JPH08137286A - 画像形成方法及びその装置 - Google Patents

画像形成方法及びその装置

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JPH08137286A
JPH08137286A JP30276494A JP30276494A JPH08137286A JP H08137286 A JPH08137286 A JP H08137286A JP 30276494 A JP30276494 A JP 30276494A JP 30276494 A JP30276494 A JP 30276494A JP H08137286 A JPH08137286 A JP H08137286A
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JP
Japan
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developing
image
toner
image forming
photosensitive material
Prior art date
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Application number
JP30276494A
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English (en)
Inventor
Tsuyoshi Ono
強司 小野
Kazunori Namiki
和則 並木
Hiroki Nakagami
広樹 中上
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Victor Company of Japan Ltd
Original Assignee
Victor Company of Japan Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 電子写真法における湿式現像の現像皿に付着
するトナーを消費するためのクリーニングパターンを形
成させるようにした画像形成方法を提供する。 【構成】 感光材3に帯電及び露光により形成された潜
像に、現像液L中のトナーを付着させて画像を形成する
ようにした画像形成方法において、前記画像の出力開始
部23Aの前段または出力終了部23Bの後段のいずれ
か一方または双方に前記現像皿に付着する余分なトナー
を消費するためのクリーニングパターン24,25を現
像して形成する。これにより、現像皿はトナーの付着し
ていないクリーンな状態に保たれ、形成される画像の品
質を高く維持することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子写真法における湿
式現像による画像形成方法及びその装置に関する。
【従来の技術】
【0002】一般に電子写真技術においては、回転ドラ
ムや感光材表面に静電気を利用して静電潜像を形成し、
これにトナーを吸着させて潜像を可視化させるようにな
っている。ここで一般的な電子写真法による画像形成装
置の一例を図4及び図5に基づいて説明する。図示例の
装置は、例えば高画質の印刷用の刷版を作る時に用いら
れるものである。
【0003】図中1は回転ドラムであり、この回転ドラ
ム1を回転させながら、これに感材ロール2から引き出
した感光材3を巻き付ける。この回転ドラム1の周囲に
は、その回転方向に沿ってコロナ放電帯電器4、プリウ
エット器5、単数或いはカラー画像の場合には複数の現
像槽6、現像液をブローにより吹き飛ばすスクイーズ
7、現像液を乾燥させる送風ファン8及び感光材に残留
する電荷を除去する除電器9を順次配置している。回転
ドラム1に巻き付けられた感光材3は、コロナ放電帯電
器4により表面が均一に帯電され、この帯電された感光
材表面に、画像情報で変調されたレーザビームLBをス
キャンさせ、これを露光する。
【0004】このレーザビームLBは、レーザダイオー
ド10から画像情報で変調された状態で出力され、ポリ
ゴンミラー11及び光学系12を介して上記感光材表面
を露光する。感光材3は、一般にはアルミニウム等より
なる導電層の表面に光導電性の層を積層して形成され、
上述のようにレーザビームLBを表面に照射することに
より導電性を生じ、アースされた導電層を介して帯電電
荷が放電される。このため、画像情報でレーザビームを
変調、すなわちオン/オフ制御することにより感光材に
は帯電部と非帯電部、すなわち静電潜像が形成される。
【0005】潜像の形成された感光材3はプリウエット
器5のプリウエット液でその表面が湿潤され、そして、
現像槽6にてトナーを含む現像液L中を通過して現像が
行なわれる。感光材に付着した現像液はスクイーズ7か
らのエアーで吹き飛ばすことにより略除去され、更に、
送風ファン8からの送風により感光材表面を乾燥させて
定着させる。1色プロセスの場合は、感光材は乾燥後、
そのまま排除されるが、多色プロセス(カラー)の場合
には除電器9により感光材表面に残留する帯電電位を除
去し、上述したようなプロセスを各色(Y:イエロー、
M:マジェンタ、C:シアン、K:ブラック)に対応さ
せて複数回繰り返して行なった後、排紙する。
【0006】尚、図中13はトナーポンプ、14はコン
トローラ、15は電気回路である。ところで、図5にも
示すように現像槽6には、現像液Lを感光材3の表面に
供給する現像皿16が回転ドラム表面に対向させて設け
られている。この現像皿16の表面には、感光材3の帯
電部と逆極性の帯電電荷、色素(染料/顔料)、樹脂等
よりなるトナーを含む現像液Lが循環されており、感光
材の表面が現像液中を通過することにより、感光材の帯
電部に逆極性のトナーが付着して現像され、画像が可視
化される。
【0007】上記現像プロセスでは、前述のように帯電
した感光材の表面にレーザビームLBを照射することに
より、帯電電荷を除去し、非画像形成部すなわちトナー
が付着しない部分を作っている。
【0008】ところが、現状ではこの非画像形成部にお
ける電荷は、必ずしも完全に除去される訳ではなく、レ
ーザパワーやその他のプロセス条件に応じて僅かに電位
が残り(残留電位)、この結果、非画像形成部(レーザ
露光部分:白地部)にもトナーが付着しやすい状態とな
り、いわゆるかぶりが発生していた。このため、一般的
には現像液Lを供給する現像皿16に、バイアス電源1
7によりトナーの電荷と逆極性であって、上記残留電位
よりも大きな値のバイアス電圧(現像バイアス電圧)を
印加し、残留電位をキャンセルするようになっている。
これにより、現像皿側にトナー電荷を引き付けておき、
非画像形成部へのトナーの付着を防止するようになって
いる。
【0009】また、現像液Lの循環が停止してトナーが
付着したまま現像皿16が乾燥すると、トナーに含まれ
る樹脂成分が硬化して現像皿表面に固着し、容易には除
去できなくなる。そのため、これを防ぐために装置の電
源投入時には、現像液Lを常時循環させることが行なわ
れている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ように現像皿16に現像バイアスを印加することは、現
像皿にトナーが引き寄せられて付着しやすい条件とな
り、例えば非画像形成部(白地部)が連続すると、その
部分の現像皿にトナーが次第に付着して行き、この付着
したトナーの電荷によりバイアス効果がキャンセルさ
れ、再度かぶりやすい状態となってしまう。この結果、
複数枚の出力画像にわたって非画像形成部(白地部)の
パターンが連続すると、現像皿16の特定部分にトナー
が付着してバイアス効果が失われ、本来は白地であるべ
き部分にトナーが付いてかぶりが発生してしまう。
【0011】そこで、このようなかぶりを防止するため
に、従来より種々提案がなされている。例えば、特公昭
53−16291号公報においては、現像バイアスとし
て現像電極にDCバイアスを印加すると共に、静電像の
電位に対して所定の範囲内にある大きさの電位の交流電
圧(AC)を重畳させる点が開示されており、これによ
り現像電極の汚れを防止している。また、特公昭57−
52578号公報においては、現像時には現像電極に直
流の正のバイアス電圧とクリーニング用の交流電圧を重
畳して印加し、非現像時には直流の負のバイアス電圧と
クリーニング用の交流電圧を重畳して印加する点が開示
されている。
【0012】また、特公昭57−56071号公報にお
いては、静電潜像の形成されている部材の表面電位に応
じた値を基準として交流電圧を現像電極に印加するよう
にした点が開示されている。更には、特公昭52−60
90号公報においては、現像電極の表面に現像剤付着防
止物質層を設けた点が開示されている。
【0013】しかしながら、上述した各公報により開示
された技術によっても、トナーの付着防止や除去効果に
ついては必ずしも期待通りの効果が得られるとは限ら
ず、また、特公昭53−16291号公報、特公昭57
−56071号公報及び特公昭57−52578号公報
にて開示された技術にあっては、回路系等に対応する措
置を施さねばならず、回路構成が複雑になってしまう。
【0014】特に、カラー対応の装置においてはY、
M、C、Kのそれぞれに対応する複数の現像皿を交換し
てプロセスを実行するため、回路構成等をできるだけ能
率の良い簡素な構成とすることが望まれている。
【0015】本発明は、以上のような問題点に着目し、
これを有効に解決すべく創案されたものであり、その目
的は、現像皿に付着するトナーを消費させるためのクリ
ーニングパターンを形成させるようにした画像形成方法
及びその装置を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記問題点を
解決するために、主走査方向にレーザビームをスキャン
させつつ副走査方向に感光材を移動させて帯電及び露光
させることにより形成された潜像に、現像液中のトナー
を付着させて画像を形成するようにした画像形成方法に
おいて、前記画像の出力開始部の前段または出力終了部
の後段のいずれか一方または双方に前記現像皿に付着す
る余分なトナーを消費するためのクリーニングパターン
を現像して形成するように構成したものである。
【0017】
【作用】本発明は、以上のように、本来必要とされる画
像の直前または直後或いはこれらの双方に例えばベタ状
のクリーニングパターンを現像させて形成するようにし
たので、このクリーニングパターンが形成されるときに
は現像液に含まれるトナーのみでなく、現像皿に付着し
たトナーも同時に消費されてしまい、その結果、パター
ン形成後は、現像皿の表面は、ほとんどトナーが付着し
ていないクリーンな状態となる。画像データにおいて、
白地の連続するデータのときには現像皿に現像液のトナ
ーが付着して行く傾向となるために現像バイアス効果が
低減するが、特に、画像の後段にクリーニングパターン
を形成するようにした場合は、上述したように現像皿に
付着したトナーが消費され、この結果、現像皿は、その
表面にほとんどトナーの付着していないクリーンな状態
に復帰することになる。
【0018】また、現像皿の長さ方向(主走査方向)に
対するクリーニングパターンの長さは、例えば現像皿の
長さと略同等の長さとし、これにより、画像形成が可能
なエリアの全域に亘って、現像皿に付着した余分なトナ
ーを消費させる。更には、画像の出力終了部のクリーニ
ングパターンの現像時プロセス条件として帯電電圧値を
大きくしたり、または現像バイアス電圧を遮断するなど
して、帯電電位と現像皿の電位との差である実効電位を
大きくすることにより、現像皿に付着しているトナーを
効果的に消費することが可能となる。
【0019】
【実施例】以下に、本発明に係る画像形成方法及びその
装置について説明する。図1は本発明の画像形成装置の
主要部を示すブロック構成図、図2は本発明方法により
形成された画像とクリーニングパターンの位置関係を示
す図、図3はクリーニングパターンの種類を示す図であ
る。本発明の画像形成装置は内蔵するコンピュータのプ
ログラムを変更するだけで良く、また、必要な場合に
は、所定のクリーニングパターンを記憶した記憶部を設
けるだけで済み、従ってハード構成は、図4及び図5に
示したと略同様な構成を有している。
【0020】まず、図4及び図5に基づいて全体構成を
簡単に説明すると、感光ロール2からは感光材3が引き
出され、この引き出された感光材3はカッタ4Aにより
略ドラム1周分の長さに切断され、アースされた回転ド
ラム1の周囲に巻き付けられる。この回転ドラム1の周
囲には、その回転方向に沿って、コロナ放電帯電器4、
プリウエット器5、単数或いは複数の現像槽6、スクイ
ーズ7、送風ファン8及び除電器9が順次設けられてい
る。回転ドラム1に巻き付けられた感光材3は、コロナ
放電帯電器4により表面が均一に帯電され、これを画像
情報で変調されたレーザビームLBでスキャンさせるこ
とにより静電潜像が形成される。静電潜像が形成された
感光材3はプリウエット器5にてプリウエット液で表面
が湿潤され、その後、現像槽6の現像皿16の表面を循
環している現像液L中を通過して現像が行なわれる。こ
れにより、感光材3の静電潜像が可視像化されることに
なる。
【0021】図1は感光材の露光から現像までの間のプ
ロセスを行なう主要部をブロック図で示している。すな
わち、図中18は画像情報出力部であり、この画像情報
出力部18からは所望の画像信号S1が変調駆動部19
に向けて出力される。この変調駆動部19はこの変調駆
動部19に入力された上記画像信号S1に基づいてレー
ザダイオード10をオン・オフ駆動するものであり、こ
れにより画像信号S1により変調されたレーザビームL
Bが出力される。そして前述のように変調されたレーザ
ビームLBが光学系12を通過した後に回転ドラム1に
巻き付けた感光材3を照射して、静電潜像を形成するこ
とになる。この静電潜像の形成された感光材3が現像皿
16にてトナーの含まれた現像液L中を通過して、現像
が行なわれる。
【0022】また、現像槽6に設けた現像皿16の表面
には現像液Lが常時循環されており、この現像皿16は
バイアス電源19に接続されて、現像バイアスが印加さ
れており、感光材の残留電圧よりも大きな電圧で現像皿
へのトナーの付着を防止している。そして、このバイア
ス電圧の大きさは、上記制御部20によって制御可能に
なされている。本発明方法の特長は、上述のようにして
形成される画像の前段または後段或いはそれらの双方に
おいて、現像皿16に付着している余分なトナーを吸着
して消費するためのクリーニングパターンを形成する点
にある。このクリーニングパターン形状は、例えばマイ
クロコンピュータよりなる制御部20に予めプログラム
として組み込み、電源投入時に具体的なデータを作成
し、記憶部21のRAMに転送してもよいし、また、記
憶部21のROM(Read Only Memor
y)に直接記憶しておいてもよく、必要に応じて制御部
20が読み出して、そのパターンデータS2を画像情報
出力部18に伝える。ここで形成されるクリーニングパ
ターンは図2に示される。
【0023】すなわち図2中において3は例えば長方形
状の感光材であり、図中矢印22で示す方向へ移動する
ものとする。この感光材3の長さ方向の中心部には所望
する画像用エリアが位置され、この部分に画像情報に対
応した画像23が形成される。そして、この画像23の
前段すなわち矢印22方向であって画像23の現像に先
立って現像液と接触する部分及び画像の後段すなわち矢
印22の反対方向であって画像23の現像の後に現像液
と接触する部分において、例えばベタ状の細長い長方形
状のクリーニングパターン24、25を形成し得るよう
に制御部20は、記憶部21のデータを制御することに
なる。
【0024】次に、以上のように構成された本実施例の
動作について説明する。まず、現像プロセスが開始され
ると、回転ドラム1に対向して設けた現像槽6の現像皿
16が上昇して感光材3の巻き付けられたドラム表面に
接近し、現像状態にセットされる。この現像皿16の表
面には、現像液Lが循環しており、また、この皿にはバ
イアス電源17により所定の電圧の現像バイアスが印加
される。感光材3が巻き付けられた、回転ドラム1が現
像方向へ回転すると、図2に示すように所望する画像2
3に先立って、すなわち出力開始部23Aの前段に細長
い長方形状のクリーニングパターン24の潜像が形成さ
れ、これに現像液L中のトナーを付着させることによ
り、現像を行なう。
【0025】上記クリーニングパターンの潜像は、現像
液L中を通過することにより現像されるが、この時、現
像液中に含まれるトナーのみでなく現像皿表面に付着し
たトナーも同時に消費され、従って、前段のクリーニン
グパターン通過後は現像皿16の表面は、ほとんどトナ
ーの付着していないクリーンな状態となる。このよう
に、現像皿16がクリーン状態になされたのちに本来の
所望する画像23の記録された部分が現像液Lを通過
し、この部分が順次現像される。この画像データに応じ
て現像される画像形成エリアではそのパターンに応じて
現像液中のトナー及び現像皿表面に付着したトナーが適
宜消費され、従って現像皿16に印加される現像バイア
スが比較的有効な状態に保たれる。従って、本来必要と
される画像23の部分に不要なトナーが付着することが
なく、品質の良好な画像を得ることができる。
【0026】これに対して、画像データ中に白地が連続
する場合にはその部分に対応した現像皿にトナーが付着
していくので現像バイアスの効果が次第に低減し、白地
の部分にトナーが付着して汚れた状態すなわちかぶりが
生ずる傾向となる。しかしながら、本実施例において
は、画像23の出力終了部23Bの後段に、前段のパタ
ーンと同様な細長い長方形状のクリーニングパターン2
5を再度現像させている。このために、このパターン2
5の現像時に現像液中のトナーのみならず、現像皿16
に付着していたトナーも消費されてしまい、現像皿表面
はトナーのほとんど付着していない状態に復帰する。従
って、次の現像プロセスの時には現像皿表面はクリーン
な状態になっているので、不要なトナーが画像エリアに
付着することがなく、画像品質を向上させることができ
る。
【0027】特に、後段のクリーニングパターン25を
形成する場合に、バイアス電源17を制御して、現像皿
16に印加した現像バイアスを遮断することにより、帯
電電位と現像皿16の電位との差である実効電位が大き
くなる結果、感光材側のトナーに対する吸引力が大きく
なり、その結果、現像皿16に付着するトナーが効率よ
く有効に消費されてしまうので、画像品質を一層向上さ
せることができる。尚、この実効電位を大きくする手法
としては、上述のように現像バイアスを遮断する手法を
行なうと同時に、或いは単独でクリーニングパターン部
分の感光材の帯電電位を上げるようにしてもよい。ま
た、現像バイアスの効果が安定するまでには通常、多少
の時間が必要であるため、前段のクリーニングパターン
24の形成時には後続する画像の品質を維持するために
現像バイアス電圧を印加しておくことが望ましい。
【0028】このようにして、全ての画像の現像が終了
すると現像プロセスを終了し、現像皿16は降下して待
機状態となる。この待機状態では、現像皿表面に現像液
中のトナーが乾燥して固着することを防止するために、
現像液Lは循環させたままとする。カラー画像のため
に、複数の色を現像する場合は、感光材表面を乾燥させ
てクエンチング(光放電)を行なった後、前記と同様な
操作を繰り返す。上述した現像皿をクリーニングするク
リーニングパターン24、25は、出力すべき画像サイ
ズの主走査方向26の幅に対してこれと同等かそれ以上
の長さをもつようにして画像サイズ全体をカバーさせ
る。この場合、基本的には、この長さを常に装置の現像
可能な最大長さすなわち現像皿の長さと略同等の長さに
設定すれば、現像皿全体を常時クリーニングすることが
できる。
【0029】上記実施例では、クリーニングパターン2
4、25はパターン内が全て黒くなるベタパターンとし
たが、これに限定されるものではなく、現像に際して現
像皿表面のトナーを消費する程度に、感光材の単位面積
当たりのトナーの消費量が多いパターンであるならばど
のようなものでもよい。このようなパターンは、プロセ
ス条件にもよるが主走査方向のどの位置についても以下
の条件を満たすことが望ましい。 (1) 副走査方向(図2中の矢印27)の実際の画像
形成部分の積算の長さは現像皿の現像長さD1(現像皿
の副走査方向に有効な長さ)の1/2以上である。 (2) 副走査方向の実際の画像形成部分の割合は、5
0%程度以上である。
【0030】このような条件を満足させるパターン例と
しては、例えば図3(A)に示すようにクリーニングパ
ターン全体を多数のドットによる網点となるようにして
もよいし、図3(B)に示すように平行四辺形のパター
ンを近接させて走査方向へ配列したパターンでもよい。
ただし、クリーニングパターンを特に大きくすると、出
力画像に対して感光材が相対的に大きくなって感光材の
無駄な消費が多量に発生すると共に大きな感光材を巻き
付けるために回転ドラム径も大きくなり、最終的に装置
が大型化してしまう。この点を考慮すると、クリーニン
グパターンとしてはベタパターンが寸法的に最もコンパ
クトになり、感光材の消費も装置の大型化を防ぐことが
でき、最も実用性に富む。また、クリーニングパターン
としてベタパターンを用いれば、これを記録濃度をチェ
ックするためのカラーパッチの代用としても用いること
ができる。尚、複数の色を用いる場合には、パターンが
重ならないように位置をずらしておけばよい。
【0031】また、いずれの場合もパターンについて
は、装置内部でパターンデータを生成することは容易で
あり、例えば前述のように記憶部21にパターンデータ
を予めセットしておき、現像プロセス時に画像データに
前後してパターンデータを画像情報出力部18へ転送す
ればよい。更には、装置自体がクリーニングパターンを
自動的に付加するようにした構成に限らず、装置内に入
力される画像データそのものの前段或いは後段、または
これらの双方にクリーニングパターンを含ませるように
してもよい。
【0032】また、電源遮断等のように現像皿中の現像
液の循環を停止する場合には、乾燥時の現像皿表面をク
リーンに保つ必要から現像皿表面に付着するトナーを除
去するために上記したようなクリーニングパターンの現
像プロセスを実行する。この場合、トナーの除去効率を
高めるための十分な現像処理を行なう必要があり、以下
のような各種の操作を併用する。 (1)通常の現像プロセスのクリーニングパターン形成
時と同様に、パターン現像時に現像バイアスの電圧を遮
断したり、帯電電圧を高くしたりして実効電位を大きく
し、現像皿表面のトナーの除去を効果的に行なう。 (2)通常の現像プロセス時よりも副走査方向に十分に
大きな寸法のクリーニングパターンを形成する。これに
より、現像皿の表面に付着するトナーを確実に消費させ
る。 (3)現像液の循環をクリーニングパターンの現像途中
において停止する。この場合、前項の様にクリーニング
パターンが副走査方向に十分な寸法を有しておれば、相
当時間の現像を行なった後に現像液の循環が途中で停止
されることにより、新規に現像液が供給されず、感光材
と現像皿表面の間に留まった現像液中のトナーを完全に
消費させ、現像皿表面のトナー除去効率を高めることが
できる。 (4)画像エリアの出力を省略し、クリーニングパター
ンのみを現像させて出力する。これにより、感光材の消
費や処理時間のロスを減少させる。 (5)カラー画像用の複数の現像液循環系の最終プロセ
スについては、各循環系のプロセスを同一感光材で実行
することにより感光材の消費を節約することができる。
【0033】尚、以上の説明においては、クリーニング
パターンは、画像エリアの前段と後段の2箇所に出力す
る場合を例にとって説明した。しかしながら、前の現像
プロセスを終了し、次ぎのプロセスを実行するための待
機状態では、通常、現像液を現像皿表面に循環させてい
るが、現像バイアスは印加されていないために、トナー
は現像皿表面にはほとんど付着しない。従って、クリー
ニングパターンは、画像エリアの前段のみ、或いは後段
のみの1箇所に出力させるようにしてもよい。これによ
れば感光材の無駄な消費を防ぐことができる。また、以
上の説明では回転ドラムに巻き付けて感光材を移動させ
たが、これに限定されず、感光材を平坦な保持体に保持
させて平坦な状態で移動させるようにしてもよい。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の画像形成
方法及びその装置によれば、次のように優れた作用効果
を発揮することができる。感光材に形成される画像の出
力開始部の前段或いは出力終了部の後段のいずれか一
方、または双方にクリーニングパターンを形成するよう
にしたので、現像皿に付着したトナーをこのパターン形
成時に消費させてクリーンな状態にさせることができ
る。従って、必要とする画像の形成時に、不要なトナー
が感光材に付着することがなく、この画像品質を向上さ
せることができる。特に、クリーニングパターンを形成
するときに、実効電位を大きくすることにより、現像皿
に付着するトナーの感光材への吸引力を増すことがで
き、従って、現像皿をよりクリーンな状態にすることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像形成装置の要部を示すブロック構
成図である。
【図2】本発明方法により形成された画像とクリーニン
グパターンの位置関係を示す図である。
【図3】クリーニングパターンの種類を示す図である。
【図4】一般的な画像形成装置の概略構成図である。
【図5】図4に示す装置の現像槽の近傍を示す拡大図で
ある。
【符号の説明】
1…回転ドラム、3…感光材、4…コロナ放電帯電器、
6…現像槽、10…レーザダイオード、11…ポリゴン
ミラー、12…光学系、16…現像皿、17…バイアス
電源、18…画像情報出力部、19…変調駆動部、20
…制御部、21…記憶部、23…画像、23A…出力開
始部、23B…出力終了部、24,25…クリーニング
パターン、L…現像液、LB…レーザビーム、S1…画
像信号、S2…パターンデータ。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主走査方向にレーザビームをスキャンさ
    せつつ副走査方向に感光材を移動させて帯電及び露光さ
    せることにより形成された潜像に、現像液中のトナーを
    付着させて画像を形成するようにした画像形成方法にお
    いて、前記画像の出力開始部の前段または出力終了部の
    後段のいずれか一方または双方に前記現像皿に付着する
    余分なトナーを消費するためのクリーニングパターンを
    現像して形成するように構成したことを特徴とする画像
    形成方法。
  2. 【請求項2】 前記クリーニングパターンは、主走査方
    向にその主走査方向の画像寸法以上の長さを有している
    ことを特徴とする請求項1記載の画像形成方法。
  3. 【請求項3】 前記クリーニングパターンの現像プロセ
    ス条件として、帯電電位と前記現像皿の電位との差であ
    る実効電位を大きくするように構成したことを特徴とす
    る請求項1または2記載の画像形成方法。
  4. 【請求項4】 主走査方向にレーザビームをスキャンさ
    せつつ副走査方向に感光材を移動させて帯電及び露光さ
    せることにより形成された潜像に現像液中のトナーを付
    着させて画像を形成するようにした画像形成装置におい
    て、前記画像の出力開始部の前段または出力終了部の後
    段のいずれか一方、または双方に前記現像皿に付着する
    トナーを消費するための記憶部に格納されたクリーニン
    グパターン用データを画像データに前後して出力する制
    御する制御部を有するように構成したことを特徴とする
    画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記制御部は、前記クリーニングパター
    ンの現像プロセス条件として、帯電電位と前記現像皿の
    電位との差である実効電位を大きくするように制御する
    ことを特徴とする請求項4記載の画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007279631A (ja) * 2006-04-12 2007-10-25 Konica Minolta Business Technologies Inc 現像方法、液体現像装置、及び、画像形成装置
US20120087683A1 (en) * 2010-10-08 2012-04-12 Canon Kabushiki Kaisha Image forming apparatus

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