂを経て、ノズルボディ４
２とノズルニードル４３との隙間を通りノズル先端部に
至っている。油溜部４２ｂには高圧燃料がノズルニード
ル４３のテーパ部に作用し、ノズルニードル４３をプレ
ッシャスプリング５５に抗してプレッシャピン４６を押
し上げる。その結果、ノズルニードル４３とノズルボデ
ィ４２との接触部が離れ隙間から高圧燃料が噴射され
る。ノズルニードル４３の繰り返し上下運動により、水
エマルジョン燃料の一部がノズルボディ４２とプレッシ
ャーピン４６との隙間を潤滑しながらプレツシャスプリ
ング室５４ａに侵入する。
【００２０】同時に、燃料油タンク５からフィードポン
プにより加圧された燃料油が管路１６、管路２６Ａ，２
７，２８，２９，３０を経て各ノズルホルダボディ５４
の細孔５４ｄに導入されてプレッシャスプリング室５４
ａ内に入り、同室内に滞留する水エマルジョン燃料と混
和希釈される。混和流体は、アジャスティングスクリュ
ウ４７，リークオフホロースクリュウ４９，リークオフ
管２２，２３，２４，２５及び管路２６を経て水燃料ミ
キサ４に還流される。
プにより加圧された燃料油が管路１６、管路２６Ａ，２
７，２８，２９，３０を経て各ノズルホルダボディ５４
の細孔５４ｄに導入されてプレッシャスプリング室５４
ａ内に入り、同室内に滞留する水エマルジョン燃料と混
和希釈される。混和流体は、アジャスティングスクリュ
ウ４７，リークオフホロースクリュウ４９，リークオフ
管２２，２３，２４，２５及び管路２６を経て水燃料ミ
キサ４に還流される。
【００２１】次に、第２実施例の図１，図４について説
明する。第１実施例と共通するところは説明を省略す
る。
明する。第１実施例と共通するところは説明を省略す
る。
【００２２】管路１６を分岐した管路２６Ａ，２７，２
８，２９，３０は、ノズルホルダボディ４４に螺合する
キャップナット４８に取り付けられているリークオフホ
ロースクリュウ５９に連結されている。該スクリュウに
は、燃料油の導入口５９ａと排出口５９ｂが設けられて
いる。アジャスティングスクリュウ５７の中心部には、
燃料油がノズルホルダ内に侵入、排出し易くするために
第１実施例よりも更に大径の孔５７ａが設けられてい
る。
８，２９，３０は、ノズルホルダボディ４４に螺合する
キャップナット４８に取り付けられているリークオフホ
ロースクリュウ５９に連結されている。該スクリュウに
は、燃料油の導入口５９ａと排出口５９ｂが設けられて
いる。アジャスティングスクリュウ５７の中心部には、
燃料油がノズルホルダ内に侵入、排出し易くするために
第１実施例よりも更に大径の孔５７ａが設けられてい
る。
【００２３】プレッシャスプリング室４４ａ内に滞留し
ている水エマルジョン燃料は、流入する燃料油により混
和希釈されて、孔５７ａ，排出孔５９ｂ，リークオフ管
路２２，２３，２４，２５，管路２６を経て水燃料ミキ
サ４に還流される。
ている水エマルジョン燃料は、流入する燃料油により混
和希釈されて、孔５７ａ，排出孔５９ｂ，リークオフ管
路２２，２３，２４，２５，管路２６を経て水燃料ミキ
サ４に還流される。
【００２４】本実施例では、プレッシャスプリング室４
４ａ内に滞留している水エマルジョン燃料と燃料油との
混和流体が水燃料ミキサ４に還流しているが、水エマル
ジョン燃料に含まれる水が極めて少量ゆえ燃料油タンク
５に還流しても支障はない。
４ａ内に滞留している水エマルジョン燃料と燃料油との
混和流体が水燃料ミキサ４に還流しているが、水エマル
ジョン燃料に含まれる水が極めて少量ゆえ燃料油タンク
５に還流しても支障はない。
【００２５】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明によれ
ば、ディーゼルエンジンの水エマルジョン燃料噴射装置
において、噴射ノズルホルダ内のプレッシャスプリング
室に該ディーゼルエンジンに使用される燃料油を導入
し、同室に滞留する水エマルジョン燃料が、燃料油と共
に燃料油タンクあるいは、水燃料ミキサに還流されて該
プレッシャスプリング室内の水エマルジョン燃料を混和
希釈するので、車両保管時のエンジン停止状態でも、プ
レッシャスプリング室内、ノズルホルダボディとプレッ
シャーピンとの隙間及びノズルボディとノズルニードル
との隙間に水エマルジョン燃料を残すことがなく水エマ
ルジョン燃料の水分による錆の発生を防止することがで
きる。よって、錆によるノズル作動不良が防止され、効
率的な燃料噴射作用が行える効果を期することができ
る。
ば、ディーゼルエンジンの水エマルジョン燃料噴射装置
において、噴射ノズルホルダ内のプレッシャスプリング
室に該ディーゼルエンジンに使用される燃料油を導入
し、同室に滞留する水エマルジョン燃料が、燃料油と共
に燃料油タンクあるいは、水燃料ミキサに還流されて該
プレッシャスプリング室内の水エマルジョン燃料を混和
希釈するので、車両保管時のエンジン停止状態でも、プ
レッシャスプリング室内、ノズルホルダボディとプレッ
シャーピンとの隙間及びノズルボディとノズルニードル
との隙間に水エマルジョン燃料を残すことがなく水エマ
ルジョン燃料の水分による錆の発生を防止することがで
きる。よって、錆によるノズル作動不良が防止され、効
率的な燃料噴射作用が行える効果を期することができ
る。
【図１】本発明の全体構成の第１実施例を示す図であ
る。
る。
【図２】本発明の全体構成の第２実施例を示す図であ
る。
る。
【図３】本発明の第１実施例のノズルホルダー断面を示
す図である。
す図である。
【図４】本発明の第２実施例のノズルホルダー断面を示
す図である。
す図である。
【図５】従来技術の全体構成を示す図である。
【図６】従来技術のノズルホルダー断面を示す図であ
る。
る。
４…水燃料ミキサ、７…噴射ポンプ、４０…ノズルホル
ダ、４１…ノズル、４２…ノズルボディ、４３…ノズル
ニードル、４４…ノズルホルダボディ、４５…リテーニ
ングナット、４６…プレッシャピン、４７，５７…アジ
ャスティングスクリュウ、４８…キャップナット、４
９，５９…リークオフホロースクリュウ５５…プレッシ
ャスプリング、５８…ホロースクリュウ、６０…シリン
ダスクリュウ、６１…バーフィルタ。
ダ、４１…ノズル、４２…ノズルボディ、４３…ノズル
ニードル、４４…ノズルホルダボディ、４５…リテーニ
ングナット、４６…プレッシャピン、４７，５７…アジ
ャスティングスクリュウ、４８…キャップナット、４
９，５９…リークオフホロースクリュウ５５…プレッシ
ャスプリング、５８…ホロースクリュウ、６０…シリン
ダスクリュウ、６１…バーフィルタ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ｆ０２Ｍ 61/16 Ａ Ｂ
Claims (3)
- 【請求項１】 ディーゼルエンジンの水エマルジョン燃
料を噴射するに際して、ノズルホルダ内のプレッシャス
プリング室に該ディーゼルエンジンに使用される燃料油
を導入し、該室に滞留する水エマルジョン燃料を該燃料
油と共に水燃料ミキサに還流することを特徴とするディ
ーゼルエンジンの水エマルジョン燃料を混和希釈する方
法。 - 【請求項２】 ディーゼルエンジンの水エマルジョン燃
料噴射装置において、ノズルホルダ内のプレッシャスプ
リング室に該ディーゼルエンジンに使用される燃料油の
導入油路を設けることにより、該室に滞留する水エマル
ジョン燃料を該燃料油と共に既設のリークオフスクリュ
ー部より水燃料ミキサに還流させて、ノズルホルダ内の
水エマルジョン燃料を混和希釈することを特徴とするデ
ィーゼルエンジンの水エマルジョン燃料噴射装置。 - 【請求項３】 ディーゼルエンジンの水エマルジョン燃
料噴射装置において、ノズルホルダ内のプレッシャスプ
リング室に該ディーゼルエンジンに使用される燃料油の
導入油路と排出油路の両油路をリークオフホロースクリ
ュウに設けることにより、該室に滞留する水エマルジョ
ン燃料を該燃料油と共に水燃料ミキサに還流させて、ノ
ズルホルダ内の水エマルジョンを混和希釈することを特
徴とするディーゼルエンジンの水エマルジョン燃料噴射
装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP30418694A JP3340270B2 (ja) | 1994-11-15 | 1994-11-15 | ディーゼルエンジンの水エマルジョン燃料噴射装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP30418694A JP3340270B2 (ja) | 1994-11-15 | 1994-11-15 | ディーゼルエンジンの水エマルジョン燃料噴射装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08144862A true JPH08144862A (ja) | 1996-06-04 |
| JP3340270B2 JP3340270B2 (ja) | 2002-11-05 |
Family
ID=17930072
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP30418694A Expired - Fee Related JP3340270B2 (ja) | 1994-11-15 | 1994-11-15 | ディーゼルエンジンの水エマルジョン燃料噴射装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3340270B2 (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20010008168A (ko) * | 2000-11-13 | 2001-02-05 | 박권하 | 물혼합연료용 디젤기관의 물혼합장치 |
| CN112739902A (zh) * | 2018-09-21 | 2021-04-30 | 日本发动机股份有限公司 | 船用内燃机 |
-
1994
- 1994-11-15 JP JP30418694A patent/JP3340270B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20010008168A (ko) * | 2000-11-13 | 2001-02-05 | 박권하 | 물혼합연료용 디젤기관의 물혼합장치 |
| CN112739902A (zh) * | 2018-09-21 | 2021-04-30 | 日本发动机股份有限公司 | 船用内燃机 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3340270B2 (ja) | 2002-11-05 |
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