JPH08132331A - 加工作業ロボット制御方法及び装置 - Google Patents

加工作業ロボット制御方法及び装置

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JPH08132331A
JPH08132331A JP27410194A JP27410194A JPH08132331A JP H08132331 A JPH08132331 A JP H08132331A JP 27410194 A JP27410194 A JP 27410194A JP 27410194 A JP27410194 A JP 27410194A JP H08132331 A JPH08132331 A JP H08132331A
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JP
Japan
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trajectory
robot
work
sensing
data
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Application number
JP27410194A
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English (en)
Inventor
Kenichiro Shimokura
健一朗 下倉
Satoru Matsuo
哲 松尾
Makoto Mizukawa
真 水川
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 加工作業中に計測した距離センサのデータを
用いて、加工作業を妨げることなく、加工対象物の断面
形状データを獲得することができ、加工作業において作
業時間の短縮化を図ることができる加工作業ロボット装
置を提供する。 【構成】 ロボットマニピュレ−タ1に距離センサ3と
加工工具2とを一緒に装着し、加工作業2を実行するた
めの運動とセンシング動作に必要な運動を同時に発生さ
せるとともに、これら運動情報を重畳・合成してロボッ
トマニュピュレータ1の動作運動を制御し、加工作業中
に加工対象物Oの表面O1断面形状データを獲得できる
構成にすることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ロボットマニピュレー
タを用いて加工対象物のバリ取りなどを行う作業とその
加工対象物の表面形状の測定とを同時に実行できるよう
にした加工作業ロボット制御方法及びその実施に直接使
用する装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】組み立てや研磨、バリ取りなど、生産現
場における多くの作業をロボットに代行させる場合に
は、作業時における加工工具の経路(軌道)の生成、工
作物の仕上がり具合に応じた繰り返し作業の回数決定な
どが作業戦略の要因となる。したがって、適切な作業戦
略を迅速に構築するには、加工対象部位の面データまた
は断面データを計測するセンシング技術が重要とされて
いる。
【0003】バリ取りを例に考えると、加工対象物の表
面に発生するバリの大きさやその分布状態、加工作業後
の加工面の状態などの計測が必要となる。従来の加工作
業ロボット装置には、そのセンシング技術として、スキ
ャニングタイプのレーザーレンジセンサを利用したも
の、ステレオビジョン装置を利用したもの等が有る。
【0004】スキャニングタイプのレーザーレンジセン
サ利用型では、そのセンサをロボットマニピュレータに
取り付けて、所望の形状データを得るために加工作業の
実行前や実行後にロボットマニピュレータを作動させて
所望のデータを計測する方策が試みられている。
【0005】これに対して、ステレオビジョン装置利用
型では、加工対象物を撮像して画像データを得た後、そ
の画像データを処理することにより、所望の形状データ
を獲得する方策が試みられている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記した従
来の加工作業ロボット装置のセンシング技術には、以下
のような問題点がある。スキャニングタイプのレーザー
レンジセンサ型では、装置自体の小型化が構造的に困難
なので、センサ自体をロボットマニピュレータの手先に
装着すると、加工作業の妨げとなり使用できる作業環境
ないし作業条件が著しく限定されるという問題がある。
【0007】さらに、従来の加工作業ロボット装置で
は、加工作業を実行するための目標軌道を生成する機能
を備えているが、加工作業と同時にセンシングを実行す
るための目標軌道を生成する機能を備えていない。した
がって、単に加工作業のために生成された軌道をロボッ
トマニピュレータが追従すると、加工作業と同時に作業
戦略を構築するのに必要なセンシングができない場合が
ある。
【0008】このような問題を解決するために、作業自
体を加工作業とセンシング動作に分割し、加工時には加
工工具のみをマニピュレータに装着し、センシング時に
は前記レーザーレンジセンサのみをマニピュレータに装
着する作業方策が試みられている。
【0009】かかる作業方策では、加工作業の目標軌道
とセンシング動作の目標軌道とを加工作業ロボット装置
に別々に教示する必要があるので、一つの作業に対して
何種類もの軌道データを生成・保持しなければならな
い。よって、作業を実行するまでの段取りが大変煩雑と
なり、実用化に問題が生じる。
【0010】ステレオビジョン装置使用型では、ステレ
オビジョン装置自体をロボットと切り離して加工作業の
妨げとならない場所に設置できる利点が有るものの、加
工作業中にロボット装置自体がセンシングの障害とな
り、加工対象物に対するセンシングが困難になる場合が
ある。よって、かかる場合の作業方策も前記レーザレン
ジセンサ利用型と同様に加工作業とセンシング動作とを
分割する必要が生じ、作業時間の増加は避け難いという
問題がある。
【0011】ここにおいて本発明の解決すべき主要な目
的は、次の通りである。本発明の第1の目的は、ロボッ
トマニピュレータに距離センサと加工工具とを一緒に装
着し得る加工作業ロボット制御方法及び装置を提供せん
とするものである。
【0012】本発明の第2の目的は、加工作業とセンシ
ング動作に必要なマニピュレータの運動を同時に発生さ
せ得る加工作業ロボット制御方法及び装置を提供せんと
するものである。
【0013】本発明の第3の目的は、加工作業中に加工
対象物の形状データを獲得できるようにした加工作業ロ
ボット制御方法及び装置を提供せんとするものである。
【0014】本発明の他の目的は、明細書,図面,特に
特許請求の範囲の記載から自ずと明かとなろう。
【0015】
【課題を解決するための手段】前記した課題の解決は、
本発明が次に列挙する新規な特徴的構成手法及び手段を
採用することにより前記目的を達成される。すなわち、
本発明方法の第1の特徴は、ロボットマニピュレータの
状態を測定する内界センサと、当該ロボットマニピュレ
ータの手先部に保持された加工工具と、加工対象物から
前記ロボットマニピュレータの所定部までの距離を測定
する距離センサを用いて当該ロボットマニピュレータの
制御を行うに当り、前記加工工具の加工作業を実行する
ためのロボット作業軌道と、前記距離センサの計測のた
めのセンシング軌道とを、同時並行的に別々に生成処理
させ、当該両軌道データを逐一重畳して前記ロボットマ
ニピュレータのロボット動作軌道を生成処理するととも
に、前記加工対象物表面の断面形状を加工作業をしなが
ら生成処理してなる加工作業ロボット制御方法である。
【0016】本発明方法の第2の特徴は、前記本発明方
法の第1の特徴におけるロボット作業軌道生成処理が、
オペレータ入力による教示情報を受信するステップS1
と、当該受信した教示情報によりロボット作業軌道を生
成するステップS2と、生成した当該ロボット作業軌道
データを逐一出力するステップS3と、を順次一貫ルー
プしてなる加工作業ロボット制御方法である。
【0017】本発明方法の第3の特徴は、前記本発明方
法の第1又は第2の特徴におけるセンシング軌道生成処
理が、オペレータ入力によるセンシング動作発生の可否
を識別する識別子を受信するステップS1と、当該受信
した識別子を基に動作発生の可,否を決定するステップ
S2と、動作を発生しない場合には、センシング軌道と
して0をセットするステップS3と、動作を発生する場
合には、センシング軌道を演算生成処理するS4と、前
記ステップS3と当該ステップS4の軌道情報を逐一出
力するステップS5と、を順次一貫ループしてなる加工
作業ロボット制御方法である。
【0018】本発明方法の第4の特徴は、前記本発明方
法の第1,第2又は第3の特徴におけるロボット動作軌
道生成処理が、ロボット作業軌道データを受信するステ
ップS1と、センシング軌道データを受信するステップ
S2と、前記ステップS1と当該ステップS2からの前
記ロボット作業軌道データと当該センシング軌道データ
とを重畳処理してロボット動作軌道を生成処理するステ
ップS3と、生成した当該ロボット動作軌道データをロ
ボットマニピュレータに出力するステップS4と、を順
次一貫ループしてなる加工作業ロボット制御方法であ
る。
【0019】本発明方法の第5の特徴は、前記本発明方
法の第1,第2,第3又は第4の特徴における断面形状
生成処理が、区間移動初期値(n=1)を設定処理する
ステップS1と、当該区間内移動初期値(m=1)を設
定処理するステップS2と、ロボットマニピュレータの
内界センサ情報を受信するステップS3と、一次元距離
センサ情報を受信するステップS4と、前記ステップS
3と当該ステップS4からの前記内界センサ情報と当該
一次元距離センサ情報とを同時並行受信した時間(t) に
おける加工対象物表面の計測位置の三軸直交ワーク座標
系における座標位置(Pw(t) )を計算するステップS
5と、周期運動でセンシング軌道を生成処理する場合、
経過時間(t) とセンシング軌道の周期(T)とを比較
し、整数倍値であるかどうかを判断するステップS6
と、当該ステップS6で整数倍値でなければ計測点位置
(Pw(t) )を連続記憶し続けるステップS7と、次の
所定瞬秒(Δt)を経過設定するステップS8と、前記
初期値(m)に同一区間(n=1)内の次に移行するた
め1をプラスして前記ステップS2とS3間に戻るステ
ップS9と、前記ステップS6で整数倍値になればデー
タを記憶していた区間(n)の断面形状を生成処理する
プロセスに移行して区間(n)における管理集合の形の
要素であるPx(t) の平均値(px_av)を求めるステッ
プS10と、当該平均値(px_av)情報をインデックス
とする断面形状情報(Pw′(t) )を生成処理するステ
ップS11と、区間(n)における断面形状情報(P
w′(t) )を断面形状データとして所定処理のために送
信するステップS12と、次なるP(wt)を求めて次
区間(n+1)に移行して前記ステップS1とS2間に
戻るステップS13と、を順次一貫ループしてなる加工
作業ロボット制御方法である。
【0020】本発明装置の第1の特徴は、ロボットマニ
ピュレータと、前記ロボットマニピュレータの状態を測
定する内界センサと、前記ロボットマニピュレータの手
先部に保持された加工工具と、加工対象物から前記ロボ
ットマニピュレータの所定部までの距離を測定する距離
センサと、制御部とを備え、前記制御部は、操作入力手
段から入力された教示データ及びセンシング動作データ
を受信するマンーマシンインタフェーイス部と、前記加
工工具を用いた作業の目標軌道を生成する作業軌道生成
部と、前記距離センサを用いたセンシングの目標軌道を
生成するセンシング軌道生成部と、前記作業軌道生成部
と前記センシング軌道生成部との出力データを合成して
前記ロボットマニピュレータの目標軌道を生成するロボ
ット動作軌道生成部と、前記ロボット動作軌道生成部に
て生成されたロボットマニピュレータの軌道データ、前
記距離センサにて測定された距離データ、及び前記内界
センサにて測定された内界データを用いて、加工作業実
行中に加工対象物表面の断面形状を生成する断面形状生
成部とを有してなる加工作業ロボット装置である。
【0021】本発明装置の第2の特徴は、前記本発明装
置の第1の特徴におけるセンシング軌道生成部が、セン
シングの目標軌道を周期関数にて生成する手段を備えて
なる加工作業ロボット装置である。
【0022】本発明装置の第3の特徴は、前記本発明装
置の第1又は第2の特徴における距離センサが、測定対
象物に対して非接触で測定できる1次元距離センサとし
てなる加工作業ロボット装置である。
【0023】本発明装置の第4の特徴は、前記本発明装
置の第1,第2又は第3の特徴における制御部が、マル
チプロセッサにより構成されてなる加工作業ロボット装
置である。
【0024】本発明装置の第6の特徴は、前記本発明装
置の第1,第2,第3又は第4の特徴における制御部
が、各処理を実時間で並列に実行するオペレーティング
システムを組み込んだことを特徴とする、測定対象物に
対して非接触で測定できる1次元距離センサとしてなる
加工作業ロボット装置である。
【0025】
【作用】本発明は、前記のような手法及び手段を講じて
いるので、加工作業を実行するための運動とセンシング
動作に必要な運動を同時に発生させるとともにこれら運
動情報を重畳・合成してロボットマニピュレータの動作
運動を制御することができる。したがって、加工作業を
実行しながら、センシングにより加工対象物の形状デー
タを獲得することができる。
【0026】また、距離センサに、1次元距離センサを
用いた場合には、容易にセンサ部の小型化が可能とな
る。したがって、ロボットマニピュレータに距離センサ
と加工工具とを一緒に装着させても、互いに障害とはな
らずに加工作業及びセンシング動作を実行できる。
【0027】
【実施例】
(装置例)以下、添付図面を参照し、本発明の装置例に
基づいて、より詳細に説明する。図1は装置例の加工作
業ロボット装置のシステム構成を示している。なお、本
装置例では、加工作業として加工対象物のバリ取り作業
を例に説明する。
【0028】本装置例の加工作業ロボット装置αは、図
1に示すようなハードウエア部Aと制御部Bとからな
る。ハードウェア部Aは、ロボットマニピュレータ1、
加工工具2、1次元距離センサ3、及び内界センサ1a
によって構成されている。
【0029】図2は加工作業ロボット装置のハードウェ
ア部Aの構成の概略を示している。図2に示すように、
ロボットマニピュレータ1は、第1リンク1b、第2リ
ンク1cを備えた4自由度の多関節構造になっており、
制御部Bによる遠隔操作で作動する。なお、本装置例で
は4自由度にしたが、これに限定するものではない。
【0030】第2リンク1cには加工工具2と1次元距
離センサ3とが装着され、各関節の図示しない回転軸に
は内界センサ1aが装着されている。加工工具2は、第
2リンク1cの手先部1c′に固定され、加工対象物O
の表面O1のバリO2を取り除く働きをする。バリ取り
用の加工工具2としては、グラインダ、カッタなどを挙
げることができるが、本発明をこれらに限定するもので
はない。
【0031】1次元距離センサ3は、加工対象物Oの表
面O1までの距離を非接触で測定できるようにマニピュ
レータ1の第2リンク1cの中央部に設けられている。
本装置例中の1次元距離センサ3としては、レーザやL
EDのスポット光を対象物体に投影し、その反射光を検
出して三角測量で距離を求める1次元PSD(position
sensitive detector )を使用したが、静電容量式非接
触変位センサ、距離計測用超音波センサなどを使用して
も良い。
【0032】内界センサ1aはロボットマニピュレータ
1の各関節の角度などを示すデータを出力する。これに
より、作業戦略構築のために必要なロボットの状態を確
認できるようになっている。制御部Bは、構成する各部
を図1に示すように、マンーマシンインタフェースブロ
ック4、作業軌道生成ブロック5、センシング軌道生成
ブロック6、ロボット動作軌道生成ブロック7、及び断
面形状生成ブロック8によってそれぞれ構成されてい
る。
【0033】マンーマシンインタフェースブロック4
は、図を省略した入力手段と接続され、操作者(オペレ
ータ)が入力した加工作業のための教示データ及びセン
シング動作データを受信する。ここで、センシング動作
データとは、センシング動作の実行可否を判断するため
の識別子信号をいう。
【0034】作業軌道生成ブロック5は、教示データに
基づいて加工工具2を用いた作業に必要な目標軌道βを
生成する。センシング軌道生成ブロック6は、加工対象
物Oの断面データを獲得するため、1次元距離センサ3
にて計測するセンシング軌道γを、作業目標の軌道とは
別個に生成する。
【0035】ロボット動作軌道生成ブロック7は、作業
軌道生成ブロック5から出力される作業目標の軌道βデ
ータと、センシング軌道生成ブロック6から出力される
センシング軌道γデータとを同時並行受信して重畳させ
ることにより、最終的にロボットマニピュレータ1を作
動させるためのロボット動作軌道δを生成する。
【0036】断面形状生成ブロック8は、ロボット動作
軌道生成部7にて生成されたロボット動作軌道δのデー
タ、加工作業の実行中に1次元距離センサ3にて測定さ
れたデータ、及び内界センサ1aにて測定されたデータ
を用いて、加工対象物表面の断面形状を加工作業実行中
に生成する。
【0037】なお、制御部Bは、各ブロック4〜8処理
を同時並列に行う必要があるので、マルチプロセッサで
構成された計算機や実時間オペレーティングシステム
(OS)を組み込んだ計算機を用いて実現する。
【0038】次に図3を参照して、上述した作業軌道生
成ブロック5とセンシング軌道生成ブロック6とによっ
て生成される軌道β,γデータについてより詳細に説明
する。加工作業は加工対象物Oの外周表面O1に沿って
加工工具2を移動させて実行する。加工対象物Oの外周
表面O1接線方向にX軸、外周表面O1法線方向にZ
軸、X軸及びZ軸に直交する方向にY軸を設定して、こ
の座標系を三軸直交ワーク座標系Σwとすれば、作業軌
道βは図3中のX軸及びZ軸方向に対する目標位置、目
標速度あるいは目標力という形式で与える。
【0039】なお、加工対象物Oの外周表面O1の断面
形状を計測するに当たっては、1次元距離センサ3を用
いて図3のY軸方向のデータを計測することが必要とな
る。このため計測軌道は同図中のY軸方向に対する目標
位置として与える。
【0040】1次元距離センサ3を用いてスキャニング
タイプのレーザーレンジセンサと同等の形状データを測
定するには、ロボットマニピュレータ1の運動に連動し
て1次元距離センサ3から得られる複数のデータを利用
しなければならない。また、形状データは作業実行中、
繰り返して計測することが必要となる。これらの要求条
件を満足するため、周期運動として記述される関数を用
いてセンシングのための軌道を発生させる。
【0041】(方法例)次に、当該本装置例に適用する
本発明の方法例の実行手順につき、図4乃至図8に示す
よう制御部Bの各ブロックで処理されるタスクについて
詳述する。
【0042】図4は作業軌道生成ブロック5で処理され
るタスクを示している。作業軌道生成ブロック5では、
まず、マンーマシンインタフェースブロック4より教示
データを受信する(ステップS1)。続いて、受信した
教示データに基づき、加工工具を用いた作業に必要な目
標軌道(ロボット作業軌道β)を生成する(ステップS
2)。そして、生成したロボット作業軌道βをロボット
動作軌道生成ブロック7に出力する(ステップS3)。
【0043】図5はセンシング軌道生成ブロック6で処
理されるタスクを示している。センシング軌道生成ブロ
ック6では、マンーマシンインタフェースブロック4よ
りセンシング動作発生の可否を示す識別子を受信する
(ステップS1)。次に、受信した識別子に基づいてセ
ンシング動作発生の可否を決定する(ステップS2)。
ステップS2の決定がセンシング動作発生可の場合に
は、1次元距離センサ3のセンシング軌道γを生成する
(ステップS3)。
【0044】これに対して、ステップS2の決定がセン
シング動作発生否の場合には、センシング軌道γデータ
に0をセットする(ステップS4)。そして、ステップ
S3及びステップS4により生成又はセットされたセン
シング軌道γデータは、ロボット動作軌道生成ブロック
7に出力される(ステップS5)。
【0045】図6はロボット動作軌道生成ブロック7で
処理されるタスクを示している。ロボット動作軌道生成
ブロック7では、先ず、作業軌道生成ブロック5から作
業の目標軌道βデータを受信し(ステップS1)、さら
にセンシング軌道生成ブロック6からセンシングの目標
軌道γデータを受信する(ステップS2)。続いて、作
業の目標軌道βデータにセンシングの目標軌道γデータ
を重畳してロボット動作軌道δデータを生成し(ステッ
プS3)、このロボット動作軌道δデータを断面形状生
成ブロック8に出力する(ステップS4)。
【0046】ロボット動作軌道は、例えば、周期運動と
して式(1)で記述される正弦波状の運動を発生させる
場合、図7に示すような軌道となる。 Yref =Asin (2πt /T) …(1) ここで式(1)中のtは作業の経過時間を、Tは発生さ
せるセンシング軌道γの周期を、Aはセンシング軌道γ
の振幅を、それぞれ表している。
【0047】また、図7において、Lは1次元距離セン
サ3が計測した1次元距離センサ3から加工対象物O表
面O1までの距離であり、Pwは1次元距離センサ3が
計測した加工対象物Oの表面O1の計測点である。
【0048】計測点Pwは、ロボットマニピュレータ1
の関節角度などを示す内界センサ1aのデータと1次元
距離センサ3のデータL(図7参照)とを用いて計算処
理すると、ワーク座標系Σwを用いて次式(2)により
記述できる。 Pw(t) =[px(t) py(t) pz(t) ] …(2) なお、Pwは一定時間ごとに計測されるので、作業経過
時間tの関数の形で表現される。
【0049】図8は断面形状生成ブロック8で処理され
るタスクを示している。断面形状生成ブロック8では、
先ず、初期値n=1、m=1が設定され処理が開始され
る(ステップS1,S2)。次に、ロボットマニピュレ
ータ1の関節角度などを示す内界センサ1aのデータ及
び1次元距離センサ3のデータL(図7参照)を受信す
る(ステップS3,S4)。
【0050】そして、内界センサ1aのデータ及び1次
元距離センサ3のデータLを用いて、時間tにおける、
加工対象物Oの表面O1の計測点Pw(t) のワーク座標
系Σwの座標値: px(t) py(t) pz(t) を求める
(ステップS5)。なお、周期運動でセンシング軌道γ
を生成する場合には、1次元距離センサ3は一周期の間
に断面形状生成に必要な領域を2回走査してデータを収
集できる。
【0051】次に、ステップS6では、経過時間tとセ
ンシング軌道の周期Tとを比較して、tがTの整数倍と
なるまでステップS7〜S9のタスクに基づきPw(t)
のデータを連続して記憶する。経過時間tがセンシング
軌道γの周期Tの整数倍となった場合には、データを記
憶していた区間(「区間n」と呼ぶ)における加工対象
物O表面O1の断面形状を生成するプロセスに移行する
(ステップS6)。
【0052】ここで、加工対象物O表面O1の断面形状
データは、区間nにおける[py(t) pz(t) ]の集合
の形で管理する。かかる管理のためのインデックスとし
ては、区間nにおけるpx(t) の代表値を用いた。加工
対象物O表面O1の断面形状を生成するプロセスでは、
まず、区間nにおけるPx(t) の平均値px_avを算出す
る(ステップS7)。
【0053】次に、Px(t) の平均値px_avをインデッ
クスとする断面形状データPw′(t) =[ px_av py
(t) Pz(t) ]を生成した後、このデータを記憶または
他の処理ブロックに送信する(ステップS8,S9)。
以上の処理手順を終了すると、次区間n+1のPw(t) の
データを記憶するステップに移行する。
【0054】このように上述した加工作業ロボット装置
αによれば、センシングの目標軌道βと加工作業の目標
軌道γとを独立に生成した後、これらの軌道β,γを重
畳させて最終的なロボット動作軌道δを生成するので、
加工作業と同時に加工対象物Oの断面形状データを収集
することができる。
【0055】
【発明の効果】以上説明したように本発明の装置によれ
ば、ロボット作業の戦略構築に必要な加工対象部位の断
面形状データを加工作業中に獲得できるという効果を奏
する。特に、センシングに1次元距離センサを用いる
と、センサ自体のコンパクト化が可能となるので、ロボ
ットマニピュレータに距離センサと加工工具とを一緒に
装着しても、加工作業及びセンシング動作の妨げとなら
ないという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の装置例に係る加工作業ロボット装置の
システム構成を示す概略図である。
【図2】同上装置のハードウェア部の一例を示す機能ブ
ロック図である。
【図3】同上装置による作業軌道とセンシング軌道を説
明するための概略図である。
【図4】本発明の方法例において、作業軌道生成ブロッ
クに係わるフロチャートである。
【図5】同上において、センシング軌道生成ブロックに
係わるフロチャートである。
【図6】同上において、ロボット動作軌道生成ブロック
に係わるフロチャートである。
【図7】同上において、センシング軌道、ロボット動作
軌道及び1次元距離センサの計測点を示す説明図であ
る。
【図8】同上において、断面形状生成ブロックに係わる
フロチャートである。
【符号の説明】
1…ロボットマニピュレータ 2…加工工具 3…1次元距離センサ 4…マンーマシンインタフェースブロック 5…作業軌道生成ブロック 6…センシング軌道生成ブロック 7…ロボット動作軌道生成ブロック 8…断面形状生成ブロック α…加工作業ロボット装置 β…作業軌道 γ…センシング軌道 δ…ロボット動作軌道 A…ハードウェア部 B…制御部 O…加工対象物 O1…表面 O2…バリ

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ロボットマニピュレータの状態を測定する
    内界センサと、当該ロボットマニピュレータの手先部に
    保持された加工工具と、加工対象物から前記ロボットマ
    ニピュレータの所定部までの距離を測定する距離センサ
    を用いて当該ロボットマニピュレータの制御を行うに当
    り、 前記加工工具の加工作業を実行するためのロボット作業
    軌道と、 前記距離センサの計測のためのセンシング軌道とを、 同時並行的に別々に生成処理させ、 当該両軌道データを逐一重畳して前記ロボットマニピュ
    レータのロボット動作軌道を生成処理するとともに、 前記加工対象物表面の断面形状を加工作業をしながら生
    成処理する、 ことを特徴とする加工作業ロボット制御方法。
  2. 【請求項2】ロボット作業軌道生成処理は、 オペレータ入力による教示情報を受信するステップS1
    と、 当該受信した教示情報によりロボット作業軌道を生成す
    るステップS2と、 生成した当該ロボット作業軌道データを逐一出力するス
    テップS3と、 を順次一貫ループすること、 を特徴とする請求項1記載の加工作業ロボット制御方
    法。
  3. 【請求項3】センシング軌道生成処理は、 オペレータ入力によるセンシング動作発生の可否を識別
    する識別子を受信するステップS1と、 当該受信した識別子を基に動作発生の可,否を決定する
    ステップS2と、 動作を発生しない場合には、センシング軌道として0を
    セットするステップS3と、 動作を発生する場合には、センシング軌道を演算生成処
    理するS4と、 前記ステップS3と当該ステップS4の軌道情報を逐一
    出力するステップS5と、 を順次一貫ループすること、 を特徴とする請求項1又は2記載の加工作業ロボット制
    御方法。
  4. 【請求項4】ロボット動作軌道生成処理は、 ロボット作業軌道データを受信するステップS1と、 センシング軌道データを受信するステップS2と、 前記ステップS1と当該ステップS2からの前記ロボッ
    ト作業軌道データと当該センシング軌道データとを重畳
    処理してロボット動作軌道を生成処理するステップS3
    と、 生成した当該ロボット動作軌道データをロボットマニピ
    ュレータに出力するステップS4と、 を順次一貫ループすること、を特徴とする請求項1,2
    又は3記載の加工作業ロボット制御方法。
  5. 【請求項5】断面形状生成処理は、 区間移動初期値(n=1)を設定処理するステップS1
    と、 当該区間内移動初期値(m=1)を設定処理するステッ
    プS2と、ロボットマニピュレータの内界センサ情報を
    受信するステップS3と、 一次元距離センサ情報を受信するステップS4と、 前記ステップS3と当該ステップS4からの前記内界セ
    ンサ情報と当該一次元距離センサ情報とを同時並行受信
    した時間(t) における加工対象物表面の計測位置の三軸
    直交ワーク座標系における座標位置(Pw(t) )を計算
    するステップS5と、 周期運動でセンシング軌道を生成処理する場合、 経過時間(t) とセンシング軌道の周期(T)とを比較
    し、整数倍値であるかどうかを判断するステップS6
    と、 当該ステップS6で整数倍値でなければ計測点位置(P
    w(t) )を連続記憶し続けるステップS7と、 次の所定瞬秒(Δt)を経過設定するステップS8と、 前記初期値(m)に同一区間(n=1)内の次に移行す
    るため1をプラスして前記ステップS2とS3間に戻る
    ステップS9と、 前記ステップS6で整数倍値になればデータを記憶して
    いた区間(n)の断面形状を生成処理するプロセスに移
    行して区間(n)における管理集合の形の要素であるP
    x(t) の平均値(px_av)を求めるステップS10と、 当該平均値(px_av)情報をインデックスとする断面形
    状情報(Pw′(t) )を生成処理するステップS11
    と、 区間(n)における断面形状情報(Pw′(t) )を断面
    形状データとして所定処理のために送信するステップS
    12と、 次なるP(wt)を求めて次区間(n+1)に移行して
    前記ステップS1とS2間に戻るステップS13と、 を順次一貫ループすること、 を特徴とする請求項1,2,3又は4記載の加工作業ロ
    ボット制御方法。
  6. 【請求項6】ロボットマニピュレータと、前記ロボット
    マニピュレータの状態を測定する内界センサと、前記ロ
    ボットマニピュレータの手先部に保持された加工工具
    と、加工対象物から前記ロボットマニピュレータの所定
    部までの距離を測定する距離センサと、制御部とを備
    え、 前記制御部は、操作入力手段から入力された教示データ
    及びセンシング動作データを受信するマンーマシンイン
    タフェーイス部と、 前記加工工具を用いた作業の目標軌道を生成する作業軌
    道生成部と、 前記距離センサを用いたセンシングの目標軌道を生成す
    るセンシング軌道生成部と、 前記作業軌道生成部と前記センシング軌道生成部との出
    力データを合成して前記ロボットマニピュレータの目標
    軌道を生成するロボット動作軌道生成部と、 前記ロボット動作軌道生成部にて生成されたロボットマ
    ニピュレータの軌道データ、前記距離センサにて測定さ
    れた距離データ、及び前記内界センサにて測定された内
    界データを用いて、加工作業実行中に加工対象物表面の
    断面形状を生成する断面形状生成部とを有することを特
    徴とする加工作業ロボット装置。
  7. 【請求項7】前記センシング軌道生成部は、センシング
    の目標軌道を周期関数にて生成する手段を備えたことを
    特徴とする、請求項6記載の加工作業ロボット装置。
  8. 【請求項8】前記距離センサは、測定対象物に対して非
    接触で測定できる1次元距離センサとしたことを特徴と
    する、請求項6又は7記載の加工作業ロボット装置。
  9. 【請求項9】前記制御部は、マルチプロセッサで構成し
    たことを特徴とする、請求項6,7又は8記載の加工作
    業ロボット装置。
  10. 【請求項10】前記制御部は、各処理を実時間で並列に
    実行するオペレーティングシステムを組み込んだことを
    特徴とする、請求項6,7,8又は9記載の加工作業ロ
    ボット装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108247636A (zh) * 2018-01-24 2018-07-06 北京机械设备研究所 并联机器人闭环反馈控制方法、系统及存储介质
CN114555287A (zh) * 2019-10-18 2022-05-27 株式会社牧野铣床制作所 机床及生产系统

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