JPH08126712A - レーザー照射部用アダプター - Google Patents
レーザー照射部用アダプターInfo
- Publication number
- JPH08126712A JPH08126712A JP6289176A JP28917694A JPH08126712A JP H08126712 A JPH08126712 A JP H08126712A JP 6289176 A JP6289176 A JP 6289176A JP 28917694 A JP28917694 A JP 28917694A JP H08126712 A JPH08126712 A JP H08126712A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- laser
- adapter
- irradiation
- air suction
- blood vessel
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Radiation-Therapy Devices (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】レーザー照射による血管腫の治療効果を一層上
げ得るレーザー照射部用アダプターを提供する。 【構成】レーザー装置の照射部2先端に気密に嵌合され
る一端開口部11と、内径が照射レーザーの直径近くに狭
窄した他端開口部12とを有し、空気吸引管13が分岐する
筒状である。
げ得るレーザー照射部用アダプターを提供する。 【構成】レーザー装置の照射部2先端に気密に嵌合され
る一端開口部11と、内径が照射レーザーの直径近くに狭
窄した他端開口部12とを有し、空気吸引管13が分岐する
筒状である。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、血管腫(赤あざ)の
治療に用いるレーザー装置の照射部に取付けるアダプタ
ーに関するものである。
治療に用いるレーザー装置の照射部に取付けるアダプタ
ーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、単純性血管腫、海面状血管腫、老
人性血管腫等の血管腫の治療にレーザーの照射が行われ
ている。そのレーザーの照射は、レーザー装置の照射部
を患部から一定の距離をおきいて単に照射するだけもの
である。
人性血管腫等の血管腫の治療にレーザーの照射が行われ
ている。そのレーザーの照射は、レーザー装置の照射部
を患部から一定の距離をおきいて単に照射するだけもの
である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のレーザー照射に
よる血管腫の治療は、一定の効果を上げてはいるが、未
だ充分のものではない。
よる血管腫の治療は、一定の効果を上げてはいるが、未
だ充分のものではない。
【0004】この発明は、レーザー照射による血管腫の
治療効果を一層上げ得るレーザー照射部用アダプターを
提供することを目的としている。
治療効果を一層上げ得るレーザー照射部用アダプターを
提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明のレーザー照射部用アダプターは、レーザ
ー装置の照射部先端に気密に嵌合される一端開口部と、
内径が照射レーザーの直径近くに狭窄した他端開口部と
を有し、空気吸引管が分岐する筒状のものである。
に、この発明のレーザー照射部用アダプターは、レーザ
ー装置の照射部先端に気密に嵌合される一端開口部と、
内径が照射レーザーの直径近くに狭窄した他端開口部と
を有し、空気吸引管が分岐する筒状のものである。
【0006】
【作用】上記のように構成されたレーザー照射部用アダ
プターにおいては、レーザー照射部に取付けられたアダ
プターの狭窄部を患部に当てると、患部のほぼ全範囲が
大きな減圧状態となり、その範囲の真皮内の血管が大き
く拡張し、血管内の血流が停止又は停滞し、血管内で赤
血球が大きく凝集する。その状態でレーザー照射部より
色素レーザーが照射されると、その色素レーザーは、血
管内の赤血球中のヘモグロビンに効率よく吸収され、赤
血球が効果的に破壊され、血管がつぶされる。
プターにおいては、レーザー照射部に取付けられたアダ
プターの狭窄部を患部に当てると、患部のほぼ全範囲が
大きな減圧状態となり、その範囲の真皮内の血管が大き
く拡張し、血管内の血流が停止又は停滞し、血管内で赤
血球が大きく凝集する。その状態でレーザー照射部より
色素レーザーが照射されると、その色素レーザーは、血
管内の赤血球中のヘモグロビンに効率よく吸収され、赤
血球が効果的に破壊され、血管がつぶされる。
【0007】
【実施例】図1ないし図4を参照し、この発明のレーザ
ー照射部用アダプターの実施例について説明する。
ー照射部用アダプターの実施例について説明する。
【0008】このレーザー照射部用アダプター1は、レ
ーザー装置の、図2に示す照射部2の先端に気密に嵌合
されるものであり、概ね筒状となっている。これは、例
えばガラス等によって製造することができる。
ーザー装置の、図2に示す照射部2の先端に気密に嵌合
されるものであり、概ね筒状となっている。これは、例
えばガラス等によって製造することができる。
【0009】アダプター1の一端部11は、上記したよ
うに、照射部2の先端に気密に嵌合される部分となって
おり、他端部12は、内径が照射レーザーの直径に近い
5〜6mmに狭窄し、患部に当てられる部分となってい
る。
うに、照射部2の先端に気密に嵌合される部分となって
おり、他端部12は、内径が照射レーザーの直径に近い
5〜6mmに狭窄し、患部に当てられる部分となってい
る。
【0010】アダプター1の中間部には、空気吸引管1
3が分岐しており、更に、それより当接部12側に寄っ
た位置には孔14が設けられている。
3が分岐しており、更に、それより当接部12側に寄っ
た位置には孔14が設けられている。
【0011】空気吸引管13には、不図示の空気吸引装
置より延びるエアーホース3が連結さる。
置より延びるエアーホース3が連結さる。
【0012】孔14は、鉛筆を持つようにしてアダプタ
ー1を持つて操作するときに、人指し指が当たる位置に
ある。従って、アダプター1をレーザー照射部2の先端
に取付け、空気吸引管13に連結したエアーホース3よ
り空気を吸引した状態で狭窄部12を患部に当てたとき
に、人指し指で孔14を塞げば、アダプター1内は減圧
状態となり、その人指し指を孔14より離せば、減圧状
態が解除される。換言すれば、必要なときにのみ減圧状
態を得ることができる。
ー1を持つて操作するときに、人指し指が当たる位置に
ある。従って、アダプター1をレーザー照射部2の先端
に取付け、空気吸引管13に連結したエアーホース3よ
り空気を吸引した状態で狭窄部12を患部に当てたとき
に、人指し指で孔14を塞げば、アダプター1内は減圧
状態となり、その人指し指を孔14より離せば、減圧状
態が解除される。換言すれば、必要なときにのみ減圧状
態を得ることができる。
【0013】レーザー照射部2の中心孔2aからは波長
590nmの色素レーザーが出される。この色素レーザ
ーは、血管内の赤血球に含まれているヘモグロビンに吸
収され、赤血球を破壊し、結果的に血管がつぶされる。
590nmの色素レーザーが出される。この色素レーザ
ーは、血管内の赤血球に含まれているヘモグロビンに吸
収され、赤血球を破壊し、結果的に血管がつぶされる。
【0014】ところで、血管腫の患部は、図4に示すよ
うに、皮膚を構成する真皮における血管の分布が異常に
多くなっているが、前記したように狭窄部12を患部に
当てて孔14を塞ぎ、アダプター1内を減圧状態とした
ときに、患部では次のような変化が生じる。即ち、血管
が拡張し、血管内の血流が停止又は停滞し、血管内で赤
血球が凝集する。
うに、皮膚を構成する真皮における血管の分布が異常に
多くなっているが、前記したように狭窄部12を患部に
当てて孔14を塞ぎ、アダプター1内を減圧状態とした
ときに、患部では次のような変化が生じる。即ち、血管
が拡張し、血管内の血流が停止又は停滞し、血管内で赤
血球が凝集する。
【0015】従って、アダプター1内を減圧状態として
いるときに、レーザー照射部2より患部に色素レーザー
を照射すると、その色素レーザーは多量に凝集した赤血
球のヘモグロビンに吸収される。その結果、効率的に血
管がつぶされることになる。即ち、アダプター1を用い
ない従来の治療に比べて、はるかに血管腫の赤い色が薄
くなる。この治療効果は、減圧の程度が大きい程大き
い。とはいっても、対象物が皮膚であるので、減圧の程
度の大きさに限度があることはいうまでもない。
いるときに、レーザー照射部2より患部に色素レーザー
を照射すると、その色素レーザーは多量に凝集した赤血
球のヘモグロビンに吸収される。その結果、効率的に血
管がつぶされることになる。即ち、アダプター1を用い
ない従来の治療に比べて、はるかに血管腫の赤い色が薄
くなる。この治療効果は、減圧の程度が大きい程大き
い。とはいっても、対象物が皮膚であるので、減圧の程
度の大きさに限度があることはいうまでもない。
【0016】最後に、図3を参照し、アダプター当接部
12の内径を照射レーザーの直径近くに狭窄する理由を
説明する。
12の内径を照射レーザーの直径近くに狭窄する理由を
説明する。
【0017】図3における点a、b、c、dは、当接部
12が皮膚に当てられ、吸引状態にあるアダプター1内
外の皮膚上の各位置を示す点である。それらの各点にお
ける真皮内の圧力をPa、Pb、Pc、Pdとすると、
理論上Pa=Pb>Pc≒Pdとなり、圧較差の最も大
きいのは、点b、c間である。実際に吸引を長く続けた
後に解除すると、アダプター1の円周に相当する円形の
赤色斑が残る。これは、圧較差の大きい部分で強く赤血
球が凝集して血液が血管外へ漏出することにより起こる
現象である。
12が皮膚に当てられ、吸引状態にあるアダプター1内
外の皮膚上の各位置を示す点である。それらの各点にお
ける真皮内の圧力をPa、Pb、Pc、Pdとすると、
理論上Pa=Pb>Pc≒Pdとなり、圧較差の最も大
きいのは、点b、c間である。実際に吸引を長く続けた
後に解除すると、アダプター1の円周に相当する円形の
赤色斑が残る。これは、圧較差の大きい部分で強く赤血
球が凝集して血液が血管外へ漏出することにより起こる
現象である。
【0018】一方、レーザー照射部2より照射されるレ
ーザーの直径は5mmであるので、アダプター当接部1
2の直径を5〜6mmに狭窄した小径アダプターを用い
て空気を吸引する方がより効率的に治療し得ることがわ
かる。事実、単純性血管腫の病理学的な特徴(血管の直
径や真皮内の血管分布)により、97%の症例でより効
果的に単純性血管腫の色調を減退させることができる。
これは、皮膚の表層に血管数の多い場合に顕著である。
ーザーの直径は5mmであるので、アダプター当接部1
2の直径を5〜6mmに狭窄した小径アダプターを用い
て空気を吸引する方がより効率的に治療し得ることがわ
かる。事実、単純性血管腫の病理学的な特徴(血管の直
径や真皮内の血管分布)により、97%の症例でより効
果的に単純性血管腫の色調を減退させることができる。
これは、皮膚の表層に血管数の多い場合に顕著である。
【0019】もっとも、3%前後の症例では、アダプタ
ー当接部12の直径がより大きいほうが効果的であるの
で、当接部12の直径が6〜25mmのものを各種取り
揃えて使い分ける必要がある。
ー当接部12の直径がより大きいほうが効果的であるの
で、当接部12の直径が6〜25mmのものを各種取り
揃えて使い分ける必要がある。
【0020】
【発明の効果】この発明は、以上説明したように構成さ
れているので、以下に記載するような効果を奏する。
れているので、以下に記載するような効果を奏する。
【0021】即ち、単純なレーザー照射による血管腫の
治療よりはるかに治療効果を上げることができることは
もちろん、アダプターの皮膚への当接部を狭窄したの
で、ほとんどの症例においてより大きな治療効果を得る
ことができる。
治療よりはるかに治療効果を上げることができることは
もちろん、アダプターの皮膚への当接部を狭窄したの
で、ほとんどの症例においてより大きな治療効果を得る
ことができる。
【図1】この発明のアダプターをレーザー照射部に嵌合
したときの斜視図である。
したときの斜視図である。
【図2】レーザー照射部先端の斜視図である。
【図3】アダプターの当接部内外の圧較差を説明する斜
視図である。
視図である。
【図4】血管腫患部の概略断面図である。
1 レーザー照射部用アダプター 11 レーザー照射部先端への嵌合部 12 患部への当接部(狭窄部) 13 空気吸引管 2 レーザー装置の照射部 3 エアーホース
Claims (1)
- 【請求項1】レーザー装置の照射部先端に気密に嵌合さ
れる一端開口部と、内径が照射レーザーの直径近くに狭
窄した他端開口部とを有し、空気吸引管が分岐する筒状
のレーザー照射部用アダプター。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6289176A JPH08126712A (ja) | 1994-10-28 | 1994-10-28 | レーザー照射部用アダプター |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6289176A JPH08126712A (ja) | 1994-10-28 | 1994-10-28 | レーザー照射部用アダプター |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08126712A true JPH08126712A (ja) | 1996-05-21 |
Family
ID=17739758
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6289176A Pending JPH08126712A (ja) | 1994-10-28 | 1994-10-28 | レーザー照射部用アダプター |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08126712A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US10737108B2 (en) | 2016-12-19 | 2020-08-11 | Jmec Co., Ltd. | Optical treatment device |
-
1994
- 1994-10-28 JP JP6289176A patent/JPH08126712A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US10737108B2 (en) | 2016-12-19 | 2020-08-11 | Jmec Co., Ltd. | Optical treatment device |
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