JPH08134969A - 給水装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 受水槽の清掃中でも給水サービスを実現でき
る給水装置の提供。 【構成】 ビルの地下等に設けられた受水槽１と、この
受水槽１内の水を供給する給水管２と、受水槽１内の水
をビルの所定の部屋に送水する送水管３とを備えるとと
もに、給水管２を開閉する第１のバルブ５と、送水管３
を開閉する第２のバルブ６とを備えた給水装置におい
て、受水槽１の外部に設けた補助タンク８と、給水管２
を流れる水を補助タンク８に流入可能にさせる第１の分
岐管９と、補助タンク８内の水を送水管３に流入可能に
させる第２の分岐管１１とを備えた。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、ビル等の建物内の所定
の個所に水を供給するために設置される受水槽を備えた
給水装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】図２は従来の給水装置を示す側面図であ
る。この図２において、１は受水槽で、例えばビルの地
下等に設置される。２は受水槽に水を供給する給水管
で、図示しないポンプを駆動することによりこの給水管
２に水が導かれる。３は受水槽内の水をビル内の所定の
部屋等に送水する送水管である。４は受水槽１内の水を
外部に排出する排水管である。５は給水管２を開閉する
第１のバルブ、６は送水管３を開閉する第２のバルブ、
７は排水管４を開閉する第３のバルブである。

【０００３】この従来技術では、第３のバルブ７を閉
じ、第１のバルブ５、第２のバルブ６を開いた状態で図
示しないポンプを駆動すると、給水管２に導かれた水が
受水槽１内に供給され貯えられる。

【０００４】このように貯えられた水は送水管３を介し
て上述のように、ビル内の所定の部屋等に供給される。

【０００５】そして受水槽１内を清掃するときは、第１
のバルブ５、第２のバルブ６が閉じ、第３のバルブ７を
開く、これにより受水槽１内の水が排水管４を介して外
部に排出され、受水槽１内を清掃することができる。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】上述した従来技術で
は、受水槽１内の清掃時には、給水管２の第１のバルブ
５、および送水管３の第２のバルブ６の双方を閉じるこ
とから、ビル内の所定の部屋への給水が停止する。すな
わち受水槽１内の清掃の間、所定の部屋への給水サービ
スを行なえなくなる問題がある。

【０００７】本発明は上記した従来技術における実情に
鑑みてなされたもので、その目的は、受水槽の清掃中で
も給水サービスを実現できる給水装置を提供することに
ある。

【０００８】

【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明は、受水槽とこの受水槽内に水を供給する給水
管と、上記受水槽内の水を所定個所に送水する送水管と
を備えるとともに、上記給水管を開閉する第１のバルブ
と、上記送水管を開閉する第２のバルブとを備えた給水
装置において、上記受水槽の外部に設けた補助タンク
と、上記給水管を流れる水を上記補助タンクに流入可能
にさせる第１の分岐管と、上記補助タンク内の水を上記
送水管に流入可能にさせる第２の分岐管とを備えた構成
にしてある。

【０００９】

【作用】本発明は、上記の構成にしてあることから、第
１のバルブ、第２のバルブを閉じて行なわれる受水槽の
清掃には、給水管の水を第１の分岐管を介して補助タン
クに供給し、この補助タンクに貯えられた水は第２の分
岐管を介して送水管に流出させることができ、この送水
管によって所定の個所に給水を行なうことができる。

【００１０】

【実施例】以下、本発明の給水装置の一実施例を図に基
づいて説明する。

【００１１】図１は本発明の一実施例を示す側面図であ
る。この図１において、前述した図２に示したものと同
じものは同一符号で示してある。すなわち、この図１に
示すものも、受水槽１と、給水管２と、送水管３と、排
水管４と、給水管２を開閉する第１のバルブ５と、送水
管３を開閉する第２のバルブ６と、排水管４を開閉する
第３のバルブ７とを備えている。

【００１２】そして特に、本実施例では、受水槽１の外
部に補助タンク８を設けてある。また、給水管２の第１
バルブ５に至る手前の位置に、第１の分岐管９を設けて
ある。この第１の分岐管９の開口端は補助タンク８内に
位置させてある。また、第１の分岐管９には、この第１
の分岐管９を開閉させる第４のバルブ１０を設けてあ
る。

【００１３】同様に、送水管３の第２バルブ６の出口側
の位置に、第２の分岐管１１を設けてある。この第２の
分岐管１１の開口端は補助タンク８内に位置させてあ
る。また第２の分岐管１１には、この第２の分岐管１１
を開閉させる第５のバルブ１２を設けてある。

【００１４】また、補助タンク８の下部には、補助タン
ク８内の水位を検出するセンサ、例えば補助タンク８に
収容された水の量を検出するセンサ１３を設けてある。

【００１５】このセンサ１３は、例えば補助タンク８内
の水量が所定の水量に至ったとき検出信号を出力する構
成になっている。

【００１６】また、センサ１３から検出信号が出力され
たとき、給水管２に水を供給する図示しないポンプの駆
動が停止するようになっている。

【００１７】このように構成した実施例では、給水管２
の第１バルブ５を開き送水管３の第２バルブ６を開き、
排水管４の第３のバルブ７を閉じるとともに、第１の分
岐管９の第４のバルブ１０を閉じ、第２の分岐管１１の
第５のバルブ１２を閉じた状態において、図示しないポ
ンプを駆動すると、給水管２に水が導かれ、その水が受
水槽１に供給される。この受水槽１に貯えられた水が送
水管３を介して、ビルの所定の部屋に供給される。

【００１８】また、受水槽１の清掃時には、第１のバル
ブ５が閉じられ、第２のバルブ６が閉じられ、第３のバ
ルブ７が開かれるとともに、第１の分岐管９の第４のバ
ルブ１０と第２の分岐管１１の第５のバルブ１２とが開
かれる。上述のように第１のバルブ５が閉じられること
により、受水槽１への給水が停止し、第２のバルブ６が
閉じられることにより送水管３を介しての受水槽１への
逆流が防止される。また第３のバルブ７を開くことによ
り受水槽１内の水が排水管４を介して外部に排出され、
受水槽１内の清掃が可能になる。また、特に第１の分岐
管９の第４バルブ１０が開かれることにより、給水管２
に導かれた水を第１の分岐管９を介して補助タンク８に
供給することができる。さらに、第２の分岐管１１の第
５のバルブ１２が開かれることにより、補助タンク８に
貯えられた水を第２の分岐管１１を介して送水管３に流
出させることができる。

【００１９】また、補助タンク８内の水量が所定の水量
になったとき、センサ１３から検出信号が出力され、こ
の検出信号に応じてポンプの駆動が停止する。このとき
給水管２への水の供給は停止し、補助タンク８への水の
供給は停止する。補助タンク８内の水量が所定の水量よ
り少なくなったとき、センサ１３からの検出信号の出力
は停止する。これに伴いポンプが再び駆動し、給水管２
への水の供給がはじまり補助タンク８に水が供給され
る。このようにセンサ１３の検出信号により、補助タン
ク８内の水量が所定の水量よりも多くならないように自
動的に制御させる。

【００２０】この実施例によれば、受水槽１の清掃時で
あっても、補助タンク８に貯えた水をビル内の所定の部
屋に水を供給することができ、給水サービスを維持する
ことができ、ビル内の所定の部屋の住人に迷惑をかける
ことがない。

【００２１】

【発明の効果】本発明は以上の構成にしてあることか
ら、受水槽の清掃時でも給水サービスを継続させること
ができ、給水される住人に迷惑をかけることがない。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の給水装置の一実施例を示す側面図であ
る。

【図２】従来の給水装置を示す側面図である。

【符号の説明】

１ 受水槽 ２ 給水管 ３ 送水管 ４ 排水管 ５ 第１のバルブ ６ 第２のバルブ ７ 第３のバルブ ８ 補助タンク ９ 第１の分岐管 １０ 第４のバルブ １１ 第２の分岐管 １２ 第５のバルブ １３ センサ

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 受水槽とこの受水槽内に水を供給する給
   水管と、上記受水槽内の水を所定個所に送水する送水管
   とを備えるとともに、上記給水管を開閉する第１のバル
   ブと、上記送水管を開閉する第２のバルブとを備えた給
   水装置において、上記受水槽の外部に設けた補助タンク
   と、上記給水管を流れる水を上記補助タンクに流入可能
   にさせる第１の分岐管と、上記補助タンク内の水を上記
   送水管に流入可能にさせる第２の分岐管とを備えたこと
   を特徴とする給水装置。
2. 【請求項２】 上記補助タンク内の水位を検出するセン
   サを設けるとともに、このセンサから出力される信号に
   応じて上記補助タンク内の水量を自動的に制御すること
   を特徴とする請求項１記載の給水装置。