JPH08127633A - エポキシ樹脂、エポキシ樹脂組成物およびその硬化物 - Google Patents
エポキシ樹脂、エポキシ樹脂組成物およびその硬化物Info
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- JPH08127633A JPH08127633A JP25205395A JP25205395A JPH08127633A JP H08127633 A JPH08127633 A JP H08127633A JP 25205395 A JP25205395 A JP 25205395A JP 25205395 A JP25205395 A JP 25205395A JP H08127633 A JPH08127633 A JP H08127633A
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Abstract
及びそれを与えるエポキシ樹脂及びエポキシ樹脂組成物
を提供すること。 【解決手段】特定の構造を有するビスフェノール類をエ
ポキシ化することにより得られるエポキシ樹脂、及び、
そのエポキシ樹脂中に含まれるアルコール性水酸基をエ
ポキシ化することにより得られる多官能エポキシ樹脂、
及びこれらのエポキシ樹脂を含む樹脂組成物、及びその
硬化物。
Description
れ、しかも機械強度に優れた硬化物を与えるエポキシ樹
脂およびエポキシ樹脂組成物に関する。
ることにより、一般的に機械的性質、耐水性、耐薬品
性、耐熱性、電気的性質などに優れた硬化物となり、接
着剤、塗料、積層板、成形材料、注型材料などの幅広い
分野に利用されている。従来、工業的に最も使用されて
いるエポキシ樹脂としてビスフェノ−ルAにエピクロル
ヒドリンを反応させて得られる液状および固形のビスフ
ェノ−ルA型エポキシ樹脂がある。その他液状のビスフ
ェノ−ルA型エポキシ樹脂にテトラブロムビスフェノ−
ルAを反応させて得られる難燃性臭素含有エポキシ樹脂
などが汎用エポキシ樹脂として工業的に使用されてい
る。
たような汎用エポキシ樹脂は分子量が大きくなるにつれ
て、それを使用して得られる硬化物の耐熱性は低下する
という欠点がある。また、汎用エポキシ樹脂にオルソク
レゾールノボラックエポキシ樹脂等の多官能エポキシ樹
脂を添加した場合、その硬化物の耐熱性は向上するもの
の、耐水性及び機械強度等の靭性が低下するという問題
がある。
状に鑑み、耐熱性、耐水性及び靭性に優れる硬化物を与
えるエポキシ樹脂を求めて鋭意研究した結果、下記の特
定のエポキシ樹脂がその硬化物に対して優れた耐熱性、
耐水性及び機械強度等の靭性を付与するものであること
を見い出して本発明を完成させるに到った。
々のP、Qは水素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜8の
アルキル基、アリール基のいずれかを表し個々のP、Q
は互いに同一であっても異なっていてもよい。Gはグリ
シジル基を表す。またn個存在するXは水素原子あるい
はグリシジル基を表し、個々のXは互いに同一であって
も異なっていてもよいが、n個あるXのうち0%以上9
5%以下はグリシジル基である。)で表されるエポキシ
樹脂、
化剤、必要により硬化促進剤を含有するエポキシ樹脂組
成物、(3)上記(2)記載のエポキシ樹脂組成物を硬
化してなる硬化物を提供するものである。
のうち全てのXが水素原子であるものは、例えば、下記
式(2)
じ意味を表す。)
反応をアルカリ金属水酸化物の共存化に行うことにより
得ることが出来る。
キシ樹脂と式(2)で表される化合物とを、特定の割合
で反応させることにより、式(1)におけるnの値がよ
り大きな高分子化物を得ることも出来る。式(1)にお
けるnは平均値を示し正数を表すが、好ましくはn=
0.001〜0.5、特に好ましくはn=0.01〜4
である。
シジル基である割合(以下グリシジル化率という)が0
%より大きく、95%以下であるものは、前述の方法で
得られたエポキシ樹脂とエピハロヒドリンとの反応をジ
メチルスルホキシド、4級アンモニウム塩または1,3
−ジメチル−2−イミダゾリジノンとアルカリ金属水酸
化物の共存下に行うことにより得ることが出来る。本発
明者らはこれらの方法で得られたエポキシ樹脂のアルコ
ール性水酸基は一般のアルコール類のそれより反応性に
富んでおり、例えばジメチルスルホキシド、4級アンモ
ニウム塩または1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノ
ンとアルカリ金属水酸化物を共存させることにより驚く
べきことに該アルコール性水酸基と反応混合物中に存在
するエポキシ基との反応において、あらたに加えたエピ
ハロヒドリン由来のエポキシ基のみとの反応を選択的に
行え、さらにアルカリ金属水酸化物の量を調節すること
により式(1)で表されるエポキシ樹脂のアルコール性
水酸基を所望の割合にエポキシ化出来ることを見いだし
本発明を完成させるに至った。
で表される化合物の一般的な製法としては下記式(3)
で表される
メトキシ基、エトキシ基を表す。またQは式(1)にお
けるのと同じ意味を表す。)
反応させることが例示されるが、この限りではない。
基を少なくとも1個有する化合物が挙げられ、具体的に
例示するとフェノール、エチルフェノール、n−プロピ
ルフェノール、イソブチルフェノール、t−ブチルフェ
ノール、オクチルフェノール、ノニルフェノール、キシ
レノール、メチルブチルフェノール、ジ−t−ブチルフ
ェノール等のアルキルフェノールの各種o−、m−、p
−異性体、またはモノブロモフェノール、ジブロモフェ
ノール、トリブロモフェノール等のハロゲン置換フェノ
ール、またはビニルフェノール、アリルフェノール、プ
ロペニルフェノール、エチニルフェノール等の各種o
−、m−、p−異性体、またはシクロペンチルフェノー
ル、シクロヘキシルフェノール、シクロヘキシルクレゾ
ール、シクロヘキシルクレゾール等のシクロアルキルフ
ェノールの置換フェノール等が挙げられる。
使用量は式(3)で表される化合物1モルに対して通常
1.5〜20モル、好ましくは2〜10モルである。
が好ましく、酸触媒としては種々のものが使用できるが
塩酸、硫酸、p−トルエンスルホン酸、シュウ酸等の無
機あるいは有機酸、三弗化ホウ素、無水塩化アルミニウ
ム、塩化亜鉛等のルイス酸が好ましく、特に塩酸、p−
トルエンスルホン酸が好ましい。これら酸触媒の使用量
は特に限定されるものではないが式(3)で表される化
合物1モルに対して通常0.01〜50モルである。
に溶解して中和或は水洗により酸触媒を除去する。この
場合用いうる有機溶剤の具体例としてはトルエン、キシ
レン、メチルイソブチルケトンなどが挙げられるが、ト
ルエンが好ましい。有機溶剤の使用量は仕込んだ原料の
総重量に対して通常50〜300重量%、好ましくは1
00〜250重量%である。
フェノール類及び有機溶剤を除去することによりガラス
状固体を得る。得られたガラス状固体をトルエン、キシ
レン、メチルイソブチルケトンなどの有機溶剤に溶解
し、n−ヘキサン、n−ヘプタン等の貧溶媒を加えて、
再結晶させることにより式(2)で表される化合物を得
ることができる。
が全て水素原子であるものを得る方法としては公知の方
法が採用できる。例えば式(2)で表される化合物と過
剰のエピハロヒドリンの溶解混合物にアルカリ金属水酸
化物を添加し、または添加しながら20〜120℃の温
度で1〜20時間反応させることにより得ることが出来
る。用いうるアルカリ金属水酸化物の具体例としては、
水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リチウム等
が挙げられるが、水酸化ナトリウムが特に好ましい。
はその水溶液を使用してもよく、その場合は該アルカリ
金属水酸化物の水溶液を連続的に反応系内に添加すると
共に減圧下、または常圧下、連続的に水及びエピハロヒ
ドリンを留出させ、更に分液し水は除去しエピハロヒド
リンは反応系内に連続的に戻す方法でもよい。
ヒドリンの溶解混合物にテトラメチルアンモニウムクロ
ライド、テトラメチルアンモニウムブロマイド、トリメ
チルベンジルアンモニウムクロライドなどの第4級アン
モニウム塩を触媒として添加し50〜150℃で反応さ
せて得られるハロヒドリンエーテル化物に前記アルカリ
金属水酸化物の固体または水溶液を加え、20〜120
℃の温度で1〜20時間反応させ脱ハロゲン化水素(閉
環)させる方法でもよい。第4級アンモニウム塩の使用
量は、式(2)で表される化合物中のフェノール性水酸
基1個に対して通常0.1〜10g、好ましくは0.5
〜8gである。
ハロヒドリンの量は式(2)で表される化合物の水酸基
1当量に対し、通常1〜20モル、好ましくは1.5〜
10モルである。アルカリ金属水酸化物の使用量は式
(2)で表される化合物の水酸基1当量に対し0.8〜
1.5モル、好ましくは0.9〜1.1モルである。更
に反応を円滑に進行させるためにメタノール、エタノー
ル等のアルコール類の他、ジメチルスルホン、ジメチル
スルホキシドなどの非プロトン性極性溶媒などを添加し
て反応を行うことが好ましい。
はエピハロヒドリンの使用量に対して通常2〜20重量
%、好ましくは4〜15重量%である。また非プロトン
性極性溶媒を添加する場合、その使用量はエピハロヒド
リンの使用量に対して通常5〜100重量%、好ましく
は10〜90重量%である。
後、または水洗無しに加熱減圧下、エピハロヒドリン
や、他の添加溶媒などを除去することにより式(1)の
エポキシ樹脂のうち全てのXが水素原子であるエポキシ
樹脂を得ることができる。
と式(2)で表される化合物とを塩基性触媒の存在下反
応させることにより、式(1)においてnの値がより大
きい高分子量のエポキシ樹脂を得ることができる。この
高分子化反応において、各成分の仕込比は、上記反応で
得られたエポキシ樹脂のエポキシ基1当量に対し式
(2)で表される化合物の水酸基0〜0.9当量が好ま
しく、特に0〜0.85当量が好ましい。
リフェノルホスフィン、水酸化ナトリウム、4級アンモ
ニウム塩、イミダゾール類などが挙げられ、その使用量
は上記エポキシ樹脂1当量に対して通常0.001〜
1.0重量%、好ましくは0.005〜0.5重量%で
ある。また溶剤を用いる場合は、メチルイソブチルケト
ン、トルエンなどが挙げられる。反応温度は通常60〜
200℃、好ましくは70〜190℃である。また反応
時間は通常0.5〜20時間、好ましくは1〜15時間
である。このようにして式(1)における全てのXが水
素原子である(グリシジル化率が0%である)エポキシ
樹脂を得ることができる。
あるエポキシ樹脂のアルコール性水酸基とエピハロヒド
リンとの反応はジメチルスルホキシドまたは4級アンモ
ニウム塩または1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノ
ンと水酸化ナトリウム等のアルカリ金属水酸化物の共存
下、アルカリ金属水酸化物の量を調節することにより行
うことができる。その際溶剤としてメタノールやエタノ
ール等のアルコール類、トルエン、キシレンなどの芳香
族炭化水素類、メチルイソブチルケトン、メチルエチル
ケトンなどのケトン類、テトラヒドロフラン等の環状及
びエーテル化合物などを併用しても構わない。
メチル−2−イミダゾリジノンの使用量は原料として使
用するエポキシ樹脂に対して5〜300重量%が好まし
い。原料のエポキシ樹脂に対して300重量%を超える
と増量した効果は殆どなくなる一方容積効率も悪くなり
好ましくない。
てはテトラメチルアンモニウムクロライド、テトラメチ
ルアンモニウムブロマイド、トリメチルアンモニウムク
ロライドなどが挙げられ、その使用量は原料として使用
するエポキシ樹脂のエポキシ化させたいアルコール性水
酸基1当量に対して通常0.3〜50gである。エポキ
シ化させたい水酸基1当量に対して0.3g未満である
と原料として使用するエポキシ樹脂の水酸基とエピハロ
ヒドリンとの反応が遅くなり長時間の反応が必要となり
好ましくない。エポキシ化させたいアルコール性水酸基
1当量に対して50gを超えると増量した効果は殆どな
くなる一方コストが高くなり好ましくない。
用するエポキシ樹脂のエポキシ化させたいアルコール性
水酸基1当量に対して当量以上使用すればよい。しかし
ながらエポキシ化させたい水酸基1当量に対して20倍
当量を超えると増量した効果は殆どなくなる一方、容積
効率も悪くなり好ましくない。
て使用するエポキシ樹脂のエポキシ化させたいアルコー
ル性水酸基1当量に対して1〜2倍当量使用すればよ
い。アルカリ金属水酸化物は固形でも水溶液でも構わな
い。また水溶液を使用する場合は反応中、反応系内の水
は常圧下、または減圧下において反応系外に留去しなが
ら反応を行うこともできる。
は通常1〜20時間である。反応温度が20℃未満であ
ると反応が遅くなり長時間の反応が必要となる。反応温
度が100℃を超えると副反応が多く起こり好ましくな
い。
エポキシ樹脂との併用で通常のエポキシ樹脂の場合と同
様に硬化剤、さらに必要により硬化促進剤等を添加する
ことにより硬化させることができる。本発明で用いる硬
化剤はとしてはアミン系化合物、酸無水物系化合物、ア
ミド系化合物、フェノ−ル系化合物などが挙げられる。
用いうる硬化剤の具体例としては、ジアミノジフェニル
メタン、ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラミ
ン、ジアミノジフェニルスルホン、イソホロンジアミ
ン、ジシアンジアミド、リノレン酸の2量体とエチレン
ジアミンとより合成されるポリアミド樹脂、無水フタル
酸、無水トリメリット酸、無水ピロメリット酸、無水マ
レイン酸、テトラヒドロ無水フタル酸、メチルテトラヒ
ドロ無水フタル酸、無水メチルナジック酸、ヘキサヒド
ロ無水フタル酸、メチルヘキサヒドロ無水フタル酸、フ
ェノ−ルノボラック、及びこれらの変性物、イミダゾ−
ル、BF3 −アミン錯体、グアニジン誘導体などが挙げ
られる。これらの硬化剤はそれぞれ単独で用いてもよい
し、2種以上組み合わせて用いてもよい。
対して通常0.7〜1.2当量である。エポキシ基に対
して、0.7当量に満たない場合、あるいは1.2当量
を超える場合、いずれも硬化が不完全となり良好な硬化
物性が得られない恐れがある。
併用しても差し支えない。用いうる硬化促進剤の具体例
としては2−メチルイミダゾール、2−エチルイミダゾ
ール、2−エチル4−メチルイミダゾール等のイミダゾ
−ル類、2−(ジメチルアミノメチル)フェノール、
1,8−ジアザ−ビシクロ(5,4,0)ウンデセン−
7等の第3級アミン類、トリフェニルホスフィン等のホ
スフィン類、オクチル酸スズ等の有機金属化合物等が挙
げられる。これらは単独で用いてもよく、2種以上を併
用してもよい。これらの硬化促進剤はエポキシ樹脂10
0重量部に対して0.1〜5.0重量部が必要により用
いられる。本発明のエポキシ樹脂組成物には、さらに、
必要に応じて無機または有機の充填剤等の種々の配合剤
を添加することができる。
より硬化促進剤の配合された本発明のエポキシ樹脂組成
物は従来知られている方法と同様の方法で容易にその硬
化物とすることができる。例えば本発明のエポキシ樹脂
と硬化剤、必要により硬化促進剤及び種々の配合剤とを
必要に応じて押出機、ニ−ダ、ロ−ル等を用いて均一に
なるまで充分に混合してエポキシ樹脂組成物を得、その
エポキシ樹脂組成物を溶融後注型あるいはトランスファ
−成形機などを用いて成形し、さらに80〜200℃に
加熱することにより硬化物を得ることができる。
溶解させ、ガラス繊維、カ−ボン繊維、ポリエステル繊
維、ポリアミド繊維、アルミナ繊維、紙などの基材に含
浸させ加熱乾燥して得たプリプレグを熱プレス成形して
硬化物を得ることなどもできる。
メチルエチルケトン、アセトン、メチルイソブチルケト
ン等が挙げられ、エポキシ樹脂組成物と該希釈溶剤の混
合物において通常10〜70重量%、好ましくは15〜
65重量%を占める量が使用される。
説明するが、以下において部は特に断わりのない限り重
量部である。尚、ガラス転移温度、吸水率、曲げ強度の
測定条件は次の通りである。 ガラス転移温度 熱機械測定装置(TMA):真空理工(株)製 TM−
7000 昇温速度:2℃/min 吸水率 試験片(硬化物):直径 50mm 厚さ 3mm 円盤 100℃の水中で20時間煮沸した後の重量増加率
(%) 曲げ強度 JIS K−6911に準じて測定
ール3760部、下記式(4)
スルホン酸(1水和物)7.6部を仕込み130℃で5
時間反応させた。反応終了後30%水酸化ナトリウム水
溶液5.4部を加えた後、水洗を行った。次いで未反応
物を加熱減圧下に除去し、ガラス状固体を得た。次いで
トルエン/n−ヘプタン中で再結晶を行った後、結晶を
冷トルエンで洗浄し、減圧乾燥することにより下記式
(5)
けたフラスコに窒素ガスパージを施しながら前記式
(5)で表される化合物290部、エピクロルヒドリン
740部、ジメチルスルホキシド185部を仕込み溶解
させた。更に45度に加熱しフレーク状水酸化ナトリウ
ム80部を100分かけて分割添加し、その後、更に4
5℃で2時間、70℃で1時間反応させた。反応終了後
ロータリエバポレーターを使用し130℃、5mHgの
加熱減圧下で、過剰のエピクロルヒドリン及びジメチル
スルホキシドを留去し、残留物に800部のメチルイソ
ブチルケトンを加え、溶解した。
を70℃に加熱し30重量%の水酸化ナトリウム水溶液
20部を添加し1時間反応させた後、水洗を繰り返しp
Hを中性とした。更に水層は分離除去し、ロータリーエ
バポレーターを使用して油層から加熱減圧下メチルイソ
ブチルケトンを留去し下記式(6)
はグリシジル基、Xは水素原子をそれぞれ表す。)
90部を得た。得られたエポキシ樹脂(液状)のエポキ
シ当量は211g/eqであった。
4320部を用いて同様に反応を行い、下記式(7)
8部を用いた以外は実施例1と同様に反応を行い、下記
式(8)
Gはグリシジル基、Xは水素原子をそれぞれ表す。)
を得た。得られたエポキシ樹脂(B)(液状)のエポキ
シ当量は230g/eqであった。
ルA型エポキシ樹脂(エピコート828、エポキシ当量
186g/eq、油化シェルエポキシ(株)製)硬化剤
としてジアミノジフェニルメタン(DDM)を用い、表
1の配合物の組成の欄に示す組成で配合して、70℃で
15分ロールで混練し、150℃、180秒でトランス
ファー成形して、その後160℃で2時間、更に180
℃で8時間硬化せしめて試験片を作成し、ガラス転移温
度、吸水率及び曲げ強度を測定した。結果を表1に示
す。尚、表1において配合物の組成の欄の数値は部を表
す。
(5)で表される化合物61部、及びメチルイソブチル
ケトン80部をフラスコに仕込み、撹拌溶解した後、ト
リフェニルホスフィン0.2部を添加し、撹拌下120
℃でメチルイソブチルケトンを減圧留去し、更に150
℃で2時間反応を行い前記式(6)においてXが全て水
素原子でありnの値が1.55(平均値)である、エポ
キシ当量470g/eq、軟化点82.3℃の本発明の
エポキシ樹脂(C)273部を得た。
クロルヒドリン259部に撹拌溶解させた後、撹拌下4
0℃でテトラメチルアンモニウムクロライド1部を添加
した。その後フレーク状水酸化ナトリウム10.4部を
添加し、更に3時間反応を行った。反応終了後水120
部を加え水洗を行った。油水分離後、油層より未反応の
エピクロルヒドリンを減圧下に蒸留回収し、本発明のエ
ポキシ樹脂(D)122部を得た。得られたエポキシ樹
脂は式(6)においてnの値が1.55、エポキシ当量
が311g/eq、軟化点は65.2℃であった。また
得られたエポキシ樹脂はエポキシ当量から計算するとグ
リシジル化率は80%であった。
かは実施例6と同様にしてエポキシ樹脂(E)119部
を得た。得られたエポキシ樹脂は式(6)においてnの
値が1.55、エポキシ当量が339g/eq、軟化点
68.3℃であった。また得られたエポキシ樹脂は、エ
ポキシ当量から計算するとグリシジル化率は60%であ
った。
(7)で表される化合物65部、及びメチルイソブチル
ケトン90部をフラスコに仕込み、撹拌溶解した後、ト
リフェニルホスフィン0.2部を添加し、撹拌下120
℃でメチルイソブチルケトンを減圧留去し、更に150
℃で2時間反応を行い前記式(8)においてXが全て水
素原子でありnの値が1.53(平均値)である、エポ
キシ当量502g/eq、軟化点88.6℃の本発明の
エポキシ樹脂(F)286部を得た。
クロルヒドリン259部に撹拌溶解させた後、撹拌下4
0℃でテトラメチルアンモニウムクロライド1部を添加
した。その後フレーク状水酸化ナトリウム9.3部を添
加し、更に3時間反応を行った。反応終了後水120部
を加え水洗を行った。油水分離後、油層より未反応のエ
ピクロルヒドリンを減圧下に蒸留回収し、本発明のエポ
キシ樹脂(G)133部を得た。得られたエポキシ樹脂
は式(8)においてnの値が1.53、エポキシ当量が
346g/eq、軟化点は72.3℃であった。また得
られたエポキシ樹脂はエポキシ当量から計算するとグリ
シジル化率は70%であった。
たほかは実施例9と同様にして本発明のエポキシ樹脂
(H)129部を得た。得られたエポキシ樹脂は式
(8)においてnの値が1.53、エポキシ当量が37
9g/eq、軟化点78.6℃であった。また得られた
エポキシ樹脂は、エポキシ当量から計算するとグリシジ
ル化率が50%であった。
(G)、(H)、比較としてビスフェノールA型エポキ
シ樹脂(エポミックR−301、エポキシ当量468g
/eq、三井石油化学(株)製)、硬化剤としてフェノ
ールノボラック(水酸基当量106g/eq、軟化点8
0℃)を用い、表2の配合物の組成の欄に示す組成で配
合して、70℃で15分ロールで混練し、150℃、1
80秒でトランスファー成形して、その後160℃で2
時間、更に180℃で8時間硬化せしめて試験片を作成
し、ガラス転移温度、吸水率及び曲げ強度を測定した。
結果を表2に示す。尚、表2において配合物の組成の欄
の数値は部を表す。
化物は、従来使用されてきた汎用エポキシ樹脂のそれと
比較して、表1〜2より明かなように耐熱性、耐水性及
び機械強度に優れるという特性を兼ね備えている。
及び機械強度に優れた硬化物を与えることができ、成形
材料、注型材料、積層材料、塗料、接着剤、レジストな
どの広範囲の用途に極めて有用である。
Claims (3)
- 【請求項1】式(1) 【化1】 (式中、nは平均値を示し正数を表す。個々のP、Qは
水素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜8のアルキル基、
アリール基のいずれかを表し個々のP、Qは互いに同一
であっても異なっていてもよい。Gはグリシジル基を表
す。またn個存在するXは水素原子あるいはグリシジル
基を表し、個々のXは互いに同一であっても異なってい
てもよいが、n個あるXのうち0%以上95%以下はグ
リシジル基である。)で表されるエポキシ樹脂。 - 【請求項2】請求項1記載のエポキシ樹脂、硬化剤、必
要により硬化促進剤を含有するエポキシ樹脂組成物。 - 【請求項3】請求項2記載のエポキシ樹脂組成物を硬化
してなる硬化物。
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JP6-236030 | 1994-09-06 | ||
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