JPH0812349A - ガラス成形機の金型温度制御方法 - Google Patents

ガラス成形機の金型温度制御方法

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JPH0812349A
JPH0812349A JP13986894A JP13986894A JPH0812349A JP H0812349 A JPH0812349 A JP H0812349A JP 13986894 A JP13986894 A JP 13986894A JP 13986894 A JP13986894 A JP 13986894A JP H0812349 A JPH0812349 A JP H0812349A
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glass
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英治 祝原
Takayuki Kasamatsu
孝幸 笠松
Yuichiro Sugimoto
雄一郎 杉本
Masahiro Konishi
正浩 小西
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Ishizuka Glass Co Ltd
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    • C03B9/30Details of blowing glass; Use of materials for the moulds
    • C03B9/38Means for cooling, heating, or insulating glass-blowing machines or for cooling the glass moulded by the machine
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ガラス製造工程の金型温度制御において、現
在生産中の生産品種から、金型温度の異なる生産品種へ
の変更を短時間で行うとともに、生産中の金型温度の安
定化を行うための金型温度のファジィ制御方法に関す
る。 【構成】 本発明方法は、元圧、風温、湿度、ゴブ温、
気温、ガラス流量等を計測し、それぞれの計測値の今回
計測値と前回計測値との差の時間的変化量をファジィ推
論部の前件部とし、予め設定されたファジィ集合のメン
バーシップ関数と推論規則に基づいて、ファジィ推論を
行い、金型温度を推定して、金型冷却風量の制御を行う
ものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】ガラス製造工程の金型温度制御に
おいて、現在生産中の生産品種から、金型温度の異なる
生産品種への変更を短時間で行うとともに、生産中の金
型温度の安定化を行うための、金型温度のファジィ制御
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ガラス製造工程の一般的な金型温度制御
方法は、送風ダクトに圧力計を設置してダクト内の圧力
を計測し、サクションダンパあるいは送風機のモータの
回転数を制御して冷却風の風量を一定に制御する方法が
とられていた(以下「従来技術1」という。)。
【0003】また特開平2−1776号公報(以下「従
来技術2」という。)に示されているように冷却風の風
量を検知し、次式(1)によって算出した風量設定値と
比較して、その偏差量に基づいた出力により冷却風量を
制御することが試みられている。
【0004】 VSV=N(VO +KT A ) (1) ここに、 VSV:風量設定値 VO :ガラス製品の種類により定まる基準風量 KT :ガラス製品の種類により定まる風量/温度係数 TA :冷却風温度 N :モールドの稼働数
【0005】さらに、特開昭62−119127号公報
(以下「従来技術3」という。)には、ダクト内よりサ
ンプリングした空気に対して金型を代表する試験体を一
定温度に保つ金型温度冷却用感知器が記載されている。
【0006】金型温度のプロセス特性は、外乱要因(冷
却風量、冷却風温、気温、湿度、ゴブ温、金型の稼働台
数)や製品要因(同一ラインにて異なった製品を生産す
る場合の影響)や設備要因(異なったラインで生産する
場合の影響)によって大きく変化する点で理想的な温度
制御手法が確立されていない。
【0007】また、金型温度の異なる生産品種への変更
を短時間で行う制御手法がなく、最適金型温度にするた
めの冷却風量は熟練運転員の経験による判断、操作に頼
らざるを得ず、経験量の差によって冷却風量設定後、冷
却不足により製品にしわ状態が発生したり、過冷却によ
り製品表面にビリを生じたりするケースがあり、最適の
冷却風量を見い出すまでにかなりの時間を要する。
【0008】従来技術1のように生産中における金型温
度管理を、風量を一定にする制御によるワンループPI
D(PI)制御による自動制御の場合、外乱要因による
影響を完全に吸収することが出来ず、金型温度が一日の
うちに±9℃程度変化する。この金型温度の変動は、前
に述べたような、しわ、ビリ等の製品不良を発生させ
る。そのため運転員は、風量をそれに合わせ調整する必
要がある。
【0009】仮に、従来技術2のように冷却風の温度、
湿度、金型の稼働台数により風量をプログラム制御した
としても、他の外乱要因(ゴブ温、気温)や製品要因に
より金型温度は変動し再現性の乏しいものとなる。ま
た、制御手法の改善を図ろうとすると始めから再構築す
る必要があり、完成までにかなりの工数を必要とする。
更に設備が異なる場合にも、始めからチューニングを行
う必要があり、現実性に乏しい。従来技術3のように金
型温度冷却用感知センサーを利用したとしても上記のよ
うな不具合は避けられない。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】従来の金型温度制御方
法は、上記のように行われており、この発明は上記のよ
うな問題点を解決するためになされたもので、図5のシ
ステム構成に示す装置を用い、熟練運転員の経験的な判
断と運転操作過程を制御則とするファジィ制御系によっ
て、金型温度の的確かつ容易な制御を可能とした金型温
度制御方法の提供を目的とする。
【0011】金型温度調整に関する制約条件を制御則に
加えた多変数型ファジィ制御系によって金型温度の的確
かつ容易な制御を可能とした金型温度のファジィ制御方
法の提供を目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、本発明によれば、ガラス溶解炉で溶解されたガラス
をフォーハースからフィーダーを経てゴブ形成部に送給
し、ゴブを形成するとともに、これをガラス成形機の金
型に送給するようにし、金型の冷却風量を制御して、金
型温度を制御するようにしたガラス成形機の金型温度制
御方法において、(a)送風ダクトにサクションダンパ
と送風機を設置して、冷却風を供給し、(b)送風機と
ガラス成形機間の送風ダクトに温度計を設置して、温度
(以下、『風温』という)を計測し、(c)上記風温の
計測値の今回計測値と前回計測値との差の時間的変化量
をファジィ推論規則の前件部とし、予め設定されたファ
ジィ集合のメンバーシップ関数と推論規則に基いて、フ
ァジィ推論を行い、金型温度を推定して、金型冷却風量
の制御を行うことを特徴とする。
【0013】本発明方法は、上記に加えて、送風機とガ
ラス成形機間の送風ダクトに圧力計を設置して、圧力
(以下、『元圧』という)を計測するとともに、送風機
とガラス成形機間の送風ダクトに湿度計を設置して、湿
度(以下、『湿度』という)を計測し、上記元圧及び湿
度の計測値の今回計測値と前回計測値との差の時間的変
化量をファジィ推論規則の前件部とし、予め設定された
ファジィ集合のメンバーシップ関数と推論規則に基い
て、ファジィ推論を行い、金型温度を推定して、金型冷
却風量の制御を行うことを特徴とする。
【0014】本発明方法は、上記に加えて、ゴブ形成部
に温度計を設置して、金型に供給されるガラス温度(以
下、『ゴブ温』という)を計測するとともに、ガラス成
形機の近傍に温度計を設置して,気温(以下、『気温』
という)を計測し、上記ゴブ温及び気温のそれぞれの計
測値の今回計測値と前回計測値との差の時間的変化量を
ファジィ推論規則の前件部とし、予め設定されたファジ
ィ集合のメンバーシップ関数と推論規則に基いて、ファ
ジィ推論を行い、金型温度を推定して、金型冷却風量の
制御を行うことを特徴とする。
【0015】本発明方法は、上記に加えて、ガラス成形
機に供給される単位時間当たりのガラス流量を検出する
とともに、ガラス成形機にセクション稼働台数検知器を
設置して、セクション稼働台数を検知し、上記ガラス流
量およびセクション稼働台数のそれぞれの計測値の今回
計測値と前回計測値との差の時間的変化量をファジィ推
論規則の前件部とし、予め設定されたファジィ集合のメ
ンバーシップ関数と推論規則に基いて、ファジィ推論を
行い、金型温度を推定して、金型冷却風量の制御を行う
ことを特徴とする。
【0016】また、本発明方法は、ガラス溶解炉で溶解
されたガラスをフォーハースからフィーダーを経てゴブ
形成部に送給し、ゴブを形成するとともに、これをガラ
ス成形機の金型に送給するようにし、金型の冷却風量を
制御して、金型温度を制御するようにしたガラス成形機
の金型温度制御方法において、(a)送風ダクトにサク
ションダンパと送風機を設置して、冷却風を供給し、
(b)送風機とガラス成形機間の送風ダクトに温度計を
設置して、温度(以下、『風温』という)を計測し、
(c)上記風温の計測値の今回計測値と前回計測値との
差の時間的変化量をファジィ推論規則の前件部とし、予
め設定されたファジィ集合のメンバーシップ関数と推論
規則に基いて、ファジィ推論を行い、金型温度を推定し
て、(d)推定された金型温度の今回推定値と前回推定
値との差の時間的変化量をファジィ推論規則の前件部と
し、予め設定されたファジィ集合のメンバーシップ関数
と推論規則に基いて、ファジィ推論を行い、(e)推定
された金型温度と設定温度との偏差量を、ファジィ推論
規則の前件部とし、予め設定されたファジィ集合のメン
バーシップ関数と推論規則に基いて、ファジィ推論を行
い、(f)変更設定温度と設定温度との偏差値を、ファ
ジィ推論規則の前件部とし、予め設定されたファジィ集
合のメンバーシップ関数と推論規則に基いて、ファジィ
推論を行い、金型冷却風量の制御を行うことを特徴とす
る。
【0017】本発明方法は、上記に加えて、送風機とガ
ラス成形機間の送風ダクトに圧力計を設置して、圧力
(以下、『元圧』という)を計測するとともに、送風機
とガラス成形機間の送風ダクトに湿度計を設置して、湿
度(以下、『湿度』という)を計測し、上記元圧及び湿
度の計測値の今回計測値と前回計測値との差の時間的変
化量をファジィ推論規則の前件部とし、予め設定された
ファジィ集合のメンバーシップ関数と推論規則に基い
て、ファジィ推論を行い、金型温度を推定して、金型冷
却風量の制御を行うことを特徴とする。
【0018】本発明方法は、上記に加えて、ゴブ形成部
に温度計を設置して、金型に供給されるガラス温度(以
下、『ゴブ温』という)を計測するとともに、ガラス成
形機の近傍に温度計を設置して、気温(以下、『気温』
という)を計測し、上記ゴブ温及び気温のそれぞれの計
測値の今回計測値と前回計測値との差の時間的変化量を
ファジィ推論規則の前件部とし、予め設定されたファジ
ィ集合のメンバーシップ関数と推論規則に基いて、ファ
ジィ推論を行い、金型温度を推定して、金型冷却風量の
制御を行うことを特徴とする。
【0019】本発明方法は、上記に加えて、ガラス成形
機に供給される単位時間当たりのガラス流量を検出する
とともに、ガラス成形機にセクション稼働台数検知器を
設置して、セクション稼働台数を検知し、上記ガラス流
量、セクション稼働台数のそれぞれの計測値の今回計測
値と前回計測値との差の時間的変化量を、ファジィ推論
規則の前件部とし、予め設定されたファジィ集合のメン
バーシップ関数と推論規則に基いて、ファジィ推論を行
い、金型温度を推定して、金型冷却風量の制御を行うこ
とを特徴とする。
【0020】更に、本発明方法は、ガラス溶解炉で溶解
されたガラスをフォーハースからフィーダーを経てゴブ
形成部に送給し、ゴブを形成するとともに、これをガラ
ス成形機の金型に送給するようにし、金型の冷却風量を
制御して、金型温度を制御するようにしたガラス成形機
の金型温度制御方法において、(a)送風ダクトにサク
ションダンパと送風機を設置して、冷却風を供給し,
(b)送風機とガラス成形機間のダクトに圧力計を設置
して、圧力(以下、『元圧』という)を計測し、(c)
送風機とガラス成形機間のダクトに湿度計を設置して、
湿度(以下、『湿度』という)を計測し、(d)ガラス
成形機の近傍に温度計を設置して、気温(以下、『気
温』という)を計測し、(e)同一製品の前回生産時の
上記元圧、湿度、気温と現在の元圧、湿度、気温との偏
差量を、ファジィ推論規則の前件部とし、予め設定され
たファジィ集合のメンバーシップ関数と推論規則に基い
て、ファジィ推論を行い、金型温度を推定して、推定さ
れた金型温度の今回推定値と前回推定値との差の時間的
変化量をファジィ推論規則の前件部とし、予め設定され
たファジィ集合のメンバーシップ関数と推論規則に基い
て、ファジィ推論を行い、金型冷却風量の制御を行うこ
とを特徴とする。
【0021】本発明方法は、上記に加えて、送風機とガ
ラス成形機間のダクトに温度計を設置して、温度(以
下、『風温』という)を計測し、同一製品の前回生産時
の上記風温と現在の風温との偏差量を、ファジィ推論規
則の前件部とし、予め設定されたファジィ集合のメンバ
ーシップ関数と推論規則に基いて、ファジィ推論を行
い、金型温度を推定して、推定された金型温度の今回推
定値と前回推定値との差の時間的変化量をファジィ推論
規則の前件部とし、予め設定されたファジィ集合のメン
バーシップ関数と推論規則に基いて、ファジィ推論を行
い、金型冷却風量の制御を行うことを特徴とする。
【0022】本発明方法は、上記に加えて、ゴブ形成部
に温度計を設置して、金型に供給されるガラス温度(以
下、『ゴブ温』という)を計測し,同一製品の前回生産
時の上記ゴブ温と現在のゴブ温との偏差量を、ファジィ
推論規則の前件部とし、予め設定されたファジィ集合の
メンバーシップ関数と推論規則に基いて、ファジィ推論
を行い、金型温度を推定して、推定された金型温度の今
回推定値と前回推定値との差の時間的変化量をファジィ
推論規則の前件部とし、予め設定されたファジィ集合の
メンバーシップ関数と推論規則に基いて、ファジィ推論
を行い、金型冷却風量の制御を行うことを特徴とする。
【0023】本発明方法は、上記に加えて、ガラス成形
機に供給される単位時間当たりのガラス流量を検出する
とともに、ガラス成形機にセクション稼働台数検知器を
設置して、セクション稼働台数を検知し、上記ガラス流
量、セクション稼働台数のそれぞれの計測値の今回計測
値と前回計測値との差の時間的変化量を、ファジィ推論
規則の前件部とし、予め設定されたファジィ集合のメン
バーシップ関数と推論規則に基いて、ファジィ推論を行
い、同一製品の前回生産時の上記ガラス流量およびセク
ション稼働台数と現在のガラス流量および、セクション
稼働台との偏差量を、ファジィ推論規則の前件部とし、
予め設定されたファジィ集合のメンバーシップ関数と推
論規則に基いて、ファジィ推論を行い、金型温度を推定
して、推定された金型温度の今回推定値と前回推定値と
の差の時間的変化量をファジィ推論規則の前件部とし、
予め設定されたファジィ集合のメンバーシップ関数と推
論規則に基いて、ファジィ推論を行い、金型冷却風量の
制御を行うことを特徴とする。
【0024】
【実施例】本発明方法を実施する金型冷却設備の全体構
成を説明する。図1,図2,図3に基づいて説明する
と、ガラス溶解炉で溶解されたガラスはフォーハース1
を経て、フィーダー2に送給され、ゴブ3が形成され
る。形成されたゴブ3は、デリバリーにより、成形機4
の各セクション5に備えられた金型に供給され、ガラス
製品が形成される。このプロセスの過程で、約1100
℃〜1200℃のゴブは、送風機からの風(約20℃〜
30℃)によつて冷却される金型(約450℃〜600
℃)を通して熱を奪われ、約550℃〜650℃のガラ
ス製品となり成形機より取出される。
【0025】成形機は、一般的には、1〜12個のセク
ションより構成され、各セクションには、金型冷却の為
のダクト8が設置されている。冷却風は、送風機によ
り、外気を取り込み、高圧(約5000〜12000P
a)の風を送る。送風機の外気取り込み口には、ダンパ
9が設けられており、その開度を調整することにより金
型冷却風量を変える。
【0026】本発明方法の基本的構成について説明す
る。金型温度の安定が目標の一つであることから、図1
に示すように、ダクト8に、温度計11を設置し、風温
を計測し、金型温度の変動要因である信号として計測
し、本制御方法への入力としている。計測したデータの
前回計測値と今回計測値の差の時間的変化量または今回
測定値とその設定値との偏差量からファジィ推論規則の
前件部としてあらかじめ設定されたファジィ集合のメン
バーシップ関数と推論規則に基づいてファジィ推論を行
ない金型温度が今後どのように変動するのかを推定す
る。(以後、この金型温度の推定値を金型推定温度とい
う。)
【0027】本発明方法においては、さらに、よりきめ
細かい制御を行う場合には、図2,図3に示すように、
ダクトに、上記温度計11に加えて、圧力計10、湿度
計12を設置し、風温に加えて、圧力、湿度等を計測
し、フィーダー部2には温度計13、成形機近くには気
温計14を設置し、さらに、成形機タイミング装置15
からのセクション稼働台数を検知し、これらの計測器か
ら金型温度の変動要因である信号を計測し、本制御方法
への入力とする。成形機タイミング装置15は、センサ
ーにより、金型にゴブが供給される状況をキャッチし、
セクション稼働台数を検知している。また、成形機タイ
ミングの冷却時間調節弁をウインドノズルの冷却風入口
に設けて冷却風量を調節している。
【0028】本願の発明では、金型温度を直接測定しな
くても、精度の良い結果が得られる。一般に、金型温度
を測定するには、金型に直接、熱電対、センサーなどの
温度計を取り付ける方法や被接触で金型が開いている時
点で、金型内表面の温度を測定する方法がある。直接測
定する方法では、金型を交換する毎に、熱電対或いはセ
ンサーを取り替える必要がある。また、被接触で測定す
る方法では、金型の開くタイミングを変更した際に測定
の設定値を変更する必要がある。したがつて、金型温度
の測定に当たって、測定器の設置はもとより、運転員の
作業も多くなる。
【0029】金型推定温度とその設定温度との偏差量ま
たは金型推定温度の時間的変化量からファジィ推論し、
送風機の外気取り込み口に設けてあるダンパの開度(以
後『ダンパ開度』という。)を決定し、金型温度が安定
するように制御を行う。
【0030】次に、ファジィ制御の制御ブロックについ
て説明する。図4は、ファジィ制御を構成する各制御ブ
ロックを示す。プロセスデータ演算部、ファジィ推論部
等によって構成されている。プロセスデータ演算部は、
プロセスより気温、元圧、湿度、風温、ガラス流量、ゴ
ブ温度、送風機のダンパ開度を入力し、データベース部
にあるそれぞれの設定温度との偏差量の算出や、今回計
測値と前回計測値との時間的変化量の算出等を行う。フ
ァジィ推論部では、プロセスデータ演算部より入力した
データとそのデータに対応するメンバーシップ関数およ
び推論規則からファジィ推論を行う。操作量算出部はフ
ァジィ推論により求められた定性的な操作量を定量的な
値へと算出する。複数の推論規則がある場合には、メン
バーシップの値で加重平均値をとり操作量の変更量(Δ
U)を求める。操作量評価部では、求められた操作量の
変更量(ΔU)と現在の操作量を加算し、その値が予め
決められた範囲内かどうかの評価が行われる。その値が
適正な場合には、制御部へ送られプロセスへの出力とな
る。
【0031】本制御方法の実施にあたっては、図5に示
す機器構成にて、システムを構成し、プロセスよりの入
出力信号は、プログラミングロジックコントローラ(以
下『PLC』という。)を介して、パーソナルコンピュ
ータ(PC)へと取り込まれている。
【0032】PCの主な機能は、 1.入出力データの管理及びフィルタリング機能 2.ファジィ推論機能 3.型替え設定機能及び型替え処理機能 4.マンマシンインターフェイス機能 に大別される。
【0033】図6に示されるようにファジィ推論部にお
いては、データをもとにした通常生産時における安定化
制御モードでのファジィ推論、型替えにおける立ち上げ
整定制御部モードでのファジィ推論が行われる。この2
つのモードの切替えは、プロセスの操業状況によって自
動的に行われる。
【0034】ファジィ制御に用いられる制御目標値、パ
ラメータ、計測値(ゴブ温度、気温、湿度、元圧設定
値、ガラス流量、セクション稼働台数等)や警報設定値
(上限値、下限値)等のデータは、生産品種毎に異なる
ため、それらのデータは、良好な生産時に自動的にデー
タベースとして保存する(以下、データベースに保存さ
れているデータを生産品種データという)。型替え設定
においては、次に生産する品種の型替え時刻の設定、生
産品種データの呼出しを可能とし、型替え時に型替え処
理(プログラム)により生産品種データの金型推定温
度、金型温度の設定値、元圧設定値および各制御目標値
が型替え後の生産品種の制御に用いられる初期値として
設定される。
【0035】PCは、上記の他に下記の機能をも具備し
ている。 1.グラフィック画面、オーバービュー画面による運転
監視操作 2.アラーミング機能 3.DDC(ダイレクトディジタルコントロール)機能 4.トレンド画面表示 5.データロギング機能
【0036】以下、通常生産時における定常制御および
型替えにおける立ち上げ整定制御について項を分けて詳
細に説明する。 (1)通常生産時における定常制御 通常生産時における定常制御には、次の制御ループがあ
る。 (A)金型温度の推定 (B)金型温度の安定化制御 (C)制御目標値の設定変更対応制御 (D)セクション稼働台数の変動対応制御
【0037】(A)金型温度の推定 金型温度の安定化のために金型温度が過去の制御操作お
よび生産環境の変化から金型温度の変動を推定する制御
ループである。
【0038】本制御の基本制御ループでは、今回計測さ
れた風温と前回計測された風温の差を算出し、時間的変
化量を求める。そして風温の時間的変化量の変数をファ
ジィ推論規則の前件部として、あらかじめ設定されたフ
ァジィ推論を行ない金型温度を推定する。
【0039】本制御ループでは、更に、きめ細かい制御
を行う場合には、上記風温に加えて、今回計測された湿
度と前回計測された湿度の差、今回計測されたセクショ
ン稼働台数と前回計測されたセクション稼働台数の差、
今回計測された元圧と前回計測された元圧の差を算出し
時間的変化量を求める。そして風温と湿度とセクション
稼働台数の時間的変化量の3変数と元圧とセクション稼
働台数の時間的変化量の2変数をファジィ推論規則の前
件部として、あらかじめ設定されたファジィ推論を行な
い金型温度を推定する。
【0040】推定された金型温度(以下『金型推定温
度』という。)は、以後(B)金型の安定制御を示す金
型温度の指標となる。
【0041】(1)入力データとメンバーシップ関数 ファジィ推論のために用いられる入力データとそのメン
バーシップ関数を下記へ示す。
【0042】 a)風温の時間的変化量 (ΔE) (今回計測風温)−(前回計測風温) (図7参照)
【0043】 b)湿度の時間的変化量 (ΔE) (今回計測湿度)−(前回計測湿度) (図8参照)
【0044】 c)元圧の時間的変化量 (ΔE) (今回元圧)−(前回元圧) (図9参照)
【0045】d)セクション稼動台数 (図10参照) 図中のPB,Z,NBはメンバーシップ関数に与えられ
た名称である。 PB:正に大きい Z:不変 NB:負に大きい
【0046】(2) 推論規則(制御ルール) 風温の時間的変化量、温度の時間的変化量及びセクショ
ン稼動台数の3変数と、元圧設定値の時間的変化量及び
セクション稼動台数の2変数より金型推定温度を決定す
るための推論規則を示す。(図11参照)
【0047】 a)セクション稼動台数がPBの時 (表1)
【表1】
【0048】上記表の推論規則中、左上の場合は、セク
ション稼動台数が多く、風温の時間的変化量が負に大き
くかつ湿度の時間的変化量が正に大きいならば金型推定
温度は、正に普通となることを示す。
【0049】 b)セクション稼働台数がNBの時 (表2)
【表2】
【0050】 c)元圧の時間的変化量(ΔE) (表3)
【表3】
【0051】
【表4】
【0052】複数の推論規則により金型推定温度が規定
されている場合は、各メンバーシップの値に応じた加重
平均値でもって金型推定温度の変更量(ΔU)が求めら
れる。求められた金型推定温度の変更量(ΔU)と現在
の金型推定温度が加算され新しい金型推定温度となる。
【0053】(B)金型温度の安定化制御 (A)金型温度の推定の制御で決定した金型推定温度を
その設定温度に安定させるための制御ループである。金
型推定温度の今回値、前回値との差の時間的変化量また
は金型推定温度とその設定温度の偏差量よりファジィ推
論を行ないダンパ開度を決定する。決定されたダンパ開
度は送風機の外気取り込み口のダンパのモータに送られ
る。
【0054】すなわち図12に示されるように、各計測
器からの測定値、元圧設定値等のデータを(A)金型温
度の推定のファジィ推論部への入力データとして、その
ファジィ推論結果を本ファジィ推論部に入力データとし
てファジィ推論結果を送風機の外気取り込み口のダンパ
のモータに送り金型温度冷却風量を制御する。
【0055】(1)入力データとメンバーシップ関数 ファジィ推論のために用いられる入力データとそのメン
バーシップ関数を下記へ示す。
【0056】a)金型推定温度の時間的変化量(ΔE) (図13参照)
【0057】 b)金型推定温度とその設定温度の偏差量(E) (図14参照)
【0058】 (2)推論規則(制御ルール) (表5)(表6) 金型推定温度の時間的変化量または金型推定温度とその
設定値との偏差量よりダンパー開度の変更量(ΔU)を
推論する。
【0059】
【表5】
【0060】
【表6】
【0061】(C)制御目標値の設定変更対応制御 オペレータ等により金型温度の設定値(目標)の変更が
なされた場合、その設定温度の変更量とセクション稼動
台数の2変数により、ファジィ推論を行いダンパ開度の
変更量(ΔU)を決定する。
【0062】(1)入力データとメンバーシップ関数 ファジィ推論のために用いられる入力データとそのメン
バーシップ関数を下記へ示す。
【0063】a)金型温度の設定値の変更量 (変更後の金型温度の設定値)−(変更前の金型温度の
設定値) (図15参照)
【0064】b)セクション稼動台数 セクション稼動台数 (図16参照)
【0065】(2)推論規則(制御ルール)(表7) 金型温度の設定値の変更量とセクション台数の2変数に
より、ファジィ推論を行いダンパ開度の変更量(ΔU)
を決定する。
【0066】
【表7】
【0067】(D)セクション稼動台数の変動対応制御 セクション稼動台数に変動がある場合にセクション稼動
台数の変化量よりファジィ推論を行い、ダンパ開度の変
更量(ΔU)を決定する。 (1)入力データとメンバーシップ関数 ファジィ推論のために用いられる入力データとそのメン
バーシップ関数を下記へ示す。
【0068】(a)セクション稼動台数の変化量 (変動前のセクション稼動台数)−(変動後のセクショ
ン稼動台数) (図15参照)
【0069】(2)推論規則(制御ルール) (表8) セクション稼動台数の変化量によりファジィ推論を行
い、ダンパ開度の変更量(ΔU)を決定する。
【表8】
【0070】本発明に於いては、ガラス溶解炉で溶解さ
れたガラスをフォーハースからフィーダーを経てゴブ形
成部に送給し、ゴブを形成するとともに、これをガラス
成形機の金型に送給するようにし、金型の冷却風量を制
御して、金型温度を制御するようにしたガラス成形機の
金型温度制御方法において、(a)送風ダクトにサクシ
ョンダンパと送風機を設置して、冷却風を供給し、
(b)送風機とガラス成形機間の送風ダクトに温度計を
設置して、温度(以下、『風温』という)を計測し、
(c)上記風温の計測値の今回計測値と前回計測値との
差の時間的変化量をファジィ推論規則の前件部とし、予
め設定されたファジィ集合のメンバーシップ関数と推論
規則に基いて、ファジィ推論を行い、金型温度を推定し
て、金型冷却風量の制御を行う。
【0071】また、上記に加えて、送風機とガラス成形
機間の送風ダクトに圧力計を設置して、圧力(以下、
『元圧』という)を計測するとともに、送風機とガラス
成形機間の送風ダクトに湿度計を設置して、湿度(以
下、『湿度』という)を計測し、上記元圧及び湿度の計
測値の今回計測値と前回計測値との差の時間的変化量を
ファジィ推論規則の前件部とし、予め設定されたファジ
ィ集合のメンバーシップ関数と推論規則に基いて、ファ
ジィ推論を行い、金型温度を推定して、金型冷却風量の
制御を行う。
【0072】また、上記に加えて、ゴブ形成部に温度計
を設置して、金型に供給されるガラス温度(以下、『ゴ
ブ温』という)を計測するとともに、ガラス成形機の近
傍に温度計を設置して,気温(以下、『気温』という)
を計測し、上記ゴブ温及び気温のそれぞれの計測値の今
回計測値と前回計測値との差の時間的変化量をファジィ
推論規則の前件部とし、予め設定されたファジィ集合の
メンバーシップ関数と推論規則に基いて、ファジィ推論
を行い、金型温度を推定して、金型冷却風量の制御を行
う。
【0073】また、上記に加えて、ガラス成形機に供給
される単位時間当たりのガラス流量を検出するととも
に、ガラス成形機にセクション稼働台数検知器を設置し
て、セクション稼働台数を検知し、上記ガラス流量およ
びセクション稼働台数のそれぞれの計測値の今回計測値
と前回計測値との差の時間的変化量をファジィ推論規則
の前件部とし、予め設定されたファジィ集合のメンバー
シップ関数と推論規則に基いて、ファジィ推論を行い、
金型温度を推定して、金型冷却風量の制御を行う。
【0074】また、本発明方法に於いては、ガラス溶解
炉で溶解されたガラスをフォーハースからフィーダーを
経てゴブ形成部に送給し、ゴブを形成するとともに、こ
れをガラス成形機の金型に送給するようにし、金型の冷
却風量を制御して、金型温度を制御するようにしたガラ
ス成形機の金型温度制御方法において、(a)送風ダク
トにサクションダンパと送風機を設置して、冷却風を供
給し、(b)送風機とガラス成形機間の送風ダクトに温
度計を設置して、温度(以下、『風温』という)を計測
し、(c)上記風温の計測値の今回計測値と前回計測値
との差の時間的変化量をファジィ推論規則の前件部と
し、予め設定されたファジィ集合のメンバーシップ関数
と推論規則に基いて、ファジィ推論を行い、金型温度を
推定して、(d)推定された金型温度の今回推定値と前
回推定値との差の時間的変化量をファジィ推論規則の前
件部とし、予め設定されたファジィ集合のメンバーシッ
プ関数と推論規則に基いて、ファジィ推論を行い、
(e)推定された金型温度と設定温度との偏差量を、フ
ァジィ推論規則の前件部とし、予め設定されたファジィ
集合のメンバーシップ関数と推論規則に基いて、ファジ
ィ推論を行い、(f)変更設定温度と設定温度との偏差
値を、ファジィ推論規則の前件部とし、予め設定された
ファジィ集合のメンバーシップ関数と推論規則に基い
て、ファジィ推論を行い、金型冷却風量の制御を行う。
【0075】また、上記に加えて、送風機とガラス成形
機間の送風ダクトに圧力計を設置して、圧力(以下、
『元圧』という)を計測するとともに、送風機とガラス
成形機間の送風ダクトに湿度計を設置して、湿度(以
下、『湿度』という)を計測し、上記元圧及び湿度の計
測値の今回計測値と前回計測値との差の時間的変化量を
ファジィ推論規則の前件部とし、予め設定されたファジ
ィ集合のメンバーシップ関数と推論規則に基いて、ファ
ジィ推論を行い、金型温度を推定して、金型冷却風量の
制御を行う。
【0076】また、上記に加えて、ゴブ形成部に温度計
を設置して、金型に供給されるガラス温度(以下、『ゴ
ブ温』という)を計測するとともに、ガラス成形機の近
傍に温度計を設置して、気温(以下、『気温』という)
を計測し、上記ゴブ温及び気温のそれぞれの計測値の今
回計測値と前回計測値との差の時間的変化量をファジィ
推論規則の前件部とし、予め設定されたファジィ集合の
メンバーシップ関数と推論規則に基いて、ファジィ推論
を行い、金型温度を推定して、金型冷却風量の制御を行
うことを特徴とする。
【0077】また、上記に加えて、ガラス成形機に供給
される単位時間当たりのガラス流量を検出するととも
に、ガラス成形機にセクション稼働台数検知器を設置し
て、セクション稼働台数を検知し、上記ガラス流量、セ
クション稼働台数のそれぞれの計測値の今回計測値と前
回計測値との差の時間的変化量を、ファジィ推論規則の
前件部とし、予め設定されたファジィ集合のメンバーシ
ップ関数と推論規則に基いて、ファジィ推論を行い、金
型温度を推定して、金型冷却風量の制御を行う。
【0078】(2)型替えにおける立ち上げ整定制御 型替えにおける立ち上げ整定制御は、次の制御ループに
より構成される。 (A)型替えに伴なう金型温度の推定 (B)型替えに伴なう最適金型温度調節風の量の設定
【0079】(A)型替えに伴う金型温度の推定 型替え時に、型替え後の生産品種の生産品種データのゴ
ブ温度、ガラス流量、セクション稼動台数、気温、湿度
と型替え時のゴブ温度、ガラス流量、セクション稼動台
数、気温、湿度の計測データからファジィ推論を行い生
産品種データのダンパー開度で型替え後の生産品種の生
産を行った場合に生産品種データとの生産環境の違いか
ら金型温度の変化量を推定する。
【0080】(1)入力データとメンバーシップ ファジィ推論のために用いられる入力データとそのメン
バーシップ関数を下記へ示す。
【0081】a)生産品種データの気温と型替え時の気
温の差 (型替え時の気温)−(生産品種データの気温) (図18参照)
【0082】b)生産品種データの湿度と型替え時の湿
度の差 (型替え時の湿度)−(生産品種データの湿度) (図19参照)
【0083】c)生産品種データのゴブ温度と型替え時
のゴブ温度の差 (型替え時のゴブ温度)−(生産品種データのゴブ温
度) (図20参照) d)生産品種データのガラス流量と型替え時のガラス流
量との差 (型替え時のガラス流量)−(生産品種データのガラス
流量) (図21参照)
【0084】e)生産品種データのセクション稼動台数
と型替え時のセクション稼動台数との差 (型替え時のセクション稼動台数)−(生産品種データ
のセクション稼台数) (図22参照)
【0085】(2)推論規則(制御ルール)(表9)
(表10)(表11)(表12) 型替え時に型替え後の生産品種の生産品種データの気
温、湿度、ゴブ温度、ガラス流量、セクション稼動台数
と型替え時の気温、湿度、ゴブ温度、セクション稼動台
数との差からファジィ推論を行い、生産品種データのダ
ンパ開度で型替え後の生産品種の生産を行った場合に生
産環境の違いから金型温度の変化を推定する。
【0086】
【表9】
【0087】
【表10】
【0088】
【表11】
【0089】
【表12】
【0090】(B)型替えに伴う最適な金型温度調節風
の量の設定 (A)型替えに伴う金型温度の推定により求められた金
型推定温度とその設定温度との偏差量からファジィ推論
を行い型替え時に金型温度がその設定温度に早期安定す
るように最適な金型温度調節風の量にするためのダンパ
開度を決定する。
【0091】(1)入力データとメンバーシップ関数 ファジィ推論のために用いられる入力データとそのメン
バーシップ関数を下記へ示す。
【0092】a)金型温度の偏差量(E) (金型推定温度)−(金型温度の設定温度) (図23参照)
【0093】(2)推論規則(制御ルール)(表13) (A)型替えに伴う金型温度の推定により求められた金
型推定温度とその設定温度の偏差量からファジィ推論を
行いダンパ開度の変更量(ΔU)を決定する。
【0094】
【表13】
【0095】本発明方法に於いては、ガラス溶解炉で溶
解されたガラスをフォーハースからフィーダーを経てゴ
ブ形成部に送給し、ゴブを形成するとともに、これをガ
ラス成形機の金型に送給するようにし、金型の冷却風量
を制御して、金型温度を制御するようにしたガラス成形
機の金型温度制御方法において、(a)送風ダクトにサ
クションダンパと送風機を設置して、冷却風を供給し、
(b)送風機とガラス成形機間のダクトに圧力計を設置
して、圧力(以下、『元圧』という)を計測し、(c)
送風機とガラス成形機間のダクトに湿度計を設置して、
湿度(以下、『湿度』という)を計測し、(d)ガラス
成形機の近傍に温度計を設置して、気温(以下、『気
温』という)を計測し、(e)同一製品の前回生産時の
上記元圧、湿度、気温と現在の元圧、湿度、気温との偏
差量を、ファジィ推論規則の前件部とし、予め設定され
たファジィ集合のメンバーシップ関数と推論規則に基い
て、ファジィ推論を行い、金型温度を推定して、推定さ
れた金型温度の今回推定値と前回推定値との差の時間的
変化量をファジィ推論規則の前件部とし、予め設定され
たファジィ集合のメンバーシップ関数と推論規則に基い
て、ファジィ推論を行い、金型冷却風量の制御を行う。
【0096】また、上記に加えて、送風機とガラス成形
機間のダクトに温度計を設置して、温度(以下、『風
温』という)を計測し、同一製品の前回生産時の上記風
温と現在の風温との偏差量を、ファジィ推論規則の前件
部とし、予め設定されたファジィ集合のメンバーシップ
関数と推論規則に基いて、ファジィ推論を行い、金型温
度を推定して、推定された金型温度の今回推定値と前回
推定値との差の時間的変化量をファジィ推論規則の前件
部とし、予め設定されたファジィ集合のメンバーシップ
関数と推論規則に基いて、ファジィ推論を行い、金型冷
却風量の制御を行う。
【0097】また、上記に加えて、ゴブ形成部に温度計
を設置して、金型に供給されるガラス温度(以下、『ゴ
ブ温』という)を計測し,同一製品の前回生産時の上記
ゴブ温と現在のゴブ温との偏差量を、ファジィ推論規則
の前件部とし、予め設定されたファジィ集合のメンバー
シップ関数と推論規則に基いて、ファジィ推論を行い、
金型温度を推定して、推定された金型温度の今回推定値
と前回推定値との差の時間的変化量をファジィ推論規則
の前件部とし、予め設定されたファジィ集合のメンバー
シップ関数と推論規則に基いて、ファジィ推論を行い、
金型冷却風量の制御を行う。
【0098】また、上記に加えて、ガラス成形機に供給
される単位時間当たりのガラス流量を検出するととも
に、ガラス成形機にセクション稼働台数検知器を設置し
て、セクション稼働台数を検知し、上記ガラス流量、セ
クション稼働台数のそれぞれの計測値の今回計測値と前
回計測値との差の時間的変化量を、ファジィ推論規則の
前件部とし、予め設定されたファジィ集合のメンバーシ
ップ関数と推論規則に基いて、ファジィ推論を行い、同
一製品の前回生産時の上記ガラス流量およびセクション
稼働台数と現在のガラス流量および、セクション稼働台
との偏差量を、ファジィ推論規則の前件部とし、予め設
定されたファジィ集合のメンバーシップ関数と推論規則
に基いて、ファジィ推論を行い、金型温度を推定して、
推定された金型温度の今回推定値と前回推定値との差の
時間的変化量をファジィ推論規則の前件部とし、予め設
定されたファジィ集合のメンバーシップ関数と推論規則
に基いて、ファジィ推論を行い、金型冷却風量の制御を
行う。
【0099】上記説明では、金型温度調節風の量の制御
をダンパ開度によって行う方法について説明したが、こ
れに代えて、送風機のモータの回転数を変えたり、或い
は成形機タイミング装置の調節によっても行うことがで
きる。
【0100】
【発明の効果】図24に製品A(900ml,清酒び
ん:390g)を生産中における従来制御時に本発明の
金型温度推論のみを使用した場合の金型温度、金型温度
推定結果を示す。測定結果を見れば、金型温度、金型推
定値の挙動が同じであることが解る。
【0101】図25は、システム制御データのうち、圧
力と金型温度の関係を示している。
【0102】図26に製品A(900ml清酒びん:3
90g)を生産中における従来制御により、金型冷却風
量一定(圧力値)の制御をした場合の風温、圧力、絶対
湿度、金型温度を示す。
【0103】図27に同一製品を生産中に於ける本発明
方法(風温の時間的変化量を変数とする制御)を採用し
た場合の風温、圧力、金型温度の測定結果を示す。本発
明制御方法では、同様の外乱要因を受けても金型安定化
制御により金型温度の変動を±4.8C°制御してい
る。このように、本発明のファジィ制御による通常の生
産中における定常制御の制御性が優れていることが解
る。
【0104】図28に同一製品を生産中に於ける本発明
方法(きめ細かい制御の為、風温とともに他の要因を変
数とする制御)を採用した場合(金型温度安定化制御)
の同じ測定箇所の測定結果を示す。測定結果を見れば、
従来制御では外乱要因(風温や絶対湿度の外乱の変化)
を受け金型温度が±9℃もの変動が生じているが、本発
明制御方法では、同様の外乱要因を受けても金型温度安
定化制御により金型温度の変動を±2.5℃制御してい
る。
【0105】図29に製品B(一升瓶:950g)から
製品A(900ml清酒びん:390g)への型替えを
実施した際の、従来制御の金型温度、圧力の測定結果を
示す。
【0106】図30には、同様の型替えを実施した際の
本発明方法を採用した場合の金型温度、圧力の測定結果
を示す。測定結果を見ると従来制御では、金型温度が安
定するまでに55分を要しているが本発明方法を採用し
た場合、金型温度が安定までに30分を実現している。
このように、本発明のファジィ制御による型替えにおけ
る立ち上げ整定制御の制御性が優れていることが解る。
【0107】図31に製品A(900ml清酒びん:3
90g)を生産中に、本発明方法を採用した場合のセク
ションの稼動台数を検出した結果(図31下)とセクシ
ョンの稼動台数を検出しない制御結果(図31上)を示
す。測定結果を見るとセクションの稼動台数を検出しな
い制御では、セクション停止により金型温度が2.5℃
不安定になり安定するまでに10分を要しているが、セ
クションの稼動台数を検出する制御方法を採用した場
合、金型温度が安定したままである。このように、セク
ションの稼動台数を検出し制御することは制御上きわめ
て顕著な効果があることが解る。
【0108】図32に製品A(900ml清酒びん:3
90g)において従来制御と本発明による制御性の違い
により、生産性の向上がどれだれけ生じたかを示したグ
ラフを示す。従来、金型温度の不安定に起因して生産効
率が悪い状態であったが、本発明により金型温度の安定
化が図られ生産効率が4%向上している。また金型温度
が変化し発生した不良(冷ビリ)の防止のため金型冷却
調整作業(各セクションの冷却時間変更、各セクション
の冷却風量の調整作業)についても本発明の制御により
従来に比べ0.26(回/日)減少した。
【0109】図33に示すように、期間比較について、
3ケ月に亘り従来制御と本発明による制御との制御結果
及び生産性についての調査結果も、良好な結果を得
た。。ガラス製品に対するニーズが軽量化、高品質化、
多様化する中でガラス製品生算は多品種少生産(型替回
数の増加)傾向が強くなり、コストアップ要因が多くな
っている。
【0110】上記したように本発明によれば、型替時間
は、短くなり、金型温度変動値は、減少するため生産品
種切替後に良品ロットが採取されるまでの時間を大幅に
短縮することができ、金型温度が安定化することによっ
て金型温度冷却調整作業が減少でき、更に金型温度安定
により不良品の発生が減少する等、生産工程の安定化、
歩留りの向上に寄与するところが著しく大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法を実施する金型冷却装置の概略構成
説明図である。
【図2】本発明方法を実施する他の金型冷却装置の概略
構成説明図である。
【図3】本発明方法を実施する金型冷却装置の金型斜視
図である。
【図4】本発明方法を実施するファジィ制御の制御ブロ
ック説明図である。
【図5】制御機器構成説明図である。
【図6】制御モード切替え方式の説明図である。
【図7】メンバーシップ関数である。
【図8】メンバーシップ関数である。
【図9】メンバーシップ関数である。
【図10】メンバーシップ関数である。
【図11】推論規制(制御ルール)の説明図である。
【図12】金型温度の安定化制御説明図である。
【図13】メンバーシップ関数である。
【図14】メンバーシップ関数である。
【図15】メンバーシップ関数である。
【図16】メンバーシップ関数である。
【図17】メンバーシップ関数である。
【図18】メンバーシップ関数である。
【図19】メンバーシップ関数である。
【図20】メンバーシップ関数である。
【図21】メンバーシップ関数である。
【図22】メンバーシップ関数である。
【図23】メンバーシップ関数である。
【図24】金型温度推定データの説明図である。
【図25】システム制御データ(金型温度)の説明図で
ある。
【図26】通常の生産中における定常制御データ(従来
制御)の説明図である
【図27】通常の生産中における定常制御データ(シス
テム制御)(風温)の説明図である。
【図28】通常の生産中における定常制御データ(シス
テム制御)の説明図である。
【図29】型替における立ち上げ整定制御データ(従来
制御)の説明図である。
【図30】型替における立ち上げ整定制御データ(シス
テム制御)の説明図である。
【図31】セクションの稼動台数を検出した/しない制
御データ説明図である。
【図32】システム稼動前/後比較制御結果(製品A)
である。
【図33】システム稼動前/後比較制御結果(期間比
較)である。
【符号の説明】
1 フォーハース 2 フィーダー 3 ゴブ 4 成形機 5 セクション 8 ダクト 9 ダンパ 10 圧力計 11 風温計 12 湿度計 13 フィーダー部温度計 14 気温計 15 成形機タイミング装置
フロントページの続き (72)発明者 杉本 雄一郎 愛知県江南市木賀本郷町緑85番地 (72)発明者 小西 正浩 愛知県一宮市大赤見若年685番の1

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガラス溶解炉で溶解されたガラスをフォ
    ーハースからフィーダーを経てゴブ形成部に送給し、ゴ
    ブを形成するとともに、これをガラス成形機の金型に送
    給するようにし、金型の冷却風量を制御して、金型温度
    を制御するようにしたガラス成形機の金型温度制御方法
    において、(a)送風ダクトにサクションダンパと送風
    機を設置して、冷却風を供給し、(b)送風機とガラス
    成形機間の送風ダクトに温度計を設置して、温度(以
    下、『風温』という)を計測し、(c)上記風温の計測
    値の今回計測値と前回計測値との差の時間的変化量をフ
    ァジィ推論規則の前件部とし、予め設定されたファジィ
    集合のメンバーシップ関数と推論規則に基いて、ファジ
    ィ推論を行い、金型温度を推定して、金型冷却風量の制
    御を行うことを特徴とするガラス成形機の金型温度制御
    方法。
  2. 【請求項2】 送風機とガラス成形機間の送風ダクトに
    圧力計を設置して、圧力(以下、『元圧』という)を計
    測するとともに、送風機とガラス成形機間の送風ダクト
    に湿度計を設置して、湿度(以下、『湿度』という)を
    計測し、上記元圧及び湿度の計測値の今回計測値と前回
    計測値との差の時間的変化量をファジィ推論規則の前件
    部とし、予め設定されたファジィ集合のメンバーシップ
    関数と推論規則に基いて、ファジィ推論を行い、金型温
    度を推定して、金型冷却風量の制御を行うことを特徴と
    する前記請求項1記載のガラス成形機の金型温度制御方
    法。
  3. 【請求項3】 ゴブ形成部に温度計を設置して、金型に
    供給されるガラス温度(以下、『ゴブ温』という)を計
    測するとともに、ガラス成形機の近傍に温度計を設置し
    て、気温(以下、『気温』という)を計測し、上記ゴブ
    温及び気温のそれぞれの計測値の今回計測値と前回計測
    値との差の時間的変化量をファジィ推論規則の前件部と
    し、予め設定されたファジィ集合のメンバーシップ関数
    と推論規則に基いて、ファジィ推論を行い、金型温度を
    推定して、金型冷却風量の制御を行うことを特徴とする
    前記請求項2記載のガラス成形機の金型温度制御方法。
  4. 【請求項4】 ガラス成形機に供給される単位時間当た
    りのガラス流量を検出するとともに、ガラス成形機にセ
    クション稼働台数検知器を設置して、セクション稼働台
    数を検知し、上記ガラス流量およびセクション稼働台数
    のそれぞれの計測値の今回計測値と前回計測値との差の
    時間的変化量をファジィ推論規則の前件部とし、予め設
    定されたファジィ集合のメンバーシップ関数と推論規則
    に基いて、ファジィ推論を行い、金型温度を推定して、
    金型冷却風量の制御を行うことを特徴とする前記請求項
    2または3記載のガラス成形機の金型温度制御方法。
  5. 【請求項5】 ガラス溶解炉で溶解されたガラスをフォ
    ーハースからフィーダーを経てゴブ形成部に送給し、ゴ
    ブを形成するとともに、これをガラス成形機の金型に送
    給するようにし、金型の冷却風量を制御して、金型温度
    を制御するようにしたガラス成形機の金型温度制御方法
    において、 (a)送風ダクトにサクションダンパと送風機を設置し
    て、冷却風を供給し、 (b)送風機とガラス成形機間の送風ダクトに温度計を
    設置して、温度(以下、『風温』という)を計測し、 (c)上記風温の計測値の今回計測値と前回計測値との
    差の時間的変化量を、ファジィ推論規則の前件部とし、
    予め設定されたファジィ集合のメンバーシップ関数と推
    論規則に基いて、ファジィ推論を行い、金型温度を推定
    して、 (d)推定された金型温度の今回推定値と前回推定値と
    の差の時間的変化量を、ファジィ推論規則の前件部と
    し、予め設定されたファジィ集合のメンバーシップ関数
    と推論規則に基いて、ファジィ推論を行い、 (e)推定された金型温度と設定温度との偏差量を、フ
    ァジィ推論規則の前件部とし、予め設定されたファジィ
    集合のメンバーシップ関数と推論規則に基いて、ファジ
    ィ推論を行い、 (f)変更設定温度と設定温度との偏差値を、ファジィ
    推論規則の前件部とし、予め設定されたファジィ集合の
    メンバーシップ関数と推論規則に基いて、ファジィ推論
    を行い、金型温度を推定して、金型冷却風量の制御を行
    うことを特徴とするガラス成形機の金型温度制御方法。
  6. 【請求項6】 送風機とガラス成形機間の送風ダクトに
    圧力計を設置して、圧力(以下、『元圧』という)を計
    測するとともに、送風機とガラス成形機間の送風ダクト
    に湿度計を設置して、湿度(以下、『湿度』という)を
    計測し、上記元圧及び湿度の計測値の今回計測値と前回
    計測値との差の時間的変化量をファジィ推論規則の前件
    部とし、予め設定されたファジィ集合のメンバーシップ
    関数と推論規則に基いて、ファジィ推論を行い、金型温
    度を推定して、金型冷却風量の制御を行うことを特徴と
    する前記請求項5記載のガラス成形機の金型温度制御方
    法。
  7. 【請求項7】 ゴブ形成部に温度計を設置して、金型に
    供給されるガラス温度(以下、『ゴブ温』という)を計
    測するとともに、ガラス成形機の近傍に温度計を設置し
    て、気温(以下、『気温』という)を計測し、上記ゴブ
    温及び気温のそれぞれの計測値の今回計測値と前回計測
    値との差の時間的変化量をファジィ推論規則の前件部と
    し、予め設定されたファジィ集合のメンバーシップ関数
    と推論規則に基いて、ファジィ推論を行い、金型温度を
    推定して、金型冷却風量の制御を行うことを特徴とする
    前記請求項6記載のガラス成形機の金型温度制御方法。
  8. 【請求項8】 ガラス成形機に供給される単位時間当た
    りのガラス流量を検出するとともに、ガラス成形機にセ
    クション稼働台数検知器を設置して、セクション稼働台
    数を検知し、上記ガラス流量、セクション稼働台数のそ
    れぞれの計測値の今回計測値と前回計測値との差の時間
    的変化量を、ファジィ推論規則の前件部とし、予め設定
    されたファジィ集合のメンバーシップ関数と推論規則に
    基いて、ファジィ推論を行い、金型温度を推定して、金
    型冷却風量の制御を行うことを特徴とする前記請求項6
    または7記載のガラス成形機の金型温度制御方法。
  9. 【請求項9】 ガラス溶解炉で溶解されたガラスをフォ
    ーハースからフィーダーを経てゴブ形成部に送給し、ゴ
    ブを形成するとともに、これをガラス成形機の金型に送
    給するようにし、金型の冷却風量を制御して、金型温度
    を制御するようにしたガラス成形機の金型温度制御方法
    において、 (a)送風ダクトにサクションダンパと送風機を設置し
    て、冷却風を供給し、 (b)送風機とガラス成形機間のダクトに圧力計を設置
    して、圧力(以下、『元圧』という)を計測し、 (c)送風機とガラス成形機間のダクトに湿度計を設置
    して、湿度(以下、『湿度』という)を計測し、 (d)ガラス成形機の近傍に温度計を設置して、気温
    (以下、『気温』という)を計測し、 (e)同一製品の前回生産時の上記元圧、湿度、気温と
    現在の元圧、湿度、気温との偏差量を、ファジィ推論規
    則の前件部とし、予め設定されたファジィ集合のメンバ
    ーシップ関数と推論規則に基いて、ファジィ推論を行
    い、金型温度を推定して、推定された金型温度の今回推
    定値と前回推定値との差の時間的変化量をファジィ推論
    規則の前件部とし、予め設定されたファジィ集合のメン
    バーシップ関数と推論規則に基いて、ファジィ推論を行
    い、金型冷却風量の制御を行うことを特徴とするガラス
    成形機の金型温度制御方法。
  10. 【請求項10】 送風機とガラス成形機間のダクトに温
    度計を設置して、温度(以下、『風温』という)を計測
    し、同一製品の前回生産時の上記風温と現在の風温との
    偏差量を、ファジィ推論規則の前件部とし、予め設定さ
    れたファジィ集合のメンバーシップ関数と推論規則に基
    いて、ファジィ推論を行い、金型温度を推定して、推定
    された金型温度の今回推定値と前回推定値との差の時間
    的変化量をファジィ推論規則の前件部とし、予め設定さ
    れたファジィ集合のメンバーシップ関数と推論規則に基
    いて、ファジィ推論を行い、金型冷却風量の制御を行う
    ことを特徴とする前記請求項9記載ガラス成形機の金型
    温度制御方法。
  11. 【請求項11】 ゴブ形成部に温度計を設置して、金型
    に供給されるガラス温度(以下、『ゴブ温』という)を
    計測し、同一製品の前回生産時の上記ゴブ温と現在のゴ
    ブ温との偏差量を、ファジィ推論規則の前件部とし、予
    め設定されたファジィ集合のメンバーシップ関数と推論
    規則に基いて、ファジィ推論を行い、金型温度を推定し
    て、推定された金型温度の今回推定値と前回推定値との
    差の時間的変化量をファジィ推論規則の前件部とし、予
    め設定されたファジィ集合のメンバーシップ関数と推論
    規則に基いて、ファジィ推論を行い、金型冷却風量の制
    御を行うことを特徴とする前記請求項9または10記載
    のガラス成形機の金型温度制御方法。
  12. 【請求項12】 ガラス成形機に供給される単位時間当
    たりのガラス流量を検出するとともに、ガラス成形機に
    セクション稼働台数検知器を設置して、セクション稼働
    台数を検知し、上記ガラス流量、セクション稼働台数の
    それぞれの計測値の今回計測値と前回計測値との差の時
    間的変化量を、ファジィ推論規則の前件部とし、予め設
    定されたファジィ集合のメンバーシップ関数と推論規則
    に基いて、ファジィ推論を行い、同一製品の前回生産時
    の上記ガラス流量およびセクション稼働台数と現在のガ
    ラス流量および、セクション稼働台数との偏差量を、フ
    ァジィ推論規則の前件部とし、予め設定されたファジィ
    集合のメンバーシップ関数と推論規則に基いて、ファジ
    ィ推論を行い、金型温度を推定して、推定された金型温
    度の今回推定値と前回推定値との差の時間的変化量をフ
    ァジィ推論規則の前件部とし、予め設定されたファジィ
    集合のメンバーシップ関数と推論規則に基いて、ファジ
    ィ推論を行い、金型冷却風量の制御を行うことを特徴と
    する前記請求項9,10または11記載のガラス成形機
    の金型温度制御方法。
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