JP3448800B2 - マスタバルブ - Google Patents
マスタバルブInfo
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Description
スタ等に用いられるマスタバルブに関する。
れる2位置弁としては、直動式の電磁弁、又は、ピスト
ンをパイロット圧で押動することによりポペット弁体の
開閉動作を行うマスタバルブが用いられてきた。
を示し、図10はノーマルクローズタイプ、図11はノ
ーマルオープンタイプである。
防止効果が高いことから、リークテスタ等には多用され
ているが、より高精度のリークテスタ等では、弁内部で
の内圧の変化が問題になる場合があり、電磁弁ではコイ
ルからの発熱により、密封された弁室の内圧が変化する
問題があった。
ンとポペット弁体が一体的構造の従来のマスタバルブを
示し、図12、13はノーマルクローズタイプ、図1
4、15はノーマルオープンタイプである。
マスタバルブは、弁本体50の内部に、ピストン室51
と弁室52とが連続して形成され、ピストン室51内に
はピストン53、弁室52内にはポペット弁体54がそ
れぞれ摺動自在に嵌装されている。ピストン53とポペ
ット弁体54とは弁軸55により連結されて一体に摺動
する。ピストン室51と弁室52とは連続形成されてい
るため、それらの間には弁軸55に摺接する弾性パッキ
ン56が配設されている。
ブは、通常は、スプリング57によりポペット弁体54
が下方へ押されて弁座58のシール材59に圧接し、イ
ンポート60とアウトポート61との間の弁口62を閉
じる。パイロットポート63からパイロット圧を供給す
ると、ピストン53が上方へ押動されるため、これと一
体にポペット弁体54が押し上げられて弁口62を開
く。
マスタバルブは、上記ノーマルクローズタイプのマスタ
バルブに対し、ポペット弁体54と弁座58の位置関係
が上下逆になっており、通常は、スプリング57により
ポペット弁体54が下方へ押されて弁座58から離れて
いるが、パイロットポート60からパイロット圧を供給
すると、ピストン53が上方へ押動されてポペット弁体
54が押し上げられ、弁座58のシール材59に圧接し
て弁口62を閉じる。この場合も、ピストン室51と弁
室52とは連続形成されているため、それらの間には弁
軸55に摺接する弾性パッキン56が配設されている。
マルオープンのいずれのタイプのマスタバルブでも、従
来は、ピストン室51と弁室52とは連続形成され、ま
たピストン53とポペット弁体54とは弁軸55にて一
体的に連結されているため、ピストン室51と弁室52
との間で、弁軸55に摺接してシールする弾性パッキン
56を配設する必要があった。ところが、この弾性パッ
キン56が内圧で弾性変形すると、その変形で容積が変
化し、これが弁室52の内圧変化をもたらし、高精度と
したいリークテスタ等では、弾性パッキン56の変形に
よる僅かな内圧変化でも無視できない問題であった。
従来の問題点に鑑み、従来の電磁弁のようなコイルの発
熱による弁室の内圧変化がないとともに、従来のマスタ
バルブのような弾性パッキンの変形による弁室の内圧変
化もなく、僅かな内圧変化も無視できない高精度のリー
クテスタ等に適用するのに好適なマスタバルブを提供す
ることにある。
ブは、図1にその基本構成を示すように、インポート1
とアウトポート2とパイロットポート3とを有する弁本
体4内に、弁室5とピストン室6とを隔壁7で互いに隔
離して形成し、弁室5内には、インポート1とアウトポ
ート2との間の弁口8を開閉するポペット弁体9を摺動
自在に配置するとともに、ピストン室6には、パイロッ
トポート3からのパイロット圧により押動されるピスト
ン10を配置し、これらポペット弁体9とピストン10
とをマグネット11・12で磁気的に結合し、ポペット
弁体9を磁力でピストン10に従動させて弁口の開閉を
行う構造であって、次のような構成に特徴がある。
5、その外周と弁本体4との間を円筒形のピストン室6
とし、このピストン室6に前記ピストン10を摺動自在
に嵌装したこと。前記ポペット弁体9は、ボルト状のコ
ア21の軸部に、前記隔壁7の内周面に摺接するリング
状の第1のスライダ22と、第1のヨーク23と、マグ
ネット11と、第2のヨーク24と、前記隔壁7の内周
面に摺接するリング状の第2のスライダ25とを順次重
ねて嵌合させてナット26で緊締するとともに、弁座1
8をシールする弾性シール材27をコア21の凹部に嵌
め込んだものであること。
0a・10bのネジ部を互いに螺合させて組み合わせ、
これら円筒部材10a・10bの内周の段部により、リ
ング状の第1のヨーク28、マグネット12及び第2の
ヨーク29を重ね合わせて挟持するとともに、円筒形の
隔壁7の外周面に摺接するリング状のスライダ30を固
定したものであること。
に基づいて詳述する。
2位置弁とした本発明の実施例である。弁本体4はベー
ス14とハウジング15とで構成され、ベース14の下
面にはインポート1とアウトポート2、ハウジング15
にはパイロットポート3とブレザーポート16がそれぞ
れ設けられている。
7が設置されている。隔壁7の上端部は、これに螺合さ
せたカバー17でハウジング15内の上端部に固定さ
れ、下端部は、ベース14の凸部14aに螺合させて固
定されている。隔壁7の内部は弁室5、隔壁7の外周と
ハウジング15の内周との間は、隔壁7にて弁室5と隔
離された円筒形のピストン室6となっている。
起して弁座18となっている。この弁座18に形成され
た弁口8は、弁室5の下面中央に臨んでいて、この弁口
8から真っ直ぐ延びた縦孔19によりアウトポート2へ
と連通している。また、インポート1は、斜めの縦孔2
0により弁口8から少し離れたところで弁室5に連通し
ている。一方、パイロットポート3は、ピストン室6の
下端部でこれと連通し、またブレザーポート16は、ピ
ストン室6の下端部でこれと連通している。
在に嵌装され、ピストン室6には円筒形のピストン10
が上下摺動自在に嵌装されている。
うな形状のコア21の軸部に、リング状の下側スライダ
22、下側ヨーク23、マグネット11、上側ヨーク2
4、上側スライダ25を下から順に重ねて嵌合させてナ
ット26で緊締したものである。このポペット弁体9
は、上下のスライダ25・22の外周面が円筒形の隔壁
7の内周面に摺接して上下動するが、これらスライダ2
5・22は、硬質合成樹脂や非磁性の金属で作られてお
り、パッキンのような弾性変形するようなものではな
い。すなわち、ポペット弁体9は、弁室5がピストン室
6と隔離されていて、パイロットポート3からのパイロ
ット圧を直接には受けないため、弾性パッキンは備えて
いない。ただ、弁座18をシールする必要はあるため、
コア21の下面中央の凹部に弾性シール材27を嵌め込
んでいる。
10bのネジ部を互いに螺合させて組み合わせ、これら
円筒部材10a・10bの内周の段部により、リング状
の下側ヨーク28、マグネット12及び上側ヨーク29
を重ね合わせて挟持するとともに、円筒形の隔壁7の外
周面に摺接するリング状のスライダ30を固定したもの
である。このピストン10は、パイロットポート3から
のパイロット圧を受けて摺動するため、円筒形の隔壁7
の外周面との間及びハウジング15の内周面との間をシ
ールする弾性パッキン31・32を備えている。そし
て、ピストン10は、図2の例では、ポペット弁体9を
ノーマルクローズとするため、ピストン室6内に配置さ
れたスプリング13により下方へ付勢されている。
ット11とピストン10側のマグネット12とは、互い
のN極とS極とを対向させてあるため、ポペット弁体9
とピストン10とは、機械的には分離しているが磁力に
より磁気的に結合された状態となっている。ヨーク23
・24・28・29はその磁力を強める作用をしてい
る。
トン10が、スプリング13により下端のストロークエ
ンドまで下方へ押動されるため、ポペット弁体9もピス
トン10に従動して下方へ推進され、弾性シール材27
が弁座18に圧接して弁口8を閉じている。
ット圧をピストン室6内に供給すると、ピストン10が
スプリング13に抗して上方へ押動されるので、これに
従動してポペット弁体9も上方へ推進されて弁口8を開
く。
の2位置弁とした本発明の実施例である。この場合、ポ
ペット弁体9は図2の場合と全く同じ構造であるが、ピ
ストン10は図2の場合とは上下逆にした構造で、しか
もスプリング13により図2の場合とは逆に上方へ付勢
され、またパイロットポート6とブレザーポート16と
の上下の位置関係も図2の場合とは逆になっている。
が、スプリング13により上端のストロークエンドまで
上方へ押動されるため、ポペット弁体9もピストン10
に従動して上方へ推進され、弾性シール材27が弁座1
8から離れて弁口8を開いている。
ット圧をピストン室6内に供給すると、ピストン10が
スプリング13に抗して下方へ押動されるので、これに
従動してポペット弁体9も下方へ推進され、弾性シール
材27が弁座18に圧接して弁口8を閉じる。
6の構造をJIS記号で表すと図9のようになる。
弁体とピストンとを分離するとともに、弁室とピストン
室とを隔壁で隔離し、弁室にはポペット弁体、ピストン
室にはピストンをそれぞれ別々に摺動自在に嵌装してこ
れらをマグネットの磁力により磁気的に結合し、ポペッ
ト弁体をピストンに従動させて弁口の開閉を行う構造に
したので、ポペット弁体には、弁室内壁面との間をシー
ルする弾性パッキンが不要になるため、弾性パッキンの
弾性変形により弁室の内圧が変動するようなことがなく
なる。従って、僅かな内圧変動でも問題となる高精度の
リークテスタ等に適用するのに好適である。
軸部に、円筒形の隔壁の内周面に摺接するリング状の第
1のスライダと、第1のヨークと、マグネットと、第2
のヨークと、隔壁の内周面に摺接するリング状の第2の
スライダとを順次重ねて嵌合させてナット26で緊締す
るとともに、弁座18をシールする弾性シール材27を
コア21の凹部に嵌め込んだものであるので、その組み
立て・分解が容易であるとともに、これら各部品の製造
も容易である。また、マグネットの両側のヨークを挟む
第1及び第2のスライダが円筒形の隔壁の内周面に摺接
するので、ポペット弁体を安定して摺動させることがで
きる。
が、2つの円筒部材のネジ部を互いに螺合させて組み合
わせ、これら円筒部材の内周の段部により、リング状の
第1のヨーク、マグネット、第2のヨークを重ね合わせ
て挟持するとともに、円筒形の隔壁の外周面に摺接する
リング状のスライダを固定したものであるので、ピスト
ンについても、その組み立て・分解が容易であるととも
に、これら各部品の製造が容易である。
面図である。
とした実施例の断面図である。
した実施例の断面図である。
磁弁の概要構成図である。
弁の概要構成図である。
ルブの断面図である。
ブの断面図である。
Claims (2)
- 【請求項1】インポート1とアウトポート2とパイロッ
トポート3とを有する弁本体4内に、弁室5とピストン
室6とを隔壁7で互いに隔離して形成し、弁室5内に
は、インポート1とアウトポート2との間の弁口8を開
閉するポペット弁体9を摺動自在に配置するとともに、
ピストン室6には、パイロットポート3からのパイロッ
ト圧により押動されるピストン10を配置し、これらポ
ペット弁体9とピストン10とをマグネットで磁気的に
結合し、ポペット弁体9を磁力でピストン10に従動さ
せて弁口の開閉を行う構造としたマスタバルブであっ
て、 前記隔壁7を円筒形としてその内部を弁室5、その外周
と弁本体4との間を円筒形のピストン室6とし、このピ
ストン室6に前記ピストン10を摺動自在に嵌装したこ
と、 前記ポペット弁体9は、ボルト状のコア21の軸部に、
前記隔壁7の内周面に摺接するリング状の第1のスライ
ダ22と、第1のヨーク23と、マグネット11と、第
2のヨーク24と、前記隔壁7の内周面に摺接するリン
グ状の第2のスライダ25とを順次重ねて嵌合させてナ
ット26で緊締するとともに、弁座18をシールする弾
性シール材27をコア21の凹部に嵌め込んだものであ
ることを特徴とするマスタバルブ。 - 【請求項2】ピストン10は、2つの円筒部材10a・
10bのネジ部を互いに螺合させて組み合わせ、これら
円筒部材10a・10bの内周の段部により、リング状
の第1のヨーク28、マグネット12及び第2のヨーク
29を重ね合わせて挟持するとともに、円筒形の隔壁7
の外周面に摺接するリング状のスライダ30を固定した
ものであることを特徴とする請求項1記載のマスタバル
ブ。
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JP21135598A JP3448800B2 (ja) | 1998-07-27 | 1998-07-27 | マスタバルブ |
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ID=16604605
Family Applications (1)
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---|---|---|---|
JP21135598A Expired - Fee Related JP3448800B2 (ja) | 1998-07-27 | 1998-07-27 | マスタバルブ |
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JP4614103B2 (ja) * | 2006-08-23 | 2011-01-19 | 秀一 小林 | 微圧用減圧弁 |
-
1998
- 1998-07-27 JP JP21135598A patent/JP3448800B2/ja not_active Expired - Fee Related
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