JPH08134002A - キノン化合物 - Google Patents

キノン化合物

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JPH08134002A
JPH08134002A JP27874294A JP27874294A JPH08134002A JP H08134002 A JPH08134002 A JP H08134002A JP 27874294 A JP27874294 A JP 27874294A JP 27874294 A JP27874294 A JP 27874294A JP H08134002 A JPH08134002 A JP H08134002A
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methanol
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chlorociboria
sphingomyelinase
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JP27874294A
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English (en)
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Futoshi Nara
太 奈良
Takeshi Ogita
健 荻田
Takeshi Hosoya
剛 細矢
Keiko Suzuki
恵子 鈴木
Kazuhiko Tanzawa
和比古 丹沢
Kohei Furuya
航平 古谷
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Sankyo Co Ltd
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Sankyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】式(I)で示されるS−12792A: 【化1】 【効果】本発明の新規化合物S−12792Aは、スフ
ィンゴミエリナーゼ阻害活性を示し、抗HIV剤、抗糖
尿病剤、抗動脈硬化剤、抗骨粗しょう症剤、抗血栓剤、
抗炎症剤、免疫抑制剤、利尿剤、そして、呼吸器系疾
患、甲状腺疾患、アルツハイマー病、肝炎、腎炎、白血
病、およびカケクシアに対する予防薬、治療薬として使
用できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スフィンゴミエリナー
ゼを阻害し各種医薬として有用な新規化合物S−127
92A、S−12792B、S−12792C、S−1
2792DおよびS−12792E、並びにそれらの製
造法に関する。
【0002】
【従来の技術】インターロイキン−1β(以下、「IL
−1β」という。)の生物作用は多様であり、一般には
生体の恒常性維持に必須な生体物質と考えられている。
ところが、IL−1βの産生調節機能に異常が発生し、
IL−1βが過剰に生産されると、種々の疾患の原因と
なる。また、腫瘍壊死因子−α(以下、「TNF−α」
という。)はある種の腫瘍細胞やウイルス感染細胞を死
滅させたり、顆粒球の抗細菌性作用を増強させる等の作
用を有するが、TNF−αも過剰に生産された場合に
は、幾つかの疾患の主要な病因となる。 この二つのサ
イトカインは全く異なる遺伝子の産物で、その構造に類
似性はなく、各々に対応した独自の受容体を有するが、
それらの標的細胞、生物活性には重複する点が多い。例
えば、両サイトカインは生体内に入ったエンドトキシン
(LPS)によって起こる敗血症性ショックの主要原因
であり〔Tracy K.J. et al., Science, 234, 470 (198
6)、Tracey K.J. et al., Nature(London), 330, 662
(1987) 〕、その他、肉芽腫〔Kobayashi K. et al.,
J. Immunol., 134, 358 (1985) 〕、髄膜炎菌髄膜炎や
マラリア感染〔Curfs J.H.A. et al., J.Exp.Med., 1
72, 1287 (1990) 〕等、外来性の微生物、寄生虫及びウ
イルス等に由来する感染症に密接に関係する。この様な
急性期炎症反応に於ける主要な各段階、即ち、局所への
炎症細胞の浸潤〔Gamble J.R. et al., Proc.Natl.Aca
d.Sci.U.S.A., 82, 8667 (1985)、宮坂 昌之ら, Annua
l Review 免疫 , 91, 57 (1991), 中外医学社〕、発熱
〔Dinarello C.A., Lymphokines, 14, 1 (1987) 〕、急
性期蛋白の誘導〔Perimutter D.H. et al., J.Clin.Inv
est., 78, 1349 (1986) 〕、プロスタノイド、特にPG
2 産生の促進に〔Dayer J.M. et al., J.Exp.Med., 1
62, 2163 (1985) 、Turinsky J.et al., Am.J.Physiol.
, 262, E476 (1992) 、Ballou L.R. et al., J.Biol.Ch
em., 267, 20044 (1992) 〕、両サイトカインは積極的
な役割を担っている。 また、IL−1βとTNF−α
は慢性の炎症疾患、例えば、慢性関節リウマチ(RA)
発症および進展に関与し、滑膜組織に於けるリンパ球浸
潤の活性化、滑膜細胞の増殖促進、および軟骨細胞の破
壊、破骨細胞の活性化による骨吸収の促進作用を示す
〔Mizel S.B. et al., Proc.Natl.Acad.Sci.U.S.A., 7
8, 2474 (1980)、Miyasaka N. et al., Arthritis Rheu
m., 31, 480 (1988)、Arend W.P. and Dayer J.M., Art
hritis Rheumatism., 33, 305 (1990)〕。その他、同じ
リウマチ性疾患である膠原病〔Tanaka Y. et al., J.Im
munol., 143, 1584 (1989)〕、全身性血管炎を主体とす
る川崎病〔Leung D.Y.M. et al., J.Exp.Med., 164, 19
58(1986) 〕、肉芽腫とそれに続く線維症に伴う慢性炎
症にも関わることが知られている〔Le J. and Vilcek
J., Lab.Invest., 56, 234 (1987) 〕。現在、慢性炎
症性疾患の治療剤として使用されているグルココルチコ
イドは、その作用一部がこれらサイトカインの産生抑制
にあることが知られているが〔Lew W. et al.,J.Immuno
l., 140, 1895 (1988) 〕、グルココルチコイドは、そ
の多様な生理作用により種々の危篤な副作用を誘起する
不利を併せ有する。 更に、IL−1βとTNF−αは
単球の血管内皮細胞への接着、内皮下への遊走〔Pober
J.S. etal., J.Immunol., 137, 1893 (1986) 、Nelken
N.A. et al., J.Clin.Invest.,88, 1121 (1991) 〕、血
管平滑筋細胞の内膜での異常増殖を促進する等〔Raines
E.W. et al., Science, 243, 393 (1989) 〕、粥状動
脈硬化の発症、進展に関与する。 また、IL−1βと
TNF−αは、血小板活性化因子(PAF)の産生促
進、組織因子の内皮細胞膜表面への誘導、トロンボモジ
ュリンプロテインCの減少、プラスミノーゲンアクチベ
ーターインヒビター1の産生抑制をきたし、全体として
血小板凝集と血液凝固を招来して血栓形成の原因となる
〔BevilacquaM.P. et al., Proc.Natl.Acad.Sci.U.S.
A., 83, 4533 (1986)、Le J. and Vilcek J., Lab.Inve
st., 56, 234 (1987)、佐藤 靖史 ,現代医療 , 23, 31
63 (1991)〕。 インスリン依存型糖尿病(IDDM)
では、その発症に至る過程に潜在的、慢性的、自己免疫
的な炎症が膵島、特に膵β細胞に起こっているが、IL
−1βやTNF−αはそれに関与する〔Nerup J. et a
l., Diabetes Care., 11, 16 (1988)。一方、インスリ
ン非依存型糖尿病(NIDDM)に際しても、TNF−
αは脂肪細胞での産生を介して筋肉、肝細胞に作用し、
インスリン抵抗性を発揮することに関与する〔Spiegelm
an B.M. et al., J. Biol.Chem., 268, 6823 (1993)
〕。 糸球体腎炎発症の主体を成すメサンギウム細胞
の増殖と基質の増生にIL−1βとTNF−αは深く関
与する〔Werber H.I. et al., J.Immunol.,138, 3207
(1987)、Baud L. et al., Kidney Int., 41, 600 (199
2) 〕。 IL−1βやTNF−αはT細胞からのIL
ー2産生やその分泌、その受容体発現を促し、また、そ
の他の免疫細胞に作用してその働きを高めることで免疫
能を賦活化する〔Gillis S. and Mizel S.B., Proc.Nat
l.Acad.Sci.U.S.A., 78, 1133 (1981)、Scheurich P. e
t al., J.Immunol., 138, 1786 (1987) 〕。この作用に
より両サイトカインは、例えば移植の際に生じる移植片
対宿主病(GVHD)発症の一因となる。 TNF−α
は、慢性の感染症やガン患者に於いて脂肪細胞のリポプ
ロテインリパーゼ活性を抑制して食欲不振を引き起こす
ことにより、極度の体重減少・消耗を引き起こし(cach
exia)、そのためTNF−αはカケクチン(cachectin
)と呼ばれている〔Beutler B. et al., Nature(Londo
n), 316, 552(1985)〕。 TNF−αは、HIV(ヒト
免疫不全ウイルス)感染細胞において、染色体内に挿入
されたHIVのウイルスゲノム末端:LTR:からの転
写を転写因子NF−κBを介して活性化させ、HIVの
増殖をこう進させる〔Nabel G.et al., Nature, 326, 7
11 (1987)、Schreck R. et al., EMBO Journal, 10, 22
47 (1991)〕。 その他、IL−1βやTNF−αの過
剰生産に基づく疾患として、劇症肝炎〔Muto Y. et a
l., Lancet II, 72 (1988)〕、喘息、特発性肺線維症
〔Kelley J., Am.Rev.Respir.Dis., 141(3), 765 (199
0) 〕、ARDS(adult respiratory distress syndro
me )〔Millar A. et al., Lancet II, 712 (1989) 〕
等の呼吸器系疾患、自己免疫性甲状腺疾患〔江口 勝美
ら, 最新医学からのアプローチ1 サイトカインから,
38 (1991),メジカルビュー社, 〕、ライム病〔Habicht
G.S. et al., J.Immunol., 134, 3147 (1985) 〕、アル
ツハイマー病〔Griffin W.S.T. at al., Proc.Natl.Aca
d.Sci.U.S.A., 86, 7611 (1989) 〕、クローン病〔八木
田旭邦 , 医学のあゆみ, 147, 375 (1988) 〕、中毒シ
ョック症候群〔Ikejima T. et al., J.Clin.Invest.,
73, 1312 (1984) 〕、骨粗しょう症〔Pacifici R. et a
l., Proc.Natl.Acad.Sci.U.S.A., 86, 2398 (198
9)〕、痛風〔Di Giovine F.S. et al., J.Immunol., 13
8, 3213 (1987)〕、急性骨髄性白血病〔Sakai K. et a
l., J.Exp.Med., 166, 1587 (1987) 〕、子宮内膜炎〔R
omero R. et al., Am.J.Obstet.Gynercol., 160, 1117
(1989)〕などが挙げられる。 スフィンゴミエリナー
ゼは、生体内の細胞膜系および核内に含まれるコリン含
有脂質の一つであるスフィンゴミエリンを基質として、
このものをセラミドとホスホリルコリンに分解する酵素
である。本酵素は、当初は酸性域に至適pHを有するリ
ソソームの水解酵素の一つとして見い出されたが、最近
では中性域に至適pHを有する同酵素活性がミクロソー
ム画分、形質膜にも見い出されており〔Allan D. et a
l., Biochim.Biophys.Acta., 693, 53 (1982)、Koizumi
K.and Kojima K., J.Biochem., 99, 1803 (1986) 、こ
れらの諸酵素が生体内のスフィンゴミエリンの代謝に実
際的に関与しているものと考えられる。 上記反応の生
成物の一つセラミドは更にセラミダーゼにより加水分解
され、脂肪酸とスフィンゴシンを生じる。そして、スフ
ィンゴミエリンが哺乳動物体内で代謝されて、セラミ
ド、更にスフィンゴシンとなることは in vivo の実験
で確かめられている〔Schneider P.B. and Kennedy E.
P., J.Lipid Res., 9, 58 (1968) 〕。スフィンゴミエ
リンの分解産物であるこのセラミドやスフィンゴシン
は、細胞の増殖・分化、及び、それらに密接に関連をも
つ情報伝達の制御機構に関与していることが示され〔小
島清秀と小泉恵子, 蛋白質 核酸 酵素, 36, 629 (199
1)〕、この反応経路はスフィンゴミエリン経路と呼ばれ
ている。 IL−1βやTNF−αが標的細胞の受容体
に結合し、その後、細胞内にてシグナル伝達がされると
きに、このスフィンゴミエリン経路が関与していること
が示されている〔Dressler K.A. et al., Science, 25
5, 1715 (1992) 、Mathias et al., Science, 259, 519
(1993)〕。 従って、スフィンゴミエリナーゼ活性の
阻害物質によりこれらTNFαやIL1βのシグナル伝
達を遮断することができ、これらサイトカインが関与す
る病態を改善することができる。 一方、スフィンゴミ
エリナーゼの反応物がシクロオキシゲナーゼを活性化
し、これを介してPGE2 産生を促進していることが示
されている(Ballou L.R. et al., J. Biol. Chem., 26
7, 20044(1992) )。 また、スフィンゴミエリナーゼ
反応そのものが、粥状動脈硬化の発症に関わるLDLや
変性LDLの末梢細胞内への取り込みを促進し、コレス
テロール・エステル合成およびその細胞内蓄積を増加さ
せ〔Stein O.et al., Biochim. Biochim. Acta., 1126,
291(1992)、Chatterjee S., J.Biol.Chem., 268, 34
01(1993)〕、本病態の進展に関わることが予想されて
いる。 更に、スフィンゴミエリナーゼの活性化は腎臓
の近位尿細管に於いてジヌソイド側の頂端膜内にあるス
フィンゴミエリン含量を減らし、Na依存性に機能する
リン酸や糖の取り込みを減少させる〔Vrtovsnik F. et
al., Kidney International., 41, 983 (1992)〕。
また、HIVに感染したCEM細胞でセラミドの量が亢
進していることが示され[Veldhoven P.P.V. et al., Bi
ochem. Biophys. Res. Comm.,187, 209 (1992)]、生体
内のHIV感染細胞でスフィンゴミエリナーゼが活性化
していることが示されている。 以上の事実から、スフ
ィンゴミエリナーゼに対する特異的な阻害物質は、抗H
IV剤、抗糖尿病剤、抗動脈硬化剤、抗骨粗しょう症
剤、抗血栓剤、抗炎症剤、免疫抑制剤、利尿剤、そし
て、呼吸器系疾患、甲状腺疾患、アルツハイマー病、肝
炎、腎炎、白血病、およびカケクシアに対する予防薬、
治療薬として使用できる。 しかしながら、スフィンゴ
ミエリナーゼに対して特異的かつ強力な阻害物質は現在
まで見出されていない。 従来、IL−1β作用を特異
的に阻害する物質としては、可溶性IL−1レセプター
やIL−1レセプターアンタゴニストが見いだされ、こ
れらを用いての敗血症性ショック患者やRA患者での症
状改善がみられている。 また、TNF−α作用を特異
的に阻害する可溶性TNF受容体、抗TNF抗体を用い
ての、エンドトキシンショックや急性GHVDなどを対
象とした臨床試験が実施され、その有効性が観察されて
いる〔Vincent J.L. et al., Chest, 101, 810 (1992)
、Herve P. et al.,Blood, 79, 3362 (1992) 〕。 し
かし、これらは何れもペプチド性もしくは高分子量の物
質であるため、薬剤としての体内への吸収性や血中での
安定性等に於いて欠点を有する。かかる観点より、スフ
ィンゴミエリナーゼに対して特異的な阻害活性を有す
る、低分子生理活性物質が望まれていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは微生物二
次代謝産物中よりスフィンゴミエリナーゼ阻害作用を有
する物質を検索し、土壌より分離したクロロキボリア
( Chlorociboria)属に属するクロロキボリア エルギ
ノーザ(Chlorociboria aeruginasa)SANK127
92株(FERM BP−4795)の培養液中に、ス
フィンゴミエリナーゼ阻害作用を有する新規化合物、S
−12792A、S−12792B、S−12792
C、S−12792Dおよび/またはS−12792E
が生産されることを見出し本発明を完成した。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、 (1) 式(I)で表される新規化合物S−12792
A:
【0005】
【化6】
【0006】(2) 式(II)で表される新規化合物
S−12792B:
【0007】
【化7】
【0008】(3) 式(III)で表される新規化合
物S−12792C:
【0009】
【化8】
【0010】(4) 式(IV)で表される新規化合物
S−12792D:
【0011】
【化9】
【0012】(5) 式(V)で表される新規化合物S
−12792E:
【0013】
【化10】
【0014】(6) クロロキボリア( Chlorocibori
a)属に属するS−12792A、S−12792B、
S−12792C、S−12792Dおよび/またはS
−12792E生産菌を培養し、その培養物よりS−1
2792A、S−12792B、S−12792C、S
−12792Dおよび/またはS−12792Eを採取
することを特徴とするS−12792A、S−1279
2B、S−12792C、S−12792Dおよび/ま
たはS−12792Eの製造法、 (7) クロロキボリア( Chlorociboria)属に属する
S−12792A、S−12792B、S−12792
C、S−12792Dおよび/またはS−12792E
生産菌が、クロロキボリア エルギノーザ(Chlorocibo
ria aeruginosa)である、(6)に記載の製造法、 (8) クロロキボリア( Chlorociboria)属に属する
S−12792A、S−12792B、S−12792
C、S−12792Dおよび/またはS−12792E
生産菌が、クロロキボリア エルギノーザ(Chlorocibo
ria aeruginosa)SANK12792株である、(6)
または(7)に記載の製造法、に関する。
【0015】S−12792A、S−12792B、S
−12792C、S−12792DおよびS−1279
2Eは下記の物理化学的性状を有する。
【0016】(1)S−12792A 1)性質:赤褐色物質 2)溶解性:メタノール、酢酸エチルなどの有機溶媒に
可溶 3)呈色試験:50%硫酸、ヨウ素に陽性 4)分子式:C13124 5)分子量:232(高分解能EI−MS法により
[M]+ 232.0729(測定値) )(但し、計算
値:232.0735) 6)紫外線吸収スペクトル:λmax nm(ε) メタノール中で測定した紫外線吸収スペクトルは、次に
示す通りである。 204(14,500), 266(15,900), 274sh(14,400), 430(1,47
0) 7)1 H−核磁気共鳴スペクトル:(δ:ppm) 重メタノール中、内部基準にテトラメチルシランを使用
して測定した核磁気共鳴スペクトル (360 MHz)は、次に
示す通りである。 6.68(t, J=2.1Hz, 1H), 5.43(m, 1H), 5.39(m, 1H),4.4
3(d, J=2.1Hz, 2H), 4.29(s, 3H), 1.33(t, J=1.3Hz, 3
H) 8)13C−核磁気共鳴スペクトル:(δ:ppm) 重メタノール中、内部基準に重メタノールを使用して測
定した核磁気共鳴スペクトル(90 MHz)は、次に示す通り
である。 186.4(s), 183.3(s), 160.8(s), 149.7(s), 131.9(d),
128.6(s),124.4(t), 111.5(s), 106.3(s), 80.8(s),
61.8(q), 59.2(t), 23.4(q) 9)高速液体クロマトグラフグラフィー: 保持時間:7.6分 カラム:Cosmosil 5C18MS(4.6×1
50mm、ナカライテスク製) 溶媒:35%アセトニトリルー水 流速:1ml/ml 検出:UV 210nm。
【0017】(2)S−12792B 1)性質:紫色物質 2)溶解性:メタノール、酢酸エチルなどの有機溶媒に
可溶 3)呈色試験:50%硫酸、ヨウ素に陽性 4)分子式:C1211NO3 5)分子量:217(高分解能EI−MS法により
[M]+ 217.0733(測定値) )(但し、計算
値:217.0760) 6)紫外線吸収スペクトル:λmax nm(ε) メタノール中で測定した紫外線吸収スペクトルは、次に
示す通りである。 218(16,600), 283(14,600), 300 sh (9,900), 523
(1,330) 7)1 H−核磁気共鳴スペクトル:(δ:ppm) 重メタノール中、内部基準にテトラメチルシランを使用
して測定した核磁気共鳴スペクトル(360 MHz) は、次に
示す通りである。 6.58(t, J=2.1Hz, 1H), 5.41(m, 1H), 5.30(m, 1H),4.4
2(d, J=2.1Hz, 2H), 1.99(t, J=1.3Hz, 3H) 8)13C−核磁気共鳴スペクトル:(δ:ppm) 重メタノール中、内部基準に重メタノールを使用して測
定した核磁気共鳴スペクトル(90 MHz)は、次に示す通り
である。 185.6(s), 183.6(s), 151.5(s), 147.2(s), 134.6(d),
129.0(s),122.7(t), 104.2(s), 97.9(s), 81.0(s), 59.
1(t), 24.1(q) 9)高速液体クロマトグラフグラフィー: 保持時間:5.0分 カラム:Cosmosil 5C18MS(4.6×1
50mm、ナカライテスク製) 溶媒:30%アセトニトリルー水 流速:1ml/ml 検出:UV 210nm。
【0018】(3)S−12792C 1)性質:淡黄色物質 2)溶解性:メタノール、酢酸エチルなどの有機溶媒に
可溶 3)呈色試験:50%硫酸、ヨウ素に陽性 4)分子式:C12123 5)分子量:204(高分解能EI−MS法により
[M]+ 204.7777(測定値) )(但し、計算
値:204.7786) 6)紫外線吸収スペクトル:λmax nm(ε) メタノール中で測定した紫外線吸収スペクトルは、次に
示す通りである。 206(23,800), 250 sh (11,200), 265(14,900), 278(15,
000), 327(9,550) 7)1 H−核磁気共鳴スペクトル:(δ:ppm) 重メタノール中、内部基準にテトラメチルシランを使用
して測定した核磁気共鳴スペクトル(360 MHz) は、次に
示す通りである。 6.84(s, 1H), 6.71(s, 1H), 5.35(m, 1H), 5.27(m, 1
H), 4.60(s, 2H),1.97(t, J=1.3Hz, 3H) 8)13C−核磁気共鳴スペクトル:(δ:ppm) 重メタノール中、内部基準に重メタノールを使用して測
定した核磁気共鳴スペクトル(90 MHz)は、次に示す通り
である。 152.6(s), 148.9(s), 131.8(s), 129.0(s), 122.1(t),
119.5(d),116.3(d),111.0(s), 95.3(s), 86.2(s), 61.
1(t), 24.1(q) 9)高速液体クロマトグラフグラフィー: 保持時間:5.4分 カラム:Cosmosil 5C18MS(4.6×1
50mm、ナカライテスク製) 溶媒:35%アセトニトリルー水 流速:1ml/ml 検出:UV 210nm。
【0019】(4)S−12792D 1)性質:淡黄色物質 2)溶解性:メタノール、酢酸エチルなどの有機溶媒に
可溶 3)呈色試験:50%硫酸、ヨウ素に陽性 4)分子式;C14185 5)分子量:266(高分解能EI−MS法により
[M]+ 266.1134(測定値) )(但し、計算
値:266.1155) 6)紫外線吸収スペクトル:λmax nm(ε) メタノール中で測定した紫外線吸収スペクトルは、次に
示す通りである。 207(25,100), 218(19,400), 244(12,100), 253(14,40
0), 320(6,400) 7)1 H−核磁気共鳴スペクトル:(δ:ppm) 重メタノール中、内部基準にテトラメチルシランを使用
して測定した核磁気共鳴スペクトル(360 MHz) は、次に
示す通りである。 6.84(s, 1H), 6.86(s, 1H), 4.57(s, 2H), 3.61(d, J=1
0.1Hz, 1H),3.49(d, J=10.1Hz, 1H), 3.45(s, 3H), 3.4
4(s, 3H), 1.49(s, 3H) 8)13C−核磁気共鳴スペクトル:(δ:ppm) 重メタノール中、内部基準に重メタノールを使用して測
定した核磁気共鳴スペクトル(90 MHz)は、次に示す通り
である。 153.2(s), 148.9(s), 132.3(s), 119.5(d), 116.3(d),
110.0(s), 92.8(s),84.6(s), 79.4(t), 75.8(s), 61.1
(t), 60.4(q), 52.6(q),24.1(q) 9)高速液体クロマトグラフグラフィー: 保持時間:3.6分 カラム:Cosmosil 5C18MS(4.6×1
50mm、ナカライテスク製) 溶媒:25%アセトニトリルー水 流速:1ml/ml 検出:UV 210nm。
【0020】(5)S−12792E 1)性質:白色物質 2)溶解性:メタノール、酢酸エチルなどの有機溶媒に
可溶 3)呈色試験:50%硫酸、ヨウ素に陽性 4)分子式:C18228 5)分子量;366(高分解能EI−MS法により
[M]+ 366.1314(測定値) )(但し、計算
値:366.1315) 6)紫外線吸収スペクトル:λmax nm(ε) メタノール中で測定した紫外線吸収スペクトルは、次に
示す通りである。 204(24,600) 、250 sh(11,200)、265(14,800), 278(14,
700), 327(9,340) 7)1 H−核磁気共鳴スペクトル:(δ:ppm) 重メタノール中、内部基準にテトラメチルシランを使用
して測定した核磁気共鳴スペクトル(360 MHz) は、次に
示す通りである。 6.78(s, 1H), 6.71(s, 1H), 5.34(br. s, 1H), 5.27(b
r. s, 1H),4.92(d, J=3.7Hz, 1H), 4.71(d, J=12.5Hz,
1H), 4.54(d, J=12.5Hz, 1H),3.79(dd, J=11.4, 1.9Hz,
1H), 3.60 〜3.73(m, 3H),3.43(dd, J=9.6, 3.7Hz, 1
H), 3.30(t, J=4.7Hz, 1H), 1.97(s, 3H) 8)13C−核磁気共鳴スペクトル:(δ:ppm) 重メタノール中、内部基準に重メタノールを使用して測
定した核磁気共鳴スペクトル(90 MHz)は、次に示す通り
である。 152.3(s), 149.1(s), 128.8(s), 128.0(s), 121.9(t),
119.7(d),117.4(d), 111.5(s), 99.8(d), 95.2(s), 85.
9(s), 75.3(d), 73.9(d),73.8(d), 71.8(d), 66.0(t),
62.7(t), 23.8(q) 9)高速液体クロマトグラフグラフィー: 保持時間:4.6分 カラム:Cosmosil 5C18MS(4.6×1
50mm、ナカライテスク製) 溶媒:25%アセトニトリルー水 流速:1ml/ml 検出:UV 210nm。
【0021】(1) S−12792A、S−1279
2B、S−12792C、S−12792Dおよび/ま
たはS−12792E生産菌の性状 発明において用いられるクロロキボリア(Chlorocibori
a )属に属する菌株としては、例えばクロロキボリア
エルギノーサ( Chlorociboria aeruginasa )SANK
12792株を挙げることができる。本菌株SANK
12792株は、1990年7月に北海道夕張市沼の
沢において採集された落木に生じていた盤菌類の子実体
から分離したものであり、その菌学的性状は次の通りで
ある。
【0022】子嚢盤は表在性で、有柄の洋コマ状であ
る。乾燥時は子実体の外側は緑色、子実層は黄色を呈す
る。托は円盤状で、乾燥時には縁の部分が内側に巻き、
白色を呈する。最大直径は1mmである。托外皮層は表
皮状菌組織を呈し、その外側に綿毛状菌糸塊が突出す
る。綿毛状菌糸塊は幅5μm前後の粗面の菌糸が複雑に
絡み合って構成される。托髄層は密な絡み合い菌組織を
呈する。子嚢は無弁で形状は円筒形、8胞子性で、その
大きさは58−66 x 5−6.5μmである。子嚢の
先端はメルツァー試薬にて青変する。側糸は細い円筒形
で、大きさは74.5−100 x 3.5−4μmであ
る。子嚢胞子は楕円形で、単細胞、無色で、大きさは1
8−26.5 x 2.5−5μmである。 本菌の培養
性状は次の通りである。PDA培地上のコロニーは23
℃、17日で直径8mmに達する。表面は平坦である。
気菌糸は少量形成され、部分的に綿毛状となり、大部分
で白色を呈すが、中央部は黄褐色である。培地中に紫色
の可溶性色素を浸出する。裏面は中央部が褐色、縁辺部
は白色である。WSH上のコロニーはPDA上のコロニ
ーとほぼ同様である。培地中に緑色の色素を浸出し、色
は中央部で濃色となる。裏面は表面と同系色である。分
生子はいずれの培地でも観察されない。なお、培地組成
は次の通りである。
【0023】 PDA培地 PDA粉末(powder)「ニッスイ」 38 g (商標名、日水製薬(株)) 水 1000 ml ────────────────────────────────。
【0024】 WSH培地 オート・ミール(Oat Meal) 10 g 硫酸マグネシウム・7水和物(MgSO4・7H2O) 1 g りん酸水素二カリウム(K2HPO4) 1 g 硝酸ナトリウム(NaNO3) 1 g 寒天(Agar) 20 g 水 1000 ml ────────────────────────────────。
【0025】以上の菌学的性状から、本菌に合致するも
のを検索した結果、本菌の菌学的性状は、Dixon J.R. e
t al., Mycotaxon, 1, 193-237(1974)に掲載の 「Chloro
splenium and its segregates II、 The genera Chloro
ciboria and Chlorencoelia」中の Chlorociboria aeru
ginosa (Pers. per Pers.: Fr.) Seaver ex Ram., Kort
& Bat. と一致した。よって、本菌を Chlorociboria a
eruginosa (Pers. perPers.: Fr.) Seaver ex Ram., Ko
rt & Bat. SANK 12792と同定した。 本菌
は、平成6年(1994年)9月13日に、通商産業省
工業技術院生命工学工業技術研究所に国際寄託され、寄
託番号 FERM BP−4795が付された。
【0026】(2) 培養法および精製法 本発明の新菌株を分離するに際し使用される分離培地と
しては炭素源、窒素源、無機イオンおよび有機栄養源等
より選択されたものを適宜含有する培地であれば合成ま
たは天然培地の何れでも使用可能である。S−1279
2A、Sー12792B、S−12792C、S−12
792Dおよび/またはS−12792Eは SANK
12792株を適当な培地で培養し、それから採取す
ることによって得られる。 栄養源としては、従来真菌
類の菌株の培養に利用されている公知のものが使用でき
る。 例えば、炭素源としてはグルコース、シュクロー
ス、澱粉、グリセリン、水飴、糖蜜、大豆油などが使用
できる。また、窒素源としては大豆粉、コーンスチープ
リカー、生イースト、ジャガイモ、硫酸アンモニウム、
硝酸ナトリウム等を使用しうる。このほか必要に応じて
炭酸カルシウム、りん酸塩等の無機塩類を添加するほ
か、菌株の発育を助け、S−12792A、S−127
92B、S−12792C、S−12792Dおよび/
またはS−12792Eの生産を促進するような有機お
よび無機物を適当に添加することができる。
【0027】培養法としては、一般の抗生物質を生産す
る方法と同じく液体培養法、特に深部培養法が最も適し
ている。培養は、好気的条件下で行なわれ、培養に適当
な温度は20ー30℃であるが、多くの場合23℃付近
で培養する。S−12792A、S−12792B、S
−12792C、S−12792DおよびS−1279
2Eの生産は、振盪培養で通常5−8日で最高値に達す
る。 培養終了後、培養液中の菌体あるいはロ液に存在
するS−12792A、S−12792B、S−127
92C、S−12792Dおよび/またはS−1279
2Eを培養液の容量程度のアセトン、アセトニトリルの
ような有機溶媒を添加し混合することにより抽出する。
抽出物中に存在する固形部分を珪藻土をろ過操作助剤と
するろ過操作または遠心分離によって分別し、そのろ液
または上清中に存在するS−12792A、S−127
92B、S−12792A3、S−12792Dおよび
/またはS−12792Eを、スフィンゴミエリナーゼ
阻害活性を指標にして、その物理化学的性状を利用し抽
出精製する。例えば、この抽出液中に存在するS−12
792A、S−12792B、S−12792C、S−
12792D及び/またはS−12792Eは、まず濃
縮操作で混在する有機溶媒を除去した後にpH 3程度
の酸性条件下で水と混和しない有機溶剤、例えばnーブ
タノール、メチルエチルケトン、酢酸エチル、クロロホ
ルム、塩化エチレン、塩化メチレンなどの単独または、
それらの組み合わせにより抽出精製することができる。
あるいは吸着剤として、例えば活性炭または吸着用樹脂
であるアンバーライトXAD−2、XAD−4(ローム
・アンド・ハース社製)等や、ダイヤイオンHPー1
0、HPー20、CHPー20P、HPー50(三菱化
成(株)製)等を使用する事ができる。S−12792
A、S−12792B、S−12792C、S−127
92Dおよび/またはS−12792Eを含む液を上記
のごとき吸着剤の層を通過させて不純物を吸着させて取
り除くか、またはS−12792A、S−12792
B、S−12792C、S−12792Dおよび/また
はS−12792Eを吸着させた後、メタノール水、ア
セトン水、n−ブタノール水などを用いて溶出させるこ
とにより得られる。このようにして得られたS−127
92A、S−12792A2、S−12792C、S−
12792Dおよび/またはS−12792B2は、更
にシリカゲル、フロリジルのような担体を用いた吸着カ
ラムクロマトグラフィー、セファデックスLH−20
(ファルマシア社製)などを用いた分配カラムクロマト
グラフィ、セファデックスG−25(ファルマシア社
製)などを用いたゲルろ過クロマトグラフィ−、および
順相、逆相カラムを用いた高速液体クロマトグラフィ−
等で精製することが出来る。
【0028】スフィンゴミエリナーゼ阻害活性は以下の
方法で測定できる。 即ち、先ず、基質溶液として16
0μlの[N−メチル−14C]スフィンゴミエリン
(牛、52mCi/mmol、25μCi/ml;アマ
シャム社)と160μlのスフィンゴミエリン(牛、2
0mM、シグマ社)を窒素ガスで乾固させた後、 3.
2mlの1M トリスー塩酸(pH7. 5)、0.64
mlの10%(v/v)トリトンX−100、5.12
mlの80mM 塩化マグネシウム、および15.04
mlの水を加えて48℃で30分間のインキュベーショ
ンを行い、プローブ型超音波破砕装置で、20Wの出力
条件下、15秒、2回の超音波処理を施し、[14C]ス
フィンゴミエリンを含む混合ミセル系を作成した。 ス
フィンゴミエリナーゼ反応は、この様にして用意した基
質溶液150μlに検体溶液10μlを混合し、ウイス
ターイマミチ系雄性ラット脳のミクロソーム画分(2
5、000xg〜100、000xg、蛋白質濃度3〜
4mg/ml)40μlを酵素溶液として加えて37℃
で40分間インキュベーションすることにより行った。
反応終了後、酵素反応液にクロロホルム:メタノール
(=2:1(v/v))を500μl加えて抽出操作を
施し、得られた水層150μlを3mlのピコフローT
M40と混合して反応物である[14C]ホスフォリルコ
リン量を液体シンチレーションカウンターで測定した。
スフィンゴミエリナーゼ活性は、この測定値からスフィ
ンゴミエリナーゼ反応に必要な塩化マグネシウムを除い
た場合での測定値を差し引いた値として計算される。
【0029】
【作用】本発明のキノン化合物は、文献未載の新規化合
物であり、動物(例、ヒト、イヌ、ネコ、ウサギ等)に
対してスフィンゴミエリナーゼ阻害活性を示し、例えば
抗HIV剤、抗糖尿病剤、抗動脈硬化剤、抗骨粗しょう
症剤、抗血栓剤、抗炎症剤、免疫抑制剤、利尿剤、そし
て、呼吸器系疾患、甲状腺疾患、アルツハイマー病、肝
炎、腎炎、白血病、およびカケクシアに対する予防薬、
治療薬として有用である。
【0030】本発明のキノン化合物は種々の形態で投与
される。その投与形態としては例えば錠剤、カプセル
剤、顆粒剤、散剤、シロップ剤等による経口投与または
注射剤(静脈内、筋肉内、皮下)、点滴剤、座剤等によ
る非経口投与をあげることができる。これらの各種製剤
は、常法に従って主薬に賦形剤、結合剤、崩壊剤、滑沢
剤、矯味矯臭剤、溶解補助剤、懸濁剤、コーティング剤
などの医薬の製剤技術分野において通常使用しうる既知
の補助剤を用いて製剤化することができる。その投与量
は症状、年令、体重、投与方法および剤型等によって異
なるが、例えば成人に対しては1日 1 mg から 1000 mg
を、症状に応じて1回または数回に分けて投与するのが
好ましい。
【0031】
【実施例】次に実施例をあげて本発明を更に具体的に説
明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0032】実施例1. スフィンゴミエリナーゼ阻害
活性の測定法 スフィンゴミエリナーゼの酵素源としてラット脳を用
い、先ず、以下の様にそのミクロソーム画分を調製し
た。10匹のウイスターイマミチ系雄性ラット(9週
齢)を頚動脈放血後、全脳を摘出した。迅速に、小脳を
除去後、予め4℃に冷却したバッファーA(0. 25M
蔗糖、1mM EDTA、1mM PMSF、0. 1
mM ロイペプチン、5mM トリスー塩酸緩衝液、p
H7. 4)130mlを加え、4℃条件下、ポッターの
ホモジナイザーを用いて脳細胞の破砕を行った。次に、
得られた細胞破砕液を4℃条件下、700xg、10分
間の遠心分離を行い、その上清を更に、4℃条件下、2
5、000xgで10分間の遠心分離を行った。最後
に、得られた上清を4℃条件下、100、000xgで
60分間の超遠心分離を行い、その沈澱物をミクロソー
ム画分とした。尚、この画分はスフィンゴミエリナーゼ
の活性測定時まで液体窒素下で凍結保存し、使用時にバ
ッファーAで蛋白質濃度3〜4mg/ml程度になる様
に調製した。
【0033】スフィンゴミエリナーゼ活性は混合ミセル
系を使って以下の様に測定した。即ち、先ず、混合した
160μlの[N−メチル−14C]スフィンゴミエリン
(牛、52mCi/mmol、25μCi/ml;アマ
シャム社製)と160μlのスフィンゴミエリン(牛、
20mM、シグマ社製)を窒素ガスで乾固させた後、
3.2mlの1Mトリスー塩酸(pH7. 5)、0.6
4mlの10%(v/v)トリトンX−100、5.1
2mlの80mM 塩化マグネシウム、および15.0
4mlの水を加えて48℃で30分間のインキュベーシ
ョンを行った。そして、プローブ型超音波破砕装置で、
20Wの出力条件下、15秒、2回の超音波処理を施
し、[14C]スフィンゴミエリンを含む混合ミセル系を
作成した。スフィンゴミエリナーゼ反応は、この様にし
て用意した基質溶液150μlに検体溶液10μlを混
合し、先に供述した酵素溶液40μlを加えて37℃で
40分間インキュベーションすることにより行った。反
応終了後、酵素反応液にクロロホルム:メタノール(=
2:1(v/v))を500μl加えて抽出操作を施
し、得られた水層150μlを3mlのピコフローTM
40と混合して反応物である[14C]ホスフォリルコリ
ン量を液体シンチレーションカウンターで測定した。ス
フィンゴミエリナーゼ活性は、この測定値からスフィン
ゴミエリナーゼ反応に必要な塩化マグネシウムを除いた
場合での測定値を差し引いた値として計算される。
【0034】結果は以下の通りである。
【0035】 上記結果より、本発明の化合物は優れたスフィンゴミエ
リナーゼ阻害活性を示した。
【0036】実施例2. S−12792A、S−127
92BおよびS−12792Cの単離 (1) 培養 クロロキボリア エルギノーザ(Chlorociboria aerugin
osa)SANK 12792株を無菌的に、滅菌した後述
の組成の前培養培地100mlを含む500mlの三角
フラスコ(種フラスコ)に接種した。次いでこれを7日
間、23℃で200rpmのロータリー振とう機で前培
養を行った。
【0037】 培地組成(前培養培地) グリセロール 50 g ジャガイモ 50 g イ−スト・イクストラクト 5 g マルト・イクストラクト 5 g 消泡剤(CB−442) 0.005%(V/V) イオン交換水 1000 ml pH 無調整 ─────────────────────────────── 本培養は以下のように行った。滅菌した後述の組成の本
培養培地100mlを含む500mlの三角フラスコ
81本に種培養液をそれぞれ5ml入れ、23℃で7日
間、200rpmのロータリー振とう機で培養を行っ
た。
【0038】 培地組成(本培養培地) ラクトース 20 g イーストエキス 4 g ペプトン 10 g 硫酸マグネシウム・7水和物(MgSO4・7H2O) 0.5 g りん酸二水素カリウム(KH2PO4) 0.2 g りん酸水素二カリウム(K2HPO4) 0.4 g 消泡剤(CB−442) 0.005%(V/V) イオン交換水 1000 ml pH 6.8 ───────────────────────────────── (2)単離精製 三角フラスコ81本の培養液をセライトを敷いたブフナ
ーロートでろ過し、約7.3リットルの培養濾液を得
た。これを6規定塩酸でpH3に調整した後、水で平衡
化した700mlのダイヤイオンHP−20のカラムに
通した。カラムを2リットルの水で洗浄した後、順次2
リットルの20%メタノール、2リットルの40%メタ
ノール、2リットルの60%メタノール、4リットルの
80%メタノール、2リットルの80%アセトンで溶出
した。80%メタノール溶出液は2リットルづつ、2つ
の分画に分けた。酵素阻害活性は2つの80%メタノー
ル分画に集約した。2つの分画をそれぞれ濃縮乾固し、
前半の80%メタノール分画からは20.6g、後半の
80%メタノール分画からは2.0gの濃褐色の油状物
質が得られた。前半の80%メタノール分画から得られ
た精製抽出物20.6gを3ロットに分け、それぞれを
全く同様に精製を行った。ここではその一例を示す。濃
褐色の油状物質の約7gを、メタノール:酢酸:水(=
250:1:250)の混合溶媒に溶解し、同じ溶媒で
平衡化した Sephadex LH−20カラム(5
0×560mm)にチャージした。同じ溶媒で1000
ml展開した後、メタノール:酢酸:水(=350:
1:150)の混合溶媒で更に2000ml展開した。
溶出液は、はじめの500mlは捨て、続いて約20m
lずつ分画した。各分画の酵素阻害活性を測定し、比較
的活性の強かった76番から89番(画分A)、および
101番から120番の画分(画分B)を集め濃縮乾固
しそれぞれ62mg、356mgの固体を得た。画分A
は少量のメタノールに溶解し、4回にわけて25%アセ
トニトリルー水で平衡化した分取用HPLCカラム(ナ
カライテスク製Cosmosil 5C18AR 20
×300mm)にチャージし、同じ溶媒で展開した。H
PLCの溶出パターンをUV 210nmでモニター
し、約21分に溶出されるピークの部分を分取した。溶
出液から溶媒を減圧濃縮すると、3mgの12792B
物質が紫色の固体として得られた。一方、画分Bは約1
00mgを2回に分けて以下のように分取用HPLCで
精製した。即ち、少量のメタノールに溶解し、33%ア
セトニトリルー水で平衡化した分取用HPLCカラム
(ナカライテスク製Cosmosil 5C18AR2
0×300mm)にチャージし、同じ溶媒で10.0m
l/minの流速で展開した。HPLCの溶出パターン
をUV 210nmでモニターし約28分に溶出される
ピークの部分を分取した。溶出液から溶媒を濃縮乾固す
ると、35mgの12792Cが淡黄色の固体として得
られた。後半の80%メタノール分画からの精製濃褐色
の油状物質の約2gを、メタノール:酢酸:水(=25
0:1:250) の混合溶媒に溶解し、同じ溶媒で平
衡化した SephadexLH−20カラム(50×
560mm)にチャージした。同じ溶媒1000mlで
展開した後、メタノール:酢酸:水(=350:1:1
50) の混合溶媒で更に2000ml展開した。溶出
液は、はじめの500mlは捨て、続いて約20mlず
つ分画した。各分画の酵素阻害活性を測定し、比較的活
性の強かった75番から81番を集め濃縮乾固し256
mgの固体を得た。これを2回に分けて以下のように分
取用HPLCで精製した。即ち、少量のメタノールに溶
解し、35%アセトニトリルー水で平衡化した分取用H
PLCカラム(ナカライテスク製Cosmosil 5
C18AR 20×300mm)にチャージし、同じ溶
媒で10.0ml/minの流速で展開した。HPLC
の溶出パターンをUV 210nmでモニターし約25
分に溶出されるピークの部分を分取した。溶出液から溶
媒を濃縮乾固すると、22mgの12792A物質が赤
褐色の油状物質として得られた。
【0039】実施例3. S−12792Dの単離 (1)培養 クロロキボリア エルギノーザ(Chlorociboria aerugin
osa)SANK 12792株を無菌的に、滅菌した後述
の組成の前培養培地100mlを含む500mlの三角
フラスコ(種フラスコ)に接種した。次いでこれを7日
間、23℃で200rpmのロータリー振とう機で前培
養を行った。
【0040】 培地組成(前培養培地) グリセロール 50 g ジャガイモ 50 g イ−スト・イクストラクト 5 g マルト・イクストラクト 5 g 消泡剤(CB−442) 0.005%(V/V) イオン交換水 1000 ml pH 無調整 ───────────────────────────────── 本培養は以下のように行った。滅菌した後述の組成の本
培養培地100mlを含む500mlの三角フラスコ
15本に種培養液をそれぞれ5ml入れ、23℃で7日
間、200rpmのロータリー振とう機で培養を行っ
た。
【0041】 培地組成(本培養培地) グリセロール 30 g グルコース 30 g 大豆粉 10 g 可溶性デンプン 20 g イーストエキス 2.5 g ゼラチン 2.5 g 硝酸アンモニウム(NH4NO3) 2.5 g 消泡剤(CB−442) 0.005%(V/V) イオン交換水 1000 ml pH 6.5 ───────────────────────────────── (2)単離精製 培養液を遠心分離により菌体と培養濾液に分け、培養濾
液を6規定塩酸でpH3に調整した後、水で平衡化した
100mlのHP−20カラムに通した。カラムを3倍
量の水で洗浄した後、それぞれ300mlの20%メタ
ノール、40%メタノール、60%メタノール、80%
メタノールで溶出した。酵素阻害活性は60%メタノー
ル、80%メタノール分画に認められたので、これらの
分画を濃縮、凍結乾燥し1.16gの褐色粉末を得た。
これを少量のメタノール:酢酸:水(=250:1:2
50)の混合溶媒に溶解し、同じ溶媒で平衡化した S
ephadex LH−20カラム(30×500m
m)にチャージし同じ溶媒で展開した。約10mlずつ
分画して酵素阻害活性を測定し、活性画分を濃縮し約2
0mgの赤褐色の油状物質を得た。これを33%アセト
ニトリルー水で平衡化した分取用HPLCカラム(ナカ
ライテスク製Cosmosil 5C18AR20×3
00mm)にチャージし、同じ溶媒で8.0ml/mi
nの流速で展開した。溶出パターンをUV 210nm
でモニターし、約7.5分に溶出されるピークの部分を
分取した。溶出液から溶媒を濃縮すると、約5mgの1
2792D物質が得られた。
【0042】実施例4. S−12792Eの単離 (1)培養 クロロキボリア エルギノーザ(Chlorociboria aerugin
osa)SANK 12792株を無菌的に、滅菌した後述
の組成の培養培地100 ml を含む500 mlの三角フ
ラスコ(種フラスコ)に接種した。次いでこれを7日
間、23℃で200rpm のロータリー振とう機で前培養
を行った。
【0043】 培地組成 グリセロール 50 g ジャガイモ 50 g イ−スト・イクストラクト 5 g マルト・イクストラクト 5 g 消泡剤(CB−442) 0.005%(V/V) イオン交換水 1000 ml pH 無調整 ───────────────────────────────── 本培養は以下のように行った。滅菌した上述の組成の培
養培地100mlを含む500mlの三角フラスコ 2
9本に種培養液をそれぞれ100ml入れ、23℃で7
日間、200rpmのロータリー振とう機で培養を行っ
た。
【0044】(2)単離精製 培養液を遠心分離により菌体と培養濾液に分け、培養濾
液を6規定塩酸でpH3にした後、水で平衡化した20
0mlのHP−20カラムに通した。カラムを3倍量の
水で洗浄した後、それぞれ600mlの20%メタノー
ル、40%メタノール、60%メタノール、80%メタ
ノールで溶出した。酵素阻害活性は60メタノール%、
80%メタノール分画に認められたので、これらの分画
を濃縮、凍結乾燥しし620mgの褐色粉末を得た。こ
のうち100mgを少量のメタノール:酢酸:水(=2
50:1:250)の混合溶媒に溶解し、同じ溶媒で平
衡化した Sephadex LH−20カラム(20
×250mm)にチャージし同じ溶媒で展開した。約1
0mlづつ分画して酵素阻害活性を測定し、活性画分を
濃縮し約60mgの濃褐色の油状物質を得た。これを2
0%アセトニトリルー水で平衡化した分取用HPLCカ
ラム(ナカライテスク製Cosmosil5C18AR
20×300mm)にチャージし、同じ溶媒で10.
0ml/minの流速で展開した。溶出パターンをUV
210nmでモニターし、約26.7分に溶出されるピ
ークの部分を分取した。溶出液から溶媒を濃縮すると、
約10mgの12792E物質が得られた。
【0045】
【発明の効果】本発明の新規化合物S−12792A、
S−12792B、S−12792C、S−12792
Dおよび/またはS−12792Eは、抗HIV剤、抗
糖尿病剤、抗動脈硬化剤、抗骨粗しょう症剤、抗血栓
剤、抗炎症剤、免疫抑制剤、利尿剤、そして、呼吸器系
疾患、甲状腺疾患、アルツハイマー病、肝炎、腎炎、白
血病、およびカケクシアに対する予防薬、治療薬として
使用できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C12P 19/44 7432−4B //(C12P 7/22 C12R 1:645) (C12P 7/66 C12R 1:645) (C12P 19/44 C12R 1:645) (72)発明者 鈴木 恵子 東京都品川区広町1丁目2番58号 三共株 式会社内 (72)発明者 丹沢 和比古 東京都品川区広町1丁目2番58号 三共株 式会社内 (72)発明者 古谷 航平 茨城県つくば市御幸が丘33 三共株式会社 内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式(I)で表されるS−12792A: 【化1】
  2. 【請求項2】 式(II)で表されるS−12792
    B: 【化2】
  3. 【請求項3】 式(III)で表されるS−12792
    C: 【化3】
  4. 【請求項4】 式(IV)で表されるS−12792
    D: 【化4】
  5. 【請求項5】 式(V)で表されるS−12792E: 【化5】
  6. 【請求項6】 クロロキボリア( Chlorociboria)属に
    属するS−12792A、S−12792B、S−12
    792C、S−12792Dおよび/またはS−127
    92E生産菌を培養し、その培養物よりS−12792
    A、S−12792B、S−12792C、S−127
    92Dおよび/またはS−12792Eを採取すること
    を特徴とするS−12792A、S−12792B、S
    −12792C、S−12792Dおよび/またはS−
    12792Eの製造法。
  7. 【請求項7】 クロロキボリア( Chlorociboria)属に
    属するS−12792A、S−12792B、S−12
    792C、S−12792Dおよび/またはS−127
    92E生産菌が、クロロキボリア エルギノーザ(Chlo
    rociboria aeruginosa)である、請求項6に記載の製造
    法。
  8. 【請求項8】 クロロキボリア( Chlorociboria)属に
    属するS−12792A、S−12792B、S−12
    792C、S−12792Dおよび/またはS−127
    92E生産菌が、クロロキボリア エルギノーザ(Chlo
    rociboria aeruginosa)SANK12792株である、
    請求項6または請求項7に記載の製造法。
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