JPH08140672A - トチバニンジン毛状根の培養方法およびチクセツサポニンの生産方法 - Google Patents

トチバニンジン毛状根の培養方法およびチクセツサポニンの生産方法

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JPH08140672A
JPH08140672A JP6281883A JP28188394A JPH08140672A JP H08140672 A JPH08140672 A JP H08140672A JP 6281883 A JP6281883 A JP 6281883A JP 28188394 A JP28188394 A JP 28188394A JP H08140672 A JPH08140672 A JP H08140672A
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hairy
roots
culture
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JP6281883A
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Taro Nakamura
太郎 中村
Kenichi Kanetani
憲一 金谷
Hiroaki Hongo
裕明 本郷
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DOUOU TECHNOPOLIS KAIHATSU KIK
DOUOU TECHNOPOLIS KAIHATSU KIKO
ENIWA RES BUSINESS PARK KK
Original Assignee
DOUOU TECHNOPOLIS KAIHATSU KIK
DOUOU TECHNOPOLIS KAIHATSU KIKO
ENIWA RES BUSINESS PARK KK
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Publication date
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  • Breeding Of Plants And Reproduction By Means Of Culturing (AREA)
  • Micro-Organisms Or Cultivation Processes Thereof (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 トチバニンジンの無菌再生幼植物体の茎切片
にアグロバクテリウム・リゾゲネス(Agrobact
erium rhizogenes)を接種し、効率良
く毛状根を誘導する。そして、多数の毛状根クローンよ
り増殖能およびチクセツサポニン生産能の優れたクロー
ンを選抜し、この毛状根クローンの培養に適した培地で
培養して、チクセツサポニンを生産させる。 【効果】 チクセツサポニンを安定して大量に供給する
ことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、トチバニンジンの無
菌再生幼植物体から効率良く毛状根組織を誘導する、ト
チバニンジン毛状根の培養方法、およびこれを人工培地
を用い、しかも環境(培養条件)を制御して培養し、チ
クセツサポニンを大量に生産する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】トチバニンジン(パナックス・ジャポニ
カス・シー・エイ・メイヤー:Panax japon
icus C.A.Meyer)は、ウコギ科パナック
ス(Panax)属に属し、日本特産で、日本各地の山
林の樹間の陰地に自生している多年生の薬用植物であ
る。トチバニンジンの根茎を、通例、湯通ししたものを
生薬ではチクセツ人参と称し、健胃薬、去痰薬として用
いられている。
【0003】チクセツ人参には薬用成分の1つとしてサ
ポニンが約7重量%含まれている。チクセツ人参のサポ
ニン成分は他のウコギ科パナックス(Panax)属植
物の根あるいは根茎に含まれるサポニン成分とは著しく
異なる。
【0004】チクセツ人参に含まれるサポニンの主成分
はオレアノール酸サポニン類(チクセツサポニンV、I
V、Ibなど)である。一方、他のウコギ科パナックス
属の根あるいは根茎に含まれるサポニンの主成分はダマ
ラン系サポニン類である。他のウコギ科パナックス属植
物とはオタネニンジン(根を生薬では薬用人参と称す
る)、三七ニンジン、アメリカニンジンなどである。
【0005】チクセツ人参にもダマラン系サポニン類
(チクセツサポニンIII、Iaなど)が含まれるが、
このうちチクセツサポニンIIIは他のパナックス属植
物から得られておらず、チクセツ人参に特徴的なサポニ
ンである。このサポニンは血液賦活作用、抗ストレス性
潰瘍作用があると報告されており、これを主成分とする
補気薬が知られている(特公平04−7325号)。
【0006】チクセツ人参の主たるサポニン成分である
オレアノール酸サポニンは薬用人参にも含まれるがごく
微量である。薬用人参(オタネニンジンの根)に含まれ
ているサポニン成分をジンセノサイドと称しているが、
このジンセノサイドのうち、ジンセノサイドRoのみ
が、チクセツ人参に含まれるチクセツサポニンVと同じ
ものである。
【0007】チクセツサポニンVは抗肝炎活性(特開平
4−5235号)、抗トロンビン作用を有し、これを有
効成分とする血栓症予防並びに治療薬が知られている
(特公62−13927号)。
【0008】従来、チクセツサポニンの製法としては、
天然のトチバニンジンの根茎から抽出する方法が行われ
ていた。トチバニンジンは自然増殖能力が低いため、そ
の資源の枯渇が危惧されており、また、天然植物のチク
セツサポニン含量は採取時期、天候、自生地などの諸条
件によって左右され、チクセツサポニンの供給が必ずし
も安定しているわけではない。
【0009】そこで、近年、植物組織を人工培地を用
い、しかも培養環境を人工的に制御して、培養し、植物
が生産する有用物質を工業的に生産(産生とも言う。)
する試みが盛んに行われている。
【0010】チクセツサポニンを工業的に生産するた
め、トチバニンジンの組織(根茎、茎、葉、花芽)を植
物ホルモンを含む人工培地で培養してカルスを誘導し、
このカルスを増殖用培地で数回継代培養して増殖させた
後、特定の培地を用いて増殖したカルスを培養してチク
セツサポニンを生産する方法(特開平2−215397
号)、カルスからプロトプラストを調製し、このプロト
プラストに物理的あるいは化学的処理を加えて変異を誘
導した後、カルスを再生し、チクセツサポニンを高生産
するカルスを選抜して培養する方法(特開平2−234
696号)とか、或いはトチバニンジンの細胞を特定の
条件下で培養してチクセツサポニンを生産する方法が知
られている(特開平5−192137号)。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、カルス
や植物細胞を培養する場合、植物ホルモン添加培地で培
養するのが一般的であるが、カルスや植物細胞をこの植
物ホルモン添加培地でくり返し継代培養すると変異が生
じてしまい、このため、原植物(親植物とも言う。)に
含まれるサポニンと同一のサポニンが生産されなくなっ
たりして、安定した生産が望めない。
【0012】ところで、現在、植物の根あるいは根茎に
有効成分を含む場合、有効成分を工業的に生産する別の
方法として、毛状根病を誘発する土壌細菌の1種である
アグロバクテリウム・リゾゲネス(Agrobacte
rium rhizogenes)を植物に感染させて
得られる毛状根を培養し、原植物に含まれる有効成分を
生産することが可能であり、多くの試みがなされてい
る。
【0013】また、トチバニンジンと同じパナックス属
に属するオタネニンジンでは、無菌の植物体の根や茎に
アグロバクテリウム・リゾゲネスの付着した針を刺すこ
とにより、あるいは、カルスと菌懸濁液とを共存培養し
て、菌を感染させて毛状根を誘導している。そして、誘
導された毛状根を人工培地を用いて培養すると原植物オ
タネニンジンに含まれるサポニン成分であるジンセノサ
イドを生産することが知られている(特開平4−341
194号、特開昭62−111696号、文献:プラン
ト・セル・リポート(Plant Cell Repo
rts)、Vol.6、pp449−453、1987
年)。
【0014】また、植物体あるいは植物組織片にアグロ
バクテリウム・リゾゲネスを接種し、毛状根を誘導する
方法については多くの報告がある。植物体の茎や葉に傷
をつけながら、アグロバクテリウム・リゾゲネスを直接
接種する方法、無菌葉切片、培養細胞(カルス)などと
アグロバクテリウム・リゾゲネスを共存培養する方法で
ある。
【0015】そこで、この出願に係る発明者等は、トチ
バニンジンの根茎に含まれるチクセツサポニンを効率良
く、大量に生産するために、オタネニンジンで行われた
手法と同じ手法あるいは一般的に行われている手法で毛
状根の誘導を試みた。トチバニンジンカルス(120
個)あるいは無菌葉切片(920個)とアグロバクテリ
ウム・リゾゲネス菌液を共存培養したり、また、トチバ
ニンジンの無菌植物体の根(160個)、茎部(100
個)にアグロバクテリウム・リゾゲネスを直接接種し、
毛状根の誘導を試みたが、毛状根の誘導はならなかっ
た。このことは、同じ属に属する植物でも種が異なれ
ば、かならずしも同一の手法をとることができず、植物
種に応じて感染方法を改良する必要があることを示唆し
ている。
【0016】この発明の目的は、トチバニンジンに毛状
根を誘導する土壌細菌の1種であるアグロバクテリウム
・リゾゲネスを感染させる方法を工夫し、効率良く多数
の毛状根を誘導する、トチバニンジン毛状根の培養方法
を提供することにある。
【0017】さらに、この発明の他の目的は、多数の毛
状根クローンの中から増殖能力およびチクセツサポニン
の生産能に優れたクローンを選抜し、チクセツサポニン
を効率良く、大量に生産する方法を提供することにあ
る。
【0018】
【課題を解決するための手段】そこで、発明者等は感染
方法等の改良を種々検討した結果、以下に述べる方法に
よって上述の目的を達成することができるこの発明を完
成するに至った。
【0019】この発明の毛状根の培養方法によれば、先
ず、トチバニンジンの無菌再生幼植物体の茎切片にアグ
ロバクテリウム・リゾゲネスを接種してトチバニンジン
毛状根を誘導することを特徴とする。
【0020】この発明の実施に当たり、好ましくは、無
菌再生幼植物体を、トチバニンジン根茎よりカルスを誘
導し(または形成し)、このカルスから不定胚を誘導し
(または形成し)、次に、不定胚を無菌的に発芽・発根
させることにより、形成するのが良い。
【0021】この発明の好適実施例によれば、無菌再生
幼植物体の茎切片の根側の切断面にアグロバクテリウム
・リゾゲネスを接種するのが良い。
【0022】さらに、この発明によれば、この茎切片を
ショ糖のみを含む寒天培地に差し込み、暗所で培養する
ことにより、多数の毛状根を誘導するのが好適である。
この場合、ショ糖の含有量を1〜3重量%とするのが好
適である。この場合、ショ糖の含有量が3重量%を越え
ると、毛状根の誘導が困難となってしまい、また、ショ
糖の含有量が1重量%より少ないと茎切片が枯死し易く
なってしまう。
【0023】この発明の実施に当たり、好ましくは、不
定胚を無菌的に発芽・発根させるために用いる培地を、
ジベレリン酸を1ppm添加しおよび1−ナフタレン酢
酸を0.1〜1ppm添加した、無機塩濃度が2分の1
のムラシゲ−スクーグ(Murashige−Skoo
g)培地(以下、単に1/2MS培地とも言う。)とす
るのが良い。
【0024】さらに、この発明の好適実施例によれば、
MS培地に用いる支持体をセラミックファイバーマット
とするのが良い。
【0025】さらに、この発明のチクセツサポニンの生
産方法によれば、好ましくは、誘導されたチクセツニン
ジンの多数の毛状根クローンから増殖速度およびチクセ
ツサポニン生産能に優れたクローンを選抜し、この毛状
根クローンをくり返し継代培養し、継代培養されたチク
セツニンジンの毛状根からチクセツサポニンを抽出す
る。
【0026】以下、この発明について具体的に説明す
る。この発明に用いられるトチバニンジンの再生幼植物
体は、公知の方法で原植物の組織から誘導される(生薬
学雑誌、40、152−158、1986年)ものであ
っても良い。尚、再生幼植物体とは、種子が発芽して生
じた実生ではなく、不定胚(人工種子)が発芽・発根し
て生じた植物体のことを言い、原植物とは、ここでは野
生のトチバニンジンのことを言う。
【0027】先ず、採取したトチバニンジンの根茎を水
洗後、70体積%エタノールで60秒、ついで0.1重
量%トウィーン(Tween)20を含む10重量%サ
ラシ粉溶液で10〜20分間殺菌する。次に、殺菌済根
茎を滅菌水で3〜5回洗浄する。この洗浄済のトチバニ
ンジンの根茎を、滅菌したコルクボーラー(外径2〜3
mm)で打ち抜き、ついで滅菌したメスで2〜3mmの
厚さに切断して、組織片とする。
【0028】トチバニンジン根茎の殺菌した組織片を組
織培養で一般的に用いられるムラシゲ−スクーグ(Mu
rashige−Skoog)基本培地(単にMS培地
ともいう。)に2,4−ジクロロフェノキシ酢酸(単
に、2,4−Dとも言う。)を0.2〜1.0ppm、
カイネチンを0〜2ppm、ショ糖を2〜3重量%およ
びゲランガムを0.2〜0.3重量%添加し、これらが
添加されたMS培地に、上述した殺菌済の組織片を置床
した後、室温例えば25℃の温度で、暗所で4〜6週間
培養してカルスを誘導する。ゲランガムを用いる代わり
に、支持体としてセラミックファイバーマットを用いて
もゲランガムの場合と同様な良好な結果が得られる。
【0029】誘導されたカルスをカルス誘導と同じ組成
の培地で4週間毎に室温例えば25℃の温度で、暗所で
継代培養をくり返すと不定胚が誘導される。4〜5回の
継代培養で不定胚が誘導される。
【0030】誘導された不定胚を、1−ナフタレン酢酸
(単に、NAAとも言う。)を2ppm、ベンジルアデ
ニン(単に、BAとも言う。)を5ppm、ショ糖を2
重量%含むMS培地で、室温例えば25℃の温度で、1
6時間にわたる2,000〜3,000ルックスの明所
およびこれに続く8時間にわたる暗所で、交互に、4〜
6週間培養して、成熟不定胚を得た。このときの支持体
としてセラミックファイバーマットを用いた。
【0031】得られた成熟不定胚を無菌的に発芽・発根
させて、無菌再生幼植物体を得るには、公知の方法に従
って行うことができる。しかし、公知の方法によれば、
成熟不定胚をジベレリン酸を1ppmおよびベンジルア
デニンを0〜1ppm添加した、無機塩濃度が2分の1
のMS培地(1/2MS培地とも言う。)で、室温例え
ば25℃の温度で、連続照明下において6週間にわたり
培養してシュートを形成させた後、発根培地で15週間
にわたり培養して再生幼植物体を得ている。従って、従
来は成熟不定胚から再生幼植物体を得るまでに21週を
も要していることになる。
【0032】そこで、この発明の実施例では、成熟不定
胚から無菌再生幼植物体を得るための期間を短縮するた
めに、添加する植物ホルモンの種類と濃度について改良
を加えた結果、ベンジルアデニンの代わりにオーキシン
の1種である1−ナフタレン酢酸を0.1〜1ppm培
地に加えることにより、シュートと根が同時に生じ、2
5℃、16時間2,000ルックスの照明、8時間暗
所、6週間の培養で、再生幼植物体を得ることができ、
従来の方法より成熟不定胚から再生幼植物体を得るまで
に15週間期間が短縮された。なお、1−ナフタレン酢
酸の添加量を0.1ppmより少なくすると実質的に1
−ナフタレン酢酸を添加した効果が現れず再生幼植物体
を得ることができず、また1−ナフタレン酢酸の添加量
を1ppmより多くすると発根率が低下する。この場
合、ジベレリン酸の添加量は1ppmとしているが、こ
の量は、従来より好ましい量として知られているので、
この量をそのまま用いた。
【0033】この場合、培地の支持体として寒天或いは
ゲランガムの代わりにセラミックファイバーマットを用
いると良好な結果が得られる。例えば、支持体をセラミ
ックファイバーマットとすると、発芽・発根率は50〜
60%となったが、寒天を固形化剤として用いると発芽
・発根率は36%程度であり、また、ゲルライトを固形
化剤とすると、ゲルライトがトチバニンジンの不定胚の
分泌する物質により分解されるため、固形化剤として用
いることができなかった。
【0034】上記条件で培養することにより、不定胚の
50〜60%がシュートと根を同時に生じ、再生幼植物
体を得ることができる。
【0035】比較のため、ジベレリン酸を1ppmおよ
び1−ナフタレン酢酸を1ppm含む1/2MS培地に
さらにベンジルアデニンを0.02ppm〜0.2pp
m添加して無菌再生幼植物体を得る実験を行なったとこ
ろ、この場合には発根が抑制され、ベンジルアデニンの
濃度が高くなるにしたがって発根率は低下することがわ
かり、実用に供さないことがわかった。
【0036】次に、トチバニンジンの不定胚由来の無菌
再生幼植物体に毛状根病を誘発するアグロバクテリウム
・リゾゲネスを接種し、毛状根を誘導する操作を具体的
に説明する。
【0037】この発明では、トチバニンジン不定胚由来
の無菌再生幼植物体の茎切片(約2cm)の根側を上向
きにして2重量%ショ糖のみを含む寒天培地に立てて、
根側の切断面にアグロバクテリウム・リゾゲネスを直接
接種し、25℃、暗所で30日間培養すると効率良く多
数の毛状根を誘導することができる。茎切片600個よ
り330本の毛状根が得られた。
【0038】ちなみに、比較のため、植物組織培養で常
用されるMS培地等(例えばMS培地、MS培地を1/
2,1/3,1/4,1/5および1/10に希釈した
1/2MS,1/3MS,1/4MS,1/5MSおよ
び1/10MS培地等)栄養を十分に含んだ培地でアグ
ロバクテリウム・リゾゲネスを接種した茎切片を培養し
たが、毛状根の誘導に至らなかった。
【0039】ショ糖2重量%のみを含む寒天培地でアグ
ロバクテリウム・リゾゲネスを接種した茎切片を培養す
ることにより毛状根の誘導が最も効率良く行え、さら
に、ショ糖が1〜3重量%の範囲内であると毛状根の誘
導が効率よく行なえて実用的であることがわかった。
【0040】比較のため、例えばショ糖を添加しない素
寒天培地(水と寒天のみからなる)でアグロバクテリウ
ム・リゾゲネスを接種した茎切片を培養する試験をした
が、毛状根の誘導には至らなかった。
【0041】次に、誘導された毛状根を1本ずつ切り出
し、公知の方法によって除菌後、毛状根を1本ずつ植物
ホルモンを含まない培地、例えばショ糖5重量%を含む
ガンボーグ(Gamborg) B5液体培地の入った
試験管に移植し、60日間培養する。旺盛に増殖を示す
毛状根クローンを選抜し、同じ培地で30日おきに継代
培養する。
【0042】培地はB5培地以外でも良く、植物組織培
養で常用されるMS培地、ホワイト(White)培
地、シェンク−ヒルデブラント(Schenk−Hil
debrant(SH))培地、ニッチ−ニッチ(Ni
tsch−Nitsch(NN))培地、グレショフ−
デイ(Greshoff−Day(GD))培地、カオ
−ミカイルク(Kao−Michayluk(KM))
培地等があげられる。
【0043】次に、トチバニンジン毛状根の増殖に適し
た培地組成を決定するため、9種類の基本培地、MS培
地、20分の1のNH4 NO3 を含むMS培地、ホワイ
ト培地、SH培地、ガンボーグB5培地、ウッディ−プ
ラント(Woody plant)培地(本木植物用培
地とも言う。)、GD培地、NN培地、、KM培地に3
重量%のショ糖を加えた液体培地40mlに毛状根0.
05gを移植し、25℃、95rpmで60日間往復振
盪培養する。そして、60日間培養後、毛状根の重さを
測定し、トチバニンジン毛状根の培養に適した培地組成
を決定する。尚、培地は液状でも固形状でも良い。
【0044】毛状根クローンはそれぞれ増殖速度および
物質の生産能等の性質を異にするので、増殖能およびチ
クセツサポニン生産能に優れた毛状根クローンを選抜す
るため以下の操作を行う。トチバニンジン毛状根の増殖
に適した液体培地に得られた毛状根クローンを移植し、
25℃、暗所、95rpmで30日間往復振盪培養し、
増殖能力にすぐれた毛状根を決定する。さらに、増殖し
た毛状根から公知の方法によりチクセツサポニンを抽出
し、チクセツサポニンの生産能に最も優れた毛状根を決
定する。
【0045】この場合、抽出は従来と同様に、次のよう
にして行なうのが良い。増殖した毛状根を水洗し、濾紙
で水分を除いた後、細かく切断した毛状根に70体積%
メタノールを加えて加熱抽出した。抽出した液を濾過し
た後、濾液を濃縮乾固する。濃縮乾固したものに蒸留水
を加え、溶解する。これにエーテルを加え、振盪後、エ
ーテル層を除く。次に、水層にn−ブタノールを加え、
振盪後、水層を除き、n−ブタノール層を濃縮乾固す
る。濃縮乾固したものにメタノールを加え、溶解する
と、チクセツサポニンが得られる。
【0046】毛状根から抽出したチクセツサポニンが原
植物に含まれるチクセツサポニンと同一のものであるか
否かの証明は薄層クロマトグフィーにより、次のように
して行った。毛状根および原植物の根茎より、抽出した
抽出液をキーゼルゲル60F254 薄層プレート(メルク
社製)に添加し、展開液クロロホルム:メタノール:蒸
留水の体積比を60:40:10として行った。サポニ
ンの検出は10重量%硫酸を噴霧し、105℃で10分
間加熱することにより行った。
【0047】チクセツサポニンの定量は、チクセツサポ
ニンのなかで比較的多量に含まれるチクセツサポニンV
を高速液体クロマトグラフィーによって、次のようにし
て定量することによった。ポンプは日立社製日立L−6
200、カラムはYMC−PACK AM−304−7
S−7 120A ODS(4.6×300mm)、溶
出液はアセトニトリル:蒸留水の体積比を30:70と
して行った。検出はUV205nm、流速1.5ml/min
の条件で分析し、定量した。
【0048】チクセツサポニンVの構造決定は、原植物
のトチバニンジン根茎および毛状根から常法によりチク
セツサポニンを抽出し、単離したものを13C−NMR
(ブレッカー社製)によって行った。
【0049】尚、上述した培養で、培養条件として暗所
を用いているが、明所で培養を行なうと茎切片が褐変枯
死するのが早くなるので、この褐変枯死を遅らせるため
に暗所で培養する。また、培養条件として最適温度を2
5℃またはその付近の温度としているが、この温度に限
定されるものではなく、20℃〜30℃の温度範囲であ
るならば、25℃の場合よりも毛状根の成育が劣り、そ
の収量は減るかもしれないが実用上何ら差し支えないと
予想される。また、20℃より低かったり或いは30℃
より高くなると、毛状根の成育が劣り実用性に欠けてく
る。
【0050】
【実施例】以下に実施例を示し、この発明を詳細に説明
する。
【0051】実施例1 (カルスの誘導および増殖) トチバニンジンは、北海
道江別市の野幌原始林に自生しているものを採取した。
流水で良く洗った根茎を70体積%エタノールに60秒
間浸漬し、滅菌水で1度洗った後、0.1重量%トウィ
ーン(Tween)20を含む10重量%サラシ粉溶液
に20分間浸漬して滅菌し、滅菌水で3度洗浄した。
【0052】次に、滅菌したコルクボーラー(外径3m
m)で滅菌したトチバニンジン根茎を打ち抜き、ついで
滅菌したメスで2〜3mmの厚さに切断し、組織片とし
た。この組織片を2,4−Dを1ppm、ショ糖を2重
量%、ゲランガムを0.3重量%を含むMS培地に置床
し、25℃、暗所で6週間培養するとカルスが誘導され
た。生じたカルスを同じ条件で4週毎に継代培養し、カ
ルスを増殖させた。
【0053】(不定胚の誘導および不定胚の成熟) カ
ルスを2,4−D 0.1ppm、ショ糖2重量%、ゲ
ランガム0.3重量%を含むMS培地で25℃、暗所で
4週毎に4回培養を繰返すと、不定胚が生じた。
【0054】この不定胚を1−ナフタリン酢酸2pp
m、ベンジルアデニン5ppm、ショ糖2重量%を含む
MS培地で25℃、16時間2,000ルックスの照明
で、4〜6週間培養して成熟させた。培地は寒天を含ま
ず、支持体としてセラミックファイバーマットを使用し
た。
【0055】(無菌再生幼植物体の形成) 成熟した不
定胚を1−ナフタリン酢酸1ppm、ジベレリン酸1p
pm、ショ糖2重量%を含む無機塩濃度が2分の1のM
S培地で、25℃、16時間2,000ルックスの照明
下で6週間培養するとシュートと根が形成され、トチバ
ニンジンの無菌再生幼植物体を得ることができた。培地
は寒天を含まず、支持体としてセラミックファイバーマ
ットを用いた。
【0056】(毛状根の誘導) アグロバクテリウム・
リゾゲネス(ATCC 15834)をYEB培地(肉
エキス5g/l、バクト酵母エキス1g/l、バクトペ
プトン1g/l、ショ糖5g/l、1M硫酸マグネシウ
ム2ml/l、寒天15g/l,但し、g/lはグラム
/リットルを表わし、また、ml/lはミリリットル/
リットル表わしている。)で、25℃、24時間斜面培
養後、寒天を含まない上記YEB培地で、25℃、24
時間往復振盪培養した。増殖した菌をトチバニンジンの
無菌再生幼植物体の茎切片(長さ約2cm)の根側に接
種した。
【0057】そして、接種面を上方にして茎切片をショ
糖2重量%のみを含む寒天培地に立てて、25℃、暗所
で30日間培養すると菌の接種部位に毛状根が誘導され
た。600個の茎切片の菌接種側から330本の毛状根
が得られた。
【0058】誘導された毛状根を1本ずつ約1cmの長
さに切り出し、70体積%エタノールと2重量%サラシ
粉溶液で殺菌した。
【0059】殺菌した毛状根クローンをショ糖5重量%
を含むガンボーグ(Gamborg)B5液体培地2m
lの入った試験管に移植し、25℃で60日間往復振盪
培養した。そして、旺盛な増殖が認められたクローンを
選抜した。11クローンが得られた。
【0060】選抜した毛状根クローンをショ糖5重量%
を含むガンボーグ(Gamborg)B5液体培地20
0mlの入った500mlの三角フラスコに0.2g移
植し、25℃、暗所、95rpm往復振盪培養を行い、
30日毎に継代培養した。
【0061】(毛状根の増殖とチクセツサポニンの生
産) 毛状根クローンの増殖条件を検討した結果を表1
に示す。表1は、毛状根クローン試料番号 NO.8の増殖
に対する培地の影響を示し、各培地で60日間培養して
増殖させた場合の毛状根クローンの収量(重さ:g)と
増殖率とを示す。
【0062】ここで使用した培地は植物ホルモンを含ま
ない9種類の培地である。そして、毛状根クローン試料
番号 NO.8を0.05gだけ、培地が40ml入った1
00mlの三角フラスコに移植し、25℃、暗所、95
rpmで60日間往復振盪培養した。
【0063】9種類の基本培地のうちB5培地およびN
4 NO3 を20分の1にしたMS培地が良好で、60
日間の培養で、それぞれ65.2倍、60.8倍となっ
た。WP、GDおよびNN培地では生育が劣り、それぞ
れ3.4、6.0、6.4倍の増殖しか示さなかった。
【0064】次に、各毛状根クローン( NO.8, NO.4
2, NO.45, NO.51, NO.72, NO.101, NO.
107, NO.121, NO.301, NO.310および原
植物)の増殖(収量(重さ:g)と増殖率)とチクセツ
サポニン生産能(含量(mg/g)と生産量(mg))
を培養30日後について比較した。その結果を表2に示
す。
【0065】この場合、各毛状根クローン0.05gを
ショ糖5重量%を含むB5培地が40ml入った100
mlの三角フラスコに移植し、25℃、暗所、95rp
mで往復振盪培養した。増殖した毛状根を水洗し、濾紙
で水分を除いた後、細かく切断した毛状根0.2gに7
0体積%メタノールを20ml加え、70℃で30分間
加熱抽出した。濾過後、濾液を濃縮乾固した。これに蒸
留水10mlとエチルエーテル18mlを加えて溶解
し、エーテル層を除き、水層にn−ブタノールを18m
l加えた。
【0066】次に、水層を除き、n−ブタノール層を濃
縮乾固した。これにメタノール0.2mlを加えて溶解
し、チクセツサポニンの定性および定量に供した。
【0067】毛状根が生産するサポニンと原植物の根茎
に含まれるサポニン成分とが同一であるか否かの検討を
薄層クロマトグラフィーにより行った。キーゼルゲル6
0F254 薄層クロマトプレート(メルク社製)に抽出液
10μlを添加し、展開液クロロホルム:メタノール:
蒸留水の体積比を60:40:10として行った。サポ
ニンの検出は、10重量%硫酸を噴霧し、105℃で1
0分間加熱した。その結果、すべての毛状根クローンが
原植物トチバニンジンの根茎に含まれるサポニン、すな
わちチクセツサポニンIII、IV、Vなどを生産する
ことが判明した。
【0068】チクセツサポニンの定量は、トチバニンジ
ン根茎に含まれるチクセツサポニンのうち比較的大量に
含まれるチクセツサポニンVを指標として、高速液体ク
ロマトグラフィー(HPLC)により行った。
【0069】HPLCは、ポンプ:日立L−6200、
カラム:YMC−PACK AM−304−7 S−7
120A ODS(4.6×300mm)、溶出液:ア
セトニトリル/蒸留水(30/70)、検出:UV20
5nm、流速:1.5ml/minの条件で分析した。表2に
示すように毛状根クローンによって増殖能およびチクセ
ツサポニンVの生産能に相違が認められた。増殖速度が
最大のクローン( NO.42)では、30日間の培養で7
6.6倍に増殖した。これ以外に20倍以上の増殖を示
したものは4クローンあった( NO.8、 NO.51、 NO.
78、 NO.101)。
【0070】毛状根クローンによってチクセツサポニン
の含量に相違が認められた。多いものでは毛状根1g
(湿重量)当り1.88mgであった( NO.107)。
毛状根クローンの増殖能とチクセツサポニンの生産能に
は相関関係が認められなかった。
【0071】毛状根クローンを30日毎に同じ条件で継
代培養し、増殖能およびチクセツサポニンの生産能を検
討したが、今回、選抜した毛状根クローンは継代培養に
よってその性質が変化せず、各毛状根クローンは固有の
性質を保持していた。
【0072】
【発明の効果】この発明によれば、トチバニンジンの無
菌再生幼植物体の茎切片にアグロバクテリウム・リゾゲ
ネスを接種することにより、効率良く毛状根を誘導する
ことができる。
【0073】また、この発明によれば、この発明の方法
で培養された毛状根の中から増殖能およびチクセツサポ
ニン生産能に優れた毛状根クローンを選抜することがで
き、血栓症予防、抗ストレス性潰瘍作用を有する医薬品
の原料として重要なチクセツサポニンを季節、天候など
の自然条件に左右されずに安定して大量に供給すること
ができる。
【0074】また、毛状根はカルスなどと異なり継代培
養によって変異が起きにくく、増殖能およびチクセツサ
ポニン生産能に優れた毛状根を1度選抜すると長期間繰
返し同一の毛状根クローンを利用できる利点がある。
【0075】
【表1】
【0076】但し、MS:ムラシゲ−スクーグ培地、1
/20MS:NH4 NO3 を20分の1量としたムラシ
ゲ−スクーグ培地、W:ホワイト培地、SH:シェンク
−ヒルデブラント培地、B5:ガンボーグB5培地、W
P:本木植物用培地、GD:グレショフ−デイ培地、N
N:ニッチ−ニッチ培地、KM:カオ−ミカイルク培
地。
【0077】
【表2】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 本郷 裕明 北海道恵庭市恵み野北3丁目1番1 恵庭 リサーチ・ビジネスパーク株式会社内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トチバニンジン毛状根を培養するに当
    り、トチバニンジンの無菌再生幼植物体の茎切片にアグ
    ロバクテリウム・リゾゲネス(Agrobacteri
    um rhizogenes)を接種してトチバニンジ
    ン毛状根を誘導することを特徴とするトチバニンジン毛
    状根の培養方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のトチバニンジン毛状根
    の培養方法において、前記無菌再生幼植物体の形成は、 トチバニンジン根茎よりカルスを誘導し、該カルスから
    不定胚を誘導し、該不定胚を無菌的に発芽・発根させる
    ことにより行なうことを特徴とするトチバニンジン毛状
    根の培養方法。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のトチバニンジン毛状根
    の培養方法において、前記接種は、前記茎切片の根側の
    切断面に対して行なうことを特徴とするトチバニンジン
    毛状根の培養方法。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載のトチバニンジン毛状根
    の培養方法において、前記茎切片を根側を上向きにして
    ショ糖のみを含む寒天培地に立て、前記茎切片の根側の
    切断面にアグロバクテリウム・リゾゲネスを接種し、そ
    の後25℃の温度でかつ暗所で培養することを特徴とす
    るトチバニンジン毛状根の培養方法。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載のトチバニンジン毛状根
    の培養方法において、前記寒天培地は、1〜3重量%の
    ショ糖を含むことを特徴とするトチバニンジン毛状根の
    培養方法。
  6. 【請求項6】 請求項2に記載のトチバニンジン毛状根
    の培養方法において、前記不定胚を無菌的に発芽・発根
    させるために用いる培地を、ジベレリン酸を1ppm添
    加しおよび1−ナフタレン酢酸を0.1〜1ppm添加
    した、無機塩濃度が2分の1のムラシゲ−スクーグ(M
    urashige−Skoog)培地(単に1/2MS
    培地とも言う。)としたことを特徴とするトチバニンジ
    ン毛状根の培養方法。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載のトチバニンジン毛状根
    の培養方法において、前記MS培地に用いる支持体をセ
    ラミックファイバーマットとしたことを特徴とするトチ
    バニンジン毛状根の培養方法。
  8. 【請求項8】 請求項1に記載のトチバニンジン毛状根
    の培養方法により誘導されたチクセツニンジンの毛状根
    クローンを選抜して継代培養し、継代培養されたチクセ
    ツニンジンの毛状根からチクセツサポニンを抽出するこ
    とを特徴とするチクセツサポニンの生産方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100869564B1 (ko) * 2002-05-21 2008-11-21 유진텍주식회사 기능획득 돌연변이 인삼 모상근의 제조방법
CN104604678A (zh) * 2015-01-09 2015-05-13 陈平 一种野生竹节参无糖开放式组织培养快速育苗方法
CN109906941A (zh) * 2019-04-22 2019-06-21 贵州省生物研究所 一种金铁锁不定根悬浮培养的方法

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63283595A (ja) * 1987-05-16 1988-11-21 Shiseido Co Ltd サポニンの製法

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