JPH08135422A - オイルポンプのオイル逃し構造 - Google Patents

オイルポンプのオイル逃し構造

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JPH08135422A
JPH08135422A JP29571494A JP29571494A JPH08135422A JP H08135422 A JPH08135422 A JP H08135422A JP 29571494 A JP29571494 A JP 29571494A JP 29571494 A JP29571494 A JP 29571494A JP H08135422 A JPH08135422 A JP H08135422A
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JP
Japan
Prior art keywords
oil
rotor
crankshaft
crank
pump case
Prior art date
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Pending
Application number
JP29571494A
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English (en)
Inventor
Masamichi Suzuki
正倫 鈴木
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Suzuki Motor Corp
Original Assignee
Suzuki Motor Corp
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Publication date
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  • Lubrication Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 この発明の目的は、ポンプケースの加工工程
を削減するとともに軽量化を図り、しかも、クランクス
プロケットへのオイルのオイル供給機構を別途に不要と
して構成の簡素化を図ることにある。 【構成】 このため、この発明は、インナロータとイン
ナロータに噛合うアウタロータとをポンプケース内に収
容して設け、インナロータをロータ固定用介在体の外周
面に形成したロータ駆動用平面部によってエンジンのク
ランク軸に固定して設け、ポンプケースとクランク軸間
にオイルシール材を設け、クランク軸にはエンジンのク
ランク室に位置するクランクスプロケットを設け、ロー
タ固定用介在体の外周面にはロータ駆動用平面部以外の
部分にオイルシール材側からのオイルをクランク室のク
ランクスプロケットに導くオイル流通路を形成してい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、オイルポンプのオイ
ル逃し構造に係り、特にポンプケースの加工工程を削減
するとともに軽量化を図り、しかも、クランクスプロケ
ットへのオイルのオイル供給機構を別途に不要として構
成の簡素化を図り得るオイルポンプのオイル逃し構造に
関する。
【0002】
【従来の技術】エンジンにおいては、クランク軸に固設
したインナロータとこのインナロータに噛合うアウタロ
ータとをポンプケース内に収容し、クランク軸の回転に
伴うインナロータの回転によってアウタロータをも回転
させ、インナロータとアウタロータとによって形成され
る空間の容積変化でポンプ作用を行う、いわゆるトロコ
イド式のオイルポンプが備えられているものがある。
【0003】即ち、図4、5に示す如く、トロコイド式
のオイルポンプ202は、インナロータ204とこのイ
ンナロータ204に噛合うアウタロータ206と、これ
らインナロータ204およびアウタロータ206を収容
するロータ収容部208が形成されたポンプケース21
0とを有している。ロータ収容部208は、プレート取
付ねじ212によってポンプケース210に固定された
スラストプレート214により、閉塞されている。
【0004】インナロータ204は、ロータ固定用介在
体として機能するクランクスプロケット216のスプロ
ケット延設部218の外周面に形成したロータ駆動用平
面部220・220に係合することによってエンジン
(図示せず)のクランク軸222に固定して設けられ
る。クランクスプロケット216には、例えば、タイミ
ングチェーン224が巻掛けられる。また、スプロケッ
ト延設部218は、キー226によってクランク軸22
2に固設されている。
【0005】また、クランク軸222には、キー226
によってクランクプーリ228のプーリ基部230が固
設される。このクランクプーリ228は、プーリ取付ボ
ルト232によってクランク軸222に保持されてい
る。
【0006】ポンプケース210とクランク軸222と
の間、つまり、ポンプケース210とプーリ基部230
間には、オイルシール材234が介設される。このオイ
ルシール材234は、オイルポンプ202から洩れるオ
イルによってリップ部位が潤滑され、オイルが外方に流
出するのを防止するものである。
【0007】ポンプケース210には、オイルシール材
234側の基部位から外周部位に指向するオイル流通路
としての圧抜き用穴236が形成されている。この圧抜
き用穴236は、オイルがオイルシール材234に供給
され過ぎて内圧が高くなった時に、オイルシール材23
4が外方に飛び出すのを防止するように、オイルを流出
させるものである。
【0008】また、クランクスプロケット216には、
別途に設けたオイル供給機構238のオイルパイプ24
0からオイルが供給されている。
【0009】また、このようなオイルポンプのオイル逃
し構造としては、例えば、実開昭63−9407号公報
に開示されている。この公報に記載のものは、クランク
軸にオイルポンプを取付け、オイルポンプの外側で、ポ
ンプハウジングとクランク軸の間にオイルシールを設
け、オイルポンプの軸孔部分にクランク軸と間隙を有す
る溝を設け、この溝を通してオイルポンプからオイルシ
ール側に洩れたオイルを逃すようにしたものである。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来のオイ
ルポンプのオイル逃し構造にあつては、圧抜き用穴等の
オイル流通路の形成のために、ポンプケースの加工工程
が増加し、加工作業が面倒になるとともに、オイル流通
路の周りでポンプケースに所定の肉厚を確保する必要が
あり、もって、ポンプケースの肉厚が大となり、このた
め、ポンプケースが大型化し且つ重量が増加する不都合
があった。
【0011】また、クランクスプロケットには別途に設
けたオイル供給機構によってオイルを供給する必要があ
り、構成が複雑になるという不都合があった。
【0012】
【課題を解決するための手段】そこで、この発明は、上
述の不都合を除去するために、インナロータとこのイン
ナロータに噛合うアウタロータとをポンプケース内に収
容して設け、前記インナロータをロータ固定用介在体の
外周面に形成したロータ駆動用平面部によってエンジン
のクランク軸に固定して設け、前記ポンプケースと前記
クランク軸間にオイルシール材を設け、前記クランク軸
には前記エンジンのクランク室に位置するクランクスプ
ロケットを設け、前記ロータ固定用介在体の外周面には
前記ロータ駆動用平面部以外の部分に前記オイルシール
材側からのオイルを前記クランク室の前記クランクスプ
ロケットに導くオイル流通路を形成したことを特徴とす
る。
【0013】
【作用】この発明の構成によれば、オイルシール材側の
オイルは、ロータ固定用介在体に形成したオイル流通路
からクランクスプロケット側に導かれ、このクランクス
プロケットに供給される。これにより、ポンプケースに
オイル流通路を形成する必要がないので、ポンプケース
の加工工程を削減するとともに、ポンプケースの大型化
を回避して重量の軽減を図り、また、クランクスプロケ
ットに供給するオイルのオイル供給機構を別途に不要と
し、構成の簡素化を図ることができる。
【0014】
【実施例】以下図面に基づいてこの発明の実施例を詳細
且つ具体的に説明する。図1、2は、この発明の実施例
を示すものである。図1、2において、2はエンジン
(図示せず)のクランク軸、4はオイルポンプである。
【0015】このオイルポンプ4は、いわゆるトロコイ
ド式のものであり、インナロータ6と、このインナロー
タ6に噛合うアウタロータ8と、これらインナロータ6
およびアウタロータ8を収容するロータ収容部10が形
成されたポンプケース12とを有している。ロータ収容
部10は、プレート取付ねじ14によってポンプケース
12に固定されたスラストプレート16により、閉塞さ
れている。
【0016】インナロータ6は、ロータ固定用介在体と
して機能するクランクスプロケット18のスプロケット
延設部20の外周面に形成した一対のロータ駆動用平面
部22・22に一対のロータ側係合面部24・24が係
合することにより、クランク軸2に固定して設けられ
る。クランクスプロケット18自体は、クランクケース
(図示せず)内のクランク室26に配設される。このク
ランクスプロケット18には、例えば、タイミングチェ
ーン28が巻掛けられる。また、スプロケット延設部2
0は、キー30によってクランク軸2に堅固に固設され
ている。
【0017】また、クランク軸2は、前記キー30によ
ってクランクプーリ32のプーリ基部34が固設され
る。このクランクプーリ32は、クランク軸2の端部位
の端面に形成したボルト穴36にプーリ取付ボルト38
が螺着されることにより、クランク軸2に保持されてい
る。
【0018】ポンプケース12とクランク軸2との間、
つまり、ポンプケース12とプーリ基部34間には、オ
イルシール材40が介設される。このオイルシール材4
0は、オイルポンプ4から洩れるオイルによってリップ
部位が潤滑され、オイルが外方に流出するのを防止する
ものである。
【0019】ロータ固定用介在体であるスプロケット延
設部20の外周面には、ロータ駆動用平面部22・22
以外の部分、つまり、円弧状の部分にインナロータ6の
内径D1 よりも小なる径D2 で且つ所定の円弧幅Wでオ
イル流通路42・42が形成される。このオイル流通路
42・42は、オイルシール材40側とクランクスプロ
ケット18が位置するクランク室26とを連通すべくク
ランク軸2の軸方向に指向して形成される。また、スラ
ストプレート16には、このオイル流通路42・42に
連通するオイル流通溝44・44が形成される。
【0020】従って、オイルシール材40の背面側とク
ランク室26とは、オイル流通路42とオイル流通溝4
4とによって連通される。
【0021】次に、この実施例の作用を説明する。
【0022】オイルポンプ4から洩れたオイルは、オイ
ルシール材40によって外方に流出するのが阻止され、
そして、オイル流通路42・42およびオイル流通溝4
4・44からクランクスプロケット18に供給され、ク
ランク室26に流入する。また、このオイル流通路42
・42およびオイル流通溝44・44は、オイルシール
材40の背面側にオイルが供給され過ぎて内圧が高くな
ったときに、オイルシール材40が飛び出さないよう
に、オイルを逃がす機能をも有している。
【0023】この結果、オイルシール材40の背面側の
オイルをクランク室26内に導くためのオイル流通路4
2・42を、ポンプケース12に形成する必要がなくな
り、よって、ポンプケース12の加工工程を削減し、ポ
ンプケース12の加工作業を容易に行わせるとともに、
ポンプケース12の肉厚を小さくすることができ、よっ
て、軽量化を図ることができる。
【0024】また、クランクスプロケット18にはオイ
ル流通路42及びオイル流通溝44からのオイルが供給
されるので、従来のオイル供給機構を省略し得て、構成
の簡素化を図ることができる。
【0025】図3は、この発明の他の実施例を示すもの
である。
【0026】この他の実施例の特徴とするところは、以
下の点にある。即ち、インナロータ6をクランク軸2に
固定するロータ固定用介在体を、筒状のスペーサ部材1
02とし、クランク軸2上でこのスペーサ部材102及
びクランクスプロケット18を第1キー104によって
クランク軸2に固設するとともに、クランクプーリ32
を第2キー106によってクランク軸2に固設する。
【0027】スペーサ部材102の外周面には、上述の
実施例と同様に、ロータ駆動用平面部(図示せず)が形
成され、また、このロータ駆動用平面部以外の外周面に
オイル流通路108・108が形成されている。また、
スラストプレート16には、このオイル流通路108・
108に連通するオイル流通溝110・110が形成さ
れている。
【0028】この他の実施例の構成によれば、上述の実
施例と同様の効果を得るとともに、ロータ固定用介在体
であるスペーサ部材102とクランクスプロケット18
とを分割して別体にしたことにより、クランクスプロケ
ット18を容易に加工させることができる。
【0029】
【発明の効果】以上詳細な説明から明らかなようにこの
発明によれば、インナロータとインナロータに噛合うア
ウタロータとをポンプケース内に収容して設け、インナ
ロータをロータ固定用介在体の外周面に形成したロータ
駆動用平面部によってエンジンのクランク軸に固定して
設け、ポンプケースとクランク軸間にオイルシール材を
設け、クランク軸にはエンジンのクランク室に位置する
クランクスプロケットを設け、ロータ固定用介在体の外
周面にはロータ駆動用平面部以外の部分にオイルシール
材側からのオイルをクランク室のクランクスプロケット
に導くオイル流通路を形成したことにより、ポンプケー
スにオイル流通路を形成する必要がないので、ポンプケ
ースの加工工程を削減するとともに、ポンプケースの大
型化を回避して重量の軽減を図り得る。
【0030】また、クランクスプロケットに供給するオ
イルのオイル供給機構を別途に不要とし、構成の簡素化
を図り得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】オイル逃し構造の断面図である。
【図2】図1の〓−〓線による端面図である。
【図3】他の実施例におけるオイル逃し構造の断面図で
ある。
【図4】従来のオイル逃し構造の断面図である。
【図5】図4の〓−〓線による端面図である。
【符号の説明】
2 クランク軸 4 オイルポンプ 6 インナロータ 8 アウタロータ 12 ポンプケース 18 クランクスプロケット 20 スプロケット延設部 22 ロータ駆動用平面部 24 ロータ側係合平面部 26 クランク室 40 オイルシール材 42 オイル流通路 44 オイル流通溝
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年12月16日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図2】
【図5】
【図3】
【図4】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インナロータとこのインナロータに噛合
    うアウタロータとをポンプケース内に収容して設け、前
    記インナロータをロータ固定用介在体の外周面に形成し
    たロータ駆動用平面部によってエンジンのクランク軸に
    固定して設け、前記ポンプケースと前記クランク軸間に
    オイルシール材を設け、前記クランク軸には前記エンジ
    ンのクランク室に位置するクランクスプロケットを設
    け、前記ロータ固定用介在体の外周面には前記ロータ駆
    動用平面部以外の部分に前記オイルシール材側からのオ
    イルを前記クランク室の前記クランクスプロケットに導
    くオイル流通路を形成したことを特徴とするオイルポン
    プのオイル逃し構造。
JP29571494A 1994-11-04 1994-11-04 オイルポンプのオイル逃し構造 Pending JPH08135422A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100389284C (zh) * 2004-03-24 2008-05-21 陈杰余 一种内燃机机油泵
CN103115132A (zh) * 2013-02-06 2013-05-22 安徽江淮汽车股份有限公司 一种发动机上链系统用的链轮
CN106322089A (zh) * 2015-06-17 2017-01-11 华晨汽车集团控股有限公司 一种带容差环的机油泵旋转件

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