JPH08144095A - 電解メッキ用保持具 - Google Patents

電解メッキ用保持具

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JPH08144095A
JPH08144095A JP6289941A JP28994194A JPH08144095A JP H08144095 A JPH08144095 A JP H08144095A JP 6289941 A JP6289941 A JP 6289941A JP 28994194 A JP28994194 A JP 28994194A JP H08144095 A JPH08144095 A JP H08144095A
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JP
Japan
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plating
work
holder
substrate
plated
Prior art date
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Pending
Application number
JP6289941A
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English (en)
Inventor
Wakana Wasa
若菜 和佐
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 微細なメッキパターンの作製工程を簡便化
し、さらに任意のメッキパターンを任意の厚さに正確に
かつ低コストで形成できる電解メッキ用保持具を提供す
る。 【構成】 電解メッキ液中に浸漬されたワーク1を保持
する保持部材2,3,4と、ワーク1に設けられた電極
とメッキ用電源とを接続する接続部材5,55とを備え
る電解メッキ用保持具において、接続部材5,55のワ
ーク1側の電極との接続部6を電解メッキ液から隔離す
るシール機構7と、接続部材5,6の接続部6にワーク
1に向って押圧する押圧部材52とを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電解メッキに用いる保
持具に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、マイクロマシン,LSIパター
ン,X線マスクパターンおよびゾーンプレート等の微細
加工パターンの作製にも電解メッキ技術が応用されてき
ている。現在これらを作製する微細加工技術としては、
イオンミリング法またはRIE(リアクティブイオンエ
ッチング)法などの真空中にて行われるドライプロセス
が主流である。これらに対して電解メッキ法では、一般
に大気圧のもとで行われるため真空系を作る必要がな
く、ドライプロセスと比較すると低コストで微細加工パ
ターンを作製することができる。電解メッキ法による微
細パターンの作製工程を図4に示す。まず、図4(a)
に示すように、基板31上に導電性物質により電極層3
2を形成する。つぎに、レジスト層33を塗布した後
(図4(b))、所望のパターンを露光、現像し、レジ
ストパターン33aを形成させる(図4(c))。この
ときレジストパターン底部33bでは電極層32が露出
している。このレジストパターン33aをステンシルマ
スクとして電極層32上にメッキパターン34を析出さ
せ(図4(d))、レジスト層33を除去することによ
り、メッキパターン34を形成させる(図4(e))。
図5は従来の電解メッキ用保持具の一例を示した概略図
である。被メッキ基板41の一端を導電性材料で形成さ
れた被メッキ基板保持具42で保持し、被メッキ基板4
1を電解メッキ槽43中の電解メッキ液44中に浸漬す
る。被メッキ基板保持具42はメッキされないように被
メッキ基板41との接続部46以外は絶縁性被膜にて被
覆されている。被メッキ基板41の被メッキ面(例え
ば、図4(a)における電極層32を備えた面)と対向
するように電極基板45を配置し、この電極基板45を
電源の陽極47に、被メッキ基板保持具42を陰極48
に接続した後、通電することによってメッキ膜を析出さ
せる。なお、被メッキ基板41と電極基板45との間に
流される電流は直流またはパルス電流である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述したように従来の
被メッキ基板保持具42はメッキされないように被メッ
キ基板保持具42と被メッキ基板41との接続部46以
外が絶縁性被膜にて被覆されている。しかし、接続部4
6がメッキ液44にさらされてしまうので、通電により
接続部46にメッキ膜が形成されてしまう。この接続部
46の表面積がメッキパターン34の総面積よりも十分
小さい場合には、接続部46のメッキ膜形成で消費され
る電流はメッキパターン34の形成で消費される電流よ
りも非常に小さいため、問題とならない。けれどもメッ
キパターン34の面積が小さくなると、この接続部46
の表面積がメッキパターン34の面積に対して相対的に
大きくなり、接続部46の表面積が無視できなくなって
くる。このため、接続部46の表面積を考慮してメッキ
膜形成に使用する電流量を決定しなければならないが、
接続部46の表面積を正確に算出することは非常に困難
である。メッキ膜が形成される部分の面積が正確に得ら
れていない場合にはメッキパターン34を所望の厚さに
形成することができなくなってしまう。接続部46をメ
ッキ液44の液面より上方に保持すれば、接続部46の
メッキの影響を排除できる。しかし、接続部46をメッ
キ液44の液面上部に保持しつつ、メッキパターン34
をメッキ液44中に浸漬するためには被メッキ基板41
を大きくしなければならない。例えば1cm角のチップ上
にメッキパターンを得たい場合には、1cm幅で長さ5cm
のチップの先端部に所望のパターンを形成し、反対側の
先端を接続部としてメッキを行いパターンを形成させた
後、パターン部を1cm角にしなければならない。このよ
うな作製法では、大きなチップを所望の形状にする工程
が増え、チップの有効利用面積が低下してしまう。
【0004】本発明の目的は、微細なメッキパターンの
作製工程を簡便化し、さらに任意のメッキパターンを任
意の厚さに正確にかつ低コストで形成できる電解メッキ
用保持具を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】一実施例を示す図1に対
応付けて説明すると、請求項1の発明の電解メッキ用保
持具は、電解メッキ液中に浸漬されたワーク1を保持す
る保持部材2,3,4と、ワーク1に設けられた電極と
メッキ用電源とを接続する接続部材5とを備える電解メ
ッキ用保持具に適用される。そして、上述の目的は、接
続部材5のワーク1側の電極との接続部55を電解メッ
キ液から隔離するシール機構7を設けることによって達
成される。請求項2の発明は、図1および図2に対応付
けて説明すると、請求項1記載の電解メッキ用保持具に
適用され、接続部材5の接続部55にワーク1に向って
押圧する押圧部材53を設ける。請求項3の発明のメッ
キパターンの形成方法は、請求項1または2に記載の電
解メッキ用保持具の接続部材5とワーク1の電極とを電
解メッキ液外で接続してシール機構7により周囲から隔
離し、その後、保持部材2,3,4とワーク1とを電解
メッキ液に浸漬して電解メッキを行うことによって上述
の目的を達成する。
【0006】
【作用】請求項1の発明の電解メッキ用保持具では、シ
ール機構7が接続部材5のワーク1側の電極との接続部
55を電解メッキ液から隔離する。請求項2の発明で
は、押圧部材53がワーク1に向って接続部材5を押圧
する。請求項3の発明のメッキパターンの形成方法で
は、電解メッキ用保持具の接続部材5とワーク1の電極
とを電解メッキ液外で接続してシール機構7により周囲
から隔離し、その後、保持部材2,3,4とワーク1と
を電解メッキ液に浸漬して電解メッキを行う。
【0007】なお、本発明の構成を説明する上記課題を
解決するための手段と作用の項では、本発明を分かり易
くするために実施例の図を用いたが、これにより本発明
が実施例に限定されるものではない。
【0008】
【実施例】以下、図1〜図3を参照して本発明の一実施
例を説明する。 −第1の実施例− 図1(a)は本実施例の電解メッキ用保持具(以下、保
持具と呼ぶ。)の断面図であり、図1(b)は本実施例
の電解メッキ用保持具の斜視図である。被メッキ基板1
は本体2とカバー3および基板おさえ4の間に挟み込ま
れるようにして保持される。本体2には被メッキ基板1
を受け入れる凹部2aが設けられており、被メッキ基板
1の位置決めが容易にできるようになっている。カバー
3および基板おさえ4はともにネジ10a,10b,1
0c,10dにより本体2に取り付けられる。以上の本
体2,カバー3,基板おさえ4およびネジ10はポリテ
トラフルオロエチレンにより形成されているが、メッキ
液によって変質しない絶縁性の材質のものであれば何で
もよい。
【0009】カバー3の中心には接点カバー5が取り付
けられている。図2(a)は接点カバー5の外観図であ
り、図2(b)は接点カバー5の中にはめ込まれて接点
として作用するプローブ52の内部構造を示した図であ
る。接点カバー5はカバー3に固定されている。接点カ
バー5の内部にプローブ52をはめ込み、接点カバー5
の内部とプローブ52の外側が接触することにより導通
される。不図示のメッキ電源の陰極とがコード9を介し
て接続されている。プローブ52の内部にはコイルスプ
リング53,金属ボール54および接点55が挿入され
ている。このコイルスプリング53のばね力が金属ボー
ル54を介して接点55に伝えられて、接点55が接点
カバー5から突出する方向に付勢されている。接点55
は、金属ボール54を介してプローブ52と導通する。
接点カバー5およびコード9は絶縁性の被覆が施されて
いる。
【0010】カバー3の本体2との対向面には、Oリン
グ7を受け入れるOリング溝8が接点55を取り囲むよ
うに形成されている。なお、Oリングの材質は、一般的
にメッキ液が酸性溶液の場合にはフッ素ゴムが用いら
れ、メッキ液がアルカリ性溶液の場合にはニトリルゴム
が用いられる。
【0011】所望のメッキパターンを施す被メッキ基板
1は、そのメッキパターンが施されるべき面(例えば、
図4(e)のメッキパターン34が施された面)が接点
カバー5と対向するようにして本体2の凹部2aに設置
される。そして、カバー3と基板おさえ4とネジ10と
によって保持される。このとき、Oリング溝8にOリン
グ7がはめ込まれる。この後、被メッキ基板1がメッキ
液に浸されると、接点55の周辺部分がOリング7によ
ってメッキ液から隔離される。接点カバー5を適宜の力
で被メッキ基板1方向に押えつけると、コイルスプリン
グ53のばね力のため接点55は被メッキ基板1と確実
に接触する。
【0012】なお、本実施例では、被メッキ基板がチッ
プサイズであることを想定しているが、多数のチップを
備えたウエハ全面に微細メッキパターンを形成して、チ
ップサイズに分割するときでも本実施例の保持具を使用
できる。この場合、本体2および凹部2aは被メッキ基
板1に合わせて変更する必要があるが、Oリング7の大
きさは変える必要がない。
【0013】−第2の実施例− 次に、図3を用いて第2の実施例を説明する。なお、第
1の実施例と共通する箇所には同一符号を付し、説明を
省略する。本実施例では、カバー11と本体2との間に
被メッキ基板1を挟み込む。カバー11はポリテトラフ
ルオロエチレンにて形成されているが、メッキ液によっ
て変質しない絶縁性の材質であれば何でもよい。カバー
11には中心部の円形の穴11aと同心円状に二つのO
リング溝11b,11cが設けられている。Oリング溝
11bにはOリング7aが、Oリング溝11cにはOリ
ング7bがそれぞれはめ込まれる。接点55はOリング
溝8aとOリング溝8bとの間に配置されている。した
がって、被メッキ基板1の中心部はメッキ液に浸される
が、接点55の周辺部分はOリング7a,7bによりメ
ッキ液から隔離される。
【0014】なお、実施例では電源から被メッキ基板1
への電気的接点が一箇所の場合を示したが、例えば、2
点,4点と接点を増設すれば被メッキ基板1内の電位分
布の偏りが抑えられメッキ膜を均一化できる。その際、
メッキパターンの形状および被メッキ基板の材質(抵抗
率が材質によって異なる)等を考慮して、メッキパター
ン全体の電位分布が一様になるように配慮する。
【0015】以上の実施例の構成において、被メッキ基
板1がワークを、本体2,カバー3,またはカバー1
1,基板おさえ4が保持部材を、接点カバー5が接続部
材を、接点55が接続部を、Oリング7がシール機構
を、コイルスプリング53が押圧部材をそれぞれ構成す
る。
【0016】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1および3
の発明によれば、接続部材のワーク側の電極との接続部
を電解メッキ液から隔離することによって、被メッキ部
分を所望のパターンのみとすることができるので、被メ
ッキ面積が非常に微小な場合や、所望のメッキ膜が微細
なパターンである場合でも再現性のよいメッキ膜を得る
ことができる。接続部材と被メッキ基板との接続位置を
メッキ液外に設定する必要がないので、被メッキ基板を
メッキ液の上方まで突出させる必要がない。したがっ
て、被メッキ基板を小型化して、そのコストを低減でき
る。請求項2の発明によれば、ワークに向って接続部材
を押圧する押圧部材を設けることで、被メッキ基板電極
と電源コードとの接続を確実かつ容易にすることができ
るので、作業効率が非常に向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は第1の実施例の電解メッキ用保持具の
断面図であり、(b)は第1の実施例の電解メッキ用保
持具の斜視図。
【図2】(a)は接点カバーの外観図であり、(b)は
接点カバーの中にはめこまれて接点として作用するプロ
ーブの内部構造を示した図。
【図3】(a)は第2の実施例の電解メッキ用保持具の
断面図であり、(b)は第2の実施例の電解メッキ用保
持具の斜視図。
【図4】(a)〜(e)は電解メッキ法による微細パタ
ーンの作製の工程を示した図。
【図5】従来の電解メッキ用保持具の一例を示した図。
【符号の説明】
1 被メッキ基板 2 本体 3,11 カバー 4 基板おさえ 5 接点カバー 7,7a,7b Oリング 9 コード 52 プローブ 53 コイルスプリング 55 接点

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電解メッキ液中に浸漬されたワークを保
    持する保持部材と、 前記ワークに設けられた電極とメッキ用電源とを接続す
    る接続部材と、を備える電解メッキ用保持具において、 前記接続部材の前記ワーク側の電極との接続部を前記電
    解メッキ液から隔離するシール機構を設けたことを特徴
    とする電解メッキ用保持具。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の電解メッキ用保持具にお
    いて、 前記接続部材の前記接続部に前記ワークに向って押圧す
    る押圧部材を設けたことを特徴とする電解メッキ用保持
    具。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の電解メッキ用
    保持具の前記接続部材と前記ワークの電極とを前記電解
    メッキ液外で接続して前記シール機構により周囲から隔
    離し、その後、前記保持部材と前記ワークとを前記電解
    メッキ液に浸漬して電解メッキを行うことを特徴とする
    メッキパターンの形成方法。
JP6289941A 1994-11-24 1994-11-24 電解メッキ用保持具 Pending JPH08144095A (ja)

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JP6289941A JPH08144095A (ja) 1994-11-24 1994-11-24 電解メッキ用保持具

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JP (1) JPH08144095A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013091844A (ja) * 2011-10-25 2013-05-16 Samsung Electro-Mechanics Co Ltd 電気めっき装置
JPWO2019130859A1 (ja) * 2017-12-27 2020-12-17 株式会社カネカ 光電変換素子の製造方法及びめっき用治具、めっき装置

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JP2013091844A (ja) * 2011-10-25 2013-05-16 Samsung Electro-Mechanics Co Ltd 電気めっき装置
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