JPH08135892A - 雲台傾動装置 - Google Patents

雲台傾動装置

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JPH08135892A
JPH08135892A JP29362494A JP29362494A JPH08135892A JP H08135892 A JPH08135892 A JP H08135892A JP 29362494 A JP29362494 A JP 29362494A JP 29362494 A JP29362494 A JP 29362494A JP H08135892 A JPH08135892 A JP H08135892A
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JP
Japan
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spring
holding member
spring holding
yoke
tilting
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Pending
Application number
JP29362494A
Other languages
English (en)
Inventor
Naoki Ebimoto
直樹 海老本
Yuji Masuda
裕二 増田
Tamiki Umemura
民樹 梅村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SHIYOUTOKU SEISAKUSHO KK
Original Assignee
SHIYOUTOKU SEISAKUSHO KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 カメラ等の物品が取り付けられる支持部材の
円滑な傾動が確保でき、さらに、物品の重量と平衡する
ばね力も安定する雲台傾動装置を提供する。 【構成】 基台40に傾動可能に支持された傾動台30
にその回動中心軸から離間した位置に偏心ピン36を設
け、この偏心ピン36を介して傾動台30にヨーク61
を連結するとともに、ヨーク61に第1のばね保持部材
62を固着し、この第1のばね保持部材62に調節部材
65に揺動自在に連結した第2の保持部材63を略3次
元的な相対変位を許容するように遊合させ、これら第1
のばね保持部材62と第2のばね保持部材63との間に
傾動台30の傾動で伸長するようにスプリング64を介
装し、調節部材65の位置、すなわち、スプリング伸長
の起点位置を調節ねじ66により調整可能とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、テレビカメラ等の搭
載物品を傾動可能に支持する雲台傾動装置、詳しくは、
傾動時における搭載物品の重量をスプリングのばね力で
平衡させるようにした雲台傾動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の雲台傾動装置としては、
例えば、特公平2−27560号公報に記載された傾動
取付装置が知られる。この傾動取付装置は、図6に模式
的に示すように、基台にばね案内部材18を一端を枢支
して揺動可能に取り付けるとともに、支持部材(傾動
台)7に偏心ピボットにより連結した滑動部材22をば
ね案内部材18に滑動自在に設け、ばね案内部材18の
他端に設けた座がね19と滑動部材22との間にばね2
1を縮装し、支持部材7の傾動時にばね21を滑動部材
22により圧縮して支持部材7上の搭載物品の重量と平
衡するばね力を生じさせるものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た特公平2−27560号公報に記載される雲台傾動装
置にあっては、支持部材7が傾動した場合に、滑動部材
22はばね案内部材18に沿って滑動するため、操作者
に滑動(摺動)の感触を与え、特に、撮像操作のとき画
面のゆれとして表れるという問題があった。この発明
は、上述した従来の問題に鑑みてなされたもので、支持
部材が円滑に傾動でき、また、搭載物品の重量と平衡す
るばね力も安定化することができる雲台傾動装置を提供
することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明にかかる雲台傾動装置は、基台に物品支持
部材を回動可能に取り付けた雲台において、前記物品支
持部材にその回動中心から偏心した位置に偏心ピンでヨ
ークを回動自在に結合して該ヨークに第1のばね保持部
材を固定し、該第1のばね保持部材に第2のばね保持部
材を相対変位自在に遊合させて該第2のばね保持部材と
前記第1のばね保持部材との間にスプリングを張装する
とともに、前記第2のばね保持部材を支持ピンで調節部
材に揺動自在に連結し、該調節部材を前記基台に前記ス
プリングの伸縮方向位置調節可能に取り付け、スプリン
グ伸長起点位置を調整可能に構成した。そして、この発
明の雲台傾動装置は、前記ヨークに筒状の案内部材を設
け、該案内部材内に前記スプリングを嵌挿する態様に構
成することができる(請求項2)。
【0005】
【作用】この発明にかかる雲台傾動装置によれば、物品
支持部材の傾動に伴う偏心ピンの公転運動でヨークが第
1のばね保持部材と一体に運動して第1のばね保持部材
が第2の保持部材に対し変位し、スプリングが伸長して
搭載物品の重量と平衡するばね力を生じる。この時、第
1のばね保持部材の運動で該第1のばね部材とスプリン
グにより連結された第2のばね保持部材は調節部材に対
して支持ピン廻りに揺動するが、第2のばね保持部材の
揺動がスプリングを真直に伸長させるに不十分な場合も
遊合した第1のばね保持部材と第2のばね保持部材とが
変位し、また、スプリングが曲げ変形を生じて角度のズ
レを吸収するため、支持部材の円滑な傾動が確保でき、
また、スプリングが平衡するに適正なばね力を生じる。
また、この雲台傾動装置は、調節部材のスプリング伸縮
方向の位置を調整することでスプリング伸長起点位置が
調整でき、スプリングのばね力を調整でき、ばね力の調
整も容易に行える。
【0006】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。図1から図5はこの発明の一実施例にかかる雲台
傾動装置を示し、図1が正断面図、図2が図1のA−A
矢視断面図、図3が図1のB−B矢視断面図、図4が異
なる作動状態における図1の一部拡大図、図5が作用を
説明するための雲台傾動装置要部の模式図である。
【0007】図1,2において、30はビデオカメラ等
を支持する傾動台(支持部材)、40は三脚等に取り付
けられる基台、50は基台40上に設けられたケース体
である。傾動台30は、ビデオカメラ等の取付部となる
取付板31(図1参照)の両側にそれぞれ側板32,3
3(図2参照)を固着して構成され、断面略コ字形状を
有する。この傾動台30には、取付板31の下面に部分
円弧状の案内面34aを有する案内部材34が固着さ
れ、一方の側板32の内面に略円柱状の軸部32aが一
体形成され、他方の側板33内面に軸部材35が軸部3
2aと同芯状に嵌着される。側板32aおよび軸部材3
5はそれぞれ、先端面に偏心した位置で偏心ピン36,
36が植設され、後述するように、ケース体50の支持
穴にベアリングを介して回転自在に嵌合する。なお、図
1中、90は傾動操作用の操作棒取付用のクラッチ板で
あり、このクラッチ板に操作棒が角度調節可能に取り付
けられ、カメラマン等はこの操作棒を把持して傾動台の
傾動操作を行う。
【0008】ケース体50は、基台40上に固定された
略有底円筒状の本体51の一端開口に略円板状の蓋体5
2を着脱自在に取り付けて構成され、内部に重量平衡機
構60の収容空間を画成する。本体51には底部に中心
位置で支持穴51aが、側部に取付穴51bが形成さ
れ、また、蓋体52には中心位置に支持穴52aが形成
される。この本体51は、円筒状の外周面に上記傾動台
30の案内面34aが係合し、支持穴51aに傾動台3
0の側板32の軸部32aがベアリング53を介して回
転自在に嵌合し、取付穴51bに後述する調整ねじが設
けられる。また、蓋体52は、支持穴52aに傾動台3
0の側板33に固着された軸部材35がベアリング53
を介して回転自在に嵌合する。
【0009】重量平衡機構60は、ヨーク61、第1の
ばね保持部材62、第2のばね保持部材63、コイルス
プリング64、調節部材65および調節ねじ66を主要
な要素として構成される。図2,3にも明示されるよう
に、ヨーク61は、基板部61aの両側部から一対の側
板部61b,61bが平行に延出した平面視略コ字状を
なす。このヨーク61は、基板部61aに第1のばね保
持部材62が螺合してロックナット97により締着さ
れ、両側板部61b,61bの先端にそれぞれ前述した
偏心ピン36,36がベアリング67を介して回転自在
に挿通し、また、側板部61b,61b間にプラスチッ
クからなる円筒状の案内部材68が固設されている。
【0010】第1のばね保持部材62は、円筒状をな
し、一端が上述したようにヨーク61に固着され、他端
側に複数の孔62aが同芯状に形成される。この第1の
ばね保持部材62には、内周部に第2のばね保持部材6
3のガイド部が相当のクリアランスをもって遊挿し、ま
た、外周部の一端側にスプリング保持用の螺旋状の条溝
62cが形成された大径部分を有する。この第1のばね
保持部材62の外周寸法(外径)は上記大径部分を除く
部分の径寸法がコイルスプリング64の内径よりも小さ
い。この第1のばね保持部材62は、条溝62cにスプ
リング64の端部が嵌合して止着する。なお、このスプ
リング64の端部はヨーク61内面(案内部材68)と
の間でさらに挟着することも可能である。
【0011】第2のばね保持部材63は、円板部63a
の第1のばね保持部材62側の面に軸状のガイド部63
bを、また、反対側の面に結合部63cを一体に突設し
て構成される。ガイド部63bは上述したように第1の
ばね保持部材62内に相当のクリアランスをもって、す
なわち、第1,2のばね保持部材63の相対的な傾斜が
許容されるように遊挿する。円板部63aは外周面にス
プリング保持用の螺旋状の条溝63dが形成され、この
条溝63dにスプリング64の端部が止着する。結合部
63cは、挿通孔を有し、この挿通孔にニードルベアリ
ング71を介して結合ピン69が回転自在に挿通し、こ
の結合ピン69で調節部材65と枢動可能に結合する。
【0012】スプリング64は、上述のように一端が第
1のばね保持部材62の条溝62cに、他端が第2のば
ね保持部材63の条溝63dに止着され、これら第1,
2のばね保持部材62,63間に傾動台30が水平状態
で自由状態または伸長状態となるように介装され(後述
する調節ねじで調節可能)、傾動台30が水平状態を基
準にいずれかの方向に傾動した場合に伸長する。そし
て、このスプリング64は、ばね力の作用線が偏心ピン
36と結合ピン69を通り、かつ、その撓み(伸長)が
偏心ピン36と結合ピン69との間の間隔に等しくなる
ように設定される。このスプリング64は、中間部分と
第1のばね保持部材62の外周面との間に所定のクリア
ランスが形成され、曲げ変形が許容される。
【0013】なお、傾動台30の回転中心と結合ピン6
9との距離をa、偏心ピン36の偏心距離をr、ばね定
数をkとすれば、傾動台30の搭載物の重量がW、その
重心高さがhの時は、下式が成立するように調節ねじ6
6で結合ピン69の位置を定めると、傾動台30の傾動
角の如何に係わらず搭載物の重量とスプリング64のば
ね力を平衡させることができる。 a=Wh/rk … 式
【0014】調節部材65は、略円筒状をなし、ケース
体50の取付穴51b開口縁部に設けられたブッシュ7
2内に摺動自在に挿通される。この調節部材65は、一
端に第2のばね保持部材63の結合部63cが遊合する
二股部65aが形成され、また、他端面にねじ孔65b
が開口する。この調節部材65は、二股部65aに上記
結合ピン69が貫通して第2のばね保持部材63が枢動
自在に結合し、ねじ孔65bに調節ねじ66のねじ66
bが螺合する。この調節部材65は、ねじ孔65bへの
調節ねじ66のねじ66bの螺合深さの調整でスプリン
グ伸縮方向の位置、すなわち、スプリング64の伸長起
点位置が調整される。
【0015】調節ねじ66は、外面がケース体50の本
体51外面と連続する部分円球面をなす摘み部66a
と、この摘み部66aの内面に一体回転可能に植設され
たねじ66bとを有する。摘み部66aは、ケース体5
0の取付穴51bの開口縁部との間にスラストベアリン
グ73を介して回転自在に係合する。ねじ66bは、上
述したように調節部材65のねじ孔65bと螺合する。
なお、述べるまでもないが、摘み部66aはカメラマン
等が把持して回動操作することができる形状に成形され
る。
【0016】この実施例にあっては、カメラマン等によ
る操作棒の操作で傾動台30がその軸部32aと軸部材
35の廻りに回動し、これら軸部32aと軸部材35に
偏心ピン36で結合したヨーク61が軸部32aと軸部
材35の回動に応動する。そして、図4に示されるよう
に、第1のばね保持部材62はヨーク61と一体に運動
し、また、第2のばね保持部材63は結合ピン69廻り
の揺動が許容されるに過ぎないため、ヨーク61の運
動、すなわち、傾動台30の傾動でスプリング64が伸
長して傾動台30に取り付けられたカメラの重量と平衡
するばね力を生じる。
【0017】ここで、この実施例にあっては、図5に模
式的に示すように、傾動台30の傾動時において摩擦等
の何らかの原因により第2のばね保持部材63の円滑な
揺動が妨げられた場合にも、第1のばね保持部材62と
第2のばね保持部材63とは相対的な傾動が許容される
ため、これらばね保持部材62,63間に角度差ψが生
じ、この角度差ψに対応してスプリング64が曲げ変形
を生じる。このため、これらばね保持部材62,63間
等にこじり付き等の円滑な傾動を妨げる不具合が生じる
ことがなく、また、スプリング64も確実に伸長でき、
安定した平衡力が得られる。
【0018】また、この実施例にあっては、調節ねじ6
6を把持して回動することで、調節部材65がスプリン
グ64の伸縮方向に変位し、第2のばね保持部材63の
位置、すなわち、スプリング64の初期長さを調節が行
える。このため、スプリング64が生じるばね力の調整
も容易に行える。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように、この発明にかかる
雲台傾動装置によれば、物品支持部材にその傾動中心軸
から偏心して設けられた偏心ピンで結合したヨ−クに第
1のばね保持部材を固定するとともに、この第1のばね
保持部材に第2の保持部材を略三次元的な相対変位を許
容して遊合させ、これら第1のばね保持部材と第2のば
ね保持部材とにそれぞれ端部を止着させてスプリングを
伸長可能に介装するとともに、第2のばね保持部材を調
節部材によりスプリング伸長方向の位置調節可能に結合
したため、各ばね保持部材がこじり付きが生じることも
なく支持部材の安定かつ滑らかな傾動が確保され、ま
た、ばねの伸長を支持部材の傾動角度と確実に対応させ
ることができ安定したばね力を得られる。
【0020】そして、請求項2記載の発明にかかる雲台
傾動装置は、ヨークに筒状の案内部材を設け、該案内部
材内にスプリングを収納したため、スプリングの過大な
曲げ変形を規制でき、より安定したばね力が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例にかかる雲台傾動装置の正
断面図である。
【図2】図1のA−A矢視断面図である。
【図3】図1のB−B矢視図である。
【図4】図1と異なる状態でその一部を拡大した図であ
る。
【図5】同雲台の傾動作用を説明するための模式図であ
る。
【図6】従来の雲台傾動装置を説明するための模式図で
ある。
【符号の説明】
30 傾動台(物品支持台) 31 取付板 32 側板 32a 軸部 33 側板 35 軸部材 36 偏心ピン 40 基台 50 ケース体 60 重量平衡機構 61 ヨーク 62 第1のばね保持部材 63 第2のばね保持部材 64 コイルスプリング 65 調節部材 66 調節ねじ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基台に物品支持部材を回動可能に取り付
    けた雲台において、前記物品支持部材にその回動中心か
    ら偏心した位置に偏心ピンでヨークを回動自在に結合し
    て該ヨークに第1のばね保持部材を固定し、該第1のば
    ね保持部材と相対変位自在に遊合する第2のばね保持部
    材を設け、該第2のばね保持部材と前記第1のばね保持
    部材との間にスプリングを伸長可能に介装するととも
    に、前記第2のばね保持部材を支持ピンで調節部材に揺
    動自在に連結し、該調節部材を前記基台に前記スプリン
    グの伸縮方向位置調節可能に取り付けたことを特徴とす
    る雲台傾動装置。
  2. 【請求項2】 前記ヨークに筒状の案内部材を設け、該
    案内部材内に前記スプリングを伸縮自在に嵌挿した請求
    項1記載の雲台傾動装置。
JP29362494A 1994-11-04 1994-11-04 雲台傾動装置 Pending JPH08135892A (ja)

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JP29362494A JPH08135892A (ja) 1994-11-04 1994-11-04 雲台傾動装置

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JP29362494A JPH08135892A (ja) 1994-11-04 1994-11-04 雲台傾動装置

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013113970A (ja) * 2011-11-28 2013-06-10 Heiwa Seiki Kogyo Kk 雲台

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013113970A (ja) * 2011-11-28 2013-06-10 Heiwa Seiki Kogyo Kk 雲台
EP2597349A3 (en) * 2011-11-28 2014-10-22 Heiwa Seiki Kogyo Co., Ltd. Tripod head

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