JPH08137097A - フォトレジスト組成物及びエッチング方法 - Google Patents

フォトレジスト組成物及びエッチング方法

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JPH08137097A
JPH08137097A JP6271402A JP27140294A JPH08137097A JP H08137097 A JPH08137097 A JP H08137097A JP 6271402 A JP6271402 A JP 6271402A JP 27140294 A JP27140294 A JP 27140294A JP H08137097 A JPH08137097 A JP H08137097A
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JP
Japan
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group
photoresist composition
photoresist
alkyl group
photosensitive
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JP6271402A
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Inventor
Hiroshi Yoshimoto
洋 吉本
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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  • Photosensitive Polymer And Photoresist Processing (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Materials For Photolithography (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 高感度、現像残りが発生しない、塗布性に優
れ、濾過時のフィルター目詰まりが発生しない、マイク
ロフォトレジスト、半導体加工用及び平版用の感光性印
刷版に利用することができるフォトレジスト組成物、ま
た上記フォトレジスト組成物を用いた基板をウェットエ
ッチングする方法を提供することである。 【構成】 a)ノボラック樹脂、b)酸架橋性化合物、
c)プロピレングリコールモノアルキルエーテル及び/
又はそのエステル類、並びにd)特定の感光性s−トリ
アジン化合物を含有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、紫外線感応性の特定の
酸発生剤、酸によって架橋反応を誘起される化合物とア
ルカリ可溶性ノボラック樹脂とを含有して成る、紫外線
に感応するフォトレジスト組成物に関するものであり、
更に詳しくは塗布性に優れ、かつ濾過時のフィルター目
詰まりが実質上発生しないフォトレジスト組成物に関す
るものである。
【0002】本発明は、エッチング方法に関する。本発
明によるフォトレジスト組成物は、ガラス、又は半導体
ウエハー、セラミックス、金属等の基板上にスピン塗布
法又はローラー塗布法で0.5〜3μmの厚みに塗布さ
れる。その後、加熱、乾燥し、露光マスクを介して回路
パターン等を紫外線照射により焼き付け、更に露光後加
熱工程(PEB)を経てから現像すればネガ画像が得ら
れる。更にこの画像をマスクとしてエッチングする事に
より基板にパターン状の加工を施すことができる。
【0003】代表的な応用分野は液晶、サーマルヘッド
等の回路基板の製造工程、IC等の半導体製造、更にそ
の他のフォトフアプリケーション工程である。また、こ
の画像と支持基板とのインクへの親和性の差を利用して
平版印刷版に適用することもできる。
【0004】
【従来の技術】半導体基板の加工の高集積度化に伴いフ
ォトレジストの高解像力化が求められている。しかし、
環化ゴムとビスアジド等の光架橋剤とからなるネガレジ
ストは現像過程で膨潤を起こし、解像力を損なう事が知
られている。ノボラック樹脂とナフトキノンジアジド等
の溶解抑止剤からなるポジ型フォトレジストではかかる
膨潤が起こらず、高い解像力が得られる。従って現在半
導体等の微細加工はポジ型レジストを用いたリソグラフ
ィーが中心となっている。
【0005】結合剤としてのノボラック樹脂は、膨潤せ
ずに現像液に可溶であることがこのような利点をもたら
している。またノボラック樹脂はレジストに高いプラズ
マエッチ耐性を与え、しかも水性アルカリで現像可能に
する等の利点をもたらす。従って、特に半導体の微細加
工用途等には、レジストの基剤となる結合剤として最も
望ましいものの一つである。
【0006】ナフトキノンジアジドとノボラック樹脂か
らなるポジ型フォトレジストに於いては、高解像力を得
るための種々の材料設計上の試みがなされており、数多
くの特許、文献が開示されている。例えば、ポジ型フォ
トレジストに於いては解像力を支配する因子として、ナ
フトキノンジアジド化合物によるノボラック樹脂の溶解
抑制作用が重要であることが判っている。この効果が大
きいほど、現像過程で露光部と未露光部の溶解コントラ
ストが大きくとれるためである。このような溶解抑制作
用の本質については、ノボラック樹脂や感光剤の分子構
造と関連させて、近年多くのことが判ってきている。例
えば、SPIEマイクロリソグラフィーシンポジウムの
講演論文集、第920巻349号、第1262巻476
頁、同493頁等はこの溶解抑制効果をノボラック樹脂
の分子構造や物理的性質と関係づけて論じており、この
他にも多数の文献、特許がかかる視点を論じている。
【0007】一方、加工のためのパターン転写に於い
て、形成させるパターンやマスクの種類によっては、レ
ジストはポジ像でなくネガ像を形成するものの方が望ま
れる場合もある。ノボラック樹脂を結合剤として用いた
ネガレジストとしては、ビスアジド等の光架橋剤を含有
するものが知られているが、現像のラチチュードが狭
く、また光架橋剤の光吸収が大きいため、レジストパタ
ーンの断面形状が逆台形を呈するという重大な欠点があ
る。
【0008】別に光酸発生剤と、酸を触媒としてアルカ
リ可溶性樹脂の結合剤に硬化反応を起こす添加剤とを組
み合わせてアルカリ可溶性樹脂に添加し、ネガ型感光性
樹脂組成物を得る方法がある。この方法に於いては、露
光に続く反応過程で触媒反応に基づく化学的な反応収率
の増幅が期待できるので、感光剤の添加量、即ち光吸収
成分の量を減ずることができる。それ故ネガ型に特有の
上記の断面形状の問題を解決することが可能であり、微
細加工用のレジスト材料として有望と期待できる。ま
た、化学的な増幅を伴う反応系であることから高い量子
収率、即ち高い感度が期待できる。従って、この感光性
組成物を平版印刷用の感光層として用いれば、レーザー
光での描画等にも適した高感度刷版に利用することがで
きる。
【0009】かかる光架橋性樹脂組成物については次の
ような先行技術が知られている。すなわち特公昭54−
23574号公報は有機ハロゲン化物からなる光酸発生
剤と組合せ、アルカリ可溶性樹脂等を光硬化させる技術
を開示している。西独公開特許2057473号公報に
は、ジアゾ化合物からなる光酸発生剤とメチロール化メ
ラミン等からなる光架橋性組成物の結合剤としてフェノ
ール樹脂を適用できることが記載されている。
【0010】特公昭62−44258号公報は二核もし
くは三核の芳香族基を有するs−トリアジン化合物を用
いた同様の技術を開示している。特開昭60−2631
43号公報は光酸発生剤とメラミン樹脂等の酸架橋性ア
ミノプラスト樹脂、それに一般的なノボラック樹脂から
なる組成物を開示しており、水性現像可能で熱安定性の
高いネガ画像が得られるとしている。
【0011】特開昭62−164045号公報はかかる
組成物の光酸発生剤として、遠紫外域に光吸収を有する
有機ハロゲン化物が有利に使えることを述べている。同
様に特開平2−52348号公報は類似の系の光酸発生
剤として、特定領域のpKa値を持つ有機ハロゲン化物
が有利であることを述べている。特開平2−15426
6号公報は同様な光架橋性組成物の光酸発生剤としてオ
キシムスルフォン酸エステル類が有効であることを示し
ている。
【0012】特開平5−341522号明細書中には同
様な光架橋性組成物の光酸発生剤として特定の含窒素ト
リハロメチルトリアジン化合物類が有効であることを示
している。特開平5−313370号公報は同様な光架
橋性組成物の光酸発生剤として特定のトリハロメチルト
リアジン化合物類の使用により高解像となることを示し
ている。
【0013】また別な例としては、特開平2−1460
44号公報が、特定のトリクロロメチルトリアジン基を
有する光酸発生剤とアルコキシ化メラミンにm−クレゾ
ールを30%以上含有するノボラック樹脂を組み合わせ
た組成物が、高エネルギー線露光用に有用であることを
述べている。更に、欧州特許397460A号公報に
は、同様な組成物に於いて分岐度の高いノボラック樹脂
を用いることが示されている。しかし、いずれの公報の
組成物においても近紫外域の光に対して十分な感度を示
すものがなく、特に液晶表示板用途の基板加工においけ
る露光波長であるg線(436nm)やh線(405n
m)に対して十分な感度を有していないのが現実であ
る。
【0014】更に、特願平5−251778号明細書中
では感光性s−トリアジン化合物と、ノボラック樹脂、
酸架橋性化合物を組み合わせたレジスト組成物が高感度
で現像残りが発生しにくいことを示している。しかし、
塗布性と濾過時のフィルター目詰まりに問題があった。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、感度が高くかつ現像残りが発生しにくく、更に塗布
性に優れかつ濾過時のフィルター目詰まりが実質上発生
しないフォトレジスト組成物を提供することである。更
に本発明の目的は、液晶表示基板加工用のマイクロフォ
トレジストとして特に有用であるが、その高感度という
特徴を生かして半導体加工用及び平版用の感光性印刷版
に利用することもできるフォトレジスト組成物を提供す
ることである。
【0016】更に本発明の目的は、上記フォトレジスト
組成物を用いた基板をウェットエッチングする方法を提
供することである。
【0017】
【課題を解決するための手段】発明者らは種々研究の結
果、上記課題は、a)ノボラック樹脂、b)酸架橋性化
合物、c)プロピレングリコールモノアルキルエーテル
及び/又はそのエステル類、並びにd)一般式(I)で
示される感光性s−トリアジン化合物を含有しているフ
ォトレジスト組成物によって特異的に塗布性に優れかつ
濾過時のフィルター目詰まりが実質上発生しにくくなる
事を見いだした。
【0018】
【化2】
【0019】一般式(I)において、R1,R2はそれぞ
れ独立に炭素原子1〜3個を有するハロアルキル基また
はハロアルケニル基を、R3はハロゲン原子、アルキル
基、置換アルキル基、アルコキシ基、アリール基または
置換アリール基を、R4〜R5はそれぞれ独立に水素原
子、ハロゲン原子、アルキル基、置換アルキル基、アル
コキシ基、アリール基または置換アリール基を表す。
【0020】即ち、本発明は、光酸発生剤として特定の
構造を有する感光性s−トリアジンを含有することによ
り、塗布性に優れ且つ濾過時のフィルター目詰まりが実
質上発生しにくくなるフォトレジスト組成物(以下、感
光性組成物とする場合もある。)を提供することができ
る。
【0021】また本発明は、ネガ型でもポジ型でもよい
が、好ましくはネガ型のフォトレジスト組成物である。
【0022】以下に本発明を詳細に説明する。一般式
(I)の具体例としては下記(化3)の(1)〜(1
6)をあげることができる。また、比較化合物として
(17)〜(19)を例示した。
【0023】
【化3】
【0024】本発明の組成物に於いて、前記酸発生剤は
全固形分中の0.001〜40重量%、好ましくは0.
05〜20重量%、更に好ましくは0.1〜10重量%
の範囲で用いる。酸発生剤の量が少なすぎる場合には高
感度が得られず、更に画像の膜減りが増加して形状が悪
化する。多すぎる場合には現像残りが増加したり、画像
の断面形状が逆台形を呈したりするので好ましくない。
また、用いようとする光酸発生剤の吸収波長が露光波長
と充分重なっていることが望ましいが、これがうまく合
致しない場合には、種々の分光増感剤の添加によってこ
れを補うことができる。
【0025】このような方法の具体例は例えば、特開平
3−87748号公報、米国特許410201号、欧州
特許422570A号公報等に開示されている。本発明
の酸架橋性化合物としては、酸触媒のもとで、あるいは
加熱との併用で架橋、または重合反応によりノボラック
樹脂のアルカリへの溶解性を減ずる化合物を包含してい
る。このような化合物の典型的なものの一つはフォルム
アルデヒドプレカーサーとしてのメチロール基、あるい
は置換されたメチロール基を有する化合物であり、下記
一般式で表される構造を含むものである。
【0026】 (R6 O−CH2)n−A−(CH2−OR7 )m 上記式中、Aは、式BまたはB−Y−Bで示される基で
あり、Bは置換、もしくは非置換の単核、もしくは縮合
多核芳香族炭化水素または、酸素及び/または硫黄及び
/または窒素含有の複素環化合物を意味する。Yは単結
合、またはC1〜C4のアルキレン、置換アルキレン、ア
リーレン、置換アリーレン、アリールアルキレン、もし
くは−O−、−S−、−SO2−、−CO−、−COO
−、−OCOO−、−CONH−結合、及びこれらの結
合を有するような置換、または非置換のアルキレン基を
意味する。またYはフェノール樹脂のような重合体であ
ってもよい。
【0027】R6 、及びR7 は、それぞれ独立に水素原
子、炭素数1〜4のアルキル、シクロアルキル、置換も
しくは非置換のアリール、アルカリール、アリールアル
キル、またはアシル基を意味する。n は1〜3、m は0
〜3の範囲である。このような化合物の具体例としては
様々なアミノプラスト類またはフェノプラスト類、即ち
尿素−フォルムアルデヒド、メラミン−フォルムアルデ
ヒド、ベンゾグアナミン−フォルムアルデヒド、グリコ
ールウリル−フォルムアルデヒド樹脂やそれらの単量
体、もしくはオリゴマーがある。これらは、塗料用のベ
ヒクル等の用途に多く製造者のものが市販されている。
例えば、アメリカンサイアナミッド社が製造するCym
el(登録商標)300、301、303、350、3
70、380、1116、1130、1123、112
5、1170等、あるいは三和ケミカル社製ニカラック
(登録商標)MW30、MW30M、MW30HM、M
X45、BX4000等のシリーズをその典型例として
上げることができる。これらは1種類でも2種以上を組
み合わせて用いてもよい。
【0028】また別な具体例としては、フォルムアルデ
ヒドプレカーサーとなり得るようなメチロール化または
アルコキシメチル化されたフェノール誘導体がある。こ
れらは単量体として用いても、レゾール樹脂、ベンジル
エーテル樹脂のように樹脂化されたものを用いてもよ
い。また酸架橋性化合物の別な系統として、シラノール
基を有する化合物、例えば特開平2−154266号公
報、同2−173647号公報に開示されているような
化合物を用いることもできる。
【0029】本発明の組成物中で、これらの酸架橋性化
合物はノボラック樹脂に対して0.001〜30重量
%、好ましくは0.05〜25重量%、更に好ましくは
0.1〜20重量%の範囲で用いる。酸架橋性化合物の
量が少なすぎる場合には高感度が得られず、更に画像の
膜減りが増加して形状が悪化する。多すぎる場合には、
基板加工後の剥離性が悪化するので好ましくない。
【0030】本発明に用いられるノボラック樹脂は所定
のモノマーを主成分として、酸性触媒の存在下、アルデ
ヒド類と付加縮合させることにより得られる。所定のモ
ノマーとしては、フェノール、m−クレゾール、p−ク
レゾール、o−クレゾール等のクレゾール類、2,5−
キシレノール、3,5−キシレノール、3,4−キシレ
ノール、2,3−キシレノール等のキシレノール類、m
−エチルフェノール、p−エチルフェノール、o−エチ
ルフェノール、p−t−ブチルフェノール、2,3,5
−トリメチルフェノール等のアルキルフェノール類、p
−メトキシフェノール、m−メトキシフェノール、3,
5−ジメトキシフェノール、2−メトキシ−4−メチル
フェノール、m−エトキシフェノール、p−エトキシフ
ェノール、m−プロポキシフェノール、p−プロポキシ
フェノール、m−ブトキシフェノール、p−ブトキシフ
ェノール等のアルコキシフェノール類、2−メチル−4
−イソプロピルフェノール等のビスアルキルフェノール
類、m−クロロフェノール、p−クロロフェノール、o
−クロロフェノール、ジヒドロキシビフェニル、ビスフ
ェノールA、フェニルフェノール、レゾルシノール、ナ
フトール等のヒドロキシ芳香化合物を単独もしくは2種
類以上混合して使用することができるが、これらに限定
されるものではない。
【0031】アルデヒド類としては、例えばホルムアル
デヒド、パラホルムアルデヒド、アセトアルデヒド、プ
ロピルアルデヒド、ベンズアルデヒド、フェニルアセト
アルデヒド、α−フェニルプロピルアルデヒド、β−フ
ェニルプロピルアルデヒド、o−ヒドロキシベンズアル
デヒド、m−ヒドロキシベンズアルデヒド、p−ヒドロ
キシベンズアルデヒド、o−クロロベンズアルデヒド、
m−クロロベンズアルデヒド、p−クロロベンズアルデ
ヒド、o−ニトロベンズアルデヒド、m−ニトロベンズ
アルデヒド、p−ニトロベンズアルデヒド、o−メチル
ベンズアルデヒド、m−メチルベンズアルデヒド、p−
メチルベンズアルデヒド、p−エチルベンズアルデヒ
ド、p−n−ブチルベンズアルデヒド、フルフラール、
クロロアセトアルデヒド及びこれらのアセタール体、例
えばクロロアセトアルデヒドジエチルアセタール等を使
用することができるが、これらの中で、ホルムアルデヒ
ドを使用するのが好ましい。
【0032】これらのアルデヒド類は、単独でもしくは
2種類以上組み合わせて用いられる。酸性触媒としては
塩酸、硫酸、ギ酸、酢酸、シュウ酸等を使用することが
できる。こうして得られたノボラック樹脂の重量平均分
子量は、1,000〜30,000の範囲であることが
好ましい。1,000未満では未露光部の現像後の膜減
りが大きく、30,000を越えると現像速度が小さく
なってしまう。特に好適なのは2,000〜20,00
0の範囲である。
【0033】ここで、重量平均分子量はゲルパーミエー
ションクロマトグラフィーのポリスチレン換算値をもっ
て定義される。本発明の組成物に於いて、これらのノボ
ラック樹脂は皮膜形成に必要な濃度で存在させるが、こ
れは全固形分中の40重量%以上、好ましくは60〜9
9%、更に好ましくは70〜99%の範囲で用いる。
【0034】本発明組成物中には現像液への溶解促進
等、感度調節、及びその他の特性改良のために、低分子
の芳香族ポリヒドロキシ化合物を含有させることができ
る。このようなポリヒドロキシ化合物としてはナフトキ
ノンジアジド・ノボラック樹脂からなるポジ型フォトレ
ジストの溶解促進用添加剤として知られている数多くの
化合物がそのまま適用できる。但し、通常の溶解促進効
果の範囲では増感効果と膜減りとが同時に起こることが
多いので、レジスト組成に合わせ、ポリヒドロキシ化合
物自身のアルカリ溶解性の最適なものを組み合わせる等
して、このような問題点の最も少ないものを選ぶ。
【0035】本発明の感光性組成物には必要に応じて、
更に染料、顔料、可塑剤、界面活性剤、光増感剤等を含
有させることができる。その具体例を挙げるならば、メ
チルバイオレット、クリスタルバイオレット、マラカイ
トグリーン等の染料、ステアリン酸、アセタール樹脂、
フエノキシ樹脂、アルキッド樹脂、エポキシ樹脂等の可
塑剤、ヘキサメチルジシラザン、クロロメチルシラン、
有機燐酸化合物、尿素類等の接着助剤及びノニルフエノ
キシポリ (エチレンオキシ)エタノール、オクチルフエ
ノキシポリ(エチレンオキシ)エタノール等の界面活性
剤がある。
【0036】特に染料に於いては、分子内に芳香族水酸
基、カルボン酸基等のアルカリ可溶基を含む染料、例え
ばクルクミン等が特に有利に使用される。好適な染料と
しては油性染料及び塩基性染料がある。具体的にはオイ
ルイエロー#101、オイルイエロー#103、オイル
ピンク#312、オイルグリーンBG、オイルブルーB
OS,オイルブルー#603、オイルブラックBY、オ
イルブラックBS、オイルブラックT−505(以上オ
リエント化学工業株式会社製)、クリスタルバイオレッ
ト(CI42555)、メチルバイオレット(CI42
535)、ローダミンB(CI45170B)、マラカ
イトグリーン(CI42000)、メチレンブルー(C
I52015)等を挙げることができる。
【0037】さらに、下記に挙げるような分光増感剤を
添加して、本発明の感光性組成物のi線及び/又はh線
及び/又はg線における感度を向上させることができ
る。好適な分光増感剤としては、具体的にはp,p’−
テトラメチルジアミノベンゾフェノン、p,p’−テト
ラエチルジアミノベンゾフェノン、2−クロロチオキサ
ントン、アントロン、9−エトキシアントラセン、アン
トラセン、ペリレン、アクリジンオレンジ、ベンゾフラ
ビン、セトフラビン−T、9,10−ジフェニルアント
ラセン、9−フルオレノン、アセトフェノン、フェナン
トレン、2−ニトロフルオレン、5−ニトロアセナフテ
ン、ベンゾキノン、2−クロロ−4−ニトロアニリン、
N−アセチル−p−ニトロアニリン、p−ニトロアニリ
ン、N−アセチル−4−ニトロ−1−ナフチルアミン、
ピクラミド、アントラキノン、2−エチルアントラキノ
ン、2−tert−ブチルアントラキノン1,2−ベンズア
ンスラキノン、3−メチル−1,3−ジアザ−1,9−
ベンズアンスロン、ジベンザルアセトン、3,3’−カ
ルボニル−ビス(5,7−ジメトキシカルボニルクマリ
ン)及びコロネン等であるがこれに限定されるものでは
ない。
【0038】本発明の感光性組成物は、上記各成分を溶
解する溶媒に溶かして基板上に塗布する。ここで使用す
る溶媒としては、プロピレングリコールモノメチルエー
テル、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテ
ート、プロピレングリコールモノエチルエーテルアセテ
ート等が好ましく、これらの溶媒を単独あるいは混合し
て使用する。
【0039】上記溶媒に界面活性剤を加えることもでき
る。具体的には、ポリオキシエチレンラウリルエーテ
ル、ポリオキシエチレンステアリルエーテル、ポリオキ
シエチレンセチルエーテル、ポリオキシエチレンオレイ
ルエーテル等のポリオキシエチレンアルキルエーテル
類、ポリオキシエチレンオクチルフェノールエーテル、
ポリオキシエチレンノニルフェノールエーテル等のポリ
オキシエチレンアルキルアリルエーテル類、ポリオキシ
エチレン・ポリオキシプロピレンブロックコポリマー
類、ソルビタンモノラウレート、ソルビタンモノパルミ
テート、ソルビタンモノステアレート、ソルビタンモノ
オレエート、ソルビタントリオレエート、ソルビタント
リステアレート等のソルビタン脂肪酸エステル類、ポリ
オキシエチレンソルビタンモノラウレート、ポリオキシ
エチレンソルビタンモノパルミテ−ト、ポリオキシエチ
レンソルビタンモノステアレート、ポリオキシエチレン
ソルビタントリオレエート、ポリオキシエチレンソルビ
タントリステアレート等のポリオキシエチレンソルビタ
ン脂肪酸エステル類等のノニオン系界面活性剤、エフト
ップEF301,EF303,EF352(新秋田化成
(株)製)、メガファックF171,F173 (大日
本インキ(株)製)、フロラ−ドFC430,FC43
1(住友スリーエム(株)製)、アサヒガードAG71
0,サーフロンS−382,SC101,SC102,
SC103,SC104,SC105,SC106(旭
硝子(株)製)等のフッ素系界面活性剤、KP341
(信越化学工業(株)製)等のシリコン含有基を有する
界面活性剤やアクリル酸系もしくはメタクリル酸系
(共)重合ポリフローNo.75,No.95(共栄社
油脂化学工業(株)製)等を挙げることができる。これ
らの界面活性剤の配合量は、本発明の組成物中の固形分
に対して、通常、2重量%以下、好ましくは1重量%以
下である。
【0040】これらの界面活性剤は単独で添加してもよ
いし、また、いくつかの組み合わせで添加することもで
きる。上記感光性樹脂組成物を液晶表示板の製造に使用
されるような基板(例:ガラス/ITO被覆、ガラス/
窒化シリコン被覆)や精密集積回路素子の製造に使用さ
れるような基板(例:シリコン/二酸化シリコン被覆)
上にスピナー、コーター等の適当な塗布方法により塗布
後、所定のマスクを通して露光し、露光後80℃から1
30℃程度の温度で加熱工程を加え(PEB)、それか
ら現像することにより良好なレジストパターンを得るこ
とができる。
【0041】また本発明の感光性樹脂組成物を平版印刷
用に用いる場合には、例えば電解グレイニングや機械研
磨等の方法で粗面化したアルミニウム板を陽極酸化した
支持体等に、本組成物を1から2μm程度の厚みに塗布
して用いることができる。本発明の感光性組成物の現像
液としては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸
ナトリウム、ケイ酸ナトリウム、メタケイ酸ナトリウ
ム、アンモニア水等の無機アルカリ類、エチルアミン、
n−プロピルアミン等の第一アミン類、ジエチルアミ
ン、ジ−n−ブチルアミン等の第二アミン類、トリエチ
ルアミン、メチルジエチルアミン等の第三アミン類、ジ
メチルエタノールアミン、トリエタノールアミン等のア
ルコールアミン類、テトラメチルアンモニウムヒドロキ
シド、テトラエチルアンモニウムヒドロキシド等の第四
級アンモニウム塩、ピロール、ピヘリジン等の環状アミ
ン類等のアルカリ類の水溶液を使用することができる。
【0042】更に、上記アルカリ類の水溶液にアルコー
ル類、界面活性剤を適当量添加して使用することもでき
る。本発明のエッチング方法は、本発明のネガ型フォト
レジスト組成物でもポジ型フォトレジスト組成物のどち
らでも用いることができ、好ましくはネガ型フォトレジ
スト組成物である。本発明のネガ型フォトレジスト組成
物を用いた基板のエッチング方法は、(1)基板上にフ
ォトレジストを塗布する工程、(2)該フォトレジスト
にパターン露光した後現像する工程、(3)該パターン
をレジストとして基板をウェットエッチングする工程、
を含むエッチング方法において、該フォトレジストとし
て本発明のフォトレジスト組成物を用いるエッチング方
法である。
【0043】このような本発明のエッチング方法として
は、従来の方法を用いることができる。
【0044】
【実施例】以下、本発明を実施例により更に詳細に説明
するが、本発明の内容がこれにより限定されるものでは
ない。 実施例1〜16,比較例1〜3 クレゾールノボラック樹脂(m/p=6/4;Mw=4
500)を5gと酸架橋剤としてメチロール化メラミン
を主成分とするニカラック(登録商標:三和ケミカル社
製)MW30Mを0.5g、更に光酸発生剤として(化
3)で表され且つ表1に記載の化合物を、14.4gの
プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテートに
溶解し、フォトレジスト組成物を調製した。このフォト
レジスト組成物をスピナーを用いて清浄なシリコンウェ
ハー上に塗布し、90℃のホットプレート上で60秒間
乾燥して、膜厚1.5μmのレジスト膜を得た。このレ
ジスト膜の塗布性の程度を観察し、更に0.2μmのミ
クロフィルターでこの組成物を濾過して、濾過性の良否
のランク付けを行った。
【0045】結果は表1にまとめた。これから明らかな
ように、本発明にかかる組成物は塗布性に優れかつ濾過
時のフィルター目詰まりが実質上発生しないことが判
る。
【0046】
【表1】
【0047】
【発明の効果】本発明は、感度が高くかつ現像残りが発
生しにくく、更に塗布性に優れかつ濾過時のフィルター
目詰まりが実質上発生しないフォトレジスト組成物を提
供することができる。更に本発明は、液晶表示基板加工
用のマイクロフォトレジストとして特に有用であるが、
その高感度という特徴を生かして半導体加工用及び平版
用の感光性印刷版に利用することもできるフォトレジス
ト組成物を提供することができる。
【0048】更に本発明は、上記フォトレジスト組成物
を用いた基板をウェットエッチングする方法を提供する
ことができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03F 7/40 521 H01L 21/027

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 a)ノボラック樹脂、b)酸架橋性化合
    物、c)プロピレングリコールモノアルキルエーテル及
    び/又はそのエステル類、並びにd)一般式(I)で示
    される感光性s−トリアジン化合物を含有しているフォ
    トレジスト組成物。 【化1】 一般式(I)において、R1、R2はそれぞれ独立に炭素
    原子1〜3個を有するハロアルキル基またはハロアルケ
    ニル基を、R3はハロゲン原子、アルキル基、置換アル
    キル基、アルコキシ基、アリール基または置換アリール
    基を、R4〜R5はそれぞれ独立に水素原子、ハロゲン原
    子、アルキル基、置換アルキル基、アルコキシ基、アリ
    ール基または置換アリール基を表す。
  2. 【請求項2】 (1)基板上にフォトレジストを塗布す
    る工程、(2)該フォトレジストにパターン露光した後
    現像する工程、(3)該パターンをレジストとして基板
    をウェットエッチングする工程、を含むエッチング方法
    において、該フォトレジストとして請求項1に記載のフ
    ォトレジスト組成物を用いることを特徴とするエッチン
    グ方法。
JP6271402A 1994-11-04 1994-11-04 フォトレジスト組成物及びエッチング方法 Pending JPH08137097A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100906795B1 (ko) * 2003-03-12 2009-07-09 주식회사 동진쎄미켐 액정표시장치 회로용 포토레지스트 조성물
CN103174439A (zh) * 2013-04-11 2013-06-26 上海隧道工程股份有限公司 盾构法隧道缓凝型同步注浆的施工方法

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