JPH08126948A - レンズ芯出し装置 - Google Patents

レンズ芯出し装置

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Publication number
JPH08126948A
JPH08126948A JP26665294A JP26665294A JPH08126948A JP H08126948 A JPH08126948 A JP H08126948A JP 26665294 A JP26665294 A JP 26665294A JP 26665294 A JP26665294 A JP 26665294A JP H08126948 A JPH08126948 A JP H08126948A
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JP
Japan
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lens
centering device
cam
swash plate
center
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JP26665294A
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English (en)
Inventor
Hideo Yoshioka
秀雄 吉岡
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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  • Jigs For Machine Tools (AREA)
  • Grinding And Polishing Of Tertiary Curved Surfaces And Surfaces With Complex Shapes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 伝達部での食いつきを防止できるとともに、
芯出しすべきレンズの曲率に制約されず、レンズに歪や
破損を生じさせることもないレンズ芯出し装置を提供す
ることを目的とする。 【構成】 レンズの外周を押接して芯出しを行うレンズ
芯出し装置であって、中心に向かって放射3方向に進退
する部材4,5,6と斜板カム12とを含んで構成され
る動作変換手段を有し、回転または直進の1自由度の動
作を1方向の互いに対向する動作に変換し、さらに前記
放射3方向に関して同期した直進動作に変換する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ガラスまたはプラスチ
ックのレンズ表面に樹脂をコートした非球面レンズを成
形する場合や、またレンズを接合する場合に、金型や他
のレンズなどとの光学中心を合わせるために用いるレン
ズ芯出し装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の芯出し装置としては、例
えば特開平3−184813号公報の発明が知られてい
る。これはトルクモータによりタイミングベルトを介し
て開閉されるように構成された三点爪のスクロールチャ
ックによりレンズの外周を保持することで芯出しを行う
装置である。
【0003】また、特開昭62−227711号公報記
載の発明においては、球面ガラスレンズの中心を決定す
るベルクランプ構造をした一対のベルヤトイが対向配設
され、一方のベルヤトイにその成形面が非球面形状の型
が嵌合されて、球面ガラスレンズを型に対して芯出しし
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述の従来
技術では、次のような問題点があった。
【0005】スクロールチャックを使用する方式にあっ
ては、動作伝達部の摩擦トルクが大きいため軽快な動作
ができず、また潤滑剤の粘度の温度依存性もあって芯出
しのための動作の力量の的確な制御が困難なため伝達部
の「食いつき(摩擦と弾性変形の作用により解放に際し
ての所要トルクが過大になる現象)」や過大な把握力に
よるレンズの歪や破損が生ずるという問題点があった。
【0006】またベルクランプによる方式では、Z値と
いう値によって芯出しするレンズが限定されるという問
題点があった。Z値は Z=|(r1 /R1 ±r2 /R2 )/2| R1 ,R2 :レンズの曲率半径 r1 ,r2 :ホルダ半径 +記号:両凸、両凹レンズ −記号:メニスカスレンズ によって示され、両凸両凹レンズの場合には曲率半径が
小さいほど、またホルダの径が大きいほど大きくなって
芯出し精度はよくなる。Z値とベルクランプ加工の可否
の関係は一応次に示す値が目安となる。 0.15<Z 可能 0.1 <Z<0.15 可能性あり Z<0.1 困難 すなわちZ値が比較的大きな値(0.15以上)である
ことが条件で、これによって高精度に光軸心を一致させ
ることが可能となるが、このため芯出しすべきレンズの
曲率に制約を生じ、生産設備としては大きな短所である
といえる。
【0007】さらに、レンズの芯出しという単独の作用
のための機構が対象レンズの表裏両側にわたって必須に
空間を占めることは、加工など肝心な他の作用のための
機構や、生産設備としていまや普通である対象部品の自
動供給排出のための機構との共存上致命的となる場合が
多い。
【0008】本発明は上記問題点に鑑みてなされたもの
で、請求項1に係る発明の目的は、伝達部の「食いつ
き」の防止、芯出しすべきレンズの曲率に制約されない
こと、および空間利用効率の向上である。
【0009】請求項2および請求項3に係る発明の目的
はレンズの歪や破損の防止である。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1に係る本発明の芯出し装置は、レンズの外周
を押接して芯出しを行うレンズ芯出し装置であって、中
心に向かって放射3方向に進退する部材と斜板カムとを
含んで構成される動作変換手段を有し、回転または直進
の1自由度の動作を1方向の互いに対向する動作に変換
し、さらに前記放射3方向に関して同期した直進動作に
変換することを特徴としている。
【0011】この場合、請求項2に記載したように、前
記動作変換手段の駆動側に弾性部材を配設し、レンズの
外周を押接する力を所望の範囲に制限するとよい。
【0012】また、請求項3に記載したように、前記動
作変換手段の駆動側に配設した力量検出手段と、前記回
転または直進の1自由度の動作を制御する制御手段とを
有し、レンズの外周を押接する力を所望の値に制御して
もよい。
【0013】
【作用】請求項1に係る発明の作用は、図1に示す斜板
カム12の配置(斜板カムの第1の斜面12aが第1の
方向と第2の方向のそれぞれとなす角αが互いに等し
く、同じく第2の斜面12bが第1の方向と第3の方向
のそれぞれとなす角βが互いに等しい)により、放射3
方向のうちの第1の方向で中心に向かってレンズ1の外
周を押接する部材の前進動作(距離a)と、これと同期
して対向する斜板カム12の直進動作(距離a1 =a)
から放射3方向のうちの第2・第3の方向に変換されて
中心に向かってレンズの外周を押接する押接部材5,6
の前進動作(距離b・c)とが同期して同量だけ変位し
(b=c=a1 =aとなる。なぜならば図1(b)で明
らかなようにc=c1 =c2 =a1 である。bも同
様)、1種類のレンズにおける0.01mm程度の直径の
バラツキに対しても、複数種のレンズにおける大幅な直
径の変動に対しても外径の中心が等しく正確に位置決め
される。
【0014】請求項2に係る発明の作用は、駆動源の回
転または直進の1自由度の動作が弾性部材と動作変換手
段を介して伝達され、レンズの外周を押接する動作が放
射3方向に関してその前進側において互いに独立性・柔
軟性のない同期した直進動作でありながら、その力量は
所望の範囲に制限されることである。
【0015】請求項3に係る発明の作用は、動作変換手
段の駆動側で力量が検出されて駆動源の回転または直進
の1自由度の動作が制御され、レンズの外周を押接する
動作が放射3方向に関してその前進側において互いに独
立性・柔軟性のない同期した直進動作でありながら、そ
の力量は所望の値に制御されることである。
【0016】
【実施例】以下、添付図面を参照して本発明に係るレン
ズ芯出し装置の実施例を説明する。
【0017】(実施例1)図2は本発明の実施例1の装
置を示す平面図である。
【0018】(構成)1は芯出しされるレンズで、ベー
ス2上に固設されたおおむね円筒型のレンズ載置台3の
上端面上の中心付近に供給される。
【0019】4は第1の直進テーブルで、ベース2上に
固設された図示を省略したレールに、多数の円筒コロか
らなる転動体を介して案内され、レンズ載置台3の中心
に向かう方向に軽快に進退するように配設される。5,
6はそれぞれ第2および第3の直進テーブルで、第1の
直進テーブル4と同様の構成によって案内され、これら
第1〜第3の直進テーブルはレンズ載置台3の中心に対
して回転対称に(120°ごとに)配設される。
【0020】7,8はそれぞれ第4および第5の直進テ
ーブルで、第1の直進テーブル4と同様の構成によって
案内され、第1の直進テーブル4と平行に進退するよう
に配設される。
【0021】9はカムフォロワで、その軸をテーブル4
の上面に固定され、そのまわりを多数の円筒コロからな
る転動体を介してローラが軽快に回転する。
【0022】10,11もそれぞれ第2および第3のカ
ムフォロワで、第1のカムフォロワ9と同様に構成さ
れ、それぞれの軸を第2および第3のテーブル5,6の
上面に固定される。
【0023】12,13はそれぞれ斜板カムで、それぞ
れ先端部のカムフォロワ10,11に後方から接する位
置に、図2に示すように第1の直進テーブル4の進退方
向と60°、また第2および第3の直進テーブル5,6
の進退方向とも60°の角度をなす斜面を持ち、第4お
よび第5のテーブル7,8の上面に固定され、後端部を
連結部材14で結合され、テーブル7,8に案内されて
一体となって進退するように配設される。
【0024】15は第4のカムフォロワで、連結部材1
4の上面の、カムフォロワ9の固定位置からテーブル4
の進行方向後方に延長した位置にその軸は固定される。
【0025】16はクサビカムで、カムフォロワ9,1
5に接する一対の対称の斜面を持ち、直進軸17に対称
軸は平行に固定される。直進軸17は、ベース2上に固
設された図示しない直進案内(回り止めを含む)によっ
てクサビカム16を支持してテーブル4の進行方向に垂
直に進退するように配設され、図示しない流体シリンダ
によって駆動される。
【0026】18,19,20はそれぞれ引張りバネ
で、テーブル4,5,6に固定されたバネカケ21,2
2,23とベース2に固定されたバネカケ24,25,
26を介してテーブル4,5,6をレンズ載置台3の中
心から遠ざかる方向に付勢する。
【0027】(作用)レンズ載置台3の上端面上の中心
付近にレンズ1が供給され、図示しない流体シリンダの
作用で、クサビカム16が矢印Aのように前進し、カム
フォロワ9に作用して第1の直進テーブル4を引張りバ
ネ18に抗してレンズ載置台3の中心に向かって矢印B
のように前進させ、同時にカムフォロワ9に作用して斜
板カム12,13を引張りバネ19,20の作用に抗し
て一体として矢印Cのように前進させる。
【0028】斜板カム12,13はそれぞれカムフォロ
ワ10,11に作用して第2および第3のテーブル7,
8をレンズ載置台3の中心に向かって矢印D1 ,D2
ように前進させる。
【0029】ここで図1の場合と同じく第1、第2およ
び第3のテーブル4,7,8は同期して前進し、それぞ
れの先端で外周を押接されたレンズ1は直径の大小によ
らず中心が一定の位置に芯出しされる。
【0030】復帰に際しては流体シリンダの作用でクサ
ビカム16が後退すると引張りバネ18,19,20の
作用で全てのカムフォロワが押接された状態を保って全
ての直進テーブルがそれぞれ矢印と逆の方向に復帰す
る。
【0031】(効果)本実施例に見るように本発明によ
れば、全ての動作伝達部を転がり接触とし、また大きな
動作速度と集中した慣性質量を要しない構成から極めて
円滑で軽快に作用し、伝達部の食いつきなどが生じな
い。
【0032】特に本実施例では、第1、第2および第3
のテーブル4,7,8が直進案内によって進退するので
大きなストロークが得られ、レンズ1の直径が大幅に変
動する場合の汎用性に優れるという固有の効果がある。
【0033】(変形例)流体シリンダの供給圧力により
レンズ1の外周を押接する力量の設定ができる。またク
サビカム16の前進を流体シリンダに代えてバネで行
い、流体シリンダなどで強制復帰させてもよい。
【0034】押接力量を大きく設定する場合には、斜板
カム12,13の先端部も後端部のように結合部材で結
合することも、斜板カム12,13の変形による精度低
下の防止に効果がある。
【0035】さらに第1〜第3のテーブル4,7,8の
配置および斜板カム12,13の斜面の角度は図2に限
定されず、図1に示す角度の関係が満たされる配置であ
ればよい。
【0036】(実施例2)図3〜図5は本発明の実施例
2の装置を示す。図3上半部は図5のEFGHにおける
横断面図、下半部は平面図であり、図4は図3のJKに
おける断面図、図5は縦断面図である。実施例1と同様
の部分は同一番号を付けて説明を省略する。
【0037】(構成)レンズ載置台31は実施例1のレ
ンズ載置台3と同様の構成部分に加えて、レンズ1の外
側を取囲む、レンズ1の直径より0.3〜3mm程度大き
な内径の側壁を有し、この側壁を中心に向かって貫通し
て回転対称に3個の穴が配設され、その内部に穴径より
0.005〜0.05mm程度小さい等しい直径の第1〜
第3の軸受け用鋼球41,51,61が保持される。
【0038】27,28は上下対称的に配設された直進
テーブルで、多数の軸受け用鋼球または円筒コロからな
る転動体を介してそれぞれ直進レール29に互いに平行
に軽快に案内されるよう構成され、本実施例ではテーブ
ル27がベース2に固定され、レール29とテーブル2
8が互いに独立に、第1の軸受け用鋼球41を支持する
穴位置からレンズ載置台31の中心に向かう方向に平行
に進退するように配設される。
【0039】斜板カム12,13は、テーブル28の両
側面に固定され、これと一体となって進退するように配
設され、先端部の第2および第3の軸受け用鋼球51,
61に接する実施例1と同じ角度の斜面部分は接合され
た磁性部材121,131からなる。
【0040】291も磁性部材で、レール29の先端部
に接合され、第1の軸受け用鋼球41を押接する。
【0041】30は互いに平行な3つの中心軸を有する
偏心軸で、第1の中心軸を回転軸とし、これに対して互
いに対称的に偏心した第2および第3の軸部を有し、テ
ーブル27の後方で回転軸部を図示しない軸受けで支持
され、図示しない流体ロータリアクチュエータなどの回
転駆動源により180°にわたり往復回動するように配
設される。
【0042】32a,32bはいわゆるローラフォロワ
のうち内輪のないタイプのもので、カムフォロワと同様
の外輪と多数の円筒コロからなる転動体とで構成され、
カムフォロワの軸に相当する第2および第3の偏心軸部
のまわりを外輪が軽快に回転するように、そしてローラ
フォロワ32aの外輪がレール29の後端を、ローラフ
ォロワ32bの外輪が連結部材14を押接するように配
設される。
【0043】33は第1のもどし用部材で、おおむねL
字形をしてレール29の後端との間にローラフォロワ3
2aの外輪を0.02〜0.2mm程度の隙間を伴って挟
むようにレール29の後端に固定される。
【0044】34は第2のもどし用部材で、連結部材1
4との間にローラフォロワ32bの外輪を上記と同程度
の隙間を伴って挟むようにテーブル28の後端に固定さ
れる。
【0045】(作用)レンズ載置台31の上端面上の中
心付近にレンズ1が供給され、図示しない流体ロータリ
アクチュエータなどの回転駆動源の作用で偏心軸30が
矢印Lのように回転すると、第2の偏心軸部とローラフ
ォロワ32aの外輪とが偏心カムとして作用してレール
29の後端を押接してレンズ載置台31の中心に向かっ
て矢印Mのように前進させ、磁性部材291を介して第
1の軸受け用鋼球41を押接する。同時に第3の偏心軸
部とローラフォロワ32bの外輪とが同様に作用して連
結部材14を押接して斜板カム12,13を一体として
矢印Nのように前進させる。
【0046】斜板カム12,13はそれぞれ磁性部材1
21,131を介してレンズ載置台31の穴に拘束され
た第2および第3の軸受け用鋼球51,61に作用して
共にレンズ載置台31の中心に向かって矢印P1 ,P2
のように前進させる。
【0047】ここで実施例1の場合と同じく第1、第2
および第3の軸受け用鋼球41,51,61は同期して
前進し、それぞれの表面で外周を押接されたレンズ1は
直径の大小によらず中心が一定の位置に芯出しされる。
【0048】復帰に際しては回転駆動源の作用で偏心軸
30が矢印Lと逆に回転すると、わずかなバックラッシ
ュの後、前記と同じ偏心カムの作用でレール29と斜板
カム12,13がそれぞれ第1および第2のもどし用部
材33,34を介して矢印と逆の方向に復帰し、軸受け
用鋼球41,51,61は磁性部材291,121,1
31に吸着されて載置台31の中心から遠ざかる方向に
復帰する。
【0049】(効果)本実施例では、レンズ1の外周を
軸受け用鋼球で押接する構成、磁性部材の作用で軸受け
用鋼球を復帰させる構成、偏心カム、特にいわゆる強制
カムで直進テーブルを進退させる構成、直進テーブルと
偏心カムを上下2層とした構成などにより、極めて簡潔
で小型の装置となり、空間利用効率と経済性に優れると
いう固有の効果がある。
【0050】(変形例)本実施例の変形例とその効果は
実施例1と共通のものに加えて、さらに次の変形も可能
である。
【0051】すなわち、磁性部材による軸受け用鋼球の
復帰は必須ではない。なぜなら、鋼球が斜板カムの斜面
を離れて残留しても(鋼球のレンズ載置台内側への脱落
防止手段を要す)レンズの取出しに支障がないのは無論
のこと、次にレンズが上から供給されるならば鋼球はレ
ンズの外周下側の肩に押されて外側に退避し供給の妨げ
にならない。
【0052】また、レンズ載置台31を図5の二点鎖線
で示すように同軸内外二体として内側部を交換式または
高さ調整式とすることも可能である。これによりレンズ
の断面形状が大幅に変動する場合でもレンズの外周面を
正しく軸受け用鋼球で押接できる。
【0053】(実施例3)図6は本発明の実施例3の装
置の一部を断面で示す平面図である。実施例1と同様の
部分は同一番号を付けて説明を省略する。
【0054】(構成)112,113はそれぞれ斜板カ
ムで、それぞれ実施例1におけるのと同様の斜面に加え
て、これと対向してカムフォロワ10,11の外径より
0.01〜0.1mm程度大きな間隔を隔てた斜面を有
し、後端は連結されない。
【0055】115,215は第4および第5のカムフ
ォロワで、テーブル7,8の上面にその軸は固定され
る。
【0056】35,36はレバーで、それぞれ両端にカ
ムフォロワ115,215の外径より0.01〜0.1
mm程度大きな幅の切込みを有し、中央をベース2に固定
されたレバー軸37,38に支えられて、これらを支点
に矢印Q1 ,Q2 のように軽快に揺動する。そしてレバ
ー35,36は切込みに一端においてはそれぞれカムフ
ォロワ115,215を、他端においてはカムフォロワ
9を共通に挟み込むように上下2段に配設され、さらに
レバー軸37,38、カムフォロワ115,215はレ
バー35,36に関して、いずれもレバー比が正確に
1:1となるように配設される。
【0057】39はオネジで、ローレット加工されたつ
まみ部と、前方に向かって太径の段付部とオネジ部と細
径の先端部を有し、テーブル4の後方でベース2に固定
されたメネジ部材40にねじ込まれ、先端部にはおおむ
ね円筒型で一部段付きのカラー43がかしめにより一体
に取付けられる。
【0058】42は弾性部材で、カラー43の先端とテ
ーブル4の後端との間に挟み込まれて保持される。
【0059】133はもどし用部材で、おおむねL字形
をしてテーブル4の側面に固定され、テーブル4の後方
に突き出した後端部がカラー43の後方段付部に引っか
かるように折曲げられている。
【0060】(作用)レンズ載置台3の上端面上の中心
付近にレンズ1が供給され、手動でオネジ39を段付部
がメネジ部材40に圧接するまで回転させ、カラー4
3、弾性部材42を介して第1の直進テーブル4をレン
ズ載置台の中心に向かって矢印Rのように前進させる。
すると同時にカムフォロワ9、レバー35,36、カム
フォロワ115,215の作用で斜板カム112,11
3はそれぞれ矢印S1 ,S2 のように前進する。
【0061】斜板カム112,113はそれぞれカムフ
ォロワ10,11に作用して第2および第3のテーブル
5,6をレンズ載置台3の中心に向かって矢印T1 ,T
2 のように前進させる。
【0062】ここで実施例1の場合と同じく第1、第2
および第3のテーブル4,5,6は同期して前進し、そ
れぞれの先端で外周を押接されたレンズ1は直径の大小
によらず中心が一定の位置に芯出しされる。
【0063】復帰に際してはオネジ39を逆転させる
と、わずかなバックラッシュの後、カラー43がもどし
用部材133に作用してテーブル4を引戻し、レバー3
5,36などと斜板カム112,113のいわゆる強制
カムとしての作用で第2および第3のテーブル5,6も
それぞれ矢印と逆の方向に復帰する。
【0064】(効果)本実施例では1つの弾性部材42
を介して第1〜第3のテーブル4,5,6を同期して前
進させる構成により、弾性部材42の弾性係数と歪み量
の設定により任意の力量で芯出しできるので、変形しや
すいレンズにも適用できるという汎用性に優れる固有の
効果がある。
【0065】また駆動や検出のための動力や信号の伝達
経路(コードやチューブなど)がないので、光学的な測
定などの目的でレンズを芯出しした後、連続的に回転さ
せるような用途に好適であるという特有の効果もある。
【0066】(変形例)カムフォロワ9はレバー35,
36のそれぞれに対して独立に配設してもよい。
【0067】またオネジ39に相当する駆動部は、力量
の制御は無論のこと高精度の位置決めも不要なのでネジ
以外の構成でもよい。例えばいわゆるトグルクランプ、
あるいは単なる掛け金付きの直進軸など列挙するまでも
ない。あるいは第2の特有の効果は若干減殺されるもの
の流体シリンダや電気モータなどを駆動源としてもよ
い。
【0068】さらにメネジ部材40を、第1のテーブル
4と平行に進退して任意の位置で固定できる第6のテー
ブルにより可動とする構成で、レンズ1の直径の大幅な
変動に対しても弾性部材42の作用による押接力量を一
定とすることもできる。
【0069】(実施例4)図7は本発明の実施例4の装
置の一部を断面で示す平面図である。実施例1および実
施例3と同様の部分は同一番号を付けて説明を省略す
る。
【0070】(構成)本実施例ではレンズ載置台を設け
ず、代わりにテーブル4,5,6の先端部下側の同一高
さに1〜5mm程度張出して接合されたレンズ載置用部材
103,203,303が配設される。
【0071】139はいわゆるマイクロメータヘッドの
典型的なもので、ローレット加工されたつまみ部と、こ
れと一体に結合されたオネジと、その先端部にあたるス
ピンドルと、オネジと噛み合うメネジと、その外周部の
一部にあたる取付部を有し、テーブル4の後方でベース
2に固定されたホルダ140に、取付部を抱き締めによ
り結合されて支持され、先端のスピンドル部にはおおむ
ね円筒型で一部段付きのカラー141が止メネジ142
により一体に取付けられる。
【0072】143は力量検出器(いわゆるロードセ
ル)で、中央に突起のある円筒型で、マイクロメータヘ
ッド139先端のスピンドルの先端とテーブル4の後端
との間に挟まれる位置でテーブル4の後端に接着され、
力量信号伝達コードで図示しない信号処理・力量表示の
装置に接続される。
【0073】(作用)手動でマイクロメータヘッド13
9のつまみ部を回転させ、力量検出器143を介して第
1の直進テーブル4を矢印Rのように前進させると、実
施例3と同様に第2および第3のテーブル5,6は矢印
1 ,T2 のように前進する。
【0074】予めテーブル4,5,6を芯出しすべきレ
ンズ1に外接するわずかに手前の位置まで前進させ、レ
ンズ載置用部材103,203,303の上面にレンズ
1を供給し、手動でマイクロメータヘッド139のつま
み部をさらに徐々に回転させると、第1〜第3のテーブ
ル4,5,6がさらに同期して前進してレンズ1の外周
を押接して芯出しする。ここで力量表示の装置で表示さ
れる力量が所定の値に達したところでマイクロメータヘ
ッド139の回転を止める。
【0075】復帰に際してはマイクロメータヘッド13
9を逆転させると、わずかなバックラッシュの後、カラ
ー141がもどし用部材133に作用してテーブル4を
引戻し、実施例3と同様に第2および第3のテーブル
5,6もそれぞれ矢印と逆の方向に復帰する。
【0076】(効果)本実施例では、前記のようにレン
ズ1の外周を押接する力量を監視して所定の押接力量と
するので、レンズの大きさと変形しやすさ(形状)が共
に変動する場合でも任意の正確な力量で芯出しできると
いう汎用性に優れる固有の効果がある。
【0077】(変形例)駆動源はいうまでもなく手動に
限定されず、前記の信号処理装置からさらに接続された
制御装置を介して位置制御可能なモータなどとボールネ
ジなどを組合せた構成でもよい。
【0078】(実施例5)図8および図9は本発明の実
施例5の装置を示し、図8は平面図、図9は一部を破断
して示す側面図である。実施例1および実施例2と同様
の部分は同一番号を付けて説明を省略する。
【0079】(構成)201は実施例2のレール29に
相当するテーブルで、上面に接合された磁性部材291
を介して第1の軸受け用鋼球41を押接する。
【0080】202は実施例2のテーブル28に相当す
るテーブルで、上面に図1におけるのと同様に一体とさ
れた第1の斜板カム204が接合され、実施例2と同様
に接合され、実施例2と同様の角度の斜面を有する磁性
部材121,131を介して第2および第3の軸受け用
鋼球51,61を押接する。
【0081】205はテーブル201と同じくおおむね
直方体形状からなり、図8および図9の左右方向の厚み
がテーブル201と等しいブロックで、ベース2上に固
定される。
【0082】206,207は弾性金属の薄板からなる
おおむね長方形の等しい板バネで、ブロック205の上
面とテーブル201の下面とを平行にブロック205と
テーブル201を共に挟むようにブロック205とテー
ブル201の両側面にそれぞれ強固に接合されてテーブ
ル201を支持する。ここで板バネ206,207の表
面が第1の軸受け用鋼球41を支持する穴の位置からレ
ンズ載置台31の中心に向かう方向に垂直になるように
配設される。
【0083】ブロック208、板バネ209,210、
テーブル202も同様に構成され、板バネ209,21
0の表面が板バネ206,207と平行になるように配
設され、この構成によってテーブル202がレンズ載置
台31の中心に対してテーブル201と対称の位置に支
持される。
【0084】211,212はカムフォロワで、それぞ
れその軸をテーブル201,202の側面の等しい高さ
のレンズ載置台31の中心から等しい距離の位置に固定
される。
【0085】213は一対の対称的な斜面を有する第2
の斜板カムで、対称軸をレンズ載置台31の中心軸と平
行に直進軸214の先端に固定される。直進軸214は
図示しない支持部材を介してベース2に固定された図示
しない直進案内(回り止めを含む)により、その中心軸
をレンズ載置台31の中心軸と平行に上下動自在に案内
され、図示しない流体シリンダのロッドに結合される。
【0086】(作用)レンズ載置台31の上端面上の中
心付近にレンズ1が供給され、流体シリンダの作用で第
2の斜板カム213が矢印Uのように上昇して、カムフ
ォロワ211,212を押接する。
【0087】ここでテーブル201,202は前記のよ
うに周知のいわゆる平行板バネにより支持されているの
で、ごくわずかの上下動以外、姿勢を何ら変化させるこ
となく、矢印V1 ,V2 のようにレンズ載置台31の中
心に向かう方向に平行移動するように拘束されているの
で、第2の斜板カム213とカムフォロワ211,21
2との作用でテーブル201,202は等しくレンズ載
置台31の中心に向かって前進して、実施例2と同様に
レンズ1が芯出しされる。
【0088】復帰に際しては流体シリンダの作用で第2
の斜板カム213が下降すると、板バネ206,20
7,209,210の弾性作用でテーブル201,20
2が矢印V1 ,V2 の逆方向に後退し、実施例2と同様
に第1〜第3の軸受け用鋼球41,51,61が復帰す
る。
【0089】(効果)本実施例では、レンズ載置台31
の周辺において、小さな面積しか必要としないので、空
間利用の自由度の大きさに優れ、また単純で安価な部品
で構成できるという固有の効果がある。
【0090】
【発明の効果】請求項1に係る発明の効果は伝達部の
「食いつき」が防止されること、芯出しすべきレンズの
曲率に制約されないこと、および空間利用効率の向上で
ある。
【0091】請求項2に係る発明の効果は簡単で安価な
構成でレンズの歪や破損が防止できること、装置全体を
回転させる必要のある用途に適することである。
【0092】請求項3に係る発明の効果は対象レンズの
直径が変動する場合でも、また変形しやすいレンズでも
正確に一定の力量で芯出しできることである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のレンズ芯出し装置の作用を原理的に説
明する平面図である。
【図2】本発明の実施例1によるレンズ芯出し装置を示
す平面図である。
【図3】本発明の実施例2によるレンズ芯出し装置を示
す図で、上半部は図5のEFGHにおける横断面図、下
半部は平面図である。
【図4】本発明の実施例2によるレンズ芯出し装置を示
す図で、図3のJKにおける断面図である。
【図5】本発明の実施例2によるレンズ芯出し装置を示
す縦断面図である。
【図6】本発明の実施例3によるレンズ芯出し装置を一
部を破断して示す平面図である。
【図7】本発明の実施例4によるレンズ芯出し装置を一
部を破断して示す平面図である。
【図8】本発明の実施例5によるレンズ芯出し装置を示
す平面図である。
【図9】本発明の実施例5によるレンズ芯出し装置を一
部を破断して示す側面図である。
【符号の説明】
1 レンズ 2 ベース 3 レンズ載置台 4 テーブル 5 テーブル 6 テーブル 7 テーブル 8 テーブル 9 カムフォロワ 10 カムフォロワ 11 カムフォロワ 12 斜板カム 13 斜板カム 14 連結部材 15 カムフォロワ 16 クサビカム 17 直進軸 18 バネ 19 バネ 20 バネ 21 バネカケ 22 バネカケ 23 バネカケ 24 バネカケ 25 バネカケ 26 バネカケ 27 テーブル 28 テーブル 29 レール 30 偏心軸 31 レンズ載置台 32a ローラフォロワ 32b ローラフォロワ 33 もどし用部材 34 もどし用部材 35 レバー 36 レバー 37 レバー軸 38 レバー軸 39 オネジ 40 メネジ部材 41 軸受け用鋼球 42 弾性部材 43 カラー 51 軸受け用鋼球 61 軸受け用鋼球 103 レンズ載置用部材 112 斜板カム 113 斜板カム 115 カムフォロワ 121 磁性部材 131 磁性部材 133 もどし用部材 139 マイクロメータヘッド 140 ホルダ 141 カラー 142 止メネジ 143 力量検出器 201 テーブル 202 テーブル 203 レンズ載置用部材 204 斜板カム 205 ブロック 206 板バネ 207 板バネ 208 ブロック 209 板バネ 210 板バネ 211 カムフォロワ 212 カムフォロワ 213 斜板カム 214 直進軸 215 カムフォロワ 291 磁性部材 303 レンズ載置用部材

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レンズの外周を押接して芯出しを行うレ
    ンズ芯出し装置であって、中心に向かって放射3方向に
    進退する部材と斜板カムとを含んで構成される動作変換
    手段を有し、回転または直進の1自由度の動作を1方向
    の互いに対向する動作に変換し、さらに前記放射3方向
    に関して同期した直進動作に変換することを特徴とする
    レンズ芯出し装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のレンズ芯出し装置であっ
    て、前記動作変換手段の駆動側に弾性部材を配設し、レ
    ンズの外周を押接する力を所望の範囲に制限することを
    特徴とするレンズ芯出し装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のレンズ芯出し装置であっ
    て、前記動作変換手段の駆動側に配設した力量検出手段
    と、前記回転または直進の1自由度の動作を制御する制
    御手段とを有し、レンズの外周を押接する力を所望の値
    に制御することを特徴とするレンズ芯出し装置。
JP26665294A 1994-10-31 1994-10-31 レンズ芯出し装置 Withdrawn JPH08126948A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007170920A (ja) * 2005-12-20 2007-07-05 Konica Minolta Opto Inc 光学素子測定用治具、並びに、光学素子の面形状測定装置及び方法
CN109175802A (zh) * 2018-09-28 2019-01-11 中国核工业二三建设有限公司 一种焊接防变形顶撑装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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