JPH08143474A - 経皮吸収促進剤 - Google Patents

経皮吸収促進剤

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JPH08143474A
JPH08143474A JP28762094A JP28762094A JPH08143474A JP H08143474 A JPH08143474 A JP H08143474A JP 28762094 A JP28762094 A JP 28762094A JP 28762094 A JP28762094 A JP 28762094A JP H08143474 A JPH08143474 A JP H08143474A
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JP
Japan
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preparation
group
skin
percutaneous absorption
medicinal
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JP28762094A
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English (en)
Inventor
Takanari Yamamoto
隆斉 山本
Mikihiko Nakamura
幹彦 中村
Kaoru Tsujii
薫 辻井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 一般式(1)で表わされるアルキルグリセリ
ルエーテル類を有効成分とする経皮吸収促進剤。 【化1】 〔式中、RはC8〜C36の直鎖又は分岐鎖のアルキル
又はアルケニル基、X1及びX2 は水素原子又はペンタ
エリスリトールより1個の水酸基を除いた残基、X1
はX2 のいずれかあるいは両方がペンタエリスリトール
より1個の水酸基を除いた残基〕 【効果】 薬効成分の経皮吸収を促進する効果が高い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、皮膚外用剤に配合した
ときに薬効成分の経皮吸収性を促進させ、かつ皮膚に対
する安全性の高い経皮吸収促進剤に関するものである。
【0002】
【従来の技術】薬物投与の方法としては従来から経口投
与、直腸投与、皮内投与等が通常行われており、中でも
経口投与が広く用いられている。しかしながら、経口投
与の場合には胃腸障害、食欲不振、嘔吐、腹痛などの副
作用を引き起こすことがあるとともに、その効果を発揮
させるためには大量の投与が必要である場合が多いこと
などの欠点があった。
【0003】そこで、近年、このような欠点を解消する
目的で、この副作用を低下させ、薬理効果をより安全に
発現することが期待できるものとして経皮投与が検討さ
れ、従来経口投与のみで使用されていた薬剤を皮膚外用
剤とする試みが行われ、製品も上市されている。
【0004】しかしながら、上記製品には薬効成分の経
皮吸収性は未だ不十分なものが多く、その目的を十分達
しているとは言い難い。すなわち、本来皮膚、中でもそ
の最外層を形成する角質層は体内への物質透過に対する
防護壁としての生理的機能を果しているものであり、通
常の皮膚外用剤に使用される基剤単独では配合された薬
効成分の十分な経皮吸収は得難い場合が多い。そのた
め、角質層を通しての薬物の透過性を制御することによ
り、薬物の経皮吸収性を高める工夫が必要である。
【0005】このような目的で経皮吸収促進剤が開発さ
れ、これを基剤に配合することが一般に行われている。
そのような経皮吸収促進剤としては、ジメチルスルホキ
サイド、ジメチルアセトアミド、ジメチルホルムアミ
ド、N,N−ジエチル−m−トルアミド等のアミド化合
物;1−ドデシルアザシクロヘプタン−2−オン等のア
ザシクロアルカン−2−オン誘導体;イソプロピルミリ
ステート、イソプロピルパルミテート、ジイソプロピル
アジペート等のアルコールとカルボン酸のエステル;あ
るいはクロトニル−O−トルイジンなどが知られてい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらこれらの
経皮吸収促進剤はその経皮吸収促進効果が未だ十分とは
言えず、これらを配合しても実用的な薬理効果が得られ
ない場合も多くあり、また経皮吸収促進剤自体が皮膚刺
激性を示したり、強力な溶剤としての性質を有すること
から合成樹脂に作用して薬剤容器や衣類、装身具などか
ら刺激性物質や感作性物質を溶出することなどのため、
一般の適応や使用法が制限されるなど、実用性、安全
性、使用感などに問題が残っているのが現状である。
【0007】
【課題を解決するための手段】そこで本発明者は、薬効
成分の経皮吸収促進効果が良好で、かつ皮膚に対して安
全性の高い経皮吸収促進剤を開発すべく鋭意研究を重ね
た結果、特定のアルキルグリセリルエーテル類が優れた
経皮吸収促進作用を有することを見出し、本発明を完成
した。
【0008】すなわち、本発明は、一般式(1)
【0009】
【化2】
【0010】〔式中、Rは炭素数8〜36の直鎖又は分
岐鎖のアルキル又はアルケニル基を示し、X1 及びX2
は水素原子又はペンタエリスリトールより1個の水酸基
を除いた残基を示し、X1 又はX2 のいずれかあるいは
両方がペンタエリスリトールより1個の水酸基を除いた
残基である。〕で表わされるアルキルグリセリルエーテ
ル類を有効成分とする経皮吸収促進剤を提供するもので
ある。
【0011】本発明の経皮吸収促進剤は、上記式(1)
で表わされるアルキルグリセリルエーテル類を有効成分
とするものであり、式(1)中、Rで示される炭素数8
〜36の直鎖又は分岐鎖のアルキル基としては、デシル
基、ウンデシル基、ドデシル基、トリデシル基、テトラ
デシル基、ペンタデシル基、ヘキサデシル基、ヘプタデ
シル基、オクタデシル基、ノナデシル基等の直鎖アルキ
ル基及びこれらの分岐アルキル基を挙げることができ
る。また、炭素数8〜36の直鎖又は分岐鎖のアルケニ
ル基としては、デセニル基、ウンデセニル基、ドデセニ
ル基、トリデセニル基、テトラデセニル基、ペンタデセ
ニル基、ヘキサデセニル基、ヘプタデセニル基、オクタ
デセニル基、ノナデセニル基等の直鎖アルケニル基及び
これらの分岐鎖アルケニル基を挙げることができる。R
としては、これらの中でも炭素数8〜24の直鎖又は分
岐鎖のアルキル基又はアルケニル基が、特に炭素数9〜
23の直鎖又は分岐鎖のアルキル基が好ましい。ここ
で、好ましい分岐鎖のアルキル基としては次の式(2)
で表わされるメチル分岐型アルキル基及び式(3)で表
わされるゲルベ型分岐アルキル基が好ましい。
【0012】
【化3】
【0013】〔式中、a及びbはそれぞれ0〜20の整
数を示し、aとbの和は6〜20であり、c及びdはそ
れぞれ0〜18の整数を示し、cとdの和は4〜18で
ある。〕
【0014】上記一般式(1)で表わされるアルキルグ
リセリルエーテル類のうち、ペンタエリスリトールより
1個の水酸基を除いた残基を1つあるいは2つ有するも
のを単独で使用することが好ましいが、それらを任意の
割合で混合することもでき、単独で使用したときと同程
度の経皮吸収促進効果が得られる。
【0015】本発明の経皮吸収促進剤と併用する薬効成
分としては、通常の皮膚外用剤に使用されるものであれ
ば特に制限されないが、特にその吸収が促進され薬効が
増大するものとしては、鎮痛消炎剤、副腎皮質ホルモン
等のホルモン剤、抗ヒスタミン剤、抗真菌剤、ビタミン
剤、収斂剤、紫外線吸収剤、金属イオン封鎖剤、催眠・
鎮静剤、抗精神病・抗癲癇剤、抗パーキンソン病剤、強
心剤、抗不整脈剤、抗狭心症剤、抗高血圧剤、鎮痛剤、
引赤発泡剤、皮膚軟化剤、発汗防止・防臭剤、頭髪用
剤、プロスタグランジン類等が挙げられる。
【0016】鎮痛消炎剤としては、アミノ安息香酸エチ
ル、塩酸ジブカイン、塩酸テトラカイン、塩酸プロカイ
ン、リドカイン、サリチル酸メチル、グアイアズレン、
グアイアズレンスルホン酸ナトリウム、アルミニウムク
ロロヒドロキシアラントイネート、ペンダザック、イン
ドメタシン、グリチルリチン酸、グリチルレチン酸、ブ
フエキサマック、デキストラン、クロタミトン、フルフ
ェナム酸ブチル、アラントイン、アロエ末、イクタモー
ル、グリチルリチン酸ジカリウム、グリチルリチン酸モ
ノアンモニウム、β−グリチルレチン酸、ステアリン酸
グリチルレチニル、グリチルリチン酸ステアリル、ヒノ
キチオール等が挙げられる。
【0017】副腎皮質ホルモン剤としては、ヒドロコル
チゾン、酢酸ヒドロコルチゾン、フルオシノロンアセト
ニド、ピバル酸フルメタゾン、フルオシノニド、フルオ
ロメソロン、プロピオン酸ベクロメタゾン、デキサメタ
ゾン、デキサメタゾンリン酸ナトリウム、酢酸デキサメ
タゾン、フルドロキシコルチド、吉草酸ベタメタゾン、
ジプロピオン酸ベタメタゾン、トリアムシノロンアセト
ニド、プレドニゾロン、メチルプレドニゾロン、酢酸メ
チルプレドニゾロン、吉草酸ジフルコルトロン、プロピ
オン酸クロペンタゾール、アムシノニド、ハルシノニ
ド、吉草酸酢酸プレドニゾロン、酪酸プロピオン酸ヒド
ロコルチゾン等が挙げられる。
【0018】その他のホルモンとしては、エストラジオ
ール、エストロン、エチニルエストラジオール、ジエチ
ルスチルベストール、ヘキストロール等が挙げられる。
抗ヒスタミン剤としては、塩酸イノチペンジル、ジフェ
ニルイミダゾール、硫酸クレミゾール、ジフェンヒドラ
ミン、ラウリル硫酸ジフェンヒドラミン、マレイン酸ク
ロルフェニラミン等が挙げられる。
【0019】抗真菌剤としては、クリサロピン、ウンデ
シレン酸、ウンデシレン酸亜鉛、ペンタクロルフェノー
ル、酢酸フェニル水銀、チメロサール、トリコマイシ
ン、トルナフテート、フェニルヨードウンデシノエー
ト、クロトリマゾール、ハロプロジン、バリオチン、ピ
ロールニトリン、シッカニン、ナイスタチン、エキサラ
ミド、シクロピロクス・オラミン、硝酸ミコナゾール、
硝酸エコナゾール、硝酸イソコナゾール等が挙げられ
る。
【0020】ビタミン剤としては、レチノール、酢酸レ
チノール、パルミチン酸レチノール、デヒドロレチノー
ル、エルゴカルシフェロール、dl−α−トコフェロー
ル、酢酸dl−α−トコフェロール、コハク酸dl−α−ト
コフェロール・カルシウム、ユビキノン、フィトナジオ
ン、メナキノン、メナジオン、チアミン塩酸塩、チアミ
ン硝酸塩、チアミンリン酸塩、リボフラビン、フラビン
モノヌクレオチド、リボフラビン酪酸エステル、塩酸ピ
リドキシン、5′−リン酸ピリドキサール、ジカプリル
酸ピリドキシン、ジパルミチン酸ピリドキシン、トリパ
ルミチン酸ピリドキシン、シアノコバラミン、ヒドロキ
シコバラミン、デオキシアデノシルコバラミン、メチル
コバラミン、ニコチン酸、ニコチン酸アミド、ニコチン
酸ベンジル、パントテン酸カルシウム、パントテン酸ナ
トリウム、パントテニルアルコール、ジカルボエトキシ
パントテン酸エチルエステル・プロピレングリコール
液、アセチルパントテニルエチルエーテル、ビオチン、
葉酸、コリン、イノシトール、アスコルビン酸、アスコ
ルビン酸ナトリウム、ステアリン酸アスコルビル、パル
ミチン酸アスコルビル等が挙げられる。
【0021】収斂剤としては、酸化亜鉛、カラミン、硫
酸アルミニウム、酢酸鉛、次硝酸ビスマス、次没食子酸
ビスマス、タンニン酸、塩化酸化ジルコニウム、アラン
トインクロルヒドロキシアルミニウム、アラントインジ
ヒドロキシアルミニウム、アルミニウムヒドロキシクロ
ライド、塩化亜鉛、塩化アルミニウム、塩化第二鉄、塩
化性臭化アルミニウム、アルミニウムフェノールスルホ
ン酸、アルミニウムナフタレンスルホン酸、乾燥硫酸ア
ルミニウムカリウム、p−フェノールスルホン酸亜鉛等
が挙げられる。
【0022】紫外線吸収剤としては、ウロカニン酸、4
−メトキシケイ皮酸−2−エトキシエチル、p−アミノ
安息香酸エチル、2−(2−ヒドロキシ−5−メチルフ
ェニル)ベンゾトリアゾール、2−ヒドロキシ−4−メ
トキシベンゾフェノン等が挙げられる。金属イオン封鎖
剤としては、エデト酸二カリウム、クエン酸ナトリウ
ム、ポリリン酸ナトリウム、メタリン酸ナトリウム、グ
ルコン酸等が挙げられる。
【0023】催眠・鎮静剤としては、バルビタール、チ
オペンタール、抱水クロラール、臭化カリウム等が挙げ
られる。抗精神病・抗癲癇剤としてはクロルプロマジ
ン、レセルピン、クロルジアゼポキシド等が挙げられ
る。抗パーキンソン病剤としては、クロルゾキサゾン、
レボドパ等が挙げられる。強心剤としては、ジギトキシ
ン、ジゴキシン等が挙げられる。抗不整脈剤としては、
塩酸プロカインアミド、塩酸プロプラノール、塩酸リド
カイン、塩酸インデノロール等が挙げられる。抗狭心症
剤としては、ジピリダモール、亜硝酸アミル、ニトログ
リセリン、硝酸イソソルビド等が挙げられる。抗高血圧
剤としては、レセルピン、硫酸グアネチジン等が挙げら
れる。鎮痛剤としては、イクタモール、モクタール、カ
ンフル、チモール、ジフェンヒドラミン、クロルフェニ
ラミン、塩酸プロメタジン、N−エチル−o−クロトノ
トルイジン等が挙げられる。引赤発泡剤としては、カン
タリス、トウガラシチンキ、イクタモール、テレビン
油、次没食子酸ビスマス等が挙げられる。皮膚軟化剤と
しては、精製硫黄、サリチル酸、尿素等が挙げられる。
発汗防止・防臭剤としては、塩化アルミニウム、硫酸ア
ルミニウム、酢酸アルミニウム、フェノールスルホン酸
アルミニウム、過ホウ酸ナトリウム等が挙げられる。
【0024】頭髪用剤としては、二硫化セレン、臭化ア
ルキルイソキノリニウム、ジンクピリチオン、ビフェナ
ミン、チアントール、カンタリスチンキ、ショウキョウ
チンキ、トウガラシチンキ、臭素酸カリウム、臭素酸ナ
トリウム、塩化カルプロニウム、塩化アセチルコリン、
塩化ピロカルピン、ビタミンA油等が挙げられる。
【0025】これらの薬効成分は、本発明の経皮吸収促
進剤中に混合して用いて皮膚に塗布することにより、速
やかに皮膚へ吸収される。局所作用を目的とする薬効成
分であれば、皮膚内に深く浸透して、優れた効果を発揮
し、全身作用を目的とする薬効成分であれば、薬効成分
が血中に移行するので同様な優れた効果を発揮する。
【0026】薬効成分の配合量は薬効成分の種類、投与
の方法、投与の目的等によって異なるものであり、一概
にはいえないが、概ね経皮吸収促進剤1重量部に対し
て、薬効成分0.001〜50重量部とすることができ
る。
【0027】本発明の経皮吸収促進剤には、上記薬効成
分のみを適宜混合して用いても良いが、使用感触や適用
のしやすさ、安全性などを勘案して、一般的には適当な
皮膚外用製剤中、例えばクリーム製剤、軟膏製剤、ゲル
製剤、ローション製剤、乳剤、粘着テープ剤等の基剤中
に配合して用いることが好ましい。
【0028】その場合、各々の構成成分の配合量は、上
記と同様に薬効成分の種類などにより異なる。アルキル
グリセリルエーテル類(1)は、皮膚外用剤全量中0.
01〜90重量%配合できるが、好ましくは0.1〜2
0重量%である。
【0029】アルキルグリセリルエーテル類(1)は水
溶液中で液晶を形成することができるので、上記剤型に
調製する際には水を含む溶剤を用いることが好ましい。
皮膚外用剤全量中の水の含有量は0.1〜99重量%、
好ましくは10〜90重量%である。
【0030】
【発明の効果】本発明の経皮吸収促進剤は、薬効成分の
経皮吸収性を著しく改善するものであり、従って、従来
よりも低濃度の薬効成分で従来と同程度の薬理効果が得
られ、併せて薬効成分の副作用も低減することが可能と
なった。さらに、水溶性アルコール等を含むローション
剤等を皮膚へ塗布した場合、溶液が皮膚上で拡散しやす
く、薬効成分の十分な効果を得るには多量の塗布が必要
であったり、薬効成分の配合量を増加しなければならな
いが、アルキルグリセリルエーテル類(1)を含む皮膚
外用剤を皮膚へ塗布することにより、溶媒の蒸散ととも
に液晶が形成され、これらが配合された薬効成分の拡散
を防ぐことにより、薬効の局所作用を増加させることも
できる。
【0031】以下に実施例により本発明を具体的に説明
するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0032】実施例1 表1に示すローション製剤(実施例1)と表2に示すロ
ーション製剤(コントロール)を調製し、本発明の経皮
吸収促進剤の経皮吸収促進効果を調べた。
【0033】
【表1】
【0034】
【表2】
【0035】皮膚血流量試験法を下記に示す方法で実施
し、経皮吸収促進効果を血行促進剤の血流増加作用の程
度から判定した。
【0036】(試験方法)年令25〜35歳の健康な男
性20名を測定対象として、安静時、被験者の前腕部の
皮膚血流量の値をレーザードップラー式血流計(バイオ
メディカルサイエンス社製、血流計KB201型)を使
用して測定した。次に、皮膚血流量を測定した部位に試
料溶液を均一に塗布し、血流量の経時変化を測定した。
試料塗布前の血流量(Vb)と試料塗布後一定時間後の
血流量(Vo)を測定し、下記の式により血流増加率を
算出した。
【0037】
【数1】
【0038】上記測定により得られた血流増加率の経時
変化を図1に折線A(実施例1)及び折線B(コントロ
ール)で示す。図1から明らかなように、経皮吸収促進
剤を含有する試料溶液(実施例1)を適用することよっ
て、血流量が増大し、血行促進剤の血流増加作用が促進
された。一方、試料溶液より血行促進剤のみを除いた溶
液(コントロール)では血流の促進作用は認められなか
った。
【0039】また、試料溶液(実施例1)をスライドガ
ラス上に塗布し、15〜40℃の温度範囲において偏光
顕微鏡観察を行ったところ、試料塗布後、約15分から
経時的に液晶構造を示す模様が観察された。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例における血流増加率の経時変化
を示す図である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(1) 【化1】 〔式中、Rは炭素数8〜36の直鎖又は分岐鎖のアルキ
    ル又はアルケニル基を示し、X1 及びX2 は水素原子又
    はペンタエリスリトールより1個の水酸基を除いた残基
    を示し、X1 又はX2 のいずれかあるいは両方がペンタ
    エリスリトールより1個の水酸基を除いた残基であ
    る。〕で表わされるアルキルグリセリルエーテル類を有
    効成分とする経皮吸収促進剤。
JP28762094A 1994-11-22 1994-11-22 経皮吸収促進剤 Pending JPH08143474A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020083780A (ja) * 2018-11-16 2020-06-04 株式会社ミロット 液晶組成物、液晶組成物の製造方法、及び化粧料

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020083780A (ja) * 2018-11-16 2020-06-04 株式会社ミロット 液晶組成物、液晶組成物の製造方法、及び化粧料

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