JP3679432B2 - 画像通信装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、情報処理端末に接続が可能な画像通信装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、パーソナルコンピュータ等の情報処理端末に接続し、情報処理端末からコマンドなどで制御することが可能な画像通信装置において、画像通信装置の主な機能である読取、記録、通信の起動を情報処理端末側から行うものはあった。このためのインタフェースとしては、ほとんどの情報処理端末に搭載されているRS232Cインタフェースが一般的であった。
【0009】
又、情報処理端末と接続するためのインタフェースは、常に双方向のデータ転送ができる全二重タイプのインタフェースであったので、情報処理端末からの指示を判断した結果、その指示に基づく処理が実行可能であるならば、その旨を情報処理端末へ出力し、直ちに該当する処理を実行していた。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来例において、RS232Cインタフェースは、シリアル転送で全二重通信を行う低速のインターフェースであるが、近年、情報処理端末および画像通信装置の処理速度は著しく向上しており、より高速のデータ転送が要求されている。そこで、多くの情報処理端末に搭載されているパラレルインタフェースを使用し、従来の片方向通信ではなく双方向通信が可能なインタフェースとして規格化する動きがある。これは、IEEE P1284と呼ばれる規格であり、このインタフェースを使用することにより高速な双方向通信の実現が可能である。ところが、IEEE P1284の規定するパラレルインタフェースは、半二重通信しか行うことができず、情報処理端末に対して転送したいデータが画像通信装置側に有ったとしても、転送することができない場合があり、この場合にデータ転送が終了するまで、他の指示が受け付けられないという欠点があった。
【0020】
本発明は、上述した問題点に鑑みてなされたもので、高速なデータ転送が可能なインターフェースを使用し、かつ、低価格な画像通信装置を提供するとともに、半2重通信を行うインターフェースを用いた場合に情報処理端末へのデータの転送が行えないような状況での対処を可能とした画像通信装置の提供を目的とする。
【0021】
又、受信した画像を一旦メモリに蓄積してプリンタ部へ出力し、プリンタ部で記録が終了した後にメモリからその画像を消去するモードと、受信した画像をプリンタ部で記録せずにすべてメモリに蓄積するモードに加えて、受信した画像をメモリに蓄積してプリンタ部へ出力するが、プリンタ部で記録が終了した後もメモリにその画像を保持するモードを選択できるようにすることを目的する。
【0022】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明による画像通信装置は、半2重通信により外部情報処理端末と情報を送受信するインターフェース手段を有し、前記外部情報処理端末から情報を受信する第1のフェーズと前記外部情報処理端末へ情報を送信する第2のフェーズとを切り替えることにより情報の送受信を行う画像通信装置において、前記外部情報処理端末からの指示を、前記第1のフェーズに切り替えられた状態で受け付ける指示受け付け手段と、前記指示受け付け手段により受け付けられた指示に対応する処理が実行可能か否かを判断する判断手段と、前記判断結果に基づいて前記指示受け付け手段により受け付けられた指示が実行可能かどうかを示すレスポンスを、前記外部情報処理端末に前記第2のフェーズに切り替えられた状態で出力する出力手段と、前記出力手段によるレスポンスの出力が可能となるまでの時間計測するタイマー手段と、前記判断手段による判断結果に基づいて前記指示受け付け手段で受け付けた指示に対応する処理が実行可能であっても前記タイマー手段による計測に基づき、所定時間経過しても前記第2のフェーズへ遷移しない場合、前記指示受け付け手段で受け付けた指示に対応する処理の実行を中止する手段とを有する。
【0024】
【実施例】
以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細に説明する。
【0025】
図1は、本実施例のファクシミリ装置の構成例を表わす図面である。本実施例のファクシミリ装置は点線から左側のファクシミリ部1と右側のプリンタ部2から構成される。
ファクシミリ部1は、ファクシミリ通信、画像読取、画像メモリ管理、ユーザ登録等の記録動作を除くファクシミリ動作の諸機能を実行する。また、プリンタ部2は、内部インタフェース信号線302を介して送られてくるRAM103内の画像メモリに蓄積されている画像データや情報処理端末109からのデータの記録動作を実行する。
【0026】
ファクシミリ部1は、以下のものより構成される。101は、ファクシミリ部1の動作を制御するためのファクシミリMPUである。
【0027】
102は、プログラムコード、初期値データ、テーブルデータなどが格納されているROMである。
【0028】
103は、画像メモリ、画像バッファ、読取ラインバッファ、記録ラインバッファ、ユーザ登録データエリア、ワークエリアなどに割り当てるRAMである。画像メモリは、通信部104を介して受信された画像データや読み取り部105から読み取られた画像データ、さらには情報処理端末109から送られてきた画像データをファイルとして蓄積するためのメモリである。画像バッファは、通信部104を介しての送受信時に一時的に画像データを保持するためのバッファである。また、情報処理端末109と大量のデータ(後述のダウンロードファイル処理、アップロードファイル処理、通信管理情報取得処理時)を送受信する際にもバッファとして使用される。読取ラインバッファは読み取り後の生画像データ4ライン分のサイズ(216バイト×4ライン)を持つラインバッファであり、また、記録ラインバッファは記録前のコマンドを含む生画像データ4ライン分のサイズ(400バイト×4ライン)を持つラインバッファである。
【0029】
104は、モデムやNCU(網制御装置)等により構成される通信部であり、通信回線や電話機等が接続される。
【0030】
105は、CS(密着型イメージセンサ)等のイメージセンサ、画像処理制御部等により構成される読み取り部であり、原稿を光学的に読み取り、電気的な画像データに変換し、さらに2値化処理、中間調処理などの各種画像処理を施して高精細な画像データを出力するものである。
【0031】
106は、ファクシミリMPU101によりソフトデコードされたランレングス(RL)形式の画像データを生画像(RAW)データにデータ変換するための変換器である。
【0032】
107は、ファクシミリ部1側の主走査解像度8pel/mmの生画像データを、プリンタ部2側の主走査解像度360dpi(dots per inch)の生画像データに変換するための解像度変換器である。
【0033】
108は、外部インタフェース信号線110や内部インタフェース信号線302の制御等を行うインタフェース制御部であり、詳細は後述する。
【0034】
109は、外部に接続されるパーソナルコンピュータやワードプロセッサ等の情報処理端末である。
【0035】
110は、インタフェース制御部108と情報処理端末109とを結ぶ外部インタフェース信号線である。本実施例では、IEEE P1284規格に記載されている双方向パラレルインタフェースに準拠する信号線とする。
【0036】
111は、原稿または記録紙をピックアップするモータである。
【0037】
112は、キー、LCD、LED等により構成されるオペレーションパネルであり、各種表示やオペレータによる各種入力を行うものである。ファクシミリモードとプリンタモード(共に後述)間を移行するためのプリンタキーや、現在プリンタモードであることを示すプリンタLED、また、情報処理端末109からの指示により動作中でありローカルオペレーションが禁止されていることを示すインタフェースLEDは、オペレーションパネル112上にある。
【0038】
113は、原稿を検出する原稿検出センサである。
次にプリンタ部2の構成について説明する。プリンタ部2は以下のものより構成されている。
【0039】
201は、プリンタ部2の動作を制御するプリンタMPU、202は、プログラムコード、初期値データ、テーブルデータ、多種フォントデータなどが格納されているROMである。
【0040】
203は、受信バッファ、ラスターバッファ、テキストバッファ、プリントバッファ、フッタバッファ、ワークエリアなどからなるRAMである。受信バッファはファクシミリ部1のインタフェース制御部108から高速でデータが転送されるため、一時的に受信データを保持しておくためのバッファであり、ラスターバッファはプリンタMPU201が受信バッファのデータを1バイト毎に解析し、印字データのみを抽出するためのバッファであり、テキストバッファは、プリンタMPU201が受信バッファのデータを1バイト毎に解析し、文字コードのみを抽出するためのバッファであり、また、プリントバッファは印字直前の印字データバッファであって、2スキャン分のサイズ(360バイト×64ノズル×2スキャン)を持ち交互に使用する。また、フッタバッファは、フッタ文字印字のための文字コードバッファである。 204は、横形式のラスターバッファの印字データを縦形式のプリントバッファへ格納するための横縦変換回路であり、205は、ヒータドライバによりインクを吐出させる印字ヘッドである。
【0041】
206は、記録紙後端検出センサーであり、記録紙の後端を検出する。
【0042】
207は、フッタ検出用のLED光源とフッタマークからの反射光を検知するための受光素子からなるフッタセンサである。フッタセンサは、インクカートリッジのインク残量検出を行うためのセンサであり、記録紙の所定位置に所定のパターン(フッタマーク)が印字できているかどうかを検知する。
【0043】
208は、記録紙を搬送するモータである。
次に、ファクシミリ部1とプリンタ部2のインタフェースについて説明する。
【0044】
301は、ファクシミリ部MPU101とプリンタ部MPU201を結ぶ信号線である。詳細については後述する。
【0045】
302は、インタフェース制御部108とRAM203を結ぶ内部インタフェース信号線であり、本実施例では、セントロニクス仕様のインタフェースとする。詳細は後述する。
【0046】
また、4は電源供給部である。
【0047】
図2は、インタフェース制御部108とその周辺の詳細についての図である。インタフェース制御部108は、情報処理端末109とデータの送受信を行うため外部インタフェース信号線110を制御し、また、プリンタ部2へのデータ送信を行うため内部インタフェース信号線302を制御する。
【0048】
外部インタフェース信号線110は、外部データ信号線110−1、外部制御信号線110−2、外部応答信号線110−3により構成される。外部データ信号線110−1は情報処理端末109とインタフェース制御部108でデータ転送を行うためのデータバスである。外部制御信号線110−2は情報処理端末109側が制御する信号線であり、IEEE P1284規格に記載のnSelectIn信号、nStrobe信号、nAutoFd信号、nInit信号等が該当する。また、外部応答信号線110−3はインタフェース制御部108側が制御する信号線であり、IEEE P1284規格に記載のBusy信号、nAck信号、nFault信号、PError信号、Select信号等が該当する。各々の信号線の動作は、IEEE P1284規格に準拠しており、情報処理端末109とインタフェース制御部108との間では双方向のデータ転送が可能である。
【0049】
一方、インタフェース制御部108とプリンタ部2とを結ぶ内部インタフェース信号線302は、内部データ信号線302−1、内部制御信号線302−2、内部応答信号線302−3により構成される。内部データ信号線302−1はデータバスである。内部制御信号線302−2はインタフェース制御部108側が制御する信号線であり、外部制御信号線110−2と同様の信号が該当する。また、内部応答信号線302−3はプリンタ部2側が制御する信号線であり、外部応答信号線110−3と同様の信号が該当する。各々の信号線の動作は、セントロニクス仕様に準拠しており、インタフェース制御部108からプリンタ部2の方向にのみデータ転送が可能である。
【0050】
本ファクシミリ装置には、プリンタ部2がファクシミリ部1の記録系として動作するファクシミリモードと、情報処理端末109のプリンタとして動作するプリンタモードとがあり、ファクシミリMPU101の指示に従って切り替えを行う。
【0051】
ファクシミリモードとプリンタモードとの切り替えは、プリンタキーの押下、もしくは、情報処理端末109からのコマンドセット切り替え指示コマンドにより切り替えられる。プリンタキー押下時には、現在プリンタモードにいるならばファクシミリモードに、また、ファクシミリモードにいるならばプリンタモードに移行する。移行に際しては、プリンタ部2のソフト電源のON/OFF切り替え、プリンタLEDのON/OFF切り替え、および、インタフェース信号線制御切り替えSW120の切り替えを行う。コマンドセット切り替え指示コマンドによる処理の詳細は後述する。インタフェース制御部108には、インタフェース信号線制御切り替えSW120があり、ファクシミリモード時とプリンタモード時とで切り替えられる。
【0052】
ファクシミリモード時には、インタフェース信号線制御切り替えSW120はA側になっており、外部インタフェース信号線110および内部インタフェース信号線302はそれぞれファクシミリMPU101の制御下におかれる。従って、外部インタフェース信号線110を介して情報処理端末109と双方向のデータ転送を行いながら、プリンタ部2をファクシミリ部1の記録系として動作させることが可能である。また、この時、ファクシミリ部1からプリンタ部2に対しては、制御コマンド、画像データ、文字コードデータを一般コマンド体系とファクシミリコマンド体系に従い転送する。
【0053】
一方、プリンタモード時には、インタフェース信号線制御切り替えSW120はB側であり、外部インタフェース信号線110と内部インタフェース信号線302は直結となる。すなわち、110−1と302−1、110−2と302−2、110−3と302−3がそれぞれ直結され、情報処理端末109からプリンタ部2に直接データを送ることができる。この時、情報処理端末109からプリンタ部2に対しては、制御コマンド、画像データ、文字コードデータを一般コマンド体系に従い転送する。この時、ファクシミリMPU101は各信号線を制御できず、従って、ファクシミリ部1の記録系としてプリンタ部2を使用することはできない。
【0054】
図3は、信号線301の詳細についての図である。信号線301には、ファクシミリMPU101からプリンタMPU201への信号線群301−1とプリンタMPU201からファクシミリMPU101への信号線群301−2との2種類ある。
ファクシミリMPU101からプリンタMPU201への信号線群301−1は以下のものから構成される。
【0055】
(1)リセット信号線
電源立ち上げ時、プリンタ部2の異常解除時に使用する。
【0056】
(2)自動回復禁止信号線
プリンタ部2の自動回復動作を禁止する時に使用する。
【0057】
(3)ファクシミリモード信号線
プリンタ部2にファクシミリモードで動作中であることを伝える。ファクシミリコマンド体系(後述)は、ファクシミリモード信号線がアクティブ時のみ使用できる。プリンタMPU201は、内部インタフェース信号線302を介してプリンタ部2に送られてくるデータやコマンドがファクシミリ部1からのものか情報処理端末109からのものかをこのファクシミリモード信号線を用いて判別する。
【0058】
(4)エミュレーションモード信号線
プリンタ部2に、プリンタモードにおけるエミュレーションモードの種別を伝える。エミュレーションモードはユーザ登録動作において変更できる。これは、情報処理端末109によってプリンタで用いるコマンド体系が異なるために、コマンド体系を選択するための信号線である。
【0059】
(5)ソフト電源スイッチ信号線
プリンタ部2のソフト的な電源ON,OFFを制御する。電源立ち上げ時、印字動作前後、プリンタセッティング登録が変更された時、および、プリンタモードへ移行した時にこのソフト電源スイッチ信号線を用いて、プリンタ部2のソフト的な電源立ち上げを行う。
【0060】
(6)オンラインスイッチ
ファクシミリ部1とプリンタ部2のオン、オフラインを制御する。
次に、プリンタ部MPU201からファクシミリMPU101への信号線群301−2について述べる。
【0061】
(7)アイドル信号線
プリンタ部2のアイドル状態をファクシミリ部1へ知らせる。アイドル状態とは、プリンタ部2が受信した制御コマンドをすべて処理し終わった状態を言う。アイドル状態でないとき、ファクシミリ部1はプリンタ部2のソフト的な電源OFFを行ってはいけない。
【0062】
(8)給紙要求信号線
プリンタ部2が記録紙の給紙を行うことをファクシミリ部1に知らせる。ファクシミリモード中、ファクシミリ部1から印字すべきデータを受信した時、または印字データが記録紙1枚を超えるような長尺印字時に給紙要求信号線を使用する。また、プリンタモード中においても、情報処理端末109から印字すべきデータを受信した時、または印字データが記録紙1枚を超えるような長尺印字時に給紙要求信号線を使用する。
【0063】
(9)インク残量検知出力信号線
インク有無の結果が判別できたことをファクシミリ部1へ知らせる。次項のインク残量検知結果信号線と組み合わせて機能を果たす。本実施例のファクシミリ装置にはファクシミリモード時の受信画像の印字中だけの機能としてインク残量検知機能がある。これは、受信画像の性質上、受信した画像は確実に印字をしなければならない。したがって、インク切れの場合はその旨をファクシミリ部1へ知らせる。ファクシミリ部1は受信画像をメモリ蓄積しておき、ユーザにカートリッジ交換を促す表示等を行う。その後、再度受信画像の印字を試みる。インク残量の検知方法として、フッタ印字検知を行う。このフッタ印字検知とは、受信画像印字の毎ページ後端の所定位置にインク残量検知マーク(フッタ)を印字し、そのマークをフォトセンサにより検知する方法を言う。フォトセンサの出力が黒ならばインク有り、白ならばインク無しとする。
【0064】
(10)インク残量検知結果信号線
インク有無の結果をファクシミリ部1へ知らせる。前項のインク残量検知出力信号線と組み合わせて機能を果たす。インク無検知をした時は、本インク残量検知結果を出力した後、前項のインク残量検知出力信号線をアクティブにする。ゆえにファクシミリ部1は前項のインク残量検知出力信号線を確認の上、本インク残量検知結果を参照することにより、インクの有無を知ることができる。
【0065】
(11)記録紙色紙信号線
記録紙が色紙であることをファクシミリ部1へ知らせる。前前項のインク残量検知出力信号線と組み合わせて機能を果たす。記録紙が色紙であることを検知したときは、本記録紙色紙信号を出力した後、前前項のインク残量検知出力信号線をアクティブにする。ゆえにファクシミリ部1は前前項のインク残量検知出力信号線を確認の上、本記録紙色紙信号を参照することにより、記録紙が色紙か否かを知ることができる。
【0066】
(12)カートリッジ有無信号線
インクカートリッジの有無をファクシミリ部1へ知らせる。プリンタ部2は、100msecのタイマ割込において、連続16回カートリッジ無し、または、有りの状態が続いたらカートリッジ有無信号線を変化させる。ファクシミリ部1は、本カートリッジ有無信号線によってカートリッジ無しを検知した場合、LCD表示等によりカートリッジを装着するよう促すとともに、ファクシミリモードにおける印字動作を禁止する。
【0067】
(13)カートリッジ正誤信号線
カートリッジの正誤をファクシミリ部1へ知らせる。プリンタ部2は、100msecのタイマ割込において、連続16回誤カートリッジの装着または正しいカートリッジの装着の状態が続いたらカートリッジ正誤信号線を変化させる。ファクシミリ部1は、本カートリッジ正誤信号線によってカートリッジ誤りを検知した場合、LCD表示等により正しいカートリッジを装着するよう促す。
【0068】
(14)ソフト電源信号線
プリンタ部2のソフト的なパワー状態を示す。ファクシミリモード時は、印字動作中、回復動作中にオン状態となる。一方プリンタモード時は、記録動作中、待機中を問わず常時オン状態となる。
【0069】
(15)オンライン信号線
ファクシミリモードにおけるプリンタ部2のオンライン、オフラインを示す。オフライン時は、内部インタフェース信号線302を用いてのコマンドを受け付けない。
【0070】
(16)エラー信号線
プリンタ部2のエラー状態を示す。
【0071】
(17)ファクシミリモード復帰要求信号線
プリンタモード時に、情報処理端末109からファクシミリモード復帰要求コマンドがきたことをファクシミリMPU101に通知するために使用する。通知されたファクシミリMPU101は、プリンタモードからファクシミリモードに移行する制御を行う。移行制御の詳細は後述する。
【0072】
次にコマンド体系について詳述する。
内部インタフェース信号線302を用いるコマンド体系には、一般コマンド体系とファクシミリコマンド体系がある。一般コマンド体系は、一般的に使用されるコマンド体系であり、ファクシミリモード、プリンタモードともに使用できる。プリンタモードにおけるコマンド体系の設定は、ユーザ登録によって変更することができる。
【0073】
ファクシミリコマンド体系は、前記一般コマンド体系だけでは実現できない機能について、用意された特別なコマンド体系である。特殊な機能のため、ファクシミリモード時のみサポートする。プリンタ部2がプリンタモード時に該コマンドを受信した場合は無視する。
【0074】
ファクシミリコマンド体系は、以下のものより構成されている。
【0075】
(1)プリンタセッティングコマンド
プリンタ部2の初期設定に関するコマンドである。電源立ち上げ時、プリンタセッティング登録変更時、ファクシミリモード給紙時、ファクシミリモード排紙時、ファクシミリモード異常終了時に該コマンドを用いる。
【0076】
(2)双方向印字補正コマンド
双方向印字を行うときの往復の印字ずれを補正する。電源立ち上げ時、ファクシミリモードの記録紙給紙時に使用する。プリンタ部2が複数のインク吐出口を備えたヘッドをキャリッジにより主走査方向に移動しながら画像記録するシャトル印字式のため、往と復のスキャンによる印字ずれの補正を、印字モードごと、装置ごとの値としてプリンタ部2へ転送する。プリンタ部2は該双方向印字補正値により、ソフト電源ON時、印字開始直前時に双方向印字補正を行う。
【0077】
(3)双方向印字コマンド
双方向印字、片方向印字に関するコマンドである。ファクシミリモードの記録紙給紙時に使用する。ユーザ登録により選択された(ファクシミリモードにおける画像印字時、文字コード印字時で別設定)双、片方向印字の設定をプリンタ部へ転送する。プリンタモードではユーザ登録に従わない。
【0078】
(4)フッタ印字コマンド
受信情報フッタ印字をする/しない、インク残量検知をする/しない、記録紙後端検出開始スキャン数、フッタ文字コードをひとまとめにしたコマンドである。受信画像のページ毎給紙時に使用する。
【0079】
受信情報フッタとは、自機が画像を受信した日時、受付番号、受信画像ページ等を含む情報文字のことである。ユーザ登録により受信情報フッタを印字するに設定してある場合、プリンタ側が受信画像に対し、プリンタ側のフォントデータを用いて展開した情報文字を排紙直前の記録紙後端に印字する。ユーザ登録によりインク残量検知するに設定してある場合、インク残量検知のためのインク残量検知マークを前記受信情報フッタと同一スキャン内に描くとともに、インク残量検知処理を行う。
【0080】
(5)ファクシミリイメージコマンド
1ラインの画像データとともに、副走査における解像度変換の変換比率を転送する。受信画像、コピー画像、送信不達画像印字に使用する。主走査方向に関する解像度変換はハード回路(8pel−360dpi解像度変換器107)にて行うが、副走査方向に関する解像度変換はソフトウエアにより実現する。ファクシミリ部1のソフトウエアが変換比率を算出し、該コマンドで1ラインの画像データとともに、解像度変換の変換比率を転送する。一方、1ラインの画像データと変換比率を受信したプリンタ部2のソフトウエアは、1ラインの画像データを変換比率倍に拡張し印字する。
【0081】
(6)ファクシミリリセットコマンド
ファクシミリモード時に使用するプリンタ部の各種フラグを初期化する。ファクシミリモードの記録紙排紙時に使用する。
【0082】
図4は、ファクシミリモード時における情報処理端末109とインタフェース制御部108間でのデータ送受信の概略を示したものである。
【0083】
情報処理端末109とファクシミリ装置との間では、各種動作ごとにコマンド、レスポンスなどをあらかじめ決められたインタフェースプロトコルに従って送受信する。まず、情報処理端末109からファクシミリ装置に対して、実行したい動作に対応したコマンドを送出する。この時、コマンドによっては受信パラメータが付随する場合もある。コマンド内には、各コマンドを識別するためのコマンドコードや、次に続く受信パラメータのサイズ等が格納されている。また、受信パラメータ内には、各コマンドに対する動作を実行するために必要な設定値(ファイルIDや解像度等)や画像データが格納されている。本ファクシミリ装置においては、これらのコマンドおよび受信パラメータは、DMA処理により、インタフェース制御部108から、通常はRAM103のワークエリア内の所定の場所に順次格納されるものとする。ただし、一部のデータ量の大きい受信パラメータに関しては、RAM103内の画像バッファが使用されるものとする。
【0084】
コマンドを受信したファクシミリ装置では、該コマンドに対するレスポンスを生成し送出する。レスポンスには、受信したコマンドが受け付けられたことを示すOKレスポンス、受信したコマンドに間違いがあり受け付けられなかったことを示すNGレスポンス、および、動作中等の理由により受信したコマンドが現在受け付けられないことを示すBUSYレスポンスがある。また、OKレスポンスの場合には、送出パラメータが付随することがある。送出パラメータには、送信やプリントの結果、ファイルの属性等、指示されたコマンドに対応したファクシミリ装置内での情報が格納される。本ファクシミリ装置においては、これらのレスポンスおよび送出パラメータは、DMA処理により、通常はRAM103のワークエリア内の所定の場所からインタフェース制御部108を介して情報処理端末109に順次送出されるものとする。ただし、一部のデータ量の大きい送出パラメータに関しては、RAM103内の画像バッファが使用されるものとする。
【0085】
図5は、IEEE P1284規格に記載されているNibble Mode、Byte Modeでのフェーズの遷移図を示したものである。
【0086】
各フェーズ内での処理、および、あるフェーズから別のフェーズへの遷移は、情報処理端末109とインタフェース制御部108との間での外部インタフェース信号線110を使用したハンドシェイクにより実行される。従って、情報処理端末109とファクシミリ装置とは常に同一のフェーズにいることが可能となる。図中のCompatibility Mode時には、情報処理端末109からインタフェース制御部108の方向(以降、フォワード方向)にデータ転送を行う。また、Nibble/Byte Mode時にはインタフェース制御部108から情報処理端末109の方向(以降、リバース方向)にデータ転送を行う。
本ファクシミリ装置のファクシミリモード時においては、データ転送時以外は、外部制御信号線110−2の信号線の変化に対して割込が発生し、割込処理内で外部応答信号線110−3を変化させることにより、ハンドシェイクを行うものとする。また、データ転送時には、DMAと組み合わせてハードウェアで自動的にハンドシェイクを行うものとする。
【0087】
各フェーズでの詳細はIEEE P1284規格に記載されているので、ここでは、各フェーズの説明を簡単に示す。
【0088】
(a)Forward Data Transfer Phase
フォワード方向での1バイトのデータ転送を行うフェーズ。
【0089】
(b)Forward Idle Phase
フォワード方向でのデータ転送への移行、もしくは、NegotiationPhaseへの移行が可能なフェーズ。前述したコマンドや受信パラメータは、1バイトごとに(a)と(b)を繰り返すことにより情報処理端末109からインタフェース制御部108に転送される。
【0090】
(c)Negotiation Phase
Compatibility ModeからNibble/Byte Modeに移行するためのフェーズ。
【0091】
(d)Termination Phase
Nibble/Byte ModeからCompatibility Modeに移行するためのフェーズ。
【0092】
(e)Reverse Data Transfer Phase
リバース方向での1バイトのデータ転送を行うフェーズ。
【0093】
(f)Host Busy Data Available Phase
リバース方向に送るべきデータが有るが、情報処理端末109がビジー(データが受けられない状態)であるフェーズ。前述したレスポンスや送出パラメータは、1バイトごとに(e)と(f)を繰り返すことによりインタフェース制御部108から情報処理端末109に転送される。
【0094】
(g)Host Busy Data Not Available Phase
リバース方向に送るべきデータがなく、情報処理端末109がビジーであるフェーズ。
【0095】
(h)Reverse Idle Phase
ファクシミリ装置内にリバース方向のデータが生成されることを待っているフェーズ。
【0096】
(i)Interrupt Host Phase
ファクシミリ装置内で情報処理端末109に送信するべきデータ(リバース方向のデータ)が生成されたことをファクシミリ装置から情報処理端末109に通知するフェーズ。
【0097】
(a)から(i)のフェーズ遷移において、ファクシミリ装置側でフェーズ間の移行の起動がかけられるのは(h)から(i)への移行のみであり、それ以外のフェーズ間の移行は全て情報処理端末109の起動により開始される。従って、ファクシミリ装置内に送出するべきデータが存在したとしても、すぐに送出できるとは限らない。
【0098】
また、本規格においては、(c)の時点でファクシミリ装置内にすでに送出するべきデータ(レスポンス等)があれば、(f)に移行することも可能であるが、本ファクシミリ装置においては、(c)→(f)への移行は行わず、必ず(c)→(g)→(h)と移行するものとする。そして、(h)においてファクシミリ装置内に送出するべきデータができれば、(h)から(i)への起動をファクシミリ装置側から行い、その後、(f)と(e)を繰り返すことによりデータ転送を行うものとする。また、後述するRAM103のワークエリア内の送出開始可能フラグは、Reverse Idle Phaseにいることを示すフラグであり、(g)から(h)に移行する時にONにし、(h)から(i)や(d)に移行する時にOFFにするものとする。
【0099】
また、上述したようにプリンタモード時には、外部インタフェース信号線110と内部インタフェース信号線302は直結され、セントロニクス仕様に準拠した片方向のデータ転送しか行うことができない。これは、図5のCompatibility Modeに該当する動作である。従って、情報処理端末109は、(c)Negotiation Phaseの起動を行い、これに対する応答の有無により、ファクシミリ装置がどちらのモードにいるかを識別できる。すなわち、応答があればファクシミリモードであり、応答がなければプリンタモードであると情報処理端末109は識別することが可能である。
【0100】
図6は、インタフェース制御タスクの動作を示すフローチャートである。
【0101】
まず、S6−1において、プリンタモードであるか否かを判断する。プリンタモードであるならばS6−2において、ファクシミリモードへの復帰要求が有るか否かを判断する。これは、プリンタMPU201からファクシミリMPU101への信号線301の中の(17)ファクシミリモード復帰要求信号線により判断される。ファクシミリモードへの復帰要求が有ると判断された場合には、S6−3において、コマンド処理タスクにコマンドセット切り替え指示コマンドを示すメッセージを送信し、RAM103のワークエリア内の所定の場所(以降、フェーズ管理用RAM)にコマンド受信フェーズを示す値を格納し、S6−1に戻る。また、S6−2においてファクシミリモードへの復帰要求が無いと判断された場合にも、S6−1に戻る。
S6−1において、プリンタモードでないと判断された場合には、S6−5において、フェーズ管理用RAMの値によりコマンド受信フェーズであるか否かを判断する。コマンド受信フェーズであるならば、S6−6において、情報処理端末109からコマンドおよび付随される受信パラメータが受信されたか否かを判断し、受信していなければS6−1に戻る。また、コマンドを受信していれば、S6−7において、コマンド処理タスクに該コマンドおよび受信パラメータに関する情報を含んだメッセージを送信し、S6−8において、フェーズ管理用RAMにレスポンス生成フェーズを示す値を格納し、S6−1に戻る。
【0102】
S6−5において、コマンド受信フェーズでないと判断された場合には、S6−9において、フェーズ管理用RAMの値によりレスポンス生成フェーズであるか否かを判断する。レスポンス生成フェーズであるならば、S6−10において、コマンド処理タスクからレスポンスの返送依頼(メッセージ)があるか否かを判断し、レスポンスの返送依頼がなければS6−1に戻る。また、レスポンスの返送依頼があれば、S6−11において、RAM103のワークエリア内のレスポンス送出要求フラグをONにする。レスポンス送出要求フラグは、情報処理端末109に送出するべきデータがファクシミリ装置内にあるということを示しており、全てのデータを送出したらOFFにする。次に、S6−12において、RAM103のワークエリア内のレスポンス送出タイマーに所定の値を格納する。ここで、レスポンス送出タイマーは、一定時間ごとにデクリメントされるタイマーであり、これにより一定時間内にデータを送出できなかった場合のタイムアウトを検出するものとする。次に、S6−13において、フェーズ管理用RAMにレスポンス送出フェーズを示す値を格納し、S6−1に戻る。
【0103】
S6−9において、レスポンス生成フェーズでないと判断された場合には、S6−14において、フェーズ管理用RAMの値によりレスポンス送出フェーズであるか否かを判断する。レスポンス送出フェーズであるならばS6−15に進み、レスポンス送出処理を行い、レスポンス送出フェーズでないならばS6−1に戻る。
図7は、レスポンス送出処理の動作を示すフローチャートである。
【0104】
まず、S7−1において、レスポンス送出要求フラグがONであるか否かを判断する。ONならば、情報処理端末109に送出するべきデータがファクシミリ装置内にあるということなので、S7−2において、RAM103のワークエリア内の送出開始可能フラグがONであるか否かを判断する。送出開始可能フラグは、前述したとおりReverse Idle Phaseにいることを示すフラグであり、OFFならば、S7−7に進む。また、ONならば、S7−3において、図5の(h)から(i)への起動をかけることによりデータの送出を開始し、S7−4において、送出開始可能フラグをOFFにして、S7−7に進む。一方、S7−1において、レスポンス送出要求フラグがOFFならば、情報処理端末109への全てのデータの送出が完了したということなので、S7−5において、コマンド処理タスクにレスポンス送出完了を示すメッセージを送信し、S7−6において、フェーズ管理用RAMにコマンド受信フェーズを示す値を格納し、レスポンス送出処理を終了する。
【0105】
S7−7において、レスポンス送出タイマーがタイムアウトしているか否かを検出し、タイムアウトしていなければ、そのままレスポンス送出処理を終了する。また、タイムアウトしていれば、S7−8において、コマンド処理タスクにタイムアウトを示すメッセージを送信し、S7−9において、フェーズ管理用RAMにコマンド受信フェーズを示す値を格納し、レスポンス送出処理を終了する。
【0106】
以上の処理によれば、一定時間の間に、インタフェースが転送可能な状態にならなかった場合に処理を中止することにより、高速なデータ転送が可能なパラレルインタフェースを使用した使い勝手の良い画像通信装置を提供することが可能となる。
また、バッファを兼用し、排他制御を行うことによって、メモリの有効活用が可能となる。
【0107】
図8および図9は、コマンド処理タスクの動作を示すフローチャートである。
【0108】
まず、ステップS8−001において、インタフェース制御タスクからのコマンドに関するメッセージを待つ。もし、コマンドに関するメッセージが届いていないならば、再びステップS8−001を繰り返す。一方、もしメッセージが届いていたならば、ステップS8−002に進む。
【0109】
ステップS8−002では、受け取ったメッセージがファイル転送指示コマンドを示すものであるか否かを判断する。もし、メッセージがファイル転送指示コマンドを示すならば、ステップS8−003に進み、ダウンロードファイル(DOWNLOAD FILE)の処理を実行する。なお、詳細については後述する。ステップS8−003のDOWNLOAD FILEの処理が終了したら、再びステップS8−001に戻る。
【0110】
一方、ステップS8−002において、メッセージがファイル転送指示コマンドを示していないならば、ステップS8−004に進む。
【0111】
ステップS8−004では、受け取ったメッセージがファイルプリント指示コマンドを示すものであるか否かを判断する。もし、メッセージがファイルプリント指示コマンドを示すならば、ステップS8−005に進み、ファイルプリント(PRINT FILE)の処理を実行する。なお、詳細については後述する。ステップS8−005のPRINT FILEの処理が終了したら、再びステップS8−001に戻る。
【0112】
一方、ステップS8−004において、メッセージがファイルプリント指示コマンドを示していないならば、ステップS8−006に進む。
【0113】
ステップS8−006では、受け取ったメッセージがプリント情報取得コマンドを示すものであるか否かを判断する。もし、メッセージがプリント情報取得コマンドを示すならば、ステップS8−007に進み、プリント情報取得(GETPRINT INFO.)の処理を実行する。なお、詳細については後述する。ステップS8−007のGET PRINT INFO.の処理が終了したら、再びステップS8−001に戻る。
【0114】
一方、ステップS8−006において、メッセージがプリント情報取得コマンドを示していないならば、ステップS8−008に進む。
【0115】
ステップS8−008では、受け取ったメッセージがファイル送信指示コマンドを示すものであるか否かを判断する。もし、メッセージがファイル送信指示コマンドを示すならば、ステップS8−009に進み、ファイル送信(SEND FILE)の処理を実行する。なお、詳細については後述する。ステップS8−009のSEND FILEの処理が終了したら、再びステップS8−001に戻る。
【0116】
一方、ステップS8−008において、メッセージがファイル送信指示コマンドを示していないならば、ステップS8−010に進む。
【0117】
ステップS8−010では、受け取ったメッセージが原稿送信指示コマンドを示すものであるか否かを判断する。もし、メッセージが原稿送信指示コマンドを示すならば、ステップS8−011に進み、原稿送信(SEND DOC)の処理を実行する。なお、詳細については後述する。ステップS8−011のSEND DOCの処理が終了したら、再びステップS8−001に戻る。
【0118】
一方、ステップS8−010において、メッセージが原稿送信指示コマンドを示していないならば、ステップS8−012に進む。
【0119】
ステップS8−012では、受け取ったメッセージが送信情報取得コマンドを示すものであるか否かを判断する。もし、メッセージが送信情報取得コマンドを示すならば、ステップS8−013に進み、送信情報取得(GET SEND INFO.)の処理を実行する。なお、詳細については後述する。ステップS8−013のGET SEND INFO.の処理が終了したら、再びステップS8−001に戻る。
【0120】
一方、ステップS8−012において、メッセージが送信情報取得コマンドを示していないならば、ステップS8−014に進む。
【0121】
ステップS8−014では、受け取ったメッセージがファイル転送要求コマンドを示すものであるか否かを判断する。もし、メッセージがファイル転送要求コマンドを示すならば、ステップS8−015に進み、アップロードファイル(UPLOAD FILE)の処理を実行する。なお、詳細については後述する。ステップS8−015のUPLOAD FILEの処理が終了したら、再びステップS8−001に戻る。
【0122】
一方、ステップS8−014において、メッセージがファイル転送要求コマンドを示していないならば、ステップS8−016に進む。
【0123】
ステップS8−016では、受け取ったメッセージが蓄積スキャン指示コマンドを示すものであるか否かを判断する。もし、メッセージが蓄積スキャン指示コマンドを示すならば、ステップS8−017に進み、ファクシミリ用の蓄積スキャン(SCAN TO FAX)の処理を実行する。なお、詳細については後述する。ステップS8−017のSCAN TO FAXの処理が終了したら、再びステップS8−001に戻る。
【0124】
一方、ステップS8−016において、メッセージが蓄積スキャン指示コマンドを示していないならば、ステップS8−018に進む。
【0125】
ステップS8−018では、受け取ったメッセージが受信モード変更指示コマンドを示すものであるか否かを判断する。もし、メッセージが受信モード変更指示コマンドを示すならば、ステップS8−019に進み、受信(RECEIVE)の処理を実行する。なお、詳細については後述する。ステップS8−019のRECEIVEの処理が終了したら、再びステップS8−001に戻る。
【0126】
一方、ステップS8−018において、メッセージが受信モード変更指示コマンドを示していないならば、ステップS8−020に進む。
【0127】
ステップS8−020では、受け取ったメッセージが受信情報取得コマンドを示すものであるか否かを判断する。もし、メッセージが受信情報取得コマンドを示すならば、ステップS8−021に進み、受信情報取得(GET RECEIVE INFO.)の処理を実行する。なお、詳細については後述する。ステップS8−021のGET RECEIVE INFO.の処理が終了したら、再びステップS8−001に戻る。
【0128】
一方、ステップS8−020において、メッセージが受信情報取得コマンドを示していないならば、ステップS8−022に進む。
【0129】
ステップS8−022では、受け取ったメッセージが通信管理受付番号取得コマンドを示すものであるか否かを判断する。もし、メッセージが通信管理受付番号取得コマンドを示すならば、ステップS8−023に進み、通信管理受付番号取得(GET ACTIVITY ID)の処理を実行する。なお、詳細については後述する。ステップS8−023のGET ACTIVITY IDの処理が終了したら、再びステップS8−001に戻る。
【0130】
一方、ステップS8−022において、メッセージが通信管理受付番号取得コマンドを示していないならば、ステップS8−024に進む。
【0131】
ステップS8−024では、受け取ったメッセージが通信管理情報取得コマンドを示すものであるか否かを判断する。もし、メッセージが通信管理情報取得コマンドを示すならば、ステップS8−025に進み、通信管理情報取得(GETACTIVITY INFO.)の処理を実行する。なお、詳細については後述する。ステップS8−025のGET ACTIVITY INFO.の処理が終了したら、再びステップS8−001に戻る。
【0132】
一方、ステップS8−024において、メッセージが通信管理情報取得コマンドを示していないならば、ステップS8−026に進む。
【0133】
ステップS8−026では、受け取ったメッセージがファイルID取得コマンドを示すものであるか否かを判断する。もし、メッセージがファイルID取得コマンドを示すならば、ステップS8−027に進み、ファイルID取得(GETFILE ID)の処理を実行する。なお、詳細については後述する。ステップS8−027のGET FILE IDの処理が終了したら、再びステップS8−001に戻る。
【0134】
一方、ステップS8−026において、メッセージがファイルID取得コマンドを示していないならば、ステップS8−028に進む。
【0135】
ステップS8−028では、受け取ったメッセージがファイル情報取得コマンドを示すものであるか否かを判断する。もし、メッセージがファイル情報取得コマンドを示すならば、ステップS8−029に進み、ファイル情報取得(GETFILE INFO.)の処理を実行する。なお、詳細については後述する。ステップS8−029のGET FILE INFO.の処理が終了したら、再びステップS8−001に戻る。
【0136】
一方、ステップS8−028において、メッセージがファイル情報取得コマンドを示していないならば、ステップS8−030に進む。
【0137】
ステップS8−030では、受け取ったメッセージがページ情報取得コマンドを示すものであるか否かを判断する。もし、メッセージがページ情報取得コマンドを示すならば、ステップS8−031に進み、ページ情報取得(GET PAGE INFO.)の処理を実行する。なお、詳細については後述する。ステップS8−031のGET PAGE INFO.の処理が終了したら、再びステップS8−001に戻る。
【0138】
一方、ステップS8−030において、メッセージがページ情報取得コマンドを示していないならば、ステップS8−032に進む。
【0139】
ステップS8−032では、受け取ったメッセージがファイル消去指示コマンドを示すものであるか否かを判断する。もし、メッセージがファイル消去指示コマンドを示すならば、ステップS8−033に進み、ファイル消去(DELETE FILE)の処理を実行する。なお、詳細については後述する。ステップS8−033のDELETE FILEの処理が終了したら、再びステップS8−001に戻る。
【0140】
一方、ステップS8−032において、メッセージがファイル消去指示コマンドを示していないならば、ステップS8−034に進む。
【0141】
ステップS8−034では、受け取ったメッセージがFAX情報取得コマンドを示すものであるか否かを判断する。もし、メッセージがFAX情報取得コマンドを示すならば、ステップS8−035に進み、ファクシミリ情報取得(FAXINFO.)の処理を実行する。なお、詳細については後述する。ステップS8−035のFAX INFO.の処理が終了したら、再びステップS8−001に戻る。
【0142】
一方、ステップS8−034において、メッセージがFAX情報取得コマンドを示していないならば、ステップS8−036に進む。
【0143】
ステップS8−036では、受け取ったメッセージが電話発呼指示コマンドを示すものであるか否かを判断する。もし、メッセージが電話発呼指示コマンドを示すならば、ステップS8−037に進み、電話発呼(SIMPLE DIAL)の処理を実行する。なお、詳細については後述する。ステップS8−037のSIMPLE DIALの処理が終了したら、再びステップS8−001に戻る。
【0144】
一方、ステップS8−036において、メッセージが電話発呼指示コマンドを示していないならば、ステップS8−038に進む。
【0145】
ステップS8−038では、受け取ったメッセージが呼切断コマンドを示すものであるか否かを判断する。もし、メッセージが呼切断コマンドを示すならば、ステップS8−039に進み、呼切断(RELEASE LINE)の処理を実行する。なお、詳細については後述する。ステップS8−039のRELEASE LINEの処理が終了したら、再びステップS8−001に戻る。
【0146】
一方、ステップS8−038において、メッセージが呼切断コマンドを示していないならば、ステップS8−040に進む。
ステップS8−040では、受け取ったメッセージがコマンドセット切り替え指示コマンドを示すものであるか否かを判断する。もし、メッセージがコマンドセット切り替え指示コマンドを示すならば、ステップS8−041に進み、コマンドセット切り替え(SWITCH COMMAND SET)の処理を実行する。なお、詳細については後述する。ステップS8−041のSWITCH COMMAND SETの処理が終了したら、再びステップS8−001に戻る。
【0147】
一方、ステップS8−040において、メッセージがコマンドセット切り替え指示コマンドを示していないならば、ステップS8−042に進む。
【0148】
もし、受け取ったメッセージが上記のどのコマンドも示していないならば、ステップS8−042においてシーケンスエラーを示すNGレスポンスをメッセージとしてインタフェース制御タスクに送り、NGレスポンスの返送を依頼し、ステップS8−001に戻る。
【0149】
以上の処理により、コマンド処理タスクは、インタフェース制御タスクからのコマンドに関するメッセージを受け取り、そのメッセージを内容に応じた処理に分配する。
【0150】
次に、以下の順に図8、図9の各処理の動作を説明する。
【0151】
1.ダウンロードファイル(DOWNLOAD FILE)処理
2.ファイルプリント(PRINT FILE)処理
3.プリント情報取得(GET PRINT INFO.)処理
4.ファイル送信(SEND FILE)処理
5.送信情報取得(GET SEND INFO.)処理
6.アップロードファイル(UPLOAD FILE)処理
7.受信(RECEIVE)処理
8.受信情報取得(GET RECEIVE INFO.)処理
9.通信管理受付番号取得(GET ACTIVITY ID)処理
10.通信管理情報取得(GET ACTIVITY INFO.)処理
11.ファイルID取得(GET FILE ID)処理
12.ファイル情報取得(GET FILE INFO.)処理
13.ページ情報取得(GET PAGE INFO.)処理
14.ファイル消去(DELETE FILE)処理
15.ファクシミリ情報取得(FAX INFO.)処理
16.電話発呼(SIMPLE DIAL)処理
17.呼切断(RELEASE LINE)処理
18.コマンドセット切り替え(SWITCH COMMAND SET)処理
19.ファクシミリ用の蓄積スキャン(SCAN TO FAX)処理
20.原稿送信(SEND DOC)処理
【0152】
以下、各処理について説明する。
【0153】
1.ダウンロードファイル(DOWNLOAD FILE)処理本動作は、外部情報処理端末が転送する画像データを、ファクシミリ装置内のRAM103の画像メモリに、画像データとして蓄積する機能である。
【0154】
本動作は3つのコマンド、ファイル転送指示コマンド、ページ情報指示コマンド、画像データ転送指示コマンドによって実現する。ファイル転送指示コマンドとは、外部情報処理端末からファクシミリ装置に対して、画像データを転送することを通知するもので、実際の画像データ転送は、画像データ転送指示コマンドによって実行される。ページ情報指示コマンドとは、外部情報処理端末からファクシミリ装置に対して、画像データのページ毎にそのページのデータ形式や解像度等の属性をファクシミリ装置に指示するコマンドである。実際の画像データ転送は、画像データ転送指示コマンドによって実行される。画像データ転送指示コマンドとは、外部情報処理端末からファクシミリ装置に対して、画像データを転送するためのコマンドである。
【0155】
ダウンロードされた画像データは、ファイルプリント(PRINT FILE)機能による記録、ファイル送信(SEND FILE)機能による送信、アップロードファイル(UPLOAD FILE)機能によるアップロード、ファイル消去(DELETE FILE)機能による削除に使用される。
【0156】
詳細動作を図10、図11に沿って説明する。
【0157】
S10−1で通信セマフォ(通信資源)を獲得する。ここで、通信セマフォについて説明する。通信セマフォとは、ファクシミリ装置が通信部を使用して動作する時に獲得し、終了する時に解放するもので、獲得できなければその動作は実行できないことになる(例えば、送信、受信など)。逆に上記取り決めにより、円滑な同時動作が可能になる。S10−1で通信セマフォを獲得できたならばS10−2に遷移し、獲得できなければBUSY処理(詳細後述)へ分岐する。S10−2で、これからダウンロードされる画像データのファイルIDを取得する。本実施例のファクシミリ装置では、RAM103の画像メモリに蓄積される画像データ(ファイル)にシリアル番号(ファイルID)を与え、RAM103の画像メモリ内の画像データをファイルIDによって管理する。ファイルIDは、1〜9999の値をとり、サイクリックに使用される。S10−3で、RAM103の画像メモリに空があるか判断する。十分な空があれば、S10−4へ遷移する。十分な空が無ければ、NG処理(詳細後述)を行う。S10−4でインタフェースLEDを点灯し、動作中であることを知らせる。インタフェースLEDが点灯中は、ファクシミリ装置のキー入力を禁止する。S10−5で、これからダウンロードされる画像データの属性を、外部情報処理端末によって指定されたファイルに設定する。S10−6で、ファイル転送指示コマンドに対しファクシミリ装置が実行可能であることを、外部情報処理装置に返送し、外部情報処理装置からの次コマンドを受け取るためにホストとデータ送受信(詳細後述)を行う。S10−6が、正常に終了したらS10−7へ遷移する。S10−7で、外部情報処理装置から受信した次コマンドが、ページ情報指示コマンドか判断する。ページ情報指示コマンドならば、S10−8へ遷移する。ページ情報指示コマンド以外ならば、NG処理を行う。S10−8で、RAM103の画像メモリに空があるか判断する。十分な空があれば、S10−9へ遷移する。十分な空が無ければ、NG処理を行う。S10−9で、ページ情報指示コマンドによる新しいページ情報をセットする。S10−10で、正常に動作が進行していることを外部情報処理装置に返送し、外部情報処理装置からの次コマンドを受け取るためにホストとデータ送受信を行う。S10−10が、正常に終了したらS10−11へ遷移する。S10−11で、外部情報処理装置から受信した次コマンドが、画像データ転送指示コマンドか判断する。画像データ転送指示コマンドならば、S10−12へ遷移する。画像データ転送指示コマンド以外ならば、NG処理を行う。S10−12で、外部情報処理装置からの画像データが蓄積されている画像バッファのデータを、画像メモリに転送する。通常、外部情報処理端末からのデータ受信は、一般公衆回線とは異なり、転送エラーを起こすことがないので、画像データのエラーチェックは行わない。また、外部情報処理端末から受信した圧縮されたデータを復号化することなく、そのまま画像メモリに転送することによりスループットの向上を計っている。また、電話回線を介したファクシミリ装置間の通信で使用されるバッファと、外部情報処理端末からのデータ転送で使用されるバッファとを兼用し、外部情報処理端末が管理している画像ファイルをファクシミリ装置へ転送でき、バッファ用のRAMを削減できる。
【0158】
一方、画像データ転送指示コマンドに含まれる、転送画像データ長の転送が終了したらS10−13へ遷移する。S10−13で、S10−12実行中にエラーが発生したか判断する。エラーが発生していなければ、S10−14へ遷移する。エラーが発生していれば、NG処理を行う。S10−14で、外部情報処理装置からの画像データが1ページ分終了したか判断する。本実施例では、画像データ転送指示コマンドに含まれる、転送画像データ長により、1ページの画像データを分割して受信することができる。1ページ分終了していれば、S10−15へ遷移する。1ページ分終了していなければ、S10−10へ分岐し処理を続行する。S10−15で、外部情報処理装置からの画像データが全ページ終了したか判断する。本実施例では、複数ページの画像データを、3つのコマンド(ファイル転送指示コマンド、ページ情報指示コマンド、画像データ転送指示コマンド)の組み合わせにより、併せて受信することができる。全ページ分終了していれば、S10−16へ遷移する。全ページ分終了していなければ、S10−6へ分岐し処理を続行する。S10−16で、インタフェース制御タスクに対するOKレスポンスを生成し、正常に動作中であることを外部情報処理端末に返送するための返送依頼をインタフェース制御タスクにだす。送出の実行はインタフェース制御タスクが行う。
【0159】
S10−17、S10−18で、インタフェース制御タスクが外部情報処理端末に対する返送を完了したか否かを判定する。返送が完了したならば、S10−19へ遷移する。返送が完了せずに、S10−17においてタイムアウトが発生したならば、異常処理へ分岐する。本実施例において、タイムアウト時間は固定であるが、ファクシミリ装置の登録動作、または外部情報処理端末による登録動作によって可変にすることも可能である。S10−19で、S10−1で獲得した通信セマフォを解放する。そして、S10−20で、インタフェースLEDを消灯し、DOWNLOAD FILE動作が終了したことを知らせる。インタフェースLEDの消灯により、ファクシミリ装置のキー入力は許可される。
【0160】
ここで、S10−6、S10−10のホスト(外部情報処理端末)とデータ送受信について、図12に沿って詳細に説明する。
【0161】
まず、S12−1で、インタフェース制御タスクに対するOKレスポンスを生成し、正常に動作中であることを外部情報処理端末に返送するための返送依頼をインタフェース制御タスクにだす。送出の実行はインタフェース制御タスクが行う。
【0162】
S12−2、S12−3で、インタフェース制御タスクが外部情報処理端末に対する返送を完了したか否かを判定する。返送が完了したならば、S12−4へ遷移する。返送が完了せずに、S12−2においてタイムアウトが発生したならば、異常処理へ分岐する。本実施例において、タイムアウト時間は固定であるが、ファクシミリ装置の登録動作、または外部情報処理端末による登録動作によって可変にすることも可能である。
【0163】
S12−4、S12−5で、外部情報処理端末から次コマンドを受信する。次コマンドを受信したならば、S12−6へ遷移する。次コマンドを受信せずに、S12−4においてタイムアウトが発生したならば、異常処理へ分岐する。本実施例において、タイムアウト時間は固定であるが、ファクシミリ装置の登録動作、または外部情報処理端末による登録動作によって可変にすることも可能である。
【0164】
S12−6で、受信した次コマンドがストップコマンドか判断する。ストップコマンドでなければ、正常終了する。ストップコマンドならば、S13−1へ分岐する。
【0165】
ここで、異常処理について、図13に沿って詳細に説明する。
【0166】
S13−1へ分岐してきた場合、インタフェース制御タスクに対するOKレスポンスを生成し、正常に動作中であることを外部情報処理端末に返送するための返送依頼をインタフェース制御タスクにだす。送出の実行はインタフェース制御タスクが行う。S13−2へ分岐してきた場合、インタフェース制御タスクに対するNGレスポンスを生成し、正常に動作中であることを外部情報処理端末に返送するための返送依頼をインタフェース制御タスクにだす。送出の実行はインタフェース制御タスクが行う。S13−3へ分岐してきた場合、インタフェース制御タスクに対するBUSYレスポンスを生成し、正常に動作中であることを外部情報処理端末に返送するための返送依頼をインタフェース制御タスクにだす。送出の実行はインタフェース制御タスクが行う。
【0167】
S13−4で、使用しようとしていた画像メモリを解放する。S13−5で、S10−1で獲得した通信セマフォを解放する。そして、S13−6で、インタフェースLEDを消灯し、DOWNLOAD FILE動作が終了したことを知らせる。インタフェースLEDの消灯により、ファクシミリ装置のキー入力は許可される。
【0168】
2.ファイルプリント(PRINT FILE)処理
本動作は、外部情報処理端末が指定したファクシミリ装置内のRAM103の画像メモリに蓄積されている所望の画像を、ファクシミリ装置が記録出力する機能である。
【0169】
PRINT FILE機能は、ファイルプリント指示コマンドによって実現する。ファイルプリント指示コマンドには、記録紙サイズ、ファイルID等の指定パラメータが付加される。
【0170】
通常、PRINT FILE機能は、GET PRINT INFO.機能と対で用いられる。
【0171】
PRINT FILE機能により記録できる画像は、外部情報処理端末から指定された、ダウンロード画像、受信画像、スキャン画像に限られる。
【0172】
詳細動作を図14、図15に沿って説明する。
【0173】
コマンド処理タスクがファイルプリント指示コマンドと判断し、分岐してきたS14−1において、ファイルプリント指示コマンドに付加してくる受信パラメータの正誤を判定する(詳細後述)。S14−2で判定の結果により分岐する。判定の結果が正しければS14−3に遷移し、誤っていればNG処理(詳細後述)へ分岐する。S14−3で記録セマフォ(記録資源)を獲得する。この機能は、記録出力を行うため、必ず記録セマフォを獲得する必要がある。ここで、記録セマフォについて説明する。記録セマフォとは、ファクシミリ装置が記録部を使用して動作する時に獲得し、終了する時に解放するもので、獲得できなければその動作は実行できないことになる(例えば、受信記録、コピー記録など)。逆に上記取り決めにより、円滑な同時動作(例えばコピー中のメモリ送信など)が可能になる。S14−3で記録セマフォを獲得できたならばS14−4に遷移し、獲得できなければBUSY処理へ分岐する。S14−4で記録部の異常をチェックする(詳細後述)。S14−5で判定の結果により分岐する。判定の結果がOKならばS14−6に遷移し、異常が発見されたならばNG処理へ分岐する。S14−6でインタフェースLEDを点灯し、動作中であることを知らせる。インタフェースLEDが点灯中は、ファクシミリ装置のキー入力を禁止する。S14−7でインタフェース制御タスクに対するOKレスポンスを生成し、正常に動作中であることを外部情報処理端末に返送するための返送依頼をインタフェース制御タスクにだす。送出の実行はインタフェース制御タスクが行う。S14−8、S14−9で、インタフェース制御タスクが外部情報処理端末に対する返送を完了したか否かを判定する。返送が完了したならば、S14−10へ遷移する。返送が完了せずに、S14−8においてタイムアウトが発生したならば、異常処理へ分岐する。本実施例において、タイムアウト時間は固定であるが、ファクシミリ装置の登録動作、または外部情報処理端末による登録動作によって可変にすることも可能である。S14−10でプリント情報ステータスに”プリント中”をセットする。プリント情報ステータスとは、ファクシミリ部1のRAM103のワークエリアに確保されており、GET PRINT INFO.のための情報ステータスである。S14−11で記録タスクを起動し、記録動作を開始する。記録動作については後述する。S14−12でインタフェースLEDを消灯し、PRINT FILE動作が終了したことを知らせる。インタフェースLEDの消灯により、ファクシミリ装置のキー入力は許可される。
【0174】
ここで、S14−1の受信パラメータチェックについて図16に沿って説明する。
【0175】
受信パラメータの内容は以下の項目を含み、以下の選択肢を持つ。ただし、受信パラメータの内容とファクシミリ装置の設定が異なる場合は、受信パラメータエラーとなる。また、受信パラメータの内容とファクシミリ装置の設定が異なる場合に、受信パラメータエラーにせず、「受信パラメータの内容を優先する」「ファクシミリ装置の設定を優先する」ように処理を続けてもよい。
記録紙カセットサイズ:チェック無
記録紙サイズ:チェック無、レター、リーガル、A4
記録濃度:標準、エコノミー
ファイルID:1〜9999
記録枚数:1〜99
【0176】
S16−1において、記録紙カセットサイズのチェックを行う。本実施例によるファクシミリ装置は、記録紙カセット(不図示)が1サイズしかないため、受信パラメータの内容が「チェック無」であるならば、記録紙カセットサイズのチェックは行わず、S16−2へ遷移する。記録紙カセットを複数装着し、記録紙カセットサイズのチェックを行うようにしてもよい。S16−2において、記録紙サイズのチェックを行う。受信パラメータの内容とオペレータにより登録された記録紙サイズを比較し、サイズが合致しているならばS16−3へ遷移する。異なっているならば異常終了する。受信パラメータの内容が、”チェック無”の場合は、比較することなくS16−3へ遷移する。また、オペレータによる登録を行うことなく、機械的センサなどで自動的に記録紙サイズを読み取るようにしてもよい。S16−3で、記録濃度のチェックを行う。受信パラメータの内容とオペレータにより登録された記録濃度を比較し、濃度が合致しているならばS16−4へ遷移する。異なっているならば異常終了する。受信パラメータの内容が、”チェック無”の場合は、比較することなくS16−4へ遷移する。また、オペレータによる登録を行うことなく、記録インクの残量、画像の濃度、ファクシミリ送信元などで自動的に記録濃度を設定するようにしてもよい。S16−4で、ファイルIDのチェックを行う。ファイルIDとは、ファクシミリ装置に入出力される画像に対しての通し番号であり、このファイルIDによりRAM103の画像メモリに蓄積されている所望の画像にアクセスする。S16−4では、受信パラメータの内容のファイルIDに対する画像が画像メモリに存在するか判断する。存在するならばS16−5へ遷移する。存在しなければ異常終了する。S16−5で、ファイル属性のチェックを行う。S16−4で得た画像の属性が外部情報処理端末により指定されたファイルならばS16−6へ遷移する。画像の属性が外部情報処理端末により指定されたファイル以外ならば異常終了する。S16−6で、記録枚数のチェックを行う。受信パラメータの内容が1〜99枚の範囲内にあるならば受信パラメータチェックを正常終了する。受信パラメータの内容が1〜99枚の範囲外であるならば異常終了する。
【0177】
ここで、S14−4の記録部チェックについて図17に沿って説明する。
【0178】
S17−1において、記録紙の有無をチェックする。記録紙カセット内の記録紙を、不図示の記録紙センサにより記録紙の有無をチェックし、記録紙が有りならばS17−2へ遷移する。記録紙が無しならば異常終了する。S17−2で、記録インクの有無をチェックする。記録インクが有りならばS17−3へ遷移する。記録インクが無しならば異常終了する。本実施例では、記録を行うために記録インクを用いたが、レーザ記録のトナーなどを用いた記録部使用ファクシミリ装置にも適用できる。S17−3で、記録カバーの有無をチェックする。記録カバーが閉状態ならばS17−4へ遷移する。記録カバーが開状態ならば異常終了する。S17−4で、記録紙ジャムの有無をチェックする。PEセンサ206その他により、記録紙ジャムが検出されない場合は記録部チェックを正常終了する。PEセンサ206その他により、記録紙ジャムが検出された場合異常終了する。
【0179】
ここで、異常処理について図18に沿って説明する。
【0180】
NGが発生したならば、S18−1でインタフェース制御タスクに対するNGレスポンスを生成し、また異常終了したことを外部情報処理端末に返送するための返送依頼をインタフェース制御タスクにだす。また、BUSYが発生したならば、S18−3でインタフェース制御タスクに対するBUSYレスポンスを生成し、また異常終了したことを外部情報処理端末に返送するための返送依頼をインタフェース制御タスクにだす。送出の実行はインタフェース制御タスクが行う。そして、S18−2で記録セマフォを解放し、異常処理を終了する。記録セマフォの獲得が行われていなければ、記録セマフォの解放は行わない。
【0181】
ここで、従来例の記録動作と本実施例における記録動作の相違点について説明する。
【0182】
従来、ファクシミリ装置における通信画像には、画像の送信元を明示するため、画像の先頭部に送信年月日、電話番号、発信人名称、ページ数、いわゆる発信元記録が付加される。よって、送信側の送信長と受信側の受信長とを比べると、送信長の方が長くなるのが普通である。そのまま記録を行うと、送信側で定型紙を送った場合、記録側では定型紙に収まらなくなる。そこで、記録側で一定倍率による縮小を行い定型紙に収める技術が知られている。ところが、記録側で縮小を行った場合、送信画像の忠実な再現ができないという問題があった。
【0183】
また、発信元記録と同様に受信情報記録という技術が知られている。受信情報記録とは、受信側で受信した画像の後端部に、受信年月日、電話番号、発信人名称、ページ数を付加し記録する。この機能を使用し、定型紙に収めるためには更に縮小倍率を低める必要がある。
【0184】
また、ファクシミリ装置において受信した画像は確実に記録出力しなければならない。本実施例に示すような記録インクを用いるファクシミリ装置において、記録インクがなくなった場合も例外ではない。そのため、記録出力が終了した時点で本当に記録できたか判断するインク残量検知処理をする技術が知られている。記録インクが無くなったと判断した場合、再度同一画像を記録するため画像メモリに蓄積しておき、オペレータの介入を促す。ところが、インク残量検知処理を行うために、記録画像に不要な記録をしたり、不要な記録インクを消費したりする必要があった。また、インク残量検出処理のためにシステム全体のスループットを下げていた。逆に、正常に記録動作が終了した場合、強制的にメモリに蓄積されている画像を消去するが、もう1部記録したいときは、記録紙をコピーする必要があり画像の劣化を招いていた。
【0185】
一方、本実施例における記録動作では従来のファクシミリ受信においては、従来通りの記録動作を実行し、外部情報処理端末により指定されたファイルの属性を持つ画像の記録動作に関しては上記問題点を解決した記録動作を行う。すなわち、外部情報処理端末により指定されたファイルには余計な処理、縮小記録やインク残量検知処理、また余計な付加情報を記録、受信情報記録を行わないようにするため、送信画像の忠実な再現が可能となる。また、記録出力紙を見ただけで、従来通りの記録動作による記録なのか、外部情報処理端末により指定されたファイルの記録動作による記録なのか判断できるようになる。そして、外部情報処理端末により指定されたファイルの記録動作終了後の画像は、正常終了、異常終了を問わず、画像メモリに保持される。
【0186】
ここで、インク残量検知処理および縮小記録処理のやる、やらないの判断について、図24に沿って説明する。
【0187】
まず、S24−1で記録する画像ファイルの属性が、外部情報処理端末によって指定されたファイルかどうか判断する。外部情報処理端末によって指定されたファイルならば、S24−2へ遷移する。外部情報処理端末によって指定されていないファイルならば、S24−4へ分岐し、インク残量検知処理禁止モード、縮小記録処理禁止モードとして判断処理を終了する。S24−2で、装置に登録されているインク残量検知処理の”する”/”しない”を判断する。インク残量検知処理が”する”設定の場合、S24−3へ遷移する。インク残量検知処理が”しない”設定の場合、S24−5へ分岐し、インク残量検知処理禁止モードとして、S24−3へ遷移する。S24−3で、装置に登録されている縮小記録処理の”する”/”しない”を判断する。縮小記録処理が”する”設定の場合、判断処理を終了する。縮小記録処理が”しない”設定の場合、S24−6へ分岐し、縮小記録処理禁止モードとして判断処理を終了する。
【0188】
ここで、本実施例における記録動作について詳細に説明する。
【0189】
S14−11で起動された記録タスクは、図19のフローチャートで示される動作をする。まず、S19−1でプリンタ部2のソフト電源ON処理を行い、S19−2へ遷移する。ソフト電源ON、OFF処理については、詳細を後述する。S19−2では、ソフト電源ON処理において正常終了したか異常終了したか判定する。正常終了していれば、S19−3へ遷移する。異常終了した場合、S19−14で強制ソフト電源OFF処理を行い、S19−15でオペーレーションパネル112の表示部によりエラー表示を行う。そして、S19−16でファクシミリ部1のRAM103のワークエリアのプリント情報ステータスにエラー情報を格納し、S19−13へ遷移する。S19−3では、記録紙給紙処理(詳細後述)を行い、S19−4へ遷移する。S19−4では、記録紙給紙処理において正常終了したか異常終了したか判定する。正常終了していれば、S19−5へ遷移する。異常終了した場合、S19−14で強制ソフト電源OFF処理を行い、S19−15でオペーレーションパネル112の表示部によりエラー表示を行う。そして、S19−16でファクシミリ部1のRAM103のワークエリアのプリント情報ステータスにエラー情報を格納し、S19−13へ遷移する。S19−5では、フリーの記録ラインバッファ103の有無を判断する。本実施例では、プリンタ部2への記録データをライン単位で管理しており、その記録データ生成のための記録ラインバッファ103がフリーにならないと、記録データを生成することはできない。通常、複数本のラインバッファを確保し、サイクリックに使用する。記録ラインバッファ103がフリーになったなら、S19−6でデコード、RL(ランレングス)−RAW(生)変換、解像度変換(8pel−360dpi)を行い、記録ラインバッファ103に記録データを書き込む。実際にプリンタ部2に記録データを転送するのは、割り込み記録処理で行い、記録データを転送し終わった時点で、記録ラインバッファ103をフリーにする。そして、S19−7で1ページ目のデコード処理が終了したか判断する。終了していればS19−8へ遷移する。終了していなければ、S19−5へ分岐し処理を繰り返す。S19−8では、記録が終了した記録紙を排出する。S19−9で、記録すべき全ページが終了したか判断する。終了していればS19−10へ遷移する。終了していなければ、S19−3へ分岐し記録紙給紙処理から繰り返す。S19−10では、S16−6にて受信パラメータ指定された記録すべき全部数が終了したか判断する。終了していればS19−11へ遷移する。終了していなければ、S19−3へ分岐し記録紙給紙処理から繰り返す。S19−11では、プリンタ部2のソフト電源OFF処理を行いS19−12へ遷移する。そしてS19−12において、ファクシミリ部1のRAM103のワークエリアのプリント情報ステータスに正常終了情報を格納し、S19−13へ遷移する。S19−13において、S14−3で獲得した記録セマフォを解放する。そして、記録タスク自ら正常終了する。
【0190】
ここで、S19−1のソフト電源ON処理、S19−11、S19−14のソフト電源OFF処理について詳細に説明する。
【0191】
本実施例によるファクシミリ装置は、3つの電源状態を有している。第1の状態は、ハード的に電源が断となっており、ファクシミリ部1、プリンタ部2に給電されていない状態(ハード電源OFF)である。第2の状態は、ハード的に電源はONとなって、ファクシミリ部1、プリンタ部2に給電されているが、プリンタ部2はハード電源ONの初期化を行っただけで、見かけ上LED(不図示)等も消灯しているため、プリンタ部2は電源断と同じである状態(ソフト電源OFF)である。第3の状態はハード的に電源ONとなっており、ファクシミリ部1、プリンタ部2にも給電されており、プリンタ部2も動作状態になっている状態(ソフト電源ON)である。このような3状態を設けているのは次の理由による。第1の理由は、プリンタ部2の暴走予防のため、記録動作中以外はソフト電源OFF状態にするためである。第2の理由は、プリンタ部2が立ち上がる度に電源投入時と同じ初期化を行うと、スループットの低下を招くためである。第3の理由は、記録動作を行わないにもかかわらず、プリンタ部2のLEDを点灯させることは無駄な電力消費につながるためである。第4の理由は、プリンタ部2のLEDを点灯させたままだと、ユーザはプリンタ部2が動作中であると誤認してしまう可能性があるためである。第5の理由は、プリンタ部2がエラー終了時、ソフト電源OFF、ONによる初期化で簡単にエラー状態を解除できるためである。
【0192】
ハード電源ON時の初期化動作とソフト電源ON時の初期化動作について、図20と図21に沿って説明する。
【0193】
ハード電源ON時の初期化動作は、まず、プリンタMPU201の暴走防止のためのウォッチドックタイマを初期化し(S20−1)、次にプリンタMPU201の誤動作防止のためにレジスタを初期化し(S20−2)、さらに横縦変換器204やセントロニクスインタフェース302などの周辺装置を初期化し(S20−3)、プリンタMPU201の誤動作防止や各パラメータの初期値を設定するためにRAM203のワークエリアの初期化を行う(S20−4)。この後、タイマ割り込みが開始される(S20−5)。次に、各バッファ内に残留しているデータの消去のためにRAM203を初期化する(S20−6)。
【0194】
ソフト電源ON時の初期化動作は、ソフト電源ON後に使用する資源についてのみ初期化する。まず、RAM203のチェックを行い(S21−1)、ワークエリアの初期化(S21−2)、RAM203の初期化(S21−3)、セントロニクスインタフェースより送られてくるデータ分析プログラムの初期化(S21−4)、キャリッジ制御、紙搬送制御の初期化を行う(S21−5)。プリンタMPU201は不図示のホームポジションセンサによって、キャリッジの位置、即ち印字ヘッド205の位置の初期設定を行う(S21−6)。この処理は、キャリッジ位置がキャリッジを駆動するパルスモータに印加されるパルス数に基づいて認識されるため、その基準位置の設定をホームポジションセンサを用いて行っているものである。次に双方向補正を行うべく基準位置からキャリッジを順方向へ所定量移動し、その後逆方向へ移動させ、ホームポジションセンサの状態をサンプリングする(S21−7)。順方向への移動時に要するパルス数と逆方向への移動時に要するパルス数をカウントし、このカウント値に基づいて双方向印字における補正値を求める。尚、この補正値が所定範囲を超えている場合はエラーとなり、記録動作は不能となる。次に残留紙があるかどうかをPEセンサ206などで検出し、残留紙があれば残留紙を排出する(S21−8)。次に自動回復するかどうか判断する(S21−9)。自動回復とは、印字ヘッド205がインクジェット方式などの場合、ノズルの目づまりを防止するために行う処理である。自動回復をする場合は、自動回復動作を行って(S21−10)、初期化の処理を終了する。一方、自動回復動作をしない場合はそのまま初期化の処理を終了する。
【0195】
ここで、S19−3の記録紙給紙処理について、図22に沿って詳細に説明する。
【0196】
ファクシミリ部1がユーザ登録にしたがった記録紙給紙コマンドを作成し、プリンタ部2に転送し、ピックアップローラ(不図示)による記録紙が頭出しされるまでの過程を記録紙給紙処理とする。
【0197】
まず、プリンタレディか判断する(S22−1)。プリンタレディでなければ、エラー表示し(S22−8)、エラー終了とする(S22−9)。プリンタレディならばモータセマフォを獲得する(S22−2)。モータセマフォを獲得できなければ、エラー表示し(S22−8)、エラー終了とする(S22−9)。プリンタレディであり、且つ、モータセマフォを獲得したなら、記録紙給紙コマンドの作成を行う(S22−8)。記録紙給紙コマンドとは以下のコマンドの集合である。
・プリンタリセット
・印字モード(普通orエコノミー)
・プリンタセッティング
・双方向印字補正
・ページモード
・フッタ印字
・双方向印字
・ラスタースキップ
【0198】
これらのコマンドは下記の如くのものである。
【0199】
即ち、プリンタリセットにより、プリンタを初期化する。印字モードは、ユーザ登録の画像印字時の印字モードに従う。プリンタセッティングは、ユーザ登録のファクシミリモードプリンタセッティングの内容に従う。双方向印字補正は、装置固有の値でありユーザ登録ではなく、サービスマン登録である。ページモードは、長尺印字の際1ページでデータを無視するか、2ページ以降印字を続けるかの選択で、コピー、不達画像レポート印字時はON、受信画像、通常レポート印字時はOFFである。フッタ印字は、後述する。双方向印字は、ユーザ登録の画像印字時の双方向印字モードに従う。ラスタースキップは、記録紙給紙開始コマンドである。
【0200】
ファクシミリ部1で上記記録紙給紙コマンドの作成が終了したら(S22−3)、セントロニクスI/F302を介し、プリンタ部2へ一括転送する(S22−4)。そこで、ファクシミリ部1はプリンタ部2より、給紙要求が到来するのを待つ(S22−5)。上記記録紙給紙コマンドを受信したプリンタ部2は該コマンドを順に解析し実行する。該コマンドの最後のラスタースキップコマンドを解析すると、ファクシミリ部1に対し給紙要求をだす。ファクシミリ部1は、該給紙要求を受け(S22−5)、モータ111で給紙動作を始め(S22−6)、記録紙がPEセンサ206まで搬送されると給紙動作を終了する(S22−7)。のちの記録紙頭出しは、プリンタ部に委ねられる。プリンタ部は所定頭出し量に従い記録紙頭出しを行う。
【0201】
ここでフッタ印字について、詳細に説明する。
【0202】
本実施例のファクシミリ装置では、1頁分の画像記録後、記録紙の後端部にインクの有無検知のためのフッタマークが記録され、フッタセンサ207によりこのフッタマークを検出し、検出結果に応じてインクの有無の判断が行われる。
【0203】
フッタ印字コマンドには、パラメータが含まる。そのパラメータの内容はインク残量検知”する”/”しない”や、受信情報文字列、フッタマーク文字列である。通常の受信記録動作においては、そのパラメータの内容は”する”に設定されている。それは受信した画像がインク切れの時に記録された場合、再記録不可能のため受信画像を失うことになるからである。一方、外部情報処理端末からの画像の記録動作においては、そのパラメータの内容は”しない”に設定されている。それは例えインク切れの時に記録された場合でも、再度外部情報処理端末から画像を受信することにより再記録可能のためである。また、外部情報処理端末からの画像の記録動作において、インク残量検知処理を行わないことにより、無駄なインクを消費しない、スループットの向上などの効果がある。
【0204】
ここで、本実施例における記録部2のインク残量検知処理について、図23にそって説明する。
【0205】
記録部2は、ファクシミリ部1からフッタ印字コマンドにより、インク残量検知処理を”する”を指定された場合、画像データを記録後、受信情報文字列、フッタマーク文字列を印字すべき位置まで記録紙を紙送りする(S23−1)。前記フッタ印字コマンドの文字列が格納されている、フッタバッファのフッタ文字コードを印字する(S23−2)。印字したインク残量検知マークが検出されなければ(S23−3)、ファクシミリ側に対しインク残量検知結果をNGとして返す(S23−8)。インク残量検知マークが検出されれば(S23−3)、次に記録紙を紙送りし(S23−4)、記録紙が色紙か否かを検出する(S23−5)。記録紙が色紙と判定されれば、ファクシミリ側に対し記録紙検知結果をNGとして返す(S23−9)。以上すべての検知が終了したら、ファクシミリ部にその旨を伝えるため、インク残量検知出力をOKとする(S23−6)。インク残量検知処理を終了したら、1ページ目を排紙し(S23−7)、次ページ印字データを受信していれば、2ページ目を給紙し印字を継続する。
また、その他のインクの検出方法として以下の方法が知られている。
・インクタンク内部のインクの残量を、光センサ、重量センサにより、インクの有無を検出する。
・吐出されたインクが光センサの光を遮ることにより、インクの有無を検出する。
・吐出されたインクをサーミスタに当てることにより、温度変化を検出し、インクの有無を検出する。
・インクの全吐出数をカウントし、インクの有無を予測する。
【0206】
以上の処理によれば、画像通信装置において、画像の属性その他により装置が自動判断し、記録動作を行うことが出来る画像通信装置を提供することが可能となる。また、ランニングコストやスループットを向上させたり、必要な画像のみを加工することが可能となる。また、受信画像が記録することなく失われたり、1ページの受信画像が2枚に分割され記録したりしていた不具合を解決することが可能となる。また、電話回線等を介した画像通信装置間の通信で使用されるバッファと、外部情報処理端末からの、記録動作の元となる画像データの転送で使用されるバッファとを兼用し、外部情報処理端末が管理している画像ファイルを画像通信装置へ転送することが可能になる。すなわち、バッファのためのRAM容量を削減でき、低コストでファイルプリントの機能を実現できる。
【0207】
3.プリント情報取得(GET PRINT INFO.)処理
本動作は、外部情報処理端末が指示したPRINT FILE機能による記録動作の状況を外部情報処理端末に通知する機能であり、通常PRINT FILE機能と対で用いられる。
【0208】
本動作は、ファイル情報取得コマンドによって実現する。
【0209】
又、本動作は、外部情報処理端末とのデータ送受信ができるならば、ファクシミリ送受信動作中、コピー動作中、登録動作中に関わらず動作する。
【0210】
以下、詳細動作を図25に沿って説明する。
【0211】
コマンド処理タスクがファイル情報取得コマンドと判断し、分岐してきたS25−1において、ファクシミリ装置内のRAM103のワークエリアのプリント情報ステータスの内容を参照(PRINT FILEに内容詳細記述)し、PRINT FILEによる記録動作が、正常終了(記録中)なのか異常終了なのか判定する。正常終了(記録中)の場合、S25−2へ遷移する。異常終了の場合、S25−3へ分岐する。S25−2でインタフェース制御タスクに対するOKレスポンスを生成し、正常に動作中であることを外部情報処理端末に通知するための返送依頼をインタフェース制御タスクにだす。送出の実行はインタフェース制御タスクが行う。一方、異常終了の場合、S25−3でインタフェース制御タスクに対するNGレスポンスを生成し、また異常終了したことを外部情報処理端末に通知するための返送依頼をインタフェース制御タスクにだす。そして、GET PRINT INFO.を終了する。
【0212】
4.ファイル送信(SEND FILE)処理
本動作は、外部情報処理端末が指定したファクシミリ装置内のRAM103の画像メモリに蓄積されている所望の画像を、ファクシミリ装置が所望の宛先に送信する機能である。
【0213】
SEND FILE機能は、ファイル送信指示コマンドと受付番号取得コマンドによって実現する。ファイル送信指示コマンドとは、外部情報処理端末からファクシミリ装置に対するコマンドで、指定パラメータと共に送信を指示するコマンドである。受付番号取得コマンドとは、外部情報処理端末からファクシミリ装置に対するコマンドで、ファクシミリ装置が外部情報処理端末に、ファイル送信指示コマンドによって送信する際の受付番号の返送するコマンドである。SEND FILE機能により送信できる画像は、外部情報処理端末から指定された、ダウンロード画像、受信画像、スキャン画像に限られる。
【0214】
以下、詳細動作を図26、図27に沿って説明する。
【0215】
S26−1で通信セマフォ(通信資源)を獲得する。ここで、通信セマフォについて説明する。通信セマフォとは、ファクシミリ装置が通信部を使用して動作する時に獲得し、終了する時に解放するもので、獲得できなければその動作は実行できないことになる(例えば、送信、受信など)。逆に上記取り決めにより、円滑な同時動作が可能になる。S26−1で通信セマフォを獲得できたならばS26−2に遷移し、獲得できなければBUSY処理(詳細後述)へ分岐する。S26−2において、ファイル送信指示コマンドに付加してくる受信パラメータの正誤を判定する(詳細後述)。S26−3で判定の結果により分岐する。判定の結果が正しければS26−4に遷移し、誤っていればNG処理(詳細後述)へ分岐する。S26−4でインタフェースLEDを点灯し、動作中であることを知らせる。インタフェースLEDが点灯中は、ファクシミリ装置のキー入力を禁止する。S26−5で、インタフェース制御タスクに対するOKレスポンスを生成し、正常に動作中であることを外部情報処理端末に返送するための返送依頼をインタフェース制御タスクにだす。送出の実行はインタフェース制御タスクが行う。S26−6S26−7で、インタフェース制御タスクが外部情報処理端末に対する返送を完了したか否かを判定する。返送が完了したならば、S26−8へ遷移する。返送が完了せずに、S26−6においてタイムアウトが発生したならば、異常処理へ分岐する。本実施例において、タイムアウト時間は固定であるが、ファクシミリ装置の登録動作、または外部情報処理端末による登録動作によって可変にすることも可能である。S26−8S26−9で、外部情報処理端末から次コマンドを受信する。次コマンドを受信したならば、S26−10へ遷移する。次コマンドを受信せずに、S26−8においてタイムアウトが発生したならば、異常処理へ分岐する。本実施例において、タイムアウト時間は固定であるが、ファクシミリ装置の登録動作、または外部情報処理端末による登録動作によって可変にすることも可能である。S26−10で、受信した次コマンドがストップコマンドか判断する。ストップコマンドでなければ、S26−11へ遷移する。ストップコマンドならば、SEND FILE動作の中断処理へ分岐する。S26−11で、外部情報処理装置から受信した次コマンドが、受付番号取得指示コマンドか判断する。受付番号取得指示コマンドならば、S26−12へ遷移する。受付番号取得指示コマンド以外ならば、NG処理を行う。S26−12で、これから送信される画像データの受付番号(ファイルID)を取得する。本実施例のファクシミリ装置では、RAM103の画像メモリに蓄積される画像データ(ファイル)にシリアル番号を与え、RAM103の画像メモリ内の画像データを受付番号によって管理する。受付番号は、1〜9999の値をとり、サイクリックに使用される。S26−13で、インタフェース制御タスクに対するOKレスポンス、および受付番号情報を生成し、正常に動作中であることと、受付番号取得指示コマンドに対する情報を外部情報処理端末に返送するための返送依頼をインタフェース制御タスクにだす。送出の実行はインタフェース制御タスクが行う。S26−14S26−15で、インタフェース制御タスクが外部情報処理端末に対する返送を完了したか否かを判定する。返送が完了したならば、S26−16へ遷移する。返送が完了せずに、S26−14においてタイムアウトが発生したならば、異常処理へ分岐する。本実施例において、タイムアウト時間は固定であるが、ファクシミリ装置の登録動作、または外部情報処理端末による登録動作によって可変にすることも可能である。S26−16で、送信動作を担うタスク(送信実行タスク)に対し、送信キューを投入する。S26−17で、S26−1で獲得した通信セマフォを解放する。なお、送信実行タスクが送信を実行する時は、送信実行タスクが再度通信セマフォの獲得、解放を行う。そして、S26−18で、インタフェースLEDを消灯し、SEND FILE動作が終了したことを知らせる。インタフェースLEDの消灯により、ファクシミリ装置のキー入力は許可される。
【0216】
ここで、S26−2の受信パラメータのチェックについて、図28に沿って詳細に説明する。
【0217】
受信パラメータの内容は以下の項目を含み、以下の選択肢を持つ。ただし、受信パラメータの内容とファクシミリ装置の設定が異なる場合は、受信パラメータエラーとなる。また、受信パラメータの内容とファクシミリ装置の設定が異なる場合に、受信パラメータエラーにせず、「受信パラメータの内容を優先する」「ファクシミリ装置の設定を優先する」ように処理を続けてもよい。
ダイヤル種別:テンキー、ワンタッチ、短縮
ワンタッチ/短縮ダイヤル番号:1〜16(ワンタッチモード)、0〜99(短縮モード)
電話番号:アスキー文字列32桁以下(テンキーモード)
相手先略称:アスキー文字列
通信プロトコル:チェック無、G3(PSTN)
通信モード:チェック無、国際回線(1)、国際回線(2)、国際回線(3)
通信スピード:チェック無、4800bps、9600bps
通信種別:通常送信、親展送信、中継指示送信
ボックス番号:0〜99
ファイルID:1〜9999
【0218】
S28−1で、ダイヤル種別のチェックを行う。受信パラメータの内容が、テンキー、ワンタッチ、短縮いずれかならOKとし、テンキー、ワンタッチ、短縮以外ならNGとする。S28−2で、ワンタッチ/短縮ダイヤル番号のチェックを行う。S28−1において、ワンタッチ、短縮ダイヤルに指定されたときのみ有効な項目である。受信パラメータ番号が範囲内で、かつ指定番号に相手先が登録されていればOKとし、指定番号が範囲外、または指定番号に相手先が登録されていなければNGとする。S28−3で、電話番号のチェックを行う。S28−1において、テンキーダイヤルに指定されたときのみ有効な項目である。受信パラメータ番号が全てアスキー文字列で、かつ32桁以下ならOKとし、指定番号がアスキー文字列以外、または33桁以上ならNGとする。S28−4で、相手先略称のチェックを行う。受信パラメータ略称が全てアスキー文字列ならOKとし、指定略称がアスキー文字列以外ならNGとする。S28−5で、通信プロトコルのチェックを行う。受信パラメータの内容が、”チェック無”または”G3(PSTN)”ならOKとし、それ以外ならNGとする。S28−6で、通信モードのチェックを行う。受信パラメータの内容が、”チェック無”または”国際回線(1)”または”国際回線(2)”または”国際回線(3)”ならOKとし、それ以外ならNGとする。S28−7で、通信スピードのチェックを行う。受信パラメータの内容が、”チェック無”または”4800bps”または”9600bps”ならOKとし、それ以外ならNGとする。S28−8で、通信種別のチェックを行う。受信パラメータの内容が、”通常送信”または”親展送信”または”中継指示送信”ならOKとし、それ以外ならNGとする。S28−9で、ボックス番号のチェックを行う。受信パラメータの内容が、0〜99の範囲内ならOKとし、範囲外ならNGとする。S28−10で、ファイルIDのチェックを行う。ファイルIDとは、ファクシミリ装置に入出力される画像に対しての通し番号であり、このファイルIDによりRAM103の画像メモリに蓄積されている所望の画像にアクセスする。S28−10では、受信パラメータの内容のファイルIDに対する画像が画像メモリに存在するか判断する。存在するならば、ファイル属性のチェックを行う。画像の属性が、外部情報処理端末によって指定されたファイルならば、正常終了する。ファイルIDに対する画像が画像メモリに存在しない、また画像の属性が、外部情報処理端末によって指定されたファイル以外ならばNGとする。
【0219】
ここで、異常処理について、図29に沿って詳細に説明する。
【0220】
S29−1へ分岐してきた場合、インタフェース制御タスクに対するOKレスポンスを生成し、正常に動作中であることを外部情報処理端末に返送するための返送依頼をインタフェース制御タスクにだす。送出の実行はインタフェース制御タスクが行う。S29−2へ分岐してきた場合、インタフェース制御タスクに対するNGレスポンスを生成し、正常に動作中であることを外部情報処理端末に返送するための返送依頼をインタフェース制御タスクにだす。送出の実行はインタフェース制御タスクが行う。S29−3へ分岐してきた場合、インタフェース制御タスクに対するBUSYレスポンスを生成し、正常に動作中であることを外部情報処理端末に返送するための返送依頼をインタフェース制御タスクにだす。送出の実行はインタフェース制御タスクが行う。S29−4で、S26−1で獲得した通信セマフォを解放する。そして、S29−5で、インタフェースLEDを消灯し、SEND FILE動作が終了したことを知らせる。インタフェースLEDの消灯により、ファクシミリ装置のキー入力は許可される。
【0221】
以上の処理によれば、一定時間の間に、インタフェースが転送可能な状態にならなかった場合に処理を中止することにより、高速なデータ転送が可能なパラレルインタフェースを使用した使い勝手の良い画像通信装置を提供することが可能となる。
【0222】
5.送信情報取得(GET SEND INFO.)処理
図30および31は、本実施例におけるファクシミリ装置の送信に関する情報を情報処理端末109に転送する送信情報通知の動作を示すフローチャートである。
【0223】
図8のコマンド処理タスクにおいて、インタフェース制御タスクからのメッセージを受け取り、そのコマンドが送信情報取得コマンドであったならば、GET
SEND INFO.の処理が実行される。
【0224】
まず、ステップS30−001において、情報処理端末109からの送信情報取得コマンドによって指定された受付番号の送信結果が、通信管理情報の中に存在するか否かを判断する。もし、図44に示される通信管理情報の通信管理番号44−001が送信情報取得コマンドによって指定された受付番号と一致し、かつ、同図の通信種別44−005が「送信」を示しているならば、ステップS30−002に進む。
【0225】
ステップS30−002では、ステップS30−001において発見された通信管理情報が、送信情報として既に通知されているか否かを判断する。もし、図44に示される通信管理情報の通信管理レポート出力履歴情報44−011が送信情報の未通知を示していないならば、ステップS30−003に進む。
【0226】
ステップS30−003では、指定された受付番号の送信事象が存在しないことを示すNGレスポンスをメッセージとしてインタフェース制御タスクに送り、GET SEND INFO.の処理を終了する。
【0227】
一方、ステップS30−002において通信管理情報が送信情報として未通知であるならば、すなわち、図44に示される通信管理情報の通信管理レポート出力履歴情報44−011が送信情報の未通知を示しているならば、ステップS30−004に進む。
【0228】
ステップS30−004では、該通信管理情報の通信結果がエラーを示しているか否かを判断する。もし、図44に示される通信管理情報の通信結果44−010が「正常終了」を示しているならば、ステップS30−005に進む。
【0229】
ステップS30−005では、送信状況として「正常終了」を示す送信情報を生成し、ステップS30−012に進む。
【0230】
一方、ステップS30−004において、図44に示される通信管理情報の通信結果44−010が「エラー終了」を示しているならば、ステップS30−006に進む。
【0231】
ステップS30−006では、送信状況として「エラー終了」を示す送信情報を生成し、ステップS30−012に進む。
【0232】
一方、ステップS30−001において、図44に示される通信管理情報の通信管理番号44−001が送信情報取得コマンドによって指定された受付番号と一致しないか、または、同図の通信種別44−005が「送信」を示していないならば、ステップS30−007に進む。
【0233】
ステップS30−007では、送信情報取得コマンドによって指定された受付番号の送信事象が、送信キューの中に存在するか否かを判断する。もし、指定された受付番号の送信事象が送信キューの中に存在しないならば、ステップS30−008に進む。
【0234】
ステップS30−008では、指定された受付番号の送信事象が存在しないことを示すNGレスポンスをメッセージとしてインタフェース制御タスクに送り、GET SEND INFO.の処理を終了する。
【0235】
一方、ステップS30−007において、指定された受付番号の送信事象が送信キューの中に存在するならば、ステップS30−009に進む。
【0236】
ステップS30−009では、該送信事象が送信中であるか否かを判断する。もし、送信中であるならばステップS30−010に進み、そうでなければステップS30−011に進む。
ステップS30−010では、送信状況として「送信中」を示す送信情報を生成し、ステップS30−012に進む。また、ステップS30−010では、送信状況として「送信待機中」を示す送信情報を生成し、ステップS30−012に進む。
【0237】
ステップS30−012では、OKレスポンスおよびステップS30−005、ステップS30−006、ステップS30−010、またはステップS30−011で生成された送信情報をメッセージとしてインタフェース制御タスクに送り、OKおよび送信情報の返送を依頼し、ステップS30−013に進む。
【0238】
ステップS30−013において、OKおよび送信情報の返送が成功したことを示すインタフェース制御タスクからのメッセージを受けたならばステップS30−015に進み、そうでなかったならばステップS30−014に進む。
【0239】
ステップS30−014において、OKおよび送信情報の返送が規定時間内に成功しなかったことを示すインタフェース制御タスクからのメッセージを受けたならば、何もせずにGET SEND INFO.の処理を終了し、そうでなかったならばステップS30−013に戻る。
ステップS30−015では、ステップS30−012において返送を依頼した送信情報が、「正常終了」またはエラー終了」を示す情報であったか否かを判断する。もし、返送を依頼した送信情報が「正常終了」またはエラー終了」を示す情報であったならばステップS30−016に進み、そうでなかったならばGET SEND INFO.の処理を終了する。
ステップS30−016では、ステップS30−04において送信結果がエラーであるか否かを判断する時に参照した通信管理情報の通信管理レポート出力履歴情報44−011を、送信情報の通知済みを示すように更新し、GET SEND INFO.の処理を終了する。
【0240】
以上の処理により、本実施例におけるファクシミリ装置は、情報処理端末109がSEND FILE等で依頼した送信事象を管理するうえで必要になる、個々の送信事象の「正常終了」、「エラー終了」、「送信中」、および「送信待機中」といった状況に関する送信情報を、既存の通信管理情報と異なる新たな構造の情報を設けることなく通知する。
【0241】
6.アップロードファイル(UPLOAD FILE)処理
図32、33、および34は、本実施例における画像通信装置のRAM103上の画像メモリに格納されている画像データを、画像通信装置が管理しているファイル単位で情報処理端末109に転送するファイルアップロードの動作を示すフローチャートである。
【0242】
図8のコマンド処理タスクにおいて、インタフェース制御タスクからのメッセージを受け取り、そのコマンドがファイル転送要求コマンドであったならば、UPLOAD FILEの処理が実行される。
【0243】
まず、ステップS32−001において、ファイルアップロードの処理が可能か否かの判定を行う。これは、RAM103上の画像バッファを通信時と情報処理端末109へのデータ転送時とで共有することによる誤動作を防止するために実行される。なお、詳細は後述する(図35)。
【0244】
ステップS32−002において、ステップS32−001の判定結果が可であったならば、すなわち、ファイルアップロードの処理が可能であったならばステップS32−003に、そうでなかったならばステップS32−028に進む。
【0245】
ステップS32−003では、コマンド処理中であり、ローカルオペレーションが禁止されていることをオペレータに通知するためのインタフェースLEDを点灯し、ステップS32−004に進む。
【0246】
ステップS32−004では、OKレスポンスをメッセージとしてインタフェース制御タスクに送り、OKの返送を依頼する。 ステップS32−005において、OKの返送が成功したことを示すインタフェース制御タスクからのメッセージを受けたならばステップS32−007に進み、そうでなかったならばステップS32−006に進む。
【0247】
ステップS32−006において、OKの返送が規定時間内に成功しなかったことを示すインタフェース制御タスクからのメッセージを受けたならばステップS32−028に進み、そうでなかったならばステップS32−005に戻る。
【0248】
次に、ステップS32−007において、次コマンドを示すインタフェース制御タスクからのメッセージを受けたならばステップS32−009に進み、そうでなかったならばステップS32−008に進む。
【0249】
ステップS32−008において、次コマンドを示すインタフェース制御タスクからのメッセージを規定時間内に受けることができなかったならば、ステップS32−028に進み、そうでなかったならばステップS32−007に戻る。
【0250】
ステップS32−009では、ステップS32−007において受け取ったメッセージが要求ページ情報指示コマンドを示すものであるか否かを判定する。もし、受け取ったメッセージが要求ページ情報指示コマンドを示すものでなかったならば、ステップS32−010に進む。
【0251】
ステップS32−010では、シーケンスエラーを示すNGレスポンスをメッセージとしてインタフェース制御タスクに送り、ステップS32−028に進む。
【0252】
一方、ステップS32−009において、受け取ったメッセージが要求ページ情報指示コマンドを示すものであったならば、ステップS32−011に進む。
【0253】
ステップS32−011では、符号化方式や解像度といった要求ページ情報の指示が正しいか否かの判定を行い、ステップS32−012に進む。なお、詳細は後述する。
【0254】
ステップS32−012において、ステップS32−011の判定結果がエラーなしであったならば、すなわち、要求ページ情報の指示が正しかったならばステップS32−013に、そうでなかったならばステップS32−028に進む。
【0255】
ステップS32−013では、OKレスポンスをメッセージとしてインタフェース制御タスクに送り、OKの返送を依頼する。
【0256】
ステップS32−014において、OKの返送が成功したことを示すインタフェース制御タスクからのメッセージを受けたならばステップS32−016に進み、そうでなかったならばステップS32−015に進む。
【0257】
ステップS32−015において、OKの返送が規定時間内に成功しなかったことを示すインタフェース制御タスクからのメッセージを受けたならばステップS32−028に進み、そうでなかったならばステップS32−014に戻る。
【0258】
次に、ステップS32−016において、次コマンドを示すインタフェース制御タスクからのメッセージを受けたならばステップS32−018に進み、そうでなかったならばステップS32−017に進む。
【0259】
ステップS32−017において、次コマンドを示すインタフェース制御タスクからのメッセージを規定時間内に受けることができなかったならば、ステップS32−028に進み、そうでなかったならばステップS32−016に戻る。
【0260】
ステップS32−018では、ステップS32−017において受け取ったメッセージが画像データ転送要求コマンドを示すものであるか否かを判定する。もし、受け取ったメッセージが画像データ転送要求コマンドを示すものでなかったならば、ステップS32−019に進む。
【0261】
ステップS32−019では、シーケンスエラーを示すNGレスポンスをメッセージとしてインタフェース制御タスクに送り、ステップS32−028に進む。
【0262】
一方、ステップS32−018において、受け取ったメッセージが画像データ転送要求コマンドを示すものであったならば、ステップS32−020に進む。
【0263】
ステップS32−020では、画像データ転送の要求が正しいか否かの判定を行い、ステップS32−021に進む。なお、詳細は後述する。
【0264】
ステップS32−021において、ステップS32−020の判定結果がエラーなしであったならば、すなわち、画像データ転送の要求が正しかったならばステップS32−022に、そうでなかったならばステップS32−028に進む。
【0265】
ステップS32−022では、ホストに転送する画像データの生成を行い、ステップS32−023に進む。なお、詳細は後述する。
【0266】
ステップS32−023では、OKレスポンスと、ステップS32−022において生成された画像データとをメッセージとしてインタフェース制御タスクに送り、OKおよび画像データの返送を依頼する。
【0267】
ステップS32−024において、OKおよび画像データの返送が成功したことを示すインタフェース制御タスクからのメッセージを受けたならばステップS32−026に進み、そうでなかったならばステップS32−025に進む。ステップS32−025において、OKおよび画像データの返送が規定時間内に成功しなかったことを示すインタフェース制御タスクからのメッセージを受けたならばステップS32−028に進み、そうでなかったならばステップS32−024に戻る。
【0268】
ステップS32−026では、ステップS32−023において返送を依頼した画像データが1ページの最終ブロックであったか否かを判定する。もし、最終ブロックであったならば、すなわち、1ページの転送が終了したならばステップS32−027に進み、そうでなかったならばステップS32−016に戻る。
【0269】
ステップS32−027では、ステップS32−023において返送を依頼した画像データが指定されたファイルの最終ブロックであったか否かを判定する。もし、最終ブロックであったならば、すなわち、次ページが存在しないならばステップS32−028に進み、そうでなかったならばステップS32−007に戻る。
【0270】
ステップS32−028では、禁止されていた通信およびローカルオペレーションを許可し、ファクシミリ通信をかのうにして、ステップS32−029に進む。
【0271】
ステップS32−029では、ローカルオペレーションが許可されたことをオペレータに通知するために、ステップS32−003で点灯したインタフェースLEDを消灯し、UPLOAD FILEの処理を終了する。
【0272】
図35は、図32のステップS32−001のファイルアップロードの可否判定を詳細に記述したフローチャートである。
【0273】
まず、ステップS35−001において、画像通信装置がローカルオペレーション中であるか否かを判断する。もし、ローカルオペレーション中であるならば、ステップS35−002に進む。
【0274】
ステップS35−002では、BUSYレスポンスをメッセージとしてインタフェース制御タスクに送り、ステップS35−012に進む。
【0275】
一方、ステップS35−001において、画像通信装置がローカルオペレーション中でなければ、ステップS35−003に進む。
【0276】
ステップS35−003では、新たなローカルオペレーションを禁止し、ステップS35−004に進む。
【0277】
ステップS35−004では、画像通信装置がファクシミリ通信中であるか否かを判断する。もし、通信中であるならば、ステップS35−005に進む。
【0278】
ステップS35−005では、BUSYレスポンスをメッセージとしてインタフェース制御タスクに送り、ステップS35−012に進む。
【0279】
一方、ステップS35−004において、画像通信装置が通信中でなければ、ステップS35−006に進む。
【0280】
ステップS35−006では、新たな通信を禁止し、ステップS35−007に進む。
【0281】
ステップS35−007において、ファイル転送要求コマンドで指定されたファイルが存在するか否かを判断する。もし、指定されたファイルが存在しないならば、ステップS35−008に進む。
【0282】
ステップS35−008では、指定ファイルなしを示すNGレスポンスをメッセージとしてインタフェース制御タスクに送り、ステップS35−012に進む。
【0283】
一方、ステップS35−007において指定されたファイルが存在するならば、ステップS35−009に進む。
【0284】
ステップS35−009では、ファイル転送要求コマンドで指定されたファイルが親展ファイルであるか否かを判断する。もし、指定されたファイルが親展ファイルであるならば、ステップS35−010に進む。
【0285】
ステップS35−010では、指定ファイル無効を示すNGレスポンスをメッセージとしてインタフェース制御タスクに送り、ステップS35−012に進む。
【0286】
一方、ステップS35−009において指定されたファイルが親展ファイルでなかったならば、ステップS35−011に進む。
【0287】
ステップS35−011では、ファイルアップロードが可能であることを呼び出し側の処理に通知し、ファイルアップロードの可否判定を終了する。
【0288】
ステップS35−012では、ファイルアップロードが不可能であることを呼び出し側の処理に通知し、ファイルアップロードの可否判定を終了する。
【0289】
図36は、図32のステップS32−011の要求ページ情報指示の正否判定を詳細に記述したフローチャートである。
【0290】
まず、ステップS36−001において、要求ページ情報指示コマンドで指定された符号化方式が、画像通信装置に格納されている、前記ファイル転送要求コマンドで指定された画像ファイルの符号化方式と一致しているか否かを判断する。符号化方式には、ITU−Tの勧告T.4およびT.30記載の「MH」、「MR」、「MMR」の3つがある。もし、不一致ならばステップS36−005に進み、一致していればステップS36−002に進む。
【0291】
ステップS36−002では、要求ページ情報指示コマンドで指定された解像度が、画像通信装置に格納されている、前記ファイル転送要求コマンドで指定された画像ファイルの該ページの解像度と一致しているか否かを判断する。解像度には、ITU−Tの勧告T.4およびT.30記載の主走査解像度が8[dots/mm]で、かつ副走査解像度が3.75[lines/mm]である「スタンダード」と、解像度には、主走査解像度が8[dots/mm]で、かつ副走査解像度が7.7[lines/mm]である「ファイン」とがある。もし、不一致ならばステップS36−005に進み、一致していればステップS36−003に進む。
【0292】
ステップS36−003では、要求ページ情報指示コマンドで指定された主走査長が、画像通信装置に格納されている、前記ファイル転送要求コマンドで指定された画像ファイルの該ページの主走査長と一致しているか否かを判断する。主走査長は、用紙を縦長に置いた場合の横の長さで、ITU−Tの勧告T.4およびT.30記載の主走査線長に対応した「A4」、「B4」、「A3」の3つがある。もし、不一致ならばステップS36−005に進み、一致していればステップS36−004に進む。
ステップS36−004では、要求ページ情報指示コマンドにエラーがなかったことを呼び出し側の処理に通知し、要求ページ情報指示の正否判定の処理を終了する。
【0293】
ステップS36−005は、ステップS36−001、ステップS36−002、またはステップS36−003において、符号化方式、解像度、または主走査長の不一致があった場合に実行され、パラメータの無効を示すNGレスポンスをメッセージとしてインタフェース制御タスクに送り、ステップS36−006に進む。
【0294】
ステップS36−006では、要求ページ情報指示コマンドにエラーがあったことを呼び出し側の処理に通知し、要求ページ情報指示の正否判定の処理を終了する。
【0295】
図37は、図33のステップS32−020の画像データ転送要求の正否判定を詳細に記述したフローチャートである。
【0296】
まず、ステップS37−001において、画像データ転送要求コマンドで指定されたブロック長が有効か否かを判断する。もし、ブロック長が後述するヘッダデータ長より大きいならば有効と判断され、ステップS37−002に進み、そうでなければステップS37−003に進む。
【0297】
ステップS37−002では、画像データ転送要求コマンドにエラーがなかったことを呼び出し側の処理に通知し、画像データ転送要求の正否判定の処理を終了する。
【0298】
一方、ステップS37−003では、ブロック長が無効を示すNGレスポンスをメッセージとしてインタフェース制御タスクに送り、ステップS37−004に進む。
【0299】
ステップS37−002では、画像データ転送要求コマンドにエラーがあったことを呼び出し側の処理に通知し、画像データ転送要求の正否判定の処理を終了する。
【0300】
図38は、図33のステップS32−022の転送画像データの生成を詳細に記述したフローチャートである。
【0301】
まず、ステップS38−001において、前記画像データ転送要求コマンドで指定されたブロック長Lsと、転送が済んでいないページデータ量(残ページデータ長)Lrの関係を比較する。ここで、個々の画像データブロックの直前に付加されるヘッダのデータ長をLhとする。このヘッダには、ページの終端を示すPEフラグ、ファイルの終端を示すDEフラグ、およびヘッダの後に続く画像データ長LENが含まれる。もし、Ls>Lh+Lrが真ならば、すなわち、前記画像データ転送要求コマンドで指定されたブロック長がヘッダのデータ長と残ページデータ長を加えた値よりも大きいならば、ステップS38−002に進む。
【0302】
ステップS38−002では、ページの終端でないことを示すPE=0、ファイルの終端でないことを示すDE=0、およびヘッダの後に続く画像データ長がLEN=Ls−Lhなるヘッダデータを、情報処理端末109へのデータ転送時に使われるRAM103上の画像バッファにセットし、ステップ600−003に進む。
【0303】
ステップS38−003では、データ長がLEN=Ls−Lhになるように、画像データをRAM103上の画像メモリから情報処理端末109へのデータ転送時に使われるRAM103上の画像バッファにコピーし、ステップ600−004に進む。
ステップS38−004では、転送が済んでいないページデータ量Lrを、Lr−LENに更新し、転送画像データの生成の処理を終了する。
【0304】
一方、ステップS38−001において、Ls>Lh+Lrが偽ならば、すなわち、前記画像データ転送要求コマンドで指定されたブロック長がヘッダのデータ長と残ページデータ長を加えた値と等しいか、あるいは小さいならば、ステップS38−005に進む。
【0305】
ステップS38−005では、次ページが存在するか否かを判断する。もし、現在転送しようとしているページの次に新たなページが存在するならば、ステップS38−006に進む。
【0306】
ステップS38−006では、ページの終端であることを示すPE=1、ファイルの終端でないことを示すDE=0、およびヘッダの後に続く画像データ長がLEN=Lrなるヘッダデータを、情報処理端末109へのデータ転送時に使われるRAM103上の画像バッファにセットし、ステップ600−007に進む。
【0307】
ステップS38−007では、データ長がLEN=Lrである残りの画像データを、RAM103上の画像メモリから情報処理端末109へのデータ転送時に使われるRAM103上の画像バッファにコピーし、転送画像データの生成の処理を終了する。
一方、ステップS38−005において、現在転送しようとしているページの次に新たなページが存在しないならば、ステップS38−008に進む。
【0308】
ステップS38−008では、ページの終端であることを示すPE=1、ファイルの終端であることを示すDE=0、およびヘッダの後に続く画像データ長がLEN=Lrなるヘッダデータを、情報処理端末109へのデータ転送時に使われるRAM103上の画像バッファにセットし、ステップ600−009に進む。
【0309】
ステップS38−009では、データ長がLEN=Lrである残りの画像データを、RAM103上の画像メモリから情報処理端末109へのデータ転送時に使われるRAM103上の画像バッファにコピーし、転送画像データの生成の処理を終了する。
【0310】
以上の処理により、本実施例における画像通信装置は、RAM103上の画像バッファを通信時と情報処理端末109へのデータ転送時とで共有しながら、RAM103上の画像メモリに格納されている画像データを、画像通信装置が管理しているファイル単位で情報処理端末109に転送する。
【0311】
また、本実施例における画像通信装置は、各ページの画像データを、情報処理端末109から指定されたサイズのブロックに分割して転送する。
【0312】
さらに、本実施例における画像通信装置は、各ページの画像データを情報処理端末109から指定されたブロックサイズに分割して転送する際に、画像データの直前にページの終端、ページの終端、および後に続く実際の画像データのサイズの情報を含むヘッダを付加する。またこのヘッダを利用して、もし、情報処理端末109から指定されたブロックサイズに満たないサイズの未転送の画像データしか画像通信装置に存在しない場合、ヘッダの中の後に続く実際の画像データのサイズの情報を適宜設定して、情報処理端末109から指定されたブロックサイズより少ないデータを情報処理端末109に転送する。
【0313】
以上の処理によれば、電話回線等を介した画像通信装置間の通信で使用されるバッファと、外部情報処理端末へのデータの転送で使用されるバッファとを兼用し、画像通信装置が管理している画像ファイルを外部情報処理端末へ転送することが可能になる。すなわち、バッファのためのRAM容量を削減でき、低コストでファイルアップロードの機能を実現できる。
【0314】
また、ローカルオペレーション中のファイルアップロードを禁止することにより、プログラム構造が極めて簡単になり、ファイルアップロードの機能を短期間で開発できる。
【0315】
また、外部情報処理端末が実際の画像データの転送を要求するときにブロック長を指定できるようになる。すなわち、外部情報処理端末は本発明による画像通信装置とは無関係に、外部情報処理端末が1回の要求で管理できるブロック長を毎回宣言できることになり、外部情報処理端末の負荷が低減できる。
【0316】
また、画像通信装置が実際の画像データの転送を要求するときに、ページの終端、ページの終端、および後に続く実際の画像データのサイズの情報を含むヘッダを付加することにより、もし、外部情報処理端末から指定されたブロックサイズに満たないサイズの未転送の画像データしか画像通信装置に存在しない場合、ヘッダの中の後に続く実際の画像データのサイズの情報を適宜設定して、外部情報処理端末から指定されたブロックサイズより少ないデータを外部情報処理端末に転送することが可能になる。すなわち、冗長なデータの転送を少なくすることができる。
【0317】
7.受信(RECEIVE)処理
図39は、本実施例におけるファクシミリ装置の受信モードを、「標準受信」、「メモリ受信」、「メモリかつ記録受信」いずれかのモードに変更する受信モード変更の動作を示すフローチャートである。
【0318】
図8のコマンド処理タスクにおいて、インタフェース制御タスクからのメッセージを受け取り、そのコマンドが受信モード変更指示コマンドであったならば、RECEIVEの処理が実行される。
【0319】
まず、ステップS39−001において、受信モード変更指示コマンドで指定された受信モードmodeを、RAM103上のワークエリアに確保された一時的な受信モード保持領域temp_modeにコピーし、ステップS39−002に進む。
【0320】
ステップS39−002では、OKレスポンスをメッセージとしてインタフェース制御タスクに送り、OKの返送を依頼し、ステップS39−003に進む。
【0321】
ステップS39−003において、OKの返送が成功したことを示すインタフェース制御タスクからのメッセージを受けたならばステップS39−005に進み、そうでなかったならばステップS39−004に進む。
【0322】
ステップS39−004において、OKの返送が規定時間内に成功しなかったことを示すインタフェース制御タスクからのメッセージを受けたならば、何もせずにRECEIVEの処理を終了し、そうでなかったならばステップS39−003に戻る。
【0323】
ステップS39−005では、前記の一時的な受信モード保持領域temp_modeの内容を、RAM103上のワークエリアに確保された次の受信モード保持領域next_modeにコピーし、RECEIVEの処理を終了する。
【0324】
図40は、本実施例のファクシミリ装置において、受信画像がどの受信モードで作成されたかを示す受信画像の属性を、個々の受信画像に保存する受信モード保存の動作を示すフローチャートである。
【0325】
この受信モード保存の処理は、本実施例のファクシミリ装置が、通信回線からのCIを検出して回線を閉結し、ファクシミリ伝送の手順に基づいてファクシミリ受信を開始したとき、あるいはオペレータからのファクシミリ受信の要求に基づいてファクシミリ受信を開始したときに実行される。
【0326】
まず、ステップS40−001において、前記の次の受信モード保持領域next_modeの内容を、RAM103上のワークエリアに確保された現在の受信モード保持領域cur_modeにコピーし、ステップS40−002に進む。
【0327】
ステップS40−002では、前記の現在の受信モード保持領域cur_modeが、どの受信モードを示しているかを判断する。もし、現在の受信モードが「標準受信」であるならば、ステップS40−003に進む。
【0328】
ステップS40−003では、該受信画像のメモリ受信属性mem_attrを、メモリ受信ではないことを示すOFFに設定し、ステップS40−004に進む。
【0329】
また、ステップS40−003では、該受信画像のメモリ受信時の即時記録属性imm_prn_attrを、メモリ受信時の即時記録でないことを示すOFFに設定し、受信モード保存の処理を終了する。
【0330】
一方、ステップS40−002において、現在の受信モードが「標準受信」でないならば、すなわち、現在の受信モードが「メモリ受信」または「メモリかつ記録受信」であるならば、ステップS40−005に進む。
【0331】
ステップS40−005では、該受信画像のメモリ受信属性mem_attrを、メモリ受信であることを示すONに設定し、ステップS40−006に進む。
【0332】
次に、ステップS40−006において、前記の現在の受信モード保持領域cur_modeが、「メモリ受信」と「メモリかつ記録受信」のいずれの受信モードを示しているかを判断する。もし、現在の受信モードが「メモリ受信」であるならば、ステップS40−003に進み、前記のように、該受信画像のメモリ受信時の即時記録属性imm_prn_attrを、メモリ受信時の即時記録でないことを示すOFFに設定し、受信モード保存の処理を終了する。
【0333】
一方、ステップS40−006において、現在の受信モードが「メモリかつ記録受信」であるならば、ステップS40−007に進む。
【0334】
ステップS40−007では、該受信画像のメモリ受信時の即時記録属性imm_prn_attrを、メモリ受信時の即時記録であることを示すONに設定し、受信モード保存の処理を終了する。
【0335】
図41は、本実施例のファクシミリ装置において、記録を待っている受信画像を周期的に監視する記録待ち受信画像監視タスクの動作を示すフローチャートである。
【0336】
まず、ステップS41−001において、受信画像列の中から記録を待っている受信画像を検索する。もし、メモリ受信属性mem_attr=OFFを満たす受信画像、または、メモリ受信属性mem_attr=ONかつメモリ受信時の即時記録属性imm_prn_attr=ONを満たす受信画像が存在するならば、すなわち、受信モードが「標準受信」の時に受信した画像、または、受信モードが「メモリかつ記録受信」の時に受信した画像が受信画像列の中に存在するならば、ステップS41−002に進み、そうでなかったならば、ステップS41−009に進む。
【0337】
ステップS41−002では、記録タスク(図19参照)を起動し、該受信画像の記録を依頼して、ステップS41−003に進む。
【0338】
ステップS41−003では、ステップS41−002における記録タスクの起動が成功したか否かを判断する。もし、記録タスクの起動が成功したならばステップS41−004に進み、そうでなかったならばステップS41−009に進む。
【0339】
記録タスクの起動が成功したならば、ステップS41−004において、記録タスクの終了を待つ。記録タスクの終了が検出されたならば、ステップS41−005に進む。
【0340】
ステップS41−005では、記録タスクの終了が正常であったか否かを判断する。もし、正常に終了したならばステップS41−006に進み、そうでなかったならばステップS41−009に進む。
【0341】
ステップS41−006では、該受信画像のメモリ受信属性mem_attrがメモリ受信を示しているか否かを判断する。もし、mem_attr=ONが偽ならば、すなわち、該受信画像が受信モードが「標準受信」の時に受信した画像であるならばステップS41−007に進み、mem_attr=ONが真ならば、すなわち、該受信画像が受信モードが「メモリかつ記録受信」の時に受信した画像であるならばステップS41−008に進む。
【0342】
ステップS41−007では、受信モードが「標準受信」の時に受信した該受信画像をRAM103の画像メモリ上から消去し、ステップS41−009に進む。
【0343】
他方、ステップS41−008では、受信モードが「メモリかつ記録受信」の時に受信した該受信画像のメモリ受信時の即時記録属性imm_prn_attrを、メモリ受信時の即時記録が終了したことを示すOFFに設定し、ステップS41−009に進む。
【0344】
ステップS41−009では、記録を待っている受信画像を周期的に監視する記録待ち受信画像監視タスクを一定時間停止させ、再びステップS41−001に戻る。
【0345】
以上の処理により、本実施例におけるファクシミリ装置は、特に受信中であるか否かにかかわらず、常時情報処理端末109からの受信モード変更指示コマンドを受け付ける。また、もし受信中に受信モードの変更要求があったとしても、該受信事象は該事象が開始されたときの受信モードに基づいてファクシミリ受信され、次の受信事象から変更された受信モードに基づいてファクシミリ受信される。
【0346】
以上の処理によれば、画像通信装置は、受信した画像を一旦メモリに蓄積してプリンタ部へ出力し、プリンタ部で記録が終了した後にメモリからその画像を消去するモードと、受信した画像をプリンタ部で記録せずにすべてメモリに蓄積するモードに加えて、受信した画像をメモリに蓄積してプリンタ部へ出力するが、プリンタ部で記録が終了した後もメモリにその画像を保持するモードを選択できるようになる。
【0347】
また、上記モードを情報処理端末から変更できるようになる。
【0348】
また、情報処理端末からの指示に基づいて、受信に関する情報を送信とは分離し、さらに受信の状況として受信中も通知可能になる。
【0349】
また、情報処理端末からの指示に基づいて、1度出力した受信結果に関する情報は、再度を通知しないようにすることができる。
【0350】
また、情報処理端末から指示に基づいて受信モードを変更する場合、受信モードの変更が実行可能である旨を完全に情報処理端末に出力できたときのみ実行し、またタイマを設けて、もし所定時間内に実行可能である旨が出力できなかった場合には、受信モードの変更の処理を中止するようになる。
【0351】
また、情報処理端末から指示に基づいて受信情報を出力する場合、受信情報が完全に情報処理端末に出力できたときのみ通知が完了したことを記憶し、またタイマを設けて、もし所定時間内に受信情報が出力できなかった場合には、通知が完了したことを記憶しないようになる。
【0352】
8.受信情報取得(GET RECEIVE INFO.)処理
図42は、本実施例におけるファクシミリ装置の受信に関する情報を情報処理端末109に転送する受信情報取得(通知)の動作を示すフローチャートである。
【0353】
図8のコマンド処理タスクにおいて、インタフェース制御タスクからのメッセージを受け取り、そのコマンドが受信情報取得コマンドであったならば、GET
RECEIVE INFO.の処理が実行される。
【0354】
まず、ステップS42−001において、情報処理端末109に未通知のメモリ受信に関する通信情報が存在するか否かを判断する。もし、図44に示される通信管理情報の通信種別44−005が「受信」かつ「情報処理端末109からの指示による通信」を示し、さらに、通信管理レポート出力履歴情報44−011が受信情報の未通知を示すような通信管理情報が存在するならば、その中で最も古い通信管理情報を選択し、ステップS42−002に進む。なお、通信管理情報の通信種別44−005上の「情報処理端末109からの指示による通信」を示すデータは、その通信が受信である場合、受信の後処理で通信管理情報を更新するときに、該受信画像のメモリ受信属性がメモリ受信であることを示しているならば、自動的に設定される。
【0355】
ステップS42−002では、ステップS42−001で選択された通信管理情報から、受信済みを示す受信情報を生成する。ここで、受信情報は図43のように構成される。本ステップでは、受信状況43−001を「受信済み」に設定し、受付番号43−002には通信管理情報の通信管理番号44−001の内容をコピーする。また、本実施例のファクシミリ装置では、1回の受信によって1つの受信画像ファイルが生成されるので、通信管理番号をファイルIDとみなす。したがって、ファイルID43−003にも通信管理情報の通信管理番号44−001の内容をコピーする。さらに、ファイル確定フラグ43−004を「確定」に設定して、ステップS42−006に進む。
【0356】
一方、ステップS42−001において、情報処理端末109に未通知のメモリ受信に関する通信情報が1つも存在しないならば、ステップS42−003に進む。
【0357】
ステップS42−003では、現在、メモリ受信中であるか否かを判断する。もし、現在受信中であって、かつ、その受信画像のメモリ受信属性がメモリ受信であることを示しているならば、ステップS42−004に進む。
ステップS42−004では、受信中を示す受信情報を生成する。すなわち、受信状況43−001を「受信済み」に設定し、受付番号43−002およびファイルID43−003に該受信の通信管理番号をコピーし、さらにファイル確定フラグ43−004を「未確定」に設定して、ステップS42−006に進む。一方、ステップS42−003において、現在受信中でないか、または、受信中であってもその受信画像のメモリ受信属性がメモリ受信であることを示していないならば、ステップS42−005に進む。
【0358】
ステップS42−005では、未受信を示す受信情報を生成する。すなわち、受信状況43−001を「未受信」に設定し、受付番号43−002およびファイルID43−003に存在しないことを示す値をコピーし、さらにファイル確定フラグ43−004を「未確定」に設定して、ステップS42−006に進む。
【0359】
ステップS42−006では、OKレスポンスおよびステップS42−002またはS42−004またはS42−005で生成された受信情報をメッセージとしてインタフェース制御タスクに送り、OKおよび受信情報の返送を依頼し、ステップS42−007に進む。
【0360】
ステップS42−007において、OKおよび受信情報の返送が成功したことを示すインタフェース制御タスクからのメッセージを受けたならばステップS42−009に進み、そうでなかったならばステップS42−008に進む。
【0361】
ステップS42−008において、OKおよび受信情報の返送が規定時間内に成功しなかったことを示すインタフェース制御タスクからのメッセージを受けたならば、何もせずにGET RECEIVE INFO.の処理を終了し、そうでなかったならばステップS42−007に戻る。
【0362】
ステップS42−009では、ステップS42−006において返送を依頼した受信情報が、受信済みを示す情報であったか否かを判断する。もし、返送を依頼した受信情報が受信済みを示す情報であったならばステップS42−010に進み、そうでなかったならばGET RECEIVE INFO.の処理を終了する。
【0363】
ステップS42−010では、ステップS42−002において返送する受信情報を生成する時に参照した通信管理情報の通信管理レポート出力履歴情報44−011を、受信情報の通知済みを示すように更新し、GET RECEIVEINFO.の処理を終了する。
【0364】
以上の処理により、本実施例におけるファクシミリ装置は、情報処理端末109が画像データを操作するうえで特に必要になる、受信モードが「メモリ受信」または「メモリかつ記録受信」の時の受信事象に関する受信情報を、既存の通信管理情報と異なる新たな構造の情報を設けることなく、受信モードが「標準受信」の時の受信事象に関する受信情報とは完全に分離して通知する。
【0365】
9.通信管理受付番号取得(GET ACTIVITY ID)処理
図44,45に従って通信管理受付番号取得(GET ACTIVITY ID)処理を説明する。
【0366】
図44は、ファクシミリのRAM(103)に記録されている通信管理情報の構成を、図45は制御の流れを表わした図である。
【0367】
図44の通信管理番号44−1から通信管理レポート出力履歴44−11までのひとかたまりが、1つの通信の通信管理情報を記録する単位ブロックであり、ファクシミリのRAM103には20通信分の領域が確保されている。
【0368】
この通信管理情報は、最新の20通信の情報を記録するようにしており、入りきらなくなれば1番古い通信から順に上書きしていく。
【0369】
通信管理番号44−1は、通信毎に割り当てられるID番号である。
【0370】
相手先電話番号44−2は、通信の相手先の電話番号である。
【0371】
相手先名称44−3は、通信の相手先の名称である。
【0372】
通信プロトコル種別44−4は、通信で用いられた、通信プロトコルであり、G3,ECM,G4の種別がある。
【0373】
通信種別44−5は、通信の通信分類であり、以下の要素の組み合わせからなる。
【0374】
送信
受信
ポーリング
同報
親展
中継
中継指示
中継結果
メモリ
タイマー
手動
F網
電話
情報処理端末109からの指示による通信
【0375】
予約時刻44−6は、予約中の通信について有効であり、予約時刻である。
【0376】
通信時間44−7は、通信の所要時間であり、単位は秒である。
【0377】
通信開始時刻44−8は、通信を開始した時刻であり、年月日時分秒の要素がある。
【0378】
ページ数44−9は、通信のページ数である。
【0379】
通信結果44−10は、通信の結果であり、正常終了、エラー終了のどちらかの値となる。
【0380】
通信管理レポート出力履歴情報44−11は、その通信の通信管理情報が過去に通信管理レポートに出力されたことがあるか否かの情報である。
【0381】
この履歴情報44−11は、ファクシミリ本体の通信管理レポート出力に対するものと、情報処理端末109への通信管理情報の送出に対するものの、2通りの情報を独立して持っている。
【0382】
図45のS45−1において、RAM103内のワークエリアに記録されている通信管理情報の中から、図44の通信管理番号44−1を読み出してRAM103内の画像バッファ上に送出パラメータを生成し、S45−2でこの送出パラメータとOKレスポンスの送出をI/F制御タスクに依頼し、終了する。
【0383】
10.通信管理情報取得(GET ACTIVITY INFO.)処理
この処理は、情報処理端末109に通信管理情報を送出し、情報処理端末109上での通信管理情報の参照を実現するためのものである。
【0384】
この処理では、情報処理端末109に送出するデータ量が多いため、送出パラメータの加工を画像バッファ上で行う。複数の画像バッファを利用する処理が同時に行われると互いにデータを破壊しあう可能性があるため、GET ACTIVITY INFO.処理を行っている時には、他の画像バッファを利用する処理は行うことができない。
【0385】
以下、図44,46〜48に従って説明する。
【0386】
図44は、ファクシミリのRAM103に記録されている通信管理情報の構成を、図46、図47は制御の流れを、図48はファクシミリ本体の通信管理レポートを表わした図である。
【0387】
図46のS46−1においてローカルオペレーション中か否かを判断する。ローカルオペレーション中であれば、通信に移行して画像バッファを使用する可能性があるため、S46−13に遷移してBUSYレスポンスの送出をI/F制御タスクに依頼し、終了する。
【0388】
S46−1においてローカルオペレーション中でなかった場合はS46−2でローカルオペレーションを禁止し、S46−3に遷移し、通信中か否かを判断する。
【0389】
通信中の場合は、画像バッファを使用する可能性があるため、S46−13に遷移しBUSYレスポンスの送出をI/F制御タスクに依頼し、終了する。
【0390】
通信中でない場合は、S46−4で通信を禁止し、S46−5に遷移し、RAM103に記録されている通信管理情報の中に、コマンドに付属して送られてくる受信パラメータによって指定された通信管理番号の通信の通信情報が存在するか否かを判断する。
【0391】
指定された通信の情報がなければS46−12に遷移し、NGレスポンスの送出をI/F制御タスクに依頼し、終了する。指定された通信の情報が存在すれば、S46−6に遷移してLEDをオンにし、S46−7に遷移する。
【0392】
S46−7では、RAM103のワークエリアに記録されている通信管理情報から、I/F制御タスクに渡す送出パラメータをRAM103の画像バッファ上に生成し、S46−8に遷移する。I/F制御タスクに渡す送出パラメータには、以下のものがある。
【0393】
・相手先電話番号
・相手先名称
・通信プロトコル種別(ECM,G3)
・通信種別(手動−自動,受信−送信,ポーリング,中継,中継指示,同報,タイマー,親展,メモリー,通信指示元(ファクシミリ−情報処理端末109)等)
・予約時刻
・通信時間
・通信開始時刻(年月日を含む)
・ページ数
・通信結果(成功−失敗)
・通信管理レポート出力履歴情報(ファクシミリ本体−情報処理端末109の区別有り)
【0394】
通信種別44−5の中の通信指示元は、その通信がファクシミリ本体のオペレータパネルからの指示によるものなのか、あるいは情報処理端末109からの指示によるものなのかの区別をつけるためのものである。
【0395】
また、通信管理レポート出力履歴情報44−11は、過去にその通信の通信管理情報をファクシミリ本体からレポート出力したことがあるか否か、および過去にその通信の通信管理情報を情報処理端末109に送出したことがあるか否か、の履歴情報である。
【0396】
これらの情報によって、操作者はファクシミリの使用状況をより的確に知ることができる。
【0397】
S46−8では、S46−7で生成した送出パラメータとOKレスポンスの送出を、I/F制御タスクに依頼する。
【0398】
S46−9では、情報処理端末109が正常にOKレスポンスおよび送出パラメータを受信したというI/F制御タスクからの受信メッセージを待つ。
【0399】
このメッセージがある時間内に返ってこなければ、情報処理端末109が正常にOKレスポンスおよび送出パラメータを受信していないと判断し、S46−11に遷移する。
【0400】
正常に送出パラメータおよびOKレスポンスを受信したという受信メッセージをI/F制御タスクから受けた場合は、情報処理端末109が正常に送出パラメータおよびOKレスポンスを受信したと判断し、S46−10へ遷移する。
【0401】
S46−10では、情報処理端末109へ通信情報を正常に通知した通信について、RAM103の通信管理情報記録内の通信管理レポート出力履歴情報部分44−11に、情報処理端末109への通知済み情報を記録し、S46−11へ遷移する。
【0402】
S46−11では、LEDをオフし、終了する。図47はファクシミリ本体の操作によるファクシミリ本体での通信管理レポートの出力の流れ図である。
【0403】
図47のS47−1においてRAM103の中から、通信管理情報が記録されているすべての通信について、通信管理情報を読み取る。
【0404】
次に、S47−2でこの通信管理情報をレポート形式でプリンタ部2から出力する。
【0405】
図48はこの通信管理情報のレポートである。
【0406】
図48の出力済みマーク * 48−1は、過去にその通信の通信管理情報をファクシミリ本体から出力したことがある、という情報を表わしている。
【0407】
この通信管理レポート出力履歴情報は、ファクシミリ本体の操作によってファクシミリ本体に出力したものについての情報である。
【0408】
情報処理端末109へ通信管理情報を送出したか否かの履歴については、ファクシミリ本体に出力した履歴と区別している。
このため、ファクシミリ本体のオペレータだけでなく、情報処理端末109のオペレータも新しい情報を見分けることが可能となる。
【0409】
以上の処理によれば、オペレーション・パネルの操作による通信の通信管理情報か、または情報処理端末の指示による通信の通信管理情報かを区別することができ、さらに通信管理情報がファクシミリ本体の通信管理レポート出力に出力されたか否かおよび情報処理端末へ送出されたことがある通信管理情報であるか否かが区別できるようになる。
【0410】
また、画像データを一時的に蓄積するバッファと通信管理情報を一時的に蓄積するバッファを兼用することによって、メモリの有効活用が可能になる。
【0411】
11.ファイルID取得(GET FILE ID)処理
図49は、本実施例における画像通信装置のRAM103上の画像メモリに格納されている画像ファイルを識別するためのファイルIDに関する情報を情報処理端末109に転送するファイルID転送の動作を示すフローチャートである。
【0412】
図8および図9のコマンド処理タスクにおいて、インタフェース制御タスクからのメッセージを受け取り、そのコマンドがファイルID取得コマンドであったならば、GET FILE IDの処理が実行される。
【0413】
まず、ステップS49−001において、ファイルID取得コマンドで最新ファイルのID取得を要求されたか否かを判断する。もし、最新ファイルのID取得を要求されたならば、ステップS49−002に進む。
【0414】
ステップS49−002では、ファイルID取得コマンドで指定されたファイルタイプの最新ファイルID情報を生成し、ステップS49−004に進む。なお、詳細は後述する。
【0415】
一方、ステップS49−001において、最新ファイルのID取得を要求されていないならば、ステップS49−003に進む。
【0416】
ステップS49−003では、ファイルID取得コマンドで指定されたファイルタイプのファイルIDの一覧情報を生成し、ステップS49−004に進む。なお、詳細は後述する。
【0417】
ステップS49−004では、OKレスポンスおよびステップS49−002またはステップS49−003で生成されたファイルID情報をメッセージとしてインタフェース制御タスクに送り、OKおよびファイルID情報の返送を依頼し、GET FILE IDの処理を終了する。
【0418】
図50は、図49のステップS49−002の最新ファイルID情報の生成の処理を詳細に記述したフローチャートである。
【0419】
まず、ステップS50−001において、ファイルID取得コマンドで指定されたファイルタイプが、「スキャナ読込ファイル」、「ホスト転送ファイル」、「FAX受信ファイル」、「ローカルファイル」のうちのどのタイプであるかを判断する。それぞれのファイルタイプは、次のファイルを意味し、対応する処理が実行されたとき、ファイルタイプを識別する値が、RAM103の画像メモリに格納されている画像ファイルを管理する画像列の個々の領域に自動的に設定される。
・スキャナ読込ファイル 情報処理端末109のSCAN TO FAX指示によって読み込まれたファイル
・ホスト転送ファイル 情報処理端末109のDOWNLOAD指示によって転送されたファイル
・FAX受信ファイル 情報処理端末109のRECEIVE指示で受信モードが「メモリ受信」または「メモリかつ記録受信」に設定されているときに受信されたファイル
・ローカルファイル 上記以外、すなわち、情報処理端末109の指示によらないファイル
【0420】
もし、ステップS50−001において、指定されたファイルタイプが、「スキャナ読込ファイル」であったならばステップS50−002に、「ホスト転送ファイル」であったならばステップS50−003に、「FAX受信ファイル」であったならばステップS50−004に、「ローカルファイル」であったならばステップS50−005にそれぞれ分岐する。
【0421】
ステップS50−002では、SCAN TO FAXの処理が実行されたときに自動的に設定される、RAM103上のワークエリアの最新スキャナ読込ファイルID格納領域latest_scanの内容を、RAM103上のワークエリアに用意された最新ファイルID格納領域file_idにコピーし、ステップS50−006に進む。
【0422】
ステップS50−003では、DOWNLOAD FILEの処理が実行されたときに自動的に設定される、RAM103上のワークエリアの最新ホスト転送ファイルID格納領域latest_downの内容を、RAM103上のワークエリアに用意された最新ファイルID格納領域file_idにコピーし、ステップS50−006に進む。
【0423】
ステップS50−004では、RECEIVE指示で受信モードが「メモリ受信」または「メモリかつ記録受信」に設定されている状態において受信の処理が実行されたときに自動的に設定される、RAM103上のワークエリアの最新FAX受信ファイルID格納領域latest_receiveの内容を、RAM103上のワークエリアに用意された最新ファイルID格納領域file_idにコピーし、ステップS50−006に進む。
【0424】
ステップS50−005では、上記以外の処理、すなわち、情報処理端末109の指示によらないローカルオペレーションの処理が実行されたときに自動的に設定される、RAM103上のワークエリアの最新ローカルファイルID格納領域latest_localの内容を、RAM103上のワークエリアに用意された最新ファイルID格納領域file_idにコピーし、ステップS50−006に進む。
【0425】
ステップS50−006では、ステップS50−002、ステップS50−003、ステップS50−004、またはステップS50−005においてコピーされた最新ファイルID格納領域file_idの内容が有効であるか否かを判断する。もし、file_idの内容が有効であるならば、すなわち、最新ファイルが存在するならば、ステップS50−007に進む。一方、file_idの内容が無効であるならば、すなわち、指定されたファイルタイプの画像ファイルを生成する処理が実行されていないなどの理由で、最新ファイルが存在しないならば、ステップS50−008に進む。
【0426】
ステップS50−007では、ファイルID情報の直前に付加されるヘッダデータを生成する。このヘッダデータには、後に続くをファイルID情報の長さLENを含み、これをファイルID情報の直前に付加することによって、情報処理端末109は可変長になり得るファイルID情報を容易に取得することができるようになる。ここでは、後に続くをファイルID情報の長さLENを1つのファイルID情報の長さLdに設定したヘッダデータを、予めRAM103上に用意され、前記ステップS49−004の返送依頼において使用されるファイルID情報の領域にセットし、ステップS50−009に進む。
【0427】
一方、ステップS50−008では、後に続くをファイルID情報が存在しないことを示すため、長さLENを0に設定したヘッダデータを、予めRAM103上に用意され、前記ステップS49−004の返送依頼において使用されるファイルID情報の領域にセットし、最新ファイルID情報の生成の処理を終了する。
【0428】
ステップS50−009では、最新ファイルID格納領域file_idの内容を、ステップS50−007においてセットしたヘッダデータの直後の領域にセットし、最新ファイルID情報の生成の処理を終了する。
【0429】
図51は、図49のステップS49−003のファイルID一覧情報の生成の処理を詳細に記述したフローチャートである。
まず、ステップS51−001において、前記RAM103の画像メモリに格納されている画像ファイルを管理する画像列を検索し、指定されたファイルタイプの値を持つ画像ファイルの個数Nを求め、ステップS51−002に進む。ステップS51−002では、ステップS51−001において求められた画像ファイルの個数Nが正数であるか否か判断する。もし、Nが正数であるならば、すなわち、指定されたファイルタイプの画像ファイルが存在するならば、ステップS51−003に進み、そうでなかったならば、すなわち、指定されたファイルタイプの画像ファイルを生成する処理が実行されていないなどの理由で、画像ファイルがひとつも存在しないならば、ステップS51−004に進む。ステップS51−003では、ファイルID情報の直前に付加されるヘッダデータを生成する。このヘッダデータには、後に続くをファイルID情報の長さLENを含み、これをファイルID情報の直前に付加することによって、情報処理端末109は可変長になり得るファイルID情報を容易に取得することができるようになる。ここでは、後に続くをファイルID情報の長さLENを長さLdのファイルID情報がN個存在することを示すLd×Nに設定したヘッダデータを、予めRAM103上に用意され、前記ステップS49−004の返送依頼において使用されるファイルID情報の領域にセットし、ステップS51−004に進む。
【0430】
ステップS51−004では、ステップS51−001と同様に、再度画像列を検索し、指定されたファイルタイプの値を持つ画像ファイルのファイルIDを、ステップS50−007においてセットしたヘッダデータの直後の領域に連続的にセットし、ファイルID一覧情報の生成の処理を終了する。
【0431】
一方、ステップS51−005では、後に続くをファイルID情報が存在しないことを示すため、長さLENを0に設定したヘッダデータを、予めRAM103上に用意され、前記ステップS49−004の返送依頼において使用されるファイルID情報の領域にセットし、ファイルID一覧情報の生成の処理を終了する。
【0432】
以上の処理により、本実施例における画像通信装置は、情報処理端末109から指定された最新ファイルID情報、またはファイルID一覧情報を、指定されたファイルタイプごとに分離して情報処理端末109に転送する。
【0433】
また、本実施例における画像通信装置は、情報処理端末109が可変長になり得るファイルID情報を容易に取得できるように、ファイルID情報の直前にファイルID情報のデータ長を含むヘッダデータを付加し、指定された最新ファイルID情報、またはファイルID一覧情報を、指定されたファイルタイプごとに分離して情報処理端末109に転送する。
【0434】
以上の処理によれば、画像通信装置は、個々の画像ファイルを識別するための識別コードに加えて、個々の画像ファイルが生成された経緯を示す種別コードを管理することによって、外部情報処理端末から指定された画像ファイルの識別コード、あるいは識別コードの一覧情報を、指定された種別コードごとに分離して外部情報処理端末に転送することが可能になる。
【0435】
また、画像通信装置は、外部情報処理端末の指示に基づいて識別コードの情報を出力するとき、その情報に出力される情報の長さを表わすコードを付加することにより、外部情報処理端末がたとえ高速なインタフェースであっても少ない負荷で、可変長になり得る識別コードの情報を取得させることができるようになる。
【0436】
12.ファイル情報取得(GET FILE INFO.)処理
図52は、本実施例におけるファクシミリ装置のRAM103上の画像メモリに格納されている画像データのファイル単位の情報を情報処理端末に送出する、ファイル情報取得コマンドの動作を示すフローチャートである。図53はファイル情報の構成を表わす図である。
【0437】
図9のコマンド処理タスクにおいて、インタフェース制御タスクからのメッセージを受け取り、そのコマンドがファイル情報取得コマンドであったならば、GET FILE INFO.の処理が実行される。
【0438】
まず、ステップS52−1において、ファイル情報取得コマンドで指定されたファイルが、存在するか否かを判定する。もし、指定されたファイルが存在しないならば、S52−2に進む。
ステップS52−2では、指定ファイルなしを示すNGレスポンスをメッセージとしてインタフェース制御タスクに送り、終了する。
【0439】
一方、ステップS52−1において、指定されたファイルが存在するならば、ステップS52−3に進む。
【0440】
ステップS52−3では、ファクシミリ本体のRAM103上に格納されている管理情報から図53に示す構成のファイル情報の生成を行いステップS52−4に進む。ファイル情報には以下の構成要素がある。
・ファイルタイプ53−1 指定されたファイルのタイプ(スキャナ読込ファイル,ホスト転送ファイル,FAX受信ファイル,ローカルファイル)
・ページ数53−2 指定されたファイルのページ数
【0441】
ステップS52−4では、OKレスポンスとステップS52−3において生成されたファイル情報をメッセージとしてインタフェース制御タスクに送り、OKレスポンスおよびファイル情報の返送を依頼し、GET FILE INFO.の処理を終了する。
【0442】
13.ページ情報取得(GET PAGE INFO.)処理
図54は、本実施例におけるファクシミリ装置のRAM103上の画像メモリに格納されている画像データのページ単位の情報を情報処理端末に送出する、ページ情報取得コマンドの動作を示すフローチャートである。図55はページ情報の構成を表わす図である。
【0443】
図9のコマンド処理タスクにおいて、インタフェース制御タスクからのメッセージを受け取り、そのコマンドがページ情報取得コマンドであったならば、GET PAGE INFO.の処理が実行される。
【0444】
まず、ステップS54−1において、ページ情報取得コマンドで指定されたファイルが、存在するか否かを判定する。もし、指定されたファイルが存在しないならば、S54−2に進む。
【0445】
ステップS54−2では、指定ファイルなしを示すNGレスポンスをメッセージとしてインタフェース制御タスクに送り、終了する。
【0446】
一方、ステップS54−1において、指定されたファイルが存在するならば、ステップS54−3に進む。
【0447】
ステップS54−3では、ページ情報取得コマンドで指定されたページが、存在するか否かを判定する。もし、指定されたページが存在しないならば、S54−4に進む。
【0448】
ステップS54−4では、指定ページなしを示すNGレスポンスをメッセージとしてインタフェース制御タスクに送り、終了する。
【0449】
一方、ステップS54−3において、指定されたページが存在するならば、ステップS54−5に進む。
【0450】
ステップS54−5では、ファクシミリ本体のRAM103上に格納されている管理情報から図55に示す構成のページ情報の生成を行いステップS54−6に進む。ページ情報には以下の構成要素がある。
・符号化方式55−1 指定されたページの符号化形式(MH,MR,MMR)
・主走査解像度55−2 指定されたページの主走査解像度(8dot/mm)
・副走査解像度55−3 指定されたページの副走査解像度(7.7,3.85dot/mm)
・主走査長55−4 指定されたページの主走査画像サイズ(A4)
・副走査ライン数55−5 指定されたページの副走査ライン数”0”の場合は不定を表わす
・データ量55−6 ファクシミリが指定されたページを格納する際に必要な、冗長な部分を含めたデータ量、ただしデータ転送時のデータ長とは、必ずしも一致しない
【0451】
ステップS54−6では、OKレスポンスとステップS54−5において生成されたページ情報をメッセージとしてインタフェース制御タスクに送り、OKレスポンスおよびページ情報の返送を依頼し、GET PAGE INFO.の処理を終了する。
【0452】
14.ファイル消去(DELETE FILE)処理
DELETE FILE処理は、情報処理端末109の指示によってファクシミリのRAM103上に生成された画像ファイルの削除を行うものである。情報処理端末によって生成される画像ファイルには以下のものがある。
・スキャナ読込ファイル 情報処理端末109のSCAN TOFAX指示によって読み込まれたファイル
・ホスト転送ファイル 情報処理端末109のDOWNLOAD指示によって転送されたファイル
・FAX受信ファイル 情報処理端末109のRECEIVE指示によって受信モードが「メモリ受信」または「メモリかつ記録受信」に設定されているときに受信されたファイル
【0453】
図56は、本実施例におけるファクシミリ装置のRAM103上の画像メモリに格納されている画像データを、ファクシミリ装置が管理しているファイル単位で削除するファイルデリートの動作を示すフローチャートである。
【0454】
図9のコマンド処理タスクにおいて、インタフェース制御タスクからのメッセージを受け取り、そのコマンドがファイル消去指示コマンドであったならば、DELETE FILEの処理が実行される。
【0455】
まず、ステップS56−1において、ファイル消去指示コマンドで指定されたファイルが、存在するか否かを判定する。もし、指定されたファイルが存在しないならば、S56−2に進む。
ステップS56−2では、指定ファイルなしを示すNGレスポンスをメッセージとしてインタフェース制御タスクに送り、終了する。
【0456】
一方、ステップS56−1において、指定されたファイルが存在するならば、ステップS56−3に進む。
【0457】
ステップS56−3では、指定されたファイルがローカルファイルか否かを判定する。もし、指定されたファイルがローカルファイルならば、S56−4へ進む。
【0458】
ステップS56−4では、指定ファイル無効を示すNGレスポンスをメッセージとしてインタフェース制御タスクに送り、終了する。
【0459】
一方、ステップS56−3において、指定されたファイルがローカルファイルでなければ、ステップS56−5に進む。
【0460】
ステップS56−3,S56−4の処理により、DELETEFILE処理によってローカルファイルの削除は禁止される。同様に、情報処理端末によって生成されたファイルは、ローカルオペレーションによって削除することはできない。
【0461】
ステップS56−5では、指定されたファイルが記録中であるか否かを判定する。もし、指定されたファイルが記録中ならば、S56−6へ進む。
【0462】
ステップS56−6では、指定ファイル無効を示すNGレスポンスをメッセージとしてインタフェース制御タスクに送り、終了する。
【0463】
一方、ステップS56−5において、指定されたファイルが記録中でなければ、ステップS56−7に進む。
【0464】
ステップS56−7では、指定されたファイルが通信中であるか否かを判定する。もし、指定されたファイルが通信中ならば、S56−8へ進む。
【0465】
ステップS56−8では、指定ファイル無効を示すNGレスポンスをメッセージとしてインタフェース制御タスクに送り、終了する。
【0466】
一方、ステップS56−7において、指定されたファイルが通信中でなければ、ステップS56−9に進む。
【0467】
ステップS56−9では、指定されたファイルが記録待機中または通信待機中であるか否かを判定する。もし、指定されたファイルが記録待機中または通信待機中ならば、ステップS56−10へ進む。
【0468】
ステップS56−10では、指定ファイル無効を示すNGレスポンスをメッセージとしてインタフェース制御タスクに送り、終了する。
【0469】
一方、ステップS56−9において、指定されたファイルが記録待機中または通信待機中でなければ、ステップS56−11に進む。
【0470】
S56−5〜S56−10では、削除すべき対象のファイルが、アクセス中(記録中、通信中)またはアクセス予約中(記録、通信予約中)であれば、削除を禁止している。ただし、アクセス中またはアクセス中のファイルが存在しても、削除すべき対象のファイルとは別のファイルであれば、削除は禁止しない。
【0471】
ステップS56−11では、OKレスポンスをメッセージとしてインタフェース制御タスクに送り、その返送を依頼し、ステップS56−12へ進む。
【0472】
ステップS56−12において、OKレスポンスの返送が成功したことを示すインタフェース制御タスクからのメッセージを受けたならばステップS56−14に進み、そうでなかったならばステップS56−13に進む。
【0473】
ステップS56−13において、OKレスポンスの返送が規定時間内に成功しなかったことを示すインタフェース制御タスクからのメッセージを受けたならば、何もせずにDELETE FILEの処理を終了し、そうでなかったならばステップS56−12に戻る。
【0474】
ステップS56−14では、指定されたファイルをRAM103上の画像メモリから消去し、DELETE FILEの処理を終了する。
【0475】
以上の処理により、本実施例におけるファクシミリ装置は、通信中、記録中、通信待機中、記録待機中、情報処理端末の指示によって生じたもの以外のファイルに対して、情報処理端末からの消去を禁止することが可能となる。
【0476】
15.ファクシミリ情報取得(FAX INFO.)処理
この処理は、ファクシミリのROMバージョン,メーカー名,機種名,情報処理端末とのI/Fのバージョンを情報処理端末に送出するものである。
【0477】
ファクシミリのROMバージョンと情報処理端末とのI/Fのバージョンを別々に管理し、これを情報処理端末に送出することで、ROMバージョンと情報処理端末とのI/Fのバージョンの対応表がなくても、ファクシミリがどのバージョンの情報処理端末とのI/Fをサポートしているのかを情報処理端末が知ることができる。
【0478】
これにより、情報処理端末上で動作するアプリケーションソフトは、自分のバージョン情報と前記I/Fのバージョン情報により情報処理端末に接続されているファクシミリが利用できるか否かを知ることができる。また、情報処理端末上で動作するアプリケーションソフトは機種名も知ることができるため、その機種がサポートしている機能を知ることができる。そこで、情報処理端末上で動作するアプリケーションソフトに全ての機種の機能を包括して持たせれば、情報処理端末上で動作するアプリケーションソフトの機種間の共通化が可能となる。
【0479】
以下、図57に従って説明する。
【0480】
S57−1において、ファクシミリのROMバージョン,メーカー名,機種名,情報処理端末とのI/FのバージョンをROM102から読み出し、送出パラメータを生成する。
【0481】
S57−2においてOKレスポンスの送出をI/F制御タスクに依頼し、終了する。
【0482】
16.電話発呼(SIMPLE DIAL)処理
この処理は、情報処理端末109からの指示によって、ファクシミリがオンフックダイヤルをするものである。
【0483】
オンフックダイヤルとは、ハンドセットをフックにかけたままの状態で、回線を捕捉し、ダイヤルすることである。ファクシミリ本体のオペレーションパネルの操作においては、オンフックボタンを押下し、その後ダイヤル操作をすることでオンフックダイヤルが実行される。
【0484】
以下、図58〜図63に従って説明する。
【0485】
図58〜図60は受信コマンドが SIMPLE DIAL であった場合に呼ばれる SIMPLE DIAL処理の流れ図を、図61〜図63はSIMPLE DIAL処理と並列に動いているオンフック処理の流れ図を表わしている。
【0486】
まず、図58のS58−1において、オンフックダイヤルが可能か否かをチェックする子処理”発呼条件チェック”(詳細後述)を呼び出す。
【0487】
チェックの結果、オンフックダイヤルが可能でなければS58−2を経て、S58−8でBUSYレスポンスの送出をI/F制御タスクに依頼し、終了する。
【0488】
チェックの結果、オンフックダイヤルが可能であればS58−3に遷移し、発呼指示フェーズがアイドルであるか否かをチェックする。
【0489】
チェックの結果、アイドルでなかった場合、S58−8でBUSYレスポンスの送出をI/F制御タスクに依頼し、終了する。チェックの結果、アイドルであれば、S58−4へ遷移してLEDを点灯し、ローカルオペレーションができない状態であることをオペレータに示し、S58−5へ遷移する。
【0490】
S58−5では、受信パラメータの中からダイヤル情報を取り出し、RAM103内のダイヤルバッファに記録する子処理”ダイヤル情報取得”(詳細後述)を呼び出す。
【0491】
S58−6では、発呼指示フェーズを”ダイヤル待ち”にする。
【0492】
S58−7では、OKレスポンスの送出をI/F制御タスクに依頼し、終了する。
【0493】
図59は、S58−1で呼ばれる子処理”発呼条件チェック”の流れ図である。
【0494】
発呼条件チェックでは、まずS59−1でローカルオペレーション中か否かを判断し、ローカルオペレーション中であれば59−6へ遷移し、NGを返して終了し、ローカルオペレーション中でなければS59−2へ遷移する。
【0495】
59−2ではローカルオペレーションを禁止し、S59−3へ遷移する。
【0496】
S59−3では、回線捕捉中であるか否かを判断し、回線捕捉中であればS59−6へ遷移し、NGを返して終了し、回線捕捉中でなければS59−4へ遷移する。
【0497】
S59−4では、着信及び他の発呼 (例えば時刻指定送信やリダイヤル待機中の送信) を禁止し、S59−5へ遷移する。S59−5では、OKを返し、終了する。
【0498】
図60は、S58−5で呼ばれる子処理”ダイヤル情報取得”の流れ図である。
【0499】
ダイヤル情報取得では、まずS60−1,S60−2でダイヤル種別毎に分岐する。
【0500】
ダイヤル種別がテンキーダイヤルの場合は、S60−7で発呼指示ダイヤル種別に”テンキーダイヤル”を代入し、S60−8でテンキーダイヤル番号をダイヤルバッファに代入し、親プロシージャに返る。
【0501】
ダイヤル種別がワンタッチダイヤルの場合は、S60−5で発呼指示ダイヤル種別に”ワンタッチダイヤル”を代入し、S60−6でワンタッチダイヤル番号をダイヤルバッファに代入し、親処理に返る。
【0502】
ダイヤル種別がコーデッドダイヤルの場合は、S60−3で発呼指示ダイヤル種別に”コーデッドダイヤル”を代入し、S60−4でコーデッドダイヤル番号をダイヤルバッファに代入し、親処理に返る。
【0503】
図61〜図63はオンフックを制御しているタスクの流れ図である。
【0504】
このタスクでは、S61−1でオンフックキーが押下されたか否か、S61−2でSIMPLE DIAL処理によって発呼指示フェーズが”ダイヤル待ち”になったか否かを監視しており、この2つのステップがループになっている。
【0505】
オンフックキーが押下された場合には、S61−1からS62−1へ遷移する。
【0506】
S62−1では、回線を捕捉し、S62−2でダイヤルを行う。
【0507】
S62−2の処理が終わると、S62−3〜S62−6のループに入る。
【0508】
S62−3では、オフフックされたか否かを判断し、オフフックされた場合はS62−11に遷移し、オフフックされていない場合はS62−4へ遷移する。
【0509】
S62−1lでは、LEDをオフし、S62−12へ遷移する。
【0510】
S62−12では、再びオンフックされるまで待ち、オンフックされるとS62−11へ遷移し、回線を解放してS61−1,S61−2のループへ戻る。
【0511】
S62−4では、スタートキーが押下されたか否かを判断し、押下された場合はS62−7へ遷移し、押下されなかった場合はS62−5に遷移する。
【0512】
S62−7では、LEDをオフし、S62−8へ遷移する。
【0513】
S62−8では、送信または受信の処理をし、S62−9へ遷移する。
【0514】
S62−9では、送信または受信が終了するまで待ち、終了すればS62−11へ遷移する。
【0515】
S62−5では、オンフックキーが押下されたか否かを判断し、押下された場合はS62−10へ遷移し、押下されなかった場合はS62−6へ遷移する。
【0516】
S62−6では、ストップキーが押下されたか否かを判断し、押下された場合はS62−10へ遷移し、押下されなかった場合はS62−3へ戻る。
【0517】
S62−10では、LEDをオフし、S62−11に遷移する。
【0518】
S62−11では、回線を解放し、S61−1,S61−2のループに戻る。
【0519】
S61−2において、発呼指示フェーズが”ダイヤル待ち”になっていた場合は、S61−3へ遷移する。
【0520】
S61−3では、回線捕捉を行いS61−4へ遷移する。
【0521】
S61−4,S61−5では、発呼指示ダイヤル種別による分岐が行われ、発呼指示ダイヤル種別が”短縮”の場合はS61−6でダイヤルバッファ内の番号の短縮ダイヤルを行い、発呼指示ダイヤル種別が”ワンタッチ”の場合はS61−7でダイヤルバッファ内の番号のワンタッチダイヤルを行い、発呼指示ダイヤル種別が”テンキー”の場合はS61−8でダイヤルバッファ内の番号にテンキーダイヤルを行う。
【0522】
ダイヤルが終了すると呼び出しが始まり、S63−1〜S63−5のループに入る。
【0523】
このループではオフフック(S63−1)、スタートキーの押下(S63−2)、オンフックキーの押下(S63−3)、ストップキーの押下(S63−4)、発呼指示フェーズが”ストップ要求”になっているか否か、の監視(S63−5)を行っている。
【0524】
呼び出しに対して相手が応答した場合には、オペレータはハンドセットを取り通話をするので、S63−8へ遷移する。
【0525】
S63−8では、後述するRELEASE LINEによって回線解放されないように発呼指示ダイヤルフェーズを”アイドル”にした後、S62−12へ遷移する。
【0526】
呼び出しに対して相手が応答しない場合には、オペレータはオンフックキー、ストップキー、あるいはRELEASE LINE処理(後述)、によって回線を解放することができる。
S63−3ではオンフックキーの押下を、S63−4ではストップキーの押下を、そしてS63−5ではRELEASE LINE処理(後述)の起動により発呼指示フェーズが”ストップ要求”になっているか否かを監視している。
これらS63−3〜S63−5の条件が満たされれば、S63−6でLEDをオフし、S63−7で発呼指示フェーズを”アイドル”にし、S63−13で回線を解放し、S61−1,S61−2のループへ戻る。
【0527】
呼び出しに対して相手先が応答し、その後ファクシミリによる送信、または受信をする場合はオペレータがスタートキーを押下する。この場合、スタートキーの押下によって、S63−2から、S63−9へ遷移する。
【0528】
S63−9では、LEDをオフし、S63−10で発呼指示フェーズを”アイドル”とし、S63−11で送信または受信処理を行い、S63−12で送信または受信が終了するまで待つ。終了すれば、S63−13へ遷移し、回線を解放してS61−1へ戻る。
【0529】
以上の処理により、情報処理端末からの電話発呼が実現できる。
【0530】
17.呼切断(RELEASE LINE)処理
この処理は SIMPLE DIAL 処理によって起動された呼を取り消すものである。
【0531】
ただし、SIMPLE DIAL処理によって起動された呼であっても、ダイヤル後にハンドセットを持ち上げてオフフックとなった場合は、この RELEASE LINE処理による取り消しを禁止する。
【0532】
以下、図64にしたがって説明する。
【0533】
図64は RELEASE LINE処理の流れ図を表わしている。まず図64のS64−1において発呼指示フェーズが”アイドル”であるか否かを判断する。
【0534】
発呼指示フェーズが”アイドル”でなければ、ファクシミリは SIMPLEDIAL処理によって発呼処理中、あるいは相手の応答を待っているところであるから、S64−3以下の SIMPLE DIAL処理によって起動された呼の中断処理を行う。
【0535】
発呼指示フェーズが”アイドル”であれば、ファクシミリは SIMPLE DIAL 処理による発呼処理中、および相手応答の待機中ではないため、S64−2では中断する対象がないことを知らせるNGレスポンスの送出をI/F制御タスクに依頼し終了する。
【0536】
S64−3では、回線を解放し、S64−4で発呼指示フェーズを”アイドル”とし、S63−5でOKレスポンスの送出をI/F制御タスクに依頼し、終了する。
【0537】
以上の処理と SIMPLE DIAL処理を合わせると、
SIMPLE DIAL処理によってオペレータは情報処理端末を操作してダイヤルし、相手が出なければ RELEASE LINE処理によって回線を解放することができる。
【0538】
すなわち、オペレータは情報処理端末を用いた作業をしながら、その情報処理端末を操作することで、電話の発呼、およびその中断をすることが可能になり、利便性の向上が実現する。
【0539】
18.コマンドセット切り替え(SWITCH COMMAND SET)処理
本動作は、外部情報処理端末がファクシミリ装置を制御するためのコマンドセットを、外部情報処理端末の指示に従って切り換える機能である。
【0540】
コマンドセットとは、外部情報処理端末とそれに接続される装置の間で、予め決められている命令体系のことである。通常、外部情報処理端末とそれに接続される装置は、1対1で接続されているため、コマンドセットは1種類で十分である。ところが、本実施例のファクシミリ装置では、さらに接続される装置(ファクシミリ装置内の記録部、プリンタモード時)があるため、外部情報処理端末と記録部の間で、ファクシミリ装置の通信機能、スキャナ、ファクシミリ部のメモリを利用するために、予め決められている命令体系をもう1つ備える必要がある。その複数の命令体系を切り換え、外部情報処理端末と記録部を直接接続するのが、本機能である。また、逆の命令体系の切り換えも可能である。本機能を使い分けることにより、ファクシミリ装置には送受信などのファクシミリ機能を、ファクシミリ装置内の記録部にはファクシミリ解像度を超えた高精彩な記録を行うことが可能になる。
詳細動作を図65、図66に沿って説明する。
【0541】
図8の処理において、コマンド処理タスクがコマンドセット切り換え指示コマンドと判断すると、図65の処理が実行される。
【0542】
S65−1において、コマンドセット切り換え指示コマンドに付加してくる受信パラメータ(コマンドセットを指定する)の正誤を判定する(詳細後述)。S65−2で判定の結果により分岐する。判定の結果が正しければS65−3に遷移し、誤っていればNG処理(詳細後述)へ分岐する。S65−3で、受信パラメータのコマンドセットの内容が外部情報処理端末により指定されたコマンドセットなのか、プリントエミュレーションコマンドセットなのか判断する。外部情報処理端末により指定されたコマンドセットならS69−1へ分岐し(詳細後述)、プリントエミュレーションコマンドセットならばS65−4で遷移する。S65−4で、記録セマフォ(記録資源)を獲得する。
【0543】
ここで、記録セマフォについて説明する。
【0544】
記録セマフォとは、ファクシミリ装置が記録部を使用して動作する時に獲得し、終了する時に解放するもので、獲得できなければその動作は実行できないことになる(例えば、受信記録、コピー記録など)。逆に上記取り決めにより、円滑な同時動作が可能になる。
【0545】
S65−4で記録セマフォを獲得できたならばS65−5に遷移し、獲得できなければBUSY処理へ分岐する。S65−5で記録部の異常をチェックする(詳細後述)。S65−6で判定の結果により分岐する。判定の結果がOKならばS65−7に遷移し、記録紙無し、記録紙ジャム等の異常が発見されたならばNG処理へ分岐する。ここで異常が発見された場合、コマンドセットの切り換えができないようにする。この理由は、通常プリンタは記録紙無し等の異常が発生した時点で、インタフェースをオフラインモードとし、インタフェースからのコマンドをプリンタ部は受け付けない状態となり、プリンタエミュレーションコマンドモードに切り換えても意味がないためである。
【0546】
次に、S65−7でインタフェースLEDを点灯し、動作中であることを知らせる。インタフェースLEDが点灯中は、ファクシミリ装置のキー入力を禁止する。S65−8でインタフェース制御タスクに対するOKレスポンスを生成し、正常に動作中であることを外部情報処理端末に返送するための返送依頼をインタフェース制御タスクにだす。送出の実行は、インタフェース制御タスクが行う。S65−9、S65−10で、インタフェース制御タスクが外部情報処理端末に対する返送を完了したか否かを判定する。返送が完了したならば、S65−11へ遷移する。返送が完了せずに、S65−9においてタイムアウトが発生したならば、異常処理へ分岐する。本実施例において、タイムアウト時間は固定であるが、ファクシミリ装置の登録動作、または外部情報処理端末による登録動作によって可変にすることも可能である。S65−11で、プリントエミュレーションコマンドセット中であることを示すオペレーションパネル112のプリンタLED(不図示)を点灯させる。S65−12で、プリンタ部2のソフト電源ON処理を行う。ソフト電源ON処理は、ファクシミリMPU101からコピー記録、受信記録のための記録要求などが複雑に絡んだ場合、プリンタ部のメモリに残留しているデータ等により、プリンタMPU201が暴走したり、エラーが発生した場合、エラー状態に応じてエラー処理をすることは、プログラムをかえって複雑にするなどの問題に対処するための処理である。具体的には、プリンタ部の初期化を行う処理である。S65−13で、インタフェース制御部108の接続を、(外部情報処理端末109からファクシミリMPU101)(ファクシミリMPU101からプリンタ部2)から、(外部情報処理端末109からプリンタ部2)へ変更する。以上で、外部情報処理端末109からのデータは、直接プリンタ部2へ送出されることになり、従来装置の片方向セントロニクスと同様の動作を行う。S65−14で、インタフェースLEDを消灯し、PRINT FILE動作が終了したことを知らせる。インタフェースLEDの消灯により、ファクシミリ装置のキー入力は許可される。
【0547】
ここで、S65−1の受信パラメータチェックについて図67に沿って説明する。
【0548】
受信パラメータの内容は以下の項目を含み、以下の選択肢を持つ。ただし、受信パラメータの内容とファクシミリ装置の設定が異なる場合は、受信パラメータエラーとなる。また、受信パラメータの内容とファクシミリ装置の設定が異なる場合に、受信パラメータエラーにせず、「受信パラメータの内容を優先する」「ファクシミリ装置の設定を優先する」ように処理を続けてもよい。
【0549】
コマンドセット: プリントエミュレーション、外部情報処理端末により指定された
【0550】
S67−1において、コマンドセットのチェックを行う。受信パラメータの内容がプリントエミュレーション、あるいは外部情報処理端末により指定されたであるならば受信パラメータチェックを正常終了する。受信パラメータの内容がそれ以外であるならば異常終了する。
【0551】
ここで、S65−5の記録部チェックについて図68に沿って説明する。
【0552】
S68−1において、記録紙の有無をチェックする。記録紙カセット内の記録紙を、不図示の記録紙センサにより記録紙の有無をチェックし、記録紙が有りならばS68−2へ遷移する。記録紙が無しならば異常終了する。S68−2で、記録インクの有無をチェックする。記録インクが有りならばS68−3へ遷移する。記録インクが無しならば異常終了する。本実施例では、記録を行うために記録インクを用いたが、レーザ記録のトナーなどを用いた記録部使用ファクシミリ装置にも適用できる。S68−3で、記録カバーの有無をチェックする。記録カバーが閉状態ならばS68−4へ遷移する。記録カバーが開状態ならば異常終了する。S68−4で、記録紙ジャムの有無をチェックする。PEセンサ206その他により、記録紙ジャムが検出されない場合は記録部チェックを正常終了する。PEセンサ206その他により、記録紙ジャムが検出された場合異常終了する。
【0553】
ここで、S65−3より分岐した、S69−1以降の動作について図69に沿って説明する。
【0554】
S69−1でインタフェースLEDを点灯し、動作中であることを知らせる。インタフェースLEDが点灯中は、ファクシミリ装置のキー入力を禁止する。S69−2で、、プリンタ部2のソフト電源OFF処理を行う。S69−3で、インタフェース制御部108の切り換えを、(外部情報処理端末109−プリンタ部2)から、(外部情報処理端末109−ファクシミリMPU101)(ファクシミリMPU101−プリンタ部2)へ変更する。S69−4で、PEセンサ206により機内に残留紙の有無を判断する。残留紙が無ければ、S69−6へ遷移する。残留紙が有れば、S69−5で記録紙ジャム表示を行い、S69−6へ遷移する。S69−6において、S65−4で獲得した記録セマフォを解放する。S69−7で、外部情報処理端末により指定されたコマンドセット中であることを示すオペレーションパネル112のプリンタLED(不図示)を消灯させる。そして、S69−8において、インタフェースLEDを消灯し、SWITCHCOMMAND SET動作が終了したことを知らせる。インタフェースLEDの消灯により、ファクシミリ装置のキー入力は許可される。
【0555】
ここで、異常処理について図70に沿って説明する。
【0556】
NGが発生したならば、S70−1でインタフェース制御タスクに対するNGレスポンスを生成し、また異常終了したことを外部情報処理端末に返送するための返送依頼をインタフェース制御タスクにだす。また、BUSYが発生したならば、S70−2でインタフェース制御タスクに対するBUSYレスポンスを生成し、また異常終了したことを外部情報処理端末に返送するための返送依頼をインタフェース制御タスクにだす。送出の実行はインタフェース制御タスクが行う。そして、S70−3で記録セマフォを解放し、異常処理を終了する。記録セマフォの獲得が行われていなければ、記録セマフォの解放は行わない。
【0557】
19.ファクシミリ用蓄積スキャン(SCAN TO FAX)処理
図71、図72は、読み取った画像データをRAM103の画像メモリエリアに格納するファクシミリ用蓄積スキャン(SCAN TO FAX)処理の動作を示したフローチャートである。
【0558】
S71−1において、コマンドの妥当性をチェックした後、読取セマフォ、読取モータセマフォを獲得し、最新画像ファイルIDを獲得して、画像メモリエリアを確保し、ページカウンタを0クリアし、オペレーションパネル112上のインタフェースLEDを点灯して、I/F制御タスクにOKレスポンスを送出する。
【0559】
この時、コマンドが妥当でない、読取セマフォ、読取モータセマフォが獲得ができない、画像メモリエリアを確保できない場合は、S71−2において、エラーと判断され、S71−11へ行き、エラー処理を行う。
【0560】
正常に、I/F制御タスクにOKレスポンスを送出した場合は、S71−3において、I/F制御タスクからのレスポンス送出完了メッセージを待ち、エラーが有った場合は、S71−11へ行き、エラーが無かった場合には、S71−4へ行く。
【0561】
S71−4では、I/F制御タスクからの次のコマンドおよび、フィードタスク、読取タスクからのメッセージを待つ。
【0562】
I/F制御タスクからの次のコマンドが来た場合は、S71−5において、前のページがフィード中もしくは読取中かどうかをチェックし、読み取り部105が動作中であれば、S71−12において、I/F制御タスクにBUSYレスポンスを送出し、S71−8へ行く。
【0563】
読取部が動作中でなければ、S71−6へ行き、読み取るべき原稿が読み取り部105に存在するかどうかを確認する。
読み取るべき原稿が読み取り部105に存在する場合は、S71−7へ行き、ページカウンタをインクリメントし、I/F制御タスクからのページ情報(副走査方向解像度、読み取りモード、読み取り濃度)を1ページ毎にセットし、原稿フィードのためにフィードタスクを起動し、I/F制御タスクにOKレスポンスを送出する。
【0564】
I/F制御タスクにOKレスポンスを送出した後に、S71−8へ行き、I/F制御タスクからのレスポンス送出完了メッセージを待ち、エラーが有った場合は、S71−11へ行き、エラーが無く送出が完了した場合には、S71−4へ行き、I/F制御タスクからの次のコマンドを待ち、送出が完了していない場合は、S71−9において、フィードタスクおよび読取タスクの終了を確認する。
【0565】
フィードタスクおよび読取タスクにおいてエラーが発生していたかどうかを、S71−10において確認し、エラーが有った場合は、S71−11へ行き、エラーが無かった場合には、S71−8へ行く。
【0566】
S71−4において、フィードタスク、読取タスクからメッセージを受けた場合は、S71−13へ行き、、S71−13において、フィードタスクおよび読取タスクの終了を確認する。
【0567】
フィードタスクおよび読取タスクにおいてエラーが発生していたかどうかを、S71−14において確認し、フィードエラー、画像メモリオーバー等のエラーが有った場合は、S71−11へ行き、エラーが無かった場合には、S71−4へ行く。
【0568】
S71−6において、読み取るべき原稿が読み取り部105に存在しなかった場合は、S71−15へ行き、ページカウンタが0かどうか確認する。
【0569】
ページカウンタが0の場合は、S71−11へ行き、0でない場合は、S71−16へ行き、読取セマフォおよび読取モータセマフォを解放し、オペレーションパネル112上のインタフェースLEDを消灯し、I/F制御タスクにNGレスポンスを送出して終了する。
【0570】
S71−11では、エラー処理として、フィードタスクおよび読取タスクを中断し、画像メモリエリアを解放し、読取セマフォおよび読取モータセマフォを解放し、オペレーションパネル112上のインタフェースLEDを消灯し、I/F制御タスクにNGレスポンスを送出して終了する。
【0571】
S72−1において、現在読み取り部105がフィード中かどうかを確認し、フィード中であればS72−2へ行き、フィードタスクからのメッセージかどうかを確認する。
【0572】
フィードタスクからのメッセージであれば、S72−3においてフィードタスクからのメッセージがフィード終了メッセージかどうか確認し、フィード終了メッセージであれば、S72−4において、読み取り部105に存在する原稿の読み取りを開始するために、読取タスクを起動する。
【0573】
S72−1において、現在読み取り部105がフィード中でなければ、S72−5へ行き、現在読み取り部105が読み取り中かどうか確認し、読み取り中であればS72−6へ行き、読み取りタスクからのメッセージかどうかを確認する。
【0574】
読み取りタスクからのメッセージであれば、S72−7において読み取りタスクからのメッセージが読み取り終了メッセージかどうか確認し、読み取り終了メッセージであれば、正常終了する。
【0575】
S72−2においてフィードタスクからのメッセージでなく、S72−3においてフィードタスクからのメッセージがフィード終了メッセージでなく、S72−5において現在読み取り部105が読み取り中でなく、S72−6において読み取りタスクからのメッセージでなく、S72−7において読み取りタスクからのメッセージが読み取り終了メッセージでない場合は、エラー終了する。
【0576】
読み取りタスクでは、読み取り部105から読み込んだ画像RAWデータを、RL−RAW変換器106でRLデータに変換し、RLデータをRAM103内のエンコードバッファに格納すると共に、RLデータを元にMMR符号化を行い、MMR符号化されたデータをRAM103内の画像メモリ内の、S71−1において確保した画像メモリエリアに格納する。
【0577】
この時、RAM103内の通信バッファは使用しない。
【0578】
以上の処理によれば、一定時間の間に、インタフェースが転送可能な状態にならなかった場合に処理を中止することにより、高速なデータ転送が可能なパラレルインタフェースを使用した使い勝手の良い画像通信装置を提供することが可能となる。
【0579】
また、情報処理端末からの指示により原稿をメモリに蓄積している場合に、エラーが発生すると画像データをメモリから直ちに消去することで、メモリを有効に使用することにより製品の低価格を可能とする。
【0580】
また、外部情報処理端末からの指示による動作と、オペレーションパネルからの動作及び装置自体の動作のそれぞれの組み合わせを制限することにより、装置全体の制御をシンプルにし、製品の低価格を可能とする。
【0581】
また、装置が使用できない状態であることを示すことにより、使い勝手の良い画像通信装置を提供することが可能となる。
【0582】
20.原稿送信(SEND DOC)処理
図73は、原稿送信(SEND DOC)処理の動作を示したフローチャートである。
【0583】
S73−1において、コマンドの妥当性をチェックした後、読取モータセマフォ、通信セマフォを獲得し、読み取り部105に存在する原稿のフィードを行い、最新画像ファイルIDを獲得して、画像メモリエリアを確保し、I/F制御タスクからの電話番号データをセットし、オペレーションパネル112上のインタフェースLEDを点灯して、I/F制御タスクにOKレスポンスを送出する。
【0584】
この時、コマンドが妥当でない、読取モータセマフォ、通信セマフォが獲得ができない、画像メモリエリアを確保できない場合は、S73−2において、エラーと判断され、S73−11へ行き、エラー処理を行う。
【0585】
正常に、I/F制御タスクにOKレスポンスを送出した場合は、S73−3において、I/F制御タスクからのレスポンス送出完了メッセージを待ち、エラーが有った場合は、S73−11へ行き、エラーが無かった場合には、S73−4へ行く。
【0586】
S73−4では、I/F制御タスクからの次のコマンドを待ち、コマンドが妥当でない場合は、S73−11へ行き、エラー処理を行う。
【0587】
I/F制御タスクからの次のコマンドが来た場合は、S73−5において、I/F制御タスクからのページ情報(副走査方向解像度、読み取りモード、読み取り濃度)を先頭ページ分としてオペレーションパネル112上の原稿モードLED等にセットし、I/F制御タスクにOKレスポンスを送出する。
【0588】
I/F制御タスクにOKレスポンスを送出した後に、S73−6へ行き、I/F制御タスクからのレスポンス送出完了メッセージを待ち、エラーが有った場合は、S73−11へ行き、エラーが無く送出が完了した場合には、S73−7へ行き、I/F制御タスクからの次のコマンドを待つ。
【0589】
I/F制御タスクからの次のコマンドが来た場合は、S73−8において、I/F制御タスクへのファイルID情報をセットし、I/F制御タスクにOKレスポンスを送出する。
【0590】
コマンドが妥当でない場合は、S73−11へ行き、エラー処理を行う。
【0591】
正常に、I/F制御タスクにOKレスポンスを送出した場合は、S73−9において、I/F制御タスクからのレスポンス送出完了メッセージを待ち、エラーが有った場合は、S73−11へ行き、エラーが無かった場合には、S73−10へ行く。
【0592】
S73−10において、オペレーションパネル112上のインタフェースLEDを消灯し、通信セマフォおよび読取モータセマフォを解放して正常終了する。
【0593】
S73−11では、エラー処理として、フィードタスクを中断し、画像メモリエリアを解放し、オペレーションパネル112上のインタフェースLEDを消灯し、通信セマフォおよび読取モータセマフォを解放し、I/F制御タスクにNGレスポンスを送出して終了する。
【0594】
オペレーションパネル112上のインタフェースLEDが消灯され、通信セマフォおよび読取モータセマフォが解放されると、スタンバイ状態では、S73−1において設定された画像メモリエリアにより、通信タスクが起動される。
【0595】
通信タスクが起動されてからは、オペレーションパネル112上の原稿モードLED等の原稿読み取りモード情報を元に通常の原稿送信と同じ動作が実行される。
【0596】
2ページ目以降の原稿読み取りモードの変更は、情報処理端末109からは行わず、通常の原稿送信と同じくオペレーションパネル112上のユーザオペレーションによる。
【0597】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、半2重通信を行うインターフェースを用いて情報処理端末からの指示に基づく処理を行う際、一定時間の間に、レスポンスを返送可能な状態にならなかった場合は、例え当該処理が実行できる場合であってもその処理を実行させないようにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例のファクシミリ装置の構成を示した図である。
【図2】インターフェース制御部108の構成を示した図である。
【図3】ファクシミリ部1とプリンタ部2の間の信号線を示した図である。
【図4】ファクシミリモード時における情報処理端末とファクシミリ装置間でのデータ送受信の概略を示した図である。
【図5】IEEE P1284規格の双方向パラレルインターフェースのフェーズ遷移図である。
【図6】インターフェース制御タスクの動作を示したフローチャートである。
【図7】レスポンス送出処理の動作を示したフローチャートである。
【図8】コマンド処理タスクの動作を示したフローチャートである。
【図9】コマンド処理タスクの動作を示したフローチャートである。
【図10】ダウンロードファイル処理の動作を示したフローチャートである。
【図11】ダウンロードファイル処理の動作を示したフローチャートである。
【図12】図10、図11に示す外部情報処理端末とのデータ送受信を詳細に示したフローチャートである。
【図13】図10、図11、図12に示す後処理を詳細に示したフローチャートである。
【図14】ファイルプリンド処理の動作を示したフローチャートである。
【図15】ファイルプリンド処理の動作を示したフローチャートである。
【図16】図14のパラメータチェック処理を詳細に示したフローチャートである。
【図17】図14の記録部チェック処理を詳細に示したフローチャートである。
【図18】図14の後処理を詳細に示したフローチャートである。
【図19】記録処理タスクを詳細に示したフローチャートである。
【図20】記録部の電源投入時の初期化処理を詳細に示したフローチャートである。
【図21】記録部のソフト電源投入時の初期化処理を詳細に示したフローチャートである。
【図22】図19の記録紙給紙処理を詳細に示したフローチャートである。
【図23】記録部の記録材残量検知処理を詳細に示したフローチャートである。
【図24】記録材残量検知処理、及び縮小記録処理の動作判断処理を詳細に示したフローチャートである。
【図25】プリント情報取得処理の動作を示したフローチャートである。
【図26】ファイル送信処理の動作を示したフローチャートである。
【図27】ファイル送信処理の動作を示したフローチャートである。
【図28】図26のパラメータチェック処理を詳細に示したフローチャートである。
【図29】図26、図27の後処理を詳細に示したフローチャートである。
【図30】送信情報取得処理の動作を示したフローチャートである。
【図31】送信情報取得処理の動作を示したフローチャートである。
【図32】アップロードファイル処理の動作を示したフローチャートである。
【図33】アップロードファイル処理の動作を示したフローチャートである。
【図34】アップロードファイル処理の動作を示したフローチャートである。
【図35】図32のファイルアップロードの可否判定処理を詳細に示したフローチャートである。
【図36】図32の要求ページ情報指示の正否判定処理を詳細に示したフローチャートである。
【図37】図33の画像データ転送要求の正否判定処理を詳細に示したフローチャートである。
【図38】図33の転送画像データの生成処理を詳細に示したフローチャートである。
【図39】受信処理の動作を示したフローチャートである。
【図40】受信モード保存処理の動作を示したフローチャートである。
【図41】記録待ち受信画像監視タスク処理の動作を示したフローチャートである。
【図42】受信情報取得処理の動作を示したフローチャートである。
【図43】受信情報の構成を示した図である。
【図44】RAM103に記憶されている通信管理情報の構成を示した図である。
【図45】通信管理受付番号取得処理の動作を示したフローチャートである。
【図46】通信管理情報取得処理の動作を示したフローチャートである。
【図47】ファクシミリ装置本体の操作による通信管理レポート記録処理動作を示したフローチャートである。
【図48】通信管理レポートの例を示した図である。
【図49】ファイルID取得処理の動作を示したフローチャートである。
【図50】図49の最新ファイルID情報の生成処理を詳細に示したフローチャートである。
【図51】図49のファイルID一覧情報の生成処理を詳細に示したフローチャートである。
【図52】ファイル情報取得処理の動作を示したフローチャートである。
【図53】ファイル管理情報の構成を示した図である。
【図54】ページ情報取得処理の動作を示したフローチャートである。
【図55】ページ管理情報の構成を示した図である。
【図56】ファイル消去処理の動作を示したフローチャートである。
【図57】ファクシミリ情報処理の動作を示したフローチャートである。
【図58】電話発呼処理の動作を示したフローチャートである。
【図59】図58の発呼条件チェック処理を詳細に示したフローチャートである。
【図60】図58のダイヤル情報取得処理を詳細に示したフローチャートである。
【図61】オンフック制御の動作を示したフローチャートである。
【図62】オンフック制御の動作を示したフローチャートである。
【図63】オンフック制御の動作を示したフローチャートである。
【図64】呼切断処理の動作を示したフローチャートである。
【図65】コマンドセット切り替え処理の動作を示したフローチャートである。
【図66】コマンドセット切り替え処理の動作を示したフローチャートである。
【図67】図65のパラメータチェック処理を詳細に示したフローチャートである。
【図68】図65の記録チェック処理を詳細に示したフローチャートである。
【図69】コマンドセット切り替え処理の動作を示したフローチャートである。
【図70】図65の後処理を詳細に示したフローチャートである。
【図71】ファクシミリ用蓄積スキャン処理の動作を示したフローチャートである。
【図72】図71のタスク終了確認処理を詳細に示したフローチャートである。
【図73】原稿送信処理の動作を示したフローチャートである。
【符号の説明】
101 ファクシミリMPU
102 ROM
103 RAM
104 通信部
105 読取部
106 RL−RAW変換器
107 8pel−360dpi解像度変換器
108 インターフェース制御部
109 情報処理端末
110 外部インターフェース信号線
111 モータ
112 オペレーションパネル
113 原稿検出センサ
201 プリンタMPU
202 ROM
203 RAM
204 横縦変換器
205 印字ヘッド
206 PEセンサ
207 フッタLED、フッタセンサ
208 モータ
302 内部インターフェース信号線

Claims (7)

  1. 半2重通信により外部情報処理端末と情報を送受信するインターフェース手段を有し、前記外部情報処理端末から情報を受信する第1のフェーズと前記外部情報処理端末へ情報を送信する第2のフェーズとを切り替えることにより情報の送受信を行う画像通信装置において、
    前記外部情報処理端末からの指示を、前記第1のフェーズに切り替えられた状態で受け付ける指示受け付け手段と、
    前記指示受け付け手段により受け付けられた指示に対応する処理が実行可能か否かを判断する判断手段と、
    前記判断結果に基づいて前記指示受け付け手段により受け付けられた指示が実行可能かどうかを示すレスポンスを、前記外部情報処理端末に前記第2のフェーズに切り替えられた状態で出力する出力手段と、
    前記出力手段によるレスポンスの出力が可能となるまでの時間を計測するタイマー手段と、
    前記判断手段による判断結果に基づいて前記指示受け付け手段で受け付けた指示に対応する処理が実行可能であっても前記タイマー手段による計測に基づき、所定時間経過しても前記第2のフェーズへ遷移しない場合、前記指示受け付け手段で受け付けた指示に対応する処理の実行を中止する手段とを有することを特徴とする画像通信装置。
  2. 請求項1において、前記インターフェース手段は、前記第1のフェーズから前記第2のフェーズへの遷移を前記外部情報処理端末側からのみ起動可能であることを特徴とする画像通信装置。
  3. 請求項1において、
    複数の画像ファイルを記憶する記憶手段と、
    前記複数の画像ファイルの中から特定の画像を選択する選択手段と、
    前記特定の画像ファイルの送信宛先を指定する宛先指定手段とを有し、
    前記指示受け付け手段による指示に対応する処理は、前記外部情報処理端末からの指示により前記選択手段で選択された画像を前記宛先指定手段により指定された送信宛先に送信する処理であることを特徴とする画像通信装置。
  4. 請求項1において、
    画像を読み取る読み取り手段と、
    前記読み取り手段により読み取った画像データを蓄積する画像メモリ手段とを有し、
    前記指示受け付け手段による指示に対応する処理は、前記外部情報処理端末からの指示により前記読み取り手段により読み取った画像データを前記画像メモリに蓄積する処理であることを特徴とする画像通信装置。
  5. 請求項1において、
    画像の受信を行う受信手段と、
    前記受信手段で受信した受信画像を記憶する記憶手段と、
    前記受信手段で受信した受信画像を記録シート上に印刷する印刷手段と、
    前記受信手段で受信した受信画像を前記印刷手段で記録シート上に印刷した後に当該受信画像を前記記憶手段から消去する第1のモードと、
    前記受信手段で受信した受信画像を前記印刷手段で印刷せずに前記記憶手段に記憶する第2のモードと、
    前記受信手段で受信した受信画像を前記印刷手段で記録シート上に印刷した後にも前記記憶手段から消去せずに保持する第3のモードとを有し、
    前記指示受け付け手段によって受け付ける指示は、前記第1のモード、第2のモード、および第3のモードの変更を要求する指示であることを特徴とする画像通信装置。
  6. 請求項5において、前記指示受け付け手段は、前記第1のモード、第2のモード、および第3のモードのいずれかで前記受信手段により受信した受信画像に関する情報の通知の指示を受け付け、前記レスポンスは前記受信画像に関する情報を含むことを特徴とする画像通信装置。
  7. 請求項6において、前記出力手段によって、前記受信手段により受信した受信画像に関する情報を含むすべての前記レスポンスの出力が完了したか否かを記憶する受信情報通知履歴保持手段を有し、前記外部情報処理端末に対して1度通知した前記受信画像に関する情報は再度通知しないことを特徴とする画像通信装置。
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