JPH08125448A - マイクロ波ミキサー回路とこれを備えたダウンコンバータ - Google Patents

マイクロ波ミキサー回路とこれを備えたダウンコンバータ

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JPH08125448A
JPH08125448A JP7221334A JP22133495A JPH08125448A JP H08125448 A JPH08125448 A JP H08125448A JP 7221334 A JP7221334 A JP 7221334A JP 22133495 A JP22133495 A JP 22133495A JP H08125448 A JPH08125448 A JP H08125448A
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JP
Japan
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intermediate frequency
bias
frequency signal
microwave
diode
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Application number
JP7221334A
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English (en)
Inventor
Sachiro Kajima
幸朗 鹿嶋
Akira Kinoshita
彰 木下
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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  • Input Circuits Of Receivers And Coupling Of Receivers And Audio Equipment (AREA)
  • Superheterodyne Receivers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 複数のマイクロ波信号入力から受信対象とな
る信号を選択し、中間周波信号に変換する小型のマイク
ロ波ミキサー回路を提供する。 【構成】 マイクロ波信号入力部2に入力された12G
Hz帯のマイクロ波信号は、コンパレータ20よりバイ
アス端子11を介してバイアス電流が供給されているS
BD9によって周波数変換されるが、マイクロ波信号入
力部1に入力されたマイクロ波信号は、SBD8にバイ
アス電流が供給されないため周波数変換されず、中間周
波信号出力端子21にはマイクロ波信号入力部2に対応
した1GHz帯の中間周波信号のみが現れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、放送衛星及び通信衛星
による衛星放送又は通信受信用ダウンコンバータ等に用
いられるマイクロ波ミキサー回路と、これを備えた衛星
放送又は通信受信用ダウンコンバータに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近年、衛星通信の拡大と共に、放送衛星
(BS)による放送は普及期を迎え、更に通信衛星(C
S)を利用する放送もサービスを開始し、一般家庭で複
数の衛星を直接受信する機会が増えてきた。
【0003】それに伴い受信用アンテナの小型化、低コ
スト化が要求されるようになってきた。また、CSによ
る放送又は通信は、周波数の有効利用のために、同一周
波数で偏波の異なる電波(水平偏波及び垂直偏波)を用
いて多チャンネル化を行っているために、偏波切り換え
機能を有する低雑音ダウンコンバータを使用するケース
が多くなっている。
【0004】以下に従来のダウンコンバータに使用され
るマイクロ波ミキサー回路について説明をする。
【0005】図4は従来のマイクロ波ミキサー回路の1
例を示す。ローカル発振信号(発信周波数は例えば1
1.2GHz)は、ローカル発振器3よりローカル周波
数を通過させるバンドパスフィルタ(以下BPFと略
す)4及び5を介してマイクロストリップライン(以下
MSLと略す)6及び7に導かれる。
【0006】マイクロ波信号入力部1及び2に入力され
た垂直及び水平偏波された12GHz帯の各マイクロ波
入力信号は、上記ローカル発振信号と共にMSL6及び
7を経て、周波数変換する為にミキサーダイオードとし
て働くショットキーバリヤダイオード(以下SBDと略
す)SBD8及び9に供給され、SBD8及び9によっ
て混合され、そしてそれぞれのマイクロ波入力信号は、
SBD8及び9によって1GHz帯の中間周波信号に変
換される。
【0007】ここで、SBD8及び9のアノードに接続
されたバイアス端子10及び11は、ローカル発振器3
から供給されるローカル発振信号出力が低電力レベルで
の変換損失の増加を防止するため、SBD8及び9に順
方向のバイアス電流を印加している。中間周波信号を通
過させるローパスフィルタ(以下LPFと略す)12及
び13を通過した中間周波信号は、中間周波増幅器3
4、35及び36、37によって増幅される.上記中間
周波信号はピンダイオード38、39で選択され、通過
する。
【0008】ピンダイオード38、39を選択的に通過
した中間周波信号は、中間周波増幅器40、及び41に
よって増幅され、中間周波信号出力端子45から外部に
出力される。
【0009】他方、マイクロ波ミキサー回路及び中間周
波増幅器に供給する電源電圧、及び偏波切り換え制御信
号の直流電圧は、中間周波信号出力端子45を経て外部
から供給される。
【0010】中間周波増幅器34、35の電源供給端子
とピンダイオード38のアノードは、偏波切り換え制御
端子46に接続されており、偏波切り換え端子46は、
中間周波信号出力端子45より外部から供給される直流
電圧(例えば11Vまたは15V)に応じた異なる2値
の直流信号を出力するコンパレータ44とその出力をベ
ースに接続するトランジスタ42のコレクタに接続され
ている。
【0011】同様に、中間周波増幅器36、37の電源
供給端子とピンダイオード39のアノードは、偏波切り
換え制御端子47に接続されており、偏波切り換え制御
端子47は、中間周波信号出力端子45より外部から供
給される直流電圧(例えば11Vまたは15V)に応じ
た異なる2値の直流信号を出力するコンパレータ44と
その出力をベースに接続するトランジスタ43のエミッ
タに接続されている。
【0012】中間周波信号出力端子45より11Vの直
流電圧が供給された場合、上記直流電圧は、コンパレー
タ44を経て、トランジスタ42をオンさせると同時に
トランジスタ43をオフさせるので、中間周波増幅器3
4、35への電源供給及びピンダイオード38がオン
し、他方、中間周波増幅器36、37への電源供給及び
ピンダイオード39はオフとなる。従って、マイクロ波
信号入力部1より入力される垂直偏波のマイクロ波信号
に対応した中間周波信号は、中間周波増幅器40及び4
1に入力され、上記中間周波信号は上記中間周波増幅器
40及び41において所望のレベルまで増幅され、中間
周波信号出力端子45より取り出される。
【0013】同様に、中間周波信号出力端子45より1
5Vの直流電圧が供給された場合には、上記直流電圧
は、コンパレータ44を経て、トランジスタ42をオフ
させると同時にトランジスタ43をオンさせるので、中
間周波増幅器34、35への電源供給及びピンダイオー
ド38はオフし、中間周波増幅器36、37への電源供
給及びピンダイオード39はオンとなる。従ってマイク
ロ波信号入力部2より入力される水平偏波のマイクロ波
信号に対応した中間周波信号は、中間周波増幅器40及
び41に入力され、上記中間周波信号は、上記中間周波
増幅器40及び41において所望のレベルまで増幅さ
れ、中間周波信号出力端子45より取り出される。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記の従
来例の構成では、2つの異なる偏波が入力されるマイク
ロ波信号入力部1、2に対応する中間周波増幅器34、
35、36、37及びピンダイオード38、39が必要
であるため、マイクロ波ミキサー回路とそれを備えてな
るダウンコンバータの小型化が困難であると同時にコス
ト的にも不利であった。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は上記従来の問題
点を解決するものであり、小型で安価なマイクロ波ミキ
サー回路とこれを備えたダウンコンバータを提供するこ
とを目的とする。
【0016】これらの目的を達成するために本発明のマ
イクロ波ミキサー回路とこれを内部に備えたダウンコン
バータは、SBDに供給するバイアス電流の極性を、コ
ンパレータを用いた簡単なバイアス切り換え回路によっ
て正または負にすることによって、複数のマイクロ波信
号入力から特定のマイクロ波信号のみを選択して、中間
周波信号に変換することを特徴とする。
【0017】
【作用】上記の構成は、複数の異なるSBDに供給する
バイアス電流を正負に切り換えることにより以下の効果
を得る事が出来る。
【0018】即ち、SBDに正のバイアス電流が供給さ
れる場合、マイクロ波信号入力に対する整合は良好にな
り、従って反射損失は極めて小さくなると共に、ローカ
ル発振器より供給されるローカル発振信号出力が低電力
レベルでの変換損失は極めて小さくなる。
【0019】逆に、SBDに負のバイアス電流が供給さ
れる場合、マイクロ波信号入力に対する整合は崩れ、従
って反射損失は増大すると共に、ローカル発振信号出力
が低電力レベルの変換損失は急激に増加する。
【0020】このようにして、複数のマイクロ波信号入
力から特定のマイクロ波信号を選択し、変換する事が出
来る。
【0021】
【実施例】以下本発明の実施例について、図面を参照し
ながら説明する。
【0022】(実施例1)図1に、本発明のマイクロ波
ミキサー回路の第1の実施例を示す。
【0023】図1において、マイクロ波信号入力部1及
び2は、それぞれ垂直及び水平偏波された12GHz帯
のマイクロ波信号の入力部である。
【0024】ローカル発振信号(発信周波数は例えば1
1.2GHz)は、ローカル発振器3よりローカル周波
数を通過させるバンドパスフィルタ(以下BPFと略
す)4及び5を介してマイクロストリップライン(以下
MSLと略す)6及び7に導かれる。
【0025】マイクロ波信号入力部1及び2に入力され
た垂直及び水平偏波された12GHz帯の各マイクロ波
入力信号は、上記ローカル発振信号と共にMSL6及び
7を経て、上記周波数変換する為にミキサーダイオード
として働くショットキーバリヤダイオード(以下SBD
と略す)SBD8及び9に供給され、SBD8及び9に
よって混合され、そしてそれぞれのマイクロ波入力信号
は、SBD8及び9によってそれぞれの1GHz帯の中
間周波信号に変換される。
【0026】上記中間周波信号は、中間周波信号を通過
させるローパスフィルタ12及び13を経て1GHz帯
の中間周波信号の波長の1/4の線路長をもつMSL1
4及び15と、吸収抵抗16で構成するウイルキンソン
型ディバイダー(後で説明する)を介して中間周波増幅
器17に加えられる。
【0027】ここで使用されるウイルキンソン型ディバ
イダーは、SBD8及び9によって混合され、SBD8
及び9によって変換された該中間周波信号が、互いに他
方の回路には進入しないので、互いの信号間で干渉する
事無く分離出来、それぞれが中間周波増幅器17に導か
れるものである。
【0028】中間周波増幅器17の出力は、更に中間周
波増幅器18で増幅され中間周波信号出力端子21から
外部に出力される。
【0029】他方、上記マイクロ波ミキサー回路及び中
間周波増幅器に供給する電源電圧、及び偏波切り換え制
御信号(例えば11V、15Vの直流電圧)は、中間周
波信号出力端子21を経て外部(例えば衛星受信用チュ
ーナー)から供給される。
【0030】上記偏波切り換え制御信号はコンパレータ
20に入力する。コンパレータ20の出力はコンパレー
タ19で反転され、バイアス端子10と、11に逆極性
の電圧を供給する。即ち、コンパレータ19及び20
は、バイアス端子10、11に供給するバイアス電流の
極性を切り換えるバイアス切り換え回路を構成してい
る。
【0031】さて、前述の如く、SBD8及び9に順方
向のバイアス電圧が印加された場合、順方向の電流が流
れる事によって、マイクロ波信号入力に対する整合は良
好になり、従って反射損失は極めて小さくなると共に、
ローカル発振器3から供給されるローカル発振信号出力
が低電力レベルでの変換損失は極めて小さくなる。逆に
負のバイアス電圧が印加された場合、SBDには負のバ
イアス電流が流れる事によって、マイクロ波信号入力に
対する整合は崩れ、従って反射損失は増大すると共に、
ローカル発振信号出力が低電力レベルでの変換損失は急
激に増加する。
【0032】まず、中間周波信号出力端子21に15V
の直流電圧が、供給された場合について説明する。
【0033】マイクロ波信号入力部2に入力される水平
偏波された12GHz帯のマイクロ波信号は、ローカル
発振器3よりBPF5を介して供給されるローカル発振
周波数(例えば11.2GHz)とともにMSL7へと
導かれる。
【0034】MSL7に接続されたSBD9には、中間
周波信号出力端子21より供給される15Vの直流電圧
に対応した正極性の電圧がコンパレータ20よりバイア
ス端子11を介して印加される。
【0035】この正極性の電圧印加により、上記の様
に、SBD9には順方向の電流が流れる事によって、マ
イクロ波信号入力に対する整合は良好になり、従って反
射損失は極めて小さくなると共に、ローカル発振器3か
ら供給されるローカル発振信号出力が低電力レベルでの
変換損失は極めて小さくなる。
【0036】このようにして、水平偏波されたマイクロ
波信号入力信号は1GHz帯の中間周波信号に変換さ
れ、上記水平偏波に対応する中間周波信号はLPF13
を通過後MSL15へと導かれる。
【0037】一方、マイクロ波信号入力部1に入力され
た垂直偏波された12GHz帯のマイクロ波信号はBP
F4とともにMSL6へと導かれる。MSL6に接続さ
れたSBD8には、極性が反転するコンパレータ19よ
りバイアス端子10を介して負極性の電圧が供給され
る。
【0038】上記の様に、SBD8には逆方向の電流が
流れる事によって、マイクロ波信号入力に対する整合は
崩れ、従って反射損失が増大し、更にローカル発振信号
出力が低電力レベルでの変換損失が急激に増加する。こ
の為、垂直偏波された12GHz帯のマイクロ波信号は
殆ど周波数変換されず、LPF12を通過しMSL14
へ現れるその中間周波信号は無視出来るほど小さい。M
SL14とMSL15は吸収抵抗16とともにウィルキ
ンソン型のディバイダを構成しており、各々の線路間の
アイソレーションを確保している。
【0039】従って、中間周波増幅器17の入力側には
マイクロ波信号入力部1に入力された垂直偏波に対応し
た1GHz帯の中間周波信号は抑圧され、マイクロ波信
号入力部2に入力された水平偏波に対応した1GHz帯
の中間周波信号のみが現れ、中間周波増幅器17及び1
8で所望のレベルまで増幅された後、中間周波信号出力
端子21より取り出される。
【0040】他方、中間周波信号出力端子21より11
Vの直流電圧が供給される場合、コンパレータ20はバ
イアス端子11に負極性の電圧を与え、極性を反転する
コンパレータ19はバイアス端子10に正極性の電圧を
与え、従って、これによりSBD8のバイアス電流が正
極性になると同時にSBD9のバイアス電流が負極性と
なる。これにより、前述の様に、マイクロ波信号入力部
2に入力された水平偏波に対応した1GHz帯の中間周
波信号は抑圧され、マイクロ波信号入力部1に入力され
た垂直偏波に対応した中間周波信号のみが中間周波信号
出力端子21より取り出される。
【0041】以上述べた様に、本発明のマイクロ波ミキ
サー回路は、従来回路に比較し、極めて簡単な回路で、
複数のマイクロ波信号入力から特定のマイクロ波信号を
選択し、変換する事が出来るので、安価で小型化にする
事が出来る。
【0042】(実施例2)本発明のマイクロ波ミキサー
回路の第2の実施例を図面を参照しながら説明する。第
2図に第2の実施例を示す。図2において、図1と同一
番号の符号は同一構成部分を示し、同一の作用をするの
で説明を省く。
【0043】実施例1(図1)の構成と異なる点は、バ
イアス端子24、25とSBD8及びSBD9のカソー
ドに接続された負荷抵抗22、23を付加することによ
り、SBD8及びSBD9のカソードにコンパレータ1
9及びコンパレータ20によってバイアスを印加してい
る点である。
【0044】コンパレータ19及びコンパレータ20に
供給される電源が正極性・負極性の2電源の場合には、
コンパレータの出力は正極性・負極性の2つの電圧とな
る。電源の一方が正極性または負極性で他方が接地され
ている片電源の場合には、コンパレータの出力は同極性
で大小の2値の電圧となる事は周知の事である。
【0045】即ち、前者のコンパレータの2つの出力
は、正極性と負極性の2つの電圧であり、後者のコンパ
レータの出力は絶対値の高い電圧値と同極性の低い電圧
値である。以下の説明では正極性・負極性の2電源を有
するとして説明する。片電源でも同一の効果を産む事は
明白なので説明を省く。
【0046】以上のように構成されたマイクロ波ミキサ
ー回路及び中間周波増幅器について以下その動作につい
て説明する。まず、中間周波信号出力端子21に15V
の直流電圧が供給された場合について説明する。
【0047】マイクロ波信号入力部2に入力された水平
偏波された12GHz帯のマイクロ波信号は、ローカル
発振器3よりBPF5を介して供給されるローカル発振
周波数(例えば11.2GHz)とともにMSL7へと
導かれる。MSL7に接続されたSBD9のアノードに
は、中間周波信号出力端子21より供給される15Vの
直流電圧に対応した正極性の電圧がコンパレータ20よ
りバイアス端子11を介して印加されると同時に、SB
D9のカソードにコンパレータ19よりバイアス端子2
5を介して負極性の電圧が印加される。
【0048】この電圧印加により、SBD9には順方向
の電流が流れる事によって、マイクロ波信号に対する整
合は良好になり、従って反射損失は極めて小さくなると
共に、ローカル発振器3から供給されるローカル発振信
号出力が低電力レベルでの変換損失は極めて小さくな
る。このようにして、水平偏波された12GHz帯のマ
イクロ波信号は1GHz帯の中間周波信号に変換され、
上記水平偏波に対応する中間周波信号はLPF13を通
過後MSL15へと導かれる。
【0049】一方、マイクロ波信号入力部1に入力され
た垂直偏波された12GHz帯のマイクロ波信号は、ロ
ーカル発振器3よりBPF5を介して供給されるローカ
ル発振周波数(例えば11.2GHz)とともにMSL
7へと導かれる。MSL6に接続されたSBD8のアノ
ードには、中間周波信号出力端子21より供給される1
5Vの直流電圧に対応した負極性の電圧がコンパレータ
19よりバイアス端子10を介して印加されると同時
に、SBD8のカソードにコンパレータ20よりバイア
ス端子24を介して正極性の電圧が印加される。
【0050】この電圧印加により、SBD8には順方向
の電流が流れ、これによって、マイクロ波信号に対する
整合は崩れ、従って反射損失が増大し、更にローカル発
振信号出力が低電力レベルでの変換損失が急激に増加す
る。この為、垂直偏波された12GHz帯のマイクロ波
信号は殆ど周波数変換されず、LPF12を通過しMS
L14へ現れるその中間周波信号は無視出来るほど小さ
い。MSL14とMSL15は吸収抵抗16とともにウ
ィルキンソン型のディバイダを構成しており、各々の線
路間のアイソレーションを確保している。
【0051】従って、中間周波増幅器17の入力側には
マイクロ波信号入力部2に入力された水平偏波に対応し
た1GHz帯の中間周波信号のみが現れ、上記中間周波
信号は上記中間周波増幅器17及び18で所望のレベル
まで増幅された後、中間周波信号出力端子21より取り
出される。
【0052】同様に、中間周波信号出力端子21より1
1Vの直流電圧が供給される場合、SBD8に順方向バ
イアスが印加されると同時にSBD9に逆方向バイアス
が印加されるため、垂直偏波に対応した中間周波信号が
中間周波信号出力端子21より取り出される。なお、第
1及び第2の実施例において、それぞれウィルキンソン
型のディバイダを構成している吸収抵抗16を削除し、
マイクロストリップライン14及び15の線路長を互い
にインピーダンスを乱さないように選択することにより
同様の効果を得ることができる。
【0053】以上述べた様に、実施例2のマイクロ波ミ
キサー回路は、実施例1と比較し、バイアス切り替え回
路が単にコンパレータのみで(通常1チップのIC内に
収納されている)構成されて簡素になり、更にコンパレ
ータ19及び20の電源が片電源で構成出来るので、更
に簡素な回路で構成する事が出来、安価で小型化にする
事が出来る。
【0054】(実施例3)次に、上記実施例におけるマ
イクロ波ミキサー回路を備えてなるダウンコンバータに
ついて、図面を参照しながら説明する。図3は本発明の
一実施例における衛星放送及び通信受信用ダウンコンバ
ータの回路を示すものである。図3において、図1と同
一番号の符号は同一構成部分を示し、同一の作用をする
ので説明を省く。
【0055】以下その動作について説明する。まず、中
間周波信号出力部21に15Vの直流電圧が供給された
場合について説明する。
【0056】衛星より放射された水平偏波のマイクロ波
信号は、12GHz帯のマイクロ波信号をマイクロスト
リップラインを伝搬する準TEM波に変換するプローブ
35によってマイクロストリップラインを伝搬する準T
EM波に変換され、HEMT等の低雑音素子にて構成さ
れる低雑音増幅器38及び39によって低雑音増幅され
たのち、マイクロ波信号入力部2に入力する。
【0057】一方、衛星より放射された垂直偏波のマイ
クロ波信号は、12GHz帯のマイクロ波信号をマイク
ロストリップラインを伝搬する準TEM波に変換するプ
ローブ34によってマイクロストリップラインを伝搬す
る準TEM波に変換され、HEMT等の低雑音素子にて
構成される低雑音増幅器36及び37によって低雑音増
幅されたのち、マイクロ波信号入力部1に入力する。
【0058】マイクロ波信号入力部2に入力された水平
偏波された12GHz帯のマイクロ波信号は、ローカル
発振器3よりBPF5を介して供給されるローカル発振
周波数(例えば11.2GHz)とともにMSL7へと
導かれる。MSL7に接続されたSBD9には中間周波
信号出力端子21より供給される15Vの直流電圧に対
応した正極性の電圧がコンパレータ20よりバイアス端
子11を介して印加される。
【0059】この正極性の電圧印加により、上記の様
に、SBD9には順方向の電流が流れる事によって、マ
イクロ波信号入力に対する整合は良好になり、従って反
射損失は極めて小さくなると共に、ローカル発振器3か
ら供給されるローカル発振信号出力が低電力レベルでの
変換損失は極めて小さくなる。このようにして、水平偏
波されたマイクロ波信号入力信号は1GHz帯の中間周
波信号に変換され、上記水平偏波に対応する中間周波信
号はLPF13を通過後MSL15へと導かれる。
【0060】又、マイクロ波信号入力部1に入力された
垂直偏波された12GHz帯のマイクロ波信号は、ロー
カル発振器3よりBPF4を介して供給されるローカル
発振周波数(例えば11.2GHz)とともにMSL6
へと導かれる。MSL6に接続されたSBD8には中間
周波信号出力端子21より供給される15Vの直流電圧
に対応した正極性の電圧がコンパレータ19よりバイア
ス端子10を介して印加される。
【0061】この負極性の電圧印加により、上記の様
に、SBD8には逆方向の電流が流れる事によって、マ
イクロ波信号入力に対する整合は崩れ、従って反射損失
は極度に増加すると共に、ローカル発振器3から供給さ
れるローカル発振信号出力が低電力レベルでの変換損失
は極めて増加する。
【0062】この様にして、垂直偏波されたマイクロは
信号は殆ど周波数変換されず、LPF12を通過しMS
L14へ現れるその中間周波信号は無視出来る程小さ
い。MSL14とMSL15は吸収抵抗16とともにウ
ィルキンソン型のディバイダを構成しており、各々の線
路間のアイソレーションを確保している。
【0063】従って、中間周波増幅器17の入力側には
プローブ35によって取り出された水平偏波されたマイ
クロ波入力信号に対応する1GHz帯の中間周波信号の
みが現れ、中間周波増幅器17及び18で所望のレベル
まで増幅された後、中間周波信号出力部21より取り出
される。
【0064】次に、中間周波信号出力端子21より11
Vの直流電圧が供給される場合には、SBD8のバイア
ス電流が正極性になると同時にSBD9のバイアス電流
が負極性となるため、プローブ34によって準TEM波
に変換された垂直偏波に対応した中間周波信号のみが中
間周波信号出力端子21より取り出される。
【0065】本文では、SBDのアノードがマイクロ波
入力部のマイクロストリップラインに接続され、カソー
ドが中間周波出力部に接続されている場合を説明した
が、SBDの極性が逆の場合でも、それに応じて同様に
マイクロ波入力信号の切り替え回路が作用することは言
う迄もない。
【0066】以上述べた様に、本発明のマイクロ波ミキ
サー回路を備えてなるダウンコンバータは、上記ミキサ
ー回路が従来回路に比較し、極めて簡単な回路であるの
で、小型軽量に設計する事が出来る。屋外に設置される
場合の多いダウンコンバータには小型軽量は極めて大き
い経済効果をもたらす。
【0067】
【発明の効果】以上のように本発明は、SBDにバイア
スを供給するバイアス端子と、バイアス端子に供給する
バイアス電流の極性を切り換える簡単な構成のバイアス
切り換え回路を付加することにより、入力される複数の
マイクロ波信号から希望する信号を選択し中間周波信号
に変換することができる安価で小型のマイクロ波ミキサ
ーとこれを備えたダウンコンバータを実現するものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のマイクロ波ミキサー回路の第1の実施
例を示す図
【図2】本発明のマイクロ波ミキサー回路の第2の実施
例を示す図
【図3】本発明のダウンコンバータの一実施例を示す図
【図4】従来のマイクロ波ミキサー回路を示す図
【符号の説明】
1、2 マイクロ波信号入力部 3 ローカル発振器 4、5 バンドパスフィルタ(BPF) 6、7、14、15、26、27 マイクロストリップ
ライン(MSL) 8、9 ショットキーバリアーダイオード(SBD) 10、11、24、25 バイアス端子 12、13 ローパスフィルタ(LPF) 16、28 吸収抵抗 17、18、29、30 中間周波増幅器 19、20、31、32 コンパレータ 21、33 中間周波信号出力部 22、23 負荷抵抗 34、35 プローブ 36、37、38、39 低雑音増幅器

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のマイクロストリップラインと、該
    マイクロストリップラインの各々の終端部にアノードを
    接続するダイオードと、上記ダイオードのアノードにバ
    イアス電流を供給するバイアス端子と、前記バイアス端
    子に供給するバイアス電流の極性を切り換えるバイアス
    切り換え回路と、前記各々のダイオードのカソードを接
    続して中間周波信号を得る共通の中間周波信号出力部を
    具備するマイクロ波ミキサー回路。
  2. 【請求項2】 各々のダイオードのカソードと中間周波
    信号出力部との間にウイルキンソン型のディバイダを備
    えた請求項1記載のマイクロ波ミキサー回路。
  3. 【請求項3】 マイクロ波信号をTEM波に変換するプ
    ローブと、複数の低雑音増幅器と、複数のマイクロスト
    リップラインと、該マイクロストリップラインの各々の
    終端部にアノードを接続するダイオードと、上記ダイオ
    ードのアノードにバイアス電流を供給するバイアス端子
    と、前記バイアス端子に供給するバイアス電流の極性を
    切り換えるバイアス切り換え回路と、前記各々のダイオ
    ードのカソードを接続して中間周波信号を得る共通の中
    間周波信号出力部を具備するダウンコンバータ。
  4. 【請求項4】 複数のマイクロストリップラインと、該
    マイクロストリップラインの各々の終端部にアノードを
    接続するダイオードと、上記ダイオードのアノード及び
    カソードにバイアス電流を供給するバイアス端子と、前
    記バイアス端子に供給するバイアス電流の極性を切り換
    えるバイアス切り換え回路と、前記各々のダイオードの
    カソードを接続して中間周波信号を得る共通の中間周波
    信号出力部を具備するマイクロ波ミキサー回路。
  5. 【請求項5】 マイクロ波信号をTEM波に変換するプ
    ローブと、複数の低雑音増幅器と、複数のマイクロスト
    リップラインと、該マイクロストリップラインの各々の
    終端部にアノードを接続するダイオードと、上記ダイオ
    ードのアノード及びカソードにバイアス電流を供給する
    バイアス端子と、前記バイアス端子に供給するバイアス
    電流の極性を切り換えるバイアス切り換え回路と、前記
    各々のダイオードのカソードを接続して中間周波信号を
    得る共通の中間周波信号出力部を具備するダウンコンバ
    ータ。
  6. 【請求項6】 複数のマイクロストリップラインと、該
    マイクロストリップラインの各々の終端部にカソードを
    接続するダイオードと、上記ダイオードのカソードにバ
    イアス電流を供給するバイアス端子と、前記バイアス端
    子に供給するバイアス電流の極性を切り換えるバイアス
    切り換え回路と、前記各々のダイオードのアノードを接
    続して中間周波信号を得る共通の中間周波信号出力部を
    具備するマイクロ波ミキサー回路。
  7. 【請求項7】 各々のダイオードのアノードと中間周波
    信号出力部との間にウイルキンソン型のディバイダを備
    えた請求項6記載のマイクロ波ミキサー回路。
  8. 【請求項8】 マイクロ波信号をTEM波に変換するプ
    ローブと、複数の低雑音増幅器と、複数のマイクロスト
    リップラインと、該マイクロストリップラインの各々の
    終端部にカソードを接続するダイオードと、上記ダイオ
    ードのカソードにバイアス電流を供給するバイアス端子
    と、前記バイアス端子に供給するバイアス電流の極性を
    切り換えるバイアス切り換え回路と、前記各々のダイオ
    ードのアノードを接続して中間周波信号を得る共通の中
    間周波信号出力部を具備するダウンコンバータ。
  9. 【請求項9】 複数のマイクロストリップラインと、該
    マイクロストリップラインの各々の終端部にカソードを
    接続するダイオードと、上記ダイオードのアノード及び
    カソードにバイアス電流を供給するバイアス端子と、前
    記バイアス端子に供給するバイアス電流の極性を切り換
    えるバイアス切り換え回路と、前記各々のダイオードの
    アノードを接続して中間周波信号を得る共通の中間周波
    信号出力部を具備するマイクロ波ミキサー回路。
  10. 【請求項10】 マイクロ波信号をTEM波に変換する
    プローブと、複数の低雑音増幅器と、複数のマイクロス
    トリップラインと、該マイクロストリップラインの各々
    の終端部にカソードを接続するダイオードと、上記ダイ
    オードのアノード及びカソードにバイアス電流を供給す
    るバイアス端子と、前記バイアス端子に供給するバイア
    ス電流の極性を切り換えるバイアス切り換え回路と、前
    記各々のダイオードのアノードを接続して中間周波信号
    を得る共通の中間周波信号出力部を具備するダウンコン
    バータ。
JP7221334A 1994-09-01 1995-08-30 マイクロ波ミキサー回路とこれを備えたダウンコンバータ Pending JPH08125448A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6069528A (en) * 1997-07-31 2000-05-30 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Automatic microwave gain control device

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6069528A (en) * 1997-07-31 2000-05-30 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Automatic microwave gain control device

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