JPH08136111A - 環境試験装置の透視部の結露防止装置 - Google Patents
環境試験装置の透視部の結露防止装置Info
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- JPH08136111A JPH08136111A JP29393794A JP29393794A JPH08136111A JP H08136111 A JPH08136111 A JP H08136111A JP 29393794 A JP29393794 A JP 29393794A JP 29393794 A JP29393794 A JP 29393794A JP H08136111 A JPH08136111 A JP H08136111A
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Abstract
負荷が小さく、透視性が良く、且つ低コストで簡単な構
成により、完全に結露を防止する。 【構成】 本装置は、主循環系1で空調される試験室2
の開口部3に設けられ周囲を枠部材4で囲まれ間に空間
部5を持ち対向して配設され透視性を備えた化粧ガラス
7及び合わせガラス8と、主循環系1の空気を空間部5
に導きその空気を主循環系1に戻す空気供給管系9及び
空気戻り管系10と、空気供給管系9に設けられたエア
ーポンプ11と、バイパス循環系の空気を加熱する結露
防止用ヒータ12とを有する。 【効果】 露点温度の低い空気を外気に近い温度まで加
熱して空間部に入れることにより、ガラスの全ての面の
結露を防止できる。
Description
結露防止装置に関する。
察するために扉に観察窓を設けたりガラス扉を設けてい
る。ところが、運転される試験室の温湿度条件によって
ガラスの表面が結露するので、これを防止するために従
来から種々の技術が用いられている。
スを用いた環境試験装置がある。しかしながら、ペアガ
ラスを用いただけの装置では、−10°C以下の低温試
験を行う場合の結露が避けられない。又、ペアガラスの
間を真空断熱した装置もあるが、この装置では、製造コ
ストが高くなると共に、周辺部からの熱伝導があるた
め、低温条件ではやはり結露を生ずる。
するようにした環境試験装置もある。しかしながら、ガ
ラスの中に発熱体として電導膜を敷設すると、同様にコ
スト高になると共に、電導膜により内部の透視性が悪く
なるという問題がある。そして低温運転時には、ガラス
の加熱熱量が大きくなると共に、その熱が直接的に試験
室に進入して環境試験装置の熱効率を大幅に低下させる
ことにもなる。
の乾燥剤を封入した装置や窒素を封入した装置や熱遮蔽
フィルムを貼り付けたものもあるが、やはり低温条件で
の結露防止に対して十分な効果がなく、又、一定期間で
入替えもしくは再生しなければならないという問題もあ
る。
ける上記問題を解決し、試験室内を低温条件にする場合
に、試験室へ侵入する熱負荷が小さく、透視性が良く、
且つ低コストで簡単な構成により、完全に結露を防止で
きる環境試験装置の透視部の結露防止装置を提供するこ
とを課題とする。
に、請求項1の発明は、環境試験装置の透視部の結露防
止装置が、空気循環系により空調される試験室の開口部
に設けられ周囲を囲まれ間に空間部を持ち対向して配設
され外部から試験室内への透視性を備えた外側及び内側
透視部材と、前記空気循環系の空気を前記空間部に導き
前記空間部の空気を前記空気循環系に戻す通風手段と、
前記空間部内の空気の温度が所定温度以上になるように
その上流側の空気を加熱する加熱手段と、を有すること
を特徴とし、請求項2の発明は、上記に加えて、前記通
風手段は、前記空気循環系との導通を遮断し外気の導入
及び外気への排出を可能にする導入側切換手段及び排出
側切換手段を有することを特徴とする。
いるので、空調用の空気循環系の空気を内外透視部材の
間の空間部へ供給し再び空気循環系に戻すことができ
る。そして、空間部内の温度が所定の温度以上になるよ
うにその上流側の空気を加熱する加熱手段を設けている
ので、低温運転時には、所定温度を、外側透視部材の熱
伝達率に基づいてその内外間に生ずる温度差を考慮に入
れて外側透視部材の外側の温度が外界の露点温度以下に
ならないような温度にすることにより、透視部材への結
露が完全に防止される。
いて循環空気系の温度より高い温度になっているので、
試験室内を冷却することがないため、内側透視部材の試
験室側で結露することがないと共に、空間部内の空気が
試験室内を循環する空気と同じ空気であるため、内外透
視部材の空間部側でも結露が生じない。又、外側部材の
外側が外界の露点温度以下にならないので、この場所に
も結露しない。従って、透視部材の全ての面の結露が防
止される。
が試験室の低温により冷やされるため、その空間部側の
温度低下が大きい。従って、本発明のように槽内の循環
空気を加熱するのでなく、外気を加熱するとすれば、循
環空気に較べて外気の露点が高いため、空間部内の空気
を外気温度以上のかなり高い温度になるまで加熱しなけ
れば、内側透視部材の空間部側への結露を防止すること
ができない。このように空間部の温度を上げると、試験
室内への侵入熱が増加し、試験室の温度乱れが大きくな
る。本発明によれば、このような試験室内への熱の侵入
が低減される。一方、本発明では、循環空気系の空気を
取り出すが、同じ空気を循環空気系に戻しているので、
絶対湿度に変化がない。従って、循環空気系では顕熱負
荷が増加するのみであるため、冷却装置に対する熱負荷
の増加は極めて少ない。
視部材と通風手段と加熱手段で構成し、コスト高となる
真空断熱の施工、電導膜入りガラスの採用、乾燥剤の封
入等を不要のものにしているので、簡単な構造で低コス
ト化が図られている。なお、温度上昇手段は、通風手段
に設けられてもよいし、空間部において内部の視認性を
阻害しない位置に設けられてもよい。
側切換手段と排出側切換手段とを有するので、循環空気
系との導通を遮断し、外気を吸引し加熱して空間部に送
り、これを外部に排出することができる。その結果、試
験室内を高温高湿運転する時には、循環空気系の空気よ
りも相対湿度の小さい外気を加熱することにより、外側
透視部材の空間部側の結露を効果的に防止することがで
きる。
防止装置の全体構成を示す。本装置は、空気循環系であ
る主循環系1により空調される試験室2の開口部3に設
けられ周囲を枠部材4で囲まれ間に空間部5を持ち対向
して配設され外部6から試験室2内への透視性を備えた
外側及び内側透視部材としての防護ガラス7及び合わせ
ガラス8と、主循環系1の空気を空間部5に導きその空
気を主循環系1に戻す通風手段としてバイパス循環系を
形成する空気供給管系9、空気戻り管系10及び配管系
のうち空気供給管系9に設けられたエアーポンプ11
と、空間部5内の空気の温度が所定温度以上になるよう
にその上流側の空気を加熱する加熱手段としての結露防
止用ヒータ12とを有する。
実施例の環境試験装置は、テーブル型の環境試験装置
で、縦構造体20と底部構造体21とを架台部22で結
合し、断熱壁23で囲われた本体部24を架台部22上
に載せて縦構造体20と結合することにより構成されて
いる。
のワークWが設置され空調される試験室2と、これに隣
接した空調室25と、試験室と空調室との間で空気を循
環させる主循環系1を形成するように配設されたダクト
部26、27とにより構成されている。試験室2の開口
部3には、開口面に沿って矢印A方向に移動可能に装着
された扉28が設けられている。扉28は、枠部材4に
防護ガラス7及び合わせガラス8を取り付けることによ
り形成されている。空調室25内には、モータ29で回
転駆動されるファン30、循環空気を冷却するクーラ3
1、加熱するヒータ32、予冷管33等が設けられてい
る。架台部22の中には、図示しない冷凍機等を含む電
気・機械設備が収められている。符号34は環境試験装
置を搬送自在に支持する回転体である。
1を備えているが、ファン30の差圧が十分大きいよう
な場合には、同図において2点鎖線で示す如く、空気供
給管系9をファン30の吐出側に開口させ、ファンの吐
出圧と吸入圧との差圧を利用することにより、エアーポ
ンプ11を省略することも可能である。
転される。試験室2内にワークWを入れて扉28を閉じ
ると、環境試験装置内の諸機器を作動させ、試験室2内
を空調する。即ち、機械室22内の図示しない冷凍機を
運転し、冷媒を予冷管33に送って除湿すると共に蒸発
器であるクーラ31に送り、ファン30及びヒータ32
をオンにし、試験室2内を目的とする温度、例えば−4
0°Cの低温に維持するように空気を循環させる。同時
に、ポンプ11を運転し、結露防止用ヒータ12をオン
にし、所定温度として扉ガラスの空間部5内の空気の温
度が例えば25°C程度になるように、バイパス循環系
の供給側空気を加熱する。
扉ガラス部分の概略温度分布の一例を示す。例えば外気
が温度30°C、露点24°C(相対湿度約70%)で
あるとすれば、通常の熱伝達現象により、ガラスの材質
や設計条件その他種々の条件によって異なるが、例えば
図示のような温度分布が形成される。その結果、化粧ガ
ラス7の外面7aの温度は外界の露点温度より高くな
り、その面に結露を生じない。なお、外界条件が異なれ
ば、必要に応じてバイパス循環系の空気の加熱温度を変
更する。化粧ガラスの空間部5側の面7bでは、空間部
に導入されている空気が主循環系と同じ空気でその露点
が−40°C以下(例えば−42°C)であるから、全
く結露のおそれはない。
2との温度差が大きいため、化粧ガラス7側よりも通過
する熱量は多くなる。その結果、合わせガラス8の空間
部5側の面8aの温度はどうしても低い温度になる。従
って、湿度の高い外気を空間部内に入れるとすれば、そ
の露点が高いため、外気温度よりも相当高く加熱しなけ
れば面8aへの結露を防止できない。そのようにすれ
ば、試験室2への侵入熱が大きくなり、内部の温度乱れ
が大きくなり試験室の性能が低下する。合わせガラス8
を発熱体入りのガラスにする場合にも、その熱が直接試
験室側に伝達され、同様に試験室への大きな熱負荷の侵
入が生ずる。本発明のように、試験室の主循環系の空気
を加熱して導入すれば、その露点が−42°Cであるか
ら、外気温度以下の温度であっても面8aへの結露のお
それは全くない。従って、試験室への侵入熱を低減し、
その性能を向上させることができる。合わせガラス8の
試験室側の面8bは、試験室内の温度より高くなるた
め、ここでも結露を発生することはない。
難しい低温運転時においても、伝熱膜等を設けることな
く、扉ガラス部分の結露を完全に防止できる。従って、
内外間の透視性が極めて良くなる。
止用ヒータ12により、−40°Cの空気を+25°C
程度まで加熱しなければならないが、バイパス循環系の
空気流量は少ないので、その熱量は大きくない。従っ
て、ヒータも小型のものでよい。一方、本発明では、空
間部5内に導入した空気を再び主循環系1に戻している
ので、ヒータで加熱した熱量は循環空気系1内に持ち込
まれる。しかし、この空気の露点は−42°Cであるた
め、主循環系に戻しても除湿されることはなく、主循環
系においてはこの顕熱負荷だけが増加することになる。
これに対して、空間部5から排出された空気を回収しな
いで外界に放出するとすれば、槽内の圧力バランス上、
主循環系に外気を導入する必要がある。ところが、外気
は露点が高いため、これを槽内に入れると、顕熱負荷の
他に、露点−42°Cになるまでの潜熱負荷も除去する
必要がある。従って、本発明の如く、結露防止のために
バイパス循環系を形成させることにより、環境試験装置
としての熱効率の低下を抑制することができる。
装置の透視部の結露防止装置では、図1に示す装置に加
えて、配管系9、10は、主循環系1との導通を遮断し
外気の導入及び外気への排出を可能にする導入側切換手
段及び排出側切換手段として、エアーポンプ11の上流
側及び空間部5の下流側に外気吸入管40及び外気放出
管41並びに弁42、43、44、45を備えている。
弁42と43及び弁44と45は一体型の三方切換弁で
あってもよい。このような装置により、外気のみを吸入
して空間部5に導入し、これを外気側に放出することが
できる。
高温高湿条件で使用する等、各種条件で使用される。高
温高湿条件で使用する場合には、図1に示す装置によ
り、主循環系1の空気を更に高い温度まで加熱して空間
部5に導入するようにしてもよいが、図3のような装置
を用いると、より低温で結露防止が可能になる。例え
ば、試験室2内が80°C、露点75°Cのような高温
高湿条件で使用される場合には、空間部5の温度が80
°C程度になるように、結露防止用ヒータ12により外
気(例えば20°C、露点10°C(相対湿度52.5
%)を加熱して空間部5に導入し、その後大気に放出す
るような結露防止運転をする。
概略温度分布の一例を示す。化粧ガラス7の外面7aは
温度上昇するので、結露のおそれはない。内面7bは外
気の低温で冷やされるが、この中には加熱された外気を
導入しているので、その露点は外気と同じであるから、
ここでも結露を生じない。同様に合わせガラス8の面8
aにおいても結露のおそれは全くない。又、空間部5の
温度を試験室2の温度と同じ温度にしているため、合わ
せガラス8の試験室2側の面8bは冷却されず、この面
への結露も防止される。従って、扉ガラス部分の結露は
完全に防止される。
循環空気系を使用すると、空間部5内に導入する空気の
露点が高いため、外気で冷やされる化粧ガラスの面7b
の結露を防止するために空間部5内の温度を高くしなけ
ればならないが、本実施例の如く外気を用いることによ
り、空間部内の温度を高くすることなく効果的に結露を
防止できる。
均一に加熱空気を送るために、図5に示す如くそれぞれ
多孔50a、51aの開けられた送気ヘッダ50及び排
気ヘッダ51を設けるようにしてもよい。又、以上では
結露防止用ヒータ12をバイパス配管系に設けたが、こ
れをガラスの空間部5内において例えば図5の送気ヘッ
ダ50の後流側に設けることもできる。更に、図1では
バイパス循環系を主循環系1におけるクーラ31の出口
部分から導設したが、例えばヒータ32の出口部分から
吸気してクーラ31の入口部分に戻す等、他の部分に導
設してもよい。又、エアーポンプ11を空気戻り管系1
0側に配設することもできる。
ガラス窓になっている場合について説明したが、扉28
が断熱部材でできていて、その一部分に窓があるような
装置に対しても本発明を適用できる。又、試験室2側の
ガラスが合わせガラスである実施例を示したが、これが
単体ガラスであってもよいことは言うまでもない。更
に、透視部材はガラスに限らず、プラスチック等であっ
てもよい。
発明においては、試験室の空気循環系の空気を加熱して
内外透視部材間の空間部に導入し、これを再び空気循環
系に戻すような結露防止装置にしているので、低コスト
で簡単な構成により、試験室へ過大な熱負荷の侵入させ
たり環境試験装置としての熱効率を大きく低下させるこ
となく、透視部材部分の結露の発生を完全に防止し、極
めて良好な透視性が得ることができる。請求項2の発明
によれば、上記に加えて、外気の導入、加熱、排出を可
能にしているので、高温高湿運転時に空間部の温度を高
くすることなく効果的に結露を防止することができる。
の説明図である。
度分布を示す説明図である。
装置の説明図である。
分布を示す説明図である。
である。
(導入側切換手段)
Claims (2)
- 【請求項1】 空気循環系により空調される試験室の開
口部に設けられ周囲を囲まれ間に空間部を持ち対向して
配設され外部から試験室内への透視性を備えた外側及び
内側透視部材と、前記空気循環系の空気を前記空間部に
導き前記空間部の空気を前記空気循環系に戻す通風手段
と、前記空間部内の空気の温度が所定温度以上になるよ
うにその上流側の空気を加熱する加熱手段と、を有する
ことを特徴とする環境試験装置の透視部の結露防止装
置。 - 【請求項2】 前記通気手段は、前記空気循環系との導
通を遮断し外気の導入及び外気への排出を可能にする導
入側切換手段及び排出側切換手段を有することを特徴と
する請求項1に記載の環境試験装置の透視部の結露防止
装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6293937A JP2901887B2 (ja) | 1994-11-02 | 1994-11-02 | 環境試験装置の透視部の結露防止装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6293937A JP2901887B2 (ja) | 1994-11-02 | 1994-11-02 | 環境試験装置の透視部の結露防止装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08136111A true JPH08136111A (ja) | 1996-05-31 |
JP2901887B2 JP2901887B2 (ja) | 1999-06-07 |
Family
ID=17801104
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6293937A Expired - Lifetime JP2901887B2 (ja) | 1994-11-02 | 1994-11-02 | 環境試験装置の透視部の結露防止装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2901887B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013231654A (ja) * | 2012-04-27 | 2013-11-14 | Espec Corp | 環境試験装置 |
JP2015210144A (ja) * | 2014-04-25 | 2015-11-24 | エスペック株式会社 | 環境試験装置 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR102069132B1 (ko) | 2017-11-20 | 2020-01-22 | 금오공과대학교 산학협력단 | 관찰창의 결로 제거 장치 |
-
1994
- 1994-11-02 JP JP6293937A patent/JP2901887B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013231654A (ja) * | 2012-04-27 | 2013-11-14 | Espec Corp | 環境試験装置 |
JP2015210144A (ja) * | 2014-04-25 | 2015-11-24 | エスペック株式会社 | 環境試験装置 |
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JP2901887B2 (ja) | 1999-06-07 |
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