JPH08129282A - カラー画像形成装置 - Google Patents

カラー画像形成装置

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JPH08129282A
JPH08129282A JP6266453A JP26645394A JPH08129282A JP H08129282 A JPH08129282 A JP H08129282A JP 6266453 A JP6266453 A JP 6266453A JP 26645394 A JP26645394 A JP 26645394A JP H08129282 A JPH08129282 A JP H08129282A
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color image
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Masaichi Muranaka
政一 村中
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  • Color Electrophotography (AREA)
  • Electrophotography Configuration And Component (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 直線上に並べられた複数感光体のうち、一つ
の感光体を回動することにより、他の感光体を振動や騒
音を小さくして同期回動する。 【構成】 長さ2Lの6本のリンクA1,A2,〜,A6
のリンクA2,A3およびA4,A5を中央で回転自在に交
差連結し、更に、2本の長さLのリンクB1,B2とをリ
ンクA1,A6の中央で回転自在に交差連結して3個の等
辺な四辺形P1122,P2233,P3344
を構成し、直線上に等間隔で並んだ自由端連結部Q1
2,〜,Q5をもったリンク機構を作る。この一端のQ
5を固定点として、他の自由端連結部Q1,Q2,Q3,Q
4と等間隔に直線上に並べられた感光体1,2,3,4
の軸O1,O2,O3,O4を支持部材5,6,7,8(図
示せず)で回転自在に支持して、軸O1,〜,O4の何れ
かを回動することにより、他の感光体軸を同期して回動
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カラー画像形成装置に
関し、より詳細には、複数の感光体を用いた電子写真方
式のカラー画像装置に設けられた複数の前記感光体を駆
動する駆動機構に関するものであり、特に、等速で回転
する複数のローラ又は軸を有する装置の回転伝達機構に
用いて好適である。
【0002】
【従来の技術】電子写真方式の記録装置は、画像濃度に
従った光変調信号を、例えば、マイナスに帯電された光
導電体層を有するドラム状の感光体に光照射して、該感
光体上に画像に応じた静電潜像を形成し、該静電潜像に
トナーを静電付着させて、これを記録紙上に顕像化する
現像処理を施し、これに熱処理を施して定着させて画像
を記録する記録装置である。
【0003】電子写真方式によるカラー画像形成装置
は、上記光変調信号を光3原色の単色光に分光し、分光
して得られた単色光に対応して設けられたY(イエロ
ー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、および、必要に
より設けられたK(黒)用の感光体を用いて、上述した
電子写真方式の記録を一枚の記録用紙上に順次、重ね現
像して、これを定着させてカラー画像を形成させるもの
である。
【0004】色ズレのないカラー画像を得るためには、
記録用紙の移動速度に対し、各単色光毎の感光体の回転
速度を正しく一定に保つように同期回転させることが必
要である。このために、電子写真方式によるカラー画像
形成装置においては、Y用,M用,C用およびK用から
なる4本の感光体を一列状に配設して各々の感光体をモ
ータ駆動されるベルト又はウォーム機構等を用いて同一
回転速度で回転させることが試みられている。
【0005】複数の感光体を同一回転速度で回転させる
ための感光体の回転機構に関連した公知文献としては、
実開平2−95344「カラー画像形成装置における感
光体駆動装置」、実開平2−95345「カラー画像形
成装置」、特開平2−129666「カラープリンタ」
および特開平2−157868号「カラー記録装置」等
の公報がある。
【0006】実開平2−95344号公報に開示された
感光体駆動装置は、各単色毎に設けられた4本の感光体
(ドラム状)各々の感光体軸にウォームホイールを取り
付け、各々のウォームホイールと噛み合う一連のウォー
ムを取り付けた一本のウォーム軸を駆動することにより
4本の感光体を同時に駆動し、ウォームとウォームホイ
ールの軸間距離を一定に維持しながら回転を伝達する機
構に関するものである。
【0007】実開平2−59345号公報に開示された
感光体駆動装置は、前記実開平2−95344号公報と
同様に、各々の感光体軸に取り付けたウォームホイール
を一本のウォーム軸に取り付けた一連のウォームにより
同時駆動する機構に関するものである。
【0008】特開平2−129666号公報に開示され
た感光体駆動装置は、駆動モータを中央に配置して、駆
動モータからみて左右側に2個配置された感光体を無端
帯状のベルトとギヤーを介して2個毎同時に駆動するこ
とにより、回転誤差の累積を少なくするようにしてい
る。
【0009】特開平2−157868号公報に開示され
た感光体駆動装置は、中間に配置された感光体と最も近
い位置に駆動モータを設置し、駆動モータの左右2個の
感光体をベルトとプーリ又はギヤーを用いて駆動モータ
の回転を伝達するもので、小型で回転誤差が累積しない
回転伝達機構としている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した従来
の回転伝達機構においては下記に示す課題がある。 (1)実開平2−95344、実開平2−95345に
ついて、何れも、4連のウォームとウォームホイールの
組み合わせにより駆動する方式に関するものであるが、
この構成においては、部品精度、例えばウォームとウォ
ームホイールの歯形精度、特に、振れがあると回転の誤
差を生ずる。特に、駆動モータから一番離れた位置にあ
る第4の感光体は回転の誤差が累積し回転する。又、回
転誤差を小さくするために部品精度を良くするとコスト
がかかり、感光体の取り付け部材等も複雑となり装置コ
ストが高価となる欠点がある。 (2)実開平2−129666について、ベルト、ギヤ
ーを使用する為、上記(1)の場合と同様に部品精度は
高精度のものが要求され装置コストがかかる。ベルトと
して、例えば、タイミングベルトを使用すると、タイミ
ングベルトとベルトプーリとの噛み合い誤差が生じた
り、ベルトの振動等が発生する為、良好な回転を伝達す
ることが難しい。 (3)特開平2−157868について、上記(2)と
類似しているが、この方式もベルト又はギヤーで発生す
る振動をそのまま伝えてしまう欠点がある。特に、ベル
ト伝達の場合、回転の伝達は駆動モータから1段、従動
プーリから各プーリを介して更に1段と、感光体のプー
リに到るまで3段ものプーリを介して回転を伝達してい
る。この回転伝達機構によると、各プーリとベルトとの
間で発生する振動が非常に多くなり、又累積されるので
回転伝達精度を劣化させる。
【0011】本発明は、上述のごとき実情に鑑みてなさ
れたもので、特に、複数の感光体(カラー記録装置にお
いては通常4ドラム)が振動源となるギヤー、プーリ等
を極力減らして振動や騒音を軽減して、精度良く回転駆
動される、簡易で、安価な駆動装置を有するカラー画像
形成装置を提供することを目的としてなされたものであ
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために、(1)直線状に配置された複数の感光体
と、該感光体に沿って記録用紙を直線状に搬送する搬送
手段を有し、前記記録用紙が前記感光体を通過したとき
前記感光体上に形成された静電潜像を顕像化して前記記
録用紙上に転写する画像形成装置において、隣り合って
配置された前記感光体は、複数の連結されたリンク機構
により回転自在に支持されていること、更には、(2)
前記(1)において、前記複数の連結されたリンク機構
を、回動自在に交差連結した交差連結部を有する2本の
リンクを複数個横に並べ、各々の前記リンクの対向した
自由端を回動自在に連結して複数の自由端連結部を構成
し、連結して得られた前記リンクにより形成された四辺
形の対向する辺の長さを等しくしたこと、更には、
(3)前記(1)又は(2)において、一列状に並んだ
前記リンク機構の前記自由端連結部の左右何れかの一端
が装置本体側に回動自在に支持され、他の自由端連絡部
が前記感光体軸上に支持された支持部材に回動自在に取
り付けられたこと、更には、(4)前記(1)又は
(2)において、一列状に並んだ前記リンク機構の前記
自由端連結部の中央の一端が装置本体側に回動自在に支
持され、他の自由端連結部が前記感光体軸上に支持され
た支持部材に回動自在に取り付けられたこと、更には、
(5)前記(1)又は(2)において、一列状に並んだ
前記リンク機構の前記交差連結部の左右何れかの一端が
装置本体側に回動自在に支持され、他の交差連結部が前
記感光体軸上に支持された支持部材に回動自在に取り付
けられたこと、更には、(6)前記(1)又は(2)に
おいて、一列状に並んだ前記リンク機構の前記交差連結
部の中央部が装置本体側に回動自在に支持され、他の交
差連結部が前記感光体軸上に支持された支持部材に回動
自在に取り付けられたこと、更には、(7)前記(1)
乃至(6)項の何れかにおいて、前記リンク機構に前記
支持部材を介して連結された複数の前記感光体の何れか
一つの感光体軸上に駆動モータからの動力を伝達させる
ための従動部が固定されていることを特徴とするもので
ある。
【0013】
【作用】2本のリンクを交差させた交差部を回動自在に
連結した交差連結部を有する2本のリンクを複数個横に
並べ、交差連結部が一列状に並ぶように配置し、更に、
隣接したリンクの自由端を回動自在に連結した自由端連
結部とし、該自由端連結部と前記交差連結部とで横に並
んだ複数の等辺四辺形を有するリンク機構を構成し、該
リンク機構の自由端連結部(又は交差連結部)の左右何
れかの一端、又は中央部を回動自在に固定した固定部と
し、他の複数の自由端連結部(又は交差連結部)の何れ
かを回動したとき、他の自由端連結部(又は交差連結
部)は、同じ間隔を保ちながらこの回動に連動して同位
相(又は180°位相差)、同一回転速度で回転するこ
とを利用して、複数の感光体を同一回転速度で同期して
駆動する。
【0014】
【実施例】以下、本発明による実施例を図に基づいて説
明する。まず、本発明が適用されるカラー画像形成装置
を説明する。
【0015】図24は、本発明が適用されるカラー画像
形成装置の一例を説明するための図であり、図中、21
はスキャナ部、22は画像処理部、23はプリンタ部、
24は原稿載置台、25はランプ、26,27,28は
ミラー、29は結像レンズ、30はダイクロイックプリ
ズム、31は受光器、32はレーザ光装置、33は記録
装置、34は感光体、35は帯電チャージャ、36は現
像装置、37は転写チャージャ、38は給紙コロ、39
は給紙部、40はレジストローラ、41は転写ベルト、
42は定着ローラ、43は給紙ローラ、44は感光体軸
であることを示す。カラー画像形成装置は、スキャナ部
21、画像処理部22、プリンタ部23により構成され
る。なお、添字、Y,M,C,K,R,B,Gは、それ
ぞれイエロー、マゼンタ、シアン、ブラック、レッド、
ブルー、グリーン用であることを示す。
【0016】スキャナ部21では原稿載置台24上の原
稿を蛍光灯等のランプ25により走査照明し、原稿から
の反射光をミラー26,27,28、結像レンズ29を
介して、ダイクロイックプリズム30に結像させて、結
像光を、例えば、レッド(R)、グリーン(G)、ブル
ー(B)の波長光の光に分光し、分光光は各波長毎にC
CD11R,CCD11G,CCD11Bに入射して波
長毎のアナログ光信号として画像処理部に伝送される。
画像処理部22では、アナログ光信号をディジタル信号
に変換後、必要な処理が施されて、各色の記録色情報、
Y(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、K
(ブラック)の信号を出力して、プリンタ部23のレー
ザ光出射装置32Y,32M,32C,32Kに送られ
る。
【0017】プリンタ部23では、レーザ光出力装置3
2から出光される色情報に従った色で記録される同じ構
成をもった記録装置、33Y、33M、33C、33K
が等間隔に並んで配置されている。いま、記録装置を代
表として記録装置33Cについて説明する。記録装置3
3Cは、公知の電子写真方式の複写装置と同様に、帯電
チャージャ35Cにより一様に帯電された感光体34C
にレーザ光出射装置32Cからレーザ光を照射して露光
することにより、シアン光像の潜像を形成し、該潜像は
現像装置36Cにより感光体34C上にシアンの顕像と
して形成され、該顕像は転写チャージャ37Cにより記
録紙上に転写される。
【0018】記録紙は、給紙部39から給紙コロ38に
より給紙され、レジストローラ40により先端が揃えら
れ、タイミングを合せて転写ベルト41に搬送され、順
次、記録装置33K,33C,33M,33Yにより記
録紙上に色合せされて転写され、定着ローラ42により
定着され排紙ローラ43により排紙される。このとき記
録紙は、転写ベルト41に静電吸着された転写ベルト4
1の速度と等しい一定な速度で搬送される。
【0019】感光体34K,34C,34M,34Yは
転写ベルト41に対し滑りを生じることなく回動され
る。感光体34K,34C,34M,34Yの外径は等
しいので感光体軸44K,44C,44M,44Yは等
速に回動される。
【0020】〔実施例1〕図1〜図5は、本発明による
カラー画像形成装置において感光体を同期駆動するため
の、リンク機構の実施例1を説明するための図であり、
図中、A1,A2…は長いリンクA(以後リンクAと記
す)、B1,B2…は短かいリンクB(以後リンクBと記
す)、P1,P2…はリンク交差連結部(節部)、Q1
2…,R1,R2…は自由端連結部、S1,S2,…,S4
は各々の自由端連結部の回転円、1,2,3,4は感光
体、5,6,7,8は従動連結部材である。
【0021】図1は実施例1の基本となるリンク機構を
説明するための図であり、図1に示したリンク機構にお
いて、リンクAは、各々等しい長さLの2本のリンクA
1,A2、リンクBは各々等しい長さ(1/2)Lの2本
のリンクB1,B2であり、リンクA1とリンクB1とは、
リンクA1の中央部とリンクB1の一方の端部で回動自在
に交差して連結され交差連結部P1が構成されている。
同様に、リンクA2とリンクB2の一方の自由端とは回動
自在に交差して連結され交差連結部P2が構成されてお
り、更に、リンクB1とB2の他の端部は自由端連結部Q
2で、リンクA1とA2の一方の端部は、自由端連結部R1
で回動自在に連結され、一つ四辺形P1221が形成
される。図1においては四辺形P1221の辺の長さ
(L/2)が等しいので、自由端連結部R1の角度が直
角のときは正方形となり自由端Q1,Q2,Q3は同一直
線上に等間隔で並べられる。
【0022】図2は、図1に示したリンク機構の動作を
説明するための図であり、リンクA2の自由端(右端)
3は回動自在に位置固定(以後固定点と記す)されて
いる。この状態で、例えば、リンクA1の自由端Q1を回
転円S1に従って矢印反時計方向に回動すると自由端連
結部Q2は回転円S1の(1/2)の半径をもった回転円
2に従って円が矢印反時計方向に、等しい位相角、等
しい角速度をもって回転される。
【0023】従って、カラー画像装置において、直線状
に配設された複数の感光体を回転駆動するために、複数
の連結部をもったリンクにより前記複数の感光体を回転
自在に支持する(請求項1に対応)ことにより、該複数
の感光体を同位相、同一回転速度で駆動することができ
る。このとき、当然乍ら、すべての連結部が構成される
リンク相互間の遊びは回転速度に影響を与えない程度に
小さくしておくことが必要である。
【0024】図3は、図1のリンクを複数個横に並べて
得られたリンク機構を説明するための図であり、図1と
同様の作用をする部分には、図1の場合と同じ参照番号
が付してある。
【0025】図3に示したリンク機構は、図1に示した
リンク機構を横方向に並べて3連にしたときのもので、
6本の長いリンクAと2本の短かいリンクBで構成され
ている。図1に示したリンク機構のリンクB2は、図3
ではリンクB2をそのまま用いるのではなく、リンクA2
とP2で交差連結されたリンクA3の長さ(L/2)部分
で構成され、図3でのリンクB2は右側端の長いリンク
6の中央P4で交差連結されている。このようにして、
図3に示したリンク機構は実質的に図1に示した2本の
リンクA1,A2と2本のリンクB1,B2とからなるリン
クを横に並べ3連としたもので、6本のリンクA1
2,〜,A5,A6と2本のリンクB1,B2とを各々交
差連結部P1〜P4で連結することにより、中央部にリン
クA2,A3,A4,A5の4本の長いリンクAが使用さ
れ、この結果、横方向に並んだ3個の等辺四辺形P12
21,P2332,P2443が構成される(請
求項2に対応)。
【0026】図3に示したリンク機構は、図1に示した
リンク機構と同様に、長いリンクAの長さは各々L、短
かいリンクBの長さは各々(L/2)であり、中央部に
交差連結部P2,P3で連結された辺の長さが等しい(L
/2)の四辺形が横方向に並んで構成されているので、
三角形Q112,Q223…Q445は、合同二等
辺三角形を構成し、頂点となる交差連結部P1,P2…P
4が一線上に並んで高さが等しく底辺が等しくQ12
23=Q34=Q45である。
【0027】図4は、図3に示したリンク機構の動作を
説明するための図であり、右端側のリンクA6の自由端
5を固定点とし、他の自由端連結部Q1,Q2…Q4が矢
印反時計方向に回転円S1…S4上を90°毎に回転した
ときの各々のリンクの軌跡を示したものである。なお、
自由端Q1,自由連結点Q2〜Q4が固定点Q5から最も遠
い位置にあるとき、すなわち、回転角0°のときリンク
機構を実線、他の位置にあるときのリンク機構を点線で
示している。
【0028】図4に示したリンク機構は、自由端Q1
自由連結端Q2,〜,Q4が回転円S1,〜,S4のどの位
相の位置にあるときも、上述した合同二等辺三角形の関
係は保たれるので自由端Q1、自由連結端Q2,〜,Q4
は等間隔で同一位相、同一回転速度で回転される。この
とき、回転円S1,〜,S4の回転半径r1,〜,r4の大
きさの比は、左端Q1から右端の固定点Q5に向け順に
(1/4)づつ小さくなり回転半径比は4:3:2:1
の関係にある。この関係は左端の自由端Q1を固定点と
しQ5を自由端とした場合も同様に成り立つ。
【0029】図5は、図3に示したリンク機構を用いて
感光体を駆動する駆動機構の一例を説明するための図で
あり、図中、1,〜,4は感光体、5,〜,8は支持部
材(図においては、具体的構造を示さず、感光体の回転
軸から自由端連結部までの長さであらわしている)であ
る。
【0030】図5において、感光体1,2,〜,4は同
一半径の円筒状体で回転軸O1,O2,〜,O4を有し、
該回転軸O1,〜,O4は同一直線上、等間隔で回転自在
に配置されており、図3に示したリンク機構の一端側の
自由端Q5を固定点とし、同一線上に並んだ自由端Q1
自由連結端Q2,…,Q4と、感光体1,2,〜,4の回
転軸O1,O2,〜,O4との間に、各々、アーム状また
は円盤状の支持部材5,6,〜,8(図示せず)を回転
自在に連結した(請求項3に対応)もので、感光体1,
2,〜,4の何れか一つの回転軸O1,O2,〜,O4
駆動モータ(図示せず)等により回転駆動することによ
り、他の三つの従動感光体は同一位相、同一回転速度で
回転される。
【0031】〔実施例2〕図6〜図10は、本発明に係
るリンク機構の実施例2を説明するための図であり、図
6は、実施例2の基本となるリンク機構を説明するため
の図で、図7〜図10は、図6に示したリンク機構の自
由端連結部を矢印反時計方向に回転したとき回転角0〜
270°の間を90°毎に回転したときのリンク機構の
自由端連結部の運動を説明するための図であり、図中、
図1と同様の作用をする部分には、図1の場合と同じ参
照番号が付してある。
【0032】実施例2によるリンク機構は、図6に示す
ように、4本の長いリンクAと4本の短いリンクBとで
3個の等辺形を構成したリンク機構の自由端連結部の中
央を固定し、一方の自由端連結部を回動したときの他の
自由端連結部の回転動作を利用するもので、長さLの4
本のリンクA1,A2,A3,A4と、長さ(1/2)Lの
4本のリンクB1,B2,〜,B4とからなり、リンクA1
とA2およびリンクA3とA4とを各々互いの中央で交差
した交差連結点P2,P3を構成し、更に、リンクA1
リンクA3およびリンクA2とリングA4の一方の自由端
を各々Q2,R2で回動自在に連結し、リンクA1,A2
よびリンクA3,A4の他の自由端には各々リンクB1
2およびリンクB3,B4を回動自在に連結して自由端
連結部R1,Q1およびR3,Q3とし、更に、リンク
1,B2およびB3,B4の他の自由端をP1,P4で回動
自在に連結することにより、辺の長さが(L/2)の横
に並んだ三個の等しい四辺形P1121,P223
2,P3343が構成される。このため、自由端連
結部Q1,Q2,Q3およびR1,R2,R3を結んだ線は直
線であり、同様に交差連結部P1,P2,P3,P4を結ん
だ線も直線である。
【0033】図6に示したリンクの一直線上に並んだ奇
数の交差連結部Q1,Q2,Q3の中央の交差連結部Q2
固定し、例えば、一方の交差連結部Q1を回転円S1に従
って回動すると、他の交差連結部Q3は、位相が180
°異なり、同じ回転方向をもち同じ回転速度で回動され
る。この様子を、図7,〜,図10で説明する。
【0034】(1)回転スタートの状態(図7) 交差連結部Q1,Q3は、共に固定点Q2から等しい距離
にあり、回転円S1,S2の中心O1,O2に対し固定点Q
2から遠い側の直径上にある。
【0035】(2)90°回転した状態(図8) 交差連結部Q1,Q2,Q3およびO1,Q2,O3は、共に
直線上にあり、辺Q12=Q23であるから、直線
1,Q2,O2に対し、交差連結部Q1は下側に、交差連
結部Q2は上側にあり、交差連結部Q1,Q2は互いに1
80°位相の異なる位置にある。
【0036】(3)180°回転した状態(図9) 図7に示した回転スタートの状態では、交差連結部
1,Q3は回転円S1,S2に対し、共に固定点Q2から
遠い側の直径上にあったが、交差連結部Q1,Q2は18
0°位相差があるためこの位置から180°回転した図
9に示す状態では固定点Q2から近い側の直径上にあ
る。
【0037】(4)270°回転した状態(図10) 図8に示した交差連結部Q1が90°回転した状態か
ら、更に180°回転することにより、直線O122
に対し、交差連結部Q1は上側に、交差連結部Q2は下側
に互いに180°位相の異なる位置にある。
【0038】図11は、図6に示した、中央の交差連結
部Q2を固定して三つの等辺四辺形を有するリンク機構
に対し、更に、左右に等しい二つの等辺四辺形を横方向
に並ぶように付け加えたリンク機構の交差連結部の動作
を説明するための図である。
【0039】図11は、図6に示した実施例2によるリ
ンク機構を横方向に複数並べたリンク機構を説明するた
めの図であり、図11に示したリンク機構は、図6に示
したリンク機構が長いリンクA、4本、短いリンクB、
4本とを連結して3個の等辺四辺形を形成したのに対
し、長いリンクAが12本、短いリンクB4本を連結す
ることにより構成されたリンク機構で、奇数7個の等辺
四辺形が形成されており、中央の自由端連結部Q2で固
定されたリンク機構である。
【0040】このように、図11に示したリンク機構で
は、図6に示したリンク機構のリンクB1,B2およびB
3,B4を固定点Q2の左端部および右端部に設け、この
間の左側、および右側の部分に付け加えられたリンクA
5,A6,A7,A8およびリンクA9,A10,A11,A12
を設けたものである。これらのリンクA5,A6…A11
12の連結は、図6に示したリンク機構と同様であり、
詳細な説明は省く。
【0041】この結果、図11に示したリンク機構は、
固定点Q2から順次、左側および右側の直線上に自由端
連結部Q2,Q1,Q4,Q5およびQ2,Q3,Q6,Q
7と、これら自由端連結部Q5,Q4,Q1,Q2,Q3,Q
6,Q7を含む7個の辺の長さ(L/2)等辺四辺形Q5
655,Q4541,Q1112,Q222
3,Q3334,Q6467,Q7778が構成
される。このため、隣接した自由端連結部の間隔は等し
い。すなわち辺Q54=Q41=Q12=Q23=Q3
6=Q67となる。
【0042】このことは、一つおきに配列された4個の
自由端連結部Q5,Q1,Q3,Q7の間の間隔が等しく、
固定点Q2に対して左側のQ5を回転円S3に沿って回動
した場合、図6に示したリンク機構の場合と同様、固定
点Q2から左側の自由端連結部Q1は各々回転円S1上で
同位相、右側の自由端連結部Q3,Q7は各々回転円
2,S4上で180°位相が異なり、共に同一回転速度
で回動される。このときの回転円S3の回転半径を3と
すると、回転円S1の半径は1、回転円S2,S4の半径
は各々1,3である。
【0043】図12は、図11に示したリンク機構を用
いて感光体を駆動する駆動機構の一例を説明するための
図であり、図11と同様の作用をする部分には、図11
の場合と同じ参照番号が付してある。
【0044】図12に示した実施例は、図5に示した実
施例と同様に、同径な円筒状の感光体1,2,3,4の
回転軸O1,O2,O3,O4を順次直線状に配列して、図
11に示したリンクの固定点Q2を感光体2,3中央位
置で本体側に回動可能に取り付け、回転軸O1,O2,O
3,O4とリンク機構の自由端連結部Q5,Q1,Q3,Q7
との間を各々アーム状または円盤状の支持部材5、6,
7,8(具体的な形状を省く)で回動可能に連結した
(請求項4に対応)ものである。
【0045】以上述べた実施例1,2に示した感光体の
駆動方式は、複数の等辺四辺形を構成するリンク機構の
自由端連結部の一端側または中央部を固定点として自由
連結部の回転により、直線状等間隔に配列された感光体
を駆動するものであるが、上述のリンク機構においては
複数の交差連結部も等速で回転するので、この回転を利
用して感光体を駆動することもできる。
【0046】〔実施例3〕図13〜図17は、本発明に
係るリンク機構の実施例3を説明するための図であり、
図13は、実施例3の基本となるリンク機構を説明する
ための図で、図14,〜,図17は交差連結部の矢印反
時計方向に回転したとき、回転角0,〜,270°の間
を90°毎回転したときの交差連結部の運動を説明する
ための図であり、図中、図1と同様の作用をする部分に
は、図1の場合と同じ参照番号が付してある。
【0047】図13に示したリンク機構は、長さLの2
本のリンクAと、長さ(L/2)の4本のリンクBとか
らなり、リンクA1とA2とは中央で交差して回動自在な
交差連結部P2が構成される。更に、リンクA1,A2
一方の自由端ではリンクB1,B2の一方の自由端と、リ
ンクA1,A2の他方の自由端ではリンクB3,B4の一方
の自由端とで回動可能に連結されて自由端連結部R1
1およびR2,Q2を構成し、リンクB1,B2および
3,B4の他方の自由端は交差連結部P1,P3で回転自
在に連結され、二個の等しい等辺四辺形P1121
2232が構成される。
【0048】図13において、例えば、一方の交差連結
部P3を固定し、他方の交差連結部P1を矢印反時計方向
に回転円S1に沿って回動すると、中央の交差連結部P2
は同位相、同一回転速度で回転される。以下、この運動
の詳細を図14〜図17に従って説明する。
【0049】(1)回転スタートの状態(図14) 交差連結部P1,P2,P3は同一直線上にあり、直線
1,P3上に中心O1,O2を有する回転円S1,S2の交
差連結部P3から遠い直線上に交差連結部P1,P2を置
き、この位置から矢印反時計方向に回動を初める。長さ
12=P23であるから回転内S1の半径は、回転内
2の半径の2倍である。
【0050】(2)90°回転した状態(図15) 長さP31=2P32であり、半径O11=2O22
あるから直線P321も直線上にあり、交差連結部P1
が90°回転したとき、交差連結部P2も90°回転す
る。
【0051】(3)180°回転した状態(図16) 交差連結部を結んだ線P123と固定点P3と回転円中
心O1,O2を結んだ線O1,O2,P3とは一致した状態
にあり交差連結部P1,P2が共に180°回転する。
【0052】(4)270°回転した状態(図17) 図15に示した90°回転した状態と同様に、交差連結
部を結んだ線P123は直線であるから、交差連結部
1が270°回転したとき交差連結部P2も270°回
転する。
【0053】図18は、図13に示したリンク機構を横
に並べた実施例3のリンク機構を説明するための図であ
り、図13に示した2個の等辺四辺形を有するリンク機
構に対し、4個の等辺四辺形を有するリンク機構を有
し、長いリンクAが6本、短かいリンクBが4本により
構成される。
【0054】長いリンクAは、等しい長さLの6本のリ
ンク、リンクA1,A2,A3〜A6、短かいりンクBは等
しい長さ(L/2)の4本のリンクリンクB1,B2
〜,B4で、リンクA1,A2は交点連結部P2で、リンク
3,A4は交差連結部P3で、リンクA5,A6は交差連
結部P4で回動自在に連結され、交差連結された前記リ
ンクA1,A2,〜,A6の自由端は、各々自由端連結部
2,Q2,R3,Q3で回動自在に連結され、リンク
1,B2の一方の自由端はリンクA1,A2と自由端連結
部R1,Q1で、リンクB3,B4の一方の自由端はリンク
6,A5と自由連結端R4,Q4で回動自在に連結され、
リンクB1,B2およびB3,B4の他方の自由端は交差連
結部P1およびP5で回動自在に連結される。この結果、
辺の長さが(L/2)の等しい4個の等辺四辺形P11
21,P2232,P3343,P4454
横方向に並べられて構成される。
【0055】従って、交差連結部P1,P2,〜,P5
結んだ線は直線で、この間の部分直線P12=P23
34=P45である。従ってリンク機構の左端又は右
端の交差連結部P1又はP5を固定点(図においては
5)とし、右端又は左端の交差連結部P5又はP1(図
においてはP1)を、例えば、矢印反時計方向に回動す
ると、他の交差連結部P2,P3,P4も交差連結部P1
同位相、同一回転速度で回転する。
【0056】図19は、図18に示した実施例3のリン
ク機構の交差連結部の回転の様子を説明するための図で
あり、実線で示したリンクは右端の交差連結部P5を固
定し、左端の交差連結部P1が駆動されたときの駆動円
1の中心O1が直線P15上にあるときの状態、点線は
交差連結部P1が駆動円S1上を90°,180°,27
0°回転されたときの各リンクの位置を示している。
【0057】リンクの交差連結部の一端側、例えば、P
5を固定点とし、他端側の交差連結部P1が回転円S1
を矢印方向に回動された場合は、図13に示したリンク
と同様に、他の交差連結部P2,P3,P4は交差連結部
1と同位相、同一回転速度で回転円S2,S3,S4上を
回転される。回転円S1,S2,S3,S4の半径の比は
4:3:2:1であり、中心O1,O2,O3,O4は等間
隔に配置される。
【0058】従って、一直線に等間隔に配列された中心
1,O2,O3,O4に中心軸を有する感光体を配置し、
中心O1と交差連結部P1と同様に、中心O2,O3,O4
と交差連結部P2,P3,P4との間をアーム状又は円盤
状の支持部材(図示せず)で回動自在に連結すること
(請求項5に対応)により4個の感光体を同位相、同一
回転速度で回動することができる。
【0059】〔実施例4〕図20は、本発明に係るリン
ク機構の実施例4の基本となるリンク機構を説明するた
めの図であり、図13に示した2個の等しい等辺四辺形
を有するリンク機構の交差連結部の中央を固定点とし、
他の交差連結部の何れかを回動した場合のリンク機構の
運動を示したもので、実線は運動前の状態のリンク機
構、点線は180°回動したときのリンク機構を示す。
交差連結部P2を固定点とした2個の等辺四辺形の点P2
の項角は常に等しく、直線P12=P23であるから、
一方側の交差連結部、例えば、P1を回転円S1上を回転
すると、他方側の交差連結部P3は位相が180°進ん
で交差連結部P1と同一回転速度で回動される。
【0060】図21は、図20に示したリンク機構の両
側にリンク機構を付け加えて横に延ばした場合の実施例
4のリンク機構を説明するための図である。図21に示
したリンク機構は、4個の等辺四辺形P1121,P
2232,P3343,P4454が横に並んで
設置され、交差連結部P1,P2,P 3,P4,P5は直線
上にあるので、交差連結部P1,P2,〜,P5は等間隔
に配置されている。
【0061】中央の交差連結部P3を固定点とし、一端
側の交差連結部P1を直線P15の固定点P3側に中心O
1を有する回転円S1上に沿って矢印反時計方向に回動す
ると、固定点P3から同じ側にある交差連結部P2は、回
転円S1の(1/2)の半径をもった回転円S2上を交差
連結部P1と同位相、同一回転速度で回動され、固定点
3から反対側の交差連結部P4,P5は、180°位相
の進んだ回転円S3,S4上を交差連結部P1と同一回転
速度で回動される。
【0062】図21に示した4個の等辺四辺形を有する
リンク機構では、固定点P3を挟んだ左右の回転円S2
3における中心O2とO3との距離M2は、固定点P3
対して同じ側にある回転円の中心O1とO2およびO3
4との距離M1に対して2倍の距離をもつので、この
リンク機構を等間隔に配列された感光体の駆動には使用
することはできない。等間隔に配列された感光体を同じ
速度で回転駆動するためには、リンクの長さ、交差連結
位置の変更等が必要である。
【0063】図22は、中央の交差連結部を固定した他
のリンク機構の例を説明するための図であり、図中、C
は長いリンク、Dは短かいリンクであり、図5と同様の
作用をする部分には、図5の場合と同じ参照番号を付し
てある。
【0064】長いリンクCは、長さが各々3Lである4
本のリンクC1,C2,C3,C4であり、短かいリンクD
は、長さが各々2Lである4本のリンクD1,D2
3,〜,D6からなり、長いリンクC1,C2および
3,C4は長さ2Lの位置P2およびP4の位置で交差し
回動自在に連結され、交差連結部P2,P4で構成され
る。短かいリンクD1,D2は、リンクC1,C2と各々自
由端連結部R1,Q1で、リンクD5,D6はリンクC3
4と自由端連結部R4,Q4で回動自在に連結されて辺
の長さ2Lの2個の四辺形P1121およびP44
54が構成される。
【0065】リンクC1,C4およびリンクC2,C3の他
の自由端は、固定点P2で中央が回動自在に交差したリ
ンクD4,D3と回動自在に連結され、自由端連結部
2,Q2およびR3,Q3が構成され、固定点P3を共通
の項点とした各々四辺の長さがLの2個の四辺形P22
32およびP3343が構成される。この結果、固
定点P3を挟んだ交差連結部P2とP4との間および交差
連結部P1とP2およびP4とP5との間の間隔は等しくな
る。
【0066】固定点P3を装置本体に回動自在に固着
し、リンク一端側の交差連結部、例えば、P1を回動円
1上で矢印反時計方向に回動すると、固定点P3に対し
同じ側の交差連結部P2は回動円S1の半径の(1/3)
の半径をもった回動円S2上を、P1と同位相、同速度で
回転し、同様に、交差連結部P4,P5は回動円S3,S4
を交差連結部P1より位相が180°進んだ同一速度で
回動される。
【0067】このように図22に図示した一列状に配置
された交差連結部P1,〜,P5の中央の交差連結部P3
を装置本体側に固定されたリンク機構において他の交差
連結部P1,P2,P4,P5と感光体1,2,3,4の軸
1,O2,O3,O4とをアーム状又は円盤状の交差部材
5,6,7,8により回動自在に取り付けた(請求項6
に対応)ことにより、感光体1,2,3,4を常に同一
回転速度で回転することが可能となる。次に、一線上に
配置された複数の感光体を上記実施例4で述べたリンク
機構を介して駆動する回転伝達機構について述べる。
【0068】図23は、本発明によるカラー画像形成装
置の感光体を回転駆動する回転伝達機構の一例を説明す
るための図であり、図23(a)は部分斜視図、図23
(b)は矢印X−X断面図で、図中、10は駆動モー
タ、11は駆動ギヤー、12は従動ギヤー、13は連結
軸、14はベアリング、15はEリングであり、図5に
示したリンク機構を用いた場合を示すものであり、図5
と同様の動作をする部分には、図5の場合と同じ参照番
号が付してある。
【0069】煩雑を避けるため、図23において、円筒
状の感光体は、第1感光体ドラム1、第2感光体ドラム
の2本のみを示し、他は省略してある。第1感光体ドラ
ム1,2の中心からは軸1a,2aが突出しており、軸
1a,2aには、各々レバー状の支持部材5,6の一端
が固着されている。該支持部材5,6の他端には、図5
に示した長いリンクA1、短かいリンクB1の自由端連結
部Q1,Q2が回動自在に連結されている。
【0070】リンク相互を回動自在に連結する機構は、
例えば、リンクA1とB1は、図23(b)に示すよう
に、2段の異径の軸を有する連結軸13を用いて回動自
在に連結される。図23(b)において、リンクB1
は連結軸13の大径軸部13aを支承するベアリング1
4が嵌め込まれて、リンクBは連結軸13に対し回動自
在に連結されている。連結軸13の小径部13cはリン
クA1にカシメ等により固着され、リンクA1とB1とは
連結軸13のリング溝13bに嵌め込まれたEリング1
5により軸方向の移動が規制され回転自在に接合され
る。
【0071】第1感光体ドラム1の外側の任意の位置に
は、駆動モータ10が第1感光体ドラム1と同軸に装置
本体側(図示せず)に取り付けられ、駆動モータ10軸
には駆動ギヤ11が固着され、駆動ギヤ11は、第1感
光体ドラム1の軸1aに取り付けられた従動ギヤ12と
噛み合っている。
【0072】駆動モータ10が回転駆動されると、駆動
ギヤ11、従動ギヤ12を介して第1感光体ドラム1は
矢印時計方向に回動される。第1感光体ドラム1が回転
すると支持部材5も同方向に回転され、同時に、第2感
光体ドラム2は、リンクA1,A2,B1,B2…からなる
リンク機構を、支持部材6を介して第1感光体ドラム1
と同位相、同一回転速度で回動される。駆動モータ10
による従動ギヤ11の感光体ドラム駆動は第1感光体ド
ラム1側に限定しない。他の感光体ドラムのどこでもよ
い。また、駆動モータ10による感光体の従動部は、図
5に示したリンク機構に限らず、実施例1〜4に記載さ
れた何れのリンク機構とに連結される(請求項7に対
応)。
【0073】本発明によるカラー画像形成装置の感光体
を、複数のリンクを有するリンク機構を介して駆動し、
該リンク機構は、複数のリンクを対向する辺が等辺な四
辺形となるように連結し、連結されたリンクの何れか一
端を固定端とし、その固定端を含む直線上に存在する他
の連結端が完全に同期して回転したものであるから、従
来のウォームギャ、ベルト等を使用した感光体駆動方式
で生じた振動や騒音及び回転ムラ等の発生がなく良好な
駆動が可能となる。又、リンク機構を用いることにより
ウォーム、ギヤ等では必ず必要であった油の補給が一切
必要ないメリットがある。更に、部品コストがはるかに
安くできる大きなメリットもある。
【0074】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によると、以下の効果がある。 請求項1に対応する効果:複数の感光体ドラムがリンク
機構のみで連結されているため、従来例のウォーム、ギ
ヤ、ベルト等で問題となっていたゴミ、ホコリの影響を
受けず装置寿命が大幅に増す。 請求項2に対応する効果:リンクの数を増すだけで該リ
ンクに連結して駆動される部材(本発明では感光体ドラ
ム)の数を容易に増すことが可能である。 請求項3に対応する効果:リンク機構の固定部のみが装
置本体側に固定され、該リンク機構の他の自由端連結部
は感光体ドラムの支持部材に連結されている。そのため
組付が容易に可能である。 請求項4に対応する効果:リンク機構の複数の自由連結
部の中央を固定部とすることで、左右の余分なスペース
を必要とせず、コンパクトな配置が可能となる。又、左
右の位相が180°ずれているため、駆動軸にかかる負
荷が同位相のものより均等になる。 請求項5に対応する効果:上下方向の余分なスペースを
必要とせず、コンパクトな配置が可能である。 請求項6に対応する効果:上下左右の余分なスペースを
必要とせず、コンパクトな配置が可能である。 請求項7に対応する効果:駆動モータの配置に自由度が
高いため、レイアウトに制約を受けず、コンパクトな配
置が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による、カラー画像形成装置において
感光体を同期駆動するためのリンク機構の実施例1の基
本となるリンク機構を説明するための図である。
【図2】 図1に示したリンク機構の動作を説明するた
めの図である。
【図3】 図1に示したリンク機構を横方向に並べて3
連にしたときのものである。
【図4】 図3に示したリンク機構の動作を説明するた
めの図である。
【図5】 図3に示したリンク機構を用いて感光体を駆
動する駆動機構の一例を説明するための図である。
【図6】 本発明に係るリンク機構の実施例2の基本と
なるリンク機構を説明するための図である。
【図7】 図6に示したリンク機構の“回転スタート”
の状態を説明するための図である。
【図8】 図6に示したリンク機構の“90°回転”し
た状態を説明するための図である。
【図9】 図6に示したリンク機構の“180°回転”
した状態を説明するための図である。
【図10】 図6に示したリンク機構の“270°回
転”した状態を説明するための図である。
【図11】 図6に示した実施例2によるリンク機構を
横方向に複数並べたリンク機構を説明するための図であ
る。
【図12】 図11に示したリンク機構を用いて感光体
を駆動する駆動機構の一例を説明するための図である。
【図13】 本発明に係るリンク機構の実施例3の基本
となるリンク機構を説明するための図である。
【図14】 図13に示したリンク機構の“回転スター
ト”の状態を説明するための図である。
【図15】 図13に示したリンク機構の“90°回
転”した状態を説明するための図である。
【図16】 図13に示したリンク機構の“180°回
転”した状態を説明するための図である。
【図17】 図13に示したリンク機構の“270°回
転”した状態を説明するための図である。
【図18】 図13に示したリンク機構を横に並べた実
施例3によるリンク機構を説明するための図である。
【図19】 図18に示した実施例3のリンク機構の交
差連結部の回転の様子を説明するための図である。
【図20】 本発明に係るリンク機構の実施例4の基本
となるリンク機構を説明するための図である。
【図21】 図20に示したリンク機構の両側を延ばし
た実施例4のリンク機構を説明するための図である。
【図22】 中央の交差連結部を固定した実施例4の他
のリンク機構の例を説明するための図である。
【図23】 本発明によるカラー画像形成装置の感光体
を回転駆動する回転伝達機構の一例を説明するための図
である。
【図24】 本発明が適用されるカラー画像形成装置の
一例を説明するための図である。
【符号の説明】
1,〜,4…感光体、5,〜,8…支持部材、10…駆
動モータ、11…駆動ギヤー、12…従動ギヤー、13
…連結軸、14…ベアリング、15…Eリング。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直線状に配置された複数の感光体と、該
    感光体に沿って記録用紙を直線状に搬送する搬送手段を
    有し、前記記録用紙が前記感光体を通過したとき前記感
    光体上に形成された静電潜像を顕像化して前記記録用紙
    上に転写する画像形成装置において、隣り合って配置さ
    れた前記感光体は、複数の連結されたリンク機構により
    回転自在に支持されていることを特徴とするカラー画像
    形成装置。
  2. 【請求項2】 前記複数の連結されたリンク機構を、回
    動自在に交差連結した交差連結部を有する2本のリンク
    を複数個横に並べ、各々の前記リンクの対向した自由端
    を回動自在に連結して複数の自由端連結部を構成し、連
    結して得られた前記リンクにより形成された四辺形の対
    向する辺の長さを等しくしたことを特徴とする請求項1
    に記載のカラー画像形成装置。
  3. 【請求項3】 一列状に並んだ前記リンク機構の前記自
    由端連結部の左右何れかの一端が装置本体側に回動自在
    に支持され、他の自由端連絡部が前記感光体軸上に支持
    された支持部材に回動自在に取り付けられたことを特徴
    とする請求項1又は2に記載のカラー画像形成装置。
  4. 【請求項4】 一列状に並んだ前記リンク機構の前記自
    由端連結部の中央の一端が装置本体側に回動自在に支持
    され、他の自由端連結部が前記感光体軸上に支持された
    支持部材に回動自在に取り付けられたことを特徴とする
    請求項1又は2に記載のカラー画像形成装置。
  5. 【請求項5】 一列状に並んだ前記リンク機構の前記交
    差連結部の左右何れかの一端が装置本体側に回動自在に
    支持され、他の交差連結部が前記感光体軸上に支持され
    た支持部材に回動自在に取り付けられたことを特徴とす
    る請求項1又は2に記載のカラー画像形成装置。
  6. 【請求項6】 一列状に並んだ前記リンク機構の前記交
    差連結部の中央部が装置本体側に回動自在に支持され、
    他の交差連結部が前記感光体軸上に支持された支持部材
    に回動自在に取り付けられたことを特徴とする請求項1
    又は2に記載のカラー画像形成装置。
  7. 【請求項7】 前記リンク機構に前記支持部材を介して
    連結された複数の前記感光体の何れか一つの感光体軸上
    に駆動モータからの動力を伝達させるための従動部が固
    定されていることを特徴とする請求項1乃至6項の何れ
    かに記載のカラー画像形成装置。
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