JPH0813714B2 - 有機質醗酵肥料の製造法 - Google Patents
有機質醗酵肥料の製造法Info
- Publication number
- JPH0813714B2 JPH0813714B2 JP2025467A JP2546790A JPH0813714B2 JP H0813714 B2 JPH0813714 B2 JP H0813714B2 JP 2025467 A JP2025467 A JP 2025467A JP 2546790 A JP2546790 A JP 2546790A JP H0813714 B2 JPH0813714 B2 JP H0813714B2
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- Japan
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- organic
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- fermentation
- soil
- fertilizer
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02A—TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
- Y02A40/00—Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production
- Y02A40/10—Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production in agriculture
- Y02A40/20—Fertilizers of biological origin, e.g. guano or fertilizers made from animal corpses
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- Fertilizers (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明はキトサン成分を含有する有機醗酵肥料の製造
法に関するものである。
法に関するものである。
(従来の技術) 土壌の劣化を来す化学肥料の使用を抑えて堆厩肥など
の有機物の投入による土づくりは、有機農業として近年
重視されつつあり、これに伴い使用し易い有機質肥料も
種々提供されているが、従来のこの種の有機質肥料は植
物病の防疫面において問題があるほか重要な土壌の団粒
化、保水性などの面において満足できないものがあっ
た。
の有機物の投入による土づくりは、有機農業として近年
重視されつつあり、これに伴い使用し易い有機質肥料も
種々提供されているが、従来のこの種の有機質肥料は植
物病の防疫面において問題があるほか重要な土壌の団粒
化、保水性などの面において満足できないものがあっ
た。
(発明が解決しようとする課題) 本発明は前記のような従来の有機質肥料の問題点を解
決したうえこれを安直に提供するためになされたもので
ある。
決したうえこれを安直に提供するためになされたもので
ある。
(課題を解決するための手段) 本発明に係る有機質醗酵肥料の製造法は、易分解性有
機物を好熱性細菌によって70℃以上の醗酵熱を発生させ
ながら醗酵させた腐植物に、キチンが存在する動物類の
生体、外殻、加工残滓などのキチン質物をそのまま混和
してこれにヘテロトロフに属する土壌微生物を加えて空
気供給下に好気性醗酵処理することを特徴とするもので
ある。
機物を好熱性細菌によって70℃以上の醗酵熱を発生させ
ながら醗酵させた腐植物に、キチンが存在する動物類の
生体、外殻、加工残滓などのキチン質物をそのまま混和
してこれにヘテロトロフに属する土壌微生物を加えて空
気供給下に好気性醗酵処理することを特徴とするもので
ある。
本発明における腐植物は家畜糞や食品残滓物その他の
適当な易分解性有機物を耐熱性糸状菌のような好熱性細
菌によって70℃以上の醗酵熱を発生させながら醗酵処理
することによって容易に得られ、また、キチンが存在す
る動物類の生体、外殻、加工残滓などのキチン質物とし
てはカニ、エビなどの甲殻類、昆虫類、軟体動物などを
そのまま適宜用いることができるが、前記のような腐植
物に前記のようなキチン質物をそのまま混和してこれに
ヘトロトロフに属する土壌微生物を加えたうえ空気の供
給下に好気性醗酵処理すれば、前記ヘトロトロフに属す
る土壌微生物殊に放線菌は前記腐食物およびこれに混和
したキチン質物を栄養源としてよく繁殖し、これが前記
キチン質物のキチンの分解に大きく関与して多糖類であ
るキチンの脱アセチル化物であるキトサンを生成し、そ
の結果、キトサン成分を含有した目的とする製品の有機
質醗酵肥料となるものである。
適当な易分解性有機物を耐熱性糸状菌のような好熱性細
菌によって70℃以上の醗酵熱を発生させながら醗酵処理
することによって容易に得られ、また、キチンが存在す
る動物類の生体、外殻、加工残滓などのキチン質物とし
てはカニ、エビなどの甲殻類、昆虫類、軟体動物などを
そのまま適宜用いることができるが、前記のような腐植
物に前記のようなキチン質物をそのまま混和してこれに
ヘトロトロフに属する土壌微生物を加えたうえ空気の供
給下に好気性醗酵処理すれば、前記ヘトロトロフに属す
る土壌微生物殊に放線菌は前記腐食物およびこれに混和
したキチン質物を栄養源としてよく繁殖し、これが前記
キチン質物のキチンの分解に大きく関与して多糖類であ
るキチンの脱アセチル化物であるキトサンを生成し、そ
の結果、キトサン成分を含有した目的とする製品の有機
質醗酵肥料となるものである。
そして、前記のようにして得られる有機質醗酵肥料
は、易分解性有機物を好熱性細菌によって70℃以上の醗
酵熱を発生させながら醗酵させた腐植物が有害な病原
菌、害虫の卵、雑草の種子などを多分に死滅させたもの
となっており、土壌に施肥した場合には、腐植酸物質を
含有することによって有機質醗酵肥料として土壌の腐植
含量を高めて土壌微生物の働きを活発にし、作物根の生
育環境をよくすることができるほか特に前記腐植物に混
和されたキチン質物のキチンの分解に大きく関与する前
記土壌微生物中の放線菌の増殖を助長する効果も発揮す
るものである。そして、前記キチン質物のキチンの分解
によって生成しているキチンの脱アセチル化物であるキ
トサンが土壌の団粒化を促進するとともに保水性を高
め、また、肥料成分の安定性も高められるものである。
は、易分解性有機物を好熱性細菌によって70℃以上の醗
酵熱を発生させながら醗酵させた腐植物が有害な病原
菌、害虫の卵、雑草の種子などを多分に死滅させたもの
となっており、土壌に施肥した場合には、腐植酸物質を
含有することによって有機質醗酵肥料として土壌の腐植
含量を高めて土壌微生物の働きを活発にし、作物根の生
育環境をよくすることができるほか特に前記腐植物に混
和されたキチン質物のキチンの分解に大きく関与する前
記土壌微生物中の放線菌の増殖を助長する効果も発揮す
るものである。そして、前記キチン質物のキチンの分解
によって生成しているキチンの脱アセチル化物であるキ
トサンが土壌の団粒化を促進するとともに保水性を高
め、また、肥料成分の安定性も高められるものである。
実施例 次に、本発明の実施例を第1図に示す説明によって説
明する。
明する。
第1図において、1は混合機、2は醗酵機、3は通気
管、4は送風機、5は温度計、6は空気調節弁、7は混
合機、8は醗酵機、9は通気管、10は送風機を示す。そ
こで、先ず、混和機1において易分解性有機物としての
魚肉加工残滓物イと好熱性細菌ロを混合し、次に、前記
混合物を醗酵機2に移して送風機4から空気トを空気調
節弁6を介して通気管3を通じ供給し、好熱性細菌ロに
よって70℃以上の醗酵熱を温度計5の計測下に発生させ
ながら10日間醗酵させて茶褐色の腐植物ハとする。次
に、前記腐植物ハには混合機7において同量のカニの甲
羅をキチン質物ニとしてヘテロトロフに属する土壌微生
物の放線菌ホの適量と共に加えてよく混和したうえ醗酵
機8に移し、該醗酵機8において送風機10から空気チを
通気管9を通じ供給して7日間好気性醗酵させて目的と
する有機質醗酵肥料とした。ここに得られた有機質醗酵
肥料はそのキトサン含有量が約18%で、土壌の団粒形成
および保水性において特に顕著な効果があった。
管、4は送風機、5は温度計、6は空気調節弁、7は混
合機、8は醗酵機、9は通気管、10は送風機を示す。そ
こで、先ず、混和機1において易分解性有機物としての
魚肉加工残滓物イと好熱性細菌ロを混合し、次に、前記
混合物を醗酵機2に移して送風機4から空気トを空気調
節弁6を介して通気管3を通じ供給し、好熱性細菌ロに
よって70℃以上の醗酵熱を温度計5の計測下に発生させ
ながら10日間醗酵させて茶褐色の腐植物ハとする。次
に、前記腐植物ハには混合機7において同量のカニの甲
羅をキチン質物ニとしてヘテロトロフに属する土壌微生
物の放線菌ホの適量と共に加えてよく混和したうえ醗酵
機8に移し、該醗酵機8において送風機10から空気チを
通気管9を通じ供給して7日間好気性醗酵させて目的と
する有機質醗酵肥料とした。ここに得られた有機質醗酵
肥料はそのキトサン含有量が約18%で、土壌の団粒形成
および保水性において特に顕著な効果があった。
(発明の効果) 本発明は以上の発明によって明らかなように、家畜糞
や食品残滓物その他の安直に入手できる適当な易分解性
有機物を特に好熱性細菌によって70℃以上の醗酵熱を発
生させながら醗酵させた腐植物と、これまた加工の必要
なく入手容易なカニ、エビなどの甲殻類や昆虫類、軟体
動物などのキチンの存在するキチン質物そのままと、キ
チンの分解に大きく関与するヘテロトロフに属する土壌
微生物とを混和した状態で空気の供給下に好気性醗酵さ
せるだけで植物病の防疫のほか土壌の団粒化、保水性に
大きな効果を発揮できる有機質醗酵肥料を安直に量産で
きるものであって、有機農業界にもたらすところ極めて
大なものである。
や食品残滓物その他の安直に入手できる適当な易分解性
有機物を特に好熱性細菌によって70℃以上の醗酵熱を発
生させながら醗酵させた腐植物と、これまた加工の必要
なく入手容易なカニ、エビなどの甲殻類や昆虫類、軟体
動物などのキチンの存在するキチン質物そのままと、キ
チンの分解に大きく関与するヘテロトロフに属する土壌
微生物とを混和した状態で空気の供給下に好気性醗酵さ
せるだけで植物病の防疫のほか土壌の団粒化、保水性に
大きな効果を発揮できる有機質醗酵肥料を安直に量産で
きるものであって、有機農業界にもたらすところ極めて
大なものである。
第1図は本発明の実施説明図である。 1:混合機、2:醗酵機、3:通気管、4:送風機、5:温度計、
6:空気調節弁、7:混合機、8:醗酵機、9:通気管、10:送
風機。
6:空気調節弁、7:混合機、8:醗酵機、9:通気管、10:送
風機。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C05F 1:00 3:00)
Claims (1)
- 【請求項1】易分解性有機物を好熱性細菌によって70℃
以上の醗酵熱を発生させながら醗酵させた腐植物に、キ
チンが存在する動物類の生体、外殻、加工残滓などのキ
チン質物をそのまま混和してこれにヘテロトロフに属す
る土壌微生物を加えて空気の供給下に好気性醗酵処理す
ることを特徴とする有機質醗酵肥料の製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2025467A JPH0813714B2 (ja) | 1990-02-05 | 1990-02-05 | 有機質醗酵肥料の製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2025467A JPH0813714B2 (ja) | 1990-02-05 | 1990-02-05 | 有機質醗酵肥料の製造法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03228888A JPH03228888A (ja) | 1991-10-09 |
JPH0813714B2 true JPH0813714B2 (ja) | 1996-02-14 |
Family
ID=12166833
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2025467A Expired - Lifetime JPH0813714B2 (ja) | 1990-02-05 | 1990-02-05 | 有機質醗酵肥料の製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0813714B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN107652055A (zh) * | 2017-10-25 | 2018-02-02 | 广西田东乾译实业有限公司 | 一种微生物菌肥的制备工艺 |
Families Citing this family (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2957365B2 (ja) * | 1992-10-12 | 1999-10-04 | 備北粉化工業株式会社 | 植物用カルシウム付与剤 |
JP2002284615A (ja) * | 2001-03-28 | 2002-10-03 | Miroku Technology:Kk | 好熱性細菌を含む白紋羽病防除剤、及び白紋羽病防除方法 |
KR20020033450A (ko) * | 2002-04-08 | 2002-05-06 | 장영수 | 유리아미노산 함유의 누에번데기를 이용한 생물자극형비료. |
JP2005162497A (ja) * | 2003-11-11 | 2005-06-23 | Development Bank Of Japan | 堆肥化処理方法及び装置 |
JP2005343772A (ja) * | 2004-06-07 | 2005-12-15 | Hobai Sangyo Kk | 有機質肥料用組成物および有機質肥料の製造方法 |
CN103274872B (zh) * | 2013-04-24 | 2015-11-25 | 陆玉 | 一种以虾壳粉为主料的生物有机肥及其制备方法 |
CN104130053A (zh) * | 2014-07-12 | 2014-11-05 | 合肥长润农业科技有限公司 | 一种含木纤维的长效缓释复合肥料 |
CN104557306A (zh) * | 2014-12-31 | 2015-04-29 | 山东海森现代农业专业合作联合社 | 一种旱薄土壤培育型有机肥及制备方法及应用 |
CN104591929A (zh) * | 2015-02-04 | 2015-05-06 | 周一鸿 | 一种生物有机肥的制备工艺 |
CN109988021A (zh) * | 2019-04-17 | 2019-07-09 | 安徽泓森高科林业股份有限公司 | 一种高养分含量复合肥及其制备方法 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS61209981A (ja) * | 1985-03-12 | 1986-09-18 | 片倉チツカリン株式会社 | 肥料の製造法 |
JPS61270290A (ja) * | 1985-05-22 | 1986-11-29 | 株式会社 ア−ゼロンジヤパン | キチン質を含有する物質を発酵させた有機肥料 |
-
1990
- 1990-02-05 JP JP2025467A patent/JPH0813714B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN107652055A (zh) * | 2017-10-25 | 2018-02-02 | 广西田东乾译实业有限公司 | 一种微生物菌肥的制备工艺 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH03228888A (ja) | 1991-10-09 |
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