JPH08135839A - パイロット式複動形電磁弁 - Google Patents

パイロット式複動形電磁弁

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JPH08135839A
JPH08135839A JP27639794A JP27639794A JPH08135839A JP H08135839 A JPH08135839 A JP H08135839A JP 27639794 A JP27639794 A JP 27639794A JP 27639794 A JP27639794 A JP 27639794A JP H08135839 A JPH08135839 A JP H08135839A
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JP
Japan
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valve
port
permanent magnets
type double
solenoid valve
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Application number
JP27639794A
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English (en)
Inventor
Saburo Hashimoto
三郎 橋本
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Konan Electric Co Ltd
Original Assignee
Konan Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 弁ケース内に弁体を摺動自在に設け、パイロ
ット流体圧により流路を切り換えるパイロット式複動形
電磁弁において、機械式ディテント機構を用いることな
く、長寿命のディテント機構を提供することを目的とす
る。 【構成】 弁ケース内に弁体を摺動自在に設け、パイロ
ット流体圧により流路を切り換えるパイロット式複動形
電磁弁において、弁体の両端もしくは片端に永久磁石を
固着し、前記永久磁石に対向する弁ケースに永久磁石を
対向面を異なった極性とし、両永久磁石が密着しないよ
うにして固着したパイロット式複動形電磁弁とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、パイロット式複動形電
磁弁に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から図5に示すようなパイロット式
複動形電磁弁がある。このパイロット式複動形電磁弁
は、ケース101 内に弁体102 が摺動自在に設けられてい
る。弁体102 は中央部の弁棒103 と、弁棒103 の両側に
螺着した作動棒104 ・105と、弁棒103 と作動棒104 と
の間に挟持したシールゴム板106 、ピストンA107と、
弁棒103 と作動棒105 の間に挟持したシールゴム板108
、ピストンB109 とよりなる。
【0003】弁ケース101 の中央には弁室110 が設けら
れ、この弁室110 の両側に前記シールゴム板106 、108
が位置するように設定され、シールゴム板106 、108 の
それぞれの内面側外周部を傾斜面に形成して弁座111 ・
112 に当接可能とされている。また、この弁室110 は圧
力ポートP、ポートB、ポートAに連通されている。ま
た、弁ケース101 の一方側には前記ピストンA107 、作
動棒104 を収容する室部材113 、他方側には前記ピスト
ンB109 、作動棒105 を収容する室部材114がそれぞれ
配置してある。
【0004】これ等の室部材113 ・114 は、それぞれ内
方側に排気室115 、116 、外方側に作動室117 、118 を
設け、排気室115 、116 はそれぞれ排気ポートR1 、R
2 に連通し、作動室117 は作動ポートPaに、作動室11
8 は作動ポートPbに連通している。励磁して図示のよ
うに、Paポートよりの流体圧力の供給が無く、Pbポ
ートにパイロット流体圧が供給されると、作動棒105 の
受圧面積Spに作動し、弁体102 は図に向かって左方向
に移動し、図示の状態となり、圧力ポートPから弁室11
0 に流入した流体はポートBへ流出する。この状態にお
いて弁室110 に流入し、流体圧によりシールゴム板106
、108 に流体圧がかかり、作動圧は作動面積の(Sa−
Sb)分だけ左側のシールゴム板106 、ピストンA107
に差圧力がかかり、Pbポートへ供給されているパイロ
ット流体圧が無くなっても弁棒102 を図の状態に保持す
る。
【0005】次に、Pb側が消磁してPa側が励磁され
ると、作動棒104 に流体圧がかかり、弁棒102 は右方向
へ移動する。シールゴム板106 は弁座111 に着座し、シ
ールゴム板108 は弁座112 から離れて開弁し、弁室110
に圧力ポートPから流入した流体はポートAへ流出し、
ポートBの流体はポートR1 より排出される。このよう
なパイロット式複動形電磁弁は、パイロット電磁弁が消
磁となってパイロット圧力が消失しても、弁棒102 の位
置を保持する必要がある。上記のパイロット式複動形電
磁弁では、圧力が供給されている間は保持できるが、圧
力が消失してしまうと弁棒102 の位置を保持する力がな
くなり、シールゴム板106・108の弾性力により弁座111
・112 との間に隙間を生じて、再度圧力を供給しても弁
座111 ・112 とシールゴム板106 ・108 との間で吹き抜
けが生じ、制御不能となる。
【0006】スプール弁においては保持が容易である
が、上記のようなポペット弁では受圧面積差を利用して
保持しているため、圧力が消失した場合保持が困難であ
る。この問題を解決するため、従来は図5に示す機械式
のディテント機構を設けていた。図6aの弁体202 の先
端部の符号200 で示す箇所に設けられる。
【0007】弁ケース201端部に図6b、図6cに示す
円板206 が嵌着される。この円板206には半径方向の調
整孔207 が刻設してあって、調整孔207 にはバネ208 を
収容しプラグ209 を螺着し、弁体202 端部の円環溝210
に嵌まったボール211 により弁体202 を保持する。制御
圧力がかかると、弁体202 はバネ208 のバネ力に打ち勝
って移動する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】電磁弁の弁体の移動速
度は非常に早く、ディテント部分には衝撃的な応力が加
えられるため、ディテント機構は寿命上問題があった。
【0009】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明は、上記
の事情に鑑み、機械的ディテント機構に代わる高寿命の
パイロット式複動形電磁弁を提供すべく、弁ケース内に
弁体を摺動自在に設け、パイロット流体圧により流路を
切り換えるパイロット式複動形電磁弁において、弁体の
両端もしくは片端に永久磁石を固着し、前記永久磁石に
対向する弁ケースに永久磁石を対向面を異なった極性と
し、両永久磁石が密着しないようにして固着したパイロ
ット式複動形電磁弁とした。
【0010】
【作用】弁ケース内に弁体を摺動自在に設け、パイロッ
ト流体圧により流路を切り換えるパイロット式複動形電
磁弁において、弁体の両端もしくは片端に永久磁石を固
着し、前記永久磁石に対向する弁ケースに永久磁石を対
向面を異なった極性とし、両永久磁石が密着しないよう
にして固着したので、パイロット電磁弁が消磁となって
パイロット圧力が消失しても、永久磁石の磁力により閉
弁状態の弁棒の位置を保持できる。
【0011】
【実施例】本発明を添付する図面に示す具体的な実施例
に基づいて以下詳細に説明する。図1にパイロット式複
動形電磁弁が示されている。このパイロット式複動形電
磁弁は、ケース1内に弁体2が摺動自在に設けられてい
る。
【0012】弁体2は中央部の弁棒3と、弁棒3の両側
に螺着した作動棒4・5と、弁棒3と作動棒4との間に
挟持したシールゴム板6、ピストンA7と、弁棒3と作
動棒5の間に挟持したシールゴム板8、ピストンB9と
よりなる。弁ケース1の中央には弁室10が設けられ、こ
の弁室10の両側に前記シールゴム板6、8が位置するよ
うに設定され、シールゴム板6、8のそれぞれの内面側
外周部を傾斜面に形成して弁座11、12に当接可能とされ
ている。また、この弁室10は圧力ポートP、ポートB、
ポートAに連通されている。
【0013】また、弁ケース1の一方側には前記ピスト
ンA7、作動棒4を収容する室部材13、他方側には前記
ピストンB9、作動棒5を収容する室部材14がそれぞれ
配置してある。これ等の室部材13、14は本体1、作動棒
4・5、ピストンA7、B9との間には適宜パッキンに
よりシールされており、それぞれ内方側に排気室15、1
6、外方側に作動室17、18を設け、排気室15、16はそれ
ぞれ排気ポートRに連通し、作動室17は作動ポートPa
に、作動室18は作動ポートPbに連通している。
【0014】励磁して図示のように、Paポートよりの
流体圧の供給が無くPbポートにパイロット流体圧が供
給されると、作動棒5の受圧面積Spに作動し、弁体2
は図に向かって左方向に移動し、図示の状態となり、圧
力ポートPから弁室10に流入した流体はポートBへ流出
する。この状態において弁室10に流入し、流体圧により
シールゴム板6、8に流体圧がかかり、作動圧は作動面
積の (Sa−Sb)分だけ左側のシールゴム板6、ピス
トンA7に差圧力がかかり、Pbポートへ供給されてい
るパイロット流体圧が無くなっても弁棒2は図の状態に
保持する。
【0015】次に、Pb側が消磁してPa側が励磁され
ると、作動棒4に流体圧がかかり、弁棒2は右方向へ移
動する。シールゴム板6は弁座11に着座し、シールゴム
板8は弁座12から離れて開弁し、弁室10に圧力ポートP
から流入した流体はポートAへ流出し、ポートBの流体
はポートR1 より排水される。このようなパイロット式
複動形電磁弁において、弁体2の両端に永久磁石21・22
を接着剤、圧入あるいはネジ止めなどにより固着する。
【0016】また、前記永久磁石21、22に対向する弁ケ
ース1に永久磁石23、24を対向面を異なった極性とし、
両永久磁石21・23, 22・24が密着しないようにして固定
する。永久磁石21・23, 22・24が密着しないように固定
するのは、永久磁石21・23,22・24が密着すると、容易
に離れがたくなるためである。また、磁石21・23, 22・
24間の隙間は磁石力を考慮して設定すればよい。
【0017】図1では、供給圧が遮断されても、永久磁
石21・23の保持力が作用するため、前述のように、弁座
11・12とシールゴム板6・8との間から吹き抜けが生
じ、制御不能となることはない。図2は、図1と反対側
にパイロット流体圧がかかった例を示す。図3は、永久
磁石を片側だけ用いた場合の実施例である。
【0018】この図3では、図1、図2の永久磁石22・
24に換えて、縮設したコーン状コイルスプリング31を作
動棒5の端部に形成したフランジ32に係合させて弁体2
を右方向に付勢している。なお、本例では圧力ポートP
の圧力が作動室18にかかり、また、Pbポートが作動室
17と連通させてある。
【0019】上記実施例では、永久磁石21・23, 22・24
は、金属製の剛体からなる例について述べたが、永久磁
石を磁性を有する弾性体で構成させることができる。磁
性を有する弾性体は、ゴムなどの弾性材の中に磁性体を
入れて製作される。上記の金属製の永久磁石は、密着す
ると両永久磁石が離れにくくなるため、隙間を設けてい
るが、磁性を有する弾性体では両者を当接するよう配置
することができる。弾性体で構成しているため両者が離
れなくなるようなことはない。磁性を有する弾性体を使
用すると、弁体の摺動速度が早い場合、弁体への衝撃を
吸収し弁体の寿命の向上を図ることができる。
【0020】また、磁性を有する弾性体の当接面は、当
接時の離れをよくするために、溝などを設けて接触面積
をできるだけ減少させればよい。当接面の溝などは弾性
体の成形時に同時に形成できる。図4は、図1に磁性を
有する弾性体を用いた例で、他は図1と全く同じであ
る。
【0021】弁体2の両端に磁性を有する弾性体71・72
を接着剤、圧入あるいはネジ止めなどにより固着する。
また、前記磁性を有する弾性体71・72に対向する弁ケー
ス1に永久磁石73・74を対向面を異なった磁極とし、磁
性を有する弾性体71・72と永久磁石73・74が当接するよ
うにして固定する。
【0022】なお、磁性を有する弾性体71・72に対向す
るのは金属製の永久磁石73・74について述べてあるが、
磁性を有する弾性体71・72に対向するのに同じく磁性を
有する弾性体を用いてもよい。
【0023】
【発明の効果】本発明は、上述のように、弁ケース内に
弁体を摺動自在に設け、パイロット流体圧により流路を
切り換えるパイロット式複動形電磁弁において、弁体の
両端もしくは片端に永久磁石を固着し、前記永久磁石に
対向する弁ケースに永久磁石を対向面を異なった極性と
し、両永久磁石が密着しないようにして固着したパイロ
ット式複動形電磁弁であるので、機械式のディテント機
構のように衝撃的な応力が加えられることなく、長寿命
のディテント機構の提供ができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の具体的一実施例のパイロット式複動形
電磁弁の縦断面図である。
【図2】図1と反対側にパイロット圧がかかった場合の
パイロット式複動形電磁弁の縦断面図である。
【図3】弁体の片側にのみ磁石を用いた場合のパイロッ
ト式複動形電磁弁の縦断面図である。
【図4】本発明の磁性を有する弾性体の他の実施例のパ
イロット式複動形電磁弁の縦断面図である。
【図5】従来のパイロット式複動形電磁弁の縦断面図で
ある。
【図6】従来のパイロット式複動形電磁弁の機械式のデ
ィテント機構を示す3面図である。
【符号の説明】
1…ケース 2…弁体 3…弁棒 4・5…作動棒 6…シールゴム板 7…ピストンA 8…シールゴム板 9…ピストンB 10…弁室 11・12…弁座 13・14…部屋部材 15・16…排気室 17・18…作動室 21・22・23・24…永久磁石 31…コーン状コイルスプリング 32…フランジ 71・72…磁性を有する弾性体 73・74…永久磁石

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 弁ケース内に弁体を摺動自在に設け、パ
    イロット流体圧により流路を切り換えるパイロット式複
    動形電磁弁において、弁体の両端もしくは片端に永久磁
    石を固着し、前記永久磁石に対向する弁ケースに永久磁
    石を対向面を異なった極性とし、両永久磁石が密着しな
    いようにして固着したことを特徴とするパイロット式複
    動形電磁弁。
  2. 【請求項2】 弁ケース内に弁体を摺動自在に設け、パ
    イロット流体圧により流路を切り換えるパイロット式複
    動形電磁弁において、弁体の両端もしくは片端に永久磁
    石を固着し、前記永久磁石に対向する弁ケースに永久磁
    石を対向面を異なった極性とし、両永久磁石が当接する
    ようにして固着し、両永久磁石の一方あるいは両方を磁
    性を有する弾性体で構成させたことを特徴とするパイロ
    ット式複動形電磁弁。
JP27639794A 1994-11-10 1994-11-10 パイロット式複動形電磁弁 Pending JPH08135839A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8141842B2 (en) 2008-04-03 2012-03-27 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Solenoid valve
CN105443841A (zh) * 2014-06-09 2016-03-30 浙江三花股份有限公司 一种先导式控制阀及多联式空调机
CN111288205A (zh) * 2020-04-08 2020-06-16 鞍山电磁阀有限责任公司 反冲式电磁阀和电液控制系统
JP2020204320A (ja) * 2019-04-19 2020-12-24 ホワイト ナイト フルイド ハンドリング インコーポレーテッドWhite Knight Fluid Handling Inc. 磁石を含む往復流体ポンプ、ならびにこれに関連するアセンブリ、システム、および方法

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