JPH08143327A - 光伝送体用ガラス - Google Patents
光伝送体用ガラスInfo
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- JPH08143327A JPH08143327A JP6285675A JP28567594A JPH08143327A JP H08143327 A JPH08143327 A JP H08143327A JP 6285675 A JP6285675 A JP 6285675A JP 28567594 A JP28567594 A JP 28567594A JP H08143327 A JPH08143327 A JP H08143327A
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- C03—GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
- C03C—CHEMICAL COMPOSITION OF GLASSES, GLAZES OR VITREOUS ENAMELS; SURFACE TREATMENT OF GLASS; SURFACE TREATMENT OF FIBRES OR FILAMENTS MADE FROM GLASS, MINERALS OR SLAGS; JOINING GLASS TO GLASS OR OTHER MATERIALS
- C03C3/00—Glass compositions
- C03C3/04—Glass compositions containing silica
- C03C3/062—Glass compositions containing silica with less than 40% silica by weight
- C03C3/064—Glass compositions containing silica with less than 40% silica by weight containing boron
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- C03C—CHEMICAL COMPOSITION OF GLASSES, GLAZES OR VITREOUS ENAMELS; SURFACE TREATMENT OF GLASS; SURFACE TREATMENT OF FIBRES OR FILAMENTS MADE FROM GLASS, MINERALS OR SLAGS; JOINING GLASS TO GLASS OR OTHER MATERIALS
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- C03C—CHEMICAL COMPOSITION OF GLASSES, GLAZES OR VITREOUS ENAMELS; SURFACE TREATMENT OF GLASS; SURFACE TREATMENT OF FIBRES OR FILAMENTS MADE FROM GLASS, MINERALS OR SLAGS; JOINING GLASS TO GLASS OR OTHER MATERIALS
- C03C3/00—Glass compositions
- C03C3/04—Glass compositions containing silica
- C03C3/076—Glass compositions containing silica with 40% to 90% silica, by weight
- C03C3/089—Glass compositions containing silica with 40% to 90% silica, by weight containing boron
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 耐候性、耐結晶成長性及び高屈折率のすべて
を満足する光伝送体用ガラスを提供する。 【構成】 ｍｏｌ％で表わして、ＳiＯ2：５０〜７０、
Ｂ2Ｏ3：１５〜２５、Ｎａ2Ｏ：１５〜２５の基本的組
成に対して、ＺｎＯ、ＺｒＯ2の各成分を、各成分の添
加量が、（ＺｎＯ／３）＋（ＺｒＯ2／２）＜８の関係
を満足する範囲で、かつＺｎＯ：４〜１５、ＺｒＯ2：
１〜９の範囲で添加する。
を満足する光伝送体用ガラスを提供する。 【構成】 ｍｏｌ％で表わして、ＳiＯ2：５０〜７０、
Ｂ2Ｏ3：１５〜２５、Ｎａ2Ｏ：１５〜２５の基本的組
成に対して、ＺｎＯ、ＺｒＯ2の各成分を、各成分の添
加量が、（ＺｎＯ／３）＋（ＺｒＯ2／２）＜８の関係
を満足する範囲で、かつＺｎＯ：４〜１５、ＺｒＯ2：
１〜９の範囲で添加する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は光伝送体用ガラスに関
し、特に、優れた耐候性、耐結晶性成長性及び高屈折率
を備えた光伝送体用ガラスに関する。
し、特に、優れた耐候性、耐結晶性成長性及び高屈折率
を備えた光伝送体用ガラスに関する。
【０００２】
【従来の技術】ガラス繊維からなる光伝送体は、芯ガラ
ス（コアガラス）の周辺にそれよりも僅かに小さい屈折
率を有する被覆ガラスを設けた構造をなすが、芯ガラス
の屈折率が芯ガラス中心より芯ガラスと被覆ガラスとの
境界面にわたって均一な構造の所謂ステップ型ガラス繊
維と、芯ガラスの屈折率が芯ガラスの中心から芯ガラス
と被覆ガラスとの境界面に向かって連続的に減少する構
造の所謂集束型ガラス繊維とが知られている。
ス（コアガラス）の周辺にそれよりも僅かに小さい屈折
率を有する被覆ガラスを設けた構造をなすが、芯ガラス
の屈折率が芯ガラス中心より芯ガラスと被覆ガラスとの
境界面にわたって均一な構造の所謂ステップ型ガラス繊
維と、芯ガラスの屈折率が芯ガラスの中心から芯ガラス
と被覆ガラスとの境界面に向かって連続的に減少する構
造の所謂集束型ガラス繊維とが知られている。
【０００３】ところで、光伝送体は自然環境下に置かれ
るので、光伝送体に用いるガラス繊維は、優れた耐候
性、特に高温多湿雰囲気下における優れた耐水性が要請
され、耐候性が悪いと、被覆ガラスの場合にはガラス繊
維の強度が低下し、コアガラスの場合には端面の反射に
影響を与えて伝送における損失が増加し、低損失光伝送
体が得られなくなる。また、光伝送体に用いるガラス繊
維は、耐候性と共に、線引に際して作業温度域で結晶が
析出する傾向が著しく低い（耐結晶成長性がある）こと
が要請され、耐結晶成長性が悪いと、成型時にガラス母
材内に結晶が生成されて伝送損失が大きくなると共に、
生産性も低下する。さらに、光学的に光透過損失が少な
く、透明性が大きく、屈折率が高いことが要求される。
るので、光伝送体に用いるガラス繊維は、優れた耐候
性、特に高温多湿雰囲気下における優れた耐水性が要請
され、耐候性が悪いと、被覆ガラスの場合にはガラス繊
維の強度が低下し、コアガラスの場合には端面の反射に
影響を与えて伝送における損失が増加し、低損失光伝送
体が得られなくなる。また、光伝送体に用いるガラス繊
維は、耐候性と共に、線引に際して作業温度域で結晶が
析出する傾向が著しく低い（耐結晶成長性がある）こと
が要請され、耐結晶成長性が悪いと、成型時にガラス母
材内に結晶が生成されて伝送損失が大きくなると共に、
生産性も低下する。さらに、光学的に光透過損失が少な
く、透明性が大きく、屈折率が高いことが要求される。
【０００４】従前、上述のような耐候性、耐結晶成長
性、高屈折率という要請を満たすべく光伝送体用ガラス
として種々の多成分系ガラスが提案されている。従前の
多成分系ガラスの組成は、概ね次のようなものである。 （ａ）ＳiＯ2−Ｎａ2Ｏ−ＣａＯの三成分を主成分とす
るガラス （ｂ）ＳiＯ2−Ｎａ2Ｏ−ＰｂＯの三成分を主成分とす
るガラス （ｃ）ＳiＯ2−Ｇｅ2Ｏ−Ｒ2Ｏ（Ｒ2Ｏアルカリ金属Ｎ
ａ2ＯあるいはＫ2Ｏ等）の三成分を主成分とするガラス （ｄ）ＳiＯ2−Ｎａ2Ｏ−Ｂ2Ｏ3の三成分を主成分とす
るガラス
性、高屈折率という要請を満たすべく光伝送体用ガラス
として種々の多成分系ガラスが提案されている。従前の
多成分系ガラスの組成は、概ね次のようなものである。 （ａ）ＳiＯ2−Ｎａ2Ｏ−ＣａＯの三成分を主成分とす
るガラス （ｂ）ＳiＯ2−Ｎａ2Ｏ−ＰｂＯの三成分を主成分とす
るガラス （ｃ）ＳiＯ2−Ｇｅ2Ｏ−Ｒ2Ｏ（Ｒ2Ｏアルカリ金属Ｎ
ａ2ＯあるいはＫ2Ｏ等）の三成分を主成分とするガラス （ｄ）ＳiＯ2−Ｎａ2Ｏ−Ｂ2Ｏ3の三成分を主成分とす
るガラス
【０００５】しかしながら、上記（ａ）のガラスから製
造される光伝送体用ガラス繊維は耐水性が劣るために、
Ａl2Ｏ3、ＭｇＯ等の成分を導入する必要があるが、こ
れらの成分を導入すると、低損失光ガラス繊維を得るこ
とが困難になる。（ｂ）のガラスから製造される光伝送
体用ガラス繊維はＰｂＯ含有量が少ない場合には耐水性
が劣り、これを改善するためにＰｂＯを多くすると低損
失ガラス繊維を得ることが困難になる。（ｃ）のガラス
から製造される光伝送体用ガラス繊維は耐結晶成長性が
低く、低損失ガラス繊維が得られない。
造される光伝送体用ガラス繊維は耐水性が劣るために、
Ａl2Ｏ3、ＭｇＯ等の成分を導入する必要があるが、こ
れらの成分を導入すると、低損失光ガラス繊維を得るこ
とが困難になる。（ｂ）のガラスから製造される光伝送
体用ガラス繊維はＰｂＯ含有量が少ない場合には耐水性
が劣り、これを改善するためにＰｂＯを多くすると低損
失ガラス繊維を得ることが困難になる。（ｃ）のガラス
から製造される光伝送体用ガラス繊維は耐結晶成長性が
低く、低損失ガラス繊維が得られない。
【０００６】これら（ａ）〜（ｃ）のガラスに対して、
（ｄ）のガラスから製造される光伝送体用ガラス繊維は
ガラス溶融温度が１３００℃以下と低く、かつ不純物鉄
金属の光吸収量が少ないという利点があり、従来、この
ＳiＯ2−Ｎａ2Ｏ−Ｂ2Ｏ3の三成分を主成分とするガラ
スの特性を向上するため、種々の成分、例えばＺｎＯ、
ＺｒＯ2、ＢａＯ、ＣａＯ等を添加することが知られて
いる（特公昭５８−５１９００号公報等参照）。
（ｄ）のガラスから製造される光伝送体用ガラス繊維は
ガラス溶融温度が１３００℃以下と低く、かつ不純物鉄
金属の光吸収量が少ないという利点があり、従来、この
ＳiＯ2−Ｎａ2Ｏ−Ｂ2Ｏ3の三成分を主成分とするガラ
スの特性を向上するため、種々の成分、例えばＺｎＯ、
ＺｒＯ2、ＢａＯ、ＣａＯ等を添加することが知られて
いる（特公昭５８−５１９００号公報等参照）。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のＳiＯ2
−Ｎａ2Ｏ−Ｂ2Ｏ3の三成分に例えばＺｎＯ、ＺｒＯ2、
ＢａＯ、ＣａＯ等を添加したガラスにあっては、屈折率
を向上するためにＢａＯ、ＣａＯ等を添加することで耐
候性の悪化を来し、ＺｒＯ2を添加することで耐結晶成
長性が低下するというように、耐候性を維持しながら屈
折率を上げようとしたり、高屈折率を維持しながら耐候
性を上げようとすると、耐結晶成長性の低下を招くな
ど、耐候性、耐結晶成長性、高屈折率（１．５６以上）
のすべてを充分に満足するものではないという課題があ
る。
−Ｎａ2Ｏ−Ｂ2Ｏ3の三成分に例えばＺｎＯ、ＺｒＯ2、
ＢａＯ、ＣａＯ等を添加したガラスにあっては、屈折率
を向上するためにＢａＯ、ＣａＯ等を添加することで耐
候性の悪化を来し、ＺｒＯ2を添加することで耐結晶成
長性が低下するというように、耐候性を維持しながら屈
折率を上げようとしたり、高屈折率を維持しながら耐候
性を上げようとすると、耐結晶成長性の低下を招くな
ど、耐候性、耐結晶成長性、高屈折率（１．５６以上）
のすべてを充分に満足するものではないという課題があ
る。
【０００８】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
本発明の請求項１の光伝送体用ガラスは、ｍｏｌ％で表
わして次の組成からなる。 ＳiＯ2 ：４６〜７０ Ｂ2Ｏ3 ：１５〜２５ Ｎａ2Ｏ ：１４〜２５ ＺｎＯ ： ４〜１５ ＺｒＯ2 ： １〜 ９ ただし、ＺｎＯ及びＺｒＯ2の添加量は、次の数式１の
関係を満足する。
本発明の請求項１の光伝送体用ガラスは、ｍｏｌ％で表
わして次の組成からなる。 ＳiＯ2 ：４６〜７０ Ｂ2Ｏ3 ：１５〜２５ Ｎａ2Ｏ ：１４〜２５ ＺｎＯ ： ４〜１５ ＺｒＯ2 ： １〜 ９ ただし、ＺｎＯ及びＺｒＯ2の添加量は、次の数式１の
関係を満足する。
【数３】
【０００９】請求項２の光伝送体用ガラスは、請求項１
に記載の光伝送体用ガラスにおいて、ＢａＯを１２ｍｏ
ｌ％を越えない範囲で、且つ、ＢａＯ、ＺｎＯ及びＺｒ
Ｏ2の添加量が、次の数式２の関係を満足する範囲で添
加した。
に記載の光伝送体用ガラスにおいて、ＢａＯを１２ｍｏ
ｌ％を越えない範囲で、且つ、ＢａＯ、ＺｎＯ及びＺｒ
Ｏ2の添加量が、次の数式２の関係を満足する範囲で添
加した。
【数４】
【００１０】ここで、ＳiＯ2は、ＳiＯ2−Ｎａ2Ｏ−Ｂ2
Ｏ3系多成分ガラスの主成分であって、ガラスに実用的
諸特性を持たせるためには不可欠の成分である。ＳiＯ2
の含有量は、４６〜７０ｍｏｌ％の範囲が好ましい。含
有量が４６ｍｏｌ％で未満ではガラスの耐水性が劣り、
他方７０ｍｏｌ％を越えるとガラス溶融温度が著しく高
くなって低損失ガラスを得るのが困難になると共に、ガ
ラスからの結晶析出傾向が著しく高くなる。
Ｏ3系多成分ガラスの主成分であって、ガラスに実用的
諸特性を持たせるためには不可欠の成分である。ＳiＯ2
の含有量は、４６〜７０ｍｏｌ％の範囲が好ましい。含
有量が４６ｍｏｌ％で未満ではガラスの耐水性が劣り、
他方７０ｍｏｌ％を越えるとガラス溶融温度が著しく高
くなって低損失ガラスを得るのが困難になると共に、ガ
ラスからの結晶析出傾向が著しく高くなる。
【００１１】Ｂ2Ｏ3の含有量は、１５〜２５ｍｏｌ％の
範囲が好ましい。含有量が１５ｍｏｌ％未満ではガラス
の耐水性が劣ると同時にガラス溶融温度が著しく高くな
りすぎ、ガラスからの結晶析出傾向が大きくなり、他方
２５ｍｏｌ％を越えるとガラスの耐水性が劣るようにな
る。
範囲が好ましい。含有量が１５ｍｏｌ％未満ではガラス
の耐水性が劣ると同時にガラス溶融温度が著しく高くな
りすぎ、ガラスからの結晶析出傾向が大きくなり、他方
２５ｍｏｌ％を越えるとガラスの耐水性が劣るようにな
る。
【００１２】Ｎａ2Ｏは、ガラスの溶融を容易にする成
分である。Ｎａ2Ｏの含有量は、１４〜２５ｍｏｌ％の
範囲が好ましい。含有量が１４ｍｏｌ％未満ではＳiＯ2
−Ｎａ2Ｏ−Ｂ2Ｏ3系多成分ガラス特有の分相、結晶析
出傾向が大きくなり、他方２５ｍｏｌ％を越えるとガラ
スの耐水性が劣化する。
分である。Ｎａ2Ｏの含有量は、１４〜２５ｍｏｌ％の
範囲が好ましい。含有量が１４ｍｏｌ％未満ではＳiＯ2
−Ｎａ2Ｏ−Ｂ2Ｏ3系多成分ガラス特有の分相、結晶析
出傾向が大きくなり、他方２５ｍｏｌ％を越えるとガラ
スの耐水性が劣化する。
【００１３】ＢａＯ、ＺｎＯ、ＺｒＯ2は、いずれもガ
ラスの屈折率を増大させ、また、ＺｎＯ、ＺｒＯ2はガ
ラスの耐候性の向上に寄与するが、これらはいずれも耐
結晶成長性を低下させる。
ラスの屈折率を増大させ、また、ＺｎＯ、ＺｒＯ2はガ
ラスの耐候性の向上に寄与するが、これらはいずれも耐
結晶成長性を低下させる。
【００１４】ここで、ＺｎＯ及びＺｒＯ2を添加し、Ｂ
ａＯを添加しない場合、ＺｎＯの添加量を４〜１５ｍｏ
ｌ％、ＺｒＯ2の添加量を１〜９ｍｏｌ％とすることに
よって、ガラスの耐候性を満足できると共に、これらＺ
ｎＯ、ＺｒＯ2の添加量の関係が前記数式１の関係を満
足する範囲に各成分の添加量を抑えることによって、耐
結晶成長性（失透性）をも満足できて、しかも、高屈折
率（１．５６）のガラスが得られる。
ａＯを添加しない場合、ＺｎＯの添加量を４〜１５ｍｏ
ｌ％、ＺｒＯ2の添加量を１〜９ｍｏｌ％とすることに
よって、ガラスの耐候性を満足できると共に、これらＺ
ｎＯ、ＺｒＯ2の添加量の関係が前記数式１の関係を満
足する範囲に各成分の添加量を抑えることによって、耐
結晶成長性（失透性）をも満足できて、しかも、高屈折
率（１．５６）のガラスが得られる。
【００１５】また、ＺｎＯ及びＺｒＯ2に加えてＢａＯ
を添加する場合には、ＢａＯの添加量を１２ｍｏｌ％以
下、ＺｎＯの添加量を４〜１５ｍｏｌ％、ＺｒＯ2の添
加量を１〜９ｍｏｌ％とすることによって、ガラスの耐
候性を満足できると共に、これらＢａＯ、ＺｎＯ、Ｚｒ
Ｏ2の添加量の関係が前記数式２の関係を満足する範囲
に各成分の添加量を抑えることによっても、耐結晶成長
性（失透性）をも満足できて、しかも、高屈折率（１．
５６）のガラスが得られる。
を添加する場合には、ＢａＯの添加量を１２ｍｏｌ％以
下、ＺｎＯの添加量を４〜１５ｍｏｌ％、ＺｒＯ2の添
加量を１〜９ｍｏｌ％とすることによって、ガラスの耐
候性を満足できると共に、これらＢａＯ、ＺｎＯ、Ｚｒ
Ｏ2の添加量の関係が前記数式２の関係を満足する範囲
に各成分の添加量を抑えることによっても、耐結晶成長
性（失透性）をも満足できて、しかも、高屈折率（１．
５６）のガラスが得られる。
【００１６】なお、粘性、線膨張係数等他の特性を改善
するために、Ｋ2Ｏ、ＣａＯ、ＭｇＯ等を少量（０〜５
ｍｏｌ％程度）添加することができる。
するために、Ｋ2Ｏ、ＣａＯ、ＭｇＯ等を少量（０〜５
ｍｏｌ％程度）添加することができる。
【００１７】
【作用】上述のようにｍｏｌ％で表わして、ＳiＯ2：４
６〜７０、Ｂ2Ｏ3：１５〜２５、Ｎａ2Ｏ：１４〜２５
の基本的組成に対して、ＺｎＯ、ＺｒＯ2の各成分を、
各成分の添加量が、（ＺｎＯ／３）＋（ＺｒＯ2／２）
＜８の関係を満足する範囲で、かつＺｎＯ：４〜１５、
ＺｒＯ2：１〜９の範囲で添加することによって、また
は、上記基本組成に対して、ＢａＯ、ＺｎＯ、ＺｒＯ2
の各成分を、各成分の添加量が、（ＢａＯ／４）＋（Ｚ
ｎＯ／３）＋（ＺｒＯ2／２）＜８の関係を満足する範
囲で、かつＢａＯ：１２以下、ＺｎＯ：４〜１５、Ｚｒ
Ｏ2：１〜９の範囲で添加することによって、耐候性、
耐結晶成長性及び高屈折率がすべて得られる光伝送体用
ガラスが得られる。
６〜７０、Ｂ2Ｏ3：１５〜２５、Ｎａ2Ｏ：１４〜２５
の基本的組成に対して、ＺｎＯ、ＺｒＯ2の各成分を、
各成分の添加量が、（ＺｎＯ／３）＋（ＺｒＯ2／２）
＜８の関係を満足する範囲で、かつＺｎＯ：４〜１５、
ＺｒＯ2：１〜９の範囲で添加することによって、また
は、上記基本組成に対して、ＢａＯ、ＺｎＯ、ＺｒＯ2
の各成分を、各成分の添加量が、（ＢａＯ／４）＋（Ｚ
ｎＯ／３）＋（ＺｒＯ2／２）＜８の関係を満足する範
囲で、かつＢａＯ：１２以下、ＺｎＯ：４〜１５、Ｚｒ
Ｏ2：１〜９の範囲で添加することによって、耐候性、
耐結晶成長性及び高屈折率がすべて得られる光伝送体用
ガラスが得られる。
【００１８】
【実施例】以下に本発明の実施例を説明する。２００ｇ
の原料をアルミナ坩堝で１２５０℃にてガラス化し、そ
の後Ｐｔ坩堝にて約２時間溶融脱泡して、表１に示すよ
うな各組成を含有する実施例１〜５及び比較例１〜２８
のガラスを製造した。なお、ベース組成は、ＳiＯ2：６
１．８、Ｂ2Ｏ3：２０．３、Ｎａ2Ｏ：１８．０とし
た。
の原料をアルミナ坩堝で１２５０℃にてガラス化し、そ
の後Ｐｔ坩堝にて約２時間溶融脱泡して、表１に示すよ
うな各組成を含有する実施例１〜５及び比較例１〜２８
のガラスを製造した。なお、ベース組成は、ＳiＯ2：６
１．８、Ｂ2Ｏ3：２０．３、Ｎａ2Ｏ：１８．０とし
た。
【００１９】
【表１】
【００２０】そして、これら実施例１〜５及び比較例１
〜２８の各サンプルについて、次の評価試験を行った。 耐候性試験：約１mmφのガラス繊維の破断面を６０℃−
９０％の環境下に曝し、３０時間経過後及び１００時間
経過後の状態を顕微鏡にて観察した。 耐結晶性試験：約３０＊５の燃焼ボードに約１mmφのフ
ァイバを３本載せて、これを一度１０００℃で１時間処
理した後、８５０℃及び９００℃の各温度にて２０時間
保持して観察した。 屈折率（ｎD）：アッベ屈折率計を用いて測定した。
〜２８の各サンプルについて、次の評価試験を行った。 耐候性試験：約１mmφのガラス繊維の破断面を６０℃−
９０％の環境下に曝し、３０時間経過後及び１００時間
経過後の状態を顕微鏡にて観察した。 耐結晶性試験：約３０＊５の燃焼ボードに約１mmφのフ
ァイバを３本載せて、これを一度１０００℃で１時間処
理した後、８５０℃及び９００℃の各温度にて２０時間
保持して観察した。 屈折率（ｎD）：アッベ屈折率計を用いて測定した。
【００２１】上記耐候性試験、屈折率の測定結果及び耐
結晶性試験の結果を表２に示している（耐結晶成長性
は、便宜上、耐結晶性と表現している。）。なお、比較
例１、３〜５については、の屈折率の測定結果及び耐結
晶成長性試験の結果は同表に示していないが、耐候性試
験結果から評価の対象にしなかった。同表中の試験結果
はＡ〜Ｅの５段階評価とし、「Ａ」が最良、「Ｅ」が最
不良を表わしている。また、総合評価については、耐候
性につき、３０時間及び１００時間での結果が「Ａ，
Ａ」「Ａ，Ｂ」「Ｂ，Ａ」のとき「○」として、それ以
外を「×」とし、耐結晶成長性は、８５０℃及び９５０
℃での結果が「Ａ，Ａ」「Ａ，Ｂ」「Ｂ，Ａ」のとき
「○」として、それ以外を「×」と評価した。
結晶性試験の結果を表２に示している（耐結晶成長性
は、便宜上、耐結晶性と表現している。）。なお、比較
例１、３〜５については、の屈折率の測定結果及び耐結
晶成長性試験の結果は同表に示していないが、耐候性試
験結果から評価の対象にしなかった。同表中の試験結果
はＡ〜Ｅの５段階評価とし、「Ａ」が最良、「Ｅ」が最
不良を表わしている。また、総合評価については、耐候
性につき、３０時間及び１００時間での結果が「Ａ，
Ａ」「Ａ，Ｂ」「Ｂ，Ａ」のとき「○」として、それ以
外を「×」とし、耐結晶成長性は、８５０℃及び９５０
℃での結果が「Ａ，Ａ」「Ａ，Ｂ」「Ｂ，Ａ」のとき
「○」として、それ以外を「×」と評価した。
【００２２】
【表２】
【００２３】また、比較例１〜２８について、ＳiＯ2、
Ｂ2Ｏ3、Ｎａ2Ｏの基本的組成の割合、ＺｎＯ、Ｂａ
Ｏ、ＺｒＯ2の各添加量、並びにこれらの各成分の添加
量の関係が前記数式１（ＢａＯを添加しない場合は数式
２）を充足するか否かと、耐候性試験及び耐結晶性試験
の結果並びに屈折率の総合評価結果を表３に示してい
る。
Ｂ2Ｏ3、Ｎａ2Ｏの基本的組成の割合、ＺｎＯ、Ｂａ
Ｏ、ＺｒＯ2の各添加量、並びにこれらの各成分の添加
量の関係が前記数式１（ＢａＯを添加しない場合は数式
２）を充足するか否かと、耐候性試験及び耐結晶性試験
の結果並びに屈折率の総合評価結果を表３に示してい
る。
【００２４】
【表３】
【００２５】これら表２及び表３から分かるように、ｍ
ｏｌ％で表わして、ＳiＯ2：５０〜７０、Ｂ2Ｏ3：１５
〜２５、Ｎａ2Ｏ：１５〜２５の基本的組成に対して、
ＺｎＯ、ＢａＯ、ＺｒＯ2の各成分を、各成分の添加量
が、（ＺｎＯ／３）＋（ＢａＯ／４）＋（ＺｒＯ2／
２）＜８の関係を満足する範囲で、かつＺｎＯ：４〜１
５、ＢａＯ：０〜１２、ＺｒＯ2：１〜９の範囲で添加
した実施例１〜５は、耐候性、耐結晶成長性及び高屈折
率（１．５６以上）がすべて得られるのに対して、上記
いずれかを満足しない比較例１〜２８では耐候性、耐結
晶成長性及び高屈折率（１．５６以上）のいずれかを満
足することができない。
ｏｌ％で表わして、ＳiＯ2：５０〜７０、Ｂ2Ｏ3：１５
〜２５、Ｎａ2Ｏ：１５〜２５の基本的組成に対して、
ＺｎＯ、ＢａＯ、ＺｒＯ2の各成分を、各成分の添加量
が、（ＺｎＯ／３）＋（ＢａＯ／４）＋（ＺｒＯ2／
２）＜８の関係を満足する範囲で、かつＺｎＯ：４〜１
５、ＢａＯ：０〜１２、ＺｒＯ2：１〜９の範囲で添加
した実施例１〜５は、耐候性、耐結晶成長性及び高屈折
率（１．５６以上）がすべて得られるのに対して、上記
いずれかを満足しない比較例１〜２８では耐候性、耐結
晶成長性及び高屈折率（１．５６以上）のいずれかを満
足することができない。
【００２６】次に、この光伝送体用ガラスを用いた光ア
クティブマトリクスの例について、図１を参照して説明
する。光アクティブマトリクスは、液晶ディスプレイ等
に用いられるものであり、同図に示すようにコアガラス
１ａに本発明に係る光伝送体用ガラスを用いてグラット
１ｂでコアガラス１ａを被覆してなる複数本（ここでは
３本）の光ファイバ（光導波路）１を、透光性基板２に
形成した溝２ａ内に平行に配設して低融点ガラス３で固
定し、基板２上に透光膜５を形成している。そして、３
本の光ファイバ１のクラッド１ｂの所定の部位に孔６，
６…を形成して、３本の光ファイバ１にアドレス光Ｌ１
〜Ｌ３を与えることによって、アドレス光が与えられた
光ファイバ１のクラッド１ｂの孔６，６…から射出光Ｌ
1u〜Ｌ3uが射出されるようにしている。
クティブマトリクスの例について、図１を参照して説明
する。光アクティブマトリクスは、液晶ディスプレイ等
に用いられるものであり、同図に示すようにコアガラス
１ａに本発明に係る光伝送体用ガラスを用いてグラット
１ｂでコアガラス１ａを被覆してなる複数本（ここでは
３本）の光ファイバ（光導波路）１を、透光性基板２に
形成した溝２ａ内に平行に配設して低融点ガラス３で固
定し、基板２上に透光膜５を形成している。そして、３
本の光ファイバ１のクラッド１ｂの所定の部位に孔６，
６…を形成して、３本の光ファイバ１にアドレス光Ｌ１
〜Ｌ３を与えることによって、アドレス光が与えられた
光ファイバ１のクラッド１ｂの孔６，６…から射出光Ｌ
1u〜Ｌ3uが射出されるようにしている。
【００２７】したがって、基板２の透光膜５上で孔６，
６…に対応する位置に光導電材料をを配設し、この光導
電材料で光電スイッチ素子を構成して、液晶表示の画素
を形成する透明導電膜と液晶表示のための画像の電気信
号入力側との間に介在させ、選択的に光ファイバ１にア
ドレス光を与えることによて、当該アドレス光が入射さ
れた光ファイバ１に対応する光電スイッチがオン状態に
なって画像の電気信号が透明導電膜に入力され、内部の
液晶の配向が制御されるので、画像を表示できるように
なる。
６…に対応する位置に光導電材料をを配設し、この光導
電材料で光電スイッチ素子を構成して、液晶表示の画素
を形成する透明導電膜と液晶表示のための画像の電気信
号入力側との間に介在させ、選択的に光ファイバ１にア
ドレス光を与えることによて、当該アドレス光が入射さ
れた光ファイバ１に対応する光電スイッチがオン状態に
なって画像の電気信号が透明導電膜に入力され、内部の
液晶の配向が制御されるので、画像を表示できるように
なる。
【００２８】
【発明の効果】以上に説明したように本発明の各光伝送
体用ガラスによれば、耐候性、耐結晶成長性及び高屈折
率のすべてを満足する光伝送体用ガラスを得ることがで
きる。
体用ガラスによれば、耐候性、耐結晶成長性及び高屈折
率のすべてを満足する光伝送体用ガラスを得ることがで
きる。
【図１】本発明に係る光伝送体用ガラスを用いた光アク
ティブマトリクスの斜視図
ティブマトリクスの斜視図
１…光ファイバ（光導波路）、１ａ…コアガラス、１ｂ
…クラッド、２…基板、６…孔。
…クラッド、２…基板、６…孔。
Claims (2)
- 【請求項１】 ｍｏｌ％で表わして次の組成からなるこ
とを特徴とする光伝送体用ガラス。 ＳiＯ2 ：４６〜７０ Ｂ2Ｏ3 ：１５〜２５ Ｎａ2Ｏ ：１４〜２５ ＺｎＯ ： ４〜１５ ＺｒＯ2 ： １〜 ９ ただし、ＺｎＯ及びＺｒＯ2の添加量は、次の数式１の
関係を満足する。 【数１】 - 【請求項２】 請求項１に記載の光伝送体用ガラスにお
いて、ＢａＯを１２ｍｏｌ％を越えない範囲で、且つ、
ＢａＯ、ＺｎＯ及びＺｒＯ2の添加量が、次の数式２の
関係を満足する範囲で添加したことを特徴とする光伝送
体用ガラス。 【数２】
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6285675A JPH08143327A (ja) | 1994-11-18 | 1994-11-18 | 光伝送体用ガラス |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6285675A JPH08143327A (ja) | 1994-11-18 | 1994-11-18 | 光伝送体用ガラス |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08143327A true JPH08143327A (ja) | 1996-06-04 |
Family
ID=17694602
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6285675A Withdrawn JPH08143327A (ja) | 1994-11-18 | 1994-11-18 | 光伝送体用ガラス |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08143327A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2017095348A (ja) * | 2015-11-18 | 2017-06-01 | ショット アクチエンゲゼルシャフトＳｃｈｏｔｔ ＡＧ | 負の異常部分分散性を有する光学ガラス／ショートフリント特殊ガラス |
-
1994
- 1994-11-18 JP JP6285675A patent/JPH08143327A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2017095348A (ja) * | 2015-11-18 | 2017-06-01 | ショット アクチエンゲゼルシャフトＳｃｈｏｔｔ ＡＧ | 負の異常部分分散性を有する光学ガラス／ショートフリント特殊ガラス |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20020205 |