JPH08134657A - 薄膜形成方法 - Google Patents

薄膜形成方法

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JPH08134657A
JPH08134657A JP27689694A JP27689694A JPH08134657A JP H08134657 A JPH08134657 A JP H08134657A JP 27689694 A JP27689694 A JP 27689694A JP 27689694 A JP27689694 A JP 27689694A JP H08134657 A JPH08134657 A JP H08134657A
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drying
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Tetsuya Inoue
鉄也 井上
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 熱に弱い基板であっても薄膜が形成でき、形
成工程が少なく短時間で形成作業を行える。 【構成】 化学的に調製された薄膜の原料溶液M中に基
板Fを浸漬させ、この基板Fを一定速度で持ち上げて表
面に溶液を塗布するとともに、溶液Mの界面またはその
近傍の溶液膜にレーザー光R1を照射し溶液を瞬間的に
蒸発させて蒸着させ、さらに乾燥焼成する。 【効果】 蒸着−乾燥工程で薄膜が形成でき、また蒸着
された溶液粒子は細かくかつ熱エネルギーを持つため、
乾燥焼成時の加熱が200〜300℃程度の低温でよ
い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体や誘電体などの
薄膜や、触媒被膜、耐蝕および耐摩耗性被膜を利用する
全ての分野において、レーザー光の光および熱エネルギ
ーを利用して、大気圧下またはガス雰囲気下で基板上に
薄膜を形成する薄膜形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、たとえばガラス基板上に金属酸化
薄膜を形成する量産成膜技術として、パイロゾン法があ
る。これは有機金属化合物を含む溶液を超音波でエアゾ
ル化し、加熱されたガラス基板上で熱分解させてガラス
基板上に金属酸化薄膜を形成するものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記パイロゾ
ン法では、塗布−乾燥−焼成という三段階の工程を経て
薄膜が形成されるが、この工程には長時間を要するだけ
でなく、400〜500℃以上の焼成工程が有るため、
熱に弱い基板材料の薄膜成形はできないという問題があ
った。
【0004】本発明は、上記問題点を解決して、短時間
で薄膜成形ができるとともに、熱に弱い基板であっても
焼成ができるを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに、本発明の薄膜形成方法は、化学的に調製された薄
膜の原料溶液を塗布または浸漬により基板の表面に付着
させ、この溶液膜上にレーザー光を照射して溶液を瞬間
的に蒸着させ、さらに乾燥焼成するものである。
【0006】また上記構成において、薄膜の乾燥焼成
は、ディフォーカスされたレーザー光を照射して行うも
のである。
【0007】
【作用】上記構成によれば、レーザー光の高エネルギー
により、溶液を瞬間的に蒸発させて基板表面に付着させ
るので、エアロゾル(噴霧)状態よりも微細な粒子状態
で基板に付着させることができ、さらにこれらの粒子自
体がレーザー光により熱的なエネルギーが与えられてい
るので、基板を高温に加熱することなく、より低い温度
で乾燥焼成して定着させることができる。またこのよう
に蒸着−乾燥焼成工程で薄膜を形成することができ、短
時間で行うことができる。
【0008】
【実施例】以下、本発明に係る薄膜成形装置の一実施例
を図面に基づいて説明する。図1に示すように、熱遮蔽
壁1を介して上下に分離された蒸着室2と乾燥焼成室3
のうち、下部の蒸着室2内には、薄膜の原料溶液Mを貯
留する溶液浸漬槽4と、蒸着用レーザー発振装置5と、
蒸着用レーザー発振装置5からの蒸着用レーザー光R1
を反射させて基板Fの表面に焦点光として照射する凹面
鏡6と、この凹面鏡6の角度を変化させて焦点光を基板
Fの表面に沿って水平方向にスキャンさせるスキャンニ
ング装置7とを備えた蒸着装置8が設けられている。
【0009】下部の乾燥焼成室3には、乾燥焼成用レー
ザー発振装置9と、乾燥焼成用レーザー発振装置9から
の乾燥焼成用レーザー光R2をディフォーカスして基板
F上に均一に照射する凸面鏡10とを備え、乾燥焼成用
レーザー光R2により基板Fを200〜300℃に加熱
して蒸着された溶液膜を乾燥焼成する乾燥焼成装置11
が設けられている。
【0010】また、蒸着室1と乾燥焼成室3とにわたっ
て基板Fを所定速度で上昇させ、蒸着室2から熱遮蔽壁
1の基板通過孔1aを介して乾燥焼成室3に送り出す基
板移動装置12が設けられている。
【0011】なお、乾燥焼成装置11は、仮想線で示す
ように、加熱ランプ13を使用したものであってもよ
い。上記構成における薄膜成形方法を説明する。
【0012】(1)化学的に調製された薄膜の原料溶液
M、たとえば金属アルコキシド+溶媒アセトン〔In(OC2
H5) +(CH3)2COやSi(OC2H5)4+(CH3)2COなど〕を貯留し
た溶液浸漬槽4内に、基板移動装置12に保持させた材
質がガラスあるい金属(ステンレス鋼、アルミニウム、
Siウエハーなど)で100×100mm角の基板Fを下降
して没入浸漬させる。
【0013】(2)ついで、基板移動装置12により基
板FをたとえばVF=60mm/minの速度で引上げ、20
W程度の蒸着用レーザー光R1を基板Fの溶液Mとの界
面Ma、またはその上方近傍の溶液膜上に照射し、図2
に示すように、スキャニング装置7により蒸着用レーザ
ー光R1をVR=10m/min の速度で水平方向にスキャ
ンニングさせる。
【0014】(3)すると、基板Fの表面に付着した溶
液Mがレーザー光R1の熱および光エネルギーにより瞬
間的に蒸発され、噴霧状態よりも細かい粒子状態となっ
て基板Fの表面に蒸着される。
【0015】(4)さらに基板Fが上昇されて基板通過
孔1aから乾燥焼成室8にはいると、乾燥焼成装置11
のディフォーカスされた乾燥焼成用レーザー光R2によ
り、基板が200〜300℃に加熱されて乾燥焼成され
定着される。なお乾燥焼成用レーザー光R2をスキャン
して照射してもよい。ここで、従来のように400〜5
00℃の高温に加熱しないのは、蒸着された粒子自体が
熱エネルギーを持つためである。
【0016】上記方法により、基板Fの表面に1回で6
0nmの厚みの薄膜が形成することができた。なお、溶液
Mの濃度(粘性率)や基板Fの引上げ速度VFなどを変
化させることにより、膜厚を変化させることができる。
【0017】上記実施例では、基板Fを溶液M中に浸漬
させたが、それ以外に基板Fの表面に溶液Mを塗布して
もよい。この場合の実施例を図3に示し、上記実施例と
同一の部材は同一符号を付し説明は省略する。
【0018】すなわち、この薄膜成形装置は、蒸着装置
21に基板Fの表面に溶液Mを塗布する溶液塗布装置2
2が設置され、また蒸着用レーザー発振装置5からの蒸
着用レーザー光R3は凸面レンズ23を介してディフォ
ーカスされ、スキャンされて基板Fの表面に照射され
る。前記溶液塗布装置22は、入口側にスポンジ製の溶
液Mの塗布用はけ22aが設けられるとともに、出口側
に塗布された溶液Mの余剰分を除去して均一化を図るた
めの溶液調整用はけ22bが設けられている。なお、こ
こでは熱遮蔽壁は省略され、また乾燥焼成装置11の凸
面鏡10に代えて凸面レンズ24が使用されるととも
に、加熱ランプ13が併用されている。
【0019】この実施例においても、先の実施例と同様
の手順で基板Fの表面に薄膜を形成することができる。
【0020】
【発明の効果】以上に述べたごとく本発明によれば、レ
ーザー光の高エネルギーにより、溶液を瞬間的に蒸発さ
せて基板表面に蒸着させるので、エアロゾル(噴霧)状
態よりも微細な粒子状態で基板に付着させることがで
き、これらの粒子自体がレーザー光により熱的なエネル
ギーが与えられているので、基板を高温に加熱すること
なく、より低い温度で乾燥焼成して定着させることがで
きる。またこのように蒸着−乾燥焼成工程で薄膜を形成
することができ、短時間で薄膜を形成することができ
る。
【0021】また乾燥焼成にディフォーカスされたレー
ザー光を照射することにより、均一な加熱を行うことが
でき、むらのない乾燥焼成を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る薄膜形成装置の一実施例を示す概
略構成図である。
【図2】レーザー光のスキャニングを説明する斜視図で
ある。
【図3】本発明に係る薄膜形成装置の他の実施例を示す
概略構成図である。
【符号の説明】
F 基板 M 溶液 R1 蒸着用レーザー光 R2 乾燥用レーザー光 1 熱遮蔽壁 1a 基板通過孔 2 蒸着室 3 乾燥焼成室 4 溶液浸漬槽 5 蒸着用レーザー発振装置 7 スキャニング装置 8 蒸着装置 9 乾燥用レーザー発振装置 11 乾燥焼成装置 12 基板移動装置 13 加熱ランプ 21 蒸着装置 22 溶液塗布装置

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 化学的に調製された薄膜の原料溶液を塗
    布または浸漬により基板の表面に付着させ、この溶液膜
    上にレーザー光を照射して溶液を瞬間的に蒸着させ、さ
    らに乾燥焼成することを特徴とする薄膜形成方法。
  2. 【請求項2】 薄膜の乾燥焼成は、ディフォーカスされ
    たレーザー光を照射して行うことを特徴とする請求項1
    記載の薄膜形成方法。
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