JPH081435B2 - 1,5−アンヒドログルシトールの定量方法及び抗体 - Google Patents

1,5−アンヒドログルシトールの定量方法及び抗体

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JPH081435B2
JPH081435B2 JP23970694A JP23970694A JPH081435B2 JP H081435 B2 JPH081435 B2 JP H081435B2 JP 23970694 A JP23970694 A JP 23970694A JP 23970694 A JP23970694 A JP 23970694A JP H081435 B2 JPH081435 B2 JP H081435B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は糖尿病の診断マーカーと
して期待される1,5−アンヒドログルシトール(以下
「1,5−AG」という)の定量方法及びその測定に使
用する抗体に関する。
【0002】
【従来の技術】1,5−AGはヒト髄液及び血漿中に存
在し、ある種の疾患、特に糖尿病において血漿中の量が
低下することが報告されている化合物である。この1,
5−AGと反応する抗体の作成が可能であることは知ら
れておらず、従来、1,5−AGの測定は主にガスクロ
マトグラフィーによりおこなわれていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の方法で
は試料の前処理及び分析機器の維持、管理に高度の技術
を必要とし、簡便な1,5−AGの測定法が要望されて
いた。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは1,5−A
Gの簡便な測定法を鋭意研究した結果、一般にハプテン
抗体作成が困難とされている低分子化合物で、かつ血清
成分である1,5−AGに特異的に反応する抗体の作成
が可能であることを見い出し、この作成した抗体を1,
5−AGの定量に応用し本発明を、完成した。
【0005】即ち、本発明は、(1)1,5−アンヒド
ログルシトール含有被検液に、1,5−アンヒドログル
シトールに特異反応性を有する抗体と、標識した1,5
−アンヒドログルシトールとを加えて免疫反応せしめ次
いで、免疫反応によって生じた標識した1,5−アンヒ
ドログルシトールと該抗体との結合物と、未結合の標識
した1,5−アンヒドログルシトールとを分離後、分離
されたもののいづれか一方の標識を測定することによっ
て該被検液中の1,5−アンヒドログルシトールを定量
することを特徴とする1,5−アンヒドログルシトール
の定量方法、及び(2)1,5−アンヒドログルシトー
ルに特異反応性を有する抗体、に関する。
【0006】本発明で用いられる被検液としては、1,
5−AGの濃度を測定したいものであれば特に制限はな
く、例えば髄液、血漿、血清や尿及び1,5−AG濃度
を測定しやすいようにこれらの被検液を処理した処理液
などがあげられる。
【0007】本発明で用いられる特異反応性を有する抗
とは、血清に存在することが知られている糖類との反
応性が、1,5−AGと比較して、無視し得る程度か、
又は全く反応しないものである。1,5−AGの免疫測
定方法においては特に、血清に多量に存在し、1,5−
AGと類似した構造を有するグルコースなどが問題とな
る。グルコースの場合、これに対する反応性が1,5−
AGの10%以下、さらに好ましくは、1%以下である
抗体が望ましい。
【0008】本発明で用いられる標識した1,5−AG
としては、通常のハプテンの免疫測定法に用いられてい
る様な標識化の方法で標識した1,5−AGがあげられ
る。これまで、標識体を用いる免疫測定法として、標識
物質(トレーサー)の種類により、多数の方法が提案さ
れてきたが、これらのいづれの方法を用いてもよい。一
例をあげれば、トレーサーが放射性物質である放射免疫
測定法(RIA)においては1,5−AGそのものの構
成元素を放射性同位体で置換したものが利用できる。ま
た、1,5−AGの3位、4位、又は6位の水酸基に放
射活性なヨウ素を導入した側鎖を有する1,5−AG誘
導体も含まれる。具体的なトレーサーの導入例として
は、1,5−AGの1位にトリチウム( 3H)を導入し
たものや、1,5−AGの炭素原子を14Cで置換したも
のなどがあげられる。
【0009】トレーサーが酵素である酵素免疫測定法
(EIA)においては、標識する酵素及び1,5−AG
との結合方法の選択が問題となる。本発明のEIAに使
用し得る酵素は、一般にEIAに使用されているもので
あればいづれであっても良く、ホースラディシュペルオ
キシダーゼ、アルカリホスファターゼ、及びβ−ガラク
トシダーゼなどが使用し得る。1,5−AGとの結合方
法については、1,5−AG誘導体である後記一般式
(I)の化合物を用い、側鎖の官能基Aのアミノ基やカ
ルボキシル基を介して直接又は間接に酵素タンパク質に
結合することができる。これらEIA用の酵素に必要と
される条件及び結合の方法に関しては、成書等(たとえ
ば、酵素免疫測定法、石川栄治等編集医学書院出版)で
詳細に述べられている。
【0010】トレーサーがケイ光物質であるケイ光免疫
測定法(FIA)においては、1,5−AG誘導体であ
る後記一般式(I)の化合物を用い、側鎖の官能基Aの
アミノ基やカルボキシル基を介して結合できケイ光強度
が強く、安定なものであれば、いづれであっても良い。
また、ケイ光物質の標識密度を高くするために、適当な
担体を介して1分子の1,5−AG誘導体に多数のケイ
光物質を結合しても良い。具体的なケイ光物質として
は、フルオレッセインイソチオシアネート、ローダミ
ン、ダンシルクロライド、クマリンなどが使用し得る。
【0011】トレーサーが発光物質である発光免疫測定
法(LIA)においては、1,5−AG誘導体である後
記一般式(I)の化合物を用い、側鎖の官能基Aのアミ
ノ基やカルボキシル基を介してイソルミノール化合物等
を化学結合させたものが使用し得る。また、上述の各免
疫測定法における1,5−AGと標識化合物の結合に、
アビジンとビオチンの結合反応を介する各種方法も利用
できる。
【0012】本発明で用いられる標識した1,5−AG
と抗体の結合物及び未結合の標識した1,5−AGとを
分離する方法としては、通常の免疫測定法で使用されて
いるBF分離操作が適宜使用される。例えば、抗体を固
相担体上に固定せしめた「固相法」と称するものを利用
する場合には、固相担体の表面上に、物理的、化学的又
は免疫学的に結合した、1,5−AGに特異的に反応す
る抗体に対して、被検液中の1,5−AG(抗原)と標
識した1,5−AGを競争的に免疫反応(競合法)させ
た後、固相担体を洗浄することによって、抗体に結合し
た標識した1,5−AGを得ることができる。
【0013】一方、未結合の標識した1,5−AGは、
免疫反応した液を集めれば良い。一般に使用されている
固相担体としては、各種合成樹脂を用いて成形されたビ
ーズ、マイクロタイタープレート、ラテックス、フィル
ター状のものが知られているが、いづれも使用し得る。
【0014】本発明で用いられる標識を定量する方法
しては、各種標識物質を高感度に測定できる方法であれ
ば、いづれであっても良く、測定原理及び装置により限
定されるものではない。
【0015】本発明で用いられる抗体を作成するために
使用する1,5−AG誘導体から作成される抗原につい
て説明する。ここで抗原とは、1,5−AGに特異的に
反応する抗体を作成するために必要な動物感作用の抗
原、即ち免疫原であり、後記一般式(I)で表わされる
1,5−AG誘導体に抗原性キャリア物質を化学結合し
たものである。抗原性キャリア物質は、この目的のため
に従来知られているあらゆるタンパク質もしくはポリペ
プチドから選択することができる。大部分の抗原性蛋白
質及びポリペプチドは、5,000〜10,000,0
00好ましくは15,000以上、更に好ましくは5
0,000以上の分子量を有する。
【0016】一般に、ある動物種から採取した蛋白質は
他種の血流中に導入された場合に抗原となる。特に有用
な蛋白質には、アルブミン、グロブリン、酵素、ヘモシ
アニン、グルテリン、かなりの非蛋白質成分を有する蛋
白質(例えば糖蛋白質)などがある。分子量30,00
0〜200,000のアルブミン及びグロブリンが特に
好ましい。合成ポリペプチドを使用してもよい。従来の
抗原性キャリア物質に関する技術を示す他の参考文献と
しては、以下のものが挙げられる。
【0017】Parker, Radioimmunoassay of Biological
ly Active Compounds, Prentice-Hall (Englewood Clif
fs, New Jersey USA, 1976); Butler, J. Immunol. Met
h.,7, 1-24 (1975); Weinryb and Shoroff, Drug Meta
b. Rev., 10, 271-283 (1975); Broughton and Strong,
Clin. Chem., 22, 726-732 (1976) and Playfair eta
l., Br. Med. Bull., 30, 24-31 (1974).
【0018】抗原決定基(エピトープ)密度、すなわち
キャリアに結合したハプテン部分の平均数は理論的に
は、選択されたキャリア分子上の有効な結合部位数によ
ってのみ制限される。しかしながら、キャリアがアルブ
ミンの如き天然蛋白質であるような通常の場合は、平均
して、1〜約50、より普通には2〜約20である。結
合の方法については、前述したEIA用の酵素標識1,
5−AGの作成法の場合と全く同様の方法で実施するこ
とができる。
【0019】1,5−AG誘導体から誘導される抗原を
用いて抗体を作成する方法は、いかなる従来技術に従っ
ても良いが、(例えば、パーカー(Parker)のRadioimm
unoassay of Biologically Active Compounds, Prentic
e-Hall (Englewood Cliffs,New Jersey USA, 1976) 参
照)通常の場合、ウサギ、ヤギ、マウス、モルモット
(Guinea Pig)及びウマのような宿主動物に、免疫原複
合体を、通常、アジュバントと混合した上で、1以上の
各種部位に注射する。更に、同一又は異なる部位から規
則的又は不規則的間隔で注射を行い、しかる後、採血し
て、最適な力価に達したことが測定されるまで抗体力価
を調べる。宿主動物から採血して適切な容量の特定の抗
血清を得る。所望であれば、実際の分析を行う際に使用
する抗血清として適切であるか否かを判断する前に、精
製工程において、非特異的抗体のような望ましくない物
質を除去してもよい。
【0020】抗体(例えば、通常、モノクローン抗体と
称される抗体)は、体細胞交配(融合)技術(somati c
ell hybridization techniques)により得ることもでき
る。(Lymphocyte Hybridomas, ed. Melchers et al, S
pringer-Verlag, New York,(1978), Nature 266, 495
(1977), Science, 208, 692 (1980)、及び、Methodsin
Enzymology, 73 (Part B), 3-46 (1981) 参照)
【0021】抗原を作成するために用いられる1,5−
AG誘導体は、一般式(I)で示される1,5−AGの
3位、4位又は6位の−OH基を介して側鎖を導入した
新規化合物である。
【0022】
【化1】
【0023】(式中、X、Y、Zのいづれか1つが式A
−アルキレン−B−であり、他の2つは−OHを示す。
ここで、Aは−NH2 又は−COOHを示し、Bは−O
−又は−COO−を示し、アルキレンとしては炭素数が
1〜12のものを示す。)
【0024】一般式(I)において、アルキレンとして
は、例えば、メチレン、エチレン、プロピレン、ブチレ
ンなど炭素数1〜12程度のものがあげられる。これら
は分枝していてもよく、炭素数2〜10程度のものが好
ましく、より好ましくは、エチレン、プロピレン、ブチ
レンなどがあげられる。本発明の一般式(I)の化合物
としては、例えば、次の表1の化合物があげられる。
【0025】
【表1】 表 1 化合物No. X Y Z 1 H2NCH2COO- -OH -OH 2 HOOC(CH2)2COO- -OH -OH 3 HOOCCH2O- -OH -OH 4 HOOC(CH2)2CH2O- -OH -OH 5 -OH HOOC(CH2)2CH2O- -OH 6 -OH -OH HOOC(CH2)2CH2O- 7 H2N(CH2)5COO- -OH -OH 8 H2N(CH2)10COO- -OH -OH
【0026】本発明のこれら化合物は次のようにして合
成される。即ち一般式(II)
【0027】
【化2】
【0028】(式中、R1 、R2 、R3 のいづれか1つ
が式A−アルキレン−B−であり、他の2つ及びR4
−OBn、−OTr、−O−THP、−O−C(CH3)
2 −O−を示す。ここでAは−NH・CBZ、−COO
H、又は−COOBnを示しBは−O−又は−COO−
を示し、アルキレンとしては炭素数が1〜12のものを
示す。また、CBZはベンジルオキシカルボニル、Bn
はベンジル、Trはトリフェニルメチル、THPはテト
ラヒドロピラニルを表す。)で表わされる化合物を必要
に応じて酸加水分解あるいは接触還元に付し保護基を除
去することにより一般式(I)の1,5−AG誘導体を
得ることができる。
【0029】酸加水分解は、水溶媒中酸の存在下に20
℃〜100℃、好ましくは25℃〜60℃で1〜5時間
程度行えばよい。酸としては、塩酸、硫酸などの鉱酸、
ギ酸、酢酸、トリフルオロ酢酸などのC1 〜C4 の低級
脂肪酸などが使用でき、好ましいものは塩酸、酢酸など
である。酸の添加量は、鉱酸を使用する場合は反応液中
の濃度が0.01〜5N、好ましくは0.1〜2N程度
になるように、又、脂肪酸を使用する場合は反応液中の
濃度が50%以上、好ましくは60〜80%程度になる
ように添加すればよい。
【0030】接触還元は、通常溶媒中、触媒の存在下に
20℃〜80℃、好ましくは25℃〜35℃で1〜12
時間程度行えばよい。溶媒として、メタノール、エタノ
ールなどのアルコール類、テトラヒドロフラン、ジオキ
サンなどのエーテル類、水、ジメチルホルムアミド、酢
酸などを必要に応じて単独もしくは混合して使用でき好
ましいものはメタノール、エタノールなどである。
【0031】また触媒としては、パラジウム炭素、パラ
ジウム黒、塩化パラジウム、水酸化パラジウムなどが使
用でき、好ましくはパラジウム黒、塩化パラジウムなど
である。触媒量は、原料化合物量の10〜20%程度添
加すればよい。原料として使用される一般式(II)の代
表的化合物を次に示す。
【0032】
【化3】
【0033】また、一般式(II)の化合物は、次の(II
I )、(IV)、(V)のいづれかの反応経路を経て合成
される。
【0034】
【化4】
【0035】本発明の一般式(I)の化合物は、反応液
より通常の方法で単離、精製され遊離酸、遊離塩基とし
て得られる。
【0036】
【実施例】次に本発明につき実施例により説明する。 実施例 1 検量線の作成 試験管に、1,5−AG又はグルコースの標品を0.1
%BSAを含むPBSで連続希釈したサンプル0.1m
l、化合物4とBSAの結合物を家兎に免疫して作成し
た1,5−AG抗血清を、0.1%BSAを含むPBS
で1000倍希釈した溶液0.1ml、化合物2とホー
スラディッシュペルオキシダーゼ(HRP)の結合物を
0.1%BSAを含むPBSで1000倍希釈した溶液
0.1ml及び上記の0.3%BSAを含むPBSでブ
ロッキング処理したDASPビーズ1個を加え4℃で一
夜免疫反応した。
【0037】反応後ビーズを、0.1%BSAを含むP
BSで4回洗浄後、0.05%のp−ヒドロキシフェニ
ルプロピオン酸と0.001%の過酸化水素を含む0.
05Mリン酸緩衝液(pH7.0)(気質液)1mlを
入れた新しい試験管に移し、37℃で1時間酵素反応を
行った。この反応液に1.5%アジ化ソーダを含む0.
25N水酸化ナトリウム溶液(ストッパー)0.1ml
を加え反応停止後、ケイ光測定装置(富士レビオ社製、
Auto FP−1)を用い、励起波長313nm、検
出波長405nmで反応液のケイ光強度を測定し図1の
如く検量線を作成した。
【0038】図1の1,5−AGの検量線から明らかな
様にこの測定法での1,5−AGの検出限界は0.1μ
g/mlであり、充分臨床サンプル測定に応用できる感
度をもっていた。また、抗体のグルコースとの交差反応
性はわずか0.2%であった。従って本発明の定量法は
1,5−AGの実用的な定量法として利用できる。
【0039】なお本実施例中で使用した化合物2とHR
Pの結合物は次の方法により作成した。化合物2、6.
7mg、N−ヒドロキシスクシンイミド7.3mg及び
DCC8.4mgを0.4mlのジオキサンに溶解し、
室温下に攪拌しながら5時間反応した。活性エステル化
反応によって生じたウレイドを濾過によって除去し、さ
らに濾過残渣を0.05mlのジオキサン洗浄すること
により、化合物2の活性エステルのジオキサン溶液を得
た。次に、HRP(東洋紡製、RZ=3.41)25.
2mgを0.1Mリン酸緩衝液(pH7.5)4.2m
lで溶解した溶液に、上記活性エステル溶液を加え、室
温下に攪拌しながら5時間反応した。反応液中の沈澱物
を遠心分離によって除いてから、0.9%塩化ナトリウ
ムを含む0.01Mリン酸緩衝液(pH7.0)(以下
PBSという)に対して透析し、目的の結合物を得た。
次にこの結合物の溶液を限外濾過膜PM10をセットし
た濃縮装置を用いて濃縮し、0.2μmの濾過滅菌を行
って1,5−AGのHRP標識体4.4ml(HRP濃
度6.1mg/ml、タンパク回収率100%、HRP
活性回収率100%)を得た。
【0040】又、DASPビーズは次の方法で作成し
た。EIA用ポリスチレンビーズ(積水製、6.5mm
φ)300個を2%濃度のスコアロール900(花王
製)に、室温下一夜浸漬した。次に、気泡が出なくなる
まで水洗し、水を十分切ってから濾紙上に広げ風乾し
た。アフィニティー精製ヤギ抗ウサギIgG(H&L)
抗体(ジャクソンイムノリサーチ社製)2mgを、0.
1%アジ化ソーダを含む0.05Mリン酸緩衝液(pH
7.5)100mlに溶解した溶液に、上記洗浄ビーズ
を漬け、室温下に2日間放置して抗体を物理吸着させ
た。この様にして作成した第二抗体固相化ビーズ(以下
DASPビーズという)は使用前に0.3%BSAを含
むPBS溶液に漬け、45℃で10時間インキュベート
することにより非特異吸着をブロッキングしEIAに供
した。
【0041】以下、1,5−AG誘導体の作成、抗原の
作成、抗体の作成、1,5−AG免疫測定法の順に、具
体例により本発明を詳述する。
【0042】合成例 1. 1,5−アンヒドロ−6−
O−グリシル−D−グルシトール(表1の化合物1)の
製造 参考例1に示した方法で得た1,5−AG誘導体(III
)434mgとベンジルオキシカルボニルグリシン塩
化物397mgをジオキサン溶媒、ピリジンの存在下、
室温で20時間攪拌した。反応液を減圧下濃縮し、シリ
カゲルクロマトグラフィーにて精製を行い、266mg
の油状物質を得た。このものは、重クロロホルムを用い
1H−NMRにおいて7.3ppmに芳香族水素由来
の20H分に相当するプロトンが観測された。マトリッ
クスとしてグリセリンおよびDMSOの混合物を用いて
正イオンおよび負イオンFAB−MSを測定したとこ
ろ、(M+H)+ に相当する626および、(M−H)
- に相当する624を、おのおのの基準ピークとして観
測した。
【0043】次いで上記化合物250mgをメタノー
ル、酢酸、水の混合液中、パラジウム黒を触媒に用い接
触還元を行い、重水を用いた 1H−NMRにてベンジル
エーテル、ベンジルオキシカルボニル基に由来する芳香
族水素の除去された標記化合物104mgを得た。化合
物1は、マトリックスにグリセリンおよびDMSOの混
合物を用い、正イオンFAB−MSを測定したところ、
(M+H)+ に相当する222に基準ピークを観測し
た。又、薄膜法によるIRにおいて、1750cm-1
エステルに基づく吸収、1630cm-1にアミンの吸
収、他に、1510、1420、1240、1100、
1050cm-1にそれぞれ吸収が観測された。
【0044】合成例 2. 1,5−アンヒドロ−6−
O−(3−カルボキシ−プロピオニル)−D−グルシト
ール(表1の化合物2)の製造 ベンジルコハク酸クロリド3.17gに3.5gの1,
5−AGのDMF溶液(10ml)を0℃で加え、次い
で1.7gのジメチルアミノピリジンを加え、室温で1
5時間攪拌した。反応液を氷水で希釈し、酢酸エチル7
5mlで2回抽出後、1規定塩酸洗い、水洗を行い、硫
酸ナトリウムで乾燥した。次いでシリカゲルクロマトグ
ラフィーにて精製を行い、680mgの油状物質を得
た。
【0045】上記化合物650mgを、メタノール、酢
酸、水の混合液中、パラジウム黒を触媒として接触還元
を行い、標記化合物480mgを得た。化合物2は、合
成例1と同様に正イオンFAB−MSで(M+H)+
相当する265に基準ピークを、負イオンFAB−MS
で(M−H)- に相当する263に基準ピークを観測し
た。又、薄膜法によるIRにおいて、2930、173
0(−CO−O−)、1400、1080cm-1にそれ
ぞれ吸収が観測された。
【0046】合成例 3. 1,5−アンヒドロ−6−
O−カルボキシメチル−D−グルシトール(表1の化合
物3)の製造 二頸フラスコに水素化ナトリウム53mgをとり、窒素
気流下、DMF10mlを加え、攪拌しながら、参考例
1の方法で得られた1,5−AG誘導体(III)430
mgを加える。30分攪拌後、クロル酢酸113mgを
加え、室温にて15時間攪拌を行った。反応液に水75
mlを加え、酢酸エチルで2回抽出を行った後、飽和食
塩水、次いで水で洗浄を行いシリカゲルクロマトグラフ
ィーにて精製を行い、170mgの油状物質を得た。こ
のものは、正イオンFAB−MSで(M+H)+ に相当
する493に基準ピークを、負イオンFAB−MSで
(M−H)- に相当する491に基準ピークを観測し
た。
【0047】上記化合物140mgをメタノール、酢
酸、水の混合液中、パラジウム黒を触媒として接触還元
を行い、標記化合物55mgを得た。化合物3は、正イ
オンFAB−MSで(M+H)+ に相当する223に基
準ピークを、負イオンFAB−MSで(M−H)- に相
当する221に基準ピークを観測した。又、薄膜法によ
るIRにおいて、3350、2930、1740、12
50、1100、1060cm-1にそれぞれ吸収が観測
された。
【0048】合成例 4. 1,5−アンヒドロ−6−
O−(3−カルボキシ−プロピル)−D−グルシトール
(表1の化合物4)の製造 二頸フラスコに水素化ナトリウム180mgをとり、窒
素気流下、DMF20mlを加え、攪拌しながら、参考
例1に示した方法で得た1,5−AG誘導体(III )
1.3gを滴下する。30分攪拌後5−ブロム−1−ペ
ンテン671mgを加え、室温にて15時間攪拌した。
反応液に水75mlを加え、酢酸エチル75mlで2回
抽出を行った後、飽和食塩水、次いで水洗を行い、シリ
カゲルクロマトグラフィーにて精製を行い、1.01g
の油状物質を得た。
【0049】上記化合物980mgを8mlのアセトン
に溶解し、攪拌を行いながら、10mlの水および8m
lのアセトンに溶解した2.4gのNaIO4 を滴下す
る。次いで0℃に冷却しながら、4mlの水に溶解した
80mgのKMnO4 を加え、室温で1時間攪拌後、さ
らに600mgのNaIO4 を加え、1時間攪拌を行っ
た。反応液に100mlの水を加え、酢酸エチル75m
lで2回抽出を行った後、飽和食塩水、次いで水洗後、
シリカゲルクロマトグラフィーにて精製を行い、660
mgの油状物質を得た。
【0050】上記化合物630mgを、メタノール、酢
酸、水の混合液中、パラジウム黒を触媒に用い接触還元
を行い、標記化合物290mgを得た。化合物4は、正
イオンFAB−MSで(M+H)+ に相当する251に
基準ピークを、負イオンFAB−MSで(M−H)-
相当する249に基準ピークを観測した。又、薄膜法に
よるIRにおいて、2930、1720、1420、1
370、1260、1080cm-1にそれぞれ吸収が観
測された。
【0051】合成例 5. 1,5−アンヒドロ−4−
O−(3−カルボキシ−プロピル)−D−グルシトール
(表1の化合物5)の製造 二頸フラスコに水素化ナトリウム169mgをとり、窒
素気流下、DMF10mlを加え、攪拌しながら、化合
物(IV)1.24gを滴下する。30分攪拌後、5−ブ
ロム−1−ペンテン630mgを加え、室温にて15時
間攪拌した。反応液に冷水50mlを加え、酢酸エチル
75mlで2回抽出を行った後、シリカゲルクロマトグ
ラフィーにて精製を行い、850mgの油状物質を得
た。
【0052】上記化合物820mgを8mlのアセトン
に溶解し、攪拌を行いながら、10mlの水および8m
lのアセトンに溶解した1.4gのNaIO4 を滴下す
る。次いで0℃に冷却しながら、4mlの水に溶解した
50mgのKMnO4 を加え、室温で1時間攪拌後、さ
らに、350mgのNaIO4 を加え、1時間攪拌を行
った。反応液を塩酸酸性にして酢酸エチルで抽出を行っ
た後、シリカゲルクロマトグラフィーを行い600mg
の油状物質を得た。上記化合物560mgに80%酢酸
を加え、65℃で2時間攪拌を行った。反応液に50m
lの水を加え、酢酸エチル抽出を行った後、シリカゲル
クロマトグラフィーにて精製を行い、320mgの油状
物質を得た。
【0053】上記化合物280mgを、メタノール、酢
酸、水の混合液中、パラジウム黒を触媒に用いて接触還
元を行い、標記化合物150mgを得た。化合物5は、
正イオンFAB−MSで(M+H)+ に相当する251
に基準ピークを、負イオンFAB−MSで(M−H)-
に相当する249に基準ピークを観測した。又、薄膜法
によるIRにおいて、2930、1720、1460、
1380cm-1にそれぞれ吸収が観測された。
【0054】合成例 6. 1,5−アンヒドロ−3−
O−(3−カルボキシ−プロピル)−D−グルシトール
(表1の化合物6)の製造 二頸フラスコに水素化ナトリウム200mgをとり、窒
素気流下、DMF10mlを加え、攪拌しながら、化合
物(V)720mgを滴下する。30分攪拌後、5−ブ
ロム−1−ペンテン744mgを加え、室温にて15時
間攪拌した。反応液に冷水50mlを加え、酢酸エチル
75mlで2回抽出を行った後、シリカゲルクロマトグ
ラフィーにて精製を行い、560mgの油状物質を得
た。
【0055】くり返し合成した上記化合物1.3gを、
エタノールに溶解し、触媒量のp−トルエンスルホン酸
の存在下、65℃で1時間攪拌を行い、保護基を除去し
た。次いで、参考例2と同様の方法で、2位、4位、6
位の水酸基をベンジル化した後、実施例4、5と同様
に、NaIO4 、KMnO4 処理を行った後、パラジウ
ム黒触媒を用いて、接触還元を行い、標記化合物90m
gを得た。化合物6は、負イオンFAB−MSで(M−
H)- に相当する249に基準ピークを観測した。又、
薄膜法によるIRにおいて、2950、1720、12
50cm-1にそれぞれ吸収が観測された。
【0056】合成例 7. 1,5−アンヒドロ−6−
O−(6−アミノ−ヘキサノイル)−D−グルシトール
(表1の化合物7)の製造 参考例1に示した化合物(III )434mgをピリジン
10mlに溶解し、室温にて、ベンジルオキシカルボニ
ル−ε−アミノカプロン酸クロリド535mgを滴下す
る。室温にて15時間攪拌した後、反応液に水75ml
を加え、酢酸エチルで2回抽出を行い、シリカゲルクロ
マトグラフィーにて精製を行い、366mgの油状物質
を得た。
【0057】得られた化合物を、メタノール、酢酸、水
の混合液中、パラジウム黒を触媒に用い接触還元を行
い、標記化合物104mgを得た。化合物7は、正イオ
ンFAB−MSで(M+H)+ に相当する278に基準
ピークを観測した。又、薄膜法によるIRにおいて、1
740、1460、1100cm-1にそれぞれ吸収が観
測された。
【0058】合成例 8. 1,5−アンヒドロ−6−
O−(11−アミノ−ウンデカノイル)−D−グルシト
ール(表1の化合物8)の製造 実施例7のベンジルオキシカルボニル−ε−アミノカプ
ロン酸クロリドをベンジルオキシカルボニル−11−ア
ミノ−ウンデカン酸クロリド637mgに変える以外、
全く同様に反応させ標記化合物400mgを得た。化合
物8は、正イオンFAB−MSで(M+H)+ に相当す
る348に基準ピークを観測した。また、薄膜法による
IRにおいて、2925、1740、1460cm-1
それぞれ吸収が観測された。
【0059】抗原の作成 ハプテン抗原の作成法については、上述の様に種々の方
法が知られているが、ここでは一例として、抗原性キャ
リア物質としてウシ血清アルブミン(以下BSAと略
す)を用い、1,5−AG誘導体(I)を化学結合した
場合の例を示す。化学結合の方法は、1,5−AG誘導
体(I)の導入側鎖末端基〔一般式(I)のA〕によっ
て異なるが、Aがアミノ基の場合は水溶性カルボジイミ
ド法を用い、カルボキシル基の場合は活性エステル法に
よって直接BSAに結合した。しかし、化学結合の方法
は、これによって制限されるものではない。また、末端
基AとBSAの結合に低分子化合物のスペーサーを介し
てもよい。
【0060】参考例1. 1,5−アンヒドロ−6−O
−グリシル−D−グルシトール(化合物1)とBSA結
合物の作成 化合物1、16mgとBSA23.9mgを1.6ml
の1/15Mリン酸緩衝液(pH5.6)に溶解した。
これに、室温下に攪拌しながら、水溶性カルボジイミド
の塩酸塩208mgを数回に分けて加えpH5〜6を保
ちながら反応させた。さらに、室温下で一夜反応の後、
反応物を生理食塩水に対して透析し、目的の結合物を得
た。次に、これを限外濾過膜PM10(アミコン社製)
をセットした濃縮装置を用いて濃縮し、0.2μmの濾
過滅菌(ミリポア社製)を行って免疫用の抗原とした。
全工程でのタンパク回収率は88%であった。同様の方
法を用いて化合物7及び化合物8のBSA結合物も作成
した。
【0061】参考例2. 1,5−アンヒドロ−6−O
−(3−カルボキシ−プロピル)−D−グルシトール
(化合物4)とBSA結合物の作成 化合物4、145.8mg、N−ヒドロキシスクシンイ
ミド134mg、及びN,N’−ジシクロヘキシルカル
ボジイミド(DCC)180.3mgを3.5mlのジ
オキサンに溶解し、室温下に攪拌しながら3〜4時間反
応した。活性エステル化反応によって生じたウレイドを
濾過によって除去し、さらに濾過残渣を2mlのジオキ
サン洗浄することにより、化合物4の活性エステルのジ
オキサン溶液を得た。次に、BSAを15mg/ml濃
度になる様に0.1Mリン酸緩衝液(pH7.5)で溶
解したBSA溶液25.7mlに、上記活性エステル溶
液を加え、室温下に攪拌しながら1夜反応した。反応液
中の沈澱物を遠心分離によって除いてから生理食塩水に
対して透析し、目的の結合物を得た。次に、この結合物
の溶液を限外濾過膜PM10をセットした濃縮装置を用
いて濃縮し、0.2μmの濾過滅菌を行って、免疫用の
抗原とした。全工程を通してのタンパク回収率は、98
%であった。また、同様の方法により、化合物2、3、
5及び6のBSA結合物も作成した。
【0062】抗体の作成 免疫原として参考例1、参考例2及びそれらの方法に準
じて作成した表1に示す一般式(I)のBSA結合物を
用いて、家兎より公知の方法にてその1,5−AG抗体
を作成した。
【0063】実施例 2 No.4の化合物のBSA結合物を生理食塩水で希釈
し、2mg/ml濃度になる様に調整した。この溶液
1.5mlに、1.5mlのFreunds complete Adjuvan
t を加えてよく混和し、これを家兎(各抗原2〜3羽づ
つ)に1ml/羽づづ皮内注射(1週間間隔、4回投
与、その後2週間間隔、3回投与)し充分に感作せし
め、その2週間後に採血し、これを3000rpm×1
5分間遠心してその血清を得、これを60℃×30分間
熱処理した後−20℃にて保存し、各免疫原に対応する
1,5−AG抗血清を得た。この血清に1,5−AGに
対する抗体が存在することはBSAを固定した樹脂に吸
収させた後、ドットイムノバインディングアッセイ法に
より確認した。No.1〜3、5〜8の化合物のBSA
結合物を用い上記と同様にして1,5−AG抗血清を得
た。
【0064】1,5−AG免疫測定法 免疫測定法としては、上記のごとく、RIA、EIA、
FIA、LIA等、種々の方法で測定可能であるが、こ
こでは一例として、EIAに応用した場合の実施例を示
し、また、EIAでの測定法としては、いわゆる第二抗
体固相法で競合法と云われるものの1例を示した。
【0065】実施例 3 グルコースと1,5−AGをそれぞれ10μg/ml、
1μg/ml含有するモデル被検液を作成した。これを
実施例1に示した「競合法による1,5−AGのEI
A」の方法に従って測定し、図1の検量線を用いて定量
したところ、1,5−AGの濃度は1.1μg/mlで
あった。
【0066】一般式(I)の化合物の原料である一般式
(II)の合成に必要な化合物(III)、(IV)、(V)
は、たとえば、以下に示した反応式に従って合成した。
具体例として(III )の化合物の合成例を示す。
【0067】
【化5】
【0068】 THP : テトラヒドロピラニル × : イソプロピル Bn : ベンジル Tr : トリチル
【0069】参考例3. 1,5−アンヒドロ−2,
3,4−トリ−O−ベンジル−D−グルシトール(III
)の製造 1,5−AG3.28gを20mlのピリジンに溶解
し、氷冷下、攪拌しながら、塩化トリチル6.12gを
滴下した。氷冷下で1時間さらに室温で15時間攪拌し
た。反応液を200mlの水で希釈し、150mlの酢
酸エチルで2回抽出を行った後シリカゲルクロマトグラ
フィーにて精製を行い、7.44gの6−トリチル−
1,5−AGを得た。このものは、重クロロホルムを用
いた 1H−NMRで1,5−AGのシグナルに加え、
7.3〜7.9ppmに芳香族水素由来の15H分のプ
ロトンが観察された。
【0070】二頸フラスコに水素化ナトリウム900m
gをとり、窒素気流化DMFを40ml加え、攪拌しな
がら、上記化合物4.06gを滴下する。30分間室温
にて攪拌後、5.2mlの塩化ベンジルを滴下し、15
時間攪拌した。反応液に水200mlを加えて希釈し、
400mlの酢酸エチルで抽出を行った後、シリカゲル
クロマトグラフィーにて精製を行い、5.27gの2,
3,4−トリベンジル−6−トリチル−1,5−AGを
得た。このものは重クロロホルムを用いた 1H−NMR
で7.0〜7.8ppmに計30H分の芳香族プロトン
が観測された。
【0071】上記化合物3.33gを20mlの80%
酢酸に溶解し、65℃で2時間攪拌した。反応液を減圧
濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィーにて精製後、酢
酸エチル、n−ヘキサンより再結晶を行うことにより、
1.48gの無色針状結晶を得た。
【0072】該化合物は融点85〜86℃を示し、重ク
ロロホルムを用いた 1H−NMRにて1.8ppmにD
2 Oを加えると消失する1H分のプロトン、3.0〜
4.2ppmに8H分のプロトン、4.4〜5.1pp
mに6H分のプロトン、7.28ppmに15H分のプ
ロトンが観測された。又、KBrを用いたIRで、33
00、2980、2875、1500、1505、11
00cm-1にそれぞれ吸収を示した。
【図面の簡単な説明】
【図1】1,5−AG抗体を用いたEIAによる1,5
−AG及びグルコースの検量線を示したものである。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】1,5−アンヒドログルシトール含有被検
    液に、1,5−アンヒドログルシトールに特異反応性を
    有する抗体と、標識した1,5−アンヒドログルシトー
    ルとを加えて免疫反応せしめ次いで、免疫反応によって
    生じた標識した1,5−アンヒドログルシトールと該抗
    体との結合物と、未結合の標識した1,5−アンヒドロ
    グルシトールとを分離後、分離されたもののいづれか一
    方の標識を測定することによって該被検液中の1,5−
    アンヒドログルシトールを定量することを特徴とする
    1,5−アンヒドログルシトールの定量方法。
  2. 【請求項2】1,5−アンヒドログルシトールに特異反
    応性を有する抗体。
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