JPH08131963A - 振動インクライン選別装置 - Google Patents

振動インクライン選別装置

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JPH08131963A
JPH08131963A JP29386994A JP29386994A JPH08131963A JP H08131963 A JPH08131963 A JP H08131963A JP 29386994 A JP29386994 A JP 29386994A JP 29386994 A JP29386994 A JP 29386994A JP H08131963 A JPH08131963 A JP H08131963A
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ascending
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belt conveyor
vibrating
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JP29386994A
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English (en)
Inventor
Masahiro Takeda
雅宏 武田
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Shinko Electric Co Ltd
Original Assignee
Shinko Electric Co Ltd
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Publication date
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W30/00Technologies for solid waste management
    • Y02W30/50Reuse, recycling or recovery technologies
    • Y02W30/62Plastics recycling; Rubber recycling

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  • Sorting Of Articles (AREA)
  • Combined Means For Separation Of Solids (AREA)
  • Processing And Handling Of Plastics And Other Materials For Molding In General (AREA)
  • Separation, Recovery Or Treatment Of Waste Materials Containing Plastics (AREA)

Abstract

(57)【要約】 [目的] 重量の異なる成分からなる混合系を比較的重
量の大きい成分と比較的重量の小さい成分とに分離する
ための簡便な選別装置を提供すること。 [構成] 搬送方向の一側方へ傾斜し、搬送方向へ直線
振動される上行ベルト400aの傾斜上端側の側縁部の
表面に垂下されて搬送方向と同一方向に走行し、かつ上
行ベルト300aの傾斜を滑落し転落する比較的重量の
大きい成分によって屈曲される走行暖簾330を設け
る。比較的重量の大きい成分は走行暖簾330をくぐり
抜け、比較的重量の小さい成分は走行暖簾330をくぐ
り抜けることができずに上行ベルト300aの下流端へ
排出される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は重量の異なる成分からな
る混合系を比較的重量の大きい成分と比較的重量の小さ
い成分とに分離するための簡便な選別装置を提供するこ
とを目的とする。
【0002】
【従来の技術及びその問題点】各家庭や公共施設から出
させる資源ゴミとしてのガラスビン、金属缶は主として
プラスチックフィルムの袋に入った状態で収集され、選
別処理工場に搬入されて破袋された後、先ず袋とされて
いたフィルム・シート類が取り除かれ、次いで風力選別
によって重いガラスビンと軽い金属缶とに分離されるの
が一般である。この後、ガラスビンは5種に色選別さ
れ、金属缶は磁力選別されてスチール缶とアルミニウム
缶とに分離される。このプロセスの選別装置については
本出願人の出願による特願平6−95669号「シート
類分離装置」や特願平6−126955号「金属缶のロ
ールプレス機」等に示されているが、各選別分離の工程
毎に異なった装置機器を使用するので、全体としてやや
大掛りな設備となっている。又、上記において大きく破
袋されたフィルム・シート類は取り除かれるが、ガラス
ビンや金属缶には、なお小片のフィルム・シート屑が残
るので、これらの除去も必要である。これらの事情のた
めに、これ迄とは異なる簡便なプロセスや選別手段が望
まれている。
【0003】なお、各種ゴミからの有価物の選別に関
し、公表特許公報昭和61年501685号公報に係る
「特に家ごみ、営業ごみ、粗大ごみ、乾燥ごみ及び/又
は問題物質及び危険物質から有価物質を選別するための
仕分け装置」において、仕分け設備に組み込まれる3種
の仕分け機械が例示されている。これらを従来例として
以下に説明する。
【0004】第1従来例としての仕分け機械14は図9
に示す側面図、図10に示す平面図に見られるように、
搬送方向23への上り傾斜で一側方への下り傾斜の搬送
平面25を有するコンベアベルト24が振動装置28に
よって軽く振動され、その下方に位置して搬送方向に上
昇するコンベアベルト27が配設されている。コンベア
ベルト24にはその縦縁に対して斜めに、コンベアベル
ト27に面した領域にチエンカーテン形状の掴みカーテ
ン29が配置されている。そして、コンベアベルト24
の上流部分に供給される混合物のうち、比較的軽い部分
(例えば紙)32は掴みカーテン29に抑留されてコン
ベアベルト24に乗ったまま搬送され、重い部分(例え
ば瓶)33は掴みカーテン29を通って滑落しコンベア
ベルト27に補集されて下流端から落下する。なお、コ
ンベアベルト27の下流端部のブラシ車30は比較的軽
い部分32をはね飛ばすためのものである。この仕分け
機械14では選別するための掴みカーテン29が静止し
ているので、搬送方向23に対して斜めに配置されてい
るとはいえ、比較的軽い部分(例えば紙)32によって
閉塞され易いという欠点がある。又、振動装置28がど
のように取り付けられているかは明示されておらず、図
9からも読み取りにくいが、コンベアベルト24を直接
に振動させているように見受けられる。
【0005】第2従来例の仕分け機械34は、側面図で
ある図11、平面図である図12に示されるように、搬
送平面35が水平面と0度〜90度の角度に傾斜されて
搬送方向36を有し、搬送平面35に突入するピン38
を備えて循環するローラチエンとしての4つの搬送手段
37が搬送方向36と交差して設けられており、搬送平
面35の端部には搬送手段37の端部が刃状に突出し、
その下方には別の搬送装置42が配設されている。それ
ぞれの搬送手段37の手前の偏向装置46は混合物をジ
ャンプさせるためのものである。そして、搬送平面35
の上流部分に供給される混合物のうち、後工程での篩別
機を目詰りさせるひも、ベルト、ストッキング等はピン
38に掴まれて選別品40として排出され、重い部分が
重力によって選別品39として取り出される。本来は選
別品39となるべきであるが、ひも、ベルト、ストッキ
ング等に引き込まれた粗大な部分は搬送装置42へ落下
し選別品39とまとめることも可能となっている。な
お、この仕分け機械34には振動は必ずしも必要でない
とされている。この仕分け機械34には搬送方向36と
交差する搬送手段37として循環する4つのローラチエ
ンが一つの搬送平面35に設けられているが、このロー
ラチエンは搬送平面35に突入させたピン38を循環し
て走らせるためのものであり、チエンカーテンの如きを
走行させているのではない。又、ピン38はひも、ベル
ト、ストッキング等を掴むためのものであり、重量によ
る選別を行なうものではない。
【0006】第3従来例としての図13に側面図を示す
仕分け機械50は搬送装置52が搬送方向51を向いて
ほぼ3度の角度で上昇し、その搬送平面53を一側方へ
ほぼ40度に傾斜させている。又、搬送装置52と平行
にコンベアベルト54が配置され、仕分け機械50の下
流端部にはコンベアベルト73が配置されている。更に
は、搬送平面53上に循環するチエンカーテン56、5
7が搬送装置52の縦軸線58に対して互いに逆方向に
斜交して設けられており、それぞれは端部において矢印
68、矢印71の方向に回転している。そして投入ベル
ト55から搬送装置52へ供給される紙の混合物のう
ち、くしゃくしゃに丸められた新聞紙、包装紙等はチエ
ンカーテン56、57に沿って搬送されて下流端からコ
ンベアベルト73へ移行され、平面状の新聞紙、カタロ
グ等の比較的重い紙は搬送平面53の傾斜に従って矢印
72の方へ滑動し、チエンカーテン56、57を通って
コンベアベルト54に達する。なお、この仕分け機械5
0には振動装置は取り付けられていない。
【0007】仕分け機械50は搬送平面53上で循環す
るチエンカーテン56、57によって軽量かつ立体的に
かさばった紙と比較的重い面上の紙とを選別分離してい
るが、このことは重量的な選別というよりはむしろ形状
的な選別に近い。又、搬送方向51と同一方向に走行す
るチエンカーテン57の往行チエンカーテンと逆方向に
走る復行チエンカーテンとが近接して搬送平面53上で
循環しているので、選別対象が金属缶であるような場
合、チエンカーテン57内で傾斜に沿った滑落が円滑に
起こらずに閉じ込められるものが発生する。
【0008】
【発明が解決しようとする問題点】本発明は上述の問題
に鑑みてなされ、重量の異なる成分からなる混合系を比
較的重量の大きい成分と比較的重量の小さい成分とに分
離し得る選別装置を提供することを目的とする。
【0009】
【問題点を解決するための手段】以上の目的は、搬送方
向の一側方への傾斜を有して重量の異なる成分の混合系
を搬送するベルトコンベヤと、該ベルトコンベヤの上行
ベルトの下面に接触して配設され前記上行ベルトに前記
搬送方向と同一方向への移送力を与える直線振動力を与
える加振体と、前記上行ベルトの傾斜を滑落または転落
する比較的重量の大きい成分によって屈曲される剛性を
有し、前記上行ベルトの側縁部の表面に垂下されて前記
搬送方向と同一方向へ走行し前記側縁部の外側を跳ね上
げられた状態で戻って回転する走行暖簾とからなる少な
くとも一つのユニットを備えた振動インクライン選別装
置であって、前記ベルトコンベヤへ供給される前記混合
系中の前記比較的重量の大きい成分は前記上行ベルトの
傾斜に沿って滑落または転落して前記走行暖簾をくぐり
抜け、比較的重量の小さい成分は前記走行暖簾をくぐり
抜けることができずに残留して下流端へ搬送されること
により、前記比較的重量の大きい成分と前記比較的重量
の小さい成分とが選別されることを特徴とする振動イン
クライン選別装置、によって達成される。
【0010】
【作用】重量の異なる成分からなる混合系は搬送方向の
一側方へ傾斜するベルトコンベヤの上行ベルト面で、上
行ベルトの下面に接触する加振体によって搬送方向と同
一方向への直線振動を受けて、長手形状の成分は軸心を
搬送方向へ向け傾斜を転がり落ち易い向きにオリエンテ
ーションされる。又、上行ベルトの側縁部の表面には、
上行ベルトの傾斜面を滑落または転落する比較的重量の
大きい成分によって屈曲される走行暖簾が垂下され、か
つ搬送方向と同一方向に走行しているので、比較的重量
の大きい成分は上行ベルトの傾斜に沿って滑落または転
落して走行暖簾をくぐり抜け、比較的重量の小さい成分
は走行暖簾をくぐり抜けることができずに残留し、下流
端へ搬送されることにより、比較的重量の大きい成分と
比較的重量の小さい成分とに選別される。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例による振動インクライ
ン選別装置について図面を参照して説明する。
【0012】図1は本実施例の資源ゴミを選別処理する
ための振動インクライン選別装置1の斜視図であり、図
2は同装置の側面図、図3は同装置の部分破断平面図、
図4は図2における[4]−[4]線方向の矢視図であ
る。振動インクライン選別装置1は、特に図3を参照
し、搬送方向を矢印aで示す方向とする4基のベルトコ
ンベヤ100、200、300、400が搬送方向を揃
えて平行に設けられているが、図4を参照し、ベルトコ
ンベヤ100、200、300、400は何れも搬送方
向を向いて右側方(図4において左方)へ下向きに傾斜
されており、ベルトコンベヤ100の傾斜下端の側縁部
の直下にベルトコンベヤ200の傾斜上端の側縁部が位
置するようにして4基のベルトコンベヤ100、20
0、300、400が配設され、全体として一つの斜面
が形成されている。
【0013】各ベルトコンベヤはほぼ同様に構成されて
いるので、ベルトコンベヤ400について説明するに、
特に図2を参照して、ベルトコンベヤ400は支柱40
2に軸支された駆動ロール401と支柱404に軸支さ
れた従動ロール403とに巻装されている。なお、駆動
モータの図示は省略されている。
【0014】図2における[5]−[5]線方向の部分
拡大断面図である図5も参照し、ベルトコンベヤ400
の上行ベルト400aの下面に接触して、上行ベルト4
00aに直線振動を与えるための加振体410が配置さ
れているが、図4へ戻り、加振体410は床面に固定さ
れた架台406上にコイルばね405を介して設置され
ている。更には、加振体410aの底板413に一体的
な取付部材423に電磁バイブレータ421が取り付け
られており、架台406上のコイルばね422が電磁バ
イブレータ421を支えている。そして電磁バイブレー
タ421に交流が通電されることにより、加振体410
に矢印bで示す方向の直線振動を与える。
【0015】加振体410は図5に示すように、上行ベ
ルト400aと同一傾斜の天井板411を有する二重角
筒状とされており、内筒410a内に下行ベルト400
bを通している。又、天井板411が上行ベルト400
aと接触する領域には複数の吸気開口412が形成され
ており、内筒410aと外筒410bとの間は両端部で
密閉されて減圧空間414が形成されている。更には、
加振体410の底板413には吸気ブロア417と接続
するための配管415が図示しないフレキシブルジョイ
ントと共に設けられている。すなわち、加振体410の
内筒410aと外筒410bとの間の減圧空間414
吸気ブロア417によって減圧とされ、上行ベルト40
0aは吸気開口412の形成されている天井板411に
吸着されるので、加振体410の直線振動が上行ベルト
400aへ効率よく伝達されるようになっている。な
お、先述したように、ベルトコンベヤ100、200、
300についても全く同様であるので、対応する要素に
は下2桁を同一にした符号を付して、それらの説明は省
略する。
【0016】更には図3、図4を参照して、上行ベルト
200a、300a、400aの傾斜上端の側縁部の表
面にそれぞれ垂下されて各上行ベルトの搬送方向に走行
し跳ね上げられて戻る走行暖簾130、230、330
が、両端の門型フレーム5、6と一体的な横行フレーム
131、231、331に支持されて設けられている。
各走行暖簾130、230、330はゴムシートから作
成されており、ほぼ同様に構成されているので、走行暖
簾330について説明する。図1も参照して、走行暖簾
330は両端の門型フレーム5、6と一体的な横行フレ
ーム331の一端部に取り付けられているブランケット
332に支持され、モータ334の垂直な出力軸に固定
されている駆動プーリ333と、他端部における従動プ
ーリ335とに上端部が巻装されており、巻装されてい
る部分より下側は所定の巾に切り揃えられている。図5
を参照し、ベルトコンベヤ300とベルトコンベヤ40
0とは、ベルトコンベヤ300の加振体310の天井板
311の傾斜下端の側縁部311Sがベルトコンベヤ4
00の上行ベルト400aの傾斜上端の側縁部の直上方
にかぶさるような位置関係に配設されている。ベルトコ
ンベヤ400の加振体410の天井板411のみは傾斜
下端側に落下阻止用の側板411Wが設けられている。
なお、天井板311の側縁部311s上には上行ベルト
300aは存在しないが、後述のように走行暖簾330
の往行部330aを通過し得ない混合系の成分が残留す
る。これらのうちには走行暖簾330の往行部300a
によって運ばれるものがあり、これらを上行ベルト30
0aへ戻すために、下流端部において図4に示すよう
に、ガイド板311Gが加振体310の天井板311に
取り付けられている。このことはベルトコンベヤ10
0、200についても同様である。
【0017】走行暖簾330の往行部330a、すなわ
ちベルトコンベヤ300における加振体310の天井板
311の傾斜下端の側縁によりかかりつつ、下端をベル
トコンベヤ400の上行ベルト400aに接して垂下さ
れている往行部330aは上行ベルト400aと同一の
方向(図5において裏面から表面の方向)へ走行し、図
1、図3も参照して、駆動プーリ333で向きを変える
と共に、駆動プーリ333から従動プーリ335までに
わたって肋骨状に張られている3本のガイドロッド33
6に導かれてほぼ水平位置まで跳ね上げられ、復行部3
30bとして従動プーリ335へ戻る。すなわち走行暖
簾330は駆動プーリ333と従動プーリ335との間
で回転するようなっている。走行暖簾330を駆動する
モータ334は回転速度を可変とされているが、通常は
走行暖簾330の往行部330aは上行ベルト400a
と同速で走行される。なお、ガイドロッド336はフレ
ーム5、6に固定された支持部材317に支持して張ら
れている。
【0018】この走行暖簾330と同様に走行暖簾13
0、230が設けられているが、それらには異なった剛
性が付与されている。すなわち、走行暖簾130は上行
ベルト100aの傾斜面を滑落または転落するアルミニ
ウム缶CA、スチール缶CB、ガラスビンGによって屈
曲されてこれらを通過させるが、これらに比べて重量の
小さいフィルム・シート類Fによっては屈曲されず、フ
ィルム・シート類Fは通過し得ない剛性を与えられてい
る。そして走行暖簾230は上行ベルト200aの傾斜
面を滑落または転落するスチール缶CB、ガラスビンG
によって屈曲されてこれらを通過させるが、これらに比
べて重量の小さいアルミニウム缶CAでは屈曲されずア
ルミニウム缶CAを通過させない剛性とされている。同
様に走行暖簾330は上行ベルト300aの傾斜面を滑
落または転落するガラスビンGによって屈曲されてこれ
を通過させるが、スチール缶CBでは屈曲されずこれを
通過させない剛性とされている。この走行暖簾130、
230、330の剛性の大きさの違いはゴムシートの剛
性率と垂直方向への切り巾を勘案し、使用するゴムシー
トの厚さを変えることによって調整されている。なお、
走行暖簾130、230について、剛性以外は走行暖簾
330と全く同様であるので、対応する要素には下2桁
を同一にした符号を付して、それらの説明は省略する。
【0019】本実施例の振動インクライン選別装置1は
以上のように構成されるが、次にその作用について説明
する。
【0020】フィルム・シート類F、アルミニウム缶C
A、スチール缶CB、ガラスビンGを含む資源ゴミは図
3を参照して、ベルトコンベヤ100の上流端部(図3
においてベルトコンベヤ100の左端部)へ供給され
る。資源ゴミは矢印aの方向へ搬送されると共に、上行
ベルト100aの下面に接触して搬送方向と同一方向に
移送力を与える直線振動力を発生する加振体110によ
って直線振動を与えられるので、長手状物体であるアル
ミニウム缶CA、スチール缶CB、ガラスビンGはオリ
エンテーションされて軸心を搬送方向と一致させるよう
になる。すなわち、軸心を上行ベルト100aの傾斜の
方向と直交させ転がり落ち易い向きとなるので、上行ベ
ルト100aを急速に転落して走行暖簾130へ到達し
選別分離が極めて効果的に進行する。図3の破断部分の
拡大図である図6を参照し、フィルム・シート類Fは極
めて軽いので傾斜を殆ど滑落しないが走行暖簾130へ
到達するものがあったとしても、これをくぐり抜けるこ
とはできずそのまま残留するが、上行ベルト100aと
同方向に走行する走行暖簾130の往行部130aにも
介助されて下流部まで滑らかに搬送され、ガイド板11
1Gによって上行ベルト110a上へ戻されて、その下
流端から可燃物として排出される。一方、アルミニウム
缶CA、スチール缶CBやガラスビンGは上行ベルト1
00aの傾斜面を滑落または転落し、走行暖簾130に
衝突してこれを屈曲させてくぐり抜け、下段のベルトコ
ンベヤ200上に至る。
【0021】なお、加振体110はベルトコンベヤ10
0全体を直線振動させるのではなく、上行ベルト100
aのみを直線振動させているので振動負荷が小さくエネ
ルギ効率がよいほか、電磁バイブレータ121(図示さ
れていない)の振巾、振動周波数の調整に対する応答性
が良い。又、走行暖簾130は往行部130aのみを垂
下させ復行部130bは跳ね上げて走行させているの
で、例えばアルミニウム缶CAが両者共に垂下された場
合の往行部130aと復行部130bとの間にはさまっ
て傾斜に沿った滑落または転落が円滑に起こらず閉じ込
められるようなことはない。
【0022】走行暖簾をくぐり抜けたアルミニウム缶C
A、スチール缶CB、ガラスビンGはベルトコンベヤ2
00の上行ベルト200a上でもその傾斜に沿って滑落
または転落して走行暖簾230に到達する。勿論、この
間、上行ベルト200aは下面に接触している加振体2
10によって搬送方向と同一方向に直線振動されている
ので、上行ベルト200a上のアルミニウム缶CA、ス
チール缶CB、ガラスビンGは軸心を直線振動の方向へ
向けるように絶えずオリエンテーションされて転落し易
い向きとされている。走行暖簾230は滑落または転落
してくる中で比較的重量の小さいアルミニウム缶CAは
走行暖簾230をくぐり抜けることができずに残留する
が、走行暖簾230と上行ベルト200aとによって下
流端部まで運ばれ、走行暖簾230によって運ばれるア
ルミニウム缶CAはガイド板211Gで上行ベルト20
0aへ戻されて、その下流端から選別純度の高いアルミ
ニウム缶CAとして排出される。一方、スチール缶CB
とガラスビンGは走行暖簾230をくぐり抜けてベルト
コンベヤ300に移行する。
【0023】ベルトコンベヤ300の上行ベルト300
a上でもスチール缶CB、ガラスビンGは傾斜に沿って
滑落または転落するが、この間においても上行ベルト3
00aの下面での加振体310によるオリエンテーショ
ンを受けつつ走行暖簾330に至る。走行暖簾330は
滑落または転落する重いガラスビンGによっては屈曲さ
れるが、ガラスビンGと比較して軽いスチール缶CBに
よっては屈曲されないので、スチール缶CBは走行暖簾
330をくぐり抜けることができずに残留し暖簾330
と上行ベルト300aとによって下流端部まで運ばれ、
走行暖簾330によって運ばれるスチール缶CBはガイ
ド板311Gで上行ベルト300aへ戻されて、その下
流端から選別純度の高いスチール缶CBとして排出され
る。一方、ガラスビンGは走行暖簾330をくぐり抜け
てベルトコンベヤ400へ移行し、側板411Wによっ
てオーバーランを阻止されて、ベルトコンベヤ400で
下流端へ搬送される。ガラスビンGはこの後、色選別工
程へ送られる。
【0024】以上、本発明の実施例について説明した
が、勿論、本発明はこれに限定されることなく、本発明
の技術的思想に基いて種々の変形が可能である。
【0025】例えば本実施例においては、各ベルトコン
ベヤの上行ベルトと加振体との関係において、例えば図
2に示したように、上行ベルト400aを直線振動させ
る加振体410を減圧して、加振体410と上行ベルト
400aとを密接させるようにしたが、これ以外の方法
で密接させることも可能である。例えば、変形例として
図2に対応する図7に示すように、ベルトコンベヤ40
0の駆動ロール401を軸支する支柱402に取り付け
た張力調整装置407によってベルトコンベヤ400に
テンションを与え、その上行ベルト400aの下面には
減圧されない単なる加振体410’を密接させて直線振
動を与えることができる。図7における[8]−[8]
線方向の部分拡大断面図であり、図5と対応する図8に
示すように、変形例の加振体410’は極めて簡素化さ
れる。ほかの加振体110’、210’310’につい
ても同様である。
【0026】又、本実施例においては、各ベルトコンベ
ヤ200、300、400の搬送速度と各走行暖簾13
0、230、330の走行速度を同一としたが、ベルト
コンベヤの搬送速度と走行暖簾の走行速度を異ならせて
もよい。これによって、例えば走行暖簾130の往行部
130aにアルミニウム缶CAが絡むような場合にも絡
みが解放され易くなる。
【0027】又、本実施例においては、各ベルトコンベ
ヤ100、200、300、400を全て同一の搬送方
向として平行に配設したが、隣り合うベルトコンベヤ、
例えばベルトコンベヤ100とベルトコンベヤ200と
を逆な搬送方向とすることによって、それぞれの下流端
におけるスペースが大となり、排出物の処理機器、容器
の選択の自由度が大となる。勿論、この場合には走行暖
簾の走行方向の変更も必要となる。
【0028】又、実施例においては、例えば図5を参照
して、走行暖簾330の往行部300aをベルトコンベ
ヤ400の上行ベルト400aの傾斜上端の側縁部に垂
下させたが、コンベヤベルト300の上行ベルト300
aの傾斜下端の側縁部に垂下させるようにしてもよく、
その効果は同等である。他の走行暖簾130、230に
ついても同様である。
【0029】又、本実施例においては、ベルトコンベヤ
を4基並べた選別装置としたが、これは必要に応じて増
減させ得る。
【0030】なお以上の実施例ではベルトコンベヤ10
0、200、300および400の下方にはその搬送方
向に搬送力を発生させるように直線振動力を与えるため
にそれぞれの上方走行部の下面を振動させるべく加振体
を設けているが、その直線振動力の振巾、振動角、振動
数は選別される丸物のごみ、すなわちアルミニウム缶、
スチール缶、びんなどの径や重さや長さに応じて上記各
ベルトを一側縁に向かって円滑に転動させるように設定
・調節可能としてもよい。また、このような直線振動に
よる軸方向に向くオリエンテーションを確実に受けるだ
けの移送路の長さを有しているものとする。従来技術で
述べた各選別装置ではこのような丸物のごみを本発明に
よる作用で選別することは全く開示していないので本実
施例のようなベルトコンベヤの長さ、その上方走行部の
みが振動する(一従来例ではベルトコンベヤ全体が、す
なわち上方走行部及び下方走行部が振動する)ものがあ
るがこの直線振動力を受けるゾーンについては一切記載
されておらず、上流側端部に供給された被選別物の中の
丸物を確実に軸方向に向くオリエンテーションさせて下
方へと転落させるに充分なベルトの長さ及び直線振動ゾ
ーンを有するものとする。従って上記実施例では電磁バ
イブレータ、すなわち電磁石駆動部を用いたが、これに
代えて一対の振動電動機の同期化力で発生する直線振動
力で振動させる振動電動機型加振部やクランクで振動さ
せるクランク型振動部を加振体としてもよい。
【0031】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の振動インク
ライン選別装置によれば、搬送方向の一側方に傾斜さ
れ、かつ搬送方向に移送させる直線振動力を受けて、重
量の異なる成分からなる混合系の供給されるベルトコン
ベヤにおいて、上行ベルトの側縁部に垂下されて搬送方
向に走行し、かつ上行ベルトの傾斜に沿い滑落または転
落する比較的重量の大きい成分によってのみ屈曲する走
行暖簾が設けられていることにより、混合系は比較的重
量の大きい成分と比較的重量の小さい成分とに簡便に選
別分離される。
【0032】又、上行ベルトが搬送方向に移送させる直
線振動力を受けて、円筒状、円柱状の混合系成分はその
軸心を直線振動の方向へ向け、上行ベルトの傾斜を転が
り落ち易い向きにオリエンテーションされて上行ベルト
の傾斜を急速に転落するので、選別分離が極めて効果的
に進行する。
【0033】又、上行ベルトの下面に接触させた加振体
によって上行ベルトのみに直線振動を与えるようにして
いるので効果的な加振が行える。
【0034】更には、走行暖簾を上行ベルトの側縁部で
同一方向に走行させているので、特に嵩高いような成分
の搬送が介助され、これらの選別がスムースに進行す
る。
【0035】更には又、走行暖簾の垂下して走行される
往行部に対して復行部は跳ね上げた状態として戻してい
るので、選別対象成分が往行部、復行部共に垂下された
走行暖簾内に閉じ込められるようなトラブルは発生しな
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例の振動インクライン選別装置の斜視図
である。
【図2】同装置の側面図である。
【図3】同装置の部分破断平面図である。
【図4】図2における[4]−[4]線方向の矢視図で
ある。
【図5】図2における[5]−[5]線方向の部分拡大
断面図である。
【図6】図3の破断部分の拡大図であり、本実施例の装
置の作用を示す。
【図7】本実施例の変形例を示し、図2に対応する側面
図である。
【図8】図7における[8]−[8]線方向の部分拡大
断面図である。
【図9】第1従来例の側面図である。
【図10】第1従来例の平面図である。
【図11】第2従来例の側面図である。
【図12】第2従来例の平面図である。
【図13】第3従来例の側面図である。
【符号の説明】 1 振動インクライン選別装置 100 ベルトコンベヤ 130 走行暖簾 200 ベルトコンベヤ 230 走行暖簾 300 ベルトコンベヤ 330 走行暖簾 333 駆動プーリ 335 従動プーリ 336 ガイドロッド 400 ベルトコンベヤ 407 張力調整装置 410 加振体 411 天井板 412 吸気開口414 減圧空間 415 配管 417 吸気ブロア 421 電磁バイブレータ 430 走行暖簾

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 搬送方向の一側方への傾斜を有して重量
    の異なる成分の混合系を搬送するベルトコンベヤと、該
    ベルトコンベヤの上行ベルトの下面に接触して配設され
    前記上行ベルトに前記搬送方向と同一方向への移送力を
    与える直線振動力を与える加振体と、前記上行ベルトの
    傾斜を滑落または転落する比較的重量の大きい成分によ
    って屈曲される剛性を有し、前記上行ベルトの側縁部の
    表面に垂下されて前記搬送方向と同一方向へ走行し前記
    側縁部の外側を跳ね上げられた状態で戻って回転する走
    行暖簾とからなる少なくとも一つのユニットを備えた振
    動インクライン選別装置であって、前記ベルトコンベヤ
    へ供給される前記混合系中の前記比較的重量の大きい成
    分は前記上行ベルトの傾斜に沿って滑落または転落して
    前記走行暖簾をくぐり抜け、比較的重量の小さい成分は
    前記走行暖簾をくぐり抜けることができずに残留して下
    流端へ搬送されることにより、前記比較的重量の大きい
    成分と前記比較的重量の小さい成分とが選別されること
    を特徴とする振動インクライン選別装置。
  2. 【請求項2】 前記加振体が前記上行ベルトの下面に接
    触する部分を吸引用開口の形成された天井板とし、かつ
    排気装置によって減圧可能とされており、前記上行ベル
    トが前記加振体に吸引され効率よく直線振動される請求
    項1に記載の振動インクライン選別装置。
  3. 【請求項3】 前記走行暖簾が可撓性のシートを材料と
    して形成されている請求項1または請求項2に記載の振
    動インクライン選別装置。
  4. 【請求項4】 前記ユニットの複数が各ユニットの前記
    ベルトコンベヤの搬送方向を平行に、かつ隣合う一方の
    前記ベルトコンベヤの上行ベルトの傾斜下端部またはそ
    の同等部の直下方に他方の前記ベルトコンベヤの上行ベ
    ルトの傾斜上端部またはその同等部を位置させるように
    階段状に配して、最下段には前記ベルトコンベヤのみを
    配し、更には各ユニットにおける前記走行暖簾の剛性を
    下段側へ順に大きい値に設定して組み合わされており、
    重量の異なる複数の成分からなる混合系が最上段の前記
    ベルトコンベヤへ供給され、各段の前記ベルトコンベヤ
    において比較的重量の小さい成分は前記走行暖簾のくぐ
    り抜けを阻止され前記ベルトコンベヤ上に残留して下流
    端へ搬送され、比較的重量の大きい成分は前記走行暖簾
    をくぐって下段の前記ベルトコンベヤへ移行され、重量
    の最も大きい成分が最下段のベルトコンベヤで搬送され
    ることによって選別される請求項1から請求項3までの
    何れかに記載の振動インクライン選別装置。
  5. 【請求項5】 前記重量の異なる複数の成分からなる混
    合系が少なくともプラスチックフィルム・シート等の可
    燃物と金属缶とガラスとを含むゴミである請求項4に記
    載の振動インクライン選別装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005052827A (ja) * 2003-08-01 2005-03-03 Gary T Reding 食品を物理特性により仕分けする装置及び方法
EP3117910A1 (en) * 2010-03-08 2017-01-18 Laitram, L.L.C. A conveyor system and method
US10246267B2 (en) 2015-05-14 2019-04-02 Laitram, L.L.C. Inclined-roller destacker

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