JPH08128322A - 排気管インシュレータ固定用クランプ構造 - Google Patents

排気管インシュレータ固定用クランプ構造

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JPH08128322A
JPH08128322A JP26936494A JP26936494A JPH08128322A JP H08128322 A JPH08128322 A JP H08128322A JP 26936494 A JP26936494 A JP 26936494A JP 26936494 A JP26936494 A JP 26936494A JP H08128322 A JPH08128322 A JP H08128322A
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JP
Japan
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exhaust pipe
clamp
insulator
fastening
bending corner
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Pending
Application number
JP26936494A
Other languages
English (en)
Inventor
Norio Yamagishi
典生 山岸
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
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Publication of JPH08128322A publication Critical patent/JPH08128322A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16LPIPES; JOINTS OR FITTINGS FOR PIPES; SUPPORTS FOR PIPES, CABLES OR PROTECTIVE TUBING; MEANS FOR THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16L59/00Thermal insulation in general
    • F16L59/12Arrangements for supporting insulation from the wall or body insulated, e.g. by means of spacers between pipe and heat-insulating material; Arrangements specially adapted for supporting insulated bodies

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Exhaust Silencers (AREA)
  • Thermal Insulation (AREA)
  • Clamps And Clips (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 インシュレータを弾性変形部材を用いること
なく適度な緊縛力をもって排気管に固定する。 【構成】 排気管2にインシュレータ4をクランプ6の
締結により固定する排気管インシュレータ固定用クラン
プ構造において、排気管2の熱膨張に伴うクランプ6の
インシュレータ4を保持する胴体部7と締結用フランジ
8との間に位置する曲げコーナ部11の変形を、弾性変
形域内に設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エンジンから排出され
る排気ガスを流す排気管にインシュレータ(遮熱板)を
クランプにより固定する構造に関し、とくに弾性変形部
材を用いることなく適度な緊縛力を得ることが可能な排
気管インシュレータ固定用クランプ構造に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車では、排気ガスが流れる排気管は
高温となるので、排気管の近傍に配置される機器等を排
気管の輻射熱から保護する必要がある。図10に示すよ
うに、排気管50からの輻射熱によって機器等を保護す
るために、排気管50の外周に遮熱板であるインシュレ
ータ52をクランプ54により固定することが行われて
いる。クランプ54の両端部には締結用フランジ56が
形成されており、両締結用フランジ56はボルト58に
より締結されている。
【0003】近年の排気ガス規制、燃費規制やエンジン
出力の向上に伴い排気ガスGの温度が高くなりつつあ
る。そのため、排気管50の熱膨張量の増加に伴いイン
シュレータ52を固定するクランプ54が塑性変形(永
久変形)を起こしてしまい、冷間時(始動時)に適切な
緊縛力が得られなくなる。緊縛力が低下すると、エンジ
ン振動等によるインシュレータ52の共振振動が発生
し、車室内騒音やインシュレータ自身の脱落を引き起こ
す。
【0004】排気管の外周にインシュレータをクランプ
により固定する先行技術の一例として、たとえば実開昭
60−133123号公報が知られている。本公報の遮
熱用クランプ取付構造では、インシュレータは排気管に
弾性変形部材を介してクランプ固定されており、排気ガ
スの受熱によって排気管が半径方向に熱膨張しても弾性
変形部材の弾性変形により熱膨張分が吸収される。した
がって、排気管の熱膨張に伴うクランプの塑性変形は生
じなくなり、冷間時にクランプによる緊縛力が低下する
ことは回避される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記実開昭6
0−133123号公報のように、排気管の熱膨張を弾
性変形部材により吸収する構造の場合は、弾性変形部材
が必須となるため構成部品が増加するとともに、組付け
作業が単なるクランプのみによる固定構造に比べて繁雑
になるという問題がある。本発明の目的は、インシュレ
ータを弾性変形部材を用いることなく適度な緊縛力をも
って排気管に固定することが可能な排気管インシュレー
タ固定用クランプ構造を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
の排気管インシュレータ固定用クランプ構造は、次の通
りである。排気管にインシュレータをクランプの締結に
より固定する排気管インシュレータ固定用クランプ構造
において、前記排気管の熱膨張に伴う前記クランプのイ
ンシュレータを保持する胴体部と締結用フランジとの間
に位置する曲げコーナ部の変形を、弾性変形域内に設定
したことを特徴とする排気管インシュレータ固定用クラ
ンプ構造。
【0007】
【作用】本発明に係る排気管インシュレータ固定用クラ
ンプ構造にあっては、排気ガスからの受熱によって排気
管が半径方向に熱膨張すると、インシュレータを固定す
るクランプには排気管の熱膨張に伴って応力が生じる。
クランプにおける応力の集中する部位は、インシュレー
タを保持する胴体部と締結用フランジとの間に位置する
曲げコーナ部である。したがって、この曲げコーナ部の
変形を、たとえば曲げコーナ部の終端から締結部までの
距離と曲げコーナ部の曲げ半径との関係から弾性変形域
内に設定することにより、クランプの塑性変形に起因す
る緊縛力の低下を防止することが可能となる。
【0008】
【実施例】図1ないし図8は、本発明の排気管インシュ
レータ固定用クランプ構造の一実施例を示している。図
1は、類似的評価に用いられるテストピースを示してい
る。図1において、2は耐熱性の金属材料から構成され
る円筒状の排気管を示している。排気管2内には、自動
車に搭載されたエンジン(図示略)から排出された排気
ガスGが流れるようになっている。排気管2の外周面に
は、周方向に延びるインシュレータ4(遮熱板)が設け
られている。インシュレータ4は、排気管2の近傍に設
けられた機器等を排気管2の輻射熱から保護する機能を
有する。インシュレータ4は、金属材料からなる帯状の
クランプ6の締結によって排気管2に固定されている。
【0009】クランプ6には、図3に示すように、イン
シュレータ4を保持する円形状の胴体部7と、ボルト1
0によって締結される2つの締結用フランジ8が形成さ
れている。各締結用フランジ8は、胴体部7の周方向の
端部側にそれぞれ位置している。各締結用フランジ8に
は、図2に示すボルト10が挿入されるボルト穴9がそ
れぞれ形成されている。クランプ6の胴体部7と締結用
フランジ8との間には、滑らかに湾曲する曲げコーナ部
11が形成されている。曲げコーナ部11の一方は胴体
部7と連らなっており、曲げコーナ部11の他方は締結
用フランジ8と連らなっている。
【0010】クランプ6における排気管2の半径方向外
方への熱膨張に伴って応力が集中する部位は、曲げコー
ナ部11である。これは、図4および図5に示すFEM
(有限要素法)による計算結果からも明らかになってい
る。本発明では、排気管2の熱膨張に伴う曲げコーナ部
11に集中する応力を小さくし、曲げコーナ部11の応
力値を弾性域内としている。そこで、図3に示す曲げコ
ーナ部11の曲げ半径Rと曲げコーナ部11の終端から
締結部(ボルト穴9の中心)までの距離dを変化させ、
曲げコーナ部11に生じる応力の変化をFEMにより算
出した。
【0011】図6は、FEMによる上記曲げ半径Rと距
離dとに基づく曲げコーナ部11に生じる応力の変化を
示している。図6に示すように、距離dが減少するにつ
れて応力値Tが小さくなり、また曲げコーナ部11の曲
げ半径Rが大きくなるにつれて応力値Tが小さくなるこ
とがわかる。したがって、クランプ6が永久変形しない
ためには、応力値Tが図6に示す弾塑性域変態応力値Z
以下であれば良い。本実施例では、クランプ6の材料と
してSUS409LTを使用しているため、この時のク
ランプ温度から弾塑性域変態応力値は約22kgf/m
2 以下であれば、永久変形は生じない。
【0012】なお、図2のクランプ6では、胴体部7を
円形に成形し、片側のみに位置する各締結用フランジ8
を締結する構成としたが、図9に示すように、クランプ
6を2分割し、半円状の胴体部7の端部に位置する締結
用フランジ8をそれぞれボルト10により締結する構成
であっても、同様の効果が得られる。
【0013】つぎに、本発明を実験によって証明する。
類似的評価を行ったテーストピースは、上述した図1の
通りである。図1における排気管2の材料としてSUS
409LTを用い、クランプ6の材料として同様にSU
S409LTを用いた。インシュレータ4は、薄板鋼板
にアルミニウムメッキを施したSACT80を用いた。
この場合のクランプ6の曲げコーナ部11の曲げ半径R
は、2.5mmとした。クランプ6は、板厚が1.2m
mであり、幅が10mmであった。排気管2の外径は、
42.7mmであった。インシュレータ4の板厚は0.
6mmであり、幅は30mmであった。排気管11に流
すガスGの温度は、約900℃に設定して耐久試験を行
った。ここでいう耐久試験とは、ガスGによる加熱およ
び自然冷却の繰返しによる冷熱試験である。
【0014】図7は、クランプの緊縛力の類似テスト方
法を示している。ここでは、耐久試験後のテストピース
のクランプ6にアムスーラ試験機20により剪断方向
(矢印A方向)の荷重をかけ、クランプ6が下方に滑り
始めるまでの荷重値(静止摩擦力S)をもってクランプ
6の緊縛力の類似値とした。図8は、図7によるテスト
の結果を示している。図8に示すように、冷熱試験前の
クランプでは距離dの増加に伴い静止摩擦力Sが低下し
ているが、冷熱試験後のクランプではd=10mmで静
止摩擦力Sが最大値を持つ特性となる。これは、d<1
0mmではクランプ6の曲げコーナ部11で永久変形し
てしまい、緊縛力が低下したためである。以上の結果よ
り実車による耐久評価を行ったところ、d=5mmでは
クランプ6が緩み異音が発生したが、d=10mmでは
良好の結果を得た。
【0015】
【発明の効果】本発明に係る排気管インシュレータ固定
用クランプ構造によれば、排気管の熱膨張に伴うクラン
プのインシュレータを保持する胴体部と締結用フランジ
との間に位置する曲げコーナ部の変形を、弾性変形域内
に設定したので、排気管の熱膨張に起因するクランプの
永久変形を防止することができ、弾性変形部材等の新た
な部材を追加することなく適度な緊縛力を得ることがで
きる。したがって、部品の簡素化、取付け作業の簡素化
によるコスト削減が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る排気管インシュレータ
固定用クランプ構造のテストピースの斜視図である。
【図2】図1のクランプの断面図である。
【図3】図1のクランプにおける曲げコーナ部近傍の部
分断面拡大図である。
【図4】図1のクランプに生じる応力を有限要素法によ
って算出した画像の斜視図である。
【図5】図1のクランプに生じる応力を有限要素法によ
って算出した画像の正面図である。
【図6】図4および図5の有限要素法により算出したク
ランプの曲げコーナ部に生じる応力の特性図である。
【図7】耐久(冷熱)試験後におけるクランプの緊縛力
の類似テスト方法を示す正面図である。
【図8】冷熱試験前と冷熱試験後におけるクランプの緊
縛力の変化を示す特性図である。
【図9】図2のクランプの変形例を示す断面図である。
【図10】従来の排気管インシュレータ固定用クランプ
構造の一例を示す斜視図である。
【図11】図10の部分拡大斜視図である。
【符号の説明】
2 排気管 4 インシュレータ 6 クランプ 7 胴体部 8 締結用フランジ 11 曲げコーナ部 d 曲げコーナ部の終端から締結部までの距離 R 曲げコーナ部の曲げ半径

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 排気管にインシュレータをクランプの締
    結により固定する排気管インシュレータ固定用クランプ
    構造において、前記排気管の熱膨張に伴う前記クランプ
    のインシュレータを保持する胴体部と締結用フランジと
    の間に位置する曲げコーナ部の変形を、弾性変形域内に
    設定したことを特徴とする排気管インシュレータ固定用
    クランプ構造。
JP26936494A 1994-11-02 1994-11-02 排気管インシュレータ固定用クランプ構造 Pending JPH08128322A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006300003A (ja) * 2005-04-22 2006-11-02 Calsonic Kansei Corp 排気管インシュレータ固定用クランプ構造
CN114846262A (zh) * 2019-12-17 2022-08-02 康明斯排放处理公司 隔热排气管道系统

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