JPH08139522A - 複合型アンテナ及びアンテナユニット - Google Patents

複合型アンテナ及びアンテナユニット

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JPH08139522A
JPH08139522A JP5618295A JP5618295A JPH08139522A JP H08139522 A JPH08139522 A JP H08139522A JP 5618295 A JP5618295 A JP 5618295A JP 5618295 A JP5618295 A JP 5618295A JP H08139522 A JPH08139522 A JP H08139522A
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JP
Japan
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antenna
conductor
ground conductor
circuit board
printed circuit
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Application number
JP5618295A
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English (en)
Inventor
Koji Yamamoto
宏司 山本
Atsushi Kobayashi
敦 小林
Yoshiyuki Kuboi
良行 窪井
Takashi Furuta
隆 古田
Hiromichi Goto
弘通 後藤
Kozo Miyai
孝造 宮井
Yoshihiro Maeda
芳博 前田
Yutaka Maeda
豊 前田
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 複合型アンテナの全体の上下方向の厚みを薄
くして薄型に形成する。また上段のアンテナの総合雑音
指数の劣化を防ぐ。 【構成】 マイクロストリップアンテナからなる上段の
アンテナ2と、その下方に配置される下段のアンテナ1
とを具備して複合型アンテナを形成する。上段のアンテ
ナ2のグランド導体5を下段のアンテナ1の輻射導体6
と共用させて形成する。上段のアンテナ1のグランド導
体5の一部に下方へ突曲する凹部4を設けてこの凹部4
内を回路収納部3とすることによって、上段のアンテナ
2と下段のアンテナ1の間に回路収納部3を形成するこ
とができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車など移動体の通
信機器への組み込みに適した多周波型の複合型アンテナ
及びこの複合型アンテナを組み込んで形成したアンテナ
ユニットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車等の移動体に無線電話やG
PS機器など複数の無線通信機器を搭載した場合には、
無線通信機器毎にその送受信周波数に応じたアンテナを
それぞれ独立して設けることが必要とされていた。しか
し、自動車等の車体に複数個のアンテナを配置すると、
車体の外部に複数のアンテナが突出して美観を損ねると
いう問題があった。
【0003】そこで、複数のアンテナを一体に組み合わ
せて多周波の送受信をおこなうことができるようにした
低姿勢の複合型アンテナが提案されている。図28は従
来から提案されている2周波型の複合型アンテナの一例
を示すものであり、頂部容量装荷型アンテナで構成され
る第1のアンテナ21と、板状逆F型アンテナで構成さ
れる第2のアンテナ22とを組み合わせ、第1のアンテ
ナ21を下段に、第2のアンテナ22を上段に配置して
複合型アンテナを形成するようにしてある。
【0004】頂部容量装荷型アンテナで構成される第1
のアンテナ21はグランド板23と、グランド板23の
上方に対向配置される頂部容量装荷板25と、グランド
板23と頂部容量装荷板25との間に垂直に設けられる
垂直輻射導体管24とで形成されるものであり、グラン
ド板23の下面に回路収納ケースを取り付けて回路収納
部26が設けてある。回路収納部26内には第1のアン
テナ21と第2のアンテナ22の合成回路、移送回路、
増幅回路等のアンテナ回路や実装回路部品が収納してあ
る。そしてこの回路収納部26内に設けた第1のアンテ
ナ21のアンテナ回路に接続した給電導体27を頂部容
量装荷板25に接続してある。
【0005】板状逆F型アンテナで構成される第2のア
ンテナ22はグランド板28と、グランド板28の上方
に対向配置される輻射導体板29と、グランド板28と
輻射導体板29とを接続する接地部導体板30とで形成
されるものであり、回路収納部26内に設けた第2のア
ンテナ22のアンテナ回路に接続した同軸線で形成され
る給電導体31を上記垂直輻射導体管24に通し、輻射
導体板29の給電点に接続してある。このように、第1
のアンテナ21の垂直容量装荷板25と第2のアンテナ
22のグランド板28は同一部材で兼用させてある。図
28において32はアンテナ出力ケーブルである。
【0006】上記のように形成される複合型アンテナに
あって、第1のアンテナ21の上に第2のアンテナ22
が重なった構造になっており、板寸法の関係で、通常は
下段の第1のアンテナ21は低い周波数に同調し、上段
の第2のアンテナ22は高い周波数に同調するようにな
っている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし上記の図28の
複合型アンテナにあって、アンテナ回路や実装回路部品
を収納する回路収納部26は下段のアンテナ21の下面
に突出して設けられているめに、複合型アンテナの全体
の上下方向の厚みが回路収納部26の突出寸法分、増加
して全体の厚みを薄く形成することが難しいという問題
があった。
【0008】また上段のアンテナ22は輻射導体板29
の給電点と回路収納部26内のアンテナ回路とが離れて
いるため、給電線路の伝送損失が余分に加わり、低雑音
増幅器をこのアンテナ22に付加した場合に総合雑音指
数が劣化するという問題もあった。加えて上段のアンテ
ナ22の給電導体31を垂直輻射導体管24内に通す必
要があるために、組み立てが困難で量産に適しないとい
う問題もあった。
【0009】本発明は上記の点に鑑みてなされたもので
あり、全体の上下方向の厚みを薄くして薄型に形成する
ことができ、しかも上段のアンテナの総合雑音指数の劣
化を防ぐことができる複合型アンテナを提供することを
目的とし、さらにコンパクトにまとめて自動車等のボデ
ィに容易に取り付けることができるアンテナユニットを
提供することを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明に係る複合型アン
テナは、請求項1のように、マイクロストリップアンテ
ナからなる上段のアンテナ2と、その下方に配置される
下段のアンテナ1とを具備して形成され、上段のアンテ
ナ2のグランド導体5を下段のアンテナ1の輻射導体6
と共用させて形成すると共に、上段のアンテナ2のグラ
ンド導体5の一部に下方へ突曲する凹部4を設けてこの
凹部4内を回路収納部3として成ることを特徴とするも
のである。
【0011】上記構成に加えて、請求項2の発明は、上
段のアンテナ2のグランド導体5をプリント基板70の
導体箔71で形成し、この導体箔71と電気的に接続さ
せた状態で金属筐体75を取り付けることによって、金
属筐体75で回路収納部3を形成して成ることを特徴と
するものである。また請求項3の発明は、上段のアンテ
ナ2のグランド導体5を構成するプリント基板70の外
周部に上段のアンテナ2から独立したアンテナ素子81
を設けて成ることを特徴とするものである。
【0012】また請求項4の発明は、上段のアンテナ2
のグランド導体5を構成するプリント基板70の導体箔
71の一部で、金属筐体75で囲まれた部分に回路部7
を形成して成ることを特徴とするものである。また請求
項5の発明は、下段のアンテナ1のグランド導体41の
一部に上方へ突曲する凸部8を設けてこの凸部8内を回
路収納部3として成ることを特徴とするものである。
【0013】また請求項6の発明は、下段のアンテナ1
のグランド導体41をプリント基板の導体箔122で形
成し、この導体箔122と電気的に接続させた状態で金
属筐体75を取り付けることによって、金属筐体75で
回路収納部3を形成して成ることを特徴とするものであ
る。また請求項7の発明は、下段のアンテナ1のグラン
ド導体41を構成するプリント基板121の外周部に上
段のアンテナ2から独立したアンテナ素子138を設け
て成ることを特徴とするものである。
【0014】また請求項8の発明は、下段のアンテナ1
のグランド導体41を構成するプリント基板121の導
体箔122の一部で、金属筐体75で囲まれた部分に回
路部7を形成して成ることを特徴とするものである。ま
た請求項9の発明は、下段のアンテナ1を頂部容量装荷
型垂直アンテナで形成し、この下段のアンテナ1の垂直
輻射導体92に添わせて上段のアンテナ2の給電用同軸
線59を配置して成ることを特徴とするものである。
【0015】また請求項10の発明は、下段のアンテナ
1を頂部容量装荷型垂直アンテナで形成すると共に、上
段のアンテナ2の給電線をトリプレート線路の中心導体
110で形成し、トリプレート線路のグランド導体10
6を下段のアンテナ1の垂直輻射導体92として兼用さ
せて成ることを特徴とするものである。また請求項11
の発明は、下段のアンテナ1を頂部容量装荷型垂直アン
テナで形成すると共に、上段のアンテナ2の給電線をコ
プレーナ線路の中心導体110で形成し、コプレーナ線
路のグランド導体106を下段のアンテナ1の垂直輻射
導体92として兼用させて成ることを特徴とするもので
ある。
【0016】また請求項12の発明は、下段のアンテナ
1を頂部容量装荷型垂直アンテナで形成し、下段のアン
テナ1の垂直輻射導体92の近傍に、下段のアンテナ1
と共振周波数が略等しい共振回路手段147を配置して
成ることを特徴とするものである。また請求項13の発
明は、共振回路手段147を逆F型アンテナ162で形
成して成ることを特徴とするものである。
【0017】また請求項14の発明は、下段のアンテナ
1を逆F型アンテナで形成し、この下段のアンテナ1の
接地導体43に添わせて上段のアンテナ2の給電用同軸
線59を配置して成ることを特徴とするものである。ま
た請求項15の発明は、下段のアンテナ1を逆F型アン
テナで形成すると共に、上段のアンテナ2の給電線をト
リプレート線路の中心導体191で形成し、トリプレー
ト線路のグランド導体187を下段のアンテナ1の接地
導体43として兼用させて成ることを特徴とするもので
ある。
【0018】また請求項16の発明は、下段のアンテナ
1を逆F型アンテナで形成すると共に、上段のアンテナ
2の給電線をコプレーナ線路の中心導体191で形成
し、コプレーナ線路のグランド導体187を下段のアン
テナ1の接地導体43として兼用させて成ることを特徴
とするものである。また請求項17の発明は、上段のア
ンテナ2の輻射導体46と平行な上段のアンテナ2のグ
ランド導体5に、上段のアンテナ2の周囲において切欠
部250を設けて成ることを特徴とするものである。
【0019】本発明に係るアンテナユニットは、請求項
18のように、上記の複合型アンテナをケーシング25
1内に収容して形成されるものであって、ケーシング2
51を下面が開口する形態のボディ252と、ボディ2
52にその下面開口を塞ぐように取り付けられる裏蓋2
53とで形成し、裏蓋253に下面が開口する凹所25
4を設けると共に凹所254にケーシング251を自動
車のボディ等に固定するための固定用治具255を取着
して成ることを特徴とするものである。
【0020】また請求項19の発明は、下段のアンテナ
1のグランド導体41にその外周に沿って上面と下面に
それぞれ環状のパッキン256を一体的に設け、ボディ
251の下面と裏蓋253の上面をそれぞれパッキン2
56に弾接させてボディ251と裏蓋253との間に複
合型アンテナを収容するようにして成ることを特徴とす
るものである。
【0021】また請求項20の発明は、下段のアンテナ
1のグランド導体41に上下に開口する連通孔257を
穿設し、弾性樹脂の成形によってこのグランド導体41
に外周に沿ってその上面と下面にパッキン256を環状
に設けると共に上下のパッキン256を連通孔257を
通して一体に連続させて成ることを特徴とするものであ
る。
【0022】また請求項21の発明は、上段のアンテナ
2と下段のアンテナ1にそれぞれ接続される給電用同軸
線58,59をパッキン256内にその外周側から内周
側へと通して設けて成ることを特徴とするものである。
また請求項22の発明は、下段のアンテナ1の輻射導体
6を金属板258で形成し、この金属板258に上記の
切欠部250を穴明け加工で設けると共に、下段のアン
テナ1のグランド導体41に接地させるための接地導体
43と、給電用同軸線58を接続するための給電端子6
0とをそれぞれ切り起こし加工で設けて成ることを特徴
とするものである。
【0023】また請求項23の発明は、上段のアンテナ
2のグランド導体5をプリント基板70の金属箔71,
72で形成すると共にこのプリント基板70に回路部7
を設け、プリント基板70の外周に沿って金属箔71,
72の一部を除去して成ることを特徴とするものであ
る。
【0024】
【作用】本発明に係る複合型アンテナは、上段のアンテ
ナ2のグランド導体5を下段のアンテナ1の輻射導体6
と共用させて形成すると共に、上段のアンテナ2のグラ
ンド導体5の一部に下方へ突曲する凹部4を設けてこの
凹部4内を回路収納部3としているために、上段のアン
テナ2と下段のアンテナ1の間に回路収納部3を形成す
ることができるものであり、複合型アンテナの上下方向
の全体の厚みを薄くすることができ、また回路収納部3
内において上段のアンテナ2に近接配置して低雑音増幅
器を設けることが可能になる。
【0025】また本発明に係るアンテナユニットは、上
記の複合型アンテナをケーシング251内に収容して形
成するにあたって、ケーシング251を下面が開口する
形態のボディ252と、ボディ252にその下面開口を
塞ぐように取り付けられる裏蓋253とで形成し、裏蓋
253に下面が開口する凹所254を設けると共に凹所
254にケーシング251を自動車のボディ等に固定す
るための固定用治具255を取着しているために、複合
型アンテナをコンパクトにまとめてユニット化すること
ができ、また固定用治具255によって自動車等への取
り付けが容易になる。
【0026】
【実施例】以下本発明を実施例によって詳述する。図1
は請求項1及び請求項14に対応する実施例を示すもの
であり、板状逆F型アンテナで構成される第1のアンテ
ナ1と、角パッチ型マイクロストリップアンテナで構成
される第2のアンテナ2とを組み合わせ、第1のアンテ
ナ1を下段に、第2のアンテナ2を上段に配置して複合
型アンテナを形成するようにしてある。例えば、下段の
アンテナ1は800MHz帯の自動車電話の通信用に、
上段のアンテナ2は1575MHzのGPS衛星受信用
にそれぞれ使用されるものである。
【0027】板状逆F型アンテナで構成される下段のア
ンテナ1はグランド導体41と、グランド導体41の上
方に平行に対向配置される輻射導体6と、グランド導体
41と輻射導体6の一側端縁とを接続する接地導体43
とで形成されるものであり、グランド導体41、輻射導
体6、接地導体43はいずれも金属板で作製してある。
図1において44は絶縁支柱であり、輻射導体43の接
地導体43と反対側の端部を支持するためにグランド導
体41の上に取り付けてある。
【0028】マイクロストリップアンテナで構成される
上段のアンテナ2は誘電体で形成される絶縁体45の上
面に金属箔など導体箔による角型パッチの輻射導体46
を設けて作製されるものであり、図1(c)に示すよう
に、絶縁体45の下面にアンテナ回路49のアースを兼
用する内層グランド導体47を設けると共に内層グラン
ド導体47の下面にさらに絶縁体48を設け、この絶縁
体48の下面に導体箔53を設けると共に導体箔53の
一部でアンテナ回路49を形成することによって、金属
箔など導体箔から形成される輻射導体46と内層グラン
ド導体47とアンテナ回路49の三層回路構成のプリン
ト基板50でマイクロストリップアンテナを作製するよ
うにしてある。下の絶縁体48にはスルーホールメッキ
(図示省略)付きのスルーホール56が設けてあり、こ
のスルーホール56によって内層グランド導体47とア
ンテナ回路49とを導通接続してある。
【0029】マイクロストリップアンテナのプリント基
板50は下段のアンテナ1の輻射導体6の中央部の上面
に載置してあり、止めねじ51とナット52を締めるこ
とによって下段のアンテナ1の輻射導体6の上に固定し
てある。そして図1(c)のように上記アンテナ回路4
9を形成する導体箔53の一部を下段のアンテナ1の輻
射導体6と接触導通させて、スルーホール56を介して
内層グランド導体47と輻射導体6とを導通接続させて
ある。このように、内層グランド導体47と下段のアン
テナ1の輻射導体6を導通接続させることによって、上
段のアンテナ2のグランド導体5をこの内層グランド導
体47と下段のアンテナ1の輻射導体6で形成させるよ
うにしてあり、上段のアンテナ2のグランド導体5を下
段のアンテナ1の輻射導体6と共用させて形成するよう
にしてある。
【0030】この下段のアンテナ1の輻射導体6と上段
のアンテナ2のグランド導体5を兼用する金属板54の
中央部には、金属板54の一部を下方へ突曲加工して上
面が開口する凹部4が設けてあり、この凹部4によって
回路収納部3が金属板54に一体に形成してある。そし
て上段のアンテナ2であるマイクロストリップアンテナ
を構成するプリント基板50の下面に設けた給電回路、
合成回路、移送回路、増幅回路等のアンテナ回路49や
低雑音増幅器等の電気部品57から構成される回路部7
は、図1(c)のようにこの回路収納部3に納められる
ようにしてある。
【0031】図1(a)(b)において58は下段のア
ンテナ1の出力ケーブルを構成する給電用同軸線、59
は上段のアンテナ2の出力ケーブルを構成する給電用同
軸線である。同軸線58は下段のアンテナ1の輻射導体
6の給電端子60に中心導体58aを接続してあり、外
部導体58bを下段のアンテナ1のグランド導体41の
上に添わせて引き回して押さえ爪61で固定してある。
同軸線59は金属板54を凹屈曲して形成した凹溝63
に沿わせることによって、外部導体59bを上段のアン
テナ2のグランド導体5の一部をなす金属板54に接続
しつつ引回し経路を決めて配置してあり、中心導体59
aを回路収納部3内の回路部7に接続し、マイクロスト
リップアンテナのプリント基板50に設けたスルーホー
ル(図示省略)を通して輻射導体46の給電点に接続す
るようにしてある。またこの同軸線59は下段のアンテ
ナ1の接地導体43に外部導体59bを添わせて引き下
ろして押さえ爪62で固定してあり、同軸線59の外部
導体59aが下段のアンテナ1の接地導体43の一部を
なすようにしてある。このようにすると接地導体43と
同軸線59とが電気的に一つの導体として働くことにな
り、同軸線59が下段のアンテナ1の動作を乱すことが
なくなるものである。また上記実施例のように下段のア
ンテナ1を逆F型アンテナで形成する場合、接地導体4
3は輻射導体6の外周部にあるので、同軸線59の外部
引き出しが容易になるものである。
【0032】上記のような図1の複合型アンテナにあっ
て、回路収納部3は上段のアンテナ2と下段のアンテナ
1の間の空間を利用して形成することができるものであ
り、複合型アンテナの上下方向の全体の厚みを薄くする
ことができるものである。また回路収納部3は上段のア
ンテナ2のグランド導体5に設けられているために、回
路収納部3内の低雑音増幅器は上段のアンテナ2に近接
配置して設けることができ、上段のアンテナ2の総合雑
音指数の劣化を防ぐことができるものである。ここで、
回路収納部3を構成する凹部4は、下段のアンテナ1の
輻射導体6の先端部から離れた高周波電位の低い部位に
設けられているので、アンテナ実効高さの減少は殆どな
く、下段のアンテナ1の性能を劣化させるようなことは
ないものである。
【0033】図2は請求項1及び請求項2、請求項4、
請求項14に対応する実施例を示すものであり、図1の
実施例中の図1(c)に対応する部分だけが図示してあ
る。その他の構成は図1の実施例と全く同じである。す
なわちこの実施例では下段のアンテナ1の輻射導体6を
両面プリント基板70の金属箔など導体箔71で形成す
るようにしてあり、上段のアンテナ2を構成するマイク
ロストリップアンテナのプリント基板50を二層回路構
成に形成してある。
【0034】プリント基板70の上面に設けた導体箔7
2はスルーホール73によって下面の導体箔71に接続
してあり、このプリント基板70の上にマイクロストリ
ップアンテナのプリント基板50を止めねじ51とナッ
ト52で取り付けることによって、プリント基板50の
下面に設けた導体箔74をプリント基板70の上面の導
体箔72と接触導通させ、さらにスルーホール73を介
してプリント基板70の下面の導体箔71と導通させて
ある。このようにプリント基板50の導体箔74とプリ
ント基板70の導体箔71,72を導通させることによ
って、これら導体箔71,72,74でマイクロストリ
ップアンテナによって構成される上段のアンテナ2のグ
ランド導体5を形成しているものであり、上段のアンテ
ナ2のグランド導体5と下段のアンテナ1の輻射導体6
をプリント基板70の導体箔71を共用して形成するよ
うにしてある。
【0035】また、マイクロストリップアンテナのプリ
ント基板50の真下の位置において、プリント基板70
の導体箔71の一部でアンテナ回路49を形成すると共
にプリント基板70の下面に電気部品57が実装してあ
り、このアンテナ回路49と電気部品57から構成され
る回路部7を覆うように金属筐体75がプリント基板7
0の下面に取り付けてある。金属筐体75は金属材料で
上面が開口する容器形状に形成してあり、四周の縁部に
固定用フランジ75aが延設してある。この金属筐体7
5は止めねじ51とナット52によってプリント基板7
0の下面に取り付けるようにしてあり、フランジ75a
を導体箔71に接触させることによって、導体箔71で
形成される上段のアンテナ2のグランド導体5に電気的
に接続させ、金属筐体75がグランド導体5の一部をな
すようにしてある。そしてこの金属筐体75によってグ
ランド導体5の一部に凹部4が形成されるものであり、
上記回路部7は凹部4の内側の回路収納部3に納められ
るようにしてある。
【0036】このものにあって、回路収納部3を構成す
る金属筐体75はグランド導体5に電気的に接続されて
いるために、金属筐体75は回路部7のシールドケース
を兼用するものであり、回路部7をシールドして雑音等
が侵入することを防ぐことができるものである。図3は
請求項1及び請求項3の構成に対応する実施例を示すも
のであり、図1や図2の実施例と同様に、板状逆F型ア
ンテナで構成される第1のアンテナ1を下段に、マイク
ロストリップアンテナで構成される第2のアンテナ2を
上段に配置してある。
【0037】板状逆F型アンテナで構成される下段のア
ンテナ1は金属板のグランド導体41と、グランド導体
41の上方に平行に対向配置されるプリント基板70
と、グランド導体41とプリント基板70の上面に設け
た導体箔72で形成した輻射導体6の一側端縁とを接続
する接地導体43とで作製されるものであり、導体箔7
1の上には図2の実施例と同様にして上段のアンテナ2
を構成するマイクロストリップアンテナのプリント基板
50が取り付けてあり、導体箔72が上段のアンテナ2
のグランド導体5の一部をなすようにしてある。またプ
リント基板70の下面には図2の実施例と同様に上段の
アンテナ2のグランド導体5と下段のアンテナ1の輻射
導体6を共用する導体箔71が設けてあり、回路収納部
3を構成する金属筐体75が取り付けてある。つまり、
プリント基板70の中央部の構造は図2の実施例と同じ
構造に形成してある。
【0038】プリント基板70の上面の外周部には、導
体箔72とは分離させて一対の円弧状のアンテナ素子8
1,81が設けてあり、第3のアンテナ82が形成して
ある。そしてアンテナ素子81,81にインピーダンス
変換トランス83が接続してあり、この変換トランス8
3を介して第3のアンテナ82の出力ケーブルとなる同
軸線84が接続してある。このように第3のアンテナ8
2を設けることによって、3周波用の複合型アンテナを
形成することができるものである。
【0039】上段のアンテナ2は例えば1575MHz
のGPS衛星受信用アンテナとして使用され、第3のア
ンテナ82は例えば300MHz帯のデータ通信用アン
テナとして使用されるものであり、両者は周波数が3倍
程度異なっており、それぞれ共振周波数から互いに離れ
た、利得の低下した周波数で動作することになり、上段
のアンテナ2と第3のアンテナ82とは、アンテナ利得
体周波数特性に基づく分離効果による相互干渉低減効果
がある。また下段のアンテナ1は不平衡型アンテナであ
り、第3のアンテナ82は平衡型アンテナであり、両者
は共通インピーダンスを持たず、相互結合が少なく、動
作モードの違いに基づく分離効果相互干渉低減効果があ
る。さらに下段のアンテナ1の主指向性は水平面であ
り、上段のアンテナ2の主指向性は天頂方向であり、両
者は互いに干渉しない方向に輻射がおこなわれ、周波数
の違いによるものの他に、指向特性の違いによる分離効
果によって相互干渉低減効果がある。このように、下段
のアンテナ1、上段のアンテナ2、第3のアンテナ82
は相互に干渉し合わず、分離度を高く確保することがで
きるものである。このように分離度を高く確保すること
ができるが、不十分な場合には、それぞれの給電端子に
直列に干渉波に同調した並列共振回路を挿入するか、あ
るいはそれぞれのアンテナの給電端子と並列に干渉波に
同調した直列共振回路を挿入し、このような周波数トラ
ップ手段を設けるようにすればよい。
【0040】上記の図3の実施例では、プリント基板7
0に導体箔でアンテナ素子81を設けるという簡単な手
段で3周波アンテナを実現するようにしているが、図1
の実施例でも、下段のアンテナ1の輻射導体6を構成す
る金属板54をプリント基板の導体箔に置き換え、この
プリント基板の外周部に第3のアンテナ82のアンテナ
素子81を形成するようにすれば、同様に、3周波アン
テナを実現することができる。
【0041】図4は請求項1及び請求項9の構成に対応
する実施例を示すものであり、頂部容量装荷型アンテナ
で構成される第1のアンテナ1と、マイクロストリップ
アンテナで構成される第2のアンテナ2とを組み合わ
せ、第1のアンテナ1を下段に、第2のアンテナ2を上
段に配置して複合型アンテナを形成するようにしてあ
る。
【0042】頂部容量装荷型アンテナとして構成される
下段のアンテナ1は、グランド導体41と、グランド導
体41の上方に平行に対向配置される頂部容量装荷導体
91(アンテナ1の輻射導体6でもある)と、グランド
導体41と頂部容量装荷導体91との間の垂直輻射導体
92とで形成されるものであり、グランド導体41、頂
部容量装荷導体91、垂直輻射導体92はいずれも金属
板で作製してある。
【0043】マイクロストリップアンテナとして構成さ
れる上段のアンテナ2は、上面の輻射導体46を形成す
る導体箔と下面の導体箔74とで二層回路構成のプリン
ト基板50によって形成してある。このプリント基板5
0は頂部容量装荷導体91を構成する金属板93の上に
接合して取り付けてあり、プリント基板50の下面の導
体箔74は頂部容量装荷導体91と接触導通させてあ
る。このようにプリント基板50の導体箔74と頂部容
量装荷導体91を導通させることによって、これら導体
箔74と頂部容量装荷導体91で上段のアンテナ2のグ
ランド導体5を形成しているものであり、上段のアンテ
ナ2のグランド導体5と下段のアンテナ1の頂部容量装
荷導体91(輻射導体6でもある)を金属板93を共用
して形成するようにしてある。
【0044】この下段のアンテナ1の頂部容量装荷導体
91(輻射導体6)と上段のアンテナ2のグランド導体
5を兼用する金属板93の中央部には、金属板93の一
部を下方へ突曲加工して上面が開口する凹部4が設けて
あり、この凹部4によって回路収納部3が金属板93に
一体に形成してある。そして図示は省略しているが、図
1(c)の場合と同様にプリント基板50の下面に設け
た回路部7をこの回路収納部3に納めるようにしてあ
る。
【0045】また、頂部容量装荷型アンテナとして構成
される下段のアンテナ1の出力ケーブルとなる給電用同
軸線58は、金属板93の凹部4に設けた給電端子60
にその中心導体58aを接続すると共にその外部導体5
8bをグランド導体41に添わせてある。マイクロスト
リップアンテナとして構成される上段のアンテナ2の出
力ケーブルとなる給電用同軸線59は凹部4内の回路部
7に接続してあり、その外部導体59bを垂直輻射導体
92に添わせて引き下ろすと共に押さえ爪94で垂直輻
射導体92に固定するようにしてある。このように同軸
線59の外部導体59bを垂直輻射導体92に添わせて
固定することによって、同軸線59の外部導体59bは
垂直輻射導体92に電気的に一体に接続され、同軸線5
9の垂直な引き下ろし部分を下段のアンテナ1の垂直輻
射導体の一部として動作させることができる。勿論、同
軸線59の中心導体59aによっておこなわれる上段の
アンテナ2の出力への影響はない。この同軸線59及び
上記同軸線58は押さえ爪95によって下段のアンテナ
1のグランド導体41の表面に固定してある。
【0046】図4の実施例のように、下段のアンテナ1
を頂部容量装荷型垂直アンテナで形成すると共にこの下
段のアンテナ1の垂直輻射導体92に添わせて上段のア
ンテナ2の給電用の同軸線59を配置することによっ
て、同軸線59の垂直輻射導体92に添わせた部分を垂
直輻射導体92の一部として動作させることができる。
このように同軸線59を垂直輻射導体92に添わせて組
み立てをおこなうことによって、従来例のように導体管
内に同軸線を通す場合に比べて組み立てが容易になり、
また同軸線の引き回しの自由度が増すものである。
【0047】図5は請求項1及び請求項5の構成に対応
する実施例を示すものであり、図4の実施例とは下段の
アンテナ1のグランド導体41と垂直輻射導体92の構
成が異なるが、他の構成は図4の実施例とほぼ同じであ
る。すなわち、下段のアンテナ1のグランド導体41を
構成する金属板101の中央部に、金属板101の一部
を上方へ突曲加工して下面が開口する凸部8が設けてあ
り、この凸部8によって回路収納部3が金属板101に
一体に形成してある。そしてこの回路収納部3内に回路
部7が納めてある。図5の実施例では下段のアンテナ1
の垂直輻射導体をプリント基板102で図6や図7に示
すように形成するようにしてある。また下段のアンテナ
1の出力ケーブルとなる同軸線58や、上段のアンテナ
2の出力ケーブルとなる同軸線59は、凸部8内に引き
込まれて凸部8内の回路部7に接続され、プリント基板
102を介して下段のアンテナ1や上段のアンテナ2に
接続されるようになっている。図5の実施例のように、
下段のアンテナ1のグランド導体41の上面に凸部8を
設けて回路収納部3を形成することによって、回路収納
部3は上段のアンテナ2と下段のアンテナ1の間の空間
を利用して形成することができるものであり、複合型ア
ンテナの上下方向の全体の厚みを薄くすることができる
ものである。
【0048】図6は、上記プリント基板102の詳細の
構成の一例を示すものであり、請求項10の構成に対応
する実施例である。すなわち、プリント基板102の誘
電層となる絶縁体105の一方と他方の外面にはそれぞ
れトリプレート線路のグランド導体106と下段のアン
テナ1の垂直輻射導体92を兼ねる導体箔107,10
8が設けてあり、両導体箔107,108はスルーホー
ル109で電気的に接続してある。絶縁体105内には
導体箔でトリプレート線路の中心導体110が設けてあ
り、この中心導体110で上段のアンテナ2の給電線を
形成するようにしてある。この中心導体110と両外面
のグランド導体106でトリプレート線路が形成される
ものであり、中心導体110の上端部はスルーホール1
11で絶縁体105の表面の上端子112に、中心導体
110の下端部はスルーホール113で絶縁体105の
表面の下端子114にそれぞれ接続してある。また絶縁
体105の一方の外面の側端部には上下に長い導体箔で
下段のアンテナ1の給電用導体115が設けてある。
【0049】上記のように形成されるプリント基板10
2は下段のアンテナ1の頂部容量装荷導体91と上段の
アンテナ2のグランド導体5を兼用する金属板93と、
下段のアンテナ1のグランド導体41を構成する金属板
101の間に取り付けられるものであり、給電用導体1
15の上端部を凹部4に電気的に接続すると共に給電用
導体115の下端部を凸部8の内部において下段のアン
テナ1の回路部7に接続してある。また中心導体110
は上端子112によって凹部4内において上段のアンテ
ナ2の回路部7に接続してあると共に下端子114によ
って凸部8内において下段のアンテナ2の同軸線59に
接続してあり、上段のアンテナ2に中心導体110によ
って給電するようにしてある。
【0050】このように、プリント基板102に設けた
トリプレート線路の中心導体110で上段のアンテナ2
の給電線を形成することができるが、トリプレート線路
の外側のグランド導体106を構成する導体箔107,
108は頂部容量装荷型アンテナとして形成される下段
のアンテナ1の垂直輻射導体92としても作用するもの
であり、トリプレート線路の外側のグランド導体106
を垂直輻射導体92として兼用させることができるもの
である。トリプレート線路は多層プリント板加工技術に
より安価にしかも正確且つ再現性良く製作することがで
きるので、垂直輻射導体92をトリプレート線路の一部
として形成することによって、安価で量産性の高いアン
テナを設計することができるものであり、また同軸線を
引き回す場合に比べて組み立て性も高くなるものであ
る。
【0051】尚、上記のトリプレート3層構造を、さら
に積み重ねて例えば5層構造に複層化すれば、多段の複
合型アンテナの3段のアンテナの給電線を設けることが
できるものである。図7は、上記プリント基板102の
詳細の構成の他例を示すものであり、請求項11の構成
に対応する実施例である。すなわち、プリント基板10
2の誘電層となる絶縁体105の一方の外面にはコプレ
ーナ線路のグランド導体106と下段のアンテナ1の垂
直輻射導体92を兼ねる導体箔107,108が設けて
あると共に、両導体箔107,108の間に導体箔で形
成したコプレーナ線路の中心導体110が設けてある。
この中心導体110とその両側のグランド導体106,
106によってコプレーナ線路が形成されるものであ
る。またこの中心導体110で上段のアンテナ2の給電
線を形成するものである。絶縁体105の他方の外面に
は導体箔で共通グランド導体116が設けてあり、この
共通グランド導体116と導体箔107,108とはス
ルーホール109で電気的に接続してある。絶縁体10
5の側端部には上下に長い導体箔で下段のアンテナ1の
給電用導体115が設けてあり、共通グランド116と
の組み合わせによってマイクロストリップ線路を構成す
るようにしてある。
【0052】このプリント基板102も上記と同様して
下段のアンテナ1の頂部容量装荷導体91と上段のアン
テナ2のグランド導体5を兼用する金属板93と、下段
のアンテナ1のグランド導体41を構成する金属板10
1の間に取り付けられるものであり、給電用導体115
の上端部を凹部4に電気的に接続すると共に給電用導体
115の下端部を凸部8の内部において下段のアンテナ
1の回路部7に接続し、中心導体110の上端を凹部4
内において上段のアンテナ2の回路部7に接続すると共
に下端を凸部8内において下段のアンテナ1の同軸線5
9に接続し、上段のアンテナ2に中心導体110によっ
て給電することができる。
【0053】このように、プリント基板102に設けた
コプレーナ線路の中心導体110で上段のアンテナ2の
給電線を形成することができるが、コプレーナ線路のグ
ランド導体106を構成する導体箔107,108は頂
部容量装荷型アンテナとして形成される下段のアンテナ
1の垂直輻射導体92としても作用するものであり、コ
プレーナ線路の外側のグランド導体106を垂直輻射導
体92として兼用させることができ、構造が簡単になる
と共に組み立ても容易になるものである。
【0054】尚、上記の図6や図7のトリプレート線路
あるいはコプレーナ線路の構造のプリント基板102
は、図1の実施例におけるような逆F型アンテナの接地
導体43に適用することが可能である。図8は、請求項
1,2,4,5,6,7,8,10,11の構成に対応
する実施例を示すものであり、上段のアンテナ2を構成
するマイクロストリップアンテナや、プリント基板10
2等は図5の実施例と同じに形成してある。
【0055】そして頂部容量装荷型アンテナとして構成
される下段のアンテナ1のグランド導体41をプリント
基板121の上面や下面に設けた導体箔122,123
で形成してある。この導体箔122,123はスルーホ
ール124で電気的に接続してある。またこの下段のア
ンテナ1のグランド導体41を構成するプリント基板1
21の上面の導体箔122には、導体箔122の一部を
環状に除去して環状スロットアンテナ125のアンテナ
素子138を構成するスロット部126が設けてある。
スロット部126より外側の導体箔122はスロットア
ンテナ125の外周グランド導体127、スロット部1
26より内側の導体箔122はスロットアンテナ125
の内周グランド導体128となるものであり、これらは
下段のアンテナ1のグランド導体41としても動作する
ようになっている。スロットアンテナ125の出力ケー
ブルとなる同軸線129は、その中心導体129aを内
周グランド導体128のスロット部126に近接した箇
所の給電部130に接続してあり、またその外部導体1
29bを外周グランド導体127に添わせて押さえ金具
131で固定してある。図8(b)の実施例では、プリ
ント基板121の下面の導体箔123の一部を除去して
スロットアンテナ125を構成するスロット部126の
裏側に開口132を設けて解放するようにし、導体箔1
23がグランド導体として作用してスロットアンテナ1
25の周波数帯域が狭くならないようにしてある。しか
し、複合型アンテナの全体が金属板などの上において使
用される場合には、金属板がグランド導体の作用をする
おそれがあるので、グランド板を用いてシールドするの
がよい。
【0056】また図8(b)に示すように、プリント基
板121の上面の導体箔122の一部でアンテナ回路4
9を形成する共に電気部品57を実装してプリント基板
12の上に回路部7が設けてあり、この回路部7を覆う
ように金属筐体75で形成される凸部8がプリント基板
12の上に取り付けてある。この金属筐体75は導体箔
122の上に接触させて電気的に導通させてあり、金属
筐体75の内側の回路収納部3に収納される回路部7を
シールドするようにしてある。下段のアンテナ1の出力
ケーブルとなる同軸線58や、上段のアンテナ2の出力
ケーブルとなる同軸線59は、スロットアンテナ125
の短絡部133の部分を通して導体箔122の表面に添
わせ、凸部8内の回路部7に接続してある。
【0057】また、頂部容量装荷型アンテナとして構成
される下段のアンテナ1の頂部容量装荷導体91はプリ
ント基板134の上下面の導体箔135,136で形成
してあり、導体箔135,136はスルーホール137
で電気的に接続してある。このプリント基板134の上
にマイクロストリップアンテナのプリント基板50を取
り付けることによって、プリント基板50の下面に設け
た導体箔74をプリント基板134の上面の導体箔13
5と接触導通させると共にさらにスルーホール137を
介して導体箔36と導通させてある。このようにプリン
ト基板50の導体箔74をプリント基板134の導体箔
135,136に導通させることによって、これら導体
箔74,135,136で上段のアンテナ2のグランド
導体5を形成しているものであり、上段のアンテナ2の
グランド導体5と下段のアンテナ1の頂部容量装荷導体
91(輻射導体6)を兼用させるようにしてある。そし
てプリント基板50の真下の位置において、プリント基
板134の導体箔136の一部でアンテナ回路49を形
成すると共に電気部品57が実装してあり、このアンテ
ナ回路49と電気部品から構成される回路部7を覆うよ
うに金属筐体75がプリント基板134の下面に取り付
けてある。金属筐体75を導体箔136に接触させるこ
とによって、導体箔136で形成される上段のアンテナ
2のグランド導体5に電気的に接続させ、金属筐体75
がグランド導体5の一部をなすようにしてあり、金属筐
体75で回路部7をシールするようにしてある。
【0058】上記のようにして、図8の実施例では下段
のアンテナ1のグランド導体41に第3のスロットアン
テナ125を配置して3周波アンテナを実現することが
できるものである。この実施例にあって、スロットアン
テナ125は下段のアンテナ1と共振周波数が異なるた
め、下段のアンテナ1の動作に影響を与えることはない
ものである。
【0059】図9は、請求項1,2,4,9,12,1
3の構成に対応する実施例を示すものである。上段のア
ンテナ2を構成する1点給電型マイクロストリップアン
テナは高誘電率セラミックのプリント基板50で形成し
てあり、このプリント基板50は円形のプリント基板1
41の上に取り付けてある。プリント基板141の上面
には上段のアンテナ2のグランド導体5となる導体箔1
42が設けてあり、下面には増幅回路素子などからなる
回路部(図示省略)を設けて、プリント基板141を低
雑音増幅回路基板として形成してある。プリント基板1
41の上面の導体箔142と下面の回路部を形成する銅
箔(図示省略)とはスルーホールで導通接続してある。
【0060】頂部容量装荷型垂直アンテナとして形成さ
れるアンテナ1の頂部容量装荷導体91は上面が開口す
る断面コ字形の金属筐体75として形成してあり、プリ
ント基板141の下面にネジ具143等によって取り付
けてある。このように頂部容量装荷導体91をプリント
基板141の下面に取り付けることによって、プリント
基板141の下面の導体箔に頂部容量装荷導体91が接
触され、この導体箔からスルーホールを介してプリント
基板141の上面の導体箔142に頂部容量装荷導体9
1が導通され、この頂部容量装荷導体91(輻射導体
6)は導体箔142と共に上段のアンテナ2のグランド
導体5の一部ともなっている。さらに頂部容量装荷導体
91を構成する金属筐体75によってプリント基板14
1の下面に設けた回路部7を覆うようにしており、金属
筐体75によって回路収納部3を形成する凹部4が構成
されるようになっている。
【0061】この頂部容量装荷導体91は金属板で形成
される下段のアンテナ1のグランド導体41に切り起こ
し等で設けた垂直輻射導体92の上端の水平受け片92
aにネジ具146で取り付けてある。上段のアンテナ2
の出力ケーブルとなる同軸線59は垂直輻射導体92に
添わせて立ち上げて金属筐体75内に導入し、プリント
基板141に設けた回路部7に接続してある。下段のア
ンテナ1の出力ケーブルとなる同軸線58は保持金具1
45によって保持して頂部容量装荷導体91の給電端子
部に接続してある。これらの同軸線58,59はグラン
ド板41の表面に添わせて押さえ爪95で固定してあ
る。
【0062】ここで、頂部容量装荷導体91の上端部の
周辺部をグランド導体41の方向に折り曲げて鍔片91
aが形成してあり、頂部容量装荷導体91の外径が共振
波長に比べて小型であっても、容量装荷効果によって同
調可能にしてある。頂部容量装荷導体91の鍔片91a
の形は図9に示すものの他、図10(a)(b)(c)
のような形状に鍔片91aを形成したり、図10(d)
のように鍔片91aをジクザグ状に折り曲げたりしても
よい。
【0063】ただこの場合、装荷リアクタンスが大きく
なるとアンテナのQが高くなり、使用帯域幅が狭くなる
という問題がある。このために本実施例では図9に示す
ように、帯域補償用の共振回路手段147を垂直輻射導
体92の近傍に配置し、頂部容量装荷型垂直アンテナと
空間的に結合させるようにしてある。この共振回路手段
147は裏面に導体箔を設けたプリント基板で形成して
あり、グランド導体41に設けた孔148を通して半田
付けすることによって、共振回路手段147をグランド
導体41に固定してある。固定はこのような半田付けの
他に、ビス止め等でおこなうようにしてもよい。
【0064】図9の実施例にあって、上記のようにマイ
クロストリップアンテナの上段のアンテナ2と頂部容量
装荷型垂直アンテナの下段のアンテナ1からなる複合型
アンテナは、樹脂製のカバー149と裏蓋150の間に
挟んで、結合用孔151a,151b,151cを通し
たネジ具152でカバー149と裏蓋150を結合させ
ることによって、カバー149内に収容するようにして
ある。
【0065】図11(a)は上記の空間結合型リアクタ
ンス補償用共振回路手段147の具体例を示すものであ
り、プリント基板161で作製した逆F型アンテナ16
2によって形成してある。このプリント基板161は絶
縁体163の両面の導体箔で2層回路構成に形成してあ
り、絶縁体163の下面にグランド導体164が設けて
ある。また絶縁体163の上面にはアンテナ導体部16
5、先端容量導体166、接地導体ランド167がそれ
ぞれ設けてあり、接地導体ランド167はスルーホール
168によってグランド導体164に接続してある。先
端容量導体166を設けることによって、逆F型アンテ
ナ162を短縮型に形成するようにしてある。この例で
は、逆F型アンテナ162の共振周波数は、頂部容量装
荷型垂直アンテナである下段のアンテナ1の同調周波数
と同じく、自動車電話用バンドの860MHzに同調す
るようにしてある。共振回路手段147を構成する逆F
型アンテナ162と下段のアンテナ1との結合量は、下
段のアンテナ1の垂直輻射導体92からの距離や配置角
度を変化させることによって任意に設定することができ
るものである。このように結合力を調整して変化させる
ことによって、複同調回路と同様に総合周波数特性を変
化させることができるものである。すなわち、密結合の
場合は、アンテナ出力端子からみると二周波共振特性と
なり、例えば自動車電話のように受信バンドと送信バン
ドとが分離している場合に、送受信バンドのいずれでも
使用可能となるというように、用途に応じて結合量を自
由に選ぶことができるものである。しかも、共振回路手
段147をこのように逆F型アンテナ162で形成して
いるために、本質的に結合量が大きく、配置の自由度が
大きいものである。また共振回路手段147を構成する
逆F型アンテナ162の配置個数は1個に限られるもの
ではなく、複数個を配置するようにしてもよい。
【0066】またこの図11(a)の実施例では、先端
容量導体166によって逆F型アンテナ162を短縮小
型化しているために、逆F型アンテナ162を頂部容量
装荷導体91の鍔片91aの内側に容易に収納すること
ができ、頂部に配設した上段のアンテナ2のマイクロス
トリップアンテナとの結合を最小にすることができるも
のである。
【0067】図11(b)は空間結合型リアクタンス補
償用共振回路手段147の他の具体例を示すものであ
り、片面プリント基板171で共振回路手段147を形
成するようにしてある。片面プリント基板171の片面
には導体箔でインダクタンス導体172が設けてあり、
チップコンデンサ173が実装してある。この共振回路
手段147を構成する片面プリント基板171はグラン
ド導体41の上に垂直に立てた状態で配設されるもので
あり、その端部に設けた取付孔174をグランド導体4
1に切り起こし等で立設される片(図示省略)にネジ止
めすることによって固定するようにしてある。この共振
回路手段147を構成する片面プリント基板171にあ
っても、下段のアンテナ1との結合量は垂直輻射導体9
2からの距離や配置角度を変化させることによって任意
に調整することができるものである。また微調整の目的
で、チップコンデンサ173に代えてトリマコンデンサ
を用いるようにしてもよい。さらに結合を強くするため
に、インダクタンス導体172によるプリントコイルの
全部または一部を導体線によるピックアップコイルとし
てもよい。
【0068】上記のような空間結合型リアクタンス補償
用の共振回路手段147を用いることによって、頂部容
量装荷型垂直アンテナとして形成される下段のアンテナ
1を単独で使用する場合に比べて、2倍程度の帯域幅を
確保することができるものであり、しかもリアクタンス
補償回路を直接接続することなく空間的に結合させるよ
うにしているために、結合線路部の損失がなくなり、広
帯域化に伴うアンテナ利得の減少を最小限に抑えること
ができるものである。
【0069】図12は請求項1、請求項15、請求項1
6の構成に対応する実施例を示すものであり、逆F型ア
ンテナで構成される下段のアンテナ1と、マイクロスト
リップ1点給電型パッチアンテナで構成される第2のア
ンテナ2とを組み合わせ、第1のアンテナ1を下段に、
第2のアンテナ2を上段に配置して複合型アンテナを形
成するようにしてある。
【0070】上段のアンテナ2を構成するマイクロスト
リップアンテナは、絶縁体48の上面に導体箔のパッチ
で輻射導体46を設けると共に下面に導体箔74を設け
た2層回路構成のプリント基板50で作製してあり、下
段のアンテナ1の金属板で作製したグランド導体41の
上方に絶縁体支柱181で支持して取り付けてある。プ
リント基板50の下面の導体箔74によって上段のアン
テナ2のグランド導体5が形成されるが、この導体箔7
4は下段のアンテナ1のグランド導体41の上方に配置
されているために、下段のアンテナ1の輻射導体6とし
ても動作する。またプリント基板50の下面の導体箔7
4の一部で回路部7が形成してあり、この回路部7をカ
バーするように導体箔74の下面に金属筐体75が取り
付けてある。金属筐体75は導体箔74に接触させてあ
り、金属筐体75内の回路収納部3によって回路部7を
シールドできるようにしてある。金属筐体75はこのよ
うに導体箔74に接触させてあるために、上段のアンテ
ナ2のグランド導体5の一部をなすと共に下段のアンテ
ナ1の輻射導体6の一部をなすものである。下段のアン
テナ1の出力ケーブルとなる同軸線58は下段のアンテ
ナ1のグランド導体41の上に添わせて配置してあり、
金属筐体75の一部を切り起こして設けた給電端子18
2に中心導体58aを接続してある。図12の実施例で
は、上段のアンテナ2の給電線と下段のアンテナ1の接
地導体43をプリント基板185で作製するようにして
ある。
【0071】図13は上記プリント基板185の一例の
詳細な構成を示すものであり、請求項15の構成に対応
する実施例である。すなわち、プリント基板185の誘
電層となる絶縁体186の一方と他方の外面にはそれぞ
れトリプレート線路のグランド導体187と下段のアン
テナ1の接地導体92を兼ねる導体箔188,189が
設けてあり、両導体箔188,189はスルーホール1
90で電気的に接続してある。絶縁体186内には導体
箔でトリプレート線路の中心導体191が設けてあり、
この中心導体191で上段のアンテナ2の給電線を形成
するようにしてある。この中心導体191と両外面のグ
ランド導体187でトリプレート線路が形成されるもの
であり、中心導体191の上端部はスルーホール192
を介して絶縁体186の一方の外面に設けた上端子19
3に、中心導体191の下端部はスルーホール194を
介して絶縁体186の他方の外面に設けた下端子195
にそれぞれ接続してある。また絶縁体186の一方の外
面の上部には、導体箔188に電気的に接続させるよう
に半田196付けして端子金具197が固定してあり、
絶縁体186の他方の外面の下端部には、導体箔189
に電気的に接続させるように半田196付けして端子金
具198が固定してある。
【0072】このように作製されるプリント基板185
は、プリント基板50の一側端面と下段のアンテナ1の
グランド導体41との間に配設され、端子金具197を
プリント基板50の下面の導体箔74あるいは金属筐体
75に半田付けすると共に端子金具198をグランド導
体41に半田付けすることによって固定してあり、下段
のアンテナ1のグランド導体41と下段のアンテナ1の
輻射導体6となるプリント基板50の下面の導体箔74
や金属筐体75とを、端子金具197,198を介して
導体箔188,189で導通させることができ、トリプ
レート線路のグランド導体187を構成する導体箔18
8,189によって下段のアンテナ1の接地導体92を
兼用させることができるものである。またトリプレート
線路の中心導体191の下端子195には上段のアンテ
ナ2の出力ケーブルとなる同軸線59の中心導体59a
が接続してあり、上端子194は同軸線(図示省略)を
介してプリント基板5の下面の導体箔74の一部で形成
したアンテナ回路(図示省略)に接続し、このアンテナ
回路によって輻射導体46に導通させてあり、トリプレ
ート線路の中心導体191が上段のアンテナ2の給電線
となって同軸線59と輻射導体46とを接続させること
ができるものである。
【0073】図14は上記プリント基板185の一例の
詳細な構成を示すものであり、請求項15の構成に対応
する実施例である。すなわち、プリント基板185の絶
縁体186の一方の外面にはコプレーナ線路のグランド
導体187と下段のアンテナ1の接地導体92を兼ねる
導体箔199が設けてあり、絶縁体186の他方の外面
にはコプレーナ線路のシールド導体200と下段のアン
テナ1の接地導体92を兼ねる導体箔201が設けてあ
り、両導体箔199,201はスルーホール202で電
気的に接続してある。このようにシールド導体200を
設けることによって、コプレーナ線路のシールド性能を
向上させることができるものである。また導体箔199
で囲まれるように絶縁体186の一方の外面の中央部に
は導体箔によって上下に長く形成されるコプレーナ線路
の中心導体191が設けてあり、この中心導体191で
上段のアンテナ2の給電線を形成するようにしてある。
この中心導体191と両外面のグランド導体187でコ
プレーナ線路が形成されるものであり、中心導体191
の上端部と下端部はそれぞれスルーホール203を介し
て絶縁体186の他方の外面に設けた上端子193と下
端子195にそれぞれ接続してある。中心導体191の
上端部は端子部204となっているが、この端子部20
4を補強するためにスルーホール203及び上端子19
5が設けてある。また絶縁体186の一方の外面の上端
には、導体箔201に電気的に接続させるように半田付
けして端子金具197が固定してあり、絶縁体186の
他方の外面の下端部には、導体箔201に電気的に接続
させるように半田付けして端子金具198が固定してあ
る。
【0074】このように作製されるプリント基板185
は、プリント基板50の一側端面と下段のアンテナ1の
グランド導体41との間に配設され、端子金具197を
プリント基板50の下面の導体箔74あるいは金属筐体
75に半田付けすると共に端子金具198をグランド導
体41に半田付けすることによって固定してあり、下段
のアンテナ1のグランド導体41と下段のアンテナ1の
輻射導体6となるプリント基板50の下面の導体箔74
や金属筐体75とを、端子金具197,198を介して
導体箔199,201で導通させることができ、トリプ
レート線路のグランド導体187やシールド導体200
を構成する導体箔199,201によって下段のアンテ
ナ1の接地導体92を兼用させることができるものであ
る。またコプレーナ線路の中心導体191の下端子19
5には上段のアンテナ2の出力ケーブルとなる同軸線5
9の中心導体59aが接続してあり、中心導体191の
上端部の端子部204は同軸線(図示省略)を介してプ
リント基板5の下面の導体箔74の一部で形成したアン
テナ回路(図示省略)に接続し、このアンテナ回路によ
って輻射導体46に導通させてあり、コプレーナ線路の
中心導体191が上段のアンテナ2の給電線となって同
軸線59と輻射導体46とを接続させることができるも
のである。
【0075】上記のように、上端のアンテナ2の給電線
をプリント基板185に設けたトリプレート線路やコプ
レーナ線路の中心導体191で形成するにあたって、下
段のアンテナ1が逆F型アンテナの場合、トリプレート
線路やコプレーナ線路のグランド導体187を下段のア
ンテナ1の接地導体43として利用することができ、構
造が簡単になると共に組み立ても容易になるものであ
る。
【0076】図15は請求項1、請求項17の構成に対
応する実施例を示すものであり、図1の実施例と同じ構
成の複合型アンテナにおいて、上段のアンテナ2の輻射
導体46と平行な上段のアンテナ2のグランド導体5
(下段のアンテナ1の輻射導体6を兼用する)に、上段
のアンテナ2の周囲の箇所において切欠部250を設け
るようにしたものである。上段のアンテナ2の輻射導体
46よりも上段のアンテナ2のグランド導体5(下段の
アンテナ1の輻射導体6)が大きい場合、図17(a)
に示すように、上段のアンテナ2のアンテナ指向特性に
おいて天頂利得が低くなったり、天頂を基準にして非対
称になったりする場合がある。
【0077】そこで図15のように、上段のアンテナ2
のグランド導体5(下段のアンテナ1の輻射導体6)
に、上段のアンテナ2の周囲の箇所において切欠部25
0を設けることによって、グランド導体5におけるアン
テナ2の周囲の導体部分の面積を小さくするようにし、
このような問題を未然に防ぐようにしてある。切欠部2
50は図15のように孔として設ける他に、切り込み等
として設けるようにしてもよい。ここで、図15の実施
例において、上段のアンテナ2のグランド導体5と下段
のアンテナ1の輻射導体6を兼用する金属板54として
図16のような切欠部250を用いたものを用い、上段
のアンテナ2を構成する1点給電型マイクロストリップ
アンテナを高誘電率セラミック(ε=22)のプリント
基板50で形成すると共に1575MHzのGPS衛星
を受信できるように輻射導体46を形成して、複合型ア
ンテナを作製し、アンテナ利得の放射パターンを電子情
報通信学会編「アンテナ工学ハンドブック」(昭和55
年初版(株)オーム社発行)のアンテナの測定方法に基
づいて測定した(但し、増幅回路を通さずにマイクロス
トリップアンテナの給電部に直線同軸線を接続して測定
した)。結果を図17(b)に示す。図17(a)は切
欠部250を設けない場合のアンテナ利得の放射パター
ンを示すものであり、切欠部250を設けることによっ
て図17(b)のアンテナ利得の放射パターンにみられ
るように、天頂利得が低くなることを防ぐことができる
と共に天頂を基準にして非対称になることを防ぐことが
できることが確認される。
【0078】図18は上記のように作製される複合型ア
ンテナをケーシング251内に収容して形成したアンテ
ナユニットの一例を示すものであり、請求項18乃至2
3の構成に対応する実施例を示すものである。下段のア
ンテナ1はグランド導体41と、グランド導体41の上
方に平行に対向配置される輻射導体6とで板状逆F型ア
ンテナを構成するように形成されるものである。
【0079】グランド導体41は円板状の金属板で作製
してあり、図22(a)に示すようにグランド導体41
にはその外周に沿って等間隔の複数箇所に連通孔257
が穿設してある。そしてこの連通孔257を用いてグラ
ンド導体41の上面と下面にそれぞれ環状のパッキン2
56を設けるようにしてある。すなわち図22(b)に
示すように、環状の成形用溝270を設けて形成した成
形金型271a,271b間にグランド導体41を挟み
込んでセットする。このときグランド導体41に設けた
連通孔257が成形用溝270に対応するようにグラン
ド導体41はセットされるようになっている。そして成
形用溝270にシリコンゴム樹脂などの弾性を有する樹
脂を注入することによって、各成形金型271a,27
1bの成形用溝270でグランド導体41の上面と下面
に同時に、図21(a)のようなグランド導体41の外
周に沿った円環状のパッキン256を成形して設けるこ
とができるものである。このグランド導体41の上面と
下面のパッキン256は図21(b)に示すように、連
通孔257を通して一体に連続しており、パッキン25
6がグランド導体42から剥がれて脱落するようなこと
はないものである。
【0080】また、下段のアンテナ1や上段のアンテナ
2に接続される給電用同軸線58,59も、このパッキ
ン256を通して取り付けるようにしてもよい。すなわ
ち図23に示すように、グランド導体41の外周の一部
に切欠272を設け、この切欠272内に給電用同軸線
58,59を配置した状態で図22(b)の場合と同様
に成形することによって、パッキン256の一部に形成
される幅広部256aを外周側から内周側へと貫通する
ように、給電用同軸線58,59をパッキン256に通
して取り付けることができる。そして給電用同軸線5
8,59はこのようにパッキン256によってグランド
導体41に一体化されることになる。またパッキン25
6よりも外側において、グランド導体41の外周に沿っ
た複数箇所に取付用孔273が穿設してある。
【0081】下段のアンテナ1の輻射導体6(上段のア
ンテナ1のグランド導体5を兼用する)は金属板258
を金型で打ち抜きプレス成形することによって、全体の
平面形状を円形に作製されるものであり、中央部に上面
に開口する凹部4を凹設すると共にこの凹部4を囲むよ
うに窓状の切欠部250が打ち抜きプレス成形の際の穴
明け加工で設けてある。一つの切欠部250には給電用
同軸線58,59を通すための不連続部275が形成し
てある。さらに凹部4の底部には給電端子60と接地導
体43とがそれぞれ、打ち抜きプレス成形の際の切り起
こし加工によって下方へ突出して一体に設けてある。
【0082】上段のアンテナ2のグランド導体5は両面
プリント基板70の金属箔など導体箔71,72で形成
してあり、図25(c)に示すように絶縁基板276に
設けたスルーホール73のスルーホールメッキ(図示省
略)によって上下の導体箔71,72を導通接続してあ
る。プリント基板70の下面には導体箔71によって回
路部7が形成してあり、この回路部7に接続してプリン
ト基板70の下面に増幅回路素子などの電気部品57を
実装することによって、プリント基板70を低雑音増幅
回路基板として形成してある。上段のアンテナ2の輻射
導体46は図1,図2の実施例と同じ構成のプリント基
板50によるマイクロストリップアンテナの角型パッチ
で作製されるものであり、図2の実施例と同様にしてプ
リント基板70の上にプリント基板50を取り付けるこ
とによって上段のアンテナ2を形成することができるも
のである。このようにプリント基板70の上にプリント
基板50を取り付けるにあたって、マイクロストリップ
アンテナを構成するプリント基板50よりもプリント基
板70の方が大きいために、プリント基板70に設けた
グランド導体5を構成する導体箔71,72がプリント
基板50の輻射導体46よりも大きな面積になって、上
段のアンテナ2のアンテナ指向特性に既述のような問題
が生じるおそれがある。このために、図25(a)
(b)に示すように、取付孔278の部分を除いて導体
箔71,72の外周部をエッチングで除去することによ
って、除去部291としてある(図25(a)(b)に
おいて、導体箔71,72を斜線で示す)。取付孔27
8は導電性の止めねじ277を通してプリント基板70
を下段のアンテナ1の輻射導体6を構成する金属板25
8に取り付けるためのものであり、導体箔72を止めね
じ277を介して金属板258に導通させるようにして
ある。
【0083】一方、ケーシング251のカバーともなる
ボディ252は樹脂成形品で下面が開口する傘形状に形
成してある。ボディ252の下面には図20のように外
周部の近傍に沿って環状の上押さえ片279が全周に亘
って下方へ突出するように設けてあり、上押さえ片27
9よりも外側の位置においてビス受け穴280を設けた
ボス281が複数箇所において下方へ突設してある。
【0084】裏蓋253は樹脂成形品で円板状に形成し
てあり、図18のようにその上面の外周端に沿って端縁
リブ283が突設してあると共にこの端縁リブ283の
内側において環状の下押さえ片282が全周に亘るよう
に突設してある。下押さえ片282や端縁リブ283の
一部には給電用同軸線58,59を通す凹部284,2
85が設けてある。また下押さえ片282と端縁リブ2
83の間の箇所において、ビス通し孔286が裏蓋25
3の周方向に沿って複数設けてある。そしてこの裏蓋2
53の下面の中央部には凹所254が下方へ開口するよ
うに設けてある。この凹所254には固定用治具255
が取り付けられるものである。図19(a)の実施例で
は、磁石255aで固定用治具255を形成するように
してあり、磁石255aを凹所254内に嵌め込んでね
じ具287で固定することによって凹所254に固定用
治具255を取り付けるようにしてある。
【0085】しかして、アンテナユニットを組み立てる
にあたっては、下段のアンテナ1のグランド導体41に
一体化した給電用同軸線58,59をプリント基板5
0,70を接合して形成した上段のアンテナ2の回路部
7に接続すると共に下段のアンテナ1の輻射導体6を構
成する金属板258の給電端子60に接続し、そして図
26(b)のように金属板258の切欠部250とプリ
ント基板70の除去部291の位置を合わせた後に、金
属板258の通孔288とプリント基板70の取付孔2
78に止めねじ277を通してナット292を螺結する
ことによって、図26(a)のように金属板258の上
面に上段のアンテナ2を固定する。さらに下段のアンテ
ナ1のグランド導体41に金属板258の接地導体43
を半田付け等することによって、グランド導体41に輻
射導体6を結合させて下段のアンテナ1を組み立てる。
このようにして上段のアンテナ2と下段のアンテナ1か
らなる複合型アンテナを組み立てた後、これらをボディ
252と裏蓋253との間にセットし、裏蓋253のビ
ス通し孔286を通したビス289をボディ252のビ
ス受け穴280にねじ込むことによって、複合型アンテ
ナをボディ252と裏蓋253からなるケーシング25
1内に収容したアンテナユニットを組み立てることがで
きるものである。裏蓋253の凹所254に対応して下
段のアンテナ1のグランド導体41に凹部294が設け
てあり、また上段のアンテナ2はボディ252内に固定
されるようになっている。
【0086】このようにボディ252と裏蓋253を結
合させるにあたって、図20に示すように、ボディ25
2の上押さえ片279と裏蓋253の下押さえ片282
がそれぞれ下段のアンテナ1のグランド導体41に設け
たパッキン256の上面と下面に全長に亘って当接する
ようになっており、ボディ252と裏蓋253及び上押
さえ片279と下押さえ片282とで囲まれる空間内に
複合型アンテナを密閉することができ、雨水等から複合
型アンテナを保護するようにしてある。
【0087】上記のように形成されるアンテナユニット
は、自動車のボディ等に磁石255aの吸着力で取り付
けることができるものである。図27は他の実施例を示
すものであり、裏蓋235の下面に複数箇所において凹
所254を設け、各凹所254に磁石255a等の固定
用治具255を取り付けるようにしてある。この実施例
では裏蓋235の凹所254に対応して下段のアンテナ
1のグランド導体41に開口部293を設けるようにし
てある。
【0088】また、固定用治具255としては図19
(b)に示すようなねじ止め用固定板255aで形成し
たものを用いることもできる。このねじ止め用固定板2
55aは中央部の屈曲部295を凹所254に嵌め込ん
でねじ具287で止めることによって、裏蓋235の下
面に取り付けるようにしてあり、両端にはナット296
が固着してある。そして自動車のボディ等に設けた孔に
ボルト297に通し、このボルト297をナット296
に螺合することによって、自動車のボディ等にアンテナ
ユニットを取り付けることができるようにしてある。
【0089】
【発明の効果】上記のように本発明に係る複合型アンテ
ナは、請求項1のように、マイクロストリップアンテナ
からなる上段のアンテナと、その下方に配置される下段
のアンテナとを具備して形成され、上段のアンテナのグ
ランド導体を下段のアンテナの輻射導体と共用させて形
成すると共に、上段のアンテナのグランド導体の一部に
下方へ突曲する凹部を設けてこの凹部内を回路収納部と
したので、上段のアンテナと下段のアンテナの間に回路
収納部を形成することができ、回路収納部が下方に突出
するようなことがなくなって複合型アンテナの上下方向
の全体の厚みを薄くすることができるものであり、また
回路収納部内において上段のアンテナに近接配置して低
雑音増幅器を設けることが可能になって、上段のアンテ
ナの総合雑音指数の劣化を防ぐことができるものであ
る。
【0090】また請求項2の発明は、上段のアンテナの
グランド導体をプリント基板の導体箔で形成し、この導
体箔と電気的に接続させた状態で金属筐体を取り付ける
ことによって、金属筐体で回路収納部を形成するように
したので、金属筐体によって回路をシールドすることが
できるものである。また請求項3の発明は、上段のアン
テナのグランド導体を構成するプリント基板の外周部に
上段のアンテナから独立したアンテナ素子を設けるよう
にしたので、このアンテナ素子によって第3のアンテナ
を設けることができ、3周波用の複合型アンテナを形成
することができるものである。
【0091】また請求項4の発明は、上段のアンテナの
グランド導体を構成するプリント基板の導体箔の一部
で、金属筐体で囲まれた部分に回路部を形成するように
したので、金属筐体で回路部をシールドすることがで
き、外部からの雑音が侵入することを防ぐことができる
ものである。また請求項5の発明は、下段のアンテナの
グランド導体の一部に上方へ突曲する凸部を設けてこの
凸部内を回路収納部としたので、上段のアンテナと下段
のアンテナの間に回路収納部を形成することができ、回
路収納部が下方に突出するようなことがなくなって複合
型アンテナの上下方向の全体の厚みを薄くすることがで
きるものである。
【0092】また請求項6の発明は、下段のアンテナの
グランド導体をプリント基板の導体箔で形成し、この導
体箔と電気的に接続させた状態で金属筐体を取り付ける
ことによって、金属筐体で回路収納部を形成するように
したので、金属筐体で回路部をシールドすることがで
き、外部からの雑音が侵入することを防ぐことができる
ものである。
【0093】また請求項7の発明は、下段のアンテナの
グランド導体を構成するプリント基板の外周部に上段の
アンテナから独立したアンテナ素子を設けるようにした
ので、このアンテナ素子によって第3のアンテナを設け
ることができ、3周波用の複合型アンテナを形成するこ
とができるものである。また請求項8の発明は、下段の
アンテナのグランド導体を構成するプリント基板の導体
箔の一部で、金属筐体で囲まれた部分に回路部を形成す
るようにしたので、金属筐体で回路部をシールドするこ
とができ、外部からの雑音が侵入することを防ぐことが
できるものである。
【0094】また請求項9の発明は、下段のアンテナを
頂部容量装荷型垂直アンテナで形成し、この下段のアン
テナの垂直輻射導体に添わせて上段のアンテナの給電用
同軸線を配置するようにしたので、同軸線の垂直輻射導
体に添わせた部分を垂直輻射導体の一部として動作させ
ることができ、従来例のように導体管内に同軸線を通す
場合に比べて組み立てが容易になり、また同軸線の引き
回しの自由度が増すものである。
【0095】また請求項10の発明は、下段のアンテナ
を頂部容量装荷型垂直アンテナで形成すると共に、上段
のアンテナの給電線をトリプレート線路の中心導体で形
成し、トリプレート線路のグランド導体を下段のアンテ
ナの垂直輻射導体として兼用させるようにしたので、ト
リプレート線路のグランド導体を垂直輻射導体として利
用することができ、構造が簡単になると共に組み立ても
容易になるものである。
【0096】また請求項11の発明は、下段のアンテナ
を頂部容量装荷型垂直アンテナで形成すると共に、上段
のアンテナの給電線をコプレーナ線路の中心導体で形成
し、コプレーナ線路のグランド導体を下段のアンテナの
垂直輻射導体として兼用させるようにしたので、トリプ
レート線路のグランド導体を垂直輻射導体として利用す
ることができ、構造が簡単になると共に組み立ても容易
になるものである。
【0097】また請求項12の発明は、下段のアンテナ
を頂部容量装荷型垂直アンテナで形成し、下段のアンテ
ナの垂直輻射導体の近傍に、下段のアンテナと共振周波
数が略等しい共振回路手段を配置したので、装荷リアク
タンスが大きくなっても垂直輻射導体の近傍に配置した
共振回路手段で帯域補償をすることができ、使用帯域幅
が狭くなることを防ぐことができるものである。また請
求項13の発明は、共振回路手段を逆F型アンテナで形
成するようにしたので、共振回路手段と逆F型アンテナ
とを空間的に結合させることができ、垂直輻射導体から
の逆F型アンテナの距離や配置角度を変化させることに
よって、下段のアンテナとの結合量を任意に設定するこ
とができるものである。
【0098】また請求項14の発明は、下段のアンテナ
を逆F型アンテナで形成し、この下段のアンテナの接地
導体に添わせて上段のアンテナの給電用同軸線を配置し
たので、接地導体と同軸線とが電気的に一つの導体とし
て働くことになり、同軸線が下段のアンテナの動作を乱
すことがなくなるものである。また請求項15の発明
は、下段のアンテナを逆F型アンテナで形成すると共
に、上段のアンテナの給電線をトリプレート線路の中心
導体で形成し、トリプレート線路のグランド導体を下段
のアンテナの接地導体として兼用させるようにしたの
で、トリプレート線路のグランド導体を接地導体として
利用することができ、構造が簡単になると共に組み立て
も容易になるものである。
【0099】また請求項16の発明は、下段のアンテナ
を逆F型アンテナで形成すると共に、上段のアンテナの
給電線をコプレーナ線路の中心導体で形成し、コプレー
ナ線路のグランド導体を下段のアンテナの接地導体とし
て兼用させるようにしたので、コプレーナ線路のグラン
ド導体を接地導体として利用することができ、構造が簡
単になると共に組み立ても容易になるものである。
【0100】また請求項17の発明は、上段のアンテナ
の輻射導体と平行な上段のアンテナのグランド導体に、
上段のアンテナの周囲において切欠部を設けるようにし
たので、グランド導体における上段のアンテナの周囲の
導体部分の面積を小さくすることができるものであり、
上段のアンテナの天頂利得が低くなることを防ぐことが
できると共に天頂を基準にして非対称になることを防ぐ
ことができ、低仰角でも高いアンテナ利得を得ることが
できるものである。
【0101】次に、本発明に係るアンテナユニットは、
請求項18のように、上記の複合型アンテナをケーシン
グ内に収容して形成されるアンテナユニットであって、
ケーシングを下面が開口する形態のボディと、ボディに
その下面開口を塞ぐように取り付けられる裏蓋とで形成
し、裏蓋に下面が開口する凹所を設けると共に凹所にケ
ーシングを自動車のボディ等に固定するための固定用治
具を取着するようにしたので、複合型アンテナをコンパ
クトにまとめてユニット化することができると共に量産
し易い構造に形成することができ、また固定用治具によ
って自動車等への取り付けを容易におこなうことができ
るものである。
【0102】また請求項19の発明は、下段のアンテナ
のグランド導体にその外周に沿って上面と下面にそれぞ
れ環状のパッキンを一体に設け、ボディの下面と裏蓋の
上面をそれぞれパッキンに弾接させてボディと裏蓋との
間に複合型アンテナを収容するようにしたので、パッキ
ンによって防水性を確保しつつ複合型アンテナユニット
をケーシング内に収容することができるものであり、し
かもパッキンはグランド導体と一体化されていて組み立
ての部品点数が増加するようなことがないものである。
【0103】また請求項20の発明は、下段のアンテナ
のグランド導体に上下に開口する連通孔を穿設し、弾性
樹脂の成形によってこのグランド導体に外周に沿ってそ
の上面と下面にパッキンを環状に設けると共に上下のパ
ッキンを連通孔を通して一体に連続させるようにしたの
で、グランド導体の上下のパッキンは連通孔の部分で一
体化されていて両者が分離することがなくなり、パッキ
ンがグランド導体から剥がれて脱落するようなことがな
くなるものである。
【0104】また請求項21の発明は、上段のアンテナ
と下段のアンテナにそれぞれ接続される給電用同軸線を
パッキン内にその外周側から内周側へと通して設けるよ
うにしたので、防水性を確保しつつ給電用同軸線をアン
テナに接続することが可能になると共に、パッキンを介
して給電用同軸線を下段のアンテナのグランド導体に一
体化することができ、組み立ての際の給電用同軸線の取
り扱いが容易になるものである。
【0105】また請求項22の発明は、下段のアンテナ
の輻射導体を金属板で形成し、この金属板に上記切欠部
を穴明け加工で設けると共に、下段のアンテナのグラン
ド導体に接地させるための接地導体と、給電用同軸線を
接続するための給電端子とをそれぞれ切り起こし加工で
設けるようにしたので、切欠部や接地導体や給電端子を
金属板の金型による成形で同時に加工することができる
と共に、接地導体や給電端子を輻射導体の金属板に一体
に形成して部品点数を減らすことができるものであり、
加工の工数や組み立ての工数を削減することができるも
のである。
【0106】また請求項23の発明は、上段のアンテナ
のグランド導体をプリント基板の金属箔で形成すると共
にこのプリント基板に回路部を設け、プリント基板の外
周に沿って金属箔の一部を除去するようにしたので、金
属箔の一部の除去でグランド導体の導体部分の面積を小
さくすることができ、上記と同様に上段のアンテナの天
頂利得が低くなることを防ぐことができると共に天頂を
基準にして非対称になることを防ぐことができるもので
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すものであり、(a)は
正面図、(b)は斜視図、(c)は一部の拡大した断面
図である。
【図2】本発明の他の実施例の一部の拡大した断面図で
ある。
【図3】本発明のさらに他の実施例の斜視図である。
【図4】本発明のさらに他の実施例の正面図である。
【図5】本発明のさらに他の実施例を示すものであり、
(a)は正面図、(b)は斜視図である。
【図6】同上の実施例に用いるプリント基板の一例の拡
大した斜視図である。
【図7】同上の実施例に用いるプリント基板の他例の拡
大した斜視図である。
【図8】本発明のさらに他の実施例を示すものであり、
(a)は斜視図、(b)は断面図である。
【図9】本発明のさらに他の実施例を示す分解斜視図で
ある。
【図10】同上の実施例の頂部容量装荷導体を示すもの
であり、(a),(b),(c)は斜視図、(d)は断
面図である。
【図11】同上の実施例に用いる回路手段の具体例を示
すものであり、(a)は逆F型アンテナの斜視図、
(b)はプリント基板の斜視図である。
【図12】本発明のさらに他の実施例を示すものであ
り、(a)は斜視図、(b)は側面図である。
【図13】同上の実施例に用いるプリント基板の一例を
示すものであり、(a)は一方側から見た斜視図、
(b)は他方側から見た斜視図である。
【図14】同上の実施例に用いるプリント基板の他例を
示すものであり、(a)は一方側から見た斜視図、
(b)は他方側から見た斜視図である。
【図15】同上の他の実施例の斜視図である。
【図16】同上の実施例の金属板と切欠部の寸法を示す
平面図である。
【図17】アンテナ利得の放射パターンを示すグラフで
あり、(a)は切欠部を設けていないアンテナ利得を、
(b)は切欠部を設けているアンテナ利得を示すもので
ある。
【図18】本発明に係るアンテナユニットの一実施例の
分解斜視図である。
【図19】同上のアンテナユニットを示すものであり、
(a)は一実施例の断面図、(b)は他の実施例に用い
る固定用治具の正面図である。
【図20】同上のアンテナユニットの一実施例の断面図
である。
【図21】同上に用いる下段のアンテナのグランド導体
の一実施例を示すものであり、(a)は平面図、(b)
は断面図である。
【図22】同上の下段のアンテナのグランド導体の一実
施例を示すものであり、(a)は平面図、(b)はパッ
キンを成形する際の断面図である。
【図23】同上の下段のアンテナのグランド導体の一実
施例を示す平面図である。
【図24】同上の下段のアンテナの輻射導体の一実施例
を示すものであり、(a)は上から見た斜視図、(b)
は下から見た斜視図である。
【図25】同上の上段のアンテナのグランド導体の一実
施例を示すものであり、(a)は平面図、(b)は底面
図、(c)は断面図である。
【図26】同上の下段のアンテナと上段のアンテナとの
結合状態を示すものであり、(a)は一部の断面図、
(b)は一部の平面図である。
【図27】同上の他の実施例を示すものであり(a)は
断面図、(b)は底面図である。
【図28】従来例を示すものであり、(a)は断面図、
(b)は斜視図である。
【符号の説明】
1 下段のアンテナ 2 上段のアンテナ 3 回路収納部 4 凹部 5 上段のアンテナのグランド導体 6 下段のアンテナの輻射導体 7 回路部 8 凸部 41 下段のアンテナのグランド導体 43 下段のアンテナの接地導体 46 上段のアンテナの輻射導体 58 給電用同軸線 59 給電用同軸線 60 給電端子 70 プリント基板 71 導体箔 72 導体箔 75 金属筐体 81 アンテナ素子 92 下段のアンテナの垂直輻射導体 106 グランド導体 110 中心導体 121 プリント基板 122 導体箔 138 アンテナ素子 147 共振回路手段 162 逆F型アンテナ 187 グランド導体 191 中心導体 250 切欠部 251 ケーシング 252 ボディ 253 裏蓋 254 凹部 255 固定用治具 256 パッキン 257 連通孔 258 金属板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 古田 隆 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 後藤 弘通 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 宮井 孝造 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 前田 芳博 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 前田 豊 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マイクロストリップアンテナからなる上
    段のアンテナと、その下方に配置される下段のアンテナ
    とを具備して形成され、上段のアンテナのグランド導体
    を下段のアンテナの輻射導体と共用させて形成すると共
    に、上段のアンテナのグランド導体の一部に下方へ突曲
    する凹部を設けてこの凹部内を回路収納部として成るこ
    とを特徴とする複合型アンテナ。
  2. 【請求項2】 上段のアンテナのグランド導体をプリン
    ト基板の導体箔で形成し、この導体箔と電気的に接続さ
    せた状態で金属筐体を取り付けることによって、金属筐
    体で回路収納部を形成して成ることを特徴とする請求項
    1に記載の複合型アンテナ。
  3. 【請求項3】 上段のアンテナのグランド導体を構成す
    るプリント基板の外周部に上段のアンテナから独立した
    アンテナ素子を設けて成ることを特徴とする請求項2に
    記載の複合型アンテナ。
  4. 【請求項4】 上段のアンテナのグランド導体を構成す
    るプリント基板の導体箔の一部で、金属筐体で囲まれた
    部分に回路部を形成して成ることを特徴とする請求項2
    又は3に記載の複合型アンテナ。
  5. 【請求項5】 下段のアンテナのグランド導体の一部に
    上方へ突曲する凸部を設けてこの凸部内を回路収納部と
    して成ることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに
    記載の複合型アンテナ。
  6. 【請求項6】 下段のアンテナのグランド導体をプリン
    ト基板の導体箔で形成し、この導体箔と電気的に接続さ
    せた状態で金属筐体を取り付けることによって、金属筐
    体で回路収納部を形成して成ることを特徴とする請求項
    5に記載の複合型アンテナ。
  7. 【請求項7】 下段のアンテナのグランド導体を構成す
    るプリント基板の外周部に上段のアンテナから独立した
    アンテナ素子を設けて成ることを特徴とする請求項5又
    は6に記載の複合型アンテナ。
  8. 【請求項8】 下段のアンテナのグランド導体を構成す
    るプリント基板の導体箔の一部で、金属筐体で囲まれた
    部分に回路部を形成して成ることを特徴とする請求項2
    又は3に記載の複合型アンテナ。
  9. 【請求項9】 下段のアンテナを頂部容量装荷型垂直ア
    ンテナで形成し、この下段のアンテナの垂直輻射導体に
    添わせて上段のアンテナの給電用同軸線を配置して成る
    ことを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載の複
    合型アンテナ。
  10. 【請求項10】 下段のアンテナを頂部容量装荷型垂直
    アンテナで形成すると共に、上段のアンテナの給電線を
    トリプレート線路の中心導体で形成し、トリプレート線
    路のグランド導体を下段のアンテナの垂直輻射導体とし
    て兼用させて成ることを特徴とする請求項1乃至8のい
    ずれかに記載の複合型アンテナ。
  11. 【請求項11】 下段のアンテナを頂部容量装荷型垂直
    アンテナで形成すると共に、上段のアンテナの給電線を
    コプレーナ線路の中心導体で形成し、コプレーナ線路の
    グランド導体を下段のアンテナの垂直輻射導体として兼
    用させて成ることを特徴とする請求項1乃至8のいずれ
    かに記載の複合型アンテナ。
  12. 【請求項12】 下段のアンテナを頂部容量装荷型垂直
    アンテナで形成し、下段のアンテナの垂直輻射導体の近
    傍に、下段のアンテナと共振周波数が略等しい共振回路
    手段を配置して成ることを特徴とする請求項1乃至8の
    いずれかに記載の複合型アンテナ。
  13. 【請求項13】 共振回路手段を逆F型アンテナで形成
    して成ることを特徴とする請求項12に記載の複合型ア
    ンテナ。
  14. 【請求項14】 下段のアンテナを逆F型アンテナで形
    成し、この下段のアンテナの接地導体に添わせて上段の
    アンテナの給電用同軸線を配置して成ることを特徴とす
    る請求項1乃至8のいずれかに記載の複合型アンテナ。
  15. 【請求項15】 下段のアンテナを逆F型アンテナで形
    成すると共に、上段のアンテナの給電線をトリプレート
    線路の中心導体で形成し、トリプレート線路のグランド
    導体を下段のアンテナの接地導体として兼用させて成る
    ことを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載の複
    合型アンテナ。
  16. 【請求項16】 下段のアンテナを逆F型アンテナで形
    成すると共に、上段のアンテナの給電線をコプレーナ線
    路の中心導体で形成し、コプレーナ線路のグランド導体
    を下段のアンテナの接地導体として兼用させて成ること
    を特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載の複合型
    アンテナ。
  17. 【請求項17】 上段のアンテナの輻射導体と平行な上
    段のアンテナのグランド導体に、上段のアンテナの周囲
    において切欠部を設けて成ることを特徴とする請求項1
    乃至16のいずれかに記載の複合型アンテナ。
  18. 【請求項18】 請求項1乃至17のいずれかに記載の
    複合型アンテナをケーシング内に収容して形成されるア
    ンテナユニットであって、ケーシングを下面が開口する
    形態のボディと、ボディにその下面開口を塞ぐように取
    り付けられる裏蓋とで形成し、裏蓋に下面が開口する凹
    所を設けると共に凹所にケーシングを自動車のボディ等
    に固定するための固定用治具を取着して成ることを特徴
    とするアンテナユニット。
  19. 【請求項19】 下段のアンテナのグランド導体にその
    外周に沿って上面と下面にそれぞれ環状のパッキンを一
    体的に設け、ボディの下面と裏蓋の上面をそれぞれパッ
    キンに弾接させてボディと裏蓋との間に複合型アンテナ
    を収容するようにして成ることを特徴とする請求項18
    に記載のアンテナユニット。
  20. 【請求項20】 下段のアンテナのグランド導体に上下
    に開口する連通孔を穿設し、弾性樹脂の成形によってこ
    のグランド導体に外周に沿ってその上面と下面にパッキ
    ンを環状に設けると共に上下のパッキンを連通孔を通し
    て一体に連続させて成ることを特徴とする請求項19に
    記載のアンテナユニット。
  21. 【請求項21】 上段のアンテナと下段のアンテナにそ
    れぞれ接続される給電用同軸線をパッキン内にその外周
    側から内周側へと通して設けて成ることを特徴とする請
    求項19又は20に記載のアンテナユニット。
  22. 【請求項22】 下段のアンテナの輻射導体を金属板で
    形成し、この金属板に請求項17の切欠部を穴明け加工
    で設けると共に、下段のアンテナのグランド導体に接地
    させるための接地導体と、給電用同軸線を接続するため
    の給電端子とをそれぞれ切り起こし加工で設けて成るこ
    とを特徴とする請求項18乃至21のいずれかに記載の
    アンテナユニット。
  23. 【請求項23】 上段のアンテナのグランド導体をプリ
    ント基板の金属箔で形成すると共にこのプリント基板に
    回路部を設け、プリント基板の外周に沿って金属箔の一
    部を除去して成ることを特徴とする請求項18乃至22
    のいずれかに記載のアンテナユニット。
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