JPH08133484A - ばら物の払い出し装置 - Google Patents

ばら物の払い出し装置

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JPH08133484A
JPH08133484A JP28214994A JP28214994A JPH08133484A JP H08133484 A JPH08133484 A JP H08133484A JP 28214994 A JP28214994 A JP 28214994A JP 28214994 A JP28214994 A JP 28214994A JP H08133484 A JPH08133484 A JP H08133484A
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JP
Japan
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scraping
storage tank
bucket elevator
endless chain
girder
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Application number
JP28214994A
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English (en)
Inventor
Hiroaki Shinomiya
宏明 四宮
Hideaki Kamei
英昭 亀井
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IHI Corp
Original Assignee
IHI Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 迅速に作動させることができ且つ操作が容易
なばら物の払い出し装置を提供する。 【構成】 ばら物が収容された貯蔵槽1の天井開口部5
に、無端状チェーン32に多数のバケット33を取り付
けたバケットエレベータ16を設けたばら物の払い出し
装置8において、上記バケットエレベータ16の掻取部
17を下方に押し付けてその掻取部17を貯蔵槽1の天
井開口部5から底部2まで昇降動させる昇降手段101
と、上記無端状チェーン32の一部が蛇行して巻き掛け
られる定滑車36と動滑車43とからなり上記掻取部1
7の昇降動に応じて無端状チェーン32の余長部を調節
する余長調節手段103とを備えたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ばら物の払い出し装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】穀物ターミナル、石炭ターミナル、発電
所および製鉄所等には、穀物、石炭および鉱石などのば
ら物を貯蔵しておくために、ばら物を収容する貯蔵槽が
備えられている。
【0003】この種のばら物貯蔵槽は、一般にその底部
にばら物の払い出し装置を備えている。詳しくは、貯蔵
槽は、その底部にばら物が滑流するホッパ部(直線的ス
リット状ホッパ、コーンホッパ等)が設けられた躯体構
造となっており、当該ホッパ部下方の暗渠部にばら物の
払い出し装置が設けられている。そして、暗渠部には、
ホッパ部や払い出し装置の保守・点検のための通路が備
えられている。しかし、地下の暗渠部は、その雰囲気が
かなり悪いため、払い出し装置等を保守点検する際に
は、防災面、保安面で特別に注意を払う必要がある。
【0004】そこで、本出願人等は、ばら物貯蔵槽の底
部を平に形成すると共に、貯蔵槽の天井開口部にバケッ
トエレベータ式連続アンローダを設け、槽内のばら物を
天井開口部から払い出すようにしたばら物の払い出し装
置を開発した。上記バケットエレベータ式連続アンロー
ダは、貯蔵槽の天井開口部に走行自在に設けられた旋回
台と、旋回台に起伏自在に設けられたブームと、ブーム
の一端に吊り下げられたバケットエレベータと、ブーム
の他端に設けられたバランスウェイトとからなってい
る。この構成によれば、上記ビームをやじろべえの如く
傾けてその一端に吊り下げられたバケットエレベータを
天井開口部から貯蔵槽内に挿入することにより、貯蔵槽
内のばら物を天井開口部から払い出すことができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述のばら物
の払い出し装置にあっては次のような問題が生じる。
【0006】ブームを旋回させる都合上その作業半径
が大きく、また、装置が大型化してしまう。
【0007】ばら物をカッティング(切り出し)する
際には、ブームの起伏角や旋回台の旋回等の円弧運動を
含む三次元的位置調節が必要であり、その操作が難し
い。
【0008】ブームの両端部にバケットエレベータと
バランスウェイトとを設けているためブームを旋回させ
る際の慣性モーメントが極めて大きくなり、迅速に作動
させることができない。
【0009】貯蔵槽が深い場合、ブームの起伏角(下
降角)には制限があるため、槽底部のばら物を掻き出す
ことができない。
【0010】以上の事情を考慮して創案された本発明の
目的は、迅速に作動させることができ且つ操作が容易な
ばら物の払い出し装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、ばら物が収容された貯蔵槽の天井開口部
に、無端状チェーンに多数のバケットを取り付けたバケ
ットエレベータを設けたばら物の払い出し装置におい
て、上記バケットエレベータの掻取部を下方に押し付け
てその掻取部を貯蔵槽の天井開口部から底部まで昇降動
させる昇降手段と、上記無端状チェーンの一部が蛇行し
て巻き掛けられる定滑車と動滑車とからなり上記掻取部
の昇降動に応じて無端状チェーンの余長部を調節する余
長調節手段とを備えて構成されている。
【0012】また、上記余長調節手段の動滑車に、無端
状チェーンに所定の張力を与えるためのバランスウェイ
トを設けてもよい。
【0013】
【作用】貯蔵槽内のばら物を払い出す場合、昇降手段に
よりバケットエレベータの掻取部を下方に押し下げれば
よい。この際、掻取部が貯蔵槽の天井開口部から底部へ
向けて下降すると、その分無端状チェーンの長さが必要
となるが、この分の無端状チェーンは、無端状チェーン
の一部が定滑車と動滑車とに蛇行して巻き掛けられた余
長調節手段から繰り出される。この状態から、昇降手段
によりバケットエレベータの掻取部を上方に引き上げる
と、その上昇分だけ無端状チェーンの長さが余ることに
なるが、余った無端状チェーンは上記余長調節手段に収
納される。
【0014】
【実施例】以下に、本発明の好適一実施例を添付図面に
基づいて説明する。
【0015】図1は屋根付き貯蔵槽とばら物の払い出し
装置をその走行方向側方から見た図である。図2はばら
物の払い出し装置の底ざらい状態を示す図である。図3
は図1のA−A線断面である。図4は図1のB−B線矢
視図である。
【0016】本実施例に係る貯蔵槽1は、平な底壁2と
これを四方から取り囲む平な側壁3とによって上部を開
放した有底筒体状に形成され、これを平な用地4に埋設
して構成されている。貯蔵槽1内及びその天井開口部5
は、貯蔵槽1の長手方向に間隔を隔てて設けられた仕切
壁9によって多数に分割されている。かかる貯蔵槽1の
側壁3上面には、貯蔵槽1の天井開口部5を開閉する屋
根6が設けられている。
【0017】屋根6は、図3に示すように、側壁3の上
面に開口部5の縁に沿わせて敷設された内軌条10にス
ライド自在に係合されたアーチ形の内屋根6aと、内軌
条10の外側に敷設された外軌条11にスライド自在に
係合されたアーチ形の外屋根6bとからなっている。こ
れら内屋根6aおよび外屋根6bは、外屋根6bを手前
の内屋根6aに被せるか、または内屋根6aを奥の外屋
根6b内に収納したときに、開口部5が全開となるよう
に形成されている。
【0018】このような貯蔵槽1の側壁3上面には、槽
内のばら物を払い出すためのばら物払い出し装置8が移
動自在に設けられている。ばら物払い出し装置8は、図
1に示すように、開口部5両側の側壁3上面に屋根6を
跨ぐように形成された門型ガーダ13に、設けられてい
る。門型ガーダ13は、上記側壁3上面に敷設された軌
条12に係合されており、屋根6のスライド方向に沿っ
て移動自在となっている。また、ばら物払い出し装置8
は、図3に示すように、門型ガーダ13に沿って自在に
移動できるようになっている。
【0019】この構成によれば、屋根6を前方または後
方へスライド移動させて開口部5を開き、その開口部5
の位置にばら物払い出し装置8を移動させれば、開口部
5を通じて貯蔵槽1からばら物を直接外に払い出すこと
ができる。
【0020】以下にばら物払い出し装置8について詳述
する。
【0021】上記門型ガーダ13上には、図3に示すよ
うに、その長手方向に沿って自在に横行する横行台14
が取り付けられている。横行台14には、貯蔵槽1から
ばら物を掻き上げるためのバケットエレベータ16が取
り付けられている。また、横行台14には、バケットエ
レベータ16の掻取部17を開口部5の上方から貯蔵槽
1の底壁2まで昇降させる昇降手段101が設けられて
いる。また、バケットエレベータ16には、ばら物のト
リッパー部18を形成すべく、スプロケット35,62
が取り付けられている。
【0022】門型ガーダ13は、上記軌条12に沿って
走行する走行装置20を有する主ガーダ21と、軌条1
2を走行する走行装置23を有する副ガーダ24とから
一体的に構成されている。主ガーダ21は、両端に脚部
19を有しており、その脚部19の下面部に上記走行装
置20が設けられている。副ガーダ24は、両端に脚部
22を有しており、その脚部19の下面部に上記走行装
置23が設けられている。主ガーダ21は、主に上記バ
ケットエレベータ16を支持するものであり、副ガーダ
24は、後述する余長調節手段103を支持するもので
ある。
【0023】副ガーダ24は、主ガーダ21の前方また
は後方に間隔を隔てて配設されて、主ガーダ21にクロ
スビーム25を介してリンク的に接続されている。主ガ
ーダ21と副ガーダ24とをクロスビーム25で接続し
たのは、偏荷重(回転モーメント)による主ガーダ21
の傾き、倒れを防ぐためである。また、主ガーダ21と
副ガーダ24とをリンク的に接続したのは、軌条12に
主ガーダ21および副ガーダ24の各走行装置20,2
3がそれぞれに係合されるようにして、門型ガーダ13
を安定して走行させるためである。
【0024】これにより、本実施例に係る門型ガーダ1
3は、軽く、強度が高く、高い走行安定性を発揮する。
なお、主ガーダ21および副ガーダ24の脚の長さ(高
さ)は、これら主ガーダ21,副ガーダ24の下面が、
屋根6よりも高くなるように決定されている。
【0025】主ガーダ21および副ガーダ24の上面部
には、その長手方向(横行方向)に沿わせて、ばら物払
い出し装置8の横行台14を横行させるための軌条26
a,26bが敷設されている。横行台14は、図4に示
すように、矩形状の主枠27を合計2つ枠組してこれら
を間隔を隔てて上下に並べた後、主枠27,27同士を
その四隅部において連結ビーム28で縦に連結して構成
されている。下位の主枠27の左右両側部には、それぞ
れコ字形に枠組みされた副枠29a,29bがボックス
的に取り付けられている。また、下位の主枠27および
副枠29の前後両端部には、主ガーダ21および副ガー
ダ24上の軌条26a,26bに係合支持されて走行す
る走行装置31がそれぞれ取り付けられている。
【0026】バケットエレベータ16は、図1,図4に
示すように、エンドレスのチェーン32を2列に並べ、
これら左右のチェーン32,32に、ばら物を掻き取る
バケット33を掛け渡してなっている。チェーン32,
32は、図1に示すように、横行台14の一方側のサイ
ドフレーム34aの上部両端部2カ所に軸支されたスプ
ロケット35と、他方側のサイドフレーム34bの上下
2カ所とに軸支されたスプロケット35とに巻き掛けら
れて案内されている。また、チェーン32,32の余長
部は、一方のサイドフレーム34aに水平および上下方
向に間隔を隔てて(実施例にあっては合計6カ所)設け
られたスプロケット36,43に、蛇行状に巻き掛けら
れている。
【0027】スプロケット36は定滑車的な機能を果た
し、スプロケット43は動滑車的な機能を果たす。これ
らスプロケット36,43の間には、チェーン32,3
2のガイド滑車的な機能を果たすスプロケット37が設
けられている。上記スプロケット36,37は、一方の
サイドフレーム34a,34a間に水平に掛け渡された
軸41の両端部に、それぞれ取り付けられている。チェ
ーン32,32の蛇行部(余長部)38の延べ長さは、
チェーン32,32の掻き取り部17が貯蔵槽1の底壁
2に到達し得る長さに決定されている。これらスプロケ
ット36,37,43が、掻取部17の昇降動に応じて
エンドレスチェーン32の余長部を調節する余長調節手
段103を構成する。
【0028】動滑車的な機能を果たすスプロケット43
の軸44には、図1に示すように各軸44を連結する連
結バー45が設けられていると共に、図5に示すように
チェーン32,32に弛みのない所定の張りを生じさせ
るバランスウェイト48が設けられている。すなわち、
バランスウェイト48は、図5に示すように、各蛇行部
38の下方のスプロケット43の軸44に、挿通されて
いる。中央の軸44の両端部には、ガイド体46が突設
されている。ガイド体46は、サイドフレーム34aに
設けられたコ字断面形のガイドレール47によって上下
に案内されるようになっている。
【0029】これら、バランスウェイト48、ガイド体
46およびガイドレール47は、エンドレスチェーン3
2に所定の張力を与えるようにチェーン32を下方に引
き下ろす引戻装置102を構成する。なお、引戻装置1
02には、軸44と固定系との間に掛け渡されたシリン
ダ、ばね、ウインチまたは滑車と索の組み合わせといっ
たものも考えられるが、本実施例にあっては構成の簡潔
化を図るべく上述の構成とした。また、蛇行部38の振
れ止めのために、連結バー45,45をロッド等(図示
せず)によってバケットエレベータ16の幅方向に連結
しても構わない。
【0030】上記ばら物払い出し装置8の横行台14に
は、バケットエレベータ16の掻取部17を下方に押し
下げて、その掻取部17を貯蔵槽1の天井開口部5から
底壁2まで昇降動させる昇降手段101が設けられてい
る。昇降手段101は、図1または図4に示す如く、上
記バケットエレベータ16の掻取部17を下方に押し下
げる昇降フレーム40と、昇降フレーム40を上下させ
るためのフレーム昇降装置100とから構成されてい
る。
【0031】昇降フレーム40の下部枠39の下面両端
には、図1に示すように、チェーン32,32に噛み合
わされるスプロケット50が軸支されている。昇降フレ
ーム40は、図4に示すように、上下の主枠27,27
の四隅に設けられた8個のガイド輪51に案内されて、
上下に昇降自在に案内されるようになっている。ガイド
輪51はガイド装置49を構成する。この構成によれ
ば、昇降フレーム40を下降させることにより、バケッ
トエレベータ16の掻取部17が貯蔵槽1の天井開口部
5から底壁2へ向けて下降することになる。
【0032】また、フレーム昇降装置100は、図4に
示すように、昇降フレーム40の縦枠53の内側面にそ
れぞれ高さ方向に沿わせて設けられたラック54と、こ
れら各ラック54に噛み合せて横行台14の他方のサイ
ドビーム34bに取り付けられたピニオン55と、ピニ
オン55を駆動するモータ等のピニオン駆動装置(図示
せず)とからなっている。この構成によれば、ピニオン
駆動装置でピニオン55を回転させることにより、昇降
フレーム40が昇降することになる。
【0033】ここで、昇降フレーム40の縦枠56,5
6の内幅は、主ガーダ21およびバケットエレベータ1
6のリターン側が幅に設定されている。よって、昇降フ
レーム40は、バケットエレベータ16に邪魔されるこ
となく自由に上下することができる。また、昇降フレー
ム40の高さ(長さ)は、バケットエレベータ16の掻
き取り部17を、少なくとも上記屋根6の上方位置から
貯蔵槽1の底壁2まで押し下げることができる長さに設
定されている。このため上記ウエイト48の引き戻し力
に抗して掻き取り部17を屋根6と底壁2との間で自由
に昇降させることができる。
【0034】この昇降時には、各蛇行部38にウエイト
48の重さが常に働いているため、チェーン32,32
には一定の張力が加わり、各スプロケットからチェーン
32,32が外れてしまうことはない。よって、ピニオ
ン駆動装置を駆動して、各ピニオン54を時計回りに回
転させると、昇降フレーム40によってバケットエレベ
ータ16の掻取部17が貯蔵槽1の底壁2側へ押し下げ
られ、各ピニオン54を反時計回りに回転させると、チ
ェーン32の引き戻し装置102によって掻取部17が
屋根6側に向って上昇されるようになる。
【0035】なお、昇降フレーム40の上部両側にスプ
ロケット(図示せず)を軸支させてこれにチェーン3
2,32を巻き掛けず、チェーン32,32が昇降フレ
ーム40の上部枠58と下部枠39との間を潜るように
構成したのは、昇降フレーム40をできるだけ軽く、か
つ昇降フレーム40の回転モーメントを小さくして、ラ
ック54、ピニオン55に掛かる負荷を小さくするため
であり、また、バケットエレベータ16のメンテナンス
をできるだけ地上側で行えるようにするためである。
【0036】ところで、ラック54とピニオン55とに
より、昇降フレーム40を昇降させ停止させるという構
造は、ラック54、ピニオン55およびその駆動装置に
高い耐久性と信頼性とが要求されるため、コストが高く
なってしまう。そこで、本実施例にあっては、図1に示
すように、昇降フレーム40の上部枠58の中央部に2
本の索59,59を取り付け、これら索59,59を吊
滑車57,57に巻き掛けた後その先端部にバランスウ
エイト60を吊り下げた。吊滑車57,57は、昇降フ
レーム40を覆う箱形のカバー56の天井内面に吊り下
げられている。
【0037】左右のバランスウエイト60,60の重さ
は、それぞれ昇降フレーム40の重さと釣り合うように
調節され、カバー56は、昇降フレーム40およびバケ
ットエレベータ16の吊り下げに充分な強度を有するよ
うに形成されている。この構成によれば、昇降フレーム
40を小さな力で昇降させることができ、ラック54、
ピニオン55、ピニオン駆動装置に掛かる負荷を大巾に
減らすことができる。なお、このようなバランス構造と
すれば、ピニオン55を摩擦車に代えてラック54を廃
止することもできる。
【0038】払い出しコンベヤ61(図3参照)に、ば
ら物を受け渡すためのトリッパー部18は、図1に示す
ように、チェーン32の一部を斜め下向きに張り出させ
るようにスプロケット35,62を配置することにより
形成されている。なお、払い出しコンベヤ61は、側壁
3に沿わせて敷設されて、その下流部がボイラ等の受け
入れ設備(図示せず)に接続されている。スプロケット
62は、図4に示すように、他方のサイドフレーム34
b,34bに軸支させて取り付けられている。バケット
エレベータ16のバケット33は、その掻き取り口が、
チェーン32を反時計回りに回転させたときに、貯蔵槽
1からばら物を掻き取るように取り付けられている。
【0039】ばら物の排出部分であるトリッパー部18
は、図6に示すように、横行台14に備え付けられたホ
ッパ状のシュート63と、このシュート63の出口下
に、ばら物を受けとるべく配設された樋状フィーダー6
4と、主ガーダ21の上面部に沿わせて設けられた機内
コンベヤ65と、樋状フィーダー64からばら物を受け
とってこれを機内コンベヤ65に受け渡すべく配設され
た連絡コンベヤ66とから構成されている。
【0040】以上の構成からなる本実施例の作用につい
て述べる。
【0041】ばら物の払い出しにあっては、その前作業
として外屋根6bまたは内屋根6aを、前または後にス
ライド移動させて、開口5を全開にする(図1,図3参
照)。次に、図7に示すように、門型ガーダ13および
横行台14を移動させてバケットエレベータ16の掻取
部17を、側壁3と仕切り壁9との接続部位置、すなわ
ち矩形状の貯蔵槽1の隅部位置に移動させる。
【0042】そして、各ピニオン55を駆動させて昇降
フレーム40を下げ、掻取部17を貯蔵槽1内のばら物
の第1層目(表層)を掻き取り得る高さに調節する。そ
の後、横行台14を図7中主ガーダ21および副ガーダ
24に沿って横行方向に向けて移動させつつ、バケット
エレベータ16を掻取作動させて、貯蔵槽1内の第1列
目のばら物の掻き取りを行う。
【0043】すなわち、昇降フレーム40によりバケッ
トエレベータ16の掻取部17を下方に押し下げ、掻取
部17のバケット33により槽1内のばら物を掻き出
す。この際、掻取部17が貯蔵槽1の天井開口部5から
底壁2へ向けて下降すると、その分無端状チェーン32
の長さが必要となるが、この分の無端状チェーン32
は、図2に示すように、無端状チェーン32の一部が定
滑車的スプロケット36と動滑車的スプロケット43と
に蛇行して巻き掛けられた余長調節手段103から繰り
出される。
【0044】掻取部17位置のバケット33は、図1に
示すように、それぞればら物を掻き取った後、昇降フレ
ーム40の下部枠39の端から縦枠56との接続点を過
ぎて反時計回りに90°回動され、その後、縦枠56に
沿って上昇する。そして、図6に示すように、バケット
エレベータ16のトリッパー部18に達したとき、時計
回りに回動されてその掻き取り口がシュート63の入口
に臨まされる。よって、このときにバケット33のばら
物がシュート63に投下される。
【0045】シュート63に投下されたばら物は、図6
に示すようにその出口からフィーダー64へと払い出さ
れ、その後、連絡コンベヤ66、機内コンベヤ65、払
い出しコンベヤ61を経てボイラ等の受け入れ設備に払
い出される(図3参照)。なお、トリッパー部18を過
ぎて空となったバケット33は、スプロケット36,4
3からなる余長調節手段103を蛇行して通った後、下
部枠39下に戻って再びばら物の掻き取りを行い、トリ
ッパー部18にて、ばら物の払い出しを行うという工程
を繰り返す。
【0046】さて、横行台14が主ガーダ21および副
ガーダ24に沿って、側壁3と仕切り壁9との一方の接
続部(隅部)位置から他方の接続部(隅部)位置まで移
動して、槽1内のばら物の第1層目の第1列目の掻き取
りが終了したならば、門型ガーダ13を図7中の側壁3
に沿って移動させ、掻取部17の幅(昇降フレーム40
の下部枠39の長さ)だけ門型ガーダ13を仕切り壁9
から離す。その後、横行台14を第1列目の掻き取りと
逆方向に移動させ、同様にして第2列目の掻き取りを行
う。かかる作業を繰り返すことにより、バケットエレベ
ータ16の掻取部17が上方から見て蛇行して移動し、
貯蔵槽1内のばら物の第1層目が均等に掻き取られる。
【0047】最終、第n列目の掻き取りを行って第1層
目の払い出しを終えた後は、昇降フレーム40の高さを
第2層目を掻き取り得る高さに下げ、第1層目と同じに
ように第1列目から第n列目までの掻き取りを行い、第
2層目の掻き取りを行う。これを最終層まで繰り返し、
貯蔵層3のばら物の払い出しを完了する。
【0048】その後、最終層まで掻き出した状態(図2
に示すように掻取部17を目一杯下げた状態)から昇降
フレーム40によってバケットエレベータ16の掻取部
17を上方に移動させると、その上昇分だけ無端状チェ
ーン32の長さが余ることになるが、余った無端状チェ
ーン32はスプロケット36,43からなる余長調節手
段103に収納される。
【0049】なお、本実施例にあっては、門型ガーダ1
3の走行装置20,23(図1参照)および横行台14
の走行装置31(図4参照)には、それぞれ軌条12,
26a,26bを走行する駆動車輪装置の軸に回転方向
を正逆に切り替えることができるモータなどの駆動装置
を取り付けたものや、各車輪装置の軸にスプロケットを
取り付け、これを軌条12に沿わせて敷設されたチェー
ンによって駆動する構造のものの採用が可能である。
【0050】また、連絡コンベヤ66は、図7に示すよ
うに、主ガーダ21ないし横行台14などにブラケット
(図示せず)などで取り付けられ、シュート63は、横
行台14などにブラケット(図示せず)などを介して取
り付けられる。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれは次の
如き優れた効果を発揮する。
【0052】(1) 従来のアンローダと比べると、旋回ブ
ームが不要となるため、作業スペースを小さくすること
ができる。
【0053】(2) ばら物の掻き取りのための操作は、前
後左右の位置調節、昇降手段の昇降位置の調節およびバ
ケットエレベータの作動のみとなるため、ブームの起伏
角や旋回台の旋回角などの円弧運動を含む三次元的な位
置調節が必要な従来のアンローダと比べると、その作業
を容易なものとすることができる。
【0054】(3) 旋回ブームに両端にバケットエレベー
タとバランスウェイトとを設けた従来のアンローダと比
べると、慣性モーメントが小さくなるため、迅速に作動
させることができる。よって、ばら物のカッテング速度
を高めることができる。
【0055】(4) 貯蔵槽が深い場合であっても、無端状
チェーンの余長部の長さを長くすることにより、槽底部
のばら物まで払い出すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すばら物の払い出し装置
及び貯蔵槽の側面図である。
【図2】上記ばら物払い出し装置の底ざらい状態を示す
図である。
【図3】図1のA−A線矢視断面である。
【図4】図1のB−B線矢視図である。
【図5】バランスウェイトを示す説明図である。
【図6】上記ばら物払い出し装置のトリッパ部(放荷
部)を示す要部詳細図である。
【図7】上記ばら物払い出し装置及び貯蔵槽の平面図で
ある。
【符号の説明】
1 貯蔵槽 2 底部としての底壁 5 開口部 16 バケットエレベータ 17 掻取部 32 無端状チェーン 36 定滑車としてのスプロケット 43 動滑車としてのスプロケット 48 バランスウェイト 101 昇降手段 103 余長調節手段

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ばら物が収容された貯蔵槽の天井開口部
    に、無端状チェーンに多数のバケットを取り付けたバケ
    ットエレベータを設けたばら物の払い出し装置におい
    て、上記バケットエレベータの掻取部を下方に押し付け
    てその掻取部を貯蔵槽の天井開口部から底部まで昇降動
    させる昇降手段と、上記無端状チェーンの一部が蛇行し
    て巻き掛けられる定滑車と動滑車とからなり上記掻取部
    の昇降動に応じて無端状チェーンの余長部を調節する余
    長調節手段とを備えたことを特徴とするばら物の払い出
    し装置。
  2. 【請求項2】 上記余長調節手段の動滑車に、無端状チ
    ェーンに所定の張力を与えるためのバランスウェイトを
    設けたことを特徴とする請求項1記載のばら物の払い出
    し装置。
JP28214994A 1994-11-16 1994-11-16 ばら物の払い出し装置 Pending JPH08133484A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112761645A (zh) * 2021-02-04 2021-05-07 中铁工程装备集团有限公司 一种竖井掘进机连续出渣装置及随动出渣方法
CN113979021A (zh) * 2021-11-23 2022-01-28 华能吉林发电有限公司九台电厂 一种适用于门式斗轮堆取料机的尾车防脱落保护装置

Cited By (3)

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CN112761645A (zh) * 2021-02-04 2021-05-07 中铁工程装备集团有限公司 一种竖井掘进机连续出渣装置及随动出渣方法
CN113979021A (zh) * 2021-11-23 2022-01-28 华能吉林发电有限公司九台电厂 一种适用于门式斗轮堆取料机的尾车防脱落保护装置
CN113979021B (zh) * 2021-11-23 2023-10-20 华能吉林发电有限公司九台电厂 一种适用于门式斗轮堆取料机的尾车防脱落保护装置

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