JPH0813372B2 - 薄鋼板の酸洗方法 - Google Patents
薄鋼板の酸洗方法Info
- Publication number
- JPH0813372B2 JPH0813372B2 JP3084603A JP8460391A JPH0813372B2 JP H0813372 B2 JPH0813372 B2 JP H0813372B2 JP 3084603 A JP3084603 A JP 3084603A JP 8460391 A JP8460391 A JP 8460391A JP H0813372 B2 JPH0813372 B2 JP H0813372B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- steel sheet
- thin steel
- pickling
- scale
- edge portion
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Cleaning And De-Greasing Of Metallic Materials By Chemical Methods (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は薄鋼板の酸洗方法に関す
るもので、薄鋼板が酸洗槽を通過する前に薄鋼板のエッ
ジ部を加熱し、薄鋼板の酸洗槽での脱スケール反応を一
定にする事を目的としている。
るもので、薄鋼板が酸洗槽を通過する前に薄鋼板のエッ
ジ部を加熱し、薄鋼板の酸洗槽での脱スケール反応を一
定にする事を目的としている。
【0002】
【従来の技術】従来、特開昭62−96217号公報の
第2図に示されるように、薄鋼板を酸洗する際、ブライ
ドルロール帯と酸洗槽との間には何もないのでコイルの
幅方向の温度分布は中央が高く、端部は低い。
第2図に示されるように、薄鋼板を酸洗する際、ブライ
ドルロール帯と酸洗槽との間には何もないのでコイルの
幅方向の温度分布は中央が高く、端部は低い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来は温度の高い(例
えば80℃)薄鋼板中央部はスケールが完全に除去され
るが、温度の低い(例えば20℃)薄鋼板端部はスケー
ルがほとんど除去されず、薄鋼板表面欠陥が生じてしま
う。
えば80℃)薄鋼板中央部はスケールが完全に除去され
るが、温度の低い(例えば20℃)薄鋼板端部はスケー
ルがほとんど除去されず、薄鋼板表面欠陥が生じてしま
う。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨は、薄鋼板
を酸洗する際、ブライドルロール帯と酸洗槽との間にエ
ッジ誘導加熱装置を設け、該エッジ誘導加熱装置で薄鋼
板のエッジ部(0〜100mm)を加熱する事を特徴と
する薄鋼板の酸洗方法げある。
を酸洗する際、ブライドルロール帯と酸洗槽との間にエ
ッジ誘導加熱装置を設け、該エッジ誘導加熱装置で薄鋼
板のエッジ部(0〜100mm)を加熱する事を特徴と
する薄鋼板の酸洗方法げある。
【0005】
【作用】以下、本発明を図面に基づいて説明する。図1
は本発明を実施するための装置の例を示す図である。酸
洗槽での張力を保つためのブライドルロール帯1、通板
中のストリップ2、エッジ部を一定の温度まで加熱する
エッジ誘導加熱装置3、誘導加熱装置3にて加熱された
板のスケールを除去する酸洗槽4が示されている。
は本発明を実施するための装置の例を示す図である。酸
洗槽での張力を保つためのブライドルロール帯1、通板
中のストリップ2、エッジ部を一定の温度まで加熱する
エッジ誘導加熱装置3、誘導加熱装置3にて加熱された
板のスケールを除去する酸洗槽4が示されている。
【0006】図2は図1の詳細図である。高温捲取り材
は、板クラウンのためコイル状態ではエッジ部に隙間が
できる。そのため、エッジ部(0〜100mm)におい
てはコイル幅方向中央部に対して酸素分圧が相対的に高
くなり、スケール生成量が多くなる。エッジ部のスケー
ルを無視して酸洗を行うとストリップ2にスケールが残
存し、品質不良を発生させるので、従来はエッジ部0〜
100mm位置のスケールに合わせて通板速度を決定し
ている。
は、板クラウンのためコイル状態ではエッジ部に隙間が
できる。そのため、エッジ部(0〜100mm)におい
てはコイル幅方向中央部に対して酸素分圧が相対的に高
くなり、スケール生成量が多くなる。エッジ部のスケー
ルを無視して酸洗を行うとストリップ2にスケールが残
存し、品質不良を発生させるので、従来はエッジ部0〜
100mm位置のスケールに合わせて通板速度を決定し
ている。
【0007】
【実施例】図3(a)は、コイル幅方向におけるスケー
ル生成量を示す図である。エッジ部は板クラウンのため
酸素分圧が高く、スケール生成量が多くなるが、中央部
はエッジ部より酸素分が低いため、スケール生成量は少
ない。
ル生成量を示す図である。エッジ部は板クラウンのため
酸素分圧が高く、スケール生成量が多くなるが、中央部
はエッジ部より酸素分が低いため、スケール生成量は少
ない。
【0008】図3(b)は加熱前とエッジ誘導加熱後の
コイル板幅方向の脱スケール量を示す図である。脱スケ
ール性は温度が高い程良い。従って、エッジ部は加熱後
スケール量は変わらないが、高温のため脱スケール性が
向上するので、エッジ部の脱スケール量は中央部と同等
になり、幅方向の脱スケール性は一定になる。図3
(c)はエッジ誘導加熱前と加熱後の通板速度を示す図
である。加熱前はエッジ部の脱スケール性に合わせて通
板速度を決定していたが、本発明によれば中央部のスケ
ール生成量の少ない部分に合わせて通板速度を決定でき
るため、通板速度は向上する。
コイル板幅方向の脱スケール量を示す図である。脱スケ
ール性は温度が高い程良い。従って、エッジ部は加熱後
スケール量は変わらないが、高温のため脱スケール性が
向上するので、エッジ部の脱スケール量は中央部と同等
になり、幅方向の脱スケール性は一定になる。図3
(c)はエッジ誘導加熱前と加熱後の通板速度を示す図
である。加熱前はエッジ部の脱スケール性に合わせて通
板速度を決定していたが、本発明によれば中央部のスケ
ール生成量の少ない部分に合わせて通板速度を決定でき
るため、通板速度は向上する。
【0009】以上のようにエッジ部を局部加熱すること
により、効率的な酸洗を行うことができる。
により、効率的な酸洗を行うことができる。
【0010】
【発明の効果】本発明により幅方向の脱スケール性が一
定になり、通板速度をスケール生成量の多いエッジ部に
合わせる必要がなくなるので通板速度を上げることがで
き、能率が向上する。
定になり、通板速度をスケール生成量の多いエッジ部に
合わせる必要がなくなるので通板速度を上げることがで
き、能率が向上する。
【図1】本発明を実施するための装置の例を示す図であ
る。
る。
【図2】図1の詳細を示す図である。
【図3】コイルにおけるスケール生成量、脱スケール量
および通板速度を示す図である。
および通板速度を示す図である。
1 ブライドルロール帯 2 ストリップ 3 エッジ誘導加熱装置 4 酸洗槽
Claims (1)
- 【請求項1】 薄鋼板を酸洗する際、ブライドルロール
帯と酸洗槽との間にエッジ誘導加熱装置を設け、該エッ
ジ誘導加熱装置で薄鋼板のエッジ部(0〜100mm)
を加熱する事を特徴とする薄鋼板の酸洗方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3084603A JPH0813372B2 (ja) | 1991-03-25 | 1991-03-25 | 薄鋼板の酸洗方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3084603A JPH0813372B2 (ja) | 1991-03-25 | 1991-03-25 | 薄鋼板の酸洗方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04294815A JPH04294815A (ja) | 1992-10-19 |
JPH0813372B2 true JPH0813372B2 (ja) | 1996-02-14 |
Family
ID=13835261
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3084603A Expired - Lifetime JPH0813372B2 (ja) | 1991-03-25 | 1991-03-25 | 薄鋼板の酸洗方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0813372B2 (ja) |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR2414201A2 (fr) * | 1978-01-10 | 1979-08-03 | Commissariat Energie Atomique | Olfactometre differentiel |
JPS566718A (en) * | 1979-06-29 | 1981-01-23 | Kawasaki Steel Corp | Pretreating method for coil to be subjected to cold rolling work |
-
1991
- 1991-03-25 JP JP3084603A patent/JPH0813372B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04294815A (ja) | 1992-10-19 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19960730 |