JPH08126108A - 超電導誘導給電装置 - Google Patents
超電導誘導給電装置Info
- Publication number
- JPH08126108A JPH08126108A JP6252257A JP25225794A JPH08126108A JP H08126108 A JPH08126108 A JP H08126108A JP 6252257 A JP6252257 A JP 6252257A JP 25225794 A JP25225794 A JP 25225794A JP H08126108 A JPH08126108 A JP H08126108A
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- JP
- Japan
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- coil
- inductor
- primary
- superconducting
- power feeding
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 1次側インダクタのコイルに交流電流を流
し、2次側インダクタのコイルに電磁誘導による電力を
誘起させる方法で非接触給電を行う装置の給電効率を高
める。 【構成】 鉄心3に巻く1次側インダクタ1のコイル4
と、鉄心5に巻く2次側インダクタ2のコイル6を超電
導体で構成し、さらに、鉄心3、5からコイル4、6に
向けての熱移動を真空断熱槽7で遮る構成としてコイル
の抵抗による損失を無くしたので、コイル4に商用周波
数の交流電流を高周波変換せずに流して高効率で1次側
から2次側に電力を伝達することができる。
し、2次側インダクタのコイルに電磁誘導による電力を
誘起させる方法で非接触給電を行う装置の給電効率を高
める。 【構成】 鉄心3に巻く1次側インダクタ1のコイル4
と、鉄心5に巻く2次側インダクタ2のコイル6を超電
導体で構成し、さらに、鉄心3、5からコイル4、6に
向けての熱移動を真空断熱槽7で遮る構成としてコイル
の抵抗による損失を無くしたので、コイル4に商用周波
数の交流電流を高周波変換せずに流して高効率で1次側
から2次側に電力を伝達することができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、1次側インダクタから
2次側インダクタに向けて非接触で電力を供給する誘導
給電装置に関する。この装置は、例えば移動体への非接
触給電等に利用される。
2次側インダクタに向けて非接触で電力を供給する誘導
給電装置に関する。この装置は、例えば移動体への非接
触給電等に利用される。
【0002】
【従来の技術】車両の移動経路に沿って地上に1次側イ
ンダクタを敷設し、上記経路を走行する車両には2次側
インダクタを搭載し、1次側インダクタのコイルに交流
電流を流すことによりこの1次側インダクタに間隔を置
いて対向させた2次側インダクタのコイルに電磁誘導の
原理で電力を誘起させ、車両への給電を行う誘導給電装
置は既に周知である。
ンダクタを敷設し、上記経路を走行する車両には2次側
インダクタを搭載し、1次側インダクタのコイルに交流
電流を流すことによりこの1次側インダクタに間隔を置
いて対向させた2次側インダクタのコイルに電磁誘導の
原理で電力を誘起させ、車両への給電を行う誘導給電装
置は既に周知である。
【0003】この装置は、移動電源として利用すると走
行中の車両に外部から非接触で電力を供給でき、また、
充電装置として利用すると車上の蓄電池への充電を電源
の接続を行わずに実施でき、色々な面で有利になるが、
従来考えられているこの誘導給電装置は、インダクタの
コイルを常電導材で構成していたので下記の欠点があっ
た。
行中の車両に外部から非接触で電力を供給でき、また、
充電装置として利用すると車上の蓄電池への充電を電源
の接続を行わずに実施でき、色々な面で有利になるが、
従来考えられているこの誘導給電装置は、インダクタの
コイルを常電導材で構成していたので下記の欠点があっ
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】常電導材を用いたコイ
ルは、抵抗による損失があり、これが給電効率を低下さ
せる要因となっている。この給電効率の悪い給電装置は
よほどの事情がない限り敬遠され、従って、その給電効
率を高める工夫がなされている。
ルは、抵抗による損失があり、これが給電効率を低下さ
せる要因となっている。この給電効率の悪い給電装置は
よほどの事情がない限り敬遠され、従って、その給電効
率を高める工夫がなされている。
【0005】例えば、抵抗による損失を少なくするため
に1次コイルに流す交流電流の周波数を高めたり、本出
願人が特願平5−210557号で提案しているよう
に、鉄心を改善して1次コイルと2次コイル間の磁束結
合を強固にすると云ったことが行われている。
に1次コイルに流す交流電流の周波数を高めたり、本出
願人が特願平5−210557号で提案しているよう
に、鉄心を改善して1次コイルと2次コイル間の磁束結
合を強固にすると云ったことが行われている。
【0006】しかしながら、前者の方法では商用周波数
を高周波に変換する設備が必要になる。また、後者の方
法は、抵抗による損失を少なくするのには有効でない。
を高周波に変換する設備が必要になる。また、後者の方
法は、抵抗による損失を少なくするのには有効でない。
【0007】本発明は、これ等の問題点を解決して実用
性を高めた超電導誘導給電装置を提供することを課題と
している。
性を高めた超電導誘導給電装置を提供することを課題と
している。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本発明においては、1次側、2次側の少なくとも一
方のインダクタのコイルを超電導体で構成し、このコイ
ルとこれを巻く鉄心との間に真空断熱層を設ける構成を
採用したのである。
め、本発明においては、1次側、2次側の少なくとも一
方のインダクタのコイルを超電導体で構成し、このコイ
ルとこれを巻く鉄心との間に真空断熱層を設ける構成を
採用したのである。
【0009】なお、超電導体は、冷媒による直接冷却、
或いは冷凍機による電導冷却機構を付加してその機構に
よる冷却で超電導状態を維持する。
或いは冷凍機による電導冷却機構を付加してその機構に
よる冷却で超電導状態を維持する。
【0010】
【作用】超電導体から成るコイルは超電導状態が維持さ
れている間は抵抗がなくなる。
れている間は抵抗がなくなる。
【0011】本発明では1次、2次の少なくともどちら
かにこの超電導コイルを用いているので、通電時の抵抗
による損失が小さく抑えられる。また、これにより通電
電流値を高めることができるので1次コイルに流す電流
を商用周波数の交流電流にしても十分に高い給電効率を
得ることが可能になり、商用周波数を高周波に変換する
設備が不要になり、この変換による電力ロスも無くすこ
とができる。
かにこの超電導コイルを用いているので、通電時の抵抗
による損失が小さく抑えられる。また、これにより通電
電流値を高めることができるので1次コイルに流す電流
を商用周波数の交流電流にしても十分に高い給電効率を
得ることが可能になり、商用周波数を高周波に変換する
設備が不要になり、この変換による電力ロスも無くすこ
とができる。
【0012】
【実施例】図1に、本発明の超電導誘導給電装置の一例
を示す。
を示す。
【0013】図の1は1次側インダクタ、2は2次側イ
ンダクタである。装置の使用目的が例えば移動体用の移
動電源である場合には、1次側インダクタ1は、走行路
に沿って地上側に敷設され、2次側インダクタ2は移動
体に取付けられる。
ンダクタである。装置の使用目的が例えば移動体用の移
動電源である場合には、1次側インダクタ1は、走行路
に沿って地上側に敷設され、2次側インダクタ2は移動
体に取付けられる。
【0014】1次側インダクタ1は、鉄心3に超電導線
で作られた超電導コイル4を巻いて構成されている。2
次側インダクタ2も同様の構成であって、鉄心5に超電
導線から超電導コイル6を巻いてある。
で作られた超電導コイル4を巻いて構成されている。2
次側インダクタ2も同様の構成であって、鉄心5に超電
導線から超電導コイル6を巻いてある。
【0015】7は、鉄心3、5とそれに巻いたコイル
4、6との間に介在した真空断熱層である。内槽7aと
外槽7b間に作り出したこの真空断熱槽7は、鉄心での
発熱による超電導コイル4、6の冷却効率の低下を防止
する目的で設けてある。
4、6との間に介在した真空断熱層である。内槽7aと
外槽7b間に作り出したこの真空断熱槽7は、鉄心での
発熱による超電導コイル4、6の冷却効率の低下を防止
する目的で設けてある。
【0016】超電導コイル4、6の冷却は、コイル線材
を中空にしてその中に冷媒を強制的に流したり、真空断
熱層7に囲まれる空間とコイル線材との間に冷媒を流し
たり、冷凍機(図示せず)を設けて、その冷凍機の冷却
ステージから冷熱を伝えると云った周知の方法で行えば
よい。この冷却でコイル4、6の超電導状態を維持する
と抵抗による損失が非常に少なくなり、コイル4に交流
電流を流した1次側インダクタ1から2次側インダクタ
2に向けて高効率で電力を伝達することができる。
を中空にしてその中に冷媒を強制的に流したり、真空断
熱層7に囲まれる空間とコイル線材との間に冷媒を流し
たり、冷凍機(図示せず)を設けて、その冷凍機の冷却
ステージから冷熱を伝えると云った周知の方法で行えば
よい。この冷却でコイル4、6の超電導状態を維持する
と抵抗による損失が非常に少なくなり、コイル4に交流
電流を流した1次側インダクタ1から2次側インダクタ
2に向けて高効率で電力を伝達することができる。
【0017】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の誘導給電
装置は、インダクタのコイルとして、超電導体から成る
超電導コイルを採用したので、抵抗による損失が小さく
抑えられ、1次コイルに流す電流を商用周波数の交流電
流にしても高効率での非接触給電が行える。
装置は、インダクタのコイルとして、超電導体から成る
超電導コイルを採用したので、抵抗による損失が小さく
抑えられ、1次コイルに流す電流を商用周波数の交流電
流にしても高効率での非接触給電が行える。
【0018】また、商用周波数の電流をそのまま利用で
きるため高周波変換器が不要になり、設備投資の面でも
有利になる。
きるため高周波変換器が不要になり、設備投資の面でも
有利になる。
【図1】本発明の誘導給電装置の一例を示す断面図
1 1次側インダクタ 2 2次側インダクタ 3、5 鉄心 4、6 超電導コイル 7 真空断熱層 7a 内槽 7b 外槽
Claims (1)
- 【請求項1】 1次側インダクタのコイルに交流電流を
流して2次側インダクタのコイルに電磁誘導による電力
を誘起させ、互いに離れている1次、2次のインダクタ
間で非接触で電力を伝達する誘導給電装置において、1
次側、2次側の少なくとも一方のインダクタのコイルを
超電導体で構成し、このコイルとこれを巻く鉄心との間
に真空断熱層を設けることを特徴とする超電導誘導給電
装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6252257A JPH08126108A (ja) | 1994-10-18 | 1994-10-18 | 超電導誘導給電装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6252257A JPH08126108A (ja) | 1994-10-18 | 1994-10-18 | 超電導誘導給電装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08126108A true JPH08126108A (ja) | 1996-05-17 |
Family
ID=17234717
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6252257A Pending JPH08126108A (ja) | 1994-10-18 | 1994-10-18 | 超電導誘導給電装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08126108A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009005469A (ja) * | 2007-06-20 | 2009-01-08 | Panasonic Electric Works Co Ltd | 非接触型給電装置 |
JP2010284995A (ja) * | 2009-06-09 | 2010-12-24 | Sharp Corp | 非接触給電装置 |
US20120154098A1 (en) * | 2010-12-21 | 2012-06-21 | Central Japan Railway Company | Transformer |
-
1994
- 1994-10-18 JP JP6252257A patent/JPH08126108A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009005469A (ja) * | 2007-06-20 | 2009-01-08 | Panasonic Electric Works Co Ltd | 非接触型給電装置 |
JP2010284995A (ja) * | 2009-06-09 | 2010-12-24 | Sharp Corp | 非接触給電装置 |
US20120154098A1 (en) * | 2010-12-21 | 2012-06-21 | Central Japan Railway Company | Transformer |
US9412511B2 (en) * | 2010-12-21 | 2016-08-09 | Central Japan Railway Company | Transformer |
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