JPH08122131A - 車両積載重量測定装置 - Google Patents

車両積載重量測定装置

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JPH08122131A
JPH08122131A JP28456994A JP28456994A JPH08122131A JP H08122131 A JPH08122131 A JP H08122131A JP 28456994 A JP28456994 A JP 28456994A JP 28456994 A JP28456994 A JP 28456994A JP H08122131 A JPH08122131 A JP H08122131A
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JP
Japan
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vehicle
indicator
weight
strain
identification number
Prior art date
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Application number
JP28456994A
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English (en)
Inventor
Masaru Okajima
勝 岡嶋
Shinkichi Uchiyama
伸吉 内山
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Kyowa Electronic Instruments Co Ltd
Trantechs Ltd
Original Assignee
Kyowa Electronic Instruments Co Ltd
Hino Auto Body Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 各車両用の指示器を共通化することにより装
置の低コスト化、省スペース化を図るとともに、各車両
の積載重量の簡単且つ正確な測定と運行管理を実現化す
る。 【構成】 車両1の重量を検出するひずみ検出器21,
22を各車両の車軸4,6に設けてある。一方、荷積み
場所には、各車両共通の積載重量測定用の指示器20を
設けてある。この指示器20と各車両1に設けたひずみ
検出器21,22の接続箱8間をケーブル9により分離
可能なワンタッチコネクタ10,31を介して接続し、
メモリーカード28を指示器20のカード挿入口29に
差し込むことにより指示器20を動作させて、ひずみ検
出器21、22で検出したひずみ量測定値と校正係数及
び空荷時または既積荷時に設定される基準値を基に車両
1の実積載重量を算出し、この算出値を表示部23に表
示する。また、積み込み終了時に算出した積載重量をメ
モリーカード28に記録する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両積載重量測定装置
に関し、より詳細には、トラック等の各車両毎に設けた
重量検出用のひずみ検出器の検出信号を荷積み場所に設
置した共通の指示器に取り込み、各車両の積載重量を共
通の指示器により測定できるようにした車両の積載重量
測定装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】トラック等の大型車両においては、過積
載になるとその車両自体の運転操作性に支障をきたし、
交通事故の要因となるばかりでなく、車両及び路面の傷
みの一因ともなる。そこで、警察や道路管理者において
は、車両重量測定装置を用いて法定の積載重量以下の積
載状態であるか否かをチェックしている。
【0003】従来、この種の車両の積載重量測定装置
は、特公平 3-15967号公報に開示されているように、車
両の車軸又は車軸ハウジングの表面にひずみ検出器を取
付け、このひずみ検出器により車軸又は車軸ハウジング
の表面ひずみを検出し、この検出値を電気信号に変換し
て車両の運転席等に設けた演算部付きの指示計に取り込
み、この指示計で積載重量を車両毎に算出して、その算
出結果を表示する構成になっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ような従来の積載重量測定装置では、ひずみ検出器に加
えて指示計を車両毎に設ける必要があるため、積載重量
測定装置がコスト高になり、車両へのコスト的負担が増
大するほか、指示計は車両の運転席等に設置され、かつ
積載重量を演算表示するだけであるため、車両毎の積載
重量を知ることができるものの、荷積み場所を出入れす
る車両全体の積載状況及び運行状況を管理できないとい
う問題があった。
【0005】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たもので、その目的とするところは、各車両の指示器を
共通化することにより装置の低コスト化と省スペース化
を図るとともに、荷積み場所を出入れする車両全体の積
載状況及び運行状況を管理でき、かつ各車両の積載重量
を正確に測定し得る車両の積載重量測定装置を提供する
ことにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の目的を
達成するために、車両の重量に応じて車軸等に発生する
ひずみを検出することによりその車両の重量を検出する
ひずみ検出器と、前記車両に設置され前記ひずみ検出器
と外部との信号の授受を可能に接続する接続部と、前記
車両の荷積み場所近傍に設置された各車両共通の積載重
量測定用の指示器と、前記接続部と前記指示器間を電気
的にかつ分離可能に接続する信号ケーブルと、少なくと
も前記車両の識別番号,前記車両毎のひずみ検出器の校
正係数及び車両毎の積載重量を記憶する記憶手段とを備
え、前記指示器は、該指示器と前記接続部とが前記信号
ケーブルにより接続され該指示器が初期設定された時点
で前記記憶手段の記憶情報を読み取り該指示器内のメモ
リに書き込む情報読取手段と、この情報読取手段で読み
取った前記車両識別番号が前記指示器に登録されている
か否かを判定する識別番号判定手段と、この識別番号判
定手段による車両識別番号の未登録判定時に前記情報読
取手段で読み取った積載重量を測定の基準値として設定
処理する第1基準値設定手段と、前記識別番号判定手段
による車両識別番号の未登録判定時に前記ひずみ検出器
で検出したひずみ量検出値をゼロに設定処理する第1ゼ
ロ点設定手段と、前記識別番号判定手段が車両識別番号
の登録を判定したとき又は前記基準値の設定処理及び前
記ひずみ量検出値のゼロ設定処理後に外部操作による信
号の有無で前記車両が空荷であるか否かを判定する空荷
判定手段と、この空荷判定手段が車両の空荷を判定した
ときにゼロを測定の基準値として設定処理する第2基準
値設定手段と、前記空荷判定時に前記ひずみ検出器で検
出したひずみ量検出値をゼロに設定処理する第2ゼロ点
設定手段と、前記基準値設定処理及びゼロ点設定処理後
の車両への荷積みに伴い前記ひずみ検出器で検出された
ひずみ量検出値,前記校正係数及び前記基準値を基に実
際の積載重量を算出する演算手段と、この演算手段の算
出結果を表示する表示手段と、外部操作による信号の有
無で荷積みが終了したか否か判定する積込終了判定手段
と、この終了判定手段が荷積み終了又は荷卸し終了を判
定したときに前記算出した積載重量値を前記記憶手段に
書き込む書込手段とから構成されていることを特徴とす
るものである。
【0007】また、本発明における上記記憶手段は、前
記指示器の情報読取手段に対して差し込み抜き取り可能
なメモリカードから構成したことを特徴とするものであ
る。さらに、本発明における上記指示器は、前記メモリ
カードが指示器から抜き取られたときに前記指示器のメ
モリに書き込まれたメモリカードの登録情報を抹消する
手段を更に含むことを特徴とするものである。
【0008】
【作用】上記のように構成された車両の積載重量測定装
置は、各車両毎に設けたひずみ検出器を共通の積載重量
測定用指示器にケーブルによって分離可能に接続するこ
とにより、指示器を複数の車両に共用し、積載重量測定
装置の低コスト化を実現している。また、車両の識別番
号,前記車両毎のひずみ検出器の校正係数及び車両毎の
積載重量を記憶するメモリカード等の記憶手段を各車両
毎に装備することにより、この記憶手段を利用して複数
の車両の積載状況及び運行状況を容易に管理し得るよう
にしている。
【0009】さらに、車両の識別番号判定手段、車両識
別番号未登録判定時の第1基準値設定手段及び第1ゼロ
点設定手段、車両識別番号の登録判定時又は基準値の設
定処理及びひずみ量検出値のゼロ設定処理後に空荷を判
定する空荷判定手段、空荷判定時ゼロを測定の基準値と
して設定する第2基準値設定手段、空荷判定時にひずみ
検出器で検出したひずみ量検出値をゼロに設定する第2
ゼロ点設定手段を備えることにより、車両の積載重量の
測定開始時に積載重量を初期設定することができるとと
もに、空荷時のひずみ量測定値をゼロ設定することがで
き、積載測定についての知識がなくとも各車両の積載重
量を各車両の運転者が正確に測定できるようにしてあ
る。
【0010】また、メモリカードが指示器から抜き取ら
れたときに指示器のメモリに書き込まれたメモリカード
の登録情報を抹消するように構成し、指示器のメモリの
小容量化を実現している。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。図1は、本発明に係る車両の積載重量測定
装置を3軸型のトラックの積載重量測定に適用した場合
の全体の概略構成図、図2は、本実施例における指示器
の上面図、図3は、本実施例における指示器の内部構成
とひずみ検出器との接続関係を示すブロック図である。
【0012】図1において、1は運転台2と荷台3とを
3軸で支持するように構成された3軸型の車両であり、
この車両1の後前軸4及び後後軸6には、積荷荷重によ
って生じたひずみ量を電気抵抗として検出する第1ひず
みゲージ5及び第2ひずみゲージ7が添着されており、
図示は省略したが、そのひずみゲージ5,7を機械的に
丈夫な特殊な接着し、このひずみゲージ5,7を長期に
亘り安定して動作させるため、防水プロテクタ(ケー
ス)で覆うことにより第1及び第2の検出器21,22
が構成されている。これら第1及び第2の検出器21及
び22は、プロテクタをスタッドボルトにより軸4及び
軸6に取付けることによって取着されている。
【0013】これら第1及び第2の検出器21及び22
内の第1及び第2のひずみゲージ5及び6は、図示は省
略したが、ホイートストーンブリッジ回路を構成してあ
る。尚、軸4及び5のいずれか又は両方がディファレン
シャルギアを備えた軸である場合には、第1及び第2の
検出器21及び22を、ディファレンシャルギアケース
の側面に取着することが望ましい。
【0014】また、第1ひずみゲージ5及び第2ひずみ
ゲージ7を除く第1ひずみ検出器21及び第2ひずみ検
出器22の他の回路部分は、車両1の車体部分に取り付
けた接続箱8内に収納され、この接続箱8には、第1ひ
ずみ検出器21及び第2ひずみ検出器22で検出したひ
ずみ量測定信号を後述する指示器20に伝送するととも
に指示器20から第1ひずみ検出器21及び第2ひずみ
検出器22に電力(ブリッジ電圧)を供給するケーブル
9の一端がワンタッチコネクタ10を介して接続されて
いる。
【0015】前記指示器20は、多数の車両の積載重量
測定に共用されるもので、車両に荷積みする場所の近傍
に設置される。尚、ここで、「荷積み」、「荷の積込
み」とは、「荷卸し」、「荷の積卸し」を含む概念とし
て用いている。また、この指示器20の前面パネル20
aには、図1に示すように、車両の積載重量をディジタ
ル表示する表示部23、空荷リセットスイッチ24、積
込終了スイッチ25が設けられていると共に、必要に応
じて、破線で示すプリントアウトスイッチ26と、積載
重量等がプリントされた用紙を送り出す開口27が設け
られている。
【0016】さらに、指示器20の右側面には記憶手段
に相当するメモリカード28が挿脱されるカード挿入口
29が形成されており、また、指示器20の上側面に
は、図1及び図2に示すように、電源スイッチ30、ケ
ーブル9の他端を接続するワンタッチコネクタ31及び
図示省略のパソコン等に接続するRS−232Cコネク
タ32がそれぞれ設けられている。指示器20内には、
充電可能なバッテリ(6V、3A)である。
【0017】なお、記憶手段としてのメモリカード28
は、各車両毎に1枚づつ割り当てられるもので、このメ
モリカード28には、ピンやコネクタなどを介さず、内
蔵した4つのシートコイルでリーダ/ライタと電磁結合
によってアクセスする無接点LSI(SRAM 8Kバ
イト又はEEPRAM 8Kバイト:LSI社製)、磁
気記録式カード等が使用される。
【0018】次に、指示器20の構成を図3を参照して
説明する。指示器20は、指示器20全体を制御し管理
する中央処理装置(以下、「CPU」と略称する)20
1と、各種の入力データ及びCPU201での演算処理
データ等を格納するRAM202、及び図5に示す積載
重量測定のための処理プログラムを格納するROM20
3を備え、これらRAM202及びROM203は、C
PU201に接続されている。
【0019】前記CPU201とROM203は、メモ
リカード28から読み取った車両識別番号が指示器20
のRAM202に登録されているか否かを判定する識別
番号判定手段、この識別番号判定手段が車両識別番号の
未登録を判定したときにメモリカード28から読み取っ
た積載重量を測定の基準値として設定処理する第1基準
値設定手段、識別番号判定手段による車両識別番号の未
登録判定時にひずみ検出器21、22で検出したひずみ
量検出値をゼロに設定処理する第1ゼロ点設定手段、識
別番号判定手段が車両識別番号の登録を判定したとき又
は上記基準値の設定処理及びひずみ量検出値のゼロ設定
処理後に空荷リセットスイッチ24からの信号の有無で
車両が空荷であるか否かを判定する空荷判定手段を構成
する。
【0020】さらに、前記CPU201とROM203
は、この空荷判定手段が車両の空荷を判定したときにゼ
ロを測定の基準値として設定処理する第2基準値設定手
段、空荷判定時にひずみ検出器21、22で検出したひ
ずみ量検出値をゼロに設定処理する第2ゼロ点設定手
段、上記基準値設定処理及びゼロ点設定処理後の車両へ
の荷積みに伴いひずみ検出器21、22で検出されたひ
ずみ量検出値,校正係数及び上記基準値を基に実際の積
載重量を算出する演算手段、積込終了スイッチ25から
の信号の有無で荷積みが終了したか否か判定する積込終
了判定手段、この積込終了判定手段が積込みの終了を判
定したときに上記算出した積載重量値をメモリカード2
8に書き込む機能手段、及びメモリカード28が指示器
20から抜き取られたときに指示器20のRAM202
に書き込まれたメモリカード28の登録情報一部又は全
部を抹消する機能実現手段を構成する。
【0021】図3において、204は第1ひずみ検出器
21用のゼロ点調整回路、205は第2ひずみ検出器2
2用のゼロ点調整回路であり、この各ゼロ点調整回路2
04、205の入力側はワンタッチコネクタ31に接続
され、その出力側は、CPU201により交互に切り換
え制御される切換スイッチ206と、第1ひずみ検出器
21の検出信号と第2ひずみ検出器22の検出信号をそ
れぞれディジタル信号に変換するA/D変換器207を
介してCPU201に接続されている。
【0022】さらに、各ゼロ点調整回路204、205
の入力側とCPU201間は、D/A変換器208と、
CPU201により切換スイッチ206と同期して交互
に切り換え制御される切換スイッチ209を介して接続
され、CPU201による車両識別番号の未登録判定時
又は空荷判定時にひずみ検出器21、22で検出したひ
ずみ量検出値がゼロになるようにゼロ点調整回路20
4、205を制御できる構成になっている。前記CPU
201には、表示制御回路210を介して表示部23が
接続され、さらに空荷リセットスイッチ24、積込終了
スイッチ25及びプリントアウトスイッチ26がそれぞ
れ接続されている。
【0023】212は、CPU201に接続した情報読
取手段としてのリード・ライト装置であり、このリード
・ライト装置212により記憶手段としてのメモリカー
ド28に記録されている車両の識別番号,前記車両毎の
ひずみ検出器の校正係数及び車両毎の積載重量を読み取
ってCPU201に出力するようになっているととも
に、CPU201で算出した車両の積載重量をメモリカ
ード28に書き込み得るようになっている。213はC
PU201にプリンタ制御回路214を介して接続した
プリンタである。
【0024】以下、本実施例の車両積載重量測定装置の
動作について説明する。先ず、図4を参照して車両積載
重量測定装置の操作手順について述べる。車両1の積載
重量の測定に際しては、車両1を荷積み場所に移動して
停止し(ステップS1)、接続箱8と指示器20間をワ
ンタッチコネクタ10、31を介してケーブル9により
接続し、電源スイッチ30を投入し、さらにメモリカー
ド28をカード挿入口29から指示器20に差し込む
(ステップS2)。
【0025】次に、車両1が空荷か荷物の積み増しかを
判断し(ステップS3)、空荷のときは、空荷リセット
スイッチ24を押し(ステップS4)、表示部23の表
示値を確認する(ステップS5)。また、荷物の積み増
しのときは、空荷リセットスイッチ24を押すことなく
積み増し前の表示部23の表示値を確認する。次に、車
両重量の測定が、現在メモリカード28を指示器20に
差し込んだ車両であるのか、他の車両であるかにより、
次のように操作する。
【0026】もし、他の車両の重量を測定しようとする
場合は、荷積み場所に待機する他の車両1に対するメモ
リカード28のデータ読み込み及び初期設定のために、
メモリカード28のデータ読み込み及び初期設定の終了
した車両1のメモリカード28を指示器20から抜き取
り、電源スイッチ30を切った後、その接続箱8からケ
ーブル9を切り離す(ステップS7)。この状態で車両
1に所定の荷物を積み込む(ステップS8)。
【0027】次に再びケーブル9を荷物積込済みの車両
1の接続箱8に接続し、電源スイッチ30を再び投入
し、さらにメモリカード28を指示器20に差し込む
(ステップS9)。その後、表示部23に表示される表
示値を確認し(ステップS10)、確認後、積込終了ス
イッチ25を押す(ステップS11)。次にメモリカー
ド28を指示器20から抜き取り、電源スイッチ30を
切り、接続箱8からケーブル9を切り離して(ステップ
S12)、車両1を発進させる(ステップS13)。
【0028】一方、上記ステップS7〜ステップS9の
間では、同一の指示器20を利用して他の車両1の積載
重量の測定が可能になる。また、車両1への荷積みが終
了するまで接続箱8と指示器20間をケーブル9で接続
したままにおいた場合は、ステップS6においてNOに
分岐し、ステップS14に進み、車両1に所定の荷物を
積み込んだ後、ステップS10以降の操作が行われる。
このようにして、各車両1に対する積載重量の測定を1
台の指示器20により行うことができる。
【0029】次に、図5を参照して指示器20での積載
重量の測定処理動作について説明する。指示器20で
は、先ず、メモリカード28が指示器20に差し込まれ
ているかを判定する(ステップS21)。メモリカード
28が指示器20に差し込まれていることが判定されと
ステップS22に進み、メモリカード28に記録されて
いる車両の識別番号をリード・ライト装置212により
読取る。
【0030】次のステップS23では、メモリカード2
8から読み取った車両識別番号が指示器20のRAM2
02に予め登録されている識別番号か否かを識別番号判
定手段により判定する。ここで、登録済みの車両識別番
号であると判定された場合は、ステップS24に進み、
フラグFを0に設定する。また、車両識別番号が未登録
の識別番号であると判定された場合は、ステップS25
に進み、メモリカード28に記録されている車両の識別
番号,車両毎のひずみ検出器の校正係数及び車両毎の積
載重量をリード・ライト装置212により読取り、CP
U201に取り込んでRAM202に格納する。
【0031】そして、メモリカード28から読み取った
積載重量を第1基準値設定手段により測定の基準値とし
て設定処理し(ステップS26)、続いて、第1ゼロ点
設定手段によりひずみ検出器21、22で検出したひず
み量検出値がゼロになるように各ゼロ点調整回路20
4、205を制御し(ステップS27)、ステップS2
4に進む。
【0032】上記ゼロ点調整回路204、205による
ゼロ調整は、個別に行われる。即ち、ひずみ検出器21
で検出したひずみ量検出値をゼロ調整する場合は、切換
スイッチ206、209をCPU201により接点a側
にに切り換え接続してゼロ点調整回路204の出力信号
をA/D変換器207を通してCPU201に取り込
み、さらにCPU201からゼロ調指令をD/A変換器
208を通してゼロ点調整回路204の入力側に加え、
ゼロ点調整回路204の出力信号がゼロになるようにゼ
ロ点調整回路204に加えられるゼロ調指令を制御する
ことにより行われる。
【0033】また、ひずみ検出器22で検出したひずみ
量検出値をゼロ調整する場合は、切換スイッチ206、
209をCPU201により接点b側にに切り換え接続
し、ゼロ点調整回路205の出力信号をA/D変換器2
07を通してCPU201に取り込、さらにCPU20
1からゼロ調指令をD/A変換器208を通してゼロ点
調整回路204の入力側に加えることにより、同様に行
われる。
【0034】次のステップS28では、空荷リセットス
イッチ24がオンされているか否か空荷判定手段により
判定し、空荷リセットスイッチ24がオフの時はステッ
プS29に進み、空荷リセットスイッチ24がオンの時
はステップS30に移行して第2基準値設定手段により
ゼロを測定の基準値として設定処理し、さらに、第2ゼ
ロ点設定手段によりひずみ検出器21、22で検出した
ひずみ量検出値がゼロになるように、上記ステップS2
7と同様に各ゼロ点調整回路204、205を制御して
ゼロに設定処理する(ステップS31)。
【0035】上記のように基準値設定処理及びゼロ点設
定処理が行われた後、車両1に所定の荷積みが行われる
と、これに応じて発生する曲げひずみがひずみ検出器2
1、22により測定され(ステップS29)、そのひず
み量検出値は、ゼロ点調整回路204、205及びA/
D変換器207を通してCPU201に取り込まれる。
CPU201では、測定されたひずみ量検出値と、校正
係数及び上記基準値を基に実際の積載重量を算出し(ス
テップS32)、その算出結果を表示制御回路210を
通して表示部23に表示する(ステップS33)。
【0036】次に、CPU201では、積込終了スイッ
チ25がオンされたかを積込終了判定機能により判定す
る(ステップS34)。ここで、積込終了スイッチ25
がオンされていた場合はステップS35に進み、算出し
た積載重量値をリード・ライト装置212によりメモリ
カード28に書き込み記録する。その後、積載重量値を
メモリカード28に書き込んだことを識別するフラグF
を1に設定する(ステップS36)。
【0037】そして、メモリカード28が指示器20か
ら抜き取られたか否かを判定し(ステップS37)、メ
モリカード28が抜き取られていない場合はステップS
28に戻り、ステップS28以降の処理を実行する。ま
た、メモリカード28が抜き取られている場合は、ステ
ップS38に進み、フラグFが0又は1かを判定する。
ここで、フラグF=1の場合は、ステップS39に進
み、RAM202に登録されている車両1の情報を抹消
する。また、フラグF=0の場合は、ステップS21に
戻り、ステップS28以降の処理を再び実行する。
【0038】積込終了スイッチ25からの信号の有無で
荷積みが終了したか否か判定する積込終了判定手段、こ
の積込終了判定手段が積込みの終了を判定したときに上
記算出した積載重量値をメモリカード28に書き込む機
能を有する書込手段、及びメモリカード28が指示器2
0から抜き取られたときに指示器20のRAM202に
書き込まれたメモリカード28の登録情報を抹消する。
【0039】なお、荷物の積込終了後に算出された積載
重量をプリントアウトする場合は、プリントアウトスイ
ッチ26を押すことにより、積載重量データがプリンタ
制御回路214を通してプリンタ213に出力され、こ
のプリンタ213を動作させることで、プリンタ213
が送り出される用紙に積載重量とともに車両番号、日付
等を自動的に印字する。
【0040】以上詳細に述べた実施例によれば、各車両
の指示器を共通化することにより装置の低コスト化、省
スペース化を図るとともに、荷積み場所を出入れする車
両全体の積載状況及び運行状況を管理でき、かつ各車両
の積載重量を各車両の運転者が簡単に且つ正確に測定す
ることができる。
【0041】なお、上記実施例では、記憶手段としてメ
モリカード28を用いた場合について説明したが、本発
明はこれに限定されるものではなく、ICメモリを車両
1の接続箱8内に設け、このメモリに車両の識別番号,
車両毎のひずみ検出器の校正係数及び車両毎の積載重量
等を記憶するようにしてもよい。また、本発明は、上記
実施例に記載した構成のものに限らず、請求項に記載し
た範囲を逸脱しない限り、種々の変形が可能である。
【0042】
【発明の効果】以上述べたように、本発明に係る車両の
積載測定装置は、車両の車軸等に発生するひずみを検出
することによりその車両の重量を検出するひずみ検出器
と、前記車両に設置され前記ひずみ検出器と外部との信
号の授受を可能に接続する接続部と、前記車両の荷積み
場所近傍に設置された各車両共通の積載重量測定用の指
示器と、前記接続部と前記指示器間を電気的にかつ分離
可能に接続する信号ケーブルと、少なくとも前記車両の
識別番号,前記車両毎のひずみ検出器の校正係数及び車
両毎の積載重量を記憶するメモリカード等の記憶手段と
を備えることにより、この記憶手段を利用して複数の車
両の積載状況及び運行状況を容易に管理することができ
る。
【0043】また、本発明によれば、指示器を、該指示
器と前記接続部とが信号ケーブルにより接続され該指示
器が初期設定された時点で前記記憶手段の記憶情報を読
み取り該指示器内のメモリに書き込む情報読取手段と、
この情報読取手段で読み取った車両識別番号が指示器に
登録されているか否かを判定する識別番号判定手段と、
この識別番号判定手段による車両識別番号の未登録判定
時に前記情報読取手段で読み取った積載重量を測定の基
準値として設定処理する第1基準値設定手段と、前記識
別番号判定手段による車両識別番号の未登録判定時に前
記ひずみ検出器で検出したひずみ量検出値をゼロに設定
処理する第1ゼロ点設定手段と、前記識別番号判定手段
が車両識別番号の登録を判定したとき又は前記基準値の
設定処理及び前記ひずみ量検出値のゼロ設定処理後に外
部操作による信号の有無で前記車両が空荷であるか否か
を判定する空荷判定手段と、この空荷判定手段が車両の
空荷を判定したときにゼロを測定の基準値として設定処
理する第2基準値設定手段と、前記空荷判定時に前記ひ
ずみ検出器で検出したひずみ量検出値をゼロに設定処理
する第2ゼロ点設定手段と、前記基準値設定処理及びゼ
ロ点設定処理後の車両への荷積みに伴い前記ひずみ検出
器で検出されたひずみ量検出値,前記校正係数及び前記
基準値を基に実際の積載重量を算出する演算手段と、こ
の演算手段の算出結果を表示する表示手段と、外部操作
による信号の有無で荷積みが終了したか否か判定する積
込終了判定手段と、この積込終了判定手段が積込みの終
了を判定したときに前記算出した積載重量値を前記記憶
手段に書き込む書込手段とから構成してあるから、車両
の積載重量の測定開始時に積載重量を初期設定すること
ができるとともに、空荷時のひずみ量測定値をゼロ設定
することができ、積載測定についての知識がなくとも各
車両の運転者自身が積載重量を正確に測定することがで
きる。
【0044】また、メモリカードが指示器から抜き取ら
れたときに指示器のメモリに書き込まれたメモリカード
の登録情報を抹消することにより、指示器のメモリを小
容量化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る車両の積載重量測定装置を3軸型
の車両の積載重量測定に適用した場合の全体の概略構成
図である。
【図2】図1に示す本実施例における指示器の上面図で
ある。
【図3】同実施例における指示器の内部構成とひずみ検
出器との接続関係を示すブロック図である。
【図4】同実施例における積載重量測定の操作手順を示
すフローチャートである。
【図5】同実施例における積載重量測定の処理手順を示
すフローチャートである。
【符号の説明】
1 車両 4 後前軸 6 後後軸 5、7 ひずみゲージ 8 接続箱(接続部) 9 ケーブル 10,31 ワンタッチコネクタ 20 指示器 21、22 ひずみ検出器 23 表示部(表示手段) 24 空荷リセットスイッチ 25 積込終了スイッチ 26 プリントアウトスイッチ 27 開口 28 メモリカード(記憶手段) 29 カード挿入口 30 電源スイッチ 32 RS−232Cコネクタ 33 バッテリ 201 CPU 202 RAM 203 ROM 204、205 ゼロ点調整回路

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の重量に応じて車軸等に発生するひ
    ずみを検出することによりその車両の重量を検出するひ
    ずみ検出器と、前記車両に設置され前記ひずみ検出器と
    外部との信号の授受を可能に接続する接続部と、前記車
    両の荷積み場所近傍に設置された各車両共通の積載重量
    測定用の指示器と、前記接続部と前記指示器間を電気的
    にかつ分離可能に接続する信号ケーブルと、少なくとも
    前記車両の識別番号、前記車両毎のひずみ検出器の校正
    係数及び車両毎の積載重量を記憶する記憶手段とを備
    え、 前記指示器は、 該指示器と前記接続部とが前記信号ケーブルにより接続
    され該指示器が初期設定された時点で前記記憶手段の記
    憶情報を読み取り該指示器内のメモリに書き込む情報読
    取手段と、この情報読取手段で読み取った前記車両識別
    番号が前記指示器に登録されているか否かを判定する識
    別番号判定手段と、この識別番号判定手段による車両識
    別番号の未登録判定時に前記情報読取手段で読み取った
    積載重量を測定の基準値として設定処理する第1基準値
    設定手段と、前記識別番号判定手段による車両識別番号
    の未登録判定時に前記ひずみ検出器で検出したひずみ量
    検出値をゼロに設定処理する第1ゼロ点設定手段と、前
    記識別番号判定手段が車両識別番号の登録を判定したと
    き又は前記基準値の設定処理及び前記ひずみ量検出値の
    ゼロ設定処理後に外部操作による信号の有無で前記車両
    が空荷であるか否かを判定する空荷判定手段と、この空
    荷判定手段が車両の空荷を判定したときにゼロを測定の
    基準値として設定処理する第2基準値設定手段と、前記
    空荷判定時に前記ひずみ検出器で検出したひずみ量検出
    値をゼロに設定処理する第2ゼロ点設定手段と、前記基
    準値設定処理及びゼロ点設定処理後の車両への荷積みに
    伴い前記ひずみ検出器で検出されたひずみ量検出値,前
    記校正係数及び前記基準値を基に実際の積載重量を算出
    する演算手段と、この演算手段の算出結果を表示する表
    示手段と、外部操作による信号の有無で荷積みが終了し
    たか否か判定する積込終了判定手段と、この終了判定手
    段が荷積み終了又は荷卸し終了を判定したときに前記算
    出した積載重量値を前記記憶手段に書き込む書込手段と
    から構成されていることを特徴とする車両積載重量測定
    装置。
  2. 【請求項2】 前記記憶手段は、前記指示器の情報読取
    手段に対して差し込み抜き取り可能なメモリカードから
    構成されることを特徴とする請求項1に記載の車両積載
    重量測定装置。
  3. 【請求項3】 前記指示器は、前記メモリカードが指示
    器から抜き取られたときに前記指示器のメモリに書き込
    まれたメモリカードの登録情報を抹消する手段を更に含
    むことを特徴とする請求項1又は2に記載の車両積載重
    量測定装置。
JP28456994A 1994-10-26 1994-10-26 車両積載重量測定装置 Pending JPH08122131A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101031657B1 (ko) * 2010-12-29 2011-04-29 주식회사 허즈앤티 운행차 하중 측정기기
WO2012053732A1 (ko) * 2010-10-18 2012-04-26 주식회사 허즈앤티 운행차 하중 측정기기 및 측정 알고리즘

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