JPH08136523A - 液体クロマトグラフ用検出器 - Google Patents

液体クロマトグラフ用検出器

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JPH08136523A
JPH08136523A JP29594494A JP29594494A JPH08136523A JP H08136523 A JPH08136523 A JP H08136523A JP 29594494 A JP29594494 A JP 29594494A JP 29594494 A JP29594494 A JP 29594494A JP H08136523 A JPH08136523 A JP H08136523A
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flow cell
fluorescence
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detector
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真一 菊池
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健 鹿又
Hiroaki Yamura
浩明 矢村
Shigenori Hashimoto
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 蛍光検出と化学発光検出の両者を単一の液体
クロマトグラフ用検出器で行えるようにすること。 【構成】 蛍光検出を行う場合には、励起用光源11か
ら出射された光は第1の分光器12,ビームスプリッタ
13を介して第1のフローセル15に照射される。これ
により発生する蛍光は、第2の分光器18を介して第1
の光検知器19で受光され、信号処理装置22に送られ
る。ビームスプリッタで分離された励起光の一部は、励
起光モニタ14で受光され信号処理装置に与えられ、そ
こで所定の補正処理が行われ補正後の蛍光信号が出力さ
れる。化学発光検出を行う場合には、図(B)のよう
に、第2のフローセル16に交換し、シャッタ27を開
きフローセル内の試料の化学反応に基づき発光する光を
第2の光検知器25で受光し、信号処理装置に送り、所
定の信号処理を経て化学発光信号が出力される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、液体クロマトグラフ用
検出器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】液体クロマトグラフ用検出器の一例とし
て蛍光検出器や化学発光検出器等がある。そして、蛍光
検出器は、蛍光物質からなる試料に励起光を照射するこ
とにより発生する蛍光を検出するようになっている。ま
た、化学発光検出器は、化学反応により生成され励起状
態になっている物質が基底状態に遷移する時に放射され
る光を検出するようになっている。この化学発光検出器
は、蛍光検出器に比し感度が100倍以上も高く、ま
た、励起光を照射する必要がないので、装置の構成が簡
単であり、最近では生体成分の分析用として注目されて
いる。
【0003】上記した蛍光分析法も化学発光分析法も共
に試料からの微弱な発光を検出する点で共通する。そし
て、蛍光検出器には光電子増倍管等の微弱な化学発光を
検出するに必要な機構が備わっており、係る蛍光検出器
を使用して化学発光を測定すること、すなわち、蛍光検
出器と化学発光検出器の両方の機能を備えた光検出器の
開発が試みられている。
【0004】従来の蛍光検出器の構成としては、例えば
図7に示すものがある。同図に示すように、励起用光源
1から出射された光を励起光用の第1の分光器2にて各
波長毎に分散させて所望の励起光をビームスプリッタ3
に照射させ、そこにおいて一部を反射させて励起光モニ
タ4にて受光し、励起光の光強度を検出する。また、励
起光の大部分はビームスプリッタ3を透過してフローセ
ル5に照射される。フローセル5は、両端開口された直
方体状の筒体からなり、例えば石英ガラスなどで形成さ
れる。そのフローセル5の内部に形成される流路内に試
料を流通させ、その流路を流れる試料に励起光を照射さ
せる。すると、試料から四方に向かって蛍光が発生す
る。
【0005】前記蛍光のうち、励起光の光路と直交する
方向の光を集光レンズ6を介して分光器7内に入射さ
せ、分光器7内の回折格子7aにて分散さて所定の波長
の光を選択して、光電子増倍管からなる光検知器8へ受
光させる。
【0006】上記励起光モニタ4並びに光検知器8で受
光された光は、それぞれプリアンプ9a,9bにて増幅
されて信号処理装置10へ送られる。信号処理装置10
では、励起光を基準として検出した蛍光成分(光強度)
を求めることにより、励起光及びまたは光源の変動の影
響をなくし、正確な測定を可能としている。
【0007】一方、係る蛍光検出器を化学発光検出器と
して使用する場合には、フローセル5内に化学反応によ
り発光する試料を供給する。この時、励起光用光源1は
オフにし、試料に励起光を照射させない。すると上記し
た原理によってフローセル5内の試料が発光するため、
その光を集光レンズ6を介して分光器7内に入射させる
とともに光検知器8へ受光させる。
【0008】この時、上記化学反応により発光した光も
回折格子7aで分散されるが、光検知器8への受光量を
大きくするために分散されない0次光を光検知器8へ受
光させるようにする。そして、その受光した光をプリア
ンプ9bにて増幅し信号処理装置10へ送る。なお、励
起光は使用しないため、励起光モニタ4からの信号をカ
ットする。係る構成をとることにより、蛍光検出器の構
成をそのまま用いて化学発光を測定することができる。
【0009】しかしながら、係る構成では、以下に示す
理由により化学発光の測定感度が専用の化学発光検出器
の1/100〜1/1000程度と低く、実用的でな
い。すなわち、化学反応により生じる光の光強度の方が
蛍光の光強度よりも小さい。そのため、専用の化学発光
検出器に用いられる光検知器である光電子増倍管は、高
感度で大型のものである。従って、蛍光検出器用に合わ
せた光電子増倍管では検出感度が低い。
【0010】また、分光器7内の回折格子7aにより光
が分散されるため、1次光以上の光は検出に使用され
ず、無駄になり光の有効利用が図れない。従って、もと
もと発光量が少ない上にさらにその一部のみしか測定に
使用しないため、受光量が少なくなり、感度が低下す
る。
【0011】蛍光検出用のフローセル5は四角筒状であ
りセル内部の試料の拡散を小さくするために、小さく形
成している。この大きさのまま化学発光用のセルとして
も使用すると、光強度が不足する。仮に、蛍光測定時の
試料の拡散を無視して相似的に大きくしたセルを、化学
発光用のセルとして使用すると以下の問題を生じる。
【0012】(1) 反応液と試料との混合が不充分になり
化学発光量が減少する。(2) 高価となる。(3) 発光部が
大きくなるので、光学系も明るくする必要が出て、装置
も大型化する。
【0013】本発明は、上記した背景に鑑みてなされた
もので、その目的とするところは、上記した問題を解決
し、実用に耐え得る感度で化学発光と蛍光検出の両者を
測定することができ、しかも装置全体も大型化しない液
体クロマトグラフ用検出器を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、本発明に係る液体クロマトグラフ用検出器で
は、検出器本体の同一箇所に対して蛍光検出用の第1の
フローセルと、化学発光検出用の第2のフローセルの一
方を着脱自在に装着可能とし、前記検出器本体内には、
前記フローセルの設置箇所に対して励起光を照射する励
起光照射手段と、前記第1のフローセルを装着した際
に、前記励起光の照射にともない発生する蛍光を波長毎
に分散する分光手段と、前記分光手段の出射側に配置さ
れ、前記分光手段から出射される蛍光を受光する第1の
光検知手段と、前記第2のフローセルを装着した際に、
そのフローセル内の試料の化学反応に基づき発光する光
を受光する第2の光検知手段と、前記一方の光検知手段
からの検出信号を受け、所定の信号処理を行い蛍光出力
信号または化学発光出力信号を出力する信号処理手段
と、蛍光測定の際に前記第2の光検知手段に光が受光す
るのを抑制する保護手段とから構成した。
【0015】また、別の解決手段としては、検出器本体
の同一箇所に対して蛍光検出用の第1のフローセルと、
化学発光検出用の第2のフローセルの一方を着脱自在に
装着可能とし、前記検出器本体内には、前記フローセル
の設置箇所に対して励起光を照射する励起光照射手段
と、前記第1のフローセルを装着した際に、前記励起光
の照射にともない発生する蛍光を波長毎に分散する分光
手段と、光検知手段と、前記光検知手段の受光面の位置
を変えるように前記光検知手段を移動させる移動手段
と、前記光検知手段からの検出信号を受け、所定の信号
処理を行い蛍光出力信号または化学発光出力信号を出力
する信号処理手段と、蛍光測定の際に前記第2の光検知
手段に光が受光するのを抑制する保護手段とを備え、前
記移動手段は、前記受光面が、前記分光手段の出射側に
対向して前記分光手段から出射される蛍光を受光する第
1の位置と、前記第2のフローセルを装着した際にその
フローセル内の試料の化学反応に基づき発光する光を受
光できる第2の位置に移動可能としてもよい。
【0016】上記いずれかの装置において、好ましくは
前記励起光の一部を取り出す光分離手段と、その光分離
手段により取り出された励起光を検出する励起光検出手
段とをさらに備え、前記信号処理装置にて蛍光出力信号
を求める際に、前記励起光検出手段により検出された励
起光信号と、前記第1の光検知手段により検出された蛍
光信号に基づいて所定の演算処理を行うように構成する
ことである。
【0017】さらに別の解決手段としては、検出器本体
の同一箇所に対して蛍光検出用の第1のフローセルと、
化学発光検出用の第2のフローセルの一方を着脱自在に
装着可能とし、前記検出器本体内には、前記フローセル
の設置箇所に対して励起光を照射する励起光照射手段
と、前記第1のフローセルを装着した際に、前記励起光
の照射にともない発生する蛍光を波長毎に分散する分光
手段と、前記分光手段の出射側に配置され、前記分光手
段から出射される蛍光を受光する第1の光検知手段と、
前記第2のフローセルを装着した際に、そのフローセル
内の試料の化学反応に基づき発光する光を受光する第2
の光検知手段と、蛍光測定の際に前記第2の光検知手段
の受光面の前に位置し励起光の光強度を低下させて受光
させる減光手段と、前記一方の光検知手段からの検出信
号を受け、所定の信号処理を行い蛍光出力信号または化
学発光出力信号を出力する信号処理手段とを備え、前記
蛍光測定の際には前記第2の光検知手段により検出され
た励起光信号と、前記第1の光検知手段により検出され
た蛍光信号に基づいて所定の演算処理を行うようにし、
化学発光測定の際には、前記減光手段を移動させて前記
試料の化学反応に基づき発光する光が前記減光手段を介
することなく第2の光検知手段に受光されるように構成
してもよい。
【0018】そして、上記した各種の構成を前提とし、
装着されたフローセルの種類を検出するフローセル検出
手段と、そのフローセル検出手段の検出結果に基づい
て、前記保護手段の移動,前記移動手段の駆動,前記減
光手段の移動または前記励起光照射手段の作動の少なく
とも1つを制御するようにするとなお良い。
【0019】
【作用】請求項1,2,4の発明では、蛍光検出器とし
て使用する場合には、第1のフローセルを装着するとと
もに、そのフローセル内に蛍光試料を供給する。また、
保護手段または減光手段を第2の光検知手段の受光面の
前に配置する。この状態で励起光照射手段を作動させて
フローセル内の蛍光試料に励起光を照射させる。する
と、蛍光試料は励起されて蛍光を発する。その発生した
蛍光を分光手段を介して第1の光検知手段で受光され、
蛍光信号として信号処理手段に送る。
【0020】請求項3に記載の発明では、この時同時に
光分離手段により励起光の一部は励起光検出手段により
検出され励起光モニタ信号として信号処理手段に送る。
また、請求項4の発明では、減光手段を介して減光され
た励起光が第2の光検知手段で検知され、励起光モニタ
信号として信号処理手段に送る。そして、信号処理手段
では、励起光の変動を補正すべく、例えば蛍光信号を励
起光モニタ信号で割る割り算処理等の所定の演算処理が
なされ、その結果が補正後の蛍光信号として出力され
る。
【0021】なお、第2の光検知器の受光面には、保護
手段により光の侵入を遮断するか減光手段により光強度
が抑えられて受光されるため、劣化が抑制される。
【0022】一方、化学発光検出器として使用する場合
には、化学発光用の第2のフローセルを検出器本体に装
着するとともに、そのフローセル内に化学反応により発
光する試料を供給する。また、保護手段または減光手段
を第2の光検知手段の受光面の前から外す。なお、励起
光照射手段は作動させない。すると、試料は化学反応に
より発光し、その発光した光を第2の光検知手段で受光
し、信号処理手段に送る。信号処理手段では、上記した
蛍光測定モード時には行われていた励起光の変動補正等
は行われず、与えられた信号に基づく化学発光信号を出
力する。
【0023】請求項2の発明では、光検知手段を共通化
したため、測定モードに合わせて移動手段を作動させ、
光検知手段を第1の位置または第2の位置に位置させ、
蛍光または化学反応に基づく光を検出する。
【0024】請求項5の発明では、フローセル検出手段
により、装着されたフローセルの種類、すなわち、蛍光
測定用か化学発光測定用かを判断し、その検出結果に基
づいて、必要な処理を自動的に行う。
【0025】
【実施例】以下本発明に係る液体クロマトグラフ用検出
器について添付図面を参照にして詳述する。図1は本発
明の第1実施例を示している。同図に示すように、励起
用光源11から出射される励起光を第1の分光器12に
入射させ、そこにおいて各波長毎に分散される。分散さ
れた励起光は、第1の分光器12から出射されてビーム
スプリッタ13に照射されて一部が反射されて励起光モ
ニタ14に受光される。また、ビームスプリッタ13に
照射された励起光の大部分は、そのまま透過してフロー
セルに照射されるように配置される。
【0026】フローセルは、検出器本体に対して着脱自
在となり、本実施例では蛍光検出を行う場合には図2に
示す第1のフローセル15を装着し、化学発光検出を行
う場合には図3に示す第2のフローセル16を装着する
ようになる。尚各図は模式的に示している。
【0027】第1,第2のフローセル15,16は、と
もに帯状の取付板15a,16aの上下両端近傍に流入
口,流出口を配置し、各流入口,流出口の外側には外部
配管との接続を図るための継手15b,16bを装着し
ている。また、流入口,流出口の内側には、流入管15
c,16c,並びに流出管15d,16dの一端を接続
する。これら流入管15c,流出管15dの他端間に、
蛍光検出用のセル本体15eを装着する。また、流入管
16c,流出管16dの他端間に、化学発光検出用のセ
ル本体16eを装着する。
【0028】セル本体15eは、同図(B)に示すよう
に両端開口された矩形状の筒体に形成され、石英ガラス
等を用いて製造される。セル本体16eは、光を透過す
る材料で形成された長尺のチューブを渦巻き状に形成さ
れ、その中心部で流入管16cと接続され、最外周端で
流出管16dと接続される。さらに、同図(B)に示す
ように、セル本体16eの裏面側には平面鏡16fが配
置され、セル本体16e内の試料から発光した光を、平
面鏡16fで反射させて前方(図1では右側)に出射さ
れるようにする。また、セル本体16eの前面には透明
な窓板16gが装着され、その窓板16gと平面鏡16
fとの間でセル本体16eを挟持し、渦巻き状態を保持
するようにしている。なお、係る化学蛍光用の第2のフ
ローセル16としては、例えば実開平1−64054号
に開示されたものを用いることができる。
【0029】一方、ビームスプリッタ13とフローセル
15を結ぶ光路に直交する方向には、集光レンズ17,
第2の分光器18が配置されている。これにより、励起
光がセル本体15e内の蛍光試料に照射されることによ
り、その蛍光試料から四方に向けて発生する蛍光のうち
励起光と直交方向に発生する蛍光が、集光レンズ17を
介して第2の分光器18内に入射される。
【0030】第2の分光器18では、図1に示すよう
に、入射スリット18aを介して入射されてきた蛍光を
回折格子18bで各波長毎に分散する。その分散した光
の一部を出射スリット18cを介して第1の光検知器1
9に受光させる。
【0031】第1の光検知器19は、蛍光検出に充分な
感度の光電子増倍管を用いて構成される。光検知器19
の出力はプリアンプ20に送られ、スイッチ21を介し
て信号処理装置22に与えられる。また、上記した励起
光モニタ14の出力もプリアンプ23を介して信号処理
装置22に与えられる。
【0032】信号処理装置22では、励起光モニタ23
で検出した励起光と、第1の光検知器19で検出した蛍
光とを比較するとともに所定の処理を行い、セル本体1
5e内を流れる試料の分析が行われる。なお、具体的な
信号処理の機能は、従来の専用の蛍光検出器のものと同
様であるため、その詳細な説明を省略する。上記した構
成のうち、図3に示す第2のフローセル16以外の構成
が蛍光検出器側の機構である。
【0033】一方、化学発光検出器側の機構は、以下の
ようになっている。まず、第1のフローセル15に替え
て第2のフローセル16を検出器本体に装着する。この
時、上記した窓板16gが、上記した励起光の入射側と
反対側である図1中右側に向くように装着する。
【0034】第2のフローセル16を装着した際に、渦
巻き状のセル本体16eに対向するように第2の光検知
器25を近接配置する。この時、第2の光検知器25の
受光面の大きさは、セル本体16eと同じか或いは大き
いヘッドオンタイプのものを使用し、その受光面をセル
本体16eと平行で、両者の中心が一致するように配置
する。また第2の光検知器25は、第1の光検知器19
に対して高感度でしかも受光面の大きな光電子増倍管を
用いて構成する。これにより、第1のフローセル15の
セル本体15eに比べて発光面積の大きな第2のフロー
セル16のセル本体16eから発光される光を無駄なく
受光することができる。よって従来の方法の数百倍の集
光効率を実現させることができて、微弱な発光も検出で
き、化学発光検出器としても充分な感度を有する蛍光検
出器が可能になる。
【0035】この第2の光検知器16の出力は、プリア
ンプ26,スイッチ21を介して信号処理装置22に送
られる。そして、この信号処理装置22では、通常の化
学反応検出器と同様の所定の信号処理がなされ、試料の
分析が行われる。但し、励起光モニタ14に接続された
プリアンプ23からの入力信号はカットする。なお具体
的な信号処理の機能は、従来の専用の化学発光検出器の
ものと同様であるため、その詳細な説明を省略する。
【0036】さらに本例では、フローセル15,16の
設置位置と第2の光検知器25との間に、シャッタ27
を配置する。このシャッタ27は、ソレノイド28によ
り開閉するようになり、本例では、ソレノイド28とし
て電磁式のロータリソレノイドを用い、その出力軸28
aにシャッタ27の一端を装着する。これにより、シャ
ッタ27は、出力軸28aを中心に正逆回転し、化学発
光検出器として使用する場合にはシャッタ27が開いて
第2のフローセル16から出射される光を第2の光検知
器25で受光可能とし、蛍光検出器として使用する場合
にはシャッタ27が閉じて光強度の強い励起光が第2の
光検知器25に照射されるのを抑制する。これにより、
不使用時に第2の光検知器25に光が侵入して劣化する
のが防止される。なお、シャッタ27の移動方向は、上
記した回転に限ることなく平行移動するようにしても良
い。そして、移動させる機構もソレノイドに限ることな
くモータやその他の駆動機構を用いることができ、さら
には手動により移動させるようにしても良い。
【0037】また、本例では上記各フローセル15,1
6の装着口の内側近傍に、マイクロスイッチ30が配置
されているとともに、図1(B)に示すように、化学発
光用の第2のフローセル16の取付板16a内側には、
ピン16hを取り付けている。そして、第2のフローセ
ル16を装置本体に装着すると、そのピン16hの先端
がマイクロスイッチ30を押し、スイッチがオンになる
ように調整されている。
【0038】すなわち、マイクロスイッチ30がオンに
なると、化学発光用の第2のフローセル16が装着され
ていることを意味するので、そのオン信号に基づいて測
定装置は化学発光用の検出器に切り替わる。具体的に
は、上記したスイッチ21の接点が切り替わり、この切
り替えにともない信号処理装置22には化学発光用の第
2の光検知器25からの出力が与えられる。また、信号
処理装置22では、オン信号を受けてどちらからの信号
が入力されるのかを判断し、所望の処理を行うようにな
る。一方、マイクロスイッチ30がオフの時には上記と
は逆の作用をする。なお、このように自動的に切り替え
るのではなく、操作者がマニュアル操作により切り替え
処理を行うようにしてももちろんよい。
【0039】次に、上記した実施例の作用について説明
する。まず、蛍光検出器として使用する場合には、第1
のフローセル15を装着する。すると、マイクロスイッ
チ30はオフのままであるので、スイッチ21は第1の
光検知器19が接続されるプリアンプ20側の接点に閉
じている。さらにシャッタ27も閉じて第2の光検知器
25の受光面を遮蔽する。そしてセル本体15e内に蛍
光試料を連続して供給する。
【0040】この状態で、励起用光源11を作動させて
励起光を出射させる。その励起光は第1の分光器12に
より各波長に分散され、分散された励起光は第1のフロ
ーセル15の内の蛍光用セル中の蛍光試料に照射され、
それを励起する。これにより発生した蛍光は集光用レン
ズ17、入射スリット18aを経過して第2の分光器1
8中の回折格子18bにより分散される。そして各波長
毎に分散された蛍光は第1の光検知器19によって検出
されてプリアンプ20に送られ、蛍光信号として信号処
理装置21に送られる。
【0041】一方、ビームスプリッタ13により分割さ
れた励起光の一部は励起光モニタ14により電気信号に
変換され、プリアンプ23を経て励起光モニタ信号とし
て信号処理装置22に送られる。
【0042】信号処理装置22の中では、励起光の変動
を補正すべく、蛍光信号を励起光モニタ信号で割る割り
算処理が行われ、その結果が補正後の蛍光信号として出
力される。
【0043】一方、化学発光検出器として使用する場合
には、化学発光用の第2のフローセル16を装置に挿入
する。すると、第2のフローセルに付随するピン16h
によってマイクロスイッチ30が押され、蛍光測定モー
ドから化学発光測定モードに切り替わる。
【0044】すなわち、スイッチ21が切り替わること
により、プリアンプ20と信号処理装置22との接続は
カットされ、プリアンプ26と信号処理装置22とが接
続される。
【0045】また、電源を入れても励起光用光源11は
点灯せず、第2のフローセル16に励起光が到達するこ
とはない。さらに、ソレノイド28が作動してシャッタ
27が開き、第2のフローセル25の受光面が開放され
る。
【0046】この状態で、第2のフローセル16のセル
本体16e内に試料を供給すると、化学反応により所定
の光を発光する。するとその光は、第2の光検知器25
により検出される。この時、発光する光の光強度は微弱
であるが、上記したように集光効率よく検出されるた
め、測定に十分な光強度が得られる。
【0047】第2の光検知器25で検出された信号は、
プリアンプ26を介して信号処理装置22に送られる。
信号処理装置22では、上記した蛍光測定モード時には
行われていた励起光の変動補正のための励起光モニタ信
号による蛍光信号の割り算処理は行われず、プリアンプ
26のからの信号に基づく化学発光信号として出力され
る。
【0048】そして、本実施例では、第2のフローセル
16として、渦巻き状のセル本体16eを使用したた
め、フローセルの容量を増加させることなく発光面を大
きくとることができ、強い発光を得ることができる。第
2の光検知器25の受光面に合わせてセル本体16eの
径を調整することにより、効率良く発光を光検知器に導
くことができる。さらに、セル本体16eは流路が曲げ
られているので、流れに対して垂直方向に攪拌効果が生
じる。これにより移動相と反応液との混合が促進され、
反応が加速される。
【0049】このように、1つの装置で実用的な検出感
度の蛍光検出器と化学発光用検出器を構成することがで
きるため、以下に示す測定が可能となる。すなわち、蛍
光測定終了後測定系に若干の変更を加えるだけ、すなわ
ち、フローセルの交換を行うことにより化学発光測定を
行うことができる。またその逆も同様に行える。そし
て、具体的な使用態様としては、尿中カテコールアミン
を、エチレンジアミンを蛍光試薬とする蛍光分析法によ
り測定する。測定終了後、測定系に反応系流路を付け加
え、血中カテコールアミンを化学発光分析法で分析す
る。
【0050】また、蛍光分析法により目的物質を測定し
たところ、目的の検出感度が得られない場合、この目的
物質が化学発光反応に適していれば、測定系に若干の変
更を加えるだけで化学発光分析法により検出限界を向上
させ測定可能とするとができる。そして、具体的な使用
態様としては、化学物質ジピリダモールを蛍光分析法に
より測定したが目的とする感度が得られない場合、過シ
ュウ酸エステルと過酸化水素とを反応試薬とする化学発
光分析法により測定することにより検出限界を向上させ
ることができる。
【0051】図4は、上記した第1実施例に示す装置の
実機の配置レイアウトを示している。同図に示すよう
に、この例では第1の分光器は、光路を変更する平面鏡
12aと回折格子12bと、所定の光を集光してビーム
スプリッタ13に照射するための凹面鏡12cとから構
成される。すなわち、図省略の励起用光源からの励起光
は平面鏡12aによって反射され励起側凹面回折格子1
2bに達し、これにより各波長に分散される。分散され
た励起光は励起側集光鏡である凹面鏡12cによって集
光され、蛍光用の第1のフローセル15中の蛍光試料に
照射され励起するようになる。
【0052】また、第1のフローセル15から出射され
る蛍光を集光する集光レンズ17の替わりに凹面鏡1
7′を用いている。さらに、その凹面鏡17′を介して
集光された蛍光は、平面鏡31を介して回折格子18b
に照射されるようになっている。このように、平面鏡を
用いて光路を変更したり、凹面鏡17′を用いたのは、
各部品を効率よく配置し、小型化を図るためである。そ
して、化学発光用の第2の光検知器25の設置位置は、
従来の専用の蛍光検出器においてもデッドスペースとな
っていた部分である。したがって、無駄な空間を利用し
て化学発光検出を行うための各部品を配置することによ
り、装置全体の寸法形状は、専用の蛍光検出器のものと
同一となる。そして、筐体等を共通して使用することが
できる。
【0053】図5は本発明の第2実施例を示している。
本実施例では、上記した第1実施例を基本とし、蛍光検
出用と化学発光検出用の光検知器を共通化している。具
体的には、光検知器35を移動手段たるターンテーブル
36の上に設置し、水平平面内で正逆回転するようにな
っている。また、光検知器35を共通化したため、使用
する光電子増倍管としては、化学反応検出器用に合わせ
た高感度のものを用いている。
【0054】この光検知器35の出力は、プリアンプ3
7を介して信号処理装置22に入力するようしている。
さらに、フローセル15,16設置側と、光検出器35
との間には、仕切り壁38を設けるとともに、その仕切
り壁38に形成された窓孔38aを塞ぐようにしてシャ
ッタ27が設置される。
【0055】シャッタ27は、図示省略するソレノイド
等の駆動源により上記した第1実施例と同様に開閉する
ようになっている。そして、リミットスイッチ30のオ
ン/オフに基づいてターンテーブル36が所定方向に所
定角度回転し、また、シャッタ27が開閉するようにな
る。さらに、信号処理装置22に対しても係るオン/オ
フ信号が送られ、現在どちらの検知器として機能してい
るかを伝えるようになっている。それにともない、信号
処理装置22で、プリアンプ23からの信号の使用の有
無を判断し、プリアンプ37から与えられる信号に対し
て所定の信号処理を行うようになる。なお、その他の構
成は、上記した第1実施例と同様であるため、同一符合
を付しその詳細な説明を省略する。
【0056】次に、上記実施例の作用について説明す
る。まず、蛍光検出器として使用する場合には、同図
(A)に示すように、ターンテーブル36を作動させて
光検知器35の受光面35aを第2の分光器18の出射
スリット18cに対向させる。なお、図中符合Pは回転
中心である。すると、回折格子18bで分散された蛍光
が出射スリット18cを介して光検知器35に入射さ
れ、その光強度が検出される。そして、その検出信号が
プリアンプ37を介して信号処理部22に伝えられる。
また、第1の分光器12から出力される励起光の一部が
励起用モニタ14で検出され、プリアンプ23を介して
信号処理装置22に送られる。
【0057】そして、信号処理装置22では、プリアン
プ37から与えられる補正前の蛍光信号をプリアンプ2
3から与えられる励起光モニタ信号で割る割り算処理が
行われ、その結果が補正後の蛍光信号として出力され
る。なお、フローセル15に照射された励起光は、その
まま透過して直進するが、その光路上にはシャッタ27
が設置されているため、光検知器35に入射することは
ない。
【0058】一方、化学発光検出器として使用する場合
には、同図(B)に示すように、化学発光用の第2のフ
ローセル16を装置に挿入する。すると、第2のフロー
セルに付随するピン16hによってマイクロスイッチ3
0が押され、蛍光測定モードから化学発光測定モードに
切り替わる。
【0059】これにともない、電源を入れても励起光用
光源11は点灯せず、第2のフローセル16に励起光が
到達することはない。またターンテーブル36が回転し
て光検知器35の受光面35aが第2のフローセル16
に対向するようになる。また、シャッタ27が開く。こ
れにより、第2のフローセル16内の試料が化学反応し
て発光した光は、仕切り壁38の窓孔38aを通過して
光検知器35に受光される。
【0060】光検知器35で検出された信号は、プリア
ンプ37を介して信号処理装置22に送られる。信号処
理装置22では、プリアンプ23から与えられる信号は
無効とし、上記プリアンプ27のからの信号にのみ基づ
いて化学発光信号が生成され、出力される。
【0061】本実施例では、蛍光検出用と化学発光検出
用の2つの光検知器を用意する必要がなく、装置の小型
化・単純化が可能となり操作性の向上及びコストの低減
が図れる。なおその他の構成並びに作用効果は上記した
第1実施例のものと同様であるため、その説明を省略す
る。
【0062】図6は本発明の第3実施例を示している。
同図に示すように、本実施例では、第1実施例を基本と
し、蛍光検出器では必須の構成であった専用の励起光モ
ニタを省略し、第1実施例では蛍光検出を行っていると
きに使用していなかった第2の光検知器を励起光モニタ
として利用するようにしている。
【0063】すなわち、第1実施例と同様に、蛍光検出
用の第1の光検知器19と、化学発光検出用の第2の光
検知器25とをそれぞれ所定の位置に設置する。そし
て、各検知器19,25で使用する光電子増倍管の性能
は、第1実施例と同様に、それぞに適したものを用い
る。
【0064】ここで本実施例では、第1実施例と相違し
て、ビームスプリッタ,励起光モニタ並びにそれに接続
されるプリアンプを省略する。さらにシャッタ27に替
えて減光器39をソレノイド28に装着し、開閉するよ
うにしている。そして、同図(A)に示すように、蛍光
検出器として使用する場合には、減光器39で第2の光
検知器25の受光面を覆うようにする。すると、第1の
フローセル15を透過した励起光が、減光器39を通過
させることにより、その光強度が一定量弱められた状態
で第2の光検知器25に受光され、励起光モニタとして
利用可能となっている。なお、その他の構成は、上記し
た第1,第2実施例と同様であるため、同一符合を付し
その詳細な説明を省略する。
【0065】次に、上記実施例の作用について説明す
る。まず、蛍光検出器として使用する場合には、同図
(A)に示すように、第1のフローセル15を装着す
る。するとリミットスイッチ30はオフのままであるの
で、減光器39は第2の光検知器25の受光面を覆い、
また励起用光源11からは励起光が出射可能となる。さ
らに信号処理装置22側では、現在蛍光検出器として機
能としていると認識する。
【0066】この状態で励起用光源11から励起光が出
射されると、第1の分光器12で各波長毎に分散され、
その分散された励起光がそのまま第1のフローセル15
のセル本体15e内の蛍光試料に照射される。すると、
蛍光試料から発生される蛍光は、上記した第1実施例と
同様の原理に従い信号処理装置22に与えられる。
【0067】一方、励起光はそのまま透過して直進する
が、本例ではその光路上に減光器39,第2の光検知器
25が配置されているため、減光器39は一定量減光さ
れた後に第2の光検知器25で受光される。また、蛍光
試料から発生する蛍光は、四方に向けて出射されるた
め、その一部は減光器39を介して第2の光検知器25
に受光される。しかし、その光強度は励起光の光強度に
比べて極めて小さいため無視できる。
【0068】したがって、第2の光検知器25で受光さ
れた光は、励起光に対応するので、その第2の光検知器
25は第1実施例における励起光モニタとしての機能を
有する。したがって、第2の光検知器25の出力は、第
1実施例における励起光モニタからの出力に相当する。
よって、信号処理装置22では、プリアンプ26から与
えられる信号を励起光モニタ信号とし、励起光の変動を
補正すべく、プリアンプ20から与えられる蛍光信号を
上記励起光モニタ信号で割ることにより、補正後の蛍光
信号を求め、それを出力する。
【0069】一方、化学発光検出器として使用する場合
には、化学発光用の第2のフローセル16を装置に挿入
する。すると、第2のフローセルに付随するピン16h
によってマイクロスイッチ30が押され、蛍光測定モー
ドから化学発光測定モードに切り替わる。すなわち、ソ
レノイド28が作動して、第2の光検知器25の受光面
を覆っていた減光器27が外れる。したがって、同図
(B)のように構成され、上記した第1実施例の動作原
理と同様の原理により、化学発光の検出が行われる。
【0070】本実施例では、専用の励起光モニタが不要
となるので、装置の小型化・単純化が可能となり操作性
の向上及びコストの低減が図れる。なおその他の構成並
びに作用効果は上記した第1実施例のものと同様である
ため、その説明を省略する。
【0071】
【発明の効果】以上のように、本発明に係る液体クロマ
トグラフ用検出器では、フローセルを着脱自在にしたた
め、蛍光検出測定と化学発光測定に合わせてそれぞれ適
切なフローセルを用いることができる。また、光検知手
段も化学発光に合わせたものを使用することができる。
さらにフローセルと各光検知手段の配置も適切になる。
従って、1つの測定器でもって、実用に耐え得る感度で
化学発光と蛍光検出の両者を測定することができる。し
かも装置全体も大型化しない。
【0072】請求項2の発明では、光検知手段を共有す
ることができるので、構成が簡略化されより小型化を図
る可能性が高まる。請求項4の発明では、補正用の励起
光検出手段(請求項3)を別途設ける必要がないので、
構成が簡略化されより小型化を図る可能性が高まる。部
品点数の削減に伴うコストの低減も図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す図である。
【図2】蛍光検出用の第1のフローセルの概略構成を示
す模式図である。
【図3】化学発光検出用の第2のフローセルの概略構成
を示す図である。
【図4】第1実施例の構成を実機に配置した状態を示す
平面図である。
【図5】本発明の第2実施例を示す図である。
【図6】本発明の第3実施例を示す図である。
【図7】従来の蛍光検出器を示す図である。
【符号の説明】
11 励起光用光源(励起光照射手段) 12 第1の分光器(励起光照射手段) 13 ビームスプリッタ(光分離手段) 14 励起光モニタ(励起光検出手段) 15 第1のフローセル 16 第2のフローセル 17 集光レンズ 18 第2の分光器(分光手段) 19 第1の光検知器 22 信号処理装置 25 第2の光検知器 27 シャッタ(保護手段) 28 ソレノイド(保護手段) 30 マイクロスイッチ(フローセル検出手段) 35 光検知器 36 ターンテーブル(移動手段) 39 減光器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G01N 30/78 (72)発明者 橋本 茂徳 東京都八王子市石川町2967番地の5 日本 分光株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 検出器本体の同一箇所に対して蛍光検出
    用の第1のフローセルと、化学発光検出用の第2のフロ
    ーセルの一方を着脱自在に装着可能とし、 前記検出器本体内には、前記フローセルの設置箇所に対
    して励起光を照射する励起光照射手段と、 前記第1のフローセルを装着した際に、前記励起光の照
    射にともない発生する蛍光を波長毎に分散する分光手段
    と、 前記分光手段の出射側に配置され、前記分光手段から出
    射される蛍光を受光する第1の光検知手段と、 前記第2のフローセルを装着した際に、そのフローセル
    内の試料の化学反応に基づき発光する光を受光する第2
    の光検知手段と、 前記一方の光検知手段からの検出信号を受け、所定の信
    号処理を行い蛍光出力信号または化学発光出力信号を出
    力する信号処理手段と、 蛍光測定の際に前記第2の光検知手段に光が受光するの
    を抑制する保護手段とを備えた液体クロマトグラフ用検
    出器。
  2. 【請求項2】 検出器本体の同一箇所に対して蛍光検出
    用の第1のフローセルと、化学発光検出用の第2のフロ
    ーセルの一方を着脱自在に装着可能とし、 前記検出器本体内には、前記フローセルの設置箇所に対
    して励起光を照射する励起光照射手段と、 前記第1のフローセルを装着した際に、前記励起光の照
    射にともない発生する蛍光を波長毎に分散する分光手段
    と、 光検知手段と、 前記光検知手段の受光面の位置を変えるように前記光検
    知手段を移動させる移動手段と、 前記光検知手段からの検出信号を受け、所定の信号処理
    を行い蛍光出力信号または化学発光出力信号を出力する
    信号処理手段と、 蛍光測定の際に前記第2の光検知手段に光が受光するの
    を抑制する保護手段とを備え、 前記移動手段は、前記受光面が、前記分光手段の出射側
    に対向して前記分光手段から出射される蛍光を受光する
    第1の位置と、前記第2の光検知手段を装着した際にそ
    のフローセル内の試料の化学反応に基づき発光する光を
    受光できる第2の位置に移動可能とした液体クロマトグ
    ラフ用検出器。
  3. 【請求項3】 前記励起光の一部を取り出す光分離手段
    と、 その光分離手段により取り出された励起光を検出する励
    起光検出手段とをさらに備え、 前記信号処理装置にて蛍光出力信号を求める際に、前記
    励起光検出手段により検出された励起光信号と、前記第
    1の光検知手段により検出された蛍光信号に基づいて所
    定の演算処理を行うようにした請求項1または2に記載
    の液体クロマトグラフ用検出器。
  4. 【請求項4】 検出器本体の同一箇所に対して蛍光検出
    用の第1のフローセルと、化学発光検出用の第2のフロ
    ーセルの一方を着脱自在に装着可能とし、 前記検出器本体内には、前記フローセルの設置箇所に対
    して励起光を照射する励起光照射手段と、 前記第1のフローセルを装着した際に、前記励起光の照
    射にともない発生する蛍光を波長毎に分散する分光手段
    と、 前記分光手段の出射側に配置され、前記分光手段から出
    射される蛍光を受光する第1の光検知手段と、 前記第2のフローセルを装着した際に、そのフローセル
    内の試料の化学反応に基づき発光する光を受光する第2
    の光検知手段と、 蛍光測定の際に前記第2の光検知手段の受光面の前に位
    置し励起光の光強度を低下させて受光させる減光手段
    と、 前記一方の光検知手段からの検出信号を受け、所定の信
    号処理を行い蛍光出力信号または化学発光出力信号を出
    力する信号処理手段とを備え、 前記蛍光測定の際には前記第2の光検知手段により検出
    された励起光信号と、前記第1の光検知手段により検出
    された蛍光信号に基づいて所定の演算処理を行うように
    し、 化学発光測定の際には、前記減光手段を移動させて前記
    試料の化学反応に基づき発光する光が前記減光手段を介
    することなく第2のフローセルに受光されるように構成
    した液体クロマトグラフ用検出器。
  5. 【請求項5】 装着されたフローセルの種類を検出する
    フローセル検出手段と、 そのフローセル検出手段の検出結果に基づいて、前記保
    護手段の移動,前記移動手段の駆動,前記減光手段の移
    動または前記励起光照射手段の作動の少なくとも1つを
    制御するようにした請求項1〜4のいずれか1項に記載
    の液体クロマトグラフ用検出器。
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