JPH08128392A - 内接型オイルポンプロータ - Google Patents

内接型オイルポンプロータ

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JPH08128392A
JPH08128392A JP27000494A JP27000494A JPH08128392A JP H08128392 A JPH08128392 A JP H08128392A JP 27000494 A JP27000494 A JP 27000494A JP 27000494 A JP27000494 A JP 27000494A JP H08128392 A JPH08128392 A JP H08128392A
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rotor
inner rotor
teeth
oil pump
circle
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Katsuaki Hosono
克明 細野
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04CROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
    • F04C2/00Rotary-piston machines or pumps
    • F04C2/08Rotary-piston machines or pumps of intermeshing-engagement type, i.e. with engagement of co-operating members similar to that of toothed gearing
    • F04C2/082Details specially related to intermeshing engagement type machines or pumps
    • F04C2/084Toothed wheels
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04CROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
    • F04C2/00Rotary-piston machines or pumps
    • F04C2/08Rotary-piston machines or pumps of intermeshing-engagement type, i.e. with engagement of co-operating members similar to that of toothed gearing
    • F04C2/10Rotary-piston machines or pumps of intermeshing-engagement type, i.e. with engagement of co-operating members similar to that of toothed gearing of internal-axis type with the outer member having more teeth or tooth-equivalents, e.g. rollers, than the inner member
    • F04C2/102Rotary-piston machines or pumps of intermeshing-engagement type, i.e. with engagement of co-operating members similar to that of toothed gearing of internal-axis type with the outer member having more teeth or tooth-equivalents, e.g. rollers, than the inner member the two members rotating simultaneously around their respective axes

Abstract

(57)【要約】 【目的】 噛合歯数が適切で面圧応力の小さい内接型オ
イルポンプロータを提供する。 【構成】 インナーロータ3と、前記インナーロータ3
の外歯部3Aの歯数よりも1枚多い内歯部2Aを有する
アウターロータ2とが互いに歯合して偏心状態で内接し
て組み付けらている。前記インナーロータ3は外歯3A
の歯数(n:個)と、偏心量(e:mm)と、歯先円の直
径(D:mm)とが下記式 0.120 ≦e・n/(π・D)≦0.140 を満たすトロコイド歯形を有する。 【効果】 内接型オイルポンプロータ1の耐久性能及び
低騒音性を向上させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は内接型オイルポンプロー
タに関し、特に噛合歯数が適切で面圧応力の小さい内接
型オイルポンプロータに関する。
【0002】
【従来の技術】内接型オイルポンプ用のギヤとしてトロ
コイド歯形を有するトロコイドロータがその効率の良さ
や製作し易さなどの利点を持つため広く普及している。
【0003】図6に示すようにこの内接型オイルポンプ
11は、ケーシング12のロータ室12A内においてアウター
ロータ13にインナーロータ14が偏心状態で内接して組み
付けられたものである。アウターロータ13は内周に円弧
歯に形成した内歯部13Aを有し、一方インナーロータ14
は外周にトロコイド歯に形成した外歯部14Aを有し、複
数の空隙部を形成して歯合している。内歯部13A及び外
歯部14Aの数は、インナーロータ14の方が1つ少なくな
っている。そして、前記アウターロータ13は、ケーシン
グ12のロータ室12A内に回転自在に嵌合されている。ま
た前記インナーロータ14は、その中心部に中心孔14Bを
有し、この中心孔14Bに駆動軸15が嵌合されている。さ
らに前記ケーシング12のロータ室12Aには両ロータ13,
14の中心軸を挟んで両側に吸入口16と吐出口17とが形成
されている。そして、使用時には、駆動軸15を介してイ
ンナーロータ14が回転運動し、それに伴い内歯部13Aと
外歯部14Aとの噛合によりアウターロータ13も同方向へ
回転し、それぞれの空隙部の容積がアウターロータ13及
びインナーロータ14が一回転する間に大小に変化し吸入
口16でオイルを吸入し、吐出口17でオイルを吐き出すと
いうものである。
【0004】このような内接型オイルポンプに使用され
る従来トロコイドロータの一例を図3に示す。このトロ
コイドロータ1は、10個の内歯2Aを有するアウター
ロータ2に9個の外歯3Aを有するインナーロータ3が
偏心状態で内接して組み付けられたものである。前記ア
ウターロータ2とインナーロータ3とは、複数の空隙部
たる輸送ルームVを形成して歯合している。また前記イ
ンナーロータ3は、その中心部に中心孔3Bを有する。
なおSはインナーロータ3とアウターロータ2との噛合
点であり、Tはインナーロータ3とアウターロータ2と
の噛合トルクの伝達角度である。このインナーロータ3
は歯先円の直径(D)が70.00 mmで、偏心量(e)が3.
50mmで、インナーロータ3の歯形の創成円の半径(R)
が8.55mmで、インナーロータ外歯歯形の最小曲率半径r
が0.04mmとなっている。
【0005】
【発明が解決しようとする問題点】上記図3及び図6に
示すような従来のトロコイドロータ1では、高速回転・
高負荷運転領域で使用されるとインナーロータ3とアウ
ターロータ2との噛み合いにおいて、しばしばその噛合
歯数が少なすぎたり噛合の面圧応力が大きすぎたりする
ため、ポンプの耐久性能が低下したり騒音が発生したり
するという問題点があった。しかもこれらの噛合歯数お
よび噛合の面圧応力を両方とも適正化するのは極めて困
難であった。
【0006】本発明は上記問題点に基づいて成されたも
のであり、噛合歯数が適切で面圧応力の小さい内接型オ
イルポンプロータを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1の内接
型オイルポンプロータは、n個の外歯を有するインナー
ロータと、(n+1)個の内歯を有するアウターロータ
とからなる内接型オイルポンプロータにおいて、前記イ
ンナーロータの歯数(n:個)と偏心量(e:mm)と歯
先円の直径(D:mm)とが下記式 0.120 ≦e・n/(π・D)≦0.140 を満たすトロコイド歯形をインナーロータ歯形としたも
のである。
【0008】また請求項2の内接型オイルポンプロータ
は、前記インナーロータの歯数(n:個)と偏心量
(e:mm)とインナーロータの歯形の創成円の半径
(R:mm)とが下記式 0.20≦n・R/(π・D)≦0.35 を満たすトロコイド歯形をインナーロータ歯形としたも
のである。
【0009】さらに請求項3の内接型オイルポンプロー
タは、前記インナーロータの歯数(n)が8以上の整数
であるものである。
【0010】
【作用】本発明の請求項1の構成ではインナーロータの
歯数(n:個)と偏心量(e:mm)と歯先円の直径
(D:mm)とが下記式 0.120 ≦e・n/(π・D)≦0.140 を満たすトロコイド歯形をインナーロータ歯形としてい
るで、噛合歯数及び面圧応力が適正であり、このため得
られる内接型オイルポンプロータ耐久性能の低下が少な
く、また騒音が小さくなっている。これは前記式の範囲
内とすることによりインナーロータの外歯歯形の最小曲
率半径rを0.1 以上にすることができるためである。
【0011】また請求項2の構成では、前記インナーロ
ータの歯数(n:個)と偏心量(e:mm)とインナーロ
ータの歯形の創成円の半径(R:mm)とが下記式 0.20≦n・R/(π・D)≦0.35 を満たすトロコイド歯形をインナーロータ歯形としてい
るので、内接型オイルポンプロータの耐久性能が一層向
上している。
【0012】さらに請求項3の構成では、前記インナー
ロータの歯数(n)が8以上の整数であるので、推定噛
合歯数の値を2.0 以上とすることができ、内接型オイル
ポンプロータの耐久性能及び低騒音性をさらに向上させ
ることができる。
【0013】
【実施例】以下、添付図面を参照して本発明を詳述す
る。図1に示すように内接型オイルポンプロータ1は、
11個の内歯2Aを有するアウターロータ2に10個の
外歯3Aを有するインナーロータ3が偏心状態で内接し
て組み付けられたものである。前記アウターロータ2と
インナーロータ3とは、複数の空隙部たる輸送ルームV
を形成して歯合している。また前記インナーロータ3
は、その中心部に中心孔3Bを有する。なお、Sはイン
ナーロータ3とアウターロータ2との噛合点であり、r
はインナーロータ外歯歯形の最小曲率半径である。前記
内接型オイルポンプロータ1においては、インナーロー
タ3とアウターロータ2との噛合トルクが伝達されると
考えられる角度範囲Tは約45゜となっている。このよう
な内接型オイルポンプロータ1において、インナーロー
タ3の外歯3Aの歯数(n:個)と、偏心量(e:mm)
と、歯先円の直径(D:mm)とは下記式 0.120 ≦e・n/(π・D)≦0.140 を満たす歯形を有する。前記式値(以下βという)が0.
120 未満では、推定噛合歯数が少なくなり、ポンプの耐
久性能が低下するばかりか、騒音が大きくなる。一方β
の値が0.140 を越えると、インナーロータ外歯歯形の最
小曲率半径rの値が極小となり、インナーロータ3とア
ウターロータ2の噛合において、その部位の面圧応力が
極度に高くなり、ポンプの耐久性能が低下するばかり
か、騒音が大きくなる。なお、前記最小曲率半径rの値
とは、インナーロータ3の歯形の創成円の半径Rを通常
の使用範囲である0.15≦(n・R)/(π・D)≦0.45
を満たす範囲に仮定した場合における内歯3Aの歯形の
最小曲率半径のことである。そして本発明者は、前記最
小曲率半径rの値が0.1mm以下になると、面圧応力が
事実上無限大に達し、どのような材質でロータを製作し
ようとも耐久性能の低下をきたすという事象を見出だし
たのである。前記最小曲率半径rの値が2.5 mmを越える
と歯形がなだらかになりすぎ、噛み合いの効率が低下し
インナーロータ3の外歯歯形とアウターロータ2の内歯
歯形とのすべり率が増大し、かえって耐久性能が低下す
る。
【0014】また噛合歯数はトルクの確実な伝達のため
その最大値は2.0(個)以上であるのが好ましい。し
たがって、インナーロータ3の外歯3Aの歯数(n)は
8個以上であるのが好ましい。
【0015】また前記βの値が同一であっても、インナ
ーロータの歯形の創成円の半径(R)によっても耐久性
能は大きく影響される。したがって、前記インナーロー
タの歯数(n:個)と偏心量(e:mm)とインナーロー
タ創成円の半径(R:mm)とが下記式 0.20≦n・R/
(π・D)≦0.35 を満たす歯形を有するのが好ましい。前記式値(以下γ
という)が0.35を越えるとインナーロータの歯形の創成
円の半径Rが比較的大きくなるため、前記最小曲率半径
rの計算値が相対的に小さくなり、ポンプの耐久性能が
低下し、騒音が大きくなる方向に向かう。一方前記γの
値が0.20未満では、創成円の半径(R)が小さくなり過
ぎるため、最小曲率半径rの計算値を大きくすることは
できるが、今度はアウターロータ2の円弧歯の大きさが
相対的に小さくなるため強度が低下し、もって耐久性能
を低下させる恐れを生じさせる。
【0016】前記内接型オイルポンプロータ1は、前記
図6に示す内接型オイルポンプに組み込んで使用するこ
とができる。
【0017】上述したような本発明の内接型オイルポン
プロータ1は、前記βの値が0.120〜0.140 の範囲内に
あるので、噛合歯数が適切で面圧応力の小さいトロコイ
ド曲線を創成するのが容易である。特にγの値を0.35〜
0.20の範囲内とすることにより、耐久性能により優れた
内接型オイルポンプロータとすることができる。さらに
本発明のトロコイドロータ1では、インナーロータ3の
外歯3Aの歯数(n)を8個以上とすることにより、噛
合歯数を2.0以上とすることができ、トルクの伝達効
率が良好である。
【0018】以下の具体的実施例により本発明をさらに
詳細に説明する。
【0019】実施例1 偏心量(e)1.50mm、歯先円の直径(D)36.20 mm、歯
数(n)8〜11個、インナーロータ創成円の半径(R)
を0.15≦n・R/(π・D)≦0.45を満たす範囲内とし
てインナーロータ(No. 1〜4)をそれぞれ設計した。
このインナーロータの歯数(n)、偏心量(e)及び歯
先円の直径(D)を表1に示す。そして各インナーロー
タの歯数(n:個)と偏心量(e:mm)と歯先円の直径
(D:mm)とインナーロータ創成円の半径(R:mm)の
値からβ(e・n/(π・D))を算出した。また、最
小曲率半径rの範囲と推定噛合数を計算した。結果を表
2に示す。このNo. 3のインナーロータに相当するもの
を用いた内接型オイルポンプロータを図2に示す。な
お、図2に示すインナーロータにおけるrの値の実測値
は0.95mmであった。
【0020】
【表1】
【0021】
【表2】
【0022】表2から明らかなように同じ偏心量(e)
及び歯先円の直径(D)を有するインナーロータであっ
ても歯数の相違によりβの値が相違し、このβの値が0.
120〜0.140 の範囲内にあるNo.3のインナーロータは、
最小曲率半径rの範囲が0.1〜2.5 の範囲内であり、推
定噛合歯数が2.25個以下であった。これに対しβの値が
0.120 未満であるNo. 1及び2のインナーロータでは、
最小曲率半径rの範囲が2.5 mmを越えるものであり、ま
たβの値が0.140 を越えるNo. 4のインナーロータは最
小曲率半径rの範囲が0.1 mm未満であった。
【0023】実施例2 偏心量(e)3.50mm、歯先円の直径(D)70.00 mm、歯
数(n)6〜9個、インナーロータ創成円の半径(R)
を0.15≦n・R/(π・D)≦0.45を満たす範囲内とし
てインナーロータ(No. 5〜8)をそれぞれ設計した。
このインナーロータの歯数(n)、偏心量(e)及び歯
先円の直径(D)を表3に示す。また各インナーロータ
の歯数(n:個)と偏心量(e:mm)と歯先円の直径
(D:mm)とインナーロータ創成円の半径(R:mm)の
値からβ(e・n/(π・D))を算出した。また、最
小曲率半径rの範囲と推定噛合数を計算した。結果を表
4に示す。この、No. 8のインナーロータに相当するも
のを用いた内接型オイルポンプロータ(従来例)を図3
に示す。図3のインナーロータにおけるrの値の実測値
は0.04であった。
【0024】
【表3】
【0025】
【表4】
【0026】表4から明らかなように同じ偏心量(e)
及び歯先円の直径(D)を有するインナーロータであっ
ても歯数の相違によりβの値が相違し、このβの値が0.
120〜0.140 の範囲内にあるNo. 7のインナーロータ
は、最小曲率半径rの範囲が0.1 〜2.5 mmの範囲内であ
り、推定噛合歯数が2.0 個以下であった。これに対しβ
の値が0.120 未満であるNo. 5及び6のインナーロータ
では、最小曲率半径rの範囲が2.5 mmを越えるものであ
り、またβの値が0.140 を越えるNo. 8のインナーロー
タは最小曲率半径rの範囲が0.1 mm未満であった。
【0027】実施例3 偏心量(e)2.50mm、歯先円の直径(D)80.00 mm、歯
数(n)11〜15個、インナーロータ創成円の半径
(R)を0.15≦n・R/(π・D)≦0.45を満たす範囲
内としてインナーロータ(No. 9〜13)をそれぞれ設
計した。このインナーロータの歯数(n)、偏心量
(e)及び歯先円の直径(D)を表5に示す。また各イ
ンナーロータの歯数(n:個)と偏心量(e:mm)と歯
先円の直径(D:mm)とインナーロータ創成円の半径
(R:mm)の値からβ(e・n/(π・D))を算出し
た。また、最小曲率半径rの範囲と推定噛合数を計算し
た。結果を表6に示す。
【0028】
【表5】
【0029】
【表6】
【0030】表6から明らかなように同じ偏心量(e)
及び歯先円の直径(D)を有するインナーロータであっ
ても歯数の相違によりβの値が相違し、このβの値が0.
120〜0.140 の範囲内にあるNo. 11及びNo. 12のイ
ンナーロータは、最小曲率半径rの範囲が0.1 〜2.5 mm
の範囲内であり、推定噛合歯数が2.75個以下及び2.88個
以下であった。これに対しβの値が0.120 未満であるN
o. 9及び10のインナーロータでは、最小曲率半径r
の範囲が2.5 mmを越えるものであり、またβの値が0.14
0 を越えるNo. 13のインナーロータは最小曲率半径r
の範囲が0.1 mm未満であった。
【0031】実施例4 偏心量(e)3.715mm 、歯先円の直径(D)59.00 mm、
歯数(n)4〜7個、インナーロータ創成円の半径
(R)を0.15≦n・R/(π・D)≦0.45を満たす範囲
内としてインナーロータ(No. 14〜17)をそれぞれ
設計した。このインナーロータの歯数(n)、偏心量
(e)及び歯先円の直径(D)を表7に示す。また各イ
ンナーロータの歯数(n:個)と偏心量(e:mm)と歯
先円の直径(D:mm)とインナーロータ創成円の半径
(R:mm)の値からβ(e・n/(π・D))とを算出
した。また、最小曲率半径rの範囲と推定噛合数を計算
した。結果を表8に示す。
【0032】
【表7】
【0033】
【表8】
【0034】表8から明らかなように歯数が8個以下で
あるNo. 14〜17のインナーロータは、推定噛合歯数
が2.0 個未満であった。これは歯数が少ないことに起因
するものである。
【0035】実施例5 偏心量(e)1.50mm、歯先円の直径(D)36.20 mm、歯
数(n)10個、インナーロータ創成円の半径(R)4.
55mmとして、前記No. 3のインナーロータに相当する図
2に示すインナーロータと、インナーロータ創成円の半
径(R)が相違する以外ほぼ同じ諸元のインナーロータ
(No. 18)を製造した。このインナーロータの歯数
(n)、偏心量(e)、歯先円の直径(D)及びインナ
ーロータ創成円の半径(R)を表9に示す。またこのイ
ンナーロータの歯数(n:個)と偏心量(e:mm)と歯
先円の直径(D:mm)とインナーロータ創成円の半径
(R:mm)の値からβ(e・n/(π・D))と、γ
(n・R/(π・D))を算出した。また、最小曲率半
径rの範囲と推定噛合数を計算した。結果を図2に示す
インナーロータの結果とともに表10に示す。このNo.
18のインナーロータを用いた内接型オイルポンプロー
タを図4に示す。なお図4のインナーロータにおけるr
の値の実測値は0.53mmであった。
【0036】実施例6 偏心量(e)1.50mm、歯先円の直径(D)36.20 mm、歯
数(n)10個、インナーロータ創成円の半径(R)4.
55mmとして前記No. 3のインナーロータに相当する図2
に示すインナーロータと、インナーロータ創成円の半径
(R)が相違する以外ほぼ同じ諸元のインナーロータ
(No. 19)を製造した。このインナーロータの歯数
(n)、偏心量(e)、歯先円の直径(D)及びインナ
ーロータ創成円の半径(R)を表9に示す。またこのイ
ンナーロータの歯数(n:個)と偏心量(e:mm)と歯
先円の直径(D:mm)とインナーロータ創成円の半径
(R:mm)との値からβ(e・n/(π・D))と、γ
(n・R/(π・D))を算出した。また、最小曲率半
径rの範囲と推定噛合数を計算した。結果を図2に示す
インナーロータの結果とともに表10に示す。この、N
o. 19のインナーロータを用いた内接型オイルポンプ
ロータを図5に示す。
【0037】
【表9】
【0038】
【表10】
【0039】表10から明らかなようにインナーロータ
創成円の半径(R)以外ほぼ同様の諸元を有するインナ
ーロータであっても、γの値の計算値は大きく相違し、
特にγの値が0.20〜0.35の範囲内であるNo. 3のインナ
ーロータのrの値が良好であり、かつ推定噛合歯数が2.
25個以下であった。
【0040】
【発明の効果】本発明の請求項1の内接型オイルポンプ
ロータは、n個の外歯を有するインナーロータと、(n
+1)個の内歯を有するアウターロータとからなる内接
型オイルポンプロータにおいて、前記インナーロータの
歯数(n:個)と偏心量(e:mm)と歯先円の直径
(D:mm)とが下記式 0.120 ≦e・n/(π・D)≦0.140 を満たすトロコイド歯形をインナーロータ歯形としたも
のであるので、噛合歯数及び面圧応力が適正であり、こ
のため得られる内接型オイルポンプロータ耐久性能の低
下が少なく、また騒音が小さくなっている。
【0041】また請求項2の内接型オイルポンプロータ
は、前記インナーロータの歯数(n:個)と偏心量
(e:mm)とインナーロータ創成円の半径(R:mm)と
が下記式 0.20≦n・R/(π・D)≦0.35 を満たすトロコイド歯形をインナーロータ歯形としたも
のであるので、内接型オイルポンプロータの耐久性能及
び低騒音性が一層向上している。
【0042】さらに請求項3の内接型オイルポンプロー
タは、前記インナーロータの歯数(n)が8以上の整数
であるので、噛合歯数の値を2.0 以上とすることができ
内接型オイルポンプロータの耐久性能及び低騒音性をさ
らに向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例による内接型オイルポンプ
ロータを示す平面図である。
【図2】No. 3の内接型オイルポンプロータを示す平面
図である。
【図3】No. 8の内接型オイルポンプロータを示す平面
図である。
【図4】No. 18の内接型オイルポンプロータを示す平
面図である。
【図5】No. 19の内接型オイルポンプロータを示す平
面図である。
【図6】内接型オイルポンプを示す概略図である。
【符号の説明】
1 内接型オイルポンプロータ 2 アウターロータ 2A 内歯 3 インナーロータ 3A 外歯

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 n個の外歯を有するインナーロータと、
    (n+1)個の内歯を有するアウターロータとからなる
    内接型オイルポンプロータにおいて、前記インナーロー
    タの歯数(n:個)と偏心量(e:mm)と歯先円の直径
    (D:mm)とが下記式 0.120 ≦e・n/(π・D)≦0.140 を満たすトロコイド歯形をインナーロータ歯形としたこ
    とを特徴とする内接型オイルポンプロータ。
  2. 【請求項2】 前記インナーロータの歯数(n:個)と
    偏心量(e:mm)とインナーロータの歯形の創成円の半
    径(R:mm)とが下記式 0.20≦n・R/(π・D)≦0.35 を満たすトロコイド歯形をインナーロータ歯形としたこ
    とを特徴とする請求項1記載の内接型オイルポンプロー
    タ。
  3. 【請求項3】 前記インナーロータの歯数(n)が8以
    上の整数であることを特徴とする請求項1又は2記載の
    内接型オイルポンプロータ。
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