JPH08142449A - 画像記録装置 - Google Patents

画像記録装置

Info

Publication number
JPH08142449A
JPH08142449A JP6279497A JP27949794A JPH08142449A JP H08142449 A JPH08142449 A JP H08142449A JP 6279497 A JP6279497 A JP 6279497A JP 27949794 A JP27949794 A JP 27949794A JP H08142449 A JPH08142449 A JP H08142449A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
recording
image
image data
file
command
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP6279497A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Imai
貴 今井
Atsushi Ikeda
篤 池田
Nobuyuki Hirai
信行 平井
Koji Okamura
孝二 岡村
Yasuhide Ueno
康秀 上野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP6279497A priority Critical patent/JPH08142449A/ja
Publication of JPH08142449A publication Critical patent/JPH08142449A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Ink Jet (AREA)
  • Accessory Devices And Overall Control Thereof (AREA)
  • Facsimiles In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 記録ヘッドのインク吐出状態の適否判別に伴
うランニングコスト,スループットの低下を防ぐととも
に、操作者の使い勝手を向上させる。 【構成】 回線を介してファクシミリ信号として送られ
てくる画像データを受信し、インクジェット印字ヘッド
205を用いて受信した画像データに応じた画像を記録
紙上に記録する。又、パーソナルコンピュータ等の外部
機器との接続用のインタフェース制御部108を有し、
外部機器から送られてくる画像データを記録体上に記録
する。ファクシミリ信号の記録時には、1頁分の画像デ
ータ記録後フッタマークを記録し、その濃度に応じて画
像データの保存処理を行う。又外部機器からの画像デー
タ記録時には、フッタマークの記録は行わない。更に外
部機器からの制御情報に応じて記録後も画像データを保
存するか否かを選択可能にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、画像データに応じてイ
ンク滴を吐出する記録ヘッドを用いて記録材上に画像を
記録する画像記録装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、画像データに応じてインク滴を吐
出する記録ヘッドを用いて記録材上に画像を記録するイ
ンクジェット方式のプリンタを記録部として備えたファ
クシミリ装置等の画像記録装置が発表されている。
【0003】
【発明が解決しようとしている課題】ファクシミリ装置
においては、無人で動作することが多いため受信した画
像データを欠落なく確実に出力することが強く望まれ
る。上述の如きインクジェット方式のファクシミリ装置
において、インク無しとなった場合も例外ではない。そ
のため、記録出力が終了した時点で本当に記録できたか
判断するためにインク残量検知処理を行い、記録インク
が無くなったと判断した場合、再度同一画像を記録する
ため画像メモリに蓄積しておき、オペレータの介入を促
す装置が提案されている。ところが、インク残量検知処
理を行うために、記録画像に不要な記録をしたり、不要
な記録インクを消費したりする必要があった。また、イ
ンク残量検出処理のためにシステム全体のスループット
を下げていた。逆に、正常に記録動作が終了した場合、
強制的にメモリに蓄積されている画像を消去するが、も
う1部記録したいときは、記録紙をコピーする必要があ
り画像の劣化を招いていた。
【0004】又、この様なファクシミリ装置では、更に
パーソナルコンピュータ等の外部機器と接続することが
可能なインタフェースを有するものもある。この様なフ
ァクシミリ装置を外部機器の出力端末として用いる場合
も、外部機器からのデータは記録動作後消去されてい
た。従って、多数部必要な場合は出力済の記録紙をコピ
ーする等の処理が必要であり、ユーザを煩わしていた。
【0005】本発明は上記点に鑑みてなされたもので、
その目的とするところは、余計な処理をなくし、ランニ
ングコストやスループットの低下を防ぐことが可能な画
像記録装置を提供することにある。
【0006】更に、本発明の目的は、ユーザに煩わしさ
を与えることなく多数部の記録出力を得ることが可能な
画像記録装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明による画像記録装置は、画像データに応じて
インク滴を吐出する記録ヘッドを用いて記録材上に画像
を記録する画像記録装置において、画像データを格納す
る格納手段と、前記格納手段に格納された所定量の画像
データ記録後、前記記録ヘッドのインク吐出状態の適否
を判別する判別手段と、前記判別手段による判別結果に
応じて画像データを保存する第1モードと、前記判別手
段による前記インク吐出状態の適否の判別を行うことな
く、前記格納手段に格納された画像データを保存する第
2モードとで前記格納手段を制御する制御手段と、前記
第1モード又は前記第2モードを選択する選択手段と、
を有することを特徴とする。
【0008】又、本発明による画像記録装置は、画像デ
ータに応じてインク滴を吐出する記録ヘッドを用いて記
録材上に画像を記録する画像記録装置において、外部機
器より送られてくる画像データを受信する受信手段と、
画像データを格納する格納手段と、前記外部機器より送
られてくる制御情報に応じて第1動作モード又は第2動
作モードを選択する選択手段と、前記選択手段による前
記第1動作モード選択時に前記受信手段により受信され
た画像データを前記格納手段に格納するとともに記録
し、記録動作終了後も格納された画像データを保存し、
前記選択手段による前記第2動作モード選択時に前記受
信手段により受信された画像データを前記格納手段に格
納することなく記録するべく、画像データを処理する処
理手段と、を有することを特徴とする。
【0009】又、本発明による画像記録装置は、画像デ
ータに応じてインク滴を吐出する記録ヘッドを用いて記
録材上に画像を記録する画像記録装置において、回線を
介してファクシミリ信号として送られてくる第1の画像
データを受信する受信手段と、外部機器から送られてく
る第2の画像データを受信するインタフェース手段と、
前記受信手段により受信された第1の画像データ又は前
記インタフェース手段により受信された第2の画像デー
タを格納する格納手段と、前記第1の画像データを所定
量記録後、前記記録ヘッドのインク吐出状態の適否を判
別する判別手段と、前記判別手段の判別結果に応じて前
記格納手段を制御する制御手段と、前記外部機器からの
制御情報に基づいて前記第2の画像データの記録を指示
する指示手段と、前記指示手段による前記第2の画像デ
ータの記録時に前記判別手段の動作を禁止する禁止手段
と、を有することを特徴とする。
【0010】
【作用】本発明によれば、記録ヘッドのインク吐出状態
の適否の判別を行い、判別結果に応じて画像データの保
存を行うモードと、インク吐出状態の適否の判別を行う
ことなく画像データの保存を行うモードの選択を可能に
する。
【0011】又、外部機器より送られてくる画像データ
を記録後も保存しておくモードが選択可能になる。
【0012】又、外部機器からの画像データ記録時に
は、記録ヘッドのインク吐出状態の適否の判別動作を禁
止する。
【0013】
【実施例】以下、本発明を好ましい実施例を用いて詳細
に説明する。
【0014】図74は本発明と適用したファクシミリ装
置の構成図である。
【0015】305は原稿トレイで、ファクシミリ送信
或いはコピーすべき原稿が画像面を下向きにして載置さ
れる。301は原稿によって作動されるアクチュエータ
で、原稿無しの状態のときに反射型センサからなる原稿
検出センサ113を不作動状態とする。アクチュエータ
301は図1の様にファクシミリ装置を設置したとき
に、原稿検出センサ113を不作動とする様に、重心設
定がなされている。
【0016】304は、原稿を読取り位置へ給送するた
めのローラであり、306、307及び308は原稿を
コンタクトセンサーを有する読取り部105上を適正速
度で搬送するための搬送ローラである。
【0017】310は所定サイズのカット紙(記録紙)
を複数枚収納する紙カセットで、紙カセット310に収
納されている記録紙はピックアップローラ313の働き
により1枚ずつピックアップされ、更に、記録紙搬送ロ
ーラ311により記録紙後端を検知するための後端セン
サ(PEセンサ)206まで給送される。
【0018】PEセンサ206まで給送された記録紙は
搬送ローラ311、303及び312により記録位置上
を搬送される。
【0019】205はインクジェット記録を行う印字ヘ
ッドで、記録ヘッド205は不図示の走査機構(キャリ
ッジ)によって主走査方向(紙面垂直方向)に繰返し移
動することにより、記録紙上に画像を順次記録する。本
実施例における記録ヘッド205は、熱エネルギーを用
いてインクに状態変化を生起することにより吐出口より
インク滴を吐出するタイプのものであって、副走査方向
に64本のノズルをもち、360dpiの解像度で画像
を記録することが可能である。
【0020】207は記録紙に記録されたフッタ(後述
する)を検出するフッタセンサである。
【0021】記録紙をカセット310からピックアップ
するピックアップローラ313は、原稿搬送用のローラ
304、306〜308を駆動するためのモータを用い
て駆動される。
【0022】314は回復系ユニットであり、印字ヘッ
ド205の吐出口をキャップするキャップ部材、吸引ポ
ンプ等から成り、自動回復又は手動回復時に記録ヘッド
205の吐出口をキャップ部材によりキャップした状態
で吸引ポンプを作動させ、吐出口よりインクを排出させ
る。排出されたインクは排インク溜315に導かれる。
【0023】図75は記録紙搬送系の構成を示す図であ
る。
【0024】カセット310からピックアップローラ3
13により、給紙された記録紙は、搬送ローラ311に
よって、搬送されPEセンサ206により記録紙先端が
検出された後所定量搬送され、印字ヘッド205による
記録位置にセットされる。そして印字ヘッド205によ
って主走査が行われ64ノズル分の記録幅のバンド記録
が行われる。主走査が終了すると、副走査を行うべくこ
の記録幅に応じた距離、記録紙が搬送される。この主走
査及び副走査を複数回繰返すことにより1頁分の画像記
録が行われる。又、1頁分の画像記録後、記録紙の後端
部にインクの有無検知のためのベタパターンのフッタマ
ークが記録され、フッタセンサ207によりこのフッタ
マークの検出が行われ、検出結果に応じてインクの有無
の判断が行われる。
【0025】図1は、本実施例のファクシミリ装置の構
成例を表わす図面である。本実施例のファクシミリ装置
は点線から左側のファクシミリ部1と右側のプリンタ部
2から構成される。ファクシミリ部1は、ファクシミリ
通信、画像読取、画像メモリ管理、ユーザ登録等の記録
動作を除くファクシミリ動作の諸機能を実行する。ま
た、プリンタ部2は、内部インタフェース信号線302
を介して送られてくるRAM103内の画像メモリに蓄
積されている画像データや情報処理端末109からのデ
ータの記録動作を実行する。
【0026】ファクシミリ部1は、以下のものより構成
される。101は、ファクシミリ部1の動作を制御する
ためのファクシミリMPUである。
【0027】102は、プログラムコード、初期値デー
タ、テーブルデータなどが格納されているROMであ
る。
【0028】103は、画像メモリ、画像バッファ、読
取ラインバッファ、記録ラインバッファ、ユーザ登録デ
ータエリア、ワークエリアなどに割り当てるRAMであ
る。画像メモリは、通信部104を介して受信された画
像データや読み取り部105から読み取られた画像デー
タ、さらには情報処理端末109から送られてきた画像
データをファイルとして蓄積するためのメモリである。
画像バッファは、通信部104を介しての送受信時に一
時的に画像データを保持するためのバッファである。ま
た、情報処理端末109と大量のデータ(後述のダウン
ロードファイル処理、アップロードファイル処理、通信
管理情報取得処理時)を送受信する際にもバッファとし
て使用される。読取ラインバッファは読み取り後の生画
像データ4ライン分のサイズ(216バイト×4ライ
ン)を持つラインバッファであり、また、記録ラインバ
ッファは記録前のコマンドを含む生画像データ4ライン
分のサイズ(400バイト×4ライン)を持つラインバ
ッファである。
【0029】104は、モデムやNCU(網制御装置)
等により構成される通信部であり、通信回線や電話機等
が接続される。
【0030】105は、CS(密着型イメージセンサ)
等のイメージセンサ、画像処理制御部等により構成され
る読み取り部であり、原稿を光学的に読み取り、電気的
な画像データに変換し、さらに2値化処理、中間調処理
などの各種画像処理を施して高精細な画像データを出力
するものである。
【0031】106は、ファクシミリMPU101によ
りソフトデコードされたランレングス(RL)形式の画
像データを生画像(RAW)データにデータ変換するた
めの変換器である。
【0032】107は、ファクシミリ部1側の主走査解
像度8pel/mmの生画像データを、プリンタ部2側
の主走査解像度360dpi(dots per in
ch)の生画像データに変換するための解像度変換器で
ある。
【0033】108は、外部インタフェース信号線11
0や内部インタフェース信号線302の制御等を行うイ
ンタフェース制御部であり、詳細は後述する。
【0034】109は、外部に接続されるパーソナルコ
ンピュータやワードプロセッサ等の情報処理端末であ
る。
【0035】110は、インタフェース制御部108と
情報処理端末109とを結ぶ外部インタフェース信号線
である。本実施例では、IEEE P1284規格に記
載されている双方向パラレルインタフェースに準拠する
信号線とする。
【0036】111は、原稿または記録紙をピックアッ
プするモータである。
【0037】112は、キー、LCD、LED等により
構成されるオペレーションパネルであり、各種表示やオ
ペレータによる各種入力を行うものである。ファクシミ
リモードとプリンタモード(共に後述)間を移行するた
めのプリンタキーや、現在プリンタモードであることを
示すプリンタLED、また、情報処理端末109からの
指示により動作中でありローカルオペレーションが禁止
されていることを示すインタフェースLEDは、オペレ
ーションパネル112上にある。
【0038】113は、原稿を検出する原稿検出センサ
である。次にプリンタ部2の構成について説明する。プ
リンタ部2は以下のものより構成されている。
【0039】201は、プリンタ部2の動作を制御する
プリンタMPU、202は、プログラムコード、初期値
データ、テーブルデータ、多種フォントデータなどが格
納されているROMである。
【0040】203は、受信バッファ、ラスターバッフ
ァ、テキストバッファ、プリントバッファ、フッタバッ
ファ、ワークエリアなどからなるRAMである。受信バ
ッファはファクシミリ部1のインタフェース制御部10
8から高速でデータが転送されるため、一時的に受信デ
ータを保持しておくためのバッファであり、ラスターバ
ッファはプリンタMPU201が受信バッファのデータ
を1バイト毎に解析し、印字データのみを抽出するため
のバッファであり、テキストバッファは、プリンタMP
U201が受信バッファのデータを1バイト毎に解析
し、文字コードのみを抽出するためのバッファであり、
また、プリントバッファは印字直前の印字データバッフ
ァであって、2スキャン分のサイズ(360バイト×6
4ノズル×2スキャン)を持ち交互に使用する。また、
フッタバッファは、フッタ文字印字のための文字コード
バッファである。 204は、横形式のラスターバッフ
ァの印字データを縦形式のプリントバッファへ格納する
ための横縦変換回路であり、205は、ヒータドライバ
によりインクを吐出させる印字ヘッドである。
【0041】206は、記録紙後端検出センサーであ
り、記録紙の後端を検出する。
【0042】207は、フッタ検出用のLED光源とフ
ッタマークからの反射光を検知するための受光素子から
なるフッタセンサである。フッタセンサは、インクカー
トリッジのインク残量検出を行うためのセンサであり、
記録紙の所定位置に所定のパターン(フッタマーク)が
印字できているかどうかを検知する。
【0043】208は、記録紙を搬送するモータであ
る。次に、ファクシミリ部1とプリンタ部2のインタフ
ェースについて説明する。
【0044】301は、ファクシミリ部MPU101と
プリンタ部MPU201を結ぶ信号線である。詳細につ
いては後述する。
【0045】302は、インタフェース制御部108と
RAM203を結ぶ内部インタフェース信号線であり、
本実施例では、セントロニクス仕様のインタフェースと
する。詳細は後述する。
【0046】また、4は電源供給部である。
【0047】図2は、インタフェース制御部108とそ
の周辺の詳細についての図である。インタフェース制御
部108は、情報処理端末109とデータの送受信を行
うため外部インタフェース信号線110を制御し、ま
た、プリンタ部2へのデータ送信を行うため内部インタ
フェース信号線302を制御する。
【0048】外部インタフェース信号線110は、外部
データ信号線110−1、外部制御信号線110−2、
外部応答信号線110−3により構成される。外部デー
タ信号線110−1は情報処理端末109とインタフェ
ース制御部108でデータ転送を行うためのデータバス
である。外部制御信号線110−2は情報処理端末10
9側が制御する信号線であり、IEEE P1284規
格に記載のnSelectIn信号、nStrobe信
号、nAutoFd信号、nInit信号等が該当す
る。また、外部応答信号線110−3はインタフェース
制御部108側が制御する信号線であり、IEEE P
1284規格に記載のBusy信号、nAck信号、n
Fault信号、PError信号、Select信号
等が該当する。各々の信号線の動作は、IEEE P1
284規格に準拠しており、情報処理端末109とイン
タフェース制御部108との間では双方向のデータ転送
が可能である。
【0049】一方、インタフェース制御部108とプリ
ンタ部2とを結ぶ内部インタフェース信号線302は、
内部データ信号線302−1、内部制御信号線302−
2、内部応答信号線302−3により構成される。内部
データ信号線302−1はデータバスである。内部制御
信号線302−2はインタフェース制御部108側が制
御する信号線であり、外部制御信号線110−2と同様
の信号が該当する。また、内部応答信号線302−3は
プリンタ部2側が制御する信号線であり、外部応答信号
線110−3と同様の信号が該当する。各々の信号線の
動作は、セントロニクス仕様に準拠しており、インタフ
ェース制御部108からプリンタ部2の方向にのみデー
タ転送が可能である。
【0050】本ファクシミリ装置には、プリンタ部2が
ファクシミリ部1の記録系として動作するファクシミリ
モードと、情報処理端末109のプリンタとして動作す
るプリンタモードとがあり、ファクシミリMPU101
の指示に従って切り替えを行う。
【0051】ファクシミリモードとプリンタモードとの
切り替えは、プリンタキーの押下、もしくは、情報処理
端末109からのコマンドセット切り替え指示コマンド
により切り替えられる。プリンタキー押下時には、現在
プリンタモードにいるならばファクシミリモードに、ま
た、ファクシミリモードにいるならばプリンタモードに
移行する。移行に際しては、プリンタ部2のソフト電源
のON/OFF切り替え、プリンタLEDのON/OF
F切り替え、および、インタフェース信号線制御切り替
えSW120の切り替えを行う。コマンドセット切り替
え指示コマンドによる処理の詳細は後述する。インタフ
ェース制御部108には、インタフェース信号線制御切
り替えSW120があり、ファクシミリモード時とプリ
ンタモード時とで切り替えられる。
【0052】ファクシミリモード時には、インタフェー
ス信号線制御切り替えSW120はA側になっており、
外部インタフェース信号線110および内部インタフェ
ース信号線302はそれぞれファクシミリMPU101
の制御下におかれる。従って、外部インタフェース信号
線110を介して情報処理端末109と双方向のデータ
転送を行いながら、プリンタ部2をファクシミリ部1の
記録系として動作させることが可能である。また、この
時、ファクシミリ部1からプリンタ部2に対しては、制
御コマンド、画像データ、文字コードデータを一般コマ
ンド体系とファクシミリコマンド体系に従い転送する。
【0053】一方、プリンタモード時には、インタフェ
ース信号線制御切り替えSW120はB側であり、外部
インタフェース信号線110と内部インタフェース信号
線302は直結となる。すなわち、110−1と302
−1、110−2と302−2、110−3と302−
3がそれぞれ直結され、情報処理端末109からプリン
タ部2に直接データを送ることができる。この時、情報
処理端末109からプリンタ部2に対しては、制御コマ
ンド、画像データ、文字コードデータを一般コマンド体
系に従い転送する。この時、ファクシミリMPU101
は各信号線を制御できず、従って、ファクシミリ部1の
記録系としてプリンタ部2を使用することはできない。
【0054】図3は、信号線301の詳細についての図
である。信号線301には、ファクシミリMPU101
からプリンタMPU201への信号線群301−1とプ
リンタMPU201からファクシミリMPU101への
信号線群301−2との2種類ある。ファクシミリMP
U101からプリンタMPU201への信号線群301
−1は以下のものから構成される。
【0055】(1)リセット信号線 電源立ち上げ時、プリンタ部2の異常解除時に使用す
る。
【0056】(2)自動回復禁止信号線 プリンタ部2の自動回復動作を禁止する時に使用する。
【0057】(3)ファクシミリモード信号線 プリンタ部2にファクシミリモードで動作中であること
を伝える。ファクシミリコマンド体系(後述)は、ファ
クシミリモード信号線がアクティブ時のみ使用できる。
プリンタMPU201は、内部インタフェース信号線3
02を介してプリンタ部2に送られてくるデータやコマ
ンドがファクシミリ部1からのものか情報処理端末10
9からのものかをこのファクシミリモード信号線を用い
て判別する。
【0058】(4)エミュレーションモード信号線 プリンタ部2に、プリンタモードにおけるエミュレーシ
ョンモードの種別を伝える。エミュレーションモードは
ユーザ登録動作において変更できる。これは、情報処理
端末109によってプリンタで用いるコマンド体系が異
なるために、コマンド体系を選択するための信号線であ
る。
【0059】(5)ソフト電源スイッチ信号線 プリンタ部2のソフト的な電源ON,OFFを制御す
る。電源立ち上げ時、印字動作前後、プリンタセッティ
ング登録が変更された時、および、プリンタモードへ移
行した時にこのソフト電源スイッチ信号線を用いて、プ
リンタ部2のソフト的な電源立ち上げを行う。
【0060】(6)オンラインスイッチ ファクシミリ部1とプリンタ部2のオン、オフラインを
制御する。次に、プリンタ部MPU201からファクシ
ミリMPU101への信号線群301−2について述べ
る。
【0061】(7)アイドル信号線 プリンタ部2のアイドル状態をファクシミリ部1へ知ら
せる。アイドル状態とは、プリンタ部2が受信した制御
コマンドをすべて処理し終わった状態を言う。アイドル
状態でないとき、ファクシミリ部1はプリンタ部2のソ
フト的な電源OFFを行ってはいけない。
【0062】(8)給紙要求信号線 プリンタ部2が記録紙の給紙を行うことをファクシミリ
部1に知らせる。ファクシミリモード中、ファクシミリ
部1から印字すべきデータを受信した時、または印字デ
ータが記録紙1枚を超えるような長尺印字時に給紙要求
信号線を使用する。また、プリンタモード中において
も、情報処理端末109から印字すべきデータを受信し
た時、または印字データが記録紙1枚を超えるような長
尺印字時に給紙要求信号線を使用する。
【0063】(9)インク残量検知出力信号線 インク有無の結果が判別できたことをファクシミリ部1
へ知らせる。次項のインク残量検知結果信号線と組み合
わせて機能を果たす。本実施例のファクシミリ装置には
ファクシミリモード時の受信画像の印字中だけの機能と
してインク残量検知機能がある。これは、受信画像の性
質上、受信した画像は確実に印字をしなければならな
い。したがって、インク切れの場合はその旨をファクシ
ミリ部1へ知らせる。ファクシミリ部1は受信画像をメ
モリ蓄積しておき、ユーザにカートリッジ交換を促す表
示等を行う。その後、再度受信画像の印字を試みる。イ
ンク残量の検知方法として、フッタ印字検知を行う。こ
のフッタ印字検知とは、受信画像印字の毎ページ後端の
所定位置にインク残量検知マーク(フッタ)を印字し、
そのマークをフォトセンサにより検知する方法を言う。
フォトセンサの出力が黒ならばインク有り、白ならばイ
ンク無しとする。
【0064】(10)インク残量検知結果信号線 インク有無の結果をファクシミリ部1へ知らせる。前項
のインク残量検知出力信号線と組み合わせて機能を果た
す。インク無検知をした時は、本インク残量検知結果を
出力した後、前項のインク残量検知出力信号線をアクテ
ィブにする。ゆえにファクシミリ部1は前項のインク残
量検知出力信号線を確認の上、本インク残量検知結果を
参照することにより、インクの有無を知ることができ
る。
【0065】(11)記録紙色紙信号線 記録紙が色紙であることをファクシミリ部1へ知らせ
る。前前項のインク残量検知出力信号線と組み合わせて
機能を果たす。記録紙が色紙であることを検知したとき
は、本記録紙色紙信号を出力した後、前前項のインク残
量検知出力信号線をアクティブにする。ゆえにファクシ
ミリ部1は前前項のインク残量検知出力信号線を確認の
上、本記録紙色紙信号を参照することにより、記録紙が
色紙か否かを知ることができる。
【0066】(12)カートリッジ有無信号線 インクカートリッジの有無をファクシミリ部1へ知らせ
る。プリンタ部2は、100msecのタイマ割込にお
いて、連続16回カートリッジ無し、または、有りの状
態が続いたらカートリッジ有無信号線を変化させる。フ
ァクシミリ部1は、本カートリッジ有無信号線によって
カートリッジ無しを検知した場合、LCD表示等により
カートリッジを装着するよう促すとともに、ファクシミ
リモードにおける印字動作を禁止する。
【0067】(13)カートリッジ正誤信号線 カートリッジの正誤をファクシミリ部1へ知らせる。プ
リンタ部2は、100msecのタイマ割込において、
連続16回誤カートリッジの装着または正しいカートリ
ッジの装着の状態が続いたらカートリッジ正誤信号線を
変化させる。ファクシミリ部1は、本カートリッジ正誤
信号線によってカートリッジ誤りを検知した場合、LC
D表示等により正しいカートリッジを装着するよう促
す。
【0068】(14)ソフト電源信号線 プリンタ部2のソフト的なパワー状態を示す。ファクシ
ミリモード時は、印字動作中、回復動作中にオン状態と
なる。一方プリンタモード時は、記録動作中、待機中を
問わず常時オン状態となる。
【0069】(15)オンライン信号線 ファクシミリモードにおけるプリンタ部2のオンライ
ン、オフラインを示す。オフライン時は、内部インタフ
ェース信号線302を用いてのコマンドを受け付けな
い。
【0070】(16)エラー信号線 プリンタ部2のエラー状態を示す。
【0071】(17)ファクシミリモード復帰要求信号
線 プリンタモード時に、情報処理端末109からファクシ
ミリモード復帰要求コマンドがきたことをファクシミリ
MPU101に通知するために使用する。通知されたフ
ァクシミリMPU101は、プリンタモードからファク
シミリモードに移行する制御を行う。移行制御の詳細は
後述する。
【0072】次にコマンド体系について詳述する。内部
インタフェース信号線302を用いるコマンド体系に
は、一般コマンド体系とファクシミリコマンド体系があ
る。一般コマンド体系は、一般的に使用されるコマンド
体系であり、ファクシミリモード、プリンタモードとも
に使用できる。プリンタモードにおけるコマンド体系の
設定は、ユーザ登録によって変更することができる。
【0073】ファクシミリコマンド体系は、前記一般コ
マンド体系だけでは実現できない機能について、用意さ
れた特別なコマンド体系である。特殊な機能のため、フ
ァクシミリモード時のみサポートする。プリンタ部2が
プリンタモード時に該コマンドを受信した場合は無視す
る。
【0074】ファクシミリコマンド体系は、以下のもの
より構成されている。
【0075】(1)プリンタセッティングコマンド プリンタ部2の初期設定に関するコマンドである。電源
立ち上げ時、プリンタセッティング登録変更時、ファク
シミリモード給紙時、ファクシミリモード排紙時、ファ
クシミリモード異常終了時に該コマンドを用いる。
【0076】(2)双方向印字補正コマンド 双方向印字を行うときの往復の印字ずれを補正する。電
源立ち上げ時、ファクシミリモードの記録紙給紙時に使
用する。プリンタ部2が複数のインク吐出口を備えたヘ
ッドをキャリッジにより主走査方向に移動しながら画像
記録するシャトル印字式のため、往と復のスキャンによ
る印字ずれの補正を、印字モードごと、装置ごとの値と
してプリンタ部2へ転送する。プリンタ部2は該双方向
印字補正値により、ソフト電源ON時、印字開始直前時
に双方向印字補正を行う。
【0077】(3)双方向印字コマンド 双方向印字、片方向印字に関するコマンドである。ファ
クシミリモードの記録紙給紙時に使用する。ユーザ登録
により選択された(ファクシミリモードにおける画像印
字時、文字コード印字時で別設定)双、片方向印字の設
定をプリンタ部へ転送する。プリンタモードではユーザ
登録に従わない。
【0078】(4)フッタ印字コマンド 受信情報フッタ印字をする/しない、インク残量検知を
する/しない、記録紙後端検出開始スキャン数、フッタ
文字コードをひとまとめにしたコマンドである。受信画
像のページ毎給紙時に使用する。
【0079】受信情報フッタとは、自機が画像を受信し
た日時、受付番号、受信画像ページ等を含む情報文字の
ことである。ユーザ登録により受信情報フッタを印字す
るに設定してある場合、プリンタ側が受信画像に対し、
プリンタ側のフォントデータを用いて展開した情報文字
を排紙直前の記録紙後端に印字する。ユーザ登録により
インク残量検知するに設定してある場合、インク残量検
知のためのインク残量検知マークを前記受信情報フッタ
と同一スキャン内に描くとともに、インク残量検知処理
を行う。
【0080】(5)ファクシミリイメージコマンド 1ラインの画像データとともに、副走査における解像度
変換の変換比率を転送する。受信画像、コピー画像、送
信不達画像印字に使用する。主走査方向に関する解像度
変換はハード回路(8pel−360dpi解像度変換
器107)にて行うが、副走査方向に関する解像度変換
はソフトウエアにより実現する。ファクシミリ部1のソ
フトウエアが変換比率を算出し、該コマンドで1ライン
の画像データとともに、解像度変換の変換比率を転送す
る。一方、1ラインの画像データと変換比率を受信した
プリンタ部2のソフトウエアは、1ラインの画像データ
を変換比率倍に拡張し印字する。
【0081】(6)ファクシミリリセットコマンド ファクシミリモード時に使用するプリンタ部の各種フラ
グを初期化する。ファクシミリモードの記録紙排紙時に
使用する。
【0082】図4は、ファクシミリモード時における情
報処理端末109とインタフェース制御部108間での
データ送受信の概略を示したものである。
【0083】情報処理端末109とファクシミリ装置と
の間では、各種動作ごとにコマンド、レスポンスなどを
あらかじめ決められたインタフェースプロトコルに従っ
て送受信する。まず、情報処理端末109からファクシ
ミリ装置に対して、実行したい動作に対応したコマンド
を送出する。この時、コマンドによっては受信パラメー
タが付随する場合もある。コマンド内には、各コマンド
を識別するためのコマンドコードや、次に続く受信パラ
メータのサイズ等が格納されている。また、受信パラメ
ータ内には、各コマンドに対する動作を実行するために
必要な設定値(ファイルIDや解像度等)や画像データ
が格納されている。本ファクシミリ装置においては、こ
れらのコマンドおよび受信パラメータは、DMA処理に
より、インタフェース制御部108から、通常はRAM
103のワークエリア内の所定の場所に順次格納される
ものとする。ただし、一部のデータ量の大きい受信パラ
メータに関しては、RAM103内の画像バッファが使
用されるものとする。
【0084】コマンドを受信したファクシミリ装置で
は、該コマンドに対するレスポンスを生成し送出する。
レスポンスには、受信したコマンドが受け付けられたこ
とを示すOKレスポンス、受信したコマンドに間違いが
あり受け付けられなかったことを示すNGレスポンス、
および、動作中等の理由により受信したコマンドが現在
受け付けられないことを示すBUSYレスポンスがあ
る。また、OKレスポンスの場合には、送出パラメータ
が付随することがある。送出パラメータには、送信やプ
リントの結果、ファイルの属性等、指示されたコマンド
に対応したファクシミリ装置内での情報が格納される。
本ファクシミリ装置においては、これらのレスポンスお
よび送出パラメータは、DMA処理により、通常はRA
M103のワークエリア内の所定の場所からインタフェ
ース制御部108を介して情報処理端末109に順次送
出されるものとする。ただし、一部のデータ量の大きい
送出パラメータに関しては、RAM103内の画像バッ
ファが使用されるものとする。
【0085】図5は、IEEE P1284規格に記載
されているNibble Mode、Byte Mod
eでのフェーズの遷移図を示したものである。
【0086】各フェーズ内での処理、および、あるフェ
ーズから別のフェーズへの遷移は、情報処理端末109
とインタフェース制御部108との間での外部インタフ
ェース信号線110を使用したハンドシェイクにより実
行される。従って、情報処理端末109とファクシミリ
装置とは常に同一のフェーズにいることが可能となる。
図中のCompatibility Mode時には、
情報処理端末109からインタフェース制御部108の
方向(以降、フォワード方向)にデータ転送を行う。ま
た、Nibble/Byte Mode時にはインタフ
ェース制御部108から情報処理端末109の方向(以
降、リバース方向)にデータ転送を行う。本ファクシミ
リ装置のファクシミリモード時においては、データ転送
時以外は、外部制御信号線110−2の信号線の変化に
対して割込が発生し、割込処理内で外部応答信号線11
0−3を変化させることにより、ハンドシェイクを行う
ものとする。また、データ転送時には、DMAと組み合
わせてハードウェアで自動的にハンドシェイクを行うも
のとする。
【0087】各フェーズでの詳細はIEEE P128
4規格に記載されているので、ここでは、各フェーズの
説明を簡単に示す。
【0088】(a)Forward Data Tra
nsfer Phase フォワード方向での1バイトのデータ転送を行うフェー
ズ。
【0089】(b)Forward Idle Pha
se フォワード方向でのデータ転送への移行、もしくは、N
egotiationPhaseへの移行が可能なフェ
ーズ。前述したコマンドや受信パラメータは、1バイト
ごとに(a)と(b)を繰り返すことにより情報処理端
末109からインタフェース制御部108に転送され
る。
【0090】(c)Negotiation Phas
e Compatibility ModeからNibbl
e/Byte Modeに移行するためのフェーズ。
【0091】(d)Termination Phas
e Nibble/Byte ModeからCompati
bility Modeに移行するためのフェーズ。
【0092】(e)Reverse Data Tra
nsfer Phase リバース方向での1バイトのデータ転送を行うフェー
ズ。
【0093】(f)Host Busy Data A
vailable Phase リバース方向に送るべきデータが有るが、情報処理端末
109がビジー(データが受けられない状態)であるフ
ェーズ。前述したレスポンスや送出パラメータは、1バ
イトごとに(e)と(f)を繰り返すことによりインタ
フェース制御部108から情報処理端末109に転送さ
れる。
【0094】(g)Host Busy Data N
ot Available Phase リバース方向に送るべきデータがなく、情報処理端末1
09がビジーであるフェーズ。
【0095】(h)Reverse Idle Pha
se ファクシミリ装置内にリバース方向のデータが生成され
ることを待っているフェーズ。
【0096】(i)Interrupt Host P
hase ファクシミリ装置内で情報処理端末109に送信するべ
きデータ(リバース方向のデータ)が生成されたことを
ファクシミリ装置から情報処理端末109に通知するフ
ェーズ。
【0097】(a)から(i)のフェーズ遷移におい
て、ファクシミリ装置側でフェーズ間の移行の起動がか
けられるのは(h)から(i)への移行のみであり、そ
れ以外のフェーズ間の移行は全て情報処理端末109の
起動により開始される。従って、ファクシミリ装置内に
送出するべきデータが存在したとしても、すぐに送出で
きるとは限らない。
【0098】また、本規格においては、(c)の時点で
ファクシミリ装置内にすでに送出するべきデータ(レス
ポンス等)があれば、(f)に移行することも可能であ
るが、本ファクシミリ装置においては、(c)→(f)
への移行は行わず、必ず(c)→(g)→(h)と移行
するものとする。そして、(h)においてファクシミリ
装置内に送出するべきデータができれば、(h)から
(i)への起動をファクシミリ装置側から行い、その
後、(f)と(e)を繰り返すことによりデータ転送を
行うものとする。また、後述するRAM103のワーク
エリア内の送出開始可能フラグは、Reverse I
dle Phaseにいることを示すフラグであり、
(g)から(h)に移行する時にONにし、(h)から
(i)や(d)に移行する時にOFFにするものとす
る。
【0099】また、上述したようにプリンタモード時に
は、外部インタフェース信号線110と内部インタフェ
ース信号線302は直結され、セントロニクス仕様に準
拠した片方向のデータ転送しか行うことができない。こ
れは、図5のCompatibility Modeに
該当する動作である。従って、情報処理端末109は、
(c)Negotiation Phaseの起動を行
い、これに対する応答の有無により、ファクシミリ装置
がどちらのモードにいるかを識別できる。すなわち、応
答があればファクシミリモードであり、応答がなければ
プリンタモードであると情報処理端末109は識別する
ことが可能である。
【0100】図6は、インタフェース制御タスクの動作
を示すフローチャートである。
【0101】まず、S6−1において、プリンタモード
であるか否かを判断する。プリンタモードであるならば
S6−2において、ファクシミリモードへの復帰要求が
有るか否かを判断する。これは、プリンタMPU201
からファクシミリMPU101への信号線301の中の
(17)ファクシミリモード復帰要求信号線により判断
される。ファクシミリモードへの復帰要求が有ると判断
された場合には、S6−3において、コマンド処理タス
クにコマンドセット切り替え指示コマンドを示すメッセ
ージを送信し、RAM103のワークエリア内の所定の
場所(以降、フェーズ管理用RAM)にコマンド受信フ
ェーズを示す値を格納し、S6−1に戻る。また、S6
−2においてファクシミリモードへの復帰要求が無いと
判断された場合にも、S6−1に戻る。S6−1におい
て、プリンタモードでないと判断された場合には、S6
−5において、フェーズ管理用RAMの値によりコマン
ド受信フェーズであるか否かを判断する。コマンド受信
フェーズであるならば、S6−6において、情報処理端
末109からコマンドおよび付随される受信パラメータ
が受信されたか否かを判断し、受信していなければS6
−1に戻る。また、コマンドを受信していれば、S6−
7において、コマンド処理タスクに該コマンドおよび受
信パラメータに関する情報を含んだメッセージを送信
し、S6−8において、フェーズ管理用RAMにレスポ
ンス生成フェーズを示す値を格納し、S6−1に戻る。
【0102】S6−5において、コマンド受信フェーズ
でないと判断された場合には、S6−9において、フェ
ーズ管理用RAMの値によりレスポンス生成フェーズで
あるか否かを判断する。レスポンス生成フェーズである
ならば、S6−10において、コマンド処理タスクから
レスポンスの返送依頼(メッセージ)があるか否かを判
断し、レスポンスの返送依頼がなければS6−1に戻
る。また、レスポンスの返送依頼があれば、S6−11
において、RAM103のワークエリア内のレスポンス
送出要求フラグをONにする。レスポンス送出要求フラ
グは、情報処理端末109に送出するべきデータがファ
クシミリ装置内にあるということを示しており、全ての
データを送出したらOFFにする。次に、S6−12に
おいて、RAM103のワークエリア内のレスポンス送
出タイマーに所定の値を格納する。ここで、レスポンス
送出タイマーは、一定時間ごとにデクリメントされるタ
イマーであり、これにより一定時間内にデータを送出で
きなかった場合のタイムアウトを検出するものとする。
次に、S6−13において、フェーズ管理用RAMにレ
スポンス送出フェーズを示す値を格納し、S6−1に戻
る。
【0103】S6−9において、レスポンス生成フェー
ズでないと判断された場合には、S6−14において、
フェーズ管理用RAMの値によりレスポンス送出フェー
ズであるか否かを判断する。レスポンス送出フェーズで
あるならばS6−15に進み、レスポンス送出処理を行
い、レスポンス送出フェーズでないならばS6−1に戻
る。図7は、レスポンス送出処理の動作を示すフローチ
ャートである。
【0104】まず、S7−1において、レスポンス送出
要求フラグがONであるか否かを判断する。ONなら
ば、情報処理端末109に送出するべきデータがファク
シミリ装置内にあるということなので、S7−2におい
て、RAM103のワークエリア内の送出開始可能フラ
グがONであるか否かを判断する。送出開始可能フラグ
は、前述したとおりReverse Idle Pha
seにいることを示すフラグであり、OFFならば、S
7−7に進む。また、ONならば、S7−3において、
図5の(h)から(i)への起動をかけることによりデ
ータの送出を開始し、S7−4において、送出開始可能
フラグをOFFにして、S7−7に進む。一方、S7−
1において、レスポンス送出要求フラグがOFFなら
ば、情報処理端末109への全てのデータの送出が完了
したということなので、S7−5において、コマンド処
理タスクにレスポンス送出完了を示すメッセージを送信
し、S7−6において、フェーズ管理用RAMにコマン
ド受信フェーズを示す値を格納し、レスポンス送出処理
を終了する。
【0105】S7−7において、レスポンス送出タイマ
ーがタイムアウトしているか否かを検出し、タイムアウ
トしていなければ、そのままレスポンス送出処理を終了
する。また、タイムアウトしていれば、S7−8におい
て、コマンド処理タスクにタイムアウトを示すメッセー
ジを送信し、S7−9において、フェーズ管理用RAM
にコマンド受信フェーズを示す値を格納し、レスポンス
送出処理を終了する。
【0106】以上の処理によれば、一定時間の間に、イ
ンタフェースが転送可能な状態にならなかった場合に処
理を中止することにより、高速なデータ転送が可能なパ
ラレルインタフェースを使用した使い勝手の良い画像通
信装置を提供することが可能となる。また、バッファを
兼用し、排他制御を行うことによって、メモリの有効活
用が可能となる。
【0107】図8および図9は、コマンド処理タスクの
動作を示すフローチャートである。
【0108】まず、ステップS8−001において、イ
ンタフェース制御タスクからのコマンドに関するメッセ
ージを待つ。もし、コマンドに関するメッセージが届い
ていないならば、再びステップS8−001を繰り返
す。一方、もしメッセージが届いていたならば、ステッ
プS8−002に進む。
【0109】ステップS8−002では、受け取ったメ
ッセージがファイル転送指示コマンドを示すものである
か否かを判断する。もし、メッセージがファイル転送指
示コマンドを示すならば、ステップS8−003に進
み、ダウンロードファイル(DOWNLOAD FIL
E)の処理を実行する。なお、詳細については後述す
る。ステップS8−003のDOWNLOAD FIL
Eの処理が終了したら、再びステップS8−001に戻
る。
【0110】一方、ステップS8−002において、メ
ッセージがファイル転送指示コマンドを示していないな
らば、ステップS8−004に進む。
【0111】ステップS8−004では、受け取ったメ
ッセージがファイルプリント指示コマンドを示すもので
あるか否かを判断する。もし、メッセージがファイルプ
リント指示コマンドを示すならば、ステップS8−00
5に進み、ファイルプリント(PRINT FILE)
の処理を実行する。なお、詳細については後述する。ス
テップS8−005のPRINT FILEの処理が終
了したら、再びステップS8−001に戻る。
【0112】一方、ステップS8−004において、メ
ッセージがファイルプリント指示コマンドを示していな
いならば、ステップS8−006に進む。
【0113】ステップS8−006では、受け取ったメ
ッセージがプリント情報取得コマンドを示すものである
か否かを判断する。もし、メッセージがプリント情報取
得コマンドを示すならば、ステップS8−007に進
み、プリント情報取得(GETPRINT INF
O.)の処理を実行する。なお、詳細については後述す
る。ステップS8−007のGET PRINT IN
FO.の処理が終了したら、再びステップS8−001
に戻る。
【0114】一方、ステップS8−006において、メ
ッセージがプリント情報取得コマンドを示していないな
らば、ステップS8−008に進む。
【0115】ステップS8−008では、受け取ったメ
ッセージがファイル送信指示コマンドを示すものである
か否かを判断する。もし、メッセージがファイル送信指
示コマンドを示すならば、ステップS8−009に進
み、ファイル送信(SENDFILE)の処理を実行す
る。なお、詳細については後述する。ステップS8−0
09のSEND FILEの処理が終了したら、再びス
テップS8−001に戻る。
【0116】一方、ステップS8−008において、メ
ッセージがファイル送信指示コマンドを示していないな
らば、ステップS8−010に進む。
【0117】ステップS8−010では、受け取ったメ
ッセージが原稿送信指示コマンドを示すものであるか否
かを判断する。もし、メッセージが原稿送信指示コマン
ドを示すならば、ステップS8−011に進み、原稿送
信(SEND DOC)の処理を実行する。なお、詳細
については後述する。ステップS8−011のSEND
DOCの処理が終了したら、再びステップS8−00
1に戻る。
【0118】一方、ステップS8−010において、メ
ッセージが原稿送信指示コマンドを示していないなら
ば、ステップS8−012に進む。
【0119】ステップS8−012では、受け取ったメ
ッセージが送信情報取得コマンドを示すものであるか否
かを判断する。もし、メッセージが送信情報取得コマン
ドを示すならば、ステップS8−013に進み、送信情
報取得(GET SENDINFO.)の処理を実行す
る。なお、詳細については後述する。ステップS8−0
13のGET SEND INFO.の処理が終了した
ら、再びステップS8−001に戻る。
【0120】一方、ステップS8−012において、メ
ッセージが送信情報取得コマンドを示していないなら
ば、ステップS8−014に進む。
【0121】ステップS8−014では、受け取ったメ
ッセージがファイル転送要求コマンドを示すものである
か否かを判断する。もし、メッセージがファイル転送要
求コマンドを示すならば、ステップS8−015に進
み、アップロードファイル(UPLOAD FILE)
の処理を実行する。なお、詳細については後述する。ス
テップS8−015のUPLOAD FILEの処理が
終了したら、再びステップS8−001に戻る。
【0122】一方、ステップS8−014において、メ
ッセージがファイル転送要求コマンドを示していないな
らば、ステップS8−016に進む。
【0123】ステップS8−016では、受け取ったメ
ッセージが蓄積スキャン指示コマンドを示すものである
か否かを判断する。もし、メッセージが蓄積スキャン指
示コマンドを示すならば、ステップS8−017に進
み、ファクシミリ用の蓄積スキャン(SCAN TO
FAX)の処理を実行する。なお、詳細については後述
する。ステップS8−017のSCAN TO FAX
の処理が終了したら、再びステップS8−001に戻
る。
【0124】一方、ステップS8−016において、メ
ッセージが蓄積スキャン指示コマンドを示していないな
らば、ステップS8−018に進む。
【0125】ステップS8−018では、受け取ったメ
ッセージが受信モード変更指示コマンドを示すものであ
るか否かを判断する。もし、メッセージが受信モード変
更指示コマンドを示すならば、ステップS8−019に
進み、受信(RECEIVE)の処理を実行する。な
お、詳細については後述する。ステップS8−019の
RECEIVEの処理が終了したら、再びステップS8
−001に戻る。
【0126】一方、ステップS8−018において、メ
ッセージが受信モード変更指示コマンドを示していない
ならば、ステップS8−020に進む。
【0127】ステップS8−020では、受け取ったメ
ッセージが受信情報取得コマンドを示すものであるか否
かを判断する。もし、メッセージが受信情報取得コマン
ドを示すならば、ステップS8−021に進み、受信情
報取得(GET RECEIVE INFO.)の処理
を実行する。なお、詳細については後述する。ステップ
S8−021のGET RECEIVE INFO.の
処理が終了したら、再びステップS8−001に戻る。
【0128】一方、ステップS8−020において、メ
ッセージが受信情報取得コマンドを示していないなら
ば、ステップS8−022に進む。
【0129】ステップS8−022では、受け取ったメ
ッセージが通信管理受付番号取得コマンドを示すもので
あるか否かを判断する。もし、メッセージが通信管理受
付番号取得コマンドを示すならば、ステップS8−02
3に進み、通信管理受付番号取得(GET ACTIV
ITY ID)の処理を実行する。なお、詳細について
は後述する。ステップS8−023のGET ACTI
VITY IDの処理が終了したら、再びステップS8
−001に戻る。
【0130】一方、ステップS8−022において、メ
ッセージが通信管理受付番号取得コマンドを示していな
いならば、ステップS8−024に進む。
【0131】ステップS8−024では、受け取ったメ
ッセージが通信管理情報取得コマンドを示すものである
か否かを判断する。もし、メッセージが通信管理情報取
得コマンドを示すならば、ステップS8−025に進
み、通信管理情報取得(GETACTIVITY IN
FO.)の処理を実行する。なお、詳細については後述
する。ステップS8−025のGET ACTIVIT
Y INFO.の処理が終了したら、再びステップS8
−001に戻る。
【0132】一方、ステップS8−024において、メ
ッセージが通信管理情報取得コマンドを示していないな
らば、ステップS8−026に進む。
【0133】ステップS8−026では、受け取ったメ
ッセージがファイルID取得コマンドを示すものである
か否かを判断する。もし、メッセージがファイルID取
得コマンドを示すならば、ステップS8−027に進
み、ファイルID取得(GETFILE ID)の処理
を実行する。なお、詳細については後述する。ステップ
S8−027のGET FILE IDの処理が終了し
たら、再びステップS8−001に戻る。
【0134】一方、ステップS8−026において、メ
ッセージがファイルID取得コマンドを示していないな
らば、ステップS8−028に進む。
【0135】ステップS8−028では、受け取ったメ
ッセージがファイル情報取得コマンドを示すものである
か否かを判断する。もし、メッセージがファイル情報取
得コマンドを示すならば、ステップS8−029に進
み、ファイル情報取得(GETFILE INFO.)
の処理を実行する。なお、詳細については後述する。ス
テップS8−029のGET FILE INFO.の
処理が終了したら、再びステップS8−001に戻る。
【0136】一方、ステップS8−028において、メ
ッセージがファイル情報取得コマンドを示していないな
らば、ステップS8−030に進む。
【0137】ステップS8−030では、受け取ったメ
ッセージがページ情報取得コマンドを示すものであるか
否かを判断する。もし、メッセージがページ情報取得コ
マンドを示すならば、ステップS8−031に進み、ペ
ージ情報取得(GET PAGE INFO.)の処理
を実行する。なお、詳細については後述する。ステップ
S8−031のGET PAGE INFO.の処理が
終了したら、再びステップS8−001に戻る。
【0138】一方、ステップS8−030において、メ
ッセージがページ情報取得コマンドを示していないなら
ば、ステップS8−032に進む。
【0139】ステップS8−032では、受け取ったメ
ッセージがファイル消去指示コマンドを示すものである
か否かを判断する。もし、メッセージがファイル消去指
示コマンドを示すならば、ステップS8−033に進
み、ファイル消去(DELETE FILE)の処理を
実行する。なお、詳細については後述する。ステップS
8−033のDELETE FILEの処理が終了した
ら、再びステップS8−001に戻る。
【0140】一方、ステップS8−032において、メ
ッセージがファイル消去指示コマンドを示していないな
らば、ステップS8−034に進む。
【0141】ステップS8−034では、受け取ったメ
ッセージがFAX情報取得コマンドを示すものであるか
否かを判断する。もし、メッセージがFAX情報取得コ
マンドを示すならば、ステップS8−035に進み、フ
ァクシミリ情報取得(FAXINFO.)の処理を実行
する。なお、詳細については後述する。ステップS8−
035のFAX INFO.の処理が終了したら、再び
ステップS8−001に戻る。
【0142】一方、ステップS8−034において、メ
ッセージがFAX情報取得コマンドを示していないなら
ば、ステップS8−036に進む。
【0143】ステップS8−036では、受け取ったメ
ッセージが電話発呼指示コマンドを示すものであるか否
かを判断する。もし、メッセージが電話発呼指示コマン
ドを示すならば、ステップS8−037に進み、電話発
呼(SIMPLE DIAL)の処理を実行する。な
お、詳細については後述する。ステップS8−037の
SIMPLE DIALの処理が終了したら、再びステ
ップS8−001に戻る。
【0144】一方、ステップS8−036において、メ
ッセージが電話発呼指示コマンドを示していないなら
ば、ステップS8−038に進む。
【0145】ステップS8−038では、受け取ったメ
ッセージが呼切断コマンドを示すものであるか否かを判
断する。もし、メッセージが呼切断コマンドを示すなら
ば、ステップS8−039に進み、呼切断(RELEA
SE LINE)の処理を実行する。なお、詳細につい
ては後述する。ステップS8−039のRELEASE
LINEの処理が終了したら、再びステップS8−0
01に戻る。
【0146】一方、ステップS8−038において、メ
ッセージが呼切断コマンドを示していないならば、ステ
ップS8−040に進む。ステップS8−040では、
受け取ったメッセージがコマンドセット切り替え指示コ
マンドを示すものであるか否かを判断する。もし、メッ
セージがコマンドセット切り替え指示コマンドを示すな
らば、ステップS8−041に進み、コマンドセット切
り替え(SWITCH COMMAND SET)の処
理を実行する。なお、詳細については後述する。ステッ
プS8−041のSWITCH COMMAND SE
Tの処理が終了したら、再びステップS8−001に戻
る。
【0147】一方、ステップS8−040において、メ
ッセージがコマンドセット切り替え指示コマンドを示し
ていないならば、ステップS8−042に進む。
【0148】もし、受け取ったメッセージが上記のどの
コマンドも示していないならば、ステップS8−042
においてシーケンスエラーを示すNGレスポンスをメッ
セージとしてインタフェース制御タスクに送り、NGレ
スポンスの返送を依頼し、ステップS8−001に戻
る。
【0149】以上の処理により、コマンド処理タスク
は、インタフェース制御タスクからのコマンドに関する
メッセージを受け取り、そのメッセージを内容に応じた
処理に分配する。
【0150】次に、以下の順に図8、図9の各処理の動
作を説明する。
【0151】1.ダウンロードファイル(DOWNLO
AD FILE)処理 2.ファイルプリント(PRINT FILE)処理 3.プリント情報取得(GET PRINT INF
O.)処理 4.ファイル送信(SEND FILE)処理 5.送信情報取得(GET SEND INFO.)処
理 6.アップロードファイル(UPLOAD FILE)
処理 7.受信(RECEIVE)処理 8.受信情報取得(GET RECEIVE INF
O.)処理 9.通信管理受付番号取得(GET ACTIVITY
ID)処理 10.通信管理情報取得(GET ACTIVITY
INFO.)処理 11.ファイルID取得(GET FILE ID)処
理 12.ファイル情報取得(GET FILE INF
O.)処理 13.ページ情報取得(GET PAGE INF
O.)処理 14.ファイル消去(DELETE FILE)処理 15.ファクシミリ情報取得(FAX INFO.)処
理 16.電話発呼(SIMPLE DIAL)処理 17.呼切断(RELEASE LINE)処理 18.コマンドセット切り替え(SWITCH COM
MAND SET)処理 19.ファクシミリ用の蓄積スキャン(SCAN TO
FAX)処理 20.原稿送信(SEND DOC)処理
【0152】以下、各処理について説明する。
【0153】1.ダウンロードファイル(DOWNLO
AD FILE)処理本動作は、外部情報処理端末が転
送する画像データを、ファクシミリ装置内のRAM10
3の画像メモリに、画像データとして蓄積する機能であ
る。
【0154】本動作は3つのコマンド、ファイル転送指
示コマンド、ページ情報指示コマンド、画像データ転送
指示コマンドによって実現する。ファイル転送指示コマ
ンドとは、外部情報処理端末からファクシミリ装置に対
して、画像データを転送することを通知するもので、実
際の画像データ転送は、画像データ転送指示コマンドに
よって実行される。ページ情報指示コマンドとは、外部
情報処理端末からファクシミリ装置に対して、画像デー
タのページ毎にそのページのデータ形式や解像度等の属
性をファクシミリ装置に指示するコマンドである。実際
の画像データ転送は、画像データ転送指示コマンドによ
って実行される。画像データ転送指示コマンドとは、外
部情報処理端末からファクシミリ装置に対して、画像デ
ータを転送するためのコマンドである。
【0155】ダウンロードされた画像データは、ファイ
ルプリント(PRINT FILE)機能による記録、
ファイル送信(SEND FILE)機能による送信、
アップロードファイル(UPLOAD FILE)機能
によるアップロード、ファイル消去(DELETE F
ILE)機能による削除に使用される。
【0156】詳細動作を図10、図11に沿って説明す
る。
【0157】S10−1で通信セマフォ(通信資源)を
獲得する。ここで、通信セマフォについて説明する。通
信セマフォとは、ファクシミリ装置が通信部を使用して
動作する時に獲得し、終了する時に解放するもので、獲
得できなければその動作は実行できないことになる(例
えば、送信、受信など)。逆に上記取り決めにより、円
滑な同時動作が可能になる。S10−1で通信セマフォ
を獲得できたならばS10−2に遷移し、獲得できなけ
ればBUSY処理(詳細後述)へ分岐する。S10−2
で、これからダウンロードされる画像データのファイル
IDを取得する。本実施例のファクシミリ装置では、R
AM103の画像メモリに蓄積される画像データ(ファ
イル)にシリアル番号(ファイルID)を与え、RAM
103の画像メモリ内の画像データをファイルIDによ
って管理する。ファイルIDは、1〜9999の値をと
り、サイクリックに使用される。S10−3で、RAM
103の画像メモリに空があるか判断する。十分な空が
あれば、S10−4へ遷移する。十分な空が無ければ、
NG処理(詳細後述)を行う。S10−4でインタフェ
ースLEDを点灯し、動作中であることを知らせる。イ
ンタフェースLEDが点灯中は、ファクシミリ装置のキ
ー入力を禁止する。S10−5で、これからダウンロー
ドされる画像データの属性を、外部情報処理端末によっ
て指定されたファイルに設定する。S10−6で、ファ
イル転送指示コマンドに対しファクシミリ装置が実行可
能であることを、外部情報処理装置に返送し、外部情報
処理装置からの次コマンドを受け取るためにホストとデ
ータ送受信(詳細後述)を行う。S10−6が、正常に
終了したらS10−7へ遷移する。S10−7で、外部
情報処理装置から受信した次コマンドが、ページ情報指
示コマンドか判断する。ページ情報指示コマンドなら
ば、S10−8へ遷移する。ページ情報指示コマンド以
外ならば、NG処理を行う。S10−8で、RAM10
3の画像メモリに空があるか判断する。十分な空があれ
ば、S10−9へ遷移する。十分な空が無ければ、NG
処理を行う。S10−9で、ページ情報指示コマンドに
よる新しいページ情報をセットする。S10−10で、
正常に動作が進行していることを外部情報処理装置に返
送し、外部情報処理装置からの次コマンドを受け取るた
めにホストとデータ送受信を行う。S10−10が、正
常に終了したらS10−11へ遷移する。S10−11
で、外部情報処理装置から受信した次コマンドが、画像
データ転送指示コマンドか判断する。画像データ転送指
示コマンドならば、S10−12へ遷移する。画像デー
タ転送指示コマンド以外ならば、NG処理を行う。S1
0−12で、外部情報処理装置からの画像データが蓄積
されている画像バッファのデータを、画像メモリに転送
する。通常、外部情報処理端末からのデータ受信は、一
般公衆回線とは異なり、転送エラーを起こすことがない
ので、画像データのエラーチェックは行わない。また、
外部情報処理端末から受信した圧縮されたデータを復号
化することなく、そのまま画像メモリに転送することに
よりスループットの向上を計っている。また、電話回線
を介したファクシミリ装置間の通信で使用されるバッフ
ァと、外部情報処理端末からのデータ転送で使用される
バッファとを兼用し、外部情報処理端末が管理している
画像ファイルをファクシミリ装置へ転送でき、バッファ
用のRAMを削減できる。
【0158】一方、画像データ転送指示コマンドに含ま
れる、転送画像データ長の転送が終了したらS10−1
3へ遷移する。S10−13で、S10−12実行中に
エラーが発生したか判断する。エラーが発生していなけ
れば、S10−14へ遷移する。エラーが発生していれ
ば、NG処理を行う。S10−14で、外部情報処理装
置からの画像データが1ページ分終了したか判断する。
本実施例では、画像データ転送指示コマンドに含まれ
る、転送画像データ長により、1ページの画像データを
分割して受信することができる。1ページ分終了してい
れば、S10−15へ遷移する。1ページ分終了してい
なければ、S10−10へ分岐し処理を続行する。S1
0−15で、外部情報処理装置からの画像データが全ペ
ージ終了したか判断する。本実施例では、複数ページの
画像データを、3つのコマンド(ファイル転送指示コマ
ンド、ページ情報指示コマンド、画像データ転送指示コ
マンド)の組み合わせにより、併せて受信することがで
きる。全ページ分終了していれば、S10−16へ遷移
する。全ページ分終了していなければ、S10−6へ分
岐し処理を続行する。S10−16で、インタフェース
制御タスクに対するOKレスポンスを生成し、正常に動
作中であることを外部情報処理端末に返送するための返
送依頼をインタフェース制御タスクにだす。送出の実行
はインタフェース制御タスクが行う。
【0159】S10−17、S10−18で、インタフ
ェース制御タスクが外部情報処理端末に対する返送を完
了したか否かを判定する。返送が完了したならば、S1
0−19へ遷移する。返送が完了せずに、S10−17
においてタイムアウトが発生したならば、異常処理へ分
岐する。本実施例において、タイムアウト時間は固定で
あるが、ファクシミリ装置の登録動作、または外部情報
処理端末による登録動作によって可変にすることも可能
である。S10−19で、S10−1で獲得した通信セ
マフォを解放する。そして、S10−20で、インタフ
ェースLEDを消灯し、DOWNLOAD FILE動
作が終了したことを知らせる。インタフェースLEDの
消灯により、ファクシミリ装置のキー入力は許可され
る。
【0160】ここで、S10−6、S10−10のホス
ト(外部情報処理端末)とデータ送受信について、図1
2に沿って詳細に説明する。
【0161】まず、S12−1で、インタフェース制御
タスクに対するOKレスポンスを生成し、正常に動作中
であることを外部情報処理端末に返送するための返送依
頼をインタフェース制御タスクにだす。送出の実行はイ
ンタフェース制御タスクが行う。
【0162】S12−2、S12−3で、インタフェー
ス制御タスクが外部情報処理端末に対する返送を完了し
たか否かを判定する。返送が完了したならば、S12−
4へ遷移する。返送が完了せずに、S12−2において
タイムアウトが発生したならば、異常処理へ分岐する。
本実施例において、タイムアウト時間は固定であるが、
ファクシミリ装置の登録動作、または外部情報処理端末
による登録動作によって可変にすることも可能である。
【0163】S12−4、S12−5で、外部情報処理
端末から次コマンドを受信する。次コマンドを受信した
ならば、S12−6へ遷移する。次コマンドを受信せず
に、S12−4においてタイムアウトが発生したなら
ば、異常処理へ分岐する。本実施例において、タイムア
ウト時間は固定であるが、ファクシミリ装置の登録動
作、または外部情報処理端末による登録動作によって可
変にすることも可能である。
【0164】S12−6で、受信した次コマンドがスト
ップコマンドか判断する。ストップコマンドでなけれ
ば、正常終了する。ストップコマンドならば、S13−
1へ分岐する。
【0165】ここで、異常処理について、図13に沿っ
て詳細に説明する。
【0166】S13−1へ分岐してきた場合、インタフ
ェース制御タスクに対するOKレスポンスを生成し、正
常に動作中であることを外部情報処理端末に返送するた
めの返送依頼をインタフェース制御タスクにだす。送出
の実行はインタフェース制御タスクが行う。S13−2
へ分岐してきた場合、インタフェース制御タスクに対す
るNGレスポンスを生成し、正常に動作中であることを
外部情報処理端末に返送するための返送依頼をインタフ
ェース制御タスクにだす。送出の実行はインタフェース
制御タスクが行う。S13−3へ分岐してきた場合、イ
ンタフェース制御タスクに対するBUSYレスポンスを
生成し、正常に動作中であることを外部情報処理端末に
返送するための返送依頼をインタフェース制御タスクに
だす。送出の実行はインタフェース制御タスクが行う。
【0167】S13−4で、使用しようとしていた画像
メモリを解放する。S13−5で、S10−1で獲得し
た通信セマフォを解放する。そして、S13−6で、イ
ンタフェースLEDを消灯し、DOWNLOAD FI
LE動作が終了したことを知らせる。インタフェースL
EDの消灯により、ファクシミリ装置のキー入力は許可
される。
【0168】2.ファイルプリント(PRINT FI
LE)処理 本動作は、外部情報処理端末が指定したファクシミリ装
置内のRAM103の画像メモリに蓄積されている所望
の画像を、ファクシミリ装置が記録出力する機能であ
る。
【0169】PRINT FILE機能は、ファイルプ
リント指示コマンドによって実現する。ファイルプリン
ト指示コマンドには、記録紙サイズ、ファイルID等の
指定パラメータが付加される。
【0170】通常、PRINT FILE機能は、GE
T PRINT INFO.機能と対で用いられる。
【0171】PRINT FILE機能により記録でき
る画像は、外部情報処理端末から指定された、ダウンロ
ード画像、受信画像、スキャン画像に限られる。
【0172】詳細動作を図14、図15に沿って説明す
る。
【0173】コマンド処理タスクがファイルプリント指
示コマンドと判断し、分岐してきたS14−1におい
て、ファイルプリント指示コマンドに付加してくる受信
パラメータの正誤を判定する(詳細後述)。S14−2
で判定の結果により分岐する。判定の結果が正しければ
S14−3に遷移し、誤っていればNG処理(詳細後
述)へ分岐する。S14−3で記録セマフォ(記録資
源)を獲得する。この機能は、記録出力を行うため、必
ず記録セマフォを獲得する必要がある。ここで、記録セ
マフォについて説明する。記録セマフォとは、ファクシ
ミリ装置が記録部を使用して動作する時に獲得し、終了
する時に解放するもので、獲得できなければその動作は
実行できないことになる(例えば、受信記録、コピー記
録など)。逆に上記取り決めにより、円滑な同時動作
(例えばコピー中のメモリ送信など)が可能になる。S
14−3で記録セマフォを獲得できたならばS14−4
に遷移し、獲得できなければBUSY処理へ分岐する。
S14−4で記録部の異常をチェックする(詳細後
述)。S14−5で判定の結果により分岐する。判定の
結果がOKならばS14−6に遷移し、異常が発見され
たならばNG処理へ分岐する。S14−6でインタフェ
ースLEDを点灯し、動作中であることを知らせる。イ
ンタフェースLEDが点灯中は、ファクシミリ装置のキ
ー入力を禁止する。S14−7でインタフェース制御タ
スクに対するOKレスポンスを生成し、正常に動作中で
あることを外部情報処理端末に返送するための返送依頼
をインタフェース制御タスクにだす。送出の実行はイン
タフェース制御タスクが行う。S14−8、S14−9
で、インタフェース制御タスクが外部情報処理端末に対
する返送を完了したか否かを判定する。返送が完了した
ならば、S14−10へ遷移する。返送が完了せずに、
S14−8においてタイムアウトが発生したならば、異
常処理へ分岐する。本実施例において、タイムアウト時
間は固定であるが、ファクシミリ装置の登録動作、また
は外部情報処理端末による登録動作によって可変にする
ことも可能である。S14−10でプリント情報ステー
タスに”プリント中”をセットする。プリント情報ステ
ータスとは、ファクシミリ部1のRAM103のワーク
エリアに確保されており、GET PRINT INF
O.のための情報ステータスである。S14−11で記
録タスクを起動し、記録動作を開始する。記録動作につ
いては後述する。S14−12でインタフェースLED
を消灯し、PRINT FILE動作が終了したことを
知らせる。インタフェースLEDの消灯により、ファク
シミリ装置のキー入力は許可される。
【0174】ここで、S14−1の受信パラメータチェ
ックについて図16に沿って説明する。
【0175】受信パラメータの内容は以下の項目を含
み、以下の選択肢を持つ。ただし、受信パラメータの内
容とファクシミリ装置の設定が異なる場合は、受信パラ
メータエラーとなる。また、受信パラメータの内容とフ
ァクシミリ装置の設定が異なる場合に、受信パラメータ
エラーにせず、「受信パラメータの内容を優先する」
「ファクシミリ装置の設定を優先する」ように処理を続
けてもよい。 記録紙カセットサイズ:チェック無 記録紙サイズ:チェック無、レター、リーガル、A4 記録濃度:標準、エコノミー ファイルID:1〜9999 記録枚数:1〜99
【0176】S16−1において、記録紙カセットサイ
ズのチェックを行う。本実施例によるファクシミリ装置
は、記録紙カセット(不図示)が1サイズしかないた
め、受信パラメータの内容が「チェック無」であるなら
ば、記録紙カセットサイズのチェックは行わず、S16
−2へ遷移する。記録紙カセットを複数装着し、記録紙
カセットサイズのチェックを行うようにしてもよい。S
16−2において、記録紙サイズのチェックを行う。受
信パラメータの内容とオペレータにより登録された記録
紙サイズを比較し、サイズが合致しているならばS16
−3へ遷移する。異なっているならば異常終了する。受
信パラメータの内容が、”チェック無”の場合は、比較
することなくS16−3へ遷移する。また、オペレータ
による登録を行うことなく、機械的センサなどで自動的
に記録紙サイズを読み取るようにしてもよい。S16−
3で、記録濃度のチェックを行う。受信パラメータの内
容とオペレータにより登録された記録濃度を比較し、濃
度が合致しているならばS16−4へ遷移する。異なっ
ているならば異常終了する。受信パラメータの内容
が、”チェック無”の場合は、比較することなくS16
−4へ遷移する。また、オペレータによる登録を行うこ
となく、記録インクの残量、画像の濃度、ファクシミリ
送信元などで自動的に記録濃度を設定するようにしても
よい。S16−4で、ファイルIDのチェックを行う。
ファイルIDとは、ファクシミリ装置に入出力される画
像に対しての通し番号であり、このファイルIDにより
RAM103の画像メモリに蓄積されている所望の画像
にアクセスする。S16−4では、受信パラメータの内
容のファイルIDに対する画像が画像メモリに存在する
か判断する。存在するならばS16−5へ遷移する。存
在しなければ異常終了する。S16−5で、ファイル属
性のチェックを行う。S16−4で得た画像の属性が外
部情報処理端末により指定されたファイルならばS16
−6へ遷移する。画像の属性が外部情報処理端末により
指定されたファイル以外ならば異常終了する。S16−
6で、記録枚数のチェックを行う。受信パラメータの内
容が1〜99枚の範囲内にあるならば受信パラメータチ
ェックを正常終了する。受信パラメータの内容が1〜9
9枚の範囲外であるならば異常終了する。
【0177】ここで、S14−4の記録部チェックにつ
いて図17に沿って説明する。
【0178】S17−1において、記録紙の有無をチェ
ックする。記録紙カセット内の記録紙を、不図示の記録
紙センサにより記録紙の有無をチェックし、記録紙が有
りならばS17−2へ遷移する。記録紙が無しならば異
常終了する。S17−2で、記録インクの有無をチェッ
クする。記録インクが有りならばS17−3へ遷移す
る。記録インクが無しならば異常終了する。本実施例で
は、記録を行うために記録インクを用いたが、レーザ記
録のトナーなどを用いた記録部使用ファクシミリ装置に
も適用できる。S17−3で、記録カバーの有無をチェ
ックする。記録カバーが閉状態ならばS17−4へ遷移
する。記録カバーが開状態ならば異常終了する。S17
−4で、記録紙ジャムの有無をチェックする。PEセン
サ206その他により、記録紙ジャムが検出されない場
合は記録部チェックを正常終了する。PEセンサ206
その他により、記録紙ジャムが検出された場合異常終了
する。
【0179】ここで、異常処理について図18に沿って
説明する。
【0180】NGが発生したならば、S18−1でイン
タフェース制御タスクに対するNGレスポンスを生成
し、また異常終了したことを外部情報処理端末に返送す
るための返送依頼をインタフェース制御タスクにだす。
また、BUSYが発生したならば、S18−3でインタ
フェース制御タスクに対するBUSYレスポンスを生成
し、また異常終了したことを外部情報処理端末に返送す
るための返送依頼をインタフェース制御タスクにだす。
送出の実行はインタフェース制御タスクが行う。そし
て、S18−2で記録セマフォを解放し、異常処理を終
了する。記録セマフォの獲得が行われていなければ、記
録セマフォの解放は行わない。
【0181】ここで、従来例の記録動作と本実施例にお
ける記録動作の相違点について説明する。
【0182】従来、ファクシミリ装置における通信画像
には、画像の送信元を明示するため、画像の先頭部に送
信年月日、電話番号、発信人名称、ページ数、いわゆる
発信元記録が付加される。よって、送信側の送信長と受
信側の受信長とを比べると、送信長の方が長くなるのが
普通である。そのまま記録を行うと、送信側で定型紙を
送った場合、記録側では定型紙に収まらなくなる。そこ
で、記録側で一定倍率による縮小を行い定型紙に収める
技術が知られている。ところが、記録側で縮小を行った
場合、送信画像の忠実な再現ができないという問題があ
った。
【0183】また、発信元記録と同様に受信情報記録と
いう技術が知られている。受信情報記録とは、受信側で
受信した画像の後端部に、受信年月日、電話番号、発信
人名称、ページ数を付加し記録する。この機能を使用
し、定型紙に収めるためには更に縮小倍率を低める必要
がある。
【0184】また、ファクシミリ装置において受信した
画像は確実に記録出力しなければならない。本実施例に
示すような記録インクを用いるファクシミリ装置におい
て、記録インクがなくなった場合も例外ではない。その
ため、記録出力が終了した時点で本当に記録できたか判
断するインク残量検知処理をする技術が知られている。
記録インクが無くなったと判断した場合、再度同一画像
を記録するため画像メモリに蓄積しておき、オペレータ
の介入を促す。ところが、インク残量検知処理を行うた
めに、記録画像に不要な記録をしたり、不要な記録イン
クを消費したりする必要があった。また、インク残量検
出処理のためにシステム全体のスループットを下げてい
た。逆に、正常に記録動作が終了した場合、強制的にメ
モリに蓄積されている画像を消去するが、もう1部記録
したいときは、記録紙をコピーする必要があり画像の劣
化を招いていた。
【0185】一方、本実施例における記録動作では従来
のファクシミリ受信においては、従来通りの記録動作を
実行し、外部情報処理端末により指定されたファイルの
属性を持つ画像の記録動作に関しては上記問題点を解決
した記録動作を行う。すなわち、外部情報処理端末によ
り指定されたファイルには余計な処理、縮小記録やイン
ク残量検知処理、また余計な付加情報を記録、受信情報
記録を行わないようにするため、送信画像の忠実な再現
が可能となる。また、記録出力紙を見ただけで、従来通
りの記録動作による記録なのか、外部情報処理端末によ
り指定されたファイルの記録動作による記録なのか判断
できるようになる。そして、外部情報処理端末により指
定されたファイルの記録動作終了後の画像は、正常終
了、異常終了を問わず、画像メモリに保持される。
【0186】ここで、インク残量検知処理および縮小記
録処理のやる、やらないの判断について、図24に沿っ
て説明する。
【0187】まず、S24−1で記録する画像ファイル
の属性が、外部情報処理端末によって指定されたファイ
ルかどうか判断する。外部情報処理端末によって指定さ
れたファイルならば、S24−2へ遷移する。外部情報
処理端末によって指定されていないファイルならば、S
24−4へ分岐し、インク残量検知処理禁止モード、縮
小記録処理禁止モードとして判断処理を終了する。S2
4−2で、装置に登録されているインク残量検知処理
の”する”/”しない”を判断する。インク残量検知処
理が”する”設定の場合、S24−3へ遷移する。イン
ク残量検知処理が”しない”設定の場合、S24−5へ
分岐し、インク残量検知処理禁止モードとして、S24
−3へ遷移する。S24−3で、装置に登録されている
縮小記録処理の”する”/”しない”を判断する。縮小
記録処理が”する”設定の場合、判断処理を終了する。
縮小記録処理が”しない”設定の場合、S24−6へ分
岐し、縮小記録処理禁止モードとして判断処理を終了す
る。
【0188】ここで、本実施例における記録動作につい
て詳細に説明する。
【0189】S14−11で起動された記録タスクは、
図19のフローチャートで示される動作をする。まず、
S19−1でプリンタ部2のソフト電源ON処理を行
い、S19−2へ遷移する。ソフト電源ON、OFF処
理については、詳細を後述する。S19−2では、ソフ
ト電源ON処理において正常終了したか異常終了したか
判定する。正常終了していれば、S19−3へ遷移す
る。異常終了した場合、S19−14で強制ソフト電源
OFF処理を行い、S19−15でオペーレーションパ
ネル112の表示部によりエラー表示を行う。そして、
S19−16でファクシミリ部1のRAM103のワー
クエリアのプリント情報ステータスにエラー情報を格納
し、S19−13へ遷移する。S19−3では、記録紙
給紙処理(詳細後述)を行い、S19−4へ遷移する。
S19−4では、記録紙給紙処理において正常終了した
か異常終了したか判定する。正常終了していれば、S1
9−5へ遷移する。異常終了した場合、S19−14で
強制ソフト電源OFF処理を行い、S19−15でオペ
ーレーションパネル112の表示部によりエラー表示を
行う。そして、S19−16でファクシミリ部1のRA
M103のワークエリアのプリント情報ステータスにエ
ラー情報を格納し、S19−13へ遷移する。S19−
5では、フリーの記録ラインバッファ103の有無を判
断する。本実施例では、プリンタ部2への記録データを
ライン単位で管理しており、その記録データ生成のため
の記録ラインバッファ103がフリーにならないと、記
録データを生成することはできない。通常、複数本のラ
インバッファを確保し、サイクリックに使用する。記録
ラインバッファ103がフリーになったなら、S19−
6でデコード、RL(ランレングス)−RAW(生)変
換、解像度変換(8pel−360dpi)を行い、記
録ラインバッファ103に記録データを書き込む。実際
にプリンタ部2に記録データを転送するのは、割り込み
記録処理で行い、記録データを転送し終わった時点で、
記録ラインバッファ103をフリーにする。そして、S
19−7で1ページ目のデコード処理が終了したか判断
する。終了していればS19−8へ遷移する。終了して
いなければ、S19−5へ分岐し処理を繰り返す。S1
9−8では、記録が終了した記録紙を排出する。S19
−9で、記録すべき全ページが終了したか判断する。終
了していればS19−10へ遷移する。終了していなけ
れば、S19−3へ分岐し記録紙給紙処理から繰り返
す。S19−10では、S16−6にて受信パラメータ
指定された記録すべき全部数が終了したか判断する。終
了していればS19−11へ遷移する。終了していなけ
れば、S19−3へ分岐し記録紙給紙処理から繰り返
す。S19−11では、プリンタ部2のソフト電源OF
F処理を行いS19−12へ遷移する。そしてS19−
12において、ファクシミリ部1のRAM103のワー
クエリアのプリント情報ステータスに正常終了情報を格
納し、S19−13へ遷移する。S19−13におい
て、S14−3で獲得した記録セマフォを解放する。そ
して、記録タスク自ら正常終了する。
【0190】ここで、S19−1のソフト電源ON処
理、S19−11、S19−14のソフト電源OFF処
理について詳細に説明する。
【0191】本実施例によるファクシミリ装置は、3つ
の電源状態を有している。第1の状態は、ハード的に電
源が断となっており、ファクシミリ部1、プリンタ部2
に給電されていない状態(ハード電源OFF)である。
第2の状態は、ハード的に電源はONとなって、ファク
シミリ部1、プリンタ部2に給電されているが、プリン
タ部2はハード電源ONの初期化を行っただけで、見か
け上LED(不図示)等も消灯しているため、プリンタ
部2は電源断と同じである状態(ソフト電源OFF)で
ある。第3の状態はハード的に電源ONとなっており、
ファクシミリ部1、プリンタ部2にも給電されており、
プリンタ部2も動作状態になっている状態(ソフト電源
ON)である。このような3状態を設けているのは次の
理由による。第1の理由は、プリンタ部2の暴走予防の
ため、記録動作中以外はソフト電源OFF状態にするた
めである。第2の理由は、プリンタ部2が立ち上がる度
に電源投入時と同じ初期化を行うと、スループットの低
下を招くためである。第3の理由は、記録動作を行わな
いにもかかわらず、プリンタ部2のLEDを点灯させる
ことは無駄な電力消費につながるためである。第4の理
由は、プリンタ部2のLEDを点灯させたままだと、ユ
ーザはプリンタ部2が動作中であると誤認してしまう可
能性があるためである。第5の理由は、プリンタ部2が
エラー終了時、ソフト電源OFF、ONによる初期化で
簡単にエラー状態を解除できるためである。
【0192】ハード電源ON時の初期化動作とソフト電
源ON時の初期化動作について、図20と図21に沿っ
て説明する。
【0193】ハード電源ON時の初期化動作は、まず、
プリンタMPU201の暴走防止のためのウォッチドッ
クタイマを初期化し(S20−1)、次にプリンタMP
U201の誤動作防止のためにレジスタを初期化し(S
20−2)、さらに横縦変換器204やセントロニクス
インタフェース302などの周辺装置を初期化し(S2
0−3)、プリンタMPU201の誤動作防止や各パラ
メータの初期値を設定するためにRAM203のワーク
エリアの初期化を行う(S20−4)。この後、タイマ
割り込みが開始される(S20−5)。次に、各バッフ
ァ内に残留しているデータの消去のためにRAM203
を初期化する(S20−6)。
【0194】ソフト電源ON時の初期化動作は、ソフト
電源ON後に使用する資源についてのみ初期化する。ま
ず、RAM203のチェックを行い(S21−1)、ワ
ークエリアの初期化(S21−2)、RAM203の初
期化(S21−3)、セントロニクスインタフェースよ
り送られてくるデータ分析プログラムの初期化(S21
−4)、キャリッジ制御、紙搬送制御の初期化を行う
(S21−5)。プリンタMPU201は不図示のホー
ムポジションセンサによって、キャリッジの位置、即ち
印字ヘッド205の位置の初期設定を行う(S21−
6)。この処理は、キャリッジ位置がキャリッジを駆動
するパルスモータに印加されるパルス数に基づいて認識
されるため、その基準位置の設定をホームポジションセ
ンサを用いて行っているものである。次に双方向補正を
行うべく基準位置からキャリッジを順方向へ所定量移動
し、その後逆方向へ移動させ、ホームポジションセンサ
の状態をサンプリングする(S21−7)。順方向への
移動時に要するパルス数と逆方向への移動時に要するパ
ルス数をカウントし、このカウント値に基づいて双方向
印字における補正値を求める。尚、この補正値が所定範
囲を超えている場合はエラーとなり、記録動作は不能と
なる。次に残留紙があるかどうかをPEセンサ206な
どで検出し、残留紙があれば残留紙を排出する(S21
−8)。次に自動回復するかどうか判断する(S21−
9)。自動回復とは、印字ヘッド205がインクジェッ
ト方式などの場合、ノズルの目づまりを防止するために
行う処理である。自動回復をする場合は、自動回復動作
を行って(S21−10)、初期化の処理を終了する。
一方、自動回復動作をしない場合はそのまま初期化の処
理を終了する。
【0195】ここで、S19−3の記録紙給紙処理につ
いて、図22に沿って詳細に説明する。
【0196】ファクシミリ部1がユーザ登録にしたがっ
た記録紙給紙コマンドを作成し、プリンタ部2に転送
し、ピックアップローラ(不図示)による記録紙が頭出
しされるまでの過程を記録紙給紙処理とする。
【0197】まず、プリンタレディか判断する(S22
−1)。プリンタレディでなければ、エラー表示し(S
22−8)、エラー終了とする(S22−9)。プリン
タレディならばモータセマフォを獲得する(S22−
2)。モータセマフォを獲得できなければ、エラー表示
し(S22−8)、エラー終了とする(S22−9)。
プリンタレディであり、且つ、モータセマフォを獲得し
たなら、記録紙給紙コマンドの作成を行う(S22−
8)。記録紙給紙コマンドとは以下のコマンドの集合で
ある。 ・プリンタリセット ・印字モード(普通orエコノミー) ・プリンタセッティング ・双方向印字補正 ・ページモード ・フッタ印字 ・双方向印字 ・ラスタースキップ
【0198】これらのコマンドは下記の如くのものであ
る。
【0199】即ち、プリンタリセットにより、プリンタ
を初期化する。印字モードは、ユーザ登録の画像印字時
の印字モードに従う。プリンタセッティングは、ユーザ
登録のファクシミリモードプリンタセッティングの内容
に従う。双方向印字補正は、装置固有の値でありユーザ
登録ではなく、サービスマン登録である。ページモード
は、長尺印字の際1ページでデータを無視するか、2ペ
ージ以降印字を続けるかの選択で、コピー、不達画像レ
ポート印字時はON、受信画像、通常レポート印字時は
OFFである。フッタ印字は、後述する。双方向印字
は、ユーザ登録の画像印字時の双方向印字モードに従
う。ラスタースキップは、記録紙給紙開始コマンドであ
る。
【0200】ファクシミリ部1で上記記録紙給紙コマン
ドの作成が終了したら(S22−3)、セントロニクス
I/F302を介し、プリンタ部2へ一括転送する(S
22−4)。そこで、ファクシミリ部1はプリンタ部2
より、給紙要求が到来するのを待つ(S22−5)。上
記記録紙給紙コマンドを受信したプリンタ部2は該コマ
ンドを順に解析し実行する。該コマンドの最後のラスタ
ースキップコマンドを解析すると、ファクシミリ部1に
対し給紙要求をだす。ファクシミリ部1は、該給紙要求
を受け(S22−5)、モータ111で給紙動作を始め
(S22−6)、記録紙がPEセンサ206まで搬送さ
れると給紙動作を終了する(S22−7)。のちの記録
紙頭出しは、プリンタ部に委ねられる。プリンタ部は所
定頭出し量に従い記録紙頭出しを行う。
【0201】ここでフッタ印字について、詳細に説明す
る。
【0202】本実施例のファクシミリ装置では、1頁分
の画像記録後、記録紙の後端部にインクの有無検知のた
めのフッタマークが記録され、フッタセンサ207によ
りこのフッタマークを検出し、検出結果に応じてインク
の有無の判断が行われる。
【0203】フッタ印字コマンドには、パラメータが含
まる。そのパラメータの内容はインク残量検知”する”
/”しない”や、受信情報文字列、フッタマーク文字列
である。通常の受信記録動作においては、そのパラメー
タの内容は”する”に設定されている。それは受信した
画像がインク切れの時に記録された場合、再記録不可能
のため受信画像を失うことになるからである。一方、外
部情報処理端末からの画像の記録動作においては、その
パラメータの内容は”しない”に設定されている。それ
は例えインク切れの時に記録された場合でも、再度外部
情報処理端末から画像を受信することにより再記録可能
のためである。また、外部情報処理端末からの画像の記
録動作において、インク残量検知処理を行わないことに
より、無駄なインクを消費しない、スループットの向上
などの効果がある。
【0204】ここで、本実施例における記録部2のイン
ク残量検知処理について、図23にそって説明する。
【0205】記録部2は、ファクシミリ部1からフッタ
印字コマンドにより、インク残量検知処理を”する”を
指定された場合、画像データを記録後、受信情報文字
列、フッタマーク文字列を印字すべき位置まで記録紙を
紙送りする(S23−1)。前記フッタ印字コマンドの
文字列が格納されている、フッタバッファのフッタ文字
コードを印字する(S23−2)。印字したインク残量
検知マークが検出されなければ(S23−3)、ファク
シミリ側に対しインク残量検知結果をNGとして返す
(S23−8)。インク残量検知マークが検出されれば
(S23−3)、次に記録紙を紙送りし(S23−
4)、記録紙が色紙か否かを検出する(S23−5)。
記録紙が色紙と判定されれば、ファクシミリ側に対し記
録紙検知結果をNGとして返す(S23−9)。以上す
べての検知が終了したら、ファクシミリ部にその旨を伝
えるため、インク残量検知出力をOKとする(S23−
6)。インク残量検知処理を終了したら、1ページ目を
排紙し(S23−7)、次ページ印字データを受信して
いれば、2ページ目を給紙し印字を継続する。また、そ
の他のインクの検出方法として以下の方法が知られてい
る。 ・インクタンク内部のインクの残量を、光センサ、重量
センサにより、インクの有無を検出する。 ・吐出されたインクが光センサの光を遮ることにより、
インクの有無を検出する。 ・吐出されたインクをサーミスタに当てることにより、
温度変化を検出し、インクの有無を検出する。 ・インクの全吐出数をカウントし、インクの有無を予測
する。
【0206】以上の処理によれば、画像通信装置におい
て、画像の属性その他により装置が自動判断し、記録動
作を行うことが出来る画像通信装置を提供することが可
能となる。また、ランニングコストやスループットを向
上させたり、必要な画像のみを加工することが可能とな
る。また、受信画像が記録することなく失われたり、1
ページの受信画像が2枚に分割され記録したりしていた
不具合を解決することが可能となる。また、電話回線等
を介した画像通信装置間の通信で使用されるバッファ
と、外部情報処理端末からの、記録動作の元となる画像
データの転送で使用されるバッファとを兼用し、外部情
報処理端末が管理している画像ファイルを画像通信装置
へ転送することが可能になる。すなわち、バッファのた
めのRAM容量を削減でき、低コストでファイルプリン
トの機能を実現できる。
【0207】3.プリント情報取得(GET PRIN
T INFO.)処理 本動作は、外部情報処理端末が指示したPRINT F
ILE機能による記録動作の状況を外部情報処理端末に
通知する機能であり、通常PRINT FILE機能と
対で用いられる。
【0208】本動作は、ファイル情報取得コマンドによ
って実現する。
【0209】又、本動作は、外部情報処理端末とのデー
タ送受信ができるならば、ファクシミリ送受信動作中、
コピー動作中、登録動作中に関わらず動作する。
【0210】以下、詳細動作を図25に沿って説明す
る。
【0211】コマンド処理タスクがファイル情報取得コ
マンドと判断し、分岐してきたS25−1において、フ
ァクシミリ装置内のRAM103のワークエリアのプリ
ント情報ステータスの内容を参照(PRINT FIL
Eに内容詳細記述)し、PRINT FILEによる記
録動作が、正常終了(記録中)なのか異常終了なのか判
定する。正常終了(記録中)の場合、S25−2へ遷移
する。異常終了の場合、S25−3へ分岐する。S25
−2でインタフェース制御タスクに対するOKレスポン
スを生成し、正常に動作中であることを外部情報処理端
末に通知するための返送依頼をインタフェース制御タス
クにだす。送出の実行はインタフェース制御タスクが行
う。一方、異常終了の場合、S25−3でインタフェー
ス制御タスクに対するNGレスポンスを生成し、また異
常終了したことを外部情報処理端末に通知するための返
送依頼をインタフェース制御タスクにだす。そして、G
ET PRINT INFO.を終了する。
【0212】4.ファイル送信(SEND FILE)
処理 本動作は、外部情報処理端末が指定したファクシミリ装
置内のRAM103の画像メモリに蓄積されている所望
の画像を、ファクシミリ装置が所望の宛先に送信する機
能である。
【0213】SEND FILE機能は、ファイル送信
指示コマンドと受付番号取得コマンドによって実現す
る。ファイル送信指示コマンドとは、外部情報処理端末
からファクシミリ装置に対するコマンドで、指定パラメ
ータと共に送信を指示するコマンドである。受付番号取
得コマンドとは、外部情報処理端末からファクシミリ装
置に対するコマンドで、ファクシミリ装置が外部情報処
理端末に、ファイル送信指示コマンドによって送信する
際の受付番号の返送するコマンドである。SEND F
ILE機能により送信できる画像は、外部情報処理端末
から指定された、ダウンロード画像、受信画像、スキャ
ン画像に限られる。
【0214】以下、詳細動作を図26、図27に沿って
説明する。
【0215】S26−1で通信セマフォ(通信資源)を
獲得する。ここで、通信セマフォについて説明する。通
信セマフォとは、ファクシミリ装置が通信部を使用して
動作する時に獲得し、終了する時に解放するもので、獲
得できなければその動作は実行できないことになる(例
えば、送信、受信など)。逆に上記取り決めにより、円
滑な同時動作が可能になる。S26−1で通信セマフォ
を獲得できたならばS26−2に遷移し、獲得できなけ
ればBUSY処理(詳細後述)へ分岐する。S26−2
において、ファイル送信指示コマンドに付加してくる受
信パラメータの正誤を判定する(詳細後述)。S26−
3で判定の結果により分岐する。判定の結果が正しけれ
ばS26−4に遷移し、誤っていればNG処理(詳細後
述)へ分岐する。S26−4でインタフェースLEDを
点灯し、動作中であることを知らせる。インタフェース
LEDが点灯中は、ファクシミリ装置のキー入力を禁止
する。S26−5で、インタフェース制御タスクに対す
るOKレスポンスを生成し、正常に動作中であることを
外部情報処理端末に返送するための返送依頼をインタフ
ェース制御タスクにだす。送出の実行はインタフェース
制御タスクが行う。S26−6S26−7で、インタフ
ェース制御タスクが外部情報処理端末に対する返送を完
了したか否かを判定する。返送が完了したならば、S2
6−8へ遷移する。返送が完了せずに、S26−6にお
いてタイムアウトが発生したならば、異常処理へ分岐す
る。本実施例において、タイムアウト時間は固定である
が、ファクシミリ装置の登録動作、または外部情報処理
端末による登録動作によって可変にすることも可能であ
る。S26−8S26−9で、外部情報処理端末から次
コマンドを受信する。次コマンドを受信したならば、S
26−10へ遷移する。次コマンドを受信せずに、S2
6−8においてタイムアウトが発生したならば、異常処
理へ分岐する。本実施例において、タイムアウト時間は
固定であるが、ファクシミリ装置の登録動作、または外
部情報処理端末による登録動作によって可変にすること
も可能である。S26−10で、受信した次コマンドが
ストップコマンドか判断する。ストップコマンドでなけ
れば、S26−11へ遷移する。ストップコマンドなら
ば、SEND FILE動作の中断処理へ分岐する。S
26−11で、外部情報処理装置から受信した次コマン
ドが、受付番号取得指示コマンドか判断する。受付番号
取得指示コマンドならば、S26−12へ遷移する。受
付番号取得指示コマンド以外ならば、NG処理を行う。
S26−12で、これから送信される画像データの受付
番号(ファイルID)を取得する。本実施例のファクシ
ミリ装置では、RAM103の画像メモリに蓄積される
画像データ(ファイル)にシリアル番号を与え、RAM
103の画像メモリ内の画像データを受付番号によって
管理する。受付番号は、1〜9999の値をとり、サイ
クリックに使用される。S26−13で、インタフェー
ス制御タスクに対するOKレスポンス、および受付番号
情報を生成し、正常に動作中であることと、受付番号取
得指示コマンドに対する情報を外部情報処理端末に返送
するための返送依頼をインタフェース制御タスクにだ
す。送出の実行はインタフェース制御タスクが行う。S
26−14S26−15で、インタフェース制御タスク
が外部情報処理端末に対する返送を完了したか否かを判
定する。返送が完了したならば、S26−16へ遷移す
る。返送が完了せずに、S26−14においてタイムア
ウトが発生したならば、異常処理へ分岐する。本実施例
において、タイムアウト時間は固定であるが、ファクシ
ミリ装置の登録動作、または外部情報処理端末による登
録動作によって可変にすることも可能である。S26−
16で、送信動作を担うタスク(送信実行タスク)に対
し、送信キューを投入する。S26−17で、S26−
1で獲得した通信セマフォを解放する。なお、送信実行
タスクが送信を実行する時は、送信実行タスクが再度通
信セマフォの獲得、解放を行う。そして、S26−18
で、インタフェースLEDを消灯し、SEND FIL
E動作が終了したことを知らせる。インタフェースLE
Dの消灯により、ファクシミリ装置のキー入力は許可さ
れる。
【0216】ここで、S26−2の受信パラメータのチ
ェックについて、図28に沿って詳細に説明する。
【0217】受信パラメータの内容は以下の項目を含
み、以下の選択肢を持つ。ただし、受信パラメータの内
容とファクシミリ装置の設定が異なる場合は、受信パラ
メータエラーとなる。また、受信パラメータの内容とフ
ァクシミリ装置の設定が異なる場合に、受信パラメータ
エラーにせず、「受信パラメータの内容を優先する」
「ファクシミリ装置の設定を優先する」ように処理を続
けてもよい。 ダイヤル種別:テンキー、ワンタッチ、短縮 ワンタッチ/短縮ダイヤル番号:1〜16(ワンタッチ
モード)、0〜99(短縮モード) 電話番号:アスキー文字列32桁以下(テンキーモー
ド) 相手先略称:アスキー文字列 通信プロトコル:チェック無、G3(PSTN) 通信モード:チェック無、国際回線(1)、国際回線
(2)、国際回線(3) 通信スピード:チェック無、4800bps、9600
bps 通信種別:通常送信、親展送信、中継指示送信 ボックス番号:0〜99 ファイルID:1〜9999
【0218】S28−1で、ダイヤル種別のチェックを
行う。受信パラメータの内容が、テンキー、ワンタッ
チ、短縮いずれかならOKとし、テンキー、ワンタッ
チ、短縮以外ならNGとする。S28−2で、ワンタッ
チ/短縮ダイヤル番号のチェックを行う。S28−1に
おいて、ワンタッチ、短縮ダイヤルに指定されたときの
み有効な項目である。受信パラメータ番号が範囲内で、
かつ指定番号に相手先が登録されていればOKとし、指
定番号が範囲外、または指定番号に相手先が登録されて
いなければNGとする。S28−3で、電話番号のチェ
ックを行う。S28−1において、テンキーダイヤルに
指定されたときのみ有効な項目である。受信パラメータ
番号が全てアスキー文字列で、かつ32桁以下ならOK
とし、指定番号がアスキー文字列以外、または33桁以
上ならNGとする。S28−4で、相手先略称のチェッ
クを行う。受信パラメータ略称が全てアスキー文字列な
らOKとし、指定略称がアスキー文字列以外ならNGと
する。S28−5で、通信プロトコルのチェックを行
う。受信パラメータの内容が、”チェック無”または”
G3(PSTN)”ならOKとし、それ以外ならNGと
する。S28−6で、通信モードのチェックを行う。受
信パラメータの内容が、”チェック無”または”国際回
線(1)”または”国際回線(2)”または”国際回線
(3)”ならOKとし、それ以外ならNGとする。S2
8−7で、通信スピードのチェックを行う。受信パラメ
ータの内容が、”チェック無”または”4800bp
s”または”9600bps”ならOKとし、それ以外
ならNGとする。S28−8で、通信種別のチェックを
行う。受信パラメータの内容が、”通常送信”または”
親展送信”または”中継指示送信”ならOKとし、それ
以外ならNGとする。S28−9で、ボックス番号のチ
ェックを行う。受信パラメータの内容が、0〜99の範
囲内ならOKとし、範囲外ならNGとする。S28−1
0で、ファイルIDのチェックを行う。ファイルIDと
は、ファクシミリ装置に入出力される画像に対しての通
し番号であり、このファイルIDによりRAM103の
画像メモリに蓄積されている所望の画像にアクセスす
る。S28−10では、受信パラメータの内容のファイ
ルIDに対する画像が画像メモリに存在するか判断す
る。存在するならば、ファイル属性のチェックを行う。
画像の属性が、外部情報処理端末によって指定されたフ
ァイルならば、正常終了する。ファイルIDに対する画
像が画像メモリに存在しない、また画像の属性が、外部
情報処理端末によって指定されたファイル以外ならばN
Gとする。
【0219】ここで、異常処理について、図29に沿っ
て詳細に説明する。
【0220】S29−1へ分岐してきた場合、インタフ
ェース制御タスクに対するOKレスポンスを生成し、正
常に動作中であることを外部情報処理端末に返送するた
めの返送依頼をインタフェース制御タスクにだす。送出
の実行はインタフェース制御タスクが行う。S29−2
へ分岐してきた場合、インタフェース制御タスクに対す
るNGレスポンスを生成し、正常に動作中であることを
外部情報処理端末に返送するための返送依頼をインタフ
ェース制御タスクにだす。送出の実行はインタフェース
制御タスクが行う。S29−3へ分岐してきた場合、イ
ンタフェース制御タスクに対するBUSYレスポンスを
生成し、正常に動作中であることを外部情報処理端末に
返送するための返送依頼をインタフェース制御タスクに
だす。送出の実行はインタフェース制御タスクが行う。
S29−4で、S26−1で獲得した通信セマフォを解
放する。そして、S29−5で、インタフェースLED
を消灯し、SEND FILE動作が終了したことを知
らせる。インタフェースLEDの消灯により、ファクシ
ミリ装置のキー入力は許可される。
【0221】以上の処理によれば、一定時間の間に、イ
ンタフェースが転送可能な状態にならなかった場合に処
理を中止することにより、高速なデータ転送が可能なパ
ラレルインタフェースを使用した使い勝手の良い画像通
信装置を提供することが可能となる。
【0222】5.送信情報取得(GET SEND I
NFO.)処理 図30および31は、本実施例におけるファクシミリ装
置の送信に関する情報を情報処理端末109に転送する
送信情報通知の動作を示すフローチャートである。
【0223】図8のコマンド処理タスクにおいて、イン
タフェース制御タスクからのメッセージを受け取り、そ
のコマンドが送信情報取得コマンドであったならば、G
ETSEND INFO.の処理が実行される。
【0224】まず、ステップS30−001において、
情報処理端末109からの送信情報取得コマンドによっ
て指定された受付番号の送信結果が、通信管理情報の中
に存在するか否かを判断する。もし、図44に示される
通信管理情報の通信管理番号44−001が送信情報取
得コマンドによって指定された受付番号と一致し、か
つ、同図の通信種別44−005が「送信」を示してい
るならば、ステップS30−002に進む。
【0225】ステップS30−002では、ステップS
30−001において発見された通信管理情報が、送信
情報として既に通知されているか否かを判断する。も
し、図44に示される通信管理情報の通信管理レポート
出力履歴情報44−011が送信情報の未通知を示して
いないならば、ステップS30−003に進む。
【0226】ステップS30−003では、指定された
受付番号の送信事象が存在しないことを示すNGレスポ
ンスをメッセージとしてインタフェース制御タスクに送
り、GET SEND INFO.の処理を終了する。
【0227】一方、ステップS30−002において通
信管理情報が送信情報として未通知であるならば、すな
わち、図44に示される通信管理情報の通信管理レポー
ト出力履歴情報44−011が送信情報の未通知を示し
ているならば、ステップS30−004に進む。
【0228】ステップS30−004では、該通信管理
情報の通信結果がエラーを示しているか否かを判断す
る。もし、図44に示される通信管理情報の通信結果4
4−010が「正常終了」を示しているならば、ステッ
プS30−005に進む。
【0229】ステップS30−005では、送信状況と
して「正常終了」を示す送信情報を生成し、ステップS
30−012に進む。
【0230】一方、ステップS30−004において、
図44に示される通信管理情報の通信結果44−010
が「エラー終了」を示しているならば、ステップS30
−006に進む。
【0231】ステップS30−006では、送信状況と
して「エラー終了」を示す送信情報を生成し、ステップ
S30−012に進む。
【0232】一方、ステップS30−001において、
図44に示される通信管理情報の通信管理番号44−0
01が送信情報取得コマンドによって指定された受付番
号と一致しないか、または、同図の通信種別44−00
5が「送信」を示していないならば、ステップS30−
007に進む。
【0233】ステップS30−007では、送信情報取
得コマンドによって指定された受付番号の送信事象が、
送信キューの中に存在するか否かを判断する。もし、指
定された受付番号の送信事象が送信キューの中に存在し
ないならば、ステップS30−008に進む。
【0234】ステップS30−008では、指定された
受付番号の送信事象が存在しないことを示すNGレスポ
ンスをメッセージとしてインタフェース制御タスクに送
り、GET SEND INFO.の処理を終了する。
【0235】一方、ステップS30−007において、
指定された受付番号の送信事象が送信キューの中に存在
するならば、ステップS30−009に進む。
【0236】ステップS30−009では、該送信事象
が送信中であるか否かを判断する。もし、送信中である
ならばステップS30−010に進み、そうでなければ
ステップS30−011に進む。ステップS30−01
0では、送信状況として「送信中」を示す送信情報を生
成し、ステップS30−012に進む。また、ステップ
S30−010では、送信状況として「送信待機中」を
示す送信情報を生成し、ステップS30−012に進
む。
【0237】ステップS30−012では、OKレスポ
ンスおよびステップS30−005、ステップS30−
006、ステップS30−010、またはステップS3
0−011で生成された送信情報をメッセージとしてイ
ンタフェース制御タスクに送り、OKおよび送信情報の
返送を依頼し、ステップS30−013に進む。
【0238】ステップS30−013において、OKお
よび送信情報の返送が成功したことを示すインタフェー
ス制御タスクからのメッセージを受けたならばステップ
S30−015に進み、そうでなかったならばステップ
S30−014に進む。
【0239】ステップS30−014において、OKお
よび送信情報の返送が規定時間内に成功しなかったこと
を示すインタフェース制御タスクからのメッセージを受
けたならば、何もせずにGET SEND INFO.
の処理を終了し、そうでなかったならばステップS30
−013に戻る。ステップS30−015では、ステッ
プS30−012において返送を依頼した送信情報が、
「正常終了」またはエラー終了」を示す情報であったか
否かを判断する。もし、返送を依頼した送信情報が「正
常終了」またはエラー終了」を示す情報であったならば
ステップS30−016に進み、そうでなかったならば
GET SEND INFO.の処理を終了する。ステ
ップS30−016では、ステップS30−04におい
て送信結果がエラーであるか否かを判断する時に参照し
た通信管理情報の通信管理レポート出力履歴情報44−
011を、送信情報の通知済みを示すように更新し、G
ET SEND INFO.の処理を終了する。
【0240】以上の処理により、本実施例におけるファ
クシミリ装置は、情報処理端末109がSEND FI
LE等で依頼した送信事象を管理するうえで必要にな
る、個々の送信事象の「正常終了」、「エラー終了」、
「送信中」、および「送信待機中」といった状況に関す
る送信情報を、既存の通信管理情報と異なる新たな構造
の情報を設けることなく通知する。
【0241】6.アップロードファイル(UPLOAD
FILE)処理 図32、33、および34は、本実施例における画像通
信装置のRAM103上の画像メモリに格納されている
画像データを、画像通信装置が管理しているファイル単
位で情報処理端末109に転送するファイルアップロー
ドの動作を示すフローチャートである。
【0242】図8のコマンド処理タスクにおいて、イン
タフェース制御タスクからのメッセージを受け取り、そ
のコマンドがファイル転送要求コマンドであったなら
ば、UPLOAD FILEの処理が実行される。
【0243】まず、ステップS32−001において、
ファイルアップロードの処理が可能か否かの判定を行
う。これは、RAM103上の画像バッファを通信時と
情報処理端末109へのデータ転送時とで共有すること
による誤動作を防止するために実行される。なお、詳細
は後述する(図35)。
【0244】ステップS32−002において、ステッ
プS32−001の判定結果が可であったならば、すな
わち、ファイルアップロードの処理が可能であったなら
ばステップS32−003に、そうでなかったならばス
テップS32−028に進む。
【0245】ステップS32−003では、コマンド処
理中であり、ローカルオペレーションが禁止されている
ことをオペレータに通知するためのインタフェースLE
Dを点灯し、ステップS32−004に進む。
【0246】ステップS32−004では、OKレスポ
ンスをメッセージとしてインタフェース制御タスクに送
り、OKの返送を依頼する。 ステップS32−005
において、OKの返送が成功したことを示すインタフェ
ース制御タスクからのメッセージを受けたならばステッ
プS32−007に進み、そうでなかったならばステッ
プS32−006に進む。
【0247】ステップS32−006において、OKの
返送が規定時間内に成功しなかったことを示すインタフ
ェース制御タスクからのメッセージを受けたならばステ
ップS32−028に進み、そうでなかったならばステ
ップS32−005に戻る。
【0248】次に、ステップS32−007において、
次コマンドを示すインタフェース制御タスクからのメッ
セージを受けたならばステップS32−009に進み、
そうでなかったならばステップS32−008に進む。
【0249】ステップS32−008において、次コマ
ンドを示すインタフェース制御タスクからのメッセージ
を規定時間内に受けることができなかったならば、ステ
ップS32−028に進み、そうでなかったならばステ
ップS32−007に戻る。
【0250】ステップS32−009では、ステップS
32−007において受け取ったメッセージが要求ペー
ジ情報指示コマンドを示すものであるか否かを判定す
る。もし、受け取ったメッセージが要求ページ情報指示
コマンドを示すものでなかったならば、ステップS32
−010に進む。
【0251】ステップS32−010では、シーケンス
エラーを示すNGレスポンスをメッセージとしてインタ
フェース制御タスクに送り、ステップS32−028に
進む。
【0252】一方、ステップS32−009において、
受け取ったメッセージが要求ページ情報指示コマンドを
示すものであったならば、ステップS32−011に進
む。
【0253】ステップS32−011では、符号化方式
や解像度といった要求ページ情報の指示が正しいか否か
の判定を行い、ステップS32−012に進む。なお、
詳細は後述する。
【0254】ステップS32−012において、ステッ
プS32−011の判定結果がエラーなしであったなら
ば、すなわち、要求ページ情報の指示が正しかったなら
ばステップS32−013に、そうでなかったならばス
テップS32−028に進む。
【0255】ステップS32−013では、OKレスポ
ンスをメッセージとしてインタフェース制御タスクに送
り、OKの返送を依頼する。
【0256】ステップS32−014において、OKの
返送が成功したことを示すインタフェース制御タスクか
らのメッセージを受けたならばステップS32−016
に進み、そうでなかったならばステップS32−015
に進む。
【0257】ステップS32−015において、OKの
返送が規定時間内に成功しなかったことを示すインタフ
ェース制御タスクからのメッセージを受けたならばステ
ップS32−028に進み、そうでなかったならばステ
ップS32−014に戻る。
【0258】次に、ステップS32−016において、
次コマンドを示すインタフェース制御タスクからのメッ
セージを受けたならばステップS32−018に進み、
そうでなかったならばステップS32−017に進む。
【0259】ステップS32−017において、次コマ
ンドを示すインタフェース制御タスクからのメッセージ
を規定時間内に受けることができなかったならば、ステ
ップS32−028に進み、そうでなかったならばステ
ップS32−016に戻る。
【0260】ステップS32−018では、ステップS
32−017において受け取ったメッセージが画像デー
タ転送要求コマンドを示すものであるか否かを判定す
る。もし、受け取ったメッセージが画像データ転送要求
コマンドを示すものでなかったならば、ステップS32
−019に進む。
【0261】ステップS32−019では、シーケンス
エラーを示すNGレスポンスをメッセージとしてインタ
フェース制御タスクに送り、ステップS32−028に
進む。
【0262】一方、ステップS32−018において、
受け取ったメッセージが画像データ転送要求コマンドを
示すものであったならば、ステップS32−020に進
む。
【0263】ステップS32−020では、画像データ
転送の要求が正しいか否かの判定を行い、ステップS3
2−021に進む。なお、詳細は後述する。
【0264】ステップS32−021において、ステッ
プS32−020の判定結果がエラーなしであったなら
ば、すなわち、画像データ転送の要求が正しかったなら
ばステップS32−022に、そうでなかったならばス
テップS32−028に進む。
【0265】ステップS32−022では、ホストに転
送する画像データの生成を行い、ステップS32−02
3に進む。なお、詳細は後述する。
【0266】ステップS32−023では、OKレスポ
ンスと、ステップS32−022において生成された画
像データとをメッセージとしてインタフェース制御タス
クに送り、OKおよび画像データの返送を依頼する。
【0267】ステップS32−024において、OKお
よび画像データの返送が成功したことを示すインタフェ
ース制御タスクからのメッセージを受けたならばステッ
プS32−026に進み、そうでなかったならばステッ
プS32−025に進む。ステップS32−025にお
いて、OKおよび画像データの返送が規定時間内に成功
しなかったことを示すインタフェース制御タスクからの
メッセージを受けたならばステップS32−028に進
み、そうでなかったならばステップS32−024に戻
る。
【0268】ステップS32−026では、ステップS
32−023において返送を依頼した画像データが1ペ
ージの最終ブロックであったか否かを判定する。もし、
最終ブロックであったならば、すなわち、1ページの転
送が終了したならばステップS32−027に進み、そ
うでなかったならばステップS32−016に戻る。
【0269】ステップS32−027では、ステップS
32−023において返送を依頼した画像データが指定
されたファイルの最終ブロックであったか否かを判定す
る。もし、最終ブロックであったならば、すなわち、次
ページが存在しないならばステップS32−028に進
み、そうでなかったならばステップS32−007に戻
る。
【0270】ステップS32−028では、禁止されて
いた通信およびローカルオペレーションを許可し、ファ
クシミリ通信をかのうにして、ステップS32−029
に進む。
【0271】ステップS32−029では、ローカルオ
ペレーションが許可されたことをオペレータに通知する
ために、ステップS32−003で点灯したインタフェ
ースLEDを消灯し、UPLOAD FILEの処理を
終了する。
【0272】図35は、図32のステップS32−00
1のファイルアップロードの可否判定を詳細に記述した
フローチャートである。
【0273】まず、ステップS35−001において、
画像通信装置がローカルオペレーション中であるか否か
を判断する。もし、ローカルオペレーション中であるな
らば、ステップS35−002に進む。
【0274】ステップS35−002では、BUSYレ
スポンスをメッセージとしてインタフェース制御タスク
に送り、ステップS35−012に進む。
【0275】一方、ステップS35−001において、
画像通信装置がローカルオペレーション中でなければ、
ステップS35−003に進む。
【0276】ステップS35−003では、新たなロー
カルオペレーションを禁止し、ステップS35−004
に進む。
【0277】ステップS35−004では、画像通信装
置がファクシミリ通信中であるか否かを判断する。も
し、通信中であるならば、ステップS35−005に進
む。
【0278】ステップS35−005では、BUSYレ
スポンスをメッセージとしてインタフェース制御タスク
に送り、ステップS35−012に進む。
【0279】一方、ステップS35−004において、
画像通信装置が通信中でなければ、ステップS35−0
06に進む。
【0280】ステップS35−006では、新たな通信
を禁止し、ステップS35−007に進む。
【0281】ステップS35−007において、ファイ
ル転送要求コマンドで指定されたファイルが存在するか
否かを判断する。もし、指定されたファイルが存在しな
いならば、ステップS35−008に進む。
【0282】ステップS35−008では、指定ファイ
ルなしを示すNGレスポンスをメッセージとしてインタ
フェース制御タスクに送り、ステップS35−012に
進む。
【0283】一方、ステップS35−007において指
定されたファイルが存在するならば、ステップS35−
009に進む。
【0284】ステップS35−009では、ファイル転
送要求コマンドで指定されたファイルが親展ファイルで
あるか否かを判断する。もし、指定されたファイルが親
展ファイルであるならば、ステップS35−010に進
む。
【0285】ステップS35−010では、指定ファイ
ル無効を示すNGレスポンスをメッセージとしてインタ
フェース制御タスクに送り、ステップS35−012に
進む。
【0286】一方、ステップS35−009において指
定されたファイルが親展ファイルでなかったならば、ス
テップS35−011に進む。
【0287】ステップS35−011では、ファイルア
ップロードが可能であることを呼び出し側の処理に通知
し、ファイルアップロードの可否判定を終了する。
【0288】ステップS35−012では、ファイルア
ップロードが不可能であることを呼び出し側の処理に通
知し、ファイルアップロードの可否判定を終了する。
【0289】図36は、図32のステップS32−01
1の要求ページ情報指示の正否判定を詳細に記述したフ
ローチャートである。
【0290】まず、ステップS36−001において、
要求ページ情報指示コマンドで指定された符号化方式
が、画像通信装置に格納されている、前記ファイル転送
要求コマンドで指定された画像ファイルの符号化方式と
一致しているか否かを判断する。符号化方式には、IT
U−Tの勧告T.4およびT.30記載の「MH」、
「MR」、「MMR」の3つがある。もし、不一致なら
ばステップS36−005に進み、一致していればステ
ップS36−002に進む。
【0291】ステップS36−002では、要求ページ
情報指示コマンドで指定された解像度が、画像通信装置
に格納されている、前記ファイル転送要求コマンドで指
定された画像ファイルの該ページの解像度と一致してい
るか否かを判断する。解像度には、ITU−Tの勧告
T.4およびT.30記載の主走査解像度が8[dot
s/mm]で、かつ副走査解像度が3.75[line
s/mm]である「スタンダード」と、解像度には、主
走査解像度が8[dots/mm]で、かつ副走査解像
度が7.7[lines/mm]である「ファイン」と
がある。もし、不一致ならばステップS36−005に
進み、一致していればステップS36−003に進む。
【0292】ステップS36−003では、要求ページ
情報指示コマンドで指定された主走査長が、画像通信装
置に格納されている、前記ファイル転送要求コマンドで
指定された画像ファイルの該ページの主走査長と一致し
ているか否かを判断する。主走査長は、用紙を縦長に置
いた場合の横の長さで、ITU−Tの勧告T.4および
T.30記載の主走査線長に対応した「A4」、「B
4」、「A3」の3つがある。もし、不一致ならばステ
ップS36−005に進み、一致していればステップS
36−004に進む。ステップS36−004では、要
求ページ情報指示コマンドにエラーがなかったことを呼
び出し側の処理に通知し、要求ページ情報指示の正否判
定の処理を終了する。
【0293】ステップS36−005は、ステップS3
6−001、ステップS36−002、またはステップ
S36−003において、符号化方式、解像度、または
主走査長の不一致があった場合に実行され、パラメータ
の無効を示すNGレスポンスをメッセージとしてインタ
フェース制御タスクに送り、ステップS36−006に
進む。
【0294】ステップS36−006では、要求ページ
情報指示コマンドにエラーがあったことを呼び出し側の
処理に通知し、要求ページ情報指示の正否判定の処理を
終了する。
【0295】図37は、図33のステップS32−02
0の画像データ転送要求の正否判定を詳細に記述したフ
ローチャートである。
【0296】まず、ステップS37−001において、
画像データ転送要求コマンドで指定されたブロック長が
有効か否かを判断する。もし、ブロック長が後述するヘ
ッダデータ長より大きいならば有効と判断され、ステッ
プS37−002に進み、そうでなければステップS3
7−003に進む。
【0297】ステップS37−002では、画像データ
転送要求コマンドにエラーがなかったことを呼び出し側
の処理に通知し、画像データ転送要求の正否判定の処理
を終了する。
【0298】一方、ステップS37−003では、ブロ
ック長が無効を示すNGレスポンスをメッセージとして
インタフェース制御タスクに送り、ステップS37−0
04に進む。
【0299】ステップS37−002では、画像データ
転送要求コマンドにエラーがあったことを呼び出し側の
処理に通知し、画像データ転送要求の正否判定の処理を
終了する。
【0300】図38は、図33のステップS32−02
2の転送画像データの生成を詳細に記述したフローチャ
ートである。
【0301】まず、ステップS38−001において、
前記画像データ転送要求コマンドで指定されたブロック
長Lsと、転送が済んでいないページデータ量(残ペー
ジデータ長)Lrの関係を比較する。ここで、個々の画
像データブロックの直前に付加されるヘッダのデータ長
をLhとする。このヘッダには、ページの終端を示すP
Eフラグ、ファイルの終端を示すDEフラグ、およびヘ
ッダの後に続く画像データ長LENが含まれる。もし、
Ls>Lh+Lrが真ならば、すなわち、前記画像デー
タ転送要求コマンドで指定されたブロック長がヘッダの
データ長と残ページデータ長を加えた値よりも大きいな
らば、ステップS38−002に進む。
【0302】ステップS38−002では、ページの終
端でないことを示すPE=0、ファイルの終端でないこ
とを示すDE=0、およびヘッダの後に続く画像データ
長がLEN=Ls−Lhなるヘッダデータを、情報処理
端末109へのデータ転送時に使われるRAM103上
の画像バッファにセットし、ステップ600−003に
進む。
【0303】ステップS38−003では、データ長が
LEN=Ls−Lhになるように、画像データをRAM
103上の画像メモリから情報処理端末109へのデー
タ転送時に使われるRAM103上の画像バッファにコ
ピーし、ステップ600−004に進む。ステップS3
8−004では、転送が済んでいないページデータ量L
rを、Lr−LENに更新し、転送画像データの生成の
処理を終了する。
【0304】一方、ステップS38−001において、
Ls>Lh+Lrが偽ならば、すなわち、前記画像デー
タ転送要求コマンドで指定されたブロック長がヘッダの
データ長と残ページデータ長を加えた値と等しいか、あ
るいは小さいならば、ステップS38−005に進む。
【0305】ステップS38−005では、次ページが
存在するか否かを判断する。もし、現在転送しようとし
ているページの次に新たなページが存在するならば、ス
テップS38−006に進む。
【0306】ステップS38−006では、ページの終
端であることを示すPE=1、ファイルの終端でないこ
とを示すDE=0、およびヘッダの後に続く画像データ
長がLEN=Lrなるヘッダデータを、情報処理端末1
09へのデータ転送時に使われるRAM103上の画像
バッファにセットし、ステップ600−007に進む。
【0307】ステップS38−007では、データ長が
LEN=Lrである残りの画像データを、RAM103
上の画像メモリから情報処理端末109へのデータ転送
時に使われるRAM103上の画像バッファにコピー
し、転送画像データの生成の処理を終了する。一方、ス
テップS38−005において、現在転送しようとして
いるページの次に新たなページが存在しないならば、ス
テップS38−008に進む。
【0308】ステップS38−008では、ページの終
端であることを示すPE=1、ファイルの終端であるこ
とを示すDE=0、およびヘッダの後に続く画像データ
長がLEN=Lrなるヘッダデータを、情報処理端末1
09へのデータ転送時に使われるRAM103上の画像
バッファにセットし、ステップ600−009に進む。
【0309】ステップS38−009では、データ長が
LEN=Lrである残りの画像データを、RAM103
上の画像メモリから情報処理端末109へのデータ転送
時に使われるRAM103上の画像バッファにコピー
し、転送画像データの生成の処理を終了する。
【0310】以上の処理により、本実施例における画像
通信装置は、RAM103上の画像バッファを通信時と
情報処理端末109へのデータ転送時とで共有しなが
ら、RAM103上の画像メモリに格納されている画像
データを、画像通信装置が管理しているファイル単位で
情報処理端末109に転送する。
【0311】また、本実施例における画像通信装置は、
各ページの画像データを、情報処理端末109から指定
されたサイズのブロックに分割して転送する。
【0312】さらに、本実施例における画像通信装置
は、各ページの画像データを情報処理端末109から指
定されたブロックサイズに分割して転送する際に、画像
データの直前にページの終端、ページの終端、および後
に続く実際の画像データのサイズの情報を含むヘッダを
付加する。またこのヘッダを利用して、もし、情報処理
端末109から指定されたブロックサイズに満たないサ
イズの未転送の画像データしか画像通信装置に存在しな
い場合、ヘッダの中の後に続く実際の画像データのサイ
ズの情報を適宜設定して、情報処理端末109から指定
されたブロックサイズより少ないデータを情報処理端末
109に転送する。
【0313】以上の処理によれば、電話回線等を介した
画像通信装置間の通信で使用されるバッファと、外部情
報処理端末へのデータの転送で使用されるバッファとを
兼用し、画像通信装置が管理している画像ファイルを外
部情報処理端末へ転送することが可能になる。すなわ
ち、バッファのためのRAM容量を削減でき、低コスト
でファイルアップロードの機能を実現できる。
【0314】また、ローカルオペレーション中のファイ
ルアップロードを禁止することにより、プログラム構造
が極めて簡単になり、ファイルアップロードの機能を短
期間で開発できる。
【0315】また、外部情報処理端末が実際の画像デー
タの転送を要求するときにブロック長を指定できるよう
になる。すなわち、外部情報処理端末は本発明による画
像通信装置とは無関係に、外部情報処理端末が1回の要
求で管理できるブロック長を毎回宣言できることにな
り、外部情報処理端末の負荷が低減できる。
【0316】また、画像通信装置が実際の画像データの
転送を要求するときに、ページの終端、ページの終端、
および後に続く実際の画像データのサイズの情報を含む
ヘッダを付加することにより、もし、外部情報処理端末
から指定されたブロックサイズに満たないサイズの未転
送の画像データしか画像通信装置に存在しない場合、ヘ
ッダの中の後に続く実際の画像データのサイズの情報を
適宜設定して、外部情報処理端末から指定されたブロッ
クサイズより少ないデータを外部情報処理端末に転送す
ることが可能になる。すなわち、冗長なデータの転送を
少なくすることができる。
【0317】7.受信(RECEIVE)処理 図39は、本実施例におけるファクシミリ装置の受信モ
ードを、「標準受信」、「メモリ受信」、「メモリかつ
記録受信」いずれかのモードに変更する受信モード変更
の動作を示すフローチャートである。
【0318】図8のコマンド処理タスクにおいて、イン
タフェース制御タスクからのメッセージを受け取り、そ
のコマンドが受信モード変更指示コマンドであったなら
ば、RECEIVEの処理が実行される。
【0319】まず、ステップS39−001において、
受信モード変更指示コマンドで指定された受信モードm
odeを、RAM103上のワークエリアに確保された
一時的な受信モード保持領域temp_modeにコピ
ーし、ステップS39−002に進む。
【0320】ステップS39−002では、OKレスポ
ンスをメッセージとしてインタフェース制御タスクに送
り、OKの返送を依頼し、ステップS39−003に進
む。
【0321】ステップS39−003において、OKの
返送が成功したことを示すインタフェース制御タスクか
らのメッセージを受けたならばステップS39−005
に進み、そうでなかったならばステップS39−004
に進む。
【0322】ステップS39−004において、OKの
返送が規定時間内に成功しなかったことを示すインタフ
ェース制御タスクからのメッセージを受けたならば、何
もせずにRECEIVEの処理を終了し、そうでなかっ
たならばステップS39−003に戻る。
【0323】ステップS39−005では、前記の一時
的な受信モード保持領域temp_modeの内容を、
RAM103上のワークエリアに確保された次の受信モ
ード保持領域next_modeにコピーし、RECE
IVEの処理を終了する。
【0324】図40は、本実施例のファクシミリ装置に
おいて、受信画像がどの受信モードで作成されたかを示
す受信画像の属性を、個々の受信画像に保存する受信モ
ード保存の動作を示すフローチャートである。
【0325】この受信モード保存の処理は、本実施例の
ファクシミリ装置が、通信回線からのCIを検出して回
線を閉結し、ファクシミリ伝送の手順に基づいてファク
シミリ受信を開始したとき、あるいはオペレータからの
ファクシミリ受信の要求に基づいてファクシミリ受信を
開始したときに実行される。
【0326】まず、ステップS40−001において、
前記の次の受信モード保持領域next_modeの内
容を、RAM103上のワークエリアに確保された現在
の受信モード保持領域cur_modeにコピーし、ス
テップS40−002に進む。
【0327】ステップS40−002では、前記の現在
の受信モード保持領域cur_modeが、どの受信モ
ードを示しているかを判断する。もし、現在の受信モー
ドが「標準受信」であるならば、ステップS40−00
3に進む。
【0328】ステップS40−003では、該受信画像
のメモリ受信属性mem_attrを、メモリ受信では
ないことを示すOFFに設定し、ステップS40−00
4に進む。
【0329】また、ステップS40−003では、該受
信画像のメモリ受信時の即時記録属性imm_prn_
attrを、メモリ受信時の即時記録でないことを示す
OFFに設定し、受信モード保存の処理を終了する。
【0330】一方、ステップS40−002において、
現在の受信モードが「標準受信」でないならば、すなわ
ち、現在の受信モードが「メモリ受信」または「メモリ
かつ記録受信」であるならば、ステップS40−005
に進む。
【0331】ステップS40−005では、該受信画像
のメモリ受信属性mem_attrを、メモリ受信であ
ることを示すONに設定し、ステップS40−006に
進む。
【0332】次に、ステップS40−006において、
前記の現在の受信モード保持領域cur_modeが、
「メモリ受信」と「メモリかつ記録受信」のいずれの受
信モードを示しているかを判断する。もし、現在の受信
モードが「メモリ受信」であるならば、ステップS40
−003に進み、前記のように、該受信画像のメモリ受
信時の即時記録属性imm_prn_attrを、メモ
リ受信時の即時記録でないことを示すOFFに設定し、
受信モード保存の処理を終了する。
【0333】一方、ステップS40−006において、
現在の受信モードが「メモリかつ記録受信」であるなら
ば、ステップS40−007に進む。
【0334】ステップS40−007では、該受信画像
のメモリ受信時の即時記録属性imm_prn_att
rを、メモリ受信時の即時記録であることを示すONに
設定し、受信モード保存の処理を終了する。
【0335】図41は、本実施例のファクシミリ装置に
おいて、記録を待っている受信画像を周期的に監視する
記録待ち受信画像監視タスクの動作を示すフローチャー
トである。
【0336】まず、ステップS41−001において、
受信画像列の中から記録を待っている受信画像を検索す
る。もし、メモリ受信属性mem_attr=OFFを
満たす受信画像、または、メモリ受信属性mem_at
tr=ONかつメモリ受信時の即時記録属性imm_p
rn_attr=ONを満たす受信画像が存在するなら
ば、すなわち、受信モードが「標準受信」の時に受信し
た画像、または、受信モードが「メモリかつ記録受信」
の時に受信した画像が受信画像列の中に存在するなら
ば、ステップS41−002に進み、そうでなかったな
らば、ステップS41−009に進む。
【0337】ステップS41−002では、記録タスク
(図19参照)を起動し、該受信画像の記録を依頼し
て、ステップS41−003に進む。
【0338】ステップS41−003では、ステップS
41−002における記録タスクの起動が成功したか否
かを判断する。もし、記録タスクの起動が成功したなら
ばステップS41−004に進み、そうでなかったなら
ばステップS41−009に進む。
【0339】記録タスクの起動が成功したならば、ステ
ップS41−004において、記録タスクの終了を待
つ。記録タスクの終了が検出されたならば、ステップS
41−005に進む。
【0340】ステップS41−005では、記録タスク
の終了が正常であったか否かを判断する。もし、正常に
終了したならばステップS41−006に進み、そうで
なかったならばステップS41−009に進む。
【0341】ステップS41−006では、該受信画像
のメモリ受信属性mem_attrがメモリ受信を示し
ているか否かを判断する。もし、mem_attr=O
Nが偽ならば、すなわち、該受信画像が受信モードが
「標準受信」の時に受信した画像であるならばステップ
S41−007に進み、mem_attr=ONが真な
らば、すなわち、該受信画像が受信モードが「メモリか
つ記録受信」の時に受信した画像であるならばステップ
S41−008に進む。
【0342】ステップS41−007では、受信モード
が「標準受信」の時に受信した該受信画像をRAM10
3の画像メモリ上から消去し、ステップS41−009
に進む。
【0343】他方、ステップS41−008では、受信
モードが「メモリかつ記録受信」の時に受信した該受信
画像のメモリ受信時の即時記録属性imm_prn_a
ttrを、メモリ受信時の即時記録が終了したことを示
すOFFに設定し、ステップS41−009に進む。
【0344】ステップS41−009では、記録を待っ
ている受信画像を周期的に監視する記録待ち受信画像監
視タスクを一定時間停止させ、再びステップS41−0
01に戻る。
【0345】以上の処理により、本実施例におけるファ
クシミリ装置は、特に受信中であるか否かにかかわら
ず、常時情報処理端末109からの受信モード変更指示
コマンドを受け付ける。また、もし受信中に受信モード
の変更要求があったとしても、該受信事象は該事象が開
始されたときの受信モードに基づいてファクシミリ受信
され、次の受信事象から変更された受信モードに基づい
てファクシミリ受信される。
【0346】以上の処理によれば、画像通信装置は、受
信した画像を一旦メモリに蓄積してプリンタ部へ出力
し、プリンタ部で記録が終了した後にメモリからその画
像を消去するモードと、受信した画像をプリンタ部で記
録せずにすべてメモリに蓄積するモードに加えて、受信
した画像をメモリに蓄積してプリンタ部へ出力するが、
プリンタ部で記録が終了した後もメモリにその画像を保
持するモードを選択できるようになる。
【0347】また、上記モードを情報処理端末から変更
できるようになる。
【0348】また、情報処理端末からの指示に基づい
て、受信に関する情報を送信とは分離し、さらに受信の
状況として受信中も通知可能になる。
【0349】また、情報処理端末からの指示に基づい
て、1度出力した受信結果に関する情報は、再度を通知
しないようにすることができる。
【0350】また、情報処理端末から指示に基づいて受
信モードを変更する場合、受信モードの変更が実行可能
である旨を完全に情報処理端末に出力できたときのみ実
行し、またタイマを設けて、もし所定時間内に実行可能
である旨が出力できなかった場合には、受信モードの変
更の処理を中止するようになる。
【0351】また、情報処理端末から指示に基づいて受
信情報を出力する場合、受信情報が完全に情報処理端末
に出力できたときのみ通知が完了したことを記憶し、ま
たタイマを設けて、もし所定時間内に受信情報が出力で
きなかった場合には、通知が完了したことを記憶しない
ようになる。
【0352】8.受信情報取得(GET RECEIV
E INFO.)処理 図42は、本実施例におけるファクシミリ装置の受信に
関する情報を情報処理端末109に転送する受信情報取
得(通知)の動作を示すフローチャートである。
【0353】図8のコマンド処理タスクにおいて、イン
タフェース制御タスクからのメッセージを受け取り、そ
のコマンドが受信情報取得コマンドであったならば、G
ETRECEIVE INFO.の処理が実行される。
【0354】まず、ステップS42−001において、
情報処理端末109に未通知のメモリ受信に関する通信
情報が存在するか否かを判断する。もし、図44に示さ
れる通信管理情報の通信種別44−005が「受信」か
つ「情報処理端末109からの指示による通信」を示
し、さらに、通信管理レポート出力履歴情報44−01
1が受信情報の未通知を示すような通信管理情報が存在
するならば、その中で最も古い通信管理情報を選択し、
ステップS42−002に進む。なお、通信管理情報の
通信種別44−005上の「情報処理端末109からの
指示による通信」を示すデータは、その通信が受信であ
る場合、受信の後処理で通信管理情報を更新するとき
に、該受信画像のメモリ受信属性がメモリ受信であるこ
とを示しているならば、自動的に設定される。
【0355】ステップS42−002では、ステップS
42−001で選択された通信管理情報から、受信済み
を示す受信情報を生成する。ここで、受信情報は図43
のように構成される。本ステップでは、受信状況43−
001を「受信済み」に設定し、受付番号43−002
には通信管理情報の通信管理番号44−001の内容を
コピーする。また、本実施例のファクシミリ装置では、
1回の受信によって1つの受信画像ファイルが生成され
るので、通信管理番号をファイルIDとみなす。したが
って、ファイルID43−003にも通信管理情報の通
信管理番号44−001の内容をコピーする。さらに、
ファイル確定フラグ43−004を「確定」に設定し
て、ステップS42−006に進む。
【0356】一方、ステップS42−001において、
情報処理端末109に未通知のメモリ受信に関する通信
情報が1つも存在しないならば、ステップS42−00
3に進む。
【0357】ステップS42−003では、現在、メモ
リ受信中であるか否かを判断する。もし、現在受信中で
あって、かつ、その受信画像のメモリ受信属性がメモリ
受信であることを示しているならば、ステップS42−
004に進む。ステップS42−004では、受信中を
示す受信情報を生成する。すなわち、受信状況43−0
01を「受信済み」に設定し、受付番号43−002お
よびファイルID43−003に該受信の通信管理番号
をコピーし、さらにファイル確定フラグ43−004を
「未確定」に設定して、ステップS42−006に進
む。一方、ステップS42−003において、現在受信
中でないか、または、受信中であってもその受信画像の
メモリ受信属性がメモリ受信であることを示していない
ならば、ステップS42−005に進む。
【0358】ステップS42−005では、未受信を示
す受信情報を生成する。すなわち、受信状況43−00
1を「未受信」に設定し、受付番号43−002および
ファイルID43−003に存在しないことを示す値を
コピーし、さらにファイル確定フラグ43−004を
「未確定」に設定して、ステップS42−006に進
む。
【0359】ステップS42−006では、OKレスポ
ンスおよびステップS42−002またはS42−00
4またはS42−005で生成された受信情報をメッセ
ージとしてインタフェース制御タスクに送り、OKおよ
び受信情報の返送を依頼し、ステップS42−007に
進む。
【0360】ステップS42−007において、OKお
よび受信情報の返送が成功したことを示すインタフェー
ス制御タスクからのメッセージを受けたならばステップ
S42−009に進み、そうでなかったならばステップ
S42−008に進む。
【0361】ステップS42−008において、OKお
よび受信情報の返送が規定時間内に成功しなかったこと
を示すインタフェース制御タスクからのメッセージを受
けたならば、何もせずにGET RECEIVE IN
FO.の処理を終了し、そうでなかったならばステップ
S42−007に戻る。
【0362】ステップS42−009では、ステップS
42−006において返送を依頼した受信情報が、受信
済みを示す情報であったか否かを判断する。もし、返送
を依頼した受信情報が受信済みを示す情報であったなら
ばステップS42−010に進み、そうでなかったなら
ばGET RECEIVE INFO.の処理を終了す
る。
【0363】ステップS42−010では、ステップS
42−002において返送する受信情報を生成する時に
参照した通信管理情報の通信管理レポート出力履歴情報
44−011を、受信情報の通知済みを示すように更新
し、GET RECEIVEINFO.の処理を終了す
る。
【0364】以上の処理により、本実施例におけるファ
クシミリ装置は、情報処理端末109が画像データを操
作するうえで特に必要になる、受信モードが「メモリ受
信」または「メモリかつ記録受信」の時の受信事象に関
する受信情報を、既存の通信管理情報と異なる新たな構
造の情報を設けることなく、受信モードが「標準受信」
の時の受信事象に関する受信情報とは完全に分離して通
知する。
【0365】9.通信管理受付番号取得(GET AC
TIVITY ID)処理 図44,45に従って通信管理受付番号取得(GET
ACTIVITY ID)処理を説明する。
【0366】図44は、ファクシミリのRAM(10
3)に記録されている通信管理情報の構成を、図45は
制御の流れを表わした図である。
【0367】図44の通信管理番号44−1から通信管
理レポート出力履歴44−11までのひとかたまりが、
1つの通信の通信管理情報を記録する単位ブロックであ
り、ファクシミリのRAM103には20通信分の領域
が確保されている。
【0368】この通信管理情報は、最新の20通信の情
報を記録するようにしており、入りきらなくなれば1番
古い通信から順に上書きしていく。
【0369】通信管理番号44−1は、通信毎に割り当
てられるID番号である。
【0370】相手先電話番号44−2は、通信の相手先
の電話番号である。
【0371】相手先名称44−3は、通信の相手先の名
称である。
【0372】通信プロトコル種別44−4は、通信で用
いられた、通信プロトコルであり、G3,ECM,G4
の種別がある。
【0373】通信種別44−5は、通信の通信分類であ
り、以下の要素の組み合わせからなる。
【0374】送信 受信 ポーリング 同報 親展 中継 中継指示 中継結果 メモリ タイマー 手動 F網 電話 情報処理端末109からの指示による通信
【0375】予約時刻44−6は、予約中の通信につい
て有効であり、予約時刻である。
【0376】通信時間44−7は、通信の所要時間であ
り、単位は秒である。
【0377】通信開始時刻44−8は、通信を開始した
時刻であり、年月日時分秒の要素がある。
【0378】ページ数44−9は、通信のページ数であ
る。
【0379】通信結果44−10は、通信の結果であ
り、正常終了、エラー終了のどちらかの値となる。
【0380】通信管理レポート出力履歴情報44−11
は、その通信の通信管理情報が過去に通信管理レポート
に出力されたことがあるか否かの情報である。
【0381】この履歴情報44−11は、ファクシミリ
本体の通信管理レポート出力に対するものと、情報処理
端末109への通信管理情報の送出に対するものの、2
通りの情報を独立して持っている。
【0382】図45のS45−1において、RAM10
3内のワークエリアに記録されている通信管理情報の中
から、図44の通信管理番号44−1を読み出してRA
M103内の画像バッファ上に送出パラメータを生成
し、S45−2でこの送出パラメータとOKレスポンス
の送出をI/F制御タスクに依頼し、終了する。
【0383】10.通信管理情報取得(GET ACT
IVITY INFO.)処理 この処理は、情報処理端末109に通信管理情報を送出
し、情報処理端末109上での通信管理情報の参照を実
現するためのものである。
【0384】この処理では、情報処理端末109に送出
するデータ量が多いため、送出パラメータの加工を画像
バッファ上で行う。複数の画像バッファを利用する処理
が同時に行われると互いにデータを破壊しあう可能性が
あるため、GET ACTIVITY INFO.処理
を行っている時には、他の画像バッファを利用する処理
は行うことができない。
【0385】以下、図44,46〜48に従って説明す
る。
【0386】図44は、ファクシミリのRAM103に
記録されている通信管理情報の構成を、図46、図47
は制御の流れを、図48はファクシミリ本体の通信管理
レポートを表わした図である。
【0387】図46のS46−1においてローカルオペ
レーション中か否かを判断する。ローカルオペレーショ
ン中であれば、通信に移行して画像バッファを使用する
可能性があるため、S46−13に遷移してBUSYレ
スポンスの送出をI/F制御タスクに依頼し、終了す
る。
【0388】S46−1においてローカルオペレーショ
ン中でなかった場合はS46−2でローカルオペレーシ
ョンを禁止し、S46−3に遷移し、通信中か否かを判
断する。
【0389】通信中の場合は、画像バッファを使用する
可能性があるため、S46−13に遷移しBUSYレス
ポンスの送出をI/F制御タスクに依頼し、終了する。
【0390】通信中でない場合は、S46−4で通信を
禁止し、S46−5に遷移し、RAM103に記録され
ている通信管理情報の中に、コマンドに付属して送られ
てくる受信パラメータによって指定された通信管理番号
の通信の通信情報が存在するか否かを判断する。
【0391】指定された通信の情報がなければS46−
12に遷移し、NGレスポンスの送出をI/F制御タス
クに依頼し、終了する。指定された通信の情報が存在す
れば、S46−6に遷移してLEDをオンにし、S46
−7に遷移する。
【0392】S46−7では、RAM103のワークエ
リアに記録されている通信管理情報から、I/F制御タ
スクに渡す送出パラメータをRAM103の画像バッフ
ァ上に生成し、S46−8に遷移する。I/F制御タス
クに渡す送出パラメータには、以下のものがある。
【0393】・相手先電話番号 ・相手先名称 ・通信プロトコル種別(ECM,G3) ・通信種別(手動−自動,受信−送信,ポーリング,中
継,中継指示,同報,タイマー,親展,メモリー,通信
指示元(ファクシミリ−情報処理端末109)等) ・予約時刻 ・通信時間 ・通信開始時刻(年月日を含む) ・ページ数 ・通信結果(成功−失敗) ・通信管理レポート出力履歴情報(ファクシミリ本体−
情報処理端末109の区別有り)
【0394】通信種別44−5の中の通信指示元は、そ
の通信がファクシミリ本体のオペレータパネルからの指
示によるものなのか、あるいは情報処理端末109から
の指示によるものなのかの区別をつけるためのものであ
る。
【0395】また、通信管理レポート出力履歴情報44
−11は、過去にその通信の通信管理情報をファクシミ
リ本体からレポート出力したことがあるか否か、および
過去にその通信の通信管理情報を情報処理端末109に
送出したことがあるか否か、の履歴情報である。
【0396】これらの情報によって、操作者はファクシ
ミリの使用状況をより的確に知ることができる。
【0397】S46−8では、S46−7で生成した送
出パラメータとOKレスポンスの送出を、I/F制御タ
スクに依頼する。
【0398】S46−9では、情報処理端末109が正
常にOKレスポンスおよび送出パラメータを受信したと
いうI/F制御タスクからの受信メッセージを待つ。
【0399】このメッセージがある時間内に返ってこな
ければ、情報処理端末109が正常にOKレスポンスお
よび送出パラメータを受信していないと判断し、S46
−11に遷移する。
【0400】正常に送出パラメータおよびOKレスポン
スを受信したという受信メッセージをI/F制御タスク
から受けた場合は、情報処理端末109が正常に送出パ
ラメータおよびOKレスポンスを受信したと判断し、S
46−10へ遷移する。
【0401】S46−10では、情報処理端末109へ
通信情報を正常に通知した通信について、RAM103
の通信管理情報記録内の通信管理レポート出力履歴情報
部分44−11に、情報処理端末109への通知済み情
報を記録し、S46−11へ遷移する。
【0402】S46−11では、LEDをオフし、終了
する。図47はファクシミリ本体の操作によるファクシ
ミリ本体での通信管理レポートの出力の流れ図である。
【0403】図47のS47−1においてRAM103
の中から、通信管理情報が記録されているすべての通信
について、通信管理情報を読み取る。
【0404】次に、S47−2でこの通信管理情報をレ
ポート形式でプリンタ部2から出力する。
【0405】図48はこの通信管理情報のレポートであ
る。
【0406】図48の出力済みマーク * 48−1
は、過去にその通信の通信管理情報をファクシミリ本体
から出力したことがある、という情報を表わしている。
【0407】この通信管理レポート出力履歴情報は、フ
ァクシミリ本体の操作によってファクシミリ本体に出力
したものについての情報である。
【0408】情報処理端末109へ通信管理情報を送出
したか否かの履歴については、ファクシミリ本体に出力
した履歴と区別している。このため、ファクシミリ本体
のオペレータだけでなく、情報処理端末109のオペレ
ータも新しい情報を見分けることが可能となる。
【0409】以上の処理によれば、オペレーション・パ
ネルの操作による通信の通信管理情報か、または情報処
理端末の指示による通信の通信管理情報かを区別するこ
とができ、さらに通信管理情報がファクシミリ本体の通
信管理レポート出力に出力されたか否かおよび情報処理
端末へ送出されたことがある通信管理情報であるか否か
が区別できるようになる。
【0410】また、画像データを一時的に蓄積するバッ
ファと通信管理情報を一時的に蓄積するバッファを兼用
することによって、メモリの有効活用が可能になる。
【0411】11.ファイルID取得(GET FIL
E ID)処理 図49は、本実施例における画像通信装置のRAM10
3上の画像メモリに格納されている画像ファイルを識別
するためのファイルIDに関する情報を情報処理端末1
09に転送するファイルID転送の動作を示すフローチ
ャートである。
【0412】図8および図9のコマンド処理タスクにお
いて、インタフェース制御タスクからのメッセージを受
け取り、そのコマンドがファイルID取得コマンドであ
ったならば、GET FILE IDの処理が実行され
る。
【0413】まず、ステップS49−001において、
ファイルID取得コマンドで最新ファイルのID取得を
要求されたか否かを判断する。もし、最新ファイルのI
D取得を要求されたならば、ステップS49−002に
進む。
【0414】ステップS49−002では、ファイルI
D取得コマンドで指定されたファイルタイプの最新ファ
イルID情報を生成し、ステップS49−004に進
む。なお、詳細は後述する。
【0415】一方、ステップS49−001において、
最新ファイルのID取得を要求されていないならば、ス
テップS49−003に進む。
【0416】ステップS49−003では、ファイルI
D取得コマンドで指定されたファイルタイプのファイル
IDの一覧情報を生成し、ステップS49−004に進
む。なお、詳細は後述する。
【0417】ステップS49−004では、OKレスポ
ンスおよびステップS49−002またはステップS4
9−003で生成されたファイルID情報をメッセージ
としてインタフェース制御タスクに送り、OKおよびフ
ァイルID情報の返送を依頼し、GET FILE I
Dの処理を終了する。
【0418】図50は、図49のステップS49−00
2の最新ファイルID情報の生成の処理を詳細に記述し
たフローチャートである。
【0419】まず、ステップS50−001において、
ファイルID取得コマンドで指定されたファイルタイプ
が、「スキャナ読込ファイル」、「ホスト転送ファイ
ル」、「FAX受信ファイル」、「ローカルファイル」
のうちのどのタイプであるかを判断する。それぞれのフ
ァイルタイプは、次のファイルを意味し、対応する処理
が実行されたとき、ファイルタイプを識別する値が、R
AM103の画像メモリに格納されている画像ファイル
を管理する画像列の個々の領域に自動的に設定される。 ・スキャナ読込ファイル 情報処理端末109のSCA
N TO FAX指示によって読み込まれたファイル ・ホスト転送ファイル 情報処理端末109のDOW
NLOAD指示によって転送されたファイル ・FAX受信ファイル 情報処理端末109のREC
EIVE指示で受信モードが「メモリ受信」または「メ
モリかつ記録受信」に設定されているときに受信された
ファイル ・ローカルファイル 上記以外、すなわち、情報処
理端末109の指示によらないファイル
【0420】もし、ステップS50−001において、
指定されたファイルタイプが、「スキャナ読込ファイ
ル」であったならばステップS50−002に、「ホス
ト転送ファイル」であったならばステップS50−00
3に、「FAX受信ファイル」であったならばステップ
S50−004に、「ローカルファイル」であったなら
ばステップS50−005にそれぞれ分岐する。
【0421】ステップS50−002では、SCAN
TO FAXの処理が実行されたときに自動的に設定さ
れる、RAM103上のワークエリアの最新スキャナ読
込ファイルID格納領域latest_scanの内容
を、RAM103上のワークエリアに用意された最新フ
ァイルID格納領域file_idにコピーし、ステッ
プS50−006に進む。
【0422】ステップS50−003では、DOWNL
OAD FILEの処理が実行されたときに自動的に設
定される、RAM103上のワークエリアの最新ホスト
転送ファイルID格納領域latest_downの内
容を、RAM103上のワークエリアに用意された最新
ファイルID格納領域file_idにコピーし、ステ
ップS50−006に進む。
【0423】ステップS50−004では、RECEI
VE指示で受信モードが「メモリ受信」または「メモリ
かつ記録受信」に設定されている状態において受信の処
理が実行されたときに自動的に設定される、RAM10
3上のワークエリアの最新FAX受信ファイルID格納
領域latest_receiveの内容を、RAM1
03上のワークエリアに用意された最新ファイルID格
納領域file_idにコピーし、ステップS50−0
06に進む。
【0424】ステップS50−005では、上記以外の
処理、すなわち、情報処理端末109の指示によらない
ローカルオペレーションの処理が実行されたときに自動
的に設定される、RAM103上のワークエリアの最新
ローカルファイルID格納領域latest_loca
lの内容を、RAM103上のワークエリアに用意され
た最新ファイルID格納領域file_idにコピー
し、ステップS50−006に進む。
【0425】ステップS50−006では、ステップS
50−002、ステップS50−003、ステップS5
0−004、またはステップS50−005においてコ
ピーされた最新ファイルID格納領域file_idの
内容が有効であるか否かを判断する。もし、file_
idの内容が有効であるならば、すなわち、最新ファイ
ルが存在するならば、ステップS50−007に進む。
一方、file_idの内容が無効であるならば、すな
わち、指定されたファイルタイプの画像ファイルを生成
する処理が実行されていないなどの理由で、最新ファイ
ルが存在しないならば、ステップS50−008に進
む。
【0426】ステップS50−007では、ファイルI
D情報の直前に付加されるヘッダデータを生成する。こ
のヘッダデータには、後に続くをファイルID情報の長
さLENを含み、これをファイルID情報の直前に付加
することによって、情報処理端末109は可変長になり
得るファイルID情報を容易に取得することができるよ
うになる。ここでは、後に続くをファイルID情報の長
さLENを1つのファイルID情報の長さLdに設定し
たヘッダデータを、予めRAM103上に用意され、前
記ステップS49−004の返送依頼において使用され
るファイルID情報の領域にセットし、ステップS50
−009に進む。
【0427】一方、ステップS50−008では、後に
続くをファイルID情報が存在しないことを示すため、
長さLENを0に設定したヘッダデータを、予めRAM
103上に用意され、前記ステップS49−004の返
送依頼において使用されるファイルID情報の領域にセ
ットし、最新ファイルID情報の生成の処理を終了す
る。
【0428】ステップS50−009では、最新ファイ
ルID格納領域file_idの内容を、ステップS5
0−007においてセットしたヘッダデータの直後の領
域にセットし、最新ファイルID情報の生成の処理を終
了する。
【0429】図51は、図49のステップS49−00
3のファイルID一覧情報の生成の処理を詳細に記述し
たフローチャートである。まず、ステップS51−00
1において、前記RAM103の画像メモリに格納され
ている画像ファイルを管理する画像列を検索し、指定さ
れたファイルタイプの値を持つ画像ファイルの個数Nを
求め、ステップS51−002に進む。ステップS51
−002では、ステップS51−001において求めら
れた画像ファイルの個数Nが正数であるか否か判断す
る。もし、Nが正数であるならば、すなわち、指定され
たファイルタイプの画像ファイルが存在するならば、ス
テップS51−003に進み、そうでなかったならば、
すなわち、指定されたファイルタイプの画像ファイルを
生成する処理が実行されていないなどの理由で、画像フ
ァイルがひとつも存在しないならば、ステップS51−
004に進む。ステップS51−003では、ファイル
ID情報の直前に付加されるヘッダデータを生成する。
このヘッダデータには、後に続くをファイルID情報の
長さLENを含み、これをファイルID情報の直前に付
加することによって、情報処理端末109は可変長にな
り得るファイルID情報を容易に取得することができる
ようになる。ここでは、後に続くをファイルID情報の
長さLENを長さLdのファイルID情報がN個存在す
ることを示すLd×Nに設定したヘッダデータを、予め
RAM103上に用意され、前記ステップS49−00
4の返送依頼において使用されるファイルID情報の領
域にセットし、ステップS51−004に進む。
【0430】ステップS51−004では、ステップS
51−001と同様に、再度画像列を検索し、指定され
たファイルタイプの値を持つ画像ファイルのファイルI
Dを、ステップS50−007においてセットしたヘッ
ダデータの直後の領域に連続的にセットし、ファイルI
D一覧情報の生成の処理を終了する。
【0431】一方、ステップS51−005では、後に
続くをファイルID情報が存在しないことを示すため、
長さLENを0に設定したヘッダデータを、予めRAM
103上に用意され、前記ステップS49−004の返
送依頼において使用されるファイルID情報の領域にセ
ットし、ファイルID一覧情報の生成の処理を終了す
る。
【0432】以上の処理により、本実施例における画像
通信装置は、情報処理端末109から指定された最新フ
ァイルID情報、またはファイルID一覧情報を、指定
されたファイルタイプごとに分離して情報処理端末10
9に転送する。
【0433】また、本実施例における画像通信装置は、
情報処理端末109が可変長になり得るファイルID情
報を容易に取得できるように、ファイルID情報の直前
にファイルID情報のデータ長を含むヘッダデータを付
加し、指定された最新ファイルID情報、またはファイ
ルID一覧情報を、指定されたファイルタイプごとに分
離して情報処理端末109に転送する。
【0434】以上の処理によれば、画像通信装置は、個
々の画像ファイルを識別するための識別コードに加え
て、個々の画像ファイルが生成された経緯を示す種別コ
ードを管理することによって、外部情報処理端末から指
定された画像ファイルの識別コード、あるいは識別コー
ドの一覧情報を、指定された種別コードごとに分離して
外部情報処理端末に転送することが可能になる。
【0435】また、画像通信装置は、外部情報処理端末
の指示に基づいて識別コードの情報を出力するとき、そ
の情報に出力される情報の長さを表わすコードを付加す
ることにより、外部情報処理端末がたとえ高速なインタ
フェースであっても少ない負荷で、可変長になり得る識
別コードの情報を取得させることができるようになる。
【0436】12.ファイル情報取得(GET FIL
E INFO.)処理 図52は、本実施例におけるファクシミリ装置のRAM
103上の画像メモリに格納されている画像データのフ
ァイル単位の情報を情報処理端末に送出する、ファイル
情報取得コマンドの動作を示すフローチャートである。
図53はファイル情報の構成を表わす図である。
【0437】図9のコマンド処理タスクにおいて、イン
タフェース制御タスクからのメッセージを受け取り、そ
のコマンドがファイル情報取得コマンドであったなら
ば、GET FILE INFO.の処理が実行され
る。
【0438】まず、ステップS52−1において、ファ
イル情報取得コマンドで指定されたファイルが、存在す
るか否かを判定する。もし、指定されたファイルが存在
しないならば、S52−2に進む。ステップS52−2
では、指定ファイルなしを示すNGレスポンスをメッセ
ージとしてインタフェース制御タスクに送り、終了す
る。
【0439】一方、ステップS52−1において、指定
されたファイルが存在するならば、ステップS52−3
に進む。
【0440】ステップS52−3では、ファクシミリ本
体のRAM103上に格納されている管理情報から図5
3に示す構成のファイル情報の生成を行いステップS5
2−4に進む。ファイル情報には以下の構成要素があ
る。 ・ファイルタイプ53−1 指定されたファイルのタイ
プ(スキャナ読込ファイル,ホスト転送ファイル,FA
X受信ファイル,ローカルファイル) ・ページ数53−2 指定されたファイルのペー
ジ数
【0441】ステップS52−4では、OKレスポンス
とステップS52−3において生成されたファイル情報
をメッセージとしてインタフェース制御タスクに送り、
OKレスポンスおよびファイル情報の返送を依頼し、G
ET FILE INFO.の処理を終了する。
【0442】13.ページ情報取得(GET PAGE
INFO.)処理 図54は、本実施例におけるファクシミリ装置のRAM
103上の画像メモリに格納されている画像データのペ
ージ単位の情報を情報処理端末に送出する、ページ情報
取得コマンドの動作を示すフローチャートである。図5
5はページ情報の構成を表わす図である。
【0443】図9のコマンド処理タスクにおいて、イン
タフェース制御タスクからのメッセージを受け取り、そ
のコマンドがページ情報取得コマンドであったならば、
GET PAGE INFO.の処理が実行される。
【0444】まず、ステップS54−1において、ペー
ジ情報取得コマンドで指定されたファイルが、存在する
か否かを判定する。もし、指定されたファイルが存在し
ないならば、S54−2に進む。
【0445】ステップS54−2では、指定ファイルな
しを示すNGレスポンスをメッセージとしてインタフェ
ース制御タスクに送り、終了する。
【0446】一方、ステップS54−1において、指定
されたファイルが存在するならば、ステップS54−3
に進む。
【0447】ステップS54−3では、ページ情報取得
コマンドで指定されたページが、存在するか否かを判定
する。もし、指定されたページが存在しないならば、S
54−4に進む。
【0448】ステップS54−4では、指定ページなし
を示すNGレスポンスをメッセージとしてインタフェー
ス制御タスクに送り、終了する。
【0449】一方、ステップS54−3において、指定
されたページが存在するならば、ステップS54−5に
進む。
【0450】ステップS54−5では、ファクシミリ本
体のRAM103上に格納されている管理情報から図5
5に示す構成のページ情報の生成を行いステップS54
−6に進む。ページ情報には以下の構成要素がある。 ・符号化方式55−1 指定されたページの符号化
形式(MH,MR,MMR) ・主走査解像度55−2 指定されたページの主走査
解像度(8dot/mm) ・副走査解像度55−3 指定されたページの副走査
解像度(7.7,3.85dot/mm) ・主走査長55−4 指定されたページの主走査
画像サイズ(A4) ・副走査ライン数55−5 指定されたページの副走査
ライン数”0”の場合は不定を表わす ・データ量55−6 ファクシミリが指定された
ページを格納する際に必要な、冗長な部分を含めたデー
タ量、ただしデータ転送時のデータ長とは、必ずしも一
致しない
【0451】ステップS54−6では、OKレスポンス
とステップS54−5において生成されたページ情報を
メッセージとしてインタフェース制御タスクに送り、O
Kレスポンスおよびページ情報の返送を依頼し、GET
PAGE INFO.の処理を終了する。
【0452】14.ファイル消去(DELETE FI
LE)処理 DELETE FILE処理は、情報処理端末109の
指示によってファクシミリのRAM103上に生成され
た画像ファイルの削除を行うものである。情報処理端末
によって生成される画像ファイルには以下のものがあ
る。 ・スキャナ読込ファイル 情報処理端末109のSCA
N TOFAX指示によって読み込まれたファイル ・ホスト転送ファイル 情報処理端末109のDOW
NLOAD指示によって転送されたファイル ・FAX受信ファイル 情報処理端末109のREC
EIVE指示によって受信モードが「メモリ受信」また
は「メモリかつ記録受信」に設定されているときに受信
されたファイル
【0453】図56は、本実施例におけるファクシミリ
装置のRAM103上の画像メモリに格納されている画
像データを、ファクシミリ装置が管理しているファイル
単位で削除するファイルデリートの動作を示すフローチ
ャートである。
【0454】図9のコマンド処理タスクにおいて、イン
タフェース制御タスクからのメッセージを受け取り、そ
のコマンドがファイル消去指示コマンドであったなら
ば、DELETE FILEの処理が実行される。
【0455】まず、ステップS56−1において、ファ
イル消去指示コマンドで指定されたファイルが、存在す
るか否かを判定する。もし、指定されたファイルが存在
しないならば、S56−2に進む。ステップS56−2
では、指定ファイルなしを示すNGレスポンスをメッセ
ージとしてインタフェース制御タスクに送り、終了す
る。
【0456】一方、ステップS56−1において、指定
されたファイルが存在するならば、ステップS56−3
に進む。
【0457】ステップS56−3では、指定されたファ
イルがローカルファイルか否かを判定する。もし、指定
されたファイルがローカルファイルならば、S56−4
へ進む。
【0458】ステップS56−4では、指定ファイル無
効を示すNGレスポンスをメッセージとしてインタフェ
ース制御タスクに送り、終了する。
【0459】一方、ステップS56−3において、指定
されたファイルがローカルファイルでなければ、ステッ
プS56−5に進む。
【0460】ステップS56−3,S56−4の処理に
より、DELETEFILE処理によってローカルファ
イルの削除は禁止される。同様に、情報処理端末によっ
て生成されたファイルは、ローカルオペレーションによ
って削除することはできない。
【0461】ステップS56−5では、指定されたファ
イルが記録中であるか否かを判定する。もし、指定され
たファイルが記録中ならば、S56−6へ進む。
【0462】ステップS56−6では、指定ファイル無
効を示すNGレスポンスをメッセージとしてインタフェ
ース制御タスクに送り、終了する。
【0463】一方、ステップS56−5において、指定
されたファイルが記録中でなければ、ステップS56−
7に進む。
【0464】ステップS56−7では、指定されたファ
イルが通信中であるか否かを判定する。もし、指定され
たファイルが通信中ならば、S56−8へ進む。
【0465】ステップS56−8では、指定ファイル無
効を示すNGレスポンスをメッセージとしてインタフェ
ース制御タスクに送り、終了する。
【0466】一方、ステップS56−7において、指定
されたファイルが通信中でなければ、ステップS56−
9に進む。
【0467】ステップS56−9では、指定されたファ
イルが記録待機中または通信待機中であるか否かを判定
する。もし、指定されたファイルが記録待機中または通
信待機中ならば、ステップS56−10へ進む。
【0468】ステップS56−10では、指定ファイル
無効を示すNGレスポンスをメッセージとしてインタフ
ェース制御タスクに送り、終了する。
【0469】一方、ステップS56−9において、指定
されたファイルが記録待機中または通信待機中でなけれ
ば、ステップS56−11に進む。
【0470】S56−5〜S56−10では、削除すべ
き対象のファイルが、アクセス中(記録中、通信中)ま
たはアクセス予約中(記録、通信予約中)であれば、削
除を禁止している。ただし、アクセス中またはアクセス
中のファイルが存在しても、削除すべき対象のファイル
とは別のファイルであれば、削除は禁止しない。
【0471】ステップS56−11では、OKレスポン
スをメッセージとしてインタフェース制御タスクに送
り、その返送を依頼し、ステップS56−12へ進む。
【0472】ステップS56−12において、OKレス
ポンスの返送が成功したことを示すインタフェース制御
タスクからのメッセージを受けたならばステップS56
−14に進み、そうでなかったならばステップS56−
13に進む。
【0473】ステップS56−13において、OKレス
ポンスの返送が規定時間内に成功しなかったことを示す
インタフェース制御タスクからのメッセージを受けたな
らば、何もせずにDELETE FILEの処理を終了
し、そうでなかったならばステップS56−12に戻
る。
【0474】ステップS56−14では、指定されたフ
ァイルをRAM103上の画像メモリから消去し、DE
LETE FILEの処理を終了する。
【0475】以上の処理により、本実施例におけるファ
クシミリ装置は、通信中、記録中、通信待機中、記録待
機中、情報処理端末の指示によって生じたもの以外のフ
ァイルに対して、情報処理端末からの消去を禁止するこ
とが可能となる。
【0476】15.ファクシミリ情報取得(FAX I
NFO.)処理 この処理は、ファクシミリのROMバージョン,メーカ
ー名,機種名,情報処理端末とのI/Fのバージョンを
情報処理端末に送出するものである。
【0477】ファクシミリのROMバージョンと情報処
理端末とのI/Fのバージョンを別々に管理し、これを
情報処理端末に送出することで、ROMバージョンと情
報処理端末とのI/Fのバージョンの対応表がなくて
も、ファクシミリがどのバージョンの情報処理端末との
I/Fをサポートしているのかを情報処理端末が知るこ
とができる。
【0478】これにより、情報処理端末上で動作するア
プリケーションソフトは、自分のバージョン情報と前記
I/Fのバージョン情報により情報処理端末に接続され
ているファクシミリが利用できるか否かを知ることがで
きる。また、情報処理端末上で動作するアプリケーショ
ンソフトは機種名も知ることができるため、その機種が
サポートしている機能を知ることができる。そこで、情
報処理端末上で動作するアプリケーションソフトに全て
の機種の機能を包括して持たせれば、情報処理端末上で
動作するアプリケーションソフトの機種間の共通化が可
能となる。
【0479】以下、図57に従って説明する。
【0480】S57−1において、ファクシミリのRO
Mバージョン,メーカー名,機種名,情報処理端末との
I/FのバージョンをROM102から読み出し、送出
パラメータを生成する。
【0481】S57−2においてOKレスポンスの送出
をI/F制御タスクに依頼し、終了する。
【0482】16.電話発呼(SIMPLE DIA
L)処理 この処理は、情報処理端末109からの指示によって、
ファクシミリがオンフックダイヤルをするものである。
【0483】オンフックダイヤルとは、ハンドセットを
フックにかけたままの状態で、回線を捕捉し、ダイヤル
することである。ファクシミリ本体のオペレーションパ
ネルの操作においては、オンフックボタンを押下し、そ
の後ダイヤル操作をすることでオンフックダイヤルが実
行される。
【0484】以下、図58〜図63に従って説明する。
【0485】図58〜図60は受信コマンドが SIM
PLE DIAL であった場合に呼ばれる SIMP
LE DIAL処理の流れ図を、図61〜図63はSI
MPLE DIAL処理と並列に動いているオンフック
処理の流れ図を表わしている。
【0486】まず、図58のS58−1において、オン
フックダイヤルが可能か否かをチェックする子処理”発
呼条件チェック”(詳細後述)を呼び出す。
【0487】チェックの結果、オンフックダイヤルが可
能でなければS58−2を経て、S58−8でBUSY
レスポンスの送出をI/F制御タスクに依頼し、終了す
る。
【0488】チェックの結果、オンフックダイヤルが可
能であればS58−3に遷移し、発呼指示フェーズがア
イドルであるか否かをチェックする。
【0489】チェックの結果、アイドルでなかった場
合、S58−8でBUSYレスポンスの送出をI/F制
御タスクに依頼し、終了する。チェックの結果、アイド
ルであれば、S58−4へ遷移してLEDを点灯し、ロ
ーカルオペレーションができない状態であることをオペ
レータに示し、S58−5へ遷移する。
【0490】S58−5では、受信パラメータの中から
ダイヤル情報を取り出し、RAM103内のダイヤルバ
ッファに記録する子処理”ダイヤル情報取得”(詳細後
述)を呼び出す。
【0491】S58−6では、発呼指示フェーズを”ダ
イヤル待ち”にする。
【0492】S58−7では、OKレスポンスの送出を
I/F制御タスクに依頼し、終了する。
【0493】図59は、S58−1で呼ばれる子処理”
発呼条件チェック”の流れ図である。
【0494】発呼条件チェックでは、まずS59−1で
ローカルオペレーション中か否かを判断し、ローカルオ
ペレーション中であれば59−6へ遷移し、NGを返し
て終了し、ローカルオペレーション中でなければS59
−2へ遷移する。
【0495】59−2ではローカルオペレーションを禁
止し、S59−3へ遷移する。
【0496】S59−3では、回線捕捉中であるか否か
を判断し、回線捕捉中であればS59−6へ遷移し、N
Gを返して終了し、回線捕捉中でなければS59−4へ
遷移する。
【0497】S59−4では、着信及び他の発呼 (例
えば時刻指定送信やリダイヤル待機中の送信) を禁止
し、S59−5へ遷移する。S59−5では、OKを返
し、終了する。
【0498】図60は、S58−5で呼ばれる子処理”
ダイヤル情報取得”の流れ図である。
【0499】ダイヤル情報取得では、まずS60−1,
S60−2でダイヤル種別毎に分岐する。
【0500】ダイヤル種別がテンキーダイヤルの場合
は、S60−7で発呼指示ダイヤル種別に”テンキーダ
イヤル”を代入し、S60−8でテンキーダイヤル番号
をダイヤルバッファに代入し、親プロシージャに返る。
【0501】ダイヤル種別がワンタッチダイヤルの場合
は、S60−5で発呼指示ダイヤル種別に”ワンタッチ
ダイヤル”を代入し、S60−6でワンタッチダイヤル
番号をダイヤルバッファに代入し、親処理に返る。
【0502】ダイヤル種別がコーデッドダイヤルの場合
は、S60−3で発呼指示ダイヤル種別に”コーデッド
ダイヤル”を代入し、S60−4でコーデッドダイヤル
番号をダイヤルバッファに代入し、親処理に返る。
【0503】図61〜図63はオンフックを制御してい
るタスクの流れ図である。
【0504】このタスクでは、S61−1でオンフック
キーが押下されたか否か、S61−2でSIMPLE
DIAL処理によって発呼指示フェーズが”ダイヤル待
ち”になったか否かを監視しており、この2つのステッ
プがループになっている。
【0505】オンフックキーが押下された場合には、S
61−1からS62−1へ遷移する。
【0506】S62−1では、回線を捕捉し、S62−
2でダイヤルを行う。
【0507】S62−2の処理が終わると、S62−3
〜S62−6のループに入る。
【0508】S62−3では、オフフックされたか否か
を判断し、オフフックされた場合はS62−11に遷移
し、オフフックされていない場合はS62−4へ遷移す
る。
【0509】S62−1lでは、LEDをオフし、S6
2−12へ遷移する。
【0510】S62−12では、再びオンフックされる
まで待ち、オンフックされるとS62−11へ遷移し、
回線を解放してS61−1,S61−2のループへ戻
る。
【0511】S62−4では、スタートキーが押下され
たか否かを判断し、押下された場合はS62−7へ遷移
し、押下されなかった場合はS62−5に遷移する。
【0512】S62−7では、LEDをオフし、S62
−8へ遷移する。
【0513】S62−8では、送信または受信の処理を
し、S62−9へ遷移する。
【0514】S62−9では、送信または受信が終了す
るまで待ち、終了すればS62−11へ遷移する。
【0515】S62−5では、オンフックキーが押下さ
れたか否かを判断し、押下された場合はS62−10へ
遷移し、押下されなかった場合はS62−6へ遷移す
る。
【0516】S62−6では、ストップキーが押下され
たか否かを判断し、押下された場合はS62−10へ遷
移し、押下されなかった場合はS62−3へ戻る。
【0517】S62−10では、LEDをオフし、S6
2−11に遷移する。
【0518】S62−11では、回線を解放し、S61
−1,S61−2のループに戻る。
【0519】S61−2において、発呼指示フェーズ
が”ダイヤル待ち”になっていた場合は、S61−3へ
遷移する。
【0520】S61−3では、回線捕捉を行いS61−
4へ遷移する。
【0521】S61−4,S61−5では、発呼指示ダ
イヤル種別による分岐が行われ、発呼指示ダイヤル種別
が”短縮”の場合はS61−6でダイヤルバッファ内の
番号の短縮ダイヤルを行い、発呼指示ダイヤル種別が”
ワンタッチ”の場合はS61−7でダイヤルバッファ内
の番号のワンタッチダイヤルを行い、発呼指示ダイヤル
種別が”テンキー”の場合はS61−8でダイヤルバッ
ファ内の番号にテンキーダイヤルを行う。
【0522】ダイヤルが終了すると呼び出しが始まり、
S63−1〜S63−5のループに入る。
【0523】このループではオフフック(S63−
1)、スタートキーの押下(S63−2)、オンフック
キーの押下(S63−3)、ストップキーの押下(S6
3−4)、発呼指示フェーズが”ストップ要求”になっ
ているか否か、の監視(S63−5)を行っている。
【0524】呼び出しに対して相手が応答した場合に
は、オペレータはハンドセットを取り通話をするので、
S63−8へ遷移する。
【0525】S63−8では、後述するRELEASE
LINEによって回線解放されないように発呼指示ダ
イヤルフェーズを”アイドル”にした後、S62−12
へ遷移する。
【0526】呼び出しに対して相手が応答しない場合に
は、オペレータはオンフックキー、ストップキー、ある
いはRELEASE LINE処理(後述)、によって
回線を解放することができる。S63−3ではオンフッ
クキーの押下を、S63−4ではストップキーの押下
を、そしてS63−5ではRELEASE LINE処
理(後述)の起動により発呼指示フェーズが”ストップ
要求”になっているか否かを監視している。これらS6
3−3〜S63−5の条件が満たされれば、S63−6
でLEDをオフし、S63−7で発呼指示フェーズを”
アイドル”にし、S63−13で回線を解放し、S61
−1,S61−2のループへ戻る。
【0527】呼び出しに対して相手先が応答し、その後
ファクシミリによる送信、または受信をする場合はオペ
レータがスタートキーを押下する。この場合、スタート
キーの押下によって、S63−2から、S63−9へ遷
移する。
【0528】S63−9では、LEDをオフし、S63
−10で発呼指示フェーズを”アイドル”とし、S63
−11で送信または受信処理を行い、S63−12で送
信または受信が終了するまで待つ。終了すれば、S63
−13へ遷移し、回線を解放してS61−1へ戻る。
【0529】以上の処理により、情報処理端末からの電
話発呼が実現できる。
【0530】17.呼切断(RELEASE LIN
E)処理 この処理は SIMPLE DIAL 処理によって起
動された呼を取り消すものである。
【0531】ただし、SIMPLE DIAL処理によ
って起動された呼であっても、ダイヤル後にハンドセッ
トを持ち上げてオフフックとなった場合は、この RE
LEASE LINE処理による取り消しを禁止する。
【0532】以下、図64にしたがって説明する。
【0533】図64は RELEASE LINE処理
の流れ図を表わしている。まず図64のS64−1にお
いて発呼指示フェーズが”アイドル”であるか否かを判
断する。
【0534】発呼指示フェーズが”アイドル”でなけれ
ば、ファクシミリは SIMPLEDIAL処理によっ
て発呼処理中、あるいは相手の応答を待っているところ
であるから、S64−3以下の SIMPLE DIA
L処理によって起動された呼の中断処理を行う。
【0535】発呼指示フェーズが”アイドル”であれ
ば、ファクシミリは SIMPLEDIAL 処理によ
る発呼処理中、および相手応答の待機中ではないため、
S64−2では中断する対象がないことを知らせるNG
レスポンスの送出をI/F制御タスクに依頼し終了す
る。
【0536】S64−3では、回線を解放し、S64−
4で発呼指示フェーズを”アイドル”とし、S63−5
でOKレスポンスの送出をI/F制御タスクに依頼し、
終了する。
【0537】以上の処理と SIMPLE DIAL処
理を合わせると、SIMPLE DIAL処理によって
オペレータは情報処理端末を操作してダイヤルし、相手
が出なければ RELEASE LINE処理によって
回線を解放することができる。
【0538】すなわち、オペレータは情報処理端末を用
いた作業をしながら、その情報処理端末を操作すること
で、電話の発呼、およびその中断をすることが可能にな
り、利便性の向上が実現する。
【0539】18.コマンドセット切り替え(SWIT
CH COMMAND SET)処理 本動作は、外部情報処理端末がファクシミリ装置を制御
するためのコマンドセットを、外部情報処理端末の指示
に従って切り換える機能である。
【0540】コマンドセットとは、外部情報処理端末と
それに接続される装置の間で、予め決められている命令
体系のことである。通常、外部情報処理端末とそれに接
続される装置は、1対1で接続されているため、コマン
ドセットは1種類で十分である。ところが、本実施例の
ファクシミリ装置では、さらに接続される装置(ファク
シミリ装置内の記録部、プリンタモード時)があるた
め、外部情報処理端末と記録部の間で、ファクシミリ装
置の通信機能、スキャナ、ファクシミリ部のメモリを利
用するために、予め決められている命令体系をもう1つ
備える必要がある。その複数の命令体系を切り換え、外
部情報処理端末と記録部を直接接続するのが、本機能で
ある。また、逆の命令体系の切り換えも可能である。本
機能を使い分けることにより、ファクシミリ装置には送
受信などのファクシミリ機能を、ファクシミリ装置内の
記録部にはファクシミリ解像度を超えた高精彩な記録を
行うことが可能になる。詳細動作を図65、図66に沿
って説明する。
【0541】図8の処理において、コマンド処理タスク
がコマンドセット切り換え指示コマンドと判断すると、
図65の処理が実行される。
【0542】S65−1において、コマンドセット切り
換え指示コマンドに付加してくる受信パラメータ(コマ
ンドセットを指定する)の正誤を判定する(詳細後
述)。S65−2で判定の結果により分岐する。判定の
結果が正しければS65−3に遷移し、誤っていればN
G処理(詳細後述)へ分岐する。S65−3で、受信パ
ラメータのコマンドセットの内容が外部情報処理端末に
より指定されたコマンドセットなのか、プリントエミュ
レーションコマンドセットなのか判断する。外部情報処
理端末により指定されたコマンドセットならS69−1
へ分岐し(詳細後述)、プリントエミュレーションコマ
ンドセットならばS65−4で遷移する。S65−4
で、記録セマフォ(記録資源)を獲得する。
【0543】ここで、記録セマフォについて説明する。
【0544】記録セマフォとは、ファクシミリ装置が記
録部を使用して動作する時に獲得し、終了する時に解放
するもので、獲得できなければその動作は実行できない
ことになる(例えば、受信記録、コピー記録など)。逆
に上記取り決めにより、円滑な同時動作が可能になる。
【0545】S65−4で記録セマフォを獲得できたな
らばS65−5に遷移し、獲得できなければBUSY処
理へ分岐する。S65−5で記録部の異常をチェックす
る(詳細後述)。S65−6で判定の結果により分岐す
る。判定の結果がOKならばS65−7に遷移し、記録
紙無し、記録紙ジャム等の異常が発見されたならばNG
処理へ分岐する。ここで異常が発見された場合、コマン
ドセットの切り換えができないようにする。この理由
は、通常プリンタは記録紙無し等の異常が発生した時点
で、インタフェースをオフラインモードとし、インタフ
ェースからのコマンドをプリンタ部は受け付けない状態
となり、プリンタエミュレーションコマンドモードに切
り換えても意味がないためである。
【0546】次に、S65−7でインタフェースLED
を点灯し、動作中であることを知らせる。インタフェー
スLEDが点灯中は、ファクシミリ装置のキー入力を禁
止する。S65−8でインタフェース制御タスクに対す
るOKレスポンスを生成し、正常に動作中であることを
外部情報処理端末に返送するための返送依頼をインタフ
ェース制御タスクにだす。送出の実行は、インタフェー
ス制御タスクが行う。S65−9、S65−10で、イ
ンタフェース制御タスクが外部情報処理端末に対する返
送を完了したか否かを判定する。返送が完了したなら
ば、S65−11へ遷移する。返送が完了せずに、S6
5−9においてタイムアウトが発生したならば、異常処
理へ分岐する。本実施例において、タイムアウト時間は
固定であるが、ファクシミリ装置の登録動作、または外
部情報処理端末による登録動作によって可変にすること
も可能である。S65−11で、プリントエミュレーシ
ョンコマンドセット中であることを示すオペレーション
パネル112のプリンタLED(不図示)を点灯させ
る。S65−12で、プリンタ部2のソフト電源ON処
理を行う。ソフト電源ON処理は、ファクシミリMPU
101からコピー記録、受信記録のための記録要求など
が複雑に絡んだ場合、プリンタ部のメモリに残留してい
るデータ等により、プリンタMPU201が暴走した
り、エラーが発生した場合、エラー状態に応じてエラー
処理をすることは、プログラムをかえって複雑にするな
どの問題に対処するための処理である。具体的には、プ
リンタ部の初期化を行う処理である。S65−13で、
インタフェース制御部108の接続を、(外部情報処理
端末109からファクシミリMPU101)(ファクシ
ミリMPU101からプリンタ部2)から、(外部情報
処理端末109からプリンタ部2)へ変更する。以上
で、外部情報処理端末109からのデータは、直接プリ
ンタ部2へ送出されることになり、従来装置の片方向セ
ントロニクスと同様の動作を行う。S65−14で、イ
ンタフェースLEDを消灯し、PRINT FILE動
作が終了したことを知らせる。インタフェースLEDの
消灯により、ファクシミリ装置のキー入力は許可され
る。
【0547】ここで、S65−1の受信パラメータチェ
ックについて図67に沿って説明する。
【0548】受信パラメータの内容は以下の項目を含
み、以下の選択肢を持つ。ただし、受信パラメータの内
容とファクシミリ装置の設定が異なる場合は、受信パラ
メータエラーとなる。また、受信パラメータの内容とフ
ァクシミリ装置の設定が異なる場合に、受信パラメータ
エラーにせず、「受信パラメータの内容を優先する」
「ファクシミリ装置の設定を優先する」ように処理を続
けてもよい。
【0549】コマンドセット: プリントエミュレーシ
ョン、外部情報処理端末により指定された
【0550】S67−1において、コマンドセットのチ
ェックを行う。受信パラメータの内容がプリントエミュ
レーション、あるいは外部情報処理端末により指定され
たであるならば受信パラメータチェックを正常終了す
る。受信パラメータの内容がそれ以外であるならば異常
終了する。
【0551】ここで、S65−5の記録部チェックにつ
いて図68に沿って説明する。
【0552】S68−1において、記録紙の有無をチェ
ックする。記録紙カセット内の記録紙を、不図示の記録
紙センサにより記録紙の有無をチェックし、記録紙が有
りならばS68−2へ遷移する。記録紙が無しならば異
常終了する。S68−2で、記録インクの有無をチェッ
クする。記録インクが有りならばS68−3へ遷移す
る。記録インクが無しならば異常終了する。本実施例で
は、記録を行うために記録インクを用いたが、レーザ記
録のトナーなどを用いた記録部使用ファクシミリ装置に
も適用できる。S68−3で、記録カバーの有無をチェ
ックする。記録カバーが閉状態ならばS68−4へ遷移
する。記録カバーが開状態ならば異常終了する。S68
−4で、記録紙ジャムの有無をチェックする。PEセン
サ206その他により、記録紙ジャムが検出されない場
合は記録部チェックを正常終了する。PEセンサ206
その他により、記録紙ジャムが検出された場合異常終了
する。
【0553】ここで、S65−3より分岐した、S69
−1以降の動作について図69に沿って説明する。
【0554】S69−1でインタフェースLEDを点灯
し、動作中であることを知らせる。インタフェースLE
Dが点灯中は、ファクシミリ装置のキー入力を禁止す
る。S69−2で、、プリンタ部2のソフト電源OFF
処理を行う。S69−3で、インタフェース制御部10
8の切り換えを、(外部情報処理端末109−プリンタ
部2)から、(外部情報処理端末109−ファクシミリ
MPU101)(ファクシミリMPU101−プリンタ
部2)へ変更する。S69−4で、PEセンサ206に
より機内に残留紙の有無を判断する。残留紙が無けれ
ば、S69−6へ遷移する。残留紙が有れば、S69−
5で記録紙ジャム表示を行い、S69−6へ遷移する。
S69−6において、S65−4で獲得した記録セマフ
ォを解放する。S69−7で、外部情報処理端末により
指定されたコマンドセット中であることを示すオペレー
ションパネル112のプリンタLED(不図示)を消灯
させる。そして、S69−8において、インタフェース
LEDを消灯し、SWITCHCOMMAND SET
動作が終了したことを知らせる。インタフェースLED
の消灯により、ファクシミリ装置のキー入力は許可され
る。
【0555】ここで、異常処理について図70に沿って
説明する。
【0556】NGが発生したならば、S70−1でイン
タフェース制御タスクに対するNGレスポンスを生成
し、また異常終了したことを外部情報処理端末に返送す
るための返送依頼をインタフェース制御タスクにだす。
また、BUSYが発生したならば、S70−2でインタ
フェース制御タスクに対するBUSYレスポンスを生成
し、また異常終了したことを外部情報処理端末に返送す
るための返送依頼をインタフェース制御タスクにだす。
送出の実行はインタフェース制御タスクが行う。そし
て、S70−3で記録セマフォを解放し、異常処理を終
了する。記録セマフォの獲得が行われていなければ、記
録セマフォの解放は行わない。
【0557】19.ファクシミリ用蓄積スキャン(SC
AN TO FAX)処理 図71、図72は、読み取った画像データをRAM10
3の画像メモリエリアに格納するファクシミリ用蓄積ス
キャン(SCAN TO FAX)処理の動作を示した
フローチャートである。
【0558】S71−1において、コマンドの妥当性を
チェックした後、読取セマフォ、読取モータセマフォを
獲得し、最新画像ファイルIDを獲得して、画像メモリ
エリアを確保し、ページカウンタを0クリアし、オペレ
ーションパネル112上のインタフェースLEDを点灯
して、I/F制御タスクにOKレスポンスを送出する。
【0559】この時、コマンドが妥当でない、読取セマ
フォ、読取モータセマフォが獲得ができない、画像メモ
リエリアを確保できない場合は、S71−2において、
エラーと判断され、S71−11へ行き、エラー処理を
行う。
【0560】正常に、I/F制御タスクにOKレスポン
スを送出した場合は、S71−3において、I/F制御
タスクからのレスポンス送出完了メッセージを待ち、エ
ラーが有った場合は、S71−11へ行き、エラーが無
かった場合には、S71−4へ行く。
【0561】S71−4では、I/F制御タスクからの
次のコマンドおよび、フィードタスク、読取タスクから
のメッセージを待つ。
【0562】I/F制御タスクからの次のコマンドが来
た場合は、S71−5において、前のページがフィード
中もしくは読取中かどうかをチェックし、読み取り部1
05が動作中であれば、S71−12において、I/F
制御タスクにBUSYレスポンスを送出し、S71−8
へ行く。
【0563】読取部が動作中でなければ、S71−6へ
行き、読み取るべき原稿が読み取り部105に存在する
かどうかを確認する。読み取るべき原稿が読み取り部1
05に存在する場合は、S71−7へ行き、ページカウ
ンタをインクリメントし、I/F制御タスクからのペー
ジ情報(副走査方向解像度、読み取りモード、読み取り
濃度)を1ページ毎にセットし、原稿フィードのために
フィードタスクを起動し、I/F制御タスクにOKレス
ポンスを送出する。
【0564】I/F制御タスクにOKレスポンスを送出
した後に、S71−8へ行き、I/F制御タスクからの
レスポンス送出完了メッセージを待ち、エラーが有った
場合は、S71−11へ行き、エラーが無く送出が完了
した場合には、S71−4へ行き、I/F制御タスクか
らの次のコマンドを待ち、送出が完了していない場合
は、S71−9において、フィードタスクおよび読取タ
スクの終了を確認する。
【0565】フィードタスクおよび読取タスクにおいて
エラーが発生していたかどうかを、S71−10におい
て確認し、エラーが有った場合は、S71−11へ行
き、エラーが無かった場合には、S71−8へ行く。
【0566】S71−4において、フィードタスク、読
取タスクからメッセージを受けた場合は、S71−13
へ行き、、S71−13において、フィードタスクおよ
び読取タスクの終了を確認する。
【0567】フィードタスクおよび読取タスクにおいて
エラーが発生していたかどうかを、S71−14におい
て確認し、フィードエラー、画像メモリオーバー等のエ
ラーが有った場合は、S71−11へ行き、エラーが無
かった場合には、S71−4へ行く。
【0568】S71−6において、読み取るべき原稿が
読み取り部105に存在しなかった場合は、S71−1
5へ行き、ページカウンタが0かどうか確認する。
【0569】ページカウンタが0の場合は、S71−1
1へ行き、0でない場合は、S71−16へ行き、読取
セマフォおよび読取モータセマフォを解放し、オペレー
ションパネル112上のインタフェースLEDを消灯
し、I/F制御タスクにNGレスポンスを送出して終了
する。
【0570】S71−11では、エラー処理として、フ
ィードタスクおよび読取タスクを中断し、画像メモリエ
リアを解放し、読取セマフォおよび読取モータセマフォ
を解放し、オペレーションパネル112上のインタフェ
ースLEDを消灯し、I/F制御タスクにNGレスポン
スを送出して終了する。
【0571】S72−1において、現在読み取り部10
5がフィード中かどうかを確認し、フィード中であれば
S72−2へ行き、フィードタスクからのメッセージか
どうかを確認する。
【0572】フィードタスクからのメッセージであれ
ば、S72−3においてフィードタスクからのメッセー
ジがフィード終了メッセージかどうか確認し、フィード
終了メッセージであれば、S72−4において、読み取
り部105に存在する原稿の読み取りを開始するため
に、読取タスクを起動する。
【0573】S72−1において、現在読み取り部10
5がフィード中でなければ、S72−5へ行き、現在読
み取り部105が読み取り中かどうか確認し、読み取り
中であればS72−6へ行き、読み取りタスクからのメ
ッセージかどうかを確認する。
【0574】読み取りタスクからのメッセージであれ
ば、S72−7において読み取りタスクからのメッセー
ジが読み取り終了メッセージかどうか確認し、読み取り
終了メッセージであれば、正常終了する。
【0575】S72−2においてフィードタスクからの
メッセージでなく、S72−3においてフィードタスク
からのメッセージがフィード終了メッセージでなく、S
72−5において現在読み取り部105が読み取り中で
なく、S72−6において読み取りタスクからのメッセ
ージでなく、S72−7において読み取りタスクからの
メッセージが読み取り終了メッセージでない場合は、エ
ラー終了する。
【0576】読み取りタスクでは、読み取り部105か
ら読み込んだ画像RAWデータを、RL−RAW変換器
106でRLデータに変換し、RLデータをRAM10
3内のエンコードバッファに格納すると共に、RLデー
タを元にMMR符号化を行い、MMR符号化されたデー
タをRAM103内の画像メモリ内の、S71−1にお
いて確保した画像メモリエリアに格納する。
【0577】この時、RAM103内の通信バッファは
使用しない。
【0578】以上の処理によれば、一定時間の間に、イ
ンタフェースが転送可能な状態にならなかった場合に処
理を中止することにより、高速なデータ転送が可能なパ
ラレルインタフェースを使用した使い勝手の良い画像通
信装置を提供することが可能となる。
【0579】また、情報処理端末からの指示により原稿
をメモリに蓄積している場合に、エラーが発生すると画
像データをメモリから直ちに消去することで、メモリを
有効に使用することにより製品の低価格を可能とする。
【0580】また、外部情報処理端末からの指示による
動作と、オペレーションパネルからの動作及び装置自体
の動作のそれぞれの組み合わせを制限することにより、
装置全体の制御をシンプルにし、製品の低価格を可能と
する。
【0581】また、装置が使用できない状態であること
を示すことにより、使い勝手の良い画像通信装置を提供
することが可能となる。
【0582】20.原稿送信(SEND DOC)処理 図73は、原稿送信(SEND DOC)処理の動作を
示したフローチャートである。
【0583】S73−1において、コマンドの妥当性を
チェックした後、読取モータセマフォ、通信セマフォを
獲得し、読み取り部105に存在する原稿のフィードを
行い、最新画像ファイルIDを獲得して、画像メモリエ
リアを確保し、I/F制御タスクからの電話番号データ
をセットし、オペレーションパネル112上のインタフ
ェースLEDを点灯して、I/F制御タスクにOKレス
ポンスを送出する。
【0584】この時、コマンドが妥当でない、読取モー
タセマフォ、通信セマフォが獲得ができない、画像メモ
リエリアを確保できない場合は、S73−2において、
エラーと判断され、S73−11へ行き、エラー処理を
行う。
【0585】正常に、I/F制御タスクにOKレスポン
スを送出した場合は、S73−3において、I/F制御
タスクからのレスポンス送出完了メッセージを待ち、エ
ラーが有った場合は、S73−11へ行き、エラーが無
かった場合には、S73−4へ行く。
【0586】S73−4では、I/F制御タスクからの
次のコマンドを待ち、コマンドが妥当でない場合は、S
73−11へ行き、エラー処理を行う。
【0587】I/F制御タスクからの次のコマンドが来
た場合は、S73−5において、I/F制御タスクから
のページ情報(副走査方向解像度、読み取りモード、読
み取り濃度)を先頭ページ分としてオペレーションパネ
ル112上の原稿モードLED等にセットし、I/F制
御タスクにOKレスポンスを送出する。
【0588】I/F制御タスクにOKレスポンスを送出
した後に、S73−6へ行き、I/F制御タスクからの
レスポンス送出完了メッセージを待ち、エラーが有った
場合は、S73−11へ行き、エラーが無く送出が完了
した場合には、S73−7へ行き、I/F制御タスクか
らの次のコマンドを待つ。
【0589】I/F制御タスクからの次のコマンドが来
た場合は、S73−8において、I/F制御タスクへの
ファイルID情報をセットし、I/F制御タスクにOK
レスポンスを送出する。
【0590】コマンドが妥当でない場合は、S73−1
1へ行き、エラー処理を行う。
【0591】正常に、I/F制御タスクにOKレスポン
スを送出した場合は、S73−9において、I/F制御
タスクからのレスポンス送出完了メッセージを待ち、エ
ラーが有った場合は、S73−11へ行き、エラーが無
かった場合には、S73−10へ行く。
【0592】S73−10において、オペレーションパ
ネル112上のインタフェースLEDを消灯し、通信セ
マフォおよび読取モータセマフォを解放して正常終了す
る。
【0593】S73−11では、エラー処理として、フ
ィードタスクを中断し、画像メモリエリアを解放し、オ
ペレーションパネル112上のインタフェースLEDを
消灯し、通信セマフォおよび読取モータセマフォを解放
し、I/F制御タスクにNGレスポンスを送出して終了
する。
【0594】オペレーションパネル112上のインタフ
ェースLEDが消灯され、通信セマフォおよび読取モー
タセマフォが解放されると、スタンバイ状態では、S7
3−1において設定された画像メモリエリアにより、通
信タスクが起動される。
【0595】通信タスクが起動されてからは、オペレー
ションパネル112上の原稿モードLED等の原稿読み
取りモード情報を元に通常の原稿送信と同じ動作が実行
される。
【0596】2ページ目以降の原稿読み取りモードの変
更は、情報処理端末109からは行わず、通常の原稿送
信と同じくオペレーションパネル112上のユーザオペ
レーションによる。
【0597】尚、本実施例では、特にインクジェット記
録方式の中でも熱エネルギーを利用して飛翔的液滴を形
成し、記録を行うインクジェット記録方式の記録装置を
例にとり説明したが、その代表的な構成や原理について
は、例えば、米国特許第4723129号明細書、同第
4740796号明細書に開示されている基本的な原理
を用いて行うものが好ましい。この方式はいわゆるオン
デマンド型、コンティニュアス型のいずれにも適用可能
であるが、特に、オンデマンド型の場合には、液体(イ
ンク)が保持されているシートや液路に対応して配置さ
れている電気熱変換体に、記録情報に対応して各沸騰を
越える急速な温度上昇を与える少なくとも一つの駆動信
号を印加することによって、電気熱変換体に熱エネルギ
ーを発生せしめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じ
させて、結果的にこの駆動信号に一対一で対応した液体
(インク)内の気泡を形成できるので有効である。この
気泡の成長、収縮により吐出用開口を介して液体(イン
ク)を吐出させて、少なくとも一つの滴を形成する。こ
の駆動信号をパルス形状とすると、即時適切に気泡の成
長収縮が行われるので、特に応答性に優れた液体(イン
ク)の吐出が達成でき、より好ましい。
【0598】このパルス形状の駆動信号としては、米国
特許第4463359号明細書、同第4345262号
明細書に記載されているようなものが適している。尚、
上記熱作用面の温度上昇率に関する発明の米国特許第4
313124号明細書に記載されている条件を採用する
と、更に優れた記録を行なうことができる。
【0599】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出口、液路、電気熱変換体
の組み合わせ構成(直線状流路または直角液流路)の他
に熱作用部が屈曲する領域に配置されている構成を開示
する米国特許第4558333号明細書、米国特許第4
459600号明細書を用いた構成としてもよい。
【0600】加えて、複数の電気熱変換体に対して、共
通するスリットを電気熱変換体の吐出部とする構成を開
示する特開昭59−123670号公報や熱エネルギー
の圧力波を吸収する開孔を吐出部に対応せる構成を開示
する特開昭59−138461号公報に基づいた構成と
してもよい。
【0601】更に、記録装置が記録できる最大記録媒体
の幅に対応した長さを有するフルラインタイプの記録ヘ
ッドとしては、上述した明細書に開示されているような
複数記録ヘッドの組み合わせによってその長さを満たす
構成や、一体的に形成された1個の記録ヘッドとしての
構成のいずれでも良い。
【0602】加えて、装置本体に装着されることで、装
置本体との電気的な接続や装置本体からのインクの供給
が可能になる交換自在のチップタイプの記録ヘッド、或
いは記録ヘッド自体に一体的にインクタンクが設けられ
たカートリッジタイプの記録ヘッドを用いた場合にも本
発明は有効である。
【0603】また、記録ヘッドに対しての回復手段、予
備的な補助手段等を付加することは本発明の効果を一層
安定できるので好ましいものである。これらを具体的に
挙げれば、記録ヘッドに対してのキャッピング手段、ク
リーニング手段、加圧或いは吸引手段、電気熱変換体或
いはこれとは別の加熱素子或いはこれらの組み合わせに
よる予備加熱手段、記録とは別の吐出を行う予備吐出モ
ードを行うことも安定した記録を行うために有効であ
る。
【0604】以上説明した本発明実施例においては、イ
ンクを液体として説明しているが、室温やそれ以下で固
化するインクであって、室温で軟化するもの、もしくは
液体であるもの、或いはインクジェット方式ではインク
自体を30℃以上、70℃以下の範囲内で温度調整を行
ってインクの粘性を安定吐出範囲にあるように温度制御
するものが一般的であるから、使用記録信号付与時にイ
ンクが液状をなすものであればよい。
【0605】加えて、積極的に熱エネルギーによる昇温
をインクの固定状態から液体状態への状態変化のエネル
ギーとして使用せしめることで防止するか、またはイン
クの蒸発防止を目的として放置状態で固化するインクを
用いるかして、いずれにしても熱エネルギーの記録信号
に応じた付与によってインクが液化し、液状インクとし
て吐出するものや、記録媒体に到達する時点では既に固
化し始めるもの等のような、熱エネルギーによって初め
て液化する性質のインクとしても良い。このような場合
インク、インクは特開昭54−56847号公報或いは
特開昭60−71260号公報に記載されるような、多
孔質シート凹部または貫通孔に液状または固形物として
保持された状態で、電気熱変換体に対抗するような形態
としても良い。上述した各インクに対しても最も有効な
ものは、上述した膜沸騰方式を実行するものである。
【0606】また、熱エネルギーを利用したインクジェ
ット方式に限らず、ピエゾ素子等を利用したインクジェ
ット方式にも本発明は適用可能である。
【0607】
【発明の効果】以上の様に本発明によれば、吐出ヘッド
のインク吐出状態の適否の判別を行い、判別結果に応じ
て画像データの保存を行うモードと、インク吐出状態の
適否の判別を行うことなく画像データの保存を行うモー
ドの選択を可能にするので、必要に応じてインク吐出状
態の判別動作を行うことができ、ランニングコストやス
ループットの低下を防止することが可能となる。
【0608】又、ファクシミリ信号を受信し記録する場
合は、所定量の画像データ記録後、記録ヘッドのインク
吐出状態の適否を判別し、ユーザが比較的画像記録装置
に近くにいる様な外部機器からの画像データ記録時には
記録ヘッドのインク吐出状態の適否の判別動作を禁止す
るので、ランニングコスト,スループットの低下を防ぐ
ことが可能となる。
【0609】又、外部機器より送られてくる画像データ
を記録後も保存しておくモードが選択可能になるので、
複数部の記録出力が必要な場合にもいちいち複写機にて
複写処理を行うことなく複数部の記録出力を得ることが
可能になり、使い勝手が著しく向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例のファクシミリ装置の構成を示した図
である。
【図2】インターフェース制御部108の構成を示した
図である。
【図3】ファクシミリ部1とプリンタ部2の間の信号線
を示した図である。
【図4】ファクシミリモード時における情報処理端末と
ファクシミリ装置間でのデータ送受信の概略を示した図
である。
【図5】IEEE P1284規格の双方向パラレルイ
ンターフェースのフェーズ遷移図である。
【図6】インターフェース制御タスクの動作を示したフ
ローチャートである。
【図7】レスポンス送出処理の動作を示したフローチャ
ートである。
【図8】コマンド処理タスクの動作を示したフローチャ
ートである。
【図9】コマンド処理タスクの動作を示したフローチャ
ートである。
【図10】ダウンロードファイル処理の動作を示したフ
ローチャートである。
【図11】ダウンロードファイル処理の動作を示したフ
ローチャートである。
【図12】図10、図11に示す外部情報処理端末との
データ送受信を詳細に示したフローチャートである。
【図13】図10、図11、図12に示す後処理を詳細
に示したフローチャートである。
【図14】ファイルプリンド処理の動作を示したフロー
チャートである。
【図15】ファイルプリンド処理の動作を示したフロー
チャートである。
【図16】図14のパラメータチェック処理を詳細に示
したフローチャートである。
【図17】図14の記録部チェック処理を詳細に示した
フローチャートである。
【図18】図14の後処理を詳細に示したフローチャー
トである。
【図19】記録処理タスクを詳細に示したフローチャー
トである。
【図20】記録部の電源投入時の初期化処理を詳細に示
したフローチャートである。
【図21】記録部のソフト電源投入時の初期化処理を詳
細に示したフローチャートである。
【図22】図19の記録紙給紙処理を詳細に示したフロ
ーチャートである。
【図23】記録部の記録材残量検知処理を詳細に示した
フローチャートである。
【図24】記録材残量検知処理、及び縮小記録処理の動
作判断処理を詳細に示したフローチャートである。
【図25】プリント情報取得処理の動作を示したフロー
チャートである。
【図26】ファイル送信処理の動作を示したフローチャ
ートである。
【図27】ファイル送信処理の動作を示したフローチャ
ートである。
【図28】図26のパラメータチェック処理を詳細に示
したフローチャートである。
【図29】図26、図27の後処理を詳細に示したフロ
ーチャートである。
【図30】送信情報取得処理の動作を示したフローチャ
ートである。
【図31】送信情報取得処理の動作を示したフローチャ
ートである。
【図32】アップロードファイル処理の動作を示したフ
ローチャートである。
【図33】アップロードファイル処理の動作を示したフ
ローチャートである。
【図34】アップロードファイル処理の動作を示したフ
ローチャートである。
【図35】図32のファイルアップロードの可否判定処
理を詳細に示したフローチャートである。
【図36】図32の要求ページ情報指示の正否判定処理
を詳細に示したフローチャートである。
【図37】図33の画像データ転送要求の正否判定処理
を詳細に示したフローチャートである。
【図38】図33の転送画像データの生成処理を詳細に
示したフローチャートである。
【図39】受信処理の動作を示したフローチャートであ
る。
【図40】受信モード保存処理の動作を示したフローチ
ャートである。
【図41】記録待ち受信画像監視タスク処理の動作を示
したフローチャートである。
【図42】受信情報取得処理の動作を示したフローチャ
ートである。
【図43】受信情報の構成を示した図である。
【図44】RAM103に記憶されている通信管理情報
の構成を示した図である。
【図45】通信管理受付番号取得処理の動作を示したフ
ローチャートである。
【図46】通信管理情報取得処理の動作を示したフロー
チャートである。
【図47】ファクシミリ装置本体の操作による通信管理
レポート記録処理動作を示したフローチャートである。
【図48】通信管理レポートの例を示した図である。
【図49】ファイルID取得処理の動作を示したフロー
チャートである。
【図50】図49の最新ファイルID情報の生成処理を
詳細に示したフローチャートである。
【図51】図49のファイルID一覧情報の生成処理を
詳細に示したフローチャートである。
【図52】ファイル情報取得処理の動作を示したフロー
チャートである。
【図53】ファイル管理情報の構成を示した図である。
【図54】ページ情報取得処理の動作を示したフローチ
ャートである。
【図55】ページ管理情報の構成を示した図である。
【図56】ファイル消去処理の動作を示したフローチャ
ートである。
【図57】ファクシミリ情報処理の動作を示したフロー
チャートである。
【図58】電話発呼処理の動作を示したフローチャート
である。
【図59】図58の発呼条件チェック処理を詳細に示し
たフローチャートである。
【図60】図58のダイヤル情報取得処理を詳細に示し
たフローチャートである。
【図61】オンフック制御の動作を示したフローチャー
トである。
【図62】オンフック制御の動作を示したフローチャー
トである。
【図63】オンフック制御の動作を示したフローチャー
トである。
【図64】呼切断処理の動作を示したフローチャートで
ある。
【図65】コマンドセット切り替え処理の動作を示した
フローチャートである。
【図66】コマンドセット切り替え処理の動作を示した
フローチャートである。
【図67】図65のパラメータチェック処理を詳細に示
したフローチャートである。
【図68】図65の記録チェック処理を詳細に示したフ
ローチャートである。
【図69】コマンドセット切り替え処理の動作を示した
フローチャートである。
【図70】図65の後処理を詳細に示したフローチャー
トである。
【図71】ファクシミリ用蓄積スキャン処理の動作を示
したフローチャートである。
【図72】図71のタスク終了確認処理を詳細に示した
フローチャートである。
【図73】原稿送信処理の動作を示したフローチャート
である。
【図74】本実施例のファクシミリ装置の構成例を示す
断面図である。
【図75】図74に示すファクシミリ装置の記録紙搬送
系を示す図である。
【符号の説明】
101 ファクシミリMPU 102 ROM 103 RAM 104 通信部 105 読取部 106 RL−RAW変換器 107 8pel−360dpi解像度変換器 108 インターフェース制御部 109 情報処理端末 110 外部インターフェース信号線 111 モータ 112 オペレーションパネル 113 原稿検出センサ 201 プリンタMPU 202 ROM 203 RAM 204 横縦変換器 205 印字ヘッド 206 PEセンサ 207 フッタLED、フッタセンサ 208 モータ 302 内部インターフェース信号線
フロントページの続き (72)発明者 岡村 孝二 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内 (72)発明者 上野 康秀 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像データに応じてインク滴を吐出する
    記録ヘッドを用いて記録材上に画像を記録する画像記録
    装置において、 画像データを格納する格納手段と、 前記格納手段に格納された所定量の画像データ記録後、
    前記記録ヘッドのインク吐出状態の適否を判別する判別
    手段と、 前記判別手段による判別結果に応じて画像データを保存
    する第1モードと、前記判別手段による前記インク吐出
    状態の適否の判別を行うことなく、前記格納手段に格納
    された画像データを保存する第2モードとで前記格納手
    段を制御する制御手段と、 前記第1モード又は前記第2モードを選択する選択手段
    と、を有することを特徴とする画像記録装置。
  2. 【請求項2】 更に、回線を介してファクシミリ信号と
    して送られてくる画像データを受信する受信手段を有
    し、前記選択手段は前記受信手段により受信された画像
    データ記録時に前記第1モードを選択することを特徴と
    する請求項1に記載の画像記録装置。
  3. 【請求項3】 更に、外部情報処理端末から送られてく
    る画像データを受信するインタフェース手段を有し、前
    記選択手段は前記インタフェース手段により受信された
    画像データ記録時に前記第2モードを選択することを特
    徴とする請求項1又は2に記載の画像記録装置。
  4. 【請求項4】 更に、前記インタフェース手段により受
    信された画像データを前記格納手段に格納することなく
    記録する第3モードで動作可能でなって、前記選択手段
    は前記第2モード又は前記第3モードの選択を前記外部
    情報処理端末から前記インタフェース手段に入力する指
    令に基づいて行うことを特徴とする請求項3に記載の画
    像記録装置。
  5. 【請求項5】 前記第1モードにおいて、前記判別手段
    により前記インク吐出状態が適正でないと判別された場
    合、前記制御手段は記録動作が終了した前記所定量の画
    像データを保存し、前記判別手段により前記インク吐出
    状態が適正であると判別された場合、前記制御手段は記
    録動作が終了した前記所定量の画像データを消去するこ
    とを特徴とする請求項1に記載の画像記録装置。
  6. 【請求項6】 前記所定量の画像データが1頁分の画像
    データであることを特徴とする請求項1に記載の画像記
    録装置。
  7. 【請求項7】 更に、前記第1モードにおいて記録材上
    に画像を縮小して記録し、前記第2モードにおいて記録
    材上に画像を縮小することなく記録する記録制御手段を
    有することを特徴とする請求項1に記載の画像記録装
    置。
  8. 【請求項8】 前記判別手段は記録材の後端部に記録さ
    れた所定画像の濃度を検知し、検知結果に応じて前記イ
    ンク吐出状態の適否を判別することを特徴とする請求項
    1に記載の画像記録装置。
  9. 【請求項9】 前記記録ヘッドは熱エネルギーを用いて
    インクに状態変化を生起させることにより吐出口よりイ
    ンク滴を吐出することを特徴とする請求項1に記載の画
    像記録装置。
  10. 【請求項10】 画像データに応じてインク滴を吐出す
    る記録ヘッドを用いて記録材上に画像を記録する画像記
    録装置において、 外部機器より送られてくる画像データを受信する受信手
    段と、 画像データを格納する格納手段と、 前記外部機器より送られてくる制御情報に応じて第1動
    作モード又は第2動作モードを選択する選択手段と、 前記選択手段による前記第1動作モード選択時に前記受
    信手段により受信された画像データを前記格納手段に格
    納するとともに記録し、記録動作終了後も格納された画
    像データを保存し、 前記選択手段による前記第2動作モード選択時に前記受
    信手段により受信された画像データを前記格納手段に格
    納することなく記録するべく、画像データを処理する処
    理手段と、を有することを特徴とする画像記録装置。
  11. 【請求項11】 更に、回線を介してファクシミリ信号
    として送られてくる画像データを受信する別の受信手段
    を有し、前記格納手段は前記別の受信手段により受信さ
    れた画像データを格納することを特徴とする請求項10
    に記載の画像記録装置。
  12. 【請求項12】 前記記録ヘッドは熱エネルギーを用い
    てインクに状態変化を生起させることにより吐出口より
    インク滴を吐出することを特徴とする請求項10に記載
    の画像記録装置。
  13. 【請求項13】 画像データに応じてインク滴を吐出す
    る記録ヘッドを用いて記録材上に画像を記録する画像記
    録装置において、 回線を介してファクシミリ信号として送られてくる第1
    の画像データを受信する受信手段と、 外部機器から送られてくる第2の画像データを受信する
    インタフェース手段と、 前記受信手段により受信された第1の画像データ又は前
    記インタフェース手段により受信された第2の画像デー
    タを格納する格納手段と、 前記第1の画像データを所定量記録後、前記記録ヘッド
    のインク吐出状態の適否を判別する判別手段と、 前記判別手段の判別結果に応じて前記格納手段を制御す
    る制御手段と、 前記外部機器からの制御情報に基づいて前記第2の画像
    データの記録を指示する指示手段と、 前記指示手段による前記第2の画像データの記録時に前
    記判別手段の動作を禁止する禁止手段と、を有すること
    を特徴とする画像記録装置。
  14. 【請求項14】 更に、前記第1の画像データ記録時に
    記録材上に縮小画像を記録する縮小処理を行う処理手段
    と、前記第2の画像データ記録時に前記処理手段による
    前記縮小処理を禁止する禁止手段とを有することを特徴
    とする請求項13に記載の画像記録装置。
  15. 【請求項15】 前記判別手段は記録材の後端部に記録
    された所定画像の濃度を検知し、検知結果に応じて前記
    インク吐出状態の適否を判別することを特徴とする請求
    項13に記載の画像記録装置。
  16. 【請求項16】 前記制御手段は、前記判別手段により
    前記インク吐出状態が適正でないと判別された場合、記
    録動作が終了した前記所定量の画像データを保存するべ
    く前記格納手段を制御し、前記インク吐出状態が適正で
    あると判別された場合、記録動作が終了した前記所定量
    の画像データを消去するべく前記格納手段を制御するこ
    とを特徴とする請求項13又は14に記載の画像記録装
    置。
  17. 【請求項17】 前記所定量は1頁分の画像データであ
    ることを特徴とする請求項16に記載の画像記録装置。
  18. 【請求項18】 前記記録ヘッドは熱エネルギーを用い
    てインクに状態変化を生起させることにより吐出口より
    インク滴を吐出することを特徴とする請求項13に記載
    の画像記録装置。
JP6279497A 1994-11-14 1994-11-14 画像記録装置 Withdrawn JPH08142449A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6279497A JPH08142449A (ja) 1994-11-14 1994-11-14 画像記録装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6279497A JPH08142449A (ja) 1994-11-14 1994-11-14 画像記録装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08142449A true JPH08142449A (ja) 1996-06-04

Family

ID=17611878

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6279497A Withdrawn JPH08142449A (ja) 1994-11-14 1994-11-14 画像記録装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08142449A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH08139900A (ja) 画像通信装置
US5726769A (en) Image processing apparatus capable of connecting external information processing terminal, and including printer unit and data processing unit
US5905582A (en) Image processing apparatus for processing image data in response to signals from an external apparatus
JP3665877B2 (ja) 複合機
JP3320222B2 (ja) 画像記録装置
US6809836B1 (en) Image communication apparatus and its control method
US8373891B2 (en) Image-forming apparatus and method for controlling the same
JP2000115483A (ja) 画像処理装置及びその方法、及び画像処理システム
JP4280377B2 (ja) 画像通信方法及び装置
JP3210194B2 (ja) 画像処理装置及び画像処理システムの制御方法
JP3135462B2 (ja) 画像通信装置及びその制御方法
JPH08142449A (ja) 画像記録装置
JP3679432B2 (ja) 画像通信装置
JP2000358124A (ja) ファクシミリ装置及びその制御方法
JP3599452B2 (ja) 画像通信装置及びその制御方法及び画像通信システム
JP3599408B2 (ja) 通信システム及び通信装置及び通信制御方法
JPH08139877A (ja) 画像通信装置
JPH08139879A (ja) 画像通信装置
JP2004032729A (ja) 画像通信装置及び画像通信システムの制御方法
JP2001078041A (ja) 画像通信装置及びその方法
JP2000134441A (ja) 画像通信装置及び前記装置における通信制御方法
JP4115496B2 (ja) 画像通信装置及びその制御方法
JP2004229047A (ja) 画像形成装置およびその制御方法
KR19980051625A (ko) 수신측 팩시밀리의 기록용지 없음 알림방법
JPH05219296A (ja) ファクシミリ装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20020115