JPH08126396A - 同期機の励磁装置 - Google Patents

同期機の励磁装置

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JPH08126396A
JPH08126396A JP6278671A JP27867194A JPH08126396A JP H08126396 A JPH08126396 A JP H08126396A JP 6278671 A JP6278671 A JP 6278671A JP 27867194 A JP27867194 A JP 27867194A JP H08126396 A JPH08126396 A JP H08126396A
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Toshiaki Sogabe
敏明 曾我部
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  • Control Of Eletrric Generators (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 PSVR活殺接点7dが入となると、駆動部
8mでは、PSVR信号と発電機電圧設定値信号Vgr
との偏差がある範囲外のとき所定の変化率である範囲内
へPSVR信号を移行させ、駆動部8mから上げ下げ信
号の出力を禁止するか若しくは発電機電圧設定値信号V
grの増減を微少とする上げ下げ信号を出力する。駆動
部8mはPSVR信号が前記ある範囲内に入ると、PS
VR信号に発電機電圧設定値信号Vgrが追従するPS
VR信号と発電機電圧設定値信号Vgrとの偏差に応じ
た上げ下げ信号を発電機電圧設定部7gへ出力する。自
動電圧調整部7Aは発電機電圧設定値信号Vgrとの偏
差が零となるように制御し、発電所高圧母線電圧Vhが
母線電圧設定部8bの設定値となるように制御される。 【効果】 電力系統電圧調整信号の投入がバンプレスに
切替えできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、発電所の送電電圧を一
定に制御するようにした同期機の励磁装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年の旺盛な電力需要の伸びへの対応、
冷房需要など定電力に近い電圧特性を持つ負荷の増加、
都心部の275kvケーブル系統の拡大、大規模電源の
遠隔集中による大容量長距離送電系統の出現などによる
系統電圧特性の低下傾向に対して、基幹系統の電圧安定
性の維持を図ることが重要な課題となっている。
【0003】この基幹系統の電圧安定化対策として、発
電所では、近年、基幹系統につながる発電機に、発電所
送電電圧を高め一定に維持する電力系統電圧調整装置
[Power System Voltage Reg
ulaton(PSVRとも呼ばれる)]を設置し、系
統全体の電圧低下を緩和させ、電圧安定性を大幅に向上
させるようにしている。
【0004】図6は、かかる従来の同期機の励磁装置の
構成例を示すものである。
【0005】図において、同期機1の出力は、主変圧器
2で昇圧され、系統並列投入用の遮断器3を介して発電
所高圧母線4に接続されている。
【0006】励磁装置主回路部5は、同期機1の界磁巻
線1Fを励磁する。自動電圧調整部7は、計器用電圧変
成器6Aを介して入力される発電機電圧信号Vgが発電
機電圧設定部7aによる発電機電圧設定値信号Vgrと
なるように加算部7eと加算部7fを介した自動電圧調
整信号をAVR演算部7bが演算して励磁装置主回路部
5を制御する。
【0007】電力系統安定化信号処理部7cは発電機の
電流を検出する計器用電流変成器6Bと計器用電圧変成
器6Aの出力を入力して電力動揺に対する制動効果を増
加させる信号を加算部7fへ出力する。
【0008】電力系統電圧調整部8は発電所高圧母線4
の電圧Vhを計器用電圧変成器9を介して入力し、電圧
検出部8aによる電圧検出信号と母線電圧設定部8bに
よる設定値信号Vhrとの偏差を演算して得られる信号
を自動電圧調整部7へ与えて発電所高圧母線4の電圧V
hを一定の値に制御する。
【0009】無効電流補正部8cは、基準無効電流にお
いて発電所高圧母線4の電圧Vhが母線電圧設定部8b
で設定した設定値信号Vhrに一致するよう補正信号を
与える。
【0010】PSVRゲイン設定部8dは、電力系統電
圧調整部8のゲインを設定する。AVRゲイン低減部8
eは自動電圧調整部7内の偏差信号(発電機電圧設定値
Vgrと発電機の出力電圧Vgの偏差信号)を電力系統
電圧調整部8に入力して等価的に自動電圧調整部7側の
ゲインを低下させる。位相補償関数部8fは、電力系統
電圧調整部8の出力信号の位相補償を行う。
【0011】発電機電圧制限部8gは、発電機電圧Vg
が異常に上昇あるいは下降したとき、耐量値内に制限す
る。PSVR出力リミット部8hは、PSVR信号を制
限する。また、自動電圧調整部7内の接点7dは、電力
系統電圧調整部8からのPSVR信号を活殺するために
設けられている。
【0012】ここで、AVRゲイン低減部8eと位相補
償関数部8fの役割について詳細に説明する。
【0013】この図6に示すシステムでは、同期機1の
励磁量は(発電機電圧偏差)×(AVR系ゲイン)+
(高圧母線電圧偏差)×(PSVR系ゲイン)×(AV
R系ゲイン)で制御されている。このために、発電機電
圧設定と高圧母線電圧設定が特定の関係にある場合以外
はゲインの高い系が優先された制御となる。
【0014】電力系統電圧調整部8の設置目的は、高圧
母線電圧Vhを一定にすることであり、まず、高圧母線
電圧偏差を少なくするようなゲイン配分が必要となる。
電力系統電圧調整部8を使用しない状態のとき、自動電
圧調整部7のゲインを適切な値で運用し、ゲインの大き
な電力系統電圧調整部8のPSVR信号を加えると、両
系が同一方向となる外乱が生じ、トータルゲインが上が
ってしまい制御が不安定となるおそれがある。特に、電
力動揺に対する制動効果を弱めてしまう。
【0015】このような事態を避けるためにAVRゲイ
ン低減部8eにより自動電圧調整部7系の偏差信号を入
力することにより、PSVR信号にAVR信号を相殺す
る成分を発生させてPSVR信号を使用中のトータルゲ
インを抑制している。さらに、位相補償関数部8fが過
渡ゲインを低下させるように位相補償を行って電力動揺
に対する制動効果を弱めないようにしている。
【0016】ところで、上記するような構成とせず、一
定に制御したい発電所高圧母線電圧のみを制御すればよ
いのではないかとも考えられる。
【0017】すなわち、発電所高圧母線4に接続される
発電機が1台のみの場合は、自動電圧調整部7系のゲイ
ンを零(0)にしてしまい高圧母線電圧のみを制御して
も問題ない。ところが、発電所高圧母線4には複数台の
同期機1が接続されることが多く、そのような場合には
自動電圧調整部7系のゲインを零(0)にしてしまうと
以下のような現象となる。
【0018】各号同期機の励磁装置は、一つの値しか存
在しない発電所高圧母線4の電圧Vhを各々持つ異なる
母線電圧設定値Vhr(種々の要因により完全に一致し
ていることはない)に制御しようとして各々の励磁を調
整する。その結果、各号機の励磁量は大幅に異なる値と
なり、各号機の電圧Vgも大きく異なる状態となってし
まう。このような異常な状態とならないように自動電圧
調整部7系のゲインを残し、発電機電圧も所定の値にし
ようとする作用が必要なのである。
【0019】このように構成された同期機の励磁装置で
は、電力系統電圧調整部8のPSVR信号がそのPSV
R活殺接点7dを介して自動電圧調整部7に入力され
る。加算部7fは、入力された電力系統電圧調整部8の
PSVR信号と自動電圧調整部7の偏差信号とを加算
し、AVR演算部7bによる演算信号が励磁装置主回路
部5を制御して同期機1を励磁する。これにより、同期
機1の電圧Vgを低精度で制御しながら発電所高圧母線
電圧Vhを高精度で一定値に制御している。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た図6に示す同期機の励磁装置では、次のような種々の
問題がある。
【0021】まず、第1には、前述したように電力系統
電圧調整部8により制御運転中に電力系統電圧調整部8
からのPSVR信号を除外すると、電力系統電圧調整部
8から自動電圧調整部7へ加算されているPSVR信号
が断たれる。そのため、このPSVR信号に相当する外
乱が自動電圧調整部7に注入され、発電機電圧Vgや発
電所高圧母線電圧Vhを急激に変化させることになる。
その結果、電力系統に動揺を与えると共に、同期機1の
運転状態を過励磁や不足励磁状態にさせてしまうなど好
ましくない状態にしてしまう場合がある。
【0022】また、電力系統電圧調整部8からのPSV
R信号を投入する場合も、急激に大きなPSVR信号が
加わると、大きな外乱が生じるという問題がある。この
ために、無効電力を零になるように調整した後にPSV
R活殺接点7dを投入するという大変な手間を要してい
た。
【0023】第2に、電圧垂下率特性は、PSVRゲイ
ン設定部8dのゲインと自動電圧調整部7の偏差信号を
AVRゲイン低減部8eにより帰還した信号から得てい
る。そのため、PSVR信号を投入しているとき、無効
電力が大きくなると、発電所高圧母線電圧Vhが低くな
り、母線電圧設定部8bと一致しなくなる。そのため、
無効電流補正部8cで一定値に補償しているが、一定値
ではずれが生じ電圧の制御精度が低下するという問題が
ある。
【0024】そこで、本発明は、電力系統電圧調整信号
を投入または除外したときでも、自動電圧調整信号が系
統を動揺させることなくバンプレスに自動電圧調整部に
よる運転から電力系統電圧調整部による運転へ、また、
電力系統電圧調整部による運転から自動電圧調整部によ
る運転へ移行可能とし、また、電圧垂下率特性も運転状
態によって不変とするようにした同期機の励磁装置を提
供することを目的としている。
【0025】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、発電
所の母線電圧検出信号と母線電圧設定信号との偏差に基
づく電力系統電圧調整信号の投入によって発電所の母線
電圧を所定値に維持するように調整する電力系統電圧調
整部と、発電所の母線に接続される同期機の出力電圧検
出信号と発電機電圧設定部が出力する同期機の発電機電
圧設定値信号との電圧偏差信号に基づく信号によって同
期機の出力電圧を所定値に維持するように調整する自動
電圧調整部とを有する同期機の励磁装置において、電力
系統電圧調整信号が除外されたとき、発電機電圧設定部
が出力する発電機電圧設定値信号を保持する一方、電力
系統電圧調整信号が投入されたとき、電力系統電圧調整
信号と発電機電圧設定値信号との偏差を零とするように
発電機電圧設定部が出力する発電機電圧設定値信号を駆
動信号によって増減する駆動部を設けるようにしたもの
である。
【0026】請求項2の発明は、発電所の母線電圧検出
信号と母線電圧設定信号との偏差に基づく電力系統電圧
調整信号の投入によって発電所の母線電圧を所定値に維
持するように調整する電力系統電圧調整部と、前記発電
所の母線に接続される同期機の出力電圧検出信号と発電
機電圧設定部が出力する同期機の発電機電圧設定値信号
との電圧偏差信号に基づく信号によって前記同期機の出
力電圧を所定値に維持するように調整する自動電圧調整
部とを有する同期機の励磁装置において、同期機の無効
電力に伴う母線電圧検出信号の降下に見合う補正信号に
よって母線電圧設定信号を補正する補正部を設けるよう
にしたものである。
【0027】請求項3の発明は、発電所の母線電圧検出
信号と母線電圧設定信号との偏差に基づく電力系統電圧
調整信号の投入によって発電所の母線電圧を所定値に維
持するように調整する電力系統電圧調整部と、発電所の
母線に接続される同期機の出力電圧検出信号と発電機電
圧設定部が出力する同期機の発電機電圧設定値信号との
電圧偏差信号に基づく信号によって同期機の出力電圧を
所定値に維持するように調整する自動電圧調整部とを有
する同期機の励磁装置において、電力系統電圧調整信号
が除外されたとき、発電機電圧設定部が出力する発電機
電圧設定値信号を保持する一方、電力系統電圧調整信号
が投入されたとき、電力系統電圧調整信号と前記発電機
電圧設定値信号との偏差を零とするように発電機電圧設
定部が出力する発電機電圧設定値信号を駆動信号によっ
て増減する駆動部と、同期機の無効電力に伴う母線電圧
検出信号の降下に見合う補正信号によって母線電圧設定
信号を補正する補正部を設けるようにしたものである。
【0028】請求項4の発明は、請求項1乃至請求項3
記載のいずれかの同期機の励磁装置において、駆動部
は、電力系統電圧調整信号が除外されているとき、発電
機電圧設定値信号を出力する一方、電力系統電圧調整信
号が投入されたとき、発電機電圧設定値信号から切替え
て電力系統電圧調整信号を出力する第1切替手段と、こ
の第1切替手段から入力する発電機電圧設定値信号を出
力する一方、電力系統電圧調整信号が投入されたとき、
発電機電圧設定値信号から所定の変化率で制限されて電
力系統電圧調整信号へ移行する出力信号を出力する変化
率制限手段と、変化率制限手段の出力信号と発電機電圧
設定値信号との偏差を演算して偏差信号を出力する偏差
演算手段と、偏差演算手段の偏差信号を第1切替接点を
介して入力し偏差信号の大きさに応じて前記発電機電圧
設定部が出力する発電機電圧設定値信号を増減させる上
げ下げ低パルス信号を出力する低パルス発生手段と、偏
差演算手段の偏差信号を第2切替接点を介して入力し偏
差信号の大きさに応じて前記発電機電圧設定部が出力す
る発電機電圧設定値信号を増減させる上げ下げ高パルス
信号を出力する高パルス発生手段と、電力系統電圧調整
信号と変化率制限手段の出力信号との偏差信号が所定値
以上のとき第1切替接点を閉とする一方、偏差信号が所
定値未満のとき第2切替接点を閉とする第2切替手段と
を設けるようにしたものである。
【0029】
【作用】請求項1の発明によれば、電力系統電圧調整信
号が除外されたとき、発電機電圧設定値信号が保持さ
れ、発電機電圧設定値信号が所定値に維持され自動電圧
調整部による制御がされる。次に、電力系統電圧調整信
号が投入されると、発電機電圧設定値信号と電力系統電
圧調整信号との偏差が零となるように発電機電圧設定値
信号が増減して出力される。これによって、電力系統電
圧調整信号が除外されたとき、または、投入されたとき
も発電機電圧設定値信号が大きな変動を伴うことがなく
バンプレスに切替えられる。
【0030】請求項2の発明によれば、無効電力の大き
さに応じて母線電圧検出信号が補正され、制御精度が向
上する。また、従来のAVRゲイン低減部や発電機電圧
制限部が不要となり構成を単純にすることができる。
【0031】請求項3の発明によれば、電力系統電圧調
整信号が除外されたとき、発電機電圧設定値信号が保持
され、発電機電圧設定値信号が所定値に維持され自動電
圧調整部による制御がされる。次に、電力系統電圧調整
信号が投入されると、発電機電圧設定値信号と電力系統
電圧調整信号との偏差が零となるように発電機電圧設定
値信号が増減して出力される。これによって、電力系統
電圧調整信号が除外されたとき、または、投入されたと
きも発電機電圧設定値信号が大きな変動を伴うことがな
くバンプレスに切替えられる。また、無効電力の大きさ
に応じて母線電圧検出信号が補正され、制御精度が向上
する。また、従来のAVRゲイン低減部や発電機電圧制
限部が不要となり構成を単純にすることができる。
【0032】請求項4の発明によれば、電力系統電圧調
整信号の投入前、偏差演算手段の出力がほぼ零に維持さ
れている。このとき、電力系統電圧調整信号が投入され
ても零の偏差信号が低パルス信号発生手段または高パル
ス信号発生手段へ入力される。これにより、バンプレス
に切替えられる。さらに、電力系統電圧調整信号との偏
差信号が所定値以上のとき第1切替接点を介して低パル
ス信号発生手段から低周期の上げ下げ信号が徐々に出力
される。これにより、遅い速度で発電機電圧設定値信号
が電力系統電圧調整信号に追従する。その後、変化率制
限手段の出力信号と電力系統電圧調整信号との偏差が所
定以下となると第2切替接点を介して高パルス信号発生
手段から高周期の上げ下げ信号が出力される。従って、
電力系統電圧調整信号の投入がバンプレスに切替えられ
発電機電圧設定値信号が電力系統電圧調整信号へ追従す
ることができる。
【0033】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。
【0034】図1は、本発明の第1実施例を示す同期機
の励磁装置の構成図である。図1が従来例を示す図6と
同一符号は、同一部分または相当部分を示し、両者が異
なる主な点は、図6の自動電圧調整部7と電力系統電圧
調整部8との構成を異にし、自動電圧調整部7Aと電力
系統電圧調整部8Aとしたことである。
【0035】自動電圧調整部7Aは、発電機電圧設定部
7aの代わりに発電機電圧設定部7gを設け、さらに、
電圧比較部7hを追設している。
【0036】電力系統電圧調整部8Aは、駆動部8mを
追設している。
【0037】発電機電圧設定部7gは、PSVR活殺接
点7dを介して駆動部8mの上げ下げ駆動信号の大きさ
に応じて発電機電圧設定値信号Vgrを増減して出力す
る。電圧比較部7hは、同期機1の出力電圧が所定範囲
外となったとき、PSVR活殺接点7dを切るインタロ
ック信号を出力する。
【0038】駆動部8mは、位相補償関数部8fからの
PSVR信号Pと発電機電圧設定値信号Vgrとの偏差
が所定範囲外のとき、PSVR信号Pを所定の変化率で
制限しつつ出力する一方、所定範囲内に入ると、PSV
R信号Pと発電機電圧設定部7gの発電機電圧設定値信
号Vgrとの偏差に応じて上げ下げ信号を発電機電圧設
定部7gへ出力して発電機電圧設定値信号Vgrを増減
させる。
【0039】以上の構成で、同期機1が発電所高圧母線
4に接続されて運転されている状態で、PSVR活殺接
点7dが閉じられ電力系統電圧調整部8Aが使用され
る。
【0040】電力系統電圧調整部8Aでは、発電所高圧
母線電圧Vhか電圧検出部8aにより検出され、この検
出信号と母線電圧設定部8bの設定信号と無効電流補正
部8cの無効補償信号とが加算部8iによって演算され
得られる偏差信号がPSVRゲイン設定部8dへ入力さ
れる。PSVRゲイン設定部8dによって所定ゲインが
乗算された信号はPSVR出力リミット部8hを介して
加算部8jへ入力し、ここで、AVRゲイン低減部8e
からの信号が減算され位相補償関数部8fへ入力され
る。
【0041】位相補償関数部8fでは、入力信号に位相
補償が施されて位相補償された信号がPSVR信号Pと
して駆動部8mへ出力される。
【0042】次に、PSVR活殺接点7dを駆動させる
入切信号Sが入となると、駆動部8mでは、PSVR信
号Pと発電機電圧設定値信号Vgrとの偏差がある範囲
外のとき所定の変化率である範囲内へPSVR信号Pが
移行される。この間、駆動部8mから上げ下げ信号の出
力を禁止するか、若しくは、発電機電圧設定値信号Vg
rの増減を微少とする上げ下げ信号を出力する。
【0043】その後、PSVR信号Pが前記ある範囲内
に入ると、PSVR信号Pと発電機電圧設定値信号Vg
rとの偏差に応じた上げ下げ信号が発電機電圧設定部7
gへ出力される。これによって、PSVR信号Pと発電
機電圧設定値信号Vgrとの偏差がほぼ零に近くなり、
PSVR信号Pが増減すれば、その量に応じた上げ下げ
信号が出力され、PSVR信号Pに発電機電圧設定値信
号Vgrが追従する。
【0044】同期機1の電圧Vgは、自動電圧調整部7
Aにより発電機電圧設定値信号Vgrとの偏差が零とな
るように制御され、結果として発電所高圧母線電圧Vh
が母線電圧設定部8bの設定値となるように制御され
る。
【0045】ここで、電力系統電圧調整部8Aに備える
駆動部8mと自動電圧調整部7Aに備える発電機電圧設
定部7gとの具体的な構成の一例を説明する。
【0046】まず、駆動部8mは、図2に示すように、
信号を切替える切替手段20と変化率制限手段21と切
替手段22と偏差演算手段23と切替接点25a,25
bと低パルス信号発生手段26と高パルス信号発生手段
27とからなっている。
【0047】上記構成で、入力信号である活殺接点信号
SがOFF信号のとき、PSVR活殺接点7dがOFF
で発電機電圧設定部7gへ上げ下げ信号が入力していな
い。発電機電圧設定部7gは、図示省略する、例えば、
手動の上げ下げ手段等で必要により発電機電圧設定値信
号Vgrが上げ下げ可能となっており、発電機電圧設定
値信号Vgrが加算部7eへ入力して得られる発電機電
圧設定値信号Vgrと発電機電圧信号Vgとの偏差信号
がAVR演算部7bへ入力されている。
【0048】このとき、駆動部8mへは、発電機電圧設
定値信号Vgr(B)が切替手段20へ入力して変化率
制限手段21からほぼ発電機電圧設定値信号(B)に近
い出力信号(P’)が偏差演算手段23へ入力されてい
る。この結果、偏差演算手段23は、ほぼ零の出力が切
替接点25a,25bへ出力されている。
【0049】次に、入力信号である活殺接点信号SがO
N信号となると、切替手段20では発電機電圧設定値信
号Vgr(B)からPSVR信号(P)へ切替え、変化
率制限手段21が発電機電圧設定値信号Vgr(B)か
らPSVR信号(P)へ所定の変化率で変化を制限して
出力信号P’を出力する。
【0050】切替手段22は、PSVR信号(P)と出
力信号P’を入力して両者の偏差が所定値Cより大きい
とき、切替接点25aをONとし切替接点25bをOF
Fとする。これにより、活殺接点信号SがON信号とな
った当初、PSVR信号Pと発電機電圧設定値信号Vg
r(B)との偏差が所定値Cより大きいとき、低パルス
信号発生手段26から低周期の上げ下げ信号がPSVR
活殺接点7dを介して発電機電圧設定部7gへ入力され
る。このため、発電機電圧設定部7gからの発電機電圧
設定値信号Vgr(B)が徐々にPSVR信号(P)へ
近づいていく。
【0051】その後、PSVR信号Pと出力信号P’と
の偏差が所定値Cより小さくなると、切替手段22が切
替接点25aをOFFとし切替接点25bをONとす
る。切替接点25bがONとなると、今度は、偏差演算
手段23からの偏差信号が高パルス信号発生手段27へ
入力され偏差信号に応じて高周期の上げ下げ信号がPS
VR活殺接点7dを介して発電機電圧設定部7gへ入力
される。これにより、PSVR信号(P)が変化すると
比較的早い時間で発電機電圧設定値信号Vgrが追従し
て出力される。
【0052】このように、電力系統電圧調整部8のPS
VR活殺接点7dを入りとしても発電機電圧設定値信号
Vgrの変動が発生することがなく、あるいは、PSV
R活殺接点7dを切っても変化が停止するかであり、い
ずれの場合も、発電機電圧設定値信号Vgrが突変する
ことはない。従って、電力系統電圧調整部8Aの入切で
発電機電圧信号Vgを突変させることを回避できる。な
お、図2に示す駆動部8mの一例では、PSVR信号P
と発電機電圧設定値信号Vgrとの偏差が所定値以上の
とき低周期の上げ下げ信号を出力するようにしている
が、これらの信号の出力は必須のものではない。
【0053】ところで、自動電圧調整部7Aの発電機電
圧設定部7gは、伝達関数では一般に単純な積分系(1
/TS)で表される。このような発電機電圧設定部7g
を単に高速に上げ下げしたのでは、オーバーランなどが
発生し、高速制御性が悪くある速度以上で上げ下げする
ことができない。そのため従来の電力系統電圧調整部8
の高速制御性が失われてしまう。
【0054】そこで、実施例のようにPSVR信号
(P)と発電機電圧設定部7gの発電機電圧設定値信号
Vgrとの偏差に応じて発電機電圧設定部7gを上げ下
げ信号によって制御する。これは積分系(1/TS)の
出力を入力側にフィードバックする方式と同じでその制
御系は、1次遅れ系[1/(1+TS)]になる。その
ため、高速に正確に位置制御ができることになる。
【0055】また、発電機電圧設定部の駆動系を考慮し
て最適になるように設定すれば、従来の電力系統電圧調
整部8と同等の高速制御性が得られる。このように、駆
動部8mを設けても発電所高圧母線4の電圧Vrを所定
値に高速に従来の電力系統電圧調整部8と同等に制御が
できる。
【0056】図3は、本発明の第2実施例を示す同期機
の励磁装置の構成図である。
【0057】図3が従来例を示す図6と同一符号は、同
一部分または相当部分を示し、両者の異なる主な点は、
図3では、図6の電力系統電圧調整部8と構成を異に
し、電力系統電圧調整部8Bとし、電力系統電圧調整部
8Bは、図6の無効電流補正部8cの代わりに無効電力
トランスジューサ8pと加算部8sと無効電力設定部8
qと補正設定部8rとを追設したことである。
【0058】ここで、無効電力トランスジューサ8p
は、計器用電圧変成器6Aと計器用電流変成器6Bから
信号を入力して同期機1の出力する無効電力を検出して
無効電力検出信号を出力する。
【0059】加算部8sは、無効電力検出信号と無効電
力設定信号との偏差を算出して偏差信号を出力する。
【0060】無効電力設定部8qは、予め設定された無
効電力設定信号を出力する。
【0061】補正設定部8rは、加算部8sから出力さ
れる偏差信号に所定の垂下率Kcccを乗算して出力す
る。
【0062】以上の構成により、同期機1の無効電力が
無効電力トランスジューサ8pによって検出され、無効
電力検出信号と無効電力設定部8qの設定信号とが加算
部8sにより加減算され偏差信号が補正設定部8rへ入
力する
【0063】補正設定部8rでは、予め設定された垂下
特性となるように垂下率Kcccが乗算されて得られる
信号が加算部8iへ出力される。
【0064】例えば、補正設定部8rからは加算部8s
の偏差信号に応じて図4に示すような出力信号が加算部
8iへ出力される。これにより、偏差ΔVが加算部8i
で加算され、無効電力による発電所高圧母線電圧Vhの
降下に見合った補償がされる。
【0065】このように、電力系統電圧調整部8Bによ
って運転中に無効電力が予め設定された無効電力より大
きくなると、電圧垂下特性によって、つまり、無効電流
によるリアクタンス電圧降下によって発電所高圧母線電
圧Vhが低下する。このようなとき、図6に示す従来の
無効電流補正部8cによる一律の値の補正では、発電所
高圧母線電圧Vhが低下したままで発電所高圧母線電圧
Vhと所定の設定値間で、ずれが生じて発電所高圧母線
電圧Vhを所定の設定値に維持するように制御すること
が困難となる。すなわち、無効電力による電圧低下によ
って発電所高圧母線電圧Vhが低下したとき補正設定部
8rからの出力信号によって全体の設定値信号を上げて
結果的に発電所高圧母線電圧Vhの低下を防ぐようにす
る。
【0066】そこで、本実施例では無効電力の変動によ
って生じる発電所高圧母線電圧Vhの変動分を無効電力
の変動分に見合って補正することによつて発電所高圧母
線電圧Vhの制御精度の向上が図られる。
【0067】図5は、本発明の第3実施例を示す同期機
の励磁装置の構成図である。
【0068】図5が従来例を示す図6と同一符号は、同
一部分または相当部分を示し、両者の異なる主な点は、
図5では、図6の自動電圧調整部7と電力系統電圧調整
部8との構成と異にし、自動電圧調整部7Aと電力系統
電圧調整部8Cとしたことである。
【0069】自動電圧調整部7Aは、発電機電圧設定部
7aの代わりに発電機電圧設定部7gを設け、さらに、
電圧比較部7hを追設し、電力系統電圧調整部8Cは、
無効電流補正部8cとAVRゲイン低減部8eを除い
て、駆動部8mと無効電力トランスジューサ8pと無効
電力設定部8qと補正設定部8rとを追設している。
【0070】発電機電圧設定部7gは、PSVR活殺接
点7dを介して駆動部8mからの上げ下げ駆動信号の大
きさに応じて発電機電圧設定値信号を増減して出力す
る。電圧比較部7hは、同期機1の出力電圧が所定範囲
外となったとき、PSVR活殺接点7dを切るインタロ
ック信号を出力する。
【0071】駆動部8mは、位相補償関数部8fかのP
SVR信号と発電機電圧設定値信号Vgrとの偏差が所
定範囲外のとき、PSVR信号を所定の変化率で制限し
て出力する一方、所定範囲内に入ると、PSVR信号が
発電機電圧設定部7gの発電機電圧設定値信号Vgrと
の偏差に応じて上げ下げ信号を発電機電圧設定部7gへ
出力して発電機電圧設定値信号Vgrを増減させる。
【0072】無効電力トランスジューサ8pは、計器用
電圧変成器6Aと計器用電流変成器6Bから信号を入力
して同期機1の出力する無効電力を検出して無効電力検
出信号を出力する。加算部8sは、無効電力検出信号と
無効電力設定信号との偏差を算出して偏差信号を出力す
る。無効電力設定部8qは、予め設定された無効電力設
定信号を出力する。
【0073】補正設定部8rは、加算部8sから出力さ
れる偏差信号に所定の垂下率Kcccを乗算して出力す
る。
【0074】以上の構成で、PSVR活殺接点7dが開
となっているものとする。
【0075】電力系統電圧調整部8Cでは、発電所高圧
母線電圧Vhが電圧検出部8aにより検出され、この検
出信号が母線電圧設定部8bの設定信号と加算部8iに
よって演算され得られる偏差信号が不感帯設定部8nを
介して加算部8jへ入力される。ここで、加算部8jで
は補正設定部8rの出力信号も加算される。次に、加算
部8jの出力信号は、PSVR出力リミット部8hを介
してPSVRゲイン設定部8dへ入力される。PSVR
ゲイン設定部8dによって所定ゲインが乗算された信号
は位相補償関数部8fへ入力される。
【0076】位相補償関数部8fでは、入力信号に位相
補償が施されて位相補償された信号がPSVR信号Pと
して駆動部8mへ出力される。
【0077】次に、PSVR活殺接点7dを開閉する入
切信号が入となると、駆動部8mでは、PSVR信号P
と発電機電圧設定値信号Vgrとの偏差がある範囲外の
とき所定の変化率である範囲内へPSVR信号Pが移行
する。この間、駆動部8mから上げ下げ信号の出力を禁
止する。
【0078】その後、PSVR信号Pが前記ある範囲内
に入ると、PSVR信号Pと発電機電圧設定値信号Vg
rとの偏差に応じた上げ下げ信号が発電機電圧設定部7
gへ出力される。これによって、PSVR信号Pと発電
機電圧設定値信号Vgrとの偏差がほぼ零に近くなり、
PSVR信号Pが増減すれば、その量に応じた上げ下げ
信号が出力され、PSVR信号Pに発電機電圧設定値信
号Vgrが追従する。
【0079】そして、同期機1の電圧Vgは、自動電圧
調整部7Aにより発電機電圧設定値信号Vgrとの偏差
が零となるように制御され、結果として発電所高圧母線
電圧Vhが母線電圧設定部8bの設定値に制御される。
【0080】一方、同期機1の無効電力が無効電力トラ
ンスジューサ8pによって検出され、無効電力検出信号
と無効電力設定部8qの設定信号とが加算部8sにより
加減算され偏差信号が補正設定部8rへ入力する
【0081】補正設定部8rでは、予め設定された垂下
特性となるように垂下率Kcccが乗算されて得られる
信号が加算部8iへ出力される。
【0082】例えば、補正設定部8rからは加算部8s
の偏差信号に応じて図4に示すような出力信号が加算部
8iへ出力される。これにより、偏差ΔVが加算部8i
が加算され、無効電力による発電所高圧母線電圧Vhの
降下に見合った分が補償される。
【0083】このように、電力系統電圧調整部8Cによ
って運転中に無効電力が予め設定された無効電力より大
きくなると、発電所高圧母線電圧Vhが低下する。この
ようなとき、図6に示す従来の無効電流補正部8cによ
る一律の値の補償では、偏差が生じて発電所高圧母線電
圧Vhを所定の設定値に維持して制御することが困難と
なる。すなわち、無効電力によって発電所高圧母線電圧
Vhと所定の設定値との間に偏差が生じれば、偏差を零
とするように制御がされる。ところが、自動電圧調整部
7Aによる制御と電力系統電圧調整部8Cによる制御と
が平行して行われ不感帯等もあり、ある程度の偏差が生
じてしまう。このために目的とする発電所高圧母線電圧
Vhの値となるように無効電力に応じて設定値の調整を
する。
【0084】このように、本実施例では無効電力の変動
によって生じる発電所高圧母線電圧Vhの変動分を無効
電力の変動分に見合って補正することによつて発電所高
圧母線電圧Vhを常に目的とする所定値に維持すること
ができる。
【0085】
【発明の効果】以上説明したように請求項1の発明によ
れば、電力系統電圧調整信号を除外したとき、発電機電
圧設定値信号を保持し、電力系統電圧調整信号を投入し
ても、発電機電圧設定値信号と電力系統電圧調整信号と
の偏差を零とするように発電機電圧設定値信号を増減す
るようにしたために、発電機電圧設定値信号が大きな変
動を伴うことがなくバンプレスに切替えることができ
る。
【0086】請求項2の発明によれば、無効電力の大き
さに応じて母線電圧検出信号が補正され、制御精度が向
上する。また、従来のAVRゲイン低減部や発電機電圧
制限部が不要となり構成を単純にすることができる。
【0087】請求項3の発明によれば、電力系統電圧調
整信号を除外したとき、発電機電圧設定値信号を保持
し、電力系統電圧調整信号を投入しても、発電機電圧設
定値信号と電力系統電圧調整信号との偏差を零とするよ
うに発電機電圧設定値信号を増減するようにしたため
に、発電機電圧設定値信号が大きな変動を伴うことがな
くバンプレスに切替えることができる。また、無効電力
の大きさに応じて母線電圧検出信号が補正され、制御精
度が向上する。
【0088】請求項4の発明によれば、電力系統電圧調
整信号の投入前、偏差演算手段の出力がほぼ零に維持さ
れ、電力系統電圧調整信号が投入されてもバンプレスに
切替えられ、電力系統電圧調整信号との偏差信号が所定
値以上のとき第1切替接点を介して低周期の上げ下げ信
号を徐々に出力するから遅い速度で発電機電圧設定値信
号を電力系統電圧調整信号に追従させることができる。
変化率制限手段の出力信号と電力系統電圧調整信号との
偏差が所定以下となると第2切替接点を介して高周期の
上げ下げ信号が出力され、速い速度で発電機電圧設定値
信号を電力系統電圧調整信号に追従させることができ
る。従って、電力系統電圧調整信号の投入がバンプレス
に切替えられ発電機電圧設定値信号が電力系統電圧調整
信号へ追従することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す同期機の励磁装置の
構成図である。
【図2】図1の同期機の励磁装置に備える駆動部の一例
を示す構成図である。
【図3】本発明の第2実施例を示す同期機の励磁装置の
構成図である。
【図4】図3の同期機の励磁装置に備える補正設定部の
作用を示す説明図である。
【図5】本発明の第3実施例を示す同期機の励磁装置の
構成図である。
【図6】従来例を示す同期機の励磁装置の構成図であ
る。
【符号の説明】
1 同期機 2 主変圧器 3 遮断器 4 発電所高圧母線 5 励磁装置主回路部 6A 計器用電圧変成器 6B 計器用電流変成器 7 自動電圧調整部 7a 発電機電圧設定部 7b AVR演算部 7c 電力系統安定化信号処理部 7d PSVR活殺接点 7e,7f,8s 加算部 7g 発電機電圧設定部 7h 電圧比較部 8a 電圧検出部 8b 母線電圧設定部 8c 無効電流補正部 8d PSVRゲイン設定部 8f 位相補償関数部 8m 駆動部 8p 無効電力検出部 8q 無効電力設定部 8r 補正設定部 20,22, 切替手段 21 変化率制限手段 23,24 偏差演算手段 25a,25b 切替接点 26 低パルス信号発生手段 27 高パルス信号発生手段

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発電所の母線電圧検出信号と母線電圧設
    定信号との偏差に基づく電力系統電圧調整信号の投入に
    よって発電所の母線電圧を所定値に維持するように調整
    する電力系統電圧調整部と、前記発電所の母線に接続さ
    れる同期機の出力電圧検出信号と発電機電圧設定部が出
    力する同期機の発電機電圧設定値信号との電圧偏差信号
    に基づく信号によって前記同期機の出力電圧を所定値に
    維持するように調整する自動電圧調整部とを有する同期
    機の励磁装置において、 前記電力系統電圧調整信号が除外されたとき、前記発電
    機電圧設定部が出力する前記発電機電圧設定値信号を保
    持する一方、前記電力系統電圧調整信号が投入されたと
    き、前記電力系統電圧調整信号と前記発電機電圧設定値
    信号との偏差を零とするように前記発電機電圧設定部が
    出力する前記発電機電圧設定値信号を駆動信号によって
    増減する駆動部を設けることを特徴とする同期機の励磁
    装置。
  2. 【請求項2】 発電所の母線電圧検出信号と母線電圧設
    定信号との偏差に基づく電力系統電圧調整信号の投入に
    よって発電所の母線電圧を所定値に維持するように調整
    する電力系統電圧調整部と、前記発電所の母線に接続さ
    れる同期機の出力電圧検出信号と発電機電圧設定部が出
    力する同期機の発電機電圧設定値信号との電圧偏差信号
    に基づく信号によって前記同期機の出力電圧を所定値に
    維持するように調整する自動電圧調整部とを有する同期
    機の励磁装置において、 前記同期機の無効電力に伴う母線電圧検出信号の降下に
    見合う補正信号によって前記母線電圧設定信号を補正す
    る補正部を設けることを特徴とする同期機の励磁装置。
  3. 【請求項3】 発電所の母線電圧検出信号と母線電圧設
    定信号との偏差に基づく電力系統電圧調整信号の投入に
    よって発電所の母線電圧を所定値に維持するように調整
    する電力系統電圧調整部と、前記発電所の母線に接続さ
    れる同期機の出力電圧検出信号と発電機電圧設定部が出
    力する同期機の発電機電圧設定値信号との電圧偏差信号
    に基づく信号によって前記同期機の出力電圧を所定値に
    維持するように調整する自動電圧調整部とを有する同期
    機の励磁装置において、 前記電力系統電圧調整信号が除外されたとき、前記発電
    機電圧設定部が出力する前記発電機電圧設定値信号を保
    持する一方、前記電力系統電圧調整信号が投入されたと
    き、前記電力系統電圧調整信号と前記発電機電圧設定値
    信号との偏差を零とするように前記発電機電圧設定部が
    出力する前記発電機電圧設定値信号を駆動信号によって
    増減する駆動部と、前記同期機の無効電力に伴う母線電
    圧検出信号の降下に見合う補正信号によって前記母線電
    圧設定信号を補正する補正部を設けることを特徴とする
    同期機の励磁装置。
  4. 【請求項4】 前記駆動部は、 前記電力系統電圧調整信号が除外されているとき、前記
    発電機電圧設定値信号を出力する一方、前記電力系統電
    圧調整信号が投入されたとき、前記発電機電圧設定値信
    号から切替えて前記電力系統電圧調整信号を出力する第
    1切替手段と、 この第1切替手段から入力する前記発電機電圧設定値信
    号を出力する一方、前記電力系統電圧調整信号が投入さ
    れたとき、前記発電機電圧設定値信号から所定の変化率
    で制限されて電力系統電圧調整信号へ移行する出力信号
    を出力する変化率制限手段と、 前記変化率制限手段の前記出力信号と前記発電機電圧設
    定値信号との偏差を演算して偏差信号を出力する偏差演
    算手段と、 前記偏差演算手段の前記偏差信号を第1切替接点を介し
    て入力し偏差信号の大きさに応じて前記発電機電圧設定
    部が出力する前記発電機電圧設定値信号を増減させる上
    げ下げ低パルス信号を出力する低パルス発生手段と、 前記偏差演算手段の偏差信号を第2切替接点を介して入
    力し偏差信号の大きさに応じて前記発電機電圧設定部が
    出力する前記発電機電圧設定値信号を増減させる上げ下
    げ高パルス信号を出力する高パルス発生手段と、 前記電力系統電圧調整信号と前記変化率制限手段の出力
    信号との偏差信号が所定値以上のとき前記第1切替接点
    を閉とする一方、前記偏差信号が所定値未満のとき前記
    第2切替接点を閉とする第2切替手段とを設けるように
    したことを特徴とする請求項1乃至請求項3記載のいず
    れかの同期機の励磁装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108242810A (zh) * 2018-02-01 2018-07-03 浙江浙能技术研究院有限公司 一种avc与psvr协调控制方法
CN114172163A (zh) * 2020-09-11 2022-03-11 三菱动力株式会社 电力系统稳定化系统以及电力系统稳定化方法

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