JPH08136309A - 熱式流速センサ - Google Patents

熱式流速センサ

Info

Publication number
JPH08136309A
JPH08136309A JP6304366A JP30436694A JPH08136309A JP H08136309 A JPH08136309 A JP H08136309A JP 6304366 A JP6304366 A JP 6304366A JP 30436694 A JP30436694 A JP 30436694A JP H08136309 A JPH08136309 A JP H08136309A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sensor
current
circuit
temperature measuring
flow velocity
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP6304366A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3380345B2 (ja
Inventor
Kazumitsu Nukui
一光 温井
Katsuto Sakai
克人 酒井
Kazuo Seki
一夫 関
Tetsuo Hiyama
哲夫 桧山
Takeshi Watanabe
剛 渡辺
Mitsuhiko Osada
光彦 長田
Shigeru Aoshima
滋 青島
Yasuharu Oishi
安治 大石
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokyo Gas Co Ltd
Azbil Corp
Original Assignee
Tokyo Gas Co Ltd
Azbil Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokyo Gas Co Ltd, Azbil Corp filed Critical Tokyo Gas Co Ltd
Priority to JP30436694A priority Critical patent/JP3380345B2/ja
Publication of JPH08136309A publication Critical patent/JPH08136309A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3380345B2 publication Critical patent/JP3380345B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Measuring Volume Flow (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 低消費電力かつ連続的測定が可能な熱式流速
センサを得る。 【構成】 定電流回路61は、スイッチング信号63に
よりオンオフするスイッチ62を介し、それぞれ気体流
の上流、下流側に配置されたセンサ抵抗41,42に定
電流を間欠供給する。このとき、差動増幅器53の出力
が流速検出に必要な最低限レベル以上になるようにセン
サ抵抗器41,42の必要最小発熱量を確保する。スイ
ッチング信号63のデューティ比は、この必要最小放熱
量の確保に十分な値に設定する。また、間欠供給の周期
は、センサ抵抗器41,42の熱時定数の2倍以下とす
る。流量ゼロの場合、センサ抵抗41,42の抵抗値は
等しく、ブリッジ回路50は平衡し差動増幅器53の出
力はゼロとなる。流量が増大すると、センサ抵抗42は
温度が上昇しセンサ抵抗41の温度は下降するため、両
抵抗値に差が生じてブリッジ回路50の平衡が破れ、差
動増幅器53の出力は増大する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばフルイディック
流量計におけるフルイディック発振を検出するために用
いられる熱式流速センサに関する。
【0002】
【従来の技術】ガスメータ等に利用される流量計とし
て、熱式流速センサ(以下、フローセンサという。)を
用いたものがある。フローセンサは、配管中を流れる流
体の流速を求めるセンサであり、感度が高く応答が速い
という利点がある。このフローセンサを用いた流量計で
は、フローセンサの出力から、流速に対応する流量を求
め、これを表示するようになっている。
【0003】フローセンサとしては、例えば特開平2−
259527号公報に示されるように自ら熱を放出する
2つの測温抵抗エレメントを流体の流れの方向に沿って
配列したものや、例えば特開平4−58111号公報に
示されるように2つの測温抵抗エレメント(センサ抵抗
器)とこの2つの測温抵抗エレメント間に設けられたヒ
ータエレメント(ヒータ抵抗器)とを流体の流れの方向
に沿って配列したもの等がある。このようなフローセン
サでは、流体の流れによって熱が移動し、2つの測温抵
抗エレメントの抵抗値が変化するので、ブリッジ回路を
用いて2つの測温抵抗エレメントの抵抗値のアンバラン
スに応じた信号を生成し、この信号から流速を求めるよ
うになっている。
【0004】また、ガスメータ等に利用される他の種類
の流量計として、フルイディック流量計が知られてい
る。このフルイディック流量計は、噴流を発生させるノ
ズル部の下流側に、一対の側壁によって流路拡大部を形
成すると共に、側壁の外側に設けられたリターンガイド
によって、ノズル部を通過した流体を各側壁の外側に沿
ってノズル部の噴出口側へ導く一対のフィードバック流
路を形成し、ノズル部を通過した流体が一対のフィード
バック流路を交互に流れる現象(本出願において、フル
イディック発振という。)を利用し、フルイディック発
振の周波数や周期に基づいて流体の流量を測定するもの
である。このフルイディック流量計においてフルイディ
ック発振を検出するセンサとしては、圧力センサが用い
られることが多いが、前記特開平4−58111号公報
に示されるようにフローセンサを用いることも考えられ
る。
【0005】ところが、フローセンサは熱を放出するア
クティブセンサであって、多くの電力を必要とするた
め、ガスメータのように電池で駆動する機器に使用する
場合には連続的に使用することができないという問題が
あった。この問題を解決するには、例えば、供給電流の
大きさを小さくする方法がある。しかしながら、フロー
センサの出力電圧は消費電流の3乗に比例するため、単
に消費電流を減らすとセンサ出力電圧が減少してしま
い、S/N比が悪くなる。従って、S/N比を改善する
ための高価な回路が必要となり、また、その改善の効果
にも限界がある。そのため、従来、ガスメータに使用さ
れるフローセンサでは、連続的にフローセンサを駆動す
るのでなく、必要なときにのみ駆動するいわゆる間欠駆
動を行うことによって間欠的な測定を行っていた。
【0006】図26は、間欠的に駆動するように構成し
たフローセンサの要部を示す回路図である。このフロー
センサは、流体の流れの方向に沿って配列された上流測
温抵抗エレメント501と下流測温抵抗エレメント50
2とを備えている。これらの抵抗エレメント(センサ抵
抗器)501,502は温度が等しいときには抵抗値が
等しい。上流測温抵抗エレメント501の一端はスイッ
チ503を介して定電流回路504に接続されている。
上流測温抵抗エレメント501の他端は下流測温抵抗エ
レメント502の一端に接続され、下流測温抵抗エレメ
ント502の他端は接地されている。直列に接続された
2つの測温抵抗エレメント501,502の両端には、
直列に接続された抵抗値の等しい基準抵抗器505,5
06が接続され、これらの測温抵抗エレメント501,
502および基準抵抗器505,506によってブリッ
ジ回路が構成されている。測温抵抗エレメント501,
502の接続点と基準抵抗器505,506の接続点は
それぞれ増幅器507の各入力端に接続されている。ス
イッチ503は駆動制御回路508によってオン、オフ
が制御されるようになっている。
【0007】図27(a)に示すように、このフローセ
ンサでは、駆動制御回路508によって一定の周期
(T)、且つ一定のデューティ比(周期Tに対するスイ
ッチオンの時間Tonの比)で間欠的にスイッチ503が
オンにされ、定電流回路504からブリッジ回路に電流
が供給される。この場合、消費電流は、連続駆動の場合
に比べてTon/Tに減少する。この電流によって測温抵
抗エレメント501,502は自ら熱を発する。ここ
で、流速がゼロのときは測温抵抗エレメント501,5
02の抵抗値が等しいため、増幅器507の出力(検知
信号518)はゼロである。一方、流速がある大きさを
持つ場合には、測温抵抗エレメント501,502の抵
抗値に差が生じ、この差は流速が大きいほど大きくな
る。従って、増幅器507から出力される検知信号51
8は流速に応じた大きさとなる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】このような従来のフロ
ーセンサにおいて、測温抵抗エレメント501,502
は、スイッチ503がオンしている時間(Ton)におい
て自ら発熱し、センサの形状で定まる熱時定数で徐々に
温度が上昇する。そして、発熱開始から平衡温度に達す
るまで所定の時間(以下、熱応答時間τという)を要す
る。
【0009】このため、ある一定の流速の下では、測温
抵抗エレメント501,502の温度差は図27(b)
に示すように変化し、これに伴って増幅器507の出力
518は図27(c)に示すように変化する。従って、
出力を正確にサンプリングするため、スイッチオン期間
(Ton)は、少なくとも増幅器507の出力518が安
定するまでの時間(τ)以上にする必要がある。一方、
消費電流を減少させるにはスイッチオフ期間(Toff
が必要である。従って、測定サンプリングの周期は少な
くとも(τ+Toff )以上にする必要がある。ここに、
センサの出力電圧が安定する時間τは、熱応答の早いマ
イクロフローセンサにおいても数十msec程度であ
る。従って、例えば消費電流を1/10にしようとする
と、Ton:T=1:10となり、サンプリング周期を数
百msec程度にする必要がある。
【0010】一方、間欠駆動の場合、スイッチオフの間
は測定できないので、例えばフルイディック流量計のよ
うに流速が高い周波数で変動している流れを計測するに
は、100Hz程度の応答性が必要とされる。すなわ
ち、サンプリング周期を10msec程度にする必要が
ある。従って、上記のような間欠駆動の方法をフルイデ
ィック流量計には応用するのは困難である。これを改善
するため、フローセンサの形状をさらに小さくして、熱
応答時間τを短くすることも考えられるが、これには製
作上の困難性を伴うと共に、形状が小さくなることによ
ってダストから受ける悪影響が大きくなるため、実用上
問題がある。
【0011】また、フローセンサをフルイディック流量
計においてフルイディック発振を検出するセンサとして
用いた場合、図28に示すように、流量の増加に伴って
フルイディック発振の発振周波数511が増加すると共
に、フローセンサの出力信号512も増加する。しかし
ながら、フルイディック発振を検出するためには流速の
絶対値は必要なく、流体の流れの方向が分かれば十分で
ある。従って、フローセンサの出力信号512が、流速
を検出できる最低限の出力レベル513を越える領域に
ついては無駄な電力を消費していることになる。
【0012】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
ので、その第1の目的は、連続的あるいは十分短い周期
での測定を可能にしながら消費電力を低減できるように
した熱式流速センサを提供することにある。
【0013】また、本発明の第2の目的は、上記目的に
加え、フルイディック流量計においてフルイディック発
振を検出するセンサとして用いた場合に、より消費電力
を低減できるようにした熱式流速センサを提供すること
にある。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の熱式流速
センサは、通電されることによって発熱すると共に温度
に応じて抵抗値が変化する測温用抵抗器を有し、この測
温用抵抗器から放出された熱の流体による移動によって
生じた測温用抵抗器の抵抗値の変化に基づいて、流体の
流速に応じた検知信号を出力するセンサ回路と、測温用
抵抗器に対して、流速を認識可能な最低限の検知信号を
センサ回路から出力させるのに必要な最低限の熱量の移
動が生じるように間欠的な発熱用電流を供給すると共
に、検知信号の出力に必要な測定用電流を供給する電流
供給手段とを備えたものである。
【0015】この熱式流速センサでは、測温用抵抗器か
ら熱が放出され、この熱が流体によって移動することに
より生じた測温用抵抗器の抵抗値の変化に基づいて、セ
ンサ回路から流体の流速に応じた検知信号が出力され
る。また、電流供給手段によって、測温用抵抗器に対し
て、流速を認識可能な最低限の検知信号をセンサ回路か
ら出力させるのに必要な最低限の熱量の移動が生じるよ
うに間欠的な発熱用電流が供給されると共に、検知信号
の出力に必要な測定用電流が供給される。これにより、
センサ回路による測定を常時可能としながら、測温用抵
抗器の発熱のための消費電力を低減することができる。
【0016】請求項2記載の熱式流速センサは、請求項
1記載の熱式流速センサにおいて、前記電流供給手段に
よって測温用抵抗器に対して供給される間欠的な発熱用
電流の供給周期が、前記測温用抵抗器の熱時定数の2倍
以下であるように構成したものである。一般に、ヒータ
は熱容量に起因する固有の熱時定数(すなわち、発熱開
始から平衡温度に達するまでの時間)を有する。従っ
て、この熱時定数と同程度またはそれ以下の周期で電力
を間欠的に供給することによって、次第に温度が上昇
し、やがて発熱と放熱が平衡したところで一定温度に落
ちつくようになる。これにより、間欠的な電力供給にも
かかわらず、ヒータの温度(発熱量)をほぼ一定にする
ことができる。なお、測温用抵抗器に対して供給される
間欠的な発熱用電流の供給周期は、測温用抵抗器の熱時
定数以下であることが好ましい。
【0017】請求項3記載の熱式流速センサは、請求項
1または2記載の熱式流速センサにおいて、電流供給手
段が測定用電流を連続的に供給するように構成したもの
である。
【0018】請求項4記載の熱式流速センサは、請求項
1または2記載の熱式流速センサにおいて、電流供給手
段が間欠的な発熱用電流と測定用電流とを重畳させた電
流を測温用抵抗器に供給するように構成したものであ
る。
【0019】請求項5記載の熱式流速センサは、請求項
1または2記載の熱式流速センサにおいて、電流供給手
段による発熱用電流の供給時に電力を蓄積し、この蓄積
した電力を用いて、電流供給手段による発熱用電流の非
供給時に測温用抵抗器に検知信号の出力に必要な電流を
供給する電力蓄積手段を更に備えたものである。
【0020】この熱式流速センサでは、電流供給手段に
よって発熱用電流が供給されていないときにも、電力蓄
積手段によって、検知信号の出力に必要な電流が測温用
抵抗器に供給されるので、測定が可能となる。
【0021】請求項6記載の熱式流速センサは、フルイ
ディック流量計においてフルイディック発振に伴って流
速の変化する流路に設けられ、フルイディック発振を検
出するために流速を検出する熱式流速センサであって、
通電されることによって発熱すると共に温度に応じて抵
抗値が変化する測温用抵抗器を有し、この測温用抵抗器
から放出された熱の流体による移動によって生じた測温
用抵抗器の抵抗値の変化に基づいて、流体の流速に応じ
た検知信号を出力するセンサ回路と、測温用抵抗器に対
し、発熱に必要な発熱用電流と検知信号の出力に必要な
測定用電流を供給すると共に、前記センサ回路の検知信
号に応じて、流速を認識可能な最低限の検知信号をセン
サ回路から出力させるのに必要な最低限の熱量の移動が
生じるように測温用抵抗器への発熱用電流の供給を制御
する電流供給手段とを備えたものである。
【0022】この熱式流速センサでは、測温用抵抗器か
ら熱が放出され、この熱の流体による移動によって生じ
た測温用抵抗器の抵抗値の変化に基づいて、センサ回路
から流体の流速に応じた検知信号が出力される。また、
電流供給手段によって、測温用抵抗器に対して発熱用電
流および検知信号の出力に必要な電流が供給されると共
に、センサ回路の検知信号に応じて、流速を認識可能な
最低限の検知信号をセンサ回路から出力させるのに必要
な最低限の熱量の移動が生じるように測温用抵抗器への
供給電流が制御される。熱式流速センサによってフルイ
ディック発振を検出する場合、流速の絶対値は必要な
く、流体の流れの方向が分かれば十分である。そこで、
上述のように、センサ回路の検知信号に応じて、最低限
の熱量の移動が生じるように測温用抵抗器への供給電流
を制御することによって、消費電力をより一層低減する
ことができる。
【0023】請求項7記載の熱式流速センサは、請求項
6記載の熱式流速センサにおいて、電流供給手段が、測
温用抵抗器に対して少なくとも発熱用電流を間欠的に供
給すると共に、センサ回路の検知信号に応じて間欠的な
電流供給のデューティを変化させることによって測温用
抵抗器への電流の供給を制御するように構成したもので
ある。
【0024】請求項8記載の熱式流速センサは、請求項
7記載の熱式流速センサにおいて、電流供給手段が、間
欠的電流の供給周期を一定とする一方、供給時間の長さ
を変えることによって電流供給のデューティを変化させ
るように構成したものである。
【0025】請求項9記載の熱式流速センサは、請求項
6記載の熱式流速センサにおいて、電流供給手段が、測
温用抵抗器に対して少なくとも発熱用電流を間欠的に供
給すると共に、センサ回路の検知信号に応じて測温用抵
抗器に印加する電圧を変化させることによって測温用抵
抗器への電流の供給を制御するように構成したものであ
る。
【0026】請求項10記載の熱式流速センサは、請求
項7ないし9のいずれか1に記載の熱式流速センサにお
いて、前記電流供給手段が測温用抵抗器に対して行う間
欠的な電流供給の周期が、測温用抵抗器の熱時定数の2
倍以下であるように構成したものである。この熱式流速
センサでは、請求項2記載の熱式流速センサの場合と同
様に、間欠的な電力供給にもかかわらず、ヒータの温度
(発熱量)をほぼ一定にすることができる。なお、測温
用抵抗器に対して供給される間欠的な発熱用電流の供給
周期は、測温用抵抗器の熱時定数以下であることが好ま
しい。
【0027】請求項11記載の熱式流速センサは、請求
項6記載の熱式流速センサにおいて、電流供給手段が、
センサ回路の検知信号のレベルに応じて、測温用抵抗器
に対する少なくとも発熱用電流の供給を制御するように
構成したものである。熱式流速センサによってフルイデ
ィック発振を検出する場合、測温用抵抗器に供給する電
流が一定の場合には、流量が大きくなるほど、センサ回
路の検知信号のレベルは大きくなる。従って、センサ回
路の検知信号のレベルが大きいほど、測温用抵抗器に供
給する電流を小さくすることが可能となる。そこで、セ
ンサ回路の検知信号のレベルに応じて、測温用抵抗器に
供給する電流を制御することによって、消費電力を低減
することが可能となる。
【0028】請求項12記載の熱式流速センサは、請求
項6記載の熱式流速センサにおいて、電流供給手段が、
センサ回路の検知信号の周波数または周期に応じて、測
温用抵抗器に対する少なくとも発熱用電流の供給を制御
するように構成したものである。熱式流速センサによっ
てフルイディック発振を検出する場合、流量が大きくな
るほど、センサ回路の検知信号の周波数は大きくなり
(周期は小さくなり)、かつ検知信号レベルが大きくな
る。従って、センサ回路の検知信号の周波数が大きいほ
ど(周期が小さいほど)、測温用抵抗器に供給する電流
を小さくすることが可能となる。そこで、センサ回路の
検知信号の周波数または周期に応じて、測温用抵抗器に
供給する電流を制御することによって、消費電力を低減
することが可能となる。
【0029】請求項13記載の熱式流速センサは、請求
項1ないし12のいずれか1に記載の熱式流速センサに
おいて、測温用抵抗器が流体の流れの方向に沿って2つ
設けられているものである。
【0030】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て詳細に説明する。
【0031】図1は本発明の一実施例に係る熱式流速セ
ンサを備えたフルイディック流量計の断面を表わすもの
である。なお、本実施例は、ガスメータとして使用する
フルイディック流量計の例である。
【0032】図1に示すように、このフルイディック流
量計は、気体(ガス)を導入するための入口部11と気
体を排出するための出口部12とを有する本体10を備
えている。本体10内には隔壁13が設けられ、この隔
壁13と入口部11との間に気体流路14が形成され、
隔壁13と出口部12との間に気体流路15が形成され
ている。隔壁13には開口部16が設けられ、気体流路
14内には、開口部16を閉塞可能な遮断弁17が設け
られている。本体10の外側にはソレノイド18が固定
され、このソレノイド18のプランジャ19が、本体1
0の側壁を貫通して遮断弁17に接合されている。遮断
弁17と本体10との間におけるプランジャ19の周囲
にはばね20が設けられ、このばね20が遮断弁17を
開口部16側へ付勢している。
【0033】気体流路15内には、入口部11から導入
した気体を通過させて噴流を配設させるノズル部21が
設けられている。このノズル部21の上流側には、気体
の流れを整えるための整流部材22が設けられている。
ノズル部21の下流側には、拡大された流路を形成する
一対の側壁23,24が設けられている。この側壁2
3,24の間には、所定の間隔を開けて、上流側に第1
ターゲット25、下流側に第2ターゲット26がそれぞ
れ配設されている。側壁23,24の外側には、ノズル
部21を通過した気体を各側壁23,24の外周部に沿
ってノズル部21の噴出口側へ帰還させる一対のフィー
ドバック流路27,28を形成するリターンガイド29
が配設されている。フィードバック流路27,28の各
出口部分と出口部12との間には、リターンガイド29
の背面と本体10とによって、一対の排出路31,32
が形成されている。ノズル部21の噴出口の近傍には、
ノズル部21を通過した気体の流れる方向の切り替わり
を検出するための熱式流速センサに通じる導圧孔33,
34が設けられている。
【0034】図2は図1における導圧孔33,34およ
び熱式流速センサを含む断面を拡大して表すものであ
る。この図に示すように、本体10の底部の外側には、
導圧孔33と導圧孔34との間を連通する導圧管37が
設けられている。導圧管37のほぼ中央部の内壁面に
は、導圧孔33における圧力と導圧孔34における圧力
との差(以下、単に差圧という)を、導圧管37内を流
れる気体の流速として検出し、その流れの方向の変化を
検出することによってノズル部21を通過した気体の流
れ方向の切り替わり(すなわち、フルイディック発振)
を検知する熱式流速センサ38が配設されている。ま
た、導圧管37は本体10の底部の外側に固定されたケ
ース39によって覆われている。
【0035】図3は図2の導圧管37を本体10の底部
に平行な面で切った断面を表すものである。この図に示
すように、導圧管37の内壁に配設されたフローセンサ
38は、半導体基台40と、この半導体基台40上に形
成された薄膜層(図示せず)と、この薄膜上に形成され
た測温用の2つのセンサ抵抗器41、42とを備えてい
る。これらの2つの抵抗器は、気体の流れ方向(矢印A
またはB)に沿って配置されると共に、相互に熱伝導に
よる大きな熱移動が生じないように隔絶されている。
【0036】次に、以上のような構成のフルイディック
流量計の概略動作を説明する。入口部11から導入され
た気体は、気体流路14、開口部16、気体流路15、
整流部材22を順に経て、ノズル部21に入る。ノズル
部21を通過した気体は、噴流となって噴出口より噴出
される。噴出口より噴出された気体は、コアンダ効果に
より一方の側壁に沿って流れる。ここでは、まず側壁2
3に沿って流れるものとする。側壁23に沿って流れた
気体は、更にフィードバック流路27を経て、ノズル部
21の噴出口側へ帰還され、排出路31を経て出口部1
2より排出される。このとき、ノズル部21より噴出さ
れた気体は、フィードバック流路27を流れてきた気体
によって方向が変えられ、今度は他方の側壁24に沿っ
て流れるようになる。この気体は、更にフィードバック
流路28を経て、ノズル部21の噴出口側へ帰還され、
排出路32を経て出口部12より排出される。すると、
ノズル部21より噴出された気体は、今度は、フィード
バック流路28を流れてきた気体によって方向が変えら
れ、再び側壁23、フィードバック流路27に沿って流
れるようになる。以上の動作を繰り返すことにより、ノ
ズル部21を通過した気体は一対のフィードバック流路
27,28を交互に流れるフルイディック発振を行う。
【0037】このフルイディック発振の周波数(または
周期)は流量(流速)と対応関係があり、フローセンサ
38によって検出される。すなわち、ノズル部21を通
過した気体が一対のフィードバック流路27,28を交
互に流れると、ベルヌーイの法則により、導圧孔33と
導圧孔34との間に差圧が生じると共に、この差圧の方
向が流量(流速)に対応した周波数で変化する。このた
め、導圧管37内には、この差圧方向の変化に応じて矢
印AおよびBの方向に気体が交互に流れる。この流れの
方向の変化をフローセンサ38で検出することでフルイ
ディック発振周波数が求められ、これよりフルイディッ
ク流量計のノズル部21を流れる流量が求まる。
【0038】図4は図3のフローセンサ38を用いてフ
ルイディック発振周波数を検出するように構成したセン
サ回路の概略を表すものである。この図に示すように、
フローセンサ38のセンサ抵抗器41とセンサ抵抗器4
2とは直列接続され、同様に直列接続された他の2つの
基準抵抗器51,52と共にブリッジ回路50を構成し
ている。センサ抵抗器41,42は同一温度下で同一抵
抗値を有し、温度上昇と共に抵抗値が増加するようにな
っている。基準抵抗器51,52は常に同一抵抗値を有
するように同一温度状態に保持される。センサ抵抗器4
1,42の接続点aと基準抵抗器51,52の接続点b
は、それぞれ差動増幅器53の各入力端に接続されてい
る。差動増幅器53の出力端はサンプルホールド回路5
5の入力端に接続され、サンプルホールド回路55の出
力端は、周期検出回路56の入力端に接続されている。
そして、ブリッジ回路50の接続点a,bの電位差は差
動増幅器53によって増幅されるようになっている。
【0039】センサ抵抗器41の他端は基準抵抗器51
の他端に接続されると共に、一定周期で間欠的にセンサ
駆動電流を供給する電流供給部60に接続されている。
センサ抵抗器42の他端は抵抗器52の他端に接続され
ると共に、接地接続されている。センサ抵抗器41,4
2は、電流供給部60から供給される電流によって自ら
発熱すると共に、それぞれの温度に応じて自ら抵抗値を
変化させ、流速変化によってセンサ抵抗器41,42の
抵抗バランスが変化することによって接続点aの電位を
変化させるようになっている。
【0040】電流供給部60は、一定のセンサ駆動電流
を出力する定電流回路61と、この定電流回路61とブ
リッジ回路50との間に挿入接続されたスイッチ62
と、このスイッチ64をオンオフ(閉/開)制御するた
めのスイッチング信号63を出力するスイッチング制御
回路64とを備えている。
【0041】図5は図4における電流供給部60のスイ
ッチング制御回路64の具体的な構成を表すものであ
る。また、図6はスイッチング制御回路64およびセン
サ抵抗器41,42の動作を説明するための波形図であ
る。図5に示すように、スイッチング制御回路64は、
抵抗器81,82およびキャパシタ83を外付け素子と
して有するパルス発生回路84と、抵抗器85およびキ
ャパシタ86を外付け素子として有する単安定マルチバ
イブレータ87とを備えている。このスイッチング制御
回路64は次のように動作する。すなわち、パルス発生
器84は、抵抗器81の抵抗値(RA )、抵抗器82の
抵抗値(RB )、およびキャパシタ83の容量値(C)
の組合せで定まる周期(T2 )でトリガパルス88(図
6(a))を発生し、単安定マルチバイブレータ87に
供給する。単安定マルチバイブレータ87では、抵抗器
85の抵抗値(RX )とキャパシタ86の容量値
(CX )とによって定まるパルス幅(T1 )のパルス信
号を生成し、これをスイッチング制御信号63(図6
(b))として出力する。スイッチング制御回路64か
ら出力されたスイッチング信号63は、例えばNPN型
のトランジスタで構成されるスイッチ62のベースに印
加され、このスイッチ62は、スイッチング信号63の
“1”,“0”レベルに対応してオンオフする。これに
より、図6(c)に示すように、電流供給部60からブ
リッジ回路50に対し、一定周期(T2 )ごとに一定時
間幅(T1 )でセンサ駆動電流(IH )が供給される。
【0042】次に、以上のような構成のセンサ回路(図
4)の動作を図7および図8と共に説明する。電流供給
部60からブリッジ回路50に対し、スイッチング信号
63(図7(a))に応じてセンサ駆動電流(IH )が
間欠的に供給されると、センサ抵抗器41,42は電流
供給期間において発熱する一方、電流非供給期間におい
ては発熱が停止し、センサ抵抗器41,42の熱時定数
で定まる勾配で温度が下がる。このため、センサ抵抗器
41,42の温度はスイッチ62のオンオフに応じて上
下に変動する。
【0043】ここで、周期(T2 )の値を熱時定数の2
倍以下かあるいはそれ以下に設定しておくと、センサ抵
抗器41,42の温度は図7(b)に示すように、階段
状に上昇し、発熱と放熱が平衡したところでほぼ一定温
度(t1 )で安定する。ここに、熱時定数は、連続通電
した場合の発熱開始から一定温度に達するまでの時間
(熱応答時間τ)の1/e倍(約63%)である。この
場合、間欠的に電力を供給しているにもかかわらず、セ
ンサ抵抗器41,42の温度は、センサ自体の熱容量に
よるフィルタ効果によって平滑化されることとなる。こ
の温度(t1 )は、後述するように、差動増幅器53の
出力(検知信号54)によって導圧管37内の最小流速
を認識できるような最低限の温度(tTH)以上になるよ
うに設定しておく。具体的には、この条件を満たすため
に、スイッチング信号63のデューティ比(すなわち、
周期(T2 )に対するパルス幅(T1 )の比)と、定電
流回路61から出力される電力の大きさ(IH )とを適
正に設定する。なお、電力の供給周期は、センサ抵抗4
1,42の温度の脈動を考慮すると、熱時定数以下であ
ることが好ましい。
【0044】このように、センサ抵抗器41,42が一
定温度(t1 )で安定した状態において、流速の計測を
行う。図3の導圧管37内に気体の流れがない場合(す
なわち、フルイディック流量計の流量(流速)がゼロの
場合)には、センサ抵抗器41,42の各発生熱量は等
しく温度が等しくなる(図7(c),(d))。このた
め、センサ抵抗器41,42の抵抗値は等しくなり、点
a,bの電位が等しくなる(すなわち、ブリッジ回路5
0は平衡状態となる)ため、差動増幅器53の出力はゼ
ロとなる(図7(e))。
【0045】一方、気体がある大きさの流速でフルイデ
ィック流量計内を流れると、その流速に応じた周波数で
フルイディック発振が生じ、導圧管37を気体が矢印A
およびBの方向に交互に流れる(図7(c))。ここ
で、例えば、ある瞬間における気体流の方向が矢印Aの
方向であったとすると、風下側となるセンサ抵抗器42
は風上側のセンサ抵抗器41から気体流によって運ばれ
た熱によって温度が流速ゼロのときよりも上昇し、風上
側となるセンサ抵抗器41は気体流によって冷却されて
温度が流速ゼロのときよりも下降する。このため、セン
サ抵抗器41の抵抗値が小さくなる一方、センサ抵抗器
42の抵抗値が大きくなり、両抵抗値間に差が生じる。
これにより、ブリッジ回路50の平衡が破れ(すなわ
ち、センサ抵抗器41,42の点aの電位が基準抵抗器
51,52の点bの電位よりも大きくなり)、差動増幅
器53の出力(検知信号54)は増大する。一方、気体
の流れの方向が矢印Bの方向の場合には、上記と全く逆
の状態となり、センサ抵抗器41,42の接続点aの電
位が基準抵抗器51,52の接続点bの電位よりも小さ
くなり、検知信号54は減少する。従って、フルイディ
ック発振により導圧管37を気体が矢印AおよびBの方
向に交互に流れると(図7(c))、センサ抵抗器4
1,42の温度差は図7(d)に示すように正弦波状に
変動する。但し、この場合、検知信号54を得るのに必
要なセンシング用の電流も間欠的になっているため、検
知信号54は図7(e)のような櫛形の波形となる。こ
の検知信号54(図7(e),図8(a))は、サンプ
ルホールド回路55により信号の欠落部分を補間されて
図8(b)に示すような階段状の信号57となり、さら
に周期検出回路56に入力されて周期(または周波数)
が検出される。ここで検出される周波数は、フルイディ
ック発振周波数であり、図28の符号511で示したよ
うに、フルイディック流量計内を流れる気体の流速の増
大と共に増大する。なお、フルイディック発振周波数の
増大に伴って導圧管37内の流速も増大するため、接続
点a,bの電位差も大きくなり、図28の符号512で
示すように、センサ回路の出力信号(検知信号54の振
幅)も増大する。
【0046】このように、本実施例によれば、ブリッジ
回路50への発熱用電流をセンサ抵抗の熱時定数の2倍
以下の周期で間欠的に供給することにより、測定のサン
プリング周期を短くしつつ、消費電力低減を図ることが
できる。従って、流速の変動周期が短い流れを測定対象
として電池駆動方式でセンサを構成する場合に特に有効
である。
【0047】図9は、図3のフローセンサ38を用いて
フルイディック発振周波数を検出するように構成したセ
ンサ回路の他の実施例を表すものである。このセンサ回
路は、図4の構成に加えて、電流供給部60内に、さら
に、一定のセンシング用電流(IS )を供給する定電流
回路65を備えている。定電流回路65の出力端は、ブ
リッジ回路50のセンサ抵抗器41と基準抵抗器51と
の接続点に直接接続され、ブリッジ回路50に常時セン
シング用電流(IS )を供給するようになっている。ま
た、このセンサ回路には、図4に示したサンプルホール
ド回路は設けられておらず、差動増幅器53から出力さ
れる検知信号58は周期検出回路55に直接入力される
ようになっている。
【0048】以上のような構成のセンサ回路の動作を図
10と共に説明する。定電流回路61は、図4の場合と
同様に、スイッチング制御回路64から出力されるスイ
ッチング信号63によってオンオフするスイッチ62を
介して、ブリッジ回路50に一定電流IH (以下、発熱
用電流IH という)を間欠的に供給する(図10
(a))。一方、ブリッジ回路50には定電流回路65
から常時センシング用電流(IS )が供給されている
(図10(b))。従って、ブリッジ回路50に供給さ
れるセンサ駆動電流の波形は、図10(c)に示すよう
に、発熱用電流IH とセンシング用電流IS とを重畳し
たものとなり、センサ駆動電流のピーク値ID はIS
H との和となる。
【0049】センサ抵抗器41,42は、発熱用電流I
H の供給期間だけ発熱する一方、発熱用電流IH の非供
給期間においては発熱が停止し、センサ抵抗器41,4
2の温度が下がる。従って、上記実施例(図4)と同様
に、周期(T2 )の値を熱時定数の2倍以下に設定して
おくと、センサ抵抗器41,42の温度は、図7(b)
に示したように、階段状に上昇し、発熱と放熱が平衡し
たところでほぼ一定温度(t1 )で安定する。なお、周
期(T2 )の値は、センサ抵抗器41,42の温度の脈
動を考慮すると、熱時定数以下とすることが好ましい。
【0050】以下の動作は図4の場合とほぼ同様であ
る。但し、本実施例では、ブリッジ回路50にセンシン
グ用電流IS が常時供給されているため、差動増幅器5
3は常時出力状態になっている。このため、差動増幅器
53からの検知信号58は間欠的(櫛形)にはならず、
図7(e)の符合58で示す破線のように滑らかな正弦
波状となる。このため、図4におけるサンプルホールド
回路55は不要となる。
【0051】このように、本実施例によれば、ブリッジ
回路50に対し、発熱用電流を間欠的に供給して発熱用
電流による消費電力を低減する一方、センシング用電流
は常時供給するようにしたので、ブリッジ回路50への
必要最小限の発熱用電流の供給デューティを確保すれば
センサ出力が連続的に得られ、流量測定が常時可能とな
る。従って、本実施例のセンサ回路は、フルイディック
流量計におけるフルイディック発振に伴う流速測定の場
合のように高い周波数(短い周期)で流速が変動するよ
うな用途に特に有効である。
【0052】図11は、図3のフローセンサ38を用い
てフルイディック発振周波数を検出するように構成した
センサ回路の他の実施例を表すものである。この図で、
上記実施例(図9)と同一部分には同一の符号を付し、
適宜説明を省略する。
【0053】このセンサ回路は、図9の回路構成に加え
てさらに、電流供給部60内に、定電流回路65とブリ
ッジ回路50との間に設けられたスイッチ66と、この
スイッチ66のオンオフ制御を行うスイッチング信号6
7を出力するスイッチング制御回路68と、差動増幅器
53と周期検出回路55との間に設けられ、差動増幅器
53から出力される検知信号59の欠落部分を補間する
サンプルホールド回路55とを備えている。スイッチン
グ信号67はスイッチング信号63よりも大きい周波数
(周期T3 )のパルス信号であり、その“1”および
“0”に対応してスイッチ66オンオフされるようにな
っている。その他の構成は図7と同じである。
【0054】このような構成のセンサ回路の動作を図1
2を参照して説明する。この回路では、スイッチ63の
オンオフ動作によってブリッジ回路50に流れる発熱用
電流IH は、図12(a)に示すように間欠的となる。
一方、スイッチ66のオンオフ動作によって、ブリッジ
回路50に流れるセンシング用電流IS は、図12
(b)に示すようになる。このため、ブリッジ回路50
に供給される全電流は図12(c)に示すような波形と
なる。この場合、センシング用電流も間欠的であるた
め、差動増幅器53からの検知信号59は、図8(a)
に示すように間欠的になる。この検知信号59は、サン
プルホールド回路57により信号の欠落部分を補間され
て図8(b)に示すような階段状の信号57となり、さ
らに周期検出回路56に入力されて周期(または周波
数)が検出される。
【0055】なお、本実施例においても、図7(b)に
示したように、発熱用電流の供給デューティ(周期T2
に対するパルス幅T1 の比および発熱用電流IH の値)
は、流速ゼロにおけるセンサ抵抗器41,42の温度が
常にしきい値tTHを超えるように設定しておく。これに
より、最低限の流速検出を可能とする測定感度が確保さ
れる。
【0056】このように、本実施例によれば、ブリッジ
回路50への発熱用電流を間欠的に供給することによ
り、センサ抵抗器41,42の発熱に消費される電力を
低減できるのみならず、センシング用電流をも間欠的に
供給するによって、このセンシング用電流による消費電
流をも低減することができ、図9の実施例の場合よりも
一層電力節約が可能となる。しかも、本実施例では、セ
ンシング用電流の間欠周期を発熱用電流の間欠周期より
も短い周期としているため、図4の場合よりも、測定サ
ンプリング周波数を高くすることができるため、ほぼ連
続的な測定が可能となる。このため、フルイディック発
振周波数が相当高い場合にも滑らかな発振曲線を得るこ
とができる等の利点があり、フルイディック流体計とい
う用途には特に好適である。
【0057】なお、フルイディック流量計において流量
を求める場合には、センサ出力信号(検知信号59)の
周波数(フルイディック発振周波数)のみが必要であっ
て、その絶対値(振幅)は不要であるため、気体流の認
識に必要な最小限の大きさの検知信号59が得られる限
り、センサ抵抗器41,42の温度が多少変動しても周
波数は検出可能である。
【0058】図13は図3のフローセンサ38を用いて
フルイディック発振周波数を検出するように構成したセ
ンサ回路の他の実施例を表すものである。この図で、上
記実施例(図9)と同一部分には同一の符号を付し、適
宜説明を省略する。
【0059】このセンサ回路では、図9の定電流回路6
5の代わりにバックアップ用のキャパシタ69が接続配
置されている。その他の構成は図9の回路と同じであ
る。
【0060】このセンサ回路では、スイッチ62がオン
の期間においては、定電流回路61からブリッジ回路5
0に電流が供給されると同時にキャパシタ69が充電さ
れ、スイッチ62がオフの期間にはキャパシタ69が放
電し、ブリッジ回路50に電流が供給される。従って、
ブリッジ回路50に供給される駆動電流は、スイッチン
グ信号63(図14(a))の“1”、“0”に対応し
て図14(b)に示すような三角波形となる。この場
合、駆動の周期(T2 )、パルス幅(T1 )および駆動
電流のピーク値(ID =IS +IH )は、スイッチ62
のオフ期間においてもブリッジ回路50へのセンシング
用電流(IS )が確保され、かつセンサ抵抗器41,4
2の温度曲線70が流速ゼロにおけるしきい値tTHを常
に超えるように設定しておく(図14(c))。これに
より、差動増幅器53からは常時有効な検知信号58が
出力されると共に、最低限の流速検出を可能とする測定
感度が確保されることとなる。
【0061】このように、本実施例の構成によれば、ブ
リッジ回路50へのセンシング用電流の供給を常時確保
する手段として、定電流回路65(図9)の代わりにキ
ャパシタ69を用いることとしたので、回路構成を簡素
化しつつ、連続測定が可能となる。
【0062】なお、以上の4つの実施例(図4、図9、
図11および図13)では、フローセンサの間欠駆動制
御を、主としてフルイディック流量計におけるフルイデ
ィック発振周波数の検出という特殊な用途に適用する場
合について説明したが、これに限るものではなく、一定
条件の下では、一定方向に流れる定常流の流量(流速)
検出にも適用することができる。すなわち、流速ゼロで
のセンサ抵抗器41,42の温度が時間的に周期変動し
ている場合であっても、流速ゼロでの温度が一定となる
ようなタイミング(具体的にはスイッチ63の動作タイ
ミングと同期したタイミング)でセンサ出力(検知信号
54等)をサンプリングするようにすれば、温度の時間
変動は殆ど問題とならなくなり、一定間隔ではあるが定
常流の流速の絶対値およびその変化を比較的精度よく検
出することができる。
【0063】また、センサ抵抗器41,42の熱時定数
を考慮して、流速ゼロでの温度の変動幅が流量の測定精
度から要求される一定の許容範囲内に入るようにブリッ
ジ回路50の間欠駆動制御を行うようにすれば、定常流
の流量(流速)の絶対値の変化を連続的あるいは極めて
きめ細かく検出することも可能となる。
【0064】図15は図3のフローセンサ38を用いて
フルイディック発振周波数を検出するように構成したセ
ンサ回路の他の実施例を表すものである。この図で、上
記実施例(図9)と同一部分には同一の符号を付し、適
宜説明を省略する。
【0065】このセンサ回路は、差動増幅器53からの
検知信号54をスイッチング制御回路74にフィードバ
ックし、検知信号58のレベルまたは周期(周波数)に
応じてスイッチング信号73のデューティ比(周期T2
に対するパルス幅T1 の比)を可変制御するようにした
ものである。これにより、センサ抵抗器41,42への
間欠的電流供給のデューティが導圧管37内の流速、す
なわちフルイディック流量計の流量に応じて変化するよ
うに自動制御が行われる。具体的には、流量の増大と共
にセンサ抵抗器41,42への電力供給デューティを減
少させるように制御が行われるようになっている。その
他の回路構成は図9に示した実施例と同じである。
【0066】図16は図15のスイッチング制御回路7
4の構成例を表すものである。この回路は、差動増幅器
53からの検知信号58の電圧レベルと所定の基準電圧
(VTH)とを比較し、その比較結果に応じてディジタル
信号“0”または“1”を出力する比較回路90と、こ
の比較回路90からの比較結果信号に基づき、センサ抵
抗器41,42への電力供給のデューティを決定するデ
ューティ決定回路100とを備えている。そして、本回
路では、検知信号58のレベルに応じてスイッチング信
号73のデューティ比(周期T2 に対するパルス幅T1
の比)を可変制御するようにしている。
【0067】比較回路90は、検知信号58がアノード
に入力されるダイオード91およびこのダイオード91
のカソードと接地との間に接続されたキャパシタ92か
らなる整流回路93と、ダイオード91とキャパシタ9
2との接続点を一方の入力端に接続し定電圧電源95を
他の入力端に接続した比較器96とを備えている。比較
器96は、整流回路93の出力信号94と定電圧電源9
5からの基準電圧(VTH)とを比較し、出力信号94が
TH未満のとき“0”、出力信号94がVTH以上のとき
“1(=VCC)”の比較結果信号97を出力するように
なっている。
【0068】デューティ決定回路100は、比較結果信
号97に応じてカウント方向(アップ/ダウン)を切り
替えてカウントを行うアップダウンカウンタ101と、
リセット信号108によってカウント値がリセットされ
てカウントアップを開始するカウンタ102と、アップ
ダウンカウンタ101のカウント値103とカウンタ1
02のカウント値104とを逐次比較し、その比較結果
に応じて“0”または“1”の比較結果信号109を出
力する比較器105と、比較結果信号109を反転する
インバータ106と、アップダウンカウンタ101およ
びカウンタ102に所定の周波数(周期T0 )のクロッ
ク信号109を供給するクロック供給回路107とを備
えている。
【0069】以上のような構成のスイッチング制御回路
74の動作を図17および図18を参照して説明する。
【0070】フルイディック流量計を流れる気体の流量
が低流量から高流量に変化すると、導圧管37内のセン
サ回路(図15)によって検出されるフルイディック発
振の周波数と振幅とが次第に増大し、例えば差動増幅器
53からの検知信号58の波形は図17(a)のように
変化する。この検知信号58は比較回路90の整流回路
93で半波整流され、図17(b)に示すような波形の
出力信号94として比較器96の一方の入力端に入力さ
れる。比較器96は、出力信号94と基準電圧(VTH
とを比較し、図17(c)に示すように、出力信号94
がVTH未満のとき“0”、出力信号94がVTH以上のと
き“1(=VCC)”の比較結果信号97を出力する。
【0071】デューティ決定回路100のアップダウン
カウンタ101は、比較結果信号97が“0”のときは
カウントアップ動作を行い、比較結果信号97が“1”
のときはカウントダウン動作を行う。従って、出力信号
94がVTHを超えるt1 の時点でアップダウンカウンタ
101のカウント方向がアップからダウンに切り替わる
(図17(c),(d),図18(a))。逆に、フル
イディック流量計の気体流量が減少する場合は、フルイ
ディック発振の周波数と振幅とが次第に減少し、出力信
号94がVTHを下回った時点で、アップダウンカウンタ
101のカウント方向がダウンからアップに切り替わ
る。
【0072】図18(c)は、このようなアップダウン
カウンタ101の動作の一例を示している。この図で、
アップダウンカウンタ101のカウント値103は、ク
ロック信号109(図18(b))の立ち上がりのタイ
ミングで、“i−1”から“j”まで増加した後、時刻
1 でカウント方向が切り替わり、今度は“j”,“j
−1”,……というように減少する。
【0073】一方、カウンタ102は、リセット信号1
08(図18(e))の立ち下がりのタイミングでそれ
までのカウント値がリセットされカウント動作を開始す
る。そして、クロック信号109(図18(b))の立
ち上がりのタイミングで“1”,“2”,……というよ
うにカウントアップし、これをカウント値104(図1
8(d))として出力する。
【0074】比較器105は、アップダウンカウンタ1
01のカウント値103とカウンタ102のカウント値
104とを比較し、その結果、前者が後者より大きいと
きは比較結果信号110として“0”を出力する一方、
前者が後者より小さいときは“1”を出力する。例えば
図18(c),(d)において、カウント値103が
“j−2”から“j−3”へと減少すると共にカウント
値104が“n”から“n+1”へと増加するタイミン
グ(t2 )においてカウント値103がカウント値10
4を下回ったとすると、このタイミングで比較結果信号
110が“0”から“1”に変化する(図18
(f))。なお、この場合、n=j−3となる。
【0075】比較結果信号110は、リセット信号10
8(図18(e))のタイミングで“0”レベルにリセ
ットされると共に、インバータ106によって反転され
る。従って、インバータ106からは、図18(g)に
示すように、パルス幅がnT0 のスイッチング信号73
が出力される。
【0076】この場合、クロック信号109のm個ごと
にリセット信号108を与えるものとすると、リセット
信号108のパルス周期はmT0 となる。従って、スイ
ッチング信号73のデューティ比はn/mとなる。
【0077】ここに、整数nは検知信号58のレベル
(振幅の大きさ)と比較器96の基準電圧VTHとの差に
対応して間接的に定まるものである。すなわち、上述の
ように、流量変化によって検知信号58のレベルが基準
電圧VTHをクロスするごとにアップダウンカウンタ10
1のカウント方向が切り替わるが、検知信号58のレベ
ルが基準電圧VTHに満たないときはアップダウンカウン
タ101はカウントアップを続け、その後カウントダウ
ンとカウントアップとを交互に行いながら最終的にカウ
ント値103は大きい値に収斂するため、nも大きい値
となり、スイッチング信号73のパルス幅(T1 =nT
0 )は増大する。一方、検知信号58のレベルが基準電
圧VTHを超えているときは、アップダウンカウンタ10
1はカウントダウンを続け、その後カウントアップとカ
ウントダウンとを交互に行いながら最終的にカウント値
103は小さい値に収斂するため、nも小さい値とな
り、スイッチング信号73のパルス幅は(T1 =n
0 )縮小する。
【0078】このようにして、流量の増大に伴って差動
増幅器53からの検知信号58のレベル(振幅)が大き
くなると、スイッチング信号73によってスイッチ62
のオン期間が短くなる一方、流量の減少に伴って検知信
号58のレベル(振幅)が小さくなると、スイッチ62
のオン期間が長くなる。すなわち、図19に示すよう
に、センサ抵抗器41,42への電力供給のデューティ
変化曲線111は、流量の増大に伴って減少する形とな
る。従って、センサ抵抗器41,42の温度曲線112
も流量の増大に伴って減少する。このとき、センサ出力
(検知信号58)はブリッジ回路50に加える電力に比
例するため、流速増大に伴うセンサ出力の増加率をkと
すると、供給電力が1/kとなるようにデューティ制御
をするのが好適である。
【0079】センサ抵抗器41,42への電力供給が減
少すると、センサ抵抗器41,42の温度差の拡大が抑
制される。これにより、流速が増大する場合でも、差動
増幅器53からの検知信号58は、図20の符合120
で示すように流速にかかわらずほぼ一定レベルに保持さ
れる。但し、このとき、検知信号58のレベル120は
周期検出回路56によって周期(周波数)の検出が可能
な程度のしきい値121を超えていることが必要であ
る。
【0080】このように本実施例によれば、図20に示
すように、センサ回路の出力電圧(検知信号58のレベ
ル120)は、センサ抵抗器41,42への電力供給の
デューティを制御しない場合の出力電圧122と比べる
と、出力電圧差123に相当する分だけ、センサ抵抗器
41,42への供給電力を節約することができる。従っ
て、このようなフローセンサを用いたフルイディック流
量計を電池駆動方式で実現することも容易となる。な
お、このような構成が可能なのは、フルイディック流量
計においては、流量はフルイディック発振に伴うセンサ
出力電圧の周波数を検出するのみで求めることができ、
センサ出力電圧の絶対値を検出する必要がないという特
性を有することによるものである。
【0081】なお、本実施例においても、定電流回路6
5によってブリッジ回路50へのセンシング用電流IS
の供給は常時行われているので、連続測定が可能であ
る。
【0082】図21は図15におけるスイッチング制御
回路74の他の構成例を表すものである。この回路は、
図15の差動増幅器53からの検知信号58を整流する
ための整流回路130と、整流回路130の出力信号1
36のレベルを検出し、その検出レベルに応じた制御信
号145を出力するレベル検出回路140と、このレベ
ル検出回路140からの制御信号145に対応したパル
ス幅のパルス信号であるスイッチ制御信号68を出力す
るデューティ決定回路150とを備えている。そして、
本回路では、検知信号54のレベルに応じてスイッチン
グ信号73のデューティ比(周期T2 に対するパルス幅
1 の比)を可変制御するようにしている。
【0083】整流回路130は、アノード端に検知信号
58が入力されるダイオード131と、ダイオード13
1のカソードと接地との間に挿入接続されたキャパシタ
132とからなり、交流信号として入力された検知信号
58を半波整流してダイオード131とキャパシタ13
2との接続点から出力するようになっている。
【0084】レベル検出回路140は、整流回路130
からの整流信号136が抵抗器141を介して入力端の
一方に入力される差動増幅器(オペアンプ)142を備
えている。差動増幅器142の他の入力端は、一定の基
準電圧VTHを出力する定圧電源144に接続されてい
る。この差動増幅器142の出力端は、抵抗器143を
介して、抵抗器141が接続された方の差動増幅器53
の入力端に接続されている。このレベル検出回路140
は、基準電圧VTHと整流信号136との差を増幅し、こ
の差に応じたレベルの制御信号145を出力するように
なっている。
【0085】デューティ決定回路150は、抵抗器8
1,82およびキャパシタ83を外付け素子として有す
るパルス発生回路84と、N型のMOS(Metal-Oxide S
emiconductor) トランジスタ151およびキャパシタ8
6を外付け素子として有する単安定マルチバイブレータ
87とを備えている。MOSトランジスタ151のゲー
トには、レベル検出回路140からの制御信号145が
印加され、この制御信号145のレベルに応じてソース
・ドレイン間抵抗値(RX ′)が変化するようになって
いる。
【0086】以上のような構成のスイッチング制御回路
74の動作を図22を参照して説明する。フルイディッ
ク流量計を流れる気体の流量が低流量から高流量に変化
すると、導圧管37内のセンサ回路(図15)によって
検出されるフルイディック発振の周波数と振幅とが次第
に増大し、例えば、差動増幅器53からの検知信号58
の波形は図22(a)のように変化する。
【0087】この検知信号58は整流回路130で半波
整流され、図22(b)に示すような波形の整流信号1
36となってレベル検出回路140に入力される。レベ
ル検出回路140の差動増幅器142は、抵抗器141
を介して一方の入力端に入力される整流信号136と基
準電圧VTHとの差を増幅し、図22(c)に示すような
制御信号145を出力する。
【0088】レベル検出回路140からの制御信号14
5はデューティ決定回路150のMOSトランジスタ1
51のゲートに印加され、このMOSトランジスタ15
1のソース・ドレイン間抵抗値(RX ′)を制御する。
具体的には、制御信号145のレベルが大きくなるとR
X ′が減少し、制御信号145のレベルが小さくなると
X ′が増大する。
【0089】一方、パルス発生器84は、抵抗器81の
抵抗値(RA )、抵抗器82の抵抗値(RB )、および
キャパシタ83の容量値(C)の組合せで定まる周期
(T2)でトリガパルス88(図22(d))を発生
し、単安定マルチバイブレータ87に供給する。単安定
マルチバイブレータ87は、MOSトランジスタ151
のソース・ドレイン間抵抗値(RX ′)とキャパシタ8
6の容量値(CX )との積によって定まるパルス幅(T
1 )のパルス信号を生成し、これをスイッチング制御信
号73(図22(e))として出力する。
【0090】ここで、流量の増大に伴って検知信号58
の振幅が増大すると、レベル検出回路140の差動増幅
器142からデューティ決定回路150に入力される制
御信号145のレベルも増大する。これにより、MOS
トランジスタ151のソース・ドレイン間抵抗値
(RX ′)は減少して積(RX ′×CX )の値が減少す
るため、単安定マルチバイブレータ87から出力される
スイッチング信号73のパルス幅はT1 からT1 ′,T
1 ″というように徐々に減少する(図22(e))。こ
のとき、スイッチング信号73の周期(T2 )は一定な
ので、結局、センサ抵抗器41,42に供給される電力
のデューティは、図22(f)に示すように減少してい
く。
【0091】このように、本実施例の回路構成によって
も、上記実施例(図16)の場合と同様に、流量増大に
応じてセンサ抵抗器41,42への電力供給のデューテ
ィを減少させる制御を行うことができ、図16の場合と
同等の効果を得ることができる。
【0092】なお、本実施例では、検知信号58のレベ
ルに応じてスイッチング信号73のデューティ比を可変
制御するようにしているが、図15の説明においても述
べたように、検知信号58の周波数に応じてスイッチン
グ信号73のデューティ比を可変制御するようにしても
よい。この場合には、図21のレベル検出回路140の
代わりに、検出信号58の周波数に応じた電圧を出力す
るための周波数・電圧変換回路を設け、この周波数・電
圧変換回路の出力によってデューティ決定回路150の
MOSトランジスタ150のソース・ドレイン間抵抗
(RX ′)を変化させるようにすればよい。
【0093】また、以上説明した実施例(図16,図2
1)では、スイッチング信号73のデューティ比を変化
させるために、パルス周期を一定にしてパルス幅を変化
させるようにしているが、これに限るものではなく、逆
にパルス幅を一定にしてパルス周期を変化させるように
したり、あるいはパルス周期およびパルス幅の双方を変
化させてデューティ比を変化させるように構成すること
も可能である。
【0094】図23は図3のフローセンサ38を用いて
フルイディック発振周波数を検出するように構成したセ
ンサ回路の他の実施例を表すものである。この図におい
て、上記実施例(図9)と同一部分には同一の符号を付
し、適宜説明を省略する。
【0095】このセンサ回路は、センサ抵抗器41,4
2への電力供給源として、図9の定電流回路61の代わ
りに可変電圧電源75を備えると共に、差動増幅器53
からの検知信号58を可変電圧電源75にフィードバッ
クするように構成されている。そして、検知信号58の
レベルに応じて可変電圧電源75の出力レベルを変化さ
せることにより、センサ抵抗器41,42への電力供給
のデューティを可変制御するようにしている。すなわ
ち、導圧管37内の流速の変化(つまりフルイディック
流量計の流量変化)に応じて供給電力の大きさ自体を増
減させることによって、センサ抵抗器41,42への電
力供給のデューティを変化させるように自動制御を行う
ものである。具体的には、流量の増大と共にセンサ抵抗
器41,42への供給電力の大きさを減少させるように
制御が行われるようになっている。その他の回路構成は
図9に示した実施例と同じであり、スイッチング制御回
路64の回路構成も図5に示す通りである。
【0096】図24は図23の可変電圧電源75の回路
構成例を表すものである。この回路は、交流信号である
検知信号58を半波整流するための整流回路160と、
整流回路160から出力される整流信号163を平滑化
するためのフィルタ回路170と、このフィルタ回路1
70から出力される平滑出力信号174のレベルに応じ
た大きさのセンサ駆動電圧186を出力するセンサ電圧
設定回路180とを備えている。
【0097】整流回路160は、検知信号58がアノー
ドに入力されるダイオード161と、このダイオード1
61のカソードと接地との間に接続されたキャパシタ1
62とを備え、検知信号58を半波整流して出力するよ
うになっている。
【0098】フィルタ回路170は、出力端を負入力端
に帰還接続した差動増幅器(オペアンプ)171と、こ
の差動増幅器171の出力端に接続された抵抗器172
と、この抵抗器172の他端と接地との間に挿入接続さ
れたキャパシタ173とを備えている。差動増幅器17
1の正入力端は、整流回路160のダイオード161と
キャパシタ162との接続点に接続され、抵抗器172
とキャパシタ173との接続点はセンサ電圧設定回路1
80に接続されている。そして、フィルタ回路170
は、整流回路160からの整流信号163を平滑化し、
平滑出力信号174を出力するようになっている。
【0099】センサ電圧設定回路180は、出力端を抵
抗器183を介して負入力端に帰還接続した差動増幅器
(オペアンプ)182と、この差動増幅器182の負入
力端とフィルタ回路170の抵抗器172およびキャパ
シタ172の接続点との間にに接続された抵抗器181
と、電源VCCと接地との間に直列接続され、その接続点
から所定の基準電圧VTHを出力する分圧抵抗器184,
185とを備えている。差動増幅器182の正入力端は
分圧抵抗器184,185の接続点に接続され、基準電
圧VTHが入力されるようになっている。そして、センサ
電圧設定回路180は、フィルタ回路170から入力さ
れる平滑化信号174と基準電圧VTHとの差を反転増幅
し、この差に応じたセンサ駆動電圧186を出力するよ
うになっている。
【0100】以上のような構成の可変電圧電源75(図
24)およびこれを含むセンサ回路(図23)の動作
を、図25を参照して説明する。
【0101】フルイディック流量計を流れる気体の流量
が低流量から高流量に変化すると、導圧管37内のセン
サ回路(図23)によって検出されるフルイディック発
振の周波数と振幅とが次第に増大し、例えば、差動増幅
器53からの検知信号58の波形は図25(a)のよう
に変化する。
【0102】この検知信号58は整流回路160で半波
整流され、図25(b)に示すような波形の整流信号1
63となってフィルタ回路170に入力される。フィル
タ回路170では、整流信号163の平滑化が行われ、
図25(c)に示すような平滑化信号174が出力され
る。差動増幅器182は、平滑化信号174と基準電圧
THとの差を反転増幅し、この差に応じたセンサ駆動電
圧186(図25(d))を出力する。一方、センサ回
路(図23)のスイッチ62は、図9の場合と同様に、
スイッチング制御回路64からのスイッチング信号63
によって一定のデューティ比(周期T2 ,パルス幅
1 )でオンオフする。従って、センサ抵抗器41,4
2には、図25(e)に示すように、一定周期(T2
ごとに一定期間(T1 )だけ電流が流れると共に、その
電流値は、流量の増大に伴ってIH からIH ′,IH
というように徐々に減少していくこととなる。
【0103】このように本実施例によれば、流量の増大
に伴ってセンサ抵抗器41,42への供給電力の大きさ
自体が減少するため、図19に示したように、センサ抵
抗器41,42の温度曲線112は流量の増大に伴って
下降する。これにより、差動増幅器53からの検知信号
58はレベル増大を抑制され、図20の符合120で示
したように、流速にかかわらずほぼ一定レベルに保持さ
れる。但し、この場合も、検知信号58のレベル120
は周期検出回路56によって周期(周波数)の検出が可
能な程度のしきい値121(図16)を超えているよう
にデューティ制御を行う。
【0104】このように、本実施例においても、図20
の出力電圧差123に相当するだけのセンサ抵抗器4
1,42への電力供給を節約することができる。
【0105】なお、本実施例では、スイッチ63のオン
周期(T2 )とオン期間(T1 )とを一定にしてヒータ
間欠駆動の時間的デューティ比を一定とすることとした
が、これに限るものではなく、ヒータ間欠駆動のデュー
ティ制御と供給電力値自体を変化させる電流制御とを併
用することも可能である。この場合には、図23のスイ
ッチング制御回路64の代わりに図15のスイッチング
制御回路74(具体的には図16または図21の回路構
成)を用い、これに差動増幅器53からの検知信号58
をフィードバックするように構成すればよい。
【0106】また、本実施例では、検知信号58のレベ
ルに応じてセンサ抵抗器41,42への供給電流の大き
さを可変制御するようにしているが、検知信号58の周
波数に応じて供給電力の大きさを可変制御するようにし
てもよい。この場合には、図24の整流回路160およ
びフィルタ回路170の代わりに、検出信号58の周波
数に応じた電圧を出力するための周波数・電圧変換回路
を設け、この周波数・電圧変換回路の出力をセンサ電圧
設定回路180に入力するように構成すればよい。
【0107】なお、以上の各実施例では、ブリッジ回路
50の駆動電源(図23の可変電圧電源75を除く)を
電流源としたが、電圧源としても同様である。また、上
記の各実施例では、2つのセンサ抵抗器41,42を気
体流に沿って配置する構成としたが、これに限るもので
はなく、1つのセンサ抵抗器41のみを配置するように
してもよい。この場合には、例えば図4において、セン
サ抵抗器42の代わりに常に基準抵抗器51,52と同
じ抵抗値を有する他の基準抵抗器を設け、これらの4つ
の抵抗器によってブリッジ回路50を構成するようにす
ればよい。但し、このような構成とした場合には、点a
と点bとの電位差は、2つのセンサ抵抗器41,42を
用いる場合に比べて小さくなるため、センサ回路として
の感度は低下する。従って、感度をより重視する場合に
は、2つのセンサ抵抗器41,42を用いる方式が好ま
しい。
【0108】
【発明の効果】以上説明したように請求項1ないし請求
項5のいずれか、またはこれらを引用する請求項13記
載の熱式流速センサによれば、電流供給手段によって、
測温用抵抗器に対して、流速を認識可能な最低限の検知
信号をセンサ回路から出力させるのに必要な最低限の熱
量の移動が生じるように間欠的な発熱用電流を供給する
と共に、検知信号の出力に必要な測定用電流を供給する
ようにしたので、連続的な測定を可能にしながら消費電
力を低減することができるという効果がある。従って、
流速の変動周期が短い流れを測定対象として電池駆動方
式でセンサを構成する場合に特に有効である。
【0109】特に、請求項2または請求項10またはこ
れらを引用する請求項13記載の熱式流速センサによれ
ば、電流供給手段によって測温用抵抗器に供給される間
欠的な電流の供給周期を、測温用抵抗器の熱時定数の2
倍以下としたので、電流供給が間欠的であるにもかかわ
らず、測温用抵抗器の発熱量をほぼ一定とすることがで
きる。
【0110】また、請求項6ないし請求項12のいずれ
か、またはこれらを引用する請求項13に記載の熱式流
速センサによれば、電流供給手段によって、測温用抵抗
器に対して発熱用電流および検知信号の出力に必要な電
流を供給すると共に、センサ回路の検知信号に応じて、
流速を認識可能な最低限の検知信号をセンサ回路から出
力させるのに必要な最低限の熱量の移動が生じるように
測温用抵抗器への供給電流を制御することとしたので、
上記効果に加え、フルイディック流量計においてフルイ
ディック発振を検出するセンサとして用いた場合に、流
量に応じて測温用抵抗器の発熱量を最適化することがで
き、消費電力をより一層低減することができるという効
果がある。
【0111】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る熱式流速センサを備え
たフルイディック流量計の断面図である。
【図2】図1における導圧孔および熱式流速センサを含
む断面を拡大して表す断面図である。
【図3】図2の導圧管を本体の底部と平行な面で切った
状態を表す断面図である。
【図4】図3のフローセンサを用いてフルイディック発
振周波数を検出するようにしたセンサ回路の一実施例を
表す回路図である。
【図5】図4のスイッチング制御回路の構成を表す回路
図である。
【図6】スイッチング制御回路およびセンサ抵抗器の動
作を表すタイミング図である。
【図7】図4のセンサ回路の動作を説明するための信号
波形図である。
【図8】図4のセンサ回路の動作を説明するための信号
波形図である。
【図9】図3のフローセンサを用いてフルイディック発
振周波数を検出するようにしたセンサ回路の他の実施例
を表す回路図である。
【図10】図9のセンサ回路の動作を説明するためのタ
イミング図である。
【図11】図3のフローセンサを用いてフルイディック
発振周波数を検出するようにしたセンサ回路の他の実施
例を表す回路図である。
【図12】図11のセンサ回路の動作を説明するための
タイミング図である。
【図13】図3のフローセンサを用いてフルイディック
発振周波数を検出するようにしたセンサ回路の他の実施
例を表す回路図である。
【図14】図13のセンサ回路の動作を説明するための
タイミング図である。
【図15】図3のフローセンサを用いてフルイディック
発振周波数を検出するようにしたセンサ回路の他の実施
例を表す回路図である。
【図16】図15のスイッチング制御回路の構成を示す
回路図である。
【図17】図16のスイッチング制御回路の動作を説明
するためのタイミング図である。
【図18】図16のスイッチング制御回路の動作を説明
するためのタイミング図である。
【図19】本発明の熱式流速センサを用いたフルイディ
ック流量計における流量と電力供給デューティおよびセ
ンサ発熱量との関係を示す説明図である。
【図20】フルイディック流量計における流量とセンサ
出力電圧との関係を示す説明図である。
【図21】図15のスイッチング制御回路の他の回路構
成例を表す回路図である。
【図22】図21のスイッチング制御回路の動作を説明
するためのタイミング図である。
【図23】図3のフローセンサを用いてフルイディック
発振周波数を検出するようにしたセンサ回路の他の実施
例を表す回路図である。
【図24】図23の可変電流回路の回路構成を表す回路
図である。
【図25】図24の可変電流回路およびセンサ抵抗器の
動作を説明するための信号波形図である。
【図26】従来のフローセンサを用いてフルイディック
発振周波数を検出するようにしたセンサ回路の要部構成
を表す回路図である。
【図27】図26のセンサ回路の動作を示す説明図であ
る。
【図28】図26のセンサ回路の動作特性を示す説明図
である。
【符号の説明】
10 本体 11 入口部 12 出口部 21 ノズル部 33,34 導圧孔 37 導圧管 38 フローセンサ 41,42 センサ抵抗器 50 ブリッジ回路 53 差動増幅器 54,58 検知信号 55 サンプルホールド回路 56 周期検出回路 61,65 定電流回路 62,66 スイッチ 63,73 スイッチング信号 64,74 スイッチング制御回路 69 キャパシタ 75 可変電圧電源 84 パルス発生器 87 単安定マルチバイブレータ 90 比較回路 93,130,160 整流回路 96 比較器 100,150 デューティ決定回路 101 アップダウンカウンタ 102 カウンタ 105 比較器 140 レベル検出回路 142,171,182 差動増幅器 151 MOSトランジスタ 170 フィルタ回路 180 センサ電圧設定回路 186 センサ駆動電圧
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 関 一夫 神奈川県藤沢市川名1丁目12番2号 山武 ハネウエル株式会社藤沢工場内 (72)発明者 桧山 哲夫 神奈川県藤沢市川名1丁目12番2号 山武 ハネウエル株式会社藤沢工場内 (72)発明者 渡辺 剛 神奈川県藤沢市川名1丁目12番2号 山武 ハネウエル株式会社藤沢工場内 (72)発明者 長田 光彦 神奈川県藤沢市川名1丁目12番2号 山武 ハネウエル株式会社藤沢工場内 (72)発明者 青島 滋 神奈川県藤沢市川名1丁目12番2号 山武 ハネウエル株式会社藤沢工場内 (72)発明者 大石 安治 神奈川県藤沢市川名1丁目12番2号 山武 ハネウエル株式会社藤沢工場内

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通電されることによって発熱すると共に
    温度に応じて抵抗値が変化する測温用抵抗器を有し、こ
    の測温用抵抗器から放出された熱の流体による移動によ
    って生じた測温用抵抗器の抵抗値の変化に基づいて、流
    体の流速に応じた検知信号を出力するセンサ回路と、 前記測温用抵抗器に対して、流速を認識可能な最低限の
    検知信号を前記センサ回路から出力させるのに必要な最
    低限の熱量の移動が生じるように間欠的な発熱用電流を
    供給すると共に、検知信号の出力に必要な測定用電流を
    供給する電流供給手段とを備えたことを特徴とする熱式
    流速センサ。
  2. 【請求項2】 前記電流供給手段によって測温用抵抗器
    に対して供給される間欠的な発熱用電流の供給周期は、
    前記測温用抵抗器の熱時定数の2倍以下であることを特
    徴とする請求項1記載の熱式流速センサ。
  3. 【請求項3】 前記電流供給手段は、測定用電流を連続
    的に供給することを特徴とする請求項1または2記載の
    熱式流速センサ。
  4. 【請求項4】 前記電流供給手段は、間欠的な発熱用電
    流と測定用電流とを重畳させた電流を測温用抵抗器に供
    給することを特徴とする請求項1または2記載の熱式流
    速センサ。
  5. 【請求項5】 前記電流供給手段による発熱用電流の供
    給時に電力を蓄積し、この蓄積した電力を用いて、電流
    供給手段による発熱用電流の非供給時に測温用抵抗器に
    検知信号の出力に必要な電流を供給する電力蓄積手段を
    更に具備することを特徴とする請求項1または2記載の
    熱式流速センサ。
  6. 【請求項6】 フルイディック流量計においてフルイデ
    ィック発振に伴って流速の変化する流路に設けられ、フ
    ルイディック発振を検出するために流速を検出する熱式
    流速センサであって、 通電されることによって発熱すると共に温度に応じて抵
    抗値が変化する測温用抵抗器を有し、この測温用抵抗器
    から放出された熱の流体による移動によって生じた測温
    用抵抗器の抵抗値の変化に基づいて、流体の流速に応じ
    た検知信号を出力するセンサ回路と、 前記測温用抵抗器に対し、発熱に必要な発熱用電流と検
    知信号の出力に必要な測定用電流とを供給すると共に、
    前記センサ回路の検知信号に応じて、流速を認識可能な
    最低限の検知信号を前記センサ回路から出力させるのに
    必要な最低限の熱量の移動が生じるように測温用抵抗器
    への発熱用電流の供給を制御する電流供給手段とを備え
    たことを特徴とする熱式流速センサ。
  7. 【請求項7】 前記電流供給手段は、測温用抵抗器に対
    して少なくとも発熱用電流を間欠的に供給すると共に、
    センサ回路の検知信号に応じて間欠的な電流供給のデュ
    ーティを変化させることによって測温用抵抗器への電流
    の供給を制御することを特徴とする請求項6記載の熱式
    流速センサ。
  8. 【請求項8】 前記電流供給手段は、間欠的電流の供給
    周期を一定とする一方、供給時間の長さを変えることに
    よって電流供給のデューティを変化させることを特徴と
    する請求項7記載の熱式流速センサ。
  9. 【請求項9】 前記電流供給手段は、測温用抵抗器に対
    して少なくとも発熱用電流を間欠的に供給すると共に、
    センサ回路の検知信号に応じて測温用抵抗器に印加する
    電圧を変化させることによって測温用抵抗器への電流の
    供給を制御することを特徴とする請求項6記載の熱式流
    速センサ。
  10. 【請求項10】 前記電流供給手段が測温用抵抗器に対
    して行う間欠的な電流供給の周期は、測温用抵抗器の熱
    時定数の2倍以下であることを特徴とする請求項7ない
    し9のいずれか1に記載の熱式流速センサ。
  11. 【請求項11】 前記電流供給手段は、センサ回路の検
    知信号のレベルに応じて、測温用抵抗器に対する少なく
    とも発熱用電流の供給を制御することを特徴とする請求
    項6記載の熱式流速センサ。
  12. 【請求項12】 前記電流供給手段は、センサ回路の検
    知信号の周波数または周期に応じて、測温用抵抗器に対
    する少なくとも発熱用電流の供給を制御することを特徴
    とする請求項6記載の熱式流速センサ。
  13. 【請求項13】 前記測温用抵抗器は流体の流れの方向
    に沿って2つ設けられていることを特徴とする請求項1
    ないし12のいずれか1に記載の熱式流速センサ。
JP30436694A 1994-11-14 1994-11-14 熱式流速センサ Expired - Fee Related JP3380345B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30436694A JP3380345B2 (ja) 1994-11-14 1994-11-14 熱式流速センサ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30436694A JP3380345B2 (ja) 1994-11-14 1994-11-14 熱式流速センサ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08136309A true JPH08136309A (ja) 1996-05-31
JP3380345B2 JP3380345B2 (ja) 2003-02-24

Family

ID=17932162

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP30436694A Expired - Fee Related JP3380345B2 (ja) 1994-11-14 1994-11-14 熱式流速センサ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3380345B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100457116B1 (ko) * 1998-10-26 2004-11-16 마쯔시다덴기산교 가부시키가이샤 유량 계수 설정 방법 및 유량계
CN111595402A (zh) * 2020-05-29 2020-08-28 合肥工业大学 一种恒温差型热式气体质量流量计

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100457116B1 (ko) * 1998-10-26 2004-11-16 마쯔시다덴기산교 가부시키가이샤 유량 계수 설정 방법 및 유량계
CN111595402A (zh) * 2020-05-29 2020-08-28 合肥工业大学 一种恒温差型热式气体质量流量计

Also Published As

Publication number Publication date
JP3380345B2 (ja) 2003-02-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5209232B2 (ja) 熱式流量計
US6550324B1 (en) Method and sensor for measuring a mass flow
CN107228693B (zh) 用于测定气体的系统和方法
JP3380345B2 (ja) 熱式流速センサ
JP3566999B2 (ja) 熱式流速センサ
EP3757528B1 (en) Flow rate measuring apparatus
JPH0894406A (ja) 流速センサの出力補正装置および流量計
JP2001296156A (ja) 流量計測装置及び電子式流量メータ
JP3596596B2 (ja) 流量計測装置
JP2000039344A (ja) 流量計およびガスメータ
JPS6249480B2 (ja)
JP4052378B2 (ja) 熱式流量計測装置
JP2978344B2 (ja) 流量計
JP3338574B2 (ja) 流量計
JP3093500B2 (ja) 流量計
JPH0875511A (ja) ガスメータ
JPH08136298A (ja) フルイディック式ガスメータ
JPH0663800B2 (ja) ヒータ温度制御回路
JP3024873B2 (ja) フルイディックガス遮断装置
SU1314270A1 (ru) Термоанемометр
JP2001296165A (ja) 流量計測装置及び電子式流量メータ
JPH07261846A (ja) マスフローコントローラ
JP3758033B2 (ja) 熱式流量計
JPH11190654A (ja) 積算流量計及びそれを利用したガスメータ
JP2003121232A (ja) 熱式流量計

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071213

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081213

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081213

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091213

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101213

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101213

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111213

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121213

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131213

Year of fee payment: 11

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees