JPH08141556A - 成形濾過材とその製造法 - Google Patents

成形濾過材とその製造法

Info

Publication number
JPH08141556A
JPH08141556A JP29077694A JP29077694A JPH08141556A JP H08141556 A JPH08141556 A JP H08141556A JP 29077694 A JP29077694 A JP 29077694A JP 29077694 A JP29077694 A JP 29077694A JP H08141556 A JPH08141556 A JP H08141556A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
binder
particles
filter medium
agent
filtering agent
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP29077694A
Other languages
English (en)
Inventor
Takahiro Noda
隆弘 野田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP29077694A priority Critical patent/JPH08141556A/ja
Publication of JPH08141556A publication Critical patent/JPH08141556A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 濾過能力を高くする。バインダーを少量で済
ます。 【構成】 濾剤の粉末とバインダーの熱可塑性樹脂を水
に分散してスラリーにし、スラリーを噴霧しつつ乾燥
し、濾剤の粉末をバインダーで結合して濾剤の粒子に
し、濾剤の粒子をバインダーを添加せずに熱圧成形し、
濾剤の粒子を濾剤の造粒に使用されたバインダーで結合
して所望の形状の多孔質体1にした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、浄水などに使用される
成形濾過材とその製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】浄水に使用される成形濾過材は、活性炭
のような吸着材粒子に、ポリプロピレン繊維にこれより
低融点のポリエチレンを被覆した熱溶融性繊維片を添加
して混合し、これを成形型内で、熱溶融性繊維片のポリ
エチレン皮膜が溶融する温度に加熱しつつ圧縮して、熱
圧成形により所望の形状の多孔質体にする。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記のよう
な成形濾過材は、吸着材粒子を熱圧成形する際に熱溶融
性繊維片を添加するので、吸着材粒子の間に熱溶融性繊
維片が介在し、吸着材粒子に熱溶融性繊維片のポリエチ
レンが融着している。吸着材粒子は、表面の多くの部分
がポリエチレンで被覆されている。従って、吸着材粒子
は、ポリエチレンで被覆された部分では、吸着作用がな
いので、成形濾過材は、濾過能力が高いとは言い難い。
【0004】また、熱溶融性繊維片の表面のポリエチレ
ンは、吸着材粒子を結合するバインダーになるが、熱溶
融性繊維片の芯のポリプロピレン繊維は、バインダーに
も吸着材にもならず、成形濾過材の質量と体積を増加さ
せる。従って、成形濾過材は、吸着材粒子の比表面積が
低くなるので、濾過能力が高いとは言い難い。
【0005】結局、熱圧成形時に熱溶融性繊維片を使用
した成形濾過材は、濾過能力が高くない。
【0006】本発明の目的は、上記のような従来の課題
を解決することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、濾剤の粉末を
バインダーで結合して濾剤の粒子にし、濾剤の粒子を濾
剤の造粒に使用されたバインダーで結合して所望の形状
の多孔質体にしたことを特徴とする成形濾過材である。
【0008】また、本発明は、濾剤の粉末とバインダー
の熱可塑性樹脂を水に分散してスラリーにし、スラリー
を噴霧しつつ乾燥して濾剤の粒子にし、濾剤の粒子をバ
インダーを添加せずに熱圧成形して所望の形状の多孔質
体にすることを特徴とする成形濾過材の製造法である。
【0009】濾剤は、吸着剤の活性炭、活性アルミナ、
活性白土、ケイソウ土、ゼオライト、脱塩素剤の亜硫酸
カルシウム、pH調整剤の水酸化マグネシウム、酸化マ
グネシウム、水酸化カルシウム、イオン添加剤の水酸化
マグネシウム、酸化マグネシウム、水酸化カルシウム、
珊瑚粉末などである。
【0010】バインダーの熱可塑性樹脂は、ポリ酢酸ビ
ニル(PVAC)、エチレン酢ビ(EVA)、アクリ
ル、酢ビアクリル、スチレンアクリル、ポリビニルアル
コール(PVA)などである。
【0011】
【作用】本発明の成形濾過材においては、濾剤の粒子を
結合して所望の形状の多孔質体にする際、濾剤の造粒に
使用されたバインダーを利用し、新たなバインダーを使
用していない。従って、バインダーが少量で済む上、濾
剤の粒子は、バインダーで被覆される表面部分が少なく
なる。
【0012】本発明の成形濾過材の製造法においては、
濾剤の粒子を結合して所望の形状の多孔質体に熱圧成形
する際、造粒時に使用したバインダーが利用される。バ
インダーを新たに添加しない。従って、熱圧成形時にバ
インダーを添加する手間がかからず、バインダーが少量
で済む上、濾剤の粒子は、バインダーで被覆される表面
部分が少なくなる。
【0013】また、成形濾過材は、熱溶融性繊維片の芯
のような、バインダーにも濾剤にもならない物を含む必
要がなく、濾剤の比表面積が低くならない。
【0014】
【発明の効果】本発明においては、バインダーが少量で
済む上、濾剤の粒子はバインダーで被覆される表面部分
が少なく、濾剤の比表面積が低くならず、濾過能力が高
い。
【0015】
【実施例】本例の成形濾過材は、濾剤に脱塩素剤の亜硫
酸カルシウムを使用し、水道水中の塩素を除去する浄水
用である。
【0016】脱塩素剤の粉末にバインダーのアクリル樹
脂を添加して混合し、この混合物を水に分散してスラリ
ーにする。なお、脱塩素剤の粉末の径は、15〜25μ
m位である。混合物中のバインダーの重量割合は、8〜
14%位である。スラリー中の混合物の重量割合は、4
0〜60%位である。
【0017】スラリーは、噴霧乾燥機において、噴霧し
つつ熱風で乾燥し、噴霧粒子中の水を蒸発させ、噴霧粒
子中のバインダーを溶融し、脱塩素剤の粉末がバインダ
ーで結合した粒子にする。即ち、脱塩素剤を造粒する。
なお、熱風の温度は、200〜240℃位である。脱塩
素剤の粒子の径は、0.1〜0.3mm位である。
【0018】脱塩素剤の粒子は、熱圧成形機において、
バインダーを新たに添加せずに、成形型に入れ、加熱し
つつ圧縮し、脱塩素剤の粒子をこれに使用されている造
粒時のバインダーで結合して、図1に示すような、多孔
質円筒体の成形濾過材1にする。なお、加熱温度は、1
60〜200℃位である。圧縮圧力は、1.0〜1.2
kgf/cm2位である。
【0019】成形濾過材1は、図2に示すように、円筒
体の外周と内周にそれぞれ円筒形状の不織布の透水性シ
ート2を嵌合し、円筒体の外周面と内周面をそれぞれ透
水性シート2で被覆する。円筒体の一端には、円形状の
合成樹脂板の非透水性シート3を接着し、円輪形状の端
面と中心孔の開口を閉鎖する。円筒体の他端には、円輪
形状の合成樹脂板の非透水性シート4を接着し、円輪形
状の端面を閉鎖して中心孔の開口を開放する。
【0020】そして、成形濾過材1は、水道水の流路の
途中に配置し、水道水を円筒体の外周面から円筒体の中
心孔に流入させて中心孔の開放開口から流出させる。ま
たは、水道水を円筒体の中心孔の開放開口から円筒体の
中心孔に流入させて円筒体の外周面から流出させる。水
道水は、成形濾過材1の周壁を貫通する際、その中の塩
素が成形濾過材1の脱塩素剤に吸着されて除去される。
【0021】このように筒形状の成形濾過材1の周壁を
流体が貫通する場合は、柱形状の成形濾過材を軸芯方向
に流体が貫通する場合に比べて、流体の流通面積を広く
することができ、圧力損失を低減して流体の流量を増加
させることができる。
【0022】筒形状の成形濾過材1は、流体の流出面と
なる周面を透水性シート2で被覆しているので、濾剤の
粒子が脱落して流体と一緒に流出するのが防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の成形濾過材の斜視図である。
【図2】同例の成形濾過材に透水性シートと非透水性シ
ートを被覆した状態の縦断面図である。
【符号の説明】
1 多孔質円筒体の成形濾過材

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 濾剤の粉末をバインダーで結合して濾剤
    の粒子にし、濾剤の粒子を濾剤の造粒に使用されたバイ
    ンダーで結合して所望の形状の多孔質体にしたことを特
    徴とする成形濾過材。
  2. 【請求項2】 濾剤の粉末とバインダーの熱可塑性樹脂
    を水に分散してスラリーにし、スラリーを噴霧しつつ乾
    燥して濾剤の粒子にし、濾剤の粒子をバインダーを添加
    せずに熱圧成形して所望の形状の多孔質体にすることを
    特徴とする成形濾過材の製造法。
JP29077694A 1994-11-25 1994-11-25 成形濾過材とその製造法 Pending JPH08141556A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29077694A JPH08141556A (ja) 1994-11-25 1994-11-25 成形濾過材とその製造法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29077694A JPH08141556A (ja) 1994-11-25 1994-11-25 成形濾過材とその製造法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08141556A true JPH08141556A (ja) 1996-06-04

Family

ID=17760378

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP29077694A Pending JPH08141556A (ja) 1994-11-25 1994-11-25 成形濾過材とその製造法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08141556A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10035131B2 (en) 2011-11-24 2018-07-31 Indian Institute Of Technology Multilayer organic-templated-boehmite-nanoarchitecture for water purification
US10041925B2 (en) 2012-04-17 2018-08-07 Indian Institute Of Technology Detection of quantity of water flow using quantum clusters

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10035131B2 (en) 2011-11-24 2018-07-31 Indian Institute Of Technology Multilayer organic-templated-boehmite-nanoarchitecture for water purification
US10041925B2 (en) 2012-04-17 2018-08-07 Indian Institute Of Technology Detection of quantity of water flow using quantum clusters

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4731642B2 (ja) 多孔構造体及びその製造方法
JP3204982B2 (ja) 環境浄化材
EP1487561B1 (en) Filtration media comprising granules of binder-agglomerated active component
CN101780350A (zh) 一种净化饮用水用滤料及其制备方法
CN101837213A (zh) 一种过滤介质及其制备方法
NO123384B (ja)
AU780072B2 (en) Method for manufacturing a filter body
JP2002506389A (ja) 清浄空気を得るためのフィルター
JP4361489B2 (ja) 複合吸着材とその製造方法、並びに浄水材及び浄水器
WO2013139821A1 (en) Method of manufacturing a cartridge for a fluid treatment system
JP3484121B2 (ja) フィルター成形体の製造方法
JP4210001B2 (ja) 濾過フィルタおよび浄水器
JPH08141556A (ja) 成形濾過材とその製造法
US4186101A (en) Filter
KR20210096665A (ko) 흡착용 소결체 및 이의 제조방법 및 흡착 장치
US5593626A (en) Method of fabricating molded filter element
CN206334496U (zh) 一种薄板型吸附滤芯
JP2002263637A (ja) 浄水ユニット
JP2598017Y2 (ja) 活性炭素繊維を用いたフィルタ
JP2992217B2 (ja) 吸着濾材
JPH0632175Y2 (ja) 中空糸膜モジュールカートリッジ
JPS6052661A (ja) 粉粒体入り不織布の製造方法
JPH02119909A (ja) 円筒状多層フィルター
JPH06170132A (ja) 成形濾過材の製造法
JP3042850U (ja) 複合濾材

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040628

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040720

A02 Decision of refusal

Effective date: 20041207

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02