JPH0813527B2 - 永久帯電防止性能を有するティアシート - Google Patents
永久帯電防止性能を有するティアシートInfo
- Publication number
- JPH0813527B2 JPH0813527B2 JP62259589A JP25958987A JPH0813527B2 JP H0813527 B2 JPH0813527 B2 JP H0813527B2 JP 62259589 A JP62259589 A JP 62259589A JP 25958987 A JP25958987 A JP 25958987A JP H0813527 B2 JPH0813527 B2 JP H0813527B2
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- JP
- Japan
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- sheet
- tear sheet
- thermoplastic resin
- permanent antistatic
- resin film
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- Laminated Bodies (AREA)
- Wrappers (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はパレット上に容器を多数段に積み重ねてユニ
ット化する際に使用するティアシートに関する。
ット化する際に使用するティアシートに関する。
近年、清涼飲料、ビール、食用油、缶詰などに用いら
れる金属性容器、医薬品、工業薬品、液体調味料などに
用いられるガラス容器あるいは液体洗剤、調味料、アイ
スクリームなどに用いられるプラスチック容器など、多
くの分野で多種多様な容器が大量に使用されており、こ
れの容器の梱包や搬送などの荷役作業のほとんどが機械
化されている。
れる金属性容器、医薬品、工業薬品、液体調味料などに
用いられるガラス容器あるいは液体洗剤、調味料、アイ
スクリームなどに用いられるプラスチック容器など、多
くの分野で多種多様な容器が大量に使用されており、こ
れの容器の梱包や搬送などの荷役作業のほとんどが機械
化されている。
上記の梱包や搬送の一態様として、ユニットロード化
がある。この方法は容器などを荷役運搬する際に、これ
らを適当な個数または重量に取りまとめて一単位とし、
途中で取り崩すことなく一体的に機器によって荷役を行
う方法である。
がある。この方法は容器などを荷役運搬する際に、これ
らを適当な個数または重量に取りまとめて一単位とし、
途中で取り崩すことなく一体的に機器によって荷役を行
う方法である。
すなわち、パレット上に一定個数の容器を多数列、多
段積み重ねてユニット化した後、シュリンク包装やバン
ド掛けなどの梱包を行い、荷役作業に供するものであ
る。容器を多数段に積み重ねてユニット化する際に、容
器の安定化、荷崩れの防止、防塵などの目的で各段毎に
シート、すなわちティアシートを挿入する。
段積み重ねてユニット化した後、シュリンク包装やバン
ド掛けなどの梱包を行い、荷役作業に供するものであ
る。容器を多数段に積み重ねてユニット化する際に、容
器の安定化、荷崩れの防止、防塵などの目的で各段毎に
シート、すなわちティアシートを挿入する。
従来、このティアシートとして紙製のボードが使用さ
れていたが、洗浄が不可能で反復使用ができないという
欠点を有するばかりでなく、未充填容器の運搬の際には
紙の繊維屑が混入することが避けられず、後日のトラブ
ルの原因となる懸念を生じる。また素材が紙であるため
毛羽立ちや破損、汚染が著しく、非衛生的であり、食
品、医薬品など塵埃を嫌う分野においては使用が制限さ
れる。
れていたが、洗浄が不可能で反復使用ができないという
欠点を有するばかりでなく、未充填容器の運搬の際には
紙の繊維屑が混入することが避けられず、後日のトラブ
ルの原因となる懸念を生じる。また素材が紙であるため
毛羽立ちや破損、汚染が著しく、非衛生的であり、食
品、医薬品など塵埃を嫌う分野においては使用が制限さ
れる。
一方、プラスチック製のティアシートとしては、エチ
レン２〜10％とプロピレン90〜98％のランダム共重合体
からなるシートが提案されている（国際公開番号W082/0
1861）。
レン２〜10％とプロピレン90〜98％のランダム共重合体
からなるシートが提案されている（国際公開番号W082/0
1861）。
しかしながら、このティアシートは、プラスチック製
であるため帯電が著しく、塵埃を呼び寄せ易く、トラブ
ルが発生し易いという問題点を有している。
であるため帯電が著しく、塵埃を呼び寄せ易く、トラブ
ルが発生し易いという問題点を有している。
上記の問題点を解決するための代表的な方法として、
帯電防止剤やカーボンブラックなどを配合する方法が種
々提案されている。しかし前記の帯電防止剤を配合する
方法では、シートを水洗した場合には水と共に帯電防止
剤が洗い流されてしまい、帯電防止効果が低下するとい
う問題を有するばかりでなく、永久的に帯電防止性能を
付与することができない。
帯電防止剤やカーボンブラックなどを配合する方法が種
々提案されている。しかし前記の帯電防止剤を配合する
方法では、シートを水洗した場合には水と共に帯電防止
剤が洗い流されてしまい、帯電防止効果が低下するとい
う問題を有するばかりでなく、永久的に帯電防止性能を
付与することができない。
またカーボンブラックを配合する方法では、帯電防止
効果はあるものの、シートが真っ黒になってしまうた
め、医薬品や食品などの衛生性を要求される分野におい
ては使用が制限されるという問題点の他に押出機や環境
を汚染させるという問題点も有している。
効果はあるものの、シートが真っ黒になってしまうた
め、医薬品や食品などの衛生性を要求される分野におい
ては使用が制限されるという問題点の他に押出機や環境
を汚染させるという問題点も有している。
本発明は上記のような従来の技術の問題点を解決する
もので、従来のティアシートの性能に加えて以下の性能
を有するシートを提供することを目的とする。
もので、従来のティアシートの性能に加えて以下の性能
を有するシートを提供することを目的とする。
その第１の目的とすることは耐水性に富み、反復使用
に耐えることができ、永久帯電防止性能を付与した防塵
効果に優れたシートを提供するものである。
に耐えることができ、永久帯電防止性能を付与した防塵
効果に優れたシートを提供するものである。
第２目的は、医薬品、食品などの衛生性を要求される
分野に使用し得る外観性に優れるシートを提供するもの
である。
分野に使用し得る外観性に優れるシートを提供するもの
である。
第３目的は高温殺菌処理が可能で、バンド掛けやシュ
リンク包装時においても撓みの生じないシートの提供に
ある。
リンク包装時においても撓みの生じないシートの提供に
ある。
本発明はパレット上に容器を多数段に積み重ねてユニ
ツト化する際に使用するプラスチック製ティアシートで
あって、メルトフローレート0.1〜20g/10分のポリプロ
ピレン系重合体を主成分とするシートの片面もしくは両
面に導電性繊維を５〜30重量％含有する熱可塑性樹脂フ
イルムを積層してなり、厚さ0.3〜15mm、該導電性繊維
を含有する熱可塑性樹脂フィルムの露出面の表面抵抗率
が1010Ω以下であり、かつ、容器底部と接触する面の静
止摩擦係数が0.1〜0.6の範囲であることを特徴とする永
久帯電防止性能を有するティアシートである。
ツト化する際に使用するプラスチック製ティアシートで
あって、メルトフローレート0.1〜20g/10分のポリプロ
ピレン系重合体を主成分とするシートの片面もしくは両
面に導電性繊維を５〜30重量％含有する熱可塑性樹脂フ
イルムを積層してなり、厚さ0.3〜15mm、該導電性繊維
を含有する熱可塑性樹脂フィルムの露出面の表面抵抗率
が1010Ω以下であり、かつ、容器底部と接触する面の静
止摩擦係数が0.1〜0.6の範囲であることを特徴とする永
久帯電防止性能を有するティアシートである。
本発明の熱可塑性樹脂シートとは、低、中、高密度ポ
リエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン−１、ポリ−
４−メチルペンテン−１などの単独重合体、エチレンま
たはプロピレンを主成分とする他のα−オレフィンとの
共重合体などのポリオレフィン系樹脂、ポリアミド系樹
脂、ポリエステル系樹脂、ポリアクリル系樹脂、塩化ビ
ニル系樹脂、塩化ビニリデン系樹脂、エチレン−酢酸ビ
ニル共重合体ケン化物、ポリビニルアルコール系樹脂お
よびその混合物などからなる単一体シート、架橋体、発
泡体、複合体、構造体などを包含するものである。
リエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン−１、ポリ−
４−メチルペンテン−１などの単独重合体、エチレンま
たはプロピレンを主成分とする他のα−オレフィンとの
共重合体などのポリオレフィン系樹脂、ポリアミド系樹
脂、ポリエステル系樹脂、ポリアクリル系樹脂、塩化ビ
ニル系樹脂、塩化ビニリデン系樹脂、エチレン−酢酸ビ
ニル共重合体ケン化物、ポリビニルアルコール系樹脂お
よびその混合物などからなる単一体シート、架橋体、発
泡体、複合体、構造体などを包含するものである。
特に耐寒性、機械的強度、などの諸物性が良好であり、
安価であるなどの点からポリオレフィン系樹脂、とりわ
けプロピレンの単独重合体、ブロック共重合体などから
なるプロピレン系重合体を主成分とするものが好まし
い。
安価であるなどの点からポリオレフィン系樹脂、とりわ
けプロピレンの単独重合体、ブロック共重合体などから
なるプロピレン系重合体を主成分とするものが好まし
い。
例えば、ポリプロピレン系重合体50〜95重量％、ポリ
エチレン系重合体５〜50重量％および該樹脂成分100重
量部に対して無機充填材０〜50重量部からなるシートが
機械的強度、耐寒性、耐熱性などの諸物性や経済性など
から最も好ましい態様である。
エチレン系重合体５〜50重量％および該樹脂成分100重
量部に対して無機充填材０〜50重量部からなるシートが
機械的強度、耐寒性、耐熱性などの諸物性や経済性など
から最も好ましい態様である。
上記プロピレン系重合体のMFR（メルトフローレー
ト）は0.1〜20g/10min.更には0.3〜15g/10min.の範囲が
好ましい。
ト）は0.1〜20g/10min.更には0.3〜15g/10min.の範囲が
好ましい。
MFRが0.1g/10min.未満においては溶融樹脂の流動性が
悪く、良好なシートの生産が難しく、20g/10min.を超え
る場合においては溶融樹脂のウエブが垂れ下りやはり良
好な成形が難しい。また、シートの強度その他の物性が
低下する懸念が生じる。
悪く、良好なシートの生産が難しく、20g/10min.を超え
る場合においては溶融樹脂のウエブが垂れ下りやはり良
好な成形が難しい。また、シートの強度その他の物性が
低下する懸念が生じる。
本発明の導電性繊維を含有する熱可塑性樹脂フィルム
とは、前記熱可塑性樹脂に導電性繊維を配合してなるフ
ィルムであって、厚さ30〜500μｍ、更には50〜200μｍ
の範囲が好ましい。
とは、前記熱可塑性樹脂に導電性繊維を配合してなるフ
ィルムであって、厚さ30〜500μｍ、更には50〜200μｍ
の範囲が好ましい。
上記導電性繊維としては、炭素繊維、アルミニウム、
黄銅、ステンレスなどからなる金属繊維、ガラス繊維に
銀、銅などをコーティングしたメタライズドガラス繊
維、銀、銅、黄銅、錫などの金属微粉末を混入させた合
成繊維などが挙げられる。これらの中でも炭素繊維が性
能面と価格面などから最も好ましい。
黄銅、ステンレスなどからなる金属繊維、ガラス繊維に
銀、銅などをコーティングしたメタライズドガラス繊
維、銀、銅、黄銅、錫などの金属微粉末を混入させた合
成繊維などが挙げられる。これらの中でも炭素繊維が性
能面と価格面などから最も好ましい。
上記繊維は短繊維、長繊維のいずれでも良いが、配合
量が少なくても効果が著しい長繊維の方が好ましい。
量が少なくても効果が著しい長繊維の方が好ましい。
該導電性繊維の含有量は前記熱可塑性樹脂に対して５
〜30重量％、好ましくは７〜20重量％である。繊維の含
有量が５重量％未満ではシートの表面抵抗率が1010Ωを
こえ、帯電防止効果を満足させることができない。
〜30重量％、好ましくは７〜20重量％である。繊維の含
有量が５重量％未満ではシートの表面抵抗率が1010Ωを
こえ、帯電防止効果を満足させることができない。
また30重量％を超える場合には、帯電防止効果を満足
させることができるものの、シートが黒ずんで外観性が
悪化する。
させることができるものの、シートが黒ずんで外観性が
悪化する。
本発明のティアシートは前記熱可塑性樹脂シートの片
面もしくは両面に該導電性繊維を含有せしめた熱可塑性
樹脂フィルムを共押出し成形などで積層することにより
一体的に成形される。この様に一体化されたシートは片
面のみに該導電性フィルムを積層しただけでも他面の帯
電を抑止することができる（一般にこの現象をトンネル
効果という）。
面もしくは両面に該導電性繊維を含有せしめた熱可塑性
樹脂フィルムを共押出し成形などで積層することにより
一体的に成形される。この様に一体化されたシートは片
面のみに該導電性フィルムを積層しただけでも他面の帯
電を抑止することができる（一般にこの現象をトンネル
効果という）。
また多段積みを行う際の空き缶の移動を円滑にするた
めに該シートの表裏面の摩擦係数が異なることが好まし
い。そのためには片面の全部もしくは所望部を、エンボ
ス加工、サンドブラストなどの方法で粗面化するか、エ
チレン−酢酸ビニル共重合体、合成ゴムなどの防滑材を
貼合もしくは積層して異ならしめることが望ましい。
めに該シートの表裏面の摩擦係数が異なることが好まし
い。そのためには片面の全部もしくは所望部を、エンボ
ス加工、サンドブラストなどの方法で粗面化するか、エ
チレン−酢酸ビニル共重合体、合成ゴムなどの防滑材を
貼合もしくは積層して異ならしめることが望ましい。
上記の摩擦係数は、金属製容器、ガラス製容器あるい
はプラスチック製容器の種類または容器底部の形状、容
器の重量などにより異なるが、一般的には静止摩擦係数
として0.1〜0.6、好ましくは0.2〜0.5の範囲が適当であ
る。
はプラスチック製容器の種類または容器底部の形状、容
器の重量などにより異なるが、一般的には静止摩擦係数
として0.1〜0.6、好ましくは0.2〜0.5の範囲が適当であ
る。
本発明のシートの厚さは、0.3〜15mmの範囲が適当で
ある。厚さが0.3mm未満ではシートの剛性などの機械的
強度が充分でなく、15mmを超えるとシートの重量が大と
なり、荷物の自動化や取扱いに支障を来す恐れを生じ
る。
ある。厚さが0.3mm未満ではシートの剛性などの機械的
強度が充分でなく、15mmを超えるとシートの重量が大と
なり、荷物の自動化や取扱いに支障を来す恐れを生じ
る。
また本発明のティアシートの帯電防止性能は表面抵抗
率が1010Ω以下であることが必要である。該表面抵抗率
が1010Ωを超えた場合においては帯電防止効果が低く、
塵埃を呼び寄せ易い。
率が1010Ω以下であることが必要である。該表面抵抗率
が1010Ωを超えた場合においては帯電防止効果が低く、
塵埃を呼び寄せ易い。
本発明のティアシートの形状は、矩形、正方形、楕円
形、円形など適宜の形状でよいが、矩形、正方形のよう
にコーナーを有する形状の場合には各コーナー部に容器
の形状に合ったアールを付けることが望ましい。またシ
ートの所望個所に、剛性などの要求物性を損なわない程
度に水切り用の穴を形成したり、あるいはシートの成形
時に細かい凹凸加工を施して容器との接触面積を調整
し、ティアシート上の容器の配列化の際に方向性を持た
せることもできる。
形、円形など適宜の形状でよいが、矩形、正方形のよう
にコーナーを有する形状の場合には各コーナー部に容器
の形状に合ったアールを付けることが望ましい。またシ
ートの所望個所に、剛性などの要求物性を損なわない程
度に水切り用の穴を形成したり、あるいはシートの成形
時に細かい凹凸加工を施して容器との接触面積を調整
し、ティアシート上の容器の配列化の際に方向性を持た
せることもできる。
更に本発明においては、シートの剛性、耐熱性、印刷
適正、塗装性、接着性、タッピング性、耐クリーブ性、
寸法安定性、表面特性（耐受傷性、光沢、フローマーク
など）などを改良するために、タルク、炭酸カルシウ
ム、木粉などの無機もしくは有機フィラー、難燃性、酸
化防止剤、紫外線吸収剤、分散剤、滑剤、架橋剤、有機
もしくは無機の顔料などの添加剤を配合しても差し支え
ない。
適正、塗装性、接着性、タッピング性、耐クリーブ性、
寸法安定性、表面特性（耐受傷性、光沢、フローマーク
など）などを改良するために、タルク、炭酸カルシウ
ム、木粉などの無機もしくは有機フィラー、難燃性、酸
化防止剤、紫外線吸収剤、分散剤、滑剤、架橋剤、有機
もしくは無機の顔料などの添加剤を配合しても差し支え
ない。
実施例１〜３および比較例１ 熱可塑性樹脂シート用としてポリプロピレン重合体
（MFR＝1.0g/10min.商品名：日石ポリプロ J120 日本石
油化学（株）製）および導電性繊維を含有する熱可塑性
樹脂フィルムとしてポリプロピレン重合体（MFR＝4.0g/
10min.商品名：日石ポリプロ J130 日本石油化学（株）
製）と導電性繊維として炭素繊維（直径７μｍ、繊維長
140μｍ）10重量％のコンパウンドを３台の押出機（直
径50mm）を備えたＴダイに供給し、樹脂温度240℃、冷
却ロール温度70℃、引き取り速度1.5m/min.のシート成
形条件で第１表に示す構成で、厚さ1.0mm×縦500mm×横
600mmのティアシートを成形し、ついで導電性繊維を含
有する樹脂フィルムの面にエンボスロールでエンボス処
理して、静止摩擦係数が0.3になるようにして、実施例
１〜３の本発明のティアシートを得た。比較例１は、前
記ポリプロピレン重合体（MFR＝1.0g/10min.商品名：日
石ポリプロ J120 日本石油化学（株）製）の単層シート
である。該ティアシートを用いて、表面抵抗率、および
帯電性として印加電圧の半減期とAsh Testを行った結果
を第１表に示した。
（MFR＝1.0g/10min.商品名：日石ポリプロ J120 日本石
油化学（株）製）および導電性繊維を含有する熱可塑性
樹脂フィルムとしてポリプロピレン重合体（MFR＝4.0g/
10min.商品名：日石ポリプロ J130 日本石油化学（株）
製）と導電性繊維として炭素繊維（直径７μｍ、繊維長
140μｍ）10重量％のコンパウンドを３台の押出機（直
径50mm）を備えたＴダイに供給し、樹脂温度240℃、冷
却ロール温度70℃、引き取り速度1.5m/min.のシート成
形条件で第１表に示す構成で、厚さ1.0mm×縦500mm×横
600mmのティアシートを成形し、ついで導電性繊維を含
有する樹脂フィルムの面にエンボスロールでエンボス処
理して、静止摩擦係数が0.3になるようにして、実施例
１〜３の本発明のティアシートを得た。比較例１は、前
記ポリプロピレン重合体（MFR＝1.0g/10min.商品名：日
石ポリプロ J120 日本石油化学（株）製）の単層シート
である。該ティアシートを用いて、表面抵抗率、および
帯電性として印加電圧の半減期とAsh Testを行った結果
を第１表に示した。
＜試験法＞ 試験条件:20℃、50％RH 1. 表面抵抗率：電極幅2cm、電極間距離2cmでテスター
および絶縁抵抗計による測定 2. 半減期：オネストメーター（穴戸商会製）による測
定 印加電圧（10Kv×20sec印加） 3.Ash Test:木綿ガーゼで30回摩擦し、乾燥したタバコ
の灰の付着を試験する。
および絶縁抵抗計による測定 2. 半減期：オネストメーター（穴戸商会製）による測
定 印加電圧（10Kv×20sec印加） 3.Ash Test:木綿ガーゼで30回摩擦し、乾燥したタバコ
の灰の付着を試験する。
判定 ○：全く付着せず △：少量付着する ×：多量に付着する 比較例２ 導電性繊維含有熱可塑性樹脂フィルムとして炭素繊維
の含有量が４重量％のものを使用して実施例３と同様に
してティアシートを作製し、評価した結果を第１表に示
した。
の含有量が４重量％のものを使用して実施例３と同様に
してティアシートを作製し、評価した結果を第１表に示
した。
＜評価結果＞ 第１表から明らかなように、本発明の範囲内にある実
施例では片面のみに導電層を設けた場合でも充分に帯電
防止性能を有することが解る。
施例では片面のみに導電層を設けた場合でも充分に帯電
防止性能を有することが解る。
一方、比較例２のように炭素繊維が４重量％と少ない
場合においては、導電層を表裏に設けた３層シートとし
ても、半減期およびAsh Testが充分でなく、帯電防止性
能を満足させることはできない。
場合においては、導電層を表裏に設けた３層シートとし
ても、半減期およびAsh Testが充分でなく、帯電防止性
能を満足させることはできない。
〔発明の効果〕 上述のように、本発明のティアシートは耐水性であるか
ら、洗浄による反復使用に耐え、かつカーボンブラック
を使用せずに永久帯電防止性能を付与せしめたので外観
性に優れ、衛生性を要求する医薬品や食品などの分野で
好適に使用することができる。また帯電防止性能にも優
れるので未充填容器の多段積み作業、搬送などにおける
防塵効果が著しい。
ら、洗浄による反復使用に耐え、かつカーボンブラック
を使用せずに永久帯電防止性能を付与せしめたので外観
性に優れ、衛生性を要求する医薬品や食品などの分野で
好適に使用することができる。また帯電防止性能にも優
れるので未充填容器の多段積み作業、搬送などにおける
防塵効果が著しい。
更にタルクなどの無機充填剤を配合することにより、
剛性や耐熱性を向上せしめることが可能であり、これら
のシートは高温殺菌やシュリンク包装などを容易に行わ
しめることができるものである。
剛性や耐熱性を向上せしめることが可能であり、これら
のシートは高温殺菌やシュリンク包装などを容易に行わ
しめることができるものである。
Claims (4)
- 【請求項１】パレット上に容器を多数段に積み重ねてユ
ニット化する際に使用するプラスチック製のティアシー
トであって、メルトフローレート0.1〜20g/10分のポリ
プロピレン系重合体を主成分とするシートの片面もしく
は両面に導電性繊維を５〜30重量％含有する熱可塑性樹
脂フィルムを積層してなり、厚さ0.3〜15mm、該導電性
繊維を含有する熱可塑性樹脂フィルムの露出面の表面抵
抗率が1010Ω以下であり、かつ、容器底部と接触する面
の静止摩擦係数が0.1〜0.6の範囲であることを特徴とす
る永久帯電防止性能を有するティアシート。 - 【請求項２】前記導電性繊維が炭素繊維である特許請求
の範囲第１項に記載の永久帯電防止性能を有するティア
シート。 - 【請求項３】前記熱可塑性樹脂フイルムがポリオレフイ
ン系樹脂からなる特許請求の範囲第１項又は第２項に記
載の永久帯電防止性能を有するティアシート。 - 【請求項４】前記熱可塑性樹脂フイルムがポリプロピレ
ン系重合体を主成分とする特許請求の範囲第３項記載の
永久帯電防止性能を有するティアシート。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP62259589A JPH0813527B2 (ja) | 1987-10-16 | 1987-10-16 | 永久帯電防止性能を有するティアシート |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP62259589A JPH0813527B2 (ja) | 1987-10-16 | 1987-10-16 | 永久帯電防止性能を有するティアシート |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH01103439A JPH01103439A (ja) | 1989-04-20 |
| JPH0813527B2 true JPH0813527B2 (ja) | 1996-02-14 |
Family
ID=17336205
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP62259589A Expired - Lifetime JPH0813527B2 (ja) | 1987-10-16 | 1987-10-16 | 永久帯電防止性能を有するティアシート |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0813527B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO1997037843A1 (fr) * | 1996-04-11 | 1997-10-16 | Toyo Boseki Kabushiki Kaisha | Stratifie conducteur electriquement |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| AU651604B2 (en) * | 1990-07-27 | 1994-07-28 | Nippon Petrochemicals Company Limited | Tier sheets and method for producing the same |
Family Cites Families (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5831749A (ja) * | 1981-08-20 | 1983-02-24 | 電気化学工業株式会社 | 複合プラスチツクシ−ト |
| JPS5831748A (ja) * | 1981-08-20 | 1983-02-24 | 電気化学工業株式会社 | 複合プラスチツクシ−ト |
| JPS60238339A (ja) * | 1984-05-10 | 1985-11-27 | Nippon Petrochem Co Ltd | 耐熱性ティアシート |
| JPH0686101B2 (ja) * | 1986-04-24 | 1994-11-02 | 積水化学工業株式会社 | 導電性フイルム及び導電性シ−ト又はフイルム |
-
1987
- 1987-10-16 JP JP62259589A patent/JPH0813527B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO1997037843A1 (fr) * | 1996-04-11 | 1997-10-16 | Toyo Boseki Kabushiki Kaisha | Stratifie conducteur electriquement |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH01103439A (ja) | 1989-04-20 |
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