JPH08129097A - 蒸気発生器 - Google Patents

蒸気発生器

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JPH08129097A
JPH08129097A JP6267530A JP26753094A JPH08129097A JP H08129097 A JPH08129097 A JP H08129097A JP 6267530 A JP6267530 A JP 6267530A JP 26753094 A JP26753094 A JP 26753094A JP H08129097 A JPH08129097 A JP H08129097A
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liquid metal
steam generator
annular
heat transfer
inner cylinder
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Application number
JP6267530A
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English (en)
Inventor
Takenori Nakamura
村 武 則 中
Akihiro Ooto
音 明 洋 大
Kensho Hirata
田 憲 昭 平
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E30/00Energy generation of nuclear origin

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  • Heat-Exchange Devices With Radiators And Conduit Assemblies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 液体金属の流量配分構造を簡略化して全体と
してコンパクトな蒸気発生器を提供する。 【構成】 上鏡板3と下鏡板4とによって閉塞された円
筒胴2の内側にシュラウド5を設け、シュラウド5の内
側に内筒6を設け、内筒6の上端に電磁ポンプ7を設
け、シュラウド5と内筒6の間の環状領域に、上下端が
蒸気管台10と給水管台11に接続された多数のヘリカ
ルコイル状の伝熱管8からなる伝熱管束9を設け、伝熱
管束9の上方の液体金属流入部12に液体金属を流入さ
せ、この液体金属を伝熱管束9を有する環状領域、内筒
6の内部、電磁ポンプ7に流通させて蒸気を発生させる
ようにした蒸気発生器20において、液体金属流入部1
2に液体金属流入管21を導入し、液体金属流入管21
の下端を円筒胴内方に設けた環状母管22に接続し、環
状母管22の上側壁体に多数の流出孔23を設け、流出
孔23の上方に環状の邪魔板24を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は液体金属冷却型高速増殖
炉に用いられる電磁ポンプ内蔵の蒸気発生器に係り、特
に、簡単な液体金属の流量配分構造を有する蒸気発生器
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、高速増殖炉の炉心の熱によっ
て高温に温められた液体金属ナトリウム等の液体金属と
ヘリカルコイル状の伝熱管束内の水とを熱交換させ、こ
れによって蒸気を発生させる高速増殖炉の蒸気発生器が
知られている。この従来の蒸気発生器について、図9を
用いて以下に説明する。
【0003】図9は従来の蒸気発生器の構造を示してお
り、図9(a)は蒸気発生器の縦断面、図9(b)は図
9(a)の矢印Aの方向に視た蒸気発生器の平面をそれ
ぞれ示している。
【0004】図9において、蒸気発生器1は、縦型円筒
胴2と、その上下端を閉塞するように設けられた上鏡板
3と下鏡板4とからなる容器を有している。
【0005】円筒胴2の内面は、外壁を高温から保護す
るためのシュラウド5によってほぼ全面覆われている。
このシュラウド5の内側の円筒胴2の中心部分には、円
筒胴2と二重管構造をなす内筒6が設けられている。内
筒6の上端には、液体金属吐出用の電磁ポンプ7が設け
られている。内筒6とシュラウド5の間の環状領域に
は、多数のヘリカルコイル状の伝熱管8からなる伝熱管
束9が設けられている。各伝熱管8の上下端は、円筒胴
2の上部に設けられた蒸気管台10と、円筒胴2の下部
に設けられた給水管台11にそれぞれ接続されている。
【0006】伝熱管束9の上方の円筒胴2と上鏡板3と
電磁ポンプ7の外周面とによって囲まれた領域は、この
蒸気発生器1の液体金属流入部12をなしている。
【0007】蒸気発生器1の上方離れた位置には、液体
金属を配分するリングヘッダ13が設けられている。こ
のリングヘッダ13から複数本の液体金属供給用の入口
ノズル14が分岐し、これら入口ノズル14は上鏡板3
を貫通してその下端は液体金属流入部12に開口してい
る。
【0008】上記構成の従来の蒸気発生器1では、原子
炉の炉心によって高温に熱せられた液体金属は、最初に
リングヘッダ13に流入し、リングヘッダ13によって
流量配分された後に入口ノズル14を経て液体金属流入
部12に流入する。液体金属流入部12の液体金属は、
下降して伝熱管8の間を通って容器の底に達し、反転し
て内筒6の内部を上昇して、電磁ポンプ7によって加圧
されて出口ノズル15を経て外部に吐出される。
【0009】これに対して水は、給水管台11に供給さ
れ、給水管台11から伝熱管8を通って蒸気管台10に
達する。
【0010】水が伝熱管8の内部をらせん状に上昇する
間に、伝熱管束9の間を流下する液体金属と熱交換を行
って蒸気となり、蒸気管台10から流出して外部の発電
機に供給される。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の蒸気発生器では、液体金属の流量配分構造として蒸
気発生器の上方に液体金属を配分するリングヘッダを有
し、このリングヘッダから複数本の入口ノズルを介して
蒸気発生器の内部に液体金属を送り込むようにしてい
る。
【0012】このリングヘッダや入口ノズルが配される
蒸気発生器の上方の空間には、この他に電磁ポンプの出
口ノズルに接続された配管等も設けられている。このた
め、蒸気発生器上方で配管が錯綜し、複雑な構造になっ
ていた。
【0013】また、液体金属の流量配分構造が蒸気発生
器の外部上方に配設されているため、蒸気発生器設置す
るのに必要な空間の全高が高くなり、機器の配置が問題
となるばかりでなく、原子炉を収納する建屋も高くな
り、原子炉設備全体が大型化する問題があった。
【0014】そこで、本発明の目的は上記従来の蒸気発
生器の課題を解決し、液体金属の流量配分構造を簡略化
して全体としてコンパクトな蒸気発生器を提供すること
にある。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記本発明の目的を達成
するために本願請求項1に係る蒸気発生器は、上下の端
部がそれぞれ上鏡板と下鏡板とによって閉塞された縦型
円筒胴の内側にシュラウドを設け、このシュラウドの内
側に前記円筒胴と二重管構造をなす内筒を設け、この内
筒の上端に電磁ポンプを設け、前記シュラウドと前記内
筒の間の環状領域に、上下端がそれぞれ前記円管胴に貫
設した蒸気管台と給水管台に接続された多数のヘリカル
コイル状の伝熱管からなる伝熱管束を設け、この伝熱管
束上方の前記円筒胴と上鏡板と電磁ポンプ外周面とによ
って画成された液体金属流入部に液体金属を流入させ、
この液体金属を前記伝熱管束を有する環状領域、前記内
筒の内部、前記電磁ポンプの順に流通させて蒸気を発生
させるようにした蒸気発生器において、前記液体金属流
入部に外部から液体金属流入管を導入し、前記液体金属
流入管の下端を前記円筒胴内方に設けた環状の母管に接
続し、この環状母管の上側の壁体に多数の流出孔を設
け、前記流出孔の上方に環状の邪魔板を設けたことを特
徴とするものである。
【0016】本願請求項2に係る蒸気発生器は、本願請
求項1の蒸気発生器において、前記環状の邪魔板の半径
方向横断面は、全体として上に凸に湾曲したもの、下面
のみが上に凸な曲面をなすもの、あるいは内側部分が内
方にゆくに従って下方に膨出するように厚みを増してゆ
くもののいずれかの形状を有していることを特徴とする
ものである。
【0017】本願請求項3に係る蒸気発生器は、本願請
求項1の蒸気発生器において、前記環状の邪魔板は、環
状の平板と、前記環状平板の内縁部に下方に突出するよ
うに設けた板片からなることを特徴とするものである。
【0018】本願請求項4に係る蒸気発生器は、上下の
端部がそれぞれ上鏡板と下鏡板とによって閉塞された縦
型円筒胴の内側にシュラウドを設け、このシュラウドの
内側に前記円筒胴と二重管構造をなす内筒を設け、この
内筒の上端に電磁ポンプを設け、前記シュラウドと前記
内筒の間の環状領域に、上下端がそれぞれ前記円管胴に
貫設した蒸気管台と給水管台に接続された多数のヘリカ
ルコイル状の伝熱管からなる伝熱管束を設け、この伝熱
管束上方の前記円筒胴と上鏡板と電磁ポンプ外周面とに
よって画成された液体金属流入部に液体金属を流入さ
せ、この液体金属を前記伝熱管束を有する環状領域、前
記内筒の内部、前記電磁ポンプの順に流通させて蒸気を
発生させるようにした蒸気発生器において、前記液体金
属流入部に外部から液体金属流入管を導入し、この液体
金属流入管を前記円筒胴の内側に設けた環状の母管に接
続し、この環状母管の下側の壁体を下に凸な横断面アー
チ状に形成し、このアーチ状部分にアーチの曲率中心か
ら放射状に広がる多数の流出孔を設け、前記液体金属流
入管から液体金属が流入する前記環状母管内の液体金属
流入領域と前記環状母管のアーチ状部分の間に多数の流
出孔を有する仕切板を設けたことを特徴とするものであ
る。
【0019】本願請求項5に係る蒸気発生器は、請求項
4の蒸気発生器において、前記仕切板は、ほぼ平行に設
けられた複数の環状多孔板からなり、各環状多孔板に設
けられた流出孔は隣接する環状多孔板の流出孔と位置を
ずらして設けられていることを特徴とするものである。
【0020】本願請求項6に係る蒸気発生器は、上下の
端部がそれぞれ上鏡板と下鏡板とによって閉塞された縦
型円筒胴の内側にシュラウドを設け、このシュラウドの
内側に前記円筒胴と二重管構造をなす内筒を設け、この
内筒の上端に電磁ポンプを設け、前記シュラウドと前記
内筒の間の環状領域に、上下端がそれぞれ前記円管胴に
貫設した蒸気管台と給水管台に接続された多数のヘリカ
ルコイル状の伝熱管からなる伝熱管束を設け、この伝熱
管束上方の前記円筒胴と上鏡板と電磁ポンプ外周面とに
よって画成された液体金属流入部に液体金属を流入さ
せ、この液体金属を前記伝熱管束を有する環状領域、前
記内筒の内部、前記電磁ポンプの順に流通させて蒸気を
発生させるようにした蒸気発生器において、前記液体金
属流入部に外部から液体金属流入管を導入し、この液体
金属流入管を前記円筒胴の内側に設けた環状の母管に接
続し、この環状母管の下側の壁体に多数の流出孔を設
け、前記環状母管の下方の前記円筒胴内面に環状の邪魔
板を設けたことを特徴とするものである。
【0021】本願請求項7に係る蒸気発生器は、請求項
6の蒸気発生器において、前記環状母管は、前記液体金
属流入管から液体金属が流入する液体金属流入領域と、
多数の流出孔を有するその下側の壁体との間に、多数の
流出孔を有する仕切板を少なくとも一枚有し、隣接する
仕切板同士あるいは隣接する仕切板と環状母管の下側壁
体の流出孔は、互いに位置をずらして設けられているこ
とを特徴とするものである。
【0022】本願請求項8に係る蒸気発生器は、上下の
端部がそれぞれ上鏡板と下鏡板とによって閉塞された縦
型円筒胴の内側にシュラウドを設け、このシュラウドの
内側に前記円筒胴と二重管構造をなす内筒を設け、この
内筒の上端に電磁ポンプを設け、前記シュラウドと前記
内筒の間の環状領域に、上下端がそれぞれ前記円管胴に
貫設した蒸気管台と給水管台に接続された多数のヘリカ
ルコイル状の伝熱管からなる伝熱管束を設け、この伝熱
管束上方の前記円筒胴と上鏡板と電磁ポンプ外周面とに
よって画成された液体金属流入部に液体金属を流入さ
せ、この液体金属を前記伝熱管束を有する環状領域、前
記内筒の内部、前記電磁ポンプの順に流通させて蒸気を
発生させるようにした蒸気発生器において、前記内筒の
下端部に、多数の液体金属案内・整流用の孔を有する液
体金属流動案内手段を設けたことを特徴とするものであ
る。
【0023】
【作用】本願請求項1に係る蒸気発生器では、液体金属
は、液体金属流入配管から環状母管内に流入し、さらに
環状母管の上側壁体の流出孔から均等に蒸気発生器内の
液体金属流入部に流出する。
【0024】液体金属は、流出孔から蒸気発生器の液体
金属流入部に流出する際に、流出孔によって整流され、
さらに、蒸気発生器の液体金属流入部に流出した直後に
邪魔板に当ってその上向きの流速成分を打ち消される。
これにより、液体金属は、ゆっくりした速度で内筒とシ
ュラウトによって囲まれた環状領域を下降して伝熱管束
と熱交換することができる。
【0025】本願請求項2に係る蒸気発生器では、邪魔
板が、横断面が全体として上に凸に湾曲したもの、下面
のみが上に凸な曲面をなすもの、内側部分が内方にゆく
に従って下方に膨出するように厚みを増したもののいず
れかの形状を有している。
【0026】従って、環状母管の流出孔から流出した液
体金属は、邪魔板に当って、邪魔板下面によって案内さ
れ、上向きの流速成分ばかりでなく、水平方向の流速成
分も抑制され、スムーズに下向きの流れに移行すること
ができる。
【0027】本願請求項3の蒸気発生器では、邪魔板が
環状の平板とこの環状平板の内縁部に下方に突出するよ
うに設けられた板片とからなるので、邪魔板を容易に製
造することができる利点を有している。運転中は、邪魔
板の環状平板部分が液体金属の上向きの流速成分を打ち
消し、下方に突出した板片が液体金属の水平方向内向き
の流速成分を打ち消すことができる。
【0028】本願請求項4の蒸気発生器では、液体金属
流入配管を介して環状母管に流入した液体金属は、仕切
板の流出孔と環状母管の下側壁体の流出孔を経て下方へ
放射状に流出する。
【0029】下方へ放射状に液体金属が流出することに
より、蒸気発生器内の液体金属液面は環状母管から流出
する液体金属の流れの影響を受けることが少なく、安定
する。また、液体金属が放射状に広がるように流出する
ので、伝熱管束の一部分を集中的に加熱することがな
い。
【0030】本願請求項5の蒸気発生器は、請求項4の
蒸気発生器の仕切板をさらに多層構造としたものであ
る。この多層構造の仕切板の流出孔により液体金属は一
層整流され、蒸気発生器の液体金属流入部へ静かに流出
することができる。
【0031】本願請求項6の蒸気発生器においては、環
状母管の下側壁体の流出孔から液体金属が整流されて下
向きに蒸気発生器の液体金属流入部へ流出する。さら
に、流出した液体金属の下向きの流速成分は邪魔板によ
って打ち消される。これによって、安定した液体金属の
液面が得られ、かつ、伝熱管束に対する部分的な加熱を
防止することができる。
【0032】本願請求項7の蒸気発生器は、請求項6の
蒸気発生器の環状母管内に少なくとも一枚の整流板を設
けたものである。この整流板によって液体金属は環状母
管内でも整流されるので、より安定した液体金属の流れ
を得ることができる。
【0033】本願請求項8の蒸気発生器では、内筒の下
端に液体金属流動案内部材が設けており、内筒とシュラ
ウドの間の領域を下降して蒸気発生器下部に達した液体
金属が、反転して内筒に流入する際に、液体金属流動案
内部材に設けられた多数の孔によって整流される。これ
によって、電磁ポンプへの液体金属の不整流や流力振動
による悪影響を防止することができ、電磁ポンプの効率
を向上させることができる。また、液体金属ナトリウム
が事故時に水と反応した場合、この液体金属流動案内部
材によって反応生成物を捕獲することができる。
【0034】
【実施例】次に、本発明の実施例について添付の図面を
用いて以下に説明する。なお、以下の説明では従来の蒸
気発生器と同一の部分については、図9と同一の符号を
用いて説明する。
【0035】図1は、本願請求項1に係る蒸気発生器の
一実施例を示している。図1(a)は本実施例の蒸気発
生器20の縦断面を示しており、図1(b)は図1
(a)の部分Bを拡大して示したものである。
【0036】図1において、図示しない液体金属配管か
ら複数に分岐した液体金属流入配管21は、蒸気発生器
20の上鏡板3を貫通し、液体金属流入部12のシュラ
ウド5に沿って設けられた環状の母管22に接続され
る。本実施例の環状母管22は、シュラウド5の一部と
ともに横断面矩形の形状を有している。この矩形の上面
をなす壁体には、多数の流出孔23が穿設されている。
環状母管22の上方のシュラウド5には、流出孔23か
ら上向きに流出する液体金属の流れを抑制する環状の邪
魔板24が設置されている。
【0037】上記構成の蒸気発生器20の作用について
以下に説明する。
【0038】本実施例の蒸気発生器20において、液体
金属は液体金属流入配管21から環状母管22内に流出
し、さらに環状母管22の上面の流出孔23から蒸気発
生器20の液体金属流入部12内に流出する。流出孔2
3から上向きに流出した液体金属は、邪魔板24に当っ
てその上向きの速度成分を消され、シュラウド5と内筒
6の間の環状領域、すなわち伝熱管束9が設けられてい
る領域を流下する。
【0039】このように、環状母管22から流出した液
体金属が、一旦邪魔板24に衝突してから下降するの
で、液体金属の液面25が安定して液体金属中へのガス
の巻き込みの可能性を低減することができる。
【0040】本実施例の蒸気発生器20によれば、液体
金属の流量配分構造(この場合の環状母管22等)を蒸
気発生器20の容器内に設けていることにより、蒸気発
生器の上方にリングヘッダを設ける必要がなく、蒸気発
生器の全高を低くすることが可能であり、蒸気発生器上
方の複雑な配管を省略してコンパクトかつ構造簡単な蒸
気発生器を得ることができる。
【0041】図2は、本願請求項2に係る蒸気発生器の
一実施例を示している。図2(a)は本実施例の蒸気発
生器25の縦断面を示しており、図2(b)は図2
(a)の一部分Cを拡大して示している。また、図2
(c)と図2(d)は、図2(b)の邪魔板の部分Dの
他の実施態様をそれぞれ示したものである。
【0042】本実施例の蒸気発生器26は、すでに説明
した図1の蒸気発生器20の邪魔板24の横断面形状を
変形して、液体金属の上向きの流速のみならず、水平方
向の流速をも抑制するようにしたものである。このた
め、図1の蒸気発生器20と同一部分については図1と
同一の符号を用いて説明する 図2において、外部から導かれた液体金属流入配管21
は上鏡板3を貫通し、シュラウド5に沿って設けられた
環状母管22に接続されている。環状母管22の上面に
は多数の流出孔23が穿設されている。流出孔23の上
方位置には液体金属の上向きの流れ及び水平方向の流れ
を抑制する環状の邪魔板27が設けられている。
【0043】本実施例の邪魔板27の半径方向の横断面
形状は、図2(b)示すように全体として上に凸に湾曲
したものである。この邪魔板27の横断面形状は、液体
金属の水平方向の流れを抑制することができる範囲で種
々の変形が考えられる。たとえば、図2(c)に示すよ
うな下面のみが上に凸な曲面をなすもの、あるいは図2
(d)に示すような内側部分が内分にゆくに従って下方
に膨出するように厚みを増してゆくものであっても良
い。
【0044】上記構成の蒸気発生器26によれば、液体
金属の流量配分構造を蒸気発生器の容器内部に納めたこ
とにより、図1の蒸気発生器20と同様に小型かつ構造
簡単な蒸気発生器を得ることができる。また、本実施例
に特有の邪魔板27により、邪魔板27に衝突した液体
金属は、邪魔板27の下面の形状に案内され、上向きの
流速ばかりでなく、水平方向の内向きの流速も抑制され
る。これにより、液体金属がスムーズに下向きの流れに
移行する。したがって、シュラウド5と内筒6によって
囲まれた環状領域でさらに安定した液体金属の流れを得
られ、液体金属の液面25も安定する。
【0045】図3は本願請求項3に係る蒸気発生器の一
実施例を示している。図3(a)は本実施例の蒸気発生
器28の縦断面を示しており、図3(b)は図3(a)
の一部分Eを拡大して示したものである。
【0046】本実施例の蒸気発生器28は、図2の蒸気
発生器26と同様の目的、すなわち液体金属の上向きの
流速のみならず、水平方向内向きの流速をも抑制する目
的で図1の蒸気発生器20の邪魔板の構造を変えたもの
である。なお、本実施例の説明においても、図1の蒸気
発生器と同一の部分については図1と同一の符号を用い
る。
【0047】図2の蒸気発生器26の邪魔板27が全体
として上に凸に湾曲した横断面形状に加工されているの
に対し、本実施例の蒸気発生器28は、汎用性のある一
般的な部材を組み合わせて邪魔板29を構成している。
すなわち、本実施例の邪魔板29は、環状の平板29a
の内縁部下側に、短い板片からなる水平流れ抑制板29
bを取り付けたものである。
【0048】本実施例によれば、コンパクトかつ構造簡
単な蒸気発生器を得られる点、および環状母管22から
上向きに流出した液体金属の上向きおよび水平方向の流
速が抑制される点は図2の蒸気発生器26と同様であ
る。ただし、本実施例の邪魔板29は平らな鋼板からな
る環状平板29aと、幅が小さい板片からなる水平流れ
抑制板29bとを溶接すれば良く、容易に製造すること
ができる。
【0049】次に、本願請求項4の蒸気発生器について
以下に説明する。
【0050】図4は本願請求項4に係る蒸気発生器の一
実施例を示している。このうち、図4(a)は本実施例
による蒸気発生器30の縦断面を示しており、図4
(b)は図4(a)の一部分Fを拡大して示している。
【0051】図1と同一部分に同一符号を付した図4に
おいて、液体金属流入配管21は、上鏡板3を貫通して
液体金属流入部12のシュラウド5に沿って設けられた
環状母管31に接続されている。この環状母管31は、
図4(b)に詳しく示すように、上側の壁体が横断面矩
形の矩形部分31aに形成され、下側の壁体が横断面ア
ーチ状のアーチ状部分31bに形成されている。
【0052】このアーチ状部分31bには、アーチの曲
率中心から放射状に広がる多数の流出孔32が設けられ
ている。さらに、環状母管31内の液体金属流入領域3
1cとアーチ状部分31bの間には、多数の流出孔33
を有する仕切板34が設けられている。
【0053】本実施例の蒸気発生器30の作用について
以下に説明する。本実施例の蒸気発生器30において、
液体金属は、液体金属流入配管21を介して環状母管3
1内の液体金属流入領域31cに流入し、続いて仕切板
34の流出孔33と環状母管31の下側壁体に設けられ
た流出孔32とを通って蒸気発生器30の液体金属流入
部12内に放射状に流出する。
【0054】本実施例の蒸気発生器30によれば、液体
金属配分用の環状母管31を蒸気発生器30の容器内に
設けたことにより、すでに説明した各蒸気発生器と同様
にコンパクトかつ構造簡単な蒸気発生器を得ることがで
きる。
【0055】また、液体金属は、仕切板34の流出孔3
3と環状母管31のアーチ状部分31bの流出孔32と
によって環状母管31流入時の渦流等を十分打ち消さ
れ、蒸気発生器30の液体金属流入部12内に静かに放
射状に流出する。これによって、液体金属の液面25が
安定し、かつ、液体金属が伝熱管束9に部分的に集中し
て当たることなく、全体として効率的な熱交換を行うこ
とができる。
【0056】次に、本願請求項5に係る蒸気発生器につ
いて以下に説明する。
【0057】図5は本願請求項5に係る蒸気発生器の一
実施例を示している。このうち図5(a)は本実施例の
蒸気発生器35の縦断面を示しており、図5(b)は図
5(a)中の一部分Gを拡大して示している。
【0058】この実施例の蒸気発生器35は、図4の蒸
気発生器30の仕切板を複数層構造にしたものである。
図4と同一の部分について同一の符号を付した図5にお
いて、環状母管31の下側のアーチ状部分31bと環状
母管31内の液体金属流入領域31cの間には、二枚の
仕切板36a,36bが平行に設けられている。これら
仕切板36a,36bにはそれぞれ多数の流出孔37
a,37bが設けられている。仕切板36a,36bの
流出孔37a,37bは互いに位置をずらして設けられ
ている。
【0059】この蒸気発生器35において、環状母管3
1の液体金属流入領域31cに流入した液体金属は、仕
切板36a,36bの流出孔37a,37bによって整
流され、アーチ状部分31bの流出孔32から蒸気発生
器35内の液体金属流入部12へ放射状に静かに流出す
る。
【0060】本実施例の蒸気発生器35によれば、複数
の仕切板37a,37bによって一層高い整流効果、あ
るいは細径の流出孔による圧力損失を減少させて同等の
整流効果を得られる。他の作用・効果については図4の
蒸気発生器30と同様である。
【0061】次に、本願請求項6に係る蒸気発生器につ
いて以下に説明する。
【0062】図6は本願請求項6の一実施例による蒸気
発生器38を示している。このうち、図6(a)は蒸気
発生器38の縦断面を示しており、図6(b)は図6
(a)の一部分Hを拡大して示している。
【0063】図1と同一の部分について同一の符号を付
した図6において、蒸気発生器38は、上鏡板3を貫通
して液体金属流入部12に導入された液体金属流入配管
21を有している。この液体金属流入配管21の下端
は、シュラウド5に沿って設けられた環状母管39に接
続されている。この環状母管39は、図6(b)に詳し
く示すように、横断面がシュラウド5の一部とともに矩
形形状をなしている。環状母管39の下面の壁体には多
数の液体金属の流出孔40が設けられている。この流出
孔40の下方には、流出孔40から流出した液体金属の
流れを抑制するための環状の邪魔板41がシュラウド5
の内側に固定されている。
【0064】この蒸気発生器38において、液体金属流
入配管21を介して環状母管39内に流れ込んだ液体金
属は、流出孔40から下方に流出し、邪魔板41によっ
て一旦下向きの流速成分を打ち消され、その後にシュラ
ウド5と内筒6によって囲まれた環状領域をゆっくりと
流下する。
【0065】本実施例の蒸気発生器38によれば、液体
金属が環状母管39から蒸気発生器38の液体金属流入
部12へ下向きに流出するので、液体金属の液面25が
そもそも比較的安定している。加えて流出孔40からの
流れが、邪魔板41によって下向きの流速成分を打ち消
されるので、液体金属の液面が一層安定し、かつ、液体
金属が直接伝熱管束9に当るのを防止できるので、伝熱
管束9の部分的な加熱を防止することができる。液体金
属流量配分構造を蒸気発生器の内部に納めて小型かつ構
造簡単な蒸気発生器を得られる点は、すでに説明した蒸
気発生器と同様である。
【0066】次に本願請求項7に係る蒸気発生器につい
て以下に説明する。
【0067】図7は本願請求項7に係る蒸気発生器の一
実施例を示している。このうち、図7(a)は本実施例
の蒸気発生器42の縦断面を示しており、図7(b)は
図7(a)の一部分Iを拡大して示している。
【0068】本実施例の蒸気発生器42は、図6の蒸気
発生器38の環状母管39内に多数の流出孔を有する仕
切板を少なくとも一枚設けたものである。したがって以
下の説明では図6と同一の部分については同一符号を付
して説明する。
【0069】図7に示すように、本実施例の蒸気発生器
42は、環状母管39の流出孔40を有する下面壁体
と、液体金属流入配管21から液体金属が流入する環状
母管39内の液体金属流入領域39aとの間に、多数の
液体金属の流出孔43を有する仕切板44を設けてい
る。この仕切板44の流出孔43は、環状母管39下面
の流出孔40と位置がずれるように設けられている。こ
れ以外の構成は、図6の蒸気発生器38と同一である。
【0070】上記構成の本実施例の蒸気発生器42で
は、液体金属流入配管21を介して環状母管39の液体
金属流入領域39aに流入した液体金属は、仕切板44
の流出孔43と環状母管39の下面の流出孔40とを通
って整流され、流出孔40から蒸気発生器の液体金属流
入部12へ下向きに流出する。下向きに流出した液体金
属は、邪魔板41によって一旦下向きの流速成分を打ち
消され、しかる後にシュラウド5と内筒6とによって囲
まれた環状領域をゆっくり下降する。
【0071】この蒸気発生器42によれば、液体金属が
複数枚の仕切板(環状母管39の下側の壁体を含む)の
流出孔40、43によって整流されるので、図6の蒸気
発生器38に比べて一層高い液体金属の整流効果を得ら
れる。蒸気発生器の全体をコンパクトかつ構造簡単に構
成できる点、および邪魔板41の作用によって伝熱管束
9の一部に液体金属が直接当るのを防止できる点につい
ては、図6の蒸気発生器38と同一である。
【0072】次に本願請求項8に係る蒸気発生器につい
て説明する。
【0073】図8は請求項8に係る蒸気発生器の一実施
例の縦断面を示している。この蒸気生器45は、内筒6
の下端に多数の液体金属案内・整流用の孔46を有する
半球状の液体金属流動案内手段47を有している。ま
た、本蒸気発生器45の環状母管等の液体金属流量配分
用の構造は請求項1ないし請求項7のいずれの液体金属
流量配分構造としてもよい。
【0074】この蒸気発生器45によればシュラウド5
と内筒6とによって囲れた環状領域を流下して伝熱管束
9と熱交換した液体金属は、蒸気発生器45の下部で流
路を反転し、液体金属流動案内手段47を通過して内筒
6の内部に入る際に、液体金属案内・整流用孔46によ
って整流されて電磁ポンプ7へ流入する。このように、
液体金属案内・整流用孔46によって液体金属が整流さ
れることにより、容器下部で液体金属が反転するときに
生じる不整流が整えられ、不整流や流力振動による電磁
ポンプ7の効率低下が防止することができる。
【0075】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本願請
求項1ないし請求項8のいずれの蒸気発生器によって
も、蒸気発生器の容器内に液体金属流量配分用の環状母
環を設け、この環状母管に外部から導入した液体流入配
管を直接接続しているので、従来蒸気発生器の上方に設
けられていたリングヘッダ等を省略して蒸気発生器の全
高を低くすることができる。
【0076】また、リングヘッダや液体金属の入口ノズ
ル等からなる複雑な配管の引きまわしを簡略化すること
ができる。これによって蒸気発生器自体の製造を容易に
するばかりでなく、原子炉を収納する建屋の高さを低く
することができるなど原子炉設備全体の建造を容易にす
ることができる。
【0077】また、請求項1,2,3,6,および7の
蒸気発生器は、環状母管の液体金属流出部分に、流出し
た液体金属の所定方向の流速成分を打ち消す邪魔板を設
けているので、蒸気発生器内の液体金属の液面を安定さ
せ、ガスの巻き込みを防止するとともに、伝熱管束を有
する環状領域を静かに下降して熱交換を行うことができ
る。
【0078】さらに本願請求項8の蒸気発生器によれ
ば、内筒の下端に液体金属流動案内手段を設けているの
で、蒸気発生器の下部中心で反転する液体金属を液体金
属案内・整流用孔によって整流し、電磁ポンプの運転効
率の低下を防止することができる。また、万一液体金属
ナトリウムが事故によって水と反応した場合、反応生成
物を液体金属流動案内手段によって捕獲することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願請求項1に係る蒸気発生器の一実施例の縦
断面図。
【図2】本願請求項2に係る蒸気発生器の一実施例の縦
断面図。
【図3】本願請求項3に係る蒸気発生器の一実施例の縦
断面図。
【図4】本願請求項4に係る蒸気発生器の一実施例の縦
断面図。
【図5】本願請求項5に係る蒸気発生器の一実施例の縦
断面図。
【図6】本願請求項6に係る蒸気発生器の一実施例の縦
断面図。
【図7】本願請求項7に係る蒸気発生器の一実施例の縦
断面図。
【図8】本願請求項8に係る蒸気発生器の一実施例の縦
断面図。
【図9】従来の蒸気発生器の縦断面図。
【符号の説明】 2 円筒胴 3 上鏡板 4 下鏡板 5 シュラウド 6 内筒 7 電磁ポンプ 8 伝熱管 9 伝熱管束 10 蒸気管台 11 吸水管台 12 液体金属流入部 20 蒸気発生器 21 液体金属流入配管 22 環状母管 23 流出孔 24 邪魔板 25 液体金属液面 26 蒸気発生器 27 邪魔板 28 蒸気発生器 29 邪魔板 29a 環状平板 29b 水平流れ抑制板 30 蒸気発生器 31 環状母管 31a 環状母管の矩形部分 31b 環状母管のアーチ状部分 31c 環状母管内の液体金属流入領域 32 流出孔 34 仕切板 35 蒸気発生器 36 仕切板 37 流出孔 38 蒸気発生器 39 環状母管 40 流出孔 41 邪魔板 42 蒸気発生器 43 流出孔 44 仕切板 45 蒸気発生器 46 液体金属案内・整流用孔 47 液体金属流動案内手段

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】上下の端部がそれぞれ上鏡板と下鏡板とに
    よって閉塞された縦型円筒胴の内側にシュラウドを設
    け、このシュラウドの内側に前記円筒胴と二重管構造を
    なす内筒を設け、この内筒の上端に電磁ポンプを設け、
    前記シュラウドと前記内筒の間の環状領域に、上下端が
    それぞれ前記円管胴に貫設した蒸気管台と給水管台に接
    続された多数のヘリカルコイル状の伝熱管からなる伝熱
    管束を設け、この伝熱管束上方の前記円筒胴と上鏡板と
    電磁ポンプ外周面とによって画成された液体金属流入部
    に液体金属を流入させ、この液体金属を前記伝熱管束を
    有する環状領域、前記内筒の内部、前記電磁ポンプの順
    に流通させて蒸気を発生させるようにした蒸気発生器に
    おいて、 前記液体金属流入部に外部から液体金属流入管を導入
    し、前記液体金属流入管の下端を前記円筒胴内方に設け
    た環状の母管に接続し、この環状母管の上側の壁体に多
    数の流出孔を設け、前記流出孔の上方に環状の邪魔板を
    設けたことを特徴とする蒸気発生器。
  2. 【請求項2】前記環状の邪魔板の半径方向横断面は、全
    体として上に凸に湾曲したもの、下面のみが上に凸な曲
    面をなすもの、あるいは内側部分が内方にゆくに従って
    下方に膨出するように厚みを増してゆくもののいずれか
    の形状を有していることを特徴とする請求項1に記載の
    蒸気発生器。
  3. 【請求項3】前記環状の邪魔板は、環状の平板と、前記
    環状平板の内縁部に下方に突出するように設けた板片か
    らなることを特徴とする請求項1に記載の蒸気発生器。
  4. 【請求項4】上下の端部がそれぞれ上鏡板と下鏡板とに
    よって閉塞された縦型円筒胴の内側にシュラウドを設
    け、このシュラウドの内側に前記円筒胴と二重管構造を
    なす内筒を設け、この内筒の上端に電磁ポンプを設け、
    前記シュラウドと前記内筒の間の環状領域に、上下端が
    それぞれ前記円管胴に貫設した蒸気管台と給水管台に接
    続された多数のヘリカルコイル状の伝熱管からなる伝熱
    管束を設け、この伝熱管束上方の前記円筒胴と上鏡板と
    電磁ポンプ外周面とによって画成された液体金属流入部
    に液体金属を流入させ、この液体金属を前記伝熱管束を
    有する環状領域、前記内筒の内部、前記電磁ポンプの順
    に流通させて蒸気を発生させるようにした蒸気発生器に
    おいて、 前記液体金属流入部に外部から液体金属流入管を導入
    し、この液体金属流入管を前記円筒胴の内側に設けた環
    状の母管に接続し、この環状母管の下側の壁体を下に凸
    な横断面アーチ状に形成し、このアーチ状部分にアーチ
    の曲率中心から放射状に広がる多数の流出孔を設け、前
    記液体金属流入管から液体金属が流入する前記環状母管
    内の液体金属流入領域と前記環状母管のアーチ状部分の
    間に多数の流出孔を有する仕切板を設けたことを特徴と
    する蒸気発生器。
  5. 【請求項5】前記仕切板は、ほぼ平行に設けられた複数
    の環状多孔板からなり、各環状多孔板に設けられた流出
    孔は隣接する環状多孔板の流出孔と位置をずらして設け
    られていることを特徴とする請求項4に記載の蒸気発生
    器。
  6. 【請求項6】上下の端部がそれぞれ上鏡板と下鏡板とに
    よって閉塞された縦型円筒胴の内側にシュラウドを設
    け、このシュラウドの内側に前記円筒胴と二重管構造を
    なす内筒を設け、この内筒の上端に電磁ポンプを設け、
    前記シュラウドと前記内筒の間の環状領域に、上下端が
    それぞれ前記円管胴に貫設した蒸気管台と給水管台に接
    続された多数のヘリカルコイル状の伝熱管からなる伝熱
    管束を設け、この伝熱管束上方の前記円筒胴と上鏡板と
    電磁ポンプ外周面とによって画成された液体金属流入部
    に液体金属を流入させ、この液体金属を前記伝熱管束を
    有する環状領域、前記内筒の内部、前記電磁ポンプの順
    に流通させて蒸気を発生させるようにした蒸気発生器に
    おいて、 前記液体金属流入部に外部から液体金属流入管を導入
    し、この液体金属流入管を前記円筒胴の内側に設けた環
    状の母管に接続し、この環状母管の下側の壁体に多数の
    流出孔を設け、前記環状母管の下方の前記円筒胴内面に
    環状の邪魔板を設けたことを特徴とする蒸気発生器。
  7. 【請求項7】前記環状母管は、前記液体金属流入管から
    液体金属が流入する液体金属流入領域と、多数の流出孔
    を有するその下側の壁体との間に、多数の流出孔を有す
    る仕切板を少なくとも一枚有し、隣接する仕切板同士あ
    るいは隣接する仕切板と環状母管の下側壁体の流出孔
    は、互いに位置をずらして設けられていることを特徴と
    する請求項6に記載の蒸気発生器。
  8. 【請求項8】上下の端部がそれぞれ上鏡板と下鏡板とに
    よって閉塞された縦型円筒胴の内側にシュラウドを設
    け、このシュラウドの内側に前記円筒胴と二重管構造を
    なす内筒を設け、この内筒の上端に電磁ポンプを設け、
    前記シュラウドと前記内筒の間の環状領域に、上下端が
    それぞれ前記円管胴に貫設した蒸気管台と給水管台に接
    続された多数のヘリカルコイル状の伝熱管からなる伝熱
    管束を設け、この伝熱管束上方の前記円筒胴と上鏡板と
    電磁ポンプ外周面とによって画成された液体金属流入部
    に液体金属を流入させ、この液体金属を前記伝熱管束を
    有する環状領域、前記内筒の内部、前記電磁ポンプの順
    に流通させて蒸気を発生させるようにした蒸気発生器に
    おいて、 前記内筒の下端部に、多数の液体金属案内・整流用の孔
    を有する液体金属流動案内手段を設けたことを特徴とす
    る蒸気発生器。
JP6267530A 1994-10-31 1994-10-31 蒸気発生器 Pending JPH08129097A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100447266B1 (ko) * 2001-07-31 2004-09-07 한국수력원자력 주식회사 원자로 상부 헤드부의 냉각 우회유량을 증가시킨 원자로

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100447266B1 (ko) * 2001-07-31 2004-09-07 한국수력원자력 주식회사 원자로 상부 헤드부의 냉각 우회유량을 증가시킨 원자로

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