JPH11114048A - 空気浄化装置 - Google Patents

空気浄化装置

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Publication number
JPH11114048A
JPH11114048A JP9286775A JP28677597A JPH11114048A JP H11114048 A JPH11114048 A JP H11114048A JP 9286775 A JP9286775 A JP 9286775A JP 28677597 A JP28677597 A JP 28677597A JP H11114048 A JPH11114048 A JP H11114048A
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JP
Japan
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photocatalyst
cylindrical
air purification
purification device
photocatalyst member
Prior art date
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Application number
JP9286775A
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English (en)
Inventor
Toshimitsu Nakajima
敏充 中島
Shinya Hioki
信也 火置
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Mitsubishi Paper Mills Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Paper Mills Ltd
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Publication date
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  • Disinfection, Sterilisation Or Deodorisation Of Air (AREA)
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  • Filtering Of Dispersed Particles In Gases (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明の空気浄化装置は、脱臭効果に優れ、フ
ィルター加工が簡便で、交換も容易であり、しかもコン
パクトな形状にも拘わらず、高性能を発揮する故に、オ
フィスや一般家庭や車室内などでの使用に最適な空気浄
化装置の提供を目的とする。 【解決手段】本発明の空気浄化装置は、特定構成の光触
媒部材を設けることにより、上記の課題を解決した。さ
らに、光触媒部材の外に、エレクトレットフィルター層
を設けることにより、極めて優れた除塵・脱臭性能を有
する空気浄化装置が得られた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、家庭、事業所、車
室内などの各種建造物内の悪臭を脱臭するために用いら
れる脱臭抗菌機能を有する空気浄化装置に関する。
【0002】
【従来の技術】食品臭、たばこ臭、ペット臭、便所臭な
どの悪臭の成分は、多種多様であり、代表的なものとし
て、アンモニア、アミン類、インドール、スカトールな
どの窒素化合物、硫化水素、メチルメルカプタン、硫化
メチル、二硫化メチル、二硫化ジメチルなどの硫黄化合
物、ホルムアルデヒド、アセトアルデヒドなどのアルデ
ヒド類、アセトンなどのケトン類、メタノール、エタノ
ールなどのアルコール類がある。
【0003】従来、このような悪臭を脱臭する方法とし
て、悪臭物質と薬剤とを化学反応させる方法、芳香剤で
悪臭物質をマスキングする方法、活性炭、ゼオライトな
どの吸着剤にて悪臭物質を吸着する方法、または、これ
らの方法を組み合わせて行う方法があった。このような
各種の脱臭方法が使用されているが、薬剤及び芳香剤
は、共に悪臭物質と反応した後での再生はほとんど不可
能である。また、吸着剤の場合も、吸着容量が飽和する
と脱臭性能は著しく低下する。従って、どのような方法
においても、新しいものと定期的に交換しなければなら
ない。
【0004】そこで、光触媒とランプとを用いて、脱臭
機能を果たすようにした脱臭装置が開発されている。光
触媒は光エネルギを化学エネルギに変える物質であり、
具体的には、酸化タングステン、酸化チタン、酸化イッ
トリウム、酸化亜鉛などの金属酸化物またはこれらの混
合物からなる半導体である。
【0005】この脱臭装置では、ランプから紫外線を光
触媒に照射してその光エネルギにて光触媒を活性化さ
せ、酸化反応を促進させて悪臭物質を無臭物質に変換す
る。紫外線照射によって光触媒が励起されると、光触媒
から電子が飛び出し表面に吸着した酸素を攻撃してO2 -
を生成し、また、正孔が空気中の水分を攻撃して、OH
ラジカルを生成し、これらの活性種により悪臭物質の酸
化反応が促進され、種々の悪臭物質が、具体的には水蒸
気、二酸化炭素などの無臭物質まで最終的に分解され
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、脱臭
抗菌機能を備えた空気浄化装置の提供であり、また、フ
ィルター加工が簡便で、交換も容易であり、しかもコン
パクトな形状にも拘わらず、高性能を発揮する故に、オ
フィスや一般家庭や車室内などでの使用に最適な空気浄
化装置の提供である。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するため鋭意検討を重ねた結果、本発明に到達し
たものである。
【0008】(1)本発明は、紫外線ランプを内蔵した
筒状物であって、紫外線ランプと筒状物外壁との間に、
シートに少なくとも光触媒を担持した1層以上の筒状光
触媒部材を設けた空気浄化装置の発明である。
【0009】(2)上記の発明(1)において、該光触
媒部材の隣接する2層が互いに異なる形状である2層以
上の光触媒部材である空気浄化装置の発明である。
【0010】(3)上記の発明(1)または(2)にお
いて、隣接する2層が互いに異なる形状である2層以上
の光触媒部材が、紫外線ランプ側が粗構造、筒状物外壁
側が密構造をとるものである空気浄化装置の発明であ
る。
【0011】(4)上記の発明(1)〜(3)におい
て、該光触媒部材がシート状物または異形断面成型物で
ある空気浄化装置の発明である。
【0012】(5)上記の発明(4)において、該異形
断面成型物がハニカム状、コルゲート状であり、且つ、
該成型物の通気孔が紫外線ランプの方向に向いて構成さ
れている円筒状光触媒部材である空気浄化装置の発明で
ある。
【0013】(6)上記の発明(1)〜(5)におい
て、光触媒部材の最外殻に活性炭および/または活性炭
素繊維を担持したシート層および/またはエレクトレッ
トフィルター層を設けてなる空気浄化装置の発明であ
る。
【0014】(7)上記の発明(1)〜(6)におい
て、筒状物の下部または上部にファンを設けてなる空気
浄化装置の発明である。
【0015】(8)上記の発明(1)〜(7)におい
て、筒状物外壁に多数の通気孔が設けられてなる空気浄
化装置の発明である。
【0016】(9)上記の発明(1)〜(8)におい
て、紫外線ランプの表面から光触媒部材までの最短距離
が、10〜40mmである空気浄化装置の発明である。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明は、優れた脱臭抗菌機能を
備えた空気浄化装置を提供する。さらに、本発明の空気
浄化装置は、フィルター加工が簡便で、交換も容易であ
り、しかもコンパクトな形状にも拘わらず、高性能を発
揮する故に、オフィスや一般家庭や車室内などでの使用
に最適な空気浄化装置を提供する。
【0018】従来の空気浄化装置においては、例えば活
性炭や金属、セラミックなどを基材として、これに光触
媒を練り込んで、ハニカム構造やコルゲート構造に成形
する方法、あるいは、ハニカム構造やコルゲート構造に
成形した後、その表面に光触媒を表面加工することによ
って光触媒部材を作製していた。この方法では、製法に
手間がかかり、また、高価でもあるので、実用性の低い
ものであった。一方、本発明の空気浄化装置は、基材そ
のものが柔軟で取り扱い易いという利点の外に、成形前
の基材そのものに、光触媒を適用するので、フィルター
加工が簡便で、しかも高性能を発揮する極めて良好な空
気浄化装置を提供することができる。
【0019】本発明の空気浄化装置は、紫外線ランプを
内蔵した筒状物であって、紫外線ランプと筒状物外壁と
の間に、シートに少なくとも光触媒を担持した1層以上
の筒状光触媒部材を設けたものであって、該光触媒部材
の隣接する2層が互いに異なる形状である2層以上の光
触媒部材であることが好ましい。
【0020】本発明におけるシートとは、乾式不織布、
湿式不織布および各種合成繊維、天然繊維、無機繊維の
少なくとも1種を使用した紙状のシート、さらにはそれ
らの繊維を用いた布帛も含まれるものとする。
【0021】本発明において、基材に光触媒を担持させ
る方法としては、光触媒、例えば酸化チタンを上記の各
種繊維を分散したスラリー中に添加し、湿式抄紙により
抄造してもよいし、あらかじめシートに形成した後、塗
工や含浸などの方法により、担持させてもよい。また、
光触媒の外に、各種の吸着剤を併用してもよい。
【0022】本発明の空気浄化装置に用いられる光触媒
部材は、シート状物および異形断面成型物であって、該
異形断面成型物がハニカム状、コルゲート状であること
が好ましく、且つ、該成型物の通気孔が紫外線ランプの
方向に向いて構成されている円筒状光触媒部材(図4お
よび図5参照)であることが特に好ましい。
【0023】本発明の空気浄化装置において、隣接する
2層が互いに異なる形状である2層以上の光触媒部材
が、紫外線ランプ側が粗構造、筒状物外壁側が密構造を
とるとき、紫外線ランプからの光の損失が少なくなるの
で、特に優れた脱臭効果を発揮する。粗構造および密構
造の違いは、構造上異なったものでもよいし、構造上は
相似、類似していても、該構造を通過する光量の違いが
あるものが該当する。具体的な測定方法としては、光源
から一定の距離に設置した粗構造および密構造の光触媒
部材を通過する光量を照度計にて測定すればよい。粗構
造のものは、密構造のものに比べて、光触媒部材を通過
する光量の通過量が大きい。
【0024】本発明の空気浄化装置において、光触媒部
材の最外殻に活性炭および/または活性炭素繊維を担持
したシート層は、活性炭および/または活性炭素繊維の
優れた吸着能により、一層、優れた脱臭効果を発揮す
る。また、光触媒部材の最外殻にエレクトレットフィル
ター層を設けたものは、脱臭効果の外に、エレクトレッ
トの優れた除塵能により、除塵効果をも発揮する。さら
に、活性炭および/または活性炭素繊維を担持したシー
ト層およびエレクトレットフィルター層の両層を設けた
ものは、優れた脱臭効果および除塵効果を発揮する。空
気浄化装置では、除塵するフィルター部分には、多くの
菌、黴などが繁殖するため、本発明における空気浄化装
置に用いられる活性炭素繊維シート層やエレクトレット
フィルター層には、抗菌防黴剤を担持させることができ
る。抗菌剤には、シリカゲルやゼオライトに銀、銅、亜
鉛などの抗菌性金属イオンを担持させたものや、酸化亜
鉛に代表される各種金属酸化物などがある。防黴剤に
は、ピリジンチオール系、イソチアゾリン系の薬剤など
があり、適宜フィルター部材に処理して使用してもよ
い。
【0025】本発明の空気浄化装置において、筒状物の
下部または上部にファンを設けることにより、空気の環
流をよくし、さらに、筒状物外壁に多数の通気孔を設け
ることによって、一層、空気の環流をよくすることがで
き、脱臭効果を一段と向上させることができる。
【0026】本発明の空気浄化装置においては、紫外線
ランプの表面から光触媒部材までの最短距離が、10〜
40mmであることが好ましい。10mm未満である
と、紫外光による光触媒部材を構成する繊維などの有機
物の劣化が著しく、空気の流れも悪くなる。また、40
mmを超えると、光量不足により脱臭効果が低下し、コ
ンパクト形状の利点が失われる。
【0027】
【実施例】以下、本発明を実施例により説明するが、本
発明の趣旨を逸脱しない限り、実施例に限定されるもの
ではない。
【0028】本発明の空気浄化装置に使用される各種形
態の光触媒部材の製造例について、述べる。
【0029】<製造例1> 「ハニカム、コルゲート用原反の製造」光触媒能を有す
る酸化チタン100重量部を水に添加し、ミキサーを用
いて分散させながら、この分散液に超高分子量ポリアク
リルアミド0.1%溶液を添加して酸化チタンの凝集体
を形成させ、これを凝集体水分散液Aとした。
【0030】支持体形成成分として、0.5デニール×
5mmのポリエステル繊維と2デニール×5mmの芯鞘
構造を有する低融点熱融着性ポリエステル繊維とを等重
量ずつ水に添加し、撹拌、分散し、これを支持体形成成
分分散液Bとした。
【0031】酸化チタン対支持体形成成分が固形分重量
比で1対9になるように分散液A及び分散液Bを混合
し、全固形分量が0.2重量%となるよう調整した後、
円網抄紙機にてシート化し、120℃にて乾燥し、坪量
100g/m2の光触媒部材(1)を作製し、これを製造
例1とした。
【0032】<製造例2> 「ハニカム構造体の製造」製造例1で作製した光触媒部
材(1)を特公平8−29571号公報記載の方法と同
様にして、ハニカム構造体用積層体を作製し、該ハニカ
ム構造体用積層体をハニカムの開孔方向に対して垂直に
3mmの厚さにカットし光触媒部材(2)を作製した、
これを製造例2とした。
【0033】<製造例3> 「コルゲート構造体(粗タイプ)の製造」製造例1で作
製した光触媒部材(1)をJIS−Z−1516に記載
のAF(段数:34段±2段/30cm)のコルゲート
に加工し、コルゲートの開孔方向に対して垂直に3mm
の厚さにカットし光触媒部材(3)を作製した、これを
製造例3とした。
【0034】<製造例4> 「コルゲート構造体(密タイプ)の製造」製造例1で作
製した光触媒部材(1)をJIS−Z−1516に記載
のBF(段数:50段±2段/30cm)のコルゲート
に加工し、コルゲートの開孔方向に対して垂直に3mm
の厚みにカットし光触媒部材(4)を作製した、これを
製造例4とした。
【0035】<製造例5> 「通気性シートの製造」ポリエステル繊維(繊度3デニ
ール、繊維長=38mm)/ポリエステル繊維(繊度6
デニール、繊維長=51mm)/レーヨン繊維(繊度3
デニール、繊維長=51mm)=50/30/20の重
量比で解繊混合して坪量35g/m2のウェブを作製し、
該ウェブにアクリルエマルジョン樹脂を有効成分換算で
15g/m2含浸、乾燥させて強度を付与して坪量50g
/m2の基材を作製した。
【0036】次に、75℃に加熱した共重合ポリエステ
ル樹脂の乳化重合液100重量部に、エタノールで希釈
したオルソケイ酸エチル(有効成分=40重量%)12
0重量部を徐々に滴下した。さらに加熱を続けて系内よ
りエタノールを除去し、実施例に用いる金属酸化物複合
熱可塑性高分子エマルジョンを作製した。
【0037】次に、光触媒能を有する酸化チタンを25
重量%、吸着剤として、市販の複合フィロケイ酸塩を2
5重量%、次に、上記の金属酸化物複合熱可塑性高分子
エマルジョンを45重量%、さらに、皮膜形成性無機物
として、市販の合成ヘクトライトを5重量%含有してな
る機能性混合物分散液を作成し、上記基材に30g/m2
含浸塗工して、光触媒部材(5)を作製し、これを製造
例5とした。
【0038】なお、本発明の空気浄化装置に使用される
光触媒部材(1)〜(5)の光透過性は、照度計で測定
した結果、次のとおりである。 光透過性大 光透過性小 光触媒部材(3)≧(4)>(2)>(5)>(1)
【0039】実施例1 上部に40mm角の排気ファンを設置した筒状外壁と、
筒状外壁の上面と下面の中心を結ぶ軸(以下、中心軸と
定義する)に設置した紫外線ランプ(光触媒励起用光
源)との間に製造例1で作製した光触媒部材(1)を内
径が44mmφの円筒状に加工して設置し、実施例1の
空気浄化装置を作製した。
【0040】実施例2 上部に40mm角の排気ファンを設置した筒状外壁と、
筒状外壁の中心軸に設置した紫外線ランプとの間に製造
例2で作製した光触媒部材(2)を内径が44mmφの
円筒状に加工して設置し、実施例2の空気浄化装置を作
製した。
【0041】実施例3 筒状外壁と、筒状外壁の中心軸に設置した紫外線ランプ
との間に製造例2で作製した光触媒部材(2)を内径が
44mmφの円筒状に加工して設置し、実施例3の空気
浄化装置を作製した。
【0042】実施例4 上部に40mm角の排気ファンを設置した筒状外壁と、
筒状外壁の中心軸に設置した紫外線ランプとの間に製造
例5で作製した光触媒部材(5)を内径が44mmφの
円筒状に加工して設置し、実施例4の空気浄化装置を作
製した。
【0043】実施例5 上部に40mm角の排気ファンを設置した筒状外壁と、
筒状外壁の中心軸に設置した紫外線ランプとの間に製造
例4で作製した光触媒部材(4)を内径が44mmφの
円筒状に加工して設置し、さらにその外殻に製造例2で
作製した光触媒部材(2)を円筒状に加工して設置し、
実施例5の空気浄化装置を作製した。
【0044】実施例6 上部に40mm角の排気ファンを設置した筒状外壁と、
筒状外壁の中心軸に設置した紫外線ランプとの間に製造
例2で作製した光触媒部材(2)を内径が44mmφの
円筒状に加工して設置し、さらにその外殻に製造例4で
作製した光触媒部材(4)を円筒状に加工して設置し、
実施例6の空気浄化装置を作製した。
【0045】実施例7 上部に40mm角の排気ファンを設置した筒状外壁と、
筒状外壁の中心軸に設置した紫外線ランプとの間に製造
例2で作製した光触媒部材(2)を内径が44mmφの
円筒状に加工して設置し、さらにその外殻に製造例5で
作製した光触媒部材(5)を円筒状に加工して設置し、
実施例7の空気浄化装置を作製した。
【0046】実施例8 上部に40mm角の排気ファンを設置した筒状外壁と、
筒状外壁の中心軸に設置した紫外線ランプとの間に製造
例5で作製した光触媒部材(5)を内径が44mmφの
円筒状に加工して設置し、さらにその外殻に製造例2で
作製した光触媒部材(2)を円筒状に加工して設置し、
実施例8の空気浄化装置を作製した。
【0047】実施例9 上部に40mm角の排気ファンを設置した筒状外壁と、
筒状外壁の中心軸に設置した紫外線ランプとの間に製造
例4で作製した光触媒部材(4)を内径が44mmφの
円筒状に加工して設置し、さらにその外殻に製造例5で
作製した光触媒部材(5)を円筒状に加工して設置し、
実施例9の空気浄化装置を作製した。
【0048】実施例10 上部に40mm角の排気ファンを設置した筒状外壁と、
筒状外壁の中心軸に設置した紫外線ランプとの間に製造
例5で作製した光触媒部材(5)を内径が44mmφの
円筒状に加工して設置し、さらにその外殻に製造例4で
作製した光触媒部材(4)を円筒状に加工して設置し、
実施例10の空気浄化装置を作製した。
【0049】実施例11 上部に40mm角の排気ファンを設置した筒状外壁と、
筒状外壁の中心軸に設置した紫外線ランプとの間に製造
例3で作製した光触媒部材(3)を内径が44mmφの
円筒状に加工して設置し、さらにその外殻に製造例4で
作製した光触媒部材(4)を円筒状に加工して設置し、
実施例11の空気浄化装置を作製した。
【0050】実施例12 上部に40mm角の排気ファンを設置した筒状外壁と、
筒状外壁の中心軸に設置した紫外線ランプとの間に製造
例4で作製した光触媒部材(4)を44mmφの円筒状
に加工して設置し、さらにその外殻に製造例3で作製し
た光触媒部材(3)を円筒状に加工して設置し、実施例
12の空気浄化装置を作製した。
【0051】実施例13 上部に40mm角の排気ファンを設置した筒状外壁と、
筒状外壁の中心軸に設置した紫外線ランプとの間に製造
例2で作製した光触媒部材(2)を内径が44mmφの
円筒状に加工して設置し、さらにその外殻に製造例5で
作製した光触媒部材(5)を円筒状に加工して設置し、
さらにその外殻に坪量約100g/m2で、比表面積が7
00m2/gの市販の活性炭素繊維シートを使用して円筒
状に加工して設置し、実施例13の空気浄化装置を作製
した。
【0052】実施例14 上部に40mm角の排気ファンを設置した筒状外壁と、
筒状外壁の中心軸に設置した紫外線ランプとの間に製造
例2で作製した光触媒部材(2)を内径が44mmφの
円筒状に加工して設置し、さらにその外殻に製造例5で
作製した光触媒部材(5)を円筒状に加工して設置し、
さらにその外殻に市販のエレクトレットフィルター(三
井石油化学工業製、シンテックスEL/EB20N)を
円筒状に加工して設置し、実施例14の空気浄化装置を
作製した。
【0053】実施例15 上部に40mm角の排気ファンを設置した筒状外壁と、
筒状外壁の中心軸に設置した紫外線ランプとの間に製造
例2で作製した光触媒部材(2)を内径が44mmφの
円筒状に加工して設置し、さらにその外殻に製造例5で
作製した光触媒部材(5)を円筒状に加工して設置し、
さらにその外殻に活性炭素繊維シート(実施例13と同
じ)を円筒状に加工して設置し、さらにその外殻にエレ
クトレットフィルター(実施例14と同じ)を円筒状に
加工して設置し、実施例15の空気浄化装置を作製し
た。
【0054】実施例16 実施例7の態様で、内径が14mmφの円筒状に加工し
て設置し、実施例16の空気浄化装置を作製した。
【0055】実施例17 実施例7の態様で、内径が24mmφの円筒状に加工し
て設置し、実施例17の空気浄化装置を作製した。
【0056】実施例18 実施例7の態様で、内径が64mmφの円筒状に加工し
て設置し、実施例18の空気浄化装置を作製した。
【0057】実施例19 実施例7の態様で、内径が84mmφの円筒状に加工し
て設置し、実施例19の空気浄化装置を作製した。
【0058】実施例20 実施例7の態様で、内径が104mmφの円筒状に加工
して設置し、実施例20の空気浄化装置を作製した。
【0059】このようにして得られた実施例1〜20の
空気浄化装置について、下記の試験方法により、脱臭効
果の測定を行った。得られた結果を表1に示す。
【0060】<脱臭効果の測定>密閉型の2.8リット
ルのポリプロピレン製容器内に、本発明の空気浄化装置
を入れ、アセトアルデヒドガスが15ppmとなるよう
に器内に注入する。30分後にガス検知器を使用して、
器内に残留しているアセトアルデヒドガスの量を測定
し、脱臭効果の評価を行った。 <脱臭効果の評価>脱臭効果の評価は、下記のとおりの
評価基準により行った。 評価A:検知限度(0.2ppm)以下。 評価B:1ppm以下。 評価C:2〜5ppm。 評価D:6〜10ppm。 評価E:11ppm以上。
【0061】
【表1】
【0062】上記のようにして得られた実施例13〜1
5および実施例2の空気浄化装置について、下記の試験
方法により、除塵効果の測定を行った。得られた結果を
表2に示す。
【0063】<除塵効果の測定>密閉型の1m3 のステ
ンレス製容器内に、本発明の空気浄化装置を入れ、タバ
コ(マイルドセブン)2本を攪拌下8分間吸引燃焼さ
せ、2分間静置後、柴田科学機器工業株式会社製デジタ
ル粉じん計を用いて、粉じん濃度を測定し、残留粉じん
濃度の程度を求めた。 <除塵効果の評価>除塵効果の評価は、下記のとおりの
評価基準により行った。 評価◎:極めて良好な除塵効果が認められる。 評価○:良好な除塵効果が認められる。 評価△:除塵効果が認められる。 評価×:除塵効果は認められれない。
【0064】
【表2】
【0065】表1の結果から、下記のことが解る。
【0066】実施例1〜20の本発明の空気浄化装置
は、いずれも脱臭効果が認められた。実施例2、4、
6、8、10、11、12、16および19は優れた脱
臭効果が認められた。また、実施例5、7、9、14、
17および18は、特に優れた脱臭効果が認められた。
さらに、実施例13および15は、格段に優れた脱臭効
果が認められた。実施例1は、通気性がほとんどないた
め、脱臭効果は劣っていた。実施例2と3は、同じ構成
であるが、実施例3は、排気ファンの設置がないため、
脱臭効果は劣っていた。実施例4は、光触媒部材が通気
性シートであるため、優れた脱臭効果が認められた。実
施例5および6は、空気浄化装置内で光触媒部材が互い
に逆の構成をとるものであるが、実施例5は、紫外線ラ
ンプ側が粗構造であるので、特に優れた脱臭効果が認め
られた。また、実施例7および8は、空気浄化装置内で
光触媒部材が互いに逆の構成をとるものであるが、実施
例7は、紫外線ランプ側が粗構造であるので、特に優れ
た脱臭効果が認められた。また、実施例9および10
も、実施例7および8と同様なことがいえる。また、実
施例11および12は、空気浄化装置内での光触媒部材
に粗密の程度の違いはあるが、その空隙は両者とも比較
的大きいので、両者は同じ様な効果を示した。実施例1
3および15は、活性炭素繊維シートを筒状物外壁側に
設置してあるため、格段に優れた脱臭効果が認められ、
かつ光の逸散が少なかった。実施例16〜20は、空気
浄化装置内での紫外線ランプと光触媒部材との距離の関
係を検討したものであるが、実施例16および19は、
優れた脱臭効果が認められ、実施例17〜18は、特に
優れた脱臭効果が認められた。
【0067】表2の結果から、下記のことが解る。
【0068】実施例13は、活性炭素繊維シートが設置
されているため、除塵効果が認められた。また、実施例
14は、エレクトレットフィルターが設置されているた
め、微細な塵までも取り除けるので、良好な除塵効果が
認められた。さらに、実施例15は、活性炭素繊維シー
トとエレクトレットフィルターの両方が設置されている
ため、極めて良好な除塵効果が認められた。
【0069】
【発明の効果】以上、詳述したように、本発明の空気浄
化装置は、優れた脱臭効果が認められ、また、筒状物外
壁側にエレクトレットフィルターを設けた空気浄化装置
は、脱臭効果の外に、除塵効果があることも認められ
た。また、本発明の空気浄化装置は、フィルター加工が
簡便で、交換も容易であり、しかもコンパクトな形状に
も拘わらず、高性能を発揮する故に、オフィスや一般家
庭や車室内などでの使用に最適な空気浄化装置の提供が
可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の空気浄化装置の異なる形状の光触媒部
材を2層設けた場合の構成を示す縦断面図である。
【図2】本発明の空気浄化装置の異なる形状の光触媒部
材を2層及び活性炭素繊維シートまたはエレクトレット
フィルターを設けた場合の構成を示す縦断面図である。
【図3】本発明の空気浄化装置の外壁の正面平面図であ
る。
【図4】本発明の空気浄化装置の光触媒部材(2)の上
部及び横面からの平面図(a)及び横面平面図(b)の
拡大図である。
【図5】本発明の空気浄化装置の光触媒部材(3)及び
(4)の上部及び横面からの平面図(a)及び横面平面
図(b)の拡大図である。
【符号の説明】
1 外壁 2 紫外線ランプ 3 ファン 4 光触媒部材A 5 光触媒部材B 6 活性炭素繊維シートまたはエレクトレットフィルタ
ー 7 通気孔 8 通気孔 9 ハニカム状光触媒部材(2) 10 ハニカム状光触媒部材(2)の横断面図 11 ハニカム状光触媒部材(2)の拡大図 12 コルゲート状光触媒部材(3) 13 コルゲート状光触媒部材(3)の横断面図 14 コルゲート状光触媒部材(3)の拡大図

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 紫外線ランプを内蔵した筒状物であっ
    て、紫外線ランプと筒状物外壁との間に、シートに少な
    くとも光触媒を担持した1層以上の筒状光触媒部材を設
    けた空気浄化装置。
  2. 【請求項2】 該光触媒部材の隣接する2層が互いに異
    なる形状である2層以上の光触媒部材である請求項1記
    載の空気浄化装置。
  3. 【請求項3】 隣接する2層が互いに異なる形状である
    2層以上の光触媒部材が、紫外線ランプ側が粗構造、筒
    状物外壁側が密構造をとるものである請求項1または2
    記載の空気浄化装置。
  4. 【請求項4】 該光触媒部材がシート状物または異形断
    面成型物である請求項1〜3記載の空気浄化装置。
  5. 【請求項5】 該異形断面成型物がハニカム状、コルゲ
    ート状であり、且つ、該成型物の通気孔が紫外線ランプ
    の方向に向いて構成されている円筒状光触媒部材である
    請求項4記載の空気浄化装置。
  6. 【請求項6】 光触媒部材の最外殻に活性炭および/ま
    たは活性炭素繊維を担持したシート層および/またはエ
    レクトレットフィルター層を設けてなる請求項1〜5記
    載の空気浄化装置。
  7. 【請求項7】 筒状物の下部または上部にファンを設け
    てなる請求項1〜6記載の空気浄化装置。
  8. 【請求項8】 筒状物外壁に多数の通気孔が設けられて
    なる請求項1〜7記載の空気浄化装置。
  9. 【請求項9】 紫外線ランプの表面から光触媒部材まで
    の最短距離が、10〜40mmである請求項1〜8記載
    の空気浄化装置。
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