JPH08122641A - 一体型反射光学系 - Google Patents

一体型反射光学系

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JPH08122641A
JPH08122641A JP28446194A JP28446194A JPH08122641A JP H08122641 A JPH08122641 A JP H08122641A JP 28446194 A JP28446194 A JP 28446194A JP 28446194 A JP28446194 A JP 28446194A JP H08122641 A JPH08122641 A JP H08122641A
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JP
Japan
Prior art keywords
substrate
reflecting
integrated
optical system
catoptric
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Pending
Application number
JP28446194A
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English (en)
Inventor
Toru Matsuda
融 松田
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 基板の両端面に設けた反射面の面間隔を高精
度に調整した一体型反射光学系を得ること。 【構成】 同一の基板の端面に裏面反射を行う複数の反
射面を設け、該複数の反射面を介した光束を利用する一
体型反射光学系において該複数の反射面のうち少なくと
も1つの反射面は該基板の端面に所定の厚さの透過膜を
介して反射膜が形成されていること。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は一体型反射光学系に関
し、特に同一の基板の対向する端面に複数の反射面を設
け、該基板内において該複数の反射面で裏面反射を行っ
た光束を利用するようにした、例えば望遠鏡、集光器、
コリメーター、撮像装置等に用いられるものである。
【0002】
【従来の技術】従来より同一のガラス基板の両端面に所
定の曲率を有した複数の反射面を形成し、該複数の反射
面で裏面反射させた光束を利用した一体型反射光学系が
種々と提案されている。
【0003】図3は従来のカセグレイン式の一体型反射
光学系の要部概略図である。同図において1はガラス材
より成る基板である。基板1の入射面1aから入射した
光束5は基板1内を通過し、基板1の他端に設けた第1
反射面2で反射して戻り、入射面1aの一部に設けた第
2反射面3で反射した後に第1反射面2の一部に設けた
光出射面2aより出射して結像面4に集光している。
【0004】一般に図3に示すような一体型反射光学系
は構成が単純で組立調整が容易である等の利点がある
為、望遠鏡、双眼鏡等の各種の光学系に用いられてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】一体型反射光学系は構
成が単純で組立調整が容易である等の長所がある一方、
製作後の調整の自由度が少なく、又光学系が大型化して
くると重量が極端に増加してくるという問題点がある。
【0006】特に基板の両端面の2つの反射面の面間隔
誤差は光学性能に大きく影響する。しかしながら一度基
板を加工してしまった後は、この面間隔の調整はできな
い。この為、基板の両端面の反射面の加工においては高
精度の加工及び研磨技術を要する。
【0007】特に高精度の面間隔及び反射面形状が要求
される明るい(Fナンバーの小さい)反射光学系では製
作が大変困難で、例えば加工後の面間隔が設計値より短
くなっていた場合には、修正加工ができず、再度始めか
ら製作しなければならないという問題点があった。
【0008】本発明は、基板の両端面に所定の曲率を有
した2つの反射面を設け、該2つの反射面で裏面反射さ
せた光束を利用する際、少なくとも一方の反射面の構成
を適切に設定することにより2つの反射面の面間隔を高
精度に調整することができ、高精度の光学性能が容易に
得られる一体型反射光学系の提供を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の一体型反射光学
系は、 (1−1)同一の基板の端面に裏面反射を行う複数の反
射面を設け、該複数の反射面を介した光束を利用する一
体型反射光学系において該複数の反射面のうち少なくと
も1つの反射面は該基板の端面に所定の厚さの透過膜を
介して反射膜が形成されていることを特徴としている。
【0010】特に、前記複数の反射面のうち少なくとも
1つは所定の曲率を有した曲面より成っていることや、
前記透過膜の屈折率は前記基板の屈折率と略同等である
ことを特徴としている。
【0011】(1−2)基板の一方の端面に光入射面、
該基板の他方の端面に該光入射面からの光を反射させる
第1反射面、該光入射面の一部に該第1反射面からの光
を反射させる第2反射面、そして該他方の端面の一部に
光出射面を設けた一体型反射光学系において、該第1反
射面又は第2反射面のうち少なくとも一方は該基板の端
面に所定の厚さの透過膜を介して反射膜が形成されてい
ることを特徴としている。
【0012】特に、前記第1反射面と第2反射面の少な
くとも一方は所定の曲率を有した曲面より成っているこ
とや、前記透過膜の屈折率は前記基板の屈折率と略同等
であることを特徴としている。
【0013】
【実施例】図1は本発明をカセグレイン式の反射光学系
に適用したときの実施例1の光学系の要部断面図、図2
は図1の領域Aの拡大説明図である。
【0014】図中1は基板であり、合成石英より成って
いる。1aは基板1の光入射面であり、平面又は所定の
曲率を有した曲面より成っている。2は基板1の一方の
端面の曲面1bでの裏面反射を利用した所定の曲率の、
例えば放物凹面等の第1反射面である。2aは第2反射
面2の一部に設けた光出射面である。3は基板1の他方
の端面の入射面1aの一部に設けた裏面反射を利用した
所定の曲率を有した双曲凸面等の第2反射面である。4
は結像面である。
【0015】図1では光入射面1aから入射した光束が
第1反射面2で反射集光して戻り、第2反射面3で反射
した後に光出射面2aより出射して結像面4に集光して
いる場合を示している。反射光学系全体の焦点距離は1
20mm、第1反射面の口径は100mm程度となって
いる。反射光学系では一般にF値が小さい。この為第1
反射面2と第2反射面3との面間隔は光学性能に大きく
影響する。
【0016】図2は本実施例において第1反射面2と第
2反射面3との面間隔の調整を行った場合の説明図であ
る。同図では第1反射面2と第2反射面3との面間隔が
設計値より短い場合に、基板1の材質(屈折率やアッベ
数)と光学的に略同様の光学性質を有する透明膜(例え
ば二酸化珪素SiO2 )6を基板1の曲面1b側に所定
の厚さ(設計値との差分に相当する厚さ)となるように
形成している。そして透明膜6に銀の反射膜7を蒸着し
た後に銅のオーバーコート8を形成し、これにより裏面
反射鏡を構成している。
【0017】本実施例では基板1の非球面加工後に第1
反射面2と第2反射面3の中心軸上の面間隔を測定す
る。そして測定値と設計値との差に相当する厚さの透明
膜6を基板1の曲面1bに形成することにより面間隔を
調整している。透明膜6による厚さの調整量は1μm〜
20μm程度である。
【0018】本実施例において基板1の材料として、例
えば商品面SK15(ショット社製)を用いたときには
透明膜として可視域での屈折率が略等しい酸化アルミニ
ウム(Al23 )等が使用可能である。
【0019】本実施例において透明膜の材質は基板と光
学的に同じ材質(例えば屈折率差で10%以内、アッベ
数差で20%以内)が好ましいが、双方の屈折率が異な
っている場合でも透過膜の膜厚を屈折率差に応じて補正
すれば適用可能である。
【0020】
【発明の効果】本発明によれば以上のように、基板の両
端面に所定の曲率を有した2つの反射面を設け、該2つ
の反射面で裏面反射させた光束を利用する際、少なくと
も一方の反射面の構成を適切に設定することにより2つ
の反射面の面間隔を高精度に調整することができ、高精
度の光学性能が容易に得られる一体型反射光学系を達成
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1の要部断面図
【図2】図1の領域Aの拡大説明図
【図3】従来の一体型反射光学系の概略図
【符号の説明】
1 基板 1a 入射面 1b 曲面 2 第1反射面 2a 光出射面 3 第2反射面 4 結像面 5 光束 6 透過膜 7 銀コート 8 銅コート

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 同一の基板の端面に裏面反射を行う複数
    の反射面を設け、該複数の反射面を介した光束を利用す
    る一体型反射光学系において該複数の反射面のうち少な
    くとも1つの反射面は該基板の端面に所定の厚さの透過
    膜を介して反射膜が形成されていることを特徴とする一
    体型反射光学系。
  2. 【請求項2】 前記複数の反射面のうち少なくとも1つ
    は所定の曲率を有した曲面より成っていることを特徴と
    する請求項1の一体型反射光学系。
  3. 【請求項3】 前記透過膜の屈折率は前記基板の屈折率
    と略同等であることを特徴とする請求項1の一体型反射
    光学系。
  4. 【請求項4】 基板の一方の端面に光入射面、該基板の
    他方の端面に該光入射面からの光を反射させる第1反射
    面、該光入射面の一部に該第1反射面からの光を反射さ
    せる第2反射面、そして該他方の端面の一部に光出射面
    を設けた一体型反射光学系において、該第1反射面又は
    第2反射面のうち少なくとも一方は該基板の端面に所定
    の厚さの透過膜を介して反射膜が形成されていることを
    特徴とする一体型反射光学系。
  5. 【請求項5】 前記第1反射面と第2反射面の少なくと
    も一方は所定の曲率を有した曲面より成っていることを
    特徴とする請求項4の一体型反射光学系。
  6. 【請求項6】 前記透過膜の屈折率は前記基板の屈折率
    と略同等であることを特徴とする請求項4の一体型反射
    光学系。
JP28446194A 1994-10-24 1994-10-24 一体型反射光学系 Pending JPH08122641A (ja)

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JP28446194A JPH08122641A (ja) 1994-10-24 1994-10-24 一体型反射光学系

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JP28446194A JPH08122641A (ja) 1994-10-24 1994-10-24 一体型反射光学系

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JP28446194A Pending JPH08122641A (ja) 1994-10-24 1994-10-24 一体型反射光学系

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100404084B1 (ko) * 2001-08-28 2003-11-03 엘지전자 주식회사 광 기록 및 재생 시스템용 광학렌즈
JP2022505377A (ja) * 2018-10-18 2022-01-14 南方科技大学 反射式メタサーフェス主鏡、補助鏡および望遠鏡システム

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