JPH08144715A - エンジン用カム軸 - Google Patents
エンジン用カム軸Info
- Publication number
- JPH08144715A JPH08144715A JP30833994A JP30833994A JPH08144715A JP H08144715 A JPH08144715 A JP H08144715A JP 30833994 A JP30833994 A JP 30833994A JP 30833994 A JP30833994 A JP 30833994A JP H08144715 A JPH08144715 A JP H08144715A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- oil seal
- hollow shaft
- camshaft
- outer peripheral
- peripheral surface
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F01—MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
- F01L—CYCLICALLY OPERATING VALVES FOR MACHINES OR ENGINES
- F01L1/00—Valve-gear or valve arrangements, e.g. lift-valve gear
- F01L1/02—Valve drive
- F01L1/04—Valve drive by means of cams, camshafts, cam discs, eccentrics or the like
- F01L1/047—Camshafts
- F01L2001/0475—Hollow camshafts
Landscapes
- Valve-Gear Or Valve Arrangements (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 エンジン用カム軸において、組み立てや加工
の工数を低減させる。 【構成】 中空の軸22の外周面にオイルシール摺動部
部材24とオイルシール26が挿入されている駆動部材
25とが一体的に固着される。前記オイルシール摺動部
部材24の外周面が研削された後、当該オイルシール摺
動部部材24の外周面に前記オイルシール26が挿入さ
れる。
の工数を低減させる。 【構成】 中空の軸22の外周面にオイルシール摺動部
部材24とオイルシール26が挿入されている駆動部材
25とが一体的に固着される。前記オイルシール摺動部
部材24の外周面が研削された後、当該オイルシール摺
動部部材24の外周面に前記オイルシール26が挿入さ
れる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、往復動内燃機関等に
用いるエンジン用カム軸に関し、特に中空の軸の外周面
にカム要素及び軸受要素等のカム軸構成要素が一体的に
固着されて成るエンジン用カム軸に関する。
用いるエンジン用カム軸に関し、特に中空の軸の外周面
にカム要素及び軸受要素等のカム軸構成要素が一体的に
固着されて成るエンジン用カム軸に関する。
【0002】
【従来の技術】往復動内燃機関等の吸排気バルブを開閉
駆動するエンジン用カム軸は、鋳型鋳造した後に機械加
工を施すことにより製造されているが、近年において増
大して来た内燃機関の性能を高め、燃費を良くすること
への要求に応えるため、エンジン用カム軸を中空の軸と
して重量を小さくし、耐磨耗性の良好な材料をカムロブ
材に使用したものが多用されている。このような高性能
化を図ったエンジン用カム軸の一例としては、特開平1
25506号公報等に開示されたものがある。即ち、カ
ム軸構成要素を耐摩耗性の良い材料で個々の部品として
製作し、それらの軸方向孔に中空軸を挿通させて所定の
位相と軸方向間隔に位置決めした後、中空軸を半径方向
外方へ膨脹させるいわゆる拡管によりカム軸構成要素を
中空軸に固着し、一体的に組み立てることにより軽量化
を図ったものがある。
駆動するエンジン用カム軸は、鋳型鋳造した後に機械加
工を施すことにより製造されているが、近年において増
大して来た内燃機関の性能を高め、燃費を良くすること
への要求に応えるため、エンジン用カム軸を中空の軸と
して重量を小さくし、耐磨耗性の良好な材料をカムロブ
材に使用したものが多用されている。このような高性能
化を図ったエンジン用カム軸の一例としては、特開平1
25506号公報等に開示されたものがある。即ち、カ
ム軸構成要素を耐摩耗性の良い材料で個々の部品として
製作し、それらの軸方向孔に中空軸を挿通させて所定の
位相と軸方向間隔に位置決めした後、中空軸を半径方向
外方へ膨脹させるいわゆる拡管によりカム軸構成要素を
中空軸に固着し、一体的に組み立てることにより軽量化
を図ったものがある。
【0003】ところで、エンジン用カム軸の駆動機構と
しては、歯付きプーリとタイミングベルト、スプロケッ
トとチェーンあるいは歯車等があり、エンジン用カム軸
の一端部に歯付きプーリ、スプロケットあるいは歯車等
の駆動部材を装着する必要がある。従来、中空軸から成
るエンジン用カム軸の一端部への駆動部材の装着は、こ
の中空軸の一端部に別体で成形した中実の取り付け部材
を溶接等で予め結合しておき、この取り付け部材に駆動
部材を1本若しくは複数本のボルト等で締結することに
より行われている。
しては、歯付きプーリとタイミングベルト、スプロケッ
トとチェーンあるいは歯車等があり、エンジン用カム軸
の一端部に歯付きプーリ、スプロケットあるいは歯車等
の駆動部材を装着する必要がある。従来、中空軸から成
るエンジン用カム軸の一端部への駆動部材の装着は、こ
の中空軸の一端部に別体で成形した中実の取り付け部材
を溶接等で予め結合しておき、この取り付け部材に駆動
部材を1本若しくは複数本のボルト等で締結することに
より行われている。
【0004】図7は、従来のエンジン用カム軸の一例を
示す部分分解斜視図である。このエンジン用カム軸1
は、中空管から成る中空軸2と、中空軸2の外周面の所
定位置に固着されるカム要素3及び軸受要素等(図示せ
ず)と、中空軸2の一端部に溶接される中実管から成る
取り付け部材4と、取り付け部材4の外周面の所定位置
に挿入されるオイルシール5と、ワッシャ6を介したボ
ルト7により取り付け部材4の自由端部に締結される歯
付きプーリ8とを備えている。
示す部分分解斜視図である。このエンジン用カム軸1
は、中空管から成る中空軸2と、中空軸2の外周面の所
定位置に固着されるカム要素3及び軸受要素等(図示せ
ず)と、中空軸2の一端部に溶接される中実管から成る
取り付け部材4と、取り付け部材4の外周面の所定位置
に挿入されるオイルシール5と、ワッシャ6を介したボ
ルト7により取り付け部材4の自由端部に締結される歯
付きプーリ8とを備えている。
【0005】このようなエンジン用カム軸1の組み立て
方法は、先ず中空軸2の外周面の所定位置にカム要素3
及び軸受要素等を嵌入して中空軸2の拡管等により固着
し、中空軸2の一端部に取り付け部材4の一端部を溶接
する。そして、中空軸2に一体となったカム要素3及び
取り付け部材4の外周面を研削する。カムシャフトをエ
ンジンヘッドへ取り付けた後、取り付け部材4の外周面
を伝わって来るオイルの漏れを防ぐために取り付け部材
4の外周面の所定位置にオイルシール5を挿入し、歯付
きプーリ8の中心穴9にワッシャ6を介したボルト7を
挿入した後、取り付け部材4の自由端部の中心に設けら
れたネジ穴10にボルト7を螺合する。
方法は、先ず中空軸2の外周面の所定位置にカム要素3
及び軸受要素等を嵌入して中空軸2の拡管等により固着
し、中空軸2の一端部に取り付け部材4の一端部を溶接
する。そして、中空軸2に一体となったカム要素3及び
取り付け部材4の外周面を研削する。カムシャフトをエ
ンジンヘッドへ取り付けた後、取り付け部材4の外周面
を伝わって来るオイルの漏れを防ぐために取り付け部材
4の外周面の所定位置にオイルシール5を挿入し、歯付
きプーリ8の中心穴9にワッシャ6を介したボルト7を
挿入した後、取り付け部材4の自由端部の中心に設けら
れたネジ穴10にボルト7を螺合する。
【0006】ここで、歯付きプーリ8は、その外周部に
歯を有し、図示しないクランク軸に装着された歯付きプ
ーリとの間に掛け渡されたタイミングベルトによって調
時され、クランク軸により駆動されるので、歯のピッチ
とカム要素3のプロフィールとの位相を正確に決める必
要がある。このため、歯付きプーリ8と取り付け部材4
の自由端部には、それらの中心から一定の距離を置いた
位置にノックピン穴11、12が穿設されている。そこ
で、歯付きプーリ8のノックピン穴11と取り付け部材
4の自由端部のノックピン穴12を一致させてノックピ
ン13を挿入し、取り付け部材4に対する歯付きプーリ
8の円周方向の取り付け位置を決めた後にボルト7を締
め付ける。以上の工程により組み立てられたエンジン用
カム軸1は図8に示すような断面構造となる。
歯を有し、図示しないクランク軸に装着された歯付きプ
ーリとの間に掛け渡されたタイミングベルトによって調
時され、クランク軸により駆動されるので、歯のピッチ
とカム要素3のプロフィールとの位相を正確に決める必
要がある。このため、歯付きプーリ8と取り付け部材4
の自由端部には、それらの中心から一定の距離を置いた
位置にノックピン穴11、12が穿設されている。そこ
で、歯付きプーリ8のノックピン穴11と取り付け部材
4の自由端部のノックピン穴12を一致させてノックピ
ン13を挿入し、取り付け部材4に対する歯付きプーリ
8の円周方向の取り付け位置を決めた後にボルト7を締
め付ける。以上の工程により組み立てられたエンジン用
カム軸1は図8に示すような断面構造となる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のエンジ
ン用カム軸は、その組み立てにおいて中空軸2に取り付
け部材4を溶接する工程、歯付きプーリ8にボルト7を
挿入して取り付け部材4に螺合する工程、歯付きプーリ
8のノックピン穴11と取り付け部材4の自由端部のノ
ックピン穴12を一致させてノックピン13を挿入する
工程という手間の掛かる工程を経なければならないの
で、組み立て工数が増大するという欠点があった。ま
た、歯付きプーリ8及び取り付け部材4の自由端部にノ
ックピン穴11、12やネジ穴10を予め設けておかな
ければならず、加工工数が増大するという欠点もあっ
た。この発明は上述した事情から成されたものであり、
この発明の目的は、組み立てや加工の工数を低減させる
ことができるエンジン用カム軸を提供することにある。
ン用カム軸は、その組み立てにおいて中空軸2に取り付
け部材4を溶接する工程、歯付きプーリ8にボルト7を
挿入して取り付け部材4に螺合する工程、歯付きプーリ
8のノックピン穴11と取り付け部材4の自由端部のノ
ックピン穴12を一致させてノックピン13を挿入する
工程という手間の掛かる工程を経なければならないの
で、組み立て工数が増大するという欠点があった。ま
た、歯付きプーリ8及び取り付け部材4の自由端部にノ
ックピン穴11、12やネジ穴10を予め設けておかな
ければならず、加工工数が増大するという欠点もあっ
た。この発明は上述した事情から成されたものであり、
この発明の目的は、組み立てや加工の工数を低減させる
ことができるエンジン用カム軸を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明は、中空の軸の
外周面にカム軸構成要素が一体的に固着されているエン
ジン用カム軸に関するものであり、この発明の上記目的
は、前記中空の軸の外周面にオイルシール摺動部部材と
オイルシールが挿入されている駆動部材とが一体的に固
着され、前記オイルシール摺動部部材の外周面が研削さ
れた後、当該オイルシール摺動部部材の外周面に前記オ
イルシールが挿入されることによって達成される。
外周面にカム軸構成要素が一体的に固着されているエン
ジン用カム軸に関するものであり、この発明の上記目的
は、前記中空の軸の外周面にオイルシール摺動部部材と
オイルシールが挿入されている駆動部材とが一体的に固
着され、前記オイルシール摺動部部材の外周面が研削さ
れた後、当該オイルシール摺動部部材の外周面に前記オ
イルシールが挿入されることによって達成される。
【0009】
【作用】この発明にあっては、駆動部材をカム軸構成要
素と同一工程で中空軸に一体的に固着する構成としてい
るので、取り付け部材、ボルト、ノックピン等の部品が
不要となり、組み立て及び加工の工数を低減することが
できる。
素と同一工程で中空軸に一体的に固着する構成としてい
るので、取り付け部材、ボルト、ノックピン等の部品が
不要となり、組み立て及び加工の工数を低減することが
できる。
【0010】
【実施例】以下、図面に基づいてこの発明の実施例につ
いて詳細に説明する。図1は、この発明のエンジン用カ
ム軸の第一の実施例を示す部分分解斜視図である。この
エンジン用カム軸21は、中空管から成る中空軸22
と、中空軸22の外周面の所定位置に固着されるカム要
素23、軸受要素等(図示せず)、オイルシール摺動部
部材24及び歯付きプーリ25と、オイルシール摺動部
部材24の外周面の所定位置に挿入されるオイルシール
26と、中空軸22の一端部の中空部に嵌入されるキャ
ップ27とを備えている。このエンジン用カム軸21に
用いられる歯付きプーリ25の中心部には円筒形のボス
部25aが設けられており、中空軸22の外周にボス部
25aが嵌入可能であって、ボス部25aの外周にオイ
ルシール26が挿入可能なようになっている。
いて詳細に説明する。図1は、この発明のエンジン用カ
ム軸の第一の実施例を示す部分分解斜視図である。この
エンジン用カム軸21は、中空管から成る中空軸22
と、中空軸22の外周面の所定位置に固着されるカム要
素23、軸受要素等(図示せず)、オイルシール摺動部
部材24及び歯付きプーリ25と、オイルシール摺動部
部材24の外周面の所定位置に挿入されるオイルシール
26と、中空軸22の一端部の中空部に嵌入されるキャ
ップ27とを備えている。このエンジン用カム軸21に
用いられる歯付きプーリ25の中心部には円筒形のボス
部25aが設けられており、中空軸22の外周にボス部
25aが嵌入可能であって、ボス部25aの外周にオイ
ルシール26が挿入可能なようになっている。
【0011】このようなエンジン用カム軸21の組み立
て方法は、先ず歯付きプーリ25のボス部25aの外周
面にオイルシール26を挿入し、中空軸22の外周面の
所定位置にカム要素23、軸受要素等、オイルシール摺
動部部材24及び歯付きプーリ25を嵌入して中空軸2
2の拡管等により固着する。そして、中空軸22の内周
面を伝わってくるオイルの漏れを防ぐために中空軸22
の一端部の中空部にキャップ27を嵌入する。以上の工
程により組み立てられたエンジン用カム軸21は図2に
示すような断面構造となる。
て方法は、先ず歯付きプーリ25のボス部25aの外周
面にオイルシール26を挿入し、中空軸22の外周面の
所定位置にカム要素23、軸受要素等、オイルシール摺
動部部材24及び歯付きプーリ25を嵌入して中空軸2
2の拡管等により固着する。そして、中空軸22の内周
面を伝わってくるオイルの漏れを防ぐために中空軸22
の一端部の中空部にキャップ27を嵌入する。以上の工
程により組み立てられたエンジン用カム軸21は図2に
示すような断面構造となる。
【0012】次に中空軸22に一体となったカム要素2
3及びオイルシール摺動部部材24を研削し、オイルシ
ール摺動部部材24の外周面を伝わって来るオイルの漏
れを防ぐために、歯付きプーリ25のボス部25aの外
周面に挿入されているオイルシール26をオイルシール
摺動部部材24の外周面に挿入する。以上の工程により
組み立てられたエンジン用カム軸21は図3に示すよう
な断面構造となる。このようにカム要素23、軸受要素
等、オイルシール摺動部部材24及び歯付きプーリ25
を同一工程で中空軸22に一体的に固着できるので、取
り付け部材、ボトル、ノックピン等の部品が不要とな
り、組み立て及び加工の工数を低減することができる。
3及びオイルシール摺動部部材24を研削し、オイルシ
ール摺動部部材24の外周面を伝わって来るオイルの漏
れを防ぐために、歯付きプーリ25のボス部25aの外
周面に挿入されているオイルシール26をオイルシール
摺動部部材24の外周面に挿入する。以上の工程により
組み立てられたエンジン用カム軸21は図3に示すよう
な断面構造となる。このようにカム要素23、軸受要素
等、オイルシール摺動部部材24及び歯付きプーリ25
を同一工程で中空軸22に一体的に固着できるので、取
り付け部材、ボトル、ノックピン等の部品が不要とな
り、組み立て及び加工の工数を低減することができる。
【0013】図4は、この発明のエンジン用カム軸の第
二の実施例を示す部分分解斜視図である。このエンジン
用カム軸31は、中空管から成る中空軸32と、中空軸
32の外周面の所定位置に固着されるカム要素33、軸
受要素等(図示せず)、オイルシール摺動部部材34及
び歯付きプーリ35と、オイルシール摺動部部材34の
外周面の所定位置に挿入されるオイルシール36とを備
えている。このエンジン用カム軸31に用いられる歯付
きプーリ35の中心部には一端が塞がれた円筒形、即ち
袋形状をした円筒形のボス部35aが設けられており、
中空軸32の外周面にボス部35aが嵌入可能であっ
て、ボス部35aの外周面にオイルシール36が挿入可
能なようになっている。ボス部35aの一端を塞ぐこと
により、第一の実施例で用いたキャップ27を不要とす
ることができ、さらに部品点数を減少させることができ
る。
二の実施例を示す部分分解斜視図である。このエンジン
用カム軸31は、中空管から成る中空軸32と、中空軸
32の外周面の所定位置に固着されるカム要素33、軸
受要素等(図示せず)、オイルシール摺動部部材34及
び歯付きプーリ35と、オイルシール摺動部部材34の
外周面の所定位置に挿入されるオイルシール36とを備
えている。このエンジン用カム軸31に用いられる歯付
きプーリ35の中心部には一端が塞がれた円筒形、即ち
袋形状をした円筒形のボス部35aが設けられており、
中空軸32の外周面にボス部35aが嵌入可能であっ
て、ボス部35aの外周面にオイルシール36が挿入可
能なようになっている。ボス部35aの一端を塞ぐこと
により、第一の実施例で用いたキャップ27を不要とす
ることができ、さらに部品点数を減少させることができ
る。
【0014】このようなエンジン用カム軸31の組み立
て方法は、先ず歯付きプーリ35のボス部35aの外周
面にオイルシール36を挿入し、中空軸32の外周面の
所定位置にカム要素33、軸受要素等、オイルシール摺
動部部材34及び歯付きプーリ35を嵌入して中空軸3
2の拡管等により固着する。以上の工程により組み立て
られたエンジン用カム軸31は図5に示すような断面構
造となる。
て方法は、先ず歯付きプーリ35のボス部35aの外周
面にオイルシール36を挿入し、中空軸32の外周面の
所定位置にカム要素33、軸受要素等、オイルシール摺
動部部材34及び歯付きプーリ35を嵌入して中空軸3
2の拡管等により固着する。以上の工程により組み立て
られたエンジン用カム軸31は図5に示すような断面構
造となる。
【0015】次に中空軸32に一体となったカム要素3
3及びオイルシール摺動部部材34を研削し、オイルシ
ール摺動部部材34の外周面を伝わって来るオイルの漏
れを防ぐために、歯付きプーリ35のボス部35aの外
周面に挿入されているオイルシール36をオイルシール
摺動部部材34の外周面に挿入する。以上の工程により
組み立てられたエンジン用カム軸31は図6に示すよう
な断面構造となる。このようにカム要素33、軸受要素
等、オイルシール摺動部部材34及び歯付きプーリ35
を同一工程で中空軸32に一体的に固着できるので、取
り付け部材、ボトル、ノックピン等の部品が不要とな
り、組み立て及び加工の工数を低減することができる。
3及びオイルシール摺動部部材34を研削し、オイルシ
ール摺動部部材34の外周面を伝わって来るオイルの漏
れを防ぐために、歯付きプーリ35のボス部35aの外
周面に挿入されているオイルシール36をオイルシール
摺動部部材34の外周面に挿入する。以上の工程により
組み立てられたエンジン用カム軸31は図6に示すよう
な断面構造となる。このようにカム要素33、軸受要素
等、オイルシール摺動部部材34及び歯付きプーリ35
を同一工程で中空軸32に一体的に固着できるので、取
り付け部材、ボトル、ノックピン等の部品が不要とな
り、組み立て及び加工の工数を低減することができる。
【0016】尚、歯付きプーリの歯のピッチとカム要素
のプロフィールとの位相を決めるために、歯付きプー
リ、カム要素及び中空軸に合わせマークを付けるように
しておけば、カム要素及び軸受要素等と、オイルシール
摺動部部材及び歯付きプーリとは必ずしも同一工程で固
着する必要はなく、別工程で固着するようにしても良
い。
のプロフィールとの位相を決めるために、歯付きプー
リ、カム要素及び中空軸に合わせマークを付けるように
しておけば、カム要素及び軸受要素等と、オイルシール
摺動部部材及び歯付きプーリとは必ずしも同一工程で固
着する必要はなく、別工程で固着するようにしても良
い。
【0017】
【発明の効果】以上のようにこの発明のエンジン用カム
軸によれば、取り付け部材、ボルト、ノックピン等の部
品が不要となり、組み立て及び加工の工数を低減するこ
とができるので、大幅な製造コストの低減を図ることが
できる。また、部品点数が減少されるので、製品コスト
の低減を図ることができると共に、エンジン用カム軸自
体の重量が小さくなって回転慣性が減少し、内燃機関の
性能をさらに高め、燃費を向上させることができる。
軸によれば、取り付け部材、ボルト、ノックピン等の部
品が不要となり、組み立て及び加工の工数を低減するこ
とができるので、大幅な製造コストの低減を図ることが
できる。また、部品点数が減少されるので、製品コスト
の低減を図ることができると共に、エンジン用カム軸自
体の重量が小さくなって回転慣性が減少し、内燃機関の
性能をさらに高め、燃費を向上させることができる。
【図1】この発明のエンジン用カム軸の第一の実施例を
示す部分分解斜視図である。
示す部分分解斜視図である。
【図2】図1に示すこの発明の組み立て途中のエンジン
用カム軸を示す断面図である。
用カム軸を示す断面図である。
【図3】図1に示すこの発明の組み立て終了後のエンジ
ン用カム軸を示す断面図である。
ン用カム軸を示す断面図である。
【図4】この発明のエンジン用カム軸の第二の実施例を
示す部分分解斜視図である。
示す部分分解斜視図である。
【図5】図4に示すこの発明の組み立て途中のエンジン
用カム軸を示す断面図である。
用カム軸を示す断面図である。
【図6】図4に示すこの発明の組み立て終了後のエンジ
ン用カム軸を示す断面図である。
ン用カム軸を示す断面図である。
【図7】従来のエンジン用カム軸の一例を示す部分分解
斜視図である。
斜視図である。
【図8】図7に示す従来の組み立て終了後のエンジン用
カム軸を示す断面図である。
カム軸を示す断面図である。
1、21、31 エンジン用カム軸 2、22、32 中空軸 3、23、33 カム要素 4 取り付け部材 5、26、36 オイルシール 6 ワッシャ 7 ボルト 8、25、35 歯付きプーリ 9 中心穴 10 ネジ穴 11、12 ノックピン穴 13 ノックピン 24、34 オイルシール摺動部部材 25a、35a ボス部 27 キャップ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年11月25日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正内容】
【0012】次に中空軸22に一体となったカム要素2
3及びオイルシール摺動部部材24を研削し、オイルシ
ール摺動部部材24の外周面を伝わって来るオイルの漏
れを防ぐために、歯付きプーリ25のボス部25aの外
周面に挿入されているオイルシール26をオイルシール
摺動部部材24の外周面に挿入する。以上の工程により
組み立てられたエンジン用カム軸21は図3に示すよう
な断面構造となる。このようにカム要素23、軸受要素
等、オイルシール摺動部部材24及び歯付きプーリ25
を同一工程で中空軸22に一体的に固着できるので、取
り付け部材、ボルト、ノックピン等の部品が不要とな
り、組み立て及び加工の工数を低減することができる。
3及びオイルシール摺動部部材24を研削し、オイルシ
ール摺動部部材24の外周面を伝わって来るオイルの漏
れを防ぐために、歯付きプーリ25のボス部25aの外
周面に挿入されているオイルシール26をオイルシール
摺動部部材24の外周面に挿入する。以上の工程により
組み立てられたエンジン用カム軸21は図3に示すよう
な断面構造となる。このようにカム要素23、軸受要素
等、オイルシール摺動部部材24及び歯付きプーリ25
を同一工程で中空軸22に一体的に固着できるので、取
り付け部材、ボルト、ノックピン等の部品が不要とな
り、組み立て及び加工の工数を低減することができる。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正内容】
【0015】次に中空軸32に一体となったカム要素3
3及びオイルシール摺動部部材34を研削し、オイルシ
ール摺動部部材34の外周面を伝わって来るオイルの漏
れを防ぐために、歯付きプーリ35のボス部35aの外
周面に挿入されているオイルシール36をオイルシール
摺動部部材34の外周面に挿入する。以上の工程により
組み立てられたエンジン用カム軸31は図6に示すよう
な断面構造となる。このようにカム要素33、軸受要素
等、オイルシール摺動部部材34及び歯付きプーリ35
を同一工程で中空軸32に一体的に固着できるので、取
り付け部材、ボルト、ノックピン等の部品が不要とな
り、組み立て及び加工の工数を低減することができる。
3及びオイルシール摺動部部材34を研削し、オイルシ
ール摺動部部材34の外周面を伝わって来るオイルの漏
れを防ぐために、歯付きプーリ35のボス部35aの外
周面に挿入されているオイルシール36をオイルシール
摺動部部材34の外周面に挿入する。以上の工程により
組み立てられたエンジン用カム軸31は図6に示すよう
な断面構造となる。このようにカム要素33、軸受要素
等、オイルシール摺動部部材34及び歯付きプーリ35
を同一工程で中空軸32に一体的に固着できるので、取
り付け部材、ボルト、ノックピン等の部品が不要とな
り、組み立て及び加工の工数を低減することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉岡 浩行 群馬県前橋市総社町一丁目8番1号 日本 精工株式会社内
Claims (1)
- 【請求項1】 中空の軸の外周面にカム軸構成要素が一
体的に固着されているエンジン用カム軸において、前記
中空の軸の外周面にオイルシール摺動部部材とオイルシ
ールが挿入されている駆動部材とが一体的に固着され、
前記オイルシール摺動部部材の外周面が研削された後、
当該オイルシール摺動部部材の外周面に前記オイルシー
ルが挿入されて成ることを特徴とするエンジン用カム
軸。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30833994A JPH08144715A (ja) | 1994-11-18 | 1994-11-18 | エンジン用カム軸 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30833994A JPH08144715A (ja) | 1994-11-18 | 1994-11-18 | エンジン用カム軸 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08144715A true JPH08144715A (ja) | 1996-06-04 |
Family
ID=17979874
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP30833994A Pending JPH08144715A (ja) | 1994-11-18 | 1994-11-18 | エンジン用カム軸 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08144715A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017524852A (ja) * | 2014-05-16 | 2017-08-31 | ティッセンクルップ プレスタ テックセンター アクチエンゲゼルシャフト | カムシャフト組立体の製造方法 |
-
1994
- 1994-11-18 JP JP30833994A patent/JPH08144715A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017524852A (ja) * | 2014-05-16 | 2017-08-31 | ティッセンクルップ プレスタ テックセンター アクチエンゲゼルシャフト | カムシャフト組立体の製造方法 |
US10518377B2 (en) | 2014-05-16 | 2019-12-31 | Thyssenkrupp Presta Teccenter Ag | Method for producing a camshaft assembly |
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