JPH08126816A - オゾンフィルターおよびその製造法 - Google Patents

オゾンフィルターおよびその製造法

Info

Publication number
JPH08126816A
JPH08126816A JP6288667A JP28866794A JPH08126816A JP H08126816 A JPH08126816 A JP H08126816A JP 6288667 A JP6288667 A JP 6288667A JP 28866794 A JP28866794 A JP 28866794A JP H08126816 A JPH08126816 A JP H08126816A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
carrier
ozone
manganese dioxide
zeolite powder
ratio
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP6288667A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2995608B2 (ja
Inventor
Isao Terada
功 寺田
Shinichiro Arai
慎一郎 荒井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nichias Corp
Original Assignee
Nichias Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nichias Corp filed Critical Nichias Corp
Priority to JP6288667A priority Critical patent/JP2995608B2/ja
Priority to GB9516983A priority patent/GB2292698B/en
Priority to US08/519,097 priority patent/US5698165A/en
Priority to DE19531179A priority patent/DE19531179B4/de
Publication of JPH08126816A publication Critical patent/JPH08126816A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2995608B2 publication Critical patent/JP2995608B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A50/00TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE in human health protection, e.g. against extreme weather
    • Y02A50/20Air quality improvement or preservation, e.g. vehicle emission control or emission reduction by using catalytic converters

Abstract

(57)【要約】 【構成】 SiO2/Al23比が15以上の疎水性ゼオ
ライト粉末およびオゾン分解能を有する微粉末状活性二
酸化マンガンが高空隙率の無機繊維製紙からなる担体に
担持されてなるオゾンフィルターであって、ゼオライト
粉末が担体の表層部よりも芯部に高密度で担持され、二
酸化マンガンが担体の芯部よりも表層部に高密度で担持
されていることを特徴とする。 【効果】 オゾン分解能に優れ、しかも長期間使用後も
悪臭を感じさせることがない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、オゾン分解能を有する
微粉末状活性二酸化マンガン(以下、二酸化マンガン触
媒という)を用いたオゾンフィルターおよびその製造法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】オゾンは人類にとって善悪2面の作用を
示す。すなわち、オゾンはその強力な酸化能に基づく殺
菌作用を医療、食品などの分野で広く利用されている
が、一方では、オゾン自身の毒性に基づき、空気中の濃
度が0.1ppmを超えると呼吸器系に刺激を感じさせ、5
0ppm以上では生命に危険を及ぼす。したがって、近
年、静電式複写機、レーザプリンタなどオゾンを発生す
る事務用機器が普及してオゾン発生原因が増加するに伴
い、空気中のオゾンの簡単な分解法の開発が望まれるに
至った。
【0003】従来、空気中の低濃度オゾンを無害化する
技術としては、活性炭吸着法、加熱分解法、湿式法、お
よび接触分解法などがあるが、接触分解は安全性が高
く、常温で実施可能であり、小規模実施も容易であるな
ど、多くの点で有利である。オゾンの接触分解を小規模
で簡単に実施することを可能にしたオゾンフィルターの
一例は特開平5−23591号公報に記載されており、
そこでは、二酸化マンガン触媒を高空隙率の紙からなる
ハニカム構造の担体に担持させたオゾンフィルターが提
案されている。
【0004】二酸化マンガン触媒を用いたオゾンフィル
ターは、長期にわたって優れたオゾン分解能を示す特長
がある。しかしながら、まれにではあるが、長期間使用
すると、オゾン分解能には異常がなくても悪臭を発する
ようになる場合があり、問題点として指摘されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、長期間
使用した結果悪臭を発するに至った上記オゾンフィルタ
ーを調べた結果、フィルターには多数の有機化合物が吸
着されていることを確認した。確認された有機化合物の
主なものは、アセトン、2-プロパノール、tert-ブタノ
ール、メチルエチルケトン、低級脂肪酸類、クロロホル
ム、トルエン、酢酸ブチル、エチルベンゼン、キシレ
ン、ブチルエチルケトン、スチレン、α-メチルスチレ
ン、o-キシレン、アセトフェノン、tert-ブチルフェニ
ルエーテル、ジメチルビフェニル等である。使用開始前
のオゾンフィルターにはこれらの化合物は吸着されてい
ないか、吸着されていてもごく僅かであるから、これら
の化合物はフィルターの使用開始後に、吸着能力もある
二酸化マンガンによって吸着されたものと推定される。
【0006】通常の環境の大気中にほとんど存在しない
これらの化合物がオゾンフィルターに吸着されていた理
由は、次のように考えられる。空気中には人間や動植物
が放出した微量の有機成分、たとえば汗、煙草のけむ
り、香料等に由来する有機物が含まれていて、これらが
オゾンフィルターを通過する。また、オゾンフィルター
が装着されている機器が作動中に放出する有機物、たと
えばトナーや機械油等に由来する微量の有機物も、オゾ
ンフィルターを通過する。オゾンフィルターに接触した
有機物の一部は、そのまま、または二酸化マンガン触媒
とオゾンの作用によって酸化・分解されたのち、二酸化
マンガン触媒に吸着されてフィルター上に蓄積する。
【0007】これらの有機物は、悪臭の強い物質であっ
ても二酸化マンガン触媒に吸着されてしまえば何の問題
もないが、フィルターの使用期間が長くなり二酸化マン
ガン触媒の吸着能力が飽和した後は処理済みの空気に混
じって大気中に放出されるから、それらの幾つかの臭い
が複合して不快臭を感じさせることになるものと思われ
る。そこで本発明の目的は、オゾン分解能に優れた二酸
化マンガン触媒を用いていながら長期間使用した後も悪
臭を感じさせることのない、改良されたオゾンフィルタ
ーを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すること
に成功した本発明は、SiO2/Al23比が15以上の
ゼオライト粉末および二酸化マンガン触媒が高空隙率の
無機繊維製紙からなる担体に担持されてなり、上記ゼオ
ライト粉末が担体の表層部よりも芯部に高密度で担持さ
れ且つ上記二酸化マンガン触媒が担体の芯部よりも表層
部に高密度で担持されていることを特徴とするオゾンフ
ィルターを提供するものである。
【0009】本発明はまた、上記オゾンフィルターの製
造法、すなわち高空隙率の無機繊維製紙からなる担体に
SiO2/Al23比が15以上のゼオライト粉末の懸濁
液を含浸した後乾燥し、処理後の担体に次いでオゾン分
解能を有する微粉末状活性二酸化マンガンの懸濁液を含
浸したのち乾燥することを特徴とするオゾンフィルター
の製造法を提供するものである。
【0010】本発明によるオゾンフィルターにおいて二
酸化マンガン触媒と共に担体に担持されるゼオライト
は、SiO2/Al23比が15以上のものである。SiO
2比率が高いこのゼオライトは、SiO2/Al23比が2
〜15程度の通常のゼオライトが強い親水性を示し乾燥
剤に使われたりするのとは対照的に、水蒸気よりも炭化
水素系化合物をよく吸着することで知られている(以
下、この疎水性の強いゼオライトを疎水性ゼオライトと
いう)。その代表的な例の組成を示すと、HAlSi35
72、HAlSi2552等がある(特表昭60−50149
5号公報,特開平1−31457号公報参照)。入手容
易な市販品としては、SiO2/Al23比50〜500
程度のものがある。
【0011】疎水性ゼオライトの粉末を二酸化マンガン
触媒触媒と共に担体に担持させたオゾンフィルターは、
長期間使用しても悪臭を感じさせることがない。その理
由は定かでないが、疎水性ゼオライトが前述のオゾンに
よる酸化後の、もしくは酸化前の、大気中有機物のいず
れかを二酸化マンガン触媒の近傍において吸着すること
が、悪臭原因物質の放出阻止に役立つものと推察され
る。ただ、二酸化マンガン触媒と共に疎水性ゼオライト
を担持させるとオゾン分解能においてやや劣るものとな
る傾向があるが、疎水性ゼオライト粉末を担体の表層部
よりも芯部に高密度で担持させ且つ二酸化マンガン触媒
を担体の芯部よりも表層部に高密度で担持させることに
より、二酸化マンガン触媒に本来のオゾン分解能を発揮
させることができる。
【0012】本発明のオゾンフィルターにおける疎水性
ゼオライトの好適担持量は、二酸化マンガン触媒100
重量部当たり約15〜40重量部である。疎水性ゼオラ
イトの量が十分でないと、悪臭発生を完全に阻止するこ
とはできない。一方、必要以上に疎水性ゼオライトを担
持させると、二酸化マンガン触媒の担持量を制限するば
かりか、二酸化マンガン触媒のオゾン分解活性を阻害す
ることになる。
【0013】以下、本発明のオゾンフィルターの製造法
を説明する。オゾン分解触媒として用いる二酸化マンガ
ン触媒は特に限定されるものではなく、市販品のほか任
意の製造法によるものを用いることができるが、特に好
ましいのは、粒径が0.3〜50μmで比表面積が150
m2/g以上の微粉末状二酸化マンガンである。このような
微粉末状かつ比表面積の大きい二酸化マンガンは、たと
えば炭酸マンガンの水中懸濁物に次亜塩素酸塩、過マン
ガン酸塩等の酸化剤の水溶液を作用させ、生じた二酸化
マンガンの沈殿を酸処理し、さらにアルカリで中和する
方法(特公昭55−8456号)等により、容易に製造
することができる。
【0014】疎水性ゼオライトとしては、望ましくは粒
径が0.5〜30μm程度の、前述の組成のものを用い
る。上記粒径範囲のものよりも粗大なゼオライトは、無
機繊維製紙からなる担体の微細な繊維間空隙に入り込み
にくいので、担体芯部に偏在させることができない場合
がある。
【0015】二酸化マンガン触媒と疎水性ゼオライトを
担持させる高空隙率の無機繊維製紙からなる担体は、た
とえば特開昭59−10345号公報に記載されてい
る。すなわち、アルミナ繊維、シリカアルミナ繊維、ガ
ラス繊維、ロックウール等の無機繊維からなり且つ70
〜95%という高い空隙率を有する紙、およびこの紙を
加工して得られたハニカム構造体である。使用可能な市
販品としては、“ハニクル”(ニチアス株式会社製品)
がある。なお、空隙率とは下記の式から求められる値で
ある。 空隙率(%)=(1−見かけの密度/真の密度)×10
【0016】紙の厚さは特に限定されるものではない
が、最も適当なのは約0.1〜0.4mmである。
【0017】無機繊維製紙からなるハニカム構造の担体
は、大風量の被処理空気を低い圧力損失で効率よく処理
するのに最適のものであり、低濃度オゾン含有空気を処
理する二酸化マンガン触媒の担体として優れている。ま
た、切断加工が可能であるから任意の形状と寸法のもの
を容易に製造することができ、落としても割れないとい
う特長がある。好ましいハニカム構造体は、有効表面積
8〜40cm2/cm3(特に好ましくは20〜40cm2/c
m3)、開口率50〜90%(特に好ましくは50〜70
%)のものである。
【0018】上述の担体に、まず疎水性ゼオライトを担
持させる。担持させる疎水性ゼオライトは、無機質結合
剤たとえばシリカゾル、アルミナゾル、チタニアゾル、
またはこれらの混合物等と共に水に懸濁させておく。こ
のとき、結合剤は、疎水性ゼオライトを担体の繊維表面
に固定するのに必要な最小限度の量を使用することが望
ましく、過剰に使用するとその硬化物がゼオライト粒子
を覆って悪臭発生防止作用を妨害する。疎水性ゼオライ
トの懸濁液を浸漬または塗工により担体に十分吸収さ
せ、過剰のゼオライト懸濁液を除去したのち乾燥する
と、ゼオライト粒子が微細な空隙を有する担体の芯部ま
で入り込んで繊維表面に固定される。
【0019】上述のようにして疎水性ゼオライトが固定
された担体に、次いで二酸化マンガン触媒を担持させる
が、担持処理は疎水性ゼオライトを担持させる場合と同
様にして行うことができる。先に疎水性ゼオライトが固
定されて担体の空隙が少なく且つ小さくなっているた
め、二酸化マンガン触媒は担体の芯部までは到達しにく
く、大部分が担体の表層部に固定される。一度に必要量
の触媒を担持させることが難しい場合は、適量の触媒が
固定される迄、触媒含浸処理と乾燥を反復する。
【0020】以上により、ゼオライト粉末が担体の表層
部よりも芯部に高密度で担持され且つ二酸化マンガン触
媒が担体の芯部よりも表層部に高密度で担持されている
オゾンフィルターが得られる。
【0021】担体に疎水性ゼオライトと二酸化マンガン
触媒を担持させるとき、紙の繊維間空隙の一部は空隙の
まま残るようにして、残存空隙率、すなわちゼオライト
と触媒を担持させた後に前記空隙率算出式に従って計算
される空隙率を50〜85%程度にすると、担体を構成
する紙の繊維間空隙部に固定されたゼオライトや触媒の
表面まで被処理空気が拡散し易く、ゼオライトと触媒の
利用率がよくなる。
【0022】
【実施例】
実施例1 繊維径が2〜3μmのシリカアルミナ繊維と少量の有機
質結合剤よりなる厚さ0.1mm、空隙率90%の紙をコ
ルゲート紙に加工し、未加工の平らなものとコルゲート
加工したものとを交互に重ね合わせ、接点をシリカ系接
着剤で接着することにより、セル数560/in2のハニ
カム構造担体を得た。
【0023】上記担体に担持させる二酸化マンガン触媒
は次の方法で調製した。まず硫酸マンガン水溶液と炭酸
ソーダ水溶液とを反応させて生じた沈殿を水洗、乾燥す
ることにより得られた炭酸マンガン1kgを水2000ml
に懸濁させ、60℃に加温して撹拌しながら少しずつ次
亜塩素酸ソーダ水溶液を加えた。これにより、炭酸マン
ガンは炭酸ガスを発生しながら反応して黒色の二酸化マ
ンガンに変化した。反応完了後、生成した二酸化マンガ
ンの沈殿を濾過し、水洗して乾燥した。得られた二酸化
マンガン触媒は、比表面積が220m2/g、平均粒径が5
μmであった。
【0024】上記担体に二酸化マンガン触媒と共に担持
させる疎水性ゼオライトとしては、SiO2/Al23
150、平均粒径5μmのものを用いた。この疎水性ゼ
オライト20重量部を100重量部のシリカゾル(固形
分30重量%)および水80重量部と混合してスラリー
状にし、得られたスラリーに上記ハニカム構造担体(寸
法:セル開口面100mm×100mm,通気方向長さ15
mm)を浸漬したのち過剰のスラリーを除いてから乾燥し
た。
【0025】次に上記二酸化マンガン触媒100重量
部、シリカゾル(固形分30重量%)80重量部、およ
び水280重量部からなるスラリーに上記ゼオライト担
持済み担体を浸漬し、乾燥した。その後、上記二酸化マ
ンガン触媒スラリーへの浸漬と乾燥を1回繰り返すこと
により、二酸化マンガン触媒担持量が46g/m2、疎水性
ゼオライト担持量が14g/m2、残存空隙率が70%のオ
ゾンフィルターを得た。このオゾンフィルターの表面を
電子顕微鏡で観察したところ、表面は二酸化マンガン触
媒で緻密に覆われており、疎水性ゼオライト粒子はほと
んど認められなかった。
【0026】比較例1 実施例1と同様にして調製した二酸化マンガン触媒スラ
リーのみを用いて実施例1と同様の担体処理を行い、二
酸化マンガン触媒担持量が46g/m2のオゾンフィルター
を製造した。
【0027】比較例2 二酸化マンガン触媒100重量部、疎水性ゼオライト3
0重量部、およびシリカゾル100重量部(いずれも実
施例1で用いたのと同じもの)を水200重量部と混合
し、得られたスラリーに実施例1で用いたのと同じハニ
カム構造担体を浸漬し、乾燥した。その後、上記浸漬、
乾燥をさらに1回繰り返すことにより、二酸化マンガン
担持量が46g/m2、疎水性ゼオライト担持量が14g/
m2、残存空隙率が70%のオゾンフィルターを得た。
【0028】このオゾンフィルターの表面を電子顕微鏡
で観察したところ、表面には上記担持比率にほぼ近い比
率で二酸化マンガン触媒と疎水性ゼオライトとが混在し
ていた。
【0029】次に、上記各例のオゾンフィルターについ
て、下記の方法でオゾン分解能を調べた。 試験法:無声放電型オゾン発生機で除湿空気を処理して
得られたオゾン含有空気を清浄な空気で希釈して、オゾ
ン濃度0.5ppm、温度27℃、相対湿度80%の被処理
ガスを調製する。この被処理ガスを空間速度28万/H
rで、ハニカム構造担体のセル開口面が通気方向に対し
て直角になるように配置した上記オゾンフィルターに流
し続ける。所定時間経過後に、出口側空気を採取してオ
ゾン分解率(次式による)を測定する。
【0030】オゾン分解率(%)=(入口オゾン濃度−
出口オゾン濃度)×100/入口オゾン濃度 測定結果は次のとおりであった。
【0031】
【表1】 オゾン分解率(%)
【0032】次に、各例オゾンフィルターを静電記録式
複写機に装着して連続使用し、悪臭を発生するに至る複
写枚数を比較する試験を行なったところ、比較例1製品
装着機は10万枚複写した時点で悪臭を感じたが、実施
例1製品装着機および比較例2製品装着機は18万枚複
写後も悪臭を感じさせなかった。
【0033】
【発明の効果】上述のように、本発明のオゾンフィルタ
ーは二酸化マンガン触媒を用いているにもかかわらず長
期間使用しても悪臭を発生せず、オゾンを発生する機器
周辺の作業環境を良好に保つことができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B01J 29/076 A B01D 53/34 120 B

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 SiO2/Al23比が15以上のゼオラ
    イト粉末およびオゾン分解能を有する微粉末状活性二酸
    化マンガンが高空隙率の無機繊維製紙からなる担体に担
    持されてなり、上記ゼオライト粉末が担体の表層部より
    も芯部に高密度で担持され且つ上記二酸化マンガンが担
    体の芯部よりも表層部に高密度で担持されていることを
    特徴とするオゾンフィルター。
  2. 【請求項2】 高空隙率の無機繊維製紙からなる担体に
    SiO2/Al23比が15以上のゼオライト粉末の懸濁
    液を含浸したのち乾燥し、処理後の担体に次いでオゾン
    分解能を有する微粉末状活性二酸化マンガンの懸濁液を
    含浸したのち乾燥することを特徴とするオゾンフィルタ
    ーの製造法。
  3. 【請求項3】 空隙率が70〜90%の無機繊維製紙か
    らなる担体にSiO2/Al23比が15以上で粒径が0.
    5〜30μmのゼオライト粉末の懸濁液を含浸したのち
    乾燥し、処理後の担体に次いでオゾン分解能を有する微
    粉末状活性二酸化マンガンの懸濁液を含浸したのち乾燥
    することを特徴とするオゾンフィルターの製造法。
JP6288667A 1994-08-31 1994-10-31 オゾンフィルターおよびその製造法 Expired - Fee Related JP2995608B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6288667A JP2995608B2 (ja) 1994-10-31 1994-10-31 オゾンフィルターおよびその製造法
GB9516983A GB2292698B (en) 1994-08-31 1995-08-18 Ozone filter and process for producing the same
US08/519,097 US5698165A (en) 1994-08-31 1995-08-24 Ozone filter and process for producing the same
DE19531179A DE19531179B4 (de) 1994-08-31 1995-08-24 Ozonfilter und Verfahren zu seiner Herstellung

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6288667A JP2995608B2 (ja) 1994-10-31 1994-10-31 オゾンフィルターおよびその製造法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08126816A true JPH08126816A (ja) 1996-05-21
JP2995608B2 JP2995608B2 (ja) 1999-12-27

Family

ID=17733124

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6288667A Expired - Fee Related JP2995608B2 (ja) 1994-08-31 1994-10-31 オゾンフィルターおよびその製造法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2995608B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007222697A (ja) * 2005-12-26 2007-09-06 National Institute Of Advanced Industrial & Technology 揮発性有機化合物の分解除去方法
CN115646482A (zh) * 2022-10-24 2023-01-31 苏州市吴中区固体废弃物处理有限公司 一种利用生活垃圾焚烧飞灰制备催化剂的方法及催化剂

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008129670A1 (ja) * 2007-04-17 2008-10-30 Ibiden Co., Ltd. 触媒担持ハニカムおよびその製造方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007222697A (ja) * 2005-12-26 2007-09-06 National Institute Of Advanced Industrial & Technology 揮発性有機化合物の分解除去方法
CN115646482A (zh) * 2022-10-24 2023-01-31 苏州市吴中区固体废弃物处理有限公司 一种利用生活垃圾焚烧飞灰制备催化剂的方法及催化剂

Also Published As

Publication number Publication date
JP2995608B2 (ja) 1999-12-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5698165A (en) Ozone filter and process for producing the same
JPH0523591A (ja) オゾンフイルターおよびその製造法
JP5486497B2 (ja) 脱臭触媒及びこれを用いた脱臭方法並びに該触媒の再生方法
JP5173105B2 (ja) 濾材
JP3557747B2 (ja) 酸化チタン含有紙を用いた段ボールおよび脱臭エレメント
JPH0443703B2 (ja)
JP3227373B2 (ja) 光触媒を用いた空気浄化塗料
JP3725925B2 (ja) メッシュシート、脱臭エレメントおよび脱臭装置
JP2995608B2 (ja) オゾンフィルターおよびその製造法
JP2000210534A (ja) 光触媒脱臭フィルタ―
JPH11114048A (ja) 空気浄化装置
JP3126012B2 (ja) オゾンフィルターからの悪臭発生を防止する方法
JP3725933B2 (ja) 気体処理用エレメントおよび気体処理装置
JPH11137656A (ja) 脱臭触媒素子及びその製造方法
JP2981714B2 (ja) 脱臭フィルター
JPH0663356A (ja) 脱臭方法
JP3284226B2 (ja) 活性炭オゾン分解材及びその製造方法
JP3470496B2 (ja) オゾンによる脱臭処理方法
JP2743437B2 (ja) オゾン分解触媒の製造方法
JP3029764B2 (ja) 脱臭剤
JP2827627B2 (ja) 脱臭触媒体
JP2625811B2 (ja) オゾン分解触媒
WO2022230343A1 (ja) 臭気物質分解剤、臭気物質分解剤を備えた物品およびそれを用いた臭気物質分解方法
JPH10165808A (ja) 改良脱臭剤
JP2806106B2 (ja) 酸化触媒体

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees