JPH08136915A - 強誘電性液晶表示素子 - Google Patents

強誘電性液晶表示素子

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JPH08136915A
JPH08136915A JP6296009A JP29600994A JPH08136915A JP H08136915 A JPH08136915 A JP H08136915A JP 6296009 A JP6296009 A JP 6296009A JP 29600994 A JP29600994 A JP 29600994A JP H08136915 A JPH08136915 A JP H08136915A
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ferroelectric liquid
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JP6296009A
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Takashi Miyashita
崇 宮下
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 セルギャップが大きく、高歩留率で製造する
ことができる強誘電性液晶表示素子を提供することであ
る。 【構成】 強誘電性液晶は、対向面に電極22、31と
配向膜23、32が形成された一対の基板11、12
と、強誘電性液晶13と、一対の偏光板14、15と、
位相板16と、より構成される。強誘電性液晶13の屈
折率異方性Δnとその厚さdの積Δn・dの積と可視領
域の所定波長λとの比Δn・d/λが、1以上の整数m
に対してΔn・d/λ=m+1/2の関係をほぼ充足す
る。これにより、dを6μm程度以上に大きくすること
ができる。dの増加による表示の着色を位相板16が防
止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は強誘電性液晶表示素子
に関し、特に、セルギャップがTN液晶表示素子と同程
度に大きく且つ表示画像の着色が少ない強誘電性液晶表
示素子に関する。
【0002】
【従来の技術】強誘電性液晶表示素子は、電極と配向膜
を形成した一対の基板を対向して配置して形成した液晶
セル内に、強誘電性液晶を充填し、この液晶セルを挟ん
で一対の偏光板を配置した構造を有する。強誘電性液晶
表示素子は、TN液晶表示素子等と比較すると、応答速
度が速く、また、視野角が広いという長所を有する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の強誘電
性液晶表示素子は、そのセルギャップが約1.5ないし
2.0μm程度であり、通常のTN液晶表示素子のセル
ギャップである6μmの1/3程度と、非常に小さい。
このため、液晶セルの形成、特に、適正なセルギャップ
の形成が困難であり、製造時の歩留まり率が低いという
問題がある。
【0004】この発明は上記実状に鑑みてなされたもの
で、高歩留率で製造することができる強誘電性液晶表示
素子を提供することを目的とする。また、この発明はセ
ルギャップの大きい強誘電性液晶表示素子を提供するこ
とを他の目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明の強誘電性液晶表示素子は、対向面に電極
と配向膜がそれぞれ形成された一対の基板と、前記一対
の基板間に挟持され、有効屈折率Δnとその厚さdの積
Δn・dと可視領域の所定波長λとの比Δn・d/λ
が、1以上の整数mに対してΔn・d/λ=m+1/2
の関係をほぼ充足する強誘電性液晶と、前記一対の基板
を挟んで配置された一対の偏光板と、前記一対の偏光板
の間に配置された位相差板と、より構成されることを特
徴とする。
【0006】
【作用】Δn・d/λ=m+1/2の関係が成立すると
き、液晶表示素子の透過率は最大値になる。また、この
とき、強誘電性液晶の層の厚さdは6μm程度と、強誘
電性液晶表示素子としては大きな値となる。従って、こ
の発明によれば液晶表示素子の最大透過率を確保しつつ
大きなセルギャップを確保できる。しかし、dが大きく
なるに従って、強誘電性液晶を通過した光の波長毎の偏
光状態の差が大きくなり、表示画像が着色する。位相差
板は波長毎の偏光状態の差を小さくし、表示画像が着色
の着色を防止する。
【0007】
【実施例】以下、この発明の実施例にかかる強誘電性液
晶表示素子をその論理面から説明し、次に、その具体的
な構成及び作用を説明する。
【0008】偏光子と強誘電性液晶セルと検光子とより
形成される強誘電性液晶表示素子の光学特性は、近似的
に強誘電性液晶の有効屈折率Δnと有効チルト角Θの2
つの物理量に依存する。有効屈折率Δnは、強誘電性液
晶を通過する光の波長(λ)に対する依存性と印加され
る電圧(V)に対する依存性を共に有し、Δn(λ、
V)と表現することができる。
【0009】有効チルト角Θは、液晶表示素子の表示面
の法線方向から見た時の、カイラルスメクティックC*
相の液晶分子の螺旋軸の方向と液晶分子の長軸方向の成
す角の平均値を意味し、印加電圧Vに対する依存性を有
し、Θ(V)と表現することができる。
【0010】強誘電性液晶に閾値(正極性の閾値Vth、
負極性の閾値−Vth)を越える電界VA、VBを印加する
と、それぞれ螺旋構造を完全にほどいた第1の配向状態
と第2の配向状態となる。ここでは、有効屈折率はその
最大値Δnmax(λ)≡Δn(λ、VA)≡Δn(λ、V
B)をとる。有効チルト角もその最大値Θmax(λ)≡Θ
(VA)≡Θ(VB)をとる。
【0011】一方、強誘電性液晶を無電界状態にして、
自然な螺旋構造を保った状態では、有効屈折率はその最
小値Δnmin(λ)≡Δn(λ、0)をとる。有効チル
ト角もその最小値0=Θmin(λ)≡Θ(0)をとる。
【0012】図4に、強誘電性液晶の例として、DHF
(Deformed Helix Ferroelectric)液晶のΔnmax
(λ)の波長依存性の一例を示す。
【0013】ポジタイプ(印加電圧0Vで光を透過)の
強誘電性液晶表示素子の場合、透過率T(λ、V)は数
式1で与えられる。
【数1】T(λ、V)=T0・sin2[2{Θ(V)+
α}]・sin2[πΔn(λ、V)d/λ]
【0014】αはラビング方向と検光子15の光学軸1
5Aの成す角度であり、図3に示すように、V=VBでΘ
max+α=π/4となるように設定する。また、偏光子
14の光学軸14Aは検光子15の光学軸15Aに対しほ
ぼπ/2となるように設定する。
【0015】この場合、V=VBでの透過率T(λ、
V)は数式2に示す最大値をとる。
【数2】Tmax(λ)≡T(λ、VB)=T0・sin2[π
Δnmax(λ)d/λ]
【0016】数式2が最大となるための条件は数式3で
与えられる。
【数3】 Δnmax(λ)d/λ=m+1/2 m=0、1、
2、・・・・・・ 図4に示すように、可視領域における代表的な波長であ
るλ=589nmにおいて、Δnmaxは0.16程度と
なる。ここで、m=0を選択すると、液晶表示素子のセ
ルギャップdが約2μmと、小さくなる。
【0017】一方、この実施例ではm=1、2、3・・・・
・・を選択する。ここで、λ=589nmに対してm=1
を選択すると、セルギャップが約6μmとなる。この値
は、代表的なTN型液晶表示素子のセルギャップの値と
同等であり、素子の製造が容易であり、量産時の生産性
が非常に高くなる。
【0018】しかし、m=1、2、・・・・・・の場合には、
m=0の場合と比較して表示が着色するという問題があ
る。即ち、有効屈折率Δnが光の波長λに依存するため
に、RGBの光毎に数式3を満たすギャップ長dが異な
り、図5(A)に模式的に示すように、強誘電性液晶を
通過した各色の光の偏光状態が大きく異なってしまい、
波長毎に検光子の透過軸を通過する光の強度が異なり、
表示が着色する。表示の着色はmが大きい程顕著であ
る。
【0019】この問題は、位相差板(位相板)を使用
し、検光子に入射するRGB各色の光の楕円偏光の楕円
率を減少させたり、図5(B)に模式的に示すように、
楕円偏光の主軸を一定方向に回転させてほぼ一致させる
ことにより、低減できる。
【0020】そこで、この発明の第1実施例では、強誘
電性液晶表示素子を、偏光子と、6μm程度の厚さdを
有するの強誘電性液晶と、位相差板と、検光子とより構
成することとした。
【0021】第1実施例の強誘電性液晶表示素子の具体
的構成を図1に断面で示す。図示するように、この強誘
電性液晶表示素子は、アクティブマトリクス型のもので
あり、一対の透明基板11、12と、一対の透明基板1
1、12間に封止された強誘電性液晶13と、透明基板
11、12を挟んで配置された偏光子14と、検光子1
5と、透明基板12と検光子15の間に配置された位相
差板16とより構成される。
【0022】透明基板11、12はガラス等から構成さ
れる。一方の透明基板(以下、TFT基板)11には、
アクティブ素子としてのTFT21と画素電極22がマ
トリクス状に配置され、これらの上に配向膜23が配置
されている。TFT21はTFT基板11上に形成され
たゲート電極24と、ゲート電極24を覆って形成され
たゲート絶縁膜25と、ゲート電極24に対向してゲー
ト絶縁膜25上に形成された半導体層26と、半導体層
26に接続されたソース電極27とドレイン電極28
と、より構成される。
【0023】図2に示すように、各TFT21のソース
電極27は対応する画素電極22に接続され、各行のT
FT21のゲート電極24は対応するゲートラインGL
に接続され、各列のTFT21のドレイン電極28は対
応するデータラインDLに接続されている。画素電極2
2は、ITO等の透明導電膜から形成される。
【0024】他方の透明基板(以下、対向基板)12に
は、画素電極22と対向して一面に対向電極31と対向
電極31の上に形成された配向膜32が形成されてい
る。対向電極31はITO等の透明導電材料からなる。
【0025】強誘電性液晶13は、DHF(Deformed H
elix Ferroelectric)液晶から構成される。DHF液晶
13は、カイラルスメクティック相の螺旋ピッチが表示
素子の基板間隔より小さく、メモリ性を有していない強
誘電性液晶であり、カイラルスメクティック相の層の法
線方向を配向方向にほぼ一致させた状態にある。
【0026】DHF液晶13は、螺旋構造をもった状態
で透明基板間11、12の間にシール材SCにより封止
されており、DHF液晶13を挟んで対向する画素電極
22と対向電極31間に所定値の正極性の閾値Vthを超
える正電圧VAを印加した時、第1の配向状態になり、
所定の負極性の閾値−Vthを超える負電圧VBを印加し
た時、第2の配向状態になる。第1の配向状態は液晶分
子の螺旋構造がほとんど解けて、そのダイレクタが図3
に示す第1の方向13Aにほぼ配向した状態である。第
2の配向状態は液晶分子の螺旋構造がほとんど解けて、
液晶分子のダイレクタが図3に示す第2の方向13Bほ
ぼ配向した状態である。また、印加電圧の絶対値が前記
所定値以下の場合、DHF液晶13は、分子配列の螺旋
の歪みにより、液晶分子のダイレクタの平均的な方向が
前記第1と第2の方向13Aと13Bの間となる中間の
配向状態になる。
【0027】このため、TFT21のオンオフを制御し
て、前記中間の配向状態を維持する電圧を画素電極22
と対向電極31間に保持するようにすれば、DHF液晶
13を用いて階調表示が可能となる。
【0028】配向膜23と32の表面にはラビング等の
配向処理が施されている。検光子15の光学軸(透過軸
又は吸収軸)は、図3に示すように、ラビング方向RU
Bと検光子15の光学軸15Aとの交差角αとV=VBで
の有効チルト角Θmaxとの和がほぼ45°、即ち、Θmax
+α=π/4に近づくように設定する。また、偏光子1
4の光学軸14Aは検光子15の光学軸15Aに対しπ/
2となるように設定する。
【0029】位相差板16は、色補償のために、異なっ
た偏光状態にあるR、G、B各色の光の偏光軸を図5
(B)に示すようにほぼ揃える。
【0030】このような構成の強誘電性液晶表示素子に
おいて、ゲートラインGLに順次ゲートパルスを印加し
てTFT21をオンし、データラインDLに階調電圧を
印加すると、オンしたTFT21を介して画素電極22
と対向電極31の間に表示階調に対応する階調電圧が書
き込まれる。この階調電圧に応じて、DHF液晶の平均
的な配向状態が変化し、それに伴って偏光子14の透過
軸を通過した直線偏光の偏光状態が波長毎に変化し、こ
れを位相差板16が各色の偏光軸を揃えるように回転す
る。さらに、位相差板16を通過した光が検光子15に
入射し、その透過軸を通過し、出射する。
【0031】このため、画素電極22に印加電圧する電
圧(自発分極を有するDHF液晶の分子の配向状態を変
化させるための電荷)を制御することにより、DHF液
晶13の液晶分子の平均的な配向方向を制御して、透過
率を制御し、画像を表示することができる。
【0032】しかも、位相差板16により、R、G、B
各色の光の偏光状態を揃えるようにしているので、表示
画像の着色を防止できる。さらに、数式3の定数mとし
て1を選択して、セルギャップdを約6μmとしたの
で、液晶セルの形成が容易となる。
【0033】次に、上記構成の強誘電性液晶表示素子の
製造方法について説明する。まず、TFT基板11上に
TFT21と画素電極22と配向膜23を形成し、対向
基板12上に対向電極31と配向膜32を形成する。次
に、TFT基板11と対向基板12を、配向膜23と3
2の間隔が実質的に6μmとなるように、スペーサ及び
シール材SCを介して接合し、液晶セルを形成する。液
晶セルに真空注入法等を用いてDHF液晶13を充填す
る。その後、位相差板16、偏光子14、検光子15を
配置して強誘電性液晶表示素子を完成する。
【0034】この製造方法によれば、セルギャップ(液
晶層の厚さ)dが約6μmと通常のTN液晶表示素子の
セルギャップと同程度に大きいため、セルギャップdの
調整及び維持が容易であり、製造が容易となる。
【0035】この発明は上記実施例に限定されず、種々
の変形応用が可能である。例えば、上記実施例において
は、色補償用の位相差板16を対向基板12と検光子1
5の間に配置したが、図6に示すように、位相差板16
をTFT基板11と偏光子14の間に配置してもよい。
図6の構成においても、数式3の定数mを1以上の整数
の中から選定し、セルギャップdを例えば約6μmに設
定する。
【0036】図1及び図6の構成では、色補償のために
1枚の位相差板16を配置したが、例えば、図7に示す
ように、位相差板16Aを対向基板12と検光子15の
間に配置し、位相差板16BをTFT基板11と偏光子
14の間に配置し、2枚の位相差板で、R、G、B各色
の光の偏光状態を揃えて色補正を行ってもよい。このよ
うに2枚の位相差板を用いると、1枚の位相差板の時に
比べ、視野角の対象性が良好になる。
【0037】上記実施例では、数式3のmを1とし、基
準波長λを589nm、定数mを1とする場合を中心に
説明したが、基準となる波長λを他の値としても良く、
又、mを2以上としてもよい。
【0038】また、図4に示すΔnmaxの波長依存性は
選択する強誘電性液晶毎に異なり、選択した強誘電性液
晶に合致するセルギャップdを選択する。上記実施例に
おいては、強誘電性液晶13としてDHF(Deformed H
elix Ferroelectric)液晶を使用したが、例えば、SB
F(Short pitch Bistable Ferroelectric)液晶を使用
してもよい。SBF液晶はカイラルスメクティック相の
螺旋ピッチが表示素子の基板間隔より小さく、メモリ性
を有する強誘電性液晶であり、カイラルスメクティック
相の層の法線方向を配向方向RUBにほぼ一致させた状
態で、螺旋構造をもった状態で透明基板11と12との
間に封入される。
【0039】SBF液晶は、電極22と31との間に絶
対値が所定値以上の電圧を印加した時、印加電圧の極性
に応じて、第1の配向状態と第2の配向状態とのいずれ
かになる。第1の配向状態は液晶分子の長軸の方向(ダ
イレクタ)が第1の方向13Aにほぼ配向した状態であ
り、第2の配向状態は液晶分子のダイレクタが第2の方
向13Bにほぼ配向した状態である。また、SBF液晶
は、印加電圧の絶対値が前記所定値以下の場合、ダイレ
クタが第1の方向に配向した液晶分子とダイレクタが第
2の方向に配向した液晶分子が混在した中間の配向状態
になる。このため、階調電圧とTFTのオン・オフを制
御して、液晶分子が第1の配向状態にあるドメインと第
2の配向状態にあるドメインの割合を調整することによ
り、階調表示が可能となる。
【0040】上記実施例においては、図3に示すよう
に、ラビング方向RUBと検光子15の光学軸15Aと
の交差角αとV=VBでの有効チルト角Θmax(VB)の
和をπ/4に設定し、偏光子14の光学軸14Aと検光
子15の光学軸15Aとの交差角をπ/2に設定した
が、図8に示すように、交差角αとV=VBでの有効チ
ルト角Θmax(VB)の和をπ/4に、第2の配向方向1
3Bを検光子15の光学軸15Aに近づけるように設定
してもよい。
【0041】さらに、図9に示すように、光学軸14A
又は15Aの一方とラビング方向RUBをほぼ平行と
し、光学軸14Aと15Aを直交させるように配置しても
よい。
【0042】また、上記実施例において、光学軸15A
とラビング方向Rとのなす角をαとしたが、光学軸14
Aとラビング方向RUBのなす角をαとし、αとΘmaxと
の和をπ/4に設定し、光学軸14Aと15Aとを直交さ
せるように配置してもよい。上記実施例では、アクティ
ブ素子としてTFTを使用したが、MIMなどを使用し
てもよい。上記実施例においては、螺旋構造を有する液
晶を用い、多階調表示を行ったが、中間の配向状態のな
い第1及び第2の配向状態のみの強誘電性液晶或いは反
強誘電性液晶を用いて表示を行っても良い。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、強誘電性液晶表示素子のセルギャップdを大きくと
ることが可能となり、その製造が容易となる。また、位
相差板を配置することにより、表示の着色を防止すると
共に視野角を広くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例にかかる液晶表示素子の
構成を示す断面図である。
【図2】図1に示すTFTパネルの平面構成を示す図で
ある。
【図3】配向処理の方向と液晶の配向方向と一対の偏光
板の光学軸との関係を示す図である。
【図4】波長毎の最大有効屈折率を示すグラフである。
【図5】(A)は位相差板を配置しない場合の検光子へ
の入射光の偏光状態を示し、(B)は位相差板により色
補償を行った場合の検光子への入射光の偏光状態を示
す。
【図6】この発明の第2実施例にかかる液晶表示素子の
構成を示す断面図である。
【図7】この発明の第2実施例にかかる液晶表示素子の
構成を示す断面図である。
【図8】配向処理の方向と液晶の配向方向と一対の偏光
板の光学軸との関係の他の例を示す図である。
【図9】配向処理の方向と液晶の配向方向と一対の偏光
板の光学軸との関係の他の例を示す図である。
【符号の説明】
11・・・TFT基板、12・・・対向基板、13・・・DHF
液晶、14・・・偏光子、15・・・検光子、16・・・位相差
板、21・・・TFT、22・・・画素電極、23・・・配向
膜、24・・・ゲート電極、25・・・ゲート絶縁膜、26・・
・半導体層、27・・・ソース電極、28・・・ドレイン電
極、31・・・対向電極、32・・・配向膜、SC・・・シール

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】対向面に電極と配向膜がそれぞれ形成され
    た一対の基板と、 前記一対の基板間に挟持され、有効屈折率Δnとその厚
    さdの積Δn・dと可視領域の所定波長λとの比Δn・
    d/λが、1以上の整数mに対してΔn・d/λ=m+
    1/2の関係をほぼ充足する強誘電性液晶と、 前記一対の基板を挟んで配置された一対の偏光板と、 前記一対の偏光板間に配置された位相差板と、より構成
    されることを特徴とする強誘電性液晶表示素子。
  2. 【請求項2】前記強誘電性液晶は、 印加電圧に応じて、液晶の分子方向が第1の方向にほぼ
    配列した第1の配向状態と、第1の方向と異なる第2の
    配向方向にほぼ配列した第2の配向状態と、液晶の分子
    の平均的な配列が前記第1と第2の方向の間の任意の方
    向となる第3の配向状態とのいずれかに設定される強誘
    電性液晶であることを特徴とする請求項1に記載の強誘
    電性液晶表示素子。
  3. 【請求項3】前記強誘電性液晶は、 印加電圧に応じて、液晶の分子方向が第1の方向にほぼ
    配列した第1の配向状態と、第1の方向と異なる第2の
    配向方向にほぼ配列した第2の配向状態と、前記第1の
    配向状態と第2の配向状態とが混在する第3の配向状態
    とのいずれかに設定される強誘電性液晶であることを特
    徴とする請求項1に記載の強誘電性液晶表示素子。
  4. 【請求項4】前記位相差板は、表示の着色を低減するこ
    とを特徴とする請求項1、2又は3に記載の強誘電性液
    晶表示素子。
  5. 【請求項5】前記位相差板は、前記一対の基板の一方と
    この基板に隣接する偏光板の間に配置されていることを
    特徴とする請求項1乃至4のいずれか1つに記載の強誘
    電性液晶表示素子。
  6. 【請求項6】前記位相差板は、前記一対の基板の一方と
    この一方の基板に隣接する偏光板の間と、前記一対の基
    板の他方とこの他方の基板に隣接する偏光板の間の両方
    に配置されていることを特徴とする請求項1乃至4のい
    ずれか1つに記載の強誘電性液晶表示素子。
  7. 【請求項7】前記一対の基板の電極の一方は画素電極で
    あり、アクティブ素子に接続されていることを特徴とす
    る請求項1乃至6のいずれか1つに記載の強誘電性液晶
    表示素子。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2013073613A1 (ja) * 2011-11-18 2013-05-23 Dic株式会社 液晶表示素子
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