JPH08129227A - 光変調器装置及びプロジエクタ装置 - Google Patents

光変調器装置及びプロジエクタ装置

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JPH08129227A
JPH08129227A JP6287542A JP28754294A JPH08129227A JP H08129227 A JPH08129227 A JP H08129227A JP 6287542 A JP6287542 A JP 6287542A JP 28754294 A JP28754294 A JP 28754294A JP H08129227 A JPH08129227 A JP H08129227A
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JP
Japan
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image
light
optical modulator
optical
holder
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Application number
JP6287542A
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English (en)
Inventor
Nobuyuki Hara
信行 原
Takeshi Matsui
健 松井
Poradish Frank
フランク・ポーラデイツシユ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Texas Instruments Inc
Original Assignee
Sony Corp
Texas Instruments Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は光変調器装置及びプロジエクタ装置に
おいて、簡易かつ小型化し得ると共に表示映像を高輝度
化し有用性を格段的に向上し得る。 【構成】光変調素子を有する基板と、基板の一部を開口
部に挿入することで基板全体を固定するホルダ部と、ホ
ルダ部を回転、垂直及び又は水平方向に移動させ、映像
の回転、垂直及び又は水平方向の位置を調整する移動手
段とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【目次】以下の順序で本発明を説明する。 産業上の利用分野 従来の技術 発明が解決しようとする課題 課題を解決するための手段(図7及び図8) 作用(図7及び図8) 実施例 (1)プロジエクタ装置の全体構成(図1〜図5) (2)実施例のプロジエクタ装置(図6〜図11) (3)他の実施例 発明の効果
【0002】
【産業上の利用分野】本発明は光変調器装置及びプロジ
エクタ装置に関し、例えばカラー映像を映写するものに
適用して好適なものである。
【0003】
【従来の技術】従来、この種のプロジエクタ装置とし
て、映像データの赤、緑、青色成分を3本のCRT(陰
極線管)に各別に映出するようになされたものがある。
この投影型3管式プロジエクタ装置の前面には、映像投
影面側にそれぞれ赤、緑、青色の色フイルタと、プロジ
エクシヨンレンズとが順次配置された3本のCRTが配
置されている。
【0004】CRTは映写時に映像データの赤、緑、青
色成分を各別にスクリーンに直接投影するようになさ
れ、これによりスクリーン上でそれぞれのCRTから投
影された赤、緑、青色成分の投影光が合成されて1つの
画像が形成され、全体としてカラー映像が映写される。
【0005】また投影型3管式プロジエクタ装置に代
え、ボツクス内部に3本のCRTを配置した反射型3管
式プロジエクタ装置がある。このプロジエクタ装置の場
合、投影型3管式プロジエクタ装置と同様の光路をボツ
クス内部に配置したミラーで反射して折り曲げ、すりガ
ラス状の半透明スクリーンに裏面から投影光を照射す
る。
【0006】これによりスクリーン上でそれぞれのCR
Tから射出された赤、緑、青色成分の投影光が合成され
て1つの画像が形成され、全体としてカラー映像が映写
される。この反射型3管式プロジエクタ装置の場合、光
路を折り曲げて小型化すると共にスクリーン自体を一体
に形成することにより、投影型3管式プロジエクタ装置
に比して小型なプロジエクタ装置を実現し得、ユーザの
使い勝手を向上し得る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところがかかる構成の
投影型3管式プロジエクタ装置や反射型3管式プロジエ
クタ装置においては、光源としてCRTを用いると共に
CRTから投影された映像がスクリーン上に拡大表示さ
れるため、装置全体が大型化することを避け得ないと共
に、表示映像を高輝度化することが困難であるという問
題があつた。
【0008】このような問題を解決するため、CRTに
代えて映像源として3枚の液晶パネル板を用い、各液晶
パネル板にそれぞれ赤、緑、青色成分を表示すると共
に、液晶パネル板の一面側から光を照射して、その透過
光をそれぞれ赤色、緑色及び青色の色フイルタを通して
スクリーン上で結像させるようになされたいわゆる液晶
プロジエクタ装置がある。
【0009】この液晶プロジエクタ装置の場合、液晶パ
ネルを用いるためにCRTを用いるプロジエクタ装置に
比較して装置全体を格段的に小型化し得るが、液晶パネ
ル板自体は光の透過率が低く表示映像を高輝度化すると
いう点では実用上未だ不十分であつた。
【0010】ところでデイスプレイシステムとして微小
な鏡面素子を画素に応じて平面状に配置し、各々の鏡面
素子の反射を利用した鏡面偏向型光変調器(以下これを
ミラーライトバルブと呼ぶ)を用いたものが提案されて
いる(特開昭60-179781 号公報、特開平3-40693 号公
報、特開平3-174112号公報)。
【0011】このミラーライトバルブを映像源に用い
て、カラー映像を拡大投影するプロジエクタ装置を形成
することができれば、装置全体の構成を液晶プロジエク
タ装置と同様の規模に簡易化し得ると共に小型化し得、
さらに液晶に比して光源の利用効率を向上し得ることに
より、表示映像を格段的に高輝度化することができると
考えられる。
【0012】本発明は以上の点を考慮してなされたもの
で、簡易かつ小型化し得ると共に表示映像を高輝度化し
有用性を格段的に向上し得る光変調器装置及びプロジエ
クタ装置を提案しようとするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め本発明においては、映像データの画素に応じて配置さ
れた複数の光変調素子を有する光変調器に照明光を照射
すると共に、上記光変調器を上記映像データによつて変
調し、上記映像データに応じた上記光変調器の有効反射
光で、映像表示面に所望の映像を表示する光変調器装置
及びプロジエクタ装置において、光変調素子(64)を
有する基板(61)と、基板(61)の一部(66)を
開口部に挿入することで、基板(61)全体を固定する
ホルダ部(62)と、ホルダ部(62)を回転、垂直及
び又は水平方向に移動させ、映像の回転、垂直及び又は
水平方向の位置を調整する移動手段(50)とを設ける
ようにする。
【0014】
【作用】光変調素子(64)を有する基板(61)の一
部(66)をホルダ部(62)の開口部に挿入すること
で基板(61)全体を固定し、移動手段(50)によつ
てホルダ部(62)を回転、垂直及び又は水平方向に移
動することにより、映像表示面に表示される映像の水
平、垂直及び又は回転方向の微調整を容易にでき、基板
交換の際、水平、垂直及び回転方向の再調整をすること
なく容易に交換できるようにする。
【0015】
【実施例】以下図面について、本発明の一実施例を詳述
する。
【0016】(1)プロジエクタ装置の全体構成 図1において、1は全体として赤、緑、青色のそれぞれ
の映像データに対応した3つのミラーライトバルブ2
R、2G、2Bを用いるプロジエクタ装置を示す。実際
上、図1との対応部分に同一符号を付した図2及び図3
に示すように、高輝度白色光源3より射出されたプロジ
エクシヨン光L1は、UVフイルタ(図示せず)で不要
な紫外線が除去されると共に、コンデンサレンズ4を通
じて平行光に変換されて、第1の反射ミラー5で折り曲
げられると共に分離用ダイクロイツクミラー6R、6
G、6Bに入射する。
【0017】分離用ダイクロイツクミラー6R、6G、
6Bは、白色光でなるプロジエクシヨン光L2を赤、
緑、青色光LR、LG及びLBに分離する。この赤、
緑、青色光LR、LG、LBは、それぞれビーム整形用
シリンドリカルレンズ7R、7G、7Bを通じて第2の
反射ミラー8R、8G、8Bで斜め上方に折り曲げら
れ、ミラーライトバルブ2R、2G、2Bの反射面に照
射される。
【0018】ミラーライトバルブ2R、2G、2Bは、
それぞれ映像データの画素の配列(例えば 768× 576個
でなる)に応じて、例えば17〔μm〕角程度でなる微小
鏡面素子が複数配列されて構成され、これにより1/2
インチCCD(固体撮像素子)と同程度の大きさの反射
面が形成されている。この微小鏡面素子は映像データの
画素の配列に応じたフレームメモリの各メモリセルに対
応して配置され、各メモリセルの状態に応じて対応する
微小鏡面素子の傾き状態がそれぞれ別個に変化するよう
になされている。
【0019】実際上それぞれの微小鏡面素子は中立状態
に対して、メモリセルがオン状態すなわち画素として有
効な場合に図4(A)に示すように+10°傾き、逆にメ
モリセルがオフ状態すなわち画素として無効な場合に図
4(B)に示すように−10°傾くようになされている。
これにより入射光に対して鏡面で反射される反射光が、
画を形成するために必要な有効反射光と無効な無効反射
光で20°の光路差を有するように切換られる。
【0020】このプロジエクタ装置1の場合、各ミラー
ライトバルブ2R、2G、2Bに応じたフレームメモリ
に、それぞれ赤、緑、青色の1フレーム分の映像データ
を設定することにより、有効反射光としてそれぞれ赤、
緑、青色の映像光が形成される。この赤、緑、青色の映
像光はそれぞれ対応するリレーレンズ9R、9G、9B
を通じて合成用ダイクロイツクミラー10R、10G、
10Bに導かれて、カラー映像光として合成され、これ
がズームレンズ構成のプロジエクシヨンレンズ11を通
じて、プロジエクタ装置1の外部に離れて配置されたス
クリーン(図示せず)上に拡大投影される。
【0021】またこのプロジエクタ装置1の場合、高輝
度白色光源3、コンデンサレンズ4、第1の反射ミラー
5、分離用ダイクロイツクミラー6R〜6B、シリンド
リカルレンズ7R〜7Bを経て第2の反射ミラー8R〜
8Bに至るプロジエクシヨン光L1、L2の光学系の光
軸と、ミラーライトバルブ2R〜2Bで反射されリレー
レンズ9R〜9B、合成用ダイクロイツクミラー10R
〜10B、プロジエクシヨンレンズ11に至る有効反射
光の光軸は所定の高さ分だけずらされて配置され、これ
によりプロジエクシヨン光と有効反射光及び無効反射光
の干渉を未然に防止し得るようになされている。
【0022】さらにこのプロジエクタ装置1の場合、プ
ロジエクシヨン光はシリンドリカルレンズ7R〜7Bで
ビーム形状が整形され、これにより第2の反射ミラー8
R〜8Bで斜め上方に反射されても、ミラーライトバル
ブ2R〜2Bの反射面を均一の照度で照射し得るように
なされている。
【0023】ここでこのプロジエクタ装置1において
は、図1〜図3について上述した光学部の下部に、図1
との対応部分に同一符号を付した図5に示す回路部が配
設されている。このプロジエクタ装置1では表示するビ
デオ信号として、ビデオ機器よりRGB信号で入力され
るビデオ信号S1や、パーソナルコンピユータ等よりV
GA(video graphics arrey)に対応して送られるビデ
オ信号S2、さらにVGAパターンのビデオ信号S3を
選択し得るようになされている。
【0024】これらのビデオ信号S1、S2、S3は、
それぞれビデオセレクト回路21に入力されて選択さ
れ、この結果得られるビデオ信号S4がアナログデジタ
ル変換回路22でデジタルビデオ信号S5に変換され、
ガンマ補正回路23に入力される。このガンマ補正回路
23には、必要に応じてテストパターン発生回路24で
発生されたテストパターン信号S6が入力される。これ
によりガンマ補正回路23は、設定されたガンマ補正パ
ラメータS7に従つて、デジタルビデオ信号S5又はテ
ストパターン信号S6をガンマ補正し、この結果得られ
るデジタルビデオ信号S8をリフオーマツト回路25に
送出する。
【0025】リフオーマツト回路25はRGB信号で入
力されるビデオ信号S1、VGAのビデオ信号S2、S
3に対応したデジタルビデオ信号S8を、例えば 768画
素×576ライン分でなるミラーライトバルブ2R〜2B
の鏡面素子の配列に応じてリフオーマツトし、この結果
得られる赤、緑、青色成分のデジタルビデオ信号S9
R、S9B、S9Gを、それぞれ対応するフレームメモ
リ26R、26G、26Bに送出する。
【0026】このフレームメモリ26R〜26Bはそれ
ぞれミラーライトバルブ2R〜2Bに対応しており、タ
イミング制御回路27から入力される制御信号S10に
応じて、順次1フレーム毎にフレームメモリ26R〜2
6Bの内容がミラーライトバルブ2R〜2Bに書き込ま
れ、これにより有効反射光として、それぞれ赤、緑、青
色の映像光が形成される。
【0027】なおこのプロジエクタ装置1の場合タイミ
ング制御回路27は、入力されるビデオ信号S1〜S3
に基づく位相制御信号S11に応じてクロツク発生回路
28で発生されたシステムクロツクS12を用いて、フ
レームメモリ26R〜26B、ミラーライトバルブ2R
〜2Bを制御する制御信号S10を発生するようになさ
れている。
【0028】またこのプロジエクタ装置1の場合、電源
スイツチ(図示せず)が投入されるとAC電源S13が
電源供給回路30及びランプ駆動回路31に供給され
る。このうち電源供給回路30は、各回路部に対して所
定のDC電源S14を供給してプロジエクタ装置1の動
作を開始させる。またランプ駆動回路31は高輝度白色
光源3を点灯駆動し、これにより白色光源3よりプロジ
エクシヨン光L1が照射される。
【0029】このプロジエクタ装置1の構成によれば、
映像源としてそれぞれ赤、緑、青色に対応したミラーラ
イトバルブ2R、2G、2Bを用い、このミラーライト
バルブ2R〜2Bを、それぞれ赤、緑、青色のビデオ信
号で駆動すると共に、それぞれ白色光を色分離してなる
赤、緑、青色のプロジエクシヨン光を照射し、その有効
反射光を色合成して、拡大投影するようにしたことによ
り、従来のCRTを用いたプロジエクタ装置と比較して
格段的に小型軽量かつ簡易な構成のプロジエクタ装置1
を実現できる。
【0030】またミラーライトバルブ2R〜2Bは、プ
ロジエクシヨン光を反射するようになされているため、
液晶プロジエクタ装置に比較して光の利用効率を格段的
に向上し得、かくして小型軽量化し得ると共に表示映像
を高輝度化し得るプロジエクタ装置を実現できる。
【0031】(2)実施例のプロジエクタ装置 図1との対応部分に同一符号を付した図6に示すよう
に、この実施例のプロジエクタ装置40において、ミラ
ーライトバルブ2R〜2Bで反射された有効反射光はそ
れぞれリレーレンズ9R〜9Bによつて、プロジエクシ
ヨンレンズ11の直前の空間の仮想結像点Aに約2倍の
大きさで結像画像を形成する。このリレーレンズ9R〜
9Bの倍率は、この仮想結像点Aにおける結像画像の大
きさが、プロジエクシヨンレンズ11の開口より小さい
大きさになるように選定されている。
【0032】この仮想結像点Aの直前にはハーフミラー
41が配置され、これにより有効反射光の一部を折り曲
げて、仮想結像点Aと同じ距離に配置された2次元位置
検出器42に集光させるようになされている。この2次
元位置検出器42は赤、緑、青色のそれぞれのミラーラ
イトバルブ2R〜2Gにテスト用パターンを与え、これ
らの信号を切り換えることにより、赤、緑、青色の画像
の位置を読み取ることができる。
【0033】またこの2次元位置検出器42の検出結果
に応じて、ミラーライトバルブ2R〜2Bの取り付けブ
ロツク及び合成用ダイクロイツクミラー10R〜10B
の取り付けブロツクにそれぞれ設けられた調整用モータ
を駆動して、ミラーライトバルブ2R〜2Bと合成用ダ
イクロイツクミラー10R〜10とをそれぞれ垂直方
向、回転方向及び焦点方向に微小移動させることによ
り、赤、緑、青色のそれぞれの画像位置を補正し得るよ
うになされている。
【0034】ここで図7に示すように、ミラーライトバ
ルブ2(2R、2G、2B)の取り付けブロツク50
は、第2の反射ミラー8(8R、8G、8B)及びリレ
ーレンズ9(9R、9G、9B)のミラーホルダ51及
びレンズホルダ52と共にリレーレンズ9の光軸方向に
調整可能に取り付けられたベース53上に配置されてい
る。またこの取り付けブロツク50はスライド機構及び
回転機構を有して構成され、画像位置調整用として水平
方向には水平方向調整ねじ55、垂直方向には垂直方向
調整ねじ56、回転方向には回転方向調整ねじ57が設
けられている。
【0035】さらにこれらの水平方向調整ねじ55、垂
直方向調整ねじ56、回転方向調整ねじ57の対応した
位置に、それぞれ水平方向調整用パルスモータ58、垂
直方向調整用パルスモータ59、回転方向調整用パルス
モータ60が設けられて、ねじ55、56、57と噛み
合うようになされ、このパルスモータ58、59、60
をそれぞれ駆動することにより、ミラーライトバルブ2
を微小移動させ画像を水平、垂直及び回転方向に調整し
得るようになされている。
【0036】また取り付けブロツク50は、着脱自在な
素子板61を挿入するための素子ホルダ62を有してい
る。この素子板61は、基板63上に微小鏡面素子64
がチツプとなつて配設され、微小鏡面素子64の背面に
は放熱板65及び背面板66が固定されている。背面板
66は、画像位置調整の調節基準とするため微小鏡面素
子64の鏡面と精度良く固定されている。
【0037】取り付けブロツク50及び素子板61の構
成部品を図8に示す。まず素子板61について述べる。
この素子板61の微小鏡面素子64と素子ホルダ62の
挿入部分を図9に示す。素子ホルダ62の前面には、素
子板61に配設された背面板66を挿入するための開口
部が設けられている。
【0038】また、素子ホルダ62の前面67a、67
bには、張力を有する板バネ67がそれぞれ配設されて
いる。このとき素子ホルダ62の前面67a、67bは
開口部の周辺のうちの隣会う2辺上である。このため素
子板61が板バネ67によつて、板バネ67が配設され
ている角と対角の位置に常に押し付けられる。また、基
板63上の微小鏡面素子64を交換する場合、背面板6
6を画像位置調整の調節基準とするため、再度の調節が
不要となる。
【0039】次に、取り付けブロツク50は素子ホルダ
62、回転方向ステージ板68、垂直方向ステージ板6
9及び水平方向ステージ板70とからなつている。まず
素子ホルダ62の背面には、回転の中心となるホルダピ
ン71が配設されている。このホルダピン71は、回転
方向ステージ板68の前面中央に設けられている穴には
め込むことで、回転方向ステージ板68と素子ホルダ6
2とを結合させる。
【0040】素子ホルダ62と回転方向ステージ板68
との間には、レバー72が挟まれている。回転方向ステ
ージ板68にはレバーセンターピン73が固定されてお
り、このレバーセンターピン73を中心にレバー72が
回転するようになされている。また、レバー72の一端
にはレバーピン74が固定されており、素子ホルダ62
の側面62cの部分に引つ掛ける。回転方向ステージ板
68に固定されたホルダ当て板75とレバー72は、引
つ張りバネ76で接続されている。このため回転方向調
整ねじ57でレバー72を押すことにより、素子ホルダ
62は回転する。この調整では、直接素子ホルダ62を
押すのではなく、回転方向調整ねじ57とレバー72を
用いて素子ホルダ62を押すため、微調整ができる(図
10)。
【0041】次に回転方向ステージ板68の背面には、
中央部の垂直方向にキー77aが配設されている。垂直
方向ステージ板69には、回転方向ステージ板68に配
設されているキー77aとの対応する位置にキー溝78
aが彫られており、キー77aを介して回転方向ステー
ジ板68と垂直方向ステージ板69は繋がつている。
【0042】回転方向ステージ板68の背面の中央部よ
り側面側かつ上面の位置に垂直方向の溝が設けられてい
る。この溝は上部と下部の2つからなり、下部の空間に
は圧縮バネ79aが挿入されている。圧縮バネ79a
は、図11に示すようにステージ板に固定されたバネ当
て板80aで押さえられ、バネ当て板80aを垂直方向
調整ねじ56で押すことにより、垂直方向の微調整がで
きるようになつている。
【0043】また垂直方向ステージ板69の下面には、
回転方向ステージ板68の背面と同様に、中央部の水平
方向にキー77bが設置されている。水平方向ステージ
板70には、垂直方向ステージ板69上に配設されてい
るキー77bに対応するように中央部水平にキー溝78
bが設けられており、キー77bを介して垂直方向ステ
ージ板69と水平方向ステージ板70は繋がつている。
垂直方向ステージ板69の下面は、回転方向ステージ板
68の場合と同様に、バネ当て板80bを水平方向調整
ねじ55で押すことにより、水平方向の微調整ができ
る。(図11)
【0044】以上の構成において、水平方向調整ねじ5
5で圧縮バネ79bを押すことで、素子板61、素子ホ
ルダ62、回転方向ステージ板68及び垂直方向ステー
ジ板69が一体となつて水平方向ステージ板70上を水
平方向に移動する。また、垂直方向調整ねじ56で圧縮
バネ79aを押すことで、素子板61、素子ホルダ6
2、回転方向ステージ板68が一体となつて垂直方向に
移動する。
【0045】このとき、水平方向調整ねじ55と圧縮バ
ネ79bとの間及び垂直方向調整ねじ56と圧縮バネ7
9aとの間に、それぞれバネ当て板80b及び80aを
配設し、各圧縮バネ79b、79aを間接的に押すこと
により、画像位置の水平及び垂直方向の微調整ができ
る。
【0046】また、回転方向調整ねじ57で引つ張りバ
ネ76を押すことで、引つ張りバネ76に接続されてい
るレバー72がレバーセンターピン73を中心に回転す
る。このときレバー72の端部に配設されたレバーピン
74が素子ホルダ62の側面62cと連結しているた
め、素子ホルダ62と共に素子板61が回転し、回転方
向に対する微調整ができる。
【0047】さらに素子板61を交換する際、素子板6
1を引くことにより、素子ホルダ62の開口部に挿入さ
れている素子板61の背面板66を外すことができる。
このとき、素子板61は素子ホルダ62に対して着脱自
在となつているため容易に取り外すことができる。さら
に素子板61に配設される背面板66は画像位置調整の
調節基準となつている。このため素子板61を外しても
素子ホルダ62の位置は変化しないため、素子板61の
交換後に再度画像位置を調整する必要はない。
【0048】以上の構成によれば、調整ねじ55〜57
とバネ76、79a、79bによつて水平、垂直、回転
方向を調整する調整機構をそれぞれ有し、バネ当て板8
0b、80a及びレバー72でバネ76、79a、79
bを間接的に押すことにより画像位置の各方向の微調整
が容易にできる。また微小鏡面素子64を有し、素子ホ
ルダ62の開口部に対して着脱自在である素子板61の
背面板66を調節基準とするため、画像位置を再調整す
ることなく素子板61を容易に交換し得る。
【0049】(3)他の実施例 なお上述の実施例においては、背面板66を画像位置調
整の調節基準とするものについて述べたが、本発明はこ
れに限らず、背面板の中央部に穴を開けて基準となるピ
ン等を配設するようにしても良い。
【0050】また上述の実施例においては、鏡面偏向型
光変調器として、反射面にそれぞれ映像データの画素の
配列に応じて 768× 576個の微小鏡面素子が配列された
ものを用いた場合について述べたが、微小鏡面素子の配
列はこれに限らず、種々選定するようにしても良く、さ
らに2次元配列に限らず、微小鏡面素子を1次元に配列
し、プロジエクシヨン光を走査して映像を形成するよう
な場合でも上述の実施例と同様の効果を実現できる。
【0051】さらに上述の実施例においては、それぞれ
赤、緑、青色映像に応じて駆動される鏡面偏向型光変調
器に、それぞれ赤、緑、青色のプロジエクシヨン光を照
射し、その有効反射光を合成して拡大表示する場合につ
いて述べたが、これに代え、単独の鏡面偏向型光変調器
を、順次時分割的に赤、緑、青色映像に応じて駆動し、
これに同期して順次時分割で赤、緑、青色のプロジエク
シヨン光を照射するものや、1つの鏡面偏向型光変調器
で2色以上の映像を映出するようなものを組み合わせた
プロジエクタ装置等に適用しても、上述の実施例と同様
の効果を実現できる。
【0052】
【発明の効果】上述のように本発明によれば、光変調素
子を有する基板をホルダ部で固定し、映像表示面に表示
される映像の位置を調整するためにホルダ部と共に基板
を垂直、水平及び又は回転方向に移動させる移動手段を
設けることにより、映像表示面に表示される映像の水
平、垂直及び又は回転方向の微調整を容易にでき、基板
交換の際、水平、垂直及び又は回転方向の再調整をする
ことなく容易に交換できる光変調器装置及びプロジエク
タ装置を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】鏡面偏向型光変調器を用いたプロジエクタ装置
の全体構成を示す略線的斜視図である。
【図2】図1のプロジエクタ装置の光学系統の説明に供
する略線的平面図である。
【図3】図1のプロジエクタ装置の光学系統の説明に供
する略線的背面図である。
【図4】鏡面偏向型光変調器の鏡面素子の動作の説明に
供する略線図である。
【図5】図1のプロジエクタ装置の回路構成を示すブロ
ツク図である。
【図6】実施例のプロジエクタ装置の構成を示す略線的
斜視図である。
【図7】ミラーライトバルブの取り付けブロツクの説明
に供する略線図である。
【図8】取り付けブロツク及び素子板の構成部品を示す
略線図である。
【図9】素子板及び素子ホルダの構成を示す略線的斜視
図である。
【図10】調整機構の構成を示す略線図である。
【図11】調整機構の構成を示す略線図である。
【符号の説明】
1、40……プロジエクタ装置、2……ミラーライトバ
ルブ、3……高輝度白色光源、4……コンデンサレン
ズ、5……第1の反射ミラー、6……分離用ダイクロイ
ツクミラー、7……ビーム整形用シリンドリカルレン
ズ、8……第2の反射ミラー、9……リレーレンズ、1
0……合成用ダイクロイツクミラー、11……プロジエ
クシヨンレンズ、21……ビデオセレクト回路、22…
…アナログデジタル変換回路、23……ガンマ補正回
路、24……テストパターン発生回路、25……リフオ
ーマツト回路、26……フレームメモリ、27……タイ
ミング制御回路、28……クロツク発生回路、30……
電源供給回路、31……ランプ駆動回路、41……ハー
フミラー、42……2次元位置検出器、50……取り付
けブロツク、55……水平方向調整ねじ、56……垂直
方向調整ねじ、57……回転方向調整ねじ、61……素
子板、62……素子ホルダ、64……微小鏡面素子、6
8……回転方向ステージ板、69……垂直方向ステージ
板、70……水平方向ステージ板。
フロントページの続き (72)発明者 松井 健 東京都品川区北品川6丁目7番35号ソニー 株式会社内 (72)発明者 フランク・ポーラデイツシユ アメリカ合衆国テキサス州ダラス,ノース セントラル エクスプレスウエイ 13500 テキサス インスツルメンツ イ ンコーポレイテツド内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】映像データの画素に応じて配置された複数
    の光変調素子を有する光変調器に照明光を照射すると共
    に、上記光変調器を上記映像データによつて変調し、上
    記映像データに応じた有効反射光で、映像表示面に所望
    の映像を表示する上記光変調器を有する光変調器装置に
    おいて、 上記光変調素子を有する基板と、 上記基板の一部を開口部に挿入することで、上記基板全
    体を固定するホルダ部と、 上記ホルダ部を回転、垂直及び又は水平方向に移動さ
    せ、上記映像の回転、垂直及び又は水平方向の位置を調
    整する移動手段と、 を具えることを特徴とする光変調器装置。
  2. 【請求項2】上記移動手段は、 上記ホルダ部を回転移動させ、上記映像の回転方向の位
    置を調整する第1の移動手段と、 上記第1の移動手段と共に上記ホルダ部を垂直方向に移
    動させ、上記映像の垂直方向の位置を調整する第2の移
    動手段と、 上記第2の移動手段と共に上記第1の移動手段及び上記
    ホルダ部を水平方向に移動させ、上記映像の水平方向の
    位置を調整する第3の移動手段とを具えることを特徴と
    する請求項1に記載の光変調器装置。
  3. 【請求項3】上記基板は、上記ホルダ部の開口部に対し
    て着脱自在であることを特徴とする請求項1に記載の光
    変調器装置。
  4. 【請求項4】光源からの光を上記光変調器に照射する導
    入光学手段と、 上記導入光学手段によつて照射された光のうち、上記光
    変調器を介した上記有効反射光を上記映像表示面側に出
    射する出射光学手段と、 上記移動手段を有する映像位置調整手段と、 上記導入光学手段、上記出射光学手段及び上記映像位置
    調整手段を固定する固定手段とを具えることを特徴とす
    る請求項1に記載の光変調器装置。
  5. 【請求項5】上記光変調素子は、入射された光を反射す
    る鏡面偏向型空間光変調素子であることを特徴とする請
    求項1に記載の光変調器装置。
  6. 【請求項6】映像データの画素に応じて配置された複数
    の光変調素子を有する光変調器に照明光を照射すると共
    に、上記光変調器を上記映像データによつて変調し、上
    記映像データに応じた上記光変調器の有効反射光で、映
    像表示面に所望の映像を表示するプロジエクタ装置にお
    いて、 上記光変調器を有する光変調器装置は、 上記光変調素子を有する基板と、 上記基板の一部を開口部に挿入することで、上記基板全
    体を固定するホルダ部と、 上記ホルダ部を回転、垂直及び又は水平方向に移動さ
    せ、上記映像の回転、垂直及び又は水平方向の位置を調
    整する移動手段とを具えることを特徴とするプロジエク
    タ装置。
  7. 【請求項7】上記光変調器装置の上記移動手段は、 上記ホルダ部を回転移動させ、上記映像の回転方向の位
    置を調整する第1の移動手段と、 上記第1の移動手段と共に上記ホルダ部を垂直方向に移
    動させ、上記映像の垂直方向の位置を調整する第2の移
    動手段と、 上記第2の移動手段と共に上記第1の移動手段及び上記
    ホルダ部を水平方向に移動させ、上記映像の水平方向の
    位置を調整する第3の移動手段とを具えることを特徴と
    する請求項6に記載のプロジエクタ装置。
  8. 【請求項8】上記光変調器装置の上記基板は、上記ホル
    ダ部の開口部に対して着脱自在であることを特徴とする
    請求項6に記載のプロジエクタ装置。
  9. 【請求項9】上記光変調器装置は、 光源からの光を上記光変調器に照射する導入光学手段
    と、 上記導入光学手段によつて照射された光のうち、上記光
    変調器を介した上記有効反射光を上記映像表示面側に出
    射する出射光学手段と、 上記移動手段を有する映像位置調整手段と、 上記導入光学手段、上記出射光学手段及び上記映像位置
    調整手段を固定する固定手段とを具えることを特徴とす
    る請求項6に記載のプロジエクタ装置。
  10. 【請求項10】上記光変調器装置の上記光変調素子は、
    入射された光を反射する鏡面偏向型空間光変調素子であ
    ることを特徴とする請求項6に記載のプロジエクタ装
    置。
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Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5895110A (en) * 1996-12-06 1999-04-20 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. LCD video projector
JP2005128370A (ja) * 2003-10-27 2005-05-19 Pentax Corp 投影光学ユニット
KR100493286B1 (ko) * 2002-08-09 2005-06-03 엘지전자 주식회사 프로젝션 티브이의 광학기구 조정장치 및 그 방법
WO2007007734A1 (ja) * 2005-07-13 2007-01-18 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. 映像表示部品の位置決め機構及びプロジェクションテレビ装置
CN102162982A (zh) * 2011-04-14 2011-08-24 清华大学深圳研究生院 一种投影仪及其光路的控制方法
JP2013187543A (ja) * 2012-03-09 2013-09-19 Philloptics Co Ltd デジタルマイクロミラーの位置調節装置
US10277871B2 (en) 2014-10-27 2019-04-30 Ricoh Company, Ltd. Image formation unit and image projection apparatus

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