JPH0813230B2 - コンテナ用くん蒸方法およびその装置 - Google Patents

コンテナ用くん蒸方法およびその装置

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JPH0813230B2
JPH0813230B2 JP12203489A JP12203489A JPH0813230B2 JP H0813230 B2 JPH0813230 B2 JP H0813230B2 JP 12203489 A JP12203489 A JP 12203489A JP 12203489 A JP12203489 A JP 12203489A JP H0813230 B2 JPH0813230 B2 JP H0813230B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、コンテナ内に収容された貸物、例えば青果
物のくん蒸ガスによる処理に係り、特にコンテナ内に供
給するくん蒸ガスの漏れを防止するくん蒸方法および装
置に関する。
〔従来の技術〕
船舶、航空機などの輸送機関によって運ばれてくる青
果物などの輸入食料品には、法律に定められた害虫駆除
を目的とした規定の処理が義務付けられている。例え
ば、青酸ガスを用いたくん蒸処理では、1.8g/m3の濃度
で15分間を保持するように規定されており、その処理時
間は薬害防止のため30分以内で行われている。
従来のくん蒸処理は、青果物をコンテナからくん蒸倉
庫に移し替えて行うか、あるいはコンテナ本体ごと倉庫
に入れて行うかの方法が採られていた。また、コンテナ
にばら積みにされた穀物の場合は、くん蒸ガス配管を設
置した構造の特殊なコンテナによって行われている。
例えば、船から荷降ろしされたコンテナ詰めの青果物
は、トレーラによって港近くのくん蒸倉庫に選ばれ、そ
こでコンテナから倉庫に積み込まれ、規定濃度のくん蒸
ガスによる所定時間の処理が行なわれた後、再びコンテ
ナ詰めされて市場に出荷されている。
コンテナ本体ごと倉庫に入れて行う方法では、倉庫内
に搬入されたコンテナ内にガス供給パイプを配管し、こ
のガス供給パイプにコンテナ用撹拌ファンを接続する。
その後、庫内に投薬器から供給される規定量の青酸ガス
などのくん蒸ガスが投入される。くん蒸ガスは、庫内に
設置された撹拌ファンによって撹散され、数分後に均一
化される。この状態において、くん蒸ガスはコンテナ用
撹拌ファンの始動によってガス供給パイプを介してコン
テナの内部に強制的に送り込まれる。コンテナ内に放出
されたくん蒸ガスは、コンテナ後扉に向けて流れるが、
この流れによってコンテナの隅々まで行き渡る。コンテ
ナ用撹拌ファンは、庫内のくん蒸ガスをコンテナ内に循
環通風させてコンテナ内部のガス濃度を均一化し、この
状態で所定時間の処理が行われている。
上記両方式において、くん蒸処理が終了すると、排気
ファンが運転され、庫内に新鮮な外気が取り入れられ、
排ガスとの置換が行われる。排ガスは、除毒設備に送ら
れて処理される。
〔発明が解決しようとする課題〕
このように、従来方式では、密閉された倉庫内で処理
が行われることから倉庫自体の気密性が問題となる。く
ん蒸ガスが供給されると、その供給量に相当する体積増
加が系内に起る。すなわち、庫内はくん蒸ガスの供給に
より圧力が上昇し、外部へのガス漏洩の原因となる。し
たがって、人為的な操作ミスで密閉が不完全であった
り、また密閉部材の劣化や密閉構造の欠陥などによって
気密性が低下すると、ガスが外部に漏れるという問題が
あった。
ところで、青果物などの被くん蒸物の処理方式から見
ると、くん蒸倉庫に積付けて処理するものでは、コンテ
ナとくん蒸倉庫との間で行われる被くん蒸物の移替えに
要する時間を必要とし、かつその作業は被くん蒸物を損
傷させないように注意深く進めなければならないため
に、その作業性が悪いものであった。特に、青果物の場
合、上記作業時間の長さは鮮度に与える影響が大きく、
即価格に跳ね返るという問題があった。
また、コンテナ本体を倉庫に入れるものでは、倉庫内
に投入されたくん蒸ガスの一部がコンテナ内に供給され
るため、くん蒸ガスの利用効率が悪いものであった。
特に、コンテナによる場合では、コンテナ扉部、ケー
シング、あるいはリーファコンテナにおいては冷却装置
とコンテナ本体との接合部、さらにドレイン孔、均圧孔
などの気密が充分でなく、特に老朽化したコンテナでは
くん蒸ガスの漏洩が問題であった。
本発明の目的は、コンテナ単体でくん蒸処理を行うも
のであって、コンテナ内に供給するくん蒸ガスの漏洩が
防止できるくん蒸装置を提供することにある。
また他の目的は、くん蒸ユニットのコンテナへの取り
付け、取り外しを簡単かつ確実に行うことができるくん
蒸装置を提供することにある。
更に他の目的は、複数のコンテナの排ガスを一台の除
毒ユニットで処理することを可能としたくん蒸装置を提
供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
上記の目的を達成するため、本発明は開扉時のコンテ
ナ開口を気密扉で密閉した後、コンテナにくん蒸ガスを
投入してくん蒸処理するものである。
また、くん蒸ユニットの機枠に気密扉を可動自在に設
け、この気密扉を押圧機構によりコンテナ開口に押し付
けるようにくん蒸装置を構成したものである。
また、少なくともコンテナ内にくん蒸ガスを投入する
投薬器と、コンテナ開口を密閉する気密扉とが設けられ
たくん蒸ユニットと、コンテナ内のくん蒸ガスを処理す
る除毒ユニットとを備え、前記くん蒸ユニットは気密扉
側を、コンテナ開口に一致させてコンテナに固定するユ
ニット取付機構が設けられている。このユニット取付機
構には、コンテナの吊り金具に係合する係止部が設けら
れている。
更に、くん蒸ユニットはコンテナ内の排ガスを除毒ユ
ニットに送る排気管と、他のくん蒸ユニットの排気管と
を接続する連結管とからなる管系を備えている。
〔作用〕
コンテナ開口をくん蒸装置の気密扉で密閉した後、コ
ンテナにくん蒸ガスが投入されるので、くん蒸ガスが外
部に漏れず、くん蒸処理を高い信頼性のもとで行うこと
ができる。
船荷降しされたコンテナにくん蒸装置を直接連結して
くん蒸処理ができるため、船荷降しから出荷までの所要
時間が大巾に短縮される。
また、コンテナ開口にくん蒸ユニットを固定するユニ
ット取付機構が設けられているので、くん蒸ユニットの
取付作業が簡単となり、多数のコンテナに極めて容易に
対応することができる。
更に、くん蒸ユニットをコンテナの吊り金具を利用し
て固定するための係止部をロックピンやロック金具によ
り構成することにより、ユニット取付機構が簡単にな
り、かつくん蒸ユニットの取付け、取外しはロックピン
の吊り金具の孔への嵌め込み操作と、ロック金具と吊り
金具の孔との係合操作によって行うことができる。
[実施例] 以下、本発明の実施例を図面を参照しながら説明す
る。
第1図は、本発明のくん蒸装置のくん蒸ユニットの斜
視図である。図において、くん蒸ユニットは、コンテナ
1の扉1aを有するコンテナ開口2の周囲に当接する機枠
部分を有する機枠4を備え、前部機枠4Aには、荷物を出
し入れするコンテナ開口2を塞ぐ気密扉6が可動自在に
設けられている。また、機枠4の内側には、くん蒸ガス
を生成し、このくん蒸ガスをコンテナ1内に投入する投
薬器8、投入されたコンテナ内のくん蒸ガスを循環して
ガス濃度を均一化する循環ファン10、くん蒸ガス排出時
にコンテナ内に外気を取り入れ、コンテナに充満した排
ガスを後述の除毒ユニットに送出するための給排気系12
が設けられている。そして、気密扉6側の上部両側を構
成する上部機枠4B,4Cは、前方に突出した機枠延長部4D
を有し、この機枠延長部4Dには機枠4をコンテナ後部に
取付る際のガイド、位置決め、および係止などの機構が
設けられている。
底部機枠4Eには、くん蒸ユニットをホークリフトによ
り持ち上げるためのホーク差込部14が設けられており、
このホーク差込部は断面矩形の中空鋼管によって構成さ
れ、くん蒸ユニットを床上に置く際の脚台としても利用
される。また、上部機枠4B,4Cにはクレーンによって吊
り上げる際のフックを引掛けるフック係合部16が4カ所
に設けられている。
次に、機枠の内部の装置構成を第2図、第3図に基づ
いて説明する。
投薬器8は、くん蒸ガスとして青酸ガスHCN、臭化メ
タンCH3Brなどをガス化する気化器18、この気化器から
のガスにコンテナ内の空気を混合してくん蒸ガスとして
送る配管系20、およびくん蒸ガスをコンテナに投入する
投薬ファン22とから構成されている。
気化器18の出口には、ガス供給管24を介して投薬ファ
ン22の吸込側に接続されており、このガス供給管24の途
中には気密扉6に設けられた空気取入口26と投薬ファン
の吸込側とを空気取入管28で接続し、この空気取入管か
ら少量の空気を気化器側に送るバイパス管30が配設され
ている。バイパス管30により送られる空気は、気化器18
内に高濃度のくん蒸ガスが残留しないように、気化器18
内のくん蒸ガスを希釈置換する。
空気取入管28には、バイパス管接続部の下流に手動弁
32が設けられており、この手動弁の開度を調節すること
によりバイパス管30と弁32を通る空気量の比を調節す
る。
循環ファン10は、くん蒸ガスを気密扉下部に設けられ
た吸込口33から取り入れ、気密扉上部に設けられた送出
口34から吐き出すことによりコンテナの内部を循環さ
せ、ガス濃度の均一化を図るものである。
なお、投薬ファン22の吐出側は、投薬管36により循環
ファン10の吐出側の循環通風ダクト11に連通させて循環
空気流の中に投入するか、または第2図、第3図に鎖線
で示されているように、気密扉に設けられた投薬口38に
接続し、この投薬口からコンテナ内に供給するなどの構
成を適宜選択できる。
給排気系12は、気密扉に穿設された給気口40、排気口
42に給気管12A、排気管12Bの一端をそれぞれ固定し、両
管の他端を管支持部44によって可動自在に保持し、気密
扉の移動に追従できるように構成されている。管支持部
44は機枠4に取付けた支柱44A,44Bにローラ支持枠体46
を固定し、このローラ支持枠体に管体を上下方向から挟
み込むためのローラ48A,48Bが回転自在に設けられてい
る。なお、給気管12A、排気管12Bには、ガス排出に開か
れる給気弁50、排気弁52がそれぞれ設けられている。
気密管6は、前部機枠4Aの内側寸法より若干小さく形
成されており、この機枠内に移動自在に配設されてい
る。気密扉の下部には走行車輪54が取付けられており、
かつその両側部および上部には機枠に設けられたガイド
部56に案内されて転動するガイドローラ58が取付けられ
ている。
また機枠4には、油圧ユニット60が設置されており、
この油圧ユニットからの油圧によって作動する複数のシ
リンダ62が設蹴られ、このシリンダのピストン62aが気
密扉背面側に連結されている。くん蒸ユニットをコンテ
ナ開口2に取付けた後、シリンダを作動させると、気密
扉は第6図に示すように、シリンダのピストンの動きに
よってコンテナ開口方向に押され、コンテナ開口周囲に
当接した状態で押さえ付けられる。この時、気密扉のパ
ッキング64がコンテナ開口の周囲に当接して両者間の気
密が保たれる。
ユニット取付機構は、くん蒸ユニットをコンテナに固
定するもので、前部機枠4Aを構成する上部両側の機枠延
長部分4Dに設けられたガイド金具66とコンテナの吊り金
具3に係合するロックピン68とからなる上部係止部、お
よび一端にコンテナ側に係合するロック金具70を有し、
他端が機枠に回転自在に軸支された下部係止部とから構
成されている。
上部係止部は、第4図に示すように、両機枠延長部分
の下面にロックピンが穿設されており、このロックピン
間の距離はコンテナの上角部に取付けられた2つの吊り
金具に穿けられたクレーンのフック引掛孔5の孔間隔に
等しく設定されている。
ロックピン68は、前部機枠4Aより前方に位置してお
り、機枠がコンテナ開口の周囲に当接した状態で吊り金
具の孔5に一致するように設けられている。ロックピン
周囲の機枠には、コンテナの吊り金具の側縁3aに当接す
る末広がり状のガイド面66aを有するガイド金具66が固
着されている。
ガイド金具66は、一枚の金属板を鈍角に折曲し、この
折曲側を下にして機枠に固着する。このとき、両ガイド
金具のガイド面は互に機枠内側を向いており、この両ガ
イド面を形成する折り曲げ位置の距離が両吊り金具の外
側縁間の距離に略等しく設定されている。したがって、
第1図の矢印で示すように、ロックピン68を吊り金具3
の上方に位置させ、かつ前部機枠をコンテナ開口の周囲
に当接させた状態からくん蒸ユニットを下方に移動する
と、コンテナの側部方向のくん蒸ユニットのずれは、ガ
イド金具のガイド面66aと吊り金具の側縁3aとの協動作
用により修正され、確実にロックピン68を吊り金具の孔
5に係合させることができる。
下部係止部は、ロックピンを吊り金具の孔に嵌めた後
に操作され、くん蒸装置を固定する。すなわち、ロック
金具70を第3図に示す2点鎖線の位置から実線の位置に
回転させてコンテナ下部側面に設けられた吊り金具の孔
70に係合する。
次に、ユニット取付機構の他の実施例を第7図、第8
図を参照しながら説明する。
コンテナ開口に対向する前部機枠4Aには、コンテナの
引掛孔5aに係合するフック100が設けられている。この
フック100は、油圧シリンダ102のピストン先端に設けら
れており、油圧シリンダ102によって回転する。一方、
コンテナの吊り金具3には、気密扉6に対面する側にフ
ック100に係合する引掛孔5aが穿設されている。
本実施例では、くん蒸ユニットをフォークリフトによ
り持ち上げるか、あるいはクレーンで吊り上げてコンテ
ナ開口に位置合わせする。そして、くん蒸ユニットをコ
ンテナ開口方向に移動させて4本のフック100を吊り金
具3の引掛孔5a,7aに同時に挿入し、その後油圧シリン
ダ102を駆動し、フックを回転させて各引掛孔に係合す
る。
次に、除毒ユニットについて説明する。
第9図は、自動車72に搭載された除毒ユニットの傾斜
図である。図において、排気ファン74の吸込側には、排
気ダクト76を介してくん蒸ユニットの排気管12Bに接続
される。排気ファンの吐出側は、第1ダクト78を介して
燃焼炉80に、第2ダクト82を介して希釈部84にそれぞれ
連通されている。燃焼炉80では青酸ガスによる排ガスを
燃焼処理した後、第1排気口86から大気に放出する。希
釈部84では第2ダクトによって送られてくる臭化メタン
による排ガスに希釈ファン88からの空気を混ぜて希釈し
た後、第2排気口90から大気に放出する。なお、92,94
は、それぞれの排ガスを処理操作するための第1および
第2手動弁、96は制御盤、98は燃料タンク、110はバー
ナである。
第10図は、除毒ユニットに複数のくん蒸ユニットA,B
を接続する場合の排気系の配管構造を示すものである。
各くん蒸ユニットには、排気弁の上流側の排気管に接続
された連結管102,104を装備し、この連結管の両管端近
傍に連通弁106A,106B,108A,108Bが設けられている。例
えば、くん蒸ユニットBの排ガスをくん蒸ユニットAを
介して除毒ユニットに送る場合、くん蒸ユニットAの排
気管を除毒ユニットの排気ダクトに接続し、くん蒸ユニ
ットBの排気管の排気弁を閉じる。また、くん蒸ユニッ
トA,Bの連結管同士を接続管110によって連通し、その接
続管側の連通弁106B,108Aを開く、その後、除毒ユニッ
トを駆動すると、くん蒸ユニットBのくん蒸ガスは、く
ん蒸ユニットBの排気管から連結管、接続管を通してく
ん蒸ユニットAに送られ、このユニットの連結管を通っ
て排気管に流入し、くん蒸ユニットAのくん蒸ガスと共
に、除毒ユニットに送られる。
次に、上記くん蒸装置の作用を説明する。
くん蒸処理ヤードに運ばれてきたコンテナは、コンテ
ナ扉が開かれる。そして、ホークリフトにより運ばれた
くん蒸ユニットがコンテナ開口に一致させるようにして
取り付けられる。その後、油圧ユニットを始動して、油
圧シリンダを作動させると、気密扉は油圧シリンダのピ
ストンにより前方に動かされ、コンテナ開口を閉塞す
る。すなわち、気密扉は機枠の扉ガイト部に案内されて
コンテナ開口を塞ぐため、気密扉のパッキングがコンテ
ナ開口の周囲全面に確実に接触する。この状態におい
て、気密扉はその背面側から油圧シリンダの押圧力が作
用してコンテナ開口方向に押し付けられるので、コンテ
ナの気密性は一層保証される。
くん蒸ユニットをコンテナに取り付けた後、くん蒸ユ
ニットの排気管を除毒ユニットの排気ダクトに接続する
と、くん蒸処理の準備作業は終了する。そして、給気
弁、排気弁を閉じ、循環ファン、投薬ファンを始動し、
気化器を作動する。コンテナ内の空気は循環空気吸込口
から取り入れられ、循環ファンを介して送風口から吐き
出され、コンテナの内部を循環する。一方気化器は投薬
用空気吸込口から取り入れた空気をバイパス管を通して
気化器に送り、気化された投薬ガスに混合してくん蒸ガ
スを生成する。このくん蒸ガスは投薬ファンにより投薬
口または循環ダクトに投入する。コンテナの内部は循環
ファンにより空気が循環しているので、くん蒸ガスは気
流に乗って拡散され、数分後にガス濃度が均一化され
る。この状態で所定時間のくん蒸処理が行われる。
くん蒸処理が終了すると、循環ファンはそのまま運転
し、給気弁、排気弁が開らかれる。除毒ユニットの排気
ファンの始動によりコンテナ内の排ガスは排気口から排
気管、排気ダクトを通して排出される。その後、青酸ガ
スの場合には第1排気弁を開き、第2排気弁を閉じて第
1ダクトを通して燃焼炉に送られて処理される。一方臭
化メタンの場合には第1排気弁を閉じ、第2廃棄弁を開
き、希釈ファンを始動し、排気ファンから送られてくる
排ガスに外気を導入して希釈してから大気に放出され
る。
〔発明の効果〕
上述のとおり、本発明によれば、コンテナ開口がくん
蒸装置の気密扉で密閉された後、くん蒸ガスが投入され
るので、くん蒸ガスが外部に漏れず、くん蒸処理を高い
信頼性のもとで行うことができる。
船荷降しされたコンテナにくん蒸ユニットを直接連結
してくん蒸処理が行われるため、船荷降しから出荷まで
の所要時間が大巾に短縮される。
また、コンテナ開口にくん蒸ユニットを固定するユニ
ット取付機構が設けられているので、くん蒸ユニットの
取付作業が簡単となり、多数のコンテナに極めて容易に
対応することができる。
更に、コンテナの吊り金具を利用してくん蒸ユニット
を固定するように構成したので、コンテナ側にくん蒸ユ
ニットを取り付けるための特別な手段を必要としないか
ら、ユニット取付機構が簡単になり、しかもユニット取
付機構をロックピンやロック金具で構成することによ
り、くん蒸ユニットの取り付け、取り外しが容易にでき
るから、くん蒸ユニットの取扱性が良くなり、作業能率
が向上する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明のくん蒸装置を構成するくん蒸ユニット
の斜視図、第2図は第1図に示すくん蒸ユニットの正面
図、第3図は第2図A−A線断面図、第4図は第2図B
−B線方向の側面図、第5図は第1図A部の拡大斜視
図、第6図はコンテナ開口を気密扉で閉塞したときの状
態を説明する図、第7図はくん蒸ユニットの取付機構の
他の実施例を示す斜視図、第8図は第7図に示すユニッ
ト取付機構の作用を説明する図、第9図は除毒ユニット
の斜視図、第10図は複数のくん蒸ユニットの排ガス処理
を一つの除毒ユニットで行う場合の排気系の模式図であ
る。 1……コンテナ、2……コンテナ開口、3……吊り金
具、4……機枠、6……機密扉、8……投薬器、10……
循環ファン、12……給排気系、22……投薬ファン、60…
…油圧ユニット、62……シリンダ、66……ガイド金具、
68……ロックピン、70……ロック金具。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】開扉時のコンテナ開口を気密扉で密閉した
    後、該コンテナにくん蒸ガスを投入してくん蒸処理を行
    うコンテナ用くん蒸方法。
  2. 【請求項2】少なくともコンテナ内にくん蒸ガスを投入
    する投薬器と、コンテナ開口を密閉する気密扉とが設け
    られたくん蒸ユニットと、コンテナ内のくん蒸ガスを処
    理する除毒ユニットとを備え、前記くん蒸ユニットは気
    密扉側を、コンテナ開口に一致させてコンテナに固定す
    るユニット取付機構が設けられていることを特徴とする
    コンテナ用くん蒸装置。
  3. 【請求項3】コンテナの吊り金具に係合する係止部が設
    けられたユニット取付機構である請求項2記載のコンテ
    ナ用くん蒸装置。
  4. 【請求項4】係止部がコンテナの上部吊り金具の孔に嵌
    入されるロックピンと該ロックピンを前記孔に導く案内
    体で構成された請求項3記載のコンテナ用くん蒸装置。
  5. 【請求項5】案内体が上部吊り金具の側縁に当接しなが
    らロックピンを吊り金具の孔に導く傾斜面を有する板状
    金具により構成された請求項4記載のコンテナ用くん蒸
    装置。
  6. 【請求項6】機枠に可動自在に気密扉を設け、コンテナ
    開口を閉じた気密扉をコンテナ開口に押し付ける押圧機
    構が設けられたくん蒸ユニットである請求項2記載のコ
    ンテナ用くん蒸装置。
  7. 【請求項7】コンテナ内の排ガスを除毒ユニットに送る
    排気管と、該排気管に連通され、他のくん蒸ユニットの
    排気管とを接続する連結管とからなる管系を備えている
    くん蒸ユニットである請求項2記載のコンテナ用くん蒸
    装置。
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