JPH08131514A - 薬剤入りプラスチック瓶 - Google Patents

薬剤入りプラスチック瓶

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JPH08131514A
JPH08131514A JP6295917A JP29591794A JPH08131514A JP H08131514 A JPH08131514 A JP H08131514A JP 6295917 A JP6295917 A JP 6295917A JP 29591794 A JP29591794 A JP 29591794A JP H08131514 A JPH08131514 A JP H08131514A
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JP
Japan
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plastic bottle
drug
wall
plastic
bottle
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Pending
Application number
JP6295917A
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English (en)
Inventor
Keinosuke Isono
啓之介 磯野
Hiroshi Motobayashi
博志 本林
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Material Engineering Technology Laboratory Inc
Original Assignee
Material Engineering Technology Laboratory Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 廃棄処理が容易であると共に、収納される薬
剤の安全性が十分に保証される薬剤入りプラスチック瓶
を提供すること。 【構成】 本発明に係る薬剤入りプラスチック瓶は、開
口から内部に薬剤が収納されて該開口を密封してなる薬
剤入り瓶において、プラスチックで成形されると共に、
一部の壁が他の通常壁より肉薄に形成され、該肉薄壁の
外壁面に脱湿剤、及び脱酸素剤の少なくとも一つの薬剤
の変質防止剤を収納する収納部が形成されてなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、薬剤入りプラスチック
瓶に関するもであり、より詳細には、薬剤を経時的に安
定に収納し、且つ使用後の廃棄処理が容易なプラスチッ
ク材を用いた薬剤入りプラスック瓶に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、抗生物質や抗癌剤等の粉末薬剤
あるいは凍結乾燥薬剤は、個分け形式でバイアル(ガラ
ス容器)に入れられて提供される。かかる薬剤は、通常
湿気や酸化等で変質し易いものが殆どであるが、ガラス
瓶等は透湿及び気体透過がないため、外部の湿気や酸素
はガラス壁を介して侵入しない。このため、薬剤は瓶内
での経時的変質を殆ど起こさない。また、薬剤の製法や
種類が相違することの理由から、バイアル内を減圧状態
にして薬剤を収納する場合もある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、薬剤入
り容器としてガラス容器を使用した場合、薬剤の経時的
変質に問題が生じないものの、薬剤入り容器の使用後、
そのガラス容器の廃棄が繁雑となる問題がある。即ち、
かかるガラス容器は医療用廃棄物であり、滅菌後、破砕
され焼却され廃棄されることが義務付けられている。こ
のため、廃棄処理の取扱いの不便さから不当廃棄等があ
り、社会問題となっている。
【0004】医療用容器においては、廃棄処理の取り扱
いを容易にする目的からガラス容器に替わるプラススチ
ック容器の使用が望まれている。実際に輸液容器等では
ガラス瓶をプラスチック容器に替えつつある。しかし、
上記のような薬剤入り容器の場合、ガラス瓶をプラスチ
ック瓶に替えると、プラスチックに気体透過性、透湿性
があるため保存時の薬剤の安全が保証されないおそれが
ある。
【0005】また、薬剤入り容器の材料として透湿性が
2.00g/m2 ・24hr以下の比較的難透湿性の汎用性
のプラスチックを用いて薬剤の湿気に対する安全性を保
証することが考えられるが、汎用プラスチックでは気体
透過性と水蒸気透過性との特性が相反する場合が多く、
酸素等に対する薬剤の安全性が保証されない。更に、気
体の透過性と水蒸気の透過性との両方の優れたプラスチ
ックでは、汎用性が乏しかったり、薬剤に影響を与えた
り、成形性が悪かったりする場合がある。
【0006】従って、本発明の目的は、廃棄処理が容易
であると共に、収納される薬剤の安全性が十分に保証さ
れる薬剤入りプラスチック瓶を提供することである。本
発明の目的はまた、薬剤の安全性が保証され、且つ成形
性、及び組立性が優れた材料による薬剤入りプラスチッ
ク瓶を提供することである。本発明の目的は更に、薬剤
に影響を殆ど与えない汎用性のあるプラスチックを用い
て容易に製造することができる薬剤入りプラスチック瓶
を提供することである。本発明の目的は、薬剤の安定化
ガスを積極的に瓶内に透過させて薬剤の安定性を図るこ
とができる薬剤入りプラスチック瓶を提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、開口から内部
に薬剤が収納されて該開口を密封してなる薬剤入り瓶に
おいて、プラスチックで成形されると共に、一部の壁が
他の通常壁より肉薄に形成され、該肉薄壁の外壁面に脱
湿剤、及び脱酸素剤の少なくとも一つの薬剤の変質防止
剤を収納する収納部が形成されてなる薬剤入りプラスチ
ック瓶を提供することにより上記目的を達成したもので
ある。また、本発明に係る薬剤入りプラスチック瓶で
は、前記肉薄壁の外壁面が底面の一部又は全面に形成さ
れ、前記変質防止剤の収納部が形成されてなるものを提
供することにより上記目的を達成したものである。
【0008】本発明に係る薬剤入りプラスチック瓶で
は、前記肉薄壁の厚みwと他の通常壁の厚みWとの比
(w/W)が1/2以下であるものを提供することによ
り上記目的を達成したものである。本発明に係る薬剤入
りプラスチック瓶では、前記プラスチックの水蒸気の透
湿率Sが2.00g/m2 ・24h (JIS Z020
8:厚み0.1mm)以下であるものを提供することによ
り上記目的を達成したものである。本発明に係る薬剤入
りプラスチック瓶では、前記プラスチックが非晶質のポ
リオレフィンであるものを提供することにより上記目的
を達成したものである。
【0009】
【作用】前記薬剤入りプラスチック瓶の一部の肉薄の外
壁は、他の通常外壁に比べて気体の透過性及び水蒸気の
透湿性が厚みの相違により他の壁に比べて大きい。この
ため、肉薄の外壁面に脱湿剤等の変質防止剤が設けられ
ると、通常の外壁を透過してくる外部酸素が薬剤に対し
て作用する前に、変質防止剤は肉薄壁を介して優位に作
用し、保存時の薬剤の変質を防止する。また、薬剤によ
ってはその製造時に既に保水している場合があるとき
は、そのような水分を脱湿剤で積極的に除去することが
できる。更に、脱酸素剤が炭酸ガス発生剤であると、瓶
内部が減圧であった場合に、炭酸ガス(安定化ガス)が
肉薄壁を介して瓶内に優位に移行し、薬剤の変質を積極
的に防止する。
【0010】また前記薬剤入りプラスチック瓶の肉薄壁
をその瓶の底面に形成すると、成形上、容易になる。例
えば、後述の図1及び図3に示す如く、プラスチック瓶
の底壁は成形上、簡単に肉薄成形することが可能であ
り、変質防止剤の収納部の一体成形が容易できる。ま
た、図4に示す如く、プラスチック瓶の底壁を設けず、
上記収納部を別体とし、且つ収納部の一部を肉薄壁と
し、これを肉薄底壁としてプラスチック瓶に簡単に組み
合わせることもできる。
【0011】更に、プラスチック材の透湿度が2.00
g/m2 ・24hr以下、特に0.10g/m2 ・24hr以下
の水蒸気の難透湿性の非晶質ポリオレフィンを用いる
と、薬剤は透過する水分の影響を受けることはなく、ま
た、肉薄部でのガス透過性が極めて良く酸素及び炭酸ガ
スの交換が容易に行われ、肉薄部を介して脱酸素剤が極
めて有効に作用する。そして、非晶質のポリオレフィン
は、汎用性で水蒸気の難透過性及び成形性があるだけで
なく、溶質物等による薬剤への影響が極めて少ない。
【0012】
【実施例】以下、本発明に係る薬剤入りプラスチック瓶
の実施例を添付図面に従って詳述する。図1は、本発明
に係る薬剤入りプラスチック瓶の一実施例の断面図であ
る。図2は、本発明に係る薬剤入りプラスチック瓶の一
実施例の分解断面図である。図1及び図2に示す如く、
本実施例の薬剤入りプラスチック瓶1は、開口1Aから
内部に薬剤2が収納されて該開口1Aを密封してなる薬
剤入り瓶であり、プラスチックで成形され、一部の底壁
1Cが他の壁、例えば、側壁1Bより肉薄に形成され、
該肉薄壁の外壁面に薬剤の変質防止剤3を収納する収納
部1Dが形成されてなる。
【0013】更に詳しく薬剤入りプラスチック瓶1を説
明すると、本体であるプラスチック瓶1は、プラスチッ
ク成形物であり、上部に開口1Aを有し凍結乾燥品であ
る抗生物質2が開口1Aから注入され、これを収容して
いる。開口1Aはゴム栓5で密封され、プラスチック瓶
1内は減圧に維持される。プラスチック瓶1の底壁1C
の一部は肉薄に形成され、肉薄部の厚みwは他の壁、例
えば側壁1Bの通常厚みWに比べて薄く成形されてい
る。
【0014】底壁1Cの肉薄部には収納ポケット1Dが
形成され、収納ポケット1Dには変質防止剤3が固形化
されて収納されている。底壁1Cにはカバー4が収納ポ
ケット1Dを密封した状態で取り付けられ、カバー4の
厚みは底壁1Cの肉薄部より肉厚に形成されている。本
発明において、プラスチック瓶1の底壁1Cの肉薄部の
厚みwは他の壁、例えば側壁1Bの通常厚みWに比べて
薄く、その厚み比w/Wは1/2以下、好ましく1/5
以下、特に好ましくは1/10以下である。かかる範囲
にある場合には、肉薄部を介してプラスチック瓶1内の
ガス交換を優位に行うことができる。また底壁1Cの肉
薄部の厚みwは0.1mm乃至3.0mmであることが好ま
しい。かかる範囲を下回る場合は、成形が困難で底壁1
Cのは破断を招くおそれがあり、かかる範囲を上回る
と、変質防止剤3の効果が十分に発揮されない。尚、本
実施例では厚み比w/Wが1/2に設定され肉薄部の厚
みwは、1.1mmに設定してある。
【0015】本発明に使用されるプラスチック瓶の成形
樹脂の気体透過性は比較的良好なものが望ましく、ま
た、水蒸気の透湿度Sが2.00g/m2 ・24h (JI
S Z0208)以下、好ましくは0.10g/m2
24h 以下、特に好ましくは0.02g/m2 ・24h 以下
である。プラスチック瓶の樹脂がこのような範囲の透湿
度を有する場合、外部から水蒸気の透湿は少なく、その
一方でまた、気体透過性が高いため、底壁1Cの肉薄部
のガス交換が速やかに行われる。
【0016】プラスチック瓶1に用いられる具体的な樹
脂としては、熱可塑性で汎用性のあるものであれば特に
制限されるものではないが、低密度或は高密度ポリエチ
レン、ポリプロピレン、ポリブタジエン−1等のポリオ
レフィン類が汎用性及び薬剤に影響を与えない点で好ま
しい。また、その他の樹脂としては、汎用性のあるポリ
スチレン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、塩化
ビニリデン共重合体、ポリメタクリル酸メチル、ポリビ
ニルアルコール、エチレン−ビニルアルコール共重合
体、アクリロニトリル共重合体、ポリエチレンテレフタ
レート等を用いることができる。
【0017】本発明では特に、非晶質のポリオレフィン
を用いることが好ましい。非晶質ポリオレフィンは、汎
用性、成形性があり溶質物に殆ど問題が無いだけでな
く、0.1g/m2 ・24h 以下、更には0.02g/m
2 ・24h 以下の極めて難水蒸気透過性を有しているた
め、外部からの水蒸気の影響が殆どない。特に、非晶質
ポリオレフィンは、環状のオレフィンコポリマーが望ま
しく、高いガラス転移温度を有し、比重が1.1以下の
極めて軽量なものが望ましい。このような非晶質ポリオ
レフィントとしては、商標名アペル(三井石油化学工業
株式会社)、商標名Daikyo resin CZ
(大協ゴム精工)等が知られている。尚、本実施例で
は、以下の表1の特性を有する非晶質ポリオレフィンが
使用されている。
【0018】
【表1】
【0019】本発明において、プラスチック瓶1に入れ
られる薬剤2の一例としては、セファゾリンナトリウム
やセフチゾキシムナトリウム等のセフェム系抗生物質、
アンピシリンナトリウムやカルペニシリンナトリウム等
のペニシリン系抗生物質、マイトマイシンCやフルオロ
ウラシル等の抗腫瘍剤、ファモチジンや塩酸ラニチジン
等の抗潰瘍剤、ウロキナーゼ等の血栓溶解剤などがあ
る。
【0020】本発明においては、薬剤の変質防止剤3と
して、脱湿剤、及び脱酸素剤の少なくとも1つが用いら
れるが、本実施例では、脱湿剤、及び炭酸ガス発生型脱
酸素剤の両方が使用されている。脱湿剤とては、それ自
体公知のものを使用することができ、例えば、シリカゲ
ル、活性アルミナ、デヒドライト、塩化カルシウム、硫
酸カルシウム等が挙げられる。脱酸素剤としては、鉄等
の金属及びハロゲン化金属からなる粉末状のもの、アス
コルビン酸やカテコールを主剤とした有機系のものを挙
げることができる。また、脱酸素剤は、三菱瓦斯化学
(株)「商品名:エージレス」やその他のメーカー数社
から市販されているものを用いることができる。また、
脱酸素剤のなかには、酸素の吸収のみを行うものと、酸
素の吸収と同時に炭酸ガスを放出するものがある。かか
る炭酸ガス発生型脱酸素剤にあっては、瓶1内の酸素を
吸収すると瓶1内が負圧となるが、同時に炭酸ガスを瓶
1内に放出するため瓶1内の圧力が一定に維持される。
【0021】カバー4の樹脂の使用には特に制限はな
く、好ましくは、プラスチック瓶1と同じ樹脂を使用し
て接着性及び融着性を高めることが望ましい。
【0022】このように構成される本実施例の薬剤入り
プラスチック瓶1において、底壁1Cの肉薄壁を介して
薬剤の変質防止剤3が機能し、プラスチック瓶1内と収
納ポケット1Dとの間で酸素、炭酸ガス及び水蒸気の交
換が十分に行われる。このため、側壁1B等からプラス
チック瓶1内に酸素及び水蒸気が透過しても、かかる酸
素及び水蒸気は収納ポケット1Dへと直ぐに透過され
る。
【0023】また、変質防止剤3の脱湿機能により、瓶
1内の薬剤2が保持する水分を積極的に取り除くことが
できる。更に、脱酸素剤は炭酸ガス発生機能を有するた
め、瓶1内が減圧、又は減圧になった場合、炭酸ガスが
肉薄壁を介して瓶内に移行し、薬剤の変質を積極的に防
止する。従って、プラスチック瓶1内の抗生物質2は、
水分や側壁1B等から透過してくる酸素によって変性す
るおそれがない。また、薬剤入りプラスチック瓶1は汎
用プラスチックを材料とするため成形条件や組立条件を
容易に選択して製造することができ、使用後の廃棄も容
易に行われる。
【0024】次に本発明に係る薬剤入りプラスチック瓶
の別の実施例を図3に従って詳述する。図3は、本実施
例の薬剤入りプラスチック瓶の断面図である。尚、図3
の薬剤入りプラスチック瓶10は、図1及び図2の薬剤
入りプラスチック瓶1とほぼ同様な構成となっており、
同様な構成の部材については同一の符号を付してその詳
しい説明を省略する。
【0025】図3の薬剤入りプラスチック瓶10が図1
及び図2の薬剤入りプラスチック瓶1と異なる点は、プ
ラスチック瓶10の底部10Aが底上げ形成されて肉薄
成形され、底部10Aの外側は変質防止剤3の充填部に
なっている。また、カバー部材として包装シート11が
巻き付けられ、包装シート11は、気体の難透過性のプ
ラスチックシートが用いられている。また、かかる包装
シート11はラベルの取付にも使用されている。
【0026】このような構成に係る薬剤入りプラスチッ
ク瓶10では、充填部の脱酸素剤3による酸素及び炭酸
ガスの交換は底部10Aが他の部分に比べて優位に作用
し、瓶10内に生じる酸素を炭酸ガスに置換し、薬剤2
の変質を防止する。また、プラスチック瓶10の成形も
容易にでき、脱酸素剤3の充填もプラスチック瓶10を
転倒させた状態で簡単にできる。
【0027】次に本発明に係る薬剤入りプラスチック瓶
の別の実施例を図4に従って詳述する。図4は、本実施
例の薬剤入りプラスチック瓶の分解断面図である。尚、
図4の薬剤入りプラスチック瓶20は、図1及び図2の
薬剤入りプラスチック瓶1とほぼ同様な構成となってお
り、同様な構成の部材については同一の符号を付してそ
の詳しい説明を省略する。
【0028】図4の薬剤入りプラスチック瓶20が図1
及び図2の薬剤入りプラスチック瓶1と異なる点は、プ
ラスチック瓶20の本体には底部がなく、変質防止剤3
の収納部21が別体として形成されていることである。
そして、収納部21には肉薄の上面壁21Aが形成さ
れ、上面壁21Aはプラスチック瓶20の底壁を形成す
るようにプラスチック瓶20の本体に取り付けられる。
収納部21は接着剤により取り付けられる。
【0029】このような構成に係る薬剤入りプラスチッ
ク瓶20では、予め変質防止剤3の収納部21を別体で
形成しておくことができるため、組立を適宜行うことに
より、容易に薬剤入りプラスチック瓶20を製造するこ
とができる。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る薬剤入
りプラスチック瓶では、プラスチックで成形されると共
に、一部の壁が他の通常壁より肉薄に形成され、該肉薄
壁の外壁面に脱湿剤、及び脱酸素剤の少なくとも1の薬
剤の変質防止剤を収納する収納部が形成されてなるた
め、薬廃棄処理が容易であると共に、収納される薬剤の
安全性が十分に保証される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る薬剤入りプラスチック瓶の実施例
の断面図である。
【図2】図1の薬剤入りプラスチック瓶の分解断面図で
ある。
【図3】本発明に係る薬剤入りプラスチック瓶の実施例
の断面図である。
【図4】本発明に係る薬剤入りプラスチック瓶の実施例
の分解断面図である。
【符号の説明】
1、10、20 薬剤入りプラスチック瓶 1C、10A 肉薄部 1D 収納部 2 薬剤 3 変質防止剤 4 カバー 5 ゴム栓 21 収納部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 開口から内部に薬剤が収納されて該開口
    を密封してなる薬剤入り瓶において、プラスチックで成
    形されると共に、一部の壁が他の通常壁より肉薄に形成
    され、該肉薄壁の外壁面に脱湿剤、及び脱酸素剤の少な
    くとも一つの薬剤の変質防止剤を収納する収納部が形成
    されてなる薬剤入りプラスチック瓶。
  2. 【請求項2】 前記肉薄壁の外壁面が底面の一部又は全
    面に形成され、前記変質防止剤の収納部が形成されてな
    る請求項1記載のプラスチック瓶。
  3. 【請求項3】 前記肉薄壁の厚みwと他の通常壁の厚み
    Wとの比(w/W)が1/2以下である請求項1又は2
    記載のプラスチック瓶。
  4. 【請求項4】 前記プラスチックの水蒸気の透湿率Sが
    2.00g/m2 ・24h (JIS Z0208:厚み
    0.1mm)以下である請求項1乃至3のいずれかに記載
    のプラスチック瓶。
  5. 【請求項5】 前記プラスチックが環状のオレフィン成
    分を含んでなる非晶質のポリオレフィンである請求項4
    記載のプラスチック瓶。
JP6295917A 1994-11-04 1994-11-04 薬剤入りプラスチック瓶 Pending JPH08131514A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000167865A (ja) * 1998-12-02 2000-06-20 Otsuka Pharmaceut Factory Inc 複合材料成形品及びその製造方法
EP1243524A2 (en) 2001-03-16 2002-09-25 Pfizer Products Inc. Pharmaceutical kit for oxygen-sensitive drugs
JP2012197117A (ja) * 2011-03-08 2012-10-18 Toppan Printing Co Ltd 防湿容器

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Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20040210