JPH08132087A - 下水処理施設の改築方法 - Google Patents

下水処理施設の改築方法

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JPH08132087A
JPH08132087A JP6302964A JP30296494A JPH08132087A JP H08132087 A JPH08132087 A JP H08132087A JP 6302964 A JP6302964 A JP 6302964A JP 30296494 A JP30296494 A JP 30296494A JP H08132087 A JPH08132087 A JP H08132087A
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静郎 佐々木
Daijiro Tanabe
大次郎 田辺
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    • Y02W10/10Biological treatment of water, waste water, or sewage

Abstract

(57)【要約】 【目的】 代替施設用の空地がなく、下水の処理能力に
も余裕がない場合の合理的な改築方法を提供する。 【構成】 先ず、既存の3系列の曝気槽ATを酸素式曝
気槽OATに変更し、この変更により、最初沈澱池Pを
使用する必要がなくなるので、下水を最初沈澱池Pを経
由せずに、直接曝気槽OATに導入して下水処理を行
う。次に、最初沈澱池Pが設けられていた場所は空きス
ペースとなるので、ここに下水処理施設を1系列構築す
る。構築する施設は改築工事期間中、代替的に設置する
施設でもよいし、恒久的に設置する施設でもよい。続い
て、上記改築した1系列の施設で下水処理を行いなが
ら、これまで下水処理を行っていた老朽化した施設の改
築に取りかかる。最後に、老朽化した3系列の酸素式曝
気槽OATと最終沈澱池Fを改築したら、前記代替処理
施設を解体し撤去する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主として最初沈澱池、
曝気槽および最終沈澱池からなる活性汚泥法による下水
処理施設の改築方法に関するものである。
【0002】
【従来技術とその問題点】下水道事業に早期に着手した
都市においては、供用開始して50年以上経過した処理
施設が増加しており、これらの処理場では機械電気設備
だけでなく土木建築施設においても老朽化が著しく、維
持管理費の増大を招いている。また、経過年数50年以
下の下水処理場でも、高度処理の必要性により、あるい
は腐食等の原因により、改築の要請が増加しつつある。
一般に、老朽化した下水道施設を改築するに当たって重
要なことは、下水道施設としての機能を損なうことなく
改築工事を進めなければならないことである。改築期間
中、その代替施設が問題となるが、とりわけ下水処理施
設における代替施設が大きな問題となっている。
【0003】現在、下水処理場における水処理方式は活
性汚泥法が主流となっている。図5は活性汚泥法による
下水処理場の主要な部分の概略断面図であり、最初沈澱
池P、曝気槽ATおよび最終沈澱池Fからなる処理系が
示されている。図5において、図示してないポンプ場か
ら分配槽を経て最初沈澱池Pに導入された被処理水は、
ここで比較的沈澱し易い固形物と上澄水とに分離され、
同時にごみや油等の水面に浮上したスカムも分離され
る。沈澱した固形物は汚泥として池底からポンプで引き
抜き、汚泥処理施設へ送られる。最初沈澱池Pにおける
被処理水の滞留時間は約2時間程度である。
【0004】曝気槽AT(エアレーションタンク)と呼
ばれる水槽内には空気が送り込まれ、好気性の微生物の
働きを利用して下水中の汚濁成分を吸着、分解する。曝
気槽ATにおける被処理水の滞留時間は6〜8時間であ
る。最終沈澱池Fでは、曝気槽ATから流出してきた微
生物を含む混合液を2時間程度かけて沈澱させ、上澄水
を消毒し処理水として河川等に放流する。最終沈澱池F
で沈澱した汚泥には多くの微生物が含まれており、その
一部は微生物群として曝気槽ATに返送され、残汚泥は
余剰汚泥として汚泥処理施設へ送られる。
【0005】上記した下水処理場における水処理は、通
常、複数の系列で運転されており、従って、これらの水
処理施設の容量に余裕がある場合には、1系列分の処理
すべき下水を他の系列に振り分けて、1系列ずつ逐次改
築を行うことができる。また、下水処理場の用地に余裕
がある場合には、その場所に代替施設を設置して施設の
改築を行うことができる。例えば、用地に関しては1系
列分の余裕がなくとも最初沈澱池を1基仮設できる程度
のスペースがあれば、地上または地下に重層式の処理施
設を1系列構築することにより、既存の処理系列を解体
し、改築することは不可能ではない。しかしながら、当
該改築方法は工事費用が極端に嵩むと共に、ポンプ圧送
等の維持管理費も高騰するという問題点を有している。
【0006】従って、特に、容量および用地の双方に余
裕がない場合には、前記した方法を採用することはでき
ず、解決策が待たれている。
【0007】
【発明の目的】この発明は、最初沈澱池、曝気槽および
最終沈澱池からなる処理系を複数列備えた下水処理施設
において、特に、代替施設用の空地がなく、下水の処理
能力にも余裕がない場合の合理的な改築方法を提供する
ことを目的とするものである。
【0008】
【構成】本発明は、曝気槽に供給する空気を高濃度の酸
素に代え、下水を最初沈澱池を経由せずに直接曝気槽に
導入して下水処理を行いつつ、最初沈澱池位置に改築施
設を構築し、次いで、この改築施設で下水処理を行いつ
つ、下水処理に供しない施設を順次改築していくことを
特徴とするものである。
【0009】また、本発明は、改築すべき曝気槽以外の
曝気槽の処理能力を高め、当該曝気槽で処理した下水を
最終沈澱池に振り分けて下水処理を行いつつ、1系列の
最初沈澱池と曝気槽を改築し、次いで、改築済の施設で
下水処理を行いつつ、下水処理に供しない施設を順次改
築していくことを特徴とするものである。前記曝気槽の
処理能力を高める方法としては、曝気槽中に固定化微生
物を導入する方法、または、曝気槽中に高濃度の酸素を
導入する方法が望ましい。
【0010】更に、本発明は、改築すべき曝気槽以外の
曝気槽に供給する空気を高濃度の酸素に代え、下水を最
初沈澱池を経由せずに直接当該曝気槽に導入した後、最
終沈澱池と最初沈澱池とに分流して下水処理を行いつ
つ、1系列の最初沈澱池、曝気槽および最終沈澱池を改
築し、次いで、改築済の施設で下水処理を行いつつ、下
水処理に供しない施設を順次改築していくことを特徴と
するものである。
【0011】また、本発明は、改築すべき曝気槽以外の
曝気槽に供給する空気を高濃度の酸素に代え、下水を最
初沈澱池を経由せずに直接当該曝気槽に導入した後、最
終沈澱池、最初沈澱池の順に流して下水処理を行いつ
つ、1系列の最初沈澱池、曝気槽および最終沈澱池を改
築し、次いで、改築済の施設で下水処理を行いつつ、下
水処理に供しない施設を順次改築していくことを特徴と
するものである。
【0012】
【作用】曝気槽中に高濃度の酸素を導入したり、また
は、固定化微生物を導入することによって曝気槽の処理
能力を促進する。また、曝気槽から排出される被処理水
の流出経路を工夫することにより最終沈澱池における沈
澱分離能力を増強する。而して、施設の現状処理能力を
確保しながら、老朽化した施設を順次改築する。老朽化
した施設を改築したら、前記代替処理施設は解体し撤去
する。あるいは、当該処理施設を恒久施設とすることに
より下水処理場の処理能力の増強を図ってもよい。
【0013】
【実施例】図6は、標準活性汚泥法による下水処理施設
の代表的な配置図を示しており、最初沈澱池P、曝気槽
ATおよび最終沈澱池Fからなる処理系が並列的に複数
列設置されている。以下、この3系列の下水処理施設を
改築する場合を例にとって、本発明の下水処理施設の改
築方法を説明する。
【0014】図1は、本発明による改築方法の好適な実
施例を示す平面配置図であり、この実施例では、改築工
事の期間中、酸素式活性汚泥法を利用するものである。
図7は、酸素式活性汚泥法のフローシートであり、同法
は、前記した標準活性汚泥法の空気の代わりに90%〜
95%という高濃度の酸素を用いるものであり、次のよ
うな特徴を有している。
【0015】(1)標準活性汚泥法の1/2程度のエア
レーション時間で、被処理水のBOD、SS、COD及
び透視度とも、標準活性汚泥法と同程度のものが得られ
る。 (2)MLSS(曝気槽内の好気性微生物の量)を、標
準活性汚泥法の2倍以上に維持することができ、BOD
容積負荷を1.0〜2.0kg/m3 ・日、BOD−S
S負荷を0.3〜0.6kg/SSkg・日で運転する
ことができる。これは、曝気槽の体積を標準活性汚泥法
より小型化できることを意味しており、同一のBOD除
去であれば、1/3程度とすることができる。
【0016】(3)水質条件等にもよるが、例えば、小
規模下水処理場向け等の場合には、最初沈澱池を省略す
ることもできる。 (4)汚泥の沈降性が良好であるため、最終沈澱池の運
転が容易である。また、余剰汚泥の発生量は標準活性汚
泥法に比べて一般に少ない。 (5)曝気槽を密閉式とすれば、泡や飛沫によって周辺
の環境を損なうことがなく、また、排ガス量も少なく、
臭気ガスの殆どが酸化分解されるため、臭気による2次
公害を防止できる。
【0017】そこで先ず、図1(a)に示すように、既
存の3系列の曝気槽ATを酸素式曝気槽OATに変更す
る。そのためには、酸素発生装置OG及び撹拌機Mが必
要となるが、曝気槽ATの構造体や曝気用配管は既存の
ものがそのまま使用可能であるから、経済的である。な
お、供給した酸素の有効利用を図るためにタンクを密閉
式とする場合には、酸素式曝気槽OATの頂部を覆蓋
し、タンクに複数の仕切りを設けるとともに、排ガスの
引き抜き装置を設置する。酸素式活性汚泥法への変更に
より、最初沈澱池Pを使用する必要がなくなるので、下
水を最初沈澱池Pを経由せずに、直接曝気槽OATに導
入して下水処理を行う。
【0018】最初沈澱池Pが設けられていた場所、即
ち、図1(a)において、一点鎖線で囲まれた部分は空
きスペースとなるので、ここに下水処理施設を1系列構
築する。構築する施設は改築工事期間中、代替的に設置
する施設でもよいし、恒久的に設置する施設でもよい。
この実施例では、酸素式活性汚泥法による処理施設を構
築すべく、1系列の酸素式曝気槽OATおよび最終沈澱
池Fを築造した(図1(b))。
【0019】次に、図1(c)に示すように、上記改築
した1系列の施設で下水処理を行いながら、これまで下
水処理を行っていた老朽化した施設(一点鎖線で囲まれ
た部分)の改築に取りかかる。このように、改築済の施
設で下水処理を行いながら、老朽化した施設(酸素式曝
気槽OATおよび最終沈澱池F)を順次改築していくこ
とにより、全体の下水処理施設を更新・改築することが
できる。
【0020】本実施例では、標準活性汚泥法による老朽
化した処理施設を酸素式活性汚泥法による処理施設に改
築したものであるが、改築後の下水処理施設はこれに限
られず、例えば、標準活性汚泥法による深層式処理施
設、または、最初沈澱池、曝気槽および最終沈澱池を地
上にまたは地下に重層式に設置する処理施設、さらに、
後述する固定化微生物を利用する処理施設などとするこ
ともできる。但し、酸素式活性汚泥法は上述したように
高負荷運転ができ、更に、所要敷地面積が少なくて済む
から、容量、用地とも余裕がない処理場の改築には有効
な方法である。
【0021】老朽化した3系列の酸素式曝気槽OATと
最終沈澱池Fを改築したら、前記代替処理施設を解体し
撤去する。この跡地は他の施設の用地や空き地として利
用することができる。勿論、当該処理施設を恒久施設と
することにより4系列を構築し、下水処理場の処理能力
の増強を図ってもよい。
【0022】図2は本発明の別の実施例を説明するため
の下水処理施設の平面図であり、この実施例では最初に
改築しようとする1系列を除いた2系列の処理能力をそ
れぞれ1.5倍に高めることにより、改築設備を運転し
なくとも現有処理能力を暫定的に確保するものである。
このため、現有の曝気槽ATの中、2基を処理能力が促
進された曝気槽AATに変更し、かつ、この曝気槽AA
Tから流出する被処理水を3基の最終沈澱池Fに適宜振
り分けて下水処理を行う。ここで、曝気槽ATの処理能
力を促進する方法としては、前記酸素式曝気槽に変更し
てもよいし、あるいは、曝気槽中に固定化微生物を導入
することによって行ってもよい。
【0023】本発明において、固定化微生物を利用する
活性汚泥法とは、下水中の有機汚濁成分を吸着、分解す
る微生物を、ポリアクリルアミド、ポリビニルアルコー
ル、砂、活性炭、シリカゲル、モレキュラーシーブ、ア
ルミナその他のセラミックス、などの不溶性の担体に、
共有結合力や物理的吸着力により固定化したり(担体結
合法)、あるいは、寒天、アルギン酸カルシウム、カラ
ギーナン、ポリアクリルアミド、ポリウレタンなどに前
記微生物を閉じ込めたものを(包括法)、曝気槽中に導
入することによって、その曝気槽の処理能力を促進する
方法をいう。
【0024】本実施例では、上述のように現状処理能力
を確保しながら、下水処理に供しない施設(図2(a)
において、一点鎖線で囲まれた部分)を改築する。図2
(b)は、この部分に、最初沈澱池P、曝気槽ATおよ
び最終沈澱池Fからなる処理系を1系列構築したことを
示しており、この処理系は改築前の1系列の1.5倍の
処理能力を有している。
【0025】次いで、図2(b)に示すように、改築し
た1系列(処理能力:1.5倍)と既存の1系列(処理
能力:1.5倍)とを運転して、現状処理能力を確保し
ながら、残りの老朽化した施設(一点鎖線で囲まれた部
分)の改築に取りかかる。
【0026】図2(c)は、改築終了後の処理施設の配
置図であり、1系列の処理能力が従前の1.5倍に増強
された標準活性汚泥法による処理施設が2系列構築され
ることにより、処理場は改築前と同等の処理能力を有す
ることになる。なお、改築後の処理施設は、酸素式活性
汚泥法や固定化微生物を利用する処理施設であってもよ
い。また、同図(c)において、点線部のスペースは空
き地となるから、適当な用途に利用可能である。
【0027】図3は、酸素式活性汚泥法を利用した別の
実施例を説明するための下水処理施設の平面図であり、
既存系列の処理能力を1.5倍に増強する点では図2に
示す実施例と轍を一にする。即ち、既存の2系列の曝気
槽ATを酸素式曝気槽OATに変更すると共に、酸素式
曝気槽OATから流出する微生物を含有した混合液の沈
澱分離能力の増強方法として、該混合液を既存の最終沈
澱池Fと最初沈澱池Pとに各施設の水面積に比例して分
流する。この実施例は、最初沈澱池Pと最終沈澱池Fの
構造が殆ど変わらず、また、整流板、スカム除去装置、
汚泥掻き寄せ機などの付帯施設も共通していることから
このような運転プロセスを採用したものである。
【0028】本実施例では、1.5倍に増強した既存の
2系列を運転しながら、下水処理に供しない施設(図
3、一点鎖線で囲まれた部分)を改築し、その後、前記
実施例と同様に、残りの老朽化した施設を順次改築す
る。
【0029】図4に示す実施例も、図3に示す実施例と
同様に酸素式活性汚泥法を利用して処理能力を促進させ
る実施例であり、酸素式曝気槽OATから流出する微生
物を含有した混合液を、既存の最終沈澱池Fを経て、最
初沈澱池Pの順に流して混合液の沈澱分離を行うもので
ある。本実施例でも、ほぼ1.5倍に増強した既存の2
系列を運転しながら、下水処理に供しない施設(図4、
一点鎖線で囲まれた部分)を改築し、その後、前記実施
例と同様に、残りの老朽化した施設を順次改築する。
【0030】
【発明の効果】この発明によれば、最初沈澱池、曝気槽
および最終沈澱池からなる処理系を複数列備えた下水処
理施設において、代替施設用の空地がなく、下水の処理
能力にも余裕がない場合においても、当該施設の更新、
改築が可能となる。即ち、代替施設を設置するための用
地を確保する必要もなく、また、処理系列を段階的に改
築することにより、既存の曝気槽や沈澱池を有効に活用
することができ、施工性、経済性、および工期のいずれ
の点においても優れている。
【0031】請求項1に記載された発明は、曝気槽およ
び最終沈澱池については改築前の系列をそのまま利用し
て、改築工事のために処理施設の1系列を運転停止する
ことがないから、安定した下水処理を行うことができ
る。
【0032】請求項2に記載された発明は、処理能力を
促進した曝気槽から流出する被処理水を複数の最終沈澱
池に適宜振り分けることのできる配管設備を設置するだ
けで済むので、施工が容易で経済的であるという優れた
効果を有している。
【0033】請求項3に記載された発明は、請求項2に
記載された発明における処理能力促進のために、曝気槽
中に材料費が安価な固定化微生物を導入するだけで達成
可能であり、特に、施工性、経済性、および工期に優れ
ている。
【0034】請求項4に記載された発明は、請求項2に
記載された発明における処理能力促進のために、高効率
処理方法として実績のある酸素式活性汚泥法を導入して
いることから、極めて信頼性が高い。
【0035】請求項5に記載された発明は、最初沈澱
池、曝気槽および最終沈澱池からなる1系列を改築対象
施設とすることから、改築面積が大きく施工が容易とな
るとともに、曝気槽から流出する被処理水を最終沈澱池
と最初沈澱池の水面積に比例して分流するため、沈澱分
離効果が高く、安定した処理を行うことができる。
【0036】請求項6に記載された発明は、請求項5に
記載された発明と同じく、改築面積を大きくとることが
できるとともに、被処理水を最終沈澱池から最初沈澱池
の順に流す配管設備を設置するだけでよく、施工性と経
済性に優れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による改築方法の好適な実施例を示す平
面配置図である。
【図2】本発明の別の改築方法を示す下水処理施設の平
面図である。
【図3】酸素式活性汚泥法を利用する別の実施例を示す
下水処理施設の平面図である。
【図4】酸素式活性汚泥法を利用する他の実施例を示す
下水処理施設の平面図である。
【図5】活性汚泥法による下水処理場の主要部の断面図
である。
【図6】標準活性汚泥法による下水処理施設の代表的な
平面配置図である。
【図7】代表的な酸素式活性汚泥法のフローシートであ
る。
【符号の説明】
P 最初沈澱池 AT 曝気槽 OAT 酸素式曝気槽 AAT 促進型曝気槽 F 最終沈澱池 OG 酸素発生装置 M 撹拌機
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐々木 静郎 茨城県つくば市大字鬼ヶ窪字下山1043番1 株式会社熊谷組技術研究所内 (72)発明者 田辺 大次郎 東京都新宿区津久戸町2番1号 株式会社 熊谷組東京本社内 (72)発明者 石田 良平 茨城県つくば市大字鬼ヶ窪字下山1043番1 株式会社熊谷組技術研究所内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 最初沈殿池、曝気槽および最終沈澱池か
    らなる処理系を複数列備えた下水処理施設の改築方法に
    おいて、曝気槽に供給する空気を高濃度の酸素に代え、
    下水を最初沈澱池を経由せずに直接曝気槽に導入して下
    水処理を行いつつ、該最初沈澱池位置に改築施設を構築
    し、次いで、該改築施設で下水処理を行いつつ、下水処
    理に供しない施設を順次改築していくことを特徴とする
    下水処理施設の改築方法。
  2. 【請求項2】 最初沈澱池、曝気槽および最終沈澱池か
    らなる処理系を複数列備えた下水処理施設の改築方法に
    おいて、改築すべき曝気槽以外の曝気槽の処理能力を高
    め、当該曝気槽で処理した下水を最終沈澱池に振り分け
    て下水処理を行いつつ、1系列の最初沈澱池と曝気槽を
    改築し、次いで、改築済の施設で下水処理を行いつつ、
    下水処理に供しない施設を順次改築していくことを特徴
    とする下水処理施設の改築方法。
  3. 【請求項3】 前記曝気槽中に固定化微生物を導入する
    ことにより曝気槽の処理能力を高めた請求項2記載の下
    水処理施設の改築方法。
  4. 【請求項4】 前記曝気槽中に高濃度の酸素を導入する
    ことにより曝気槽の処理能力を高めた請求項2記載の下
    水処理施設の改築方法。
  5. 【請求項5】 最初沈澱池、曝気槽および最終沈澱池か
    らなる処理系を複数列備えた下水処理施設の改築方法に
    おいて、改築すべき曝気槽以外の曝気槽に供給する空気
    を高濃度の酸素に代え、下水を最初沈澱池を経由せずに
    直接当該曝気槽に導入した後、最終沈澱池と最初沈澱池
    とに分流して下水処理を行いつつ、1系列の最初沈澱
    池、曝気槽および最終沈澱池を改築し、次いで、改築済
    の施設で下水処理を行いつつ、下水処理に供しない施設
    を順次改築していくことを特徴とする下水処理施設の改
    築方法。
  6. 【請求項6】 最初沈澱池、曝気槽および最終沈澱池か
    らなる処理系を複数列備えた下水処理施設の改築方法に
    おいて、改築すべき曝気槽以外の曝気槽に供給する空気
    を高濃度の酸素に代え、下水を最初沈澱池を経由せずに
    直接当該曝気槽に導入した後、最終沈澱池、最初沈澱池
    の順に流して下水処理を行いつつ、1系列の最初沈澱
    池、曝気槽および最終沈澱池を改築し、次いで、改築済
    の施設で下水処理を行いつつ、下水処理に供しない施設
    を順次改築していくことを特徴とする下水処理施設の改
    築方法。
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